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特開2025-6965情報処理装置、制御方法、及び制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006965
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、制御方法、及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20220101AFI20250109BHJP
   G06F 3/0485 20220101ALI20250109BHJP
【FI】
G06F3/0488
G06F3/0485
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108039
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(74)【代理人】
【識別番号】100164471
【弁理士】
【氏名又は名称】岡野 大和
(72)【発明者】
【氏名】露木 まゆ
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA13
5E555BA21
5E555BB21
5E555BC13
5E555CA12
5E555CB05
5E555CB10
5E555CB12
5E555CB16
5E555CC26
5E555DA01
5E555DB41
5E555DC10
5E555DC14
5E555DC31
5E555DD06
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】タッチスクリーンにおける数値入力に係るユーザーインタフェース技術を改善する。
【解決手段】タッチスクリーンと制御部を備える情報処理装置であって、制御部は、タッチスクリーン上の所定領域内におけるタッチ操作を検知し、タッチ操作を検知した場合、数値オブジェクトに表示されている数値の所定桁を操作対象桁として強調表示し、タッチ操作後のスワイプ入力の方向を判定し、前記方向に応じて前記操作対象桁を基準に前記数値を変更し、又は前記操作対象桁を変更する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチスクリーンと制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
前記タッチスクリーン上の所定領域内におけるタッチ操作を検知し、
前記タッチ操作を検知した場合、数値オブジェクトに表示されている数値の所定桁を操作対象桁として強調表示し、
前記タッチ操作後のスワイプ入力の方向を判定し、前記方向に応じて前記操作対象桁を基準に前記数値を変更し、又は前記操作対象桁を変更する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、前記制御部は、
前記方向が上方向である場合、前記操作対象桁を基準に前記数値を増加させ、
前記方向が下方向である場合、前記操作対象桁を基準に前記数値を減少させ、
前記方向が左方向である場合、前記操作対象桁を左に隣接する桁に変更し、
前記方向が右方向である場合、前記操作対象桁を右に隣接する桁に変更する情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記強調表示はアンダーラインである、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記強調表示は反転表示である、情報処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理装置であって、前記制御部はさらに、
前記タッチスクリーンの上端部においてタッチ操作が所定時間継続した場合、前記所定時間の経過後の前記上端部でのタッチ継続時間に基づき、前記操作対象桁を基準に前記数値を増加させ、
前記タッチスクリーンの下端部においてタッチ操作が前記所定時間継続した場合、前記所定時間の経過後の前記下端部でのタッチ継続時間に基づき、前記操作対象桁を基準に前記数値を減少させる、情報処理装置。
【請求項6】
請求項2に記載の情報処理装置であって、前記制御部はさらに、
前記タッチスクリーンの左端部においてタッチ操作が所定時間継続した場合、前記所定時間の経過後の前記左端部でのタッチ継続時間に基づき、前記操作対象桁を左に隣接する桁に変更し、
前記タッチスクリーンの右端部においてタッチ操作が前記所定時間継続した場合、前記所定時間の経過後の前記右端部でのタッチ継続時間に基づき、前記操作対象桁を右に隣接する桁に変更する、情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置であって、前記制御部はさらに、
前記数値に対応するポップアップを表示する、情報処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理装置であって、
前記ポップアップは透過表示である、情報処理装置。
【請求項9】
タッチスクリーンを備える情報処理装置が実行する方法であって、
前記タッチスクリーン上の所定領域内におけるタッチ操作を検知するステップと、
