(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007114
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】遊技情報提供システム及び遊技情報提供方法
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
A63F7/02 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108304
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(74)【代理人】
【識別番号】100148655
【弁理士】
【氏名又は名称】諏訪 淳一
(72)【発明者】
【氏名】物見 裕基
(72)【発明者】
【氏名】大里 英夫
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA01
(57)【要約】
【課題】利用者に対して携帯端末のアプリを用いて遊技情報を円滑に提供することを課題とする。
【解決手段】登録削除設定期間が90日の場合に、アプリサーバ装置80において、携帯端末100によるアプリの利用が90日以上なかったならば、利用者情報管理装置60に対して、該当するファンIDに係る利用者情報の削除を通知する(S1)。利用者情報管理装置60は、受信したファンIDに会員IDが対応付けられていなければ、該ファンIDに係る利用者情報を削除し、会員IDが対応付けられているファンIDの利用者情報は削除しない(S2)。例えば、ファンID「AP1234」は会員IDと対応付けられていないため、利用者情報は削除される。一方、ファンID「AP5678」は会員ID「2015」と対応付けられているため、利用者情報は削除されない。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技店に配設されたホール管理装置から受け付けた遊技情報を管理し、利用者の携帯端末のアプリによるアクセスに応じて前記遊技情報を提供するアプリサーバ装置を有する遊技情報提供システムであって、
前記アプリサーバ装置は、
前記アプリによる最終アクセス時点から所定の期間が経過した場合に、所定の利用者情報管理装置に対して前記アプリのアプリ識別情報に対応する利用者情報の削除指示を行う削除指示手段を備え、
前記利用者情報管理装置は、
前記アプリ識別情報及び前記利用者情報を受け付けた場合に、該アプリ識別情報と前記遊技店に登録された前記利用者の会員情報とを関連付けて管理する管理手段と、
前記利用者情報の削除指示を受け付けた場合に、前記アプリ識別情報が前記会員情報に関連付けられていないことを条件として、前記利用者情報を削除する削除手段と、
前記利用者情報の削除結果を前記アプリサーバ装置に通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする遊技情報提供システム。
【請求項2】
前記アプリサーバ装置は、
前記アプリを介したアクセスを受け付けた場合に、前記利用者の利用者情報を受け付ける利用者情報受付手段と、
前記利用者の前記アプリを一意に識別するアプリ識別情報及び前記利用者情報を前記利用者情報管理装置に対して通知する通知手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技情報提供システム。
【請求項3】
前記削除手段は、
前記利用者情報の削除指示を受け付けた場合に、前記アプリ識別情報が前記会員情報に関連付けられている場合に、前記利用者情報を削除しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技情報提供システム。
【請求項4】
前記削除手段は、
前記利用者情報の削除指示を受け付けた場合に、前記アプリ識別情報が前記会員情報に関連付けられており、かつ、前記利用者により会員用記憶媒体が所定の期間利用されていないならば、前記利用者情報を削除することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技情報提供システム。
【請求項5】
前記削除手段は、
前記利用者情報の削除指示を受け付けた場合に、前記アプリ識別情報が前記会員情報に関連付けられており、かつ、前記利用者が最終来店日から所定期間内に前記遊技店に来店しないならば、前記利用者情報を削除することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技情報提供システム。
【請求項6】
遊技店に配設されたホール管理装置から受け付けた遊技情報を管理し、利用者の携帯端末のアプリによるアクセスに応じて前記遊技情報を提供するアプリサーバ装置を有する遊技情報提供システムにおける遊技情報提供方法であって、
前記アプリサーバ装置が、前記アプリによる最終アクセス時点から所定の期間が経過した場合に、所定の利用者情報管理装置に対して前記アプリのアプリ識別情報に対応する利用者情報の削除指示を行う削除指示工程と、
前記利用者情報管理装置が、前記アプリ識別情報及び前記利用者情報を受け付けた場合に、該アプリ識別情報と前記遊技店に登録された前記利用者の会員情報とを関連付けて管理する管理工程と、
前記利用者情報管理装置が、前記利用者情報の削除指示を受け付けた場合に、前記アプリ識別情報が前記会員情報に関連付けられていないことを条件として、前記利用者情報を削除する削除工程と、
前記利用者情報管理装置が、前記利用者情報の削除結果を前記アプリサーバ装置に通知する通知工程と
を含むことを特徴とする遊技情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者に対して携帯端末のアプリを用いて遊技情報を円滑に提供することができる遊技情報提供システム及び遊技情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ店等の遊技店では、遊技機の大当り情報等を遊技客に提供する大当り情報サービスが提供されている(例えば、特許文献1を参照)。具体的には、遊技店に設けられたホールコンピュータ(ホール管理装置)から外部のサーバ装置(遊技情報管理装置)に大当り情報を送信する。これにより、遊技客の携帯端末に搭載されたブラウザによりサーバ装置にアクセスし、大当り情報を取得することが可能となる。
【0003】
また、利用者が所持するスマートフォンにアプリケーションプログラム(以下、単に「アプリ」と言う)をインストールしておき、このアプリを介してアプリサーバ装置にアクセスすることにより、利用者が大当り情報等の遊技情報を取得することが可能となる。アプリが初回にアプリサーバ装置にアクセスするときには、該アプリの識別情報(以下、「ファンID」と言う)が付与されるとともに、利用者情報を受け付け、利用者情報管理装置にユーザの利用者情報が記憶される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術によれば、アプリを利用する利用者が増えれば増えるほど、利用者情報管理装置に蓄積される利用者情報が累増するという問題がある。このため、一定条件を満たす場合(例えば、6ヶ月間アプリが利用されない場合)に、利用者情報を削除することが望まれるが、一律に利用者情報を削除することとすれば、利用者が再度アプリを利用する場合に利用者情報を再入力しなければならず、効率的ではない。
