(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007235
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20250109BHJP
F21V 21/30 20060101ALI20250109BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20250109BHJP
【FI】
F21S2/00 365
F21V21/30 110
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108504
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000004640
【氏名又は名称】日本発條株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156867
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 欣浩
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 真功
(57)【要約】
【課題】持ち運びの負担を減らすことができ、また設置も容易に行うことができるうえ、設置面積も過剰に要することがない照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置1は、照明ユニット2が取り付けられる第一保持部3と、電源ユニット4が取り付けられる第二保持部5とを備え、第一保持部3は、設置面に接触するベース13と、ベース13に設けられ設置面に対してベース13を固定するための取り付け部15と、ベース13と照明ユニット2とをつなぐ第一アーム14と、を有し、第二保持部5は、第一アーム14に対して着脱可能に取り付けられる第二アーム30を有し、第二アーム30は、第一アーム14に対して、電源ユニット4がベース13に近づく倒伏位置と電源ユニット4がベース13から離反する起立位置との間で回動可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明ユニットが取り付けられる第一保持部と、電源ユニットが取り付けられる第二保持部とを備え、
前記第一保持部は、設置面に接触するベースと、当該ベースに設けられ当該設置面に対して当該ベースを固定するための取り付け部と、当該ベースと前記照明ユニットとをつなぐ第一アームと、を有し、
前記第二保持部は、前記第一アームに対して着脱可能に取り付けられる第二アームを有し、
前記第二アームは、前記第一アームに対して、前記電源ユニットが前記ベースに近づく倒伏位置と当該電源ユニットが当該ベースから離反する起立位置との間で回動可能である、照明装置。
【請求項2】
前記第一アーム及び前記第二アームの何れか一方は、回動軸を有し、
前記第一アーム及び前記第二アームの何れか他方は、前記回動軸が挿入されて当該第一アームに対して当該第二アームを回動可能とする長穴を有し、
前記第二アームは、前記第一アームに向けて突出する係合突起を有し、
前記第一アームは、前記係合突起に係合して前記電源ユニットを前記起立位置で支持する一方、前記長穴に対して前記回動軸が相対的に移動するように当該第一保持部に対して当該第二保持部を移動させると当該係合突起との係合が解除されて前記倒伏位置への当該電源ユニットの移動を許容する係合受け部を有する、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記第二保持部は、前記第一保持部に接触して前記電源ユニットを前記倒伏位置で支持するストッパーを有する、請求項1に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従前より、例えば運動施設や駐車場等で使用するのに好適な照明装置が知られている。特許文献1には、LED等を用いた照明ユニット(光源ユニット)と、設置面に取り付けるための保持部(アーム)とを備える照明装置(投光器)が示されている。この照明装置は、照明ユニットに電力を供給する電源ユニット(結線ボックス)が照明ユニットの背面側に取り付けられていて、保持部は、電源ユニットを回動可能に支持している。
【0003】
