(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007586
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】作業機械の制御方法、作業機械用制御プログラム、作業機械用表示システム及び作業機械
(51)【国際特許分類】
E02F 9/26 20060101AFI20250109BHJP
B60K 35/00 20240101ALI20250109BHJP
【FI】
E02F9/26 A
B60K35/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109084
(22)【出願日】2023-07-03
(71)【出願人】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(72)【発明者】
【氏名】トルステン マイヤー
(72)【発明者】
【氏名】ウルフ コールラウツ
【テーマコード(参考)】
2D015
3D344
【Fターム(参考)】
2D015HA03
3D344AA21
3D344AA26
3D344AA27
3D344AB03
3D344AB07
3D344AD01
3D344AD13
(57)【要約】
【課題】表示装置に表示可能な情報量の減少、及び視認性の低下が生じにくい、作業機械の制御方法、作業機械用制御プログラム、作業機械用表示システム及び作業機械を提供する。
【解決手段】作業機械の制御方法は、作業機械用の表示装置2の操作部22の操作に係る操作情報を取得することと、表示装置2の表示部23に表示画面Dp1を表示させることと、操作情報に基づいて、表示画面Dp1のうち、操作部22に対応する位置に、操作メニューM1を表示させることと、を有する。作業機械の制御方法は、操作メニューM1が表示されている状態において、操作部22の操作に応じた操作メニューM1に基づいて表示画面Dp1を変化させること、を更に有する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機械用の表示装置の操作部の操作に係る操作情報を取得することと、
前記表示装置の表示部に表示画面を表示させることと、
前記操作情報に基づいて、前記表示画面のうち、前記操作部に対応する位置に、操作メニューを表示させることと、
前記操作メニューが表示されている状態において、前記操作部の操作に応じた前記操作メニューに基づいて前記表示画面を変化させることと、を有する、
作業機械の制御方法。
【請求項2】
前記操作部は複数のスイッチを含み、
前記操作メニューは、前記複数のスイッチにそれぞれ対応する複数の項目を含む、
請求項1に記載の作業機械の制御方法。
【請求項3】
前記複数の項目の並び方向と交差する方向に長さを有する告知領域に、前記作業機械の稼働状態に関する稼働情報を表示させること、を更に有する、
請求項2に記載の作業機械の制御方法。
【請求項4】
前記告知領域は、前記表示画面における下部に位置する、
請求項3に記載の作業機械の制御方法。
【請求項5】
前記操作メニューの表示を開始した後、前記操作部が非操作時間にわたって操作されない場合に、前記操作メニューを非表示とすること、を更に有する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の作業機械の制御方法。
【請求項6】
前記操作メニューが表示されている状態において、前記操作部の特定操作がされることにより、前記表示画面を第1画面から第2画面に遷移させること、を更に有する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の作業機械の制御方法。
【請求項7】
前記第2画面においても前記操作メニューを継続的に表示させる、
請求項6に記載の作業機械の制御方法。
【請求項8】
前記第2画面が表示されている状態において、前記操作部の特定操作がされることにより、前記表示画面を前記第2画面から前記第1画面に遷移させること、を更に有する、
請求項6に記載の作業機械の制御方法。
【請求項9】
前記第2画面が表示されている状態において、前記操作部の特定操作がされることにより、前記表示画面を前記第2画面から第3画面に遷移させること、を更に有する、
請求項6に記載の作業機械の制御方法。
【請求項10】
前記第3画面が表示されている状態において、前記操作部の特定操作がされることにより、前記表示画面を前記第3画面から前記第2画面に遷移させること、を更に有する、
請求項9に記載の作業機械の制御方法。
【請求項11】
請求項1~4のいずれか1項に記載の作業機械の制御方法を、
1以上のプロセッサに実行させるための作業機械用制御プログラム。
【請求項12】
作業機械用の表示装置と、
前記表示装置の操作部の操作に係る操作情報を取得する取得処理部と、
前記表示装置の表示部に表示画面を表示させる表示処理部と、を備え、
前記表示処理部は、
前記操作情報に基づいて、前記表示画面のうち、前記操作部に対応する位置に、操作メニューを表示させ、
前記操作メニューが表示されている状態において、前記操作部の操作に応じた前記操作メニューに基づいて前記表示画面を変化させる、
作業機械用表示システム。
【請求項13】
請求項12に記載の作業機械用表示システムと、
前記表示装置が搭載される機体と、を備える、
作業機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械に用いられる、作業機械の制御方法、作業機械用制御プログラム、作業機械用表示システム及び作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術として、表示装置を備える作業機械(バックホー)が知られている(例えば、特許文献1参照)。関連技術に係る作業機械では、表示装置は、表示部と、操作部と、を有する。表示部には、ホーム画面等の表示画面が表示される。表示画面の下部には、選択項目表示領域が配置され、選択項目表示領域に各種選択項目が表示される。
【0003】
操作部は、表示部の下方(選択項目表示領域の下方)に配置される複数の操作スイッチを含む。複数のスイッチは、選択項目表示領域に表示されている選択項目に一対一で対応する。複数の操作スイッチには、選択項目表示領域に表示されている選択項目のうち、対応する1つを選択する指示を受け付ける機能が割り当てられる。つまり、複数の操作スイッチはそれぞれ、対応する選択項目を選択する指示を受け付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記関連技術では、選択項目表示領域の分だけ、表示画面における選択項目以外の表示領域が小さくなり、ここに表示可能な情報量が減少したり、各情報の表示サイズが小さくなって視認性が低下したりする可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、表示装置に表示可能な情報量の減少、及び視認性の低下が生じにくい、作業機械の制御方法、作業機械用制御プログラム、作業機械用表示システム及び作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る作業機械の制御方法は、作業機械用の表示装置の操作部の操作に係る操作情報を取得することと、前記表示装置の表示部に表示画面を表示させることと、前記操作情報に基づいて、前記表示画面のうち、前記操作部に対応する位置に、操作メニューを表示させることと、前記操作メニューが表示されている状態において、前記操作部の操作に応じた前記操作メニューに基づいて前記表示画面を変化させることと、を有する。
【0008】
本発明の一態様に係る作業機械用制御プログラムは、前記作業機械の制御方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の一態様に係る作業機械用表示システムは、作業機械用の表示装置と、取得処理部と、表示処理部と、を備える。前記取得処理部は、前記表示装置の操作部の操作に係る操作情報を取得する。前記表示処理部は、前記表示装置の表示部に表示画面を表示させる。前記表示処理部は、前記操作情報に基づいて、前記表示画面のうち、前記操作部に対応する位置に、操作メニューを表示させる。前記表示処理部は、前記操作メニューが表示されている状態において、前記操作部の操作に応じた前記操作メニューに基づいて前記表示画面を変化させる。
【0010】
本発明の一態様に係る作業機械は、前記作業機械用表示システムと、前記表示装置が搭載される機体と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、表示装置に表示可能な情報量の減少、及び視認性の低下が生じにくい、作業機械の制御方法、作業機械用制御プログラム、作業機械用表示システム及び作業機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る作業機械の全体構成を示す概略斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態1に係る作業機械を示す概略ブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1に係る作業機械の運転部を示す概略斜視図である。
【
図4】
図4は、実施形態1に係る作業機械用表示システムの表示装置の概略外観図である。
【
図5】
図5は、実施形態1に係る作業機械用表示システムにより表示されるホーム画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態1に係る作業機械用表示システムにより表示されるホーム画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態1に係る作業機械用表示システムにより表示されるホーム画面における表示パターンの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態1に係る作業機械用表示システムにより表示されるホーム画面に操作メニューを表示する例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態1に係る作業機械用表示システムにより表示されるホーム画面に操作メニューを表示した例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態1に係る作業機械用表示システムにより表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態1に係る作業機械用表示システムにより表示される設定画面の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態1に係る作業機械用表示システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施形態2に係る作業機械用表示システムにより表示されるホーム画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。
