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特開2025-7076システム、制御プログラム、及び、制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007076
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】システム、制御プログラム、及び、制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04842 20220101AFI20250109BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
G06F3/04842
H04M11/00 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】31
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108241
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】720009479
【氏名又は名称】オンキヨー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】山口 恭子
【テーマコード(参考)】
5E555
5K201
【Fターム(参考)】
5E555AA42
5E555AA72
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA17
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BB17
5E555BC08
5E555BD01
5E555CB72
5E555CC03
5E555DB05
5E555DB60
5E555DC05
5E555EA02
5E555EA05
5E555FA00
5K201AA05
5K201BA05
5K201CA04
5K201EC06
5K201ED05
5K201EF10
(57)【要約】
【課題】ユーザーが煩雑な作業を必要とせず、スキンの切替の有無を容易に認知すること。
【解決手段】スマートフォン1は、表示部4と、制御部2と、を備える。制御部2は、楽曲に関する情報である、楽曲情報をサーバー101に送信する。サーバー101は、スマートフォン1から送信される楽曲情報を受信する。サーバー101は、受信した楽曲情報に対応するスキン情報を、スマートフォン1に送信する。制御部2は、サーバー101から送信される少なくともスキンの有無を含む情報であるスキン情報を受信する。制御部2は、受信したスキン情報を表示部4に表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器と、サーバーと、を備えるシステムであって、
前記電子機器は、表示部と、制御部と、を備え、
前記制御部は、
楽曲に関する情報である、楽曲情報を前記サーバーに送信し、
前記サーバーから送信される少なくともスキンの有無を含む情報であるスキン情報を受信し、
受信したスキン情報を前記表示部に表示させ、
前記サーバーは、
前記電子機器から送信される楽曲情報を受信し、
受信した楽曲情報に対応するスキン情報を、前記電子機器に送信することを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記サーバーは、
楽曲情報を受信し、
受信した楽曲情報に対応するスキンを検索し、
対応するスキンがある場合は、スキンがあるという旨の情報を含むスキン情報を前記電子機器に送信し、
対応するスキンがない場合は、スキンがないという旨の情報を含むスキン情報を前記電子機器に送信することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記サーバーは、対応するスキンがある場合、スキンがあるという旨の情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報を前記電子機器に送信することを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御部は、前記サーバーからスキンがあるという旨の情報を含むスキン情報を受信した場合、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御部は、前記サーバーからスキンがあるという旨の情報を含むスキン情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報を受信した場合、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報と、スキンの内容と、を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記制御部は、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報を前記表示部に表示させた後、スキンを購入するか否かの選択を受け付けることを特徴とする請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項7】
前記制御部は、スキンを購入する選択を受け付けた場合、スキンを購入する選択をした旨の情報を前記サーバーに送信することを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記サーバーは、スキンを購入する選択をした旨の情報を受信した場合、楽曲情報に対応したスキンを前記電子機器に送信することを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記制御部は、スキンを受信した場合、受信したスキンに切替えるか否かを問い合わせる情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記制御部は、スキンに切替えるか否かを問い合わせる情報を前記表示部に表示させた後、スキンに切替えるか否かの選択を受け付けることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記制御部は、スキンに切替える選択を受け付けた場合、購入したスキンに切替えることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記制御部は、スキンを受信した場合、受信したスキンに切替えることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記制御部は、スキンを受信した場合、受信したスキンを購入した旨の情報である購入情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記制御部は、スキンを購入しない選択を受け付けた場合に、スキンを購入しない旨の情報である購入拒否情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項15】