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、利用者に対して携帯端末のアプリを用いて遊技情報を円滑に提供することができる遊技情報提供システム及び遊技情報提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、遊技店に配設されたホール管理装置から受け付けた遊技情報を管理し、利用者の携帯端末のアプリによるアクセスに応じて前記遊技情報を提供するアプリサーバ装置を有する遊技情報提供システムであって、前記アプリサーバ装置は、前記アプリによる最終アクセス時点から所定の期間が経過した場合に、所定の利用者情報管理装置に対して前記アプリのアプリ識別情報に対応する利用者情報の削除指示を行う削除指示手段を備え、前記利用者情報管理装置は、前記アプリ識別情報及び前記利用者情報を受け付けた場合に、該アプリ識別情報と前記遊技店に登録された前記利用者の会員情報とを関連付けて管理する管理手段と、前記利用者情報の削除指示を受け付けた場合に、前記アプリ識別情報が前記会員情報に関連付けられていないことを条件として、前記利用者情報を削除する削除手段と、前記利用者情報の削除結果を前記アプリサーバ装置に通知する通知手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記発明において、前記アプリサーバ装置は、前記アプリを介したアクセスを受け付けた場合に、前記利用者の利用者情報を受け付ける利用者情報受付手段と、前記利用者の前記アプリを一意に識別するアプリ識別情報及び前記利用者情報を前記利用者情報管理装置に対して通知する通知手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記発明において、前記削除手段は、前記利用者情報の削除指示を受け付けた場合に、前記アプリ識別情報が前記会員情報に関連付けられている場合に、前記利用者情報を削除しないことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記発明において、前記削除手段は、前記利用者情報の削除指示を受け付けた場合に、前記アプリ識別情報が前記会員情報に関連付けられており、かつ、前記利用者により会員用記憶媒体が所定の期間利用されていないならば、前記利用者情報を削除することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記発明において、前記削除手段は、前記利用者情報の削除指示を受け付けた場合に、前記アプリ識別情報が前記会員情報に関連付けられており、かつ、前記利用者が最終来店日から所定期間内に前記遊技店に来店しないならば、前記利用者情報を削除することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、遊技店に配設されたホール管理装置から受け付けた遊技情報を管理し、利用者の携帯端末のアプリによるアクセスに応じて前記遊技情報を提供するアプリサーバ装置を有する遊技情報提供システムにおける遊技情報提供方法であって、前記アプリサーバ装置が、前記アプリによる最終アクセス時点から所定の期間が経過した場合に、所定の利用者情報管理装置に対して前記アプリのアプリ識別情報に対応する利用者情報の削除指示を行う削除指示工程と、前記利用者情報管理装置が、前記アプリ識別情報及び前記利用者情報を受け付けた場合に、該アプリ識別情報と前記遊技店に登録された前記利用者の会員情報とを関連付けて管理する管理工程と、前記利用者情報管理装置が、前記利用者情報の削除指示を受け付けた場合に、前記アプリ識別情報が前記会員情報に関連付けられていないことを条件として、前記利用者情報を削除する削除工程と、前記利用者情報管理装置が、前記利用者情報の削除結果を前記アプリサーバ装置に通知する通知工程とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、利用者に対して携帯端末のアプリを用いて遊技情報を円滑に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、実施形態に係る遊技情報提供システムの概要の説明図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る遊技情報提供システムのシステム構成を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る遊技情報提供システムにおける処理の流れを示す図である。
【
図4】
図4は、
図2に示した利用者情報管理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図5】
図5は、
図4に示した利用者データの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、
図2に示した第1遊技情報管理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図7】
図7は、
図6に示した遊技情報データの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、
図2に示したアプリサーバ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図9】
図9は、
図8に示したアプリ利用者データ及び設定期間データの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、
図8に示した遊技情報データ及び利用履歴データの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係るファンID削除に関する処理手順を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、変形例1に係る遊技情報提供システムの概要の説明図である。
【
図13】
図13は、変形例2に係る遊技情報提供システムの概要の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態]
以下に、本実施形態に係る遊技情報提供システム及び遊技情報提供方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
