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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006992
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】ハンドライト
(51)【国際特許分類】
   F21L 4/00 20060101AFI20250109BHJP
   F21V 21/00 20060101ALI20250109BHJP
   F21V 21/02 20060101ALI20250109BHJP
   F21V 29/90 20150101ALI20250109BHJP
   F21V 21/30 20060101ALI20250109BHJP
   H05B 3/20 20060101ALI20250109BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20250109BHJP
   F21Y 101/00 20160101ALN20250109BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20250109BHJP
【FI】
F21L4/00 413
F21V21/00 130
F21V21/02 300
F21V21/00 140
F21V29/90
F21V21/30 100
H05B3/20 305
F21Y115:10
F21Y101:00 100
F21Y103:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108088
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000156307
【氏名又は名称】株式会社TJMデザイン
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100179947
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 晃太郎
(72)【発明者】
【氏名】高野辺 優
(72)【発明者】
【氏名】西村 実佳子
(72)【発明者】
【氏名】繁原 悠樹
【テーマコード(参考)】
3K034
【Fターム(参考)】
3K034AA06
3K034BB13
3K034BC14
3K034HA09
3K034JA09
(57)【要約】
【課題】ホルダを用いた確実な携行を可能にするとともに取り扱いの容易な、ハンドライトを提供する。
【解決手段】ハンドライト1は、発光部2aを備える発光装置2と、使用者側のホルダ100に対して取り外し可能なブラケット6とを備えており、前記ブラケット6は、発光装置2に揺動可能に取り付けられている。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光部を備える発光装置と、使用者側のホルダに対して取り外し可能なブラケットとを備えており、前記ブラケットは、前記発光装置に対して揺動可能に取り付けられている、ハンドライト。
【請求項2】
前記ブラケットは、前記発光装置に回転可能に取り付けられたアームを備える、請求項1に記載されたハンドライト。
【請求項3】
前記発光装置は、ヘッドと、ボディと、テールと、を備えており、
前記ブラケットは、前記テールに配置されている、請求項1に記載されたハンドライト。
【請求項4】
前記発光装置にヒータを備える、請求項1~3のいずれか1項に記載されたハンドライト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドライトに関する。
【背景技術】
【0002】
使用者の手が自由になる等の理由から、建設現場などでは、近年、ヘッドライドを使用することが主流になりつつある。しかしながら、ハンドライト(「懐中電灯」とも呼ばれる。)には、使用者が自身の頭の位置を保ちながら、狭所、身辺などの特定の場所を照らすことができるという利点がある。このため、ハンドライトにもまた、一定の需要が存在する。
【0003】
ハンドライトを身体に保持しつつ携帯する方法としては、例えば、ハンドライトに設けられたクリップ部によって使用者の着衣等に係留させる方法がある(例えば、特許文献1参照。)。また、他の携帯方法としては、ケースに収納する方法がある(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11-7804号公報
【特許文献2】特開2005-199008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、クリップ部による係留は、例えば、ハンドライトが下方向から突き上げられた場合、その突き上げ力に対して弱い傾向にある。このため、クリップ部による係留の場合、クリップ部が着衣(例えば、服のポケット、ベルト)から外れることによって、ハンドライトが着衣から落下する虞がある。また、ケースによる収納の場合、ハンドライトがケースの内部に収納されるため、ハンドライトが取り出し難くなる傾向がある。特に、他の工具類とともに収納した場合、当該他の工具類に紛れることで、さらに取り出し難くなる虞がある。
【0006】
本発明の目的は、ホルダを用いた確実な携行を可能にするとともに取り扱いの容易な、ハンドライトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係るハンドライトは、発光部を備える発光装置と、使用者側のホルダに対して取り外し可能なブラケットとを備えており、前記ブラケットは、前記発光装置に対して揺動可能に取り付けられている。
【0008】
(2)上記(1)のハンドライトにおいて、前記ブラケットは、前記発光装置に回転可能に取り付けられたアームを備えるものとすることができる。
【0009】
(3)上記(1)のハンドライトにおいて、前記ブラケットは、当該ブラケットのブラケットベースに、前記発光装置に回転可能な軸を備えるものとすることができる。
【0010】
(4)上記(1)のハンドライトにおいて、前記ブラケットは、前記発光装置に取り付けられた、変形可能な線状部材を備えるものとすることができる。
【0011】
(5)上記(2)~(4)のいずれか1つのハンドライトにおいて、前記ブラケットは、前記発光装置の外面に接触する接触面を備えることが好ましい。
【0012】
(6)上記(5)のハンドライトは、前記ブラケットの前記接触面と前記発光装置の外面とを接触させたときに、前記ブラケットを前記発光装置に取り外し可能に固定する固定部を備えることが好ましい。
【0013】
(7)上記(2)のハンドライトは、前記ブラケットを前記発光装置から遠ざかる向きに回転させるように、当該ブラケットに付勢力を与える付勢部材を備えることが好ましい。
【0014】
(8)上記(5)のハンドライトにおいて、前記ブラケットの前記接触面は、前記発光装置の底面と接触することが好ましい。
【0015】
(9)上記(8)のハンドライトにおいて、前記ブラケットは、前記発光装置に回転可能に取り付けられたアームを備えるものであり、当該ブラケットを前記発光装置の底面から遠ざかる向きに回転させたときの、当該ブラケットの前記接触面と前記発光装置の底面とのなす角度は、90度以上であることが好ましい。
【0016】
(10)上記(1)~(9)のいずれか1つのハンドライトにおいて、前記発光装置は、前記ブラケットを保護する保護カバーを備えることが好ましい。
【0017】
(11)上記(1)~(10)のハンドライトにおいて、前記発光装置は、ヘッドと、ボディと、テールと、を備えており、前記ブラケットは、前記テールに配置されていることが好ましい。
【0018】
(12)上記(11)のハンドライトにおいて、前記テールは、取付孔を備えることが好ましい。
【0019】
