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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006823
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】絶縁カバー開閉構造
(51)【国際特許分類】
   H05K 5/03 20060101AFI20250109BHJP
   H02G 3/08 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
H05K5/03 D
H02G3/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023107831
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000103208
【氏名又は名称】コーセル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079359
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 進
(74)【代理人】
【識別番号】100228669
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 愛規
(72)【発明者】
【氏名】小林 恵子
(72)【発明者】
【氏名】國嶋 直也
【テーマコード(参考)】
4E360
5G361
【Fターム(参考)】
4E360AB13
4E360EB03
4E360ED14
4E360GA60
4E360GB99
4E360GC08
5G361AA06
5G361AB12
5G361AC05
5G361AC13
5G361AD01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】絶縁カバーの大きさや形状に影響を受けず、開閉時のロック強度を安定して確保可能とする絶縁カバー開閉構造を提供する。
【解決手段】ノイズフィルタ10において、絶縁カバー開閉構造は、入力端子台16と出力端子台18に設けられ、端子台を被蓋する閉鎖位置と端子台の被蓋を解除する開放位置との間で絶縁カバー20、22を開閉自在に摺動する。絶縁カバーの中央部には、絶縁カバーを閉鎖位置又は開放位置に保持するロック構造が設けられる。ロック構造は、絶縁カバーの裏面の中央部にロックバー24が形成され、絶縁カバーを開放位置に移動した場合に、上蓋14の内面に形成した第1ロックバー受け部28にロックバーの一方の先端を嵌合して開放位置にロックし、絶縁カバーを閉鎖位置に移動した場合に、端子台の第2ロックバー受け部30にロックバーの他方の先端を嵌合して閉鎖位置にロックする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の装置の電線を接続する端子台に設けられ、前記端子台を被蓋する閉鎖位置と前記端子台の被蓋を解除する開放位置との間で板状の絶縁カバーを開閉自在に摺動する絶縁カバー開閉構造であって、
前記絶縁カバーの摺動方向に直交する横方向の中央部に、前記絶縁カバーを前記閉鎖位置又は前記開放位置に固定するロック構造が設けられたことを特徴とする絶縁カバー開閉構造。
【請求項2】
請求項1記載の絶縁カバー開閉構造において、
前記ロック構造は、
前記絶縁カバーの裏面で摺動方向に直交する横方向の中央部に、前記摺動方向に向けて形成されたロックバーと、
前記絶縁カバーを前記開放位置に移動した場合に、前記ロックバーを嵌合して前記開放位置にロックする第1ロックバー受け部と、
前記絶縁カバーを前記閉鎖位置に移動した場合に、前記ロックバーを嵌合して前記閉鎖位置にロックする第2ロックバー受け部と、
を備えたことを特徴とする絶縁カバー開閉構造。
【請求項3】
請求項2記載の絶縁カバー開閉構造において、
前記第1ロックバー受け部は、前記ロックバーの一方の先端が篏合することで前記開放位置に前記絶縁カバーをロックし、
前記第2ロックバー受け部は、前記ロックバーの他方の先端が篏合することで前記閉鎖位置に前記絶縁カバーをロックすることを特徴とする絶縁カバー開閉構造。
【請求項4】
請求項3記載の絶縁カバー開閉構造において、
前記第1ロックバー受け部及び前記第2ロックバー受け部は、前記ロックバーの受け側にロック溝を開口し、
前記ロックバーは、一方の先端と他方の先端の各々に、前記ロック溝に嵌合するロックバー頭部が形成されたことを特徴とする絶縁カバー開閉構造。
【請求項5】
請求項4記載の絶縁カバー開閉構造において、
前記ロック溝は、内部の溝幅に対し入口の溝幅を狭めた溝形状を備え、
