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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025074133
(43)【公開日】2025-05-13
(54)【発明の名称】遊技場用システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20250502BHJP
【FI】
A63F7/02 328
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2025028788
(22)【出願日】2025-02-26
(62)【分割の表示】P 2021114982の分割
【原出願日】2021-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】金井 崇矩
(72)【発明者】
【氏名】神門 徹也
(72)【発明者】
【氏名】山田 將貴
(72)【発明者】
【氏名】小長野 栄作
(72)【発明者】
【氏名】浅田 稜平
(57)【要約】
【課題】遊技者自らの操作により記録媒体に記録された入金残高の精算及び遊技媒体数の景品交換を連続して行うことができる構成において、精算期限が切れた入金残高がある場合であっても遊技媒体数の景品交換を可能とする。
【解決手段】精算装置8は、入金残高の精算期限が切れた一般カードを投入した場合であっても(S1、S2:YES)、入金残高の精算を行わずに(S3)景品交換処理を実行可能にする(S3、S4:NO、S6:YES、S7~S9)。これにより、遊技者は自身の操作のみで景品交換処理を行うことができ、遊技者の利便性を高めることができる。
【選択図】図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交換処理で交換対象となった景品を遊技者に対して払い出す払出処理を実行可能な景品払出装置を有する遊技場用システムにおいて、
遊技価値の貸与を受けるための入金残高を示す入金情報、及び遊技により獲得した遊技価値を示す遊技価値情報を対応付けて記録可能な記録媒体を遊技者に対して発行する発行手段と、
前記記録媒体に記録された入金情報に基づいて貨幣を払い出す精算処理を実行可能な精算手段と、
当該記録媒体に記録された遊技価値情報に基づいて景品の交換処理を実行可能な景品交換手段と、
前記記録媒体は前記入金残高を精算可能な期間を示す精算期間情報が記録され、
前記記録媒体を受け付けて当該記録媒体に記録された入金情報、遊技価値情報、及び精算期間情報を読み取る記録媒体読取手段と、
前記記録媒体読取手段により読み取られた精算期間情報に基づいて、入金残高を精算可能な精算期間が超過しているか否かを判定する精算期間判定手段と、
前記精算期間判定手段により、前記入金残高の精算期間を超過していないと判定された場合は当該入金残高に対応する入金情報に基づいて貨幣を払い出す一方、前記入金残高の精算期間を超過していると判定された場合は当該入金残高に対応する入金情報に基づいて貨幣を払い出すことを抑制する貨幣払出手段と、
前記記録媒体読取手段により読み取られた遊技価値情報を前記景品交換装置へ送信するための遊技価値情報送信処理を実行する遊技価値情報送信手段と、
前記貨幣払出手段が貨幣の払い出しを抑制している状態である貨幣払出抑制状態において前記遊技価値情報送信処理を制限する遊技価値情報送信処理制限手段と、
前記遊技価値情報送信処理制限手段による前記遊技価値情報送信処理の制限を解除するための解除操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段により遊技者による前記解除操作を受け付けることで前記制限を解除する制限解除手段と、
を備える遊技場用システム。
【請求項2】
前記操作受付手段は、遊技者による前記記録媒体を返却するための返却操作を受け付け、
前記制限解除手段は、前記操作手段により遊技者による前記返却操作が行われることで前記制限を解除し、前記記録媒体を返却する請求項1に記載した遊技場用システム。
【請求項3】
前記操作受付手段は、遊技者による遊技場従業員を呼び出すための呼出操作を受け付ける請求項1又は2に記載した遊技場用システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年遊技場においては、従業員の負担軽減のために遊技者自身に交換操作を行わせる所謂セルフPOSを採用し、カードに記録された遊技媒体の景品交換処理を遊技者自らが実行するようにする遊技場が増えてきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-065788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、このようなセルフPOSに加えカードに記録された入金残高の精算処理も同時にできるようにセルフPOSと精算装置とが一体化された構成も注目されおり、このような構成では精算装置に投入したカードの精算処理を実行したのち、カードの返却を行うことなく景品交換処理を連続して行い、遊技者の利便性を向上させている。