本実施形態に係る遊技情報提供システムは、携帯端末に対して遊技情報を提供するアプリサーバ装置及び第1遊技情報管理装置を有する。アプリサーバ装置に対する携帯端末からのアクセスは、自装置で記憶したファンIDで管理する。第1遊技情報管理装置に対する携帯端末からのアクセスは、利用者情報管理装置で記憶した会員IDで管理する。会員IDを持つ利用者がファンIDを取得した場合、利用者情報管理装置において、会員ID及びファンIDの対応付けを行う。
【0017】
<実施形態に係る遊技情報提供システムの概要>
まず、本実施形態に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る遊技情報提供システムの概要を説明するための説明図である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態に係る遊技情報提供システムでは、携帯端末100のアプリを用いてアプリサーバ装置80にアクセスした期日を記憶しており、所定の期間、アプリを用いたアクセスがなかった場合、利用者情報を削除するか否かを判定し、判定結果に基づいて利用者情報を削除する。
【0019】
具体的には、登録削除設定期間が90日の場合に、アプリサーバ装置80において、携帯端末100によるアプリの利用が90日以上なかったならば、利用者情報管理装置60に対して、該当するファンIDに係る利用者情報の削除を通知する(S1)。
【0020】
利用者情報管理装置60は、受信したファンIDに会員IDが対応付けられていなければ、該ファンIDに係る利用者情報を削除し、会員IDが対応付けられているファンIDの利用者情報は削除しない(S2)。
【0021】
例えば、ファンIDが「AP1234」及び「AP5678」からのアプリによる最終アクセスから90日が経過した場合、「AP1234」は会員IDと対応付けられていないため、「AP1234」の利用者情報は削除される。一方、「AP5678」は会員ID「2015」と対応付けられているため、「AP1234」の利用者情報は削除されない。
【0022】
このように、本実施形態に係る遊技情報提供システムは、アプリサーバ装置への携帯端末からの最終アクセスから所定期間が経過した場合に、ファンIDと会員IDとの対応付けがされていなければ、該ファンIDの利用者情報を削除するよう構成したので、利用者に対して携帯端末のアプリを用いて遊技情報を円滑に提供することができる。
【0023】
<実施形態に係る遊技情報提供システムのシステム構成>
次に、本実施形態に係る遊技情報提供システムのシステム構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る遊技情報提供システムのシステム構成を示す図である。
【0024】
図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10とが設置される。台間カード処理機10は、ホール管理装置40及び管理装置50と通信可能に接続される。なお、遊技店Aにはホール管理装置40a、遊技店Bにはホール管理装置40bが設置されている。
【0025】
ホール管理装置40及び管理装置50は、インターネットに接続され、このインターネットには、利用者情報管理装置60、第1遊技情報管理装置70、アプリサーバ装置80、第2遊技情報管理装置90及び携帯端末100が接続される。
【0026】
遊技機20は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。なお、この遊技玉は遊技に使用される物理的な「玉」であり、遊技機20がデータとして扱う「遊技球」とは異なる。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
【0027】
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技機管理玉数を示す遊技球数メモリを有している。また、遊技機20の制御部は、遊技機管理玉数を定期的に台間カード処理機10に送信する。
【0028】
台間カード処理機10は、遊技客から入金を受け付けた場合に、入金の金額に対応するプリペイド価値を自装置の内部に収納したカードの識別情報(カードID)に関連付ける。このプリペイド価値は、遊技玉の貸出に使用することができる。また、台間カード処理機10は、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードの挿入を受け付けることができる。そして、遊技終了時には、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードを排出して遊技客に返却する。また、台間カード処理機10は、入金、カード挿入、カード排出などの動作の履歴を管理装置50に送信する。
【0029】
遊技機20は、遊技盤面に所定個数の遊技玉が打ち出されたならば、アウトデータを台間カード処理機10に送信する。また、遊技機20は、遊技玉が入賞領域を通過して(いわゆる入賞)所定個数の賞玉が遊技球に加算されたならば、セーフデータを台間カード処理機10に送信する。さらに、遊技により大当りなどの特別の状態が発生したならば、かかる状態の発生を示す特賞データを台間カード処理機10に送信する。
【0030】
アウトデータは、遊技客が遊技盤面に打ち込んだ玉数である打込玉数に対応する。セーフデータは、入賞により獲得される賞出玉数に対応する。また、特賞データは、大当りなどの遊技機20の状態を示す。各データは、台間カード処理機10を介してホール管理装置40に送信され、ホール管理装置40は、アウトデータ、セーフデータ及び特賞データを蓄積することで、遊技機20の動作の履歴を得ることができる。
【0031】
台間カード処理機10は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、ホール管理装置40及び管理装置50との通信並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知を管理装置50に送信することで、入金額相当のプリペイド価値を管理装置50が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求を管理装置50に送信し、管理装置50が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機20に通知し、遊技機管理玉数に加算させる。
【0032】
台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、管理装置50にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、管理装置50からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、管理装置50に対して持玉減算要求を送信することで、管理装置50が管理する持玉の残高(持玉数)をゼロにクリアする。
【0033】