(13)上記(11)又は(12)のハンドライトにおいて、前記テールは、前記ボディに対して前記発光装置の軸線の周りで周方向に回転可能であることが好ましい。
【0020】
(14)上記(1)~(13)のいずれか1つのハンドライトは、前記発光装置にヒータを備えることが好ましい。
【0021】
(15)上記(14)のハンドライトにおいて、前記ヒータは、使用者が保持する保持部に配置されていることが好ましい。
【0022】
(16)上記(14)又は(15)のいずれか1つのハンドライトにおいて、前記ヒータは、前記発光装置の軸線の周りに配置されていることが好ましい。
【0023】
(17)上記(14)~(16)のいずれか1つのハンドライトにおいて、前記ヒータは、可撓性を有する、フィルムヒータであることが好ましい。
【0024】
(18)上記(17)のハンドライトは、前記フィルムヒータを前記発光装置の内面側に保持する保持手段を備えることが好ましい。
【0025】
(19)上記(18)のハンドライトにおいて、前記保持手段は、弾性部材であることが好ましい。
【0026】
(20)上記(19)のハンドライトにおいて、前記弾性部材は、断熱性を有していることが好ましい。
【0027】
(21)上記(14)~(20)のいずれか1つのハンドライトにおいて、前記発光装置は、前記発光部の電源スイッチと、前記ヒータの電源スイッチと、を別個に備えることが好ましい。
【0028】
(22)上記(21)のハンドライトにおいて、前記発光部の前記電源スイッチと、前記ヒータの前記電源スイッチとは、前記発光装置の軸線の周りで周方向に、かつ、軸線方向における同一の位置に配置されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、ホルダを用いた確実な携行を可能にするとともに取り扱いの容易な、ハンドライトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明に係る、例示的な実施形態である、ハンドライトを発光装置のヘッド側から概略的に示す斜視図であり、当該ハンドライトは、使用状態で示されている。
図2図1のハンドライトを発光装置のテールの側から概略的に示す斜視図である。
図3図1のハンドライトのうち、発光装置のテールの周辺を拡大して示す拡大図であり、当該ハンドライトのブラケットは、発光装置のテールに収容されている。
図4図1のハンドライトのうち、発光装置のテールの周辺を拡大して示す拡大図であり、当該ハンドライトのブラケットは、当該ブラケットに設けられたアームを回転させたことによって、発光装置のテールから露出している。
図5図3のハンドライトをテールの側から概略的に示す平面図である。
図6図4のハンドライトをテールの側から概略的に示す平面図である。
図7図1のハンドライトに係る、アームを備えたブラケットである、ブラケット揺動体に付勢力を与える付勢部材を概略的に示す斜視図である。
図8図1のハンドライトに係る、ブラケット揺動体を概略的に示す斜視図である。
図9図8のブラケット揺動体を概略的に示す、他の斜視図である。
図10図1のハンドライトのうち、発光装置のテールを、ブラケット揺動体を支持する支持部とともに概略的に示す斜視図である。
図11図1のハンドライトを取付け可能なホルダの一例を示す正面図である。
図12図11のホルダを示す側面図である。
図13図11のホルダに図1のハンドライトを取り付けた状態を概略的に示す正面図である。
図14図13の取付状態を概略的に示す側面図である。
図15A】アームを備えたブラケットの他の例をテールとともに概略的に示す斜視図である。
図15B】回転軸を備えたブラケットの一例をテールとともに概略的に示す斜視図である。
図15C】線状部材を備えたブラケットの一例を概略的に示す斜視図である。
図16図1のハンドライトを、発光装置の軸線を含む断面で概略的に示す断面図である。
図17図16の領域R1を拡大して示す断面図である。
図18図16の領域R2を拡大して示す断面図である。
図19図1のハンドライトであって、当該ハンドライトは、発光装置のボディからグリップが取り外された状態で示されている。
図20図19のハンドライトであって、当該ハンドライトは、発光装置のボディからヒータが取り外された状態で示されている。
図21図1のハンドライトの、発光装置のボディの内部構造を概略的に説明するための分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照して、本発明に係る、例示的な実施形態である、ハンドライトについて説明をする。
【0032】
図1には、本発明に係る、例示的な実施形態である、ハンドライト1が斜視的に示されている。図1中、ハンドライト1は、後述の発光装置2のヘッド3の側から示されている。図1中、ハンドライト1は、後述のブラケット6が発光装置2に収容されており、適切に使用可能な状態で示されている。
【0033】
ハンドライト1は、懐中電灯とも呼ばれ、使用者が手に持つことによって、当該使用者が目的とする箇所に光を照射することができる。ハンドライト1は、例えば、使用者の側に装着された、後述のホルダ100に対して着脱可能なブラケット6を備えている。ハンドライト1は、ブラケット6をホルダ100に取り付けることによって、使用者の身体の側に携行することができる。また、ハンドライト1は、ブラケット6をホルダ100から取り外して使用者の側から分離することによって、当該ハンドライト1を単独で使用することができる。
【0034】
ハンドライト1は、発光部2aを備える発光装置2を備えている。
【0035】
図1中、符号О2は、発光装置2の中心軸線である。発光装置2は、軸線O2の延在する方向(以下、「軸線方向」ともいう。)に沿って延在している。本実施形態において、発光装置2は、軸線O2を中心軸線とする円柱形状を有している。ただし、発光装置2は、角柱形状を有するものとすることができる。
【0036】
本実施形態において、発光装置2は、ヘッド3と、ボディ4と、テール5と、を備えている。本実施形態において、ヘッド3は、発光装置2の前側に配置されているものとし、テール5は、発光装置2の後側に配置されてものとする。ボディ4は、ヘッド3とテール5との間に配置されている。ボディ4は、使用者が手で握ることができるグリップ4aを備えている。また、ボディ4は、発光部2aの電源スイッチ11を備えている。
【0037】
発光部2aは、目標とする箇所に照射する光を発する。発光部2aは、ヘッド3の前端部に配置されている。発光部2aから発せられる光の光源は、例えば、LED(発光ダイオード)とすることができる。ただし、発光部2aの光源は、LEDに限定されるものではない。光源としては、例えば、抵抗線(白熱電球)、蛍光管(蛍光球)が挙げられる。
【0038】
また、ハンドライト1は、使用者側のホルダ100に対して取り外し可能なブラケット6を備えている。ブラケット6は、後に詳述するように、発光装置2に対して揺動可能に取り付けられている。
【0039】
図2には、ハンドライト1が発光装置2のテール5の側から概略的に示されている。
【0040】
本実施形態において、ブラケット6は、テール5に配置されている。
【0041】
本実施形態において、ブラケット6は、発光装置2に回転可能に取り付けられたアーム61を備える。本実施形態において、アーム61は、発光装置2のテール5に設けられた支持部7に対して回転軸8を介して回転可能に接続されている。
【0042】
図3には、ハンドライト1のうち、発光装置2のテール5の周辺が拡大して示されている。図3中、ブラケット6は、発光装置2のテール5に収容されている。図4にもまた、発光装置2のテール5の周辺が拡大して示されている。ただし、図4中、ブラケット6は、当該ブラケット6に設けられたアーム61を、回転軸8を中心に外側に回転させたことによって、発光装置2のテール5から露出している。
【0043】
