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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025069931
(43)【公開日】2025-05-01
(54)【発明の名称】充電スタンドの電子ロック
(51)【国際特許分類】
   E05B 83/00 20140101AFI20250423BHJP
   E05B 65/00 20060101ALI20250423BHJP
   B60L 53/16 20190101ALN20250423BHJP
【FI】
E05B83/00 Z
E05B65/00 T
B60L53/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024179637
(22)【出願日】2024-10-15
(31)【優先権主張番号】202322799774.2
(32)【優先日】2023-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co., Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーヂョウ) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スゥーパー ウー
(72)【発明者】
【氏名】ファンユエ ジェイソン ヂゥー
(72)【発明者】
【氏名】ヂィンシゥン ジェット ワン
【テーマコード(参考)】
2E250
5H125
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250HH01
2E250JJ00
2E250KK02
2E250LL00
2E250PP00
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125FF12
(57)【要約】      (修正有)
【解決手段】筒状取付部を有する筐体と、筐体内に移動可能に設けられた可動部材と、可動部材に固定され筐体から延出するロックピンと、ドローコードアセンブリと、可動部材に接続される第1の端部と筒状取付部内に位置する第2の端部とを含むドローコードコネクタとを含む。ドローコードアセンブリは、ロックピンをロック位置からロック解除位置に移動させるドローコードと、コードスリーブとを含み、ドローコードはコードスリーブを貫通し、コードスリーブに対して移動できる。ドローコードの一端はドローコードコネクタの第2端部に取外し可能に接続され、コードスリーブの一端は筐体の筒状取付部に取外し可能に接続されている。コードスリーブの一端には、筒状取付部に軸方向に接続され且つ回転可能な接続スリーブを有する。
【効果】ドローコードアセンブリの取付け、取外し、交換作業を簡略化し、コードスリーブが回転でき、ねじれ及び絡まりは生じない。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電スタンドの電子ロックであって、
その外側には突起した筒状取付部(13)が形成されている筐体(1)と、
前記筐体(1)内に移動可能に取り付けられる可動部材(4)と、
前記可動部材(4)に固定され、且つ前記筐体(1)から延出するロックピン(3)と、
ドローコードアセンブリ(6)であって、
前記ロックピン(3)を充電ガンに接合するロック位置から充電ガンから離れるロック解除位置に移動させるように引っ張るためのドローコード(61)と、
コードスリーブ(62)とを含み、前記ドローコード(61)は前記コードスリーブ(62)を貫通し、且つ前記コードスリーブ(62)に対して移動することができるドローコードアセンブリ(6)と、
前記可動部材(4)に接続される第1の端部(51)と、前記筒状取付部(13)内に位置する第2の端部(52)とを含むドローコードコネクタ(5)と、を含み、
前記ドローコード(61)の一端は前記ドローコードコネクタ(5)の第2の端部(52)に取り外し可能に接続され、前記コードスリーブの一端は前記筐体(1)の筒状取付部(13)に取り外し可能に接続され、前記ドローコードアセンブリ(6)を前記筐体(1)の外部で取り付け、取り外し、および交換することを可能にし、
前記コードスリーブ(62)の一端には、前記筒状取付部(13)に軸方向に接続され、且つ前記筒状取付部(13)に対して自由に回転可能な接続スリーブ(63)が設けられ、それにより、前記コードスリーブ(62)がその軸線周りに自由に回動することを可能にする、充電スタンドの電子ロック。
【請求項2】
