(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007012
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】情報提供システム、情報提供方法及び情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20250109BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108134
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水野 有稀
(72)【発明者】
【氏名】野田 啓太
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】適切な情報提供を可能にすること。
【解決手段】実施形態に係る情報提供システムは、施設に設けられた複数の化粧室の混雑状況を表示端末に出力する情報提供システムであって、前記複数の化粧室の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する使用状況取得部と、前記使用状況取得部により取得された前記使用対象の使用状況に基づいて前記複数の化粧室の混雑情報を取得する混雑状況取得部と、を備え、前記表示端末に混雑情報を含む化粧室情報を表示させ、前記化粧室情報の表示を、化粧室を使用すると想定される人の属性ごとに切替可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設けられた複数の化粧室の混雑状況を表示端末に出力する情報提供システムであって、
前記複数の化粧室の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する使用状況取得部と、
前記使用状況取得部により取得された前記使用対象の使用状況に基づいて前記複数の化粧室の混雑情報を取得する混雑状況取得部と、
を備え、
前記表示端末に混雑情報を含む化粧室情報を表示させ、前記化粧室情報の表示を、化粧室を使用すると想定される人の属性ごとに切替可能である
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
前記表示端末における表示態様は、第1表示形態と、前記第1表示形態と異なる情報を表示させる第2表示形態とを含み、
前記第1表示形態及び前記第2表示形態のうち少なくとも1つは、前記属性ごとに切替可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記第1表示形態は、前記複数の化粧室の第1化粧室情報を含み、
前記第2表示形態は、前記複数の化粧室のうち、特定の化粧室の第2化粧室情報を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記第2表示形態は、前記第1表示形態で選択された前記特定の化粧室の第2化粧室情報を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記第2表示形態は、前記特定の化粧室内の構成に関する情報を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記化粧室情報の表示を、前記属性ごとに対応するタブの選択により切替可能であり、前記タブには、対応する前記属性を示す情報が表示される
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の情報提供システム。
【請求項7】
施設に設けられた複数の化粧室の混雑状況を表示端末に出力する情報提供方法であって、
前記複数の化粧室の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する使用状況取得工程と、
前記使用状況取得工程により取得された前記使用対象の使用状況に基づいて前記複数の化粧室の混雑情報を取得する混雑状況取得工程と、
を備え、
前記表示端末に混雑情報を含む化粧室情報を表示させ、前記化粧室情報の表示を、化粧室を使用すると想定される人の属性ごとに切替可能である
ことを特徴とする情報提供方法。
【請求項8】
施設に設けられた複数の化粧室の混雑状況を表示端末に出力するコンピュータが実行する情報提供プログラムであって、
前記複数の化粧室の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する使用状況取得手順と、
前記使用状況取得手順により取得された前記使用対象の使用状況に基づいて前記複数の化粧室の混雑情報を取得する混雑状況取得手順と、
を備え、
前記表示端末に混雑情報を含む化粧室情報を表示させ、前記化粧室情報の表示を、化粧室を使用すると想定される人の属性ごとに切替可能である
ことを特徴とする情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、情報提供システム、情報提供方法及び情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、商業施設などの施設のトイレの使用状況を見える化し、円滑なトイレ利用を促進する情報提供装置及びプログラムが知られている(例えば特許文献1等)。例えば特許文献1においては、施設の階層毎に設けられた婦人化粧室及び紳士化粧室のように、性別ごとに対応するトイレ空間の利用状況(満室、空室、清掃中)と、各トイレ空間のトイレ利用が可能な数とを表示しており、施設のトイレ空間の混雑状況が把握可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の技術には改善の余地がある。例えば、上述した従来技術のシステムでは、各トイレ空間が満室や清掃中であるか否かを一覧で確認できるものの、婦人化粧室及び紳士化粧室を併せて一覧表示しており、ユーザにとって不要な情報も併せて表示することとなり、ユーザへの情報提供の点では改善の余地がある。そのため、化粧室等のトイレに関する適切な情報提供を可能にすることが望まれている。
【0005】
上記のような点を鑑みて、適切な情報提供を可能にすることが課題となる。
【0006】
開示の実施形態は、適切な情報提供を可能にすることができる情報提供システム、情報提供方法及び情報提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一態様に係る情報提供システムは、施設に設けられた複数の化粧室の混雑状況を表示端末に出力する情報提供システムであって、前記複数の化粧室の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する使用状況取得部と、前記使用状況取得部により取得された前記使用対象の使用状況に基づいて前記複数の化粧室の混雑情報を取得する混雑状況取得部と、を備え、前記表示端末に混雑情報を含む化粧室情報を表示させ、前記化粧室情報の表示を、化粧室を使用すると想定される人の属性ごとに切替可能であることを特徴とする。
【0008】
実施形態の一態様に係る情報提供システムによれば、属性別に切り替え可能に構成しているため、使用者の全属性の中から使用トイレを探す必要が無く、使用者の要求に合ったトイレ情報を提供でき、使い勝手が向上する。したがって、情報提供システムは、適切な情報提供を可能にすることができる。なお、使用対象についての例示は後述するが、例えば大便器が挙げられるが、使用対象は、大便器に限らず、小便器、洗面台等、化粧室に配置される様々な機器(対象)であってもよい。
【0009】
実施形態の一態様に係る情報提供システムにおいて、前記表示端末における表示態様は、第1表示形態と、前記第1表示形態と異なる情報を表示させる第2表示形態とを含み、前記第1表示形態及び前記第2表示形態のうち少なくとも1つは、前記属性ごとに切替可能であることを特徴とする。
【0010】
実施形態の一態様に係る情報提供システムによれば、複数の化粧室情報を表示する上で適切な出力情報と、特定の化粧室情報を表示する上で適切な出力情報を、切り替えられるため、使用者の要求に合ったトイレ情報を提供でき、使い勝手が向上する。したがって、情報提供システムは、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0011】
実施形態の一態様に係る情報提供システムにおいて、前記第1表示形態は、前記複数の化粧室の第1化粧室情報を含み、前記第2表示形態は、前記複数の化粧室のうち、特定の化粧室の第2化粧室情報を含むことを特徴とする。
【0012】
実施形態の一態様に係る情報提供システムによれば、複数の化粧室の中から特定の化粧室が見つけやすい画面と、特定の化粧室の情報を属性別に切り替えることができるため、例えば特定化粧室を選んで、急遽別属性のトイレ情報が必要になった時等の様々なシーンに応じて、使用者の要求に合ったトイレ情報を提供でき、使い勝手が向上する。したがって、情報提供システムは、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0013】
実施形態の一態様に係る情報提供システムにおいて、前記第2表示形態は、前記第1表示形態で選択された前記特定の化粧室の第2化粧室情報を含むことを特徴とする。
【0014】
実施形態の一態様に係る情報提供システムによれば、複数の化粧室の中から特定の化粧室が見つけやすい画面と、特定の化粧室の情報を属性別に切り替えることができるため、例えば特定化粧室を選んで、急遽別属性のトイレ情報が必要になった時等の様々なシーンに応じて、使用者の要求に合ったトイレ情報を提供でき、使い勝手が向上する。したがって、情報提供システムは、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0015】
実施形態の一態様に係る情報提供システムにおいて、前記第2表示形態は、前記特定の化粧室内の構成に関する情報を含むことを特徴とする。
【0016】
実施形態の一態様に係る情報提供システムによれば、特定の化粧室の詳細情報を切り替えられるため、使用者の要求に合ったトイレ情報を提供でき、使い勝手が向上する。したがって、情報提供システムは、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0017】
実施形態の一態様に係る情報提供システムにおいて、前記化粧室情報の表示を、前記属性ごとに対応するタブの選択により切替可能であり、前記タブには、対応する前記属性を示す情報が表示されることを特徴とする。
【0018】
実施形態の一態様に係る情報提供システムによれば、タブ切換えのため、すぐに確認可能であるとともに、タブに対応する属性を示す情報が表示されることで使用者自身が見たい属性の情報を適切に選択することができ、使い勝手が向上する。したがって、情報提供システムは、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0019】
実施形態の一態様に係る情報提供方法は、施設に設けられた複数の化粧室の混雑状況を表示端末に出力する情報提供方法であって、前記複数の化粧室の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する使用状況取得工程と、前記使用状況取得工程により取得された前記使用対象の使用状況に基づいて前記複数の化粧室の混雑情報を取得する混雑状況取得工程と、を備え、前記表示端末に混雑情報を含む化粧室情報を表示させ、前記化粧室情報の表示を、化粧室を使用すると想定される人の属性ごとに切替可能であることを特徴とする。
【0020】
実施形態の一態様に係る情報提供方法によれば、属性別に切り替え可能に構成しているため、使用者の全属性の中から使用トイレを探す必要が無く、使用者の要求に合ったトイレ情報を提供でき、使い勝手が向上する。したがって、情報提供方法は、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0021】
実施形態の一態様に係る情報提供プログラムは、施設に設けられた複数の化粧室の混雑状況を表示端末に出力するコンピュータが実行する情報提供プログラムであって、前記複数の化粧室の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する使用状況取得手順と、前記使用状況取得手順により取得された前記使用対象の使用状況に基づいて前記複数の化粧室の混雑情報を取得する混雑状況取得手順と、を備え、前記表示端末に混雑情報を含む化粧室情報を表示させ、前記化粧室情報の表示を、化粧室を使用すると想定される人の属性ごとに切替可能であることを特徴とする。
【0022】
実施形態の一態様に係る情報提供プログラムによれば、属性別に切り替え可能に構成しているため、使用者の全属性の中から使用トイレを探す必要が無く、使用者の要求に合ったトイレ情報を提供でき、使い勝手が向上する。したがって、情報提供プログラムは、適切な情報提供を可能にすることができる。
【発明の効果】
【0023】
実施形態の一態様によれば、適切な情報提供を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報提供システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るトイレ空間の構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報提供システムの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るゲートウェイ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る化粧室情報記憶部の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、情報提供システムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報提供の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る情報提供の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る情報提供の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る情報提供の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態に係る情報提供の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する情報提供システム、情報提供方法及び情報提供プログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0026】
本願では、商業施設などの施設に設けられる便所(トイレ)を含む機能を有するエリア(空間)を化粧室と称する。また、いわゆる女性トイレ(婦人化粧室)、男性トイレ(紳士化粧室)、バリアフリートイレ等をトイレ空間と称する場合がある。例えば、婦人化粧室は、属性が女性に該当する人の利用が想定されるトイレ空間であり、紳士化粧室は、属性が男性に該当する人の利用が想定されるトイレ空間である、また、例えば、バリアフリートイレは、車椅子使用者、オストメイト、乳幼児連れ等である人(「バリアフリー対象者」ともいう)の属性に該当する人の利用が想定されるトイレ空間であってもよい。なお、上述したトイレ空間の3つの種別は一例に過ぎず、トイレ空間は、任意の種別のトイレ空間であってもよい。例えば、トイレ空間は、あらゆる性別の人の利用が想定されるジェンダーレストイレであってもよい。また、トイレ空間は、全属性が利用することが想定されるトイレ空間であってもよい。このように、トイレ空間は、その空間を利用する属性が想定されればどのようなトイレ空間であってもよい。
【0027】
また、化粧室は、その配置態様に応じて、様々な構成が想定される。例えば、商業施設などの施設において女性トイレ、男性トイレ、及びバリアフリートイレが併せて所定エリアに配置された場合、その所定エリアに配置された化粧室は、女性トイレ、男性トイレ、及びバリアフリートイレの3つのトイレ空間を有する化粧室となる。また、例えば、女性トイレ及び男性トイレが併せて所定エリアに配置された場合、その所定エリアに配置された化粧室は、女性トイレ及び男性トイレの2つのトイレ空間を有する化粧室となる。また、例えば、女性トイレ及びバリアフリートイレが併せて所定エリアに配置された場合、その所定エリアに配置された化粧室は、女性トイレ及びバリアフリートイレの2つのトイレ空間を有する化粧室となる。
