(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007108
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 5/93 20060101AFI20250109BHJP
H04N 5/92 20060101ALI20250109BHJP
H04N 5/765 20060101ALI20250109BHJP
H04N 21/442 20110101ALI20250109BHJP
H04N 21/488 20110101ALI20250109BHJP
【FI】
H04N5/93
H04N5/92 010
H04N5/765
H04N21/442
H04N21/488
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108298
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】521165529
【氏名又は名称】株式会社コンセプトラボ
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】北崎 圭史
(72)【発明者】
【氏名】寺沢 篤史
(72)【発明者】
【氏名】藤田 匡輝
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164MA06S
5C164UB36S
5C164UB41P
5C164UD11P
5C164YA10
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】動画に関する情報を容易に把握できる情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】プログラムは、複数の動画及び動画の再生順序に関する再生順序情報を記憶する記憶部、再生された動画の再生に関する再生履歴情報及び再生された動画において行われた操作に関する操作履歴情報を取得する取得部、並びに再生順序情報、 再生順序情報、再生履歴情報及び操作履歴情報に基づいて動画に関するレポート情報を生成し、動画が再生された回数又は動画の再生時間に応じた表示態様でレポート情報を表示制御する表示制御部としてコンピュータを機能させる。
【選択図】
図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
複数の動画、及び前記動画の再生順序に関する再生順序情報を記憶する記憶部、
再生された動画の再生に関する再生履歴情報、及び前記再生された動画において行われた操作に関する操作履歴情報を取得する取得部、
前記再生順序情報、前記再生履歴情報及び前記操作履歴情報に基づいて、前記動画に関するレポート情報を生成し、前記動画が再生された回数又は前記動画の再生時間に応じた表示態様で前記レポート情報を表示制御する表示制御部、
として機能させるプログラム。
【請求項2】
前記再生順序情報は、再生対象である動画がそれぞれ対応付けられている複数のノードと、前記複数のノードの間の接続関係を示す接続情報と、一のノードから他のノードに移動するための条件を示す条件情報とを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記レポート情報の表示制御において、前記動画が再生された回数又は前記動画の再生時間に応じた表示態様で、前記再生された動画が対応付けられているノードと当該ノードの次のノードとの間の軌道を表示制御する、
請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記取得部は、前記動画が再生されたウェブページに関する情報を取得し、
前記表示制御部は、前記レポート情報を前記ウェブページ毎に表示制御する、
請求項1~3のうちいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
複数の動画、及び前記動画の再生順序に関する再生順序情報を記憶する記憶部と、
再生された動画の再生に関する再生履歴情報、及び前記再生された動画において行われた操作に関する操作履歴情報を取得する取得部と、
前記再生順序情報、前記再生履歴情報及び前記操作履歴情報に基づいて、前記動画に関するレポート情報を生成し、前記動画が再生された回数又は前記動画の再生時間に応じた表示態様で前記レポート情報を表示制御する表示制御部と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、動画に対する操作に関する情報を表示制御する技術が知られている。
【0003】
これに関し、特許文献1には、動画の視聴情報に基づいて統計情報を計算し、計算した統計情報を画面に表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、動画に関する情報を表示するものの、情報の内容によらず動画に関する情報を一律に表示するため、確認者は、情報の大まかな傾向を知りたいだけの場合においても、情報の内容を精査する必要があった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、動画に関する情報を容易に把握できる情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のプログラムは、コンピュータを、複数の動画、及び前記動画の再生順序に関する再生順序情報を記憶する記憶部、再生された動画の再生に関する再生履歴情報、及び前記再生された動画において行われた操作に関する操作履歴情報を取得する取得部、前記再生順序情報、前記再生履歴情報及び前記操作履歴情報に基づいて、前記動画に関するレポート情報を生成し、前記動画が再生された回数又は前記動画の再生時間に応じた表示態様で前記レポート情報を表示制御する表示制御部、として機能させる。
