(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007061
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】マッサージ器具
(51)【国際特許分類】
A61H 15/00 20060101AFI20250109BHJP
A61H 39/04 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
A61H15/00 320A
A61H39/04 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108219
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】599083411
【氏名又は名称】株式会社 MTG
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 敬
【テーマコード(参考)】
4C100
4C101
【Fターム(参考)】
4C100AE02
4C100AE05
4C100AE11
4C100BB01
4C100CA01
4C100EA10
4C100EA13
4C101BA01
4C101BC27
4C101BD12
4C101BD17
4C101BD22
4C101BE02
(57)【要約】
【課題】身体を効果的に揉み解すことができるマッサージ器具を提供する。
【解決手段】マッサージ器具10は、本体部11と、前記本体部11から外側に向かって延びたシャフト42と、前記シャフト42に回転自在に支持された回転体12と、前記本体部11から外側に向かって突出した身体押圧用の突起14と、を備え、前記シャフト42及び前記回転体12は一対設けられ、前記一対の回転体12及び前記突起14は、施術部位に同時に接触可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、
前記本体部から外側に向かって延びたシャフトと、
前記シャフトに回転自在に支持された回転体と、
前記本体部から外側に向かって突出した身体押圧用の突起と、
を備え、
前記シャフト及び前記回転体は一対設けられ、
前記一対の回転体及び前記突起は、施術部位に同時に接触可能である、マッサージ器具。
【請求項2】
前記一対の回転体の並ぶ方向から見た側面視において、前記一対の回転体及び前記突起の3点に接する平面と前記回転体の回転軸とで形成された角度は0度より大きく110度以下である、請求項1に記載のマッサージ器具。
【請求項3】
前記突起は、複数設けられている、請求項1又は請求項2に記載のマッサージ器具。
【請求項4】
前記複数の突起の大きさは、異なっている、請求項3に記載のマッサージ器具。
【請求項5】
前記複数の突起は、前記一対の回転体の後方に設けられ、大きいものから順に前から後に並んでいる、請求項4に記載のマッサージ器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記特許文献1に記載されているようなマッサージ器具を使って身体をマッサージすることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マッサージ効果を高めるべく、身体を効果的に揉み解すことができるマッサージ器具が望まれた。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、身体を効果的に揉み解すことができるマッサージ器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のマッサージ器具は、本体部と、前記本体部から外側に向かってに延びたシャフトと、前記シャフトに回転自在に支持された回転体と、前記本体部から外側に向かって突出した身体押圧用の突起と、を備え、前記シャフト及び前記回転体は一対設けられ、前記一対の回転体及び前記突起は、施術部位に同時に接触可能なものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、一対の回転体によって摘まみ上げられたり押し広げられたりした施術部位を、身体押圧用の突起によって押圧できる。また、身体押圧用の突起によって押圧した施術部位を、一対の回転体によって摘まみ上げたり押し広げたりできる。したがって、身体を効果的に揉み解すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施例におけるマッサージ器具であって、水平面に載置した状態を示す側面図である。
【
図2】水平面に載置した状態のマッサージ器具を示す平面図である。
【
図3】水平面に載置した状態のマッサージ器具を示す正面図である。
【
図4】水平面に載置した状態のマッサージ器具を示す背面図である。
【
図5】水平面に載置した状態のマッサージ器具を示す底面図である。
【