【0028】
また、例えば、男性トイレのみが所定エリアに配置された場合、その所定エリアに配置された化粧室は、男性トイレの1つのトイレ空間を有する化粧室となる。また、例えば、バリアフリートイレのみが所定エリアに配置された場合、その所定エリアに配置された化粧室は、バリアフリートイレの1つのトイレ空間を有する化粧室となる。また、例えば、ジェンダーレストイレのみが所定エリアに配置された場合、その所定エリアに配置された化粧室は、ジェンダーレストイレの1つのトイレ空間を有する化粧室となる。すなわち、1つの化粧室は、複数のトイレ空間で構成されてもよいし、1つのトイレ空間のみで構成されてもよい。すなわち、ここでいう化粧室は、1つ以上のトイレ空間を有する構成であれば、任意の構成が採用可能である。
【0029】
<1.情報提供システム例>
実施形態に係る情報提供システム1において実行される処理の説明に先だって、情報提供システム1の構成例について説明する。まず、
図1を用いて、情報提供システム1の物理的構成及び適用対象の一例を説明する。
図1は、実施形態に係る情報提供システムの構成の一例を示す図である。
図1では、情報提供システム1が施設FC1についての情報提供に適用される場合を一例として、その構成等の概要を示す。
【0030】
なお、以下では、化粧室21~化粧室28等の化粧室を区別せずに説明する場合、「化粧室2」と記載する場合がある。また、トイレ空間311、トイレ空間312、トイレ空間313等のトイレ空間を区別せずに説明する場合、「トイレ空間3」と記載する場合がある。
【0031】
図1の施設FC1は、4階建ての施設であり、情報提供システム1による情報提供の対象となる設置物件である。例えば、施設FC1は、商業施設である。なお、化粧室2が設けられる施設は、任意の施設であってもよい。例えば、化粧室2が設けられる施設は、デパート(百貨店)等のような商業施設に限らず、遊園地、競技場、オフィスビル、公園、駐車場等の任意の施設であってもよい。このように、化粧室2が設けられる場所は、化粧室2が配置可能な空間があれば、どのような場所であってもよい。
【0032】
図1の施設FC1は、1~4階フロアの各々に2つずつ、全8つの化粧室2が設けられる。例えば、施設FC1の1階には、
図1でトイレA(化粧室#1)と示す化粧室2
1、及びトイレB(化粧室#2)と示す化粧室2
2の2つの化粧室2が設けられる。例えば、化粧室2
1は、男性トイレであるトイレ空間3
11、女性トイレであるトイレ空間3
12、バリアフリートイレであるトイレ空間3
13の3つのトイレ空間3を有する。なお、化粧室2
1についての詳細は後述する。例えば、化粧室2
2は、女性トイレ及びバリアフリートイレの2つのトイレ空間3を有する。例えば、化粧室2
1は施設FC1の1階フロアの南側のエリアに設けられ、化粧室2
2は施設FC1の1階の北側フロアのエリアに設けられる。
【0033】
例えば、施設FC1の2階には、
図1でトイレC(化粧室#3)と示す化粧室2
3、及びトイレD(化粧室#4)と示す化粧室2
4の2つの化粧室2が設けられる。例えば、化粧室2
3は、女性トイレ、男性トイレ及びバリアフリートイレの3つのトイレ空間3を有する。例えば、化粧室2
4は、女性トイレの1つのトイレ空間3を有する。例えば、化粧室2
3は施設FC1の2階フロアの南側のエリアに設けられ、化粧室2
4は施設FC1の2階フロアの北側のエリアに設けられる。
【0034】
例えば、施設FC1の3階には、
図1でトイレE(化粧室#5)と示す化粧室2
5、及びトイレF(化粧室#6)と示す化粧室2
6の2つの化粧室2が設けられる。例えば、化粧室2
5は、女性トイレ、男性トイレ及びバリアフリートイレの3つのトイレ空間3を有する。例えば、化粧室2
6は、女性トイレ、男性トイレ及びバリアフリートイレの3つのトイレ空間3を有する。例えば、化粧室2
5は施設FC1の3階フロアの南側のエリアに設けられ、化粧室2
6は施設FC1の3階フロアの北側のエリアに設けられる。
【0035】
例えば、施設FC1の4階には、
図1でトイレG(化粧室#7)と示す化粧室2
7、及びトイレH(化粧室#8)と示す化粧室2
8の2つの化粧室2が設けられる。例えば、化粧室2
7は、女性トイレ、男性トイレ及びバリアフリートイレの3つのトイレ空間3を有する。例えば、化粧室2
8は、女性トイレ、男性トイレ及びバリアフリートイレの3つのトイレ空間3を有する。例えば、化粧室2
7は施設FC1の4階フロアの南側のエリアに設けられ、化粧室2
8は施設FC1の4階フロアの北側のエリアに設けられる。
【0036】
ここで、
図1の化粧室2
1を一例として、化粧室2
1が有するトイレ空間3の構成例を説明する。上述したように、化粧室2
1は、トイレ空間3
11、トイレ空間3
12、トイレ空間3
13の3つのトイレ空間3を有する。このように、施設FC1の1階フロアの南側のエリアに設けられる化粧室2
1は、男性トイレであるトイレ空間3
11、女性トイレであるトイレ空間3
12、及びバリアフリートイレであるトイレ空間3
13を含む。
【0037】
以下、
図2に示す男性トイレであるトイレ空間3
11を一例としてトイレ空間(トイレ室)の構成例について説明する。
図2は、実施形態に係るトイレ空間の構成の一例を示す図である。
図2では、1つのトイレ空間の物理的な配置等の一例を概念的に示す。
【0038】
図2に示す男性トイレの一例であるトイレ空間3
11は、個室空間を形成するトイレブースであるトイレブースTB1~TB4と、トイレブース以外の空間である共有空間である共有空間CS1を有する。なお、トイレブースTB1、トイレブースTB2、トイレブースTB3、トイレブースTB4等、トイレ空間3に設けられるトイレブースを区別せずに説明する場合、「トイレブースTB」と記載する場合がある。
図2では、トイレ空間3が4つのトイレブースTBを有する場合を一例として説明するが、トイレ空間3は3つ以下または5つ以上のトイレブースTBを有してもよい。
【0039】
すなわち、
図2に示すトイレ空間3
11は、トイレ空間3の一例に過ぎず、トイレ空間3については任意の構成が採用可能である。例えば、トイレ空間3は、1つのトイレブースTBを有する構成であってもよい。トイレ空間3は、ユーザ(使用者)に使用され得るトイレの使用対象となるものが1つでも含まれば、どのような構成であってもよい。例えば、トイレ空間3は、大便器10、小便器20、及び洗面器30等の使用対象のうち少なくとも1つを有すれば、どのような構成であってもよい。
【0040】
トイレブースTBは、パーティション(間仕切り)で区切られた空間(個室空間)である。各トイレブースTBは、大便器10を備え、人が排泄行為を行う場所としての機能を有する。また、各トイレブースTBは、そのトイレブースTB内に入室するための開閉可能なドア(図示は省略)を備える。なお、各トイレブースTBのドアは、一般的なトイレブースTBに設けられるドアと同様であるため、詳細な説明は省略する。また、トイレブースTBは、パーティションによって、完全に区切られた空間でなくてもよく、パーティションの上部や下部に、隣接するトイレブースTBや共有空間と区切られていない部分が設けられていてもよい。
【0041】
また、共有空間CS1等、トイレ空間3に設けられる共有空間を区別せずに説明する場合、「共有空間CS」と記載する場合がある。共有空間CSは、トイレ空間3内において複数人が同時に滞在し得る共有部である。例えば、共有空間CSは、トイレ空間3への入り口、洗面器30等の手洗い場として機能する設備、各トイレブースTBへの経路を有する。共有空間CSは、トイレ空間3への入場、手等の洗浄、各トイレブースTBへの移動等を行うための場所としての機能を有する。なお、トイレ空間3がトイレ空間311のように、男性用のトイレ空間3として機能する場合、その共有空間CSには小便器20が配置される。すなわち、共有空間CSも人が排泄行為を行う場所として機能する場合がある。
【0042】
次に、
図2に示すトイレ空間3
11を一例として説明しつつ、トイレ空間3における各装置の配置について説明する。大便器10
11は、トイレブースTB1に配置される。また、大便器10
12は、トイレブースTB2に配置される。また、大便器10
13は、トイレブースTB3に配置される。また、大便器10
14は、トイレブースTB4に配置される。なお、大便器10
11、大便器10
12、大便器10
13、大便器10
14等、大便器を区別せずに説明する場合、「大便器10」と記載する場合がある。
【0043】
図2では、大便器10の数が4つである場合を一例として示すが、大便器10の数は、所望の処理が可能であれば任意の数が採用可能であり、大便器10の数は、3つ以下または5つ以上であってもよい。なお、大便器10の機能などの詳細は後述する。また、情報の収集や判定等の処理の対象として、大便器10を説明する記載は、その大便器10が配置されるトイレブースTBと読み替えてもよい。
【0044】
大便器10は、トイレを使用するユーザが大便または小便等を排泄する際に使用されるトイレの使用対象である。大便器10は、トイレ空間3内に設けられるトイレブースTBに配置される。例えば、大便器10は、使用者が着座する便座、及び洗浄用の水を吐水するためのノズルを操作するための操作部を含む便座装置を有する。大便器10は、便座装置以外にも、便蓋、便器等、大便器としての機能を実現するための各種構成を有するが、詳細な説明は省略する。なお、大便器10は、情報提供システム1に含まれなくてもよい。
【0045】
図2では、大便器10
11~10
14の各々が配置されるトイレブースTB1~TB4のうち、トイレブースTB4には、大便器10
14以外にも、ベビーシート41(「ベビーチェア」ともいう)、及びおむつ交換台42が配置される。ベビーシート41は、例えば子連れの使用者が使用する使用対象であり、使用者が排泄時等に一時的に子どもを保持(キープ)するための専用チェア(設備)である。また、おむつ交換台42は、例えば子連れの使用者が使用する使用対象であり、子どものおむつを交換する際に使用される台(設備)である。このように、トイレブースTBには、大便器10以外の設備も配置される場合がある。
【0046】
また、情報の収集や判定等の処理の対象として、トイレブースTBを説明する記載は、そのトイレブースTBに配置される大便器10と読み替えてもよい。例えば、大便器1011は、トイレブースTB1と読み替えてもよく、トイレブースTB1は、大便器1011と読み替えてもよい。
【0047】
小便器20
11、小便器20
12、小便器20
13、小便器20
14は、共有空間CS1に配置される。小便器20
11、小便器20
12、小便器20
13、小便器20
14等、トイレ空間3に配置される小便器を区別せずに説明する場合、「小便器20」と記載する場合がある。
図2では、小便器20の数が4つである場合を一例として示すが、小便器20の数は、所望の処理が可能であれば任意の数が採用可能であり、小便器20の数は、3つ以下または5つ以上であってもよい。
【0048】
小便器20は、男性用のトイレ空間3に設けられ、トイレを使用する使用者が小便を排泄する際に使用されるトイレの使用対象である。このように、小便器20は、男性の排尿に特化した使用対象(便器)である。小便器20は、トイレ空間3内に設けられる共有空間CSに配置される。
【0049】
洗面器30
11、洗面器30
12は、共有空間CS1に配置される。洗面器30
11、洗面器30
12等、トイレ空間3に配置される洗面器を区別せずに説明する場合、「洗面器30」と記載する場合がある。
図2では、洗面器30の数が2つである場合を一例として示すが、洗面器30の数は、所望の処理が可能であれば任意の数が採用可能であり、洗面器30の数は、1つまたは3つ以上であってもよい。
【0050】
洗面器30は、トイレを使用する使用者が手を洗ったり、顔を洗ったり、鏡を見たりする際に使用されるトイレの使用対象である。洗面器30は、トイレ空間3内に設けられる共有空間CSに配置される。例えば、洗面器30は、自動水栓の機能を有する蛇口、蛇口からの水を受けるボウル部を有する。また、洗面器30付近にはハンドドライヤー等の洗面器30の使用者の行動後に必要となる機能を提供する機器が配置されてもよい。
【0051】
図1に戻って、トイレ空間3
11以外の化粧室2
1のトイレ空間3
12、3
13について説明する。トイレ空間3
11で説明した内容と同様の点については適宜説明を省略する。
【0052】
図1に示す女性トイレの一例であるトイレ空間3
12は、4つのトイレブースTBと、共有空間CS2を有する。トイレ空間3
12の共有空間CS2には、2つの洗面器30、及び2つのパウダールーム40が配置される。パウダールーム40は、例えば女性用のトイレ空間3の共有空間CSの一角に設けられるパウダーコーナーであり、化粧やスキンケアなどの行動を行うための使用対象であり、鏡や椅子等の設備である。このように、女性用のトイレ空間3と、男性用のトイレ空間3とは、各々異なる設備が設けられてもよい。
【0053】
また、トイレ空間3
12の4つのトイレブースTBの各々には、大便器10が配置される。
図1では、トイレ空間3
12の4つのトイレブースTBのうち、1つのトイレブースTBには、大便器10以外にも、ベビーシート41、及びおむつ交換台42が配置される。
【0054】
図1に示すバリアフリートイレの一例であるトイレ空間3
13は、その空間内に各種設備が設けられる。トイレ空間3
13には、大便器10、洗面器30、ベビーシート41、おむつ交換台42、着替え台43、及びオストメイト44が配置される。着替え台43は、例えばトイレ空間3内で使用者が着替えるために用いられる使用対象であり、使用者が靴等の履物を脱いでその上に乗り着替えるための専用台(設備)である。また、オストメイト44は、例えば人工肛門または人工膀胱の造設者である使用者が使用する使用対象であり、ストーマ装具や汚物の洗浄を行うための水栓器具等の設備である。バリアフリートイレのトイレ空間3には、大便器10、洗面器30以外にも様々な設備が配置される。
【0055】
図1の施設FC1に関する情報は、ゲートウェイ装置100で収集され、ゲートウェイ装置100からユーザ端末200及び管理者端末300等の装置に提供される。ゲートウェイ装置100、ユーザ端末200及び管理者端末300についての詳細は後述するが、以下簡単に各装置での処理について説明する。
【0056】
例えば、ゲートウェイ装置100は、例えば設備管理サポートサービスを提供する。例えば、ゲートウェイ装置100は、施設FC1の各階のフロアマップ等の施設FC1に関する位置情報を収集する。例えば、ゲートウェイ装置100は、施設FC1を運営する運営者から施設FC1に関する位置情報を取得する。なお、ゲートウェイ装置100は、施設FC1に関する位置情報を任意の態様により取得してもよく、例えば施設FC1のウェブサイト等から、施設FC1の各階のフロアマップ等の施設FC1に関する位置情報を取得してもよい。
【0057】
また、例えば、ゲートウェイ装置100は、施設FC1の各トイレ空間3の混雑状況を示す情報(「混雑情報」ともいう)を収集する。例えば、ゲートウェイ装置100は、トイレ空間3の各大便器10の着座センサ(
図3の検知部11)等から取得した大便器10の使用状況を示す情報(「使用状況情報」ともいう)を基に、各トイレ空間3の混雑状況を推定する。なお、ゲートウェイ装置100は、使用状況情報及び混雑情報を任意の態様により取得してもよく、例えば施設FC1を運営する運営者が利用する装置から使用状況情報を取得してもよい。
【0058】
また、例えば、ゲートウェイ装置100は、施設FC1の各トイレ空間3の設備の設置状況を示す情報(「設備情報」ともいう)を収集する。例えば、ゲートウェイ装置100は、各トイレ空間3について、パウダールーム40、ベビーシート41、おむつ交換台42、着替え台43、及びオストメイト44等の設備の設備情報を取得する。上述したように、パウダールーム40、ベビーシート41、おむつ交換台42、着替え台43、及びオストメイト44等も使用対象に含まれてもよい。例えば、ゲートウェイ装置100は、トイレ空間3に設置される各設備を示す情報、及び設置された設備の画像を含む設備情報を取得する。