【0014】
(実施形態1)
[1]全体構成
本実施形態に係る作業機械3は、
図1に示すように、走行部31と、運転部32と、作業部33と、を機体30に備えている。また、作業機械3は、
図2に示すように、作業機械用制御システム1(以下、単に「制御システム1」ともいう)を更に備えている。その他、機体30は、表示装置2、操作装置34及び方向指示器35等を更に備えている。
【0015】
本開示でいう「作業機械」は、各種の作業用の機械を意味し、一例として、ホイルローダ、バックホー(油圧ショベル、ミニショベル等を含む)及びキャリア等の作業車両である。作業機械3は、少なくとも積込作業を含む1つ以上の作業を実行可能に構成された作業部33を備えている。作業機械3は、「車両」に限らず、例えば、作業用船舶、ドローン又はマルチコプター等の作業飛翔体等であってもよい。さらに、作業機械3は建設機械(建機)に限らず、例えば、田植機、トラクタ又はコンバイン等の農業機械(農機)であってもよい。本実施形態では、特に断りが無い限り、作業機械3が乗用タイプのホイルローダであって、積込作業の他に、運搬作業、掘削作業、整地作業又は吊り作業等を作業として実行可能である場合を例に挙げて説明する。
【0016】
また、本実施形態では、説明の便宜上、作業機械3が使用可能な状態での鉛直方向を上下方向D1と定義する。さらに、作業機械3(の運転部32)に搭乗したユーザ(オペレータ)から見た方向を基準として、前後方向D2及び左右方向D3を定義する。言い換えれば、本実施形態で用いられる各方向は、いずれも作業機械3の機体30を基準として規定される方向であって、作業機械3の前進時に機体30が移動する方向が「前方」、作業機械3の後退時に機体30が移動する方向が「後方」となる。同様に、作業機械3の右旋回時に機体30が移動する方向が「右方」、作業機械3の左旋回時に機体30が移動する方向が「左方」となる。ただし、これらの方向は、作業機械3の使用方向(使用時の方向)を限定する趣旨ではない。
【0017】
作業機械3は、エンジン等からなる動力源4(
図2参照)を備えている。作業機械3においては、例えば、動力源4によって油圧ポンプが駆動され、油圧ポンプから機体30の各部の油圧アクチュエータ(油圧モータ及び油圧シリンダ41,42等を含む)に作動油が供給されることで、機体30が駆動する。また、作業機械3は、例えば、機体30の運転部32に搭乗したユーザ(オペレータ)が、操作装置34の操作レバー341(
図3参照)等を操作することにより制御される。
【0018】
本実施形態では、上述したように作業機械3が乗用タイプのホイルローダである場合を想定しているので、作業部33は、運転部32に搭乗したユーザ(オペレータ)の操作に従って駆動され、積込作業等の作業を実行する。
【0019】
走行部31は、走行機能を有し、地面を走行(旋回を含む)可能に構成されている。走行部31は、例えば、左右一対の前輪311と、左右一対の後輪312と、を有している。走行部31は、前輪311及び後輪312を駆動するための走行用モータ、及びステアリングシリンダ等の油圧アクチュエータを更に有する。
【0020】
ホイルローダとしての作業機械3においては、機体30は中折れ式であって、前輪311と後輪312との間の位置に設けられた連結部において機体30が折れ曲がるように構成されている。つまり、機体30のうち前輪311が設けられた前部分が、後輪312が設けられた後部分に対して右方へ折れ曲がった状態で、走行部31により前進駆動されることにより、機体30は右方向へ旋回走行する。反対に、機体30のうち前輪311が設けられた前部分が、後輪312が設けられた後部分に対して左方へ折れ曲がった状態で、走行部31により前進駆動されることにより、機体30は左方向へ旋回走行する。このような走行部31の操舵は、操作装置34のステアリングハンドル342(
図3参照)の操作に連動して、ステアリングシリンダにより機体30の前部分が連結部を中心に首振り(双方向に回転)駆動されることで実現される。
【0021】
ユーザが搭乗する運転部32は、走行部31の上方に設けられている。具体的に、運転部32は、機体30のうち連結部よりも後側の部分、つまり後輪312が設けられた後部分に配置されている。
【0022】
作業部33は、積込作業を含む作業を実行可能に構成されている。作業部33は、バケット331及びアーム332等を有している。作業部33は、各部を駆動するための油圧アクチュエータ(油圧シリンダ41,42等を含む)を更に有する。
【0023】
バケット331は、作業機械3の機体30に取り付けられるアタッチメント(作業具)の一種であって、複数種類のアタッチメントの中から作業の内容に応じて選択される任意の器具からなる。バケット331は、一例として、機体30に対して取り外し可能に取り付けられ、作業の内容に応じて交換される。作業機械3用のアタッチメントとしては、例えば、バケット331の他に、フォーク、スノーブレード及びプラウ等の種々の器具がある。作業部33は、動力源4からの動力により、バケット331を駆動することで作業を実行する。
【0024】
アーム332は、機体30に対して回転可能に取り付けられている。具体的には、アーム332は、水平方向に沿った回転軸を中心に回転可能に支持されている。アーム332の先端には、バケット331が取り付けられる。
【0025】
作業部33は、動力源4からの動力を受けて動作する。具体的には、動力源4によって油圧ポンプが駆動され、例えば、バケットシリンダとしての油圧シリンダ41に作動油が供給されると、バケット331の抱え込み及び返しが行われる。また、ブームシリンダ(リフトシリンダ)としての油圧シリンダ42に作動油が供給されると、アーム332の上下動によりバケット331の昇降動作が行われる。
【0026】
走行部31についても、作業部33と同様に、動力源4からの動力を受けて動作する。つまり、走行部31の走行用モータ及びステアリングシリンダ等の油圧アクチュエータに、油圧ポンプから作動油が供給されることで、走行部31が動作する。
【0027】
動力源4は、機体30に搭載されており、上述したように各部に動力を供給する機能する。本実施形態では一例として、動力源4はディーゼルエンジンである。動力源4は、燃料タンクから燃料(ここでは軽油)が供給されることにより駆動する。
【0028】
方向指示器35は、機体30のうちの周囲から視認可能な位置に配置されている。方向指示器35は、左右一対設けられており、その点灯(点滅)によって、機体30の旋回方向(右折又は左折)を機体30の周囲の人に知らせる機能を持つ。
【0029】
制御システム1は、CPU(Central Processing Unit)等の1以上のプロセッサと、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の1以上のメモリとを有するコンピュータシステムを主構成とし、種々の処理(情報処理)を実行する。本実施形態では、制御システム1は、作業機械3全体の制御を行う統合コントローラであって、例えば、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)からなる。ただし、制御システム1は、統合コントローラと別に設けられていてもよい。制御システム1について詳しくは「[2]制御システムの構成」の欄で説明する。
【0030】
表示装置2は、
図3に示すように、機体30の運転部32に配置されており、ユーザ(オペレータ)による操作入力を受け付け、ユーザに種々の情報を出力するためのユーザインターフェースである。表示装置2は、例えば、ユーザの操作に応じた電気信号を出力することにより、ユーザによる各種の操作を受け付ける。これにより、ユーザ(オペレータ)は、表示装置2に表示されるホーム画面Dp11(
図4参照)等の表示画面Dp1(
図4参照)を視認でき、また、必要に応じて表示装置2を操作することが可能である。
【0031】
表示装置2は、
図2に示すように、制御部21と、操作部22と、表示部23と、を備えている。表示装置2は、制御システム1と通信可能に構成されており、制御システム1との間でデータの授受が可能である。本実施形態では一例として、表示装置2は作業機械3に用いられる専用のデバイスである。
【0032】
制御部21は、制御システム1からのデータに従って、表示装置2を制御する。具体的には、制御部21は、操作部22で受け付けたユーザの操作に応じた電気信号を出力したり、制御システム1で生成される表示画面Dp1を表示部23に表示したりする。
【0033】
操作部22は、表示部23に表示される表示画面Dp1に対するユーザ(オペレータ)による操作入力を受け付けるためのユーザインターフェースである。操作部22は、例えば、ユーザU1(
図8参照)の操作に応じた電気信号を出力することにより、ユーザU1による各種の操作を受け付ける。本実施形態では一例として、操作部22は、
図3及び
図4に示すように、機械式の複数(ここでは4つ)の押釦スイッチ221~224を含む。これら複数の押釦スイッチ221~224は、表示部23の表示領域の周縁に沿うように、表示領域に隣接して(
図3の例では右方に)配置されている。これら複数の押釦スイッチ221~224は、後述するホーム画面Dp11等の表示画面Dp1に表示される項目に対応付けられており、複数の押釦スイッチ221~224のいずれかが操作されることにより、表示画面Dp1のいずれかの項目が操作(選択)される。
【0034】
また、操作部22は、タッチパネル及び操作ダイヤル等を含んでいてもよい。この場合においても、操作部22に対する操作により、表示画面Dp1のいずれかの項目が操作(選択)されることになる。
【0035】
表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような、ユーザU1(オペレータ)に情報を提示するためのユーザインターフェースである。表示部23は、ユーザに対して各種の情報を表示により提示する。本実施形態では一例として、表示部23は、バックライト付きのフルカラーの液晶ディスプレイであって、