前記ロックバー頭部は、前記ロック溝の内部の溝幅に対応した略三角の頭部に続いて、前記ロック溝の入口の溝幅に対応して絞り込まれた首部を備えたことを特徴とする絶縁カバー開閉構造。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れかに記載の絶縁カバー開閉構造において、
前記装置は、
前記端子台を備え、所定の電気回路部を収納した筐体と、
前記筐体の端子台に隣接した上部開口に設けられた蓋部材と、
で構成され、
前記絶縁カバーは、前記端子台に対し前記蓋部材の内側に摺動自在に設けられ、
前記第1ロックバー受け部は、前記蓋部材における前記絶縁カバーの開放位置に対応した位置に配置され、
前記第2ロックバー受け部は、前記端子台における前記絶縁カバーの閉鎖位置に対応した位置に配置されたことを特徴とする絶縁カバー開閉構造。
【請求項7】
請求項6記載の絶縁カバー開閉構造において、
前記装置は、
入力端子台と出力端子台を備え、
前記入力端子台と前記出力端子台の各々に対し、前記絶縁カバーを閉鎖位置又は開放位置に固定する前記ロック構造が設けられたことを特徴とする絶縁カバー開閉構造。
【請求項8】
請求項7記載の絶縁カバー開閉構造において、
前記装置は、電源ラインなどを経由して電子機器等に侵入するノイズを除去するノイズフィルタを含むことを特徴とする絶縁カバー開閉構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノイズフィルタ等の装置で電線を接続するユーザーインターフェースとなる端子台を保護する絶縁カバーを開閉するための絶縁カバー開閉構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ノイズフィルタの絶縁カバー開閉構造としては、例えば図11乃至図18に示す構造が用いられている。
【0003】
図11及び図12に示すように、従来のノイズフィルタ100は、ノイズフィルタ電気回路部を収納した筐体112の上部には上蓋114が装着され、また、筐体112の上部の前後には、電線を接続するための入力端子台116と出力端子台118が設けられている。
【0004】
ここで、図11及び図12の説明では、X-Y-Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、ノイズフィルタ100の入力端子台116が位置する側面を正面に見て、X方向を左右方向とし、Y方向を前後方向とし、Z方向を上下方向とする。また、X方向における+X側を右側、-X側を左側とし、Y方向における+Y側を前側、-Y側を後側とし、Z方向における+Z側を上側、-Z側を下側とする。この点は、図1図10及び図13図18においても同様である。
【0005】
入力端子台116及び出力端子台118の各々には、電線を接続した端子に対する人体の一部や工具等の接触による感電を防止するために、絶縁カバー120,122が上蓋114に対し摺動自在に設けられている。なお、図11は絶縁カバー120,122を上蓋114側に押し込んで端子台側を開放した状態を示している。
【0006】
絶縁カバー120,122に対しては、端子台を被蓋する閉鎖位置と端子台の被蓋を解除する(端子台を露出させた)開放位置にカバーをロック(固定)するためのロック構造が設けられている。
【0007】
例えば、入力端子台116に設けられる絶縁カバー120のロック構造を例にとると、絶縁カバー120は、図13に取り出して示すように、絶縁性の合成樹脂で成型された矩形の板部材であり、左右の側端の後方に第1嵌合受け部124が形成され、前方に第2嵌合受け部126が形成されている。なお、第2嵌合受け部126をe部として拡大して示している。
【0008】
また、上蓋114は、図14に取り出して裏面側を示すように、上蓋114の裏面の所定位置に第1嵌合突起130が設けられている。なお、第1嵌合突起130をf部として拡大して示している。
【0009】
さらに、筐体112は、図15に入力端子台116側の一部を示すように、筐体112に設けられた入力端子台116の両側の前方には第2嵌合突起128が設けられている。なお、第2嵌合突起128をg部として拡大して示している。
【0010】
図16は絶縁カバー120を開放位置にロックして入力端子台116を露出させた状態を示している。なお、図16(A)は絶縁カバー120と上蓋114取り出して裏面側から示し、図16(B)は平面で示している。
【0011】
絶縁カバー120が開放位置にある場合、上蓋114の第1嵌合突起130に絶縁カバー120の第1嵌合受け部124が嵌合し、絶縁カバー120を開放位置にロックしている。
【0012】
図17は開放位置にあった絶縁カバー120を閉鎖位置に向けて引き出した途中の状態を示しており、図17(A)、(B)は図16(A)、(B)と同じ見方で示している。この場合、絶縁カバー120は入力端子台116側へ向けて上蓋114内を摺動する。