台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技機管理玉数に加算させる。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、管理装置50に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技機管理玉数に加算させる。
【0034】
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求を管理装置50に送信し、管理装置50に持玉数を加算させた後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機20から計数操作を受け付けた場合には、遊技機管理玉数を持玉数に加算する。
【0035】
台間カード処理機10は、遊技機20から遊技機IDを取得し、取得した遊技機IDと、管理装置50から受信した認証鍵とを用いて遊技機20の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機20は遊技可能となる。
【0036】
ホール管理装置40は、台間カード処理機10から遊技機20の状態に関する情報を収集し、集計する装置である。ホール管理装置40は、台間カード処理機10から受信したアウトデータ、セーフデータ及び特賞データを蓄積することで、遊技機20の状態や売上を算出することができる。遊技機20の状態や売上は、遊技機単位、島単位、遊技店単位で集計可能であり、また日付別に集計することが可能である。
【0037】
また、ホール管理装置40は、自装置と対応付けられた第1遊技情報管理装置70又は第2遊技情報管理装置90に対して、取得した遊技機20の状態を遊技情報として通知する。
【0038】
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードの識別情報(以下、「カードID」と言う)と台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0039】
また、管理装置50は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉の残高に加算する。
【0040】
また、管理装置50は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0041】
また、管理装置50は、台間カード処理機10から遊技機IDを取得し、自店舗に設置された遊技機20を管理する。そして、遊技店外の図示しない認証鍵管理センタから自店舗に設定された遊技機20を認証するための認証鍵を取得し、台間カード処理機10に配信する。
【0042】
また、管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
【0043】
また、管理装置50は、会員管理データに新たな会員情報が登録されたならば、この会員情報に自店舗の遊技店IDを付して、自装置と対応付けられた利用者情報管理装置60又は第2遊技情報管理装置90に送信する。
【0044】
また、管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0045】
利用者情報管理装置60は、第1遊技情報管理装置70が提供する遊技情報サイト及びアプリに係る利用者データを管理する装置である。利用者情報管理装置60は、管理装置50から会員情報を受信したならばこの会員情報を利用者データに記憶する。
【0046】
また、利用者情報管理装置60は、アプリサーバ装置80からアプリ利用者情報を受信したならば、このアプリ利用者情報を利用者データに記憶する。受信したアプリ利用者情報に会員IDが含まれていたならば、この会員IDにファンID及びプロフィールを対応付けて記憶する。
【0047】
また、利用者情報管理装置60は、第1遊技情報管理装置70から認証依頼を受信したならば、この認証依頼に含まれる遊技店ID及び会員IDが、利用者データに含まれるか否かにより認証を行う。この遊技店ID及び会員IDが、利用者データに含まれているならば「利用可」を認証結果とし、利用者データに含まれていないならば「利用不可」を認証結果として、第1遊技情報管理装置70に通知する。
【0048】
また、利用者情報管理装置60は、アプリサーバ装置80から削除依頼を受信したならば、この削除依頼に含まれるファンIDに該当するデータを利用者データから抽出する。抽出したデータに会員IDが含まれているならば、「削除不可」を削除結果としてアプリサーバ装置80に通知する。抽出したデータに会員IDが含まれていないならば、利用者データの該当するデータのファンID及びプロフィールを削除するとともに、このファンIDを削除結果としてアプリサーバ装置80に通知する。
【0049】
第1遊技情報管理装置70は、自装置が管理する遊技情報サイトにおいて、自装置に登録された遊技店の遊技情報を提供する装置である。第1遊技情報管理装置70は、携帯端末100から遊技店ID及び会員IDを含む認証依頼を受信したならば、この認証依頼を利用者情報管理装置60に通知する。
【0050】
また、第1遊技情報管理装置70は、利用者情報管理装置60から認証結果を受信し、この認証結果に「利用可」が含まれているならば、この認証結果に係る携帯端末100による遊技情報サイトへのアクセスを許可する。受信した認証結果に「利用不可」が含まれているならば、この認証結果に係る携帯端末100による遊技情報サイトへのアクセスを禁止する。
【0051】
また、第1遊技情報管理装置70は、ホール管理装置40から遊技情報を受信したならば、この遊技情報を遊技情報データに記憶するとともに、アプリサーバ装置80に通知する。第1遊技情報管理装置70は、遊技情報データに記憶された遊技情報を遊技情報サイトに掲載する。
【0052】
アプリサーバ装置80は、携帯端末100にインストールされたアプリを介して、自装置に登録された遊技店の遊技情報を提供する装置である。アプリサーバ装置80は、携帯端末100からニックネーム等のプロフィールを含む登録依頼を受信したならば、一意のファンIDを生成してアプリ利用者データに記憶するとともに、携帯端末100に通知する。
【0053】
また、アプリサーバ装置80は、ファンIDを生成したならば、このファンIDと携帯端末100から受信したプロフィールを含むアプリ利用者情報を利用者情報管理装置60に通知する。なお、携帯端末100から受信した登録依頼に遊技店ID及び会員IDが含まれているならば、この遊技店ID及び会員IDをアプリ利用者情報に含めて利用者情報管理装置60に通知する。
【0054】
また、アプリサーバ装置80は、登録削除設定期間を受け付けたならば、この登録削除設定期間を設定期間データに記憶する。アプリサーバ装置80は、第1遊技情報管理装置70又は第2遊技情報管理装置90から遊技情報を受信したならば、この遊技情報を遊技情報データに記憶する。
【0055】