前記制御部は、前記記憶部に購入拒否情報が記憶されていた場合、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報を前記表示部に表示させないことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記制御部は、前記サーバーからスキンがあるという旨の情報を含むスキン情報と、スンの内容と、を受信し、且つ、記憶部にスキンを購入しないという旨の情報である購入拒否情報が記憶されていない場合、前記記憶部にスキン情報と、スキンの内容と、を記憶させることを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項17】
前記制御部は、
所定のトリガーに基づいて、前記記憶部にスキン情報と、スキンの内容と、が記憶されているか否かを判断し、
前記記憶部にスキン情報が記憶されていると判断した場合、
スキンを購入するか否かを問い合わせる情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
所定のトリガーは、前記電子機器の電源オンであり、
前記制御部は、前記電子機器の電源オンに基づいて、前記記憶部にスキン情報と、スキンの内容と、が記憶されているか否かを判断することを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
所定のトリガーは、楽曲を再生するためのアプリケーションの起動であり、
前記制御部は、前記アプリケーションの起動に基づいて、前記記憶部にスキン情報と、スキンの内容と、が記憶されているか否かを判断することを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
所定のトリガーは、楽曲の再生開始であり、
前記制御部は、楽曲の再生開始に基づいて、前記記憶部にスキン情報と、スキンの内容と、が記憶されているか否かを判断することを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
前記サーバーは、楽曲情報と、スキンと、を対応付けて記憶していることを特徴とする請求項1~20のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項22】
前記サーバーは、記憶している楽曲情報と、スキンと、を定期的に更新することを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記制御部は、
前記サーバーからスキンがあるという旨の情報を含むスキン情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報を受信し、且つ、受信したスキンの内容に対応するスキンを購入した旨の情報である購入情報が記憶部に記憶されている場合、処理を終了することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項24】
前記制御部は、再生中の楽曲の楽曲情報を前記サーバーに送信することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項25】
前記制御部は、前記記憶部に記憶されている再生履歴に含まれる楽曲の楽曲情報を前記サーバーに送信することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項26】
前記制御部は、前記記憶部に記憶されているプレイリストに含まれる楽曲の楽曲情報を前記サーバーに送信することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項27】
請求項1~26のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項28】
請求項1~26のいずれか1項に記載のサーバー。
【請求項29】
表示部と、制御部と、を備える電子機器の制御プログラムであって、
前記制御部に、
楽曲に関する情報である、楽曲情報を前記サーバーに送信させ、
前記サーバーから送信される少なくともスキンの有無を含む情報であるスキン情報を受信させ、
受信したスキン情報を前記表示部に表示させるための制御プログラム。
【請求項30】
サーバーの制御プログラムであって、
前記サーバーに、
電子機器から送信される楽曲情報を受信させ、
受信した楽曲情報に対応するスキン情報を、前記電子機器に送信させるための制御プログラム。
【請求項31】
電子機器と、サーバーと、を備えるシステムの制御方法であって、
楽曲に関する情報である、楽曲情報をサーバーに送信し、
前記サーバーから送信される少なくともスキンの有無を含める情報であるスキン情報を受信し、
受信したスキン情報を表示させ、
前記サーバーにおいて、
前記電子機器から送信される楽曲情報を受信し、
受信した楽曲情報に対応するスキン情報を、前記電子機器に送信することを特徴とする制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキンを提供するシステム、制御プログラム、及び、制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピューター(以下、「PC」という)、デジタルオーディオプレーヤー(以下、「DAP」という。)、スマートフォン等が備える音楽再生アプリケーションでは、ユーザーインターフェースのウインドー、文字、ボタンなど、操作画面上での見栄えに関する情報を記録したデータであるスキンを変更することにより、外観のデザインを変更することができるスキン切替機能を提供している場合がある。
【0003】
しかし、ユーザーは、スキン切替機能を使用する場合、ユーザーのアプリケーションがスキン切替機能を有しているか調べ、どの画面からスキン切替が可能かを探す。更に、ユーザーは、数多くのスキンの中から自分の好みのものを探し、また、有料のスキンの場合は、スキンの購入処理を行うといった煩雑な作業を手動で行わなければならい。また、開発者が、有料のスキンを数多く用意しても、ユーザーは、スキン切替機能及び販売されている有料スキンを認知しない可能性が多々あり、購買機会を逸してしまうケースがある。そのため、開発者にとっては、利益・売上につながらないといった問題点がある。
【0004】
なお、特許文献1には、ユーザーの要求に頼らずスキンを変更することができる発明が開示されている。また、特許文献2には、音楽プレーヤー内の音楽ファイルに対応するスキンに自動で切り替える発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2003-532189号公報