しかしながら、遊技場によってはカードに記録された入金残高の精算処理を可能にする精算期限を設けている遊技場もあり、そういった遊技場では精算期限が切れたカードでは精算処理を行うことができず、遊技者の精算処理と景品交換処理とを連続して実行することができず、その点で改善の必要がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者自らの操作により記録媒体に記録された入金残高の精算及び遊技媒体数の景品交換を連続して行うことができる構成において、精算期限が切れた入金残高がある場合であっても遊技媒体数の景品交換が可能となる遊技場用システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、遊技価値の貸与を受けるための入金残高を示す入金情報(例えば計数貸出ユニット2に入金された入金残高を示す入金情報を特定可能な入金残高情報)、及び遊技により獲得した遊技価値を示す遊技価値情報(例えば当日中に遊技者が獲得した遊技価値を特定可能な獲得価値情報)を対応付けて記録可能な記録媒体(例えば一般カード9)を遊技者に対して発行(例えば遊技機1の返却ボタン31が操作されると、その返却ボタン31の操作に応じてその時点の入金残高や持玉数、入金日を一般カード9のIDに対応付けて記録して発行)する発行手段(例えば計数貸出ユニット2)と、前記記録媒体に記録された入金情報に基づいて貨幣を払い出す精算処理(例えば制御部48、紙幣払出部50、硬貨払出部51)を実行可能な精算手段(例えば精算装置8)と、当該記録媒体に記録された遊技価値情報に基づいて景品の交換処理(例えばS22、S23)を実行可能な景品交換手段(例えばPOS端末7)と、
前記記録媒体は前記入金残高を精算可能な期間を示す精算期間情報(例えば入金日)が記録され、
前記記録媒体を受け付けて当該記録媒体に記録された入金情報、遊技価値情報、及び精算期間情報を読み取る記録媒体読取手段(例えばカードR/W53)と、前記記録媒体読取手段により読み取られた精算期間情報に基づいて、入金残高を精算可能な精算期間(例えば入金日から起算して現金精算及び玉貸が可能な期間)が超過しているか否かを判定する精算期間判定手段(例えばS103)と、前記精算期間判定手段により、前記入金残高の精算期間を超過していないと判定された場合(例えばS103:YES)は当該入金残高に対応する入金情報に基づいて貨幣を払い出す(例えばS104)一方、前記入金残高の精算期間を超過していると判定された場合(例えばS103:NO)は当該入金残高に対応する入金情報に基づいて貨幣を払い出すことを抑制する(例えばS105)貨幣払出手段(例えば制御部48、紙幣払出部50、硬貨払出部51)と、前記記録媒体読取手段により読み取られた遊技価値情報を前記景品交換装置へ送信するための遊技価値情報送信処理(例えばS5)を実行する遊技価値情報送信手段(例えば制御部48)と、前記貨幣払出手段が貨幣の払い出しを抑制している状態である貨幣払出抑制状態(例えばS105)において前記遊技価値情報送信処理を制限する(例えば一般カード9に記録されている持玉に関する情報をPOS端末7に送信することを制限する)遊技価値情報送信処理制限手段(例えば制御部48)と、前記遊技価値情報送信処理制限手段による前記遊技価値情報送信処理の制限を解除(例えば遊技者が入金残高の精算を行わないことを了承)するための解除操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段により遊技者による前記解除操作を受け付けることで前記制限を解除する制限解除手段(例えば制御部48)と、を備える。
【0007】
このような構成によれば、入金残高の精算期限が切れた記録媒体を投入した場合であっても、入金残高の精算を行わずに景品交換処理を実行可能にしたので、遊技者は自身の操作のみで景品交換処理を行うことができ、遊技者の利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態における遊技場用システムの全体構成を概略的に示す図
図2】パチンコ遊技機及び計数貸出ユニットの正面図
図3】計数貸出ユニットの機能ブロック図
図4】景品交換カウンタの斜視図
図5】精算装置の機能ブロック図
図6】POS端末の斜視図
図7】POS端末の機能ブロック図
図8】端玉交換券の正面図
図9】精算装置の待ち受け画面を示す図
図10】精算装置のカード読み取り画面を示す図
図11】精算装置の精算金払出画面を示す図
図12】精算装置の景品交換確認画面を示す図
図13】POS端末の持玉情報送信画面を示す図
図14】POS端末の特殊景品数確認画面を示す図
図15】POS端末の最終確認画面を示す図
図16】現金精算可能な期間及び玉貸可能な期間を示す図
図17】遊技媒体情報送信処理制限手段の動作を示すフローチャート
