(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007345
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】顧客情報管理装置、顧客情報管理方法、及び顧客情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 90/00 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
G06Q90/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108668
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】住山 卓也
(72)【発明者】
【氏名】松田 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】南 宏志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA02
(57)【要約】
【課題】営業担当者の顧客情報の管理の手間や入力ミスを低減して、適切な顧客情報で営業活動を行うこと。
【解決手段】顧客情報管理装置は、統合処理画面において、オペレータによりプロジェクト識別情報と登録日が指定された場合に、指定されたプロジェクト識別情報及び登録日をキーとして、記憶部の物件顧客データから顧客を抽出して、統合対象データ一覧に表示し、その際、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客の候補の有無を表示し、統合対象データ一覧でオペレータにより選択された顧客と、前記所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客を統合候補一覧に表示し、統合候補一覧で、オペレータにより主と副が選択されると、主と副の物件顧客データを所定の統合ルールに従って統合する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えた顧客情報管理装置であって、
前記制御部は、
プロジェクト識別情報、顧客番号、登録日、顧客名、カナ名、住所、電話番号、携帯番号、メールアドレス、来訪日を含む物件顧客データを記憶部に登録する顧客登録手段と、
統合処理画面において、オペレータによりプロジェクト識別情報と登録日が指定された場合に、指定されたプロジェクト識別情報及び登録日をキーとして、前記記憶部の物件顧客データから顧客を抽出して、統合対象データ一覧に表示し、その際、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客の候補の有無を表示し、統合対象データ一覧でオペレータにより選択された顧客と、前記所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客を統合候補一覧に表示し、統合候補一覧で、オペレータにより主と副が選択されると、主と副の物件顧客データを所定の統合ルールに従って統合する統合手段と、
を備えたことを特徴とする顧客情報管理装置。
【請求項2】
前記所定のマッチング条件は、カナ名一致、メールアドレス一致、電話番号一致、住所一致、又は携帯番号一致を含むことを特徴とする請求項1に記載の顧客情報管理装置。
【請求項3】
前記所定の統合ルールは、プロジェクト識別情報を含む第1区分の項目については、主の情報を採用して、第1区分の項目は、主の物件顧客データのままとするルールを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の顧客情報管理装置。
【請求項4】
前記所定の統合ルールは、住所を含む第2区分の項目については、主の物件顧客データがNULLまたは空白の場合に、副の物件顧客データを採用して主の物件顧客データの当該第2区分の項目に追加するルールを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の顧客情報管理装置。
【請求項5】
前記所定の統合ルールは、電話番号を含む第3区分の項目については、主の物件顧客データの情報を昇順に採用し、その後、副の物件顧客データの情報を主の物件顧客データに入るだけ追加するルールを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の顧客情報管理装置。
【請求項6】
前記所定の統合ルールは、来訪日を含む第4区分の項目については、主と副の物件顧客データの値をすべて昇順に並べ、並べた値を主の物件顧客データの当該項目が埋まる分まで更新するルールを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の顧客情報管理装置。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置が実行する顧客情報管理方法であって、
前記制御部において実行される、
プロジェクト識別情報、顧客番号、登録日、顧客名、カナ名、住所、電話番号、携帯番号、メールアドレス、来訪日を含む物件顧客データを記憶部に登録する顧客登録工程と、
