(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025066652
(43)【公開日】2025-04-23
(54)【発明の名称】回路基板および電子素子パッケージ
(51)【国際特許分類】
H05K 3/34 20060101AFI20250416BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20250416BHJP
【FI】
H05K3/34 501D
H01L23/12 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】33
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024165542
(22)【出願日】2024-09-24
(31)【優先権主張番号】10-2023-0135380
(32)【優先日】2023-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2024-0008816
(32)【優先日】2024-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】辛 哲 旻
(72)【発明者】
【氏名】金 紀 坤
(72)【発明者】
【氏名】朴 東 昊
(72)【発明者】
【氏名】金 江 源
【テーマコード(参考)】
5E319
【Fターム(参考)】
5E319AA03
5E319AA08
5E319AB06
5E319AC02
5E319AC20
5E319BB05
5E319CC33
5E319CD25
5E319GG15
5E319GG20
(57)【要約】
【課題】表面実装された電子素子下部のフラックス(Flux)残渣による不良の発生を防止することができる回路基板を提供する。
【解決手段】本発明による回路基板は、一面で電子素子が実装されるように設けられた第1領域および第1領域と隣接した第2領域を含む絶縁層と、第1領域に配置される接続パッドと、絶縁層の一面を覆い、接続パッドを露出させるように開口されたソルダレジスト層と、を含み、ソルダレジスト層の少なくとも一部は第2領域から第1領域に延び、第1領域で絶縁層の一部がソルダレジスト層から露出される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面で電子素子が実装されるように設けられた第1領域および前記第1領域と隣接した第2領域を含む絶縁層と、
前記第1領域に配置された接続パッドと、
前記絶縁層の前記一面を覆い、前記接続パッドを露出させるように開口されたソルダレジスト層と、を含み、
前記ソルダレジスト層の少なくとも一部は前記第2領域から前記第1領域に延び、
前記第1領域で前記絶縁層の一部が前記ソルダレジスト層から露出していることを特徴とする回路基板。
【請求項2】
前記ソルダレジスト層は、前記第1領域に位置する第1部分および前記第2領域に位置する第2部分を含み、
前記第1部分は前記接続パッドの一縁に隣接して位置することを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
【請求項3】
前記ソルダレジスト層は、前記第1領域に位置する第1部分および前記第2領域に位置する第2部分を含み、
前記第1部分は前記絶縁層の前記一面に垂直な第1方向に沿って前記接続パッドと少なくとも一部重なるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
【請求項4】
前記ソルダレジスト層は、
前記接続パッドの少なくとも一部を露出させるように開口された第1開口部と、
前記第1領域で前記絶縁層の一部を露出させるように開口された第2開口部と、を有し、
前記第1開口部と前記第2開口部は一体に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
【請求項5】
前記ソルダレジスト層は、
前記第1領域に位置する第1部分および前記第2領域に位置する第2部分と、
前記接続パッドの少なくとも一部を露出させるように開口された第1開口部と、
前記第1領域で前記絶縁層の一部を露出させるように開口された第2開口部と、を有し、
前記第1開口部と前記第2開口部は前記第1部分により互いに分離されていることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
【請求項6】
前記第1部分は前記第2開口部の一縁に沿って延びていることを特徴とする請求項5に記載の回路基板。
【請求項7】
一面で電子素子が実装されるように設けられた第1領域および前記第1領域と隣接した第2領域を含む絶縁層と、
前記第1領域に配置された接続パッドと、
前記絶縁層の前記一面を覆い、前記接続パッドを露出させるように開口されたソルダレジスト層と、を含み、
前記絶縁層の前記一面に垂直な第1方向に沿った厚さにおいて、前記第1領域を覆う前記ソルダレジスト層の第1部分の厚さは前記第2領域を覆う前記ソルダレジスト層の第2部分の厚さよりも厚いことを特徴とする回路基板。
【請求項8】
前記電子素子は、ボディー、および前記ボディー上に配置されて前記接続パッドと電気的に連結される電極部を含み、
前記第1部分の少なくとも一部は前記第1方向に沿って前記接続パッドと重なるように位置することを特徴とする請求項7に記載の回路基板。
【請求項9】
前記ソルダレジスト層は、前記第1領域で前記絶縁層の一部を露出させるように開口された開口部を有し、
前記接続パッドは、前記開口部を間に置いて離隔して複数提供され、
前記第1部分は前記複数の接続パッドの間に位置することを特徴とする請求項7に記載の回路基板。
【請求項10】
前記第1部分は前記第1領域の1つの角部と前記第1方向に沿って重なるように配置されることを特徴とする請求項7に記載の回路基板。
【請求項11】
前記第1部分は前記第1領域で前記接続パッドから離隔して位置することを特徴とする請求項7に記載の回路基板。
【請求項12】
前記ソルダレジスト層は、
前記接続パッドの少なくとも一部を露出させるように開口された第1開口部と、
前記第1領域で前記絶縁層の一部を露出させるように開口された第2開口部と、を有することを特徴とする請求項7に記載の回路基板。
【請求項13】
前記第1開口部と前記第2開口部は一体に連結されていることを特徴とする請求項12に記載の回路基板。
【請求項14】
前記第1開口部と前記第2開口部は前記第1部分により互いに分離されていることを特徴とする請求項12に記載の回路基板。
【請求項15】
前記第2開口部は複数提供され、
前記第1部分は前記複数の第2開口部の間に位置することを特徴とする請求項12に記載の回路基板。
【請求項16】
前記第1部分は前記第2開口部の一縁に沿って延びていることを特徴とする請求項12に記載の回路基板。
【請求項17】
前記ソルダレジスト層は、
前記絶縁層の前記一面上に位置する第1ソルダレジスト層と、
前記第1ソルダレジスト層から前記第1方向に突出するように前記第1ソルダレジスト層上に配置された第2ソルダレジスト層と、を含むことを特徴とする請求項7に記載の回路基板。
【請求項18】
前記絶縁層の前記一面と平行な平面における平面積において、前記第2ソルダレジスト層の平面積は前記第1ソルダレジスト層の平面積よりも小さいことを特徴とする請求項17に記載の回路基板。
【請求項19】
一面で互いに区分される第1領域と第2領域を含む絶縁層と、
前記第1領域に実装された電子素子と、
前記第1領域に配置された接続パッドと、
前記絶縁層の前記一面を覆い、前記接続パッドを露出させるように開口され、前記電子素子を支持するように配置されたソルダレジスト層と、を含むことを特徴とする電子素子パッケージ。
【請求項20】
前記ソルダレジスト層は、前記絶縁層の前記一面に垂直な第1方向に前記電子素子と重なるように配置されて前記電子素子を支持する第1部分を含むことを特徴とする請求項19に記載の電子素子パッケージ。
【請求項21】
前記第1方向に沿った前記絶縁層の前記一面からの高さにおいて、前記電子素子の下面の高さが前記第1部分の上面の高さと同一であるか、または前記第1部分の上面の高さよりも高いことを特徴とする請求項20に記載の電子素子パッケージ。
【請求項22】
前記第1部分は、前記電子素子と直接接する部分を含むことを特徴とする請求項20に記載の電子素子パッケージ。
【請求項23】
前記電子素子と前記接続パッドを互いに接続するように配置された連結部をさらに含み、
前記連結部の少なくとも一部は前記絶縁層の前記一面に垂直な第1方向に沿って前記電子素子と前記ソルダレジスト層との間に位置することを特徴とする請求項19に記載の電子素子パッケージ。
【請求項24】
前記接続パッドは前記絶縁層に埋め込まれて一面が前記絶縁層から露出されることを特徴とする請求項19に記載の電子素子パッケージ。
【請求項25】
前記ソルダレジスト層は、
前記接続パッドの少なくとも一部を露出させるように開口された第1開口部と、
前記第1領域で前記絶縁層の一部を露出させるように開口された第2開口部と、を有することを特徴とする請求項19に記載の電子素子パッケージ。
【請求項26】
前記第1開口部と前記第2開口部は一体に連結されていることを特徴とする請求項25に記載の電子素子パッケージ。
【請求項27】
前記第1開口部と前記第2開口部は前記第1部分により互いに分離されていることを特徴とする請求項25に記載の電子素子パッケージ。
【請求項28】
前記第2開口部は複数提供され、
前記第1部分は前記複数の第2開口部の間に位置することを特徴とする請求項25に記載の電子素子パッケージ。