前記ドローコードコネクタ(5)の第2の端部(52)には、収容溝(501)と、前記収容溝(501)と軸方向に連通する溝穴(502)とが形成され、
前記ドローコード(61)の一端には接続端部(610)が設けられ、前記接続端部(610)は前記収容溝(501)内に収容され、前記ドローコード(61)は軸方向に沿って前記溝穴(502)を貫通し、
前記接続端部(610)の直径は、前記接続端部(610)が軸方向において前記溝穴(502)を貫通できないように、前記溝穴(502)の幅より大きい、請求項1に記載の充電スタンドの電子ロック。
【請求項3】
前記ドローコードコネクタ(5)の第1の端部(51)は前記可動部材(4)に取り外し可能に接続される、請求項1に記載の充電スタンドの電子ロック。
【請求項4】
前記ドローコードコネクタ(5)は、前記第1の端部(51)と前記第2の端部(52)との間に接続される接続部(50)をさらに含み、前記可動部材(4)には、取付溝(401)と、前記取付溝(401)に軸方向に連通する取付溝穴(402)とが形成され、
前記ドローコードコネクタ(5)の第1の端部(51)は前記取付溝(401)に収容され、前記ドローコードコネクタ(5)の接続部(50)は前記取付溝穴(402)を軸方向に沿って貫通し、
前記ドローコードコネクタ(5)の第1の端部(51)の直径は、前記ドローコードコネクタ(5)の第1の端部(51)が軸方向において前記取付溝穴(402)を貫通できないように、前記取付溝穴(402)の幅よりも大きい、請求項3に記載の充電スタンドの電子ロック。
【請求項5】
前記筐体(1)は、その縦方向(Y)において対向する前側壁(11)と後側壁(12)とを含み、前記ロックピン(3)は、前記縦方向(Y)に沿って前記筐体(1)の前側壁(11)を貫通し、
前記ドローコードコネクタ(5)の接続部(50)は前記筐体(1)の後側壁(12)にある貫通孔を貫通し、前記筐体(1)の後側壁(12)の外側に前記筒状取付部(13)が形成されている、請求項4に記載の充電スタンドの電子ロック。
【請求項6】
前記ドローコードコネクタ(5)の接続部(50)に嵌着され、且つ前記ドローコードコネクタ(5)の接続部(50)の外周面と前記後側壁(12)の貫通孔の内周面との間に押圧され、それにより、両者の間のシールを実現するシールリング(5a)をさらに含む、請求項5に記載の充電スタンドの電子ロック。
【請求項7】
前記接続スリーブ(63)は、前記筒状取付部(13)の内腔(101)内に挿着されて、前記ドローコードコネクタ(5)の第2の端部(52)は、前記接続スリーブ(63)内に移動可能に収容される、請求項1に記載の充電スタンドの電子ロック。
【請求項8】
前記筐体(1)の筒状取付部(13)には係止溝(130)が形成され、且つ前記係止溝(130)の一部は前記筒状取付部(13)の内腔(101)に連通しており、
前記ドローコードアセンブリ(6)は、
C型で、且つ前記筒状取付部(13)の係止溝(130)内に係止される係止部材(64)とをさらに含み、
前記接続スリーブ(63)の外側には、半径方向に突出する一周のロック面(63a)が形成されており、前記係止部材(64)は突出するロック部(64a)を有し、前記ロック部(64a)は、前記係止溝(130)を介して前記筒状取付部(13)の内腔(101)内に突出し、且つ前記接続スリーブ(63)のロック面(63a)に軸方向に当接し、それにより、前記接続スリーブ(63)が前記筒状取付部(13)から軸方向に離れることを防止する、請求項7に記載の充電スタンドの電子ロック。
【請求項9】
前記ドローコード(61)の前端は前記ドローコードコネクタ(5)の第2の端部(52)に取り外し可能に接続され、前記コードスリーブ(62)の後端から延出した前記ドローコード(61)の後部(612)は、人の手でつかみやすいようにプルリング状に取り巻かれ、
前記ドローコードアセンブリ(6)は、
前記ドローコード(61)の後端(613)を前記ドローコード(61)の後部(612)の一部に圧着する圧着リング(61a)をさらに含む、請求項5に記載の充電スタンドの電子ロック。
【請求項10】
前記筐体(1)は、その高さ方向(Z)において対向する底壁(10)と上部開口とを有し、前記充電スタンドの電子ロックは、前記筐体(1)の上部開口に取り付けられるトップカバー(2)をさらに含む、請求項1に記載の充電スタンドの電子ロック。
【請求項11】
前記筐体(1)内に取り付けられ、且つ前記可動部材(4)に接続され、前記ロックピン(3)を前記筐体(1)の縦方向(Y)に沿って前記ロック位置と前記ロック解除位置で移動させるように駆動するための電気駆動アセンブリ(7)とをさらに含む、請求項1に記載の充電スタンドの電子ロック。