統合処理画面において、オペレータによりプロジェクト識別情報と登録日が指定された場合に、指定されたプロジェクト識別情報及び登録日をキーとして、前記記憶部の物件顧客データから顧客を抽出して、統合対象データ一覧に表示し、その際、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客の候補の有無を表示し、統合対象データ一覧でオペレータにより選択された顧客と、前記所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客を統合候補一覧に表示し、統合候補一覧で、オペレータにより主と副が選択されると、主と副の物件顧客データを所定の統合ルールに従って統合する統合工程と、
を含むことを特徴とする顧客情報管理方法。
【請求項8】
制御部と記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための顧客情報管理プログラムであって、
前記制御部において、
プロジェクト識別情報、顧客番号、登録日、顧客名、カナ名、住所、電話番号、携帯番号、メールアドレス、来訪日を含む物件顧客データを記憶部に登録する顧客登録工程と、
統合処理画面において、オペレータによりプロジェクト識別情報と登録日が指定された場合に、指定されたプロジェクト識別情報及び登録日をキーとして、前記記憶部の物件顧客データから顧客を抽出して、統合対象データ一覧に表示し、その際、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客の候補の有無を表示し、統合対象データ一覧でオペレータにより選択された顧客と、前記所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客を統合候補一覧に表示し、統合候補一覧で、オペレータにより主と副が選択されると、主と副の物件顧客データを所定の統合ルールに従って統合する統合工程と、
をコンピュータに実行させるための顧客情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客情報管理装置、顧客情報管理方法、及び顧客情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、不動産業界では、顧客は、不動産購入を検討する際に、不動自社サイト・外部サイト・モデルルーム等、様々な媒体を通じて物件の情報を取得し、各物件販売担当者は、上記で得た顧客の情報を元に顧客へ営業アプローチをかけていく。従来、顧客を管理するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、機械的に顧客情報の統合処理を行って、同一世帯の顧客情報の重複データの削除及び項目毎の所定のルールを設けて情報の補完を行うことにより、営業担当者の顧客情報の管理の手間や入力ミスを低減して、適切な顧客情報で営業活動を行うことに関して何等記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、営業担当者の顧客情報の管理の手間や入力ミスを低減して、適切な顧客情報で営業活動を行うことを支援することが可能な顧客情報管理装置、顧客情報管理方法、及び顧客情報管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、前記制御部は、プロジェクト識別情報、顧客番号、登録日、顧客名、カナ名、住所、電話番号、携帯番号、メールアドレス、来訪日を含む物件顧客データを記憶部に登録する顧客登録手段と、統合処理画面において、オペレータによりプロジェクト識別情報と登録日が指定された場合に、指定されたプロジェクト識別情報及び登録日をキーとして、前記記憶部の物件顧客データから顧客を抽出して、統合対象データ一覧に表示し、その際、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客の候補の有無を表示し、統合対象データ一覧でオペレータにより選択された顧客と、前記所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客を統合候補一覧に表示し、統合候補一覧で、オペレータにより主と副が選択されると、主と副の物件顧客データを所定の統合ルールに従って統合する統合手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記所定のマッチング条件は、例えば、カナ名一致、メールアドレス一致、電話番号一致、住所一致、又は携帯番号一致を含むことにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記所定の統合ルールは、プロジェクト識別情報を含む第1区分の項目については、主の情報を採用して、第1区分の項目は、主の物件顧客データのままとするルールを含むことにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記所定の統合ルールは、住所を含む第2区分の項目については、主の物件顧客データがNULLまたは空白の場合に、副の物件顧客データを採用して主の物件顧客データの当該第2区分の項目に追加するルールを含むことにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記所定の統合ルールは、電話番号を含む第3区分の項目については、主の物件顧客データの情報を昇順に採用し、その後、副の物件顧客データの情報を主の物件顧客データに入るだけ追加するルールを含むことにしてもよい。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、前記所定の統合ルールは、来訪日を含む第4区分の項目については、主と副の物件顧客データの値をすべて昇順に並べ、並べた値を主の物件顧客データの当該項目が埋まる分まで更新するルールを含むことにしてもよい。