また、アプリサーバ装置80は、携帯端末100からファンIDを用いたアクセスを受け付けたならば、この携帯端末100に対して、遊技情報データに記憶した遊技情報を通知する。そして、受け付けたファンIDに対応するアプリ利用者データの最終利用日に、当日の期日を記憶して更新する。
【0056】
また、アプリサーバ装置80は、毎日所定の時刻に、アプリの最終利用日から登録削除設定期間を経過したファンIDの有無を確認し、この登録削除設定期間を経過したファンIDがあるならば、このファンIDを含む削除依頼を利用者情報管理装置60に通知する。
【0057】
また、アプリサーバ装置80は、利用者情報管理装置60から削除結果を受信し、この削除結果にファンIDが含まれていたならば、このファンIDに係るデータをアプリ利用者データから削除する。
【0058】
第2遊技情報管理装置90は、自装置が管理する遊技情報サイトにおいて、自装置に登録された遊技店の遊技情報を提供する装置である。第2遊技情報管理装置90は、ホール管理装置40から遊技情報を受信したならば、この遊技情報を遊技情報データに記憶するとともに、アプリサーバ装置80に通知する。
【0059】
また、第2遊技情報管理装置90は、自装置に登録された携帯端末100からのアクセスを受け付けたならば、この携帯端末100に対して所定の遊技情報を提供する。
【0060】
携帯端末100は、利用者が所持するスマートフォン等の端末装置であり、遊技情報サイト等にアクセスして遊技情報を表示する場合に利用される。携帯端末100は、遊技店ID及び会員IDを用いて、第1遊技情報管理装置70が提供する遊技情報サイトへのアクセスを行う。
【0061】
また、携帯端末100は、第2遊技情報管理装置90に対して所定の情報を登録することにより、第2遊技情報管理装置90からアクセスIDを付与され、このアクセスIDを用いて、第2遊技情報管理装置90が提供する遊技情報サイトへのアクセスを行う。
【0062】
また、携帯端末100は、アプリサーバ装置80に対して、ニックネームや住所等の利用者情報(以下、「プロフィール」と言う)を登録することにより、アプリサーバ装置80からファンIDを付与され、このファンID及び自端末にインストールしたアプリを用いて、アプリサーバ装置80が提供する遊技情報を取得してアプリに表示する。なお、ファンIDを取得する際に、遊技店ID及び会員IDを登録することもできる。
【0063】
<実施形態に係る遊技情報提供システムにおける処理の流れ>
次に、本実施形態に係る遊技情報提供システムにおける処理の流れについて説明する。
図3は、本実施形態に係る遊技情報提供システムにおける処理の流れを示す図である。
【0064】
図3に示すように、本実施形態に係る遊技情報提供システムでは、遊技店Aの管理装置50で会員情報が登録されたならば、この会員情報を利用者情報管理装置60に通知する(S11)。
【0065】
携帯端末100が、アプリサーバ装置80に対して、遊技店Aでの会員IDを付してアプリ利用登録を行ったならば(S12)、アプリサーバ装置80は、ファンIDを発行し、このファンIDと受信した会員IDを利用者情報管理装置60に通知する(S13)。利用者情報管理装置60は、受信したファンID及び会員IDを対応付けて記憶する(S14)。
【0066】
遊技店Aのホール管理装置40aは、所定の時期(例えば、閉店処理時)に遊技情報を第1遊技情報管理装置70に通知し(S15)、第1遊技情報管理装置70は受信した遊技情報をアプリサーバ装置80に通知する(S16)。
【0067】
遊技店Bのホール管理装置40bは、所定の時期(例えば、閉店処理時)に遊技情報を第2遊技情報管理装置90に通知し(S17)、第2遊技情報管理装置90は受信した遊技情報をアプリサーバ装置80に通知する(S18)。
【0068】
携帯端末100は、自端末にインストールしたアプリによりアプリサーバ装置80にアクセスして、登録された遊技情報を閲覧する(S19)。
【0069】
<利用者情報管理装置60の構成>
次に、
図2に示した利用者情報管理装置60の構成について説明する。
図4は、
図2に示した利用者情報管理装置60の構成を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、利用者情報管理装置60は、表示部61、入力部62、通信部64、記憶部65及び制御部66を有する。
【0070】
表示部61は、液晶パネル等の表示デバイスである。入力部62は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。通信部64は、インターネットを介して各種装置とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0071】
記憶部65は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、利用者データ65aを記憶する。利用者データ65aは、第1遊技情報管理装置70が提供する遊技情報サイト及びアプリサーバ装置80が提供するアプリの遊技情報サービスを利用する利用者に係る情報を示すデータである。
【0072】
制御部66は、利用者情報管理装置60を全体制御する制御部であり、利用者データ管理部66a、利用者認証部66b及びアプリ利用者管理部66cを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、利用者データ管理部66a、利用者認証部66b及びアプリ利用者管理部66cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0073】
利用者データ管理部66aは、利用者データ65aを管理する処理部である。利用者データ管理部66aは、管理装置50から会員情報を受信したならばこの会員情報を利用者データ65aに記憶する。
【0074】
また、利用者データ管理部66aは、アプリサーバ装置80からアプリ利用者情報を受信したならば、このアプリ利用者情報を利用者データ65aに記憶する。受信したアプリ利用者情報に遊技店ID及び会員IDが含まれていたならば、この遊技店ID及び会員IDに該当する利用者データ65aのデータに、アプリ利用者情報に含まれるファンID及びプロフィールを対応付けて記憶する。
【0075】
利用者認証部66bは、認証依頼に対する認証を行う処理部である。利用者認証部66bは、第1遊技情報管理装置70から認証依頼を受信したならば、この認証依頼に含まれる遊技店ID及び会員IDが、利用者データ65aに含まれるか否かにより認証を行う。この遊技店ID及び会員IDが、利用者データ65aに含まれているならば「利用可」を認証結果とし、利用者データ65aに含まれていないならば「利用不可」を認証結果として、第1遊技情報管理装置70に通知する。
【0076】