【0013】
図18は絶縁カバー120を閉鎖位置にロックして入力端子台116を保護した状態を示しており、図18(A)、(B)は図16(A)、(B)と同じ見方で示している。このように絶縁カバー120が閉鎖位置にある場合、入力端子台116の第2嵌合突起128に絶縁カバー120の第2嵌合受け部126が嵌合し、絶縁カバー120を閉鎖位置にロックしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2007-288710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、このような従来のノイズフィルタの絶縁カバー開閉構造に設けられたロック構造にあっては、絶縁カバー120,122のロック箇所が開放位置および閉鎖位置のいずれについても、左右両側の2箇所でのロックとなっていたため、次の問題がある。
【0016】
まず、絶縁カバー120,122に左右方向で反りが発生した状態で、絶縁カバー120を開閉するために摺動させたときに、左右両側の2カ所での接触による摺動となるためにがたつきや傾きが発生し、絶縁カバー120,122を滑らかに開閉できない場合かある。
【0017】
また、絶縁カバー120,122の閉鎖位置および開放位置のいずれについても、左右両側2箇所によるロックとならず、1箇所によるロックとなる場合には、安定したロック強度が見込めない。
【0018】
また、絶縁カバー120,122を絶縁性の合成樹脂で成型する場合、第1嵌合受け部124と第2嵌合受け部126は四隅に位置するため、射出ゲート(注入口)がどの位置であったとしても、何れかの嵌合受け部が射出ゲート(注入口)から最も遠い部分となり、その嵌合受け部の形状がばらつくことになる。また、一例として図13に示すように射出ゲート134(注入口)が中央付近にある場合、射出ゲート134(注入口)から最も遠い部分に第1嵌合受け部124と第2嵌合受け部126があるため、射出条件によって第1嵌合受け部124と第2嵌合受け部126の形状がばらつく場合がある。
【0019】
さらに、図13に示したように、絶縁カバー120の横幅(左右幅)が長いため、第1嵌合受け部124及び第2嵌合受け部126の各々が寸法公差の影響を受けやすいことで、開閉時のロック強度が変わってしまうという問題がある。
【0020】
本発明は、絶縁カバーの大きさや形状に影響を受けず、開閉時のロック強度を安定して確保可能とするロック構造を備えた絶縁カバーの開閉構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
(絶縁カバー開閉構造)
本発明は、所定の装置の電線を接続する端子台に設けられ、端子台を被蓋する閉鎖位置と端子台の被蓋を解除する開放位置との間で板状の絶縁カバーを開閉自在に摺動する絶縁カバー開閉構造であって、
絶縁カバーの摺動方向に直交する横方向の中央部に、絶縁カバーを閉鎖位置又は開放位置に固定するロック構造が設けられたことを特徴とする。
【0022】
(ロック構造の構成)
ロック構造は、
絶縁カバーの裏面で摺動方向に直交する横方向の中央部に、摺動方向に向けて形成されたロックバーと、
絶縁カバーを開放位置に移動した場合に、ロックバーを嵌合して開放位置にロックする第1ロックバー受け部と、
絶縁カバーを閉鎖位置に移動した場合に、ロックバーを嵌合して閉鎖位置にロックする第2ロックバー受け部と、
を備える。
【0023】
(ロックバー受け部の嵌合)
第1ロックバー受け部は、ロックバーの一方の先端が篏合することで開放位置に絶縁カバーをロックし、
第2ロックバー受け部は、ロックバーの他方の先端が篏合することで閉鎖位置に絶縁カバーをロックする。
【0024】
(ロック溝とロックバー)
第1ロックバー受け部及び第2ロックバー受け部は、ロックバーの受け側にロック溝を開口し、
ロックバーは、一方の先端と他方の先端の各々に、ロック溝に嵌合するロックバー頭部が形成される。
【0025】
(ロック溝とロックバー頭部の形態)
ロック溝は、内部の溝幅に対し入口の溝幅を狭めた溝形状を備え、
ロックバー頭部は、ロック溝の内部の溝幅に対応した略三角の頭部に続いて、ロック溝の入口の溝幅に対応して絞り込まれた首部を備える。
【0026】
(装置構成)
絶縁カバー開閉構造を備える装置は、
端子台を備え、所定の電気回路部を収納した筐体と、
筐体の端子台に隣接した上部開口に設けられた蓋部材と、
で構成され、
絶縁カバーは、端子台に対し蓋部材の内側に摺動自在に設けられ、
第1ロックバー受け部は、蓋部材における絶縁カバーの開放位置に対応した位置に配置され、
第2ロックバー受け部は、端子台における絶縁カバーの閉鎖位置に対応した位置に配置される。