【特許文献2】特表2015-531085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、ユーザーは、スキン切替機能の有無を認知する際に煩雑な作業を手動で行う必要があるという、問題がある。
【0007】
本発明の目的は、ユーザーが、スキンの切替の有無を容易に認知することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明のシステムは、電子機器と、サーバーと、を備えるシステムであって、前記電子機器は、表示部と、制御部と、を備え、前記制御部は、楽曲に関する情報である、楽曲情報を前記サーバーに送信し、前記サーバーから送信される少なくともスキンの有無を含む情報であるスキン情報を受信し、受信したスキン情報を前記表示部に表示させ、前記サーバーは、前記電子機器から送信される楽曲情報を受信し、受信した楽曲情報に対応するスキン情報を、前記電子機器に送信することを特徴とする。
【0009】
本発明では、電子機器の制御部は、楽曲に関する情報である楽曲情報に対応するスキン情報、すなわち、スキンの有無を表示部に表示させる。これにより、ユーザーは、電子機器の表示部に表示される、楽曲に対応したスキンの有無を認知することができる。また、ユーザーは、スキン情報により、煩雑な作業を必要とせずにスキン切替機能の有無について、容易に認知することができる。このように、本発明によれば、ユーザーは、スキン切替機能を容易に認知することができる。
【0010】
第2の発明のシステムは、第1の発明のシステムにおいて、前記サーバーは、楽曲情報を受信し、受信した楽曲情報に対応するスキンを検索し、対応するスキンがある場合は、スキンがあるという旨の情報を含むスキン情報を前記電子機器に送信し、対応するスキンがない場合は、スキンがないという旨の情報を含むスキン情報を前記電子機器に送信することを特徴とする。
【0011】
第3の発明のシステムは、第2の発明のシステムにおいて、前記サーバーは、対応するスキンがある場合、スキンがあるという旨の情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報を前記電子機器に送信することを特徴とする。
【0012】
なお、「スキンの内容」とは、スキンを示す識別情報(ID)、スキンのタイトル等のいずれかの情報を含むものである。
【0013】
第4の発明のシステムは、第1~第3のいずれかの発明のシステムにおいて、前記制御部は、前記サーバーからスキンがあるという旨の情報を含むスキン情報を受信した場合、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0014】
第5の発明のシステムは、第1~第3のいずれかの発明のシステムにおいて、前記制御部は、前記サーバーからスキンがあるという旨の情報を含むスキン情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報を受信した場合、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報と、スキンの内容と、を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0015】
本発明では、制御部は、サーバーに楽曲情報に対応するスキンがあった場合、サーバーからスキンの内容を受信し、表示させる。これにより、ユーザーは、楽曲情報に対応したスキンの内容を容易に確認することができる。また、制御部は、スキンを購入するか否かの情報を表示部に表示させる。これにより、ユーザーがスキンの内容を確認し、購入を希望する場合に、スキンを購入するステップに容易に移行することができる。
【0016】
第6の発明のシステムは、第4又は5の発明のシステムにおいて、前記制御部は、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報を前記表示部に表示させた後、スキンを購入するか否かの選択を受け付けることを特徴とする。
【0017】
第7の発明のシステムは、第6の発明のシステムにおいて、前記制御部は、スキンを購入する選択を受け付けた場合、スキンを購入する選択をした旨を前記サーバーに送信することを特徴とする。
【0018】
なお、サーバーは、1つに限られないため、「前記サーバー」という表現は、同一のサーバーである場合、別のサーバーである場合も含まれる表現である。
【0019】
第8の発明のシステムは、第7の発明のシステムにおいて、前記サーバーは、スキンの購入する選択をした旨を受信した場合、楽曲情報に対応したスキンを前記電子機器に送信することを特徴とする。
【0020】
第9の発明のシステムは、第8の発明のシステムにおいて、前記制御部は、スキンを受信した場合、受信したスキンに切替えるか否かを問い合わせる情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0021】
第10の発明のシステムは、第9の発明のシステムにおいて、前記制御部は、スキンに切替えるか否かを問い合わせる情報を前記表示部に表示させた後、スキンに切替えるか否かの選択を受け付けることを特徴とする。
【0022】
本発明では、制御部は、スキンを受信した場合、すなわち、ユーザーによってスキンが購入された場合、スキンに切替えるか否かを問い合わせる情報を表示部に表示させた後、スキンに切り替えるか否かの選択を受け付ける。これにより、ユーザーは、購入したスキンに切り替えるか否かの判断をすることが可能になり、煩雑な作業を必要とせず、スキンの切替を行うことができる。
【0023】
第11の発明のシステムは、第10の発明のシステムにおいて、前記制御部は、スキンに切替える選択を受け付けた場合、購入したスキンに切替えることを特徴とする。
【0024】
第12の発明のシステムは、第8の発明のシステムにおいて、前記制御部は、スキンを受信した場合、受信したスキンに切替えることを特徴とする。
【0025】
本発明では、制御部は、スキンを受信した場合、受信したスキンに切り替える。これにより、ユーザーは、スキンを購入することを選択するだけで、煩雑な作業を必要とせず、購入したスキンへの切替を行うことができる。
【0026】
第13の発明のシステムは、第8の発明のシステムにおいて、前記制御部は、スキンを受信した場合、受信したスキンを購入した旨の情報である購入情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする。
【0027】
