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特開2025-7420計測装置、計測方法、及び計測プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007420
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】計測装置、計測方法、及び計測プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0203 20230101AFI20250109BHJP
【FI】
G06Q30/0203
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108803
(22)【出願日】2023-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】517238798
【氏名又は名称】Cinarra Systems Japan株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】細谷 正人
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB02
5L049BB02
(57)【要約】
【課題】特定の店舗の来店者の行動を適切に解析することを課題とする。
【解決手段】計測装置は、複数の店舗それぞれに来店した各ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する収集部と、収集部によって収集された情報に基づき、複数の店舗に含まれる第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に、複数の店舗に含まれる第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する計測部と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の店舗それぞれに来店した各ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する収集部と、
前記収集部によって収集された情報に基づき、前記複数の店舗に含まれる第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に、前記複数の店舗に含まれる第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する計測部と、
を有することを特徴とする計測装置。
【請求項2】
前記収集部は、前記第一の店舗に関するWeb広告を閲覧したユーザが所有する通信端末に関する情報をさらに収集し、
前記計測部は、前記収集部によって収集された情報に基づき、前記第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に、前記Web広告を閲覧し、かつ、前記第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する
ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
【請求項3】
前記収集部は、前記第一の店舗に関するWebサイトを閲覧したユーザが所有する通信端末に関する情報をさらに収集し、
前記計測部は、前記収集部によって収集された情報に基づき、前記第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に、前記Webサイトを閲覧し、かつ、前記第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する
ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
【請求項4】
前記計測部は、前記第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に、複数の前記第二の店舗で構成されるグループの中の、少なくともいずれか一つの店舗に来店したユーザの人数を計測する
ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
【請求項5】
前記収集部は、前記複数の店舗それぞれに設置された通信装置と無線通信が行われた通信端末に関する情報を収集する
ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
【請求項6】
計測装置で実行される計測方法であって、
複数の店舗それぞれに来店した各ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する収集工程と、
前記収集工程によって収集された情報に基づき、前記複数の店舗に含まれる第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に、前記複数の店舗に含まれる第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する計測工程と、
を含むことを特徴とする計測方法。
【請求項7】
