(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007237
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】振動抑制材
(51)【国際特許分類】
F16F 15/04 20060101AFI20250109BHJP
F16F 15/02 20060101ALI20250109BHJP
F16F 7/00 20060101ALI20250109BHJP
B32B 25/08 20060101ALN20250109BHJP
【FI】
F16F15/04 P
F16F15/02 R
F16F15/02 Z
F16F7/00 F
B32B25/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108507
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000242231
【氏名又は名称】北川工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】鷲野 真也
【テーマコード(参考)】
3J048
3J066
4F100
【Fターム(参考)】
3J048AA01
3J048BB01
3J048BD04
3J048BD05
3J048BD06
3J048DA01
3J048EA07
3J048EA13
3J066AA30
3J066BA01
3J066BB01
3J066BC01
3J066BE06
4F100AA17A
4F100AA17H
4F100AK07A
4F100AK12B
4F100AK12C
4F100AK73B
4F100AK73C
4F100AL09B
4F100AL09C
4F100BA03
4F100CA02B
4F100CA02H
4F100CA16C
4F100CA16H
4F100GB90
4F100JH02
(57)【要約】
【課題】従来品以上に優れた振動抑制効果がある振動抑制材を提供する。
【解決手段】振動抑制材は、受け部と、5個以上8個以下の支持部と、を備える。支持部は、積層された第1層及び第2層を有する。第1層は、スチレン系エラストマー、パラフィン系プロセスオイル、オレフィン系樹脂、充填剤、架橋剤及び架橋助剤が配合されている第1組成物によって構成される。第2層は、スチレン系エラストマー、パラフィン系プロセスオイル、オレフィン系樹脂、水添石油樹脂が配合されている第2組成物によって構成される。受け部は被取付面を有し、被取付面の全体の面積を100%として、そのうちの33~40%の面積に相当する範囲に支持部が取り付けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置箇所に機器を設置する際に、前記機器の脚部と前記設置箇所との間に配置されて、前記機器の作動時に前記機器の振動が前記設置箇所へ伝わるのを抑制する振動抑制材であって、
前記脚部が載せられて前記脚部からの荷重を受ける受け部と、
前記受け部と前記設置箇所との間に挟まれる位置に配置されて、それぞれが前記受け部を支持する5個以上8個以下の支持部と、
を備え、
前記支持部は、積層された第1層及び第2層を有し、前記第1層が前記受け部と前記第2層との間に配置され、
前記第1層は、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル400~500質量部と、オレフィン系樹脂8~12質量部と、水酸化マグネシウム粒子である充填剤15~25質量部と、架橋剤5~7質量部と、架橋助剤12~18質量部とが、それぞれ配合されている第1組成物によって構成され、
前記第2層は、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル50~80質量部と、オレフィン系樹脂15~25質量部と、水添石油樹脂150~180質量部とが、それぞれ配合されている第2組成物によって構成され、
前記受け部は、前記支持部が取り付けられる被取付面を有し、
前記被取付面の全体の面積を100%として、そのうちの33~40%の面積に相当する範囲に前記支持部が取り付けられている、
振動抑制材。
【請求項2】
請求項1に記載の振動抑制材であって、
前記第1層は、50~95Hzの周波数域に含まれる周波数Aの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層である、
振動抑制材。
【請求項3】
請求項2に記載の振動抑制材であって、
前記第2層は、30~70Hzの周波数域に含まれる周波数であって前記周波数Aよりも5Hz以上低い周波数Bの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層である、
振動抑制材。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の振動抑制材であって、
前記被取付面は、100mm×100mmの正方形に構成され、
前記第1層は、平面視四角形の平板状に構成され、前記四角形の1辺は21~28mmに構成され、
前記第2層は、平面視四角形の平板状に構成され、前記四角形の1辺は21~28mmに構成される、
振動抑制材。
【請求項5】
請求項4に記載の振動抑制材であって、
前記第1層は、厚さ3mmに構成され、
前記第2層は、厚さ8mmに構成される、
振動抑制材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、振動抑制材に関する。
【背景技術】
【0002】
異なる2種の樹脂材料を積層して構成される樹脂積層体が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1によれば、上記樹脂積層体は、高い制振性を発現し、振動及び騒音を吸収又は低減することが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、洗濯機においては、洗濯槽の回転による振動が極めて大きいため、洗濯機の脚部と床との間に上述のような樹脂積層体を介装しても十分な振動抑制効果が得られない場合がある。このような背景の下、本件発明者は、振動抑制材の振動抑制効果を高めるべく検討を重ねた。その結果、上記特許文献1に記載の樹脂積層体とは異なる材料を利用し、かつ上記特許文献1に記載の樹脂積層体とは異なる構造を採用することで、優れた振動抑制効果が発現することを見いだした。以下に説明する振動抑制材は、上記知見に基づいて完成された振動抑制材である。