【0059】
また、ゲートウェイ装置100は、大便器10、小便器20、洗面器30等の配置の情報、手洗い場として機能する洗面器30に対応するハンドドライヤーの有無を示す情報等を含む情報を設備情報として取得してもよい。例えば、ゲートウェイ装置100は、トイレ空間3に配置される大便器10、小便器20、洗面器30等を示す情報、及び配置された大便器10、小便器20、洗面器30等の画像を含む設備情報を取得する。なお、ゲートウェイ装置100は、設備情報を任意の態様により取得してもよく、例えば施設FC1を運営する運営者が利用する装置から設備情報を取得してもよい。
【0060】
ゲートウェイ装置100は、ユーザ端末200に情報提供を行い、ユーザ端末200から各種の情報を受信する。この点についての詳細は後述するが、例えば、ゲートウェイ装置100は、上述した混雑情報、設備情報、位置情報等に基づくコンテンツをユーザ端末200に提供する。そして、ゲートウェイ装置100は、ユーザ端末200を利用するユーザの操作に応じて、清掃依頼、故障連絡、満足度評価等の情報を受信する。
【0061】
また、ゲートウェイ装置100は、管理者端末300に情報提供を行う。例えば、ゲートウェイ装置100は、ユーザ端末200から受信した清掃依頼、故障連絡、満足度評価等の情報をユーザ情報として管理者端末300に送信する。管理者端末300は、ゲートウェイ装置100から受信したユーザ情報を表示する。また、例えば、ゲートウェイ装置100は、収集した設備情報(「設備設置情報」ともいう)、利用状況情報(「利用情報」ともいう)、混雑情報等の情報を物件情報として管理者端末300に送信する。管理者端末300は、ゲートウェイ装置100から受信した物件情報を表示する。例えば、管理者端末300は、
図1に示すように、物件の管理に関するアプリケーション(物件管理アプリケーション)によりユーザ情報及び物件情報等の情報を表示する。
【0062】
<2.情報提供システムの構成>
次に、情報提供システム1の構成について
図3を参照して説明する。
図3は、実施形態に係る情報提供システムの構成例を示す図である。具体的には、
図3は、情報提供システム1の構成を示す。なお、
図3では、情報提供システム1での情報の通信等の説明に必要な構成のみを図示するが、情報提供システム1は、
図3に示す構成以外にも様々な構成を有する。例えば、
図3では、説明のために1つの化粧室2、1つのトイレ空間3、1つの大便器10、1つの検知部11のみを図示するが、情報提供システム1は、複数の化粧室2、複数のトイレ空間3、複数の大便器10、複数の検知部11を有する。
【0063】
情報提供システム1は、情報提供の処理に用いる情報を収集し、情報提供の処理を実行する情報処理装置(
図3ではゲートウェイ装置100)を有する。
図3に示す情報提供システム1は、ゲートウェイ装置100、ユーザ端末200、管理者端末300及び検知部11を有する。なお、
図3では1つの検知部11のみ図示するが、情報提供システム1は、混雑状況の管理対象に応じた数(例えば大便器10の数)の検知部11を有する。また、情報提供システム1には、複数のゲートウェイ装置100、複数のユーザ端末200、複数の管理者端末300等が含まれてもよい。
【0064】
ゲートウェイ装置100は、トイレに関する情報を収集して、情報提供を行う情報処理装置(コンピュータ)である。ゲートウェイ装置100はトイレ空間3外に配置されてもよいし、トイレ空間3内に配置されてもよい。例えば、ゲートウェイ装置100は、トイレ空間3が設けられた施設などに配置されるサーバ装置であってもよい。例えば、ゲートウェイ装置100は、クラウドサーバ等であってもよい。この場合、ゲートウェイ装置100は、トイレに関する情報を収集して、情報提供を行うクラウドサーバであり、情報提供システム1には、ゲートウェイ装置100とは別にゲートウェイとして機能する装置が含まれてもよい。
【0065】
ゲートウェイ装置100は、各種情報を収集する。例えば、ゲートウェイ装置100は、ゲートウェイとしても機能するゲートウェイ装置等であってもよい。ゲートウェイ装置100は、各使用対象について検知されるセンサデータ等の検知情報を収集する装置である。ゲートウェイ装置100は、他の装置から情報を収集する。ゲートウェイ装置100は、トイレ空間3、大便器10、小便器20、及び洗面器30等について検知された情報である検知情報を収集する。ゲートウェイ装置100は、トイレ空間3、大便器10、小便器20、及び洗面器30等の情報を検知する装置から検知情報を受信する。
【0066】
ゲートウェイ装置100は、大便器10の検知部11から大便器10の検知情報を受信する。ゲートウェイ装置100は、大便器10の検知部11と、無線により通信可能に接続される。なお、ゲートウェイ装置100は、情報の送受信が可能であれば、トイレ空間3、大便器10、小便器20、及び洗面器30等の情報を検知する装置とどのように接続されてもよく、有線により通信可能に接続されてもよい。
【0067】
また、ゲートウェイ装置100は、ユーザ端末200及び管理者端末300と、インターネット等の所定の通信網(ネットワークN)を介して、無線または有線により通信可能に接続される。なお、ゲートウェイ装置100は、情報の送受信が可能であれば、ユーザ端末200及び管理者端末300とどのように接続されてもよく、無線により通信可能に接続されてもよいし、有線により通信可能に接続されてもよい。
【0068】
ユーザ端末200は、ユーザ(トイレの使用者等)によって利用される表示端末(コンピュータ)である。ユーザ端末200は、トイレに関する各種情報を表示する。例えば、ユーザ端末200は、トイレを利用するユーザが携帯する携帯端末である。例えば、ユーザ端末200は、スマートフォンである。なお、ユーザ端末200は、スマートフォンに限らず、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型端末、ノート型PC(Personal Computer)等であってもよい。例えば、ユーザ端末200は、ゲートウェイ装置100とネットワークNを介して、無線または有線により通信可能に接続される。
【0069】
ユーザ端末200は、ゲートウェイ装置100との間で情報を送受信する。ユーザ端末200は、トイレに関する情報をゲートウェイ装置100から受信し、受信した情報に基づく表示を行う。例えば、ユーザ端末200は、ゲートウェイ装置100から受信したトイレに関するコンテンツを表示する。ユーザ端末200は、ユーザの操作(入力)に応じた情報をゲートウェイ装置100に送信する。
【0070】
管理者端末300は、管理者(例えば情報提供システム1の管理者等)によって利用される情報処理装置(コンピュータ)である。管理者端末300は、トイレに関する各種情報を表示する。例えば、管理者端末300は、デスクトップPCである。なお、管理者端末300は、デスクトップPCに限らず、ノート型PC、携帯電話機、PDA、タブレット型端末、スマートフォン等であってもよい。例えば、管理者端末300は、ゲートウェイ装置100とネットワークNを介して、無線または有線により通信可能に接続される。
【0071】
管理者端末300は、ゲートウェイ装置100との間で情報を送受信する。管理者端末300は、トイレに関する情報をゲートウェイ装置100から受信し、受信した情報に基づく表示を行う。例えば、管理者端末300は、ゲートウェイ装置100から受信したトイレに関するコンテンツを表示する。管理者端末300は、管理者の操作(入力)に応じた情報をゲートウェイ装置100に送信する。
【0072】
検知部11は、大便器10に関する検知を行う検知部である。例えば、検知部11は、大便器10の使用を検知する検知部として機能する。検知部11は、大便器10に設けられる着座検知センサを有し、使用者の大便器10の便座への着座を検知する。この場合、検知部11は、大便器10への使用者の着座を着座センサにより検知する。なお、検知部11は、大便器10の使用状態を検知可能であれば、着座検知センサに限らず任意のセンサを用いて検知を行ってもよい。例えば、検知部11は、大便器10が配置された空間(例えばトイレブースTBやバリアフリーのトイレ空間3等)の占有状態を検知可能であれば、任意のセンサを用いて検知を行ってもよい。例えば、検知部11は、大便器10が配置されたトイレブースTBへの人(使用者)の入退場を検知してもよい。例えば、検知部11は、人体検知センサ、行動検知センサ等の各種のセンサであってもよい。
【0073】
例えば、検知部11は、トイレブースTBのドア等に設けられ、トイレブースTBのドアの開閉を検知するドアセンサを有してもよい。検知部11は、トイレブースTBのドア付近を撮像する画像センサを有してもよい。この場合、検知部11は、着座検知センサを有しなくてもよい。なお、上記は一例であり、検知部11は、どのような手段により実現されてもよい。なお、大便器10と検知部11とは一体であってもよい。この場合、検知部11を有する大便器10が、情報提供システム1に含まれてもよい。なお、検知部11の配置位置は、特に限定されず、トイレブースTBの天井、壁面、床等に設置してもよく、大便器10の便座に搭載してもよい。このように、検知部11は、例えばトイレに設けられたセンサ(着座センサやその他使用者を検知するセンサ)を有してもよく、ドアセンサを有してもよい。すなわち、センサは、使用者の利用状況を検知可能であれば、任意のセンサが採用可能である。
【0074】
また、検知部11は、例えば無線通信機能を有する通信部(例えば通信回路等)を有し、ゲートウェイ装置100と無線により通信可能に接続される。例えば、検知部11は、大便器10の使用を検知した場合、その検知や検知の日時などを示す検知情報を、その大便器10または大便器10が配置されたトイレブースTBを識別する識別情報(ID等)とともにゲートウェイ装置100へ送信する。例えば、検知部11は、大便器10の使用時間を示す検知情報を、その大便器10または大便器10が配置されたトイレブースTBを識別する識別情報(ID等)とともにゲートウェイ装置100へ送信する。
【0075】
なお、上記は一例に過ぎず、情報提供システム1は、所望の処理を実現可能であれば任意の装置構成が採用可能である。例えば、情報提供システム1は、大便器10以外にも様々な使用対象の混雑状況の情報提供を行ってもよい。この点について、以下いくつか例示を記載する。
【0076】
例えば、小便器20を混雑状況の情報提供を行う対象(使用対象)とする場合、情報提供システム1は、小便器20の人(使用者)の使用を検知する検知部(「小便器検知部」ともいう)を有してもよい。例えば、小便器検知部は、種々のセンサにより実現されてもよい、例えば、小便器検知部は、人体検知センサ、行動検知センサ、存在検知センサ等の各種のセンサであってもよい。小便器検知部は、小便器20への人の近接を検知する近接センサであってもよい。なお、上記は一例であり、小便器検知部は、使用者の小便器20の使用を検知可能であればどのような手段により実現されてもよい。なお、小便器20と小便器検知部とは一体であってもよい。この場合、小便器検知部を有する小便器20が、情報提供システム1に含まれてもよい。例えば、小便器検知部は、小便器20の前面に設けられ、小便器20の前に位置する人を検知する。なお、小便器検知部の配置位置は、特に限定されず、共有空間CSの天井、壁面、床等に設置してもよい。
【0077】
小便器20の小便器検知部は、例えば無線通信機能を有する通信部(例えば通信回路等)を有し、ゲートウェイ装置100と無線により通信可能に接続される。例えば、小便器検知部は、小便器20の人の使用を検知した場合、その検知や検知の日時などを示す検知情報を、その小便器20を識別する識別情報(ID等)とともにゲートウェイ装置100へ送信する。例えば、小便器検知部は、人が使用している間(例えば小便器20に人が近接してから離れるまでの間)の時間(使用時間)を示す検知情報を、その小便器20を識別する識別情報(ID等)とともにゲートウェイ装置100へ送信する。
【0078】
この場合、ゲートウェイ装置100は、小便器20の小便器検知部から小便器20の検知情報を受信し、小便器20についても大便器10と同様に混雑状況の情報提供を行ってもよい。すなわち、上述した例では大便器10の情報を表示しているが、情報提供システム1は、例えば、小便器20の混雑状況を表示してもよい。なお、小便器20は、情報提供システム1に含まれなくてもよい。
【0079】
また、例えば、洗面器30を混雑状況の情報提供を行う対象(使用対象)とする場合、情報提供システム1は、洗面器30の人(使用者)の使用を検知する検知部(「洗面器検知部」ともいう)を有してもよい。例えば、洗面器検知部は、洗面器30の人(使用者)の使用を検知する検知部として機能する。洗面器検知部は、種々のセンサにより実現されてもよい、例えば、洗面器検知部は、人体検知センサ、行動検知センサ、存在検知センサ等の各種のセンサであってもよい。洗面器検知部は、洗面器30のへの人の身体の近接を検知する近接センサであってもよい。なお、上記は一例であり、洗面器検知部は、使用者の洗面器30の使用を検知可能であればどのような手段により実現されてもよい。なお、洗面器30と洗面器検知部とは一体であってもよい。この場合、洗面器検知部を有する洗面器30が、情報提供システム1に含まれてもよい。例えば、洗面器検知部は、洗面器30の蛇口付近に設けられ、洗面器30の蛇口への人の手の近接を検知する。なお、洗面器検知部の配置位置は、特に限定されず、共有空間CSの天井、壁面、床等に設置してもよい。
【0080】
洗面器30の洗面器検知部は、例えば無線通信機能を有する通信部(例えば通信回路等)を有し、ゲートウェイ装置100と無線により通信可能に接続される。例えば、洗面器検知部は、洗面器30の人の使用を検知した場合、その検知や検知の日時などを示す検知情報を、その洗面器30を識別する識別情報(ID等)とともにゲートウェイ装置100へ送信する。例えば、洗面器検知部は、人が使用している間(例えば洗面器30の蛇口が水を吐水している間)の時間(使用時間)を示す検知情報を、その洗面器30を識別する識別情報(ID等)とともにゲートウェイ装置100へ送信する。
【0081】
この場合、ゲートウェイ装置100は、洗面器30の洗面器検知部から洗面器30の検知情報を受信し、洗面器30についても大便器10と同様に混雑状況の情報提供を行ってもよい。すなわち、上述した例では大便器10の情報を表示しているが、情報提供システム1は、例えば、洗面器30の混雑状況を表示してもよい。なお、洗面器30は、情報提供システム1に含まれなくてもよい。
【0082】
また、情報提供システム1は、パウダールーム40、ベビーシート41、おむつ交換台42、着替え台43、及びオストメイト44等の設備にセンサを設け、設備の利用状況を表示してもよい。この場合、情報提供システム1は、設備の人(使用者)の使用を検知する検知部(「設備器検知部」ともいう)を有してもよい。例えば、設備器検知部は、種々のセンサにより実現されてもよい、例えば、設備器検知部は、人体検知センサ、行動検知センサ、存在検知センサ等の各種のセンサであってもよい。なお、上記は一例であり、設備器検知部は、使用者の設備の使用を検知可能であればどのような手段により実現されてもよい。
【0083】
設備器検知部は、例えば無線通信機能を有する通信部(例えば通信回路等)を有し、ゲートウェイ装置100と無線により通信可能に接続される。例えば、設備器検知部は、設備の人の使用を検知した場合、その検知や検知の日時などを示す検知情報を、その設備を識別する識別情報(ID等)とともにゲートウェイ装置100へ送信する。例えば、設備器検知部は、人が使用している間の時間(使用時間)を示す検知情報を、その設備を識別する識別情報(ID等)とともにゲートウェイ装置100へ送信する。
【0084】
この場合、ゲートウェイ装置100は、設備の設備器検知部から設備の検知情報を受信し、設備についても大便器10と同様に混雑状況の情報提供を行ってもよい。すなわち、上述した例では大便器10の情報を表示しているが、情報提供システム1は、例えば、設備の混雑状況を表示してもよい。なお、設備は、情報提供システム1に含まれなくてもよい。
【0085】
<3.ゲートウェイ装置の機能構成>
以下、ゲートウェイ装置の機能構成について
図4を参照して説明する。
