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特開2025-7403情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007403
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/02 20240101AFI20250109BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20250109BHJP
【FI】
G06Q50/02
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108775
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】作田 建
(72)【発明者】
【氏名】窪島 亮
(72)【発明者】
【氏名】鈴川 めぐみ
(72)【発明者】
【氏名】森本 渉
(72)【発明者】
【氏名】石原 健二
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC01
5L049CC11
5L050CC01
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】作物の生産に係る生産情報または農家の施設情報の閲覧に対する消費者の心理的障壁の低減が可能な情報処理方法等を提供する。
【解決手段】本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、農家が生産する作物に関する施肥、収量、または食味を含む生産情報、あるいは前記農家の圃場、設備、または農機を含む施設情報を取得し、取得した前記生産情報または前記施設情報を、ソーシャルネットワーキングサービスにおける前記農家の農家アカウントに対応づけて出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農家が生産する作物に関する施肥、収量、または食味を含む生産情報、あるいは前記農家の圃場、設備、または農機を含む施設情報を取得し、
取得した前記生産情報または前記施設情報を、ソーシャルネットワーキングサービスにおける前記農家の農家アカウントに対応づけて出力する
情報処理方法。
【請求項2】
各前記農家の前記生産情報または前記施設情報を記憶するデータベースから、各前記農家の前記生産情報または前記施設情報を取得し、
取得した各前記農家の前記生産情報または前記施設情報に基づき、前記農家アカウント毎に、対応する前記生産情報または前記施設情報を含むページを出力する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿のうち、各前記農家の前記農家アカウントに対する各消費者の消費者アカウントによる評価を示す投稿を取得する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
読み取られることによって前記農家アカウントに対する評価を示す投稿が可能となる、前記農家アカウントを示す二次元バーコードを発行する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
取得した前記投稿に基づき、前記農家アカウントに対する評価のランキングを出力する
請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記農家が生産する作物ごとに、前記農家アカウントに対する評価の前記ランキングを出力する
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記生産情報を前記ランキングに対応づけて出力する
請求項5または6に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記施設情報を前記ランキングに対応づけて出力する
請求項5または6に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記農家が生産する作物を調理して提供する店舗の店舗アカウントに対する各消費者の消費者アカウントによる評価を示す投稿を取得し、
取得した前記投稿に基づいて、前記店舗が提供した前記作物を特定し、
前記店舗に対する評価を前記店舗が提供した前記作物を生産する前記農家の前記農家アカウントに対する評価として、前記農家アカウントに対する評価のランキングを出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記店舗が提供する料理と、前記料理に調理して含まれる作物とを対応付けて記録したテーブルを記憶し、
前記投稿に基づいて、前記店舗が前記消費者に提供した料理を特定し、
特定された料理及び前記テーブルに基づき、前記店舗が提供した作物を特定する
請求項9に記載の情報処理方法。
【請求項11】
読み取られることによって前記店舗アカウントに対する評価を示す投稿が可能となる、前記店舗アカウントを示す二次元バーコードを発行する
請求項9に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記農家アカウントと、前記農家の圃場の位置情報とを対応付け、
前記位置情報を参照して、地図上において前記農家の前記位置情報を出力し、
前記地図上の前記位置情報に対するアクセスを受け付けた場合に、前記位置情報に対応する前記農家アカウントの前記生産情報または前記施設情報を含むページを出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記農家の前記位置情報に対応づけて、前記農家アカウントに対する評価、前記農家アカウントに対する評価のランキング、前記農家が生産する作物に関する前記生産情報、または前記農家の前記施設情報を前記地図上に出力する
請求項12に記載の情報処理方法。
【請求項14】
農家が生産する作物に関する施肥、収量、または食味を含む生産情報、あるいは前記農家の圃場、設備、または農機を含む施設情報を取得し、
取得した前記生産情報または前記施設情報を、ソーシャルネットワーキングサービスにおける前記農家の農家アカウントに対応づけて出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項15】
農家が生産する作物に関する施肥、収量、または食味を含む生産情報、あるいは前記農家の圃場、設備、または農機を含む施設情報を取得し、
取得した前記生産情報または前記施設情報を、ソーシャルネットワーキングサービスにおける前記農家の農家アカウントに対応づけて出力する
制御部
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作物の生産に係る生産情報または農家の施設情報などを記憶し、記憶した情報を消費者に対して出力する方法が提案されている。例えば、特許文献1に記載の農作物流通方法は、生産者端末に入力された農作物の生産情報を前記生産者端末から通信網を介して運営サイトサーバに送信して記憶し、生産情報を含む流通トレーサビリティ情報を前記運営サイトサーバから前記通信網を介して前記消費者端末に送信して表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004―078743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に係る農作物流通方法においては、消費者端末は、表示する生産情報を取得するために専用の運営サイトサーバを介した操作を消費者から入力されねばならず、消費者は容易に生産情報の閲覧することができない。
【0005】
