(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025068325
(43)【公開日】2025-04-28
(54)【発明の名称】システム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/215 20190101AFI20250421BHJP
G06N 3/0475 20230101ALI20250421BHJP
G06N 20/00 20190101ALI20250421BHJP
【FI】
G06F16/215
G06N3/0475
G06N20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023178147
(22)【出願日】2023-10-16
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井上 和俊
(72)【発明者】
【氏名】福元 颯
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175CA07
5B175EA05
(57)【要約】
【課題】本発明は、データを一元管理し、生成AIを用いてデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段を含むシステムを提供することで、データの効率的な管理と活用を実現しようとする課題を解決する。
【解決手段】データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含むシステム。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含むシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであり、生成AIを用いてデータを整理し、整頓する手段がさらに、データの重複排除や欠損値の処理を行う手段を含むことを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、データの分類やラベリングを行う手段を含むことを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、少なくとも一つのプロセッサにより遂行される、ペルソナチャットボット制御方法であって、ユーザ発話を受信するステップと、前記ユーザ発話を、チャットボットのキャラクターに関する説明と関連した指示文を含むプロンプトに追加するステップと前記プロンプトをエンコードするステップと、前記エンコードしたプロンプトを言語モデルに入力して、前記ユーザ発話に応答するチャットボット発話を生成するステップ、を含む、方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、データを一元管理し、生成AIを用いてデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段を含むシステムを提供することで、データの効率的な管理と活用を実現しようとする課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含むシステム。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態に係るデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
【
図2】第1実施形態に係るデータ処理装置及びスマートデバイスの要部機能の一例を示す概念図である。
【
図3】第2実施形態に係るデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
【
図4】第2実施形態に係るデータ処理装置及びスマート眼鏡の要部機能の一例を示す概念図である。
【
図5】第3実施形態に係るデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
【
図6】第3実施形態に係るデータ処理装置及びヘッドセット型端末の要部機能の一例を示す概念図である。
【
図7】第4実施形態に係るデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
【
図8】第4実施形態に係るデータ処理装置及びロボットの要部機能の一例を示す概念図である。
【
図9】複数の感情がマッピングされる感情マップを示す。
【
図10】複数の感情がマッピングされる感情マップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るシステムの実施形態の一例について説明する。
【0008】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
【0009】
以下の実施形態において、符号付きのプロセッサ(以下、単に「プロセッサ」と称する)は、1つの演算装置であってもよいし、複数の演算装置の組み合わせであってもよい。また、プロセッサは、1種類の演算装置であってもよいし、複数種類の演算装置の組み合わせであってもよい。演算装置の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)、APU(Accelerated Processing Unit)、又はTPU(Tensor Processing Unit)等が挙げられる。
【0010】
以下の実施形態において、符号付きのRAM(Random Access Memory)は、一時的に情報が格納されるメモリであり、プロセッサによってワークメモリとして用いられる。
【0011】
以下の実施形態において、符号付きのストレージは、各種プログラム及び各種パラメータ等を記憶する1つ又は複数の不揮発性の記憶装置である。不揮発性の記憶装置の一例としては、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))、磁気ディスク(例えば、ハードディスク)、又は磁気テープ等が挙げられる。
【0012】
以下の実施形態において、符号付きの通信I/F(Interface)は、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースである。通信I/Fは、複数のコンピュータ間での通信を司る。通信I/Fに対して適用される通信規格の一例としては、5G(5th Generation Mobile Communication System)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等を含む無線通信規格が挙げられる。
【0013】
以下の実施形態において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0014】
[第1実施形態]
図1には、第1実施形態に係るデータ処理システム10の構成の一例が示されている。
【0015】
図1に示すように、データ処理システム10は、データ処理装置12及びスマートデバイス14を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。
【0016】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0017】
スマートデバイス14は、コンピュータ36、受付装置38、出力装置40、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、受付装置38、出力装置40、及びカメラ42も、バス52に接続されている。
【0018】
受付装置38は、タッチパネル38A及びマイクロフォン38B等を備えており、ユーザ入力を受け付ける。タッチパネル38Aは、指示体(例えば、ペン又は指等)の接触を検出することにより、指示体の接触によるユーザ入力を受け付ける。マイクロフォン38Bは、ユーザの音声を検出することにより、音声によるユーザ入力を受け付ける。制御部46Aは、タッチパネル38A及びマイクロフォン38Bによって受け付けたユーザ入力を示すデータをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290(
図2参照)が、ユーザ入力を示すデータを取得する。
【0019】