複数の店舗それぞれに来店した各ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する収集手順と、
前記収集手順によって収集された情報に基づき、前記複数の店舗に含まれる第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に、前記複数の店舗に含まれる第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する計測手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする計測プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計測装置、計測方法、及び計測プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、多くの企業は、自社の経営戦略の策定のために、消費者の動向に関する解析情報を求める。企業は、消費者の動向を解析することにより、キャンペーン等の広告効果や、顧客の趣味嗜好を把握し、既存顧客および新規顧客等に対して有効なマーケティングを実施することができる。
【0003】
顧客の動向の解析は多種多様であり、解析目的に応じて必要となる顧客情報や解析方法が異なる。顧客の動向の解析の一つとして、顧客の購買履歴を使用して、顧客の趣味嗜好を解析する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-136410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、顧客の過去の購買履歴を使用して顧客の行動履歴を解析するにとどまり、特定の店舗の来店者の行動を適切に解析できているとは言い難い。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る計測装置は、複数の店舗それぞれに来店した各ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する収集部と、収集部によって収集された情報に基づき、複数の店舗に含まれる第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に、複数の店舗に含まれる第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する計測部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、特定の店舗の来店者の行動を適切に解析することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る計測システムを示す図である。
図2図2は、実施形態に係る計測処理の対象となるユーザの行動の具体例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る計測装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る計測装置に記憶される情報の具体例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る計測装置に記憶される情報の具体例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る計測装置に記憶される情報の具体例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る計測方法の具体例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る計測方法の具体例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る計測方法の具体例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る計測結果の別例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る計測処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る計測装置、計測方法、及び計測プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る計測装置、計測方法、及び計測プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.はじめに〕
近年、自社の顧客の属性や購買履歴を解析して顧客への理解を深めることにより、自社の顧客層やニーズに合わせた経営戦略を立てる企業が増加している。企業が顧客分析をするにあたって、顧客の行動履歴を把握することは重要であり、例えば、顧客の広告の閲覧履歴から広告効果を解析することができる。また、顧客分析において、顧客の競合他社への関心も重要であり、新規顧客の獲得や既存顧客の引き留め等に関わる情報であると考えられる。
【0011】
そのため、自社の顧客について、自社の店舗の来店前後の行動や競合他社への興味関心を解析することが求められるが、従来の技術では、顧客の購買履歴を参照するにとどまり、顧客が来店前に訪れた場所や、閲覧した広告等の情報を解析することができず、顧客の行動を適切に解析できているとは言い難い。