アプリ利用者管理部66cは、利用者データ65aのプロフィールの削除に係る管理を行う処理部である。アプリ利用者管理部66cは、アプリサーバ装置80から削除依頼を受信したならば、この削除依頼に含まれるファンIDに該当するデータを利用者データ65aから抽出する。抽出したデータに会員IDが含まれているならば、「削除不可」を削除結果としてアプリサーバ装置80に通知する。抽出したデータに会員IDが含まれていないならば、利用者データ65aの該当するデータのファンID及びプロフィールを削除するとともに、このファンIDを削除結果としてアプリサーバ装置80に通知する。
【0077】
次に、
図4に示した利用者情報管理装置60の記憶部65が記憶するデータの具体例について説明する。
図5は、
図4に示した利用者データ65aの一例を示す図である。
【0078】
図5に示す利用者データ65aは、ファンID「AP1234」に対して、遊技店IDが「-」であり、会員IDが「-」であり、プロフィールのニックネームが「マーベリュック」であり、郵便番号が「123-4567」であり、住所が「東京都新宿区」であり、生年月日が「1980/1/20」であり、好きなゲームが「パチンコ」であり、職業が「自営業」である状態を対応付けている。
【0079】
また、利用者データ65aは、ファンID「AP5678」に対して、遊技店IDが「ABC789」であり、会員IDが「2015」であり、プロフィールのニックネームが「アイスマイン」であり、郵便番号が「145-6789」であり、住所が「東京都渋谷区」であり、生年月日が「1985/10/15」であり、好きなゲームが「パチスロ」であり、職業が「会社員」である状態を対応付けている。
【0080】
<第1遊技情報管理装置70の構成>
次に、
図2に示した第1遊技情報管理装置70の構成について説明する。
図6は、
図2に示した第1遊技情報管理装置70の構成を示す機能ブロック図である。
図6に示すように、第1遊技情報管理装置70は、表示部71、入力部72、通信部74、記憶部75及び制御部76を有する。
【0081】
表示部71は、液晶パネル等の表示デバイスである。入力部72は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。通信部74は、インターネットを介して各種装置とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0082】
記憶部75は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、遊技情報データ75aを記憶する。遊技情報データ75aは、第1遊技情報管理装置70に登録されている遊技店の遊技情報を示すデータである。
【0083】
制御部76は、第1遊技情報管理装置70を全体制御する制御部であり、利用者認証部76a及び遊技情報管理部76bを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、利用者認証部76a及び遊技情報管理部76bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0084】
利用者認証部76aは、遊技情報サイトの利用者の認証処理を行う処理部である。利用者認証部76aは、携帯端末100から遊技店ID及び会員IDを含む認証依頼を受信したならば、この認証依頼を利用者情報管理装置60に通知する。
【0085】
また、利用者認証部76aは、利用者情報管理装置60から認証結果を受信したならば、次の処理を行う。利用者認証部76aは、受信した認証結果に「利用可」が含まれているならば、この認証結果に係る携帯端末100による遊技情報サイトへのアクセスを許可する。利用者認証部76aは、受信した認証結果に「利用不可」が含まれているならば、この認証結果に係る携帯端末100による遊技情報サイトへのアクセスを禁止する。
【0086】
遊技情報管理部76bは、遊技情報データ75aを管理する処理部である。遊技情報管理部76bは、ホール管理装置40から遊技情報を受信したならば、この遊技情報を遊技情報データ75aに記憶するとともに、アプリサーバ装置80に通知する。遊技情報管理部76bは、遊技情報データ75aに記憶された遊技情報を遊技情報サイトに掲載する。
【0087】
次に、
図6に示した第1遊技情報管理装置70の記憶部75が記憶するデータの具体例について説明する。
図7は、
図6に示した遊技情報データ75aの一例を示す図である。
【0088】
図7に示す遊技情報データ75aは、遊技店ID「ABC789」に対して、遊技店名が「パーラーABC」であり、設置機種/台数が「EV01/20」台、「DX03/30」台であり、大当り数が「EV01/65」回、「DX03/103」回である状態を対応付けている。
【0089】
<アプリサーバ装置80の構成>
次に、
図2に示したアプリサーバ装置80の構成について説明する。
図8は、
図2に示したアプリサーバ装置80の構成を示す機能ブロック図である。
図8に示すように、アプリサーバ装置80は、表示部81、入力部82、通信部84、記憶部85及び制御部86を有する。
【0090】
表示部81は、液晶パネル等の表示デバイスである。入力部82は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。通信部84は、インターネットを介して各種装置とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0091】
記憶部85は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部85は、アプリ利用者データ85a、設定期間データ85b、遊技情報データ85c及び利用履歴データ85dを記憶する。
【0092】
アプリ利用者データ85aは、ファンID及びこのファンIDによるアプリの最終利用日を示すデータである。設定期間データ85bは、登録削除設定期間を示すデータである。遊技情報データ85cは、第1遊技情報管理装置70及び第2遊技情報管理装置90に登録されている遊技店の遊技情報を示すデータである。利用履歴データ85dは、アプリの利用履歴を示すデータである。
【0093】
制御部86は、アプリサーバ装置80を全体制御する制御部であり、アプリ利用者管理部86a、設定管理部86b、遊技情報管理部86c、利用履歴管理部86d及びアプリ利用者削除部86eを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、アプリ利用者管理部86a、設定管理部86b、遊技情報管理部86c、利用履歴管理部86d及びアプリ利用者削除部86eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0094】
アプリ利用者管理部86aは、アプリ利用者データ85aを管理する処理部である。アプリ利用者管理部86aは、携帯端末100からニックネーム等のプロフィールを含む登録依頼を受信したならば、一意のファンIDを生成してアプリ利用者データ85aに記憶するとともに、携帯端末100に通知する。