【請求項12】
前記電気駆動アセンブリ(7)は、
モータ(71)と、
前記モータ(71)の出力軸と前記可動部材(4)との間に接続される伝動機構(72)とを含み、
前記伝動機構(72)は前記モータ(71)の出力軸の回転運動を前記可動部材(4)の直線移動に変換するために用いられる、請求項11に記載の充電スタンドの電子ロック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電スタンドの電子ロックに関し、特に充電ガンを充電スタンドにロックするための電子ロックに関する。
【背景技術】
【0002】
充電スタンドの電子ロックは国家標準交流充電スタンドの重要部品で、電気自動車の充電過程で、充電中に充電ガンが充電スタンドから外れることを防ぐように、電子ロックで充電ガンが充電スタンドにロックされる。従来技術では、充電スタンドの電子ロックは、一般的に、筐体、可動部材、ロックピン、電気駆動アセンブリ、およびドローコードアセンブリを含む。可動部材は筐体内に移動可能に取り付けられる。ロックピンは可動部材に固定され、且つ筐体を貫通し、充電ガンのロック穴と接合するために用いられる。電気駆動アセンブリは、筐体内に取り付けられ、且つ可動部材に接続され、充電ガンと接合するロック位置と充電ガンから離れるロック解除位置でロックピンを移動させるように駆動するために用いられる。ドローコードアセンブリは、ドローコードと、ドローコードに嵌着されるコードスリーブとを含む。ドローコードの一端は筐体内に入り込み、且つ可動部材に接続され、電気駆動アセンブリが故障した場合に、ドローコードを手動で引っ張ることによりロックピンのリセットを実現するために用いられる。
【0003】
しかし、従来技術では、ドローコードが筐体内に入り込むため、ドローコードアセンブリの取り外し又は交換が必要な場合に、筐体を開けなければならず、それにより、ドローコードアセンブリの取り付け、取り外し及び交換が非常に複雑になる。また、従来技術では、コードスリーブはネジで筐体に固定されているため、コードスリーブはその軸線周りに自由に回転することができなくなり、それにより、コードスリーブがねじれたり絡まったりして、使用上の不便を招く。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、従来技術における上記の問題と欠陥のうちの少なくとも1つの面を解決することである。
【0005】
本発明の一態様によれば、充電スタンドの電子ロックを提供する。前記充電スタンドの電子ロックは、その外側には突起する筒状取付部が形成される筐体と、前記筐体内に移動可能に取り付けられる可動部材と、前記可動部材に固定され且つ前記筐体から延出するロックピンと、ドローコードアセンブリと、前記可動部材に接続される第1の端部と、前記筒状取付部内に位置する第2の端部とを含むドローコードコネクタと、を含む。前記ドローコードアセンブリは、前記ロックピンを充電ガンに接合するロック位置から充電ガンから離れるロック解除位置に移動させるように引っ張るためのドローコードと、コードスリーブとを含み、前記ドローコードは前記コードスリーブを貫通し、且つ前記コードスリーブに対して移動することができる。前記ドローコードの一端は前記ドローコードコネクタの第2の端部に取り外し可能に接続され、前記コードスリーブの一端は前記筐体の筒状取付部に取り外し可能に接続され、前記ドローコードアセンブリを前記筐体の外部で取り付け、取り外し、および交換することを可能にし、前記コードスリーブの一端には、前記筒状取付部に軸方向に接続され、且つ前記筒状取付部に対して自由に回転可能な接続スリーブが設けられ、それにより、前記コードスリーブがその軸線周りに自由に回動することを可能にする。
【0006】
本発明の1つの例示的な実施例によれば、前記ドローコードコネクタの第2の端部には、収容溝と、前記収容溝と軸方向に連通する溝穴とが形成され、前記ドローコードの一端には接続端部が設けられ、前記接続端部は前記収容溝内に収容され、前記ドローコードは軸方向に沿って前記溝穴を貫通し、前記接続端部の直径は、前記接続端部が軸方向において前記溝穴を貫通できないように、前記溝穴の幅より大きい。
【0007】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記ドローコードコネクタの第1の端部は前記可動部材に取り外し可能に接続される。