出力装置40は、ディスプレイ40A及びスピーカ40B等を備えており、データをユーザが知覚可能な表現形(例えば、音声及び/又はテキスト)で出力することでデータをユーザに対して提示する。ディスプレイ40Aは、プロセッサ46からの指示に従ってテキスト及び画像等の可視情報を表示する。スピーカ40Bは、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラである。
【0020】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。
【0021】
図2には、データ処理装置12及びスマートデバイス14の要部機能の一例が示されている。
【0022】
図2に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。特定処理プログラム56は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って特定処理部290として動作することによって実現される。
【0023】
ストレージ32には、データ生成モデル58及び感情特定モデル59が格納されている。データ生成モデル58及び感情特定モデル59は、特定処理部290によって用いられる。
【0024】
スマートデバイス14では、プロセッサ46によって受付出力処理が行われる。ストレージ50には、受付出力プログラム60が格納されている。受付出力プログラム60は、データ処理システム10によって特定処理プログラム56と併用される。プロセッサ46は、ストレージ50から受付出力プログラム60を読み出し、読み出した受付出力プログラム60をRAM48上で実行する。受付出力処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行する受付出力プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0025】
なお、データ処理装置12以外の他の装置がデータ生成モデル58を有してもよい。例えば、サーバ装置(例えば、ChatGPTサーバ)がデータ生成モデル58を有してもよい。この場合、データ処理装置12は、データ生成モデル58を有するサーバ装置と通信を行うことで、データ生成モデル58が用いられた処理結果(予測結果など)を得る。また、データ処理装置12は、サーバ装置であってもよいし、ユーザが保有する端末装置(例えば、携帯電話、ロボット、家電)であってもよい。次に、データ処理装置12の特定処理部290による特定処理について説明する。
【0026】
(形態例1)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含む。具体的には、データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集し、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、データレイクやデータウェアハウスへの統合モジュールがデータを統合する。
(形態例2)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、データの重複排除や欠損値の処理を行う手段を含む。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、重複データを特定し削除する処理を行い、欠損値を補完する処理を行う。
(形態例3)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、データの分類やラベリングを行う手段を含む。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、データを特定のカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する処理を行う。例えば、顧客データを性別や年齢などの要素で分類し、それぞれに適切なラベルを付与する。
【0027】
以下に、各形態例の処理の流れについて説明する。
【0028】
(形態例1)
ステップ1:データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集する。
ステップ2:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例2)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、重複データを特定し削除する。
ステップ2:データ整理モジュールが欠損値を補完する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例3)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、分類する。
ステップ2:データ整理モジュールが分類されたデータに適切なラベルを付与する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
【0029】
更に、ユーザの感情を推定する感情エンジンを組み合わせてもよい。すなわち、特定処理部290は、感情特定モデル59を用いてユーザの感情を推定し、ユーザの感情を用いた特定処理を行うようにしてもよい。
【0030】
(形態例1)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含む。さらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。具体的には、データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集し、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。例えば、ユーザが特定の商品に対してポジティブな感情を持っている場合、その商品に関連するデータを優先的に処理する。
(形態例2)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの分類やラベリングに活用する。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データを特定のカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する。例えば、ユーザが特定の映画に対してネガティブな感情を持っている場合、その映画に関連するデータをネガティブなカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する。
(形態例3)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。例えば、ユーザが特定のニュース記事に対して興味を持っている場合、その記事に関連するデータを重要なデータとして評価し、優先的に処理する。
【0031】
以下に、各形態例の処理の流れについて説明する。
【0032】
(形態例1)
ステップ1:データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集する。
ステップ2:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ3:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。
ステップ4:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例2)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ2:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの分類やラベリングに活用する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例3)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ2:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
【0033】