図3及び
図4に示すように、横方向に長い「横長」の表示領域を有している。
【0036】
表示装置2は、作業機械3を操作するユーザU1(オペレータ)に向けてホーム画面Dp11等の表示画面Dp1にて種々の情報を提示する。つまり、作業機械3を操作するユーザU1は、表示装置2に表示される表示画面Dp1を見ることで、作業機械3に関連する種々の情報を視覚的に得ることが可能である。一例として、表示装置2に、走行速度(車速)、冷却水温及び作動油温等の作業機械3の稼働状態に関する情報が表示されることで、ユーザU1は、作業機械3の操作に必要な作業機械3の稼働状態に関する情報を、表示装置2で確認することができる。
【0037】
操作装置34は、
図3に示すように、機体30の運転部32に配置されており、ユーザ(オペレータ)による操作入力を受け付ける。本実施形態では一例として、操作装置34は、操作レバー341、ステアリングハンドル342及びウインカレバー343等を有している。
【0038】
操作レバー341は、作業部33の操作を受け付けるための操作具である。ステアリングハンドル342は、走行部31の操舵の操作を受け付けるための操作具である。ウインカレバー343は、方向指示器35の操作を受け付けるための操作具である。
【0039】
つまり、ウインカレバー343が、(走行部31の右旋回を伴う)右折の操作を受け付けると、制御システム1は、右側の方向指示器35を点灯(点滅)させて、機体30が右旋回(右折)することを機体30の周囲の人に報知する。同様に、ウインカレバー343が、(走行部31の左旋回を伴う)左折の操作を受け付けると、制御システム1は、左側の方向指示器35を点灯(点滅)させて、機体30が左旋回(左折)することを機体30の周囲の人に報知する。
【0040】
また、機体30は、上述した構成に加えて、機体30の周辺を監視するための検知部(センサ及びカメラ等を含む)、音出力部、通信端末、燃料タンク及びバッテリ等を更に備えている。さらには、機体30には、燃料の残量計、冷却水温センサ、作動油温センサ、エンジンの回転数を計測する回転数計、走行速度を計測する速度計及び稼働時間を計測するアワーメータ等、機体30の稼働状態を監視するためのセンサ類が備わっている。
【0041】
[2]制御システムの構成
次に、本実施形態に係る制御システム1の構成について、
図2を参照して説明する。制御システム1は、表示装置2を制御することにより、表示装置2にホーム画面Dp11等の表示画面Dp1を表示させる。すなわち、本実施形態では、制御システム1は、少なくとも表示装置2を制御する作業機械用の表示制御システムとしての機能を有している。この制御システム1は、表示装置2と共に作業機械用表示システム10を構成する。言い換えれば、本実施形態に係る作業機械用表示システム10は、制御システム1と、表示装置2と、を備えている。
【0042】
本実施形態では、表示装置2は、上述したように作業機械3の機体30に搭載されている。制御システム1は、作業機械3の構成要素であって、機体30等と共に作業機械3を構成する。言い換えれば、本実施形態に係る作業機械3は、少なくとも制御システム1と、表示装置2が搭載される機体30(走行部31、運転部32及び作業部33を含む)と、を備えている。
【0043】
本開示でいうホーム画面Dp11等の「画面」は、表示装置2にて表示される映像(画像)を意味し、図像、図形、写真、テキスト及び動画等を含む。すなわち、制御システム1は、例えば、走行速度(車速)、冷却水温及び作動油温等の作業機械3の稼働状態に関する情報を表す図像等を含むホーム画面Dp11等の表示画面Dp1を、表示装置2に表示させることが可能である。ここで、表示画面Dp1が動画等を含む場合には、表示画面Dp1は一定の映像ではなく、刻一刻と変化する映像を含む。
【0044】
制御システム1は、
図2に示すように、取得処理部11と、表示処理部12と、を備えている。本実施形態では一例として、制御システム1は1以上のプロセッサを有するコンピュータシステムを主構成とするので、1以上のプロセッサが作業機械用制御プログラムを実行することにより、これら複数の機能部(表示処理部12等)が実現される。制御システム1に含まれる、これら複数の機能部は、複数の筐体に分散して設けられていてもよいし、1つの筐体に設けられていてもよい。
【0045】
制御システム1は、機体30の各部に設けられたデバイスと通信可能に構成されている。つまり、制御システム1には、少なくとも表示装置2、操作装置34及び方向指示器35等が接続されている。これにより、制御システム1は、表示装置2及び方向指示器35等を制御したり、表示装置2及び操作装置34の操作状態を取得したりすることが可能である。ここで、制御システム1は、各種の情報(データ)の授受を、各デバイスと直接的に行ってもよいし、中継器等を介して間接的に行ってもよい。
【0046】
取得処理部11は、表示装置2及び操作装置34の操作状態に関する情報、及び機体30の稼働状態を監視するためのセンサ類の検出結果に関する情報を取得する取得処理を実行する。つまり、制御システム1は、取得処理部11にて、作業機械3を制御するための各種の操作を受け付け、かつ、燃料の残量計等の機体30の稼働状態を監視するためのセンサ類の出力を受け付ける。
【0047】
具体的に、表示装置2の操作部22が、ユーザU1の操作に応じた操作信号を出力することで、取得処理部11は、当該操作信号を取得する。同様に、操作装置34のウインカレバー343が、ユーザU1の操作に応じた操作信号を出力することで、取得処理部11は、当該操作信号を取得する。さらに、冷却水温センサ、作動油温センサ、エンジンの回転数を計測する回転数計、走行速度を計測する速度計及び稼働時間を計測するアワーメータ等、機体30の稼働状態を監視するセンサ類からのセンサ信号を、取得処理部11が取得する。取得処理部11で取得されたデータは、例えば、メモリ等に記憶される。
【0048】
表示処理部12は、少なくともホーム画面Dp11等の表示画面Dp1を表示装置2に表示させる表示処理を実行する。具体的には、表示処理部12は、取得処理部11で取得されるデータ等に基づいて表示画面Dp1を生成し、表示装置2を制御することによって、表示画面Dp1を表示装置2の表示部23に表示させる。さらに、表示処理部12は、表示装置2の操作部22が受け付けた操作に応じて動作する。
【0049】
[3]作業機械の制御方法
以下、
図5~
図12を参照しつつ、主として制御システム1によって実行される作業機械3の制御方法(以下、単に「制御方法」という)の一例について説明する。
【0050】
本実施形態に係る制御方法は、コンピュータシステムを主構成とする制御システム1にて実行されるので、言い換えれば、作業機械用制御プログラム(以下、単に「制御プログラム」という)にて具現化される。つまり、本実施形態に係る制御プログラムは、制御方法に係る各処理を1以上のプロセッサに実行させるためのコンピュータプログラムである。このような制御プログラムは、例えば、制御システム1及び表示装置2によって協働して実行されてもよい。
【0051】
ここで、制御システム1は、制御プログラムを実行させるための予め設定された特定の開始操作が行われた場合に、制御方法に係る下記の各種処理を実行する。開始操作は、例えば、作業機械3の動力源4(エンジン)の起動操作等である。一方、制御システム1は、予め設定された特定の終了操作が行われた場合に、制御方法に係る下記の各種処理を終了する。終了操作は、例えば、作業機械3の動力源4の停止操作等である。
【0052】
[3.1]表示画面
ここではまず、本実施形態に係る制御方法によって表示装置2の表示部23に表示される表示画面Dp1の構成について説明する。
図5等の表示装置2の表示部23に表示される表示画面Dp1を示す図面において、領域を表す一点鎖線、引出線及び参照符号は、いずれも説明のために付しているに過ぎず、実際に表示装置2に表示される訳ではない。
【0053】
図5に示す表示画面Dp1は、制御方法によって最初に表示されるホーム画面Dp11である。ホーム画面Dp11は、作業機械3の稼働中に、まずは表示装置2に表示されることになる基本的な表示画面Dp1である。表示画面Dp1は、ホーム画面Dp11から、操作部22に対する操作に従って、メニュー画面Dp12(
図10参照)及び設定画面Dp13(
図11参照)等を含む様々な表示画面Dp1への遷移が可能である。
【0054】
表示画面Dp1としてのホーム画面Dp11は、
図5に示すように、第1領域R1と、第2領域R2と、第3領域R3と、第4領域R4と、第5領域R5と、第6領域R6と、第7領域R7と、を有する。ホーム画面Dp11は、第1領域R1及び第2領域R2を含む第8領域R8(「帯領域」の一例)を更に有する。
【0055】
具体的には、ホーム画面Dp11は、縦方向(上下方向)に3つの領域に分割されている。そして、最上段の領域には、第5領域R5及び第6領域R6が、右からこの順で配置されている。真ん中(上から2段目)の領域には、第4領域R4、第8領域R8(第1領域R1及び第2領域R2を含む)及び第3領域R3が上からこの順で配置されている。最下段の領域には、第7領域R7が配置されている。縦方向のサイズは、縦方向に分割された3つの領域の中では、真ん中(上から2段目)の領域(第4領域R4、第8領域R8及び第3領域R3を含む)が最も広い。横方向のサイズは、第4領域R4、第7領域R7及び第8領域R8が、表示部23の表示領域の横方向(左右方向)の両側縁間に跨って形成されているため、最も広い。
【0056】
ただし、これらの各領域の配置及びサイズは一例に過ぎず、適宜変更可能である。また、各領域が境界線によって明確に分割されていることは必須ではない。例えば、
図5の例でも、縦方向に分割された3つの領域は境界線によって明確に分割されているのに対して、第5領域R5と第6領域R6との間には境界線は存在しない。もちろん、例えば、第5領域R5と第6領域R6とが境界線によって明確に分割されていてもよい。
【0057】
第3領域R3は、第1領域R1及び第2領域R2の下方であって、ホーム画面Dp11における横方向(左右方向)の中央部に配置されている。第3領域R3には、第3オブジェクトOb3が表示される。第3オブジェクトOb3は、作業機械3に関連する情報であって、特に作業機械3の稼働状態に関する情報を表している。本実施形態では一例として、第3オブジェクトOb3は、作業機械3の走行速度(車速)を表している。
【0058】
