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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007074
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】マガジン
(51)【国際特許分類】
   A47F 7/00 20060101AFI20250109BHJP
   A47F 1/12 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
A47F7/00 M
A47F1/12
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108238
(22)【出願日】2023-06-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】白鳥 敬祐
(72)【発明者】
【氏名】大坪 瞬介
(72)【発明者】
【氏名】▲昇▼ 仁朗
(72)【発明者】
【氏名】根波 周平
(72)【発明者】
【氏名】針谷 良太
(72)【発明者】
【氏名】水元 俊幸
(72)【発明者】
【氏名】石渡 行人
(72)【発明者】
【氏名】妹尾 繭
(72)【発明者】
【氏名】橘高 栄一
(72)【発明者】
【氏名】千葉 由樹
(72)【発明者】
【氏名】宮坂 圭一
(72)【発明者】
【氏名】松本 淳一
(72)【発明者】
【氏名】田中 寛人
(72)【発明者】
【氏名】入江 弘
(72)【発明者】
【氏名】澤田 豊伸
(57)【要約】
【課題】搭載しているたばこ商品数が所定数未満になったことを分かり易く報知する。
【解決手段】マガジン100は、複数のたばこ商品500を前後方向に一列に並べて搭載可能であって、後壁100dと左側壁110cとを有するマガジン本体110と、マガジン本体110に搭載されたたばこ商品500が予め定められた所定数以上である場合には、後壁100dの上面よりも低い位置に存在し、たばこ商品500が所定数未満である場合には、後壁100dの上面よりも上方に突出する報知部170と、を備える。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のたばこ商品を前後方向に一列に並べて搭載可能であって、後壁と側壁とを有するマガジン本体と、
前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が予め定められた所定数以上である場合には、前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該後壁の上面よりも上方に突出する報知部と、
を備えるマガジン。
【請求項2】
前記報知部は、前記前後方向に平行に成形されて前記側壁と前記たばこ商品との間に配置される本体部と、当該前後方向に交差する方向に当該本体部から屈曲した屈曲部とを有する板状部材を備え、
前記屈曲部が前記たばこ商品の数に応じて前記後壁に対する位置が変わる、
請求項1に記載のマガジン。
【請求項3】
前記複数のたばこ商品の後方に配置されて、当該複数のたばこ商品に対して前方に移動する方向の力を付与する付与部をさらに備え、
前記報知部は、前記付与部に連結されて当該付与部とともに移動し、前記たばこ商品の数に応じて前記屈曲部の位置を変更する変更部材を有する、
請求項2に記載のマガジン。
【請求項4】
前記本体部は、前側の部位である第1部と後側の部位である第2部とのなす角が鈍角であり、
前記屈曲部は、前記第2部における後端部から前記本体部と直交する方向に屈曲している、
請求項3に記載のマガジン。
【請求項5】
前記変更部材は、前記付与部に連結される連結部と、前記本体部の上面に接触する接触部とを有し、当該接触部が前記第2部に接触する場合に前記屈曲部が前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該接触部が前記第1部に接触する場合に前記屈曲部が当該後壁の上面よりも上方に突出する、
請求項4に記載のマガジン。
【請求項6】
前記変更部材は、前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が前記所定数以上である場合には、前記接触部が前記第2部に接触し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該接触部が前記第1部に接触する、
請求項5に記載のマガジン。
【請求項7】
前記マガジン本体は、左右方向の両端部それぞれに前記側壁を有し、2つの当該側壁の内の一方の当該側壁には、上下方向には上部から中央部、左右方向には中央部から後部に亘って切り欠かれた切り欠きが形成され、
前記本体部は、2つの前記側壁の内の他方の当該側壁と前記たばこ商品との間に配置される、
請求項2から6のいずれか1項に記載のマガジン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、マガジンに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載されたカートリッジは、店舗(例えばコンビニエンスストア)において、レジが置かれるレジカウンタ上に置かれて、消費者が自らレジカウンタの前方からたばこ商品を取り出すことを可能とする商品陳列棚に適用される。カートリッジは、例えば、前側が消費者側、後側が、レジカウンタの向こう側の位置に設けられているレジ作業を行う店員用のスペース側となるように、商品陳列棚に搭載される。来店した一般消費者は、レジカウンタの手前側から、カートリッジ内のたばこ商品を取り出すことができる。そして、特許文献1に記載されたカートリッジは、複数の商品が搭載される搭載部と、押板と、押板を前方に付勢する付勢部と、押板の移動に連動して移動する移動部を有する。移動部は、搭載部の商品個数が所定数N(Nは自然数)以下になったか否かをカートリッジの後部にて表示報知する残数表示部を有する。押板が所定の前進位置まで前進するのに連動して移動部が移動することにより、残数表示部が待避位置から表示位置へ移動するか、又は、残数表示部が表示位置から待避位置へ移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2013/153579号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
たばこ商品を搭載するマガジン(特許文献1においてはカートリッジ)は、搭載しているたばこ商品の数が所定数未満になったことを分かり易く報知することが望ましい。
本開示は、搭載しているたばこ商品数が所定数未満になったことを分かり易く報知することができるマガジンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと完成させた本開示は、複数のたばこ商品を前後方向に一列に並べて搭載可能であって、後壁と側壁とを有するマガジン本体と、前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が予め定められた所定数以上である場合には、前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該後壁の上面よりも上方に突出する報知部と、を備えるマガジンである。
ここで、前記報知部は、前記前後方向に平行に成形されて前記側壁と前記たばこ商品との間に配置される本体部と、当該前後方向に交差する方向に当該本体部から屈曲した屈曲部とを有する板状部材を備え、前記屈曲部が前記たばこ商品の数に応じて前記後壁に対する位置が変わっても良い。
また、前記複数のたばこ商品の後方に配置されて、当該複数のたばこ商品に対して前方に移動する方向の力を付与する付与部をさらに備え、前記報知部は、前記付与部に連結されて当該付与部とともに移動し、前記たばこ商品の数に応じて前記屈曲部の位置を変更する変更部材を有しても良い。
また、前記本体部は、前側の部位である第1部と後側の部位である第2部とのなす角が鈍角であり、前記屈曲部は、前記第2部における後端部から前記本体部と直交する方向に屈曲していても良い。