前記タッチ操作を検知した場合、数値オブジェクトに表示されている数値の所定桁を操作対象桁として強調表示するステップと、
前記タッチ操作後のスワイプ入力の方向を判定し、前記方向に応じて前記操作対象桁を基準に前記数値を変更し、又は前記操作対象桁を変更するステップと、
を含む方法。
【請求項10】
プログラムであって、タッチスクリーンを備え情報処理装置として機能するコンピュータに、
前記タッチスクリーン上の所定領域内におけるタッチ操作を検知するステップと、
前記タッチ操作を検知した場合、数値オブジェクトに表示されている数値の所定桁を操作対象桁として強調表示するステップと、
前記タッチ操作後のスワイプ入力の方向を判定し、前記方向に応じて前記操作対象桁を基準に前記数値を変更し、又は前記操作対象桁を変更するステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、制御方法、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の産業計測器等の制御装置では、数値入力はテンキー等のハードキーで行われていた。しかし、近年の産業計測器等では、表示部を直接操作できるタッチスクリーンへと移行している。例えば特許文献1には、タッチスクリーンによる操作入力にかかる技術が開示されている。例えば数値入力は、数値入力用のテンキー等をタッチスクリーンに表示等することにより行われ得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-062421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、数値入力用のテンキー等をタッチスクリーンに表示等する場合、一定程度の表示領域を必要とするため、小型の画面では効率的な数値操作が困難となる等の恐れがある。つまりタッチスクリーンにおける数値入力に係るユーザーインタフェース技術には改善の余地があった。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、タッチスクリーンにおける数値入力に係るユーザーインタフェース技術を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
タッチスクリーンと制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
前記タッチスクリーン上の所定領域内におけるタッチ操作を検知し、
前記タッチ操作を検知した場合、数値オブジェクトに表示されている数値の所定桁を操作対象桁として強調表示し、
前記タッチ操作後のスワイプ入力の方向を判定し、前記方向に応じて前記操作対象桁を基準に前記数値を変更し、又は前記操作対象桁を変更する。
【0007】
(2)本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、(1)に記載の情報処理装置であって、前記制御部は、
前記方向が上方向である場合、前記操作対象桁を基準に前記数値を増加させ、
前記方向が下方向である場合、前記操作対象桁を基準に前記数値を減少させ、
前記方向が左方向である場合、前記操作対象桁を左に隣接する桁に変更し、
前記方向が右方向である場合、前記操作対象桁を右に隣接する桁に変更する。
【0008】
(3)本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、(1)又は(2)に記載の情報処理装置であって、
前記強調表示はアンダーラインである。
【0009】
(4)本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、(1)乃至(3)の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
前記強調表示は反転表示である。
【0010】
(5)本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、(2)に記載の情報処理装置であって、前記制御部はさらに、
前記タッチスクリーンの上端部においてタッチ操作が所定時間継続した場合、前記所定時間の経過後の前記上端部でのタッチ継続時間に基づき、前記操作対象桁を基準に前記数値を増加させ、
前記タッチスクリーンの下端部においてタッチ操作が前記所定時間継続した場合、前記所定時間の経過後の前記下端部でのタッチ継続時間に基づき、前記操作対象桁を基準に前記数値を減少させる。
【0011】
(6)本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、(2)又は(5)に記載の情報処理装置であって、前記制御部はさらに、
前記タッチスクリーンの左端部においてタッチ操作が所定時間継続した場合、前記所定時間の経過後の前記左端部でのタッチ継続時間に基づき、前記操作対象桁を左に隣接する桁に変更し、
前記タッチスクリーンの右端部においてタッチ操作が前記所定時間継続した場合、前記所定時間の経過後の前記右端部でのタッチ継続時間に基づき、前記操作対象桁を右に隣接する桁に変更する。
【0012】
(7)本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、(1)乃至(6)の何れか一項に記載の情報処理装置であって、前記制御部はさらに、