つまり、第3領域R3には、第3オブジェクトOb3として、作業機械3の移動速度を表示可能である。表示処理部12は、取得処理部11で取得した車速センサの出力(センサ信号)に基づいて、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)中の第3オブジェクトOb3を生成する。
【0059】
本実施形態では、第3オブジェクトOb3は、アナログメータを模したグラフである。アナログメータにおいては、針Ob31が回転し、針Ob31の位置によって値が提示される。つまり、第3オブジェクトOb3は、作業機械3の移動速度を指数化し、グラフの針Ob31の位置によって表す情報である。作業機械3の移動速度が、グラフにて表示されることにより、ユーザにとっては、視認性がよく、作業機械3の移動速度を直感的に理解できる、という利点がある。第3オブジェクトOb3は、作業機械3の移動速度を数値等で表す態様だけでなく、例えば、図像(アイコン)の絵柄等により移動速度を段階的に表す態様等であってもよい。
【0060】
ここで、ホーム画面Dp11における第3領域R3の右方には、冷却水温を示す冷却水温情報G1が表示されている。ホーム画面Dp11における第3領域R3の左方には、燃料の残量を示す残量情報G2が表示されている。つまり、冷却水温情報G1はホーム画面Dp11における第1領域R1の下方に配置されており、残量情報G2はホーム画面Dp11における第2領域R2の下方に配置されている。
【0061】
冷却水温情報G1は、第3オブジェクトOb3と同様に、アナログメータを模したグラフである。アナログメータにおいては、針G11が回転し、針G11の位置によって値が提示される。つまり、冷却水温情報G1は、作業機械3の稼働状態に含まれる冷却水温を指数化し、グラフの針G11の位置によって表す情報である。冷却水温情報G1が、グラフにて表示されることにより、ユーザにとっては、視認性がよく、作業機械3の稼働状態を直感的に理解できる、という利点がある。
【0062】
残量情報G2は、棒グラフである。つまり、残量情報G2は、監視対象物(ここでは燃料)の残量を指数化し、棒グラフの長さ(高さ)によって表す情報である。残量情報G2が、グラフ(棒グラフ)にて表示されることにより、ユーザにとっては、視認性がよく、監視対象物の残量を直感的に理解できる、という利点がある。残量情報G2は、監視対象物での残量に関する情報であればよく、残量そのものを数値等で表す情報だけでなく、例えば、図像(アイコン)の絵柄等により残量を段階的に表す情報、及び監視対象物の消費量を表すことで残量を間接的に表す情報等であってもよい。
【0063】
ここで、第3オブジェクトOb3は、針Ob31の回転中心を中心とする略半円弧状の図像である。そして、第3オブジェクトOb3に隣接して配置される冷却水温情報G1及び残量情報G2についても、第3オブジェクトOb3の外周に沿って湾曲する略円弧状の図像である。言い換えれば、冷却水温情報G1及び残量情報G2は、第3オブジェクトOb3よりも一回り大きい同心円上に配置されている。これにより、第3オブジェクトOb3、冷却水温情報G1及び残量情報G2について、いわゆる一眼メータのような態様で表示されることになり、オペレータにとっては視認性が向上する。
【0064】
第4領域R4は、第1領域R1及び第2領域R2の上方に、表示部23の表示領域の横方向の両側縁間に跨って形成されている。第4領域R4には、作業機械3の各部の稼働状態に応じた図像(アイコン)I11~I19(
図6参照)が表示される。
図6では、複数の図像I11~I19の外形を想像線(二点鎖線)で示している。
【0065】
第4領域R4には、複数(一例として9つ)の図像I11~I19を横並びで個別に表示可能であって、個々の図像I11~I19のデザイン(絵柄)によって、例えば、バッテリ、冷却水温及び作動油温等の、いずれの状態を表すかを示す。ここで、各図像I11~I19は、例えば、表示色又はサイズ等の表示態様によって、稼働状態を示す。表示処理部12は、作業機械3の各部の稼働状態を検知する種々のセンサ(冷却水温センサ及び作動油温センサを含む)の出力を用いて、作業機械3の各部の状態を判断する。そして、表示処理部12は、いずれかの部位で異常値が検知された場合には、その部位の図像I11~I19の表示色等の表示態様を変化させる等により、警告表示を行う。
【0066】
第5領域R5は、第4領域R4の上方であって、ホーム画面Dp11の右上隅(第1領域R1の上方)に配置されている。第5領域R5には、例えば、作業機械3の稼働時間(アワーメータ)に関する稼働時間情報I31が表示される。
【0067】
第6領域R6は、第4領域R4の上方であって、ホーム画面Dp11の左上隅(第2領域R2の上方)に配置されている。第6領域R6には、例えば、現在時刻を表す時刻情報I32が表示される。
【0068】
第7領域R7は、第3領域R3の下方に、表示部23の表示領域の横方向の両側縁間に跨って形成されている。第7領域R7には、作業機械3の各部の稼働状態に応じた図像(アイコン)I21~I27(
図6参照)が表示される。
図6では、複数の図像I21~I27の外形を想像線(二点鎖線)で示している。
【0069】
第7領域R7には、複数(一例として7つ)の図像I21~I27を横並びで個別に表示可能であって、個々の図像I21~I27のデザイン(絵柄)によって、例えば、ブレーキ及びフィルタ温度等の、いずれの状態を表すかを示す。ここで、各図像I21~I27は、例えば、表示色又はサイズ等の表示態様によって、稼働状態を示す。表示処理部12は、作業機械3の各部の稼働状態を検知する種々のセンサ(冷却水温センサ及び作動油温センサを含む)の出力を用いて、作業機械3の各部の状態を判断する。そして、表示処理部12は、各部の稼働状態に応じた図像I21~I27を表示し、通知を行う。
【0070】
第1領域R1には、第1オブジェクトOb1が表示される。第1オブジェクトOb1は、作業機械3の右側の方向指示器35の点灯状態に対応して表示される図像である。ホーム画面Dp11において、第1領域R1と表示部23の表示領域の右側縁231との間には、何も表示されない背景領域(例えば「黒背景」であれば黒色の領域)のみが介在する。そのため、第1領域R1に表示される第1オブジェクトOb1は、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)において表示部23の表示領域の右側縁231と非表示領域を挟んで対向する位置に配置されることになる。これにより、右側の方向指示器35に対応して表示される第1オブジェクトOb1は、表示部23の表示領域の右側縁231に隣接するように、表示画面Dp1の右端部に表示される。よって、例えば、表示領域の中央付近に第1オブジェクトOb1が表示される場合に比べて、オペレータにとっては、第1オブジェクトOb1の視認性が向上し、かつ第1オブジェクトOb1が右側の方向指示器35に対応することも直感的に把握しやすくなる。
【0071】
第2領域R2には、第2オブジェクトOb2が表示される。第2オブジェクトOb2は、作業機械3の左側の方向指示器35の点灯状態に対応して表示される図像である。ホーム画面Dp11において、第2領域R2と表示部23の表示領域の左側縁232との間には、何も表示されない背景領域(例えば「黒背景」であれば黒色の領域)のみが介在する。そのため、第2領域R2に表示される第2オブジェクトOb2は、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)において表示部23の表示領域の左側縁232と非表示領域を挟んで対向する位置に配置されることになる。これにより、左側の方向指示器35に対応して表示される第2オブジェクトOb2は、表示部23の表示領域の左側縁232に隣接するように、表示画面Dp1の左端部に表示される。よって、例えば、表示領域の中央付近に第2オブジェクトOb2が表示される場合に比べて、オペレータにとっては、第2オブジェクトOb2の視認性が向上し、かつ第2オブジェクトOb2が左側の方向指示器35に対応することも直感的に把握しやすくなる。
【0072】
そして、これら第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2は、左右一対の方向指示器35に連動して表示される。つまり、表示処理部12は、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2をホーム画面Dp11に常時表示するのではなく、方向指示器35の動作に連動して表示する。
【0073】
すなわち、表示処理部12は、右側の方向指示器35が点滅する際には、当該方向指示器35の点滅に連動して、第1領域R1において第1オブジェクトOb1の表示/非表示を交互に繰り返すことで、第1オブジェクトOb1を疑似的に点滅させる。言い換えれば、表示処理部12は、右側の方向指示器35の点灯状態(点滅)に対応するように、第1オブジェクトOb1を間欠的に表示させる。
【0074】
同様に、表示処理部12は、左側の方向指示器35が点滅する際には、当該方向指示器35の点滅に連動して、第2領域R2において第2オブジェクトOb2の表示/非表示を交互に繰り返すことで、第2オブジェクトOb2を疑似的に点滅させる。言い換えれば、表示処理部12は、左側の方向指示器35の点灯状態(点滅)に対応するように、第2オブジェクトOb2を間欠的に表示させる。
【0075】
ここで、表示処理部12は、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2の各々の表示/非表示の切り替えのタイミングを、それぞれ対応する方向指示器35の点灯/消灯(点滅)のタイミングに合わせることが好ましい。ただし、表示処理部12は、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2の各々を、それぞれ対応する方向指示器35の点灯状態に対応して表示すればよく、表示/非表示の切り替えのタイミングまで合わせることは必須でない。さらに、例えば、方向指示器35が点滅している場合に、表示処理部12は、対応する第1オブジェクトOb1又は第2オブジェクトOb2を疑似的に点滅させる(表示/非表示を切り替える)ことも必須ではなく、連続点灯して見えるように表示し続けてもよい。
【0076】
図7は、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2の表示例を示す図である。