【請求項29】
前記電子素子は、ボディー、および前記ボディー上に配置されて前記接続パッドと電気的に連結される電極部を含み、
前記ソルダレジスト層は、
前記絶縁層の前記一面上に位置する第1ソルダレジスト層と、
前記第1ソルダレジスト層から前記絶縁層の前記一面に垂直な第1方向に突出するように前記第1ソルダレジスト層上に配置された第2ソルダレジスト層と、を含むことを特徴とする請求項19に記載の電子素子パッケージ。
【請求項30】
前記第2ソルダレジスト層は前記電極部の対向する両端部に位置することを特徴とする請求項29に記載の電子素子パッケージ。
【請求項31】
前記電極部は前記第1方向に垂直な第2方向に対向して配置されるように複数提供され、
前記第2ソルダレジスト層は前記第2方向に沿った前記電極部の内側端部に位置することを特徴とする請求項29に記載の電子素子パッケージ。
【請求項32】
前記電極部は前記第1方向に垂直な第2方向に対向して配置されるように複数提供され、
前記第2ソルダレジスト層は前記複数の電極部との間に位置することを特徴とする請求項29に記載の電子素子パッケージ。
【請求項33】
前記第2ソルダレジスト層は前記第1方向に沿って前記電子素子の前記ボディーと前記第1ソルダレジスト層との間に位置することを特徴とする請求項29に記載の電子素子パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板および電子素子パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
表面実装技術(Surface Mount Technology)は、パッケージ基板の表面上にキャパシタ、インダクタなどの電子素子を実装する技術であり、電子素子パッケージの電気的性能の改善と小型化に有利であるという長所がある。最近はパッケージング性能の向上のために既存の2端子から発展した3端子構造の受動素子などの表面実装の需要が増加している。
【0003】
表面実装された電子素子は、外部からの物理的、化学的衝撃に脆弱であるため、エポキシ樹脂などの充填材を利用して空いた空間を満たすモールディング工程(Molding process)を通じて物理的、電気的信頼性を確保しなければならない。
【0004】
モールディング工程時に発生し得る主な不良であるモールドボイド(Void)現象の場合、外観上不良の有無を判別することが困難であり、パッケージング信頼性に致命的に作用することがある。受動素子の構造変化などにより、表面実装素子の下部にモールドの充填性の問題が発生することがあり、これに対する改善が必要であるのが実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、回路基板と回路基板表面の実装素子との間の十分な離隔距離を確保し、表面実装工程時に実装された電子素子下部の洗浄力を改善して、フラックス(Flux)残渣による不良の発生を防止することができる回路基板および電子素子パッケージを提供することにある。
【0007】
しかし、本発明が解決しようとする課題は、上述した課題に限定されず、本発明に含まれている技術的な思想の範囲で多様に拡張され得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による回路基板は、一面で電子素子が実装されるように設けられた第1領域および前記第1領域と隣接した第2領域を含む絶縁層と、前記第1領域に配置される接続パッドと、前記絶縁層の前記一面を覆い、前記接続パッドを露出するように開口されたソルダレジスト層と、を含み、前記ソルダレジスト層の少なくとも一部は前記第2領域から前記第1領域に延び、前記第1領域で前記絶縁層の一部が前記ソルダレジスト層から露出される。
【0009】
前記ソルダレジスト層は、前記第1領域に位置する第1部分および前記第2領域に位置する第2部分を含み、前記第1部分は前記接続パッドの一縁に隣接して位置することができる。
前記ソルダレジスト層は、前記第1領域に位置する第1部分および前記第2領域に位置する第2部分を含み、前記第1部分は前記絶縁層の前記一面に垂直な第1方向に沿って前記接続パッドと少なくとも一部重なるように配置され得る。
前記ソルダレジスト層は、前記接続パッドの少なくとも一部を露出させるように開口された第1開口部と、前記第1領域で前記絶縁層の一部を露出させるように開口された第2開口部と、を有し、前記第1開口部と前記第2開口部は一体に連結され得る。
前記ソルダレジスト層は、前記第1領域に位置する第1部分および前記第2領域に位置する第2部分と、前記接続パッドの少なくとも一部を露出させるように開口された第1開口部と、前記第1領域で前記絶縁層の一部を露出させるように開口された第2開口部と、を有し、前記第1開口部と前記第2開口部は前記第1部分により互いに分離され得る。
前記第1部分は前記第2開口部の一縁に沿って延びることができる。
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による回路基板は、一面で電子素子が実装されるように設けられた第1領域および前記第1領域と隣接した第2領域を含む絶縁層と、前記第1領域に配置された接続パッドと、前記絶縁層の前記一面を覆い、前記接続パッドを露出させるように開口されたソルダレジスト層と、を含み、前記絶縁層の前記一面に垂直な第1方向に沿った厚さにおいて、前記第1領域を覆う前記ソルダレジスト層の第1部分の厚さは前記第2領域を覆う前記ソルダレジスト層の第2部分の厚さよりも厚い。
【0011】
前記電子素子は、ボディー、および前記ボディー上に配置されて前記接続パッドと電気的に連結される電極部を含み、前記第1部分の少なくとも一部は前記第1方向に沿って前記接続パッドと重なるように位置することができる
前記ソルダレジスト層は、前記第1領域で前記絶縁層の一部を露出させるように開口された開口部を有し、前記接続パッドは、前記開口部を間に置いて離隔して複数提供され、前記第1部分は前記複数の接続パッドの間に位置することができる。
前記第1部分は前記第1領域の1つの角部と前記第1方向に沿って重なるように配置され得る。
前記第1部分は前記第1領域で前記接続パッドから離隔して位置することができる。
前記ソルダレジスト層は、前記接続パッドの少なくとも一部を露出させるように開口された第1開口部と、前記第1領域で前記絶縁層の一部を露出させるように開口された第2開口部を有することができる。
前記第1開口部と前記第2開口部は一体に連結され得る。
前記第1開口部と前記第2開口部は前記第1部分により互いに分離され得る。
前記第2開口部は複数提供され、前記第1部分は前記複数の第2開口部の間に位置することができる。
前記第1部分は前記第2開口部の一縁に沿って延びることができる。
前記ソルダレジスト層は、前記絶縁層の前記一面上に位置する第1ソルダレジスト層と、前記第1ソルダレジスト層から前記第1方向に突出するように前記第1ソルダレジスト層上に配置された第2ソルダレジスト層と、を含むことができる。
前記絶縁層の前記一面と平行な平面における平面積において、前記第2ソルダレジスト層の平面積は前記第1ソルダレジスト層の平面積よりも小さくてもよい。
【0012】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による電子素子パッケージは、一面で互いに区分される第1領域と第2領域を含む絶縁層と、前記第1領域に実装された電子素子と、前記第1領域に配置された接続パッドと、前記絶縁層の前記一面を覆い、前記接続パッドを露出させるように開口され、前記電子素子を支持するように配置されたソルダレジスト層と、を含む。
【0013】
前記ソルダレジスト層は、前記絶縁層の前記一面に垂直な第1方向に前記電子素子と重なるように配置されて前記電子素子を支持する第1部分を含むことができる。
前記第1方向に沿った前記絶縁層の前記一面からの高さにおいて、前記電子素子の下面の高さが前記第1部分の上面の高さと同一であるか、または前記第1部分の上面の高さよりも高くてもよい。
前記第1部分は、前記電子素子と直接接する部分を含むことができる。
前記電子素子と前記接続パッドを互いに接続するように配置された連結部をさらに含み、前記連結部の少なくとも一部は前記絶縁層の前記一面に垂直な第1方向に沿って前記電子素子と前記ソルダレジスト層との間に位置することができる。
前記接続パッドは前記絶縁層に埋め込まれて一面が前記絶縁層から露出され得る。
前記ソルダレジスト層は、前記接続パッドの少なくとも一部を露出させるように開口された第1開口部と、前記第1領域で前記絶縁層の一部を露出させるように開口された第2開口部と、を有することができる。
前記第1開口部と前記第2開口部は一体に連結され得る。
前記第1開口部と前記第2開口部は前記第1部分により互いに分離され得る。
前記第2開口部は複数提供され、前記第1部分は前記複数の第2開口部の間に位置することができる。
前記電子素子は、ボディー、および前記ボディー上に配置されて前記接続パッドと電気的に連結される電極部を含み、前記ソルダレジスト層は、前記絶縁層の前記一面上に位置する第1ソルダレジスト層と、前記第1ソルダレジスト層から前記絶縁層の前記一面に垂直な第1方向に突出するように前記第1ソルダレジスト層上に配置された第2ソルダレジスト層と、を含むことができる。
前記第2ソルダレジスト層は前記電極部の対向する両端部に位置することができる。
前記電極部は前記第1方向に垂直な第2方向に対向して配置されるように複数提供され、前記第2ソルダレジスト層は前記第2方向に沿った前記電極部の内側端部に位置することができる。