また、前記変更部材は、前記付与部に連結される連結部と、前記本体部の上面に接触する接触部とを有し、前記接触部が前記第2部に接触する場合に前記屈曲部が前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該接触部が前記第1部に接触する場合に前記屈曲部が当該後壁の上面よりも上方に突出しても良い。
また、前記変更部材は、前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が前記所定数以上である場合には、当該接触部が前記第2部に接触し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該接触部が前記第1部に接触しても良い。
また、前記マガジン本体は、左右方向の両端部それぞれに前記側壁を有し、2つの当該側壁の内の一方の当該側壁には、上下方向には上部から中央部、左右方向には中央部から後部に亘って切り欠かれた切り欠きが形成され、前記本体部は、2つの前記側壁の内の他方の当該側壁と前記たばこ商品との間に配置されていても良い。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、搭載しているたばこ商品数が所定数未満になったことを分かり易く報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】たばこ什器が置かれる店舗の一例を示す図である。
図2】たばこ什器の概略構成の一例を示す図である。
図3】たばこ什器を構成する部品の一例を示す図である。
図4】装飾部材、連結部材の概略構成の一例を示す図である。
図5】マガジンを後左斜め上方から見た斜視図の一例である。
図6】マガジンを構成する部品の一例を示す図である。
図7】マガジンを、左右方向に直交する面で切断した断面の一例を示す図である。
図8】押し部材及び変更部材を後方から見た図の一例である。
図9】マガジン本体及び板状部材を右から左右方向に見た図の一例である。
図10】マガジン本体及び板状部材を右から左右方向に見た図の一例である。
図11】マガジンを後方左斜め上方から見た斜視図の一例である。
図12】板状部材の展開図の一例である。
図13】装置用什器を右側から左右方向に見た図の一例である。
図14】装置用什器を、底部に直交する方向から見た図の一例である。
図15】装置用什器を前方から見た図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
図1は、たばこ什器1が置かれる店舗の一例を示す図である。
図1に示すように、例えばコンビニエンスストア等の店舗には、レジ1100が置かれるレジカウンタ1000上に、たばこ商品500を陳列可能に収容するとともに、消費者が自らたばこ商品500を取り出すことを可能とするたばこ什器1が置かれる。例えば、たばこ什器1は、前側が消費者側、後側が、レジカウンタ1000の向こう側の位置に設けられているレジ作業を行う店員用のスペース(以下、「レジ作業スペース」と称する場合がある。)1200側となるように、レジカウンタ1000上に置かれる。また、店舗には、壁1300の前に、たばこ商品500を陳列可能に収容するたばこ什器5が置かれる。例えば、たばこ什器5は、レジ作業スペース1200にいる店員がたばこ商品500を取り出すことを可能とする。そして、たばこ什器5の上方には、非燃焼加熱式のたばこ商品500用の装置(以下、「加熱式たばこ用装置」と称する場合がある。)600を陳列する装置用什器3が設置されている。
以下に、たばこ什器1、たばこ什器5、装置用什器3について詳述する。
【0009】
<たばこ什器1>
図2は、たばこ什器1の概略構成の一例を示す図である。
図3は、たばこ什器1を構成する部品の一例を示す図である。
図2に示すように、たばこ什器1は、たばこ商品500を一列に並べて搭載可能なマガジン100と、複数のマガジン100を収容可能な収容ユニット10とを備える。また、たばこ什器1は、装飾部材50と、収容ユニット10と装飾部材50とを連通する連結部材90とを備える。図2に示したたばこ什器1は、5個のマガジン100を収容可能な棚を上下方向に4段有し、合計20個のマガジン100を収容可能である。ただし、1段に収容可能なマガジン100の数、段数は、それぞれ、5個、4段に限定されない。
以下の説明において、マガジン100内におけるたばこ商品500の並び方向を「前後方向」、各段における5個のマガジン100の並び方向を「左右方向」、4段の並び方向を「上下方向」と称する場合がある。
【0010】
(収容ユニット10)
収容ユニット10は、最も下部に設けられた土台20と、左側の側壁である左側部31と、右側の側壁である右側部32と、最も上部に設けられた板状の天板33と、土台20と天板33との間に配置されて内部の空間を上下方向に区画する中板34と、左側の後部を補強する左補強部材35と、右側の後部を補強する右補強部材36とを備えている。左側部31、右側部32及び中板34は、それぞれ4段分あり、中板34は、4段分の空間に区画するために3個ある。
【0011】
((土台20))
土台20は、直方体状の底部21と、底部21の左端部から上方に突出した左壁部22と、底部21の右端部から上方に突出した右壁部23とを有する。
底部21は、上下方向の大きさが左右方向及び前後方向の大きさよりも小さい平板状である。底部21には、上面から凹むとともに前後方向に延びる凹部21aが形成されている。凹部21aは、マガジン100に設けられた後述する突出部112(図6参照)が嵌め込まれる部位であり、マガジン100を前後方向に移動させる際のガイドとして機能し、また装着後はマガジン100が底部21から前後左右方向に移動しないようにマガジン100と底部21を固定する効果を奏する。凹部21aは、1個のマガジン100に対して2個形成されており、左右方向に合計10個形成されている。
【0012】
また、底部21には、前端面から後方に切り欠かれた切り欠き21bが形成されている。切り欠き21bは、マガジン100に設けられた後述する第2凹部114(図7参照)が嵌め込まれる部位である。切り欠き21bは、1個のマガジン100に対して1個形成されており、左右方向に合計5個形成されている。
【0013】
左壁部22は、前後方向に延びるように形成された直方体状であり、マガジン100の左方向への移動を規制する。左壁部22には、上端面から凹んだ凹部221が複数形成されている。
右壁部23は、前後方向に延びるように形成された直方体状であり、マガジン100の右方向への移動を規制する。右壁部23には、上端面から凹んだ凹部231が複数形成されている。
【0014】
((左側部31))
左側部31は、左右方向の大きさが上下方向及び前後方向の大きさよりも小さい平板状の部材である。左側部31は、上端面から上方に突出した上凸部311と、下端面から下方に突出した下凸部312とを有する。1段目の左側部31は、土台20の左壁部22の上方に設けられる。そして、下凸部312が土台20の左壁部22に形成された凹部221に嵌め込まれることで、土台20に対する移動が規制される。
また、左側部31は、前面から前方に突出した前突出部313を有する。
【0015】
((右側部32))
右側部32は、左右方向の大きさが上下方向及び前後方向の大きさよりも小さい平板状の部材である。右側部32は、上端面から上方に突出した上凸部321と、下端面から下方に突出した下凸部322とを有する。1段目の右側部32は、土台20の右壁部23の上方に設けられる。そして、下凸部322が土台20の右壁部23に形成された凹部231に嵌め込まれることで、土台20に対する移動が規制される。
また、右側部32は、前面から前方に突出した前突出部323を有する。
【0016】
((天板33))
天板33には、左端部に、左側部31の上凸部311が嵌り込む左嵌合部(不図示)が形成され、右端部に、右側部32の上凸部321が嵌り込む右嵌合部(不図示)が形成されている。天板33の左嵌合部に左側部31の上凸部311が嵌り込むとともに、右嵌合部に右側部32の上凸部321が嵌り込むことで、天板33は、左側部31及び右側部32に対する移動が規制される。
また、天板33は、前端部に、前端面から前方に突出した前突出部331を有する。
【0017】
((中板34))