【0008】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記ドローコードコネクタは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に接続される接続部をさらに含み、前記可動部材には、取付溝と、前記取付溝に軸方向に連通する取付溝穴とが形成され、前記ドローコードコネクタの第1の端部は前記取付溝に収容され、前記ドローコードコネクタの接続部は前記取付溝穴を軸方向に沿って貫通し、前記ドローコードコネクタの第1の端部の直径は、前記ドローコードコネクタの第1の端部が軸方向において前記取付溝穴を貫通できないように、前記取付溝穴の幅より大きい。
【0009】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記筐体は、その縦方向において対向する前側壁と後側壁とを含み、前記ロックピンは、前記縦方向に沿って前記筐体の前側壁を貫通し、前記ドローコードコネクタの接続部は前記筐体の後側壁にある貫通孔を貫通し、前記筐体の後側壁の外側に前記筒状取付部が形成されている。
【0010】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記充電スタンドの電子ロックは、前記ドローコードコネクタの接続部に嵌着され、且つ前記ドローコードコネクタの接続部の外周面と前記後側壁の貫通孔の内周面との間に押圧され、それにより、両者の間のシールを実現するシールリングをさらに含む。
【0011】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記接続スリーブは、前記筒状取付部の内腔内に挿着されて、前記ドローコードコネクタの第2の端部は、前記接続スリーブ内に移動可能に収容される。
【0012】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記筐体の筒状取付部には係止溝が形成され、且つ前記係止溝の一部は前記筒状取付部の内腔に連通しており、前記ドローコードアセンブリは、C型で、且つ前記筒状取付部の係止溝内に係止される係止部材とをさらに含む。前記接続スリーブの外側には、半径方向に突出する一周のロック面が形成されており、前記係止部材は突出するロック部を有し、前記ロック部は、前記係止溝を介して前記筒状取付部の内腔内に突出し、且つ前記接続スリーブのロック面に軸方向に当接し、それにより、前記接続スリーブが前記筒状取付部から軸方向に離れることを防止する。
【0013】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記ドローコードの前端は前記ドローコードコネクタの第2の端部に取り外し可能に接続され、前記コードスリーブの後端から延出した前記ドローコードの後部は、人の手でつかみやすいようにプルリング状に取り巻かれ、前記ドローコードアセンブリは、前記ドローコードの後端を前記ドローコードの後部の一部に圧着する圧着リングをさらに含む。
【0014】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記筐体は、その高さ方向において対向する底壁と上部開口とを有し、前記充電スタンドの電子ロックは、前記筐体の上部開口に取り付けられるトップカバーをさらに含む。
【0015】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記充電スタンドの電子ロックは、前記筐体内に取り付けられ、且つ前記可動部材に接続され、前記ロックピンを前記筐体の縦方向に沿って前記ロック位置と前記ロック解除位置で移動させるように駆動するための電気駆動アセンブリとをさらに含む。
【0016】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記電気駆動アセンブリは、モーターと、前記モータの出力軸と前記可動部材との間に接続される伝動機構とを含み、前記伝動機構は前記モータの出力軸の回転運動を前記可動部材の直線移動に変換するために用いられる。
【0017】
本発明による上述の各実例的な実施例において、ドローコードアセンブリは、筐体の外部で取り付け、取り外し、および交換することが可能であり、ドローコードアセンブリの取り付け、取り外し及び交換作業を簡略化し、とても便利に使える。
【0018】
なお、本発明による上述のいくつかの実例的な実施例において、コードスリーブはその軸線周りに自由に回転することができ、したがって、コードスリーブにねじれ及び絡まりの問題は生じない。
【0019】
図面を参照した本発明の下記説明によって、本発明の他の目的とメリットは明らかになり、本発明を全面的に理解することに寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックを示す斜視概略図であり、ここで、ロックピンはロック位置にある。