【0012】
そこで、本実施形態に係る計測装置は、特定の店舗の来店者の行動を適切に解析することを目的とする。計測装置は、具体的には、特定の店舗の来店客について、来店前の広告等の閲覧の有無と、来店前後の所定期間内における他の店舗の来店の有無とにより、特定の店舗の来店者数を区別して計測する処理を行う。これにより、計測装置10は、特定の店舗の来店者について、来店時から所定期間前または所定期間後までに行った行動を解析することができる。
【0013】
〔2.全体構成〕
ここで、図1を参照し、本実施形態に係る計測装置を含む計測システムについて説明する。図1は、実施形態に係る計測システムを示す図である。図1の例に示す計測システムは、計測装置10と店舗に設置される第一の通信装置20と別の店舗に設置される第二の通信装置30とがネットワークNを介して接続される。
【0014】
なお、ネットワークNには、インターネットなど様々な通信網を採用することができる。また、図1に示した店舗は、カーディーラー、スーパー、百貨店など様々な店舗を採用することができる。また、店舗の数は、一例であり、任意に設定変更することができる。また、1つの店舗には複数の通信装置が設置されていてもよい。
【0015】
第一の通信装置20は、通信端末Aおよび通信端末Bと接続される。この第一の通信装置20は、一定範囲内でユーザが所有する通信端末と無線通信を行う通信装置の一例であり、例えば、通信端末とネットワークNとを接続する無線ルーター装置である。例えば、第一の通信装置は、店舗「CARS<X>」に設置され、「CARS<X>」に来店したユーザAが所有する「通信端末A」およびユーザBが所有する「通信端末B」とそれぞれ接続し、各通信端末の情報を記憶する。
【0016】
第二の通信装置30は、通信端末Aと接続される。この第二の通信装置30は、第一の通信装置20と同様に、一定範囲内でユーザが所有する通信端末と無線通信を行う通信装置の一例であり、例えば、通信端末とネットワークNとを接続する無線ルーター装置である。例えば、第二の通信装置30は、店舗「CARS<Y>」に設置され、「CARS<Y>」に来店したユーザBが所有する「通信端末B」と接続し、通信端末の情報を記憶する。
【0017】
なお、第一の通信装置20および第二の通信装置30が行う無線通信の種類には、例えば、Wi-FiやBluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)がある。
【0018】
計測装置10は、ネットワークNを介して、第一の通信装置20または第二の通信装置30と情報の送受信を行い、それぞれの通信装置と接続された通信端末に関する情報を記憶するコンピュータである。
【0019】
このような計測装置10は、キャンペーンや店舗などのWeb広告を見て来店したユーザ、キャンペーンや店舗などのWebサイトを見て来店したユーザ、Web広告もWebサイトも見ずに来店したユーザなど、特定の店舗に来店したユーザの来店前後の行動履歴を集計することで、キャンペーンなどがどの程度ユーザに影響を与えたか把握できる情報を提供する。
【0020】
具体的には、計測装置10は、複数の店舗それぞれに来店した各ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集し、収集された情報に基づき、複数の店舗に含まれる第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に、複数の店舗に含まれる第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する。
【0021】
例えば、計測装置10は、「CARS<X>」に設置された第一の通信装置20から、「CARS<X>」に来店した各ユーザが所有する「通信端末A」と「通信端末B」との情報を収集し、同様に、「CARS<Y>」に設置された第二の通信装置30から、「CARS<Y>」に来店したユーザが所有する「通信端末A」の情報を収集する。
【0022】
その後、計測装置10は、「CARS<X>」が第一の店舗と設定された場合に、「CARS<X>」来店時から所定期間内に、第二の店舗である「CARS<Y>」に来店したユーザの人数を計測する。例えば、計測装置10は、図1の例において、「通信端末A」を所有するユーザが「CARS<X>」来店時から、所定期間内である20日後に、「CARS<Y>」に来店しているため、計測人数に「+1」を計測する。
【0023】
上述したように、計測装置10は、第一の店舗に来店したユーザについて、来店前後の所定期間内における他の店舗への来店の有無を特定することで、特定の店舗の来店者の行動を適切に解析することができる。
【0024】
ここで、来店者の行動の一例について説明する。図2は、実施形態に係る計測処理の対象となるユーザの行動の具体例を示す図である。図2の例では、自動車の広告を閲覧した後、異なる2店舗のカーディーラーに来店したユーザA(通信端末A)の行動が示されている。
【0025】
具体的には、ユーザAは、まず、ユーザAが所有する通信端末Aで、「CARS<Y>」の広告を閲覧する。その後、ユーザAは、広告閲覧時から10日後に「CARS<X>」の店舗に来店する。そして、ユーザAは、「CARS<X>」来店時から10日後に「CARS<Y>」の店舗に来店する。
【0026】