中板34は、上下方向の大きさが左右方向及び前後方向の大きさよりも小さい平板状であるとともに、左端部から上方に突出した左壁部342と、右端部から上方に突出した右壁部343と、前端部に、前端面から前方に突出した前突出部344とを有する。
【0018】
中板34には、上面から凹むとともに前後方向に延びる凹部341が形成されている。凹部341は、マガジン100に設けられた後述する突出部112が嵌め込まれる部位であり、マガジン100を前後方向に移動させる際のガイドとして機能し、また装着後はマガジン100が中板34から前後左右方向に移動しないようにマガジン100と中板34を固定する効果を奏する。凹部341は、1個のマガジン100に対して2個形成されており、本実施形態においては、左右方向に合計10個形成されている。
【0019】
左壁部342は、前後方向に延びるように形成された直方体状であり、マガジン100の左方向への移動を規制する。左壁部342には、上端面から凹んだ上凹部342aと下端面から凹んだ下凹部(不図示)とがそれぞれ複数形成されている。下凹部には、中板34の下方にある左側部31の上凸部311が嵌め込まれ、上凹部342aには、中板34の上方にある左側部31の下凸部312が嵌め込まれる。
【0020】
右壁部343は、前後方向に延びるように形成された直方体状であり、マガジン100の右方向への移動を規制する。右壁部343には、上端面から凹んだ上凹部343aと下端面から凹んだ下凹部(不図示)とが複数形成されている。下凹部には、中板34の下方にある右側部32の上凸部321が嵌め込まれ、上凹部343aには、中板34の上方にある右側部32の下凸部322が嵌め込まれる。
前突出部344は、左右方向に延びるように形成された直方体状であり、中板34におけるマガジン100が載る部位の厚さ(上下方向の大きさ)よりも小さな厚さである。
【0021】
((左補強部材35、右補強部材36))
左補強部材35及び右補強部材36は、上下方向に見た場合の形状がL字状の棒状の部材であり、上下方向の大きさが土台20から天板33に至るまである。左補強部材35は、土台20、4つの左側部31、3つの中板34及び天板33相互の移動を規制するべく、例えばボルト等の締付部材にて、土台20、天板33、中板34に締め付けられている。また、右補強部材36は、土台20、4つの右側部32、3つの中板34及び天板33相互の移動を規制するべく、例えばボルト等の締付部材にて、土台20、天板33、中板34に締め付けられている。
【0022】
以上のように構成された土台20、左側部31、右側部32、天板33及び中板34において、土台20の上に、1段目の左側部31及び右側部32が配置されるとともに、1段目の左側部31及び右側部32の上に中板34が配置されることで、1段目の5個のマガジン100を収容する空間R1が形成される。そして、空間R1を形成する中板34の上に、2段目の左側部31及び右側部32が配置されるとともに、2段目の左側部31及び右側部32の上に中板34が配置されることで、2段目の5個のマガジン100を収容する空間R2が形成される。そして、空間R2を形成する中板34の上に、3段目の左側部31及び右側部32が配置されるとともに、3段目の左側部31及び右側部32の上に中板34が配置されることで、3段目の5個のマガジン100を収容する空間R3が形成される。そして、空間R3を形成する中板34の上に、4段目の左側部31及び右側部32が配置されるとともに、4段目の左側部31及び右側部32の上に天板33が配置されることで、4段目の5個のマガジン100を収容する空間R4が形成される。
【0023】
なお、収容ユニット10の構成は、上述した構成に限定されない。マガジン100を、たばこ商品500の並び方向に交差する交差方向(例えば左右方向)に複数収容可能であれば、収容ユニット10の構成はいかなる構成であっても良い。また、横並びに複数のマガジン100を収容する段は1つであっても良いし、複数あっても良い。収容ユニット10が複数の段から構成される場合に、1段に収容される複数のマガジン100の左右方向の移動を抑制する部材は、左側部31、右側部32のように段毎に配置された部材が上下方向に複数配置されて構成されても良いし、1つの部材で構成されても良い。
【0024】
(装飾部材50)
図4は、装飾部材50、連結部材90の概略構成の一例を示す図である。
装飾部材50は、直方体状の部材であり、左右方向に直交する面に対して面対称な形状である。装飾部材50は、後面から後方に突出した後凸部51と、上面から上方に突出した上凸部52とを有する。後凸部51は、直方体状の部位であり、上下方向及び左右方向の中央部に設けられている。上凸部52は、直方体状の部位であり、前部以外の領域において、左右方向の中央部に設けられている。後凸部51及び上凸部52の肉厚は、装飾部材50の後部の肉厚の1/4~1/3の肉厚に設定されている。
【0025】
また、装飾部材50には、下面から上方に凹んだ下凹部53が形成されている。また、装飾部材50には、左面から右側に凹んだ左凹部(不図示)と、右面から左側に凹んだ右凹部55とが形成されている。左凹部及び右凹部55は、それぞれ、左面、右面における、前後方向及び上下方向の中央部に形成されている。言い換えれば、左凹部及び右凹部55は、外周部以外の領域に形成されている。左凹部及び右凹部55が形成されていることにより、装飾部材50における前後方向及び上下方向の中央部の肉厚は、左凹部及び右凹部55の周囲(言い換えれば外周部)の肉厚の1/4~1/3に設定されている。
【0026】
左側の装飾部材50は、後凸部51が、連結部材90の後述する左中央凹部922に嵌め込まれることで、たばこ什器1の左部に装着される。また、右側の装飾部材50は、後凸部51が、連結部材90の後述する右中央凹部932に嵌め込まれることで、たばこ什器1の右部に装着される。また、装飾部材50が複数段に連続して設けられる場合、下の段の装飾部材50の上凸部52が上の段の装飾部材50の下凹部53に嵌め込まれることで、下の段の装飾部材50と上の段の装飾部材50との相対移動が抑制される。
【0027】
装飾部材50は、収容ユニット10の色とは異なる色にて成形されている。例えば、収容ユニット10が黒色であるのに対して、装飾部材50は緑色であることを例示することができる。また、装飾部材50は、緑色の半透明であっても良い。装飾部材50が例えば緑色の半透明である場合、左凹部及び右凹部55が形成された中央部の肉厚は、左凹部及び右凹部55の周囲の肉厚の1/4~1/3であることから、中央部の色と周囲(言い換えれば外周部)の色とを異ならせることが可能となる。
【0028】
(連結部材90)
連結部材90は、上部に設けられて左右方向に延びる直方体状の上連結部91と、左部に設けられて上下方向に延びる直方体状の左連結部92と、右部に設けられて上下方向に延びる直方体状の右連結部93とを有する。
上連結部91には、後面から前方に凹んだ上凹部911が形成され、左連結部92には、後面から前方に凹んだ左凹部921が形成され、右連結部93には、後面から前方に凹んだ右凹部931が形成されている。
【0029】
1段目~3段目の連結部材90は、上凹部911に中板34の前突出部344が嵌め込まれ、左凹部921に左側部31の前突出部313が嵌め込まれ、右凹部931に右側部32の前突出部323が嵌め込まれることで、収容ユニット10に保持される。また、4段目の連結部材90は、上凹部911に天板33の前突出部331が嵌め込まれ、左凹部921に左側部31の前突出部313が嵌め込まれ、右凹部931に右側部32の前突出部323が嵌め込まれることで、収容ユニット10に保持される。
【0030】
左連結部92には、前面の中央部に前面から後方に凹んだ左中央凹部922と、左中央凹部922よりも上側及び下側それぞれに上下方向の全域に亘って前面から後方に凹んだ左溝923とが形成されている。左中央凹部922に装飾部材50の後凸部51が嵌め込まれることで、装飾部材50は、連結部材90に保持される。
【0031】
右連結部93には、前面の中央部に前面から後方に凹んだ右中央凹部932と、右中央凹部932よりも上側及び下側それぞれに上下方向の全域に亘って前面から後方に凹んだ右溝933とが形成されている。右中央凹部932に装飾部材50の後凸部51が嵌め込まれることで、装飾部材50は、連結部材90に保持される。
