(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006762
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】セラミックヒータ
(51)【国際特許分類】
H05B 3/42 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
H05B3/42
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023107746
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000004547
【氏名又は名称】日本特殊陶業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100113022
【弁理士】
【氏名又は名称】赤尾 謙一郎
(72)【発明者】
【氏名】牧野 友亮
【テーマコード(参考)】
3K092
【Fターム(参考)】
3K092PP13
3K092PP20
3K092QA01
3K092QA02
3K092QB02
3K092QB43
3K092QB62
3K092RD09
3K092TT17
3K092VV03
3K092VV04
3K092VV12
(57)【要約】
【課題】フランジとヒータ本体とを封止材で確実に封止及び接続することができ、小型化も可能なセラミックヒータを提供する。
【解決手段】セラミック製の棒状または筒状のヒータ本体20と、ヒータ本体の軸線Lの周囲に筒状をなすように設けられ、ヒータ本体が挿入されているフランジ30と、を備えたセラミックヒータ11であって、フランジは、それぞれ別部材であって、ヒータ本体の挿通孔を有する板状部31と、ヒータ本体を囲みヒータ本体の外面に沿って軸線方向に延びる筒状部32とを、軸線に沿って結合させてなり、板状部が筒状部よりも径方向外側に突出し、板状部と、筒状部と、ヒータ本体の外面とで囲まれる領域Rに封止材40が充填され、フランジとヒータ本体とが接合されてなる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミック製の棒状または筒状のヒータ本体と、
前記ヒータ本体の軸線の周囲に筒状をなすように設けられ、前記ヒータ本体が挿入されているフランジと、を備えたセラミックヒータであって、
前記フランジは、それぞれ別部材であって、前記ヒータ本体の挿通孔を有する板状部と、前記ヒータ本体を囲み前記ヒータ本体の外面に沿って前記軸線方向に延びる筒状部とを、前記軸線に沿って結合させてなり、
前記板状部が前記筒状部よりも径方向外側に突出し、
前記板状部と、前記筒状部と、前記ヒータ本体の外面とで囲まれる領域に封止材が充填され、前記フランジと前記ヒータ本体とが接合されてなる、セラミックヒータ。
【請求項2】
前記板状部と前記筒状部とが前記封止材によって互いに固定されてなる、請求項1に記載のセラミックヒータ。
【請求項3】
前記板状部と前記筒状部との間に隙間を有し、該隙間に前記封止材が充填されてなる、請求項2に記載のセラミックヒータ。
【請求項4】
前記軸線に沿って前記筒状部と反対側には、前記板状部を超えて前記封止材が介在しない、請求項1又は2に記載のセラミックヒータ。
【請求項5】
前記軸線に沿って前記筒状部と反対側には、前記板状部を超えて前記封止材が介在する、請求項1又は2に記載のセラミックヒータ。
【請求項6】
前記ヒータ本体の外面と前記筒状部の内面との前記径方向の最大距離をD1とし、
前記筒状部の外面と前記板状部の外縁との前記径方向の最大距離をD2としたとき、
D1>D2である、請求項1又は2に記載のセラミックヒータ。
【請求項7】
前記ヒータ本体の外面と前記筒状部の内面との前記径方向の最大距離をD1とし、
前記筒状部の外面と前記板状部の外縁との前記径方向の最大距離をD2としたとき、
D1<D2である、請求項1又は2に記載のセラミックヒータ。
【請求項8】
前記板状部の内面には、前記筒状部に向かって延びて前記ヒータ本体の外面へのガイドとなる延出部が設けられてなる、請求項1又は2に記載のセラミックヒータ。
【請求項9】
前記封止材はガラスである請求項1又は2に記載のセラミックヒータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば温水洗浄便座、ファンヒータ、電気温水器、24時間風呂、半田ごて、ヘアアイロン等に用いられるセラミックヒータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば温水洗浄便座には、樹脂製の容器(熱交換器)を有する熱交換ユニットが用いられており、この熱交換ユニットには、熱交換器内に収容された洗浄水を暖めるために、長尺のパイプ状のセラミックヒータが配置されている。
このセラミックヒータは、棒状または筒状のヒータ本体と、ヒータ本体に外嵌されたフランジと、を備えており、フランジを取付対象となる容器(熱交換器)の所定部位に取り付けるようになっている。