前記数値に対応するポップアップを表示する。
【0013】
(8)本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、(7)に記載の情報処理装置であって、前記制御部はさらに、
前記ポップアップは透過表示である。
【0014】
(9)本開示の一実施形態に係る方法は、
タッチスクリーンを備える情報処理装置が実行する方法であって、
前記タッチスクリーン上の所定領域内におけるタッチ操作を検知するステップと、
前記タッチ操作を検知した場合、数値オブジェクトに表示されている数値の所定桁を操作対象桁として強調表示するステップと、
前記タッチ操作後のスワイプ入力の方向を判定し、前記方向に応じて前記操作対象桁を基準に前記数値を変更し、又は前記操作対象桁を変更するステップと、
を含む。
【0015】
(10)本開示の一実施形態に係るプログラムは、タッチスクリーンを備え情報処理装置として機能するコンピュータに、
前記タッチスクリーン上の所定領域内におけるタッチ操作を検知するステップと、
前記タッチ操作を検知した場合、数値オブジェクトに表示されている数値の所定桁を操作対象桁として強調表示するステップと、
前記タッチ操作後のスワイプ入力の方向を判定し、前記方向に応じて前記操作対象桁を基準に前記数値を変更し、又は前記操作対象桁を変更するステップと、
を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本開示の一実施形態によれば、タッチスクリーンにおける数値入力に係るユーザーインタフェース技術を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本開示の一実施形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
図2】ユーザーインタフェースが複数の数値オブジェクトを含む場合の画面表示の一例である。
図3】本開示の一実施形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図4】本実施形態に係る情報処理装置の動作に伴い表示される画面遷移の一例を示す図である。
図5】本実施形態に係る情報処理装置の動作に伴い表示される画面遷移の一例を示す図である。
図6】本実施形態に係る情報処理装置の動作に伴い表示される画面遷移の一例を示す図である。
図7】本実施形態の変形例1の概要を示す図である。
図8】本実施形態の変形例2の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示の実施形態に係る情報処理装置10について、図面を参照して説明する。
【0019】
各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。本実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
【0020】
図1を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の概要及び構成を説明する。
【0021】
情報処理装置10は、ユーザによって使用される任意の情報処理装置である。例えば情報処理装置10は、産業計測器、制御装置、汎用の電子機器、又は専用の電子機器等を含む。情報処理装置10は、例えばレーザ出力、電力の出力等に係る数値入力をタッチスクリーンにより受け付ける。
【0022】
まず、本実施形態の概要について説明し、詳細については後述する。情報処理装置10は、タッチスクリーン上の所定領域内におけるタッチ操作を検知する。タッチ操作を検知した場合、情報処理装置10は、数値オブジェクトに表示されている数値の所定桁を操作対象桁として強調表示する。そして情報処理装置10は、タッチ操作後のスワイプ入力の方向を判定し、スワイプ入力の方向に応じて操作対象桁を基準に数値を変更し、又は操作対象桁を変更する。
【0023】
このように、本実施形態によれば、情報処理装置10が、スワイプ入力の方向を判定し、スワイプ入力の方向に応じて操作対象桁を基準に数値を変更し、又は操作対象桁を変更する。そのため、本実施形態に係る情報処理装置10によれば、数値入力用のテンキー等を用いずに数値入力を受付可能であるという点で、タッチスクリーンにおける数値入力に係るユーザーインタフェース技術を改善することができる。特に、操作対象の数値オブジェクトが画面に複数表示されている場合において、本実施形態の技術は有用である。図2に示す画面600は、数値オブジェクト610、数値オブジェクト620、数値オブジェクト630、及び数値オブジェクト640を含む。この場合において、本実施形態によればテンキー等を用いずにスワイプ入力のみで数値入力が可能である。例えばユーザは、Module1、2、3、及び4等それぞれに設定されている数値を確認しながら、特定の数値オブジェクト(例えば数値オブジェクト640)の数値をスワイプ入力で変更することができる。
【0024】
次に、情報処理装置10の各構成について詳細に説明する。
【0025】
(情報処理装置10の構成)
図1に示されるように、情報処理装置10は、制御部11と、記憶部12と、タッチスクリーン13とを備える。
【0026】