図6】マッサージ器具を示す断面図であって、
図2のA-A位置における断面に相当する断面図である。
【
図8】回転軸を含む面を垂直方向から見たときのマッサージ器具を示す図である。
【
図9】マッサージ器具を示す断面図であって、
図2のB-B位置における断面に相当する断面図である。
【
図10】一対の回転体が施術部位を摘まみ上げる強さの強弱を説明する図であって、(A)はマッサージ器具を前進させる場合を示す図であり、(B)はマッサージ器具を後退させる場合を示す図である。
【
図11】マッサージ器具を身体の各部位に使用する様子を示す図であって、(A)はマッサージ器具を前腕に使用する様子を示す図であり、(B)はマッサージ器具を上腕に使用する様子を示す図である。
【
図12】マッサージ器具の動かし方を説明する図であって、(A)はまっすぐにマッサージ器具を動かす様子を示す図であり、(B)は弧を描くようにマッサージ器具を動かす様子を示す図である。
【
図13】まっすぐにマッサージ器具を動かすときの回転体及び突起の施術部位への当たり方を説明する図である。
【
図14】弧を描くようにマッサージ器具を動かすときの回転体及び突起の施術部位への当たり方を説明する図である。
【
図15】マッサージ器具の寸法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の好ましい形態を以下に示す。
[1]本発明のマッサージ器具は、本体部と、前記本体部から外側に向かって延びたシャフトと、前記シャフトに回転自在に支持された回転体と、前記本体部から外側に向かって突出した身体押圧用の突起と、を備え、前記シャフト及び前記回転体は一対設けられ、前記一対の回転体及び前記突起は、施術部位に同時に接触可能である。このような構成によれば、一対の回転体によって摘まみ上げられたり押し広げられたりした施術部位を、身体押圧用の突起によって押圧できる。また、身体押圧用の突起によって押圧した施術部位を、一対の回転体によって摘まみ上げたり押し広げたりできる。したがって、身体を効果的に揉み解すことができる。
[2]上記[1]に記載のマッサージ器具において、前記一対の回転体の並ぶ方向から見た側面視において、前記一対の回転体及び前記突起の3点に接する平面と前記回転体の回転軸とで形成された角度は0度より大きく110度以下であるものでもよい。このような構成によれば、一対の回転体によって摘まみ上げられたり押し広げられたりした施術部位を、身体押圧用の突起によって押圧できる。また、身体押圧用の突起によって押圧した施術部位を、一対の回転体によって摘まみ上げたり押し広げたりできる。したがって、身体を効果的に揉み解すことができる。
[3]上記[1]又は[2]に記載のマッサージ器具において、前記突起は、複数設けられているものでもよい。このような構成によれば、複数の突起で施術部位を押すことができるから、身体を効果的に揉み解すことができる。
[4]上記[3]に記載のマッサージ器具において、前記複数の突起の大きさは、異なっているものでもよい。このような構成によれば、大きさが異なる複数の突起によって、施術部位の押し方を変えることができるから、身体を効果的に揉み解すことができる。
[5]上記[4]に記載のマッサージ器具において、前記複数の突起は、前記一対の回転体の後方に設けられ、大きいものから順に前から後に並んでいるものでもよい。このような構成によれば、マッサージ器具を前進又は後退させることによって、一対の回転体による施術と、複数の突起による施術とを連続的に行うことができる。
[6]上記[1]から[5]に記載のマッサージ器具において、前記本体部は、使用者に把持される把持部と、前記把持部から下方に延出した延出部と、を有し、前記突起は、前記延出部に設けられているものでもよい。このような構成によれば、使用者が把持部を把持する際、邪魔にならない位置に突起を配置できる。
【0010】
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、
図1~
図15を参照しつつ詳細に説明する。本実施例におけるマッサージ器具10は、主として身体へのマッサージを目的として使用される。マッサージ器具10は、
図1及び
図2に示すように、本体部11と、一対の回転体12と、カッサ13と、身体押圧用の突起(大突起14及び小突起15)と、を備えている。
【0011】
以下、各構成部材において、一対の回転体12と大突起14とを同時に水平面Hに当てた状態における上側を上側、下側を下側、回転体12側を前側、回転体12とは反対側を後側、水平面Hに垂直に立った状態で後側から前側を見たときの右側を右側、左側を左側として説明する。各図において、X軸の正方向側は前側、X軸の負方向側は後側、Y軸の正方向側は上側、Y軸の負方向側は下側、Z軸の正方向側は右側、Z軸の負方向側は左側を示す。一対の回転体12と大突起14とを同時に水平面Hに当てた状態を載置状態と称する。
【0012】
本体部11は、
図1及び