前記電極部は前記第1方向に垂直な第2方向に対向して配置されるように複数提供され、前記第2ソルダレジスト層は前記複数の電極部の間に位置することができる。
前記第2ソルダレジスト層は前記第1方向に沿って前記電子素子の前記ボディーと前記第1ソルダレジスト層との間に位置することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明による回路基板および電子素子パッケージによれば、回路基板と回路基板表面の実装素子との間の十分な離隔距離を確保することができ、表面実装工程時に実装された電子素子下部の洗浄力を改善することができ、フラックス(Flux)残渣による不良の発生を防止することができる。
【0015】
また、本発明による回路基板および電子素子パッケージによれば、モールディング工程時に表面実装素子の下部にモールドボイド(Void)の不良が発生することを防止することができ、表面実装素子と回路基板との間の物理的、電気的干渉効果を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】一実施形態による電子素子パッケージを概略的に示した断面図である。
【
図2】一実施形態による回路基板を概略的に示した平面図である。
【
図3】一実施形態による電子素子パッケージの一部を示した断面図である。
【
図4】変形例による電子素子パッケージの一部を示した断面図である。
【
図5】他の実施形態による回路基板を概略的に示した平面図である。
【
図6】他の実施形態による電子素子パッケージの一部を示した断面図である。
【
図7】また他の実施形態による電子素子パッケージを概略的に示した断面図である。
【
図8】また他の実施形態による回路基板を概略的に示した平面図である。
【
図9】また他の実施形態による電子素子パッケージの一部を示した断面図である。
【
図10】さらに他の実施形態による電子素子パッケージを概略的に示した断面図である。
【
図11】さらに他の実施形態による回路基板を概略的に示した平面図である。
【
図12】さらに他の実施形態による電子素子パッケージの一部を示した断面図である。
【
図13】その他の実施形態による電子素子パッケージを概略的に示した断面図である。
【
図14】その他の実施形態による回路基板を概略的に示した平面図である。
【
図15】その他の実施形態による電子素子パッケージの一部を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように本発明の実施形態を詳細に説明する。図面において、本発明を明確に説明するために、説明上不要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一の参照符号を付した。また、図面において、一部の構成要素は誇張されたり省略されたりまたは概略的に示されており、各構成要素の大きさは実際の大きさを全面的に反映するのではない。
【0018】
図面は、本明細書に開示された実施形態を容易に理解できるようにするためのものに過ぎず、図面により本明細書に開示された技術的な思想は限定されず、本発明の思想および技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されなければならない。
【0019】
第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素を説明することに使用されるが、構成要素は上記用語により限定されない。上記用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。
【0020】
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上」にあるという時、これは他の部分の「直上」にある場合だけでなく、その中間に他の部分がある場合も含む。反対に、ある部分が他の部分の「直上」にあるという時には、中間に他の部分がないことを意味する。また、基準となる部分の「上」にあるということは、基準となる部分の上または下に位置することであり、必ずしも重力反対方向に向かって「上」に位置することを意味するのではない。
【0021】
明細書全体において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しない。したがって、ある部分がある構成要素を「含む」という時、これは特に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除外せず、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0022】
また、明細書全体において、「平面上」という時、これは対象部分を上方から見た時を意味し、「断面上」という時、これは対象部分を垂直に切断した断面を側方から見た時を意味する。
【0023】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「カップリング(coupling)」されているという時、これは「直接的にまたは物理的にカップリング」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を間に置いて「間接的にまたは非接触カップリング」されている場合を含む。
【0024】
また、明細書全体において、「連結される」という時、これは2つ以上の構成要素が直接的に連結されることだけを意味するのではなく、2つ以上の構成要素が他の構成要素を介して間接的に連結されること、物理的に連結されることだけでなく電気的に連結されること、または位置や機能により異なる名称で称されるが一体であることを意味する。
【0025】
図1は、一実施形態による電子素子パッケージを概略的に示した断面図であり、
図2は、一実施形態による回路基板を概略的に示した平面図であり、
図3は、一実施形態による電子素子パッケージの一部を示した断面図であり、
図4は、変形例による電子素子パッケージの一部を示した断面図である。
【0026】
図2は、
図1のA部分を、電子素子を除いて上方から見た平面図である。
図3は、
図2のIII-III’線に沿って得た一実施形態による回路基板に電子素子が配置された様子を示した断面図である。
図4は、
図2のIII-III’線に沿って得た変形例による回路基板に電子素子が配置された様子を示した断面図である。
【0027】
図1を参照すれば、一実施形態による電子素子パッケージ10Aは、回路基板100A、回路基板100Aの一面に実装された第1電子素子20および第2電子素子11を含む。一実施形態による電子素子パッケージ10Aは、第1電子素子20と回路基板100Aを連結する第1連結部12、第2電子素子11と回路基板100Aを連結する第2連結部13、および回路基板100Aを外部と連結する第3連結部14を含む。また、一実施形態による電子素子パッケージ10Aは、回路基板100Aの他面に実装された第3電子素子15を含む。
【0028】
第1電子素子20は、回路基板100Aの絶縁層110の一面上に実装される。第1電子素子20はチップ形態の受動素子、例えば、チップ形態のインダクタやチップ形態のキャパシタなどを含むが、これに限定されない。
【0029】
第1電子素子20は、ボディー22、およびボディー22上に配置され、回路基板100Aと電気的に連結される電極部21を含む。
図1では電極部21がボディー22の両側に位置するように示されているが、これに限定されず、電極部21はボディー22上に単数配置されてもよく、または3個以上の複数の電極部21が配置されてもよい。ボディー22は、誘電体を含む。ボディー22は、複数の互いに対向する面を含む。第1電子素子20の電極部21は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などの金属物質を含む。電極部21は、第1連結部12を通じて回路基板100Aと電気的に連結される。
【0030】
第2電子素子11は、数百~数百万個以上の素子が1つのチップ内に集積化された集積回路(IC:Integrated Circuit)ダイ(Die)である。例えば、第2電子素子11は、セントラルプロセッサー(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサー(例えば、GPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサー、暗号化プロセッサー、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラーなどのプロセッサーチップ、具体的にはアプリケーションプロセッサー(AP:Application Processor)であるが、これに限定されず、それ以外にもその他の揮発性メモリ(例えば、DRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM)、フラッシュメモリなどのメモリや、アナログ-デジタルコンバータ、またはASIC(application-specific IC)などのロジックなどであってもよい。必要に応じて、第2電子素子11は、チップ形態の受動部品、例えば、チップ形態のインダクタやチップ形態のキャパシタなどであってもよい。第2電子素子11は、第2連結部13を通じて回路基板100Aと電気的に連結される。第2電子素子11は、必要に応じて接着フィルムなどにより回路基板100Aの一面上に付着される。
【0031】