この例の場合、計測装置10は、第一の店舗が「CARS<Y>」である場合に、「CARS<Y>」来店時から30日前まで(所定期間内)に「CARS<Y>」の広告を閲覧し、かつ、第二の店舗である「CARS<X>」の店舗に来店していると判断する。その結果、計測装置10は、広告閲覧者であり、かつ、第二の店舗に来店したユーザであるとして、ユーザAを対応する集計表に計測する。
【0027】
ここで、上述の説明では、第一の店舗に来店する前に第二の店舗を来店したユーザを計測する例を示したが、これに限られるものではなく、計測装置10は、第一の店舗に来店した後に第二の店舗を来店したユーザを同様の処理で計測することができる。また、上述の第二の店舗は、例えば、外部から設定された任意の店舗であり、特定の店舗とすることができ、後述するように複数の店舗からなるグループとすることもできる。さらに、第一の店舗と第二の店舗の関係は、例えば、親会社と子会社の関係でもよいし、競合他社の関係であってもよい。
【0028】
また、図1の例では、それぞれの店舗に来店した各ユーザが所有する通信端末を、第一の通信装置20または第二の通信装置30との通信の有無により判断したが、当該判断方法に限られるものではなく、例えば、GPS(Global Positioning System)を含むGNSS(Global Navigation Satellite System)測位技術により、それぞれの店舗に来店したユーザが所有する通信端末の判断を行ってもよい。なお、GNSS測位技術を活用する場合には、第一の通信装置20および第二の通信装置30を設置しなくてもよい。
【0029】
〔3.計測装置10の構成〕
次に、図1に示した計測装置10の構成を説明する。図3は、実施形態に係る計測装置の構成例を示す図である。図3に示すように、実施形態に係る計測装置10は、通信部11と、制御部12と、記憶部13とを有する。
【0030】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。例えば、通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して第一の通信装置20や第二の通信装置30等と情報の送受信を行う。
【0031】
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部13は、制御部12による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、収集情報記憶部13aと、グループ情報記憶部13bと、計測結果記憶部13cとを記憶する。
【0032】
収集情報記憶部13aは、後述する収集部12aによって収集された、複数の店舗それぞれに来店した各ユーザが所有する通信端末や、第一の店舗に関するWeb広告またはWebサイトを閲覧した通信端末についての情報を記憶する。
【0033】
ここで、収集情報記憶部13aに記憶されるデータについて説明する。図4は、実施形態に係る計測装置に記憶される情報の具体例を示す図である。図4の例は、複数の店舗の一つである「CARS<X>」に設置された第一の通信装置20と接続された通信端末に関する情報が示されている。
【0034】
具体的には、収集情報記憶部13aは、第一の通信装置20と接続があった通信端末について、通信端末の固有情報と電波強度と接続時間とを、接続日時ごとに記憶する。ここで、通信端末の固有情報は、通信端末のシリアル番号や、当該通信端末にインストールされている外部のアプリケーションに設定された個人ID等の通信端末を特定できる情報を記憶する。また、電波強度は、通信端末と通信装置とのWi-Fi接続等の電波強度を記憶し、接続時間は、通信端末と通信装置との接続時間を記憶する。収集情報記憶部13aは、例えば、「CARS<X>」に設置された第一の通信装置20と接続日時「6/15 10:00 01」に接続された通信端末について、「通信端末のシリアル番号:○○○○○○」と、「電波強度:-60dbm」と、「接続時間:45m」とを記憶する。
【0035】
グループ情報記憶部13bは、複数の店舗で構成されるグループに関する情報について記憶する。ここで、グループ情報記憶部13bに記憶されるデータについて説明する。図5は、実施形態に係る計測装置に記憶される情報の具体例を示す図である。図5の例は、各店舗の商品の内容に応じてグルーピングした情報が示されている。ここで、グループ情報記憶部13bは、例えば、グループ名と店舗情報との項目により構成される。グループ名は、各店舗を分類する際の分類基準を記憶し、例えば、店舗の販売商品の内容(国産車のみ、外国車のみ)や、店舗の住所(東京23区内)等によって任意に設定された情報を記憶する。また、店舗情報は、上述のグループ名の内容を満たすように選択された店舗の店舗名や店舗ID等を記憶する。
【0036】
例えば、グループ情報記憶部13bは、グループ名が「国産車のみ」のグループに、商品が国産車のみの店舗である「CARS<A>」、「CARS<B>」、「CARS<X>」・・・の情報を紐づけて記憶し、同様に、「外国車のみ」のグループには、商品が外国車のみの店舗の情報を紐づけて記憶する。つまり、グループ情報記憶部13bは、グループ名の内容に応じて、その内容を満たす店舗をグループ名と紐づけて記憶する。
【0037】