図2】本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックを示す斜視概略図であり、ここで、ロックピンはロック位置にあり、且つトップカバーが取り外される。
図3】本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックを示す斜視概略図であり、ここで、ロックピンはロック解除位置にある。
図4】本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックのドローコードアセンブリを示す斜視概略図である。
図5】本発明の1つの実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックを示す分解概略図である。
図6】本発明の1つの実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックを示す組立概略図であり、ここで、係止部材はまだ筐体の筒状取付部に取り付けられていない。
図7】本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックのドローコードとドローコードコネクタとを示す斜視概略図である。
図8】本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックのドローコードとドローコードコネクタとを示す分解概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施例を通じて、図面を参照しながら本発明の技術の解決手段について更に具体的に説明する。明細書では、同じ又は類似する図面符号は、同じ又は類似する部材を指す。図面を参照した本発明の実施形態の下記説明は、本発明の全体的な発明思想を解釈するためのものであり、本発明を制限するものとして理解すべきではない。
【0022】
なお、以下の詳しい説明では、解釈しやすく本開示の実施例を全面的に理解するように、多くの具体的な細部が述べられている。しかしながら、1つ又は複数の実施例は、これらの具体的な細部がなくても実施可能であることが明らかである。場合によって、図面を簡略化するために、公知の構造および装置は図示の形で表されている。
【0023】
本発明の全体的な技術思想によれば、充電スタンドの電子ロックを提供する。前記充電スタンドの電子ロックは、その外側には突起する筒状取付部が形成される筐体と、前記筐体内に移動可能に取り付けられる可動部材と、前記可動部材に固定され且つ前記筐体から延出するロックピンと、ドローコードアセンブリと、前記可動部材に接続される第1の端部と、前記筒状取付部内に位置する第2の端部とを含むドローコードコネクタと、を含む。前記ドローコードアセンブリは、前記ロックピンを充電ガンに接合するロック位置から充電ガンから離れるロック解除位置に移動させるように引っ張るためのドローコードと、コードスリーブとを含み、前記ドローコードは前記コードスリーブを貫通し、且つ前記コードスリーブに対して移動することができる。前記ドローコードの一端は前記ドローコードコネクタの第2の端部に取り外し可能に接続され、前記コードスリーブの一端は前記筐体の筒状取付部に取り外し可能に接続され、前記ドローコードアセンブリを前記筐体の外部で取り外しおよび交換することを可能にし、前記コードスリーブの一端には、前記筒状取付部に軸方向に接続され、且つ前記筒状取付部に対して自由に回転可能な接続スリーブが設けられ、それにより、前記コードスリーブがその軸線周りに自由に回動することを可能にする。
【0024】
図1は本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックを示す斜視概略図であり、ここで、ロックピン3はロック位置にある。図2は本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックを示す斜視概略図であり、ここで、ロックピン3はロック位置にあり、且つトップカバー2が取り外される。図3は本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックを示す斜視概略図であり、ここで、ロックピン3はロック解除位置にある。図4は本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックのドローコードアセンブリ6を示す斜視概略図である。
【0025】