【0005】
本開示の一局面は、従来品以上に優れた振動抑制効果がある振動抑制材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、設置箇所に機器を設置する際に、機器の脚部と設置箇所との間に配置されて、機器の作動時に機器の振動が設置箇所へ伝わるのを抑制する振動抑制材であって、受け部と、5個以上8個以下の支持部と、を備える。受け部は、脚部が載せられて脚部からの荷重を受ける。支持部は、受け部と設置箇所との間に挟まれる位置に配置されて、それぞれが受け部を支持する。また、支持部は、積層された第1層及び第2層を有し、第1層が受け部と第2層との間に配置される。第1層は、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル400~500質量部と、オレフィン系樹脂8~12質量部と、水酸化マグネシウム粒子である充填剤15~25質量部と、架橋剤5~7質量部と、架橋助剤12~18質量部とが、それぞれ配合されている第1組成物によって構成される。第2層は、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル50~80質量部と、オレフィン系樹脂15~25質量部と、水添石油樹脂150~180質量部とが、それぞれ配合されている第2組成物によって構成される。受け部は、支持部が取り付けられる被取付面を有する。被取付面の全体の面積を100%として、そのうちの33~40%の面積に相当する範囲に支持部が取り付けられている。
【0007】
このように構成された振動抑制材によれば、上述のような受け部と5個以上8個以下の支持部とを備え、支持部が上述のような第1層及び第2層を有する。そのため、第1層及び第2層は、それぞれ異なる周波数域で振動を抑制し、優れた振動抑制効果が発現する。また、5個以上8個以下の支持部それぞれにおいて振動が抑制されるので、単一の支持部で振動を抑制する場合に比べ、優れた振動抑制効果が発現する。
【0008】
本開示の一態様では、第1層は、50~95Hzの周波数域に含まれる周波数Aの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層であってもよい。
本開示の一態様では、第2層は、30~70Hzの周波数域に含まれる周波数であって周波数Aよりも5Hz以上低い周波数Bの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層であってもよい。
【0009】
本開示の一態様では、被取付面は、100mm×100mmの正方形に構成されてもよい。第1層は、平面視四角形の平板状に構成され、四角形の1辺は21~28mmに構成されてもよい。第2層は、平面視四角形の平板状に構成され、四角形の1辺は21~28mmに構成されてもよい。
【0010】
本開示の一態様では、第1層は、厚さ3mmに構成されてもよい。第2層は、厚さ8mmに構成されてもよい。なお、本開示の一態様でいう厚さ3mm、厚さ8mmという数値には、各層の振動減衰特性に悪影響を及ぼさない範囲で誤差があってもよく、厳密な意味で厚さ3mm、厚さ8mmに限定されるものではない。例えば、厚さ3mm±0.5mm程度であれば、本開示の一態様でいう厚さ3mmと見なすことができる。また、厚さ8mm±0.5mm程度であれば、本開示の一態様でいう厚さ8mmと見なすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1Aは振動抑制材を右前上方から見た斜視図である。
図1Bは振動抑制材を左後下方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、上述の振動抑制材について、例示的な実施形態を挙げて説明する。
[振動抑制材の構成]
図1A及び
図1Bに例示する振動抑制材1は、設置箇所(例えば、床面。)に機器を設置する際に、機器の脚部と設置箇所との間に配置されて、機器の作動時に機器の振動が設置箇所へ伝わるのを抑制する部材である。以下の説明においては、図中に併記した左右前後上下の各方向を利用して説明を行う。これらの各方向は、xyz直交座標系におけるx軸負方向を左、x軸正方向を右、y軸負方向を前、y軸正方向を後、z軸正方向を上、z軸負方向を後、と規定した相対的な方向である。
【0013】
図1A及び
図1Bに示すように、振動抑制材1は、受け部3と、複数(本実施形態の場合は5個。)の支持部5と、を備える。受け部3は、機器の脚部が載せられて脚部からの荷重を受ける部分である。本実施形態の場合、受け部3は、ポリプロピレン製の成形品である。受け部3は、平面視形状(図中でいう上から見た形状。)が正方形に形成され、図中でいう前後方向寸法及び左右方向寸法が100mmとされている。
【0014】
受け部3の上面側周縁には、上向きに突出するリブ3Aが形成されている。受け部3の上面において、リブ3Aに囲まれる範囲には、リブ3Aの上端位置よりも下方へと凹む凹部3Bが形成されている。機器の脚部は、凹部3Bの上に載せられる。これにより、機器の脚部及び受け部3が振動しても、脚部がリブ3Aを乗り越えることはなく、脚部が受け部3から脱落するのを抑制することができる。受け部3の下面側は、複数の支持部5が取り付けられる被取付面3Cとなっている。受け部3は、機器からかかる荷重を複数の支持部5へと分散させる。
【0015】
支持部5は、受け部3と機器の設置箇所との間に挟まれる位置に配置されて、それぞれが受け部3を支持する部分である。支持部5は、積層された第1層5A及び第2層5Bを有し、第1層5Aが受け部3と第2層5Bとの間に配置されている。第1層5A及び第2層5Bは、異なる周波数の振動に対し、高い損失係数を示す層である。
【0016】
より詳しくは、本実施形態の場合、60~95Hzの周波数域から選定される周波数を周波数Aとして、第1層5Aは、周波数Aの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層である。本実施形態の場合、第1層5Aは、前後方向寸法及び左右方向寸法が21~28mmとされ、上下方向寸法が3mm±0.5mmとされている。