第14の発明のシステムは、第6の発明のシステムにおいて、前記制御部は、スキンを購入しない選択を受け付けた場合に、スキンを購入しない旨の情報である購入拒否情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする。
【0028】
第15の発明のシステムは、第14の発明のシステムにおいて、前記制御部は、前記記憶部に購入拒否情報が記憶されていた場合、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報を前記表示部に表示させないことを特徴とする。
【0029】
本発明では、制御部は、スキンを購入しない選択を受け付けた場合、すなわち、楽曲に対応したスキンの購入がユーザーにより拒否された場合に、スキンを購入しない旨の情報である購入拒否情報を記憶部に記憶させる。そして、制御部は、記憶部に購入拒否情報が記憶されていた場合、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報を表示部に表示させない。これにより、ユーザーは、何度もスキン情報が表示部に表示されることを防止ことができ、何度も同じ作業を行う必要がなくなり、ユーザーの手間を煩わさずに済む。
【0030】
第16の発明のシステムは、第5の発明のシステムにおいて、前記制御部は、前記サーバーからスキンがあるという旨の情報を含むスキン情報と、スキンの内容と、を受信し、且つ、前記記憶部にスキンを購入しないという旨の情報である購入拒否情報が記憶されていない場合、前記記憶部にスキン情報と、スキンの内容と、を記憶させることを特徴とする。
【0031】
第17の発明のシステムは、第16の発明のシステムにおいて、所定のトリガーに基づいて、前記記憶部にスキン情報と、スキンの内容と、が記憶されているか否かを判断し、
前記記憶部にスキン情報が記憶されていると判断した場合、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0032】
本発明では、制御部は、所定のトリガー(例えば、電子機器の電源オン時、楽曲を再生するためのアプリケーションの起動時、楽曲の再生開始時)に基づいて、記憶部にスキン情報と、スキンの内容と、が記憶されているか否かを判断する。そして、制御部は、記憶部にスキン情報が記憶されていると判断した場合、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報を表示部に表示させる。これにより、ユーザーは、例えば、電子機器の電源オン時、アプリケーションの起動時に、購入可能なスキンがあることを認知することができる。
【0033】
第18の発明のシステムは、第17の発明のシステムにおいて、所定のトリガーは、前記電子機器の電源オンであり、前記制御部は、前記電子機器の電源オンに基づいて、前記記憶部にスキン情報と、スキンの内容と、が記憶されているか否かを判断することを特徴とする。
【0034】
第19の発明のシステムは、第17の発明のシステムにおいて、所定のトリガーは、楽曲を再生するためのアプリケーションの起動であり、前記制御部は、前記アプリケーションの起動に基づいて、前記記憶部にスキン情報と、スキンの内容と、が記憶されているか否かを判断することを特徴とする。
【0035】
第20の発明のシステムは、第17の発明のシステムにおいて、所定のトリガーは、楽曲の再生開始であり、前記制御部は、楽曲の再生開始に基づいて、前記記憶部にスキン情報と、スキンの内容と、が記憶されているか否かを判断することを特徴とする。
【0036】
第21の発明のシステムは、第1~第20の発明のシステムにおいて、前記サーバーは、楽曲情報と、スキンと、を対応付けて記憶していることを特徴とする。
【0037】
第22の発明のシステムは、第21の発明のシステムにおいて、前記サーバーは、記憶している楽曲情報と、スキンと、を定期的に更新することを特徴とする。
【0038】
第23の発明のシステムは、第1~第3のいずれかの発明のシステムにおいて、前記制御部は、前記サーバーからスキンがあるという旨の情報を含むスキン情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報を受信し、且つ、受信したスキンの内容に対応するスキンを購入した旨の情報である購入情報が前記記憶部に記憶されている場合、処理を終了することを特徴とする。
【0039】
本発明では、制御部は、受信したスキンの内容に対応するスキンを購入した旨の情報である購入情報が記憶部に記憶されている場合、処理を終了する。これにより、既に購入済のスキンに対応する情報が再度、ユーザーに提示されることが防止される。
【0040】
第24の発明のシステムは、第1の発明のシステムにおいて、前記制御部は、再生中の楽曲の楽曲情報を前記サーバーに送信することを特徴とする。
【0041】
本発明では、制御部は、再生中の楽曲の楽曲情報をサーバーに送信する。これにより、制御部は、再生中の楽曲の楽曲情報に対応するスキン情報、すなわち、スキンの有無を表示部に表示させるため、ユーザーは、の表示部に表示される、再生中の楽曲に対応したスキンの有無を認知することができる。
【0042】
第25の発明のシステムは、第1の発明のシステムにおいて、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている再生履歴に含まれる楽曲の楽曲情報を前記サーバーに送信することを特徴とする。
【0043】
本発明では、制御部は、再生履歴に含まれる楽曲の楽曲情報をサーバーに送信する。これにより、制御部は、再生履歴に含まれる、ユーザーが聴取したことがある楽曲の楽曲情報に対応するスキン情報、すなわち、スキンの有無を表示部に表示させるため、ユーザーは、表示部に表示される、再生履歴に含まれる楽曲に対応したスキンの有無を認知することができる。
【0044】
第26の発明のシステムは、第1の発明のシステムにおいて、前記制御部は、前記記憶部に記憶されているプレイリストに含まれる楽曲の楽曲情報を前記サーバーに送信することを特徴とする。
【0045】
本発明では、制御部は、プレイリストに含まれる楽曲の楽曲情報をサーバーに送信する。これにより、制御部は、プレイリストに登録されている、ユーザーが好む楽曲情報に対応するスキン情報、すなわち、スキンの有無を表示部に表示させるため、ユーザーは、表示部に表示される、プレイリストに含まれる楽曲に対応したスキンの有無を認知することができる。
【0046】
第27の発明の電子機器は、第1~第26のいずれかの発明の電子機器である。
【0047】
第28の発明のサーバーは、第1~第26のいずれかの発明のサーバーである。
【0048】
第29の発明の制御プログラムは、表示部と、制御部と、を備える電子機器と、サーバーと、を備えるシステムの制御プログラムであって、前記制御部に、楽曲に関する情報である、楽曲情報を前記サーバーに送信させ、前記サーバーから送信される少なくともスキンの有無を含む情報であるスキン情報を受信させ、受信したスキン情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0049】