図18】精算期間判定処理を示すフローチャート
図19】確認画面を示す図
図20】記録媒体返却手段の動作を示すフローチャート
図21】返却報知の表示を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は遊技場用システムの全体構成を概略的に示しており、遊技場用システムは遊技場用システムの一部として構成されている。遊技場内には複数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して計数貸出ユニット2と遊技情報表示装置3とが設置されている。これら遊技機1及び計数貸出ユニット2並びに遊技情報表示装置3は、複数台ずつ中継装置4と接続されている。中継装置4は、LAN5を介して管理装置6と接続されている。
【0010】
管理装置6は、遊技機1、計数貸出ユニット2等の遊技機側の機器から送信される遊技信号を受信することにより、遊技機1毎の遊技データや会員登録された会員遊技者毎の個人データ等を管理する。
詳しい図示は省略するが、遊技場内には例えば数百台の遊技機が設置されており、遊技媒体の貸出単価(貸単価)が異なる複数の遊技機島が形成されている。図1では、遊技媒体としての玉の貸単価が4円の4円パチンコ島と、貸単価が1円の1円パチンコ島とを例示している。
【0011】
遊技者が獲得した遊技価値を特定するためのカードとしては、図3に示す一般記録媒体たる一般カード9(記録媒体)と、会員記録媒体たる会員カード10とがある。一般カード9は、当日限り有効なカードとして不特定多数の遊技者に対し発行される。一般カード9に内蔵されたICチップ9aには、当該カード9を特定可能な一般IDが記録されるとともに、計数貸出ユニット2に入金された入金残高を示す入金情報を特定可能な入金残高情報、及び貸単価毎の持玉数つまり当日中に遊技者が獲得した遊技価値を特定可能な獲得価値情報が記録される。
【0012】
会員カード10は、予め設定されている有効期限(例えば3年間)まで有効なカードであり、予め会員登録した遊技者に対し発行される。会員カード10に対応する持玉数及び貯玉数は、管理装置6の会員口座に貸単価毎に記憶される。会員カード10に内蔵されたICチップ10aには、入金残高情報、及び会員口座の遊技価値を特定可能な情報として当該カード10の会員を特定可能な会員IDが記録される。
【0013】
管理装置6は、図示しないCPUや記憶部を含む制御部、送受信部、モニタ13やプリンタ(図示せず)等の出力部、キーボード14やマウス(図示せず)等の操作部を備え、遊技場内の遊技機側の機器やPOS端末7(景品交換装置、交換景品特定手段、景品情報送信手段、返却報知手段)、精算装置8(記録媒体読取手段、精算期間判定手段、貨幣払出手段、遊技媒体情報送信手段、遊技媒体情報送信処理制限手段、制限解除手段、記録媒体返却手段)等の各種機器の稼動状況を管理したり、各種機器から受信する各種の信号に基づいて遊技者毎の遊技価値の大きさや入金残高等を管理したりする。
【0014】
図2に示す遊技機1はCRパチンコ機であり、盤面15に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル16、上部受皿17、下部受皿18を有するとともに、盤面15に、液晶表示部19、始動口20、大入賞口21を有する。遊技者が操作ハンドル16を操作すると、玉が盤面15に発射され、その玉が始動口20に入賞すると、当該入賞に応じた数の玉を払い出したり、大当たり抽選を行ったりする。大当たり抽選では、液晶表示部19にて所謂特別図柄による図柄変動を実行し、停止表示された図柄が大当たり図柄の場合に大当たりが発生する。大当たりが発生すると、例えば15ラウンド分だけ大入賞口21を開放する。
【0015】
遊技機側の機器からは、遊技者による玉の打ち込みや、始動口20及び大入賞口21への入賞等の遊技の進行に応じて、遊技機1に投入された遊技媒体の数を示すアウト玉数を特定可能なアウト信号、遊技機1から入賞により払い出された遊技媒体の数を示すセーフ玉数を特定可能なセーフ信号、遊技機1で発生した大当たり状態等を特定可能な状態信号等の各種の遊技信号が出力される。
【0016】
計数貸出ユニット2は、現在の運用状態を示す状態表示部22、紙幣が投入される紙幣投入口23、遊技者からの操作入力を受け付けるとともに、入金残高、持玉数及び貯玉数の情報等の各種データを表示するタッチパネル式の液晶表示部24、1単位分(500円相当)の玉を払い出すための払出ボタン25、払い出された玉が通過する払出ノズル26、従業員が携帯するリモコンからの信号を受信(受光)するリモコン受光部27、一般カード9や会員カード10が挿入されるカード挿入口28、遊技機1の下部受皿18に着脱可能に連接された計数受皿29等を有する。計数貸出ユニット2は、遊技機1に設けられている貸出ボタン30及び返却ボタン31の操作を検知可能となっている。
【0017】