【0012】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行する顧客情報管理方法であって、前記制御部において実行される、プロジェクト識別情報、顧客番号、登録日、顧客名、カナ名、住所、電話番号、携帯番号、メールアドレス、来訪日を含む物件顧客データを記憶部に登録する顧客登録工程と、統合処理画面において、オペレータによりプロジェクト識別情報と登録日が指定された場合に、指定されたプロジェクト識別情報及び登録日をキーとして、前記記憶部の物件顧客データから顧客を抽出して、統合対象データ一覧に表示し、その際、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客の候補の有無を表示し、統合対象データ一覧でオペレータにより選択された顧客と、前記所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客を統合候補一覧に表示し、統合候補一覧で、オペレータにより主と副が選択されると、主と副の物件顧客データを所定の統合ルールに従って統合する統合工程と、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部と記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための顧客情報管理プログラムであって、前記制御部において、プロジェクト識別情報、顧客番号、登録日、顧客名、カナ名、住所、電話番号、携帯番号、メールアドレス、来訪日を含む物件顧客データを記憶部に登録する顧客登録工程と、統合処理画面において、オペレータによりプロジェクト識別情報と登録日が指定された場合に、指定されたプロジェクト識別情報及び登録日をキーとして、前記記憶部の物件顧客データから顧客を抽出して、統合対象データ一覧に表示し、その際、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客の候補の有無を表示し、統合対象データ一覧でオペレータにより選択された顧客と、前記所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客を統合候補一覧に表示し、統合候補一覧で、オペレータにより主と副が選択されると、主と副の物件顧客データを所定の統合ルールに従って統合する統合工程と、をコンピュータに実行させるための顧客情報管理プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、営業担当者の顧客情報の管理の手間や入力ミスを低減して、適切な顧客情報で営業活動を行うことを支援することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本実施の形態に係る顧客情報管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本実施の形態における顧客情報管理装置の全体の処理の一例を説明するための図である。
【
図3】
図3は、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図4】
図4は、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図5】
図5は、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図6】
図6は、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図7】
図7は、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図8】
図8は、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図9A】
図9Aは、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図9B】
図9Bは、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図10】
図10は、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図11】
図11は、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図12】
図12は、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図13】
図13は、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【
図14】