制御部11には、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの組み合わせが含まれる。プロセッサは、CPU(central processing unit)若しくはGPU(graphics processing unit)などの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA(field-programmable gate array)又はASIC(application specific integrated circuit)である。制御部11は、情報処理装置10の各部を制御しながら、情報処理装置10の動作に関わる処理を実行する。
【0027】
記憶部12には、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせが含まれる。半導体メモリは、例えば、RAM(random access memory)又はROM(read only memory)である。RAMは、例えば、SRAM(static random access memory)又はDRAM(dynamic random access memory)である。ROMは、例えば、EEPROM(electrically erasable programmable read only memory)である。記憶部12は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部12には、情報処理装置10の動作に用いられるデータと、情報処理装置10の動作によって得られたデータとが記憶される。
【0028】
タッチスクリーン13は、ディスプレイと一体的に設けられた入出力部である。ディスプレイは、例えば、LCD(liquid crystal display)又は有機EL(electro luminescence)ディスプレイであってよい。タッチスクリーン13は、情報処理装置10の動作に用いられるデータを入力する操作を受け付ける。またタッチスクリーン13は、情報処理装置10の動作によって得られるデータを表示出力する。タッチスクリーン13は、情報処理装置10に備えられる代わりに、外部の入力機器として情報処理装置10に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)、又はBluetooth(登録商標)などの任意の方式を用いることができる。
【0029】
情報処理装置10の機能は、本実施形態に係るプログラムを、情報処理装置10に相当するプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、情報処理装置10の機能は、ソフトウェアにより実現される。プログラムは、情報処理装置10の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータを情報処理装置10として機能させる。すなわち、コンピュータは、プログラムに従って情報処理装置10の動作を実行することにより情報処理装置10として機能する。
【0030】
本実施形態においてプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD(digital versatile disc)又はCD-ROM(compact disc read only memory)などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムを外部サーバのストレージに格納しておき、外部サーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。
【0031】
(情報処理装置の動作)
図3を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の動作について説明する。図3は本実施形態に係る情報処理装置10が実行する方法の一例を示すフローチャートである。
【0032】
ステップS1:情報処理装置10の制御部11は、タッチスクリーン13上の所定領域内におけるタッチ操作を検知する。すなわち制御部11は、タッチスクリーン13上のどの位置にユーザによるタッチ操作が行われているのかを検知する。
【0033】
所定領域は、例えば、数値オブジェクトの表示領域と一致する領域であってよい。あるいは所定領域は、数値オブジェクトの表示領域と異なる領域であってよい。例えばタッチスクリーン13を正面から視認できない場合において、所定領域をユーザの視認位置に応じて変更してもよい。例えばユーザによるタッチスクリーン13の視認位置が、タッチスクリーン13の正面上方である場合には、数値オブジェクトの表示領域から所定距離上方に平行移動させた位置を所定領域としてもよい。
【0034】
ステップS2:制御部11は、ステップS1においてタッチ操作を検知した場合、数値オブジェクトに表示されている数値の所定桁を操作対象桁として強調表示する。当該数値の所定桁(初期の操作対象桁)は、任意の設定が採用され得る。例えば所定桁は、最小桁(最右桁)であってよい。あるいは所定桁は整数部の最小桁であってもよい。
【0035】