図3は、計数貸出ユニット2の機能ブロック図を示している。計数貸出ユニット2は、CPU32a、ROM32b、RAM32c、I/O32dを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部32、この制御部32と接続された周辺部を備えて構成されている。周辺部としては、管理装置6や遊技機1との間で各種の信号や各種の情報を送受信するI/F部33、紙幣投入口23に投入された紙幣の真贋を判定する紙幣処理部34、液晶表示部24、この液晶表示部24上に設けられたタッチパネル35、カード挿入口28に挿入された一般カード9又は会員カード10に記録されている各種の情報を読み取ったり書込んだりするカードR/W36、最大10枚の一般カード9をストック可能なカードストック部37、リモコン受光部27、払出ボタン25、この払出ボタン25が操作されたときに1単位分(例えば500円分)の玉を払出ノズル26から払い出す払出部38、計数受皿29から流入する玉を計数する計数部39等である。
【0018】
計数貸出ユニット2は、以下に示す機能を備えている。
(1)紙幣が紙幣投入口23に投入されると、その投入された紙幣の金額(1000円単位)を記憶するとともに、投入金額(入金残高)を液晶表示部24に表示する。
(2)遊技機1の貸出ボタン30が操作されると、その貸出ボタン30の操作に応じて入金残高の範囲内で1度数(500円)に相当する数の玉を払出部38から払い出す貸出処理を行う。4円パチンコ島に設置されている計数貸出ユニット2であれば125玉を払い出し、1円パチンコ島に設置されている計数貸出ユニット2であれば500玉を払い出す。このとき、遊技機1から計数貸出ユニット2に1度数分の玉を払い出したことを示す信号が送信されるので、液晶表示部24に表示されている入金残高から1度数(500円)を減額するとともに、貸し出した玉数を示す貸出玉数を特定可能な売上信号を管理装置6に送信する。この売上信号は1度数分の玉を払い出す毎に1パルスが送信されるので、管理装置6は、1パルスを500円分の売上額として特定する。
【0019】
(3)遊技機1の下部受皿18から落下した玉が計数受皿29で受けられると、その計数受皿29で受けられた玉が計数部39に流入することで遊技媒体(遊技価値)である玉を計数する計数処理を行い、その計数した持玉数を液晶表示部24に表示する。
(4)払出ボタン25が操作されると、その払出ボタン25の操作に応じて持玉数又は貯玉数(会員カード10の場合)の範囲内で1度数(500円)に相当する数の玉を払出部38から払い出す。
【0020】
(5)遊技機1の返却ボタン31が操作されると、その返却ボタン31の操作に応じてその時点の入金残高や持玉数を一般カード9に記録して発行する。会員カード10がカード挿入口28に挿入されている場合は、入金残高を会員カード10に記録し、暗証番号の入力を条件として持玉数を管理装置6に送信して会員カード10を発行する。一般カード9又は会員カード10を発行すると、一般IDや会員IDとともに、これらのカード9,10に記録した情報(入金残高や持玉数)を特定可能な発行信号を管理装置6に送信することで、管理装置6側でも当該カード9,10に記録した情報を記憶して管理する。カード9,10の何れもカード挿入口28に挿入されていない場合は、カードストック部37にストックしている一般カード9の一枚を繰り出し、カードR/W36により入金残高及び持玉数を記録して発行する。
【0021】
(6)一般カード9がカード挿入口28に挿入されると、一般カード9に記録されている入金残高及び持玉数をカードR/W36により読み出して液晶表示部24に表示する。一般カード9が受け付けられたときは、その一般カード9に記録されている入金残高及び持玉数の範囲内で貸出・返却処理を行う。
【0022】
(7)会員カード10がカード挿入口28に挿入されると、会員カード10に記録されている入金残高をカードR/W36により読み出して液晶表示部24に表示するとともに、暗証番号の入力を条件として管理装置6の会員口座に記憶されている持玉数、貯玉数も表示する。会員カード10が受け付けられたときは、会員カード10に記録されている入金残高、及び会員口座の持玉数や貯玉数の範囲内で貸出・返却処理を行う。
【0023】
さて、一般カード9は遊技者の遊技終了時に回収する必要があるものの、セルフ方式の場合、悪意あるいは不注意により遊技者が一般カード9を持ち帰ってしまい、遊技場側に損失が発生してしまうという事態が発生するおそれがあることから、セルフ方式であっても一般カード9を確実に回収するようにした。尚、会員カード10については、セルフ方式であっても回収する必要がないことから、図示しない従来の精算装置8及びPOS端末7にて精算処理及び景品交換処理を行う。
【0024】
以下、セルフ方式であっても一般カード9を確実に回収可能とする構成について説明する。