第30の発明の制御プログラムは、サーバーの制御プログラムであって、前記サーバーに、電子機器から送信される楽曲情報を受信させ、受信した楽曲情報に対応するスキン情報を、前記電子機器に送信させることを特徴とする。
【0050】
第31の発明の制御方法は、電子機器と、サーバーと、を備えるシステムの制御方法であって、楽曲に関する情報である、楽曲情報をサーバーに送信し、前記サーバーから送信される少なくともスキンの有無を含める情報であるスキン情報を受信し、受信したスキン情報を表示させ、前記サーバーにおいて、前記電子機器から送信される楽曲情報を受信し、受信した楽曲情報に対応するスキン情報を、前記電子機器に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0051】
本発明によれば、ユーザーが、スキンの切替の有無を容易に認知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1】本発明の実施形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。
図2】購入情報の一例を示す図である
図3】更新前のデータベースの一例を示す図である。
図4】更新後のデータベースの一例を示す図である。
図5】音楽再生アプリが実行された場合のスマートフォンの処理動作を示すフローチャートである(第1実施形態)。
図6】音楽再生アプリが実行された場合のスマートフォンの処理動作を示すフローチャートである(第2実施形態)。
図7】音楽再生アプリが実行された場合のスマートフォンの処理動作を示すフローチャートである(第2実施形態)。
図8】(a)は、再生画面の一例を示す図である。(b)は、スマートフォンに表示されるスキンを購入するか否かを問い合わせる情報等を示す図である。
図9】スマートフォンがスキンを受信した場合、受信したスキンに切替えるか否かを問い合わせる情報等を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るシステム201の構成を示すブロック図である。システム201は、スマートフォン1と、サーバー101と、を備える。スマートフォン1と、サーバー101とは、インターネット等のネットワークを介して、通信する。本実施形態では、スマートフォン1は、サーバー101に記憶されているスキンについての情報を表示する。そして、スマートフォン1は、スキンの購入を受け付け、購入を受け付けたスキンをサーバー101から受信する。
【0054】
図1に示すように、スマートフォン1(電子機器)は、制御部2、記憶部3、表示部4、操作部5、スピーカー6、ヘッドホン端子7、入出力インターフェース(以下、「入出力I/F」という。)8、ネットワーク通信部(以下、「NW通信部」という。)9、ブルートゥース(登録商標)(以下、「BT」という。)通信部10等を備えている。なお、本実施形態では、システム201を構成する電子機器として、スマートフォン1を例示して説明するが、これに限らず、タブレットPC等であってもよい。
【0055】
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、メモリ等を有し、スマートフォン1を構成する各部を制御する。
【0056】
記憶部3は、OS(Operating System)プログラム、音楽再生アプリケーションプログラム(以下、「音楽再生アプリP」という。)を含むアプリケーションプログラム等のプログラム、デジタルオーディオデータ等の各種データを記憶するフラッシュメモリから構成されている。
【0057】
また、記憶部3は、スキンを購入した旨の情報である購入情報31を記憶している。購入情報31は、スマートフォン1により提示されたスキンをユーザーが購入することを選択し、選択されたスキンが、スマートフォン1によりサーバー101から受信された場合に、記憶部3に記憶される。購入情報31には、スキンの内容(例えば、スキンのタイトル)が含まれる。購入情報31は、言い換えれば、スキンの購入履歴に相当する。図2は、購入情報31の一例を示す図である。図2に示すように、購入情報31として、スキンの購入日時(例えば、2021/10/08 12:06)、スキンのタイトル(例えば、スキンX)が記憶されている。また、記憶部3は、スキンを購入しない旨の情報である購入拒否情報を記憶している場合がある。購入拒否情報は、スマートフォン1により提示されたスキンをユーザーが購入することを選択しなかった場合に、記憶部3に記憶される。購入拒否情報は、音楽再生アプリPのユーザーが、スキンを購入しない(スキンの購入を拒否する)という情報である。
【0058】
なお、記憶部3は、例示する構成に限られず、HDD(Hard Disc Driver)等であってもよい。また、音楽再生アプリPは、スマートフォン1の工場出荷時に、インストール(プリインストール)されていてもよいし、工場出荷後に、インストールされてもよい。
【0059】
表示部4は、種々の画像(静止画像、動画像を含む)を表示するものであり、液晶パネルにより構成されている。操作部5は、各種設定を行うための操作キー、及び、表示部4と連動したタッチパネルを備えている。ユーザーは、操作部5を介して、電話番号、メールアドレス等の各種の文字入力、通信設定等を行うことが可能である。スピーカー6は、音声信号に基づいて、通話音等の種々の音声を出力する。ヘッドホン端子7は、ヘッドホンを接続するためのものである。ヘッドホン端子7を介して、ヘッドホンに対して、音声信号が出力される。入出力I/F8は、スマートフォン1が図示しない周辺機器とデータ通信を行うためのインターフェースとして機能する。
【0060】
NW通信部9は、図示しない携帯電話網及び携帯基地局を介して、インターネットに接続可能なように構成されている。スマートフォン1は、NW通信部9を介して、他の端末との通話、通信等を行うことが可能である。制御部2は、NW通信部9を介して、サーバー101と通信を行う。
【0061】
BT通信部10は、BT規格に基づいて、BT規格に対応した図示しない周辺装置と無線通信を行うためのものである。
【0062】
サーバー101は、データベース102を備える。データベース102には、楽曲に関する情報である楽曲情報と、スキンと、が対応付けて記憶されている。図3は、データベース102の一例を示す図である。図3に示すように、楽曲情報は、例えば、曲名、アーティスト名、ジャンル等を含む。データベース102の同一のレコードに、楽曲情報と、スキン(例えば、スキンの記憶場所を示す情報)とが、記憶されることで、楽曲情報と、スキンと、が対応付けて記憶される。
【0063】