図4は、実施形態に係るゲートウェイ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0086】
図4に示すように、ゲートウェイ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、ゲートウェイ装置100は、ゲートウェイ装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0087】
通信部110は、例えば、通信回路等によって実現される。通信部110は、ネットワークN(
図3参照)と有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末200及び管理者端末300等の他の装置との間で情報の送受信を行う。また、通信部110は、検知部11とネットワークNを介して情報の送受信を行ってもよい。
【0088】
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。例えば、記憶部120は、情報提供プログラム等の各種の情報処理プログラム等によって使用されるデータ等を非一時的に記録するコンピュータが読み取り可能な記録媒体である。
【0089】
実施形態に係る記憶部120は、化粧室2の各々に関する化粧室情報を記憶する。記憶部120は、
図4に示すように、化粧室情報記憶部121と、収集情報記憶部122とを有する。なお、記憶部120は、化粧室情報記憶部121及び収集情報記憶部122に限らず、処理に必要な様々な情報を記憶する。例えば、記憶部120は、情報提供処理で用いる様々な情報(例えばピクトグラム、アイコンの画像等)を記憶する。例えば、記憶部120は、コンテンツを生成するために用いる情報を記憶する。
【0090】
実施形態に係る化粧室情報記憶部121は、化粧室に関する各種情報を記憶する。例えば、化粧室情報記憶部121は、トイレ空間3、大便器10、小便器20、及び洗面器30の配置に関する情報を記憶する。
図5は、実施形態に係る化粧室情報記憶部121の一例を示す図である。
図5に示す化粧室情報記憶部121には、「施設」、「化粧室」、「トイレ空間」、「配置箇所」、「配置要素」といった項目が含まれる。
【0091】
「施設」は、化粧室が配置される場所を示す。なお、「施設」には、構造物に限らず、化粧室が配置される場所であれば様々な場所が登録可能である。「化粧室」は、各化粧室を識別するための識別情報を示す。
図5では、説明の為に「化粧室」に「2
1」、「2
2」といった各化粧室に付した符号、及び「化粧室#1」等の文字列を図示するが、「化粧室」には、化粧室を特定可能な情報(例えば化粧室ID等)が記憶される。
【0092】
「トイレ空間」は、各トイレ空間を識別するための識別情報を示す。
図5では、説明の為に「トイレ空間」に「3
11」、「3
12」といった各トイレ空間に付した符号、及び「男性トイレ」等のそのトイレ空間の種別を示す文字列を図示するが、「トイレ空間」には、トイレ空間を特定可能な情報(例えばトイレ空間ID等)が記憶される。
【0093】
「配置箇所」は、各配置箇所を識別するための識別情報を示す。
図5では、説明の為に「配置箇所」に「TB1」、「TB2」、「TB3」、「TB4」、「CS1」といったトイレ空間3の各構成に付した符号を図示するが、「配置箇所」には、配置箇所を特定可能な情報(例えば配置箇所ID等)が記憶される。また、「配置箇所」が「-」(ハイフン)である場合は、対応するトイレ空間がバリアフリートイレのように、1つの空間として構成されることを示す。
【0094】
「配置要素」には、「識別情報」及び「設備」といった項目が含まれる。「識別情報」は、対応する配置箇所に配置されるトイレの使用対象を識別するための識別情報を示す。なお、
図5では、「識別情報」に大便器10、小便器20、洗面器30のいずれかが登録される場合を示すが、「識別情報」には、大便器10、小便器20、洗面器30に限らず、任意のトイレの使用対象を識別するための識別情報が登録されてもよい。
【0095】
例えば、「識別情報」は、対応する配置箇所に配置される大便器10、小便器20、及び洗面器30等のトイレの使用対象を識別するための識別情報を示す。
図5では、説明の為に「識別情報」に「10
11」、「10
12」、「10
13」、「20
11」、「20
12」、「20
13」、「20
14」、「30
11」、「30
12」等の各構成に付した符号を図示するが、「識別情報」には、各使用対象を識別可能であればどのような情報が登録されてもよい。
【0096】
例えば、「識別情報」には、対応する配置箇所に配置される大便器を特定可能な情報(例えば大便器ID等)、小便器を識別するための識別情報(例えば小便器ID等)、または洗面器を識別するための識別情報(例えば洗面器ID等)が記憶される。
【0097】
また、「設備」は、対応する配置箇所に配置される識別情報で登録された設備以外の設備を示す。なお、
図5では、「設備」に、ベビーシート41、おむつ交換台42、着替え台43、及びオストメイト44のいずれかが登録される場合を示すが、「設備」には、ベビーシート41、おむつ交換台42、着替え台43、及びオストメイト44に限らず、任意の設備(例えばハンドドライヤー等)を示す情報が登録されてもよい。
【0098】
図5では、施設FC1には、化粧室2
1、化粧室2
2、化粧室2
3等の複数の化粧室2が設けられることを示す。また、
図5では、化粧室#1である化粧室2
1には、男性トイレであるトイレ空間3
11、女性トイレであるトイレ空間3
12、バリアフリートイレであるトイレ空間3
13の3つのトイレ空間3が含まれることを示す。
【0099】
また、男性トイレであるトイレ空間311には、「TB1」により識別されるトイレブースTB1、「TB2」により識別されるトイレブースTB2、「TB3」により識別されるトイレブースTB3、「TB4」により識別されるトイレブースTB4が配置箇所として含まれることを示す。また、トイレ空間311には、「CS1」により識別される共有空間CS1が配置箇所として含まれることを示す。
【0100】
「TB1」により識別される配置箇所であるトイレブースTB1には、「1011」により識別される大便器1011が配置されることを示す。また、「TB2」により識別される配置箇所であるトイレブースTB2には、「1012」により識別される大便器1012が配置されることを示す。また、「TB3」により識別される配置箇所であるトイレブースTB3には、「1013」により識別される大便器1013が配置されることを示す。
【0101】
また、「TB4」により識別される配置箇所であるトイレブースTB4には、「1014」により識別される大便器1014が配置されることを示す。また、トイレブースTB4には、大便器1014に加えて、ベビーシート41及びおむつ交換台42が配置されることを示す。また、「CS1」により識別される配置箇所である共有空間CS1には、「2011」により識別される小便器2011、「3011」により識別される洗面器3011等が配置されることを示す。
【0102】
また、バリアフリートイレであるトイレ空間313は、1つの空間であり、「1031」により識別される大便器1031、ベビーシート41、おむつ交換台42、着替え台43、及びオストメイト44が配置されることを示す。
【0103】
なお、化粧室情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、化粧室情報記憶部121は、各トイレ空間3に対応する属性を示す情報を記憶する。例えば、化粧室情報記憶部121は、トイレ空間311には属性「男性」を示す情報を対応付けて記憶する。例えば、化粧室情報記憶部121は、トイレ空間312には属性「女性」を示す情報を対応付けて記憶する。例えば、化粧室情報記憶部121は、トイレ空間313には属性「バリアフリー対象者」を示す情報を対応付けて記憶する。また、化粧室情報記憶部121は、検知対象となる各使用対象のセンサデータ(検知情報)を検知するセンサ(検知部)を特定可能な情報(例えばセンサID等)を、そのセンサが検知する使用対象に対応付けて記憶してもよい。
【0104】
化粧室情報記憶部121は、各トイレの使用対象の具体的な配置位置を示す情報(例えば緯度経度情報等)を、各トイレの使用対象に対応付けて記憶してもよい。例えば、各トイレ空間3の具体的な配置位置を示す情報(例えば緯度経度情報等)を、各トイレ空間3に対応付けて記憶してもよい。例えば、各大便器10の具体的な配置位置を示す情報(例えば緯度経度情報等)を、各大便器10に対応付けて記憶してもよい。
【0105】
収集情報記憶部122は、各トイレの使用対象について収集したセンサデータ等の検知情報を記憶する。収集情報記憶部122は、他の装置から受信した情報を記憶する。収集情報記憶部122は、検知部11により検知された検知情報を記憶する。例えば、収集情報記憶部122は、各トイレの使用対象の使用履歴を、各トイレの使用対象を識別する情報に対応付けて記憶する。
【0106】
例えば、収集情報記憶部122は、各トイレの使用対象が使用された日時を、各トイレの使用対象を識別する情報に対応付けて記憶する。収集情報記憶部122は、各大便器10が使用された日時を、各大便器10を識別する情報または各大便器10に対応するトイレブースTBを識別する情報に対応付けて記憶する。例えば、収集情報記憶部122は、各トイレの使用対象が使用された日時、及びその使用における使用時間を、各トイレの使用対象を識別する情報に対応付けて記憶する。収集情報記憶部122は、各大便器10が使用された日時、及びその使用における使用時間を、各大便器10を識別する情報または各大便器10に対応するトイレブースTBを識別する情報に対応付けて記憶する。
【0107】
なお、上記は一例に過ぎず、収集情報記憶部122は、収集された様々な情報を記憶する。
【0108】
図4に戻り、説明を続ける。制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって、ゲートウェイ装置100内部に記憶されたプログラム(例えば、本開示に係る情報提供プログラム等の各種の情報処理プログラム)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0109】
図4に示すように、制御部130は、使用状況取得部131と、混雑状況取得部132と、処理部133と、送信部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0110】
使用状況取得部131は、各種情報を取得する。使用状況取得部131は、複数の化粧室2の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する。使用状況取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。使用状況取得部131は、通信部110を介して他の装置から情報を受信する。使用状況取得部131は、他の装置が収集した情報(検知情報等)を他の装置から受信する。使用状況取得部131は、トイレの使用対象について検知された検知情報を他の装置から受信する。
【0111】
使用状況取得部131は、トイレの使用対象に対応するセンサ等により検知された検知情報をセンサから受信する。使用状況取得部131は、大便器10について検知部11により検知された検知情報を検知部11から受信する。使用状況取得部131は、大便器10が配置されたトイレブースTBについて検知部11により検知された検知情報を検知部11から受信する。
【0112】
また、使用状況取得部131は、トイレの使用者によるトイレに関する入力情報を取得する。使用状況取得部131は、トイレの使用者が利用するユーザ端末200から、入力情報を受信する。使用状況取得部131は、ユーザ端末200を利用するユーザの操作に応じて、清掃依頼の要求を示す情報を受信する。例えば、使用状況取得部131は、特定のトイレ空間3についてのユーザの清掃依頼の要求を示す情報を受信する。
【0113】
使用状況取得部131は、ユーザ端末200を利用するユーザの操作に応じて、ユーザの故障連絡の要求を示す情報を受信する。例えば、使用状況取得部131は、特定のトイレ空間3についてのユーザの故障連絡の要求を示す情報を受信する。
【0114】
使用状況取得部131は、ユーザ端末200を利用するユーザの操作に応じて、ユーザの満足度評価の要求を示す情報を受信する。例えば、使用状況取得部131は、特定のトイレ空間3についてのユーザの満足度評価の要求を示す情報を受信する。
【0115】
混雑状況取得部132は、混雑状況を取得するための処理(混雑状況取得処理)を行う。混雑状況取得部132は、使用状況取得部131により取得された使用対象の使用状況に基づいて複数の化粧室2の混雑情報を取得(推定)する。混雑状況取得部132は、記憶部120に記憶された各種の情報を用いて混雑状況を推定する処理(混雑状況取得処理)を行う。混雑状況取得部132は、化粧室情報記憶部121に記憶された各種の情報を用いて混雑状況を推定する混雑状況取得処理を行う。混雑状況取得部132は、使用状況取得部131により取得された各種の情報を用いて混雑状況取得処理を行う。
【0116】
混雑状況取得部132は、化粧室情報記憶部121に記憶された大便器10の数(「設置大便器数」ともいう)と、使用状況取得部131により取得された情報が使用中を示す大便器10の数(「使用中大便器数」ともいう)とに基づいて、混雑状況を推定する。混雑状況取得部132は、一のトイレ空間3について、化粧室情報記憶部121から設置大便器数を取得し、設置大便器数と、使用状況取得部131により取得された情報が示す使用中大便器数との比較に基づいて、一のトイレ空間3の混雑状況を推定する。例えば、混雑状況取得部132は、トイレ空間311について、トイレ空間311の設置大便器数と、トイレ空間311の使用中大便器数との比較に基づいて、トイレ空間311の混雑状況を推定する。
【0117】
混雑状況取得部132は、設置大便器数と使用中大便器数とを用いて、混雑状況を示す値(「混雑度」ともいう)を算出する。例えば、混雑状況取得部132は、設置大便器数で使用中大便器数を除した値を混雑度として算出する。なお、上述した混雑度の算出は一例に過ぎず、混雑状況取得部132は、任意の関数等を適宜用いて混雑度を算出してもよい。混雑状況取得部132は、設置大便器数で使用中大便器数を除して算出した混雑度に基づいて、一のトイレ空間3の混雑状況を推定する。例えば、混雑状況取得部132は、トイレ空間311について、トイレ空間311の設置大便器数でトイレ空間311の使用中大便器数を除して算出した混雑度に基づいて、トイレ空間311の混雑状況を推定する。
【0118】
例えば、混雑状況取得部132は、一のトイレ空間3について、設置大便器数が「4」であり、使用中大便器数が「0」である場合、一のトイレ空間3の混雑状況を示す値(混雑度)が「0」(=0/4)、すなわち混雑状況が空室(空き)であると推定する。例えば、混雑状況取得部132は、一のトイレ空間3について、設置大便器数が「4」であり、使用中大便器数が「4」である場合、一のトイレ空間3の混雑度が「1」(=4/4)、すなわち混雑状況が混雑(満室)であると推定する。
【0119】
なお、混雑状況取得部132は、空室、混雑の2段階のレベルに限らず、3段階以上のレベルで推定を行ってもよい。例えば、混雑状況取得部132は、混雑度が0.6以上1未満である場合、混雑状況をやや混雑を推定してもよい。例えば、混雑状況取得部132は、一のトイレ空間3について、設置大便器数が「4」であり、使用中大便器数が「3」である場合、一のトイレ空間3の混雑度が「0.75」(=3/4)、すなわち混雑状況がやや混雑であると推定する。
【0120】
処理部133は、情報提供処理を行う。処理部133は、記憶部120に記憶された各種の情報を用いて情報提供処理を行う。処理部133は、使用状況取得部131により取得された各種の情報を用いて情報提供処理を行う。処理部133は、混雑状況取得部132により算出された各種の値(情報)を用いて情報提供処理を行う。
【0121】
処理部133は、混雑状況取得部132により推定された混雑状況を用いて情報提供処理を行う。処理部133は、混雑状況取得部132により推定された混雑状況の情報を含むコンテンツ等を生成する。処理部133は、混雑情報、設備情報、位置情報等に基づくコンテンツを生成する。
【0122】