特許文献2には、照明ユニットと、設置面に取り付けられる保持部(支持部材)とを備え、保持部が照明ユニットを回動可能に支持する照明装置が示されている。この照明装置において、照明ユニットに電力を供給する電源ユニット(電源ボックス)は、特許文献1と同様に照明ユニットの背面側に取り付けられている。
【0004】
そして特許文献3には、光源部を備える照明ユニット(器具本体)と、設置面に取り付けられる保持部(アーム)とを備え、照明ユニットの背面に電源ユニット(電源ボックス)が設けられ、保持部が電源ユニットを回動可能に支持する照明装置(照明器具)が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2023-005535号公報
【特許文献2】特開2020-009760号公報
【特許文献3】特許第6311861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~3に示されているように従来の照明装置は、一般に、照明ユニットと電源ユニットが一体的に取り付けられている。このため照明装置を設置するにあたっては、重量が嵩む一体的なユニットを持ち運ばなければならない。また重量が増すほど設置作業は行い難くなるため、作業者の負担も増えることになる。特に、照明装置を設置する場所は一般に高所であることから、持ち運び時や設置時の負担は一段と大きくなる。
【0007】
なお、照明ユニットと電源ユニットを分離させておけば、これらを一体的に取り付けていた場合に比してそれぞれの重量は減るため、持ち運び時の負担は減らすことができる。しかし、持ち運んだ照明ユニットと電源ユニットを設置する場所で組み立てる必要があることから、照明装置の改良にあたっては組み立て性に考慮した構成を検討する必要がある。また設置面への取り付け性を考慮し、照明ユニットを保持する保持部と電源ユニットとをそれぞれ単独で設置面に取り付けるように構成すると、保持部と電源ユニットとの両方のスペースを要することになり、狭い場所への設置が難しくなる。このため照明装置の改良にあたっては、設置面積にも配慮した構成を検討しなければならない。
【0008】
このような従来の問題点や検討すべき点に鑑み、本発明は、持ち運びの負担を減らすことができ、また設置も容易に行うことができるうえ、設置面積も過剰に要することがない照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、照明ユニットが取り付けられる第一保持部と、電源ユニットが取り付けられる第二保持部とを備え、前記第一保持部は、設置面に接触するベースと、当該ベースに設けられ当該設置面に対して当該ベースを固定するための取り付け部と、当該ベースと前記照明ユニットとをつなぐ第一アームと、を有し、前記第二保持部は、前記第一アームに対して着脱可能に取り付けられる第二アームを有し、前記第二アームは、前記第一アームに対して、前記電源ユニットが前記ベースに近づく倒伏位置と当該電源ユニットが当該ベースから離反する起立位置との間で回動可能である、照明装置である。
【0010】
上述した照明装置において、前記第一アーム及び前記第二アームの何れか一方は、回動軸を有し、前記第一アーム及び前記第二アームの何れか他方は、前記回動軸が挿入されて当該第一アームに対して当該第二アームを回動可能とする長穴を有し、前記第二アームは、前記第一アームに向けて突出する係合突起を有し、前記第一アームは、前記係合突起に係合して前記電源ユニットを前記起立位置で支持する一方、前記長穴に対して前記回動軸が相対的に移動するように当該第一保持部に対して当該第二保持部を移動させると当該係合突起との係合が解除されて前記倒伏位置への当該電源ユニットの移動を許容する係合受け部を有することが好ましい。
【0011】
また上述した照明装置において、前記第二保持部は、前記第一保持部に接触して前記電源ユニットを前記倒伏位置で支持するストッパーを有することが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明による照明装置によれば、第一アームに対して第二アームを取り外して照明ユニットと電源ユニットを分離させることができるため、それぞれを個別に設置場所へ持ち運ぶことが可能となり持ち運びの負担を減らすことができる。また、照明ユニットと電源ユニットとの組み立ては、基本的に第一アームに第二アームを取り付ければ済むため、作業性の点でも優れている。また、第二アームを回動させて起立位置に移動させると電源ユニットをベースから離反させることができ、これにより、ベースに設けた取り付け部の周辺は遮られるものがない状態になるため、設置面に対して照明装置を容易に取り付けることができる。また倒伏位置においてベースと電源ユニットが重なるように配置されていても支障はないため、設置面積を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態に係る照明装置の側面図である。