本実施形態において、回転軸8は、テール5の外周面よりも外側に配置されている。本実施形態において、回転軸8は、テール5に設けられた支持部7によって回転可能に支持されている。本実施形態において、支持部7は、当該テール5の外周面から径方向外側に突出している。ここで、「径方向」とは、軸線O2の延在する方向に対して直交する方向をいう。また、径方向のうち、軸線O2に近い側を「径方向内側」という。さらに、径方向のうち、軸線O2から遠い側を「径方向外側」という。本実施形態において、回転軸8は、テール5の外周面よりも径方向外側に配置されている。
【0044】
本実施形態において、ブラケット6は、アーム61に固定された回転軸8とともに、テール5に設けられた支持部7に対して回転させることができる。即ち、本実施形態において、ブラケット6は、発光装置2に対して回転軸8とともに回転させることができる。これにより、本実施形態において、ブラケット6は、図4の開き状態から図3の閉じ状態のまでの間を、回転軸8を基点に発光装置2に対して揺動させることができる。また、本実施形態において、ブラケット6は、図3の閉じ状態から図4の開き状態までの間を、回転軸8を基点に発光装置2に対して揺動させることができる。即ち、本実施形態において、ブラケット6は、図3の閉じ状態と図4の開き状態の間で、回転軸8を基点に揺動することができる。ただし、回転軸8は、ブラケット6のアーム61と支持部7とに対して相対回転するように構成されていてもよい。
【0045】
図4を参照すれば、ブラケット6は、アーム61に連なるブラケットベース6aと、ブラケットベース6aに設けられたブラケットネック6bと、ブラケットネック6bに設けられたブラケットフランジ6cと備えている。
【0046】
本実施形態において、アーム61は、ブラケットベース6aとともにプレート状に形成されている。本実施形態において、ブラケットベース6aは、ブラケット6の内側に配置されている。言い換えれば、本実施形態において、ブラケットベース6aは、ブラケット6が発光装置2に取り付けられた状態で、ブラケット6の部位のうち、発光装置2に最も近い部位に配置されている。また、本実施形態において、ブラケットフランジ6cは、ブラケット6の外側に配置されている。言い換えれば、本実施形態において、ブラケットフランジ6cは、ブラケット6が発光装置2に取り付けられた状態で、ブラケット6の部位のうち、発光装置2から最も遠い部位に配置されている。さらに、本実施形態において、ブラケットネック6bは、ブラケット6の中間に配置されている。言い換えれば、本実施形態において、ブラケットネック6bは、ブラケット6の部位のうち、ブラケットベース6aと、ブラケットフランジ6cとの間の部位に配置されている。
【0047】
本実施形態において、ブラケット6は、発光装置2の外面に接触する接触面F6を備えている。
【0048】
例えば、図4を参照すれば、本実施形態において、ブラケット6の接触面F6は、破線で示された発光装置2の底面F5と接触する。そして、接触面F6が底面F5と接触するとき、図3のように、ブラケット6は、発光装置2のテール5に収容される。
【0049】
さらに、図5には、図3のハンドライト1がテール5の側から平面的に示されている。また、図6には、図4のハンドライト1がテール5の側から平面的に示されている。
【0050】
図5に示すように、本実施形態において、ブラケット6は、軸線方向から見たときに、即ち、軸線方向視において、軸線O2を中心とする真円形の外観形状を有している。ただし、ブラケット6は、軸線方向視において、多角形の外観形状を有しているものとすることができる。また、図6を参照すれば、本実施形態において、ブラケットネック6bは、ブラケットベース6a及びブラケットフランジ6cよりも小径に形成されている。これによって、後述するように、ブラケットネック6bは、ブラケット6をホルダ100に案内する。また、ブラケットベース6a及びブラケットフランジ6cは、後述するように、ブラケット6をホルダ100にスライド可能に係止する。
【0051】
さらに、本実施形態に係る、ハンドライト1は、ブラケット6の接触面F6と発光装置2の底面F5とを接触させたときに、ブラケット6を発光装置2に取り外し可能に固定する固定部9を備えている。
【0052】
本実施形態において、固定部9は、金属と磁石との組み合わせによって構成されている。本実施形態において、ブラケット6に設けられた第1固定部9aは、金属によって形成されている。これに対し、本実施形態において、発光装置2の底面F5に設けられた第2固定部9bは、磁石によって形成されている。これによって、本実施形態において、ブラケット6の接触面F6と発光装置2の底面F5とを接触させたときに、ブラケット6は、第1固定部9a及び第2固定部9bの間に生じる磁力によって、発光装置2の底面F5に取り外し可能に固定される。ただし、本実施形態において、第1固定部9aが磁石によって形成される一方で、第2固定部9bは、金属によって形成することができる。
【0053】
また、固定部9は底面F5以外の場所に設けてもよい。例えば、固定部9は、圧入嵌合、凹凸による嵌合又は係止等の、機械的に結合させる構成とすることができる。例えば、圧入嵌合である場合、ブラケット6のブラケットベース6aの外周面およびテール5の内側面(具体例としては、後述する保護カバー5aの内面)の少なくともいずれか一方を高摩擦材料(例えば、シリコン、ゴム、エラストマ)で被覆することができる。
【0054】
また、固定部9は、例えば、凹凸による嵌合又は係止である場合、ブラケット6のブラケットベース6aの外周面およびテール5の内側面(具体例としては、後述する保護カバー5aの内面)の一方に、その他方に嵌合又は係止されるフックを設けることができる。
【0055】
さらに、固定部9は、回転軸8及び支持部7のそれぞれに設けられた、互いに噛み合う、2つの歯車によって構成することができる。この場合、固定部9は、2つの歯車の一方を固定歯車とし、当該2つの歯車の他方を前記固定歯車の歯を乗り越え可能な回転歯車とする。この場合、例えば、ブラケット6(例えば、アーム61)の側の歯車を回転歯車とし、発光装置2(例えば、支持部7)の側の歯車を固定歯車とすれば、回転歯車の歯が固定歯車の歯を順次乗り越えることによって、ブラケット6を所望の位置(所望の角度α)に固定することができる。
【0056】
ただし、固定部9を金属と磁石との組み合わせによって構成すれば、固定部9としての機能をより長期にわたって発揮することができるという、耐久性の点で有利である。
【0057】
さらに、本実施形態に係る、ハンドライト1は、ブラケット6を発光装置2から遠ざかる向きに回転させるように、当該ブラケット6に付勢力を与える付勢部材10を備えている。付勢部材10は、図4に示すように、ブラケット6を発光装置2から遠ざかる向きに付勢する。これによって、ブラケット6は、図4に示すように、発光装置2の底面F5から開いた状態を初期状態とする。
【0058】
図4を参照すれば、符号αは、本実施形態において、ブラケット6を発光装置2の底面F5から遠ざかる向きに回転させたときの、当該ブラケット6の接触面F6と発光装置2の底面F5とのなす角度である。角度αは、90度以上であることが好ましい。より好ましくは、角度αは、90度を超えるようにする。角度αの具体例としては、100度~150度の範囲とすることができる。本実施形態において、角度αは、110度である。
【0059】
図7には、付勢部材10の一例が概略的に示されている。図7に示すように、本実施形態において、付勢部材10は、トーションばねである。付勢部材10は、ブラケット側延在部10aと、1つのコイル部10cと、発光装置側延在部10bとを備えている。本実施形態において、ブラケット側延在部10aは、発光装置側延在部10bよりも長く設定されている。本実施形態において、付勢部材10は、1つの線材を用いることによって、ブラケット側延在部10aと、1つのコイル部10cと、発光装置側延在部10bとを一体に形成したものである。
【0060】