【0017】
また、35~70Hzの周波数域から選定される周波数であって周波数Aよりも5Hz以上低い周波数を周波数Bとして、第2層5Bは、周波数Bの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層である。本実施形態の場合、第2層5Bは、前後方向寸法及び左右方向寸法が21~28mmとされ、上下方向寸法が8mm±0.5mmとされている。
【0018】
このように振動減衰特性に差異がある第1層5A及び第2層5Bを積層することにより、受け部3から伝わる振動を、まずは第1層5Aで減衰させることができる。また、第1層5Aで吸収しきれなかった振動、及び第1層5Aで発生した共振周波数の振動を、第2層5Bで減衰させることができる。
【0019】
このような振動減衰特性を実現させるため、第1層5Aは、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル400~500質量部と、オレフィン系樹脂8~12質量部と、水酸化マグネシウム粒子である充填剤15~25質量部と、架橋剤5~7質量部と、架橋助剤12~18質量部とが、それぞれ配合されている第1組成物によって構成されている。
【0020】
スチレン系エラストマーは、ポリスチレンと、エチレン、プロピレン、ブチレンなどのブロックとによって構成されるエラストマー材料であり、例えば、株式会社クラレ製のセプトン4055、セプトン4077、セプトン4099等を用いることができる。プロセスオイルは、エラストマーの硬度や圧縮永久歪値などに影響する成分であり、例えば、出光興産株式会社製のPW-32、PW-380、PS-430等を用いることができる。プロセスオイルの配合量を400質量部以上とすることにより、エラストマーに耐久性(長期信頼性)を付与することができる。また、プロセスオイルの配合量を500質量部以下とすることにより、圧縮永久歪値が過大になるのを抑制し、第1層5Aをへたりにくくすることができる。また、プロセスオイルの配合量を500質量部以下とすることにより、第1層5Aの硬度が上昇するのを抑制し、また、オイルブリードの発生を抑制することができる。
【0021】
オレフィン系樹脂は、材料の分散性に影響する成分である。オレフィン系樹脂は、エチレンやプロピレン、ブテンなどが共重合されたものであればよいが、スチレン系エラストマーに対しては、ポリプロピレンの使用が好ましい。オレフィン系樹脂としては、例えば、株式会社プライムポリマー製のJ2021GR、J226UM等を用いることができる。オレフィン系樹脂の配合量を8質量部以上とすることにより、材料の分散性が良好となり、結果的にエラストマーの耐久性(長期信頼性、耐熱性など)が向上する。また、オレフィン系樹脂の配合量を12質量部以下とすることにより、離型性を良好にすることができる。
【0022】
水酸化マグネシウム粒子である充填剤は、エラストマーの硬度や圧縮永久歪、難燃性などに影響する。水酸化マグネシウム粒子としては、ステアリン酸やオレイン酸などの高級脂肪酸によって表面処理された物を使用することが好ましい。このような充填剤の例としては、例えば、神島化学工業株式会社製のマグシーズN/N-4(粒径(D50):0.5~1.5μm)等を挙げることができる。充填剤の配合量を15質量部以上とすることにより、良好な難燃性を付与することができ、また、オイルブリードの発生を抑制することができる。また、充填剤の配合量を25質量部以下とすることにより、圧縮永久歪値が過大になるのを抑制し、第1層5Aをへたりにくくすることができる。また、充填剤の配合量を25質量部以下とすることにより、第1層5Aの硬度が上昇するのを抑制することができる。
【0023】
架橋剤は、有機過酸化物系の架橋剤であると好ましく、スチレン系エラストマーの架橋点を形成する。架橋剤の配合量を5質量部以上とすることにより、エラストマーの耐久性(長期信頼性、耐熱性など)が向上する。また、架橋剤の配合量を7質量部以下とすることにより、硬度の上昇を抑制し、成形性を良好にすることができる。
【0024】
架橋助剤は、エラストマーの架橋を促す成分で、架橋密度が上昇する。架橋密度はエラストマー機械特性の他、耐熱性にも影響する。架橋助剤の配合量を12質量部以上とすることにより、エラストマーの耐久性(長期信頼性、耐熱性など)が向上する。また、架橋助剤の配合量を18質量部以下とすることにより、硬度の上昇を抑制し、成形性を良好にすることができる。
【0025】
このような配合比で各成分が配合された第1組成物によって第1層5Aを形成することにより、所期の振動減衰特性を備えた第1層5Aを形成することができる。なお、第1組成物には、上記主たる成分の他に、第1層5Aの振動減衰特性を阻害しない範囲内であれば、各種加工助剤などの他の成分が配合されていてもよい。加工助剤の例としては、例えば、酸化防止剤、耐候剤(紫外線吸収剤、光安定剤)、離型剤、粘度調整剤、着色剤などを挙げることができる。
【0026】
また、第2層5Bは、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル50~80質量部と、オレフィン系樹脂15~25質量部と、水添石油樹脂150~180質量部とが、それぞれ配合されている第2組成物によって構成されている。
【0027】
スチレン系エラストマー及びパラフィン系プロセスオイルとしては、第1層5Aの構成成分と同様のものを使用すればよい。オレフィン系樹脂としては、例えば、三井化学株式会社製のハイワックス/200Pを用いることができる。
【0028】
水添石油樹脂は、エラストマーに対し粘着性を付与する。水添石油樹脂は、エラストマーの粘弾性に影響し、結果的には振動特性に影響する。水添石油樹脂の配合量を150質量部以上とすることにより、所期の粘弾性を付与することができ、十分な振動特性を得ることができる。また、水添石油樹脂の配合量を180質量部以下とすることにより、良好な離型性を確保することができる。
【0029】
このような配合比で各成分が配合された第2組成物によって第2層5Bを形成することにより、所期の振動減衰特性を備えた第2層5Bを形成することができる。なお、第2組成物には、上記主たる成分の他に、第2層5Bの振動減衰特性を阻害しない範囲内であれば、各種加工助剤などの他の成分が配合されていてもよく、この点は第1層5Aと同様である。