【0032】
(マガジン100)
図5は、マガジン100を後左斜め上方から見た斜視図の一例である。
図6は、マガジン100を構成する部品の一例を示す図である。
図7は、マガジン100を、左右方向に直交する面で切断した断面の一例を示す図である。
図8は、押し部材130及び変更部材190を後方から見た図の一例である。
【0033】
マガジン100は、たばこ商品500を一列に並べて搭載可能なマガジン本体110と、マガジン本体110の前部にマガジン本体110に対して揺動可能に装着されたフラップ120とを備える。また、マガジン100は、たばこ商品500の後側に配置されてたばこ商品500を前方に押す押し部材130と、押し部材130とマガジン本体110との間に介在し、押し部材130に対して前方向の力を付与するバネ150と、バネ150が巻かれるボビン160とを備える。
【0034】
((マガジン本体110))
マガジン本体110は、たばこ商品500を前後方向に一列に並べて搭載可能な凹状の部材であり、後側に設けられた後壁110bと、左側に設けられた左側壁110cと、右側に設けられた右側壁110dとを有する。
【0035】
マガジン本体110の底部111には、下面から下方に突出した板状の突出部112が設けられている。突出部112は、土台20の底部21に形成されている凹部21a等に嵌り込む部位である。突出部112は、左右方向に2つ並べて設けられている。また、マガジン本体110の底部111には、上面から下方に凹むとともに前後方向に延びる第1凹部113が形成されている。第1凹部113は、左右方向に2つ並べて形成されている。
【0036】
また、マガジン本体110の底部111には、前部に、2つの第1凹部113に連通するとともに左右方向を柱方向とする円柱状に凹んだ第2凹部114が形成されている。第2凹部114には、バネ150が巻かれたボビン160が収容される。第2凹部114の周囲の壁は透明に形成されており、店舗の店員や消費者は、前方から見た場合にボビン160に巻かれたバネ150の色を視認することが可能になっている。
【0037】
両側壁である左側壁110c及び右側壁110dそれぞれの前部における下部に、円形の第1貫通孔116と、円弧状の第2貫通孔117とが形成されている。
右側壁110dには、上下方向には上部から中央部、左右方向には中央部から後部に亘って切り欠かれた切り欠き110eが形成されている。
後壁110bには、上面から下方に凹んだ凹部110fが形成されている。
なお、マガジン本体110は、樹脂にて成形されているとともに、透明であることを例示することができる。
【0038】
((フラップ120))
フラップ120は、前側に設けられた前壁121と、後側に設けられた後壁122と、前壁121と後壁122とを接続するように、左側に設けられた左壁123及び右側に設けられた右壁124とを有する。前壁121は、前方から見た場合に略正方形であり、後壁122は、上下方向の大きさが前壁121よりも小さく左右方向の大きさが前壁121と同じ矩形である。
【0039】
フラップ120は、左壁123の左側の面から左方向に突出した円柱状の左円柱状部125を2つ有する。また、フラップ120は、右壁124の右側の面から右方向に突出した円柱状の右円柱状部126を2つ有する。
フラップ120は、マガジン本体110の凹部内に配置されるとともに、2つの左円柱状部125及び2つの右円柱状部126が、マガジン本体110の両側壁それぞれに形成された第1貫通孔116、第2貫通孔117に嵌め込まれることで、マガジン本体110に対して揺動可能に装着される。
【0040】
((押し部材130))
押し部材130は、たばこ商品を押す板状の押し板131と、前後方向に移動可能にマガジン本体110に支持された支持部132とを有する。押し板131は、前後方向に直交する部位である。支持部132は、上下方向に直交する板状の部位であり、押し板131における下端部から後方に延びるように設けられている。また、押し部材130は、支持部132に対する押し板131の曲がりを抑制するための、左右方向に直交する板状のリブ133を有する。リブ133は、左右方向に並べて2つ設けられている。
【0041】
支持部132は、下方に突出した下突出部134を有する。下突出部134は、左右方向に2つ並べて設けられている。2つの下突出部134は、それぞれ、マガジン本体110の第1凹部113に嵌り込んでおり、押し部材130は、下突出部134が第1凹部113に沿って移動することで前後方向に移動することが可能になっている。
【0042】
また、押し部材130は、バネ150の一端が引っ掛けられるフック135を有する。
また、押し部材130は、支持部132の上面のやや上方において左側のリブ133から右側に突出した直方体状の左突出部136と、支持部132の上面のやや上方において右側のリブ133から左側に突出した直方体状の右突出部137とを有する。左突出部136及び右突出部137は、それぞれ、押し板131と平行な部位であり、押し板131と所定距離を隔てた位置に設けられている。
【0043】
((バネ150))
バネ150は、弾性の高い素材(例えば金属)を渦巻状に巻いた、いわゆるぜんまいバネである。バネ150は、一端が押し部材130のフック135に引っ掛けられ、他端がボビン160に引っ掛けられている。バネ150は、フック135に引っ掛けられている一端側の部位が予め定められた所定長さに亘って、例えば赤色に着色されている。赤色に着色された部位以外の部位は、例えば白色に着色されている。なお、赤色に着色された部位以外の部位は、着色せずに素材の色(例えば銀色)のままでも良い。
【0044】
((ボビン160))
ボビン160は、筒状の筒状部161と、筒状部161の両側に回転軸162が設けられた部材である。ボビン160は、筒状部161にバネ150が巻かれた状態でマガジン本体110の第2凹部114に収容される。また、ボビン160は、回転軸162がマガジン本体110に支持され、マガジン本体110に対して回転可能に装着されている。
【0045】
マガジン本体110における第2凹部114を形成する周囲壁110aは透明である。それゆえ、店舗の店員は、たばこ什器1の前方からバネ150の色を認識することができる。なお、1段目のマガジン本体110の周囲壁110aは土台20の切り欠き21bに嵌め込まれ、前方からバネ150の色を視認可能になっている。
【0046】
ここで、マガジン100においては、マガジン本体110に装着されたフラップ120と押し部材130との間にたばこ商品500が配置される。押し部材130には、バネ150のバネ力が前方に移動する方向に作用し、押し板131がたばこ商品500の後面と面で接触する。これにより、たばこ商品500は、前方に移動する方向の力を受ける。それゆえ、マガジン本体110内に複数のたばこ商品500が配置されている場合には、前後方向に一例で並び、最も前側に位置するたばこ商品500はフラップ120に接触する。そして、消費者は、フラップ120をマガジン本体110に対して手前に回転させることにより、最前列に位置するたばこ商品500を取り出し易くなっている。
【0047】
マガジン本体110内に複数のたばこ商品500が存在する場合には、押し部材130の押し板131は、フラップ120から、たばこ商品500の数の分、離れた位置に存在する。そして、バネ150は、押し部材130の位置に応じて、言い換えれば、たばこ商品500の数の分、ボビン160から引き出されている。
【0048】
以下、マガジン本体110内に存在するたばこ商品500の数、言い換えれば、マガジン本体110内に残っているたばこ商品500の量を「残量」と称する場合がある。マガジン100は、残量が予め定められた所定数よりも少なくなった場合に、残量が少なくなったことを報知する機能を有する。以下、この機能について詳述する。なお、所定数は6個であることを例示することができる。
【0049】
残量が所定数以上である場合には、バネ150における赤色の部分がボビン160から引き出されて白色の部分のみがボビン160に巻かれた状態となり、残量が所定数未満である場合には、バネ150における赤色の部分もボビン160に巻かれた状態となる。つまり、赤色に着色されたバネ150の所定長さは、たばこ商品500の所定数に相当する長さである。