第3電子素子15は、チップ形態の受動素子、例えば、チップ形態のインダクタやチップ形態のキャパシタなどを含むが、これに限定されず、数百~数百万個以上の素子が1つのチップ内に集積化された集積回路(IC:Integrated Circuit)ダイ(Die)であり得る。第3電子素子15は、回路基板100Aと電気的に連結される。
【0032】
第1連結部12は、回路基板100Aのソルダレジスト層200の第1開口部211の内側に配置される。第1連結部12は、露出された第1配線層121と第1電子素子20を電気的に連結する。第1連結部12は、露出された第1配線層121と第1電子素子20の電極部21を電気的に連結する。第1連結部12は、回路基板100A上に表面実装配置される第1電子素子20を回路基板100Aに物理的および/または電気的に連結する。第1連結部12は、スズ(Sn)またはスズ(Sn)を含む合金、例えば、ソルダなどで形成されるが、これに限定されない。第1連結部12は、第1電子素子20の電極部21と第1配線層121との間に位置する。第1連結部12は、第1電子素子20の電極部21と接続パッド1211との間に位置する。電極部21は接続パッド1211と電気的に連結される。第1連結部12の少なくとも一部は、絶縁層110の一面に垂直な第1方向に沿って第1電子素子20とソルダレジスト層200との間に位置する。
【0033】
第2連結部13は、回路基板100Aのソルダレジスト層200の他の開口部の内側に配置される。第2連結部13は、露出された第1配線層121と第2電子素子11を電気的に連結する。第2連結部13は、回路基板100A上に表面実装配置される第2電子素子11と回路基板100Aを物理的および/または電気的に連結する。第2連結部13は、スズ(Sn)またはスズ(Sn)を含む合金、例えば、ソルダなどで形成されるが、これに限定されない。例えば、第2連結部13はボール形状であるが、これに限定されず、ランド(land)、ピン(pin)、または柱形状の金属ポスト(Metal Post)などの形状であってもよい。
【0034】
複数の第3連結部14は、それぞれ露出された第2配線層122と電気的に連結される。第3連結部14は、回路基板100Aを外部と物理的および/または電気的に連結させる。例えば、回路基板100Aはこれにより電子機器のメインボードや他のBGA基板などに実装される。複数の第3連結部14は、それぞれスズ(Sn)またはスズ(Sn)を含む合金、例えば、ソルダなどで形成されるが、これに限定されない。例えば、第3連結部14はボール形状であるが、これに限定されず、ランド、ピン、または柱形状の金属ポスト(Metal Post)などの形状であってもよい。
【0035】
以下、一実施形態による回路基板100Aについてより詳しく説明する。
【0036】
図1を参照すれば、一実施形態による回路基板100Aは、絶縁層110、絶縁層110の一面および他面に位置する第1および第2配線層121、122、ならびに第1配線層121と第2配線層122との間に位置し、絶縁層110に埋め込まれた第3配線層123を含む。また、一実施形態による回路基板100Aは、絶縁層110の少なくとも一部を貫通して第1配線層121と連結される第1ビア層131、および絶縁層110の少なくとも一部を貫通して第2配線層122と連結される第2ビア層132を含む。
【0037】
絶縁層110は、複数の絶縁層111、112を含む。一例として、絶縁層110は、第1および第2絶縁層111、112を含む。
【0038】
複数の絶縁層111、112の材料としては、絶縁物質を使用することができ、絶縁物質としてはエポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂やポリイミドのような熱可塑性樹脂を利用することができる。また、これらの樹脂にシリカなどの無機フィラーとガラス繊維などの補強材が含まれたものを利用することもできる。例えば、プリプレグ(prepreg)およびABF(Ajinomoto Build-up Film)が利用され得るが、これに限定されない。一方、ABFは、RCC(Resin Coated Copper)形態で提供され得るが、これに限定されない。必要に応じて、PIE(Photo Image-able Dielectric)などの感光性材料が利用される。
【0039】
図1を参照すれば、絶縁層110は、第1および第2絶縁層111、112を含む2つの層で構成されるように示されているが、絶縁層110は単一層で構成されることもでき、より多数の層を含むこともできる。
【0040】
本実施形態による回路基板100Aは、複数の配線層121、122、123を含む。複数の配線層121、122、123は、第1~第3配線層121、122、123を含む。第1~第3配線層121、122、123のそれぞれは、絶縁層110の内部および外部のうちの少なくとも1つに配置される。
【0041】
配線層121、122、123は、回路基板100A内部の信号を伝達する。配線層121、122、123の材料としては、金属物質を使用することができる。金属物質には銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、またはこれらの合金などが含まれる。配線層121、122、123は、グラウンドパターン、パワーパターン、信号パターンなどのような設計(design)により多様な機能を果たす。これらのパターンは、それぞれライン(line)、プレーン(plane)、またはパッド(pad)形態を有する。複数の配線層121、122、123のうち、最外層に位置する配線層の場合、他の基板または部品との連結のためのパッドとして機能する。
【0042】
複数の配線層121、122、123は、それぞれAP(Additive Process)、SAP(Semi AP)、MSAP(Modified SAP)、TT(Tenting)などのメッキ工程で形成される。
【0043】
第1配線層121は第1絶縁層111に配置される。例えば、一実施形態による回路基板100AはETS(Embedded Trace Substrate)工法により製造される。絶縁層110は互いに向き合う一面および他面を有し、この場合、第1配線層121は絶縁層110の一面側に埋め込まれて配置される。つまり、第1配線層121は絶縁層110の一面から埋め込まれる。
【0044】
第1配線層121は、上面が露出されるように絶縁層110の一面に埋め込まれる部分を含む。第1配線層121は、上面が露出されるように絶縁層110の一面に埋め込まれる接続パッド1211を含む。接続パッド1211は、絶縁層110に埋め込まれて一面が絶縁層110から露出される。第1配線層121は複数の接続パッド1211を含む。
【0045】
第2配線層122は、絶縁層110の他面上に位置する。第2配線層122は絶縁層110の他面から突出して配置される。第2配線層122は第2絶縁層112上に位置する。第2配線層122は他の基板または部品との連結のためのパッドとして機能する。
【0046】
第3配線層123は、第1絶縁層111の一面に位置する。第3配線層123は第2絶縁層112に埋め込まれる。
図1を参照すれば、第1配線層121と第2配線層122との間に第3配線層123が位置するように示されたが、これは例示的なものであり、第3配線層123が配置されなくてもよく、複数の配線層が存在してもよい。
【0047】
図1を参照すれば、第1~第3配線層121、122、123が示されているが、これに限定されず、図示されたものよりも多数の配線層が配置されてもよく、より少数の配線層が配置されてもよい。
【0048】
一実施形態による回路基板100Aは、第1絶縁層111を貫通して、第1および第3配線層121、123を電気的に連結する第1ビア層131、ならびに第2絶縁層112を貫通して、第2および第3配線層122、123を電気的に連結する第2ビア層132を含む。それぞれのビア層は複数のビアホール内に導体が充填された複数のビアを含む。
【0049】
複数のビア層131、132の材料としては、金属物質を使用することができ、金属物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、またはこれらの合金などを利用することができる。複数のビア層131、132は、設計により信号用ビア、グラウンド用ビア、パワー用ビアなどを含むことができる。複数のビア層131、132のビアは、それぞれビアホールが金属物質で完全に充填されたものであるか、または金属物質がビアホールの壁面に沿って形成されたものであってもよい。複数のビア層131、132もメッキ工程、例えば、AP、SAP、MSAP、TTなどの工程で形成され、無電解メッキ層であるシード層と、このようなシード層に基づいて形成される電解メッキ層を含む。第1および第2ビア層131、132のそれぞれのビアは、一面の幅が他面の幅よりも小さいテーパ形状を有する。
【0050】
一方、
図1には複数のビア層が第1および第2ビア層131、132の2層を有するように示されているが、絶縁層110の構成および配線層の設計により、ビア層は単一層で構成されることもでき、より多数の層を有することもできる。
【0051】
一実施形態による回路基板100Aは、ソルダレジスト層200を含む。ソルダレジスト層200は内部構成要素を外部の物理的化学的損傷などから保護する。
【0052】
ソルダレジスト層200は、少なくとも1つの第1開口部211を有する。ソルダレジスト層200は絶縁層110の一面を覆い、接続パッド1211の少なくとも一部を露出させるように開口される。ソルダレジスト層200の少なくとも1つの第1開口部211は、それぞれ第1配線層121の少なくとも一部を露出させる。ソルダレジスト層200の第1開口部211を通じて接続パッド1211の少なくとも一部がソルダレジスト層200から露出される。ソルダレジスト層200は感光性樹脂材を含む。