例えば、番号「1」のレコードには、曲名として、「楽曲A」、アーティスト名として、「アーティストA」、ジャンルとして、「ジャンルA」、スキンとして、「スキンA(スキンAの記憶場所を示す情報)」が記憶されている。サーバー101は、記憶している楽曲情報と、スキンと、を定期的に更新する。データベース102の更新は、例えば、開発者から提供される情報により、実施される。例えば、データベース102が更新されると、図3に示す状態から、図4に示す状態に、更新される。ここでは、サーバー101は、開発者から提供される情報において、番号「1」のレコードに記憶されていた楽曲情報と対応付けられていた「スキンA」が「スキンA´」に変更されていた場合、「スキンA」を「スキンA´」に更新する。また、サーバー101は、番号「2」のレコードに記憶されていた楽曲情報と対応付けられた「スキンB」が削除されていた場合、「スキンB」を削除する。サーバー101は、楽曲情報(楽曲D、アーティストD等)と、これに対応する「スキンD」が追加されていた場合、番号「4」のレコードに、楽曲情報と「スキンD」とを新たに追加する。
【0064】
(第1実施形態)
次に、本実施形態において、記憶部3に記憶されている音楽再生アプリPが実行された場合のスマートフォン1の処理動作を、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、ユーザーは、音楽再生アプリPを起動するため、例えば、表示部4に表示されている、音楽再生アプリPのアイコンをタップする。スマートフォン1の制御部2は、表示部4と連動したタッチパネルにより、タップを受け付け、音楽再生アプリPを起動する。音楽再生アプリP起動後、制御部2は、楽曲が再生されているか否かを判断する(S1)。制御部2は、楽曲が再生されていると判断した場合(S1:Yes)、再生中の楽曲情報(曲名、アーティスト名、ジャンル等)を、サーバー101に送信することで、サーバー101に楽曲情報と対応するスキンがあるか否かを問い合わせる(S2)。本実施形態では、再生中の楽曲に対応するスキンの購入がユーザーに促される(勧められる)。
【0065】
サーバー101は、スマートフォン1から送信される楽曲情報を受信する。サーバー101は、データベース102に記憶しているスキンの中から、受信した楽曲情報に対応するスキンを検索する。サーバー101は、受信した楽曲情報に対応するスキンの有無を含む情報であるスキン情報をスマートフォン1に送信する。サーバー101は、検索の結果、受信した楽曲情報に対応するスキンがない場合は、スキンがないという旨の情報を含むスキン情報をスマートフォン1に送信する。また、サーバー101は、受信した楽曲情報に対応するスキンがある場合、スキンがあるという旨の情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報をスマートフォン1に送信する。
【0066】
制御部2は、サーバー101からスキン情報を受信し、サーバー101から受信したスキン情報に基づいて、送信した楽曲情報に対応するスキンがあるか否かを判断する。(S3)。制御部2は、サーバー101から受信したスキン情報に基づいて、楽曲情報に対応するスキンがないと判断した場合(S3:No)、処理を終了する。制御部2は、サーバー101から受信したスキン情報に基づいて、楽曲情報に対応するスキンがあると判断した場合(S3:Yes)、購入情報31に基づいて、サーバー101から受信したスキン情報に含まれるスキンを購入済であるか否かを判断する(S4)。
【0067】
制御部2は、サーバー101から受信したスキン情報に含まれるスキンを購入済であると判断した場合(S4:Yes)、処理を終了する。処理を終了する理由は、購入情報31に、そのスキンが購入されていることが含まれており、すでにそのスキンが購入されているため、再度、スキンの購入をユーザーに促す(勧める)必要がないためである。制御部2は、スキンを購入済でないと判断した場合(S4:No)、購入拒否情報が記憶部3に記憶されているか否かを判断する(S5)。制御部2は、購入拒否情報が記憶部3に記憶されていると判断した場合(S5:Yes)、処理を終了する。処理を終了する理由は、購入拒否情報が記憶部3に記憶されており、ユーザーは、スキンを購入する意思がないためである。制御部2は、購入拒否情報が記憶部3に記憶されていないと判断した場合(S5:No)、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報と、スキンの内容を表示部4に表示させる(S6)。購入拒否情報が記憶部3に記憶されておらず、ユーザーは、スキンを購入する意思があるためである。
【0068】
このとき、スマートフォン1において、楽曲が再生されているため、再生画面内に、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報と、スキンの内容と、が表示される。図8(a)は、再生画面の一例を示す図である。再生画面においては、アルバムジャケット、タイトル(例えば、タイトルA)、アーティスト名(アーティストA)が表示されている。図8(a)に示す再生画面に、図8(b)に示すように、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報と、スキンの内容と、が表示される。スキンを購入するか否かを問い合わせる情報として、「スキンを購入しますか?」というメッセージが表示される。また、スキンの内容として、スキンのタイトル(スキンA)と、図示していないが、スキンのタイトル「スキンA」を囲う枠内に、スキン(デザイン)の一部が表示される。また、ユーザーによるスキンの購入、又は、非購入の選択を受け付けるために、「YES」ボタン、「NO」ボタンが表示される。
【0069】
次に、ユーザーは、タッチパネル(表示部4)(例えば、上述の「YES」ボタン、又は、「NO」ボタン)をタッチすることにより、スキンを購入するか否かの選択を行う。制御部2は、ユーザーによりタッチされた領域に基づいて、スキンを購入するか否かの選択を受け付ける(S7、図8(b)参照)。制御部2は、スキンを購入する選択を受け付けた場合(S7:Yes)、スキン購入処理として、スキンを購入する選択をした旨の情報をサーバー101に送信する(S9)。サーバー101は、スキンを購入する選択をした旨の情報を受信すると、スマートフォン1に楽曲情報に対応するスキンを送信する。
【0070】
制御部2は、スキンを受信すると、記憶部3に記憶されている購入情報31にスキンの内容等を、記憶させる(S10)。次に、制御部2は、購入したスキンに切替える否かを問い合わせる情報を表示部4に表示させ、ユーザーによりタッチされた領域に基づいて、購入したスキンに切替えるか否かの選択を受け付ける(S11)。図9は、受信したスキンに切替えるか否かを問い合わせる情報等を示す図である。図9に示すように、スキンに切り替えるか否かを問い合わせる情報として、「購入したスキンに切り替えますか?」というメッセージが表示される。また、ユーザーによるスキンの切替、又は、非切替の選択を受け付けるために、「YES」ボタン、「NO」ボタンが表示される。ユーザーは、「YES」ボタン、又は、「NO」ボタンを選択(タッチ)することにより、購入したスキンに切り替えるか否かの選択を行う。