【0030】
[振動抑制材の製造例]
下記表1に示す成分を表中に示す配合比で配合して第1組成物を調製し、その第1組成物で第1層5Aとなる3mm厚(3mm±0.5mm)のシートを成形した。
【0031】
【0032】
また、下記表2に示す成分を表中に示す配合比で配合して第2組成物を調製し、その第2組成物で第2層5Bとなる8mm厚(8mm±0.5mm)のシートを成形した。
【0033】
【0034】
これら2枚のシートを積層し、その積層体から支持部5に相当する所用寸法の積層体を切り出した。切り出された積層体を、受け部3の被取付面3Cに取り付けて、実施例及び比較例に相当する振動抑制材を作製した。
【0035】
[振動抑制材の実施例及び比較例]
次に、振動抑制材の実施例及び比較例について説明する。
<実施例1>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を27mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を5個として、実施例1の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、78Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、51Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。
【0036】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は27mm×27mm=729mm2であり、5個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は729mm2×5=3645mm2である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、5個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、3645mm2÷10000mm2×100=36.45%である。
【0037】
<実施例2>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を26mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を5個として、実施例2の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、72Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、48Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。
【0038】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は26mm×26mm=676mm2であり、5個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は676mm2×5=3380mm2である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、5個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、3380mm2÷10000mm2×100=33.8%である。
【0039】
<実施例3>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を28mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を5個として、実施例3の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、83Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、55Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。
【0040】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は28mm×28mm=784mm2であり、5個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は784mm2×5=3920mm2である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、5個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、3920mm2÷10000mm2×100=39.2%である。
【0041】
<実施例4>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を24mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を6個として、実施例4の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、65Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、44Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。
【0042】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は24mm×24mm=576mm2であり、6個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は576mm2×6=3456mm2である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、6個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、3456mm2÷10000mm2×100=34.56%である。