【0053】
一実施形態による回路基板100Aは、保護層140を含む。保護層140は内部構成要素を外部の物理的化学的損傷などから保護する。保護層140はソルダレジスト層であり得る。保護層140は少なくとも1つの開口を有する。保護層140は絶縁層110の他面を覆い、第2配線層122を露出させるように開口される。保護層140の少なくとも1つの開口は、それぞれ第2配線層122の少なくとも一部を露出させる。保護層140は感光性樹脂材を含み得る。
【0054】
以下、
図1~
図3を参照して、一実施形態による回路基板100Aのソルダレジスト層200についてより詳しく説明する。
【0055】
図2および
図3を参照すれば、絶縁層110は一面で互いに区分される第1領域1101と第2領域1102を含む。第1領域1101は第1電子素子20が実装されるように設けられる。第2領域1102は第1領域1101と隣接した領域である。
【0056】
例えば、第1領域1101は、絶縁層110の一面と垂直な第1方向に、絶縁層110と第1電子素子20が重なる絶縁層110の一面上の領域を意味する。第1領域1101に第1電子素子20が実装される。第2領域1102は第1電子素子20が実装されない領域を意味する。第2領域1102は第1領域1101と連結される。第2領域1102は第1領域1101を囲む部分を含む。
【0057】
第1領域1101に接続パッド1211が配置される。接続パッド1211は少なくとも一部が第1領域1101で絶縁層110から露出される。
【0058】
絶縁層110の第1領域1101上には少なくとも1つの接続パッド1211が位置する。接続パッド1211は、第1電子素子20の電極部21が第1領域1101と重なる部分と対応する位置に配置される。一例として、第1領域1101の両側に電極部21が位置する場合、接続パッド1211は第1領域1101の両側に位置する。
【0059】
第1領域1101のうち、絶縁層110上に接続パッド1211およびソルダレジスト層200のいずれもが配置されない部分がある。したがって、第1領域1101で絶縁層110の一面の一部がソルダレジスト層200から露出される。
【0060】
ソルダレジスト層200の一部は第2領域1102上に位置する。ソルダレジスト層200の少なくとも一部は第2領域1102から第1領域1101に延びる。言い換えると、ソルダレジスト層200は第1領域1101に位置する第1部分200a、および第2領域1102に位置する第2部分200bを含む。第1部分200aは第1領域1101の一部を覆う。第2部分200bは第2領域1102の少なくとも一部を覆う。
【0061】
第1領域1101上にはソルダレジスト層200の第1部分200aが位置する。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20と重なる。第1部分200aは第1電子素子20の角部(corner portion)と重なるように位置する。第1部分200aは第1方向に沿って接続パッド1211と少なくとも一部重なるように配置される。第1部分200aは接続パッド1211上に位置する。
【0062】
ソルダレジスト層200は第1電子素子20を支持するように配置される。第1部分200aは第1電子素子20を支持するように配置される。第1方向に沿って、第1部分200aと第1電子素子20との間に第1連結部12が位置する。第1方向に沿って、第1電子素子20、第1連結部12、第1部分200aが順次に位置する部分がある。
図3を参照すれば、第1方向に沿った絶縁層110の一面からの高さにおいて、第1電子素子20の下面の高さが第1部分200aの上面の高さよりも高い。第1部分200aは第1連結部12と接する。
【0063】
図4を参照すれば、変形例による回路基板100Aの第1部分200aは、第1電子素子20と直接接する部分を含む。第1方向に沿った絶縁層110の一面からの高さにおいて、第1電子素子20の下面の高さが第1部分200aの上面の高さと同一である。第1部分200aは第1連結部12と接する。
【0064】
第1部分200aは、接続パッド1211の一縁に隣接して位置する。第1部分200aは接続パッド1211の一縁に沿って位置する。第1部分200aは第1領域1101に位置する接続パッド1211の一縁に沿って延びる。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20と接続パッド1211との間に位置する。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20の電極部21と接続パッド1211との間に位置する。
【0065】
第2方向は第1方向と垂直であり、第1電子素子20の複数の電極部21が対向する方向に対して平行な方向である。第3方向は第1方向および第2方向と垂直な方向である。第1部分200aは第2部分200bの一部が第3方向に延びた形状である。第1部分200aは接続パッド1211の第3方向に沿った縁領域に位置する第2部分200bの一部が第3方向に延びた形状である。第1部分200aは第2部分200bから第1電子素子20の電極部21内側に延びる。第1部分200aは第2方向に沿った電極部21の外側端部に隣接して位置する。
【0066】
ソルダレジスト層200は、ソルダレジスト層200から絶縁層110を露出させる第2開口部212を有する。第2開口部212は第1領域1101で絶縁層110の一面の一部を露出させるように開口される。第2開口部212はソルダレジスト層200および接続パッド1211の一面により囲まれる。第2開口部212は第1開口部211と一体に連結される。
【0067】
第1領域1101内で第1部分200aは複数提供される。複数の第1部分200aは第3方向に対向するように配置される。複数の第1部分200aは、それぞれ第3方向に沿った電極部21の両端部に隣接して位置する。
【0068】
以下、
図1と共に
図5および
図6を参照して、他の実施形態による回路基板100Bのソルダレジスト層200について説明する。
【0069】
図5は、他の実施形態による回路基板を概略的に示した平面図であり、
図6は、他の実施形態による電子素子パッケージの一部を示した断面図である。
【0070】
図5は、
図1のA部分を、電子素子を除いて上方から見た平面図である。
図6は、
図5のVI-VI’線に沿って得た他の実施形態による回路基板に電子素子が配置された様子を示した断面図である。
【0071】
図5および
図6を参照すれば、他の実施形態による回路基板100Bは、本発明の一実施形態による回路基板100Aと比較して、ソルダレジスト層200が第1および第2ソルダレジスト層201、202を含む。したがって、他の実施形態による回路基板100Bの構造を説明するに当たり、一実施形態による回路基板100Aの構成と比べて変更された構成のみについて説明する。電子素子パッケージ10Aの残りの構成には、上述した一実施形態による電子素子パッケージ10Aでの説明がそのまま適用される。
【0072】
ソルダレジスト層200の一部は第2領域1102上に位置する。ソルダレジスト層200の少なくとも一部は第2領域1102から第1領域1101に延びる。言い換えると、ソルダレジスト層200は第1領域1101に位置する第1部分200a、および第2領域1102に位置する第2部分200bを含む。
【0073】
第1領域1101上にはソルダレジスト層200の第1部分200aが位置する。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20と重なる。第1部分200aは第1電子素子20の角部と重なるように位置する。第1部分200aは第1方向に沿って接続パッド1211と少なくとも一部重なるように配置される。第1部分200aは接続パッド1211上に位置する。
【0074】
ソルダレジスト層200は第1電子素子20を支持するように配置される。第1部分200aは第1電子素子20を支持するように配置される。第1方向に沿って、第1部分200aと第1電子素子20との間に第1連結部12が位置する。第1方向に沿って、第1電子素子20、第1連結部12、第1部分200aが順次に位置する部分がある。第1方向に沿った絶縁層110の一面からの高さにおいて、第1電子素子20の下面の高さが第1部分200aの上面の高さよりも高い。第1部分200aは第1連結部12と接する。
【0075】
第1部分200aは、第1電子素子20と直接接する部分を含むことができる。第1方向に沿った絶縁層110の一面からの高さにおいて、第1電子素子20の下面の高さが第1部分200aの上面の高さと同一である。第1部分200aは第1連結部12と接する。
【0076】
第1部分200aは接続パッド1211の一縁に隣接して位置する。第1部分200aは接続パッド1211の一縁に沿って位置する。第1部分200aは第1領域1101に位置する接続パッド1211の一縁に沿って延びる。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20と接続パッド1211との間に位置する。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20の電極部21と接続パッド1211との間に位置する。
【0077】