計測結果記憶部13cは、後述する計測部12bによって計測された情報について記憶する。ここで、計測結果記憶部13cに記憶されるデータについて説明する。図6は、実施形態に係る計測装置に記憶される情報の具体例を示す図である。ここで、計測結果記憶部13cは、例えば、行動パターンと、広告(サイト)閲覧数と、自店舗来店数と、割合(%)との項目により構成される。行動パターンは、計測対象のユーザの行動履歴を記憶し、例えば、他店舗に来店したか否かを示す情報を記憶する。また、広告(サイト)閲覧数は、例えば、予め設定された期間内に、特定の広告(サイト)が閲覧された回数を記憶し、自店舗来店数は、例えば、予め設定された期間内に、自店舗に来店し、かつ、対応する行動パターンを満たすユーザの人数を記憶する。また、割合(%)は、「自店舗来店数/広告(サイト)閲覧数」により算出された値を記憶する。
【0038】
なお、上述の説明における「広告閲覧数」および「サイト閲覧数」、「自店舗来店数」は、それぞれユニークユーザ数を示す。ここで、ユニークユーザ数とは、ウェブサイトのアクセス量を判断する基準であり、一定期間内に特定のサイトに訪れたユーザ数を示すが、同一のユーザが複数回訪問してもユニークユーザ数は1回分のみ計測される。つまり、「広告閲覧数」および「サイト閲覧数」は、それぞれ「Web広告を一回でも閲覧した人数」と「Webサイトを一回でも閲覧した人数」を示す。また、本実施形態に係る計測装置10は、ウェブサイトのアクセス量の他に、店舗の来店者数についてもユニークユーザ数を適用している。つまり、「自店舗来店数」は、「自店舗に1回でも来店した人数」を示す。
【0039】
図6の例では、3つの集計方法による集計結果(1)~(3)がそれぞれ示されている。以下では、(1)~(3)の集計結果について順に説明する。なお、図6(1)~(3)の例において、第一の店舗を「自店舗」と表現し、第二の店舗を「他店舗」と表現する。
【0040】
図6(1)の集計結果は、自店舗来店時から所定期間内にWeb広告を閲覧した来店者(以下、Real Sight:RSとも表現する)について、所定期間内に他店舗を来店したか否かで区別して集計を行う例を示している。なお、上述のRSは、自店舗来店時から所定期間内に特定の広告配信システムから配信したWeb広告を閲覧した来店者(Real People:RP)を含むものとする。具体的には、「行動パターン:他店舗来店あり」について、「広告閲覧数:14100」、「自店舗来店数:42」であり、その割合(自店舗来店数/広告閲覧数)が、「割合(%):0.30」であることが示されている。一方で、「行動パターン:他店舗来店なし」について、「広告閲覧数:14100」、「自店舗来店数:55」、「割合(%):0.39」であることが示されている。
【0041】
図6(2)の集計結果は、自店舗来店時から所定期間内にWebサイトを閲覧した来店者(以下、Vital Sight:VSとも表現する)について、所定期間内に他店舗を来店したか否かで区別して集計を行う例を示している。具体的には、「行動パターン:他店舗来店あり」について、「サイト閲覧数:10000」、「自店舗来店数:82」、「割合(%):8.2」であることが示されている。一方で、「行動パターン:他店舗来店なし」について、「サイト閲覧数:10000」、「自店舗来店数:68」、「割合(%):6.8」であることが示されている。
【0042】
図6(3)の集計結果は、Web広告およびWebサイトを閲覧せずに自店舗に来店した来店者(以下、Venue Vitalics:VVとも表現する)について、所定期間内に他店舗を来店したか否かで区別して集計を行う例を示している。具体的には、「行動パターン:他店舗来店あり」について、「自店舗来店数:72」であることが示されている。一方で、「行動パターン:他店舗来店なし」について、「自店舗来店数:154」であることが示されている。
【0043】
図3の説明に戻る。制御部12は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、計測装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。制御部12は、収集部12aと計測部12bとを有する。
【0044】
収集部12aは、複数の店舗それぞれに来店した各ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する。例えば、収集部12aは、各店舗に設置された通信装置と通信が行われた通信端末や、通信端末にインストールされている外部のアプリケーションが上述のGNSS測位技術により取得した通信端末の位置情報を利用することにより、通信端末のユーザが店舗に来店したことを判断する。
【0045】
そして、収集部12aは、例えば、店舗に来店したと判断したユーザが所有する通信端末のシリアル番号や、当該通信端末にインストールされている外部のアプリケーションに設定された個人ID等の通信端末を特定できる情報、通信端末と通信装置とのWi-Fi接続等の電波強度、通信端末と通信装置との接続時間等の情報について通信装置または当該通信端末から取得し、収集情報記憶部13aに格納する。
【0046】
なお、収集部12aは、各店舗に設置された通信装置と接続された通信端末の情報を収集する場合には、例えば、店舗内外の任意の場所に設置された通信装置と、Wi-FiやBluetooth等の無線通信が行われた通信端末を、店舗内に存在する通信端末と判断して、シリアル番号等の通信端末を特定できる情報や、無線通信の電波強度、無線通信の接続時間等の情報について通信装置から取得し、収集情報記憶部13aに格納する。