【0003】
フランジとヒータ本体の外面との隙間にはガラス等の封止材が充填され、フランジとヒータ本体とが接合されている。
そして、フランジとヒータ本体との隙間に安定して溶融ガラスを流し込むために種々の開発がなされている。
例えば、フランジに封止材溜り部を設けると共に、封止材の垂れを抑制するための幅狭部を配置した技術が知られている(特許文献1参照)。
また、金属製円板状のフランジ部(支持部材)に、ヒータ本体の側面に沿って延びる筒状部を接続することで、ヒータ本体と筒状部との間隔を一定とし、この隙間に充填されるガラスの厚みを均一にして熱膨張差による応力の偏りを抑制し、耐久性を向上させた技術が知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-108256号公報
【特許文献2】特開2019-133762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、フランジに封止材溜り部を設ける場合、封止材溜り部をカップ状に形成するため、フランジを小径化、小型化することが難しい場合がある。また、金属等をカップ状に形成するプレス加工等の工程が増えるおそれがある。
また、特許文献2の技術のように円板状のフランジ部と筒状部とを一体に接続する場合、軸方向にフランジ部と反対側の筒状部の開口から溶融ガラスを流し込むことになるが、フランジ部と筒状部との隅部に残った空気が排出されずに隅部にガラスが流入せず、隅部付近の気密や強度が低下するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、フランジとヒータ本体とを封止材で確実に封止及び接続することができ、小型化も可能なセラミックヒータの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明のセラミックヒータは、セラミック製の棒状または筒状のヒータ本体と、前記ヒータ本体の軸線の周囲に筒状をなすように設けられ、前記ヒータ本体が挿入されているフランジと、を備えたセラミックヒータであって、前記フランジは、それぞれ別部材であって、前記ヒータ本体の挿通孔を有する板状部と、前記ヒータ本体を囲み前記ヒータ本体の外面に沿って前記軸線方向に延びる筒状部とを、前記軸線に沿って結合させてなり、前記板状部が前記筒状部よりも径方向外側に突出し、前記板状部と、前記筒状部と、前記ヒータ本体の外面とで囲まれる領域に封止材が充填され、前記フランジと前記ヒータ本体とが接合されてなる。
【0008】
このセラミックヒータによれば、フランジを構成する板状部と筒状部とが別体であるので、封止材を充填させる前に板状部と筒状部とを配置した際、両者の間には必ず隙間が生じる。
そして、上記領域に液状の(溶融した)封止材を流し込む際に、板状部と筒状部との間の隅部に残った空気が隙間から排出されるので、隅部に封止材が流入し易くなる。その結果、隅部付近の気密や強度の低下を抑制し、フランジとヒータ本体とを封止材で確実に封止及び接続することができる。
また、板状部が筒状部よりも径方向外側に突出していることで、それぞれ別体である板状部と筒状部とを配置した際、板状部の外縁が筒状部よりも確実に径方向外側に位置する。このため、板状部の外縁と筒状部との間に隙間が生じることが無く、上記領域に液状の(溶融した)封止材を流し込む際に、この隙間から封止材が(板状部の面方向に)流出することを抑制できる。
また、筒状部を小径にしてフランジ、ひいてはセラミックヒータを小型化できる。
【0009】
本発明のセラミックヒータにおいて、前記板状部と前記筒状部とが前記封止材によって互いに固定されていてもよい。
このセラミックヒータによれば、フランジとヒータ本体とを封止材でさらに確実に封止及び接続することができる。
【0010】
本発明のセラミックヒータにおいて、前記板状部と前記筒状部との間に隙間を有し、該隙間に前記封止材が充填されていてもよい。
このセラミックヒータによれば、板状部と筒状部とをより強固に固定することができる。
【0011】
本発明のセラミックヒータにおいて、前記軸線に沿って前記筒状部と反対側には、前記板状部を超えて前記封止材が介在しなくてもよい。
このセラミックヒータによれば、板状部を超えて封止材が突出して他部材(例えば取付対象となる熱交換器)に干渉することを抑制できる。
【0012】
本発明のセラミックヒータにおいて、前記軸線に沿って前記筒状部と反対側には、前記板状部を超えて前記封止材が介在してもよい。
このセラミックヒータによれば、フランジとヒータ本体とをより強固に固定することができる。
【0013】
本発明のセラミックヒータにおいて、前記ヒータ本体の外面と前記筒状部の内面との前記径方向の最大距離をD1とし、前記筒状部の外面と前記板状部の外縁との前記径方向の最大距離をD2としたとき、D1>D2であってもよい。
このセラミックヒータによれば、フランジの径を小さくしてフランジ、ひいてはセラミックヒータをより小型化できる。
【0014】