第2方向は第1方向と垂直であり、第1電子素子20の電極部21が対向する(面する)方向に対して平行な方向である。第3方向は第1方向および第2方向と垂直な方向である。第1部分200aは第2部分200bの一部が第3方向に延びた形状である。第1部分200aは接続パッド1211の第3方向に沿った縁領域に位置する第2部分200bの一部が第3方向に延びた形状である。第1部分200aは第2部分200bから第1電子素子20の電極部21内側に延びる。第1部分200aは第2方向に沿った電極部21の外側端部に隣接して位置する。
【0078】
ソルダレジスト層200はソルダレジスト層200から絶縁層110を露出させる第2開口部212を有する。第2開口部212は第1領域1101で絶縁層110の一面の一部を露出させるように開口される。第2開口部212は第1開口部211と一体に連結される。言い換えると、第1開口部211と第2開口部212を含む1つの開口部により接続パッド1211と絶縁層110が共に露出される。
【0079】
第1領域1101内で第1部分200aは複数提供される。複数の第1部分200aは第3方向に対向するように配置される。複数の第1部分200aは、それぞれ第3方向に沿った電極部21の両端部に隣接して位置する。
【0080】
図5および
図6を参照すれば、第1方向に沿った厚さにおいて、ソルダレジスト層200の第1部分200aの厚さが第2部分200bの厚さよりも厚くてもよい。具体的に、ソルダレジスト層200は第1電子素子20と隣接した領域で残りの部分よりも第1方向に沿った厚さが厚い突出部を含むことができる。言い換えると、ソルダレジスト層200は絶縁層110上に位置する第1ソルダレジスト層201、および第1ソルダレジスト層201上に位置する第2ソルダレジスト層202を含むことができる。第2ソルダレジスト層202は少なくとも1つのソルダレジストパッチ(Patch)を含む。第1ソルダレジスト層201は絶縁層110の一面を覆うように拡張された形状である。第1ソルダレジスト層201は接続パッド1211の少なくとも一部を露出させる第1開口部211を有する。
【0081】
第2ソルダレジスト層202は第1ソルダレジスト層201から第1方向に突出するように配置される。第2ソルダレジスト層は第1方向に沿って第1電子素子20と第1ソルダレジスト層201との間に位置する。第2ソルダレジスト層202は第3方向に対向するように配置される。第2ソルダレジスト層202は、それぞれ第3方向に沿った電極部21の対向する両端部に位置する。第1方向に沿って、第1電子素子20と第2ソルダレジスト層202との間に第1連結部12が位置する。第1方向に沿って、第1電子素子20、第1連結部12、第2ソルダレジスト層202、および第1ソルダレジスト層201が順次に位置する部分がある。
【0082】
絶縁層110の一面と平行な平面における平面積(planar area)において、第2ソルダレジスト層202の平面積は第1ソルダレジスト層201の平面積よりも小さい。第2ソルダレジスト層202は第1ソルダレジスト層201と同一の物質で構成されるが、これに限定されず、異なる物質で構成されてもよい。
【0083】
第1部分200aは、第1および第2ソルダレジスト層201、202の一部を含む。第2部分200bは、第1および第2ソルダレジスト層201、202の他の一部を含む。
【0084】
第1部分200aの少なくとも一部は第1電子素子20を支持するように配置される。第1部分200aの少なくとも一部は第1方向に沿って第1電子素子20と重なるように配置される。第1部分200aの少なくとも一部は第1方向に沿って電極部21と重なるように位置する。第1部分200aの少なくとも一部は第1方向に沿って接続パッド1211と少なくとも一部重なるように配置される。
【0085】
第1部分200aは、第1電子素子20の1つの角部と第1方向に沿って重なるように配置される。言い換えると、第1部分200aは第1領域1101の1つの角部と第1方向に沿って重なるように配置される。
【0086】
第3方向に沿った第1部分200aの一縁に第1方向に沿った段差部が位置する。ただし、これに限定されず、第1部分200aを構成する第1ソルダレジスト層201と第2ソルダレジスト層202は第3方向に沿った幅が互いに同一であるように配置され得る。
【0087】
以下、
図7~
図9を参照して他の実施形態による電子素子パッケージ10Bおよび回路基板100Cについて説明する。
【0088】
図7は、また他の実施形態による電子素子パッケージを概略的に示した断面図であり、
図8は、また他の実施形態による回路基板を概略的に示した平面図であり、
図9は、また他の実施形態による電子素子パッケージの一部を示した断面図である。
【0089】
図8は、
図7のA部分を、電子素子を除いて上方から見た平面図である。
図9は、
図8のIX-IX’線に沿って得たまた他の実施形態による回路基板に電子素子が配置された様子を示した断面図である。
【0090】
図7~
図9を参照すれば、また他の実施形態による回路基板100Cは、
図1~
図3を参照して説明した一実施形態による回路基板100Aと比較して、ソルダレジスト層200の配置または形態が異なっている。したがって、また他の実施形態による回路基板100Cの構造を説明するに当たり、一実施形態による回路基板100Aの構成と比べて変更された構成のみについて説明する。電子素子パッケージ10Bの残りの構成には、上述した一実施形態による電子素子パッケージ10Aでの説明がそのまま適用される。
【0091】
図7~
図9を参照すれば、絶縁層110は一面で互いに区分される第1領域1101と第2領域1102を含む。絶縁層110は第1電子素子20が実装されるように設けられた第1領域1101、および第1領域1101と隣接した第2領域1102を含む。
【0092】
例えば、第1領域1101は、絶縁層110の一面と垂直な第1方向に絶縁層110と第1電子素子20が重なる絶縁層110の一面上の領域を意味する。第1領域1101に第1電子素子20が実装される。第2領域1102は、第1電子素子20が実装されない領域を意味する。第2領域1102は第1領域1101と連結される。第2領域1102は第1領域1101を囲む部分を含む。
【0093】
第1領域1101に接続パッド1211が配置される。接続パッド1211は少なくとも一部が第1領域1101で絶縁層110から露出される。
【0094】
絶縁層110の第1領域1101上には少なくとも1つの接続パッド1211が位置する。接続パッド1211は第1電子素子20の電極部21が第1領域1101と重なる部分と対応する位置に配置される。一例として、第1領域1101の両側に電極部21が位置する場合、接続パッド1211は第1領域1101の両側に位置する。
【0095】
第1領域1101のうち、絶縁層110上に接続パッド1211およびソルダレジスト層200のいずれもが配置されない部分がある。したがって、第1領域1101で絶縁層110の一面の一部がソルダレジスト層200から露出される。
【0096】
ソルダレジスト層200の一部は第2領域1102上に位置する。ソルダレジスト層200の少なくとも一部は第2領域1102から第1領域1101に延びる。言い換えると、ソルダレジスト層200は第1領域1101に位置する第1部分200a、および第2領域1102に位置する第2部分200bを含む。
【0097】
第1領域1101上にはソルダレジスト層200の第1部分200aが位置する。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20と重なる。第1部分200aは第1電子素子20の角部と重なるように位置する。第1部分200aは第1方向に沿って接続パッド1211と少なくとも一部重なるように配置される。第1部分200aは接続パッド1211上に位置する。
【0098】
ソルダレジスト層200は第1電子素子20を支持するように配置される。第1部分200aは第1電子素子20を支持するように配置される。第1方向に沿って、第1部分200aと第1電子素子20との間に第1連結部12が位置する。第1方向に沿って、第1電子素子20、第1連結部12、第1部分200aが順次に位置する部分がある。第1方向に沿った絶縁層110の一面からの高さにおいて、第1電子素子20の下面の高さが第1部分200aの上面の高さよりも高い。第1部分200aは第1連結部12と接する。
【0099】
第1部分200aは第1電子素子20と直接接する部分を含むことができる。第1方向に沿った絶縁層110の一面からの高さにおいて、第1電子素子20の下面の高さが第1部分200aの上面の高さと同一である。第1部分200aは第1連結部12と接する。
【0100】
第1部分200aは接続パッド1211の一縁に隣接して位置する。第1部分200aは接続パッド1211の一縁に沿って位置する。第1部分200aは第1領域1101に位置する接続パッド1211の一縁に沿って延びる。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20と接続パッド1211との間に位置する。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20の電極部21と接続パッド1211との間に位置する。
【0101】
絶縁層110の一面と平行な平面上で、第1部分200aは第2方向に沿って接続パッド1211と絶縁層110との間に位置する。絶縁層110の一面と平行な平面上で、第1部分200aを基準として第2方向に沿って接続パッド1211と絶縁層110が位置する。絶縁層110の一面と平行な平面上で、第1部分200aは第1領域1101でソルダレジスト層200から露出される絶縁層110の一面の一部の一縁に沿って延びる。第1部分200aは第3方向に延びる。