【0071】
制御部2は、スキンを切替える選択を受け付けた場合(S11:Yes)、購入した楽曲情報に対応するスキンに切替える(S12)。制御部2は、スキンを切替えない選択を受け付けた場合(S11:No)、処理を終了する。このため、スキンは切り替えられない。また、制御部2は、スキンを購入しない選択を受け付けた場合(S7:No)、購入拒否情報を記憶部3に記憶させる(S8)。
【0072】
(第2実施形態)
次に、本実施形態において、音楽再生アプリPが実行された場合のスマートフォン1の処理動作について、図6及び図7に示すフローチャートに基づいて説明する。本実施形態では、音楽再生アプリPの起動をトリガーとして、スキンの情報が記憶されているかが確認される点(後述のS31(図7))が、第1実施形態と異なる。
【0073】
まず、ユーザーは、音楽再生アプリPを起動するため、例えば、表示部4に表示されている音楽再生アプリPのアイコンをタップする。スマートフォン1の制御部2は、表示部4と連動したタッチパネルにより、タップを受け付け、音楽再生アプリPを起動する。音楽再生アプリP起動後、制御部2は、楽曲が再生されているか否かを判断する(S21)。制御部2は、楽曲が再生されていると判断した場合(S21:Yes)、再生中の楽曲情報を、サーバー101に送信することで、サーバー101に楽曲情報と対応するスキンがあるか否かを問い合わせる(S22)。本実施形態では、再生中の楽曲に対応するスキンの購入がユーザーに促される(勧められる)。
【0074】
サーバー101は、スマートフォン1から送信される楽曲情報を受信する。サーバー101は、データベース102に記憶しているスキンの中から、受信した楽曲情報に対応するスキンを検索する。サーバー101は、受信した楽曲情報に対応するスキンの有無を含む情報であるスキン情報をスマートフォン1に送信する。サーバー101は、検索の結果、受信した楽曲情報に対応するスキンがない場合は、スキンがないという旨の情報を含むスキン情報をスマートフォン1に送信する。また、サーバー101は、受信した楽曲情報に対応するスキンがある場合、スキンがあるという旨の情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報をスマートフォン1に送信する。
【0075】
制御部2は、サーバー101からスキン情報を受信し、サーバー101から受信したスキン情報に基づいて、送信した楽曲情報に対応するスキンがあるか否かを判断する。(S23)。制御部2は、サーバー101から受信したスキン情報に基づいて、楽曲情報に対応するスキンがないと判断した場合(S23:No)、処理を終了する。制御部2は、サーバー101から受信したスキン情報に基づいて、楽曲情報に対応するスキンがあると判断した場合(S23:Yes)。制御部2は、購入情報31に基づいて、サーバー101から受信したスキン情報に含まれるスキンを購入済であるか否かを判断する(S24)。
【0076】
制御部2は、サーバー101から受信したスキン情報に含まれるスキンを購入済であると判断した場合(S24:Yes)、処理を終了する。処理を終了する理由は、購入情報31に、そのスキンが購入されていることが含まれており、すでにそのスキンが購入されているため、再度、スキンの購入をユーザーに促す(勧める)必要がないためである。制御部2は、スキンを購入済でないと判断した場合(S24:No)、購入拒否情報が記憶部3に記憶されているか否かを判断する(S25)。制御部2は、購入拒否情報が記憶部3に記憶されていると判断した場合(S25:Yes)、処理を終了する。処理を終了する理由は、購入拒否情報が記憶部3に記憶されており、ユーザーは、スキンを購入する意思がないためである。制御部2は、購入拒否情報が記憶部3に記憶されていないと判断した場合(S25:No)、スキン情報と、スキンの内容を記憶部3に記憶させる(S26)。ユーザーは、音楽再生アプリPを終了するため、例えば、表示部4に表示されている「終了ボタン」をタップする。スマートフォン1の制御部2は、表示部4と連動したタッチパネルにより、タップを受け付け、音楽再生アプリPを終了する(S27)。
【0077】
次に、ユーザーは、音楽再生アプリPを起動するため、例えば、表示部4に表示されている音楽再生アプリPのアイコンをタップする。スマートフォン1の制御部2は、表示部4と連動したタッチパネルにより、タップを受け付け、音楽再生アプリPを起動する。制御部2は、音楽再生アプリP起動後に、記憶部3にスキン情報と、スキンの内容が記憶されている否かを判断する(S31)。制御部2は、スキン情報と、スキンの内容が記憶されていないと判断した場合(S31:No)、処理を終了する。処理を終了する理由は、記憶部3にスキン情報と、スキンの内容が記憶されていないため、スキンの購入をユーザーに促す(勧める)必要がないためである。制御部2は、スキン情報と、スキンの内容が記憶部3に記憶されていると判断した場合(S31:Yes)、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報と、スキンの内容を表示部4に表示させる(S32)。スキン情報と、スキンの内容が記憶部3に記憶されており、スキンの購入をユーザーに促す(勧める)必要があるためである。
【0078】
次に、ユーザーは、タッチパネル(表示部4)(例えば、図8(b)の「YES」ボタン、「NO」ボタン)をタッチすることにより、スキンを購入するか否かの選択を行う。制御部2は、ユーザーによりタッチされた領域に基づいて、スキンを購入するか否かの選択を受け付ける(S33)。制御部2は、スキンを購入する選択を受け付けた場合(S33:Yes)、スキン購入処理として、スキンを購入する選択をした旨の情報をサーバー101に送信する(S34)。サーバー101は、スキンを購入する選択をした旨の情報を受信すると、スマートフォン1に楽曲情報に対応するスキンを送信する。
【0079】
制御部2は、スキンを受信すると、記憶部3に記憶されている購入情報31にスキンの内容等を、記憶させる(S35)。次に、制御部2は、購入したスキンに切替えるか否かを問い合わせる情報(図9参照)を表示部4に表示させ、ユーザーによりタッチされた領域に基づいて、購入したスキンを切替えるか否かの選択を受け付ける(S36)。
【0080】
制御部2は、スキンの切替える選択を受け付けた場合(S36:Yes)、制御部2は、購入した楽曲情報に対応するスキンに切替える(S37)。制御部2は、スキンを切替えない選択を受け付けた場合(S36:No)、処理を終了する。このため、スキンは切替えられない。