【0047】
また、収集部12aは、第一の店舗に関するWeb広告やWebサイトを閲覧したユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する。例えば、収集部12aは、第一の店舗の商品のWeb広告が表示されたページや、第一の店舗を紹介するWebサイト、第一の店舗のホームページ、または、第一の店舗を運営する企業のホームページ等に設置されたタグ等によって、当該Web広告またはWebサイトを閲覧した通信端末のシリアル番号等の、通信端末を特定することができる情報を収集し、収集情報記憶部13aに格納する。
【0048】
なお、本実施形態におけるWeb広告は、検索エンジンやSNS上に表示される広告を指し、Webサイトは、特定の商品または店舗の広告として作成されたホームページを指す。
【0049】
計測部12bは、複数の店舗に含まれる第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に、複数の店舗に含まれる第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する。例えば、計測部12bは、収集情報記憶部13aに記憶された情報を参照し、第一の店舗に来店したと判断したユーザが所有する通信端末のうち、所定期間内に、第二の店舗に来店したと判断したユーザが所有する通信端末の台数を計測する。より具体的には、計測部12bは、例えば、第一の店舗に紐づけられた通信端末の情報と、第二の店舗に紐づけられた通信端末の情報とを、所定期間内において突合させることにより、第一の店舗と第二の店舗との両方に紐づけられた通信端末の台数を計測する処理を行う。
【0050】
ここで、所定期間は、第一の店舗の来店時を基準として、一定期間前まで、および、一定期間後までを指し、一定期間前までと一定期間後までのどちらの期間とすることもできる。つまり、所定期間が30日と設定された場合には、計測装置10は、第一の店舗来店日から30日前までと、第一の店舗来店日から30日後までの計60日間に第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する。
【0051】
また、所定期間は、例えば、計測結果を求める利用者が予め設定した任意の期間でもよいし、第一の店舗の商品等の情報に応じて計測装置10が決定する期間でもよい。さらに、所定期間は、1日や1週間といった短期間でもよいし、1年といった長期間でもよい。
【0052】
そして、第二の店舗には、例えば、解析が希望される特定の店舗が外部から設定される。例えば、「CARS<X>」が第一の店舗と、「CARS<Y>」が第二の店舗と設定された場合には、計測部12bは、「CARS<X>」に来店したと判断したユーザが所有する通信端末のうち、所定期間内に、「CARS<Y>」に来店したと判断したユーザが所有する通信端末の台数を計測する。
【0053】
計測部12bは、第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に、複数の第二の店舗で構成されるグループの中の、少なくともいずれか一つの店舗に来店したユーザの人数を計測することができる。例えば、計測部12bは、グループ情報記憶部13bに記憶された情報を参照し、第一の店舗来店時から所定期間内に、「国産車のみ」グループに含まれる任意の店舗を来店したユーザの人数を計測する。
【0054】
これにより、計測装置10は、特定の店舗来店時から所定期間内に、国産車のみを販売している何れかの店舗に来店したユーザについて解析することができる。なお、グルーピングの内容や対象店舗は、外部から設定されてもよいし、計測装置10が各店舗の情報を参照し、グルーピングを行ってもよい。
【0055】
ここで、図7から図9を参照し、上述の計測処理に加えて、ユーザが自店舗来店時から所定期間内に、Web広告またはWebサイトを閲覧した行動により、計測対象を分類する例について説明する。図7から図9のそれぞれは、実施形態に係る計測方法の具体例を示す図である。なお、図7から図9のそれぞれの例において、第一の店舗を「自店舗」、第二の店舗を「他店舗」と表現し、所定期間として「30日」が予め設定されているものとする。また、図7から図9では、自店舗来店時から30日前までのユーザの行動の有無について説明するが、計測装置10の処理がこれに限定されるものではなく、例えば、自店舗来店時から30日後までのユーザの行動の有無を計測してもよい。
【0056】
まず、図7を用いて、自店舗来店時から所定期間内にWeb広告を閲覧した来店者(RS)を計測する場合の処理について説明する。図7の(A)の例では、ユーザが自店舗来店時から30日以内に、Web広告閲覧と他店舗来店を順に行ったことが示されている。この例の場合、計測装置10は、ユーザがWeb広告を閲覧した時点、他店舗に来店した時点、自店舗に来店した時点のそれぞれについて、ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する。その結果、計測装置10は、ユーザが自店舗に来店した時点から30日以内に広告閲覧と他店舗来店とを行ったと判断するため、「他店舗来店あり」と「他店舗来店なし」の両方の「広告閲覧数」の欄に「+1」を計測し、「他店舗来店あり」の「自店舗来店数」の欄に「+1」を計測する。