処理部133は、コンテンツを生成する処理を実行する。処理部133は、ユーザ端末200に表示させるコンテンツを生成する。例えば、処理部133は、Java(登録商標)等の種々の技術を適宜用いて、コンテンツCT11等のコンテンツを生成する。なお、処理部133は、CSSやJavaScript(登録商標)やHTMLの形式に基づいて、コンテンツCT11等のコンテンツを生成してもよい。また、例えば、処理部133は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やGIF(Graphics Interchange Format)やPNG(Portable Network Graphics)など様々な形式でコンテンツCT11等のコンテンツを生成してもよい。なお、ユーザ端末200がゲートウェイ装置100から受信した情報を基にコンテンツを生成する場合、処理部133は、コンテンツの生成を行わなくてもよい。
【0123】
処理部133は、送信部134に指示することにより、ユーザ端末200または管理者端末300に情報を提供する。処理部133は、送信部134に指示し、管理者端末300に情報を送信させる。
【0124】
送信部134は、情報を出力する出力部として機能する。送信部134は、外部の情報処理装置へ情報を送信する。送信部134は、処理部133の指示に応じて、ユーザ端末200または管理者端末300へ送信する。送信部134は、処理部133により生成された情報を、ユーザ端末200または管理者端末300へ送信する。送信部134は、処理部133により生成されたコンテンツを、ユーザ端末200へ送信する。送信部134は、混雑情報、設備情報、位置情報等に基づくコンテンツをユーザ端末200に送信する。
【0125】
送信部134は、ユーザ端末200から取得されたユーザによる清掃依頼、故障連絡、満足度評価等の情報をユーザ情報として管理者端末300に送信する。送信部134は、設備情報(設備設置情報)、利用状況情報(利用情報)、混雑情報等の情報を物件情報として管理者端末300に送信する。
【0126】
<4.ユーザ端末の構成例>
次に、ユーザ端末200の構成例について
図6を参照して説明する。
図6は実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、ユーザ端末200は、通信部211と、入力部212と、表示部213と、記憶部214と、制御部215と、音声出力部216とを有する。
【0127】
通信部211は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部211は、ネットワークN(
図3参照)と有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。通信部211は、ネットワークNと有線または無線で接続され、情報提供システム1との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部211は、ゲートウェイ装置100等の他の装置との間で情報の送受信を行う。
【0128】
入力部212は、ユーザから各種操作が入力される。入力部212は、タッチパネル機能により表示面(例えば表示部213)を介してユーザからの各種操作を受け付ける。入力部212は、タッチパネルの機能によりスマートフォン等のディスプレイ(表示面、表示画面)を介してユーザから各種操作を受け付ける。すなわち、入力部212は、ユーザ端末200の表示部213を介してユーザから各種操作を受け付ける。
【0129】
なお、入力部212によるユーザの操作の検知方式には、スマートフォンでは主に静電容量方式が採用されるが、他の検知方式である抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式など、ユーザの操作を検知できタッチパネルの機能が実現できればどのような方式を採用してもよい。
【0130】
表示部213は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現されるスマートフォン等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、ユーザ端末200は、表示部213である表示画面によりユーザの入力を受け付け、ユーザへの出力も行う。表示部213は、各種情報を表示する。表示部213は、表示制御部253の表示の制御に応じて、各種情報を表示する。例えば、表示部213は、表示制御部253の表示の制御に応じて表示態様を切り替える。
【0131】
表示部213は、ゲートウェイ装置100から提供される情報を表示する。例えば、表示部213は、ゲートウェイ装置100から提供されたコンテンツを表示する。表示部213は、
図8~
図13に示すような各種情報を表示するが、この点については後述する。
【0132】
記憶部214は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部214は、例えば、ユーザ端末200にインストールされているアプリケーション(例えばトイレ情報表示アプリケーション等)に関する情報、例えばプログラム等を記憶する。記憶部214は、情報の表示に用いる情報を記憶する。記憶部214は、表示部213に表示されるコンテンツを記憶する。
【0133】
制御部250は、CPUやMPU等によって、記憶部214に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、表示処理等の各種情報処理を行うアプリケーション(例えばトイレ情報表示アプリケーション等)のプログラムが含まれる。また、制御部250は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0134】
図6に示すように、制御部250は、取得部251と、受付部252と、表示制御部2503と、送信部254とを有し、以下に説明する表示処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部250の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する表示処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0135】
取得部251は、各種情報を取得する。例えば、取得部251は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部251は、情報提供システム1から各種情報を取得する。例えば、取得部251は、ゲートウェイ装置100等の他の装置から各種情報を取得する。例えば、取得部251は、記憶部214から各種情報を取得する。
【0136】
取得部251は、ゲートウェイ装置100から提供される情報を受信する。例えば、取得部251は、ゲートウェイ装置100からコンテンツを受信する。取得部251は、混雑情報、設備情報、位置情報等に基づくコンテンツを受信する。
【0137】
受付部252は、ユーザ端末200を利用するユーザによる入力を受け付ける。例えば、受付部252は、ユーザ端末200を利用するユーザの操作を受け付ける。例えば、受付部252は、入力部212を介してユーザの操作(入力)を受け付ける。
【0138】
受付部252は、ユーザ端末200を利用するユーザの操作に応じて、ユーザの清掃依頼の要求を受け付ける。例えば、受付部252は、特定のトイレ空間3についてのユーザの清掃依頼の要求を受け付ける。
【0139】
受付部252は、ユーザ端末200を利用するユーザの操作に応じて、ユーザの故障連絡の要求を受け付ける。例えば、受付部252は、特定のトイレ空間3についてのユーザの故障連絡の要求を受け付ける。
【0140】
受付部252は、ユーザ端末200を利用するユーザの操作に応じて、ユーザの満足度評価の要求を受け付ける。例えば、受付部252は、特定のトイレ空間3についてのユーザの満足度評価の要求を受け付ける。
【0141】
表示制御部253は、各種情報の表示を制御する。表示制御部253は、表示部213の表示を制御する。表示制御部253は、取得部251により受信された情報に基づいて、表示部213の表示を制御する。表示制御部253は、受付部252により受け付けられたユーザの操作に応じて、表示部213の表示を制御する。
【0142】
表示制御部253は、コンテンツ等の各種情報が表示されるように表示部213の表示を制御する。例えば、表示制御部253は、コンテンツCT11が表示されるように表示部213の表示を制御する。例えば、表示制御部253は、コンテンツCT12が表示されるように表示部213の表示を制御する。例えば、表示制御部253は、コンテンツCT13が表示されるように表示部213の表示を制御する。例えば、表示制御部253は、コンテンツCT14が表示されるように表示部213の表示を制御する。
【0143】
表示制御部253は、ユーザの操作に応じて、表示態様を切り替える。表示制御部253は、ユーザの操作に応じて、一覧表示(「第1表示態様」ともいう)から個別表示(「第2表示態様」ともいう)に表示態様を切り替える。表示制御部253は、ユーザのタブの選択操作に応じて、選択されたタブに対応する属性の情報の表示に表示態様を切り替える。
【0144】
例えば、表示制御部253は、コンテンツCT11中の詳細表示ボタンDB11が選択された場合、コンテンツCT11からコンテンツCT13に表示態様を切り替える。例えば、表示制御部253は、コンテンツCT12中の詳細表示ボタンDB31が選択された場合、コンテンツCT12からコンテンツCT14に表示態様を切り替える。
【0145】
例えば、表示制御部253は、選択タブがタブTU1からタブTU3に変更された場合、コンテンツCT11からコンテンツCT12に表示態様を切り替える。例えば、表示制御部253は、選択タブがタブTU1からタブTU2に変更された場合、コンテンツCT11から属性「女性」に対応する化粧室情報の表示に表示態様を切り替える。
【0146】
なお、表示制御部253は、表示する情報の生成を行なってもよい。表示制御部253は、表示するコンテンツを生成する処理を実行する。表示制御部253は、画面(表示部213)に表示するコンテンツを生成する。例えば、表示制御部253は、Java等の種々の技術を適宜用いて、コンテンツCT11等のコンテンツを生成する。なお、表示制御部253は、CSSやJavaScriptやHTMLの形式に基づいて、コンテンツCT11等のコンテンツを生成してもよい。また、例えば、表示制御部253は、JPEGやGIFやPNGなど様々な形式でコンテンツCT11等のコンテンツを生成してもよい。なお、ゲートウェイ装置100がコンテンツを生成する場合、表示制御部253は、コンテンツの生成を行わず、ゲートウェイ装置100から取得したコンテンツの表示制御のみを行ってもよい。
【0147】
送信部254は、種々の情報を送信する。例えば、送信部254は、通信部211を制御することにより、種々の情報を送信する。送信部254は、通信部211を介して、他の装置へ種々の情報を送信する。送信部254は、記憶部214に記憶された各種情報を他の装置へ送信する。
【0148】
送信部254は、各種情報を情報提供システム1へ送信する。例えば、送信部254は、各種情報をゲートウェイ装置100等の他の装置へ送信する。送信部254は、取得部251により取得された各種情報を他の装置へ送信する。送信部254は、受付部252により受け付けられたユーザの操作に応じた各種情報を他の装置へ送信する。送信部254は、表示制御部253により生成された各種情報を他の装置へ送信する。
【0149】
送信部254は、ユーザが入力した情報をゲートウェイ装置100等の他の装置へ送信する。例えば、送信部254は、ユーザが入力した情報をゲートウェイ装置100へ送信する。例えば、送信部254は、ユーザの操作に応じた要求を、使用者入力情報としてゲートウェイ装置100へ送信する。
【0150】
送信部254は、受付部252により受け付けられたユーザの清掃依頼の要求をゲートウェイ装置100へ送信する。例えば、送信部254は、特定のトイレ空間3についてのユーザの清掃依頼の要求を、使用者入力情報としてゲートウェイ装置100へ送信する。
【0151】
送信部254は、受付部252により受け付けられたユーザの故障連絡の要求をゲートウェイ装置100へ送信する。例えば、送信部254は、特定のトイレ空間3についてのユーザの故障連絡の要求を、使用者入力情報としてゲートウェイ装置100へ送信する。
【0152】
送信部254は、受付部252により受け付けられたユーザの満足度評価の要求をゲートウェイ装置100へ送信する。例えば、送信部254は、特定のトイレ空間3についてのユーザの満足度評価の要求を、使用者入力情報としてゲートウェイ装置100へ送信する。
【0153】
なお、上述した制御部250による各種の処理は、所定のアプリケーション(例えばトイレ情報表示アプリケーション等)により行われる場合、制御部250の各部は、例えば、所定のアプリケーション(例えばトイレ情報表示アプリケーション等)により実現されてもよい。例えば、制御部250による各種の処理は、外部の情報処理装置から受信した制御情報により実現されてもよい。
【0154】
音声出力部216は、音を出力する。例えば、音声出力部216は、スピーカである。音声出力部216は、制御に応じて種々の音を出力する。音声出力部216は、ユーザの操作に応じて種々の音を出力する。
【0155】
<5.処理の流れ>
ここから、
図7を用いて、情報提供処理の処理フローについて説明する。
図7は、情報提供システムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0156】
情報提供システム1は、化粧室2の各々に関する化粧室情報を記憶する(ステップS101)。例えば、情報提供システム1のゲートウェイ装置100は、化粧室2の各々に関する化粧室情報を化粧室情報記憶部121に記憶する。
【0157】
情報提供システム1は、複数の化粧室2の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する(ステップS102)。例えば、情報提供システム1のゲートウェイ装置100は、複数の化粧室2の各々に設けられた大便器10の使用状況を取得する。
【0158】
情報提供システム1は、使用対象の使用状況に基づいて前記複数の化粧室の混雑情報を取得する(ステップS103)。例えば、情報提供システム1のゲートウェイ装置100は、大便器10の使用状況に基づいて複数の化粧室2の混雑情報を取得する。
【0159】
情報提供システム1は、施設に設けられた複数の化粧室の混雑状況を表示端末に出力する(ステップS104)。例えば、情報提供システム1のゲートウェイ装置100は、施設FC1に設けられた複数の化粧室2の混雑状況を示す情報をユーザ端末200に送信する。そして、ユーザ端末200は、ゲートウェイ装置100はから受信した情報を表示する。
【0160】
<6.情報提供例>
ここから、上述した情報提供システム1を前提として、情報提供システム1において実行される情報提供の内容について各図を参照しつつ説明する。なお、上述した内容と同様の点については適宜説明を省略する。
【0161】
<6-1.第1表示態様例>
まず、
図8及び
図9を用いて、複数の化粧室の情報を一覧表示する第1表示態様の例について説明する。
図8及び
図9は、実施形態に係る情報提供の一例を示す図である。例えば、
図8は、属性が男性に対応する化粧室情報を一覧表示する第1表示態様の一例を示す図である。
図9は、属性がバリアフリー対象者に対応する化粧室情報を一覧表示する第1表示態様の一例を示す図である。
【0162】
まず、
図8を用いて、属性が男性に対応する化粧室情報を一覧表示する第1表示態様について説明する。
図8では、トイレに関する情報を表示するために用いられるユーザ端末200が、ユーザが携帯するスマートフォンである場合を一例として示す。
【0163】
なお、
図8に示すスマートフォンは一例に過ぎず、上述したように、ユーザ端末200は、スマートフォンに限らず、ユーザが利用する任意のデバイスが採用可能である。
【0164】
図8に示す表示の説明に先だって、
図8に示す表示に関連するユーザ端末200の構成等について説明する。
図8では、ユーザ端末200は、トイレ情報を表示するトイレ情報表示アプリケーション(以下「トイレ情報表示アプリ」ともいう)をインストール済みであるものとする。例えば、ユーザ端末200は、