図7の最上段に示すように、「直進時」には、ウインカレバー343が操作されておらず、左右一対の方向指示器35のいずれも消灯状態にあるので、ホーム画面Dp11上に、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2のいずれも表示されない。
【0077】
図7の真ん中(上から2段目)に示すように、(走行部31の右旋回を伴う)「右折時」には、ウインカレバー343が右折の操作を受け付けて、左右一対の方向指示器35のうち右側の方向指示器35のみが点灯(点滅)する。したがって、ホーム画面Dp11上に、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2のうち第1オブジェクトOb1のみが表示される。このとき、第1オブジェクトOb1は、右側の方向指示器35の点灯/消灯(点滅)に合わせて表示/非表示を交互に繰り返す。
【0078】
図7の最下段に示すように、(走行部31の左旋回を伴う)「左折時」には、ウインカレバー343が左折の操作を受け付けて、左右一対の方向指示器35のうち左側の方向指示器35のみが点灯(点滅)する。したがって、ホーム画面Dp11上に、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2のうち第2オブジェクトOb2のみが表示される。このとき、第2オブジェクトOb2は、左側の方向指示器35の点灯/消灯(点滅)に合わせて表示/非表示を交互に繰り返す。
【0079】
このように、本実施形態に係る制御方法は、左右一対の方向指示器35を備える作業機械3用の表示装置2の表示部23に表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)を表示させることと、作業機械3の右側の方向指示器35の点灯状態に対応する第1オブジェクトOb1を表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)上に表示させることと、作業機械3の左側の方向指示器35の点灯状態に対応する第2オブジェクトOb2を表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)上に表示させることと、を有する。第1オブジェクトOb1は、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)において表示部23の表示領域の右側縁231と非表示領域を挟んで対向する位置に配置される。第2オブジェクトOb2は表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)において表示部23の表示領域の左側縁232と非表示領域を挟んで対向する位置に配置される。
【0080】
この構成によれば、作業機械3の周囲に向けて設置されている方向指示器35の点灯状態が表示装置2に表示されるため、オペレータにとっては方向指示器35の点灯状態を把握しやすい、という利点ある。しかも、第1オブジェクトOb1は、表示部23の表示領域の右側縁231と非表示領域を挟んで対向する位置に配置され、表示部23の表示領域の左側縁232と非表示領域を挟んで対向する位置に配置される。そのため、表示領域の中央付近に第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2が表示される場合に比べて、オペレータにとっては、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2の視認性が向上し、かつ第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2がそれぞれ右側及び左側の方向指示器35に対応することも直感的に把握しやすくなる。特に、例えば、表示部23の表示領域が比較的小さい場合、又は、運転部32内のスペースの制約によって表示装置2が運転席の側方に配置されるような場合であっても、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2については十分な視認性を確保しやすい。
【0081】
より詳細には、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2は、それぞれ特定方向を指し示す図像を含み、当該図像は表示領域の外方に向けられている。本実施形態では一例では、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2は、それぞれ特定方向を指し示す「矢印」形状の図像である。表示部23の表示領域の右側縁231と対向する第1オブジェクトOb1においては、表示領域の外方となる右方、つまり右側縁231に向けた矢印形状の図像からなる。表示部23の表示領域の左側縁232と対向する第2オブジェクトOb2においては、表示領域の外方となる左方、つまり左側縁232に向けた矢印形状の図像からなる。第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2が、このように表示領域の外方を指し示す図像を含むことで、オペレータにとっては、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2がそれぞれ右側及び左側の方向指示器35に対応することを直感的に把握しやすくなる。
【0082】
ただし、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2が含む図像は、特定方向を指し示す図像であればよく、矢印形状に限らず、例えば、三角形状、又は、人の指を模した図像等であってもよい。さらに、本実施形態では一例として、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2は、それぞれ「緑色」の矢印形状の図像であることとするが、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2の表示色についても適宜変更可能である。
【0083】
また、本実施形態では、第1オブジェクトOb1と第2オブジェクトOb2とは、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)において左右対称である。つまり、第1オブジェクトOb1と第2オブジェクトOb2とは、ホーム画面Dp11の横方向(左右方向)の中心を通る対称線に対して、対称な位置かつ対称な形状を有する。これにより、オペレータにとっては、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2がそれぞれ右側及び左側の方向指示器35に対応することをより直感的に把握しやすくなる。
【0084】
また、本実施形態では、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)における第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2の下方に、作業機械3の移動速度を示す第3オブジェクトOb3が表示されている。これにより、方向指示器35に対応する第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2を、作業機械3の移動速度とは明確に区別して表示できる。しかも、オペレータにとっては、作業機械3の移動速度を見る際に、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2についても自然と視認可能になる。
【0085】
また、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)における第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2の上方に、作業機械3の稼働状態に関する稼働情報が表示されている。本実施形態では、第4領域R4に表示される図像I11~I19は、「稼働情報」の一例である。つまり、第1領域R1及び第2領域R2の上方に配置される第4領域R4には、作業機械3の各部の稼働状態に応じた図像I11~I19が稼働情報として表示される。これにより、方向指示器35に対応する第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2を、作業機械3の稼働情報(図像I11~I19)とは明確に区別して表示できる。しかも、オペレータにとっては、作業機械3の稼働情報(図像I11~I19)を見る際に、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2についても自然と視認可能になる。
【0086】
また、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)における第1オブジェクトOb1の下方には、作業機械3の第1の状態量を表す第1状態量情報が表示される。さらに、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)における第2オブジェクトOb2の下方には、作業機械3の第2の状態量を表す第2状態量情報が表示される。本実施形態では、第3オブジェクトOb3の右方に配置される冷却水温情報G1は、「第1状態量情報」の一例であって、第3オブジェクトOb3の左方に配置される残量情報G2は、「第2状態量情報」の一例である。つまり、本実施形態では、冷却水温が作業機械3の「第1の状態量」の一例であって、監視対象物(ここでは燃料)の残量が作業機械3の「第2の状態量」の一例である。
【0087】
これにより、方向指示器35に対応する第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2を、「第1状態量情報」(冷却水温情報G1)及び「第2状態量情報」(残量情報G2)とは明確に区別して表示できる。しかも、オペレータにとっては、作業機械3の第1状態量情報及び第2状態量情報を見る際に、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2についても自然と視認可能になる。
【0088】
さらに、第1状態量情報(冷却水温情報G1)及び第2状態量情報(残量情報G2)は、それぞれ状態量を指数化してグラフ形式で表す情報であって、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)において左右対称である。つまり、アナログメータを模した冷却水温情報G1と棒グラフからなる残量情報G2とは、ホーム画面Dp11の横方向(左右方向)の中心を通る対称線に対して、対称な位置かつ対称な形状を有する。これにより、オペレータにとっては、第1状態量情報及び第2状態量情報の視認性が向上する。