図3に示すように、二股部16と、把持部17と、延出部18と、を備えている。二股部16は、本体部11の前端部に設けられている。把持部17は、二股部16よりも後方に設けられている。把持部17は、前後方向に延びた円柱状をなしている。
【0013】
把持部17の上面は、載置状態において、前側から後側へ向かって上側に傾斜している。把持部17の少なくとも一部は、マッサージ器具10を左右方向から見た側面視において、回転体12の回転軸Rの延長線よりも水平面H側に位置する(
図15参照)。このように構成することで、把持部17を把持した腕を大きくひねらせたり、持ち替えたりすることなく、摘まみ上げと押し広げを変更しながら肌の押圧を行うことができ、操作性の良いマッサージ器具10を実現できる。
【0014】
把持部17の上下方向の寸法は、前側から後側へ向かって次第に小さくなっている。把持部17の下部は、複数の凹部19を有している。複数の凹部19は、前後方向に連続して形成されている。各凹部19は、使用者の指に沿いやすい弧状をなして凹んでいる。凹部19の数が5つ、前側、後側という持ち方ができ、持ち方で力の入れ具合を変更できる。
【0015】
把持部17の左右方向の寸法は、
図2に示すように、前側から後側に向かって次第に小さくなっている。把持部17の外周面は、YZ断面において全周湾曲している。
【0016】
把持部17は、
図6に示すように、軸状部21と筒状部22とを有している。軸状部21は、後述するコア部品23の一部である。軸状部21は、筒状部22に形成された貫通孔24に差し込まれている。貫通孔24は、筒状部22を前後方向に貫通している。
【0017】
軸状部21にはボルト26が埋め込まれている。ボルト26は鉄等の金属によって形成されている。ボルト26は、二股部16の近傍から後方に直線状に延びている。ボルト26の後端部は、把持部17の後端から後方に突出している。
【0018】
筒状部22は、ABS樹脂等の合成樹脂によって形成されている。筒状部22の表面は、被覆部によって覆ってもよい。被覆部は、ゴムや熱可塑性エラストマーなどの弾性を有する素材によって形成してもよい。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリエステル系(TPC)を用いてもよい。
【0019】
延出部18は、
図1に示すように、把持部17から下方に延出している。延出部18は、ABS樹脂等の合成樹脂やアルミダイカスト(ADC12等のアルミニウム合金)によって形成されている。延出部18は、前面部27、後面部28及び延出面部29を有している。
【0020】
前面部27は、把持部17より前方の位置から下方に向かって延びている。前面部27は、上端から下端に向かって後側に傾斜している。後面部28は、把持部17より後方の位置から下方に向かって延びている。後面部28は、前面部27と同等の角度で傾斜している。延出面部29は、前面部27の下端から後面部28の下端まで延びている。延出面部29は、緩やかな湾曲形状をなしている。載置状態において、延出面部29の後端は、延出面部29の前端よりも上方に位置している。延出部18と把持部17との間には、手を差し入れる空間31が形成されている。空間31に手を差し入れて把持部17を把持することにより回転体12及び身体押圧用の突起14,15におけるマッサージにおいて、力を込めやすく、効果的なマッサージを行うことができる。
【0021】
前面部27の左右方向の寸法は、
図3に示すように、上側から下側に向かって次第に小さくなっている。前面部27の左右両面は、上側から下側に向かって互いに接近するように傾斜している。後面部28の左右方向の寸法は、
図4に示すように、上下方向において一定である。後面部28の左右方向の寸法と、延出面部29の左右方向の寸法とは同等である。延出面部29の左右方向の寸法は、
図5に示すように、把持部17の左右方向の寸法よりも小さい。延出面部29の左右方向の寸法は、前後方向においてほぼ一定である。
【0022】
延出部18は、
図7に示すように、把持部17に連結される前側連結部32及び後側連結部33を有している。前側連結部32は、前面部27の上端部に設けられている。前側連結部32には、コア部品23の軸状部21を通す孔34が形成されている(
図6参照)。コア部品23の軸状部21は、前側連結部32の孔34を通って筒状部22の貫通孔24に差し込まれている。前側連結部32は、把持部17の前端面に当たっている。
【0023】
後側連結部33は、後面部28の上端部に設けられている。後側連結部33には、ボルト26の後端部を通す孔35が形成されている。後側連結部33は、リング36を間に挟んで把持部17の後端面に当たっている(
図6参照)。ボルト26の後端部は、後側連結部33の孔35に差し込まれ、平ワッシャ37及びナイロンナット38によって後側連結部33に固定されている。後側連結部33の後面にはナットキャップ39が取り付けられている。ナットキャップ39は、ナイロンナット38を覆っている。
【0024】
一対の回転体12は、