【0027】
(端子台とロック構造)
絶縁カバー開閉構造を備える装置は、
入力端子台と出力端子台を備え、
入力端子台と出力端子台の各々に対し、絶縁カバーを閉鎖位置又は開放位置に固定するロック構造が設けられる。
【0028】
(ノイズフィルタ)
装置は、電源ラインなどを経由して電子機器等に侵入するノイズを除去するノイズフィルタを含む。
【発明の効果】
【0029】
(絶縁カバー開閉構造)
本発明は、所定の装置の電線を接続する端子台に設けられ、端子台を被蓋する閉鎖位置と端子台の被蓋を解除する開放位置との間で板状の絶縁カバーを開閉自在に摺動する絶縁カバー開閉構造であって、絶縁カバーの摺動方向に直交する横方向の中央部に、絶縁カバーを閉鎖位置又は開放位置に固定するロック構造が設けられたため、絶縁カバーの反りの影響を受けにくく、カバー開閉時のがたつきが矯正されて滑らかな開閉操作を可能とし、ロック構造が絶縁性の合成樹脂の射出ゲートの位置に左右されることなく安定したロック強度を形成可能とするものである。
【0030】
(ロック構造の構成の効果)
また、ロック構造は、絶縁カバーの裏面で摺動方向に直交する横方向の中央部に、摺動方向に向けて形成されたロックバーと、絶縁カバーを開放位置に移動した場合に、ロックバーの、例えば一方の先端を嵌合して開放位置にロックする第1ロックバー受け部と、絶縁カバーを閉鎖位置に移動した場合に、ロックバーの、例えば他方の先端を嵌合して閉鎖位置にロックする第2ロックバー受け部とを備えたため、固定側となる第1ロックバー受け部と第2ロックバー受け部との間で、絶縁カバーの開閉操作に伴い絶縁カバーの裏面中央部ら形成されたロックバーが移動して、絶縁カバーの閉鎖位置と開放位置との各々で確実にロックすることを可能とする。
【0031】
(ロック溝とロックバーの効果)
また、第1ロックバー受け部及び第2ロックバー受け部は、ロックバーの受け側にロック溝を開口し、ロックバーは、一方の先端と他方の先端の各々に、ロック溝に嵌合するロックバー頭部が形成されるようにしたため、絶縁カバーの移動に伴い、何れかのロックバー受け部のロック溝にロックバー頭部が押し込まれることで確実なロックを可能とし、また、ロック溝からロックバー頭部が抜け出すことで、滑らかにロックを解除可能とする。
【0032】
(ロック溝とロックバー頭部の形態の効果)
また、ロック溝は、内部の溝幅に対し入口の溝幅を狭めた溝形状を備え、ロックバー頭部は、ロック溝の内部の溝幅に対応した略三角の頭部に続いて、ロック溝の入口の溝幅に対応して絞り込まれた首部を備えるようにしたため、ロックバーの略三角の頭部が入口の溝幅が狭く内部の溝幅が広いロック溝に押し込まれることで、十分な強度で確実にロック可能であり、また安定したロック強度を確保可能とする。
【0033】
(装置構成の効果)
また、絶縁カバー開閉構造を備える装置は、端子台を備え、所定の電気回路部を収納した筐体と、筐体の端子台に隣接した上部開口に設けられた蓋部材と、で構成され、絶縁カバーは、端子台に対し蓋部材の内側に摺動自在に設けられ、第1ロックバー受け部は、蓋部材における絶縁カバーの開放位置に対応した位置に配置され、第2ロックバー受け部は、端子台における絶縁カバーの閉鎖位置に対応した位置に配置されるようにしたため、筐体と蓋部材で構成される所定の装置を対象に、ロックバー、第1ロックバー受け部及び第2ロックバー受け部で構成されるロック構造を、絶縁カバー開閉構造に適切に設けることを可能とする。
【0034】
(端子台とロック構造の効果)
また、絶縁カバー開閉構造を備える装置は、入力端子台と出力端子台を備え、入力端子台と出力端子台の各々に対し、絶縁カバーを閉鎖位置又は開放位置に固定するロック構造が設けられるようにしたため、装置に設けられた入力端子台と出力端子台の各々の絶縁カバー開閉構造を対象にロック構造を設けることで、絶縁カバーの大きさや形状に影響を受けず、開閉時のロック強度を安定して確保可能とし、滑らかな開閉操作を可能とするロック構造を実現可能とする。
【0035】
(ノイズフィルタの効果)
また、絶縁カバー開閉構造を備える装置は、電源ラインなどを経由して電子機器等に侵入するノイズを除去するノイズフィルタを含むようにしたため、ノイズフィルタの入力端子台と出力端子台を保護する絶縁カバーについて、絶縁カバーの大きさや形状に影響を受けず、開閉時のロック強度を安定して確保可能とし、滑らかな開閉操作を可能とするロック構造を実現可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】ロック構造を備えた絶縁カバー開閉構造が設けられるノイズフィルタの外観を示した説明図である。
図2図1のノイズフィルタの組立分解状態を示した説明図である。
図3図1のノイズフィルタの平面及び正面を示した説明図である。