特定処理部290は、特定処理の結果をスマートデバイス14に送信する。スマートデバイス14では、制御部46Aが、出力装置40に対して特定処理の結果を出力させる。マイクロフォン38Bは、特定処理の結果に対するユーザ入力を示す音声を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン38Bによって取得されたユーザ入力を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が音声データを取得する。
【0034】
データ生成モデル58は、いわゆる生成AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)等の生成AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。特定処理部290は、データ生成モデル58を用いながら、上述した特定処理を行う。
【0035】
上記実施形態では、データ処理装置12によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、スマートデバイス14によって特定処理が行われるようにしてもよい。
【0036】
[第2実施形態]
【0037】
図3には、第2実施形態に係るデータ処理システム210の構成の一例が示されている。
【0038】
図3に示すように、データ処理システム210は、データ処理装置12及びスマート眼鏡214を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。
【0039】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0040】
スマート眼鏡214は、コンピュータ36、マイクロフォン238、スピーカ240、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、マイクロフォン238、スピーカ240、及びカメラ42も、バス52に接続されている。
【0041】
マイクロフォン238は、ユーザが発する音声を受け付けることで、ユーザから指示等を受け付ける。マイクロフォン238は、ユーザが発する音声を捕捉し、捕捉した音声を音声データに変換してプロセッサ46に出力する。スピーカ240は、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。
【0042】
カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラであり、ユーザの周囲(例えば、一般的な健常者の視界の広さに相当する画角で規定された撮像範囲)を撮像する。
【0043】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。通信I/F44及び26を用いたプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受はセキュアな状態で行われる。
【0044】
図4には、データ処理装置12及びスマート眼鏡214の要部機能の一例が示されている。
図4に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。
【0045】
特定処理プログラム56は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って、特定処理部290として動作することによって実現される。
【0046】
ストレージ32には、データ生成モデル58及び感情特定モデル59が格納されている。データ生成モデル58及び感情特定モデル59は、特定処理部290によって用いられる。
【0047】
スマート眼鏡214では、プロセッサ46によって受付出力処理が行われる。ストレージ50には、受付出力プログラム60が格納されている。プロセッサ46は、ストレージ50から受付出力プログラム60を読み出し、読み出した受付出力プログラム60をRAM48上で実行する。受付出力処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行する受付出力プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0048】
なお、データ処理装置12以外の他の装置がデータ生成モデル58を有してもよい。例えば、サーバ装置(例えば、ChatGPTサーバ)がデータ生成モデル58を有してもよい。この場合、データ処理装置12は、データ生成モデル58を有するサーバ装置と通信を行うことで、データ生成モデル58が用いられた処理結果(予測結果など)を得る。また、データ処理装置12は、サーバ装置であってもよいし、ユーザが保有する端末装置(例えば、携帯電話、ロボット、家電)であってもよい。次に、データ処理装置12の特定処理部290による特定処理について説明する。
【0049】
(形態例1)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含む。具体的には、データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集し、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、データレイクやデータウェアハウスへの統合モジュールがデータを統合する。
(形態例2)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、データの重複排除や欠損値の処理を行う手段を含む。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、重複データを特定し削除する処理を行い、欠損値を補完する処理を行う。
(形態例3)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、データの分類やラベリングを行う手段を含む。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、データを特定のカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する処理を行う。例えば、顧客データを性別や年齢などの要素で分類し、それぞれに適切なラベルを付与する。
【0050】
以下に、各形態例の処理の流れについて説明する。
【0051】
(形態例1)
ステップ1:データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集する。
ステップ2:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例2)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、重複データを特定し削除する。
ステップ2:データ整理モジュールが欠損値を補完する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例3)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、分類する。
ステップ2:データ整理モジュールが分類されたデータに適切なラベルを付与する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
【0052】
なお、更に、ユーザの感情を推定する感情エンジンを組み合わせてもよい。すなわち、特定処理部290は、感情特定モデル59を用いてユーザの感情を推定し、ユーザの感情を用いた特定処理を行うようにしてもよい。
【0053】
(形態例1)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含む。さらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。具体的には、データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集し、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。例えば、ユーザが特定の商品に対してポジティブな感情を持っている場合、その商品に関連するデータを優先的に処理する。