図8に示すように、二股部16の下端に設けられている。各回転体12は、略球状をなしている。回転体12の直径は40mmである。各回転体12は、回転軸Rを中心に回転する。回転軸Rの開き角度αは、50度から110度の範囲が好ましい。回転軸Rの開き角度αは、65度から80度に設定されている。回転軸Rの開き角度αは、70度であると良い。
【0025】
回転体12を支持する支持部41は、
図7及び
図9に示すように、シャフト42、ポリスライダー43、ベアリング44、ベアリングスペーサー45、及びEリング46を備えている。支持部41は、左右に一対設けられている。
【0026】
一対のシャフト42は二股部16に埋め込まれている。シャフト42は、金属製である。シャフト42は、二股部16から下方に延びている。シャフト42は、載置状態において、上側から下側に向かって前側に傾斜している。回転体12は、シャフト42に回転自在に支持されている。
【0027】
ベアリング44は、円筒状をなしている。ベアリング44は、合成樹脂製である。ベアリング44は、弾性突部48を有している(
図7参照)。弾性突部48は、回転体12の内面に引っかかっている。これによって、ベアリング44は回転体12の内側に固定されている。
【0028】
一対の回転体12が施術部位を摘まみ上げる強さは、
図10に示すように、一対の回転体12を施術部位に当てる角度によって調整できる。
図10(A)にはマッサージ器具10を前進させる場合を示す。この場合、一対の回転体12が施術部位を摘まみ上げる強さは、マッサージ器具10を寝かせた状態よりも起こした状態において強い。この場合、マッサージ器具10を寝かせた状態では、一対の回転体12は施術部位を押し広げる。マッサージ器具10を寝かせた状態では、延出部18が施術部位に当たり、マッサージ器具10は寝すぎないように制限される。これによって、一対の回転体12による設計上想定する施術効果が得られにくい状態となることを防止する。
【0029】
一対の回転体12を肌に当てるときの肌に対する回転軸Rの角度のうち、摘み上げと押し広げの境界となる角度は90度である。マッサージ器具10の進行方向によって作用は変わるが、
図15の水平面Hを肌であると仮定した場合に、回転体12が肌に接したとき(
図15では第三仮想接点P3)の、回転軸Rと肌とで形成される進行方向側(前進の場合前側、後退の場合後側)の角度が90度より小さい場合、肌を摘み上げ、90度より大きい場合には、肌を押し広げる。但し、肌は柔らかく回転体12の肌への沈み込みが発生するため、沈み込む前の肌に対して90度の角度で回転体12を当てても、沈み込んだ後に肌の触れる角度が変わり、想定以上に摘み上げる構成となることがある。例えば沈み込む前の肌に対して85度で当てても、回転体12を肌に沈ませて前進させると肌は摘み上げられる。
【0030】
図10(B)にはマッサージ器具10を後退させる場合を示す。この場合、一対の回転体12が施術部位を摘まみ上げる強さは、マッサージ器具10を起こした状態よりも寝かせた状態において強い。この場合、マッサージ器具10を起こした状態では、一対の回転体12は施術部位を左右に押し広げる。マッサージ器具10を寝かせた状態では、延出部18が施術部位に当たり、マッサージ器具10は寝すぎないように制限される。これによって、一対の回転体12によって施術部位を摘まみ上げる強さが強くなりすぎることを防止できる。
【0031】
カッサ13は、
図1に示すように、二股部16と把持部17との間に設けられている。カッサ13は、第一面部49、第二面部51及び縁部52を有している。第一面部49は、前側を向いている。第一面部49は、二股部16と連続している。第二面部51は、後側を向いている。第二面部51は、前側連結部32と連続している。
【0032】
縁部52は、第一面部49の外縁と第二面部51の外縁とによって形成されている。縁部52は、載置状態において、左右方向から見ると、下側から上側に向かって前側に傾斜している。載置状態の縁部52の下端は、回転体12の上端よりも上方に位置している。載置状態の縁部52の上端は、把持部17の上端よりも上方に位置している。載置状態の縁部52の上端は、前側連結部32の上端よりも上方に位置している。
【0033】
大突起14及び小突起15は、
図1に示すように、本体部11から下方に突出している。大突起14及び小突起15は、延出部18の延出面部29に設けられている。大突起14は、小突起15よりも前方に設けられている。大突起14の突出端面54及び小突起15の突出端面55は、前後方向に緩やかに湾曲している。大突起14の前後方向の寸法は、小突起15の前後方向の寸法よりも大きい。大突起14の前面及び後面は、大突起14の突出端面54に向かって互いに接近する方向に傾斜している。大突起14の前面は、延出部18の前面部27と等しい傾斜をなしている。小突起15の前面及び後面は、小突起15の突出端面55に向かって互いに接近する方向に傾斜している。載置状態において、小突起15の突出端面55は、水平面Hから上方に離れている。