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、消費者が容易に作物の生産に係る生産情報または農家の施設情報を閲覧することが可能な情報処理方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、農家が生産する作物に関する施肥、収量、または食味を含む生産情報、あるいは前記農家の圃場、設備、または農機を含む施設情報を取得し、取得した前記生産情報または前記施設情報を、ソーシャルネットワーキングサービスにおける前記農家の農家アカウントに対応づけて出力する。
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、農家が生産する作物に関する施肥、収量、または食味を含む生産情報、あるいは前記農家の圃場、設備、または農機を含む施設情報を取得し、取得した前記生産情報または前記施設情報を、ソーシャルネットワーキングサービスにおける前記農家の農家アカウントに対応づけて出力する処理をコンピュータに実行させる。
【0008】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、農家が生産する作物に関する施肥、収量、または食味を含む生産情報、あるいは前記農家の圃場、設備、または農機を含む施設情報を取得し、取得した前記生産情報または前記施設情報を、ソーシャルネットワーキングサービスにおける前記農家の農家アカウントに対応づけて出力する制御部を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法にあっては、消費者は容易に作物の生産に係る生産情報または農家の施設情報を閲覧することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】情報処理システムの概略図である。
図2】情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
図3】農家端末の構成例を示すブロック図である。
図4】消費者端末の構成例を示すブロック図である。
図5】農家情報テーブルの一例を示す説明図である。
図6】生産情報テーブルの一例を示す説明図である。
図7】農家評価テーブルの一例を示す説明図である。
図8】生産情報及び施設情報の入力画面の一例を示す説明図である。
図9】消費者アカウントに係る投稿画面の一例を示す説明図である。
図10】管理アカウントに係るページの一例を示す説明図である。
図11】農家アカウントに係るページの一例を示す説明図である。
図12】生産情報及び施設情報の記録処理の一例を示すフローチャートである。
図13】ランキング作成処理の一例を示すフローチャートである。
図14】ランキング、生産情報、及び施設情報の表示処理の一例を示すフローチャートである。
図15】実施形態2に係る情報処理システムの概略図である。
図16】実施形態2に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
図17】店舗端末の構成例を示すブロック図である。
図18】店舗料理テーブルの一例を示す説明図である。
図19】調理作物テーブルの一例を示す説明図である。
図20】店舗評価テーブルの一例を示す説明図である。
図21】料理及び料理に含まれる作物に関する情報の入力画面の一例を示す説明図である。
図22】実施形態2に係る消費者アカウントに係る投稿画面の一例を示す説明図である。
図23】料理及び作物の記録処理の一例を示すフローチャートである。
図24】実施形態2に係るランキング作成処理の一例を示すフローチャートである。
図25】実施形態3に係る情報処理システムの概略図である。
図26】地図ページの一例を示す説明図である。
図27】位置情報出力処理の一例を示すフローチャートである。
図28】実施形態3に係るランキング、生産情報、及び施設情報の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態1)
図1は、情報処理システムSの概略図である。情報処理システムSは、情報処理装置1、SNSサーバ2、農家端末3、及び消費者端末4を含む。情報処理装置1、SNSサーバ2、農家端末3、及び消費者端末4は、インターネットなどの外部のネットワークNを通じて互いに通信が可能である。情報処理装置1は、例えばサーバコンピュータであり、農家に関する情報を管理する事業者(管理者)が所有する。SNSサーバ2は、SNS(Social Networking Service)に関する情報を管理するサーバコンピュータであり、各種アカウントに関する情報、及び投稿に関する情報を記憶し、記憶した内容をページに記載して出力する。農家端末3は、作物を生産する農家が所有する端末であり、SNSにおける農家アカウントを保有する。消費者端末は、作物を購入する消費者が所有する端末であり、SNSにおける消費者アカウントを保有する。農家端末3及び消費者端末4は、例えばスマートフォン、タブレット型端末、またはパーソナルコンピュータ等である。
【0012】
情報処理装置1は、作物を生産する農家の農家アカウントを示す二次元バーコードを発行する。農家は、生産した作物に二次元バーコードを付与して販売を行う。消費者は、作物を購入後、消費者端末によって二次元バーコードを読み取ることにより、SNSの消費者アカウントによって農家アカウントに対する評価を示す投稿を行うことが可能である。情報処理装置1は、SNSサーバ2から、消費者アカウントによる農家アカウントに対する評価を示す投稿に関する情報(投稿情報)を取得し、作物ごとに農家アカウントに対する評価のランキングを作成する。情報処理装置1は、情報処理装置1が記憶する管理アカウントによって、作成したランキングをSNSサーバ2に出力する。SNSサーバ2は、消費者端末4からの要求に応じて、ランキングが掲載されるページを消費者端末4に出力する。
【0013】
農家端末3は、農家が生産する作物の生産情報、及び農家の施設情報を情報処理装置1に送信する。情報処理装置1は、農家端末3から取得した生産情報及び施設情報を記憶し、記憶した複数の農家に係る生産情報及び施設情報をSNSサーバ2に出力する。SNSサーバ2は、情報処理装置1から取得した複数の農家に係る生産情報及び施設情報を消費者端末4に出力する。
【0014】
また、農家端末3は、農家が生産する作物の生産情報、及び農家の施設情報を含む投稿をSNSサーバ2に送信する。SNSサーバ2は、消費者端末4からの要求に基づいて、生産情報及び施設情報を含むページ(農家情報ページ)を消費者端末4に出力する。
【0015】
図2は、情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。情報処理装置1は、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)、または量子プロセッサ等により構成されており、記憶部12に予め記憶されたプログラムP(プログラム製品)及びデータベースを読み出して実行することにより、種々の制御処理、演算処理等を行う。なお情報処理装置1の外部にデータベースサーバ等を設け、制御部11は該データベースサーバ等からデータベースを読み出してもよい。また、情報処理装置1は、複数のサーバ装置またはコンピュータによりその機能が実現されるものであってもよい。また、情報処理装置1は、ブロックチェーン上のノードに対応するものでもよい。また、情報処理装置1は、SNSサーバ2、農家端末3、または消費者端末4が行う処理の一部または全部を実行するものであってもよい。
【0016】