【0043】
<実施例5>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を21mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を8個として、実施例5の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、60Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、42Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。
【0044】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は21mm×21mm=441mm2であり、8個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は441mm2×8=3528mm2である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、8個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、3528mm2÷10000mm2×100=35.28%である。
【0045】
<比較例1>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を25mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を5個として、比較例1の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、62Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、43Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。
【0046】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は25mm×25mm=625mm2であり、5個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は625mm2×5=3125mm2である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、5個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、3125mm2÷10000mm2×100=31.25%である。
【0047】
<比較例2>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を30mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を5個として、比較例2の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、89Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、56Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。
【0048】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は30mm×30mm=900mm2であり、5個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は900mm2×5=4500mm2である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、5個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、4500mm2÷10000mm2×100=45%である。
【0049】
<比較例3>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を60mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を1個として、比較例3の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、96Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、51Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。
【0050】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は60mm×60mm=3600mm2であり、その値は、実施例1の被覆面積3645mm2に近い値である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、1個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、3600mm2÷10000mm2×100=36%である。
【0051】
<比較例4>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を30mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を4個として、比較例4の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、77Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、62Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。
【0052】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は30mm×30mm=900mm2である。4個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は900mm2×4=3600mm2であり、その値は、実施例1の被覆面積3645mm2に近い値である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、4個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、3600mm2÷10000mm2×100=36%である。
【0053】
<比較例5>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を27mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を5個とする点は、実施例1と同様とした。ただし、第1層5Aと第2層5Bの積層順を入れ替えて、比較例5の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、73Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、49Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。
【0054】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は27mm×27mm=729mm2であり、5個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は729mm2×5=3645mm2である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、5個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、3645mm2÷10000mm2×100=36.45%である。
【0055】
<比較例6>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を27mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を5個とする点は、実施例1と同様とした。ただし、第1層5Aと第2層5Bの双方を、第1層5Aの構成材料である第1組成物で作製し、比較例6の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、73Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、18Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層となる。
【0056】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は27mm×27mm=729mm2であり、5個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は729mm2×5=3645mm2である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、5個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、3645mm2÷10000mm2×100=36.45%である。
【0057】
<比較例7>
第1層5A及び第2層5Bの左右方向寸法及び前後方向寸法を27mm、第1層5Aの厚みを3mm±0.5mm、第2層5Bの厚みを8mm±0.5mmとし、支持部5の数を5個とする点は、実施例1と同様とした。ただし、第1層5Aと第2層5Bの双方を、第2層5Bの構成材料である第2組成物で作製し、比較例7の振動抑制材を作製した。このような形状に構成された第1層5Aは、196Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。また、このような形状に構成された第2層5Bは、49Hz±10Hzの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層となる。
【0058】
1個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は27mm×27mm=729mm2であり、5個の支持部5で被取付面3Cを被覆する被覆面積は729mm2×5=3645mm2である。被取付面3Cの面積は、100mm×100mm=10000mm2なので、5個の支持部5による被取付面3Cの被覆率は、3645mm2÷10000mm2×100=36.45%である。
【0059】
[性能試験]
上記実施例1~実施例5、比較例1~比較例3を対象に、振動抑制効果を検証するための性能試験を実施した。測定方法としては、洗濯機の脱水時の振動を、脱水開始から定常回転に達するまで測定した。振動の測定条件は、測定器としては市販のFFTアナライザを使用し、加速度計としては三軸圧電式加速度変換器を使用し、測定周波数は1~1000Hzの周波数域、測定ポイントは洗濯機正面右前脚から6cm離れた床面とした。
【0060】
上記条件で、振動抑制材を未使用の状態における振動加速度A0を測定した。また、上記実施例1~実施例5、比較例1~比較例3の振動抑制材を使用した状態における振動加速度A1を測定した。これらの測定結果に基づいて、振動低減率(%)=(A0-A1)/A0×100を算出した。振動低減率の評価は、25%以上であった場合を評価AA、20%以上25%未満であった場合を評価Aとし、評価AA,Aの場合を合格とした。また、20%未満の場合を評価B、測定不能の場合を評価Cとし、評価B,Cの場合を不合格とした。試験結果を表3に示す。
【0061】
【0062】
上記実施例1~実施例5の振動抑制材は、いずれも20%以上の振動低減率を示し、優れた振動抑制効果を有することが示唆された。特に、実施例1,4,5の振動抑制材は、いずれも25%以上の振動低減率を示し、特に優れた振動抑制効果を有することが示唆された。
【0063】
比較例1,2の振動抑制材は、支持部5の数は実施例1~3と同等であるものの、比較例1では、支持部5のサイズが実施例2よりも小さい例、比較例2では、支持部5のサイズが実施例3よりも大きい例となっている。したがって、支持部5の数が5個の場合、支持部5のサイズには、好適な数値範囲があり、その数値範囲内で支持部5のサイズを選定することに意義があるものと推察される。