【0034】
図1に示すように、大突起14の根本の前後方向の長さ寸法14Lは、例えば40mmである。長さ寸法14Lは、左右方向から見た側面視における大突起14の前端から後端までの水平面Hと平行な長さ寸法である。長さ寸法14Lは、10mm以上70mm以下に設定すると良い。長さ寸法14Lは、20mm以上50mm以下の範囲内であることが好ましい。
【0035】
大突起14の突出端面54の前後方向の長さ寸法54Lは、例えば20mmである。長さ寸法54Lは、左右方向から見た側面視における大突起14の突出端面54の前端から後端までの水平面Hと平行な長さ寸法である。長さ寸法54Lは、10mm以上40mm以下の範囲に設定すると良い。長さ寸法54Lは、15mm以上30mm以下の範囲内であることが好ましい。
【0036】
小突起15の根本の前後方向の長さ寸法15Lは、例えば30mmである。長さ寸法15Lは、左右方向から見た側面視における小突起15の前端から後端までの水平面Hと平行な長さ寸法である。長さ寸法15Lは、7mm以上60mm以下に設定すると良い。長さ寸法15Lは、15mm以上45mm以下の範囲内であることが好ましい。
【0037】
小突起15の突出端面55の前後方向の長さ寸法55Lは、例えば10mmである。長さ寸法55Lは、左右方向から見た側面視における小突起15の突出端面55の前端から後端までの水平面Hと平行な長さ寸法である。長さ寸法55Lは、5mm以上30mm以下の範囲に設定すると良い。長さ寸法55Lは、7mm以上30mm以下の範囲内であることが好ましい。
【0038】
大突起14の高さ寸法14Hは、例えば15mmである。高さ寸法14Hは、左右方向から見た側面視における大突起14の突出寸法の最大値である。大突起14の突出寸法は、延出部18の下面に直交する寸法である。高さ寸法14Hは、7mm以上30mm以下の範囲に設定すると良い。高さ寸法14Hは、10mm以上20mm以下の範囲内であることが好ましい。
【0039】
小突起15の高さ寸法15Hは、例えば10mmである。高さ寸法15Hは、左右方向から見た側面視における小突起15の突出寸法の最大値である。突出寸法は、延出部18の下面に直交する寸法である。高さ寸法15Hは、5mm以上25mm以下の範囲に設定すると良い。高さ寸法15Hは、7mm以上15mm以下の範囲内であることが好ましい。
【0040】
大突起14の左右方向の寸法は、
図5に示すように、小突起15の左右方向の寸法よりも大きい。大突起14の突出端面54の面積は、小突起15の突出端面55の面積よりも大きい。大突起14の左右方向の中心と、小突起15の左右方向の中心とは、前後方向に延びた直線上に位置している。
【0041】
図5に示すように、大突起14の根本の幅寸法14Wは、例えば20mmである。幅寸法14Wは、下方から見た底面視における大突起14の左端から右端までのZ軸と平行な長さ寸法である。幅寸法14Wは、10mm以上70mm以下に設定すると良い。幅寸法14Wは、15mm以上30mm以下の範囲内であることが好ましい。
【0042】
大突起14の突出端面54の幅寸法54Wは、例えば10mmである。幅寸法54Wは、下方から見た底面視における大突起14の突出端面54の左端から右端までのZ軸と平行な長さ寸法である。幅寸法54Wは、5mm以上40mm以下に設定すると良い。幅寸法54Wは、7mm以上20mm以下の範囲内であることが好ましい。
【0043】
小突起15の根本の幅寸法15Wは、例えば15mmである。幅寸法15Wは、下方から見た底面視における小突起15の左端から右端までのZ軸と平行な長さ寸法である。幅寸法15Wは、7mm以上60mm以下に設定すると良い。幅寸法15Wは、10mm以上25mm以下の範囲内であることが好ましい。
【0044】
小突起15の突出端面55の幅寸法55Wは、例えば7mmである。幅寸法55Wは、下方から見た底面視における大突起14の突出端面54の左端から右端までのZ軸と平行な長さ寸法である。幅寸法55Wは、3mm以上30mm以下に設定すると良い。幅寸法55Wは、5mm以上20mm以下の範囲内であることが好ましい。
【0045】
大突起14及び小突起15は、
図4に示すように、一対の回転体12の間に位置している。大突起14の突出端面54及び小突起15の突出端面55は、左右方向に弧状に湾曲している。
【0046】
マッサージ器具10は、
図7に示すように、コア部品23を備えている。コア部品23は、ヘッド部57と軸状部21とを一体に有している。ヘッド部57は、二股部16及びカッサ13を一体に有している。軸状部21は、ヘッド部57から後方に延びている。コア部品23は、シャフト42及びボルト26をインサート部品として、二股部16、カッサ13及び軸状部21を一体に成形したものである。二股部16、カッサ13及び軸状部21は、ABS樹脂等の合成樹脂により形成されている。軸状部21は、延出部18の前側連結部32から後側連結部33まで差し込まれる。ヘッド部57の後面は、前側連結部32の前面に当たった状態になる。軸状部21の後端部は、延出部18の後側連結部33に固定される。これによって、コア部品23、把持部17及び延出部18は一体化する。把持部17と延出部18とが一体化することにより本体部11の強度が高くなるため、大突起14及び小突起15による身体押圧時に力をかけやすい。