情報処理装置1の記憶部12は、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリである。記憶部12には、プログラムP、農家情報テーブル121、生産情報テーブル122、及び農家評価テーブル123が記憶されている。なお、プログラムPは、コンピュータが読み取り可能に記憶した記憶媒体12aを用いて情報処理装置1に提供されてもよい。記憶媒体12aは、例えば可搬型メモリである。可搬型メモリの例として、CD-ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカード、マイクロSDカード又はコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等が挙げられる。記憶媒体12aが可搬型メモリである場合、制御部11の処理素子は、図示しない読取装置を用いて記憶媒体12aからプログラムPを読み取ってもよい。読み取ったプログラムPは記憶部12に書き込まれる。更に、プログラムPは、通信部13が外部装置と通信することによって、情報処理装置1に提供されてもよい。農家情報テーブル121、生産情報テーブル122、及び農家評価テーブル123の詳細については後述する。
【0017】
また、情報処理装置1の記憶部12は、SNSにおける管理アカウントに関する情報を記憶している。管理アカウントは、農家に関する生産情報または施設情報の一覧、及びランキングを表示するアカウントである。
【0018】
情報処理装置1の通信部13は、有線又は無線によりSNSサーバ2、農家端末3、または消費者端末4と通信するための通信モジュール又は通信インターフェイスであり、例えばLTE(登録商標)、4G、または5G等の広域無線通信モジュールである。制御部11は、通信部13を介し、例えばインターネットなどの外部のネットワークNを通じて、SNSサーバ2、農家端末3、または消費者端末4と通信を行う。
【0019】
図3は、農家端末3の構成例を示すブロック図である。本実施形態においては、農家端末3はスマートフォンである例について説明を行う。農家端末3は、農家端末制御部31と、記憶部32と、通信部33と、表示部34と、入力部35とを備える。農家端末制御部31は、CPU又はMPU等により構成されており、種々の制御処理、演算処理等を行う。なお、農家端末3の機能は複数の機器によって実現されてもよい。また、農家端末3は、情報処理装置1が行う処理の一部または全部を実行するものであってもよい。
【0020】
農家端末3の記憶部32は、農家が生産する作物に関する施肥、収量、または食味を含む生産情報、あるいは前記農家の圃場、設備、または農機を含む施設情報の入力を受け付け、情報処理装置1に送信するアプリケーションプログラム(アプリプログラム)Paを記憶している。アプリプログラムPaは、例えば、記憶媒体32aを用いて農家端末3に提供される。なお、農家端末3の農家端末制御部31は、インターネットを用いてアプリプログラムPaを取得し、記憶部32に記憶させてもよい。
【0021】
また、農家端末3の記憶部32は、SNSにおける農家アカウントに関する情報を記憶している。農家アカウントに関する情報は、例えば、アカウント名またはSNSへの投稿内容などが含まれる。
【0022】
農家端末3の通信部33は、無線により情報処理装置1またはSNSサーバ2と通信するための通信モジュール又は通信インターフェイスである。農家端末制御部31は、通信部33を介し、外部のネットワークNを通じて、情報処理装置1またはSNSサーバ2と通信を行う。また、通信部33は、農家が所有する農機Mまたは農業施設Fの管理装置とも通信を行う。農家端末制御部31は、通信部33を通じて、農機Mまたは農業施設Fの管理装置から生産情報または施設情報の全部または一部を取得し、取得した生産情報または施設情報を情報処理装置1に送信する。なお、農機Mまたは農業施設Fの管理装置は、農家端末3を介さずに、生産情報または施設情報を情報処理装置1に直接送信してもよい。
【0023】
農家端末3の表示部34は、例えば、生産情報または施設情報の入力画面などを表示する。
【0024】
農家端末3の入力部35は、生産情報または施設情報の入力を受け付ける。なお、本実施形態において農家端末3はスマートフォンであり、表示部34及び入力部35はタッチパネルによって一体として構成される。
【0025】
図4は、消費者端末4の構成例を示すブロック図である。本実施形態においては、消費者端末4はスマートフォンである例について説明を行う。消費者端末4は、消費者端末制御部41と、記憶部42と、通信部43と、表示部44と、入力部45と、撮影部46とを備える。消費者端末制御部41は、CPU又はMPU等により構成されており、種々の制御処理、演算処理等を行う。なお、消費者端末4の機能は複数の機器によって実現されてもよい。また、消費者端末4は、情報処理装置1が行う処理の一部または全部を実行するものであってもよい。
【0026】
消費者端末4の記憶部42は、作物に付与された二次元バーコードを読み取り、SNSへの農家に対する評価を示す投稿を可能にするアプリケーションプログラム(アプリプログラム)Pbを記憶している。アプリプログラムPbは、例えば、記憶媒体42aを用いて消費者端末4に提供される。なお、消費者端末4の消費者端末制御部41は、インターネットを用いてアプリプログラムPbを取得し、記憶部42に記憶させてもよい。
【0027】
また、消費者端末4の記憶部42は、SNSにおける消費者アカウントに関する情報を記憶している。消費者アカウントに関する情報は、例えば、アカウント名またはSNSへの投稿内容などが含まれる。
【0028】
消費者端末4の通信部43は、無線により情報処理装置1またはSNSサーバ2と通信するための通信モジュール又は通信インターフェイスである。消費者端末制御部41は、通信部43を介し、外部のネットワークNを通じて、情報処理装置1と通信を行う。
【0029】
消費者端末4の表示部44は、例えば、二次元バーコード撮影画面、及びSNSに係る画面を表示する。
【0030】
消費者端末4の入力部45は、例えば、SNSにおける、農家アカウントに対する評価を示す投稿の入力を受け付ける。なお、本実施形態において消費者端末4はスマートフォンであり、表示部44及び入力部45はタッチパネルによって一体として構成される。
【0031】
消費者端末4の撮影部46は、作物に付与されている二次元バーコードを撮影する。消費者端末制御部41は、撮影部46が撮影した画像に基づき、二次元バーコードを読み取る。本実施形態において、消費者端末4はスマートフォンであり、撮影部46は、スマートフォンに内蔵されているカメラによるものである。
【0032】
図5は、農家情報テーブル121の一例を示す説明図である。農家情報テーブル121には、農家に関する情報、及び農家の施設情報が格納されている。農家情報テーブル121の管理項目(フィールド)は、例えば、農家名フィールド、農家アカウントフィールド、圃場フィールド、設備フィールド、及び農機フィールドを含む。なお、農家情報テーブル121には、複数の設備フィールド、または農機フィールドが含まれてもよい。
【0033】
農家情報テーブル121の農家名フィールドには、農家の農家名が格納される。農家アカウントフィールドには、農家アカウントのアカウント名が格納される。圃場フィールドには、圃場の所在地が格納される。なお、圃場フィールドには緯度及び経度によって表される圃場の範囲が格納されてもよい。設備フィールドには、農家が作物の生産に使用している設備(露地、ビニールハウス、または屋内飼育場)が格納される。農機フィールドには、農家が使用している農機のメーカ名及び農機名が格納される。
【0034】
図6は、生産情報テーブル122の一例を示す説明図である。生産情報テーブル122には、農家が生産する作物ごとに、生産情報が格納されている。生産情報テーブル122の管理項目(フィールド)は、例えば、作物フィールド、農家名フィールド、施肥フィールド、収量フィールド、食味フィールド、及び二次元バーコードフィールドを含む。
【0035】