その結果、店員は、たばこ什器1の前方からバネ150の色が赤色になっていることを見ることで、残量が所定数よりも少ないことを認識することができる。これにより、店員は、残量が0となる前にマガジン100にたばこ商品500を補充することが可能となる。
【0050】
また、マガジン100は、マガジン本体110に搭載されたたばこ商品500が所定数よりも少ないことを、後方にいる店員に報知する報知部170を有する。報知部170は、レジカウンタ1000上に置かれたたばこ什器1に設置されたマガジン100に搭載されたたばこ商品500が所定数未満であることを、レジ作業スペース1200にいる店員に報知する。
以下、報知部170について詳述する。
【0051】
((報知部170))
図9及び図10は、マガジン本体110及び板状部材180を右から左右方向に見た図の一例である。図9は、板状部材180が第1状態である場合を示す図の一例であり、図10は、板状部材180が第2状態である場合を示す図の一例である。
図11は、マガジン100を後左斜め上方から見た斜視図の一例である。図11は、板状部材180が第2状態である場合を示す図の一例である。
図12は、板状部材180の展開図の一例である。
報知部170は、マガジン本体110の左側壁110cとたばこ商品500との間に配置される平板状の板状部材180と、押し部材130に連結されて押し部材130とともに移動し、たばこ商品500の数に応じて板状部材180の位置を変更する変更部材190とを備える。
【0052】
板状部材180は、前後方向及び上下方向に平行に成形されて、左側壁110cとたばこ商品500との間に配置される本体部181と、前後方向に交差する方向に本体部181から屈曲した屈曲部186とを有する。
本体部181は、前側の部位である第1部183と後側の部位である第2部184とを有する。左右方向に見た場合に、第1部183及び第2部184は、予め定められた幅(言い換えれば上下方向の大きさ)となるように成形されているとともに、第1部183と第2部184とのなす角が鈍角(例えば175°)となるように屈曲している。
【0053】
板状部材180が上記形状であることにより、板状部材180は、左右方向に見た場合に、第2部184が前後方向に平行となり第1部183が前後方向に対して傾斜した第1状態(図5及び図9の状態)と、第1部183が前後方向に平行となり第2部184が前後方向に対して傾斜した第2状態(図10及び図11の状態)とに遷移する。また、第1部183及び第2部184における上下方向の大きさ(言い換えれば幅)は、左側壁110cにおける上下方向の大きさよりも大きく、上端部が左側壁110cの上面よりも上方に突出している。
【0054】
屈曲部186は、第2部184における後端部から右側に屈曲している。屈曲部186は、板状部材180が第2状態である場合に、前後方向に直交するように(言い換えれば上下方向及び左右方向に平行となるように)本体部181から屈曲している。それゆえ、屈曲部186は、板状部材180が第1状態である場合に、前後方向及び上下方向に傾斜した面となる。つまり、図12に示す展開図に示すように、屈曲部186は、板状部材180が第2状態である場合に、上下方向に傾斜する線にて90°に屈曲している。
【0055】
また、後方から見た場合、屈曲部186は、板状部材180が第1状態である場合にマガジン本体110の後壁110bの上面よりも下方に位置して後壁110bに隠れ(図5参照)、板状部材180が第2状態である場合にマガジン本体110の後壁110bの上面よりも上方に突出する(図11参照)。それゆえ、屈曲部186における上下方向の大きさは、マガジン本体110の後壁110bにおける上下方向の大きさよりも小さい。また、板状部材180が第2状態である場合の屈曲部186の下端部の上下方向の位置がマガジン本体110の後壁110bの上面よりも高くなるように、第1部183と第2部184とのなす角が設定されている。
【0056】
板状部材180は、例えば樹脂にて成形されている。そして、屈曲部186は、例えば赤色に着色されており、本体部181は、屈曲部186とは異なる色、例えば赤色よりも目立たない色である透明や白色に着色されている。これにより、屈曲部186がマガジン本体110の後壁110bの上面よりも上方に突出しているときに、店員は、屈曲部186が突出していることを視認し易い。なお、板状部材180が第1状態であり、屈曲部186がマガジン本体110の後壁110bの上面よりも下方に位置している場合であっても、透明である後壁110bの凹部110fに例えば白色の紙が挿入されていることにより、屈曲部186は、透明である後壁110bを通して視認され難くなっている。凹部110fに挿入された白色の紙には、例えば黒色の文字でたばこ商品500の名称が記載されていても良い。これにより、屈曲部186がマガジン本体110の後壁110bの上面よりも上方に突出しているマガジン本体110に収容されたたばこ商品500の名称を容易に把握することが可能となる。
【0057】
なお、屈曲部186に着色する方法は特に限定されない。素材の色が赤色の樹脂を用いて成形しても良いし、本体部181と同じ色(例えば、透明、白色、黒色)の素材を用いて成形した後に、赤色の紙やテープを貼り付けても良いし、ペンキ等の塗料にて着色しても良い。
また、屈曲部186の色は赤色に限定されない。屈曲部186が突出していることを店員が視認し易くするために、屈曲部186は、マガジン本体110の後壁110bの凹部110fに挿入された紙の色と異なる色であることが好ましい。例えば、マガジン本体110の後壁110bの凹部110fに挿入された紙の色が黒である場合には、屈曲部186の色は黄色や白色であっても良い。
【0058】
変更部材190は、図6等に示すように、押し部材130に連結される連結部191と、連結部191よりも後側かつ左側に張り出した張出部194と、連結部191と張出部194とを接続する接続部199とを備えている。
【0059】
連結部191は、前後方向に直交する平板状の平板状部192と、平板状部192から後側に突出した突出部193とを有する。平板状部192は、左右方向が短手方向、上下方向が長手方向となる矩形状であり、左右方向の大きさが押し部材130に設けられた2つのリブ133間の大きさよりも小さく、上下方向の大きさが押し部材130の押し板131の上下方向の大きさよりも小さい。突出部193は、平板状部192における左右方向の中央部から、平板状部192における上下方向の全域に亘って前後方向に突出している。
平板状部192が押し部材130の2つのリブ133間であって押し板131と左突出部136及び右突出部137との間に配置され、突出部193が左突出部136と右突出部137との間に配置される。
【0060】
張出部194は、前後方向に直交する平板状であるとともに、左右方向が短手方向、上下方向が長手方向となる矩形状である。
張出部194には、左側の端面から直方体状に右側に凹んだ凹部195が形成されている。凹部195内に板状部材180の本体部181の上部が存在する。そして、張出部194における凹部195の上側の部位が板状部材180の本体部181の上面に接触する接触部196として機能する。また、張出部194における凹部195の右側の部位が本体部181の右側への移動を規制する規制部197として機能する。
また、張出部194には、右側かつ下側の端部に直方体状に切り欠かれた切り欠き198が形成されている。切り欠き198内に、押し部材130に設けられた左側のリブ133が位置する。
【0061】
接続部199は、連結部191の平板状部192における左側端部と張出部194における右側端部とを接続するように設けられた、前後方向及び上下方向に平行な部位である。接続部199は、押し部材130の2つのリブ133間に配置される。
【0062】