【
図5A】
図1に示した照明装置に用いられるベースの側面図である。
【
図5B】
図1に示した照明装置に用いられる第二アームの側面図である。
【
図6】
図1に示した照明装置を倒伏位置から起立位置に変位させる状態を示した図である。
【
図7】
図1に示した照明装置を倒伏位置から起立位置に変位させる状態を示した図である。
【
図8】
図1に示した照明装置を倒伏位置から起立位置に変位させる状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態に係る照明装置1について説明する。なお、添付図面に示した照明装置1は、水平方向に延在する設置面に設置される状態にあるものとする。また図示した照明ユニット2は、照明装置1の正面側に位置していて、正面を向いているものとする。また以下の説明における左右方向は、照明ユニット2に正対した状態での向き(正面側から背面側に向かう視点での向き)での左方向、右方向である。添付図面に示した図は模式的なものであり、各部分の厚みや幅、各部分同士の比率等は、実際に実施されるものとは異なる場合がある。
【0015】
照明装置1は、照明ユニット2、第一保持部3、電源ユニット4、第二保持部5を備えている。
【0016】
照明ユニット2は、LED等の光を発する光源や、この光源からの光を所定の方向に出射させる反射体、光源で生じた熱を放熱させるためのヒートシンク等を含んで構成されている。本実施形態の照明ユニット2は、
図3に示すように正面視で略正方形になる9個の照明部分を備えているが、照明部分の形状や個数は図示したものに限られない。なお照明ユニット2の背面側の下部には、先端にコネクタを備える不図示のケーブルが設けられていて、このケーブルは照明ユニット2と電源ユニット4とを電気的に接続する際に使用される。
【0017】
また照明ユニット2は、その左側と右側にブラケット10を備えている。ブラケット10には、これを円形に貫通する貫通孔、及びこの貫通孔に対応する位置でブラケット10の内側面に溶接されたナットで構成される照明固定部11が設けられている。照明固定部11には、照明ユニット2を第一保持部3で保持する際に、照明ユニット固定用ボルト12が取り付けられる。
【0018】
第一保持部3は、設置面に接触するベース13と、ベース13の左側端部と右側端部から上方に向けて延在する一対の第一アーム14を備えている。本実施形態のベース13と一対の第一アーム14は、所定の形状になる板金を折曲げて形成されている。
【0019】
ベース13は、
図2に示すように左右方向中央部に、取り付け部15を備えている。本実施形態の取り付け部15は、ベース13を円形状に貫通する中心孔16と、中心孔16を中心として円弧状にベース13を貫通する調整孔17で構成されている。中心孔16と調整孔17には、照明装置1を設置面に設置する際にボルトが挿入される。なお照明装置1を設置面に設置する際の詳細な説明については後述する。
【0020】
第一アーム14は、本実施形態では
図5Aに示すように上方に向けて延在する下部分18と、下部分18の上端部につながるとともに上方に向かうにつれて正面側に傾くように傾斜する上部分19を備えている。下部分18には、これを円形に貫通する貫通孔、及びこの貫通孔に対応する位置で下部分18の内側面に溶接されたナットによって構成された固定部が設けられている。本実施形態では
図5Aに示すように1個の第一アーム14に対して2個の固定部が設けられている。ここで、下側に位置する固定部を下側固定部20と称し、上側に位置する固定部を上側固定部21と称する。下側固定部20には、
図1~
図4に示すように後述する第二アーム30を保持する際に下側固定用ボルト22が取り付けられ、上側固定部21には、上側固定用ボルト23が取り付けられる。なお上側固定用ボルト23は、本明細書等の「回動軸」に相当する。