図8には、ハンドライト1に係る、アーム61を備えたブラケット6(以下、「ブラケット揺動体6A」ともいう。)がブラケットフランジ6cの側から斜視的に示されている。また、図9には、ブラケット揺動体6Aがブラケット6の接触面F6の側から斜視的に示されている。
【0061】
本実施形態において、アーム61は、ブラケット6からの延在端部としての、2つのナックル61aを備えている。2つのナックル61aは、アーム61の幅方向に間隔を置いて配置されている。2つのナックル61aにはそれぞれ、回転軸8を取り付けるための貫通孔62が形成されている。加えて、図9に示すように、アーム61には、ブラケット側収容溝63が形成されている。ブラケット側収容溝63には、付勢部材10のブラケット側延在部10aがブラケット6の接触面F6に埋設されるように当該ブラケット側延在部10aを収容することができる。本実施形態において、ブラケット側収容溝63は、ブラケット6の接触面F6と連なるアーム61の内面F61に形成されている。これによって、図6に示すように、付勢部材10は、ブラケット揺動体6Aに埋設された状態で、当該ブラケット揺動体6Aに組み付けられている。
【0062】
図10には、ハンドライト1のうち、発光装置2のテール5が支持部7とともに斜視的に示されている。本実施形態において、支持部7には、回転軸8を回転可能に支持するための貫通孔72が形成されている。これによって、本実施形態において、ブラケット揺動体6Aは、回転軸8とともに、支持部7に対して回転することができる。ただし、回転軸8は、支持部7に固定することができる。この場合、ブラケット揺動体6Aは、回転軸8に対して回転することになる。加えて、図10に示すように、支持部7には、発光装置側収容溝73が形成されている。発光装置側収容溝73は、支持部7の側面に形成されている。発光装置側収容溝73には、付勢部材10の発光装置側延在部10b及びコイル部10cが支持部7に埋設されるように、これら発光装置側延在部10b及びコイル部10cを収容することができる。これによって、図3に示すように、付勢部材10は、支持部7に埋設された状態で、当該支持部7に組み付けられている。
【0063】
即ち、本実施形態において、付勢部材10は、ブラケット揺動体6Aに形成されたブラケット側収容溝63と、支持部7に形成された発光装置側収容溝73とのそれぞれに埋設された状態で、発光装置2とブラケット揺動体6A(ブラケット6)との間に組み付けることができる。これによって、ハンドライト1のコンパクト化を図ることができる。
【0064】
加えて、テール5は、取付孔74を備えている。図10を参照すれば、本実施形態において、取付孔74は、支持部7に形成されている。取付孔74は、支持部7を当該支持部7の幅方向に貫通している。取付孔74には、例えば、安全ロープ、カラビナ等の取付金具、を含む付属物を取り付けることができる。
【0065】
また、本実施形態において、発光装置2は、ブラケット6を保護する保護カバー5aを備えている。本実施形態において、保護カバー5aは、発光装置2の底面F5に配置されたブラケット6を保護する。
【0066】
本実施形態において、保護カバー5aは、テール5と一体に形成されている。本実施形態において、保護カバー5aは、発光装置2の底面F5から軸線方向後側に起立している。例えば、図3に示すように、本実施形態において、保護カバー5aは、発光装置2に収容されたブラケット6の全体を軸線方向に覆い隠すことによって、ブラケット6を外部から保護する。ただし、保護カバー5aは、ブラケット6の軸線方向の一部を部分的に覆い隠すことによって、ブラケット6を外部から保護するようにしてもよい。
【0067】
図2を参照すれば、本実施形態において、発光装置2は、2つの保護カバー5aを備えている。本実施形態において、2つの保護カバー5aの間には、2つの隙間5cが形成されている。本実施形態において、2つの隙間5cのうちの一方の第1隙間5c1は、ブラケット揺動体6Aのアーム61を保護カバー5aと干渉させないための隙間である。即ち、本実施形態において、第1隙間5c1は、ブラケット揺動体6Aを回転させたときにアーム61を通すための隙間である。また、本実施形態において、2つの隙間5cの他方の第2隙間5c2は、使用者がブラケット揺動体6Aを回転させるための、隙間である。第2隙間5c2は、使用者がブラケット揺動体6Aを回転させるときに、当該使用者の指を差し入れるための隙間である。ただし、第2隙間5c2は、保護カバー5aがブラケット6の軸線方向の一部を部分的に覆い隠す構成である場合には省略することができる。
【0068】
保護カバー5aは、軸線O2の周りで周方向に環状に延在する筒状の保護カバーとすることができる。本実施形態において、隙間5cは、筒状の保護カバー5aに形成された切欠きである。ただし、隙間5cは、保護カバー5aが軸線O2の周りで周方向に間隔を置いて形成されたものであれば、切欠きによって形成されたものでなくともよい。例えば、複数の保護カバー5aのそれぞれは、発光装置2の底面F5に独立的にかつ局所的に設けることができる。この場合、隙間5cは、発光装置2の底面F5から局所的に突出する複数の保護カバー5aの間の隙間によって形成される。
【0069】
ここで、図11には、ハンドライト1を取付け可能なホルダの一例としての、ホルダ100が正面から示されている。また、図12には、図11のホルダ100が側面から示されている。
【0070】
ホルダ100は、ハンドライト1を着脱可能に保持する保持部110と、保持部110に取り付けられた板状部120とを備えている。図12に示すように。ホルダ100は、保持部110と板状部120との間に、使用者が身に着けているベルトBを通して、当該ベルトBに装着することができる。
【0071】
ホルダ100において、保持部110は、本体部111と、ストッパ部材112と、安全ロープ取付部113と、を備えている。
【0072】
具体的には、図11に示すように、保持部110の本体部111は、ハンドライト1のブラケット6が保持される保持位置100sを区画すると共に当該保持位置100sにブラケット6を案内する切欠き部111dを備えている。この例において、幅方向において互いに向い合う2つの切欠き部111dは、使用者がホルダ100を身に着けた状態において、上下方向に延在するように本体部111に配置されている。また、本実施形態において、2つの切欠き部111dの間は、上側が開放されており、下側が閉じられている。
【0073】
図12に示すように、保持部110の本体部111は、ベースプレート111aと、サブプレート111bと、を備えている。この例において、サブプレート111bは、ベースプレート111aの表側に間隔を置いて取り付けられている。これによって、ベースプレート111aとサブプレート111bとの間には、ブラケット6のブラケットフランジ6cを挿入可能な隙間が形成されている。さらに、この例において、サブプレート111bには、図11に示すように、U字形に形成された切欠き部111dが形成されている。切欠き部111dは、ブラケット6のブラケットネック6bを摺動可能に案内する。さらに、切欠き部111dの外縁部は、ブラケット6のブラケットベース6aとブラケットフランジ6cとによってスライド可能に挟持される。これによって、切欠き部111dは、ブラケット6を介してハンドライト1を保持位置100sまで案内するとともに当該保持位置100sに位置決めする。
【0074】
加えて、保持部110のストッパ部材112は、ブラケット6を保持位置100sに取り外し可能に固定する。この例において、ストッパ部材112は、図11の破線で示す位置を初期位置とする。ストッパ部材112は、例えば、本体部111とストッパ部材112との間に配置されたコイルばね(図示省略)を用いることによって、図11の破線で示す位置に付勢されている。これによって、ストッパ部材112が図11の破線で示す初期状態にあるとき、当該ストッパ部材112は、2つの切欠き部111dの間に形成された上側開放部を閉じている。ただし、ストッパ部材112は、前記コイルばねの付勢力(弾性力)に抗して本体部111に対して左斜め下方向にスライドさせることができる。これによって、2つの切欠き部111dの間に形成された上側開放部は、ストッパ部材112に邪魔されることなく開放される。