変更部材190は、押し部材130に連結されて押し部材130とともに前後方向に移動する。そして、変更部材190は、マガジン本体110に搭載されたたばこ商品500が所定数(例えば6個)以上である場合には、板状部材180の本体部181の第2部184が存在する領域に位置する(図5参照)。そして、接触部196が板状部材180の第2部184の上面に接触し、板状部材180が第1状態から第2状態に遷移するのを抑制する。一方、変更部材190は、マガジン本体110に搭載されたたばこ商品500が所定数未満である場合には、板状部材180の本体部181の第1部183が存在する領域に位置する(図11参照)。そして、接触部196が板状部材180の第1部183の上面に接触し、板状部材180が第2状態から第1状態に遷移するのを抑制する。また、変更部材190は、マガジン本体110に搭載されたたばこ商品500が所定数以上である状態から所定数未満となるときに、押し部材130とともに前方に移動する際に接触部196が板状部材180の第1部183に接触し、板状部材180を第1状態から第2状態に遷移させる。そして、板状部材180が第2状態になることで、屈曲部186がマガジン本体110の後壁110bの上面よりも上方に突出する。
【0063】
以上、説明したように、マガジン100は、複数のたばこ商品500を前後方向に一列に並べて搭載可能であって、後壁110bと側壁の一例としての左側壁110cとを有するマガジン本体110と、マガジン本体110に搭載されたたばこ商品500が所定数未満であることを報知する報知部170とを備える。報知部170は、マガジン本体110に搭載されたたばこ商品500が所定数以上である場合には、後壁110bの上面よりも低い位置に存在し、たばこ商品500が所定数未満である場合には、後壁110bの上面よりも上方に突出する。これにより、例えばたばこ什器1に収容されたマガジン100の後方から(例えばレジ作業スペース1200から)マガジン100を見た店員に、報知部170がマガジン本体110の後壁110bの上面よりも突出していることを容易に把握させることができるので、残量が所定数未満になったことを分かり易く報知することができる。
【0064】
ここで、報知部170は、前後方向に平行に成形されて左側壁110cとたばこ商品500との間に配置される本体部181と、前後方向に交差する方向に本体部181から屈曲した屈曲部186とを有する板状部材180を備え、屈曲部186がたばこ商品500の数に応じて後壁110bに対する位置が変わる。このように構成された板状部材180を用いることにより、残量が所定数未満になったことを店員に分かり易く報知することができる。
【0065】
マガジン100は、複数のたばこ商品500の後方に配置されて、複数のたばこ商品500に対して前方に移動する方向の力を付与する付与部の一例としての押し部材130をさらに備え、報知部170は、押し部材130に連結されて押し部材130とともに移動し、たばこ商品500の数に応じて屈曲部186の位置を変更する変更部材190を有する。このように、変更部材190が押し部材130に連結されて押し部材130とともに移動して屈曲部186の位置を変更するので、板状部材180をたばこ商品500の数に応じて確度高く変位させることができる。
【0066】
本体部181は、前側の部位である第1部183と後側の部位である第2部184とのなす角が鈍角であり、屈曲部186は、第2部184における後端部から本体部181と直交する方向に屈曲している。これにより、屈曲部186を後方から視認し易い形状とすることを、簡易な構成で実現できる。
【0067】
変更部材190は、押し部材130に連結される連結部191と、本体部181の上面に接触する接触部196とを有し、接触部196が第2部184に接触する場合に屈曲部186が後壁110bの上面よりも低い位置に存在し、接触部196が第1部183に接触する場合に屈曲部186が後壁110bの上面よりも上方に突出する。これにより、たばこ商品500が所定数未満である場合に屈曲部186を後壁110bの上面よりも上方に突出させることを、簡易な構成で実現することができる。
【0068】
また、変更部材190は、マガジン本体110に搭載されたたばこ商品500が所定数以上である場合には、接触部196が第2部184に接触し、たばこ商品500が所定数未満である場合には、接触部196が第1部183に接触する。これにより、たばこ商品500の残量に応じて屈曲部186の位置を切り替えることを簡易な構成で実現することができる。
【0069】
マガジン本体110は、左右方向の両端部それぞれに側壁の一例としての左側壁110c及び右側壁110dを有し、2つの側壁の内の一方の側壁である右側壁110dには、上下方向には上部から中央部、左右方向には中央部から後部に亘って切り欠かれた切り欠き110eが形成され、本体部181は、2つの側壁の内の他方の側壁である左側壁110cとたばこ商品500との間に配置される。右側壁110dに切り欠き110eが形成されていることにより、例えば店員は、マガジン本体110内に所定数未満のたばこ商品500を収容した状態で、1ダースのたばこ商品500をマガジン本体110内に右側から補充可能である。なお、マガジン100は、左右反転した形状であっても良い。つまり、左側壁110cに切り欠き110eが形成されているとともに、右側壁110dとたばこ商品500との間に本体部181が配置され、屈曲部186が左側に屈曲していても良い。
【0070】
<たばこ什器5>
たばこ什器5は、たばこ什器1と同様に、マガジン100と収容ユニット10とを備える。図1に示したたばこ什器5は、5個のマガジン100を収容可能な棚を7段有している。また、図1には、店舗の壁1300の前に、4台のたばこ什器5が並べられた例を示している。そして、4台のたばこ什器5の内、右から2番目に設置されたたばこ什器5には、全ての段に装飾部材50が取り付けられ、他のたばこ什器5には、全ての段に装飾部材50が取り付けられていない。これにより、装飾部材50が取り付けられたたばこ什器5に配置されたたばこ商品500が、装飾部材50が取り付けられていないたばこ什器5に配置されたたばこ商品500とは異なることを表すことができる。例えば、装飾部材50が取り付けられていないたばこ什器5に燃焼式のたばこ商品500を配置し、装飾部材50が取り付けられたたばこ什器5に非燃焼加熱式のたばこ商品500を配置することで、店舗に設置された4台のたばこ什器5の内、非燃焼加熱式のたばこ商品500が配置された領域であることを、容易に把握させることができる。なお、たばこ什器5に対して装飾部材50を装着する領域は特に限定されない。例えば、たばこ什器5の上4段のみに装飾部材50を装着しても良い。
【0071】
店員は、レジ作業スペース1200の後方に置かれたたばこ什器5に設置されたマガジン100のバネ150の色が赤色になっていることをレジ作業スペース1200から見ることで、残量が所定数未満であることを認識することができる。
なお、壁1300の前に置かれたたばこ什器5に配置するマガジン100は、報知部170を有していなくても良い。マガジン100の後側には壁1300があるため、後方から、マガジン100に搭載されたたばこ商品500の残量が少なくなっていることを確認することができないからである。
【0072】
たばこ什器5の上方には、非燃焼加熱式のたばこ商品500用の装置(以下、「加熱式たばこ用装置」と称する場合がある。)600を陳列する装置用什器3が設置されている。
図13は、装置用什器3を右側から左右方向に見た図の一例である。
図14は、装置用什器3を、底部211に直交する方向から見た図の一例である。つまり、図14は、図13のXIV方向に見た図の一例である。
図15は、装置用什器3を前方から見た図の一例である。
装置用什器3は、加熱式たばこ用装置600を収容する収容部210と、収容部210を支持する支持部230と、収容部210における収容領域を仕切る仕切り部材250とを備えている。
【0073】
収容部210は、加熱式たばこ用装置600を前後方向に一列に並べて搭載可能な凹状の部位であり、底部211と、前側に設けられた前壁212と、後側に設けられた後壁213と、前壁212の左部と後壁213の左部とを接続するように設けられた左側壁214と、前壁212の右部と後壁213の右部とを接続するように設けられた右側壁215とを有する。前壁212、後壁213、左側壁214及び右側壁215における底部211からの突出量は、同一である。
【0074】
前壁212には、後壁213に対向する面である内面から前側に凹んだ凹部216が形成されている。凹部216は、仕切り部材250の後述する仕切り板251が嵌り込む部位であり、左右方向に一定間隔で複数形成されている。