【0057】
一方で、図7の(B)の例では、ユーザが自店舗来店時から30日以内に、広告閲覧のみを行ったことが示されている。この例の場合、計測装置10は、ユーザがWeb広告を閲覧した時点、自店舗に来店した時点のそれぞれについて、ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する。その結果、計測装置10は、ユーザが自店舗に来店した時点から30日以内に広告閲覧を行ったと判断するため、「他店舗来店あり」と「他店舗来店なし」の両方の「広告閲覧数」の欄に「+1」を計測し、「他店舗来店なし」の「自店舗来店数」の欄に「+1」を計測する。
【0058】
続いて、自店舗来店時から所定期間内にWebサイトを閲覧した来店者(VS)を計測する場合の処理について説明する。図8の(C)の例では、ユーザが自店舗来店時から30日以内に、他店舗来店とWebサイト閲覧とを順に行ったことが示されている。この例の場合、計測装置10は、ユーザがWebサイトを閲覧した時点、他店舗に来店した時点、自店舗に来店した時点のそれぞれについて、ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する。その結果、計測装置10は、ユーザが自店舗に来店した時点から30日以内にサイト閲覧と他店舗来店とを行ったと判断するため、「他店舗来店あり」と「他店舗来店なし」の両方の「サイト閲覧数」の欄に「+1」を計測し、「他店舗来店あり」の「自店舗来店数」の欄に「+1」を計測する。
【0059】
一方で、図8の(D)の例では、ユーザが自店舗来店時から30日以内に、Webサイト閲覧のみを行ったことが示されている。この例の場合、計測装置10は、ユーザがWebサイトを閲覧した時点、自店舗に来店した時点のそれぞれについて、ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する。その結果、計測装置10は、ユーザが自店舗に来店した時点から30日以内にサイト閲覧を行ったと判断するため、「他店舗来店あり」と「他店舗来店なし」の両方の「サイト閲覧数」の欄に「+1」を計測し、「他店舗来店なし」の「自店舗来店数」の欄に「+1」を計測する。
【0060】
次に、Web広告およびWebサイトを閲覧せずに自店舗に来店した来店者(VV)を計測する場合の処理について説明する。図9の(E)の例では、ユーザが自店舗来店時から30日以内に、他店舗来店を行ったことが示されている。この例の場合、計測装置10は、他店舗に来店した時点、自店舗に来店した時点のそれぞれについて、ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する。その結果、計測装置10は、ユーザが自店舗に来店した時点から30日以内に他店舗来店を行ったと判断するため、「他店舗来店あり」の「自店舗来店数」の欄に「+1」を計測する。
【0061】
一方で、図9の(F)の例では、ユーザが自店舗来店時から30日以内に、計測対象となる行動を行っていないことが示されている。これにより、計測装置10は、自店舗に来店した時点について、ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する。その結果、計測装置10は、ユーザが自店舗に来店した時点から30日以内に計測対象となる行動を行っていないと判断するため、「他店舗来店なし」の「自店舗来店数」の欄に「+1」を計測する。
【0062】
計測装置10は、上述の処理を行うことにより、図7から図9の(A)~(F)のそれぞれの行動を行ったユーザの人数について、RS、VS、VVのそれぞれの集計表に適切に計測することができる。
【0063】
また、これまでの説明において、計測装置10は、第一の店舗の来店時を基準として、来店前か来店後かのどちらか一方の所定期間内に、第二の店舗を来店したユーザを計測する例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、第一の店舗に来店する前の所定期間内と来店した後の所定期間内のどちらにも第二の店舗に来店したユーザや、第一の店舗に来店する前に第二の店舗に来店したユーザと、第一の店舗に来店した後に第二の店舗に来店したユーザとを区別して計測することができる。
【0064】
ここで、上記実施形態の別例として、第一の店舗に来店する前の所定期間内と来店した後の所定期間内のどちらにも第二の店舗に来店したユーザや、第一の店舗に来店する前に第二の店舗に来店したユーザと、第一の店舗に来店した後に第二の店舗に来店したユーザとを区別して計測する計測結果の別例について説明する。図10は、実施形態に係る計測結果の別例を示す図である。なお、図10において、第一の店舗を「自店舗」、第二の店舗を「他店舗」と表現する。図10の例では、RSの場合のユーザについて、行動パターンが「他店舗→自店舗→他店舗」、「自店舗→他店舗」、「他店舗→自店舗」、「自店舗」の場合について、それぞれの行動をしたユーザの人数を計測することが示されている。なお、「他店舗→自店舗→他店舗」は、他店舗に来店した後自店舗に来店し、さらにその後他店舗に来店するという行動を示す。
【0065】