【0008】
また、前記再生順序情報は、再生対象である動画がそれぞれ対応付けられている複数のノードと、前記複数のノードの間の接続関係を示す接続情報と、一のノードから他のノードに移動するための条件を示す条件情報とを含む。
【0009】
また、前記表示制御部は、前記レポート情報の表示制御において、前記動画が再生された回数又は前記動画の再生時間に応じた表示態様で、前記再生された動画が対応付けられているノードと当該ノードの次のノードとの間の軌道を表示制御する。
【0010】
また、前記取得部は、前記動画が再生されたウェブページに関する情報を取得し、前記表示制御部は、前記レポート情報を前記ウェブページ毎に表示制御する。
【0011】
また、本発明の情報処理装置は、複数の動画、及び前記動画の再生順序に関する再生順序情報を記憶する記憶部と、再生された動画の再生に関する再生履歴情報、及び前記再生された動画において行われた操作に関する操作履歴情報を取得する取得部と、前記再生順序情報、前記再生履歴情報及び前記操作履歴情報に基づいて、前記動画に関するレポート情報を生成し、前記動画が再生された回数又は前記動画の再生時間に応じた表示態様で前記レポート情報を表示制御する表示制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、情報処理装置及びプログラムは、動画に関する情報を容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本実施形態に係る統計システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る情報処理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態に係る情報処理装置が記憶する再生順序情報の一例を示す図である。
【
図5A】本実施形態に係る情報処理装置が表示制御するレポート情報のうち遷移レポートの一例を示す図である。
【
図5B】本実施形態に係る情報処理装置が表示制御するレポート情報のうちサマリーレポートの一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る情報処理装置がレポート情報を表示制御する場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0015】
<全体構成>
図1は、本実施形態に係る統計システム1の構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、統計システム1は、例えば、情報処理装置10と、複数の端末20とを含んで主要部が構成される。
【0016】
情報処理装置10は、例えば、デスクトップパソコンやノートパソコンなどの情報処理装置であり、動画の再生及び操作に関する情報の表示制御を行う。情報処理装置10は、例えば、通信ネットワークNTを介して、動画を複数の端末20に提供する。また、情報処理装置10は、例えば、通信ネットワークNTを介して、端末20において再生された動画の再生及び操作に関する情報を端末20から取得する。また、情報処理装置10は、取得した情報に基づいて、動画の再生及び操作に関するレポート情報を表示制御する。
【0017】
端末20は、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等であり、動画の視聴者が操作する装置である。端末20は、通信ネットワークNTを介して情報処理装置10から動画を取得する。また、端末20は、取得した動画に関して、再生に関する情報及び視聴者が動画に対して行った操作に関する情報を取得し、通信ネットワークNTを介して、取得した情報を情報処理装置10に送信する。
【0018】
<ハードウェア構成>
続いて、本実施形態の情報処理装置10のハードウェア構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置10は、例えば、記憶装置11と、CPU(Central Processing Unit)12と、メモリ13と、通信装置14と、入出力装置15とを主に備えて構成される。
【0019】
記憶装置11は、ハードディスク等で構成される。この記憶装置11は、CPU12における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0020】
CPU12は、メモリ13又は記憶装置11等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能的構成として機能する。この機能的構成の詳細については後述する。
【0021】
通信装置14は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置14は、例えば、端末20との間で各種の情報を送受信する。
【0022】
入出力装置15は、情報処理装置10の操作者が情報処理装置10に対して操作を行うための入力を受け付けるとともに、情報処理装置10から提供される情報を操作者に対して表示する。
【0023】
なお、情報処理装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどを用いて実現することができる。また、情報処理装置10は、単一の装置より構成されるものであっても、通信ネットワーク上に分散した複数の装置より構成されるものであってもよい。また、
図10は、情報処理装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、情報処理装置10は、コンピュータが一般的に備える他の構成を備えても良い。
【0024】
<機能的構成>