図4図3(A)の切断線a-aの断面を示した説明図である。
図5図1の入力端子台の絶縁カバーを取り出して示した説明図である。
図6図1の上蓋を取り出して正面、平面及び右側面の各々を示した説明図である。
図7図1の上蓋を取り出して裏面及び右側断面の各々を示した説明図である。
図8図1のノイズフィルタの絶縁カバーを開放位置にロックして入力端子台を露出させた状態を示した説明図である。
図9図1のノイズフィルタの開放位置にあった絶縁カバー20を閉鎖位置に向けて引き出した途中の状態を示した説明図である。
図10図1のノイズフィルタの絶縁カバーを閉鎖位置にロックして入力端子台を保護した状態を示した説明図である。
図11】従来のロック構造を備えた絶縁カバー開閉構造が設けられるノイズフィルタの外観を示した説明図である。
図12図11の従来のノイズフィルタの組立分解状態を示した説明図である。
図13図11の入力端子台の絶縁カバーを取り出して示した説明図である。
図14図11の上蓋を取り出して裏面を示した説明図である。
図15図11の筐体の入力端子台側を取り出して平面で示した説明図である。
図16図11の従来のノイズフィルタの絶縁カバーを開放位置にロックして入力端子台を露出させた状態を示した説明図である。
図17図11の従来のノイズフィルタの開放位置にあった絶縁カバー20を閉鎖位置に向けて引き出した途中の状態を示した説明図である。
図18図11の従来のノイズフィルタの絶縁カバーを閉鎖位置にロックして入力端子台を保護した状態を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下に、本発明に係る絶縁カバー開閉構造の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の実施形態により、本発明が限定されるものではない。
【0038】
[実施形態の基本的な概念]
まず、実施形態の基本的概念について説明する。実施形態は、概略的に、所定の装置で電線を接続するユーザーインターフェースとなる端子台を保護する絶縁カバーを開閉するための絶縁カバー開閉構造に関するものであり、実施形態は一例としてノイズフィルタを例にとるものである。
【0039】
ここで、「ノイズフィルタ」とは、電源ラインや通信ライン等を経由して外部から電子機器内に侵入するノイズにより電子機器が誤動作することを防止する装置である。
【0040】
また、「絶縁カバー」とは、ノイズフィルタ等の所定の装置の電線を接続している端子台を保護するものであり、端子台に対する人的な接触による感電事故を防止し、また、端子台に対する塵埃の付着を防いで絶縁抵抗の低下を防止するものである。
【0041】
また、「絶縁カバー開閉構造」とは、所定の装置の端子台を被蓋する閉鎖位置と端子台の被蓋を解除する開放位置との間で板状の絶縁カバーを開閉自在に摺動する構造である。なお、「端子台を被蓋する」とは「端子台を覆う」ことを意味し、「端子台の被蓋を解除する」とは、「端子台の覆いを外して開放させる」ことを意味する。
【0042】
そして、実施形態の絶縁カバー開閉構造は、絶縁カバーの摺動方向に直交する横方向の中央部に、絶縁カバーを閉鎖位置又は開放位置に固定するロック構造が設けられることを特徴とするものである。
【0043】
このようなロック構造によれば、絶縁カバーの反りの影響を受けにくく、カバー開閉時のがたつきが矯正されて滑らかな開閉操作を可能とし、ロック構造が絶縁性の合成樹脂の射出ゲートの位置に左右されることなく安定したロック強度を形成可能とするものである。
【0044】
実施形態の「ロック構造」の構成は任意であるが、例えば、ロックバー、第1ロックバー受け部及び第2ロックバー受け部で構成されるものである。
【0045】
ここで、「ロックバー」とは、絶縁カバーの裏面で摺動方向に直交する横方向の中央部に、摺動方向に向けて形成された棒状の部位であり、両端の先端が嵌合部として機能するものである。
【0046】
また、「第1ロックバー受け部」とは、絶縁カバーを端子台の被蓋を解除する開放位置に移動した場合に、ロックバーの、例えば一方の先端を嵌合して開放位置にロックするものである。また、「第2ロックバー受け部」とは、絶縁カバーを端子台の被蓋する閉鎖位置に移動した場合に、ロックバーの、例えば他方の先端を嵌合して閉鎖位置にロックするものである。尚、第1ロックバー受け部又は第2ロックバー受け部に対するロックバーの篏合場所はロックバーの先端に限らず、また、その篏合させるための構造も任意であり、開放位置又は閉鎖位置で絶縁カバーをロックできるものであれば良い。
【0047】