本発明のセラミックヒータにおいて、前記ヒータ本体の外面と前記筒状部の内面との前記径方向の最大距離をD1とし、前記筒状部の外面と前記板状部の外縁との前記径方向の最大距離をD2としたとき、D1<D2であってもよい。
セラミックヒータでは、筒状部よりも外周に張り出した板状部を、固定対象である熱交換器側の固定部で上下(軸方向)に挟み込むことで熱交換器に固定される。このため、鍔となる板状部が大径なほど、換言すればD1<D2であるほど、固定対象にしっかりと固定できる。
【0015】
本発明のセラミックヒータにおいて、前記板状部の内面には、前記筒状部に向かって延びて前記ヒータ本体の外面へのガイドとなる延出部が設けられていてもよい。
このセラミックヒータによれば、板状部をヒータ本体に挿通して配置する際の位置決めがし易くなる。
【0016】
前記封止材はガラスであってもよい。
ガラスは液状の状態で、板状部と筒状部との隙間に容易に入り込んで封止することができる。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、フランジとヒータ本体とを封止材で確実に封止及び接続することができ、小型化も可能なセラミックヒータが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係るセラミックヒータを示す正面図である。
【
図3】
図1の紙面に沿う方向に切断した断面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るセラミックヒータのフランジの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の実施形態に係るセラミックヒータ11を示す正面図、
図2はヒータ本体20の構成を示す斜視図、
図3は
図1の紙面に沿う方向に切断した断面図である。
本発明の実施形態に係るセラミックヒータ11は、例えば温水洗浄便座の熱交換ユニットの熱交換器において、洗浄水を温めるために用いることができる。
【0020】
図1に示すように、セラミックヒータ11は、セラミック製のヒータ本体20と、ヒータ本体20の軸線Lの周囲に筒状をなすように設けられ、ヒータ本体20が挿入されているフランジ30と、を備える。
【0021】
ヒータ本体20は、軸線Lを中心として本例では円筒状をなすように設けられている。ヒータ本体20は、セラミック管21と、そのセラミック管21の外周のほぼ全体を覆うセラミック層(セラミックシート)22と、を備えている。
セラミック層22はセラミック管21の外周を完全には覆っていないため、ヒータ本体20の外周面には、軸方向(軸線Lが延びる方向と平行な方向)に延びるスリット22sが形成されている。
【0022】
図2に示すように、セラミック層22の内周面(セラミック管21側の面)または内部には、蛇行したパターン形状のヒータパターン層25および一対の内部端子26が形成されている。これらの内部端子26は、図示しないビア導体等を介して、セラミック層22の外周面の端部の外部端子27と電気的に接続されている。
ヒータパターン層25はヒータ本体20の先端20a寄りに配置され、外部端子27はヒータ本体20の後端側に配置されている。
【0023】
なお、本例では、セラミック管21はその軸線O方向に貫通孔21hを有して円筒状をなす。そして、熱交換器にて、貫通孔21hの内部に流れる水がセラミックヒータ11で加熱され、さらに熱交換器の内壁と、セラミックヒータの外周との隙間の水もセラミックヒータ11で加熱される。
セラミック管21およびセラミック層22は例えばアルミナから形成することができる。
【0024】
次に、フランジ30について説明する。
図1に示すように、フランジ30は、ヒータ本体20の後端側であって、外部端子27よりも先端側に配置されている。
また、フランジ30は、それぞれ別部材であって、ヒータ本体20の挿通孔を有する板状部31と、ヒータ本体20を囲みヒータ本体20の外面に沿って前記軸線L方向に延びる筒状部32と、を有する。そして、フランジ30は、軸線Lに沿って板状部31と筒状部32とを結合させてなる。
板状部31と筒状部32とは、例えば、ステンレス等の金属からなる。
なお、本例では、筒状部32が板状部31よりも先端側に配置されているが、逆の位置関係であっても良い。
【0025】
図3は、
図1の紙面に沿う方向に切断した断面図である。
図3に示すように、板状部31が筒状部32よりも径方向外側に突出している。
また、板状部31と、筒状部32と、ヒータ本体20(セラミック層22)の外面とで囲まれる領域Rに封止材(ガラス)40が充填され、フランジ30とヒータ本体20とが接合されている。
【0026】
ここで、フランジ30を構成する板状部31と筒状部32とが別体であるので、ガラス40を充填させる前に板状部31と筒状部32とを配置した際、両者の間には必ず隙間G1が生じる。
そして、上記領域Rに液状の(溶融した)ガラス40を流し込む際に、板状部31と筒状部32との間の隅部RCに残った空気が隙間G1から排出されるので、隅部RCにガラス40が流入し易くなる。その結果、隅部RC付近の気密や強度の低下を抑制し、フランジ30とヒータ本体20とをガラス40で確実に封止及び接続することができる。