【0075】
図13には、ホルダ100にハンドライト1を取り付けた状態が正面から概略的に示されている。また、図14には、図13の取付状態が側面から概略的に示されている。
【0076】
例えば、ハンドライト1は、以下の手順によって、ホルダ100に取り付けることができる。
【0077】
ハンドライト1は、例えば、図3に示すように、発光装置2のテール5にブラケット6を収容することによって使用することができる。ハンドライト1の使用後に、当該ハンドライト1をベルトBに装着したホルダ100に取り付けるときには、図4に示すように、ブラケット6を発光装置2の底面F5から開く。本実施形態において、ブラケット6は、固定部9の磁力によって発光装置2の底面F5に固定されている。したがって、使用者は、固定部9の磁力に抗する力でブラケット6を引き上げる。本実施形態において、ブラケット6が固定部9の磁力に抗して引き上げられると、ブラケット6は、付勢部材10の付勢力によって、図4に示すように自動的に開くことができる。特に、本実施形態において、使用者は、第2隙間5c2を通して保護カバー5aの内側に指を挿入することによって、当該指をブラケット6に引っ掛けることができる。
【0078】
次いで、図11を参照すれば、使用者は、発光装置2から開いたブラケット6をホルダ100に取り付ける。使用者は、ハンドライト1のブラケット6をホルダ100のストッパ部材112の上側から押下げる。このとき、ブラケット6のブラケットネック6bは、破線で示すストッパ部材112を実線に示す位置にスライドさせる。これによって、ブラケットネック6bは、2つの切欠き部111dに沿って本体部111の保持位置100sの位置まで移動させることができる。ブラケットネック6bは、保持位置100sの位置まで移動すると、ストッパ部材112は、前記コイルばねの付勢力によって、破線で示す位置に復帰する。図13には、ストッパ部材112が初期状態に復帰状態が示されている。これによって、ハンドライト1のブラケット6は、ホルダ100に抜け止めされた状態で取り付けられる。
【0079】
図13に示すように、ハンドライト1によれば、当該ハンドライト1は、発光装置2の底面F5から開いたブラケット6を切欠き部111dに挿入したのち、当該切欠き部111dに沿って本体部111の保持位置100sに移動させるだけで、ホルダ100に取り付けることができる。
【0080】
また、ホルダ100に取り付けられたハンドライト1は、ストッパ部材112を左斜め下方向に押し込んだ状態で、ハンドライト1を上側に引き上げるだけで、ホルダ100から容易に取り外すことができる。
【0081】
上述のとおり、ハンドライト1は、発光部2aを備える発光装置2と、使用者側のホルダ100に対して取り外し可能なブラケット6とを備えており、ブラケット6は、発光装置2に揺動可能に取り付けられている。ハンドライト1によれば、ホルダ100の外側に露出させた状態のまま保持されることによって、直接手に取った状態での着脱が可能となる。これによって、ホルダを用いた確実な携行が可能になるとともに取り扱いが容易になる。
【0082】
具体的には、図14に示すように、ハンドライト1は、ブラケット6がホルダ100によって確実に保持される。これによって、ハンドライト1を携行中に、ハンドライト1に外力が加わっても、当該ハンドライト1がホルダ100から落下することがない。
【0083】
また、ハンドライト1によれば、当該ハンドライト1は、直接手に取った状態で、ホルダ100に対して着脱することができる。この場合、ハンドライトをケースの内部に収納する場合のように、当該ケースの内部を確認する必要が無く、ハンドライトの取り出しが容易になる。特に、使用者が他の工具類とともにハンドライトを携行する場合、ハンドライト1によれば、当該ハンドライト1とホルダ100との関係が、一対一の対応関係になっている。このため、ハンドライト1によれば、他の工具類とともに携行する場合、当該ハンドライト1が他の工具類に紛れることがない。したがって、ハンドライト1によれば、他の工具類とともに携行する場合、その取り出しがより容易になる。
【0084】
加えて、ハンドライト1によれば、ブラケット6は、発光装置2に揺動可能に取り付けられている。このため、ハンドライト1は、使用者がホルダ100を介して携行した状態で他の作業を行っている間も、当該ホルダ100に対して揺動させることができる。具体例としては、使用者がハンドライト1を携行している状態でしゃがんだ場合、外力(荷重)がハンドライト1に加わるときでも、当該外力(荷重)は、ハンドライト1がホルダ100に対して揺動することによって逃がすことができる。即ち、ハンドライト1によれば、ホルダ100に取り付けられたときの動きに自由度を持たせることができる。したがって、ハンドライト1によれば、使用者の作業動作の妨げになり難い状態で当該ハンドライト1を携行することができる。特に、本実施形態において、ブラケットネック6bは、例えば、図9に示すように、円形(円柱)である。この場合、例えば、図13を参照すれば、ハンドライト1は、ホルダ100に取り付けられた状態で、当該ホルダ100に対して360度回転させることができる。これによって、使用者の作業動作の妨げをさらに抑制することができる。
【0085】
特に、本実施形態において、ブラケット6は、発光装置2に回転可能に取り付けられたアーム61を備えている。この場合、ブラケット6をアーム61とともに回転させて当該ブラケット6を開くだけの簡易な操作によって、ハンドライト1のブラケット6をホルダ100に取り付けることができる。
【0086】
また、本実施形態において、ブラケット6は、発光装置2の外面に接触する接触面F6を備えている。この場合、例えば、図2に示すように、ハンドライト1は、ブラケット6を発光装置2に収容した状態で使用することができる。したがって、本実施形態のように、ブラケット6に発光装置2の外面に接触する接触面F6を設ければ、ハンドライト1としての使用時の使い勝手が良い。
【0087】
また、例えば、図17に示すように、本実施形態に係る、ハンドライト1は、ブラケット6の接触面F6と発光装置2の外面とを接触させたときに、ブラケット6を発光装置2に取り外し可能に固定する固定部9を備えている。この場合、固定部9は、ブラケット6が使用者の予期しない状態で開かないようにするための、開き止めの機能を発揮する。したがって、本実施形態のように、発光装置2とブラケット6とのそれぞれに固定部9を設ければ、ブラケット6が使用者の予期しない状態で開かないようにすることができる。特に、本実施形態のように、固定部9を金属及び磁石の組み合わせで構成すれば、当該固定部9を簡易に形成することができ、固定部9としての耐久性も良好である。
【0088】
また、本実施形態において、ブラケット6の接触面F6は、発光装置2の底面F5と接触する。この場合、例えば、図2に示すように、ハンドライト1は、ブラケット6を発光装置2の底面F5の一部とした状態で使用することができる。したがって、本実施形態のように、ブラケット6の接触面F6が発光装置2の底面F5と接触するようにすれば、ハンドライト1としての使用時の使い勝手がさらに良くなる。
【0089】
また、本実施形態に係る、ハンドライト1は、図4に示すように、ブラケット6を発光装置2から遠ざかる向きに回転させるように、当該ブラケット6に付勢力を与える付勢部材10を備えている。この場合、ブラケット6は、発光装置2に対して自動的に開くことができる。また、この場合、ブラケット6は、当該ブラケット6の初期状態において、発光装置2に対して開いた状態に維持される。したがって、本実施形態のように、ブラケット6に付勢力を与える付勢部材10を設ければ、当該ブラケット6をホルダ100に対して容易に着脱させることができる。
【0090】