【0021】
そして
図5Aに示すように上部分19には、これを貫通する円形の支持孔24が設けられている。支持孔24は、上述した照明ユニット固定用ボルト12を挿通させるものであって、支持孔24に挿通させた照明ユニット固定用ボルト12を照明固定部11にねじ込むことにより、照明ユニット2は第一アーム14に固定される。
【0022】
また第一アーム14は、下部分18と上部分19がつながる部分の背面側に、係合受け部25を備えている。係合受け部25は、後述する第二アーム30に設けた係合突起36に係合して第二アーム30を起立位置で支持する機能を有する。本実施形態の係合受け部25は、上部分19の下端部につながっていて下方に向かうにつれて背面側に傾くように傾斜する正面側傾斜部分26と、正面側傾斜部分26の下端部につながっていて上方に向かうにつれて背面側に傾くように傾斜する背面側傾斜部分27で構成されている。
【0023】
電源ユニット4は、例えば商用電源等の外部電源から供給される電力(例えば交流電源)を照明ユニット2に適した電力(例えば直流電源)に変換してこれを照明ユニット2に供給する機能を有する。本実施形態の電源ユニット4の正面側には、先端にコネクタを備えていて照明ユニット2のケーブルと接続される不図示のケーブルが設けられていて、電源ユニット4の背面側には、外部電源に接続するための不図示の外部電源用ケーブルが設けられている。
【0024】
第二保持部5は、照明装置1の左側と右側に位置する一対の第二アーム30を備えている。本実施形態の第二アーム30は、
図1~
図4に示すように第一アーム14の外側に位置して垂直面に沿って延在する側面部分31と、側面部分31の下端部から水平面に沿って延在する底面部分32を備え、全体的にL字状になるように形作られている。ここで、側面部分31の正面側に位置する端部をストッパー33と称する。なお、ストッパー33に関する詳細な説明は後述する。本実施形態の電源ユニット4は、一対の第二アーム30における底面部分32に取り付けられている。
【0025】
また第二アーム30は、
図5Bに示すように側面部分31を貫通する円形状の下側貫通孔34と、下側貫通孔34の上方に位置し、本実施形態では正面側から背面側に向かって長く延在して側面部分31を貫通する上側貫通孔35を備えている。なお上側貫通孔35は、本明細書等の「長穴」に相当する。
【0026】
更に第二アーム30は、その内側面において、
図2、
図5Bに示すように円柱状になる係合突起36を備えている。
【0027】
このような構成になる照明装置1は、照明ユニット固定用ボルト12、又は下側固定用ボルト22と上側固定用ボルト23を取り外しておくことにより、照明ユニット2と電源ユニット4を分離させることが可能である。このため、設置場所までこれらを別異に持ち運ぶことができるため、持ち運び時の負担を減らすことができる。
【0028】
持ち運んだ照明装置1を設置場所に設置するにあたっては、下側固定用ボルト22は取り外しておき、また上側固定用ボルト23は、上側貫通孔35に挿通させた状態でこれを上側固定部21に緩くねじ止めしておく。この状態において第二アーム30は、第一アーム14に対して上側固定用ボルト23を中心に回動できる状態にある。また設置面に取り付ける作業中に照明装置1が不用意に倒れることを防止するため、
図3に示した中心孔16や調整孔17に不図示のボルトを挿通させ、設置面に設けた雌ねじ部に対してこのボルトを緩くねじ止めしておくことが好ましい。
【0029】
次いで
図6に実線で示したように、第二アーム30とともに電源ユニット4を背面側に移動させる。なお
図6~
図8においては、上側固定用ボルト23と上側貫通孔35との位置関係を示すため、上側固定用ボルト23は、上側固定部21にねじ止めされる円柱状をなす部分のみにハッチングを付して示すこととし、上側固定用ボルト23における六角形になる頭部については図示を省略する。ここで上側固定用ボルト23が挿通されている上側貫通孔35は、正面側から背面側に向かって長く延在しているため、上側貫通孔35の正面側の端縁が上側固定用ボルト23に接触するまで、第二アーム30と電源ユニット4を背面側に移動させることができる。なお、
図6に示すように第二アーム30と電源ユニット4を背面側に移動させた状態において、ストッパー33は第一アーム14の背面側端縁に接触し、第二アーム30は