遊技場内の一角には図4に示す景品交換カウンタ40が設置されている。この景品交換カウンタ40は一般カード9の精算処理及び景品交換処理を行うためのもので、精算装置8、POS端末7、景品払出装置41(景品払出手段)、端玉景品コーナー42(図1参照)を併設して構成されている。本実施形態の場合、POS端末7及び景品払出装置41は一つの筐体43に収納して一体的に構成されているとともに、筐体43上に端玉景品コーナー42を配置して構成されている。
【0025】
図1に示すようにPOS端末7、精算装置8、景品払出装置41は、LAN5を介して管理装置6と接続されている。また、POS端末7と景品払出装置41とは直接接続され、精算装置8とPOS端末7とは直接接続されている。
まず、精算装置8について説明する。図4に示すように精算装置8には、タッチパネル式の表示部44、カード挿入口45、紙幣返却口46、硬貨返却口47が設けられている。
【0026】
図5に示すように精算装置8は、CPU48a、ROM48b、RAM48c、I/O48dを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部48、この制御部48と接続された表示部44、この表示部44上に配置されたタッチパネル49、紙幣返却口46に紙幣を払い出す紙幣払出部50、硬貨返却口47に硬貨を払い出す硬貨払出部51、精算装置8の状態や異常を報知するための報知ランプ部52、カード挿入口45に挿入された一般カード9から情報を読み取るためのカードR/W53、このカードR/W53に位置する一般カード9を回収するストック部54の他、管理装置6及びPOS端末7との間で各種の信号や各種の情報を送受信するI/F部55を含んで構成されている。
【0027】
精算装置8は、一般カード9がカード挿入口45に挿入されると、挿入された一般カード9に記録されている入金残高をカードR/W53で読み取り、その読み取った入金残高分を表示部44で表示するとともに紙幣や硬貨といった現金で各返却口46,47から返却する精算処理を実行してから、この一般カード9をストック部54に回収する。このとき、挿入された一般カード9に持玉数が記録されている場合は、当該持玉数(遊技媒体数)を示す持玉情報(遊技媒体情報)をPOS端末7に送信する送信処理(遊技媒体情報送信処理)を実行してから回収する。尚、精算装置8は、一般カード9に記録されている入金残高や持玉を取り扱うときは、管理装置6により一般カード9に対応して予め記憶している入金残高や持玉と照合した上で処理するようになっている。
【0028】
次に、POS端末7の構成について、図6及び図7も参照しながら説明する。
図6に示すようにPOS端末7は、本体部56と、この本体部56と通信可能なタッチパネル式の表示部57とから構成されており、表示部57に景品交換を行うために必要な情報を表示するとともに、遊技者によるタッチ操作に応じて所定の景品交換処理を実行する。
【0029】
図7は、POS端末7の機能ブロック図を示している。POS端末7は、CPU58a、ROM58b、RAM58c、I/O58dを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部58、この制御部58と接続された表示部57、この表示部57上に配置されたタッチパネル59の他、管理装置6、精算装置8、景品払出装置41との間で各種の信号や各種の情報を送受信するI/F部60を含んで構成されている。
【0030】
POS端末7は、精算装置8から送信された持玉情報に基づき特殊景品の種類及び数を特定し、景品払出装置41に特殊景品の払出を指示する。景品払出装置41は、本体内の図示しない景品ストック部に複数種類の特殊景品を収納しており、POS端末7からの払出指示に応じて特殊景品を自動的に払い出す。特殊景品はICチップを内蔵した樹脂製カードで、5000円、1000円、200円の3種類がある。景品交換を終えたときに端玉が発生した場合は、図8に示す端玉交換券61を発券する。端玉交換券61には、端玉の単位金額とその数(金額)を示す端玉交換情報、金額の範囲内で選択可能な端玉景品の種別とその数を示すメッセージが印刷されている。
【0031】
次に、遊技者が一般カード9の精算処理及び景品交換処理を希望する場合の操作方法について説明する。遊技者は、まず景品交換カウンタ40を構成する精算装置8へ移動する。精算装置8は、図9に示す待ち受け画面を表示部44に表示している。この待ち受け画面には、一般カード9の挿入を促すメッセージが表示されている。
【0032】
遊技者が一般カード9を精算装置8に挿入すると、精算装置8は、挿入された一般カード9に記録されている入金残高を読み込んで図10のカード読み取り画面を表示する。このカード読み取り画面には、一般カード9から読み込んだ入金残高と精算金額(=入金残高)が表示されているとともに、一般カード9に持玉が記録されている場合は持玉があることを示すメッセージが表示され、さらに「取消」ボタン62、「精算」ボタン63が表示されている。
尚、読み込んだ一般カード9に入金残高が記録されていない場合は、「入金残高がありません」と表示する。
【0033】