強調表示の態様は、任意の方法を採用可能である。例えば制御部11は、操作対象桁のみ、色を反転表示することにより数値の所定桁を操作対象桁として強調表示してもよい。あるいは制御部11は、操作対象桁のみフォントをボールドに変更することにより数値の所定桁を操作対象桁として強調表示してもよい。強調表示の態様はこれに限られず、アンダーラインの付加等により強調表示してもよい。
【0036】
ステップS3:制御部11は、タッチ位置の移動があるか否かを判定する。換言すると制御部11は、タッチ操作後のスワイプ入力を判定する。制御部11は、タッチ位置の移動があるか否かを、タッチ位置の変化(タッチの移動距離)と所定閾値との比較により判定する。所定閾値は例えば5mmであるが、これに限られない。タッチ位置の変化が所定閾値以上である場合、プロセスはステップS4に進む。換言するとスワイプ入力の長さが所定閾値以上である場合、プロセスはステップS4に進む。なお本実施の形態では、ステップS1でのタッチ操作後のタッチ位置の移動によるスワイプ入力の判定が行われる。つまりステップS1におけるタッチと、ステップS3におけるスワイプ入力は、タッチスクリーン13へのタッチが継続して行われる操作である。換言すると本実施形態において、ステップS1からステップS3まで、タッチスクリーン13からユーザの指等は離れておらず、タッチが継続している。なお所定閾値の設定は、スワイプの方向によって異ならせてもよい。例えば横方向の場合には所定閾値は8mm、縦方向の場合には所定閾値は5mm等であってもよい。
【0037】
ステップS4:制御部11は、ステップS3において判定したスワイプ入力の方向を判定する。スワイプ入力の方向が上方向である場合、プロセスはステップS5に進む。スワイプ入力の方向が下方向である場合、プロセスはステップS6に進む。スワイプ入力の方向が左方向である場合、プロセスはステップS7に進む。スワイプ入力の方向が右方向である場合、プロセスはステップS8に進む。
【0038】
ステップS5:スワイプ入力の方向が上方向である場合、制御部11は、操作対象桁を基準に数値を増加させる。具体的には操作対象桁の数値を1増加させる。そしてプロセスはステップS9に進む。なお操作対象桁の数値を1増加させた結果、繰り上がりにより操作対象桁以外の桁に影響がある場合、制御部11は、操作対象桁以外の数値も変更する。
【0039】
ステップS6:スワイプ入力の方向が下方向である場合、制御部11は、操作対象桁を基準に数値を減少させる。具体的には操作対象桁の数値を1減少させる。そしてプロセスはステップS9に進む。なお操作対象桁の数値を1減少させた結果、繰り下がりにより操作対象桁以外の桁に影響がある場合、制御部11は、操作対象桁以外の数値も変更する。
【0040】
ステップS7:スワイプ入力の方向が左方向である場合、制御部11は、操作対象桁を左に隣接する桁に変更する。なお移動前の操作対象桁が最上位桁である場合には、何もしない。そしてプロセスはステップS9に進む。
【0041】
ステップS8:スワイプ入力の方向が右方向である場合、制御部11は、操作対象桁を右に隣接する桁に変更する。なお移動前の操作対象桁が最下位桁である場合には、何もしない。そしてプロセスはステップS9に進む。
【0042】
ステップS9:ステップS5、ステップS6、ステップS7、又はステップS8における変更内容に応じて、制御部11は、数値オブジェクトの表示内容、又は強調表示する操作対象桁を更新してタッチスクリーン13に表示させる。そしてプロセスはステップS3に戻る。
【0043】
図4を参照して、スワイプ入力の方向が上方向である場合の更新表示の一例を示す。ここでは画面310、画面320、及び画面330の順に画面が更新されてタッチスクリーン13により表示されている。画面310では、数値オブジェクト311に係る所定領域内におけるタッチ操作が検知され、数値オブジェクト311の操作対象桁312が強調表示される。なお、図4、並びに後述する図5及び図6では、ユーザ入力を受け付ける所定領域が、数値オブジェクトの表示領域と異なっている例を開示している。これにより、数値を見ながらの操作がしやすくなっている。
【0044】
続いて画面320では、スワイプ入力が上方向であると判定され、数値オブジェクト321の操作対象桁322を基準に数値が増加している。具体的には画面310のCH1の電圧である20.000mvが、20.003mvに増加している。なおここでは所定閾値の長さのスワイプ入力が連続して3回判定されている。これにより、操作対象桁の数値が1加算される処理が3回実行されている。かかる処理により画面310から画面320に遷移している。換言すると、画面310から画面320への遷移において、上述のステップS3、ステップS4、ステップS5、及びステップS9の処理が3回行われている。
【0045】
続いて画面330では、スワイプ入力がさらに上方向であると判定され、数値オブジェクト331の操作対象桁332を基準に数値が増加している。具体的には画面320のCH1の電圧である20.003mvが、20.011mvに増加している。なおここでは所定閾値以上の長さのスワイプ入力が連続して8回判定されている。これにより、操作対象桁の数値が1加算される処理が8回実行されている。かかる処理により画面320から画面330に遷移している。換言すると、画面320から画面330への遷移において、上述のステップS3、ステップS4、ステップS5、及びステップS9の処理が8回行われている。