後壁213には、前壁212に対向する面である内面から後側に凹んだ凹部217が形成されている。凹部217は、仕切り板251が嵌り込む部位であり、左右方向に一定間隔で複数形成されている。
凹部216及び凹部217における左右方向の大きさは、仕切り板251の板厚と略同じに設定されている。
【0075】
支持部230は、収容部210の底部211から下方に突出した部位であり、前壁212の下方に設けられた前凸部232と、後壁213の下方に設けられた後凸部233と、左側壁214の下方に設けられた左凸部234と、右側壁215の下方に設けられた右凸部235とを有する。後凸部233における底部211からの突出量は、前凸部232における底部211からの突出量よりも大きい。それゆえ、左凸部234及び右凸部235における底部211からの突出量は、前凸部232から後凸部233の方に行くに従って徐々に大きくなっている。
支持部230が上記構成であることにより、たばこ什器5の上面が水平である場合、収容部210の底部211の上面は、後部よりも前部の方が低くなるように傾斜している。
【0076】
仕切り部材250は、板状の仕切り板251と、仕切り板251から板面に交差する方向に突出して、加熱式たばこ用装置600に対して力を付与する付与部260とを有する。
仕切り板251は、前部が前壁212の凹部216、後部が後壁213の凹部217に嵌り込むことで、前後方向に平行となるとともに、左右方向の移動が規制される。仕切り板251は、上下方向の中央部に、前後方向に伸びて付与部260を前後方向に移動可能に支持するレール252を有する。
【0077】
付与部260は、加熱式たばこ用装置600の後側に配置されて加熱式たばこ用装置600を前方に押す押し部材261と、押し部材261とレール252における前端部との間に介在し、押し部材261に対して前方向の力を付与するバネ266とを備える。
押し部材261は、仕切り板251に直交する板状の押し板262と、押し板262の後面から後側に突出した2つのリブ263とを有する。2つのリブ263は、上下方向に所定間隔で配置されている。押し部材261の上下方向の大きさは、仕切り板251の上下方向の大きさよりも小さい。
【0078】
バネ266は、弾性の高い素材(例えば金属)を渦巻状に巻いた、いわゆるぜんまいバネである。バネ266は、一端が、レール252の前端部に固定され、他端が、押し部材261に対して回転可能に2つのリブ263間に配置されたボビン(不図示)に固定されている。
【0079】
以上のように構成された装置用什器3においては、収容部210の前壁212と付与部260の押し板262との間に加熱式たばこ用装置600が配置される。押し板262には、バネ266のバネ力が前方に移動する方向に作用し、押し板262が加熱式たばこ用装置600の後面と面で接触する。それゆえ、装置用什器3の収容部210に複数の加熱式たばこ用装置600が配置されている場合には、前後方向に一例で並び、最も前側に位置する加熱式たばこ用装置600は前壁212に接触する。また、たばこ什器5の上面が水平である場合、収容部210の底部211の上面は、後部よりも前部の方が低くなるように傾斜していることから、装置用什器3が店員又は消費者の身長よりも高い所にあったとしても、店員又は消費者は、前方から加熱式たばこ用装置600を視認し易い。
【0080】
そして、収容部210の前壁212における底部211からの突出量が加熱式たばこ用装置600の上下方向の大きさの1/20~1/8であることにより、店員は、レジ作業スペース1200から加熱式たばこ用装置600を取り出し易い。また、収容部210の底部211の上面は後部よりも前部の方が低くなるように傾斜しており、加熱式たばこ用装置600は付与部260から前壁212の方へ移動する方向の力が付与されている。それゆえ、店員が最前列にある加熱式たばこ用装置600を取り出すと、取り出された加熱式たばこ用装置600の後方にあった加熱式たばこ用装置600が前壁212の方へ移動する。また、押し部材261は、加熱式たばこ用装置600の下部に対して力を付与するので、加熱式たばこ用装置600が前方に倒れることを抑制する。
【0081】
収容部210には、前壁212の凹部216と後壁213の凹部217とが左右方向に複数形成されていることから、加熱式たばこ用装置600の大きさに合わせて仕切り部材250の位置を変更することが可能である。また、図14に示すように、仕切り部材250は、押し部材261が仕切り板251に対して左に位置するように収容部210に嵌め込まれても良いし、押し部材261が仕切り板251に対して右に位置するように収容部210に嵌め込まれても良い。また、左右方向の大きさが大きい加熱式たばこ用装置600に対して、左右両方から力を付与しても良い。
【0082】
なお、装置用什器3は、たばこ什器5の上に直接置いても良いし、図1に示すように、たばこ什器5の天板33に凹状の土台を固定するとともに、土台内に装置用什器3を置いても良い。
【0083】
<まとめ>
なお、本開示は、以下の構成を含む。
(1)複数のたばこ商品を前後方向に一列に並べて搭載可能であって、後壁と側壁とを有するマガジン本体と、前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が予め定められた所定数以上である場合には、前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該後壁の上面よりも上方に突出する報知部と、を備えるマガジン。
(2)前記報知部は、前記前後方向に平行に成形されて前記側壁と前記たばこ商品との間に配置される本体部と、当該前後方向に交差する方向に当該本体部から屈曲した屈曲部とを有する板状部材を備え、前記屈曲部が前記たばこ商品の数に応じて前記後壁に対する位置が変わる、(1)に記載のマガジン。
(3)前記複数のたばこ商品の後方に配置されて、当該複数のたばこ商品に対して前方に移動する方向の力を付与する付与部をさらに備え、前記報知部は、前記付与部に連結されて当該付与部とともに移動し、前記たばこ商品の数に応じて前記屈曲部の位置を変更する変更部材を有する、(2)に記載のマガジン。
(4)前記本体部は、前側の部位である第1部と後側の部位である第2部とのなす角が鈍角であり、前記屈曲部は、前記第2部における後端部から前記本体部と直交する方向に屈曲している、(3)に記載のマガジン。
(5)前記変更部材は、前記付与部に連結される連結部と、前記本体部の上面に接触する接触部とを有し、当該接触部が前記第2部に接触する場合に前記屈曲部が前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該接触部が前記第1部に接触する場合に前記屈曲部が当該後壁の上面よりも上方に突出する、(4)に記載のマガジン。
(6)前記変更部材は、前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が前記所定数以上である場合には、前記接触部が前記第2部に接触し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該接触部が前記第1部に接触する、(5)に記載のマガジン。
(7)前記マガジン本体は、左右方向の両端部それぞれに前記側壁を有し、2つの当該側壁の内の一方の当該側壁には、上下方向には上部から中央部、左右方向には中央部から後部に亘って切り欠かれた切り欠きが形成され、前記本体部は、2つの前記側壁の内の他方の当該側壁と前記たばこ商品との間に配置される、(2)から(6)のいずれか1つに記載のマガジン。
【符号の説明】
【0084】
1,5…たばこ什器、10…収容ユニット、20…土台、50…装飾部材、90…連結部材、100…マガジン、110…マガジン本体、110b…後壁、110c…左側壁(側壁の一例)、110d…右側壁(側壁の一例)、110e…切り欠き、130…押し部材(付与部の一例)、170…報知部、180…板状部材、181…本体部、183…第1部、184…第2部、186…屈曲部、190…変更部材、191…連結部、194…張出部、196…接触部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-07-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のたばこ商品を前後方向に一列に並べて搭載可能であって、後壁と側壁とを有するマガジン本体と、