図8に示すような表示、及びユーザ操作の受け付け等の処理をトイレ情報表示アプリにより行う。
【0165】
ここから、
図8に示す表示について説明する。
図8のユーザ端末200は、ユーザの操作に応じて、属性が男性に対応する化粧室情報を一覧表示する第1表示態様のコンテンツCT11が表示部213に表示された状態を示す。例えば、コンテンツCT11は、属性「男性」に対応する複数のトイレ空間3(「男性トイレ」ともいう)に関する化粧室情報が第1表示態様で表示される男性トイレ一覧コンテンツである。
【0166】
コンテンツCT11は、タブTU1~TU3のうち選択されたタブTU1に対応する情報を表示する領域AR11を含む。なお、以下では、タブTU1~TU3等のタブを区別せずに説明する場合、「タブTU」と記載する場合がある。また、
図8では、ユーザがアンケートに回答するためのアンケート回答ボタンBT1がコンテンツCT11に含まれる場合を一例として示すが、コンテンツCT11には、アンケート回答ボタンBT1は含まれなくてもよい。例えば、ユーザがアンケート回答ボタンBT1を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザに回答させるアンケートの情報を表示する。
【0167】
図8のユーザ端末200は、属性「男性」に対応するタブTU1、属性「女性」に対応するタブTU2、属性「バリアフリー対象者」に対応するタブTU3の3つのタブTUが表示され、タブTU1が選択された状態を示す。なお、
図8では、選択中のタブTUであるタブTU1以外のタブTU2及びタブTU3にハッチングを付すことより、タブTU1が選択中であり、タブTU2及びタブTU3が非選択の状態であることを示す。
【0168】
このように、
図8のユーザ端末200においては、タブTU1が選択された状態であり、コンテンツCT11の領域AR11に属性「男性」に対応する化粧室情報が表示される。
図8では、コンテンツCT11の領域AR11には、施設FC1の3階の南側トイレ(化粧室2
5に対応)、施設FC1の3階の北側トイレ(化粧室2
6に対応)、施設FC1の2階の南側トイレ(化粧室2
3に対応)等の複数の化粧室2の化粧室情報(「第1化粧室情報」ともいう)が一覧表示される。
【0169】
なお、ユーザ端末200は、ユーザの操作に応じて、コンテンツCT11の領域AR11に他の化粧室2の化粧室情報を表示してもよい。例えば、ユーザ端末200は、ユーザがコンテンツCT11の領域AR11にタッチした指を上下方向に移動させるスクロール操作等に応じて、施設FC1の4階の化粧室2(化粧室27、28に対応)の化粧室情報、施設FC1の1階の化粧室2の化粧室情報(化粧室21、22に対応)の化粧室情報等を表示してもよい。
【0170】
例えば、ユーザ端末200は、トイレ情報表示アプリの起動時に最初に表示されるトップ画面に含まれる3つの属性の各々に対応するピクトグラムAT1~AT3の選択に応じて、表示を行ってもよい。例えば、ユーザ端末200は、トップ画面に表示されたピクトグラムAT1~AT3のうち、ピクトグラムAT1をユーザが選択した場合、ピクトグラムAT1(すなわち男性)に対応する男性トイレ一覧コンテンツであるコンテンツCT11を表示する。このように、トイレ情報表示アプリのトップ画面は、タブTU1~TU3の各々に対応して表示されるピクトグラムAT1~AT3が表示され、その中からユーザが選択したピクトグラムATに対応するタブTUが選択された状態に表示が切り替わる。なお、上記のトップ画面からの表示の切り替えは一例に過ぎず、ユーザ端末200は、任意の態様により表示を切り替えてもよい。
【0171】
図8に示すように、属性「男性」に対応する第1化粧室情報には、化粧室2に含まれる属性「男性」に対応するトイレ空間3(男性トイレ)の情報が含まれる。
図8では、ユーザ端末200は、コンテンツCT11の領域AR11に、施設FC1の3階の南側トイレのうち男性トイレの第1化粧室情報INF11、施設FC1の3階の北側トイレのうち男性トイレの第1化粧室情報INF12、施設FC1の2階の南側トイレのうち男性トイレの第1化粧室情報INF13を表示する。以下では、第1化粧室情報INF11~INF33等の第1化粧室情報を区別せずに説明する場合、「第1化粧室情報INF」と記載する場合がある。
【0172】
第1化粧室情報INF11は、施設FC1の3階の南側トイレのうち男性トイレ(以下「3階の南側男性トイレ」ともいう)の混雑状況を示す混雑情報CG11、3階の南側男性トイレの設備を示す設備情報PG11を含む。
【0173】
図8では、混雑情報CG11は、3階の南側男性トイレが空いていることを示す。なお、図面上では、色の表現をハッチングの差異で示すが、混雑情報CG11は、混雑度が低い程、寒色系の色(青等)で表示され、混雑度が高い程、暖色系の色(赤等)で表示される。また、
図8ではバーインジケータ、「空」という文字及び色の形式で、混雑状況を示す場合を一例として示すが、混雑情報CG11は、バーインジケータ、文字及び色の形式に限らず、例えばバーインジケータのみの表示、混雑度の数値表示等の任意の表示形式であってもよい。
【0174】
また、
図8では、設備情報PG11は、ベビーシート41に対応するピクトグラム、及びおむつ交換台42に対応するピクトグラムが含まれる。すなわち、設備情報PG11は、3階の南側男性トイレには、ベビーシート41及びおむつ交換台42が設置されていることを示す。なお、上記は一例に過ぎず、設備情報PG11は、3階の南側男性トイレにベビーシート41及びおむつ交換台42が設置されていることを文字(ベビーシート有り、おむつ交換台有り等)等の任意の形式で示してもよい。以下では、混雑情報CG11~CG13等の混雑情報を区別せずに説明する場合、「混雑情報CG」と記載する場合があり、設備情報PG11~PG35等の混雑情報を区別せずに説明する場合、「設備情報PG」と記載する場合がある。
【0175】
また、第1化粧室情報INF11は、3階の南側男性トイレの清掃を依頼するための清掃リクエストボタンRB11は、3階の南側男性トイレの評価を行うためのトイレ評価ボタンEB11を含む。
【0176】
例えば、ユーザが清掃リクエストボタンRB11を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザに3階の南側男性トイレについて清掃を依頼するための情報を表示する。この場合、ユーザ端末200は、3階の南側男性トイレについて管理者に清掃をリクエストするために必要な情報をユーザから受け付けるための情報(「リクエストコンテンツ」ともいう)を表示する。例えば、ユーザ端末200は、3階の南側男性トイレについて、管理者にどのような内容(床、洗面台、小便器、個室内等)の清掃を依頼するかをユーザに選択させる一覧リストを含むリクエストコンテンツを表示してもよい。なお、リクエストコンテンツには、トイレットペーパーの補充を依頼する情報、洗面台、小便器、個室内等の故障を連絡するための情報が含まれてもよい。そして、ユーザ端末200は、ユーザから選択を受け付けた場合、ユーザが選択した清掃の内容を示す情報を、3階の南側男性トイレが清掃対象であることを示す情報とともに、ゲートウェイ装置100へ送信する。なお、上記は一例に過ぎず、ユーザ端末200は、任意の態様により、ユーザによる清掃の依頼を受け付けてもよい。
【0177】
例えば、ユーザがトイレ評価ボタンEB11を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザが3階の南側男性トイレについて評価するための情報を表示する。この場合、ユーザ端末200は、3階の南側男性トイレについて評価の入力をユーザから受け付けための情報を表示する。例えば、ユーザ端末200は、3階の南側男性トイレについて、総合評価、よかったところ、改善点等をユーザに選択させる一覧リストを表示してもよい。そして、ユーザ端末200は、ユーザから選択を受け付けた場合、ユーザが選択した評価の内容を示す情報を、3階の南側男性トイレが評価対象であることを示す情報とともに、ゲートウェイ装置100へ送信する。なお、上記は一例に過ぎず、ユーザ端末200は、任意の態様により、ユーザによる評価を受け付けてもよい。
【0178】
第1化粧室情報INF11は、3階の南側男性トイレの化粧室情報のみを表示させるための表示切替ボタンDB11、3階の南側男性トイレを含むマップ情報を表示させるためのマップ表示ボタンIC11を含む。例えば、ユーザが表示切替ボタンDB11を選択した場合、ユーザ端末200は、3階の南側男性トイレについての化粧室情報のみを表示するが、この点については
図10で説明する。また、ユーザがマップ表示ボタンIC11を選択した場合、ユーザ端末200は、3階の南側男性トイレを含むフロアマップを表示するが、この点については
図12で説明する。
【0179】
第1化粧室情報INF12は、施設FC1の3階の北側トイレのうち男性トイレ(以下「3階の北側男性トイレ」ともいう)の混雑状況を示す混雑情報CG12、3階の北側男性トイレの設備を示す設備情報PG12を含む。なお、第1化粧室情報INF12について、第1化粧室情報INF11と同様の点については適宜説明を省略する。
【0180】
図8では、混雑情報CG12は、3階の北側男性トイレが混雑していることを示す。また、
図8では、設備情報PG12は、ベビーシート41に対応するピクトグラム、及びおむつ交換台42に対応するピクトグラムが含まれる。すなわち、設備情報PG12は、3階の北側男性トイレには、ベビーシート41及びおむつ交換台42が設置されていることを示す。
【0181】
また、第1化粧室情報INF12は、3階の北側男性トイレの清掃を依頼するための清掃リクエストボタンRB12は、3階の北側男性トイレの評価を行うためのトイレ評価ボタンEB12を含む。
【0182】
例えば、ユーザが清掃リクエストボタンRB12を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザに3階の北側男性トイレについて清掃を依頼するための情報を表示する。例えば、ユーザがトイレ評価ボタンEB12を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザが3階の北側男性トイレについて評価するための情報を表示する。
【0183】
第1化粧室情報INF12は、3階の北側男性トイレの化粧室情報のみを表示させるための表示切替ボタンDB12、3階の北側男性トイレを含むマップ情報を表示させるためのマップ表示ボタンIC12を含む。例えば、ユーザが表示切替ボタンDB12を選択した場合、ユーザ端末200は、3階の北側男性トイレについての化粧室情報のみを表示する。また、ユーザがマップ表示ボタンIC12を選択した場合、ユーザ端末200は、3階の北側男性トイレを含むフロアマップを表示する。
【0184】
第1化粧室情報INF13は、施設FC1の2階の南側トイレのうち男性トイレ(以下「2階の南側男性トイレ」ともいう)の混雑状況を示す混雑情報CG13、2階の南側男性トイレの設備を示す設備情報PG13を含む。なお、第1化粧室情報INF13について、第1化粧室情報INF11、INF12と同様の点については適宜説明を省略する。
【0185】
図8では、混雑情報CG13は、2階の南側男性トイレがやや混雑していることを示す。また、
図8では、設備情報PG13は、ベビーシート41に対応するピクトグラムが含まれる。すなわち、設備情報PG13は、2階の南側男性トイレには、ベビーシート41が設置されていることを示す。
【0186】
また、第1化粧室情報INF13は、2階の南側男性トイレの清掃を依頼するための清掃リクエストボタンRB13は、2階の南側男性トイレの評価を行うためのトイレ評価ボタンEB13を含む。
【0187】
例えば、ユーザが清掃リクエストボタンRB13を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザに2階の南側男性トイレについて清掃を依頼するための情報を表示する。例えば、ユーザがトイレ評価ボタンEB13を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザが2階の南側男性トイレについて評価するための情報を表示する。
【0188】
第1化粧室情報INF13は、2階の南側男性トイレの化粧室情報のみを表示させるための表示切替ボタンDB13、2階の南側男性トイレを含むマップ情報を表示させるためのマップ表示ボタンIC13を含む。例えば、ユーザが表示切替ボタンDB13を選択した場合、ユーザ端末200は、2階の南側男性トイレについての化粧室情報のみを表示する。また、ユーザがマップ表示ボタンIC13を選択した場合、ユーザ端末200は、2階の南側男性トイレを含むフロアマップを表示する。
【0189】
上述したように、情報提供システム1では、混雑情報CGにより、施設内のトイレの混雑状況について、階数、トイレ空間3毎に表示されどのトイレが空いているのか、混んでいるのか等をユーザに一目で把握させることができる。また、例えば、おむつ交換台などが施設内の全ての化粧室(トイレ空間)に設けられていることは稀である。したがって、利用者にとっては、各化粧室の備品など、詳細情報を把握できたほうが利便性の面から好ましい。そこで、情報提供システム1では、設備情報PGにより、トイレ空間3毎の設備をユーザが把握でき、小さな子供を連れたユーザ等であっても安心してトイレを探して利用することを可能にすることができる。これにより、ユーザは、所望のトイレの設備を素早く探すことができる。このように、情報提供システム1は、適切な情報提供を可能にすることができる。したがって、情報提供システム1は、トイレの使用者(ユーザ)の利便性を向上させることができる。
【0190】
また、情報提供システム1では、ユーザがトイレ内で汚れや設備の故障を見つけた場合に簡単に管理者に連絡することを可能にし、施設をきれいに保つことを可能にする。また、情報提供システム1では、管理者は、連絡や満足度評価を清掃や設備管理の効率化に活用することができる。このように、情報提供システム1は、ユーザが汚れや故障を気軽に管理者に連絡することを可能にし、管理者がユーザからの情報を活用して清掃や設備管理の効率化することを可能にする。このように、情報提供システム1は、適切な情報提供を可能にすることができる。したがって、情報提供システム1は、トイレの使用者(ユーザ)及び管理者の利便性を向上させることができる。
【0191】
また、
図8では、例えば、ユーザ端末200のタブTU2が表示された範囲へのタッチ(接触)等により、ユーザがタブTU2を選択した場合、ユーザ端末200は、選択されたタブTU2、すなわち属性「女性」に対応する化粧室情報を一覧表示する第1表示態様のコンテンツを表示する。例えば、属性が女性に対応する化粧室情報を一覧表示する第1表示態様のコンテンツは、複数の女性トイレに関する化粧室情報が第1表示態様で表示される女性トイレ一覧コンテンツである。なお、女性トイレ一覧コンテンツについては、各トイレ空間3の混雑状況や設備等に応じて、混雑情報CGや設備情報PG等が異なる点以外は、コンテンツCT11と同様であるため、説明を省略する。
【0192】
また、ユーザ端末200は、女性トイレ一覧コンテンツが表示された状態で、ユーザがタブTU1を選択した場合、ユーザ端末200は、選択されたタブTU1、すなわち属性「男性」に対応する男性トイレ一覧コンテンツ(コンテンツCT11等)を表示する。このように、ユーザ端末200は、ユーザのタブTUの選択に応じて、各属性に対応する第1表示態様のコンテンツを切り替えて表示する。
【0193】
例えばファミリー層等のトイレの使い勝手を考えると、特定階の化粧室2でトイレ利用者の属性を対比したい場合がある。具体的には、ファミリーで化粧室2を利用する場合には、ベビーシート41が女性側にあるか、男性側にあるかを確認可能な場合、実際に化粧室2に入らずとも、子供の面倒を男性及び女性のうちいずれの属性のユーザが担うかを割り当てられることができる。そこで、情報提供システム1は、タブTUの選択に応じて属性ごとの情報を切り替えて表示することで、属性ごとのトイレ空間3に設けられた設備などを確認することができ、ユーザの利便性を向上させた情報提供を行うことができる。
【0194】
また、