【0046】
図5を参照して、スワイプ入力の方向が左方向である場合の更新表示の一例を示す。ここでは画面410、画面420、及び画面430の順に画面が更新されて表示されている。画面410では、数値オブジェクト411に係る所定領域内におけるタッチ操作が検知され、数値オブジェクト411の操作対象桁412が強調表示される。
【0047】
続いて画面420では、スワイプ入力が左方向であると判定され、操作対象の桁が操作対象桁422に変更されている。具体的にはCH1の電圧の20.000mvの最小桁である小数第三位から小数第一位に操作対象桁が変更されている。ここでは所定閾値以上の長さのスワイプ入力が連続して2回判定されている。これにより、操作対象桁が左に隣接する桁に変更される処理が2回実行されている。かかる処理により画面410から画面420に遷移している。換言すると、画面410から画面420への遷移において、上述のステップS3、ステップS4、ステップS7、及びステップS9の処理が2回行われている。
【0048】
続いて画面430では、スワイプ入力が左方向であると判定され、操作対象の桁が操作対象桁432に変更されている。具体的にはCH1の電圧の20.000mvの小数第一位から十の位に操作対象桁が変更されている。ここでは所定閾値以上の長さのスワイプ入力が連続して2回判定されている。これにより、操作対象桁が左に隣接する桁に変更される処理が2回実行されている。かかる処理により画面420から画面430に遷移している。換言すると、画面420から画面430への遷移において、上述のステップS3、ステップS4、ステップS7、及びステップS9の処理が2回行われている。
【0049】
図6を参照して、スワイプ入力の方向が左方向であり、続いてスワイプ入力の方向が下方向である場合の更新表示の一例を示す。ここでは画面510、画面520、画面530、及び画面540の順に画面が更新されて表示されている。画面510では、数値オブジェクト511に係る所定領域内におけるタッチ操作が検知され、数値オブジェクト511の操作対象桁512が強調表示される。
【0050】
続いて画面520では、スワイプ入力が左方向であると判定され、操作対象の桁が操作対象桁522に変更されている。具体的にはCH1の電圧の20.000mvの最小桁である小数第三位から一の位に操作対象桁が変更されている。ここでは所定閾値以上の長さのスワイプ入力が連続して3回判定されている。これにより、操作対象桁が左に隣接する桁に変更される処理が3回実行されている。かかる処理により画面510から画面520に遷移している。換言すると、画面510から画面520への遷移において、上述のステップS3、ステップS4、ステップS7、及びステップS9の処理が3回行われている。
【0051】
続いて画面530では、スワイプ入力が下方向であると判定され、数値オブジェクト531の操作対象桁532を基準に数値が減少している。具体的には画面520のCH1の電圧である20.000mvが、19.000mvに減少している。なおここでは所定閾値の長さのスワイプ入力が1回判定されている。これにより、操作対象桁の数値が1減算される処理が1回実行されている。かかる処理により画面520から画面530に遷移している。換言すると、画面520から画面530への遷移において、上述のステップS3、ステップS4、ステップS6、及びステップS9の処理が1回行われている。
【0052】
続いて画面540では、スワイプ入力が下方向であると判定され、数値オブジェクト541の操作対象桁542を基準に数値が減少している。具体的には画面530のCH1の電圧である19.000mvが、16.000mvに減少している。なおここでは所定閾値の長さのスワイプ入力が3回判定されている。これにより、操作対象桁の数値が3減算される処理が3回実行されている。かかる処理により画面530から画面540に遷移している。換言すると、画面530から画面540への遷移において、上述のステップS3、ステップS4、ステップS6、及びステップS9の処理が3回行われている。
【0053】
ステップS10:ステップS3においてタッチの移動がない場合、制御部11は、タッチが離れたか否かを判定する。タッチが離れた場合、処理は終了する。なおタッチが離れた場合において、制御部11は、数値オブジェクトの数値の変更の確定処理を実行してもよい。あるいは数値オブジェクトの数値の変更の確定を確認するダイアログ等を表示する処理を実行してもよい。他方でタッチが離れていない場合、プロセスはステップS3に戻る。
【0054】
以上説明したように、本実施形態によれば、情報処理装置10が、スワイプ入力の方向を判定し、スワイプ入力の方向に応じて操作対象桁を基準に数値を変更し、又は操作対象桁を変更する。そのため、本実施形態に係る情報処理装置10によれば、数値入力用のテンキー等を用いずに数値入力を受付可能であるという点で、タッチスクリーンにおける数値入力に係るユーザーインタフェース技術を改善することができる。特に、操作対象の数値オブジェクトが画面に複数表示されている場合において、本実施形態の技術は有用である。
【0055】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0056】
(変形例1)