図6に実線で示したように、電源ユニット4がベース13よりも上方の位置(倒伏位置)で停止する。すなわち、背面側に移動させるべく第二アーム30と電源ユニット4を保持していた手をこれらから離したとしても、電源ユニット4や第二アーム30は、設置面やベース13に接触することがないため、利便性よく設置作業を行うことができる。
【0030】
しかる後は、
図7に示すように上側固定用ボルト23を中心として第二アーム30と電源ユニット4を引き上げるように支えながらこれらを回動させる。ここで第二アーム30の内側面には係合突起36が設けられているが、第二アーム30と電源ユニット4を引き上げるように支えながら回動させると、係合突起36は
図7に示す軌道Lに示すように、係合受け部25の外側を通過する。すなわち第二アーム30と電源ユニット4を回動させる際に係合突起36と係合受け部25との干渉が避けられるため、これらを
図7に示す状態まで回動させることができる。
【0031】
その後、第二アーム30と電源ユニット4を支えていた手の力を緩めると、
図8に実線で示すように第二アーム30と電源ユニット4は、それら自身の自重によって下方へ移動するため、係合突起36が係合受け部25に係合する。すなわち第二アーム30と電源ユニット4は、これらを支えていた手を離したとしても
図8に実線で示した位置(倒立位置)で停止する。なお本実施形態の係合受け部25は、正面側傾斜部分26と背面側傾斜部分27を備えているため、第二アーム30と電源ユニット4を回動させた角度が
図8に仮想線で示した状態から多少ずれていても、係合突起36は正面側傾斜部分26又は背面側傾斜部分27に接触しながら正面側傾斜部分26と背面側傾斜部分27がつながる位置まで滑り落ちるため、第二アーム30と電源ユニット4は、
図8に実線で示した位置で保持される。
【0032】
このように第二アーム30と電源ユニット4が倒立位置で停止した状態においては、照明装置1における背面側は大きくあいていて、
図2に示した取り付け部15の周辺には遮るものがなくなるため、中心孔16や調整孔17に挿通させておいたボルトを容易に締め付けることができる。また照明ユニット2における背面側の下部の周辺も大きくあいているため、照明ユニット2のケーブルと電源ユニット4のケーブルとの接続も容易に行うことができる。
【0033】
設置面への照明装置1の取り付けが終了した後は、上述した手順とは逆の流れで倒立位置の第二アーム30と電源ユニット4を倒伏位置まで回動させる。そして
図1~
図4に示すように、下側固定用ボルト22を下側貫通孔34(
図5B参照)に挿入して下側固定部20に対して締め付け、また上側固定用ボルト23を上側固定部21に対して締め付けることにより、電源ユニット4を固定することができる。なお電源ユニット4は、第二アーム30を介して第一アーム14における高さの低いところで固定されていて、照明装置1の重心を低くすることができるため、照明装置1は設置面で安定的に保持される。
【0034】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば上述した実施形態の構成は、適宜追加、削除が可能であり、また一の実施形態の構成を他の実施形態に設けることも可能である。また、上記の実施形態における効果は、本発明から生じる効果を例示したに過ぎず、本発明による効果が上記の効果に限定されることを意味するものではない。
【0035】
例えば本実施形態においては、「回動軸」と「長穴」を機能させるにあたり、第一アーム14に上側固定部21を設けてこれにより上側固定用ボルト23を保持し、また第二アーム30に上側貫通孔35を設けるように構成したが、上側貫通孔35を第一アーム14に設け、上側固定用ボルト23を第二アーム30で保持するように構成してもよい。また「長穴」は、本実施形態のように第一アーム14や第二アーム30を貫通する孔に限定されず、貫通せずに凹状になるものでもよい。
【0036】
また第二保持部5は、一対の第二アーム30同士をつなぐ接続部材を更に備えていて、電源ユニット4を接続部材に取り付けるように構成してもよい。
【符号の説明】
【0037】
1:照明装置
2:照明ユニット
3:第一保持部
4:電源ユニット
5:第二保持部
13:ベース
14:第一アーム
15:取り付け部
23:上側固定用ボルト(回動軸)
25:係合受け部
30:第二アーム
33:ストッパー
34:上側貫通孔(長穴)
36:係合突起