また、「第1ロックバー受け部」及び「第2ロックバー受け部」は、例えばロックバーの受け側にロック溝を開口し、「ロックバー」は、一方の先端と他方の先端の各々に、ロック溝に嵌合するロックバー頭部が形成されるものである。また、前述した通り、第1ロックバー受け部又は第2ロックバー受け部に対するロックバーの篏合させるための構造は任意であり、例えばロックバー側に溝を設けて、ロックバー受け部側に当該溝に篏合する突起を設けるようにしても良い。
【0048】
さらに、「ロック溝」は、内部の溝幅に対し入口の溝幅を狭めた溝形状を備え、「ロックバー頭部」は、ロック溝の内部の溝幅に対応した略三角の頭部に続いて、ロック溝の入口の溝幅に対応して絞り込まれた首部(絞り部)を備えるものである。
【0049】
このような絶縁カバーのロック構造により、絶縁カバーの開放位置又は閉鎖位置への移動に伴いロックバー受け部のロック溝にロックバー頭部が押し込まれることで確実なロックを可能とし、また、ロック溝からロックバー頭部が抜け出すことで、滑らかにロックを解除可能とする。特に、ロックバーの略三角の頭部が入口の溝幅が狭く内部の溝幅が広いロック溝に押し込まれることで、十分な強度で確実にロック可能であり、また安定したロック強度を確保可能とする。
【0050】
また、絶縁カバー開閉構造を備えるノイズフィルタ等の所定の装置は、筐体と蓋部材から構成されるものである。
【0051】
ここで、「筐体」とは、端子台を備え、所定の電気回路部が収納されるものであり、収納部、ケース本体等の概念を含むものである。また、「蓋部材」とは、筐体の端子台に隣接した上部開口に設けられる部材であり、収納部カバー、ケースカバー等の概念を含むものである。
【0052】
実施形態のロック構造にあっては、絶縁カバーは、端子台に対し蓋部材の内側に摺動自在に設けられ、第1ロックバー受け部は蓋部材における絶縁カバーの開放位置に対応した位置に配置され、第2ロックバー受け部は、端子台における絶縁カバーの閉鎖位置に対応した位置に配置されるものである。
【0053】
また、絶縁カバー開閉構造を備える装置、例えばノイズフィルタは、入力端子台と出力端子台を備え、入力端子台と出力端子台の各々に、絶縁カバーを閉鎖位置又は開放位置に固定するロック構造が設けられるものである。
【0054】
以下、具体的な実施形態を説明する。実施形態では、「所定の装置」が「ノイズフィルタ」であり、「ノイズフィルタ」が「入力端子台と出力端子台を備えた筐体と、筐体の上部開口に配置される上蓋とで構成される」ものであり、「絶縁カバーのロック機構」が「絶縁カバー裏面のロックバー」、「上蓋裏面の第1ロックバー受け部」及び「端子台の第2ロックバー受け部」で構成される場合について説明する。
【0055】
[実施形態の具体的内容]
実施形態の絶縁カバー開閉構造について、次のように分けて詳細に説明する。
a.ノイズフィルタの構造
b.絶縁カバーの構造
c.上蓋の構造
d.ロック構造の1要素となる端子台の構造
e.絶縁カバーの開閉機能とロック機能
f.本発明の変形例
【0056】
[a.ノイズフィルタの構造]
まず、ノイズフィルタの構造について説明する。当該説明にあっては、ロック構造を備えた絶縁カバー開閉構造が設けられたノイズフィルタの外観を示した図1図1のノイズフィルタの組立分解状態を示した図2図1のノイズフィルタを平面(上面)及び正面(前面)を示した図3、及び図3(A)の切断線a-aの断面を示した図4を参照する。なお、図3(A)はノイズフィルタの平面を示し、図3(B)は正面を示す。
【0057】
図1乃至図3に示すように、実施形態のノイズフィルタ10は、筐体12、上蓋14、底板15、絶縁カバー20,22で構成される。
【0058】
筐体12は、内部にノイズフィルタ電気回路部を1回路以上組み込んでおり、前側上部に入力端子台16が設けられ、後側上部に出力端子台18が設けられている。入力端子台16と出力端子台18は仕切壁により各々4区画に仕切られており、各区画にねじ接続部が配置されている。このためノイズフィルタ10のユーザーインターフェースとなる入力端子台16と出力端子台18は、1回路分の4端子構造となる三相4線式としている。尚、実施形態では、1回路分の4端子構造となる三相4線式としているが、1回路以上のノイズフィルタ電気回路部が組み込まれていれば良く、接続方式としては、例えば単相2線式、単相3線式、三相3線式等のあらゆるものを適用することができる。
【0059】
筐体12の入力端子台16と出力端子台18の間となる上部開口には上蓋14が取付け固定されている。上蓋14の入力端子台16側の端面には絶縁カバー20が前後方向に摺動自在に組み込まれており、また、上蓋14の出力端子台18側の端面には絶縁カバー22が前後方向に摺動自在に組み込まれている。
【0060】
また、図1乃至図3にあっては、図4の断面に示すように、絶縁カバー20,22が上蓋14の裏面側に押し込まれ、絶縁カバー20,22は入力端子台16及び出力端子台18を露出させた開放位置にロックした状態を示している。