【0102】
ソルダレジスト層200は、ソルダレジスト層200から絶縁層110を露出させる第2開口部212を有する。第2開口部212は、第1領域1101で絶縁層110の一面の一部を露出させるように開口される。第1部分200aは第2開口部212の一縁に沿って延びる。第2開口部212は第1開口部211と第1部分200aにより互いに分離される。第2開口部212は第1開口部211と離隔して位置する。
【0103】
第1部分200aは、接続パッド1211の第3方向と平行な縁に沿って延びる。第1部分200aは、接続パッド1211の第3方向に沿った一端に隣接した第2部分200bから、接続パッド1211の第3方向に沿った他端に隣接した第2部分200bまで、第3方向に延びる。第1部分200aは絶縁層110を露出させるソルダレジスト層200の第2開口部212と隣接して位置する。第1部分200aは第2方向に沿った電極部21の内側端部に隣接して位置する。第1部分200aは第1連結部12の第1電子素子20の内側方向の一面に位置する。
【0104】
第1領域1101内で第1部分200aは複数提供される。複数の第1部分200aは第2方向に対向するように配置される。複数の第1部分200aは第1電子素子20の内側に位置する。
【0105】
以下、
図10~
図12を参照してさらに他の実施形態による電子素子パッケージ10Cおよび回路基板100Dについて説明する。
【0106】
図10は、さらに他の実施形態による電子素子パッケージを概略的に示した断面図であり、
図11は、さらに他の実施形態による回路基板を概略的に示した平面図であり、
図12は、さらに他の実施形態による電子素子パッケージの一部を示した断面図である。
【0107】
図11は、
図10のA部分を、電子素子を除いて上方から見た平面図である。
図12は、
図11のXII-XII’線に沿って得たさらに他の実施形態による回路基板に電子素子が配置された様子を示した断面図である。
【0108】
図10~
図12を参照すれば、さらに他の実施形態による回路基板100Dは、
図7~
図9を参照して説明したまた他の実施形態による回路基板100Cと比較して、ソルダレジスト層200が第1および第2ソルダレジスト層201、202を含む。したがって、本実施形態による回路基板100Dの構造を説明するに当たり、上述したまた他の実施形態による回路基板100Cの構成と比べて変更された構成のみについて説明する。電子素子パッケージ10Cの残りの構成には、上述した他の実施形態による電子素子パッケージ10Bでの説明がそのまま適用される。
【0109】
ソルダレジスト層200の一部は第2領域1102上に位置する。第2領域1102に位置するソルダレジスト層200の少なくとも一部は第2領域1102から第1領域1101に延びる。言い換えると、ソルダレジスト層200は第1領域1101に位置する第1部分200a、および第2領域1102に位置する第2部分200bを含む。
【0110】
第1領域1101上にはソルダレジスト層200の第1部分200aが位置する。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20と重なる。第1部分200aは第1電子素子20の角部と重なるように位置する。第1部分200aは第1方向に沿って接続パッド1211と少なくとも一部重なるように配置される。第1部分200aは接続パッド1211上に位置する。
【0111】
ソルダレジスト層200は第1電子素子20を支持するように配置される。第1部分200aは第1電子素子20を支持するように配置される。第1方向に沿って、第1部分200aと第1電子素子20との間に第1連結部12が位置する。第1方向に沿って、第1電子素子20、第1連結部12、第1部分200aが順次に位置する部分がある。第1方向に沿った絶縁層110の一面からの高さにおいて、第1電子素子20の下面の高さが第1部分200aの上面の高さよりも高い。第1部分200aは第1連結部12と接する。
【0112】
第1部分200aは第1電子素子20と直接接する部分を含むことができる。第1方向に沿った絶縁層110の一面からの高さにおいて、第1電子素子20の下面の高さが第1部分200aの上面の高さと同一である。第1部分200aは第1連結部12と接する。
【0113】
第1部分200aは接続パッド1211の一縁に隣接して位置する。第1部分200aは接続パッド1211の一縁に沿って位置する。第1部分200aは第1領域1101に位置する接続パッド1211の一縁に沿って延びる。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20と接続パッド1211との間に位置する。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20の電極部21と接続パッド1211との間に位置する。
【0114】
絶縁層110の一面と平行な平面上で、第1部分200aは第2方向に沿って接続パッド1211と絶縁層110との間に位置する。絶縁層110の一面と平行な平面上で、第1部分200aを基準として第2方向に沿って接続パッド1211と絶縁層110が位置する。絶縁層110の一面と平行な平面上で、第1部分200aは第1領域1101でソルダレジスト層200から露出される絶縁層110の一面の一部の一縁に沿って延びる。第1部分200aは第3方向に延びる。
【0115】
ソルダレジスト層200はソルダレジスト層200から絶縁層110を露出させる第2開口部212を有する。第2開口部212は第1領域1101で絶縁層110の一面の一部を露出させるように開口される。第2開口部212は第1開口部211と第1部分200aにより互いに分離される。第2開口部212は第1開口部211と離隔して位置する。第1部分200aは第2開口部212の一縁に沿って延びる。
【0116】
接続パッド1211は第2開口部212を間に置いて離隔して複数提供される。第1部分200aは複数の接続パッド1211の間に位置する。
【0117】
第1部分200aは接続パッド1211の第3方向と平行な縁に沿って延びる。第1部分200aは、接続パッド1211の第3方向に沿った一端に隣接した第2部分200bから、接続パッド1211の第3方向に沿った他端に隣接した第2部分200bまで、第3方向に延びる。第1部分200aは絶縁層110を露出させるソルダレジスト層200の第2開口部212と隣接して位置する。第1部分200aは第2方向に沿った電極部21の内側端部に隣接して位置する。第1部分200aは第1連結部12の第1電子素子20の内側方向一面に位置する。
【0118】
第1領域1101内で第1部分200aは複数提供される。複数の第1部分200aは第2方向に対向するように配置される。複数の第1部分200aは第1電子素子20の内側に位置する。
【0119】
図10~
図12を参照すれば、第1方向に沿った厚さにおいて、ソルダレジスト層200の第1部分200aの厚さが第2部分200bの厚さよりも厚くてもよい。具体的に、ソルダレジスト層200は第1電子素子20と隣接した領域で残りの部分よりも第1方向に沿った厚さが厚い突出部を含むことができる。言い換えると、ソルダレジスト層200は絶縁層110上に位置する第1ソルダレジスト層201、および第1ソルダレジスト層201上に位置する第2ソルダレジスト層202を含む。第2ソルダレジスト層202は少なくとも一つのソルダレジストパッチ(Patch)を含む。第1ソルダレジスト層201は絶縁層110の一面を覆うように拡張された形状である。第1ソルダレジスト層201は接続パッド1211の少なくとも一部を第1ソルダレジスト層201から露出する第1開口部211を有する。
【0120】
第2ソルダレジスト層202は第1ソルダレジスト層201から第1方向に突出するように配置される。第2ソルダレジスト層は第1方向に沿って第1電子素子20と第1ソルダレジスト層201との間に位置する。第2ソルダレジスト層202は第2方向に対向するように配置される。第2ソルダレジスト層202は第2方向に沿った電極部21の内側端部に位置する。第2ソルダレジスト層202は第2方向に対向する複数の電極部21の間に位置する。
【0121】
第1方向に沿って、第1電子素子20と第2ソルダレジスト層202との間に第1連結部12が位置する。第1方向に沿って、第1電子素子20、第1連結部12、第2ソルダレジスト層202、および第1ソルダレジスト層201が順次に位置する部分がある。
【0122】
絶縁層110の一面と平行な平面における平面積において、第2ソルダレジスト層202の平面積は第1ソルダレジスト層201の平面積よりも小さい。第2ソルダレジスト層202は第1ソルダレジスト層201と同一の物質で構成されるが、これに限定されず、異なる物質で構成され得る。
【0123】
第1部分200aは第1ソルダレジスト層201および第2ソルダレジスト層202の一部を含む。第2部分200bは第1ソルダレジスト層201の他の一部を含む。
【0124】
第1部分200aは第1電子素子20を支持するように配置される。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20と重なるように配置される。第1部分200aの少なくとも一部は第1方向に沿って電極部21と重なるように位置する。第1部分200aの少なくとも一部は第1方向に沿って接続パッド1211と重なるように位置する。第1部分200aの少なくとも一部は第1方向に沿って接続パッド1211と重なるように位置する。