【0089】
また、本実施形態では、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)のうち、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2を含み、かつ表示領域の左右方向の両側縁(231,232)間に跨る帯領域には、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2のみを表示する。本実施形態では、第1領域R1及び第2領域R2を含む第8領域R8は、「帯領域」の一例である。言い換えれば、ホーム画面Dp11において、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2と同一行には、他の情報は表示されない。ただし、
図5に示すように、冷却水温情報G1の「H」の文字、及び残量情報G2の「F」の文字は、特に作業機械3の稼働状態を示す情報ではないため、帯領域(第8領域R8)に含まれていてもよい。これにより、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2については十分な視認性を確保しやすい。
【0090】
また、本実施形態では、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)の右上隅部に時間に関する第1時間情報が表示され、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)の左上隅部に時間に関する第2時間情報が表示される。第1オブジェクトOb1は表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)における第1時間情報の下方に配置され、第2オブジェクトOb2は表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)における第2時間情報の下方に配置される。本実施形態では、第5領域R5に表示される作業機械3の稼働時間に関する稼働時間情報I31は、「第1時間情報」の一例であって、第6領域R6に表示される時刻情報I32は、「第2時間情報」の一例である。
【0091】
これにより、方向指示器35に対応する第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2を、第1時間情報及び第2時間情報とは明確に区別して表示できる。しかも、オペレータにとっては、第1時間情報及び第2時間情報を見る際に、第1オブジェクトOb1及び第2オブジェクトOb2についても自然と視認可能になる。
【0092】
[3.2]操作メニュー
次に、
図8~
図11を参照して、表示装置2の操作部22の操作に応じて表示される操作メニューM1に関する機能について説明する。
図9等の表示装置2の表示部23に表示される表示画面Dp1を示す図面において、領域を表す一点鎖線、引出線及び参照符号は、いずれも説明のために付しているに過ぎず、実際に表示装置2に表示される訳ではない。
【0093】
図8の上段に示すように、表示装置2の表示部23に表示画面Dp1としてホーム画面Dp11が表示されている状態で、ユーザU1(オペレータ)が、表示装置2の操作部22に対して特定操作を行うと、表示画面Dp1は、
図8の下段に示すように変化する。すなわち、表示画面Dp1としてのホーム画面Dp11には、操作メニューM1が表示される。本実施形態では、ホーム画面Dp11において操作メニューM1を表示させるための操作部22に対する特定操作(以下「第1特定操作」ともいう)は、複数の押釦スイッチ221~224のうちの特定の押釦スイッチ224の操作(押操作)であることとする。
【0094】
ここで、操作メニューM1は、
図9に示すように、表示部23の表示領域の右側縁231に沿って、表示画面Dp1の右端部に表示される。ホーム画面Dp11においては、操作メニューM1は、ポップアップ表示のように、操作メニューM1が表示されていない状態のホーム画面Dp11(
図5等参照)に重畳表示される。操作メニューM1は、表示画面Dp1の縦方向(上下方向)に長さを有する帯状(矩形状)のオブジェクトである。
図9の例では、横方向(左右方向)において、操作メニューM1は表示画面Dp1全体の15%程度の幅を有する。そのため、操作メニューM1が表示されることにより、ホーム画面Dp11の右端から15%程度の幅の領域が、操作メニューM1で隠れることになる。
【0095】
そのため、操作メニューM1で隠れることになる、第4領域R4の図像I19、及び第7領域R7の図像I27等については、比較的重要度の低い情報とすることが好ましい。例えば、ホーム画面Dp11においては、作業機械3の運転(操作)への影響の小さい情報が、操作メニューM1で隠れる位置に表示されることが好ましい。
【0096】
このように表示部23の表示領域の右側縁231に沿って表示される操作メニューM1は、表示画面Dp1のうち、操作部22に対応する位置に表示されることになる。すなわち、操作部22における複数の押釦スイッチ221~224は、表示部23の表示領域の右側縁231に隣接して配置されているところ、表示画面Dp1のうちの表示部23の表示領域の右側縁231に沿って表示される操作メニューM1は、操作部22に隣接して表示される。
【0097】
操作メニューM1は、表示画面Dp1に対する操作のための複数(本実施形態では4つ)の項目M11~M14を含んでいる。これら複数の項目M11~M14は、操作メニューM1の長手方向(表示画面Dp1の縦方向)に並べて配置されている。項目M11は「上カーソル」、項目M12は「下カーソル」、項目M13は「決定」、項目M14は「メニュー」の操作のための項目である。
【0098】
これら4つの項目M11~M14には、
図8に示すように、その右隣に位置する操作部22の4つの押釦スイッチ221~224がそれぞれ対応付けられている。例えば、「上カーソル」の項目M11には押釦スイッチ221が、「下カーソル」の項目M12には押釦スイッチ222が、それぞれ対応付けられている。同様に、「決定」の項目M13には押釦スイッチ223が、「メニュー」の項目M14には押釦スイッチ224が、それぞれ対応付けられている。そのため、操作メニューM1が表示されている状態で、「上カーソル」の項目M11に対応する押釦スイッチ221がユーザU1により操作されると、「上カーソル」の項目M11が操作(選択)されることになる。また、操作メニューM1が表示されている状態で、「メニュー」の項目M14に対応する押釦スイッチ224がユーザU1により操作されると、「メニュー」の項目M14が操作(選択)されることになる。
【0099】
具体的に、ホーム画面Dp11上に操作メニューM1が表示されている状態で、操作部22の特定操作がされると、表示部23に表示されている表示画面Dp1は、ホーム画面Dp11からメニュー画面Dp12に遷移する。ホーム画面Dp11からメニュー画面Dp12に遷移するための操作部22に対する特定操作(以下「第2特定操作」ともいう)は、複数の押釦スイッチ221~224のうちの特定の押釦スイッチ224の操作(押操作)であることとする。操作メニューM1は、ホーム画面Dp11からメニュー画面Dp12への遷移後も継続的に表示される。
【0100】
メニュー画面Dp12は、
図10に示すように、その右端部に操作メニューM1を含んでおり、表示装置2に詳細な操作を実行させるための表示画面Dp1である。メニュー画面Dp12は、複数(ここでは9つ)の選択肢C21~C29を有している。複数の選択肢C21~C29には、それぞれ個別の機能が割り当てられている。メニュー画面Dp12においては、これら複数の選択肢C21~C29のうちのいずれかを選択した状態で、決定の操作がされると、選択中の選択肢に割り当てられている機能に応じて、表示画面Dp1が変化する。
【0101】
具体的に、メニュー画面Dp12において、選択中の選択肢C21~C29は、表示色等の表示態様が変更される(
図10の例では網掛け表示されている)。選択中の選択肢は、「上カーソル」の項目M11の操作(押釦スイッチ221の操作)、又は「下カーソル」の項目M12の操作(押釦スイッチ222の操作)に応じて変更される。具体的には、「下カーソル」の項目M12の操作の度に、選択中の選択肢は、選択肢C21、選択肢C22、選択肢C23、・・・選択肢C29の順で変化し、「上カーソル」の項目M11の操作の度に、選択中の選択肢は、選択肢C29、選択肢C28、選択肢C27、・・・選択肢C21の順で変化する。いずれかの選択肢が選択されている状態で、「決定」の項目M13の操作(押釦スイッチ223の操作)がされると、選択中の選択肢に割り当てられている機能に応じて表示画面Dp1が変化する。
【0102】
一例として、
図10に例示するように、ディスプレイ設定の選択肢C21が選択されている状態で「決定」の項目M13の操作(押釦スイッチ223の操作)がされると、表示画面Dp1は、メニュー画面Dp12から設定画面Dp13に遷移する。メニュー画面Dp12から設定画面Dp13に遷移するための操作部22に対する特定操作(以下「第3特定操作」ともいう)は、いずれかの選択肢が選択されている状態で複数の押釦スイッチ221~224のうちの特定の押釦スイッチ223が操作(押操作)されることとする。操作メニューM1は、メニュー画面Dp12から設定画面Dp13への遷移後も継続的に表示される。
【0103】
設定画面Dp13は、
図11に示すように、その右端部に操作メニューM1を含んでおり、表示装置2に詳細な操作を実行させるための表示画面Dp1である。設定画面Dp13は、複数(ここでは3つ)の選択肢C31~C33を有している。複数の選択肢C31~C33には、それぞれ個別の機能が割り当てられている。設定画面Dp13においては、これら複数の選択肢C31~C33のうちのいずれかを選択した状態で、決定の操作がされると、選択中の選択肢に割り当てられている機能に応じて、表示画面Dp1が変化する。
【0104】
具体的に、設定画面Dp13において、選択中の選択肢C31~C33は、表示色等の表示態様が変更される(