作物フィールドには、農家が生産する作物名が格納される。農家名フィールドには、作物を生産する農家名が格納される。施肥フィールドには、農家が作物の生産のために使用した肥料の種類及び量が格納される。収量フィールドには、農家が生産した作物の年あたりの収量が格納される。食味フィールドには、作物の品評会、または官能試験などにおける、作物に対する食味評価が格納される。二次元バーコードフィールドには、農家及び作物に対応して、制御部11により発行される二次元バーコードが格納される。二次元バーコードの詳細については後述する。
【0036】
図7は、農家評価テーブル123の一例を示す説明図である。情報処理装置1の制御部11は、SNSサーバ2から、消費者アカウントによる、農家アカウントに対する評価を示す投稿を取得し、取得した投稿の内容を農家評価テーブル123に格納する。農家評価テーブル123の管理項目は、例えば、投稿日時フィールド、作物フィールド、農家アカウントフィールド、消費者アカウントフィールド、及び評価フィールドを含む。
【0037】
農家評価テーブル123の投稿日時フィールドには、消費者アカウントによって評価を示す投稿がなされた日時が格納される。作物フィールドには、農家が生産した作物が格納される、農家アカウントフィールドには、評価を示す投稿がなされた農家の農家アカウントが格納される。消費者アカウントフィールドには、評価を示す投稿をした消費者の消費者アカウントが格納される。評価フィールドには、消費者アカウントによる投稿が示す評価が肯定的であるか否定的であるかの何れかが格納される。なお、農家評価テーブル123には、投稿に含まれる文章が格納される文章フィールド、または投稿に含まれる画像が格納される画像フィールドを含んでもよい。
【0038】
図8は、生産情報及び施設情報の入力画面の一例を示す説明図である。図8に示す画面は、農家端末3の表示部34に表示される。図8Aは入力指示画面を示す。農家端末3の農家端末制御部31は、表示部34に、作物、ならびに作物の施肥、収量、及び食味を含む生産情報、農家の圃場、設備、及び農機を含む施設情報、及び農家アカウントの入力を指示する画面を表示させる。なお、本実施形態においては、作物の施肥及び収量に関する情報、並びに農機Mに関する情報については、農機Mから通信によって取得する指示を示すコマンド(機能ボタン)が表示される。また、圃場及び設備に関する情報については、農業施設Fの管理装置から通信によって取得する指示を示すコマンドが表示される。農家端末制御部31は、作物の食味及び農家アカウントについて、入力部35に入力を受け付けさせる。なお、入力部35は、作物の施肥、収量、圃場、設備、または農機Mに関する情報の入力を受け付けてもよい。
【0039】
図8Bは、入力完了後の画面を示す。図8Bに示す画面においては、農家端末制御部31が農機Mまたは農業施設Fの管理装置から取得した情報、及び入力部35が入力を受け付けた情報が表示される。また、表示部34には、情報処理装置1に生産情報及び施設情報の送信を指示するコマンド、及びSNSに生産情報及び施設情報を投稿するコマンドが表示される。情報処理装置1に生産情報及び施設情報の送信を指示するコマンドが選択された場合、農家端末制御部31は、情報処理装置1に生産情報及び施設情報を送信する。SNSに生産情報及び施設情報を投稿するコマンドが選択された場合、農家端末制御部31は、生産情報及び施設情報を農家アカウントによってSNSサーバ2に送信し、生産情報及び施設情報が記載された投稿を完了する。
【0040】
図9は、消費者アカウントに係る投稿画面の一例を示す説明図である。消費者端末4の消費者端末制御部41は、表示部44に、二次元バーコード撮影画面と、農家アカウントメインページと、投稿入力画面とを表示させる。図9Aは、二次元バーコード撮影画面を示す。消費者端末制御部41は、撮影部46が撮影した画像に基づき、二次元バーコードを読み取る。本実施形態において、二次元バーコードはQRコード(登録商標)である。なお、消費者端末4はバーコードを読み取ることによって投稿画面を表示してもよく、または作物に付属されたRFIDから取得した情報に基づいて投稿画面を表示してもよい。また、読み取られる二次元バーコードは作物に付与されたものに限られず、作物の販売店、作物の値札、または作物が記載されたチラシなどに付与されたものであってもよい。
【0041】
図9Bは、農家アカウントメインページの一例を示す。消費者端末制御部41は、撮影部46によって二次元バーコードを読み取った場合、表示部44に農家アカウントメインページを表示させる。農家アカウントメインページには、農家の生産情報、施設情報、及び例えば、農家による宣伝告知が記載される。また、農家アカウントメインページには、投稿入力画面(図9C参照)の表示を指示するコマンド(投稿を入力するコマンド)が表示される。
【0042】
図9Cは、投稿入力画面の一例を示す。図9Dは投稿の入力例を示す。消費者端末制御部41は、農家アカウントメインページにおいて投稿入力画面の表示を指示するコマンドが選択された場合、表示部44に投稿入力画面を表示させる。投稿入力画面には、タグ付け欄、文章入力欄、及び投稿コマンドが表示される。タグ付け欄には、投稿内容に関連する農家アカウント及び作物を特定するタグが表示される。表示部44に投稿入力画面が表示される際、タグは同時に表示され、読み取られる二次元バーコードによって表示されるタグは異なる。文章入力欄には、農家アカウントに対する消費者アカウントによる評価を示す投稿の内容に係る文章が入力される。投稿コマンドが選択された場合、消費者端末制御部41は、タグ及び文章をSNSサーバ2に送信することによってSNSに対する投稿を完了する。なお、タグ付け欄には、最初に表示されるタグ(図9C参照)以外のタグの入力がなされてもよい。また、投稿入力画面には、投稿に添付される写真の入力を受け付ける写真欄が設けられてもよい。この場合、該写真は、SNSサーバ2に送信される投稿内容に含まれる。
【0043】
図10は、管理アカウントに係るページの一例を示す説明図である。管理アカウントに係るページは、例えば消費者端末4の表示部44に表示される。なお、管理アカウントに係るページは、農家端末3の表示部34に表示されてもよい。図10Aは、農家の生産情報及び施設情報の一覧が掲載されるページである。情報処理装置1の制御部11は、記憶部12から各農家の生産情情報及び施設情報を読み出し、読み出した生産情報及び施設情報をSNSサーバ2に送信して、農家の生産情報及び施設情報を表示する投稿を完了する。SNSサーバ2は、例えば消費者端末4から農家の生産情報及び施設情報を表示する投稿に係る情報の要求があった場合、農家の生産情報及び施設情報を表示する投稿を消費者端末4に送信する。
【0044】
図10Bは、評価ランキングページの一例を示す説明図である。情報処理装置1の制御部11は、SNSサーバ2から、消費者アカウントによる農家アカウントに対する評価を示す投稿を取得する。制御部11は、例えばTransformer、BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)またはGPT(Generative Pretrained Transformer)等の自然言語処理を実行する学習モデルに入力することによって、それぞれの投稿が肯定的な内容の投稿であるか、または否定的な内容の投稿であるかを判定する。制御部11は、SNSサーバ2から取得した投稿に係る情報を農家評価テーブル123に格納する。制御部11は、作物ごとに、所定期間(例えば一か月)における農家アカウントに対する肯定的な内容の投稿の数を集計する。制御部11は、集計した肯定的な内容の投稿数を該作物における農家アカウントに対する評価数とし、作物ごとに農家アカウントに対する評価数に基づくランキングを作成する。なお、ランキングは、農家アカウントのフォロワー数、または農家アカウントによる投稿数などに基づく係数によって調整された評価数に基づいて作成されてもよい。制御部11は、作成したランキングをSNSサーバ2に送信して、ランキングを表示する投稿を完了する。SNSサーバ2は、例えば消費者端末4からランキングを表示する投稿に係る情報の要求があった場合、該ランキングを表示する投稿を消費者端末4からに送信する。消費者端末4の表示部44において表示されるランキングを表示する投稿には、生産情報及び施設情報の表示を指示するコマンドが表示される。すなわち、生産情報及び施設情報は、ランキングに対応付けて出力される。