図8では、ユーザがタブTU3を選択した場合、ユーザ端末200は、選択されたタブTU3、すなわち属性「バリアフリー対象者」に対応する化粧室情報を一覧表示する第1表示態様のコンテンツを表示する。例えば、属性がバリアフリー対象者に対応する化粧室情報を一覧表示する第1表示態様のコンテンツは、複数のバリアフリートイレに関する化粧室情報が第1表示態様で表示されるバリアフリートイレ一覧コンテンツである。バリアフリートイレ一覧コンテンツの一例について、
図9を用いて説明する。なお、
図8と同様の点については適宜説明を省略する。
【0195】
図9のユーザ端末200は、ユーザの操作に応じて、属性がバリアフリー対象者に対応する化粧室情報を一覧表示する第1表示態様のコンテンツCT12が表示部213に表示された状態を示す。例えば、コンテンツCT12は、属性「バリアフリー対象者」に対応する複数のトイレ空間3(「バリアフリートイレ」ともいう)に関する化粧室情報が第1表示態様で表示されるバリアフリートイレ一覧コンテンツである。
【0196】
ここで、コンテンツCT12は、タブTU1~TU3のうち選択されたタブTU3に対応する情報を表示する領域AR31を含む。また、
図9では、ユーザがアンケートに回答するためのアンケート回答ボタンBT1がコンテンツCT12に含まれる場合を一例として示すが、コンテンツCT12には、アンケート回答ボタンBT1は含まれなくてもよい。
図9のユーザ端末200は、3つのタブTUが表示され、タブTU3が選択された状態を示す。
【0197】
このように、
図9のユーザ端末200においては、タブTU3が選択された状態であり、コンテンツCT12の領域AR31に属性「バリアフリー対象者」に対応する化粧室情報が表示される。
図9では、コンテンツCT12の領域AR31には、施設FC1の3階の南側トイレ(化粧室2
5に対応)、施設FC1の3階の北側トイレ(化粧室2
6に対応)、施設FC1の2階の南側トイレ(化粧室2
3に対応)等の複数の化粧室2の化粧室情報(第1化粧室情報)が一覧表示される。なお、ユーザ端末200は、ユーザの操作に応じて、コンテンツCT12の領域AR31に他の化粧室2の化粧室情報を表示してもよい。
【0198】
図9に示すように、属性「バリアフリー対象者」に対応する第1化粧室情報には、化粧室2に含まれる属性「バリアフリー対象者」に対応するトイレ空間3(バリアフリートイレ)の情報が含まれる。
図9では、ユーザ端末200は、コンテンツCT12の領域AR31に、施設FC1の3階の南側トイレのうちバリアフリートイレの第1化粧室情報INF31、施設FC1の3階の北側トイレのうちバリアフリートイレの第1化粧室情報INF32、施設FC1の2階の南側トイレのうちバリアフリートイレの第1化粧室情報INF33を表示する。なお、第1化粧室情報INF31~INF33について、
図8で説明した第1化粧室情報INF11~INF13等と同様の点については適宜説明を省略する。
【0199】
第1化粧室情報INF31は、施設FC1の3階の南側トイレのうちバリアフリートイレ(以下「3階の南側バリアフリートイレ」ともいう)の設備を示す設備情報PG31を含む。このように、バリアフリートイレに関する第1化粧室情報INFは、混雑状況を示す混雑情報を含まない点において、男性トイレまたは女性トイレに関する第1化粧室情報INFと相違する。なお、バリアフリートイレに関する第1化粧室情報INFにも、混雑状況を示す混雑情報が含まれてもよい。
【0200】
図9では、設備情報PG31は、ベビーシート41に対応するピクトグラム、おむつ交換台42に対応するピクトグラム、着替え台43に対応するピクトグラム、及びオストメイト44に対応するピクトグラムが含まれる。すなわち、設備情報PG31は、3階の南側バリアフリートイレには、ベビーシート41、おむつ交換台42、着替え台43、及びオストメイト44が設置されていることを示す。
【0201】
また、第1化粧室情報INF31は、3階の南側バリアフリートイレの清掃を依頼するための清掃リクエストボタンRB31は、3階の南側バリアフリートイレの評価を行うためのトイレ評価ボタンEB31を含む。
【0202】
例えば、ユーザが清掃リクエストボタンRB31を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザに3階の南側バリアフリートイレについて清掃を依頼するための情報を表示する。例えば、ユーザがトイレ評価ボタンEB31を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザが3階の南側バリアフリートイレについて評価するための情報を表示する。
【0203】
第1化粧室情報INF31は、3階の南側バリアフリートイレの化粧室情報のみを表示させるための表示切替ボタンDB31、3階の南側バリアフリートイレを含むマップ情報を表示させるためのマップ表示ボタンIC31を含む。例えば、ユーザが表示切替ボタンDB31を選択した場合、ユーザ端末200は、3階の南側バリアフリートイレについての化粧室情報のみを表示するが、この点については
図11で説明する。また、ユーザがマップ表示ボタンIC31を選択した場合、ユーザ端末200は、3階の南側バリアフリートイレを含むフロアマップを表示する。
【0204】
第1化粧室情報INF32は、施設FC1の3階の北側トイレのうちバリアフリートイレ(以下「3階の北側バリアフリートイレ」ともいう)の設備を示す設備情報PG32を含む。
図9では、設備情報PG32は、ベビーシート41に対応するピクトグラム、おむつ交換台42に対応するピクトグラム、着替え台43に対応するピクトグラム、及びオストメイト44に対応するピクトグラムが含まれる。すなわち、設備情報PG32は、3階の北側バリアフリートイレには、ベビーシート41、おむつ交換台42、着替え台43、及びオストメイト44が設置されていることを示す。
【0205】
また、第1化粧室情報INF32は、3階の北側バリアフリートイレの清掃を依頼するための清掃リクエストボタンRB32は、3階の北側バリアフリートイレの評価を行うためのトイレ評価ボタンEB32を含む。
【0206】
例えば、ユーザが清掃リクエストボタンRB32を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザに3階の北側バリアフリートイレについて清掃を依頼するための情報を表示する。例えば、ユーザがトイレ評価ボタンEB32を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザが3階の北側バリアフリートイレについて評価するための情報を表示する。
【0207】
第1化粧室情報INF32は、3階の北側バリアフリートイレの化粧室情報のみを表示させるための表示切替ボタンDB32、3階の北側バリアフリートイレを含むマップ情報を表示させるためのマップ表示ボタンIC32を含む。例えば、ユーザが表示切替ボタンDB32を選択した場合、ユーザ端末200は、3階の北側バリアフリートイレについての化粧室情報のみを表示する。また、ユーザがマップ表示ボタンIC32を選択した場合、ユーザ端末200は、3階の北側バリアフリートイレを含むフロアマップを表示する。
【0208】
第1化粧室情報INF33は、施設FC1の2階の南側トイレのうちバリアフリートイレ(以下「2階の南側バリアフリートイレ」ともいう)の設備を示す設備情報PG33を含む。また、
図9では、設備情報PG33は、ベビーシート41に対応するピクトグラム、おむつ交換台42に対応するピクトグラム、着替え台43に対応するピクトグラム、及びオストメイト44に対応するピクトグラムが含まれる。すなわち、設備情報PG33は、2階の南側バリアフリートイレには、ベビーシート41、おむつ交換台42、着替え台43、及びオストメイト44が設置されていることを示す。
【0209】
また、第1化粧室情報INF33は、2階の南側バリアフリートイレの清掃を依頼するための清掃リクエストボタンRB33は、2階の南側バリアフリートイレの評価を行うためのトイレ評価ボタンEB33を含む。
【0210】
例えば、ユーザが清掃リクエストボタンRB33を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザに2階の南側バリアフリートイレについて清掃を依頼するための情報を表示する。例えば、ユーザがトイレ評価ボタンEB33を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザが2階の南側バリアフリートイレについて評価するための情報を表示する。
【0211】
第1化粧室情報INF33は、2階の南側バリアフリートイレの化粧室情報のみを表示させるための表示切替ボタンDB33、2階の南側バリアフリートイレを含むマップ情報を表示させるためのマップ表示ボタンIC33を含む。例えば、ユーザが表示切替ボタンDB33を選択した場合、ユーザ端末200は、2階の南側バリアフリートイレについての化粧室情報のみを表示する。また、ユーザがマップ表示ボタンIC33を選択した場合、ユーザ端末200は、2階の南側バリアフリートイレを含むフロアマップを表示する。
【0212】
図9では、例えば、ユーザがタブTU2を選択した場合、ユーザ端末200は、選択されたタブTU2の属性「女性」に対応する女性トイレ一覧コンテンツを表示する。
図9では、例えば、ユーザがタブTU1を選択した場合、ユーザ端末200は、選択されたタブTU1の属性「男性」に対応する男性トイレ一覧コンテンツ(コンテンツCT11等)を表示する。
【0213】
<6-2.第2表示態様例>
次に、
図10及び
図11を用いて、特定の化粧室の情報を表示する第2表示態様の例について説明する。
図10及び
図11は、実施形態に係る情報提供の一例を示す図である。例えば、
図10は、属性が男性に対応する特定の化粧室の化粧室情報を表示する第2表示態様の一例を示す図である。
図11は、属性がバリアフリー対象者に対応する特定の化粧室の化粧室情報を表示する第2表示態様の一例を示す図である。なお、上述した内容と同様の点については適宜説明を省略する。
【0214】
まず、
図10を用いて、属性が男性に対応する特定の化粧室の化粧室情報を表示する第2表示態様について説明する。
【0215】
図10のユーザ端末200は、ユーザの操作に応じて、属性が男性に対応する特定の化粧室の化粧室情報のみを表示する第2表示態様のコンテンツCT13が表示部213に表示された状態を示す。例えば、コンテンツCT13は、属性「男性」に対応する1つのトイレ空間3(男性トイレ)に関する化粧室情報が第2表示態様で表示される特定男性トイレ情報コンテンツである。
【0216】
例えば、ユーザ端末200は、
図8に示すコンテンツCT11中の表示切替ボタンDB11をユーザが選択した場合、
図10に示すような3階の南側男性トイレについての化粧室情報のみを含むコンテンツCT13を表示する。コンテンツCT13は、タブTU1~TU3のうち選択されたタブTU1に対応する情報を表示する領域AR12を含む。また、
図10では、ユーザがアンケートに回答するためのアンケート回答ボタンBT1がコンテンツCT13に含まれる場合を一例として示すが、コンテンツCT13には、アンケート回答ボタンBT1は含まれなくてもよい。
図10のユーザ端末200は、3つのタブTUが表示され、タブTU1が選択された状態を示す。
【0217】
このように、
図10のユーザ端末200においては、タブTU1が選択された状態であり、コンテンツCT13の領域AR12に特定の化粧室2について、第1化粧室情報の少なくとも一部を詳細化した化粧室情報(「第2化粧室情報」ともいう)が表示される。
図10では、コンテンツCT13の領域AR12には、3階の南側男性トイレについての第2化粧室情報のみが表示される。
【0218】
図10に示すように、属性「男性」に対応する特定の化粧室2についての第2化粧室情報には、特定の化粧室2に含まれる属性「男性」に対応するトイレ空間3(男性トイレ)の情報が含まれる。
図10では、ユーザ端末200は、コンテンツCT13の領域AR12に、施設FC1の3階の南側トイレのうち男性トイレ(3階の南側男性トイレ)の第2化粧室情報SNF11を表示する。以下では、第2化粧室情報SNF11、SNF12等の第2化粧室情報を区別せずに説明する場合、「第2化粧室情報SNF」と記載する場合がある。
【0219】
第2化粧室情報SNF11は、施設FC1の3階の南側トイレのうち男性トイレ(3階の南側男性トイレ)の混雑状況を示す混雑情報CR11、3階の南側男性トイレの設備を示す設備情報PG15を含む。
【0220】
図10では、混雑情報CR11は、3階の南側男性トイレが空いていることを示す。
図10では、混雑情報CR11は、3階の南側男性トイレが空いていることを「このトイレは空いています」のように文章で示す情報を含む。このように、第2化粧室情報SNF11は、第1化粧室情報INF11での3階の南側男性トイレの情報をより詳細化した情報を含む。これにより、ユーザは、3階の南側男性トイレが空いていることを明確に把握することができる。
【0221】
また、
図10では、設備情報PG15は、ベビーシート41に対応するピクトグラム、及びおむつ交換台42に対応するピクトグラムが含まれる。すなわち、設備情報PG15は、3階の南側男性トイレには、ベビーシート41及びおむつ交換台42が設置されていることを示す。
【0222】
また、第2化粧室情報SNF11は、3階の南側男性トイレの状況を示す画像情報IG15を含む。
図10では、第2化粧室情報SNF11は、3階の南側男性トイレの内部の状況の具体的なイメージに示す画像情報IG15を含む。このように、第2化粧室情報SNF11は、第1化粧室情報INF11での3階の南側男性トイレの情報をより詳細化した情報を含む。これにより、ユーザは、3階の南側男性トイレの状態をより詳細に把握することができる。
【0223】
また、第2化粧室情報SNF11は、3階の南側男性トイレの清掃を依頼するための清掃リクエストボタンRB15は、3階の南側男性トイレの評価を行うためのトイレ評価ボタンEB15を含む。
【0224】
例えば、ユーザが清掃リクエストボタンRB15を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザに3階の南側男性トイレについて清掃を依頼するための情報を表示する。例えば、ユーザがトイレ評価ボタンEB15を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザが3階の南側男性トイレについて評価するための情報を表示する。
【0225】
また、第2化粧室情報SNF11は、3階の南側男性トイレを含むマップ情報を表示させるためのマップ表示ボタンIC15を含む。ユーザがマップ表示ボタンIC15を選択した場合、マップ表示ボタンIC11が選択された場合と同様に、ユーザ端末200は、3階の南側男性トイレを含むフロアマップを表示するが、この点については
図12で説明する。
【0226】
図10では、例えば、ユーザ端末200の左上の「戻る」と表示された範囲へのタッチ(接触)等により、ユーザが戻る処理を選択した場合、ユーザ端末200は、コンテンツCT13からコンテンツCT11に表示を切り替える。このように、ユーザ端末200は、ユーザの操作に応じて、第2表示態様から第1表示態様へ表示を切り替えることができる。
【0227】
図10では、例えば、ユーザがタブTU2を選択した場合、ユーザ端末200は、施設FC1の3階の南側トイレのうち、選択されたタブTU2、すなわち属性「女性」に対応するトイレ空間3(3階の南側女性トイレ)の第2化粧室情報SNFを表示する。なお、施設FC1の3階の南側トイレに属性「女性」に対応するトイレ空間3が含まれない場合、
図10では、タブTU2が選択不可能であってもよい。
【0228】
図10では、例えば、ユーザがタブTU3を選択した場合、ユーザ端末200は、施設FC1の3階の南側トイレのうち、選択されたタブTU3、すなわち属性「バリアフリー対象者」に対応するトイレ空間3(3階の南側バリアフリートイレ)の第2化粧室情報SNFを表示する。なお、施設FC1の3階の南側トイレに属性「バリアフリー対象者」に対応するトイレ空間3が含まれない場合、
図10では、タブTU3が選択不可能であってもよい。
【0229】
次に、
図11を用いて、属性がバリアフリー対象者に対応する特定の化粧室の化粧室情報を表示する第2表示態様について説明する。
【0230】