(形態例2)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの分類やラベリングに活用する。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データを特定のカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する。例えば、ユーザが特定の映画に対してネガティブな感情を持っている場合、その映画に関連するデータをネガティブなカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する。
(形態例3)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。例えば、ユーザが特定のニュース記事に対して興味を持っている場合、その記事に関連するデータを重要なデータとして評価し、優先的に処理する。
【0054】
以下に、各形態例の処理の流れについて説明する。
【0055】
(形態例1)
ステップ1:データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集する。
ステップ2:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ3:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。
ステップ4:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例2)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ2:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの分類やラベリングに活用する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例3)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ2:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
【0056】
特定処理部290は、特定処理の結果をスマート眼鏡214に送信する。スマート眼鏡214では、制御部46Aが、スピーカ240に対して特定処理の結果を出力させる。マイクロフォン238は、特定処理の結果に対するユーザ入力を示す音声を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン238によって取得されたユーザ入力を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が音声データを取得する。
【0057】
データ生成モデル58は、いわゆる生成AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)等の生成AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。特定処理部290は、データ生成モデル58を用いながら、上述した特定処理を行う。
【0058】
上記実施形態では、データ処理装置12によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、スマート眼鏡214によって特定処理が行われるようにしてもよい。
【0059】
[第3実施形態]
【0060】
図5には、第3実施形態に係るデータ処理システム310の構成の一例が示されている。
【0061】
図5に示すように、データ処理システム310は、データ処理装置12及びヘッドセット型端末314を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。
【0062】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0063】
ヘッドセット型端末314は、コンピュータ36、マイクロフォン238、スピーカ240、カメラ42、通信I/F44、及びディスプレイ343を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、マイクロフォン238、スピーカ240、カメラ42、及びディスプレイ343も、バス52に接続されている。
【0064】
マイクロフォン238は、ユーザが発する音声を受け付けることで、ユーザから指示等を受け付ける。マイクロフォン238は、ユーザが発する音声を捕捉し、捕捉した音声を音声データに変換してプロセッサ46に出力する。スピーカ240は、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。
【0065】
カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラであり、ユーザの周囲(例えば、一般的な健常者の視界の広さに相当する画角で規定された撮像範囲)を撮像する。
【0066】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。通信I/F44及び26を用いたプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受はセキュアな状態で行われる。
【0067】
図6には、データ処理装置12及びヘッドセット型端末314の要部機能の一例が示されている。
図6に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。
【0068】
特定処理プログラム56は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って、特定処理部290として動作することによって実現される。
【0069】
ストレージ32には、データ生成モデル58及び感情特定モデル59が格納されている。データ生成モデル58及び感情特定モデル59は、特定処理部290によって用いられる。
【0070】
ヘッドセット型端末314では、プロセッサ46によって受付出力処理が行われる。ストレージ50には、受付出力プログラム60が格納されている。プロセッサ46は、ストレージ50から受付出力プログラム60を読み出し、読み出した受付出力プログラム60をRAM48上で実行する。受付出力処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行する受付出力プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0071】
なお、データ処理装置12以外の他の装置がデータ生成モデル58を有してもよい。例えば、サーバ装置(例えば、ChatGPTサーバ)がデータ生成モデル58を有してもよい。この場合、データ処理装置12は、データ生成モデル58を有するサーバ装置と通信を行うことで、データ生成モデル58が用いられた処理結果(予測結果など)を得る。また、データ処理装置12は、サーバ装置であってもよいし、ユーザが保有する端末装置(例えば、携帯電話、ロボット、家電)であってもよい。次に、データ処理装置12の特定処理部290による特定処理について説明する。
【0072】
(形態例1)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含む。具体的には、データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集し、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、データレイクやデータウェアハウスへの統合モジュールがデータを統合する。
(形態例2)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、データの重複排除や欠損値の処理を行う手段を含む。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、重複データを特定し削除する処理を行い、欠損値を補完する処理を行う。
(形態例3)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、データの分類やラベリングを行う手段を含む。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、データを特定のカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する処理を行う。例えば、顧客データを性別や年齢などの要素で分類し、それぞれに適切なラベルを付与する。