【0045】
図11は、農家アカウントに係るページの一例を示す説明図である。農家アカウントに係るページには、各作物の生産情報及び施設情報が記載されており、例えば消費者端末4の表示部44において表示される。消費者端末4において管理アカウントに係る評価ランキングのページにおいて生産情報及び施設情報の表示を指示するコマンドが選択された場合、消費者端末4の消費者端末制御部41は、SNSサーバ2に農家アカウントに係るページを要求する。SNSサーバ2は、生産情報及び施設情報を含む農家アカウントに係るページを消費者端末4に送信する。消費者端末4の消費者端末制御部41は、農家アカウントに係るページをSNSサーバ2から受信した場合、生産情報及び施設情報を含む農家アカウントに係るページを表示部44に表示させる。
【0046】
図12は、生産情報及び施設情報の記録処理の一例を示すフローチャートである。農家端末3の農家端末制御部31は、作物に関する施肥及び収量に関する情報並びに農機Mに関する情報を農機Mから取得する(S1)。また、農家端末制御部31は、農業施設Fの管理装置から圃場及び設備に関する情報を取得する(S2)。農家端末制御部31は、入力部35に、作物の食味に関する情報及び農家アカウントの入力を受け付けさせる(S3)。農家端末制御部31は、作物に関する施肥、収量、並びに食味を含む生産情報、農家の圃場、設備、並びに農機Mを含む施設情報、及び農家アカウントを情報処理装置1に送信(出力)する(S4)。また、農家端末制御部31は、取得したまたは入力された生産情報及び施設情報を、農家アカウントによってSNSサーバ2に送信し(S5)、処理を終了する。
【0047】
情報処理装置1の制御部11は、農家端末3から、農家の生産情報、施設情報、及び農家アカウントを受信(取得)する(S6)。制御部11は、取得した生産情報を生産情報テーブル122に格納する(S7)。また、制御部11は、取得した施設情報及び農家アカウントを農家情報テーブル121に格納する(S8)。制御部11は、農家が生産する作物に対応する二次元バーコードを発行し(S9)、発行した二次元バーコードを生産情報テーブル122に格納し(S10)、処理を終了する。
【0048】
図13は、ランキング作成処理の一例を示すフローチャートである。消費者端末4の消費者端末制御部41は、撮影部46に作物に付与された二次元バーコードを撮影させることにより、二次元バーコードを読み取る(S21)。消費者端末制御部41は、読み取った二次元バーコードに基づき、表示部44に農家アカウントメインページを表示させる(S22)。消費者端末制御部41は、投稿入力画面の表示を指示するコマンドの選択を受け付けることにより、表示部44に投稿画面を表示させる(S23)。消費者端末制御部41は、入力部45に、評価を示す投稿の入力を受け付けさせる(S24)。消費者端末制御部41は、評価を示す投稿をSNSサーバ2に送信し(S25)、処理を終了する。SNSサーバ2は、消費者端末制御部41から評価を示す投稿を受信し(S26)、受信した投稿及び投稿を受信した日時(投稿日時)を記憶する(S27)。SNSサーバ2は、記憶した投稿及び投稿日時を情報処理装置1に送信する(S28)。
【0049】
情報処理装置1の制御部11は、SNSサーバ2から、評価を示す投稿及び投稿日時を受信し(S29)、受信した投稿及び投稿日時を農家評価テーブル123に格納する(S30)。制御部11は、農家評価テーブル123に格納された投稿が肯定的な内容であるか否定的な内容であるかを判定する(S31)。制御部11は、S31における判定結果を農家評価テーブル123の評価フィールドに格納する(S32)。制御部11は、農家評価テーブル123に基づき、作物及び農家ごとに肯定的な内容の投稿の数(評価数)を集計する(S33)。なお、S33において制御部11は、農家評価テーブル123に投稿日時フィールドに基づき、所定期間(例えば1か月)の評価数を集計する。制御部11は、集計した評価数が多い順に、作物ごとの農家アカウントのランキングを作成する(S34)。制御部11は、管理アカウントによって、作成したランキングをSNSサーバ2に送信し(S35)、処理を終了する。SNSサーバ2は、情報処理装置1からランキングを受信する(S36)。SNSサーバ2は、受信したランキングを記憶し(S37)、処理を終了する。
【0050】
図14は、ランキング、生産情報、及び施設情報の表示処理の一例を示すフローチャートである。消費者端末4の消費者端末制御部41は、管理アカウントに係るランキングが掲載されるページ(評価ランキングページ)を要求する情報をSNSサーバ2に送信する(S41)。SNSサーバ2は、管理アカウントに係る評価ランキングページを要求する情報を消費者端末4から受信する(S42)。SNSサーバ2は、管理アカウントに係る評価ランキングページを消費者端末4に送信する(S43)。消費者端末4の消費者端末制御部41は、管理アカウントに係る評価ランキングページをSNSサーバ2から受信する(S44)。消費者端末制御部41は、表示部44に、管理アカウントに係る評価ランキングページを表示させる(S45)。消費者端末制御部41は、入力部35に、生産情報及び施設情報の表示を指示するコマンドの選択の入力を受け付けさせる(S46)。消費者端末制御部41は、農家アカウントに係るページを要求する情報をSNSサーバ2に送信する(S47)。SNSサーバ2は、消費者端末4から、農家アカウントに係るページを要求する情報を受信する(S48)。SNSサーバ2は、消費者端末4に、農家アカウントに係るページを送信し(S49)、処理を終了する。消費者端末4の消費者端末制御部41は、SNSサーバ2から、農家アカウントに係るページを受信する(S50)。消費者端末制御部41は、生産情報及び施設情報を含む農家アカウントに係るページを表示部44に表示させ(S51)、処理を終了する。
【0051】
以上の構成及び処理によれば、消費者は、SNSに係る操作のみによって、農家が生産した作物に対する評価を示す投稿、農家アカウントに対する評価のランキングの閲覧、及び生産情報及び施設情報の閲覧を行うことが可能である。このため、作物の生産に係る生産情報または農家の施設情報の閲覧に対する消費者の心理的障壁の低減が可能である。なお、作物の生産情報には、作物を販売する販売店に関する情報、または作物を調理して提供する店舗に関する情報が含まれてもよい。
【0052】
(実施形態2)
以下、実施形態2に係る本発明について、実施形態1と異なる点について説明する。なお、実施形態2に係る構成の内、実施形態1と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0053】
実施形態2にかかる情報処理装置1は、農家が生産した作物を調理して提供する店舗の店舗アカウントに対する各消費者の消費者アカウントによる評価を示す投稿を取得する。また、実施形態2に係る情報処理装置1は、店舗が提供する料理に含まれる作物と、該作物を生産した農家に係る情報を記憶している。情報処理装置1は、店舗アカウントに対する各消費者の消費者アカウントによる評価を示す投稿に基づいて、店舗が提供した作物を特定し、店舗に対する評価を、店舗が提供した作物を生産する農家の農家アカウントに対する評価として、農家アカウントに対する評価のランキングを出力する。