図14は、本実施の形態における顧客情報管理装置の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明に係る顧客情報管理装置、顧客情報管理方法、及び顧客情報管理プログラムの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0017】
[1.概要]
例えば、不動産業界では、顧客は、不動産購入を検討する際に、不動自社サイト・外部サイト・モデルルーム等、様々な媒体を通じて物件の情報を取得し、各物件販売担当者は、上記で得た顧客の情報を元に顧客へ営業アプローチをかけていく。
【0018】
しかしながら、例えば、顧客は、様々な媒体から情報を取得し、また、例えば、夫婦の場合に、奥さんが窓口として来訪することもあり、同一世帯の情報を集約して管理できない場合が多い。
【0019】
販売担当者が顧客へ適切なアプローチをするためには、顧客情報を正しく集約して管理することが重要であり、情報が漏れているとクレームにもつながってくる。各販売担当者が独自の判断で顧客情報を統合するためには、高い精度が求められるためミスや手間がかかることが課題になっている。
【0020】
そこで、本実施の形態では、機械的に顧客情報の統合処理を行って、同一世帯の顧客情報の重複データの削除及び項目毎の所定のルールを設けて情報の補完を行うことにより、
営業担当者の顧客情報の管理の手間や入力ミスを低減して、適切な顧客情報で営業活動を行うことを可能とする。
【0021】
本実施の形態の顧客情報管理装置は、不動産販売業等の広い業界に適用可能である。
【0022】
[2.構成]
本実施の形態に係る顧客情報管理装置100の構成について、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る顧客情報管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
顧客情報管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、顧客情報管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0024】
顧客情報管理装置100は、
図1に示すように、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。顧客情報管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0025】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、顧客情報管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、顧客情報管理装置100と銀行Webサイト400とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0026】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。また、ユーザが出力装置(モニタ)114の画面に表示して、入力装置112で操作することを、「UIを介したユーザ操作」と記載する場合がある。
【0027】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。また、記憶部106は、物件顧客データ等を格納する。
【0028】
物件顧客データは、
図9A及び
図9Bに示す項目を含むことにしてもよく、例えば、プロジェクト識別情報(PJコード及び/又はプロジェクト名)、SEQ、顧客番号、登録日、顧客名(漢字表記)、顧客のカナ名、住所、電話番号、携帯番号、メールアドレス、来訪日、希望エリア、最寄沿線名、最寄駅、使用不可FLG、NCフラグ等を含んでいてもよい。
【0029】
制御部102は、顧客情報管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0030】
制御部102は、記憶部106に格納されている、物件顧客データ等にアクセス可能に構成されている。なお、物件顧客データ等は、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0031】
制御部102は、機能概念的に、顧客登録部102aと、統合部102bと、画面表示制御部102cと、を備えている。
【0032】
顧客登録部102aは、例えば、モニタに表示される不図示の顧客登録画面上でのオペレータの操作等に応じて、物件顧客データを入力して、記憶部106に登録する。
【0033】
統合部102bは、例えば、モニタに表示される統合処理画面において、オペレータによりプロジェクト識別情報と登録日が指定された場合に、指定されたプロジェクト識別情報及び登録日をキーとして、記憶部106の物件顧客データから顧客を抽出して、統合対象データ一覧に表示し、その際、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客の候補の有無を表示し、統合対象データ一覧でオペレータにより選択された顧客と、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客を統合候補一覧に表示し、統合候補一覧で、オペレータにより主と副が選択されると、主と副の物件顧客データを所定のルールに従って統合する。
【0034】
所定のマッチング条件は、例えば、カナ名一致、メールアドレス一致、電話番号一致、住所一致、又は携帯番号一致を含むことにしてもよい。