【0125】
第1部分200aは第1電子素子20の1つの角部と第1方向に沿って重なるように配置される。言い換えると、第1部分200aは第1領域1101の1つの角部と第1方向に沿って重なるように配置される。
【0126】
第1部分200aを構成する第1ソルダレジスト層201と第2ソルダレジスト層202は第3方向に沿った幅が互いに同一であるように配置される。ただしこれに限定されず、第1部分200aを構成する第1ソルダレジスト層201と第2ソルダレジスト層202は第3方向に沿った幅が互いに異なり、第3方向に沿った第1部分200aの一縁に第1方向に沿った段差部が位置する。
【0127】
以下、
図13~
図15を参照してその他の実施形態による電子素子パッケージ10Dおよび回路基板100Eについて説明する。
【0128】
図13は、その他の実施形態による電子素子パッケージを概略的に示した断面図であり、
図14は、その他の実施形態による回路基板を概略的に示した平面図であり、
図15は、その他の実施形態による電子素子パッケージの一部を示した断面図である。
【0129】
図14は、
図13のA部分を、電子素子を除いて上方から見た平面図である。
図15は、
図14のXV-XV’線に沿って得たその他の実施形態による回路基板に電子素子が配置された様子を示した断面図である。
【0130】
図13~
図15を参照すれば、その他の実施形態による回路基板100Eは、
図10~
図12を参照して説明したさらに他の実施形態による回路基板100Dと比較して、第1および第2ソルダレジスト層201、202の配置または形態が異なっている。したがって、本実施形態による回路基板100Eの構造を説明するに当たり、上述したさらに他の実施形態による回路基板100Dの構成と比べて変更された構成のみについて説明する。電子素子パッケージ10Dの残りの構成には、上述したさらに他の実施形態による電子素子パッケージ10Cでの説明がそのまま適用される。
【0131】
ソルダレジスト層200の一部は第2領域1102上に位置する。ソルダレジスト層200の少なくとも一部は第2領域1102から第1領域1101に延びる。言い換えると、ソルダレジスト層200は第1領域1101に位置する第1部分200a、および第2領域1102に位置する第2部分200bを含む。
【0132】
第1領域1101上にはソルダレジスト層200の第1部分200aが位置する。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20と重なる。第1部分200aは第1電子素子20の中心部と重なるように位置する。第1部分200aは第1方向に沿ってボディー22と重なるように位置する。第1部分200aは第1電子素子20を支持するように配置される。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20と重なるように配置される。第1部分200aは第1領域1101で接続パッド1211から離隔して位置する。接続パッド1211は複数の接続パッドを含み、第1部分200aは複数の接続パッドの間に位置する。
【0133】
ソルダレジスト層200は第1電子素子20を支持するように配置される。第1部分200aは第1電子素子20を支持するように配置される。第1部分200aは第1電子素子20と直接接する部分を含む。第1方向に沿った絶縁層110の一面からの高さにおいて、第1電子素子20のボディー22の下面の高さが第1部分200aの上面の高さと同一である。第1部分200aは第1連結部12と離隔して位置する。
【0134】
第1部分200aは絶縁層110上に位置する。第1部分200aは第3方向に沿って延びる。第1部分200aは第1方向に沿って第1電子素子20のボディー22と絶縁層110との間に位置する。
【0135】
絶縁層110の一面と平行な平面上で、第1部分200aの第2方向に対向する縁に絶縁層110が位置する。絶縁層110の一面と平行な平面上で、第1部分200aを基準として第2方向に沿った両側に絶縁層110が位置する。絶縁層110の一面と平行な平面上で、第1部分200aは第1領域1101でソルダレジスト層200から露出される絶縁層110の一面の一部の一縁に沿って延びる。
【0136】
ソルダレジスト層200はソルダレジスト層200から絶縁層110を露出させる第2開口部212を有する。第2開口部212は第1領域1101で絶縁層110の一面の一部を露出させるように開口される。第2開口部212はソルダレジスト層200および接続パッド1211の一面により囲まれる。第2開口部212は第1開口部211と一体に連結される。第1部分200aは第2開口部212の一縁に沿って延びる。第2開口部212は複数提供される。第1部分200aは複数の第2開口部212の間に位置する。
【0137】
接続パッド1211は第2開口部212を間に置いて離隔して複数提供される。第1部分200aは複数の接続パッド1211の間に位置する。
【0138】
第1部分200aは第3方向に延びて第2部分200bの第3方向に対向する両側領域を互いに連結する。第1部分200aは絶縁層110を露出させるソルダレジスト層200の第2開口部212と隣接するように位置する。第1電子素子20は第2方向に対向する複数の電極部21を含む。第1部分200aは第2方向に対向する複数の電極部21の間に位置する。
【0139】
図14では、第1部分200aが単数で示されたが、これに限定されず、第1電子素子20のボディー22を支持するために第1部分200aは複数で提供され得る。複数の第1部分200aは第2方向に対向する複数の電極部21の間に位置する。
【0140】
図13~
図15を参照すれば、第1方向に沿った厚さにおいて、ソルダレジスト層200の第1部分200aの厚さが第2部分200bの厚さよりも厚い。具体的に、ソルダレジスト層200は第1電子素子20と隣接した領域で残りの部分よりも第1方向に沿った厚さが厚い突出部を含む。言い換えると、ソルダレジスト層200は絶縁層110上に位置する第1ソルダレジスト層201、および第1ソルダレジスト層201上に位置する第2ソルダレジスト層202を含む。第2ソルダレジスト層202は少なくとも一つのソルダレジストパッチ(Patch)を含む。第1ソルダレジスト層201は絶縁層110の一面を覆うように拡張された形状である。第1ソルダレジスト層201は接続パッド1211の少なくとも一部を第1ソルダレジスト層201から露出させる第1開口部211を有する。
【0141】
第2ソルダレジスト層202は第1ソルダレジスト層201から第1方向に突出するように配置される。第2ソルダレジスト層202は第1方向に沿って第1電子素子20と第1ソルダレジスト層201との間に位置する。第2ソルダレジスト層202は第1方向に沿って第1電子素子20のボディー22と第1ソルダレジスト層201との間に位置する。第2ソルダレジスト層202はボディー22と直接接するように配置される。第2ソルダレジスト層202は第2方向に対向する複数の電極部21の間に位置する。
【0142】
絶縁層110の一面と平行な平面における平面積において、第2ソルダレジスト層202の平面積は第1ソルダレジスト層201の平面積よりも小さい。第2ソルダレジスト層202は第1ソルダレジスト層201と同一の物質で構成されるが、これに限定されず、異なる物質で構成され得る。
【0143】
第1部分200aは第1ソルダレジスト層201および第2ソルダレジスト層202の一部を含む。第2部分200bは第1ソルダレジスト層201の他の一部を含む。
【0144】
第1部分200aを構成する第1ソルダレジスト層201と第2ソルダレジスト層202は第3方向に沿った幅が互いに同一であるように配置される。ただしこれに限定されず、第1部分200aを構成する第1ソルダレジスト層201と第2ソルダレジスト層202は第3方向に沿った幅が互いに異なり、第3方向に沿った第1部分200aの一縁に第1方向に沿った段差部が位置する。
【0145】
上述した実施形態による回路基板および電子素子パッケージによれば、ソルダレジスト層が電子素子を支持するように配置されることによって、回路基板と回路基板表面の実装素子との間の十分な離隔距離を確保することができ、表面実装工程時に実装された電子素子下部の洗浄力を改善することができ、フラックス(Flux)残渣による不良の発生を防止することができる。また、モールディング工程時に表面実装素子の下部にモールドボイド(Void)の不良が発生することを防止することができ、表面実装素子と回路基板との間の物理的、電気的干渉効果を抑制することができる。
【0146】
以上で本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、発明の説明および図面の範囲内で多様に変形して実施することが可能であり、これも本発明の範囲に属するのは当然である。
【符号の説明】
【0147】
10A、10B、10C、10D:電子素子パッケージ
11:第2電子素子
12:第1連結部
13:第2連結部
14:第3連結部
15:第3電子素子
20:第1電子素子
21:電極部
22:ボディー
100A、100B、100C、100D、100E:回路基板
110:絶縁層
1101:第1領域
1102:第2領域
121:第1配線層
1211:接続パッド
122:第2配線層
123:第3配線層
131:第1ビア層
132:第2ビア層
140:保護層
200:ソルダレジスト層
200a:第1部分
200b:第2部分
201:第1ソルダレジスト層
202:第2ソルダレジスト層
211:第1開口部
212:第2開口部