また、本実施形態において、ブラケット6を発光装置2の底面F5から遠ざかる向きに回転させたときの、当該ブラケット6の接触面F6と発光装置2の底面F5とのなす角度αは、90度以上である。
【0091】
角度αが90度未満である場合、ブラケット6は、発光装置2の側(発光装置2の底面F5の側)に閉じてしまう傾向となる。これに対し、角度αは、90度以上、より好ましくは、90度超える場合、ブラケット6は、当該ブラケット6が閉じる向きの力が当該ブラケット6に加えられたときも、発光装置2の側に容易に閉じないようになる。したがって、本実施形態のように、角度αが90度を超える角度、例えば、110度とすれば、ブラケット6が閉じ難くなることによって、当該ブラケット6をホルダ100に対してさらに容易に着脱させることができる。
【0092】
特に、本実施形態において、ブラケット6は、発光装置2の底面F5に対して90度超える角度で開いている。このため、図14に示すように、ハンドライト1がホルダ100を介して使用者に取り付けた状態では、ハンドライト1と使用者(身体側)との間に隙間Sを形成することができる。隙間Sには、使用者の指又は手を挿入させることができる。また、隙間Sは、使用者(身体)とハンドライト1との接触面積についても減らすことができる。したがって、隙間Sは、ホルダ100に取り付けられたハンドライト1の取り扱いを容易にする。なお、例えば、図2を参照すれば。支持部7の径方向外側後面7sは、ブラケット6を開いたときにアーム61と接触可能なストッパ面に形成されている。これによって、ブラケット6を開いたときにアーム61は、支持部7の径方向外側後面7sと接触することによって角度αまで開くことができる。
【0093】
また、例えば、図2を参照すれば、本実施形態において、発光装置2は、ブラケット6を保護する保護カバー5aを備えている。本実施形態のように、保護カバー5aを設ければ、ブラケット6が誤って開く等の、当該ブラケット6の誤作動を防止することができる。また、本実施形態のように、保護カバー5aを設ければ、ハンドライト1を誤って落とした場合等の、破損防止の役割を果たすことができる。さらに、本実施形態のように、保護カバー5aを設ければ、ブラケット6、発光装置2の底面F5を汚さないための、汚れ防止の役割を果たすことができる。
【0094】
また、本実施形態において、ブラケット6は、テール5に配置されている。この場合、例えば、図13に示すように、ハンドライト1をホルダ100に取り付けた場合、当該ハンドライト1は、発光装置2のテール5を上側に配置した状態で、ホルダ100に取り付けられる。言い換えれば、ハンドライト1は、ヘッド3が下側を向いた状態で、上下方向に延在するように、ホルダ100に対して吊下げられる。この場合、使用者は、発光装置2のボディ4のグリップ4aを保持したまま、ハンドライト1をホルダ100から取り外すことができる。これによって、ホルダ100から取り外したのち、そのままハンドライト1を使用することができる。また、この場合、使用者は、ハンドライト1を使用後に、発光装置2のボディ4のグリップ4aを保持したまま、当該ハンドライト1をホルダ100に取り付けることができる。したがって、本実施形態のように、ホルダ100に着脱させるためのブラケット6を、発光装置2のテール5に配置すれば、ハンドライト1を簡易に取り扱うことができる。
【0095】
また、例えば、図14を参照すれば、本実施形態において、発光装置2のテール5は、取付孔74を備えている。この場合、取付孔74には、付属物(例えば、安全ロープ、又は、カラビナ等の取付金具)を取り付けることができる。特に、本実施形態において、取付孔74は、支持部7に形成されている。本実施形態のように、テール5に設けられた支持部7に取付孔74を形成した場合、当該取付孔74は、図14に示すように、ハンドライト1をホルダ100に取り付けたとき、ホルダ100の側、即ち、使用者の身体側に位置する。この場合、取付孔74に前記付属物を取り付けたとき、当該付属物は、ハンドライト1の内側(使用者の側)に位置し、当該ハンドライト1の外側に位置しない。これによって、本実施形態のように、テール5に設けられた支持部7に取付孔74を形成すれば、当該取付孔74に取り付けられた前記付属物は、使用者がハンドライト1を掴むときの邪魔にならない。即ち、本実施形態のように、テール5に設けられた支持部7に取付孔74を形成すれば、当該取付孔74に前記付属物を取り付けたときも、ハンドライト1のホルダ100に対する着脱時及び当該ハンドライト1の使用時に当該ハンドライト1を掴みやすい。したがって、本実施形態のように、テール5に設けられた支持部7に取付孔74を形成すれば、当該取付孔74に前記付属物を取り付けた状態においても、ハンドライト1を簡易に取り扱うことができる。
【0096】
ところで、回転軸8は、発光装置2のテール5の外周面に配置されているが、当該テール5の任意の位置に配置することができる。
【0097】
図15Aには、アーム61を備えたブラケット6の他の例が発光装置2のテール5とともに概略的かつ斜視的に示されている。図15Aに示す、アーム61を備えたブラケット6(以下、「ブラケット揺動体6B」ともいう。)は、テール5の底面F5上で回転軸8とともに回転する。この例では、支持部7は、テール5の底面F5から軸線O2に沿って延在している。この例では、支持部7は、テール5の底面F5の外周縁の一部に配置されている。
【0098】
次いで、図15Bには、軸65を備えたブラケット6の一例がテール5とともに概略的かつ斜視的に示されている。この例では、ブラケット6は、当該ブラケット6のブラケットベース6aに、発光装置2に対して回転可能な軸8を備えている。図15Bに示す、軸65を備えたブラケット6(以下、「ブラケット揺動体6C」ともいう。)は、両側に2つの軸65を備えている(図15Bでは、片側だけが示されている。)。2つの軸65は、それぞれ、環状の保護カバー5aの径方向中心を通る軸線O65上に配置されている。この例では、ブラケット6は、保護カバー5aに対して軸65を中心に少なくとも180度回転する。これによって、ブラケット6は、ブラケットネック6b及びブラケットフランジ6cが保護カバー5aの内側に収容できるように、発光装置2に対して揺動させることができる。なお、図15Bには、ブラケットベース6aのみが示され、ブラケットネック6b及びブラケットフランジ6cは、省略されている。
【0099】
さらに、図15Cには、線状部材64を備えたブラケット6の一例が概略的かつ斜視的に示されている。図15Cに示す、線状部材64を備えたブラケット6(以下、「ブラケット揺動体6D」ともいう。)は、変形可能な線状部材64を備えている。線状部材64の一端は、ブラケット6に接続され、当該線状部材64の他端は、発光装置2に接続されている。線状部材64の他端は、例えば、発光装置2の底面F5に接続することができる。線状部材64としては、例えば、チェーン、樹脂紐等の、可撓性を有する線状部材が挙げられる。
【0100】
図16は、ハンドライト1が軸線O2を含む断面で概略的に示されている。
【0101】
図16に示すように、本実施形態に係るハンドライト1は、発光装置2にヒータ13を備えている。本実施形態において、ヒータ13は、使用者が保持するグリップ(保持部)4aの径方向内側に配置されている。本実施形態において、グリップ4aは、発光装置2のボディ4の一構成部品である。グリップ4aは、使用者の握り部分の基本的な外観形状を形作る。本実施形態において、グリップ4aは、円筒形状を有した金属製の部材である。本実施形態では、グリップ4aは、アルミニウム合金によって形成されている。ただし、グリップ4aは、熱伝導性が良好な材料であれば、金属以外の材料によって形成することができる。
【0102】
また、図16を参照すれば、本実施形態において、発光装置2のボディ4は、センターボディ4bを備えている。本実施形態において、センターボディ4bは、ボディ4の基本的な外観形状を形作る。本実施形態において、センターボディ4bは、円筒形状の部材である。本実施形態において、センターボディ4bの内部には、発光部2a及びヒータ13のそれぞれに電流(電圧)を印加するバッテリ15が配置されている。本実施形態において、バッテリ15は、センターボディ4bの内部から取り外し可能な、充填式の電池である。