図3は、本実施形態に係る情報処理装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、情報処理装置10は、機能的構成として、例えば、提供部110と、取得部120と、表示制御部130と、記憶部150とを備える。記憶部150以外の機能的構成は、記憶装置11等に格納されたプログラムをCPU12が実行することにより実現される。
【0025】
提供部110は、通信ネットワークNTを介して、記憶部150に記憶されている動画151A~151Zを複数の端末20に提供する。
【0026】
取得部120は、通信ネットワークNTを介して、端末20から送信される動画151A~151Zの再生及び操作に関する情報を取得する。取得部120は、取得した情報のうち動画151A~151Zの再生に関する情報を再生履歴情報153として記憶部150に記憶する。また、取得部120は、取得した情報のうち動画151A~151Zに対する操作に関する情報を操作履歴情報154として記憶部150に記憶する。
【0027】
表示制御部130は、動画151A~151Zの端末20における再生や操作に関する情報を含むレポート情報155を生成し、動画151A~151Zが再生された回数や再生時間に応じた表示態様でレポート情報155を表示制御する。表示制御部130の動作の詳細については、追って
図5A、
図5B及び
図6を用いて説明するため、ここではその説明を省略する。
【0028】
記憶部150は、動画151A~151Zや、動画151A~151Zの再生順序に関する再生順序情報152、再生履歴情報153、操作履歴情報154、レポート情報155などを記憶する機能的構成である。
【0029】
再生順序情報152は、動画151A~151Zの再生において、条件に応じた再生順序を規定するための情報である。
図4を参照しつつ、再生順序情報152の詳細について説明する。
【0030】
図4は、本実施形態に係る情報処理装置10が記憶する再生順序情報152の一例を示す図である。
図4に示すように、再生順序情報152は、ノードn1~n13と、各ノードに動画151A~151Zのうちいずれが対応付けられているかを示す情報と、各ノードの遷移先に関する接続情報と、各ノードがいずれのノードに遷移するかの条件を示す条件情報とを含む。再生順序情報152は、各ノードn1~n13にいずれの動画が対応付けられており、どのような条件でいずれのノードに遷移するかに関する情報を示す。
【0031】
ノードn1~n13は、再生順序情報152において、動画151A~151Zが再生される順序の基準となる節を示す情報である。ノードn1~n13は、それぞれ動画151A~151Zのうち一の動画が対応付けられている。また、ノードn1~n13のうちは、遷移先のノードがないノードを除いて、それぞれ遷移先のノード、及び遷移先のノードに遷移するための条件が1つ以上対応付けられている。
【0032】
接続情報は、ノードの遷移先となるノードを示す情報である。
図4に示すように、接続情報は、例えば、ノードn1の遷移先としてノードn2が対応付けられており、ノードn2の遷移先としてノードn3及びn7が対応付けられており、ノードn3の遷移先としてノードn4が対応付けられていることを示す。また、接続情報は、遷移先のノードがない終端のノードに関しては、ノードn3のように遷移先となるノードが存在しないことを示す。
【0033】
条件情報は、ノードにおいて、遷移先のノードに遷移するための条件を示す情報である。条件情報は、例えば、条件毎に対応付けられている所定範囲内の数字で示される。条件情報が示す条件は、例えば、動画が最後まで再生されたことや、動画に表示される所定の領域やタグなどがクリックされたこと、動画において所定のキーが押下されたこと、マウスポインタやフリックなどによる所定のジェスチャー操作がされたこと、動画の再生が停止されたことなどである。なお、本実施形態では、条件情報は、数字で示されるが、これに限られるものではない。条件情報は、数字でなく文字や文字列、フラグなどで示されても良いし、条件そのものを含んでいても良い。
【0034】
図3に戻って、再生履歴情報153は、動画151A~151Zの再生に関する情報である。具体的には、再生履歴情報153は、例えば、動画151A~151Zのそれぞれにおける再生回数や再生時間、再生された日時、再生された時刻などを含む。また、再生履歴情報153は、例えば、動画151A~151Zが再生されたウェブページのURLやドメインなどのウェブページに関する情報を含む。
【0035】
操作履歴情報154は、動画151A~151Zのうち再生された動画において行われた操作に関する情報である。具体的には、操作履歴情報154は、例えば、再生された動画における早送り操作や巻戻し操作、一時停止操作、停止操作、再生操作、スキップ操作、コマ送り操作などの操作の有無と操作が行われた時間とを含む。また、操作履歴情報154は、再生された動画がタグなどの所定の被操作領域を含む場合、例えば、タグに対するクリックや押下などの操作の有無と、操作が行われた時間を含む。
【0036】
レポート情報155は、動画151A~151Zの再生時間や再生回数、再生順序、視聴者による動画151A~151Zに対する操作に関する履歴を含む情報である。レポート情報155は、動画151A~151Zの再生回数や再生時間に従う表示態様で動画151A~151Zの再生順序が表示制御される遷移レポートと、動画151A~151Zの再生履歴情報153及び操作履歴情報154がグラフで表示制御されるサマリーレポートを含む。
【0037】
なお、本実施形態では、動画151A~151Zは、情報処理装置10の記憶部150に記憶されており、提供部110によって通信ネットワークNTを介して端末20に提供されるがこれに限られるものではない。動画151A~151Zは、情報処理装置10とは異なる装置に記憶され、当該装置から通信ネットワークNTを介して端末20に提供されても良い。
【0038】
図5Aを参照しつつ、遷移レポートについて説明する。