【0081】
以上説明したように、本実施形態では、スマートフォン1の制御部2は、楽曲に関する情報である楽曲情報に対応するスキン情報、すなわち、スキンの有無を表示部4に表示させる。これにより、ユーザーは、スマートフォン1の表示部4に表示される、楽曲に対応したスキンの有無を認知することができる。また、ユーザーは、スキン情報により、煩雑な作業を必要とせずにスキン切替の有無について、容易に認知することができる。このように、本実施形態では、ユーザーは、スキン切替機能を容易に認知することができる。
【0082】
また、本実施形態では、制御部2は、サーバー101に楽曲情報に対応するスキンがあった場合、サーバー101からスキンの内容を受信し、表示部4に表示させる。これにより、ユーザーは、楽曲情報に対応したスキンの内容を容易に確認することができる。また、制御部2は、スキンを購入するか否かの情報を表示させる。これにより、ユーザーがスキンの内容を確認し、購入を希望する場合に、スキンを購入するステップに容易に移行することができる。
【0083】
また、本実施形態では、制御部2は、スキンを受信した場合、すなわち、ユーザーによってスキンが購入された場合、スキンに切替えるか否かを問い合わせる表情を表示部4に表示させた後、スキンに切り替えるか否かの選択を受け付ける。これにより、ユーザーは、購入したスキンに切替えるか否かの判断をすることが可能になり、煩雑な作業を必要とせず、スキンの切替を行うことができる。
【0084】
また、本実施形態では、制御部2は、スキンを受信した場合、受信したスキンに切替える。これにより、ユーザーは、スキンを購入することを選択するだけで、煩雑な作業を必要とせず、購入したスキンへの切替を行うことができる。
【0085】
また、本実施形態では、制御部2は、スキンを購入しない選択を受け付けた場合、楽曲に対応したスキンの購入がユーザーにより拒否された場合に、スキンを購入しない旨の情報である購入拒否情報を記憶部3に記憶させる。そして、制御部2は、記憶部3に購入拒否情報が記憶されていた場合、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報を表示部4に表示させない。これにより、ユーザーは、何度もスキン情報が表示部4に表示されることを防止することができ、何度も同じ作業を行う必要がなくなり、ユーザーの手間を煩わさずに済む。
【0086】
また、本実施形態では、制御部2は、所定のトリガー(例えば、スマートフォン1の電源オン時、楽曲を再生するためのアプリケーション作動時、楽曲の再生開始時)に基づいて、記憶部3にスキン情報と、スキンの内容と、が記憶されているか否かを判断する。そして、制御部2は、記憶部3にスキン情報が記憶されていると判断した場合、スキンを購入するか否かを問い合わせる情報と、スキンの内容と、を含むスキン情報を表示部4に表示させる。これにより、ユーザーは、例えば、スマートフォン1の電源オン時、アプリケーションの起動時に、購入可能なスキンがあることを認知することができる。
【0087】
また、本実施形態では、制御部2は、受信したスキンの内容に対応するスキンを購入した旨の情報である購入情報31が記憶部3に記憶されている場合、処理を終了する。これにより、既に購入済みのスキンに対応する情報が、再度、ユーザーに提示されることが防止される。
【0088】
また、本実施形態では、制御部2は、再生中の楽曲の楽曲情報をサーバーに送信する。これにより、制御部2は、再生中の楽曲の楽曲情報に対応するスキン情報、すなわち、スキンの有無を表示部4に表示させるため、ユーザーは、表示部4に表示される、再生中の楽曲に対応したスキンの有無を認知することができる。
【0089】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施
形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で適宜変更を加えることが可能である。
【0090】
上述の実施形態では、制御部2は、再生中の楽曲の楽曲情報をサーバーに送信するようになっている。これに限られず、制御部2は、再生履歴に含まれる楽曲の楽曲情報をサーバー101に送信する。これにより、制御部2は、再生履歴に含まれる、ユーザーが聴取したことがある楽曲の楽曲情報に対応するスキン情報、すなわち、スキンの有無を表示部4に表示させるため、ユーザーは、表示部4に表示される、再生履歴に含まれる楽曲に対応したスキンの有無を認知することができる。
【0091】
また、制御部2は、プレイリストに含まれる楽曲の楽曲情報をサーバー101に送信するようになっていてもよい。これにより、制御部2は、プレイリストに登録されている、ユーザーが好む楽曲情報に対応するスキン情報、すなわち、スキンの有無を表示部4に表示させるため、ユーザーは、表示部4に表示される、プレイリストに含まれる楽曲に対応したスキンの有無を認知することができる。
【0092】
上述の実施形態においては、サーバー101は、スマートフォン1から送信された、楽曲情報に基づいて、スキン情報、スキンの内容、及び、スキンをスマートフォン1に送信する場合について説明した。これに限らず、スキン情報、及び、スキンの内容をサーバー101が送信し、スキンについては、別のサーバーから送信してもよい。
【0093】
上述の実施形態においては、記憶部3は、スキンを購入した旨の情報である購入情報31を記憶しており、購入情報31は、スキンの購入日時(例えば、2021/10/08 12:06)、スキンのタイトル(例えば、スキンX)である場合について、説明した。これに限らず、購入情報31はスキンを識別するための楽曲情報と紐づけられた固有のID(識別子)であってもよい。
【0094】
上述の実施形態においては、スマートフォン1に音楽再生アプリPがインストールされており、スマートフォン1において、スキンが切替えられる場合について説明した。これに限らず、スキンが切替えられる機器として、タブレットPC、フィーチャーフォン、携帯メディアプレーヤー、携帯ゲーム機等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、スキンを提供するシステム、制御プログラム、及び、制御方法に好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0096】
1 スマートフォン(電子機器)
2 制御部
3 記憶部
4 表示部
5 操作部
6 スピーカー
7 ヘッドホン端子
8 入出力I/F
9 NW通信部
10 BT通信部
101 サーバー
102 データベース
201 システム
31 購入情報
P 音楽再生アプリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9