【0054】
図15は、実施形態2に係る情報処理システムSの概略図である。実施形態2に係る情報処理システムSは、店舗端末5を含む。店舗端末5は、農家が生産した作物を調理して提供する店舗が所有する端末であり、SNSにおける店舗アカウントを保有する。店舗端末5は、例えばスマートフォン、タブレット型端末、またはパーソナルコンピュータ等である。店舗端末5は、情報処理装置1に、店舗が消費者に提供する料理及び料理に含まれる作物に関する情報を送信する。情報処理装置1は、店舗が提供する料理と、該料理に含まれる農家が生産した作物とを対応付けて記憶する。
【0055】
図16は、実施形態2に係る情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。実施形態2に係る情報処理装置1の記憶部12は、店舗料理テーブル124、調理作物テーブル125、及び店舗評価テーブル126を記憶している。店舗料理テーブル124、調理作物テーブル125、及び店舗評価テーブル126の詳細については後述する。
【0056】
図17は、店舗端末5の構成例を示すブロック図である。本実施形態は、店舗端末5はスマートフォンである例について説明を行う。店舗端末5は、店舗端末制御部51と、記憶部52と、通信部53と、表示部54と、入力部55とを備える。店舗端末制御部51は、CPU又はMPU等により構成されており、種々の制御処理、演算処理等を行う。なお、店舗端末5の機能は複数の機器によって実現されてもよい。
【0057】
店舗端末5の記憶部52は、店舗が提供する料理と、料理内に含まれる、調理される作物の入力を受け付け、情報処理装置1に送信するアプリケーションプログラム(アプリプログラム)Pcを記憶している。アプリプログラムPcは、例えば、記憶媒体52aを用いて店舗端末5に提供される。なお店舗端末5の店舗端末制御部51は、インターネットを用いてアプリプログラムPcを取得し、記憶部52に記憶させてもよい。
【0058】
また、店舗端末5の記憶部52は、SNSにおける店舗アカウントに関する情報を記憶している。店舗アカウントに関する情報は、例えば、アカウント名またはSNSへの投稿内容などが含まれる。
【0059】
店舗端末5の通信部53は、無線により情報処理装置1またはSNSサーバ2と通信するための通信モジュール又は通信インターフェイスである。店舗端末制御部51は、通信部53を介し、外部のネットワークNを通じて、情報処理装置1またはSNSサーバ2と通信を行う。
【0060】
店舗端末5の表示部54は、例えば、料理及び料理に含まれる作物に関する情報の入力画面を表示する。
【0061】
店舗端末5の入力部55は、料理及び料理に含まれる作物に関する情報の入力を受け付ける。なお、本実施形態において店舗端末5はスマートフォンであり、表示部54及び入力部55はタッチパネルによって一体として構成される。
【0062】
図18は、店舗料理テーブル124の一例を示す説明図である。店舗料理テーブル124には、店舗が消費者に提供する料理と、料理に対応して発行される二次元バーコードとが記録されている。店舗料理テーブル124の管理項目(フィールド)は、例えば、店舗名フィールド、店舗アカウントフィールド、料理名フィールド、及び二次元バーコードフィールドを含む。
【0063】
店舗フィールドには、調理した作物が含まれる料理を提供する店舗名が格納される。店舗アカウントフィールドには、料理を提供する店舗の店舗アカウント名が格納される。料理名フィールドには、調理した作物が含まれる料理名が格納される。二次元バーコードフィールドには、店舗及び料理に対応して制御部11により発行される二次元バーコードが格納される。二次元バーコードの詳細については後述する。
【0064】
図19は、調理作物テーブル125の一例を示す説明図である。調理作物テーブル125には、各店舗の各料理に調理されて含まれる作物名が記録されている。調理作物テーブル125は、属性情報として、店舗名、店舗アカウント名、及び料理名を含む。すなわち、情報処理装置1の記憶部12は、店舗及び料理ごとに複数の調理作物テーブル125を記憶している。
【0065】
調理作物テーブル125の管理項目(フィールド)は、作物名フィールド、及び農家アカウントフィールドを含む。作物名フィールドには、属性情報に含まれている料理に使用されている(調理して含まれる)作物名が格納される。農家アカウントフィールド、には、作物名フィールドに格納されている作物を生産する農家の農家アカウント名が格納される。
【0066】
図20は、店舗評価テーブル126の一例を示す説明図である。情報処理装置1の制御部11は、SNSサーバから、消費者アカウントによる店舗アカウントに対する評価を示す投稿を取得し、取得した投稿の内容を店舗評価テーブル126に格納する。店舗評価テーブル126の管理項目は、例えば、投稿日時フィールド、料理フィールド、店舗アカウントフィールド、消費者アカウントフィールド、及び評価フィールドを含む。
【0067】
店舗評価テーブル126の投稿日時フィールドには、消費者アカウントによって評価を示す投稿がなされた日時が格納される。料理フィールドには、店舗が提供した料理が格納される。店舗アカウントフィールドには、評価を示す投稿がなされた店舗の店舗アカウントが格納される。消費者アカウントフィールドには、評価を示す投稿をした消費者の消費者アカウントが格納される。評価フィールドには、消費者アカウントによる投稿が示す評価が肯定的であるか否定的であるかの何れかが格納される。
【0068】
図21は、料理及び料理に含まれる作物に関する情報の入力画面の一例を示す説明図である。図21に示す画面は、店舗端末5の表示部54に表示される。図21Aは、入力指示画面を示す。店舗端末5の店舗端末制御部51は、表示部54に、店舗が消費者に提供する料理、該料理に調理して含まれる作物、該作物を生産する農家の農家アカウント、及び料理を提供する店舗の店舗アカウントの入力を指示する画面を表示させる。
【0069】
図21Bは、入力完了後の画面を示す。図21Bに示す画面においては、入力部55が入力を受け付けた、料理、作物、農家アカウント、及び店舗アカウントが表示される。また、表示部54には、情報処理装置1に料理、作物、農家アカウント、及び店舗アカウントを送信するコマンドが表示される。情報処理装置1に料理、作物、農家アカウント、及び店舗アカウントを送信するコマンドが選択された場合、店舗端末制御部51は、入力された料理、作物、農家アカウント、及び店舗アカウントを情報処理装置1に送信する。
【0070】
図22は、実施形態2に係る消費者アカウントに係る投稿画面の一例を示す説明図である。消費者端末4の消費者端末制御部41は、表示部44に、二次元バーコード撮影画面と、投稿入力画面とを表示させる。図22Aは、二次元バーコード撮影画面を示す。消費者端末4の撮影部46は、例えば、店舗における料理のメニューに印刷されている二次元バーコードを撮影する。消費者端末制御部41は、撮影部46が撮影した画像に基づき、二次元バーコードを読み取る。
【0071】
図22Bは、店舗アカウントメインページの一例を示す。消費者端末制御部41は、撮影部46によって二次元バーコードを読み取った場合、表示部44に店舗アカウントメインページを表示させる。農家アカウントメインページには、例えば、店舗が提供する店舗のメニュー及び店舗による宣伝告知が記載される。また、店舗アカウントメインページには、投稿入力画面(図22C参照)の表示を指示するコマンド(投稿を入力するコマンド)が表示される。
【0072】