図5Aは、本実施形態に係る情報処理装置10が表示制御するレポート情報155のうち遷移レポートの一例を示す図である。
図5Aに示すように、遷移レポートは、表示領域1551と、項目操作領域1552と、ボタン1553及び1554とを含んで構成される。
【0039】
表示領域1551は、動画151A~151Zのうち表示制御の対象となる動画の再生順序が木構造の形式で表示される領域である。表示領域1551は、例えば、再生順序情報152におけるノードn1~n14と、ノードn1~n14間の接続関係を示すルートr1~r92とを含んで構成される。
【0040】
ノードn1~n13は、例えば、長方形の領域として表示領域1551に配置されている。ノードn1~n13は、中心付近に、動画151A~151Zのうち対応付けられている動画が表示制御される。また、ノードn1~n13は、遷移元及び遷移先となるノードに、ルートr1~r92のうちいずれかを介して接続される。
【0041】
ルートr1~r92は、それぞれ、ノードn1~n13の接続関係を示すためのオブジェクトであり、表示領域1551に配置される。ルートr1~r92は、接続されているノードのうち、遷移元にあたるノードに対応付けられている動画に関する再生履歴情報153に応じた表示態様で表示領域1551に表示制御される。具体的には、ルートr71は、例えば、遷移元にあたるノードn7に対応付けられている動画151Gの再生履歴情報153が含む再生回数又は再生時間に応じた太さで、表示領域1551に表示制御される。
【0042】
項目操作領域1552は、表示領域1551に表示制御する動画151A~151Zを選択するための領域である。項目操作領域1552は、例えば、項目毎のプルダウンメニューと、表示ボタンとを含む。第1のプルダウンメニューは、例えば、動画が再生されたウェブページ毎に、表示制御する動画151A~151Zが選択できるように構成される。また、第2のプルダウンメニューは、例えば、動画が再生された期間毎、表示制御する動画151A~151Zが選択できるように構成される。表示ボタンは、押下されると、選択した動画151A~151Zに対応付けられているノード及びルートを表示する。
【0043】
ボタン1553は、サマリーレポートを表示制御するためのボタンである。ボタン1553は、押下されると、遷移レポートからサマリーレポートに表示制御を切り替える。
【0044】
ボタン1554は、レポート情報155の表示制御を終了するためのボタンであり、押下によってレポート情報155の表示制御を終了する。
【0045】
図5Bを参照しつつ、サマリーレポートについて説明する。
図5Bは、本実施形態に係る情報処理装置10が表示制御するレポート情報155のうちサマリーレポートの一例を示す図である。
図5Bに示すように、サマリーレポートは、表示領域1555と、項目操作領域1552と、ボタン1553及び1554とを含んで構成される。
【0046】
表示領域1555は、動画151A~151Zのうち表示制御の対象となる動画に関する種々の情報がグラフによって表示される領域である。
【0047】
サマリーレポートにおける項目操作領域1552は、表示領域1555に表示制御する動画151A~151Z及び項目を選択するための領域である。項目操作領域1552は、例えば、項目毎のプルダウンメニューと、表示ボタンとを含む。第1のプルダウンメニューは、例えば、動画が再生されたウェブページ毎に、表示制御する動画151A~151Zが選択できるように構成される。また、第2のプルダウンメニューは、例えば、動画が再生された期間毎、表示制御する動画151A~151Zが選択できるように構成される。第3のプルダウンメニューは、表示領域1555にいずれの項目を表示するかを選択できるように構成される。ここで、項目は、例えば、再生時間や再生回数などである。表示ボタンは、押下されると、選択した動画151A~151Z及び項目をグラフによって表示領域1555に表示する。
【0048】
<一連の処理の流れ>
以上、情報処理装置10の機能的構成について説明した。次に、情報処理装置10の一連の処理の流れについて詳しく説明する。
図6は、本実施形態に係る情報処理装置10がレポート情報155を表示制御する場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0049】
(ステップSP10)
情報処理装置10は、取得部120によって、通信ネットワークNTを介して端末20から再生履歴情報153を取得する。情報処理装置10は、取得した再生履歴情報153を記憶部150に記憶する。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0050】
(ステップSP12)
情報処理装置10は、取得部120によって、通信ネットワークNTを介して端末20から操作履歴情報154を取得する。情報処理装置10は、取得した操作履歴情報154を記憶部150に記憶する。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0051】
(ステップSP14)
情報処理装置10は、表示制御部130によって、記憶部150を参照し、動画151A~151Zの中から表示態様を決定する動画を一つ選択する。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0052】
(ステップSP16)
情報処理装置10は、表示制御部130によって、選択した動画に関する再生履歴情報153及び操作履歴情報154を記憶部150から取得する。情報処理装置10は、取得した再生履歴情報153及び操作履歴情報154に従って、遷移レポートにおける選択した動画に対応付けられているルートの表示態様を決定する。具体的には、情報処理装置10は、操作履歴情報154から何人の視聴者に視聴されたかに関する情報を抽出し、再生履歴情報153から動画が再生された回及び動画の再生時間に関する情報を抽出する。情報処理装置10は、抽出した情報に従って、再生された視聴者数、再生された回数又は再生時間が多いほど太くなるように、動画に対応付けられているルートの太さを決定する。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0053】