図1図4に示すように、本発明の一例示的な実施例では、充電スタンドの電子ロックを開示する。当該充電スタンドの電子ロックは、充電時に充電ガンが充電スタンドから外れないように、充電時に充電ガンを充電スタンドにロックするために用いられる。図示した実施例では、充電スタンドの電子ロックは、筐体1と、ロックピン3と、可動部材4と、ドローコードコネクタ5と、ドローコードアセンブリ6とを含む。筐体1の外側に突起した筒状取付部13が形成されている。可動部材4は筐体1内に移動可能に取り付けられる。ロックピン3は可動部材4に固定され、且つ筐体1から延出する。ドローコードアセンブリ6は、ドローコード61とコードスリーブ62とを含む。ドローコード61はロックピン3を充電ガン(図に示さない)のロック穴(図に示さない)に接合するロック位置から充電ガンから離れるロック解除位置に移動させるように引っ張るために用いられる。ドローコード61がコードスリーブ62を貫通し、且つコードスリーブ62に対して移動することができる。ドローコードコネクタ5は、可動部材4に接続される第1の端部51と、筒状取付部13内に位置する第2の端部52とを含む。ドローコード61の一端はドローコードコネクタ5の第2の端部52に取り外し可能に接続され、コードスリーブの一端は筐体1の筒状取付部13に取り外し可能に接続され、ドローコードアセンブリ6を筐体1の外部で取り付け、取り外し、および交換することを可能にする。
【0026】
図5は本発明の1つの実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックを示す分解概略図である。図6は本発明の1つの実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックを示す組立概略図であり、ここで、係止部材64はまだ筐体1の筒状取付部13に取り付けられていない。図7は本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックのドローコード61とドローコードコネクタ5とを示す斜視概略図である。図8は本発明の一実例的な実施例による充電スタンドの電子ロックのドローコード61とドローコードコネクタ5とを示す分解概略図である。
【0027】
図1図8に示すように、図示した実施例では、ドローコードコネクタ5の第2の端部52には、収容溝501と、収容溝501と軸方向に連通する溝穴502とが形成される。ドローコード61の一端には接続端部610が設けられ、接続端部610は収容溝501内に収容され、ドローコード61は軸方向に沿って溝穴502を貫通する。接続端部610の直径は、接続端部610が軸方向に溝穴502を貫通できないように、溝穴502の幅より大きい。このように、ドローコード61の接続端部610はドローコードコネクタ5の第2の端部52に取り外し可能に接続される。なお、本発明は図に示す実施例に限定されるものではなく、ドローコード61の接続端部610は他の適切な方法、例えばスナップフィットまたはねじで、ドローコードコネクタ5の第2の端部52に取り外し可能に接続されてもよい。
【0028】
図1図8に示すように、図示した実施例では、ドローコードコネクタ5の第1の端部51は、可動部材4に取り外し可能に接続されている。ドローコードコネクタ5は、第1の端部51と第2の端部52との間に接続される接続部50をさらに含み、可動部材4には、取付溝401と、取付溝401に軸方向に連通する取付溝穴402とが形成される。ドローコードコネクタ5の第1の端部51は取付溝401に収容され、ドローコードコネクタ5の接続部50は取付溝穴402を軸方向に沿って貫通する。ドローコードコネクタ5の第1の端部51の直径は、ドローコードコネクタ5の第1の端部51が軸方向において取付溝穴402を貫通できないように、取付溝穴402の幅よりも大きい。
【0029】
図1図8に示すように、図示した実施例では、筐体1はその縦方向Yにおいて対向する前側壁11と後側壁12と、その横方向Xにおいて対向する左側壁と右側壁とを含む。ロックピン3は縦方向Yに沿って筐体1の前側壁11を貫通する。ドローコードコネクタ5の接続部50は筐体1の後側壁12にある貫通孔を貫通し、筐体1の後側壁12の外側に筒状取付部13が形成されている。
【0030】
図1図8に示すように、図示した実施例では、充電スタンドの電子ロックはシールリング5aをさらに含み、シールリング5aはドローコードコネクタ5の接続部50に嵌着され、且つドローコードコネクタ5の接続部50の外周面と後側壁12の貫通孔の内周面との間に押圧され、それにより、両者の間のシールを実現する。
【0031】