図22Cは、投稿入力画面の一例を示す、図22Dは、投稿の入力例を示す。消費者端末制御部41は、店舗アカウントメインページにおいて投稿入力画面の表示を指示するコマンドが選択された場合、表示部44に投稿入力画面を表示させる。投稿入力画面には、タグ付け欄、文章入力欄、及び投稿コマンドが表示される。タグ付け欄には、投稿内容に関連する店舗アカウント及び料理を特定するタグが表示される。二次元バーコードが読み取られて表示部44に投稿入力画面が表示される際、タグは同時に表示され、読み取られる二次元バーコードによって表示されるタグは異なる。文章入力欄には、店舗アカウントに対する消費者アカウントによる評価を示す投稿の内容に係る文章が入力される。投稿コマンドが選択された場合、消費者端末制御部41は、タグ及び文章をSNSサーバ2に送信することによってSNSに対する投稿を完了する。なお、タグ付け欄には、最初に表示されるタグ(図22C参照)以外のタグの入力がなされてもよい。また、投稿入力画面には、投稿に添付される写真の入力を受け付ける写真欄が設けられてもよい。この場合、該写真は、SNSサーバ2に送信される投稿内容に含まれる。
【0073】
図23は、料理及び作物の記録処理の一例を示すフローチャートである。店舗端末5の店舗端末制御部51は、入力部55に、店舗が消費者に提供する料理、該料理に調理して含まれる作物、該作物を生産する農家の農家アカウント、及び料理を提供する店舗の店舗アカウントの入力を受け付けさせる(S61)。店舗端末制御部51は、入力された料理、作物、農家アカウント、及び店舗アカウントを情報処理装置1に送信し(S62)、処理を終了する。
【0074】
情報処理装置1の制御部11は、店舗端末5から料理、作物、農家アカウント、及び店舗アカウントを受信する(S63)。制御部11は、店舗端末5から受信した料理及び店舗アカウントを店舗料理テーブル124に格納する(S64)。制御部11は、店舗が提供する料理に対応する二次元バーコードを発行し(S65)、発行した二次元バーコードを店舗料理テーブルに格納する(S66)。制御部11は、店舗端末5から受信した作物及び農家アカウントを調理作物テーブル125に格納し(S67)、処理を終了する。
【0075】
図24は、実施形態2に係るランキング作成処理の一例を示すフローチャートである。消費者端末4の消費者端末制御部41は、撮影部46に作物に付与された二次元バーコードを撮影させることにより、二次元バーコードを読み取る(S71)。消費者端末制御部41は、読み取った二次元バーコードに基づき、表示部44に店舗アカウントメインページを表示させる(S72)。消費者端末制御部41は、投稿入力画面の表示を指示するコマンドの選択を受け付けることにより、表示部44に投稿画面を表示させる(S73)。消費者端末制御部41は、入力部45に、評価を示す投稿の入力を受け付けさせる(S74)。消費者端末制御部41は、評価を示す投稿をSNSサーバ2に送信し(S75)、処理を終了する。SNSサーバ2は、消費者端末制御部41から評価を示す投稿を受信し(S76)、受信した投稿及び投稿を受信した日時(投稿日時)を記憶する(S77)。SNSサーバ2は、記憶した投稿及び投稿日時を情報処理装置1に送信する(S78)。
【0076】
情報処理装置1の制御部11は、SNSサーバ2から、評価を示す投稿及び投稿日時を受信し(S79)、受信した投稿及び投稿日時を店舗評価テーブル126に格納する(S80)。制御部11は、店舗評価テーブル126に格納された投稿が肯定的な内容であるか否定的な内容であるかを判定する(S81)。制御部11はS81における判定結果を店舗評価テーブル126の評価フィールドに格納する(S82)。制御部11は、調理作物テーブル125に基づき、店舗評価テーブル126に評価が格納された料理に調理して含まれる作物及び該作物を生産する農家の農家アカウントを特定する(S83)。制御部11は、店舗評価テーブル126に基づき、店舗アカウントに対する評価を、店舗が消費者に提供した料理に含まれる(調理して提供される)作物を生産する農家の農家アカウントに対する評価として、農家評価テーブル123に格納する(S84)。制御部11は、農家評価テーブル123に基づき、作物及び農家ごとに肯定的な内容の投稿の数(評価数)を集計する(S85)。なお、S85において制御部11は、農家評価テーブル123に投稿日時フィールドに基づき、所定期間(例えば1か月)の評価数を集計する。制御部11は集計した評価数が多い順に、作物ごとの農家アカウントのランキングを作成する(S86)。制御部11は、管理アカウントによって、作成したランキングをSNSサーバ2に送信し(S87)、処理を終了する。SNSサーバ2は、情報処理装置1から、ランキングを受信する(S88)。SNSサーバ2は、受信したランキングを記憶し(S89)、処理を終了する。
【0077】
実施形態2に係るランキング、生産情報、及び施設情報の表示処理は、実施形態1と同様である(図10、及び図14参照)。本実施形態によれば、消費者アカウントによって店舗アカウントに対する評価を示す投稿がされた場合、店舗が提供した料理に調理して含まれる作物を生産する農家の農家アカウントに対する評価がされたとみなして農家アカウントのランキングを作成することが可能である。なお、本実施形態において店舗は、作物を調理して消費者に提供するレストランであるがこれに限られない。店舗は、例えばスーパーマーケット、直売所、小売店または市場などであってもよい。
【0078】
(実施形態3)
以下、実施形態3に係る本発明について、実施形態1と異なる点について説明する。ばお、実施形態3に係る構成の内、実施形態1と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0079】
実施形態3に係る情報処理装置1は、農家アカウントと、農家の圃場の位置情報とを対応付けて記憶している。情報処理装置1は、地図サーバが記憶している地図上において、農家の圃場の位置情報を出力する。地図サーバは、位置情報に対するアクセスを受け付けた場合、位置情報に対応する農家アカウントの生産情報及び施設情報を含むページをSNSサーバ2に出力させる。
【0080】
図25は、実施形態3に係る情報処理システムSの概略図である。実施形態3に係る情報処理システムSは、地図サーバ6を含む。地図サーバ6は、農家の圃場の位置情報及び農家アカウントが対応付けられて出力された地図を含む地図ページを、例えば消費者端末4に出力する。
【0081】
図26は、地図ページの一例を示す説明図である。地図ページは、例えば消費者端末4の表示部44に表示される。表示される地図には、情報処理装置1が記憶している農家情報テーブル121から読み出して地図サーバに出力した、圃場の所在地及び農家アカウントが対応付けられて出力される。図26Aは地図上の農家の一覧を示す地図ページである。地図上において、各農家の圃場の箇所を示す圃場マークが表示される。各圃場マークには番号が割り当てられており、各番号に対応する農家名が、リスト形式で地図の下部に表示される。また、圃場マーク付近には、各農家が生産している作物のアイコンが表示される。なお、SNSにおける農家の農家アカウントが掲載されるランキングの順位に基づき、圃場マークの色、または大きさなどの表示方法が変更されてもよい。この場合、情報処理装置1の制御部11は、作成したランキングを記憶し、記憶されたランキングから、農家アカウントが掲載されるランキングを特定して、地図サーバ6に特定したランキングが掲載されるSNSにおけるページに係る情報を送信する。
【0082】