(ステップSP18)
情報処理装置10は、表示制御部130によって、対象となる全ての動画に関する表示態様が決定されたか否かを判定する。具体的には、情報処理装置10は、記憶部150から再生順序情報152を参照し、選択した動画から遷移を繰り返すことによって到達可能な動画及び遷移を繰り返すことによって選択した動画に到達可能な動画に関して表示態様が決定したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP20の処理に移行し、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP14の処理に戻る。
【0054】
(ステップSP20)
情報処理装置10は、表示制御部130によって、記憶部150から再生順序情報152を取得し、取得済の再生順序情報152、再生履歴情報153及び操作履歴情報154が示す情報を含みかつ決定した表示態様になるように遷移レポートを作成する。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0055】
(ステップSP22)
情報処理装置10は、表示制御部130によって、取得済の再生順序情報152、再生履歴情報153及び操作履歴情報154が示す情報を含むように、サマリーレポートを作成する。そして、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0056】
(ステップSP24)
情報処理装置10は、作成した遷移レポート及びサマリーレポートを表示制御する。そして、
図6に示す一連の処理は、終了する。
【0057】
<効果>
以上、本実施形態では、プログラムは、情報処理装置10(コンピュータ)を、複数の動画151A~151Z、及び動画151A~151Zの再生順序に関する再生順序情報152を記憶する記憶部150、再生された動画151A~151Zの再生に関する再生履歴情報153及び再生された動画151A~151Zにおいて行われた操作に関する操作履歴情報154を取得する取得部120、並びに再生順序情報152、再生履歴情報153及び操作履歴情報154に基づいて動画151A~151Zに関するレポート情報155を生成し、動画151A~151Zが再生された回数又は再生時間に応じた表示態様でレポート情報155を表示制御する表示制御部130として機能させる。
【0058】
これにより、プログラムは、動画151A~151Zの再生に関する情報に応じた表示態様でレポート情報155を表示制御する。したがって、プログラムは、動画に関する情報を容易に把握できる。
【0059】
また、本実施形態では、再生順序情報152は、動画151A~151Zのうち再生対象である動画がそれぞれ対応付けられている複数のノードn1~n13と、複数のノードn1~n13の間の接続関係を示す接続情報と、一のノードから他のノードに移動するための条件を示す条件情報とを含む。
【0060】
したがって、プログラムは、再生順序が互いに接続されているノードに関する情報を含むため、さらに容易に動画に関する情報を把握できる。
【0061】
また、本実施形態では、表示制御部130は、レポート情報155の表示制御において、動画151A~151Zが再生された回数又は再生時間に応じた表示態様で、再生された動画151A~151Zが対応付けられているノードと当該ノードの次のノードとの間の軌道(ルート)を表示制御する。
【0062】
したがって、プログラムは、再生時間又は再生回数に応じた表示態様でルートを表示制御するため、いずれの動画が多く再生されているかを容易に把握できる。
【0063】
また、本実施形態では、取得部120は、動画151A~151Zが再生されたウェブページに関する情報を取得する。さらに、本実施形態では、表示制御部130は、レポート情報155をウェブページ毎に表示制御する。
【0064】
したがって、プログラムは、ウェブページ毎にレポート情報155を表示制御するため、いずれのウェブページで多く動画が再生されているかなどの情報を容易に把握できる。
【0065】
<変形例>
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0066】
例えば、本実施形態では、表示制御部130は、動画の再生回数又は再生時間が長いほど太くなるように、ルートr1~r92を表示制御するがこれに限られるものではない。表示制御部130は、例えば、動画の再生回数又は再生時間が長いほど、長くなるように、色が濃くなるように、輝度が高くなるように、ルートr1~r92を表示制御しても良い。
【0067】
この構成によれば、プログラムは、ルートr1~r92の太さのみならず他の表現方法によって再生回数又は再生時間に応じてレポート情報155を表示制御する。したがって、プログラムは、容易に動画に関する情報を把握できる。
【0068】
また、本実施形態では、操作履歴情報154は、視聴者が動画151A~151にアクセスされた事を示す情報や、動画151A~151から離脱したことを示す情報を含んでいても良い。
【0069】
この構成によれば、プログラムは、動画151A~151Zに対するアクセス及び離脱の情報に従って、レポート情報155を生成するため、より容易に動画に関する情報を把握できる。
【符号の説明】
【0070】
10…情報処理装置(コンピュータ)、120…取得部、130…表示制御部、150…記憶部、151A~151Z…動画、152…再生順序情報、153…再生履歴情報、154…操作履歴情報、155…レポート情報