【0047】
次に、マッサージ器具10の寸法について、
図15を参照しつつ説明する。把持部17の後端17Pを通り、一対の回転体12に同時に接する仮想の平面を第一仮想面V1と称する。把持部17の後端17Pは、マッサージ器具10を左右方向から見た側面視において、把持部17のうち最も後側の点である。XY平面に投影した回転軸Rと、第一仮想面V1との開き角度β1は、例えば54度である。開き角度β1は、0度より大きく85度以下の範囲に設定すると良い。開き角度β1は、17.5度以上65度以下の範囲内であることが好ましい。開き角度β1は、35度以上55度以下の範囲内であることがさらに好ましい。
【0048】
回転体12と第一仮想面V1とが接する点を第一仮想接点P1と称する。マッサージ器具10を左右方向から見た側面視における、第一仮想接点P1から把持部17の後端17Pまでの長さ寸法を第一長さ寸法L1と称する。第一長さ寸法L1は、第一仮想面V1と平行な長さ寸法である。第一長さ寸法L1は、例えば151mmである。第一長さ寸法L1は、30mm以上200mm以下の範囲に設定すると良い。第一長さ寸法L1が30mmである場合、把持部17は上側に延ばしてもよい。第一長さ寸法L1は、100mm以上180mm以下の範囲内であることが好ましい。第一長さ寸法L1は、140mm以上160mm以下の範囲内であることがさらに好ましい。
【0049】
一対の回転体12と延出部18の延出面部29とに同時に接する仮想の平面を第二仮想面V2と称する。XY平面に投影した回転軸Rと、第二仮想面V2との開き角度β2は、例えば68度である。開き角度β2は、0度より大きく100度以下の範囲に設定すると良い。開き角度β2は、25度以上80度以下の範囲内であることが好ましい。開き角度β2は、50度以上70度以下の範囲内であることがさらに好ましい。
【0050】
回転体12と第二仮想面V2とが接する点を第二仮想接点P2と称する。延出部18と第二仮想面V2とが接する点を延出部接点18Pと称する。マッサージ器具10を左右方向から見た側面視における、第二仮想接点P2から延出部接点18Pまでの長さ寸法を第二長さ寸法L2と称する。第二長さ寸法L2は、第二仮想面V2と平行な長さ寸法である。第二長さ寸法L2は、例えば116mmである。第二長さ寸法L2は、40mm以上200mm以下の範囲に設定すると良い。第二長さ寸法L2は、85mm以上160mm以下の範囲内であることが好ましい。第二長さ寸法L2は、105mm以上125mm以下の範囲内であることがさらに好ましい。
【0051】
載置状態における延出面部29の前端を延出部前点29Pと称する。延出部前点29Pは、マッサージ器具10を左右方向から見た側面視において、延出面部29の最も前側の点である。延出部前点29Pは、大突起14の前端と一致している。マッサージ器具10を左右方向から見た側面視における、第二仮想接点P2から延出部前点29Pまでの長さ寸法を第三長さ寸法L3と称する。第三長さ寸法L3は、第二仮想面V2と平行な長さ寸法である。第三長さ寸法L3は、例えば50mmである。第三長さ寸法L3は、30mm以上200mm以下の範囲に設定すると良い。第三長さ寸法L3は、35mm以上115mm以下の範囲内であることが好ましい。第三長さ寸法L3は、40mm以上60mm以下の範囲内であることがさらに好ましい。
【0052】
マッサージ器具10を左右方向から見た側面視において、回転軸Rと、水平面Hとの開き角度β3は、例えば75度である。開き角度β3は、0度より大きく110度以下の範囲に設定すると良い。開き角度β3は、27.5度以上90度以下の範囲内であることが好ましい。開き角度β3は、55度以上80度以下の範囲内であることがさらに好ましい。
【0053】
回転体12と水平面Hとが接する点を第三仮想接点P3と称する。大突起14と水平面Hとが接する点を突起下点14Pと称する。マッサージ器具10を左右方向から見た側面視における、第三仮想接点P3から突起下点14Pまでの長さ寸法を第四長さ寸法L4と称する。第四長さ寸法L4は、水平面Hと平行な長さ寸法である。第四長さ寸法L4は、例えば75mmである。第四長さ寸法L4は、0mm以上200mm以下の範囲に設定すると良い。第四長さ寸法L4が0mmである場合、大突起14は一対の回転体12の間に設けられる。第四長さ寸法L4は、45mm以上140mm以下の範囲内であることが好ましい。第四長さ寸法L4は、65mm以上85mm以下の範囲内であることがさらに好ましい。
【0054】