【0073】
以下に、各形態例の処理の流れについて説明する。
【0074】
(形態例1)
ステップ1:データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集する。
ステップ2:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例2)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、重複データを特定し削除する。
ステップ2:データ整理モジュールが欠損値を補完する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例3)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、分類する。
ステップ2:データ整理モジュールが分類されたデータに適切なラベルを付与する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
【0075】
なお、更に、ユーザの感情を推定する感情エンジンを組み合わせてもよい。すなわち、特定処理部290は、感情特定モデル59を用いてユーザの感情を推定し、ユーザの感情を用いた特定処理を行うようにしてもよい。
【0076】
(形態例1)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含む。さらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。具体的には、データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集し、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。例えば、ユーザが特定の商品に対してポジティブな感情を持っている場合、その商品に関連するデータを優先的に処理する。
(形態例2)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの分類やラベリングに活用する。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データを特定のカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する。例えば、ユーザが特定の映画に対してネガティブな感情を持っている場合、その映画に関連するデータをネガティブなカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する。
(形態例3)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。例えば、ユーザが特定のニュース記事に対して興味を持っている場合、その記事に関連するデータを重要なデータとして評価し、優先的に処理する。
【0077】
以下に、各形態例の処理の流れについて説明する。
【0078】
(形態例1)
ステップ1:データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集する。
ステップ2:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ3:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。
ステップ4:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例2)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ2:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの分類やラベリングに活用する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例3)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ2:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
【0079】
特定処理部290は、特定処理の結果をヘッドセット型端末314に送信する。ヘッドセット型端末314では、制御部46Aが、スピーカ240及びディスプレイ343に対して特定処理の結果を出力させる。マイクロフォン238は、特定処理の結果に対するユーザ入力を示す音声を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン238によって取得されたユーザ入力を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が音声データを取得する。
【0080】
データ生成モデル58は、いわゆる生成AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)等の生成AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。特定処理部290は、データ生成モデル58を用いながら、上述した特定処理を行う。
【0081】
上記実施形態では、データ処理装置12によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、ヘッドセット型端末314によって特定処理が行われるようにしてもよい。
[第4実施形態]
【0082】
図7には、第4実施形態に係るデータ処理システム410の構成の一例が示されている。
【0083】
図7に示すように、データ処理システム410は、データ処理装置12及びロボット414を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。
【0084】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0085】
ロボット414は、コンピュータ36、マイクロフォン238、スピーカ240、カメラ42、通信I/F44、及び制御対象443を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、マイクロフォン238、スピーカ240、カメラ42、及び制御対象443も、バス52に接続されている。
【0086】
マイクロフォン238は、ユーザが発する音声を受け付けることで、ユーザから指示等を受け付ける。マイクロフォン238は、ユーザが発する音声を捕捉し、捕捉した音声を音声データに変換してプロセッサ46に出力する。スピーカ240は、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。
【0087】
カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラであり、ユーザの周囲(例えば、一般的な健常者の視界の広さに相当する画角で規定された撮像範囲)を撮像する。
【0088】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。通信I/F44及び26を用いたプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受はセキュアな状態で行われる。
【0089】
制御対象443は、表示装置、目部のLED、並びに、腕、手及び足等を駆動するモータ等を含む。ロボット414の姿勢や仕草は、腕、手及び足等のモータを制御することにより制御される。ロボット414の感情の一部は、これらのモータを制御することにより表現できる。また、ロボット414の目部のLEDの発光状態を制御することによっても、ロボット414の表情を表現できる。
【0090】
図8には、データ処理装置12及びロボット414の要部機能の一例が示されている。
図8に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。
【0091】
特定処理プログラム56は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って、特定処理部290として動作することによって実現される。
【0092】