前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が予め定められた所定数以上である場合には、前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該後壁の上面よりも上方に突出する報知部と、
を備えるマガジン。
【請求項2】
前記報知部は、前記前後方向に平行に成形されて前記側壁と前記たばこ商品との間に配置される本体部と、当該前後方向に交差する方向に当該本体部から屈曲した屈曲部とを有する板状部材を備え、
前記屈曲部が前記たばこ商品の数に応じて前記後壁に対する位置が変わる、
請求項1に記載のマガジン。
【請求項3】
前記複数のたばこ商品の後方に配置されて、当該複数のたばこ商品に対して前方に移動する方向の力を付与する付与部をさらに備え、
前記報知部は、前記付与部に連結されて当該付与部とともに移動し、前記たばこ商品の数に応じて前記屈曲部の位置を変更する変更部材を有する、
請求項2に記載のマガジン。
【請求項4】
前記本体部は、前側の部位である第1部と後側の部位である第2部とのなす角が鈍角であり、
前記屈曲部は、前記第2部における後端部から前記本体部と直交する方向に屈曲している、
請求項3に記載のマガジン。
【請求項5】
前記変更部材は、前記付与部に連結される連結部と、前記本体部の上面に接触する接触部とを有し、当該接触部が前記第2部に接触する場合に前記屈曲部が前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該接触部が前記第1部に接触する場合に前記屈曲部が当該後壁の上面よりも上方に突出する、
請求項4に記載のマガジン。
【請求項6】
前記変更部材は、前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が前記所定数以上である場合には、前記接触部が前記第2部に接触し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該接触部が前記第1部に接触する、
請求項5に記載のマガジン。
【請求項7】
前記マガジン本体は、左右方向の両端部それぞれに前記側壁を有し、2つの当該側壁の内の一方の当該側壁には、上下方向には上部から中央部、前後方向には中央部から後部に亘って切り欠かれた切り欠きが形成され、
前記本体部は、2つの前記側壁の内の他方の当該側壁と前記たばこ商品との間に配置される、
請求項2から6のいずれか1項に記載のマガジン。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
かかる目的のもと完成させた本開示は、複数のたばこ商品を前後方向に一列に並べて搭載可能であって、後壁と側壁とを有するマガジン本体と、前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が予め定められた所定数以上である場合には、前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該後壁の上面よりも上方に突出する報知部と、を備えるマガジンである。
ここで、前記報知部は、前記前後方向に平行に成形されて前記側壁と前記たばこ商品との間に配置される本体部と、当該前後方向に交差する方向に当該本体部から屈曲した屈曲部とを有する板状部材を備え、前記屈曲部が前記たばこ商品の数に応じて前記後壁に対する位置が変わっても良い。
また、前記複数のたばこ商品の後方に配置されて、当該複数のたばこ商品に対して前方に移動する方向の力を付与する付与部をさらに備え、前記報知部は、前記付与部に連結されて当該付与部とともに移動し、前記たばこ商品の数に応じて前記屈曲部の位置を変更する変更部材を有しても良い。
また、前記本体部は、前側の部位である第1部と後側の部位である第2部とのなす角が鈍角であり、前記屈曲部は、前記第2部における後端部から前記本体部と直交する方向に屈曲していても良い。
また、前記変更部材は、前記付与部に連結される連結部と、前記本体部の上面に接触する接触部とを有し、前記接触部が前記第2部に接触する場合に前記屈曲部が前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該接触部が前記第1部に接触する場合に前記屈曲部が当該後壁の上面よりも上方に突出しても良い。
また、前記変更部材は、前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が前記所定数以上である場合には、当該接触部が前記第2部に接触し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該接触部が前記第1部に接触しても良い。
また、前記マガジン本体は、左右方向の両端部それぞれに前記側壁を有し、2つの当該側壁の内の一方の当該側壁には、上下方向には上部から中央部、前後方向には中央部から後部に亘って切り欠かれた切り欠きが形成され、前記本体部は、2つの前記側壁の内の他方の当該側壁と前記たばこ商品との間に配置されていても良い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
両側壁である左側壁110c及び右側壁110dそれぞれの前部における下部に、円形
の第1貫通孔116と、円弧状の第2貫通孔117とが形成されている。
右側壁110dには、上下方向には上部から中央部、前後方向には中央部から後部に亘
って切り欠かれた切り欠き110eが形成されている。
後壁110bには、上面から下方に凹んだ凹部110fが形成されている。
なお、マガジン本体110は、樹脂にて成形されているとともに、透明であることを例
示することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0083】
<まとめ>
なお、本開示は、以下の構成を含む。
(1)複数のたばこ商品を前後方向に一列に並べて搭載可能であって、後壁と側壁とを有するマガジン本体と、前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が予め定められた所定数以上である場合には、前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該後壁の上面よりも上方に突出する報知部と、を備えるマガジン。
(2)前記報知部は、前記前後方向に平行に成形されて前記側壁と前記たばこ商品との間に配置される本体部と、当該前後方向に交差する方向に当該本体部から屈曲した屈曲部とを有する板状部材を備え、前記屈曲部が前記たばこ商品の数に応じて前記後壁に対する位置が変わる、(1)に記載のマガジン。
(3)前記複数のたばこ商品の後方に配置されて、当該複数のたばこ商品に対して前方に移動する方向の力を付与する付与部をさらに備え、前記報知部は、前記付与部に連結されて当該付与部とともに移動し、前記たばこ商品の数に応じて前記屈曲部の位置を変更する変更部材を有する、(2)に記載のマガジン。
(4)前記本体部は、前側の部位である第1部と後側の部位である第2部とのなす角が鈍角であり、前記屈曲部は、前記第2部における後端部から前記本体部と直交する方向に屈曲している、(3)に記載のマガジン。
(5)前記変更部材は、前記付与部に連結される連結部と、前記本体部の上面に接触する接触部とを有し、当該接触部が前記第2部に接触する場合に前記屈曲部が前記後壁の上面よりも低い位置に存在し、当該接触部が前記第1部に接触する場合に前記屈曲部が当該後壁の上面よりも上方に突出する、(4)に記載のマガジン。
(6)前記変更部材は、前記マガジン本体に搭載された前記たばこ商品が前記所定数以上である場合には、前記接触部が前記第2部に接触し、当該たばこ商品が当該所定数未満である場合には、当該接触部が前記第1部に接触する、(5)に記載のマガジン。
(7)前記マガジン本体は、左右方向の両端部それぞれに前記側壁を有し、2つの当該側壁の内の一方の当該側壁には、上下方向には上部から中央部、前後方向には中央部から後部に亘って切り欠かれた切り欠きが形成され、前記本体部は、2つの前記側壁の内の他方の当該側壁と前記たばこ商品との間に配置される、(2)から(6)のいずれか1つに記載のマガジン。