図11の例では網掛け表示されている)。選択中の選択肢は、「上カーソル」の項目M11の操作(押釦スイッチ221の操作)、又は「下カーソル」の項目M12の操作(押釦スイッチ222の操作)に応じて変更される。具体的には、「下カーソル」の項目M12の操作の度に、選択中の選択肢は、選択肢C31、選択肢C32、選択肢C33の順で変化し、「上カーソル」の項目M11の操作の度に、選択中の選択肢は、選択肢C33、選択肢C32、選択肢C31の順で変化する。いずれかの選択肢が選択されている状態で、「決定」の項目M13の操作(押釦スイッチ223の操作)がされると、選択中の選択肢に割り当てられている機能に応じて表示画面Dp1が変化する。
【0105】
一例として、
図11に例示するように、言語設定の選択肢C31が選択されている状態で「決定」の項目M13の操作(押釦スイッチ223の操作)がされると、表示画面Dp1は、設定画面Dp13から言語設定用の更に下位の画面に遷移する。操作メニューM1は、設定画面Dp13から更に下位の画面への遷移後も継続的に表示される。
【0106】
また、メニュー画面Dp12又は設定画面Dp13が表示されている状態において、操作部22の特定操作がされると、表示部23に表示されている表示画面Dp1は、一つ前の画面に遷移する。すなわち、メニュー画面Dp12が表示されている状態では表示画面Dp1は一つ前のホーム画面Dp11に遷移し、設定画面Dp13が表示されている状態では表示画面Dp1は一つ前のメニュー画面Dp12に遷移する。メニュー画面Dp12からホーム画面Dp11に遷移するための操作部22に対する特定操作(以下「第4特定操作」ともいう)は、複数の押釦スイッチ221~224のうちの特定の押釦スイッチ224の操作(押操作)であることとする。設定画面Dp13からメニュー画面Dp12に遷移するための操作部22に対する特定操作(以下「第5特定操作」ともいう)は、複数の押釦スイッチ221~224のうちの特定の押釦スイッチ224の操作(押操作)であることとする。
【0107】
ところで、操作メニューM1は、例えば、メニュー画面Dp12及び設定画面Dp13等の、ホーム画面Dp11以外の表示画面Dp1にも表示される。ただし、ホーム画面Dp11、メニュー画面Dp12及び設定画面Dp13の中でも、操作メニューM1の表示/非表示を切替可能であるのはホーム画面Dp11のみである。つまり、ホーム画面Dp11については、
図8に示すように、操作メニューM1を表示しない状態と表示する状態とが存在するのに対し、メニュー画面Dp12(
図10参照)及び設定画面Dp13(
図11参照)については、操作メニューM1は常時表示される。
【0108】
ここで、表示処理部12が、ホーム画面Dp11上に操作メニューM1を表示するには、上述したように、操作部22の特定操作(押釦スイッチ224の操作)が必要である。一方、表示処理部12が、ホーム画面Dp11において操作メニューM1を非表示にするには、操作部22が非操作時間にわたって操作されないことが必要である。具体的には、ホーム画面Dp11に操作メニューM1が表示されている状態で、操作部22の複数の押釦スイッチ221~224のいずれについても、非操作時間(一例として30秒又は1分等の一定時間)にわたって操作されなければ、表示処理部12は、操作メニューM1を非表示とする。
【0109】
以上説明したように、本実施形態に係る制御方法は、作業機械3用の表示装置2の操作部22の操作に係る操作情報を取得することを有する。この制御方法は、表示装置2の表示部23に表示画面Dp1を表示させることを更に有する。この制御方法は、操作情報に基づいて、表示画面Dp1のうち、操作部22に対応する位置に、操作メニューM1を表示させることを更に有する。この制御方法は、操作メニューM1が表示されている状態において、操作部22の操作に応じた操作メニューM1に基づいて表示画面Dp1を変化させることを更に有する。
【0110】
この構成によれば、表示画面Dp1上において操作部22の操作を受け付けるための操作メニューM1は、表示装置2の操作部22の操作に係る操作情報に基づいて表示される。これにより、操作メニューM1は、ユーザU1が表示装置2を操作する意思を示すときにのみ表示されることとなり、操作メニューM1が不要な場合には操作メニューM1を非表示とできる。したがって、操作メニューM1が表示されることにより、表示画面Dp1における操作メニューM1以外の表示領域が小さくなることを抑制し、ここに表示可能な情報量が減少したり、各情報の表示サイズが小さくなって視認性が低下したりすることを抑制可能となる。結果的に、本実施形態に係る制御方法によれば、表示装置2に表示可能な情報量の減少、及び視認性の低下が生じにくい、という利点がある。
【0111】
また、操作部22は複数のスイッチ(押釦スイッチ221~224)を含み、操作メニューM1は、複数のスイッチ(押釦スイッチ221~224)にそれぞれ対応する複数の項目M11~M14を含む。本実施形態では、互いに隣接する項目M11~M14とスイッチ(押釦スイッチ221~224)とが対応付けられている。これにより、操作メニューM1により、複数の項目M11~M14に対応する操作を操作部22における複数のスイッチ(押釦スイッチ221~224)に割り当てることが可能である。したがって、操作部22の操作性の向上を図りやすい。
【0112】
また、本実施形態に係る制御方法は、複数の項目M11~M14の並び方向と交差する方向に長さを有する告知領域に、作業機械3の稼働状態に関する稼働情報を表示させること、を有する。ホーム画面Dp11の第7領域R7は、「告知領域」の一例であって、第7領域R7に表示される図像I21~I27は、「稼働情報」の一例である。本実施形態では、複数の項目M11~M14は表示画面Dp1の縦方向に並ぶので、告知領域(第7領域R7)はこれに交差(直交)する横方向に長さを有する。これにより、表示画面Dp1のレイアウトを有効に利用でき、操作メニューM1が表示されることによる表示画面Dp1の視認性の低下を抑制しやすい。
【0113】
さらに、本実施形態では、告知領域(第7領域R7)は、表示画面Dp1(ホーム画面Dp11)における下部に位置する。これにより、表示画面Dp1のレイアウトを有効に利用でき、操作メニューM1が表示されることによる表示画面Dp1の視認性の低下を抑制しやすい。
【0114】
また、本実施形態に係る制御方法は、操作メニューM1の表示を開始した後、操作部22が非操作時間にわたって操作されない場合に、操作メニューM1を非表示とすること、を有する。この構成によれば、表示画面Dp1としてのホーム画面Dp11に操作メニューM1が表示されている状態で、オペレータに表示装置2を操作する意思がない場合には、操作メニューM1を非表示として、ホーム画面Dp11の全体を表示することが可能である。ここで、「非操作時間」は、上述したような一定時間(一例として30秒又は1分等)であってもよいし、一定時間に限らない。例えば、オペレータの状態(表示装置2を見ているか否か等)、作業機械3の動作状態(走行中か否か等)又は時間帯等に関する条件に応じて、非操作時間の長さが変化してもよい。具体的には、作業機械3による作業中は非操作時間が短くなる、又は、作業機械3の停止中は非操作時間が無限時間になる等の態様が好ましい。
【0115】
また、本実施形態に係る制御方法は、操作メニューM1が表示されている状態において、操作部22の特定操作がされることにより、表示画面Dp1を第1画面から第2画面に遷移させること、を更に有する。ホーム画面Dp11は「第1画面」の一例であって、メニュー画面Dp12は「第2画面」の一例である。ここで、第1画面(ホーム画面Dp11)から第2画面(メニュー画面Dp12)に遷移するための操作部22の特定操作(第2特定装置)は、ホーム画面Dp11において操作メニューM1を表示させるための操作部22の特定操作(第1特定操作)と、同じであってもよいし、異なってもよい。この構成によれば、オペレータにとっては、表示画面Dp1を第1画面から第2画面に遷移させる際、操作メニューM1を参照しつつ操作部22を操作できるので、操作性の向上を図りやすい。
【0116】
さらに、第1画面(ホーム画面Dp11)から第2画面(メニュー画面Dp12)への遷移に際し、第2画面(メニュー画面Dp12)においても操作メニューM1が継続的に表示される。つまり、第1画面(ホーム画面Dp11)に表示されていた操作メニューM1は、第2画面(メニュー画面Dp12)に遷移後もそのまま表示される。これにより、オペレータにとっては、第2画面においても操作メニューM1を参照しつつ操作部22を操作できるので、操作性の向上を図りやすい。
【0117】
さらに、本実施形態に係る制御方法は、第2画面(メニュー画面Dp12)が表示されている状態において、操作部22の特定操作がされることにより、表示画面Dp1を第2画面(メニュー画面Dp12)から第1画面(ホーム画面Dp11)に遷移させること、を有する。ここで、第2画面(メニュー画面Dp12)から第1画面(ホーム画面Dp11)に遷移するための操作部22の特定操作(第4特定装置)は、第1特定操作又は第2特定操作と、同じであってもよいし、異なってもよい。この構成によれば、オペレータにとっては、表示画面Dp1を第2画面から第1画面に遷移させる際、操作メニューM1を参照しつつ操作部22を操作できるので、操作性の向上を図りやすい。
【0118】
さらに、本実施形態に係る制御方法は、第2画面が表示されている状態において、操作部22の特定操作がされることにより、表示画面Dp1を第2画面から第3画面に遷移させること、を有する。メニュー画面Dp12は「第2画面」の一例であって、設定画面Dp13は「第3画面」の一例である。ここで、第2画面(メニュー画面Dp12)から第3画面(設定画面Dp13)に遷移するための操作部22の特定操作(第3特定装置)は、第1特定操作、第2特定操作又は第4特定操作と、同じであってもよいし、異なってもよい。この構成によれば、オペレータにとっては、表示画面Dp1を第2画面から第3画面に遷移させる際、操作メニューM1を参照しつつ操作部22を操作できるので、操作性の向上を図りやすい。
【0119】
さらに、本実施形態に係る制御方法は、第3画面(設定画面Dp13)が表示されている状態において、操作部22の特定操作がされることにより、表示画面Dp1を第3画面(設定画面Dp13)から第2画面(メニュー画面Dp12)に遷移させること、を有する。ここで、第3画面(設定画面Dp13)から第2画面(メニュー画面Dp12)に遷移するための操作部22の特定操作(第5特定装置)は、第1特定操作、第2特定操作、第3特定操作又は第4特定操作と、同じであってもよいし、異なってもよい。この構成によれば、オペレータにとっては、表示画面Dp1を第3画面から第2画面に遷移させる際、操作メニューM1を参照しつつ操作部22を操作できるので、操作性の向上を図りやすい。
【0120】