具体的には、計測装置10が、自店舗来店時から所定期間内にWeb広告を閲覧した人数が「15000」と計測し、自店舗来店時から所定期間前までに他店舗に来店し、かつ、自店舗来店時から所定期間後までに他店舗に来店したユーザの人数を「15」と計測し、割合を「0.1」と計測する例が示されている。計測装置10は、同様に、「自店舗→他店舗」、「他店舗→自店舗」、「自店舗」についても、それぞれの行動を行ったユーザの人数を計測する。
【0066】
計測装置10は、図10に示した例のように、様々な行動パターンのユーザの人数を計測し、計測結果として一覧させることにより、各行動パターンの計測人数の比較させることができ、多様な解析情報を提供することができる。
【0067】
〔4.計測装置10の処理の流れ)
続いて、計測装置10の処理の流れについて説明する。図11は、実施形態に係る計測処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。計測装置10の収集部12aは、複数の店舗それぞれについて、来店した各ユーザが所有する通信端末に関する情報を収集する(S101)。例えば、収集部12aは、複数の店舗それぞれに設置された通信装置と接続があった通信端末の所有者を、店舗に来店したユーザと判断し、当該通信端末を特定できる情報を収集する。
【0068】
そして、計測装置10は、計測結果の集計方法の選択を受け付ける(S102)。例えば、計測装置10は、上述のRS、VS、VVの集計方法のどれか一つの選択を受け付ける。
【0069】
続いて、計測部12bは、受け付けた集計方法に応じて、第一の店舗に来店したユーザのうち、所定期間内に第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する(S103)。例えば、計測部12bは、受け付けた集計方法に対応する行動をしたユーザであって、かつ、第一の店舗に来店したユーザのうち、第一の店舗来店時から所定期間内に、第二の店舗に来店したユーザの人数を計測する。そして、計測装置10は、S103の処理の後、工程を終了する。
【0070】
〔5.効果〕
上述したように、計測装置10は、各店舗に来店したユーザが所有する通信端末の情報を収集することにより、特定の店舗に来店したユーザのうち、来店前後に他の店舗に来店したユーザを計測することができる。この結果、計測装置10は、特定の店舗に来店したユーザの来店前後の行動履歴を集計することで、特定の店舗の来店者の行動を適切に解析することができる。
【0071】
また、計測装置10は、特定の店舗に来店したユーザのうち、Web広告を閲覧したか否か、または、Webサイトを閲覧したか否かにより、さらに細かくユーザの行動を分類し行動履歴を集計する。この結果、計測装置10は、キャンペーンや店舗などのWeb広告を見て来店したユーザ、キャンペーンや店舗などのWebサイトを見て来店したユーザ、Web広告もWebサイトも見ずに来店したユーザなど、特定の店舗に来店したユーザの来店前後の行動履歴をさらに細かく集計することで、キャンペーンなどがどの程度ユーザに影響を与えたか把握できる情報を提供することができる。
【0072】
また、計測装置10は、特定の店舗に来店したユーザのうち、来店前後の所定期間内に、複数の店舗からなるグループの中の何れかの店舗に来店したユーザを計測する。この結果、計測装置10は、作成されたグループの内容に応じて、様々な条件下でのユーザの行動履歴を集計することで、多様な計測結果を提供することができる。
【0073】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る計測装置10は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図12は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0074】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0075】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0076】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0077】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0078】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に計測装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部12の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0079】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0080】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0081】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0082】
10 計測装置
11 通信部
12 制御部
12a 収集部
12b 計測部
13 記憶部
13a 収集情報記憶部
13b グループ情報記憶部
13c 計測結果記憶部
20 第一の通信装置
30 第二の通信装置
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12