【0061】
[b.絶縁カバーの構造]
続いて、絶縁カバーの構造について説明する。当該説明にあっては、図1の入力端子台16の絶縁カバー20を取り出して示した図5を参照する。なお、絶縁カバー20について、図5(A)は正面(前面)を示し、図5(B)は平面(上面)を示し、図5(C)は裏面(下面)を示し、図5(D)は図5(B)の切断線a-aの断面を示し、図5(E)は図5(C)のa部を拡大して示す。
【0062】
図5に示すように、絶縁カバー20は、図1に示した入力端子台16の上部を被蓋する縦横サイズの板部材となるカバー本体2010を有し、絶縁性の合成樹脂の射出成型により製造されており、透明又は半透明としている。
【0063】
絶縁カバー20の前端中央には上向きに取手2012が形成され、また、前端下部の4箇所に分けて下向きにストッパ2014が形成されている。
【0064】
カバー本体2010の裏面中央には、摺動方向となる前後方向に向けて所定長さのロックバー24が一体に形成されている。ロックバー24は絶縁カバー20のロック構造の1要素となる。ロックバー24は矩形断面の棒状部であり、後端側となる一方の先端に第1ロックバー頭部2410を形成し、前端側となる他方の先端に第2ロックバー頭部2420を形成している。
【0065】
第1ロックバー頭部2410は、図5(E)に拡大して示すように、先端に略三角の頭部が形成され、続いて幅が絞り込まれたロックバー首部2412とした形状を備えている。なお、出力端子台18側に設けられた絶縁カバー22も図5の絶縁カバー20と同様な構造となる。
【0066】
また、ロックバー24は射出ゲート(注入口)がどこに位置しても、射出ゲートから遠い位置にはならず、ロックバー24の形状ばらつきを低減することができる。例えば、図5(C)に示すように、カバー本体2010の中央部に成型時の射出ゲート34があった場合、ロックバー24は射出ゲート34に近い位置にあり、射出条件が変動してもロックバー24の成型に影響を及ぼすことがなく、ロックバー24の形状のバラつきを低減又は無くすことで、精度の高いロック構造を実現可能とする。
【0067】
[c.上蓋の構造]
続いて、上蓋14の構造について説明する。当該説明にあっては、図1の上蓋14を取り出して示した図6及び図7を参照する。なお、上蓋14について、図6(A)は正面(前面)を示し、図6(B)は平面(上面)を示し、図6(C)は右側面を示し、図7(A)は裏面(下面)を示し、図7(B)は図6(B)の切断線c-cの断面を示し、図7(C)は図7(A)のb部を拡大して示す。
【0068】
図6(A)~(C)に示すように、上蓋14は、裏面を開口した箱蓋形状の上枠本体1410を有し、上蓋本体1410の上面及び左右側面に複数の放熱口が形成されている。上蓋本体1410の前端上部には、左右方向にカバー挿入口1412が開口され、カバー挿入口1412の中央下側には、ロックバー挿入口1414が連続して開口されている。
【0069】
また、上蓋本体1410の前端下側の左右方向の3箇所には切欠1416が形成され、図2に示したように、筐体12に組み付ける場合に、入力端子台16の3箇所の仕切壁を嵌合するようにしている。
【0070】
図7(A)に示すように、上蓋14における上蓋本体1410の前後方向の中心線1420に沿って、前側に位置する入力端子台16に対応して第1ロックバー受け部28が形成され、その前側にはロックバーガイド1418が形成されている。
【0071】
第1ロックバー受け部28は、図7(C)に拡大して示すように、前側に開口した第1ロック溝2810が設けられている。ここで、第1ロック溝2810は、溝入口に溝入口絞り部2812を形成し、内部の溝幅に対し入口の溝幅を狭めた溝形状としている。この第1ロック溝2810には、図5(E)に示したロックバー24の第1ロックバー頭部2410が挿入されて絶縁カバー20を開放位置にロックすることになる。
【0072】
また、第1ロックバー受け部28の前側に形成されたロックバーガイド1418には、図4の断面に示すように、絶縁カバー20のロックバー24が挿通した状態で案内されている。
【0073】
尚、上蓋本体1410について、入力端子台16側の構造を説明したが、これらの点は、出力端子台18側についても同様となる。
【0074】
[d.ロック構造の1要素となる端子台の構造]
続いて、絶縁カバーのロック構造の1要素となる端子台の構造について説明する。当該説明にあっては、再び図1図4を参照する。
【0075】
図1図4に示すように、筐体12の前側上部に設けられた入力端子台16の前後方向の中心線に対応した仕切壁の上端には、絶縁カバー20の裏面に設けられたロックバー24に対応して第2ロックバー受け部30が設けられ、第2ロックバー受け部30には後側に開いた第2ロック溝3010が形成されている。