例えば、制御部11は、操作対象の数値オブジェクトを含むポップアップを表示してもよい。図7にポップアップの表示例を示す。図7では、図2における画面600に、さらにポップアップ650が表示されている。ポップアップ650は、数値オブジェクト620(ここではModule 2のAttenuation)に対応する数値オブジェクト651を含む。数値オブジェクト651と数値オブジェクト620とは同一内容であり、数値オブジェクト651を操作することで、数値オブジェクト620が変更される。図7に示すようにポップアップはキャンセルボタン652を含んでよい。ユーザは、キャンセルボタン652をタップすることにより、ポップアップ表示をキャンセルできる。
【0057】
ポップアップ650の表示位置は、画面の略中央とすることが好ましい。例えば、画面600中の上半分の数値オブジェクト(ここでは数値オブジェクト610又は数値オブジェクト620)がユーザのタップ等により操作対象として選択された場合、ポップアップ650は、画面600の下半分のうち上半分に隣接する場所(ここでは数値オブジェクト630の表示位置)に表示される。また画面600中の下半分の数値オブジェクト(図2における数値オブジェクト630又は数値オブジェクト640)がユーザのタップ等により操作対象として選択された場合、ポップアップは、画面600の上半分のうち下半分に隣接する場所(ここでは数値オブジェクト620の表示位置)に表示される。
【0058】
ポップアップ650の数値オブジェクト651は、図3で示したフローチャートと同様の動作により操作されてよい。つまりユーザはまず、操作対象の数値オブジェクトをタップ等により選択する。選択後にユーザが指を離し、その後、再度ポップアップ中の数値オブジェクト(ここでは数値オブジェクト651)に対してタップ及びスワイプ操作をすることにより、ポップアップで表示された数値オブジェクトの操作対象桁を基準に数値を変更し、又は操作対象桁を変更する。このように、ポップアップを表示し、ポップアップ中の数値オブジェクトを操作させることにより、操作対象の数値オブジェクトをよりユーザに把握させやすくできる。またポップアップ中の数値オブジェクトを操作対象とすることにより、スワイプ操作が可能な十分なスペースを確保することができる。特に本変形例では、ポップアップの表示位置を、画面の下半分のうち上半分に隣接する場所、又は画面の上半分のうち下半分に隣接する場所としているため、スワイプ操作のためのスペースが十分に確保できる。換言すると本変形例では、操作対象の数値オブジェクトをポップアップ表示し、またポップアップの表示位置を画面の略中央としているため、スワイプ操作のためのスペースが十分に確保できる。これにより、操作領域の狭さがユーザに与える入力時のストレスを軽減できる。
【0059】
(変形例2)
また例えば、制御部11は、操作対象の数値オブジェクトの内容等を指に追従して表示されるポップアップにより表示してもよい。図8にポップアップを付加した場合の表示例を示す。
【0060】
図8を参照して、スワイプ入力の方向が上方向である場合の更新表示の変形例の一例を示す。ここでは画面710、画面720、及び画面730の順に画面が更新されて表示されている。画面710では、数値オブジェクト711に係る所定領域内におけるタッチ操作が検知され、数値オブジェクト711の操作対象桁712が強調表示される。
【0061】
続いて画面720では、スワイプ入力が上方向であると判定され、数値オブジェクト721の操作対象桁722を基準に数値が増加している。具体的には画面710のCH1の電圧である20.000mvが、20.003mvに増加している。なおここでは所定閾値の長さのスワイプ入力が連続して3回判定されている。これにより、操作対象桁の数値が1加算される処理が3回実行されている。かかる処理により画面710から画面720に遷移している。換言すると、画面710から画面720への遷移において、上述のステップS3、ステップS4、ステップS5、及びステップS9の処理が3回行われている。さらに画面720では、ポップアップ723が表示されている。ポップアップ723は、数値オブジェクトに対応する数値の情報を含む。またポップアップ723は、タッチ位置の近傍に表示される。なおポップアップ723は透過表示であってよい。換言するとポップアップ723は、その背面の情報が視認可能なように表示されてよい。
【0062】
続いて画面730では、スワイプ入力がさらに上方向であると判定され、数値オブジェクト731の操作対象桁732を基準に数値が増加している。具体的には画面720のCH1の電圧である20.003mvが、20.011mvに増加している。なおここでは所定閾値以上のスワイプ入力が連続して8回判定されている。これにより、操作対象桁の数値が1加算される処理が8回実行されている。かかる処理により画面720から画面730に遷移している。換言すると、画面720から画面730への遷移において、上述のステップS3、ステップS4、ステップS5、及びステップS9の処理が8回行われている。さらに画面730では、画面720と同様にポップアップ733が表示されている。ポップアップ733は、数値オブジェクトに対応する数値の情報を含む。ポップアップ733は、タッチ位置の近傍に表示される。このように、ポップアップ723、733が表示されることで、例えば手等で操作対象の数値オブジェクトが隠れてしまう場合において、数値の内容をユーザに容易に把握させることができる。なおポップアップは、タッチ操作の位置に基づき表示されるようにしてもよい。例えばタッチ操作の位置が数値オブジェクトの操作対象桁から所定範囲内である場合においてのみ、ポップアップが表示されてもよい。このようにすることで、操作対象の数値オブジェクトが手で隠れてしまう可能性が高い場合においてのみポップアップを表示することができる。