【0035】
所定の統合ルールは、プロジェクト識別情報を含む第1区分の項目(
図9AのファンクションNo「01」の項目)については、主の情報を採用して、第1区分の項目は、主の物件顧客データのままとするルールを含むことにしてもよい。
【0036】
所定の統合ルールは、住所を含む第2区分の項目(
図9AのファンクションNo「02」の項目)については、主の物件顧客データがNULLまたは空白の場合に、副の物件顧客データを採用して主の物件顧客データの当該第2区分の項目に追加するルールを含むことにしてもよい。
【0037】
所定の統合ルールは、電話番号を含む第3区分の項目(
図9AのファンクションNo「08」の項目)については、主の物件顧客データの情報を昇順に採用し、その後、副の物件顧客データの情報を主の物件顧客データに入るだけ追加するルールを含むことにしてもよい。
【0038】
所定の統合ルールは、来訪日を含む第4区分の項目(
図9BのファンクションNo「07」の項目)については、主と副の物件顧客データの値をすべて昇順に並べ、並べた値を主の物件顧客データの当該項目が埋まる分まで更新するルールを含むことにしてもよい。
【0039】
所定の統合ルールは、NC区分を含む第5区分の項目(
図9BのファンクションNo「03’」の項目)については、主と副の物件顧客データの対象区分又はフラグを比較して、大きい方の属性データを主の物件顧客データに採用するルールを含むことにしてもよい。
【0040】
画面表示制御部102cは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、顧客登録画面、統合処理画面等)の表示や入力の受付を制御する。
【0041】
[3.具体例]
図1~
図14を参照して、本実施の形態における顧客情報管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
図2は、本実施の形態における顧客情報管理装置100の制御部102の全体の処理の一例を説明するための図である。
【0042】
図2を参照して、本実施の形態における顧客情報管理装置100の制御部102の全体の処理の一例を説明する。
【0043】
(全体の処理)
図2において、顧客登録部102aは、顧客登録処理を実行する(ステップS1)。具体的には、顧客登録処理では、顧客登録部102aは、例えば、モニタに表示される不図示の顧客登録画面上でのオペレータの操作等に応じて、プロジェクト識別情報、顧客番号、登録日、顧客名、カナ名、住所、電話番号、携帯番号、メールアドレス、来訪日を含む物件顧客データを入力して、記憶部106に登録する。
【0044】
統合部102bは、顧客統合処理を実行する(ステップS2)。具体的には、顧客統合処理では、統合部102bは、例えば、モニタに表示される統合処理画面において、オペレータによりプロジェクト識別情報と登録日が指定された場合に、指定されたプロジェクト識別情報及び登録日をキーとして、記憶部106の物件顧客データから顧客を抽出して、統合対象データ一覧に表示し、その際、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客の候補の有無を表示し、統合対象データ一覧でオペレータにより選択された顧客と、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客を統合候補一覧に表示し、統合候補一覧で、オペレータにより主と副が選択されると、主と副の物件顧客データを所定のルールに従って統合する。
【0045】
(3-2.サンプルデータ)
図3~
図17は、本実施の形態における顧客情報管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図3~
図17を参照して、本実施の形態における顧客情報管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0046】
図3は、顧客統合の処理イメージを示す図である。以下では、オービック太郎(夫)、オービック花子(妻)が物件Aに別々に5/1と6/1に来訪した場合に、各々について物件顧客データを作成し、その後、両者の顧客物件データを統合する場合について説明する。
【0047】
(S1:顧客登録処理)
図4を参照して、顧客登録処理の具体例を説明する。顧客登録部102aは、例えば、モニタに表示される不図示の顧客登録画面上でのオペレータの操作等に応じて、プロジェクト識別情報、顧客番号、登録日、顧客名、カナ名、住所、電話番号、携帯番号、メールアドレス、来訪日を含む物件顧客データを入力して、記憶部106に登録する。
【0048】
図4は、顧客物件データのデータ例を示している。
図4(A)は、オービック太郎が物件Aへ来訪(5/1)した際に更新した顧客物件データのデータ例を示しており、1行目に、PJコード「A001」、プロジェクト名「物件A」、SEQ「0001」、顧客番号「K001」、登録日「5/1」、顧客名「オービック太郎」、カナ名「オービックタロウ」、住所「東京都・・・」、TEL1「090-XXXX-XXXX」、来訪日1「5/1」、希望エリア1「江東区」、・・・が登録される。
【0049】