図26Bは、農家に係る詳細な情報が掲載されるページである。消費者端末4の消費者端末制御部41は、図26Aに示す画面において、マークまたはリストに含まれるいずれかの農家名が選択された場合、選択された農家の圃場の所在地、選択された農家の農家アカウントトに係るページへのアクセスを指示する(SNSのページを見る)コマンド、及び選択された農家が生産した作物が含まれるランキングが掲載される管理アカウントに係るページへのアクセスを指示する(ランキングを見る)コマンドが表示される。農家アカウントに係るページへのアクセスを指示するコマンドが選択された場合、消費者端末4の消費者端末制御部41は、SNSサーバ2に、農家アカウントに係るページの情報を要求する。SNSサーバ2は、消費者端末4に、SNSにおける農家アカウントに係るページを送信する。ランキングが掲載される管理アカウントに係るページへのアクセスを指示するコマンドが選択された場合、消費者端末4の消費者端末制御部41は、SNSサーバ2に、ランキングが掲載される管理アカウントに係るページを要求する。SNSサーバ2は、消費者端末4に、ランキングが掲載される管理アカウントに係るページを送信する。
【0083】
図27は、位置情報出力処理の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部11は、農家情報テーブル121から農家の圃場の所在地(位置情報)及び農家アカウントを読み出す(S91)。制御部11は、読み出した位置情報及び農家アカウントを地図サーバ6に送信し(S92)、処理を終了する。地図サーバ6は、農家の位置情報及び農家アカウントを受信する(S93)。地図サーバ6は、位置情報と農家アカウントとを対応付けて地図上に出力する(S94)。
【0084】
消費者端末4の消費者端末制御部41は、地図サーバ6に、地図ページを要求する情報を送信する(S95)。地図サーバ6は、消費者端末4から、地図ページを要求する情報を受信する(S96)。地図サーバ6は、消費者端末4に、農家の圃場の位置情報及び農家アカウントが対応付けて出力された地図を含む地図ページの情報を送信し(S97)、処理を終了する。消費者端末4の消費者端末制御部41は、地図サーバ6から、地図ページの情報を受信する(S98)。消費者端末制御部41は、表示部44に、地図ページを表示させ(S99)、処理を終了する。
【0085】
図28は、実施形態3に係るランキング、生産情報、及び施設情報の表示処理の一例を示すフローチャートである。消費者端末制御部41は、入力部35において生産情報及び施設情報が掲載される農家アカウントに係るページへのアクセスの指示、またはランキングが掲載される管理アカウントに係るページへのアクセスを指示の入力があったか否かを判定する(S101)。いずれの指示の入力もない場合(S101:NO)、消費者端末制御部41は、処理をS101に返し、いずれかの指示の入力があるまで待機する。いずれかの指示の入力があった場合(S101:YES)、消費者端末制御部41は、入力された指示が農家アカウントに係るページへのアクセスの指示であるか否かを判定する(S102)。入力された指示が農家アカウントに係るページへのアクセスの指示である場合(S102:YES)、消費者端末制御部41は、SNSサーバ2に、農家アカウントに係るページを要求する情報を送信する(S103)。SNSサーバ2は、消費者端末4から、農家アカウントに係るページを要求する情報を受信する(S104)。SNSサーバ2は、消費者端末4に生産情報及び施設情報が掲載される農家アカウントに係るページを送信する(S105)。消費者端末4の消費者端末制御部41は、SNSサーバ2から、農家アカウントに係るページを受信する(S106)。消費者端末制御部41は、表示部44に、生産情報及び施設情報が記載された農家アカウントに係るページを表示させ(S107)処理を終了する。
【0086】
入力された指示が農家アカウントに係るページへのアクセスの指示でない場合(S102:NO)、すなわち管理アカウントに係るページへのアクセスの指示である場合、消費者端末制御部41は、SNSサーバ2に、管理アカウントに係るページを要求する情報を送信する(S108)。SNSサーバ2は、消費者端末4から、管理アカウントに係るページを要求する情報を受信する(S109)。SNSサーバ2は、消費者端末4にランキングが掲載される農家アカウントに係るページを送信し(S110)、処理を終了する。消費者端末4の消費者端末制御部41は、SNSサーバ2から、管理アカウントに係るページを受信する(S111)。消費者端末制御部41は、表示部44に、ランキングが記載された農家アカウントに係るページを表示させ(S112)、処理を終了する。
【0087】
本実施形態によれば、消費者は、農家の圃場の位置情報に基づき、農家または作物に関する情報を閲覧することが可能である。なお、本実施形態においては地図上に農家の圃場の位置情報が出力されるが、農家が生産した作物を販売する販売店、または作物を調理して提供する店舗の位置情報が地図上に出力されてもよい。
【0088】
(変形例)
上述の各実施形態において、農家の生産情報及び施設情報は、SNSにおける農家アカウントに係るページに掲載されるがこれに限られない。農家の生産情報または施設情報は、情報処理装置1によって管理されるWebサイトのページに掲載されてもよい。この場合、消費者端末4の消費者端末4は、生産情報及び施設情報の表示の指示が入力された場合、情報処理装置1に該Webサイトの農家の生産情報または施設情報が掲載されるページを要求する情報を送信する。
【0089】
上述の各実施形態において、評価のランキングは、SNSにおける管理アカウントに係るページに掲載されるがこれに限られない。評価のランキングは、情報処理装置1によって管理されるWebサイトのページに掲載されてもよい。この場合、消費者端末4の消費者端末4は評価のランキングの表示の指示が入力された場合、情報処理装置1に該Webサイトの評価のランキングが掲載されるページを要求する情報を送信する。
【0090】
上述の各実施形態においては、評価数は、SNSにおける農家アカウントまたは店舗アカウントに対する肯定的な内容の投稿を集計した数であるがこれに限られない。情報処理装置1の制御部11は、SNSサーバ2から取得した評価を示す投稿から、肯定的な単語を抽出し、抽出された単語の個数に基づき、各投稿の評価値を算出してもよい。この場合、評価のランキングは、農家アカウントまたは店舗アカウントに対する評価を示す複数の投稿の評価値の合計値に基づいて作成される。また、制御部11は、SNSサーバ2から取得した投稿をTransformer、またはGPT(Generative Pretrained Transformer)等の自然言語処理を実行する学習モデルに入力し、投稿の評価値を出力してもよい。あるいは、消費者端末4の消費者端末制御部41は、表示部44に、例えば5段階の評価値を入力する評価値欄を含む投稿入力画面を表示させ、入力部45に評価値の入力を受け付けさせてもよい。この場合、情報処理装置1の制御部11は、例えば複数の消費者によって入力された評価値の平均値に基づき、ランキングを作成する。
【0091】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
【符号の説明】
【0092】
1 情報処理装置
11 制御部
12 記憶部
12a 記憶媒体
121 農家情報テーブル
122 生産情報テーブル
123 農家評価テーブル
124 店舗料理テーブル
125 調理作物テーブル
126 店舗評価テーブル
13 通信部
2 SNSサーバ
3 農家端末
31 農家端末制御部
32 記憶部
32a 記憶媒体
33 通信部
34 表示部
35 入力部
4 消費者端末
41 消費者端末制御部
42 記憶部
42b 記憶媒体
43 通信部
44 表示部
45 入力部
46 撮影部
5 店舗端末
51 店舗端末制御部
52 記憶部
52a 記憶媒体
53 通信部
54 表示部
55 入力部
6 地図サーバ
N ネットワーク
P プログラム
Pa アプリケーションプログラム(アプリプログラム)
Pb アプリケーションプログラム(アプリプログラム)
Pc アプリケーションプログラム(アプリプログラム)
図1
図2
図3
図4
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