【0076】
第2ロックバー受け部30の第2ロック溝3010には、絶縁カバー20を入力端子台16を被蓋する閉鎖位置に移動した場合に、図5に示した絶縁カバー20の裏面に設けられたロックバー24の前端の第2ロックバー頭部2420が嵌合し、絶縁カバー20を閉鎖位置にロックすることになる。
【0077】
このような入力端子台16を保護する絶縁カバー20のロック構造の1要素となる端子台に第2ロックバー受け部30を設けた構造は、出力端子台18を保護する絶縁カバー22のロック構造の1要素となる出力端子台18に設けた第2ロックバー受け部30についても同様となる。
【0078】
[e.絶縁カバーの開閉機能とロック機能]
続いて、絶縁カバーの開閉機能とロック機能について、入力端子台16を保護する絶縁カバー20を例にとって説明する。当該説明にあっては、絶縁カバー20を開放位置にロックして入力端子台16を露出させた状態を示した図8、開放位置にあった絶縁カバー20を閉鎖位置に向けて引き出した途中の状態を示した図9、絶縁カバー20を閉鎖位置にロックして入力端子台16を保護した状態を示した図10を参照する。なお、各図の(A)は絶縁カバー20と上蓋14を取り出して裏面側から示し、各図の(B)は平面で示し、図8(C)は図8(A)のc部を拡大して示し、図10(C)は図10(A)のd部を拡大して示す。
ている。
【0079】
前述したように、入力端子台16を保護する絶縁カバー20のロック構造は、図5に示した絶縁カバー20のロックバー24、図7に示した上蓋14の裏面に設けられた第1ロックバー受け部28及び図3に示した入力端子台16に設けられた第2ロックバー受け部30で構成されている。
【0080】
図8に示すように、絶縁カバー20による入力端子台16の被蓋を解除する閉鎖位置にあっては、絶縁カバー20は上蓋14の内部に押し込まれ、入力端子台16を開放している。このとき、絶縁カバー20のロックバー24の後端側の第1ロックバー頭部2410は、固定側となる上蓋14の裏面に形成した第1ロックバー受け部28に嵌合し、絶縁カバー20を入力端子台16の被蓋を解除する開放位置にロックされている。
【0081】
この状態で入力端子台16を被蓋して保護する閉鎖位置に絶縁カバー24を移動する場合には、図9に移動途中の状態を示すように、絶縁カバー20に設けられたロックバー24の第1ロックバー頭部2410が上蓋14の第1ロックバー受け部28の第1ロック溝2810から抜け出してロックが解除され、入力端子台16側へ移動される。
【0082】
図10に示すように、絶縁カバー20を移動して入力端子台16を被蓋する閉鎖位置にあっては、絶縁カバー20のロックバー24の前端側の第2ロックバー頭部2420が、固定側となる入力端子台16の中央部の仕切壁の上部に形成した第2ロックバー受け部30の第2ロック溝3010に嵌合し、絶縁カバー20が入力端子台16を被蓋して保護する開放位置にロックする。
【0083】
[f.本発明の変形例]
本発明による絶縁カバー開閉構造の変形例について説明する。本発明の絶縁カバー開閉構造は、上記の実施形態以外に、以下の変形を含むものである。
【0084】
(対象装置)
上記の実施形態は、絶縁カバー開閉構造を備えた所定の装置としてノイズフィルタを例にとるものであったが、これに限定されず、電源ラインや通信ライン等の電線を接続する端子台を備えた適宜の装置を含むものである。
【0085】
(ノイズフィルタ)
また、上記の実施形態は、1回路分の4端子構造となる三相4線式の入力端子台と出力端子台を備えたノイズフィルタを例にとるものであったが、図11の従来例に示した1回路分の2端子構造となる単相2線式の入力端子台と出力端子台を備えたノイズフィルタに適用してもよく、それ以外の1回路以上で、単相2線式、単相3線式、三相3線式等のあらゆる接続方式での多端子構造の入力端子台と出力端子台を備えたノイズフィルタにも適用可能とするものである。
【0086】
(その他)
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【符号の説明】
【0087】
10:ノイズフィルタ
12:筐体
14:上蓋
1410:上蓋本体
1412:カバー挿入口
1414:ロックバー挿入口
1416:切欠
1418:ロックバーガイド
15:底板
16:入力端子台
18:出力端子台
20,22:絶縁カバー
24:ロックバー
2410:第1ロックバー頭部
2412:ロックバー首部
2420:第2ロックバー頭部
28:第1ロックバー受け部
2810:第1ロック溝
2812:溝入口絞り部
30:第2ロックバー受け部
3010:第2ロック溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図16
図17
図18