【0103】
また、本実施形態において、発光装置2のボディ4は、センターベース4cを備えている。本実施形態において、センターベース4cは、グリップ4aを保持するための基礎部材となる。本実施形態において、センターベース4cもまた、円筒形状を有した樹脂製の部材である。本実施形態において、センターベース4cは、その内部に配置されたセンターボディ4bによって保持されている。
【0104】
本実施形態において、ヒータ13は、発光装置2の軸線O2の周りに配置されている。例えば、ヒータ13は、軸線O2の周りで周方向に帯状に延在させた1つのヒータとすることができる。また、ヒータ13は、軸線O2の周りで周方向に間隔を置いて配置された複数のヒータとすることができる。
【0105】
ヒータ13としては、例えば、プリント基板(PCB)を用いることができる。本実施形態において、ヒータ13は、可撓性を有する、フィルムヒータである。フィルムヒータとしては、例えば、フレキシブルプリント基板(FPC)を用いることができる。ヒータ13がフィルムヒータである場合、当該ヒータ13は、グリップ4aの内周面に沿わせて取り付けることができる。本実施形態において、ヒータ13は、軸線O2の周りで周方向に帯状に延在させた1つのフィルムヒータである。
【0106】
本実施形態において、ヒータ13は、グリップ4aとセンターベース4cとの間に配置されている。本実施形態において、ヒータ13は、グリップ4aの内周面に接触させることによって、当該グリップ4aの内周面に沿って配置されている。
【0107】
加えて、本実施形態において、発光装置2は、ヒータ13を発光装置2の内面側に保持する保持手段(14)を備えている。本実施形態において、保持手段(14)は、グリップ4aの内周面にヒータ13を接触させるように、当該ヒータ13をグリップ4aの内周面に押し付ける付勢力を生じさせる。
【0108】
本実施形態において、前記保持手段は、弾性部材14である。本実施形態において、弾性部材14は、クッション性を有する多孔質部材である。加えて、本実施形態において、弾性部材14は、断熱性を有している。弾性部材14の具体例としては、ウレタン樹脂又はポリエチレン樹脂によって形成された発泡樹脂部材が挙げられる。
【0109】
本実施形態において、保持手段(保持部材)14は、ヒータ13とともに、グリップ4aとセンターベース4cとの間に圧縮状態で組み付けられている。これによって、本実施形態において、ヒータ13は、保持部材14の弾性力(復元力)によって、グリップ4aの内周面に押し付けられた状態に保持されている。
【0110】
ただし、保持手段は、接着とすることができる。この場合、ヒータ13は、例えば、グリップ4aの内周面に接着剤を介して接着することができる。また、保持手段は、機械的な手段とすることができる。具体例としては、保持手段は、グリップ4aの内周面に設けられたフックとすることができる。この場合、ヒータ13は、前記フックによってグリップ4aの内周面に係止することができる。より具体的には、ヒータ13は、グリップ4aの内周面と前記フックとによって挟持される。これによって、ヒータ13は、グリップ4aの内周面に接触するように保持される。
【0111】
図19には、ハンドライト1の、発光装置2のボディ4からグリップ(外筒)4aが取り外された状態が示されている。図19中、符号11は、発光部2aの電源スイッチである。本実施形態において、電源スイッチ11は、発光部2aの電源のオン・オフの他に、発光部2aの光の強さを段階的に切り替えるために使用することができる。本実施形態において、光の強さは、例えば、500ルーメン/250ルーメン/50ルーメンの、3段階に切り替えることができる。
【0112】
また、図20には、図19の、発光装置2のボディ4から、さらにヒータ13が取り外された状態が示されている。図20は、図19のハンドライト1の、径方向反対側(裏側)を示している。図20中、符号12は、ヒータ13の電源スイッチである。本実施形態において、発光装置2は、発光部2aの電源スイッチ11と、ヒータ13の電源スイッチ12と、を別個に備えている。さらに、本実施形態において、発光部2aの電源スイッチ11と、ヒータ13の電源スイッチ12とは、発光装置2の軸線O2を挟んで対向する位置に配置されている。本実施形態において、電源スイッチ12は、ヒータ13の電源のオン・オフの他に、ヒータ13の温度を段階的に切り替えるために使用することができる。本実施形態において、ヒータ13は、例えば、60C°/50C°/40C°の、3段階に切り替えることができる。
【0113】
さらに、図21は、ハンドライト1の、発光装置2のボディ4の内部構造を概略的に説明するための分解斜視図である。図21に示すように、本実施形態において、保持部材14は、シート状の発泡樹脂部材である。また、本実施形態において、センターベース4cの外周面には、凹部4c1が形成されている。さらに、本実施形態において、センターベース4cの外周面には、貫通孔4c2が形成されている。本実施形態において、凹部4c1は、センターベース4cの中心軸線の周りで周方向に延在している。本実施形態において、保持部材14は、凹部4c1に配置されることによって、当該センターベース4cに位置決めされている。本実施形態において、保持部材14は、センターベース4cの外周面に形成された凹部4c1に両面テープを用いて固定されている。また、本実施形態において、ヒータ13の周方向端部13eと、保持部材14の周方向端部14eとは、軸線O2を挟んで対向する位置に配置されている。
【0114】
例えば、図16に示すように、ハンドライト1は、発光装置2にヒータ13を備えている。この場合、使用者は、ハンドライト1を持つことによって、自己の手を温めることができる。この場合、例えば、寒冷地での作業、特に精密な作業に行うときに有効である。
【0115】
特に、本実施形態において、ヒータ13は、使用者が保持するグリップ4aに配置されている。この場合、使用者の手を冷やすことなく、ハンドライト1を使用することができる。
【0116】
また、本実施形態において、ヒータ13は、例えば、図19に示すように、発光装置2の軸線O2の周りに配置されている。この場合、ハンドライト1の周りの、より広い範囲を温めることができる。特に、本実施形態のように、ヒータ13がグリップ4aに配置されている場合、使用者の手のひら全体を温めることができる。
【0117】
また、本実施形態において、ヒータ13は、可撓性を有する、フィルムヒータである。この場合、ハンドライト1の大型化を抑えつつ、当該ハンドライト1にヒータ13を設けることができる。また、ヒータ13を自由に変形させることができることから、発光装置2の内部のヒータ13のレイアウトに自由度を持たせることができる。また、ヒータ13を自由に変形させることができることから、ヒータ13をグリップ4aの内周面に沿って接触させた状態で組み付けることができる。
【0118】
また、本実施形態において、発光装置2は、フィルムヒータを発光装置2の内面側に保持する保持手段(14)を備えている。これによって、ヒータ13を確実にグリップ4aの内周面に沿って接触させることができる。この場合、ヒータ13の熱を効率的にグリップ4aに伝達させることができる。
【0119】
また、本実施形態において、保持手段は、弾性部材14である。この場合、弾性部材14の反発力(復元力)を利用することによって、ヒータ13をより確実にグリップ4aの内周面に沿って接触させることができる。この場合、ヒータ13の熱をより効率的にグリップ4aに伝達させることができる。
【0120】