上記のような寸法であれば、マッサージ器具10の前進及び後退のそれぞれにおいて、マッサージ器具10を適切な角度に傾けやすい。上記のような寸法であれば、マッサージ器具10を傾ける際に、延出部18や、把持部17を把持する使用者の手が邪魔になりにくい。上記のような寸法であれば、一対の回転体12と延出部18、または大突起14とを女性の前腕のような比較的狭い施術範囲であっても同時に当てやすい。
【0055】
次に、マッサージ器具10の使用例を説明する。使用者は、マッサージ器具10を使用することによって、運動前のウォーミングアップやクールダウンを効果的に行うことができる。
【0056】
マッサージ器具10の使用例として、回転体12及び突起14,15の両方を用いる方法、回転体12のみを用いる方法、突起14,15のみを用いる方法、及びカッサ13を用いる方法がある。
【0057】
回転体12及び突起14,15の両方を用いる方法は、
図11及び
図12に示すように、前腕、上腕及び太もも等のマッサージに適している。マッサージ器具10は、
図11(A)に示すように、親指と人差し指とを把持部17の前側に添えるようにして把持部17を把持してもよいし、
図11(B)に示すように、親指と人差し指とを把持部17の後側に添えるようにして把持部17を把持してもよい。
【0058】
回転体12及び突起14,15の両方を用いる方法は、
図12(A)に示すように、マッサージ器具10をまっすぐに動かす方法と、
図12(B)に示すように、マッサージ器具10を弧を描くように動かす方法とがある。
【0059】
まっすぐにマッサージ器具10を動かす方法は、
図13に示すように、一対の回転体12、大突起14及び小突起15を施術部位に同時に当てるようにして、マッサージ器具10を施術部位と平行に前進させる。この状態では、マッサージ器具10は寝ているから、一対の回転体12は施術部位を押し広げる。大突起14及び小突起15は押し広げられた直後の施術部位を押圧する。大突起14での押圧は、親指での指圧に似た効果を奏する。この方法は、運動前のウォーミングアップに適している。
【0060】
弧を描くようにマッサージ器具10を動かす方法は、
図14に示すように、身体に対して、一対の回転体12のみを当てた状態から、弧を描くようにしてマッサージ器具10を前方に動かす。これによって、一対の回転体12のみが当たった第一の状態、一対の回転体12と大突起14のみが当たった第二の状態、大突起14と小突起15のみが当たった第三の状態に移行する。
【0061】
第一の状態では、マッサージ器具10は立っているから、一対の回転体12は、強い力で施術部位を摘まみ上げる。第一の状態から第二の状態に移行する間にマッサージ器具10は寝ていき、一対の回転体12によって施術部位を摘まみ上げる力は弱まる。第二の状態では、一対の回転体12によって施術部位は押し広げられ、大突起14によって押圧される。第三の状態では、施術部位はさらに小突起15によって押圧される。この方法によれば、施術部位は、一対の回転体12によって強い力で摘まみ上げられた後、押し広げられ、大突起14及び小突起15によって順に押圧される。この方法は、運動後のクールダウンに適している。
【0062】
また
図10(B)のようにマッサージ器具10を後退させて使用することもできる。その場合、一対の回転体12、大突起14及び小突起15を施術部位に同時に当てるようにして、まっすぐ動かすと、身体押圧用の突起14,15によって押圧した施術部位を、一対の回転体12によって摘まみ上げることができる。また、大突起14及び小突起15、もしくは大突起14のみを施術部位に押し当てた後、当該施術部位にマッサージ器具10を寝かせた状態、もしくは起こした状態で一対の回転体12を当てることで、身体押圧用の突起14,15によって押圧した施術部位を、一対の回転体12によって摘まみ上げたり押し広げたりすることができる。
【0063】
回転体12のみを用いる方法は、一対の回転体12を施術部位に当てた状態にして、前方及び後方にマッサージ器具10を動かす。この際、マッサージ器具10を寝かせたり立たせたりすることによって、一対の回転体12が施術部位に当たる角度を調整する。この方法は、ふくらはぎや腰のマッサージに適している。
【0064】
突起14,15のみを用いる方法は、大突起14及び小突起15を施術部位に対して垂直に当てた状態にして、大突起14及び小突起15を施術部位に押し当てる。この方法は、足裏や肩のマッサージに適している。
【0065】
カッサ13を用いる方法は、カッサ13の縁部52を施術部位に当てた状態にし、カッサ13の縁部52で施術部位を擦り、施術部位に圧をかける。カッサ13の縁部52とともに1つの回転体12を施術部位に当てた状態にして、マッサージ器具10を前後に動かしてもよい。これにより、カッサ13と回転体12との両方を同時に使用してマッサージできる。
【0066】