一方、例えばガラス40を流し込む前に板状部31と筒状部32とを溶接等で一体化した場合、隙間G1が生じないので、ガラス40を流し込む際に隅部RCに残った空気が排出されずに隅部RCにガラスが流入しないことがある。
【0027】
また、板状部31が筒状部32よりも径方向外側に突出していることで、それぞれ別体である板状部31と筒状部32とを配置した際、板状部31の外縁31eが筒状部32よりも確実に径方向外側に位置する。このため、板状部31の外縁31eと筒状部32との間に隙間が生じることが無く、上記領域Rに液状の(溶融した)ガラス40を流し込む際に、この隙間からガラス40が(板状部31の面方向に)流出することを抑制できる。
また、筒状部32を小径にしてフランジ30、ひいてはセラミックヒータ11を小型化できる。
【0028】
なお、板状部31と筒状部32とが別体であることは、封止材(ガラス)を再溶融させたときに、板状部31と筒状部32とが分離するか否かで判別できる。
又、封止材はガラスが好ましいが、そのほかに樹脂接着剤や金属ロウ材(銀ロウ等)を用いることもできる。
【0029】
そして、上記領域Rにガラス40が充填されていることで、板状部31と筒状部32とがガラス40によって(ガラス40を介して)互いに固定されている。
さらに、本例では、板状部31と筒状部32との間の上記隙間G1にもガラス40が充填されている。これにより、板状部31と筒状部32とをより強固に固定することができる。
【0030】
なお、
図3に示すように、本例では、軸線Lに沿って筒状部32と反対側(後端側)には、板状部31を超えてガラス40が介在しない。これにより、板状部31を超えてガラス40が突出して他部材(例えば取付対象となる熱交換器)に干渉することを抑制できる。
また、本例では、ヒータ本体20の外面と筒状部32の内面との径方向の最大距離をD1とし、筒状部32の外面と板状部31の外縁31eとの径方向の最大距離をD2としたとき、D1>D2である。このようにすると、フランジ30の径を小さくしてフランジ30、ひいてはセラミックヒータ11をより小型化できる。
【0031】
さらに、本例では、板状部31の内面に、筒状部32に向かって延びてヒータ本体20の外面へのガイドとなる延出部31fが設けられている。
これにより、板状部31をヒータ本体20に挿通して配置する際の位置決めがし易くなる。なお、
図3の例では、板状部31の内面側を曲げて延出部31fを形成している。
【0032】
図4は、本発明の実施形態に係るセラミックヒータのフランジの変形例を示す。なお、
図4において、
図3のセラミックヒータと同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、この例では、板状部35の内面の延出部35fが、板状部35の主面から垂直に延びた肉厚部となっている。延出部35fは例えば板状部35をプレスして形成できる。
また、この例では、軸線Lに沿って筒状部32と反対側(後端側)に、板状部35を超えてガラス41が介在する。これにより、フランジ30とヒータ本体20とをより強固に固定することができる。
【0033】
また、本例では、D1<D2である。セラミックヒータ11では、筒状部32よりも外周に張り出した板状部31を、固定対象である熱交換器側の固定部で上下(軸方向)に挟み込むことで熱交換器に固定される。このため、鍔となる板状部31が大径なほど、換言すればD1<D2であるほど、固定対象である熱交換器にしっかりと固定できる。
【0034】
セラミックヒータ11は、例えば以下のようにして製造することができる。
まず、
図3と天地を逆にし、ヒータ本体20の先端20aを上向きにした状態で、所定の治具を用い、板状部31をヒータ本体20に挿通配置すると共に、板状部31の上にヒータ本体20を囲むように筒状部32を配置する。筒状部32の重さにより、隙間G1は最小となる。
このように、板状部31と筒状部32を組み合わせた状態で、上から(筒状部32側から)を領域Rに固化したリング状のガラスを配置する。そして、全体を加熱してガラスを溶融させ、領域Rにガラス40を充填させる。その後、ガラス40は固化する。
板状部31とヒータ本体20との隙間から多少ガラスが垂れても、適度に固化する。
勿論、リング状のガラスを用いる代わりに、板状部31と筒状部32を組み合わせた状態で、領域Rに溶融したガラス40を流し込んでもよい。
このようにして、ヒータ本体20にフランジ30を接合する。
【0035】
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
セラミック管21は貫通孔21hを有さず棒状でもよい。また、板状部は円盤状でなく、四角や多角形の板でもよい。筒状部も円筒に限らず、多角筒などでもよい。
【符号の説明】
【0036】
11 セラミックヒータ
20 ヒータ本体
30 フランジ
31、35 板状部
31e、35e 板状部の外縁
31f、35f 延出部
32 筒状部
40 封止材
L 軸線
R 領域
G1 隙間