図1図8に示すように、図示した実施例では、コードスリーブ62の一端には接続スリーブ63が設けられ、当該接続スリーブ63は、筒状取付部13に軸方向に接続され、且つ筒状取付部13に対して自由に回転することができ、それにより、コードスリーブ62がその軸線周りに自由に回転することを可能にする。これにより、コードスリーブ62のねじれ及び絡まりを防止することができる。図示した実施例では、接続スリーブ63とコードスリーブ62とは2つの独立した部品であり、接続スリーブ63はコードスリーブ62の一端に嵌着され且つ固定されている。しかしながら、本発明は図示した実施例に限定されず、例えば、接続スリーブ63とコードスリーブ62とは一体成形品であってもよい。
【0032】
図1図8に示すように、図示した実施例では、接続スリーブ63は、筒状取付部13の内腔101内に挿着されて、ドローコードコネクタ5の第2の端部52は接続スリーブ63内に移動可能に収容される。
【0033】
図1図8に示すように、図示した実施例では、筐体1の筒状取付部13には係止溝130が形成され、且つ係止溝130の一部は筒状取付部13の内腔101に連通している。ドローコードアセンブリ6は係止部材64をさらに含み、当該係止部材64はC型で、且つ筒状取付部13の係止溝130内に係止される。接続スリーブ63の外側には、半径方向に突出する一周のロック面63aが形成されており、係止部材64は突出するロック部64aを有し、ロック部64aは係止溝130を介して筒状取付部13の内腔101内に突出し、且つ接続スリーブ63のロック面63aに軸方向に当接し、それにより、接続スリーブ63が筒状取付部13から軸方向に離れることを防止する。このように、接続スリーブ63が筒状取付部13に軸方向に接続され、且つ接続スリーブ63がその軸線周りに自由に回転することを可能にする。
【0034】
図1図8に示すように、図示した実施例では、ドローコード61の前端はドローコードコネクタ5の第2の端部52に取り外し可能に接続され、コードスリーブ62の後端から延出したドローコード61の後部612は、人の手でつかみやすいようにプルリング状に取り巻かれる。ドローコードアセンブリ6は圧着リング61aをさらに含み、圧着リング61aによりドローコード61の後端613をドローコード61の後部612の一部に圧着する。
【0035】
図1図8に示すように、図示した実施例では、筐体1はその高さ方向Zにおいて対向する底壁10と上部開口とを有し、充電スタンドの電子ロックはトップカバー2をさらに含み、トップカバー2は筐体1の上部開口に取り付けられる。
【0036】
図1図8に示すように、図示した実施例では、充電スタンドの電子ロックは電気駆動アセンブリ7とをさらに含み、電気駆動アセンブリ7は筐体1内に取り付けられ、且つ可動部材4に接続され、ロックピン3を筐体1の縦方向Yに沿ってロック位置とロック解除位置との間で移動させるように駆動するために用いられる。
【0037】
図1図8に示すように、図示した実施例では、電気駆動アセンブリ7は、モータ71と伝動機構72とを含む。伝動機構72はモータ71の出力軸と可動部材4との間に接続される。伝動機構72はモータ71の出力軸の回転運動を可動部材4の直線移動に変換するために用いられる。伝動機構72は歯車伝動機構であってもよく、他の適切な伝達機構であってもよい。
【0038】
当業者であれば理解できるように、以上に述べられた実施例は全て例示的なものであり、当業者がそれを改善することができ、各種の実施例において述べられた構造は、構造又は原理の面の矛盾がない限り、自由に組み合わせることができ、これらの変化は本発明の保護範囲内に含まれることが当然である。
【0039】
図面を参照しながら本発明を説明したが、図面に開示された実施例は、本発明の好ましい実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明を制限するものとして理解することができない。
【0040】
本発明の全体的な思想のいくつかの実施例を示して説明したが、当業者に理解されるように、本発明の全体的な思想の原則と精神から逸脱することなく、これらの実施例を変更することができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲およびそれらの同等物によって限定される。
【0041】
用語「含む」は、他の素子又はステップを除外するものではなく、用語「1つ」又は「1つの」は、複数のものを除外するものではないことに留意されたい。なお、特許請求の範囲における如何なる素子の符号も、本発明の範囲を制限するものとして理解すべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8