図4(B)は、オービック花子が物件Aへ来訪(6/1)した際に更新した顧客物件データのデータ例を示しており、2行目に、PJコード「A001」、プロジェクト名「物件A」、SEQ「0002」、顧客番号「K002」、登録日「6/1」、顧客名「オービック花子」、カナ名「オービックハナコ」、住所「東京都・・・」、TEL1「080-XXXX-XXXX」、来訪日1「6/1」、希望エリア1「杉並区」、・・・が登録される。
【0050】
(S2:顧客統合処理)
図5~
図14を参照して、顧客統合処理の具体例を説明する。統合部102bは、例えば、モニタに表示される統合処理画面において、オペレータによりプロジェクト識別情報と登録日が指定された場合に、指定されたプロジェクト識別情報及び登録日をキーとして、記憶部106から物件顧客データを抽出して、統合対象データ一覧に表示し、その際、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客の候補の有無を表示し、統合対象データ一覧でオペレータにより選択された顧客と、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客を統合候補一覧に表示し、統合候補一覧で、オペレータにより主と副が選択されると、主と副の物件顧客データを所定の統合ルールに従って統合する。
【0051】
図5は、統合処理画面500の表示例を示す図である。
図6は、顧客統合処理のフローを示す図である。
図7は、統合後の物件顧客データのイメージを示す図である。
【0052】
統合処理画面500は、
図5に示すように、PJコード、登録日を指定する欄と、統合対象データ一覧が表示されるエリアと、統合候補一覧が表示されるエリアと、統合対象データ一覧を表示するための表示ボタン501と、物件顧客データを照会するための顧客ボタン502と、物件顧客データを統合するための登録ボタン503と、が表示される。
【0053】
統合対象データ一覧には、統合対象を選択するための選択ボックス、顧客名、住所、統合候補の有無(ありorなし)等が表示される。統合候補一覧には、統合する場合の「主」と「副」を選択するための選択ボックス、顧客名、住所、当該顧客の物件顧客データを照会するための顧客ボタン502等が表示される。登録ボタン503が押下されると、統合候補一覧で選択された主と副の顧客の物件顧客データが所定の統合ルールに従って統合される。
【0054】
図6を参照して、顧客統合処理のフローを説明する。オペレータが担当のPJコードと顧客登録日を入力して表示ボタン501を押下すると(ステップS11)。統合部102bは、PJコードと顧客登録日をキーとして、記憶部106から物件顧客データの顧客を抽出して、統合対象データ一覧に表示する(ステップS12)。この際、統合部102bは、統合対象データ一覧の「候補」項目に、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客があれば「あり」と表示する。所定のマッチング条件は、例えば、カナ名一致、メールアドレス一致、電話番号(固定電話)一致、住所一致、又は携帯番号一致である。
【0055】
オペレータが、統合対象データ一覧で統合対象を選択(チェック)すると、統合部102bは、統合候補一覧に、選択された統合対象の顧客と、マッチング条件でヒットした物件顧客データの顧客を候補者として表示する(ステップS13)。
【0056】
オペレータが、統合候補一覧で照会したい顧客の顧客ボタン502を押下すると、統合部102bは、顧客入力画面をポップアップで起動して当該顧客の登録されている物件顧客データを表示し、オペレータは、統合候補の物件顧客データの確認を行うことができる(ステップS14)。
【0057】
オペレータが統合候補一覧で、「主」の顧客と、「副」の顧客を選択して、登録ボタン503を押すと、統合部102bは、選択された主と副の物件顧客データを所定の統合ルールに従って統合する(ステップS15)。
【0058】
図5に示す統合処理画面500の例では、PJコード「0001」と登録日「6/1」が入力されて表示ボタン501が押下され(
図6ステップS11)、PJコード「0001」と登録日「6/1」をキーとして、記憶部106から物件顧客データの顧客として、オービック花子、顧客A、顧客B、顧客Cが抽出されて、統合対象データ一覧に表示される(
図6のステップS12)。この例では、オービック花子は、オービック太郎と住所が一致するものとして(マッチング条件でヒット)、「候補」の項目に、「あり」が表示される。
【0059】
統合対象データ一覧で統合対象として「オービック花子」が選択され、統合候補一覧に
統合対象として選択された「オービック花子」と、マッチング条件でヒットした「オービック太郎」が表示される(
図6のステップS13)。表示順は、例えば、顧客番号順とすることができる。対象の顧客ボタン502を押すと、「オービック太郎」と「オービック花子」の物件顧客データを確認することができる。
【0060】
統合候補一覧で、「主」として、「オービック太郎」、「副」として、「オービック花子」が顧客として選択され、登録ボタン503が押下されると、「オービック太郎」を「主」、「オービック花子」を「副」とした物件顧客データが所定の統合ルールに従って統合される。
【0061】
図7は、「オービック太郎」を「主」、「オービック花子」を「副」とした物件顧客データの統合の例を示す図である。