【0095】
また、アプリ利用者管理部86aは、ファンIDを生成したならば、このファンIDと携帯端末100から受信したプロフィールを含むアプリ利用者情報を利用者情報管理装置60に通知する。なお、携帯端末100から受信した登録依頼に遊技店ID及び会員IDが含まれているならば、この遊技店ID及び会員IDをアプリ利用者情報に含めて利用者情報管理装置60に通知する。
【0096】
設定管理部86bは、設定期間データ85bを管理する処理部である。設定管理部86bは、入力部82から登録削除設定期間を受け付けたならば、この登録削除設定期間を設定期間データ85bに記憶する。
【0097】
遊技情報管理部86cは、遊技情報データ85cを管理する処理部である。遊技情報管理部86cは、第1遊技情報管理装置70又は第2遊技情報管理装置90から遊技情報を受信したならば、この遊技情報を遊技情報データ85cに記憶する。
【0098】
また、遊技情報管理部86cは、携帯端末100からファンIDを用いたアクセスを受け付けたならば、この携帯端末100に対して、遊技情報データ85cに記憶した遊技情報を通知する。そして、受け付けたファンIDに対応するアプリ利用者データ85aの最終利用日に、当日の期日を記憶して更新する。
【0099】
利用履歴管理部86dは、利用履歴データ85dを管理する処理部である。利用履歴管理部86dは、携帯端末100からファンIDを用いたアクセスを受けたならば、このファンID、当日の期日及びアクセスの内容を利用履歴データ85dに記憶する。
【0100】
アプリ利用者削除部86eは、所定の期間のアプリ利用がないファンIDに対する削除処理を行う処理部である。アプリ利用者削除部86eは、毎日所定の時刻に、アプリ利用者データ85aの最終利用日から設定期間データ85bの登録削除設定期間を経過したファンIDの有無を確認する。この登録削除設定期間を経過したファンIDがあるならば、このファンIDを含む削除依頼を利用者情報管理装置60に通知する。
【0101】
また、アプリ利用者削除部86eは、利用者情報管理装置60から削除結果を受信し、この削除結果にファンIDが含まれていたならば、このファンIDに係るデータをアプリ利用者データ85aから削除する。
【0102】
次に、
図8に示したアプリサーバ装置80の記憶部85が記憶するデータの具体例について説明する。
図9及び
図10は、
図8に示したアプリ利用者データ85a、設定期間データ85b、遊技情報データ85c及び利用履歴データ85dの一例を示す図である。
【0103】
図9(a)に示すアプリ利用者データ85aは、ファンID「AP1234」に対して、最終利用日が「2022/12/15」である状態を対応付け、ファンID「AP5678」に対して、最終利用日が「2023/2/20」である状態を対応付けている。
【0104】
図9(b)に示す設定期間データ85bは、登録削除設定期間が「90日」である状態を示している。
【0105】
図10(a)に示す遊技情報データ85cは、遊技店ID「ABC789」に対して、遊技店名が「パーラーABC」であり、設置機種/台数が「EV01/20」台、「DX03/30」台であり、大当り数が「EV01/65」回、「DX03/103」回である状態を対応付けている。
【0106】
また、遊技情報データ85cは、遊技店ID「DEF234」に対して、遊技店名が「パーラーXYZ」であり、設置機種/台数が「EZ02/35」台、「DY04/15」台であり、大当り数が「EZ02/122」回、「DY04/40」回である状態を対応付けている。
【0107】
図10(b)に示す利用履歴データ85dは、利用日が「2022/12/15」のファンID「AP1234」に対して、利用内容が「遊技台『EV01』の機種情報閲覧」である状態を対応付け、利用日が「2023/2/20」のファンID「AP5678」に対して、利用内容が「遊技店『パーラーABC』の遊技台情報閲覧」である状態を対応付けている。
【0108】
<実施形態に係るファンID削除に関する処理手順>
次に、本実施形態に係るファンID削除に関する処理手順について説明する。
図11は、本実施形態に係るファンID削除に関する処理手順を示すフローチャートである。
【0109】
図11に示すように、アプリサーバ装置80は、最終利用日から登録削除設定期間が経過したファンIDがあるならば(ステップS101:Yes)、このファンIDを含む削除依頼を利用者情報管理装置60に通知する(ステップS102)。
【0110】
利用者情報管理装置60は、削除依頼に含まれるファンIDに会員IDの対応付けがない場合は(ステップS103:No)、ファンIDを削除結果に含ませるとともに(ステップS104)、利用者データ65aのファンID及びプロフィールを削除する(ステップS105)。そして、利用者情報管理装置60は、削除結果をアプリサーバ装置80に通知する(ステップS106)。
【0111】
アプリサーバ装置80は、受信した削除結果にファンIDが含まれているならば(ステップS107:Yes)、このファンIDに係るデータをアプリ利用者データ85aから削除し(ステップS108)、処理を終了する。
【0112】
上述してきたように、本実施形態に係る遊技情報提供システムでは、アプリサーバ装置への携帯端末からの最終アクセスから所定期間が経過した場合に、ファンIDと会員IDとの対応付けがされていなければ、該ファンIDの利用者情報を削除するよう構成したので、利用者に対して携帯端末のアプリを用いて遊技情報を円滑に提供することができる。
【0113】
なお、上記の実施形態では、ホール管理装置が遊技情報を収集して第1遊技情報管理装置に通知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、管理装置が遊技情報を収集して第1遊技情報管理装置に通知するよう構成することもできる。
【0114】
[変形例1]
ところで、上記の実施形態では、アプリサーバ装置への携帯端末からの最終アクセスから所定期間が経過した場合に、ファンIDと会員IDとの対応付けがされていなければ、該ファンIDの利用者情報を削除する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ファンIDと会員IDとの対応付けがされている該会員IDを用いた遊技に関し、遊技を行った最終日から所定期間が経過した場合に、該ファンIDの利用者情報を削除するよう構成することもできる。
【0115】
本変形例1では、ファンIDと会員IDとの対応付けがされている該会員IDを用いた遊技に関し、遊技を行った最終日から所定期間が経過した場合に、該ファンIDの利用者情報を削除する遊技情報提供システムについて説明する。
【0116】
<変形例1に係る遊技情報提供システムの概要>
本変形例1に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。
図12は、本変形例1に係る遊技情報提供システムの概要の説明図である。
【0117】