遊技者が「精算」ボタン63をタッチ操作すると、精算装置8は、入金残高分の貨幣を遊技者に払い出す精算処理を実行するとともに図11の精算金払出画面を表示する。この精算金払出画面には、入金残高、精算金額、払出金額(=精算金額)が表示されているとともに、精算金の取り忘れを注意するメッセージが表示されている。そして、読み込んだ一般カード9に持玉が記録されていない場合は、一般カード9に記録されている入金残高を0に初期化してからストック部54へ回収する。
【0034】
次に精算装置8は、読み込んだ一般カード9に持玉が記録されている場合は、図12の景品交換確認画面に示すように景品交換を促すメッセージを表示するとともに、「取消」ボタン62、「景品交換」ボタン64を表示する。
遊技者が「景品交換」ボタン64をタッチ操作した場合は、一般カード9から持玉数を読み込んでPOS端末7に送信する送信処理を実行するとともに、一般カード9に記録されている入金残高と持玉数を0に初期化してからストック部54へ回収する。そして、図13の持玉情報送信画面に示すようにPOS端末7での操作を促すメッセージを表示する。尚、図13の持玉情報送信画面は10秒で自動消去し、図9の待ち受け画面を表示する。
【0035】
上述したように精算装置8にて精算処理を終了した遊技者が景品交換を継続して実行する場合は、POS端末7に移動する。POS端末7は、精算装置8から送信された持玉情報に基づいて図14の特殊景品数確認画面を表示する。この特殊景品数確認画面には、確認操作を促すメッセージ、玉の単価、持玉及び端玉を示す持玉・端玉情報、交換可能な各特殊景品の数を示す特殊景品情報、「係員呼出」ボタン65、「確認」ボタン66が表示されている。
【0036】
特殊景品大は5000円、特殊景品中は1000円、特殊景品小は200円に相当する。特殊景品数の算出例としては、例えば、4円パチンコ=1915玉(7660円)=1250玉×1+250玉×2+50玉×3+15玉=特殊景品大(5000円)×1+特殊景品中(1000円)×2+特殊景品小(200円)×3+端玉(60円)となる。
【0037】
遊技者が「確認」ボタン66を押下げた場合は、POS端末7は、図15の最終確認画面を表示する。この最終確認画面には、確定することを促すメッセージ、交換可能な各特殊景品と各端玉景品の数を示す景品情報が表示されているとともに、「確認」ボタン66に代えて「確定」ボタン67が表示されている。
【0038】
遊技者が「確定」ボタン67をタッチ操作すると、POS端末7は、景品払出装置41に景品情報を送信する景品情報送信処理を実行する。景品払出装置41は、POS端末7から送信された景品情報に基づいて交換処理で交換対象となった特殊景品を対応する数だけ遊技者に対して払い出す景品払出処理を実行するとともに、端玉が有る場合は図7の端玉交換券61を発行する。
【0039】
遊技者は、端玉交換券61を受け取ったときは端玉景品コーナー42へ移動し、端玉交換券61に記録されている内容に対応した所望の端玉景品を選ぶ。端玉景品コーナー42は無人であり、交換可能な範囲内で遊技者が自由に景品を選んで持ち帰ることができる。端玉景品は雑貨品や菓子類などで、金額別に陳列棚(A~E)が区分されている。端玉景品の区分としては、Aは100円一般景品、Bは50円一般景品、Cは10円一般景品、Dは5円一般景品、Eは1円一般景品である。
以上のようにして、遊技者は、精算装置8にて入金残高を精算したり、POS端末7にて獲得した持玉を特殊景品に交換したり、端玉景品コーナー42にて端玉を端玉景品に交換したりすることができる。
【0040】
ところで、多くの遊技場では、一般カード9に記録されている入金残高に対して、現金精算が可能な期間や玉貸が可能な期間等(精算期間情報)を定めており、現金を入金した当日に限り現金精算を可能としている遊技場が多くある。現金精算が可能な期間は管理装置6により予め設定できる。例えば一般カード9に入金日を記録しておき、入金日から起算して現金精算及び玉貸が可能な期間を何日にするかを設定しておくことで、現金精算可能な期間及び玉貸可能な期間を設定することができる。
【0041】
図16に示す例では、入金日から起算して現金精算が可能な期間は1日、玉貸が可能な期間は7日に設定している。一般カード9に入金残高が記録されているものの入金当日に現金精算が行われなかった場合でも、翌日以降玉貸は可能となるが現金精算ができなくなる。このため、精算期限が切れた一般カード9では精算処理を行うことができなくなることから、景品交換処理を連続して実行できなくなる。
【0042】
このような事情から、本実施形態では、精算期限が切れた一般カード9であっても景品交換処理を実行可能とした。
即ち、精算装置8は、一般カード9が挿入された場合に、一般カード9に記録されている入金残高が精算期間を超過している場合、貨幣の払い出しを制限し、さらに遊技媒体情報送信処理制限手段により一般カード9に記録されている持玉に関する情報をPOS端末7に送信することを制限する。一方、制限解除手段により遊技者が入金残高の精算を行わないことを了承した場合、景品交換を実行するために持玉情報がPOS端末7に送信される。このように遊技媒体情報送信処理制限手段及び制限解除手段を設けることにより、精算期限が切れた一般カード9であっても景品交換処理を実行可能となる。