図7に示すように、「副」の情報は、「主」に統合され、「副」については、使用不可FLGが「1」に更新される。使用不可FLGが「1」の場合は、当該顧客の物件登録データは、使用不可として、例えば、「主」の顧客に対して、営業活動を行う。この例では、「オービック太郎」に、「オービック花子」のTEL「080-XXX-XXXX」、来訪日「6/1」、希望エリア「杉並区」が統合されている。なお、主と副の物件顧客データの紐付けは、副の物件顧客データに主の顧客番号を保持することで紐付けを管理している。具体的には、副の物件顧客データについて、統合時に、(1)主の顧客番号を更新(設定)し、(2)使用不可FLGを「1(ON)」にする。
【0062】
次に、
図8~
図14を参照して、統合のルールについて説明する。
図8は、統合のルールを説明するための図であり、ファンクションNO毎の統合ルールを示している。
図9A及び
図9Bは、物件顧客データの項目一覧とそのファンクションNOを示している。
図10~
図14は、ファンクションNO毎の物件顧客データの統合の例を示している。
【0063】
統合する物件顧客データは、画面で選択した主と副の顧客データを
図8の統合ルールを使用して更新を行う。
図8は、項目更新時の統合ルールの表1を示しており、ファンクションNOとその統合ルールの説明を示しており、以下のようになっている。
【0064】
ファンクションNO「01:主顧客採用」では、主顧客、副顧客のデータによらず、常に主顧客のデータで統合される。すなわち、ファンクションNO「01」の項目については、主顧客のデータのままにする。
【0065】
ファンクションNO「02:副顧客マージ」では、主顧客のデータがNULLまたは空白の場合に、副顧客のデータを採用する。それ以外は主顧客のデータを採用する。すなわち、主顧客のデータがすべてNULLまたは空白かつ副顧客のデータがひとつでもNULLまたは空白ではない場合、副顧客のデータを採用する。
【0066】
ファンクションNO「03’:最大区分値採用」では、対象区分またはフラグを比較して、大きい方の属性データを採用する。NULL値は0とみなす。
【0067】
ファンクションNO「07:情報統合(1)」では、主顧客と副顧客の情報を統合し、主顧客、副顧客の値をすべて昇順に並べて、主顧客の項目が埋まる分まで更新する。
【0068】
ファンクションNO「08:情報統合(2)」では、主顧客の情報を昇順に採用し、そのあとに副顧客のデータを入るだけ追加する。
【0069】
図9A及び
図9Bは、物件顧客データ項目一覧と更新ルールの紐づけの表2を示しており、物件顧客データの項目と上述のファンクションNOの対応関係を示している。物件顧客データの項目は、
図8のファンクションNOの統合ルールに従って、統合される。
図9A及び
図9Bのデータは、統合部102bに直接コーディングして実装することができる。なお、マスタ化してもよい。
図9Aにおいて、ファンクションNO「01」の項目は、「第1区分の項目」に対応し、ファンクションNO「02」の項目は、「第2区分の項目」に対応し、ファンクションNO「08」の項目は、「第3区分の項目」に対応する。
図9Bにおいて、ファンクションNO「03’」の項目は、「第5区分の項目」に対応し、ファンクションNO「07」の項目は、「第4区分の項目」に対応する。
【0070】
つぎに、
図10~
図14を参照して、ファンクションNO毎の物件顧客データの統合の具体例を説明する。
【0071】
(ファンクションNO「01:主顧客採用」)
図10を参照して、01:主顧客採用の場合を説明する。ここでは、ファンクションNO「01」となっているPJコード、SEQ(
図9A参照)を例示して説明する。
図10(A)は、更新前の物件顧客データの例、
図10(B)は、更新後の物件顧客データの例を示している。
【0072】
図10(A)、(B)に示すように、PJコード、SEQについては、主の情報を採用して更新する。すなわち、主の情報のままとなり、主の物件顧客データのPJコード「A001」、SEQ「0001」は、そのままとなる。
【0073】
(ファンクションNO「02:副顧客マージ」)
図11を参照して、02:副顧客マージの場合を説明する。ここでは、ファンクションNO「02」となっている最寄沿線名、最寄駅名(
図9Aでは図示を省略しているが、最寄沿線名、最寄駅名は「02」が設定されている)を例示して説明する。
図11(A)は、更新前の物件顧客データの例、
図11(B)は、更新後の物件顧客データの例を示している。
【0074】
主の項目がNULLまたは空白時の場合に、主に副の情報を採用して更新する。
図11(A)に示すように、主では、最寄駅名が空白で、副では、最寄駅名「京橋」が設定されているので、
図11(B)に示すように、副の最寄駅名「京橋」を主に設定する。
【0075】
(ファンクションNO「08:情報統合(2)」)
図12を参照して、08:情報統合(2)の場合を説明する。ここでは、ファンクションNO「08」となっている電話番号(
図9A参照)を例示して説明する。
図12(A)は、更新前の物件顧客データの例、
図12(B)は、更新後の物件顧客データの例を示している。
【0076】
主顧客の情報を昇順に採用し、そのあとに副顧客のデータを入るだけ追加する。入るだけ追加とは、項目の最終項目が埋まったらブレイク(更新終了)する。例えば、電話番号の場合は、3項目(電話番号1~電話番号3)が設けられているが、最終の電話番号3が埋まったらブレイクする。
【0077】