【0063】
(変形例3)
また例えば、制御部11は、タッチスクリーン13の上端又は下端においては、それぞれ上端又は下端におけるタッチ操作の継続時間(以下、タッチ継続時間ともいう。)に基づき、スワイプ入力の代替をしてもよい。具体的には制御部11は、タッチスクリーン13上端部においてタッチ操作が所定時間継続した場合、所定時間の経過後の上端部でのタッチ継続時間に基づき、操作対象桁を基準に数値を増加させてもよい。換言すると、制御部11は、タッチスクリーン13の上端部において指による操作位置が変わらずに所定時間継続した場合、所定時間の経過後の上端部でのタッチ継続時間に基づき、操作対象桁を基準に数値を増加させてもよい。所定時間は例えば1秒等であってよい。例えば制御部11は、タッチ継続時間が所定閾値(例えば0.5秒)を経過するごとに数値を1増加させてよい。このようにすることで、タッチスクリーン13の上端部で上方向へのスワイプ操作ができない場合においても、数値を増加させる操作を行うことができる。また、操作領域の狭さがユーザに与える入力時のストレスを軽減できる。
【0064】
同様に制御部11は、タッチスクリーン13の下端部においてタッチ操作が所定時間継続した場合、所定時間の経過後の下端部でのタッチ継続時間に基づき、操作対象桁を基準に数値を減少させてよい。例えば制御部11は、タッチ継続時間が所定閾値を経過するごとに数値を1減少させてよい。換言すると、制御部11は、タッチスクリーン13の下端部において指による操作位置が変わらずに所定時間継続した場合、所定時間の経過後の下端部でのタッチ継続時間に基づき、操作対象桁を基準に数値を減少させてもよい。このようにすることで、タッチスクリーン13の下端部で下方向へのスワイプ操作ができない場合においても、数値を減少させる操作を行うことができる。このようにすることで、タッチスクリーン13の下端部で下方向へのスワイプ操作ができない場合においても、数値を減少させる操作を行うことができる。また操作領域の狭さがユーザに与える入力時のストレスを軽減できる。
【0065】
同様に、制御部11は、タッチスクリーン13の左端又は右端においては、それぞれ左端又は右端におけるタッチ継続時間に基づき、スワイプ入力の代替をしてもよい。具体的には制御部11は、タッチスクリーン13の左端部においてタッチ操作が所定時間継続した場合、所定時間の経過後の左端部でのタッチ継続時間に基づき、操作対象桁を左に隣接する桁に変更してもよい。換言すると、制御部11は、タッチスクリーン13の左端部において指による操作位置が変わらずに所定時間継続した場合、所定時間の経過後の左端部でのタッチ継続時間に基づき、操作対象桁を左に隣接する桁に変更してもよい。例えば制御部11は、タッチ継続時間が所定閾値(例えば0.5秒)を経過するごとに操作対象桁を左に隣接する桁に変更してもよい。このようにすることで、タッチスクリーン13の左端部で左方向へのスワイプ操作ができない場合においても、操作対象桁を左に隣接する桁に変更する操作を行うことができる。また操作領域の狭さがユーザに与える入力時のストレスを軽減できる。
【0066】
同様に制御部11は、タッチスクリーン13の右端部においてタッチ操作が所定時間継続した場合、所定時間の経過後の右端部でのタッチ継続時間に基づき、操作対象桁を右に隣接する桁に変更してもよい。換言すると、制御部11は、タッチスクリーン13の右端部において指による操作位置が変わらずに所定時間継続した場合、所定時間の経過後の右端部でのタッチ継続時間に基づき、操作対象桁を右に隣接する桁に変更してもよい。例えば制御部11は、タッチ継続時間が所定閾値(例えば0.5秒)を経過するごとに操作対象桁を右に隣接する桁に変更してもよい。このようにすることで、タッチスクリーン13の右端部で右方向へのスワイプ操作ができない場合においても、操作対象桁を右に隣接する桁に変更する操作を行うことができる。また操作領域の狭さがユーザに与える入力時のストレスを軽減できる。
【符号の説明】
【0067】
10 情報処理装置
11 制御部
12 記憶部
13 タッチスクリーン
310、320、330 画面
311、321、331 数値オブジェクト
312、322、332 操作対象桁
410、420、430 画面
411、421、431 数値オブジェクト
412、422、432 操作対象桁
510、520、530、540 画面
511、521、531、541 数値オブジェクト
512、522、532、542 操作対象桁
600 画面
610、620、630、640 数値オブジェクト
650 ポップアップ
651 数値オブジェクト
652 キャンセルボタン
710、720、730 画面
711、721、731 数値オブジェクト
712、722、732 操作対象桁
723、733 ポップアップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8