ストレージ32には、データ生成モデル58及び感情特定モデル59が格納されている。データ生成モデル58及び感情特定モデル59は、特定処理部290によって用いられる。
【0093】
ロボット414では、プロセッサ46によって受付出力処理が行われる。ストレージ50には、受付出力プログラム60が格納されている。プロセッサ46は、ストレージ50から受付出力プログラム60を読み出し、読み出した受付出力プログラム60をRAM48上で実行する。受付出力処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行する受付出力プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0094】
なお、データ処理装置12以外の他の装置がデータ生成モデル58を有してもよい。例えば、サーバ装置(例えば、ChatGPTサーバ)がデータ生成モデル58を有してもよい。この場合、データ処理装置12は、データ生成モデル58を有するサーバ装置と通信を行うことで、データ生成モデル58が用いられた処理結果(予測結果など)を得る。また、データ処理装置12は、サーバ装置であってもよいし、ユーザが保有する端末装置(例えば、携帯電話、ロボット、家電)であってもよい。次に、データ処理装置12の特定処理部290による特定処理について説明する。
【0095】
(形態例1)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含む。具体的には、データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集し、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、データレイクやデータウェアハウスへの統合モジュールがデータを統合する。
(形態例2)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、データの重複排除や欠損値の処理を行う手段を含む。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、重複データを特定し削除する処理を行い、欠損値を補完する処理を行う。
(形態例3)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、データの分類やラベリングを行う手段を含む。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、データを特定のカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する処理を行う。例えば、顧客データを性別や年齢などの要素で分類し、それぞれに適切なラベルを付与する。
【0096】
以下に、各形態例の処理の流れについて説明する。
【0097】
(形態例1)
ステップ1:データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集する。
ステップ2:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例2)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、重複データを特定し削除する。
ステップ2:データ整理モジュールが欠損値を補完する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例3)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、分類する。
ステップ2:データ整理モジュールが分類されたデータに適切なラベルを付与する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
【0098】
なお、更に、ユーザの感情を推定する感情エンジンを組み合わせてもよい。すなわち、特定処理部290は、感情特定モデル59を用いてユーザの感情を推定し、ユーザの感情を用いた特定処理を行うようにしてもよい。
【0099】
(形態例1)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含む。さらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。具体的には、データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集し、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。例えば、ユーザが特定の商品に対してポジティブな感情を持っている場合、その商品に関連するデータを優先的に処理する。
(形態例2)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの分類やラベリングに活用する。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データを特定のカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する。例えば、ユーザが特定の映画に対してネガティブな感情を持っている場合、その映画に関連するデータをネガティブなカテゴリに分類し、適切なラベルを付与する。
(形態例3)
本発明を実施するための形態は、データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、感情エンジンを組み合わせることで、ユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。具体的には、データ整理モジュールが生成AIを用いてデータを整理し、感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。例えば、ユーザが特定のニュース記事に対して興味を持っている場合、その記事に関連するデータを重要なデータとして評価し、優先的に処理する。
【0100】
以下に、各形態例の処理の流れについて説明する。
【0101】
(形態例1)
ステップ1:データ収集モジュールが複数のデータソースからデータを収集する。
ステップ2:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ3:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの優先順位を付ける。
ステップ4:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例2)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ2:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの分類やラベリングに活用する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
(形態例3)
ステップ1:データ整理モジュールが生成AIを用いて収集したデータを整理し、綺麗にする。
ステップ2:感情エンジンがユーザの感情を認識し、データの重要度を評価する。
ステップ3:データ統合モジュールが整理されたデータをデータレイクやデータウェアハウスに統合する。
【0102】
特定処理部290は、特定処理の結果をロボット414に送信する。ロボット414では、制御部46Aが、スピーカ240及び制御対象443に対して特定処理の結果を出力させる。マイクロフォン238は、特定処理の結果に対するユーザ入力を示す音声を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン238によって取得されたユーザ入力を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が音声データを取得する。
【0103】
データ生成モデル58は、いわゆる生成AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)等の生成AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。特定処理部290は、データ生成モデル58を用いながら、上述した特定処理を行う。