図12(A)、(B)に示すように、副の電話番号1の「080-XXXX-XX2」を、主の電話番号2に追加する。
【0078】
(ファンクションNO「03’:最大区分値採用」)
図13を参照して、03’:最大区分値採用の場合を説明する。ここでは、ファンクションNO「03’」となっているNC(ノーカウント)区分(
図9B参照)を例示して説明する。NC区分は、データ選別を行う際に、NCにチェックされているものは省くといった用途で使用する。
図13(A)は、更新前の物件顧客データの例、
図13(B)は、更新後の物件顧客データの例を示している。
【0079】
対象区分またはフラグを比較して、大きい方の属性データを採用する。NULL値は0とみなす。
図13(A)に示すように、主のNCフラグ「0」、副のNCフラグ「1」となっているので、
図13(B)に示すように、主のNCフラグを、副のNCフラグ「1」に更新する。
【0080】
(ファンクションNO「07:情報統合(1)」)
図14を参照して、07:情報統合(1)の場合を説明する。ここでは、ファンクションNO「07」となっている来訪日(
図9B参照)を例示して説明する。
図14(A)は、更新前の物件顧客データの例、
図14(B)は、更新後の物件顧客データの例を示している。
【0081】
主と副の情報を統合し、主、副の値をすべて昇順に並べて、主の項目が埋まる分まで更新する。来訪日は、来訪日1~10となっているので、昇順に並べて11個以降をカットする。
図14(A)において、副の来訪日を昇順に並べると、5/1(主)、5/10(主、副)、5/20(副)、6/1(副)となる。
図14(B)に示すように、日付順に、主の来訪日を、5/1、5/10、5/20、6/1(副)に更新する。
【0082】
以上説明したように、本実施の形態によれば、プロジェクト識別情報、顧客番号、登録日、顧客名、カナ名、住所、電話番号、携帯番号、メールアドレス、来訪日を含む物件顧客データを記憶部に登録する顧客登録手段と、統合処理画面において、オペレータによりプロジェクト識別情報と登録日が指定された場合に、指定されたプロジェクト識別情報及び登録日をキーとして、記憶部106a物件顧客データから顧客を抽出して、統合対象データ一覧に表示し、その際、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客の候補の有無を表示し、統合対象データ一覧でオペレータにより選択された顧客と、所定のマッチング条件で紐づく物件顧客データの顧客を統合候補一覧に表示し、統合候補一覧で、オペレータにより主と副が選択されると、主と副の物件顧客データを所定の統合ルールに従って統合する統合手段と、を備えているので、営業担当者の顧客情報の管理の手間や入力ミスを低減して、適切な顧客情報で営業活動を行うことを支援することが可能となる。
【0083】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0084】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0085】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0086】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0087】
例えば、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0088】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0089】
また、顧客情報管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0090】
例えば、顧客情報管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて顧客情報管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0091】
また、このコンピュータプログラムは、顧客情報管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0092】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0093】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0094】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0095】
また、顧客情報管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、顧客情報管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0096】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0097】
100 顧客情報管理装置
102 制御部
102a 顧客登録部
102b 統合部
102c 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
500 統合処理画面
501 表示ボタン
502 顧客ボタン
503 登録ボタン