さらに、本実施形態において、弾性部材14は、断熱性を有している。この場合、弾性部材14は、ヒータ13の内側領域に伝達される熱を遮断することができる。例えば、図16を参照すれば、本実施形態において、ヒータ13の内側領域には、バッテリ15が配置されている。この場合、弾性部材14がヒータ13からの熱を遮断するため、当該ヒータ13から発せられる熱に起因するバッテリ15の劣化を抑制することができる。
【0121】
例えば、本実施形態において、バッテリ15は、リチウムイオン電池である。リチウムイオン電池は、当該リチウムイオン電池の周辺の温度が低すぎると、その電源出力の低下を招く。その一方で、リチウムイオン電池は、当該リチウムイオン電池の周辺の温度が高すぎても、その電源出力の低下を招く。
【0122】
これに対し、本実施形態において、ヒータ13を保持する保持手段としての、弾性部材14は、断熱性も兼ね備えている。この場合、保持部材14の断熱性を適宜選択すれば、バッテリ15の周辺の温度は、当該バッテリ15にとって影響の小さい温度に落ち着くようにすることができる。したがって、弾性部材14に断熱性を持たせれば、バッテリ15を効率的に使用することができる。
【0123】
また、図16に示すように、本実施形態において、発光装置2は、発光部2aの電源スイッチ11と、ヒータ13の電源スイッチ12と、を別個に備えている。例えば、発光部2aは、電源スイッチ11を長押しすることによって、オン・オフすることができる。さらに、本実施形態において、光の強さは、電源スイッチ11を断続的に押すことによって段階的(本実施形態では、3段階)に切り替えることができる。そして、ヒータ13のオン・オフもまた、電源スイッチ12を長押しすることによって行うことができる。さらに、本実施形態において、ヒータ13の温度も、電源スイッチ12を断続的に押すことによって段階的(本実施形態では、3段階)に切り替えることができる。さらに、電源スイッチ11及び電源スイッチ12に応じた動作は、別個独立して行われる。したがって、この場合、ハンドライト1としての機能と、ヒータとしての機能とを、別個独立して制御することができる。
【0124】
さらに、図16に示すように、本実施形態において、発光部2aの電源スイッチ11と、ヒータ13の電源スイッチ12とは、発光装置2の軸線О2の周りで周方向に、かつ、軸線方向における同一の位置に配置されている。この場合、発光装置2、即ち、ハンドライト1の軸線方向長さを抑えつつ、2つの電源スイッチ11、12を配置することができる。特に、本実施形態において、発光部2aの電源スイッチ11と、ヒータ13の電源スイッチ12とは、図16に示すように、軸線О2を挟んで対向する位置に配置されている。この場合、例えば、ハンドライト1の操作とヒータ13の操作とを、人差し指と親指との片手操作によって行うことができる。したがって、本実施形態のように、電源スイッチ11と電源スイッチ12とを軸線О2を挟んで対向する位置に配置すれば、ハンドライト1の取り扱いがさらに容易になる。
【0125】
なお、図16において、符号2bは、ヒートシンクである。また、符号2cは、電源スイッチ11が接続された、発光部2aのスイッチ回路ユニットである。さらに、符号2dは、電源スイッチ12が接続された、ヒータ13のスイッチ回路ユニットである。
【0126】
ところで、本実施形態において、テール5は、ボディ4に対して発光装置2の軸線O2の周りで周方向に回転可能である。これによって、使用者が所望する最適な位置に取付孔74を移動させることができる。
【0127】
本実施形態において、発光装置2のボディ4とテール5との間には、ボディ4に対してテール5を軸線O2の周りで周方向に回転させるための接続部材16が配置されている。
【0128】
図17には、図16の領域R1が拡大して示されている。本実施形態において、接続部材16は、円筒部材である。本実施形態において、接続部材16は、ボディ4のセンターボディ4bに固定されている。本実施形態において、テール5は、接続部材16の外周面に対して、軸線O2周りで周方向に摺動可能に取り付けられている。これによって、テール5は、ボディ4に対して軸線O2の周りで周方向に回転させることができる。
【0129】
また、図18には、図16の領域R2が拡大して示されている。ヘッド3は、ボディ4に対して軸線方向に移動可能である。本実施形態において、ヘッド3は、環状のシール部材17を介して、ボディ4のセンターボディ4bに摺動可能に保持されている。シール部材17としては、ゴム、エラストマ又は樹脂からなるOリングが挙げられる。これによって、ヘッド3は、ボディ4に対して軸線方向の前後側にスライドさせることができる。ハンドライト1から発せられる光の焦点領域は、ヘッド3の前後移動に応じて変更することができる。また、ヘッド3は、シール部材17を介して、センターボディ4bに対して軸線O2の周りで周方向に回転可能である。
【0130】
なお、本実施形態において、テール5は、当該テール5をボディ4(接続部材16)に対して摺動させることによって、当該ボディ4に対して軸線O2の周りで周方向に回転可能としている。ただし、テール5は、ヘッド3の場合と同様に、例えば、ボディ4(例えば、接続部材16又はセンターボディ4b)と、テール5との間に、Oリングなどのシール部材を介在させることによって、ボディ4bに対して軸線O2の周りで周方向に回転させることができる。また、テール5は、歯車などの回転手段を用いることによって、ボディ4bに対して軸線O2の周りで周方向に回転させることもできる。
【0131】
上述したところは、本発明の例示的な実施形態にすぎず、特許請求の範囲に従えば、様々な変更が可能となる。例えば、ハンドライト1は、発光装置2のテール5にブラケットを設けているが、当該ブラケットは、発光装置2の部位であれば、テール5以外の部分に設けることができる。また、保持手段は、省略することができる。具体例としては、ヒータ13がフィルムヒータである場合、当該ヒータ13は、フィルムヒータの復元力を用いることによってグリップ4aの内周面に接触させることができる。この場合、保持手段は、省略することができる。ホルダ100は、ハンドライト1に適用可能な一例である。ハンドライト1に適用可能なホルダは、ハンドライト1のブラケット6のブラケットネック6bを案内する切欠き部111dを有する本体部111と、当該切欠き部111dの上端開放部を適宜開放することができるストッパ部材112と、を備える保持部110と、保持部110との間に、使用者が身に着けたベルトBを配置することができる板状部120とを備えることが好ましい。
【符号の説明】
【0132】
1:ハンドライト, 2:発光装置, 2a:発光部, 2b:ヒートシンク, 2c:発光部のスイッチ回路ユニット, 2d:ヒータのスイッチ回路ユニット, 3:ヘッド, 4:ボディ, 4a:グリップ, 4b:センターボディ, 4c:,センターベース, 5:テール, 5a:保護カバー, 5c:隙間, 5c1:第1隙間, 5c2:第2隙間, 6:ブラケット, 6a:ブラケットベース, 6b:ブラケットネック, 6c:ブラケットフランジ, 61:アーム, 61a:ナックル, 63:ブラケット側収容溝, 65:軸, 6A~6D:ブラケット揺動体, 7:支持部, 73:発光装置側収容溝, 74:取付孔, 8;回転軸, 9:固定部, 9a;第1固定部, 9b:第2固定部, 10:付勢部材, 10a:ブラケット側延在部, 10b:発光装置側延在部, 10c:コイル部, 11:発光部の電源スイッチ, 12:ヒータの電源スイッチ, 13:ヒータ, 13e:ヒータの周方向端部, 14:保持部材(保持手段), 14e:保持部材の周方向端部, 15:バッテリ, 16:接続部材, 17:シール部材, 100:ホルダ, 100s:保持位置, 110:保持部, 111:本体部, 111a:ベースプレート, 111b:サブプレート, 111d:切欠き部, 112:ストッパ部材, 120:板状部, α:角度, B:ベルト, O2:発光装置の軸線, O8:回転軸の軸線
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