【0043】
具体的には、図17に示すように遊技媒体情報送信処理制限手段は、精算期間が超過しているか否かを判定する精算期間判定処理を実行する(S1)。
図18に示すように精算期間判定処理では、挿入された一般カード9に記録されている入金情報を取得する記録媒体読み取りを実行し(S101)、入金情報を取得する(S102)。次に、取得した入金情報に対応する入金残高が精算期間内であるか否かを判定(精算期間判定手段)する(S103)。精算期間内である場合(S103:YES)、入金残高に対応する貨幣の払い出しを実行する(S104)。精算期間を超過している場合(S103:NO)、貨幣の払い出しを抑制する貨幣払出抑制状態とする(S105)。
【0044】
図17に戻って精算装置8は、上述した精算期間判定処理により精算期間が超過していると判定した場合(S2:YES)、一般カード9に記録されている持玉情報(遊技媒体情報)をPOS端末7に送信する遊技媒体情報送信処理を制限する(S3)。これにより、持玉情報に基づいた景品交換が行われることはない。
このとき、精算装置8の表示部44では、図19に示す確認画面が表示される。確認画面では、精算期間が過ぎて残高精算できないことと、景品交換を継続するかを確認するメッセージに加えて、タッチパネルにより操作可能な「はい」ボタン68、「いいえ」ボタン69、「係員呼出」ボタン70が表示される。
【0045】
遊技者が「はい」ボタン68をタッチ操作すると制限解除を受け付け(制限解除手段が制限解除を受け付けた場合)(S4:YES)、一般カード9に記録されている持玉情報(遊技媒体情報)をPOS端末7に送信する(S5)。これにより、POS端末7において持玉情報に基づく景品交換が可能となる。「いいえ」ボタン69をタッチ操作した場合(制限解除手段が制限解除を受け付けない場合)、「係員呼出」ボタン70をタッチ操作されていないことを確認してから(S6:NO)、制限を解除して精算装置8による処理を終了するために一般カード9(記録媒体)を返却する(S10)。
【0046】
一方、遊技者が「係員呼出」ボタン70をタッチ操作した場合は(S6:YES)、係員(遊技場従業員)を呼び出すことができる。呼び出された係員が精算装置8で所定の制限解除操作を行うと、制限解除操作を受け付け(S7)、入金残高に対応する貨幣を払い出す(S8)。これにより、精算期間を超過した入金残高がある場合でも残高の精算を行うことが可能となる。入金残高を精算したのち、一般カード9に記録されている持玉情報をPOS端末7に送信する(S9)。これにより、遊技者は続けて景品交換処理を行うことができる。
なお、遊技場のセキュリティを考慮して、従業員による制限解除操作が行われたことを報知する画面を管理装置6に表示するように構成してもよい。
【0047】
さて、精算期間が超過した状態で入金残高が記録されている一般カード9に対して景品交換を可能とした場合、景品交換により景品の払出処理が実行されたときは、入金残高が記録された一般カード9を遊技者に返却する必要があることから、記録媒体返却手段を設けるようにした。
【0048】
図20に示すように記録媒体返却手段は、精算装置8からPOS端末7へ持玉情報が送信されると(S21)、POS端末7が持玉情報に対応する景品を特定し(S22)。POS端末7が特定した景品に関する景品情報を景品払出装置に送信する(S23)。景品払出装置が景品情報を受信すると、景品情報に対応する景品の払い出し処理を行う(S24)。景品が払い出されると、一般カード9に記録されている持玉情報(遊技媒体情報)を更新し(S25)、精算装置8から入金残高が記録されている一般カード9を返却(記録媒体返却処理)する。
【0049】
以上のようにして、遊技者に一般カード9を返却することができるものの、遊技者が一般カード9の返却に気付かない場合は、そのまま帰宅してしまうことが想定される。そこで、図21に示すようにPOS端末7の表示部において返却報知を表示する返却報知手段を設けるようにした。
即ち、返却報知手段は、返却報知として、一般カード9の取り忘れを注意するメッセージを表示する。これにより、遊技者が一般カード9の取り忘れてしまうことを確実に防止することができる。
なお、返却報知手段としては、表示部における表示に加え又は替えて音声による報知を行う構成でもよい。この場合、POS端末7は音声を出力する出力部を備えるように構成する。
【0050】
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
精算装置8は、入金残高の精算期限が切れた一般カード9を投入した場合であっても、入金残高の精算を行わずに景品交換処理を実行可能としたので、遊技者は自身の操作のみで景品交換処理を行うことができ、遊技者の利便性を高めることができる。