図12に示すように、本変形例1に係る遊技情報提供システムでは、携帯端末100のアプリを用いてアプリサーバ装置80にアクセスした期日を記憶しており、所定の期間、アプリを用いたアクセスがなかった場合、利用者の遊技状況に応じて利用者情報を削除するか否かを判定し、判定結果に基づいて利用者情報を削除する。
【0118】
具体的には、登録削除設定期間が90日の場合に、アプリサーバ装置80において、携帯端末100によるアプリの利用が90日以上なかったならば、利用者情報管理装置200に対して、該当するファンIDに係る利用者情報の削除を通知する(S21)。
【0119】
利用者情報管理装置200は、受信したファンIDに対応付けられた会員IDに関して、遊技が行われていない非遊技期間が所定の非遊技設定期間(60日)を経過していれば、該会員IDに対応付けられているファンIDに係る利用者情報を削除する。また、非遊技期間が非遊技設定期間(60日)を経過していなければ、該会員IDに対応付けられているファンIDの利用者情報は削除しない(S22)。
【0120】
例えば、ファンIDが「AP3456」及び「AP5678」からのアプリによる最終アクセスから90日が経過した場合、「AP3456」に対応付けられた会員ID「2039」による非遊技期間は「65日」であり、非遊技設定期間「60日」を経過しているので、ファンID「AP3456」に係る利用者情報を削除する。「AP5678」に対応付けられた会員ID「2015」による非遊技期間は「38日」であり、非遊技設定期間「60日」を経過していないので、ファンID「AP5678」に係る利用者情報は削除しない。
【0121】
上述してきたように、本変形例1に係る遊技情報提供システムは、ファンIDと会員IDとの対応付けがされている該会員IDを用いた遊技に関し、遊技を行った最終日から所定期間が経過した場合に、該ファンIDの利用者情報を削除するよう構成したので、利用者に対して携帯端末のアプリを用いて遊技情報を円滑に提供することができる。
【0122】
[変形例2]
ところで、上記の実施形態では、アプリサーバ装置への携帯端末からの最終アクセスから所定期間が経過した場合に、ファンIDと会員IDとの対応付けがされていなければ、該ファンIDの利用者情報を削除する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ファンIDと会員IDとの対応付けがされている該会員IDを持つ遊技客の遊技店への来店に関し、最終来店日から所定期間が経過した場合に、該ファンIDの利用者情報を削除するよう構成することもできる。
【0123】
本変形例2では、ファンIDと会員IDとの対応付けがされている該会員IDを持つ遊技客の遊技店への来店に関し、最終来店日から所定期間が経過した場合に、該ファンIDの利用者情報を削除する遊技情報提供システムについて説明する。
【0124】
<変形例2に係る遊技情報提供システムの概要>
本変形例2に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。
図13は、本変形例2に係る遊技情報提供システムの概要の説明図である。
【0125】
図13に示すように、本変形例2に係る遊技情報提供システムでは、携帯端末100のアプリを用いてアプリサーバ装置80にアクセスした期日を記憶しており、所定の期間、アプリを用いたアクセスがなかった場合、利用者の遊技店への来店状況に応じて利用者情報を削除するか否かを判定し、判定結果に基づいて利用者情報を削除する。
【0126】
具体的には、登録削除設定期間が90日の場合に、アプリサーバ装置80において、携帯端末100によるアプリの利用が90日以上なかったならば、利用者情報管理装置300に対して、該当するファンIDに係る利用者情報の削除を通知する(S31)。
【0127】
利用者情報管理装置300は、受信したファンIDに対応付けられた会員IDに関して、遊技店に来店していない未来店期間が所定の未来店設定期間(60日)を経過していれば、該会員IDに対応付けられているファンIDに係る利用者情報を削除する。また、未来店期間が未来店設定期間(60日)を経過していなければ、該会員IDに対応付けられているファンIDの利用者情報は削除しない(S32)。
【0128】
例えば、ファンIDが「AP3456」及び「AP5678」からのアプリによる最終アクセスから90日が経過した場合、「AP3456」に対応付けられた会員ID「2039」による未来店期間は「65日」であり、未来店設定期間「60日」を経過しているので、ファンID「AP3456」に係る利用者情報を削除する。「AP5678」に対応付けられた会員ID「2015」による未来店期間は「38日」であり、未来店設定期間「60日」を経過していないので、ファンID「AP5678」に係る利用者情報は削除しない。
【0129】
上述してきたように、本変形例2に係る遊技情報提供システムは、ファンIDと会員IDとの対応付けがされている該会員IDを持つ遊技客の遊技店への来店に関し、最終来店日から所定期間が経過した場合に、該ファンIDの利用者情報を削除するよう構成したので、利用者に対して携帯端末のアプリを用いて遊技情報を円滑に提供することができる。
【0130】
なお、上記の実施形態及び各変形例では、遊技媒体として遊技玉を用いるスマートパチンコに係る遊技情報を管理する遊技情報提供システムについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技媒体としてメダルを用いるスマートパチスロに係る遊技情報を管理する遊技情報提供システムに対して適用するよう構成することもできる。
【0131】
また、上記の実施形態及び各変形例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0132】
本発明に係る遊技情報提供システム及び遊技情報提供方法は、利用者に対して携帯端末のアプリを用いて遊技情報を円滑に提供する場合に適している。
【符号の説明】
【0133】
10 台間カード処理機
20 遊技機
40、40a、40b ホール管理装置
50 管理装置
60、200、300 利用者情報管理装置
61 表示部
62 入力部
64 通信部
65 記憶部
65a 利用者データ
66 制御部
66a 利用者データ管理部
66b 利用者認証部
66c アプリ利用者管理部
70 第1遊技情報管理装置
71 表示部
72 入力部
74 通信部
75 記憶部
75a 遊技情報データ
76 制御部
76a 利用者認証部
76b 遊技情報管理部
80 アプリサーバ装置
81 表示部
82 入力部
84 通信部
85 記憶部
85a アプリ利用者データ
85b 設定期間データ
85c 遊技情報データ
85d 利用履歴データ
86 制御部
86a アプリ利用者管理部
86b 設定管理部
86c 遊技情報管理部
86d 利用履歴管理部
86e アプリ利用者削除部
90 第2遊技情報管理装置
100、100a、100b 携帯端末