【0104】
上記実施形態では、データ処理装置12によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、ロボット414によって特定処理が行われるようにしてもよい。
【0105】
なお、感情エンジンとしての感情特定モデル59は、特定のマッピングに従い、ユーザの感情を決定してよい。具体的には、感情特定モデル59は、特定のマッピングである感情マップ(
図9参照)に従い、ユーザの感情を決定してよい。また、感情特定モデル59は、同様に、ロボットの感情を決定し、特定処理部290は、ロボットの感情を用いた特定処理を行うようにしてもよい。
【0106】
図9は、複数の感情がマッピングされる感情マップ400を示す図である。感情マップ400において、感情は、中心から放射状に同心円に配置されている。同心円の中心に近いほど、原始的状態の感情が配置されている。同心円のより外側には、心境から生まれる状態や行動を表す感情が配置されている。感情とは、情動や心的状態も含む概念である。同心円の左側には、概して脳内で起きる反応から生成される感情が配置されている。同心円の右側には概して、状況判断で誘導される感情が配置されている。同心円の上方向及び下方向には、概して脳内で起きる反応から生成され、かつ、状況判断で誘導される感情が配置されている。また、同心円の上側には、「快」の感情が配置され、下側には、「不快」の感情が配置されている。このように、感情マップ400では、感情が生まれる構造に基づいて複数の感情がマッピングされており、同時に生じやすい感情が、近くにマッピングされている。
【0107】
これらの感情は、感情マップ400の3時の方向に分布しており、普段は安心と不安のあたりを行き来する。感情マップ400の右半分では、内部的な感覚よりも状況認識の方が優位に立つため、落ち着いた印象になる。
【0108】
感情マップ400の内側は心の中、感情マップ400の外側は行動を表すため、感情マップ400の外側に行くほど、感情が目に見える(行動に表れる)ようになる。
【0109】
ここで、人の感情は、姿勢や血糖値のような様々なバランスを基礎としており、それらのバランスが理想から遠ざかると不快、理想に近づくと快という状態を示す。ロボットや自動車やバイク等においても、姿勢やバッテリー残量のような様々なバランスを基礎として、それらのバランスが理想から遠ざかると不快、理想に近づくと快という状態を示すように感情を作ることができる。感情マップは、例えば、光吉博士の感情地図(音声感情認識及び情動の脳生理信号分析システムに関する研究、徳島大学、博士論文:https://ci.nii.ac.jp/naid/500000375379)に基づいて生成されてよい。感情地図の左半分には、感覚が優位にたつ「反応」と呼ばれる領域に属する感情が並ぶ。また、感情地図の右半分には、状況認識が優位にたつ「状況」と呼ばれる領域に属する感情が並ぶ。
【0110】
感情マップでは学習を促す感情が2つ定義される。1つは、状況側にあるネガティブな「懺悔」や「反省」の真ん中周辺の感情である。つまり、「もう2度とこんな想いはしたくない」「もう叱られたくない」というネガティブな感情がロボットに生じたときである。もう1つは、反応側にあるポジティブな「欲」のあたりの感情である。つまり、「もっと欲しい」「もっと知りたい」というポジティブな気持ちのときである。
【0111】
感情特定モデル59は、ユーザ入力を、予め学習されたニューラルネットワークに入力し、感情マップ400に示す各感情を示す感情値を取得し、ユーザの感情を決定する。このニューラルネットワークは、ユーザ入力と、感情マップ400に示す各感情を示す感情値との組み合わせである複数の学習データに基づいて予め学習されたものである。また、このニューラルネットワークは、
図10に示す感情マップ900のように、近くに配置されている感情同士は、近い値を持つように学習される。
図10では、「安心」、「安穏」、「心強い」という複数の感情が、近い感情値となる例を示している。
【0112】
上記実施形態では、1台のコンピュータ22によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、コンピュータ22を含めた複数のコンピュータによる特定処理に対する分散処理が行われるようにしてもよい。
【0113】
上記実施形態では、ストレージ32に特定処理プログラム56が格納されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、特定処理プログラム56がUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬型のコンピュータ読み取り可能な非一時的格納媒体に格納されていてもよい。非一時的格納媒体に格納されている特定処理プログラム56は、データ処理装置12のコンピュータ22にインストールされる。プロセッサ28は、特定処理プログラム56に従って特定処理を実行する。
【0114】
また、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56を格納させておき、データ処理装置12の要求に応じて特定処理プログラム56がダウンロードされ、コンピュータ22にインストールされるようにしてもよい。
【0115】
なお、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56の全てを格納させておいたり、ストレージ32に特定処理プログラム56の全てを記憶させたりしておく必要はなく、特定処理プログラム56の一部を格納させておいてもよい。
【0116】
特定処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで特定処理を実行する。
【0117】
特定処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、特定処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0118】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、特定処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、特定処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0119】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記の特定処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0120】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0121】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【0122】
以上の実施形態に関し、更に以下を開示する。
【0123】
(付記1)
データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含むシステム。
(付記2)
付記1に記載のシステムであり、生成AIを用いてデータを整理し、整頓する手段がさらに、データの重複排除や欠損値の処理を行う手段を含むことを特徴とするシステム。
(付記3)
付記1に記載のシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段がさらに、データの分類やラベリングを行う手段を含むことを特徴とするシステム。
【0124】
(付記4)
データを一元管理するためのシステムであり、生成AIを利用してデータを整理し、綺麗にする手段と、データを収集し、データレイクやデータウェアハウスに統合する手段とを含むシステムにおいて、感情エンジンを組み合わせることを特徴とする付記。
(付記5)
付記4に記載のシステムにおいて、感情エンジンがデータを分析し、ユーザの感情を認識する手段を含むことを特徴とする付記。
(付記6)
付記4または付記5に記載のシステムにおいて、感情エンジンがユーザの感情に基づいてデータの優先順位を付ける手段を含むことを特徴とする付記。
【符号の説明】
【0125】
10、210、310、410 データ処理システム
12 データ処理装置
14 スマートデバイス
214 スマート眼鏡
314 ヘッドセット型端末
414 ロボット