図11のユーザ端末200は、ユーザの操作に応じて、属性がバリアフリー対象者に対応する特定の化粧室の化粧室情報のみを表示する第2表示態様のコンテンツCT14が表示部213に表示された状態を示す。例えば、コンテンツCT14は、属性「バリアフリー対象者」に対応する1つのトイレ空間3(バリアフリートイレ)に関する化粧室情報が第2表示態様で表示される特定バリアフリートイレ情報コンテンツである。
【0231】
例えば、ユーザ端末200は、
図9に示すコンテンツCT12中の表示切替ボタンDB31をユーザが選択した場合、
図11に示すような3階の南側バリアフリートイレについての化粧室情報のみを含むコンテンツCT14を表示する。コンテンツCT14は、タブTU1~TU3のうち選択されたタブTU3に対応する情報を表示する領域AR32を含む。また、
図11では、ユーザがアンケートに回答するためのアンケート回答ボタンBT1がコンテンツCT14に含まれる場合を一例として示すが、コンテンツCT14には、アンケート回答ボタンBT1は含まれなくてもよい。
図11のユーザ端末200は、3つのタブTUが表示され、タブTU3が選択された状態を示す。
【0232】
このように、
図11のユーザ端末200においては、タブTU3が選択された状態であり、コンテンツCT14の領域AR32に特定の化粧室2について、第1化粧室情報の少なくとも一部を詳細化した化粧室情報(第2化粧室情報)が表示される。
図11では、コンテンツCT14の領域AR32には、3階の南側バリアフリートイレについての第2化粧室情報のみが表示される。
【0233】
図11に示すように、属性「バリアフリー対象者」に対応する特定の化粧室2についての第2化粧室情報には、特定の化粧室2に含まれる属性「バリアフリー対象者」に対応するトイレ空間3(バリアフリートイレ)の情報が含まれる。
図11では、ユーザ端末200は、コンテンツCT14の領域AR32に、施設FC1の3階の南側トイレのうちバリアフリートイレ(3階の南側バリアフリートイレ)の第2化粧室情報SNF12を表示する。
【0234】
第2化粧室情報SNF12は、施設FC1の3階の南側トイレのうちバリアフリートイレ(3階の南側バリアフリートイレ)の設備を示す設備情報PG35を含む。このように、バリアフリートイレに関する第2化粧室情報SNFは、混雑状況を示す混雑情報を含まない点において、男性トイレまたは女性トイレに関する第2化粧室情報SNFと相違する。なお、バリアフリートイレに関する第2化粧室情報SNFにも、混雑状況を示す混雑情報が含まれてもよい。
【0235】
また、
図11では、設備情報PG35は、ベビーシート41に対応するピクトグラム、おむつ交換台42に対応するピクトグラム、着替え台43に対応するピクトグラム、及びオストメイト44に対応するピクトグラムが含まれる。すなわち、設備情報PG35は、3階の南側バリアフリートイレには、ベビーシート41、おむつ交換台42、着替え台43、及びオストメイト44が設置されていることを示す。
【0236】
また、第2化粧室情報SNF12は、3階の南側バリアフリートイレの状況を示す画像情報IG35を含む。
図11では、第2化粧室情報SNF112、3階の南側バリアフリートイレの内部の状況の具体的なイメージに示す画像情報IG35を含む。このように、第2化粧室情報SNF12は、第1化粧室情報INF11での3階の南側バリアフリートイレの情報をより詳細化した情報を含む。これにより、ユーザは、3階の南側バリアフリートイレの状態をより詳細に把握することができる。
【0237】
また、第2化粧室情報SNF12は、3階の南側バリアフリートイレの清掃を依頼するための清掃リクエストボタンRB35は、3階の南側バリアフリートイレの評価を行うためのトイレ評価ボタンEB35を含む。
【0238】
例えば、ユーザが清掃リクエストボタンRB35を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザに3階の南側バリアフリートイレについて清掃を依頼するための情報を表示する。例えば、ユーザがトイレ評価ボタンEB35を選択した場合、ユーザ端末200は、ユーザが3階の南側バリアフリートイレについて評価するための情報を表示する。
【0239】
また、第2化粧室情報SNF12は、3階の南側バリアフリートイレを含むマップ情報を表示させるためのマップ表示ボタンIC35を含む。ユーザがマップ表示ボタンIC35を選択した場合、マップ表示ボタンIC31が選択された場合と同様に、ユーザ端末200は、3階の南側バリアフリートイレを含むフロアマップを表示する。
【0240】
図11では、例えば、ユーザ端末200の左上の「戻る」と表示された範囲へのタッチ(接触)等により、ユーザが戻る処理を選択した場合、ユーザ端末200は、コンテンツCT14からコンテンツCT12に表示を切り替える。このように、ユーザ端末200は、ユーザの操作に応じて、第2表示態様から第1表示態様へ表示を切り替えることができる。
【0241】
図10では、例えば、ユーザがタブTU1を選択した場合、ユーザ端末200は、施設FC1の3階の南側トイレのうち、選択されたタブTU1、すなわち属性「男性」に対応するトイレ空間3(3階の南側男性トイレ)の第2化粧室情報SNF11を表示する。なお、施設FC1の3階の南側トイレに属性「男性」に対応するトイレ空間3が含まれない場合、
図10では、タブTU1が選択不可能であってもよい。
【0242】
図10では、例えば、ユーザがタブTU2を選択した場合、ユーザ端末200は、施設FC1の3階の南側トイレのうち、選択されたタブTU2、すなわち属性「女性」に対応するトイレ空間3(3階の南側女性トイレ)の第2化粧室情報SNFを表示する。なお、施設FC1の3階の南側トイレに属性「女性」に対応するトイレ空間3が含まれない場合、
図10では、タブTU2が選択不可能であってもよい。
【0243】
上述したように、情報提供システム1は、施設に設けられた複数の化粧室2の混雑状況をユーザ端末200に出力する。情報提供システム1は、第1表示形態において複数の化粧室2から化粧室2の選択を受け付けた場合、第1表示形態から、選択に対応する化粧室2の第2化粧室情報をユーザ端末200に表示させる第2表示形態に遷移させる。
【0244】
情報提供システム1は、ユーザ端末200に混雑情報を含む化粧室情報を表示させ、化粧室情報の表示を、化粧室2を使用すると想定される人の属性ごとに切替可能である。情報提供システム1は、化粧室情報の表示を、属性ごとに対応するタブTUの選択により切替可能である。タブTUには、対応する属性を示す情報が表示される。これにより、ユーザは、自身が見たい属性の情報を適切に選択することができる。
【0245】
また、ユーザ端末200における表示態様は、第1表示形態と、第1表示形態と異なる情報を表示させる第2表示形態とを含む。ユーザ端末200における表示態様は、複数の化粧室2の混雑情報と化粧室情報とに基づく複数の化粧室2の第1化粧室情報をユーザ端末200に表示させる第1表示形態と、複数の化粧室2のうち、特定の化粧室2の第1化粧室情報の少なくとも一部を詳細化した第2化粧室情報をユーザ端末200に表示させる第2表示形態とを含む。
【0246】
第1表示形態は、属性ごとに切替可能である。第1表示形態は、複数の化粧室2の第1化粧室情報を含む。例えば、第1表示形態は、施設の階層ごとの化粧室2の第1化粧室情報を含む。第1表示形態は、使用者の操作に応じて対応する化粧室2の場所情報を表示する。第1表示形態は、使用者の選択を受け付けた場合に、選択に対応する化粧室2を対象とする使用者入力情報を所定の出力先に出力する。例えば、ユーザ端末200は、第1表示形態を表示中に清掃依頼、故障連絡、満足度評価等のボタンが選択され、情報が入力された場合、その入力を使用者入力情報としてゲートウェイ装置100に送信する。
【0247】
第2表示形態は、複数の化粧室2のうち、特定の化粧室2の第2化粧室情報を含む。第2表示形態は、第1表示形態で選択された特定の化粧室2の第2化粧室情報を含む。第2表示形態は、特定の化粧室2内の構成に関する情報を含む。第2表示形態は、使用者の操作に応じて対応する化粧室2の場所情報を表示する。第2表示形態は、使用者の選択を受け付けた場合に、選択に対応する化粧室2を対象とする使用者入力情報を所定の出力先に出力する。例えば、ユーザ端末200は、第2表示形態を表示中に清掃依頼、故障連絡、満足度評価等のボタンが選択され、情報が入力された場合、その入力を使用者入力情報としてゲートウェイ装置100に送信する。第2表示形態は、属性ごとに切替可能であってもよい。
【0248】
このように、情報提供システム1は、複数の化粧室2の情報の一覧表示(第1表示態様)と、個別の化粧室2の情報のみの表示(第2表示態様)との間での表示切替を可能にする。これにより、情報提供システム1は、ユーザがトイレを探す際に、そのユーザの状況に応じて情報を切替可能に、情報提供を行うことができるため、適切な情報提供を可能にすることができる。したがって、情報提供システム1は、トイレの使用者(ユーザ)の利便性を向上させることができる。
【0249】
また、上述したように、情報提供システム1では、画像情報IG15、IG35等により、トイレ空間3毎の空間内の写真をユーザが確認可能となり、ユーザが安心してトイレを探して利用することを可能にすることができる。このように、情報提供システム1は、適切な情報提供を可能にすることができる。したがって、情報提供システム1は、トイレの使用者(ユーザ)の利便性を向上させることができる。
【0250】
<6-3.その他の表示例>
上述した情報提供は一例に過ぎず、情報提供システム1は、様々な情報提供を行ってもよい。この点についての例示を以下記載する。例えば、情報提供システム1は、
図12に示すように、化粧室2等が設置された施設のマップ等の情報提供を行ってもよい。
図12は、実施形態に係る情報提供の一例を示す図である。
図12では、
図8に示すコンテンツCT11中のマップ表示ボタンIC11が選択された場合を一例として示す。
【0251】
例えば、ユーザ端末200は、
図8に示すコンテンツCT11中のマップ表示ボタンIC11、または
図10に示すコンテンツCT13中のマップ表示ボタンIC15をユーザが選択した場合、
図12に示すようなマップ情報MP11を表示する。
図12では、ユーザ端末200は、コンテンツCT11にマップ情報MP11を重畳表示する。
図12では、マップ情報MP11には、3階の南側男性トイレが配置された3階全体のフロアマップに3階の南側男性トイレが配置された位置を示すマークMK11を含む。これにより、ユーザは、3階の南側男性トイレがどこにあるのかを適切に把握することができる。
【0252】
地図の情報出力は、例えば、地図上に混雑状況を重畳して表示してもよい。
図12では、ユーザ端末200は、3階の南側男性トイレの混雑状況を示す情報(例えば
図8の混雑情報CG11等)に、マップ情報MP11を重畳して表示してもよい。これにより、情報提供システム1は、ユーザが地図上で混雑状況も把握することを可能にすることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0253】
また、情報提供システム1は、ユーザの滞在時間を基に、トイレの状態を検知するようにし、例えば第2表示態様において、検知結果に基づく情報を通知してもよい。例えば、情報提供システム1は、ユーザ端末200に第2表示態様の表示を行う際に、検知結果に基づく情報も併せて表示してもよい。
【0254】
例えば、情報提供システム1は、ユーザの滞在時間をよって水位で詰まりの検知等の異常状態を検知し、検知結果に基づく異常を示す情報を通知してもよい。例えば、情報提供システム1は、トイレの異常状態を検知した場合、異常状態を検知したトイレに対応する情報を表示する際に、異常を示す情報を表示してもよい。例えば、情報提供システム1は、3階の南側男性トイレの異常状態を検知した場合、3階の南側男性トイレに対応する情報を表示する際に、3階の南側男性トイレが異常状態であることを示す情報を表示してもよい。
【0255】
また、ドアが開いた状態だが、人体を所定期間検知すること等により、清掃状態を検知し、検知結果に基づく清掃を示す情報を通知してもよい。例えば、情報提供システム1は、トイレの清掃状態を検知した場合、清掃状態を検知したトイレに対応する情報を表示する際に、清掃を示す情報を表示してもよい。例えば、情報提供システム1は、3階の南側男性トイレの清掃状態を検知した場合、3階の南側男性トイレに対応する情報を表示する際に、3階の南側男性トイレが清掃状態であることを示す情報を表示してもよい。なお、上記の通知は一例に過ぎず、情報提供システム1は、様々な情報を通知してもよい。
【0256】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【0257】
上述してきた各実施形態及び変形例について、以下のような構成であってもよいが、以下には限られない。
(1)
施設に設けられた複数の化粧室の混雑状況を表示端末に出力する情報提供システムであって、
前記複数の化粧室の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する使用状況取得部と、
前記使用状況取得部により取得された前記使用対象の使用状況に基づいて前記複数の化粧室の混雑情報を取得する混雑状況取得部と、
を備え、
前記表示端末に混雑情報を含む化粧室情報を表示させ、前記化粧室情報の表示を、化粧室を使用すると想定される人の属性ごとに切替可能である
ことを特徴とする情報提供システム。
(2)
前記表示端末における表示態様は、第1表示形態と、前記第1表示形態と異なる情報を表示させる第2表示形態とを含み、
前記第1表示形態及び前記第2表示形態のうち少なくとも1つは、前記属性ごとに切替可能である
ことを特徴とする(1)に記載の情報提供システム。
(3)
前記第1表示形態は、前記複数の化粧室の第1化粧室情報を含み、
前記第2表示形態は、前記複数の化粧室のうち、特定の化粧室の第2化粧室情報を含む
ことを特徴とする(2)に記載の情報提供システム。
(4)
前記第2表示形態は、前記第1表示形態で選択された前記特定の化粧室の第2化粧室情報を含む
ことを特徴とする(3)に記載の情報提供システム。
(5)
前記第2表示形態は、前記特定の化粧室内の構成に関する情報を含む
ことを特徴とする(3)または(4)に記載の情報提供システム。
(6)
前記化粧室情報の表示を、前記属性ごとに対応するタブの選択により切替可能であり、前記タブには、対応する前記属性を示す情報が表示される
ことを特徴とする(1)~(5)のいずれか1つに記載の情報提供システム。
(7)
施設に設けられた複数の化粧室の混雑状況を表示端末に出力する情報提供方法であって、
前記複数の化粧室の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する使用状況取得工程と、
前記使用状況取得工程により取得された前記使用対象の使用状況に基づいて前記複数の化粧室の混雑情報を取得する混雑状況取得工程と、
を備え、
前記表示端末に混雑情報を含む化粧室情報を表示させ、前記化粧室情報の表示を、化粧室を使用すると想定される人の属性ごとに切替可能である
ことを特徴とする情報提供方法。
(8)
施設に設けられた複数の化粧室の混雑状況を表示端末に出力するコンピュータが実行する情報提供プログラムであって、
前記複数の化粧室の各々に設けられた使用対象の使用状況を取得する使用状況取得手順と、
前記使用状況取得手順により取得された前記使用対象の使用状況に基づいて前記複数の化粧室の混雑情報を取得する混雑状況取得手順と、
を備え、
前記表示端末に混雑情報を含む化粧室情報を表示させ、前記化粧室情報の表示を、化粧室を使用すると想定される人の属性ごとに切替可能である
ことを特徴とする情報提供プログラム。
【符号の説明】
【0258】
1 情報提供システム
2 化粧室
3 トイレ空間
10 大便器
20 小便器
30 洗面器
100 ゲートウェイ装置
110 通信部
120 記憶部
121 化粧室情報記憶部
122 収集情報記憶部
130 制御部
131 使用状況取得部
132 混雑状況取得部
133 処理部
134 送信部(出力部)
200 ユーザ端末(表示端末)
211 通信部
212 入力部
213 表示部
214 記憶部
215 制御部
251 取得部
252 受付部
253 表示制御部
254 送信部
216 音声出力部
300 管理者端末
CS 共有空間
TB トイレブース