景品交換処理の実行後に入金残高のある一般カード9を遊技者に返却するようにしたので、再度遊技者は入金のある一般カード9により遊技機で遊技を行うことができ、遊技者の利便性を高めることができる。
【0051】
景品交換処理の実行後に入金残高のある一般カード9を遊技者に返却する際に遊技者に返却する旨を報知するようにしたので、遊技者の一般カード9取り忘れを未然に防ぐことができ、遊技者の利便性を高めることができる。
入金残高の精算期限が切れた一般カード9を投入した場合であっても、従業員による操作により残高精算を実行可能にしたので、遊技者の要求に応えることができ、遊技者の利便性を高めることができる。
【0052】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張したり、各変形例を上記実施形態と組み合せたり、各変形例を組み合わせることができる。
入金残高の精算期間については、本実施形態に限定されるこことなく、遊技場管理者によって任意に設定できるようにしてもよい。例えば、精算期間を7日、玉貸可能期間を30日に設定してもよい。また、玉貸可能期間を超過した場合は、玉貸を制限し遊技場従業員の操作により営業当日に限定して玉貸を可能にする構成にしてもよい。
【0053】
精算期間を超過した一般カード9が挿入された場合は、精算装置8からPOS端末7への遊技媒体情報送信を制限し、精算装置8で遊技者により制限を解除するようにしたが、遊技者による制限の解除を受け付けることなく、遊技媒体情報をPOS端末7に送信する構成にしてもよい。その場合であっても、景品交換処理終了時は記録媒体を返却し、返却報知を行うようにする。
POS端末7において返却報知手段が実行されている際に、精算装置8でも同様の報知を行う構成にしてもよい。その場合、精算装置8における表示部での報知や報知ランプ部での報知を行うようにしてもよい。
【0054】
入金残高情報、持玉情報をカードに直接記録するようにしているが、例えばカードIDに紐づけて管理装置で記録し、都度管理装置から読み出すようにしてもよい。
精算期間情報を貨幣の入金日としているが、入金日以外に入金からの経過日数を精算期間情報としてもよい。
(制限解除操作について)遊技場側において精算期間を超過したカードの入金残高の精算を許容しないように予め設定可能にしてもよい。その場合は「係員呼出」ボタン70を表示しない又は非活性としてもよい。また、従業員の制限解除操作により、貨幣の払い出しを行わず持玉情報をPOS端末に送信するようにしてもよい。
【0055】
精算装置8では、入金残高が存在するときは必ず精算処理を行うようにしたが、遊技者による選択(選択手段)に応じて精算処理を行わず、持玉情報をPOS端末7に送信処理することで景品交換のみを行えるように構成してもよい。この場合、景品交換処理に応じて一般カード9に記録された持玉情報を更新する必要があるため、POS端末7から景品交換処理終了時の持玉情報を受信し、一般カード9の持玉情報を書き換えて一般カード9を返却するように構成する。
【0056】
精算装置8で会員カード10を受け付け可能とし、精算処理及び景品交換処理を実行可能としてもよい。この場合、会員カード10は入金残高及び持玉数の有無に関係なく必ず遊技者へ返却する構成となる。
従来と同様、従業員の操作による景品交換カウンタを別途設けるようにしてもよい。
精算装置8、POS端末7、景品払出装置41を一つの筐体に収容し、一体的に構成してもよい。
【0057】
端玉景品はいわゆるバイキング方式で遊技者自らが好みの景品を自由に持ち帰るようにしたが、従業員が遊技者の希望に応じて手渡すようにしてもよい。
景品の種類を特殊景品と端玉景品の2種類のみとしたが、端玉景品とは別の景品を用意してもよい。
特殊景品の種類は本実施形態に限定されず、どのような形態・金額であってもよい。また、端玉景品の種類も同様に、どのような形態・金額の景品であってもよい。
端玉景品についても特殊景品と同様に自動で払い出す景品払出装置を設置してもよい。
【0058】
遊技媒体の貸出単価は、規則で定められた範囲内で遊技場側が任意に設定することができる。また、貸出単価は2種類に限らず3種類以上であってもよい。
入賞に応じて実際の遊技媒体を払い出すタイプの遊技機を例示したが、遊技媒体を払い出す代わりに得点を付与するタイプの封入式遊技機であってもよい。
遊技機としてパチンコ遊技機を例示したが、スロットマシンであってもよい。また、遊技媒体として玉を例示したが、メダルであってもよい。
【符号の説明】
【0059】
図面中、7はPOS端末(景品交換装置、交換景品特定手段、景品情報送信手段、返却報知手段)、8は精算装置(記録媒体読取手段、精算期間判定手段、貨幣払出手段、遊技媒体情報送信手段、遊技媒体情報送信処理制限手段、制限解除手段、記録媒体返却手段)、9は一般カード(記録媒体)である。
図1
図2
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図4
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