[3.3]フローチャート
図12は、本実施形態に係る制御方法に係る主要な処理の一例を示すフローチャートである。
【0121】
図12に示すように、表示処理部12は、まず表示装置2の表示部23にホーム画面Dp11を表示する(S1)。このとき、取得処理部11は、方向指示器35の動作状態に関する情報を取得し、表示処理部12は、右側の方向指示器35が作動しているか否かを判断する(S2)。右側の方向指示器35が作動していれば(S2:Yes)、表示処理部12は、ホーム画面Dp11の第1領域R1に第1オブジェクトOb1を表示する(S3)。一方、右側の方向指示器35が作動していなければ(S2:No)、表示処理部12は、処理S3をスキップして処理S4に移行する。
【0122】
処理S4では、表示処理部12は、左側の方向指示器35が作動しているか否かを判断する。左側の方向指示器35が作動していれば(S4:Yes)、表示処理部12は、ホーム画面Dp11の第2領域R2に第2オブジェクトOb2を表示する(S5)。一方、左側の方向指示器35が作動していなければ(S4:No)、表示処理部12は、処理S5をスキップして処理S6に移行する。
【0123】
処理S6では、表示処理部12は、取得処理部11が取得した操作部22の操作情報に基づいて、メニューボタン(押釦スイッチ224)が操作されたか否かを判断する。メニューボタン(押釦スイッチ224)が操作されていれば(S6:Yes)、表示処理部12は、ホーム画面Dp11の右端部に操作メニューM1を表示する(S7)。一方、メニューボタン(押釦スイッチ224)が操作されていなければ(S6:No)、表示処理部12は、処理S7等をスキップして一連の処理を終了する。
【0124】
処理S8では、表示処理部12は、操作メニューM1を表示してから操作部22が操作されない状態のまま非操作時間が経過したか否かを判断する。操作部22が操作されないまま非操作時間が経過すると(S8:Yes)、表示処理部12は、ホーム画面Dp11上の操作メニューM1を非表示にする(S9)。一方、非操作時間が経過していなければ(S8:No)、表示処理部12は、処理S9をスキップして一連の処理を終了する。
【0125】
ただし、
図12に示すフローチャートは一例に過ぎず、処理が適宜追加又は省略されてもよいし、処理の順番が適宜入れ替わってもよい。
【0126】
[4]変形例
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0127】
本開示における制御システム1は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御システム1としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。また、制御システム1に含まれる一部又は全部の機能部は電子回路で構成されていてもよい。
【0128】
また、制御システム1の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていることは制御システム1に必須の構成ではなく、制御システム1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。反対に、実施形態1において、複数の装置(例えば制御システム1及び表示装置2)に分散されている機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。さらに、制御システム1の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0129】
また、表示装置2は、専用のデバイスに限らず、例えば、ラップトップコンピュータ、タブレット端末又はスマートフォン等の汎用端末であってもよい。さらに、表示部23は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのように、表示画面を直接的に表示する態様に限らず、例えば、プロジェクタのように、投影により表示画面を表示する構成であってもよい。
【0130】
また、操作部22の情報の入力の態様として、押釦スイッチ、タッチパネル及び操作ダイヤル以外の態様を採用してもよい。例えば、操作部22は、キーボード、マウス等のポインティングディバイス、音声入力、ジェスチャ入力又は他の端末からの操作信号の入力等の態様を採用してもよい。
【0131】
また、操作メニューM1の表示に係る態様は、例えば、作業機械3の稼働状態に応じて変化してもよい。例えば、作業機械3の稼働中(作業中)においては、表示画面Dp1における操作メニューの表示範囲(サイズ)を小さくし、作業機械3の停止中(非作業中)においては、表示画面Dp1における操作メニューの表示範囲(サイズ)を大きくすることが好ましい。さらに、例えば、作業機械3の稼働中(作業中)においては、ホーム画面Dp11における操作メニューの表示が禁止されてもよい。
【0132】
また、作業機械3の動力源4は、ディーゼルエンジンに限らず、例えば、ディーゼルエンジン以外のエンジンであってもよいし、モータ(電動機)、又はエンジンとモータ(電動機)とを含むハイブリッド式の動力源であってもよい。
【0133】
(実施形態2)
本実施形態に係る作業機械3は、
図13に示すように、ホーム画面Dp11の表示内容が、実施形態1に係る作業機械3と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
【0134】
本実施形態では、作業機械3の動力源4が電動モータ(電動機)である場合を想定する。この場合、動力源4は走行用バッテリからの電力供給を受けて駆動される。
【0135】
ここで、ホーム画面Dp11における第3領域R3の右方には、冷却水温情報G1に代えて、動力源4(電動モータ)での消費電流を示す消費電流情報G3が表示されている。ホーム画面Dp11における第3領域R3の左方には、走行用バッテリの残容量(SOC:State Of Charge)を示す残容量情報G4が表示されている。つまり、消費電流情報G3はホーム画面Dp11における第1領域R1の下方に配置されており、残容量情報G4はホーム画面Dp11における第2領域R2の下方に配置されている。
【0136】
消費電流情報G3は、第3オブジェクトOb3と同様に、アナログメータを模したグラフである。アナログメータにおいては、針G31が回転し、針G31の位置によって値が提示される。残容量情報G4は、棒グラフである。つまり、残容量情報G4は、監視対象物(ここでは走行用バッテリ)の残容量を指数化し、棒グラフの長さ(高さ)によって表す情報である。
【0137】
このように、例えば、動力源4等、作業機械3の仕様によっては、表示画面Dp1の表示態様(表示内容)が異なることがある。そこで、表示装置2の表示部23に表示される表示画面Dp1の表示態様については、メンテナンスモードで表示装置2を動作させることにより、切替可能であることが好ましい。これにより、表示装置2自体を、例えば、動力源4がエンジンの作業機械3と、動力源4が電動モータの作業機械3とで兼用することが可能である。
【0138】
実施形態2に係る構成は、実施形態1で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて採用可能である。
【0139】
〔発明の付記〕
以下、上述の実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0140】
<付記1>
作業機械用の表示装置の操作部の操作に係る操作情報を取得することと、
前記表示装置の表示部に表示画面を表示させることと、
前記操作情報に基づいて、前記表示画面のうち、前記操作部に対応する位置に、操作メニューを表示させることと、
前記操作メニューが表示されている状態において、前記操作部の操作に応じた前記操作メニューに基づいて前記表示画面を変化させることと、を有する、
作業機械の制御方法。
【0141】
<付記2>
前記操作部は複数のスイッチを含み、
前記操作メニューは、前記複数のスイッチにそれぞれ対応する複数の項目を含む、
付記1に記載の作業機械の制御方法。
【0142】
<付記3>
前記複数の項目の並び方向と交差する方向に長さを有する告知領域に、前記作業機械の稼働状態に関する稼働情報を表示させること、を更に有する、
付記2に記載の作業機械の制御方法。
【0143】
<付記4>
前記告知領域は、前記表示画面における下部に位置する、
付記3に記載の作業機械の制御方法。
【0144】
<付記5>
前記操作メニューの表示を開始した後、前記操作部が非操作時間にわたって操作されない場合に、前記操作メニューを非表示とすること、を更に有する、
付記1~4のいずれかに記載の作業機械の制御方法。
【0145】
<付記6>
前記操作メニューが表示されている状態において、前記操作部の特定操作がされることにより、前記表示画面を第1画面から第2画面に遷移させること、を更に有する、
付記1~5のいずれかに記載の作業機械の制御方法。
【0146】
<付記7>
前記第2画面においても前記操作メニューを継続的に表示させる、
付記6に記載の作業機械の制御方法。
【0147】
<付記8>
前記第2画面が表示されている状態において、前記操作部の特定操作がされることにより、前記表示画面を前記第2画面から前記第1画面に遷移させること、を更に有する、
付記6又は7に記載の作業機械の制御方法。
【0148】
<付記9>
前記第2画面が表示されている状態において、前記操作部の特定操作がされることにより、前記表示画面を前記第2画面から第3画面に遷移させること、を更に有する、
付記6~8のいずれかに記載の作業機械の制御方法。
【0149】
<付記10>
前記第3画面が表示されている状態において、前記操作部の特定操作がされることにより、前記表示画面を前記第3画面から前記第2画面に遷移させること、を更に有する、
付記9に記載の作業機械の制御方法。
【0150】
<付記11>
付記1~10のいずれかに記載の作業機械の制御方法を、
1以上のプロセッサに実行させるための作業機械用制御プログラム。
【符号の説明】
【0151】
2 表示装置
3 作業機械
10 作業機械用表示システム
11 取得処理部
12 表示処理部
22 操作部
23 表示部
30 機体
221~224 押釦スイッチ(スイッチ)
Dp1 表示画面
Dp11 ホーム画面(第1画面)
Dp12 メニュー画面(第2画面)
Dp13 設定画面(第3画面)
I21~I27 図像(稼働情報)
M1 操作メニュー
M11~M14 項目
R7 第7領域(告知領域)