上記のように構成された実施例によれば、以下の効果を奏する。マッサージ器具10は、本体部11と、シャフト42と、回転体12と、身体押圧用の突起14,15と、を備えている。シャフト42は、本体部11から下方に延びている。回転体12は、シャフト42に回転自在に支持されている。身体押圧用の突起14,15は、本体部11から下方に突出している。シャフト42及び回転体12は一対設けられている。一対の回転体12及び突起14,15は、施術部位に同時に接触可能である。左右方向から見た側面視において、一対の回転体12及び大突起14の3点に接する水平面Hと回転体12の回転軸Rとで形成された角度β3は0度より大きく110度以下である。この構成によれば、一対の回転体12によって摘まみ上げられたり押し広げられたりした施術部位を、身体押圧用の突起14,15によって押圧できる。また、身体押圧用の突起14,15によって押圧した施術部位を、一対の回転体12によって摘まみ上げたり押し広げたりできる。したがって、身体を効果的に揉み解すことができる。
【0067】
マッサージ器具10には、2つの突起14,15が設けられている。この構成によれば、2つの突起14,15で施術部位を押すことができるから、身体を効果的に揉み解すことができる。
【0068】
2つの突起14,15の大きさは、異なっている。この構成によれば、大きさが異なる2つの突起14,15によって、施術部位の押し方を変えることができるから、身体を効果的に揉み解すことができる。
【0069】
2つの突起14,15は、一対の回転体12の後方に設けられている。2つの突起14,15は、大きいものから順に前から後に並んでいる。この構成によれば、一対の回転体12による施術と、2つの突起14,15による施術とを連続的に行うことができる。
【0070】
本体部11は、把持部17と、延出部18と、を有し、突起14,15は、延出部18に設けられている。把持部17は、使用者に把持される。延出部18は、把持部17から下方に延出している。この構成によれば、使用者が把持部17を把持する際、邪魔にならない位置に突起14,15をが配置できる。
【0071】
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例において身体押圧用の突起は2つ設けられている。これに限らず、身体押圧用の突起は1つだけ設けてもよいし、3つ以上設けてもよい。
(2)上記実施例において身体押圧用の突起は、大突起14と小突起15とを有している。これに限らず、身体押圧用の突起として同じ大きさの突起を複数設けてもよい。
(3)上記実施例においてマッサージ器具10の使用例を説明した。これに限らず、マッサージ器具10は様々な目的で使用してもよい。例えばマッサージ器具10は、美容目的で使用してもよい。
(4)上記実施例において本体部11は延出部18を有している。これに限らず、本体部は延出部を有していなくてもよい。この場合、把持部の一部を下方に突出した形状にして、その下面に突起を設けてもよい。
(5)上記実施例において延出部18は、前面部27、後面部28及び延出面部29を有している。これに限らず、延出部は、把持部から下方に延出した部分だけを備えていてもよい。当該部分は、回転体を適切な角度で施術部位に当てやすくするだけの延出長さを有していればよい。
(6)上記実施例においてマッサージ器具10はカッサ13を有している。これに限らず、マッサージ器具はカッサを有していなくてもよい。
(7)上記実施例において大突起14の前面及び後面は、大突起14の突出端面54に向かって互いに接近する方向に傾斜している。これに限らず、突起は根本から突出端面まで同じ太さで突出しても良い。
(8)上記実施例においてマッサージ器具10の寸法に関する数値を例示した。これに限らず、本発明の構成は、小型のマッサージ器具にも適用できる。この場合、回転体の直径は約15mm、把持部の長さ寸法は110mm、第二長さ寸法L2は20mm、第四長さ寸法L4は15mmとしてよい。角度は上記実施例と同様としてよい。第二長さ寸法L2及び第四長さ寸法L4の数値は明細書記載の範囲に限らず、回転体の直径や把持部の長さに応じて適宜変更することができる。
(9)上記実施例の回転体の形状について、前述した「略球状」には、真球と、回転楕円体や涙滴形状等の一般的な感覚として球形と認められる程度に真球を歪めてなる形状が含まれる。また、回転体は、滑らかな曲面より構成された表面を有していても良く、例えば多数の三角形や四角形等により構成された表面を有する多面体であってもよい。回転体が多面体である場合には、滑らかな曲面より構成された表面を有する回転体に比べて、回転体の表面が肌に対して滑ることを抑制でき、より優れた美容効果を期待できる。
(10)上記実施例の本体部の形状は、長尺上に限らず、略球状であってもよい。その場合把持部は把持できる箇所全てを指し、当該把持部の少なくとも一部が、回転体と突起を3点接地させた時の側面視において、回転体の回転軸角度(仮想線)よりも接地面側に位置していればよい。
【符号の説明】
【0072】
H…水平面(平面)
β3…開き角度(角度)
10…マッサージ器具
11…本体部
12…回転体
14…大突起
15…小突起
17…把持部
18…延出部
42…シャフト