【0064】
比較例3,4の振動抑制材は、被覆率が実施例1に近い値となっている例である。しかし、支持部5の数が実施例1とは異なるため、これが原因で評価が不合格となった。このことから、支持部5の数を5個以上にすると、優れた振動抑制効果が発現するものと推察された。実施例4,5の評価も考慮すれば、支持部5の数を5個以上8個以下にすることで、所期の振動抑制効果が発現するものと期待できる。
【0065】
比較例5の振動抑制材は、第1層5Aと第2層5Bとの積層順を入れ替えた例である。第1層5Aと第2層5Bとの積層順を入れ替えると、振動低減率は低下し、所期の振動抑制効果を得ることができなかった。したがって、第1層5Aと第2層5Bの積層順にも意義があることが示唆された。
【0066】
比較例6,7の振動抑制材は、支持部5が第1層5Aと同一材料の層で構成される例、支持部5が第2層5Bと同一材料の層で構成される例である。このような構成を採用しても、振動低減率は低下、又は測定不能となり、所期の振動抑制効果を得ることができなかった。
【0067】
[他の実施形態]
以上、振動抑制材について、例示的な実施形態を挙げて説明したが、上述の実施形態は本開示の一態様として例示されるものにすぎない。すなわち、本開示は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
【0068】
例えば、上記実施形態では、受け部3にリブ3Aを設ける例を示したが、リブ3Aを設けるか否かは任意である。
また、上記実施形態では、支持部5が第1層5A及び第2層5Bを備える例を示したが、更に第2層5Bの下に別の層が積層されていてもよい。あるいは、受け部3の凹部3Bの上に、別の層が積層されていてもよい。
【0069】
また、上記実施形態では、受け部3がポリプロピレン製である旨を説明したが、受け部3は、複数の支持部5に対して機器の荷重を分散させることができる程度に硬質な部材であればよく、その材料はポリプロピレンに限定されない。例えば、ポリアミドなどの他の硬質プラスチック材料で、受け部3が形成されていてもよい。あるいは、プラスチック以外の材料、例えば、金属材料で受け部3が形成されていてもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、振動の発生源となる機器として、洗濯機を例示したが、洗濯機以外の機器を対象とする振動抑制材として構成されていてもよい。洗濯機以外の機器としては、例えば、ポンプや、ポンプが組み込まれた機器(例えばコンプレッサー。)、モーターや、モーターが組み込まれた機器(例えば送風機やエアコンの室外機。)、発電機などを挙げることができる。
【0071】
なお、上記実施形態で例示した1つの構成要素によって実現される複数の機能を、複数の構成要素によって実現してもよい。上記実施形態で例示した1つの構成要素によって実現される1つの機能を、複数の構成要素によって実現してもよい。上記実施形態で例示した複数の構成要素によって実現される複数の機能を、1つの構成要素によって実現してもよい。上記実施形態で例示した複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現してもよい。上記実施形態で例示した構成の一部を省略してもよい。
【0072】
[本明細書が開示する技術思想]
[項目1]
設置箇所に機器を設置する際に、前記機器の脚部と前記設置箇所との間に配置されて、前記機器の作動時に前記機器の振動が前記設置箇所へ伝わるのを抑制する振動抑制材であって、
前記脚部が載せられて前記脚部からの荷重を受ける受け部と、
前記受け部と前記設置箇所との間に挟まれる位置に配置されて、それぞれが前記受け部を支持する5個以上8個以下の支持部と、
を備え、
前記支持部は、積層された第1層及び第2層を有し、前記第1層が前記受け部と前記第2層との間に配置され、
前記第1層は、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル400~500質量部と、オレフィン系樹脂8~12質量部と、水酸化マグネシウム粒子である充填剤15~25質量部と、架橋剤5~7質量部と、架橋助剤12~18質量部とが、それぞれ配合されている第1組成物によって構成され、
前記第2層は、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル50~80質量部と、オレフィン系樹脂15~25質量部と、水添石油樹脂150~180質量部とが、それぞれ配合されている第2組成物によって構成され、
前記受け部は、前記支持部が取り付けられる被取付面を有し、
前記被取付面の全体の面積を100%として、そのうちの33~40%の面積に相当する範囲に前記支持部が取り付けられている、
振動抑制材。
【0073】
[項目2]
項目1に記載の振動抑制材であって、
前記第1層は、50~95Hzの周波数域に含まれる周波数Aの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層である、
振動抑制材。
【0074】
[項目3]
項目2に記載の振動抑制材であって、
前記第2層は、30~70Hzの周波数域に含まれる周波数であって前記周波数Aよりも5Hz以上低い周波数Bの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層である、
振動抑制材。
【0075】
[項目4]
項目1から項目3までのいずれか1項に記載の振動抑制材であって、
前記被取付面は、100mm×100mmの正方形に構成され、
前記第1層は、平面視四角形の平板状に構成され、前記四角形の1辺は21~28mmに構成され、
前記第2層は、平面視四角形の平板状に構成され、前記四角形の1辺は21~28mmに構成される、
振動抑制材。
【0076】
[項目5]
項目1から項目4までのいずれか1項に記載の振動抑制材であって、
前記第1層は、厚さ3mmに構成され、
前記第2層は、厚さ8mmに構成される、
振動抑制材。
【符号の説明】
【0077】
1…振動抑制材、3…受け部、3A…リブ、3B…凹部、3C…被取付面、5…支持部、5A…第1層、5B…第2層。