(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007628
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】納骨堂
(51)【国際特許分類】
E04H 13/00 20060101AFI20250109BHJP
A47G 33/02 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
E04H13/00 A
A47G33/02 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109157
(22)【出願日】2023-07-03
(71)【出願人】
【識別番号】710000228
【氏名又は名称】二木 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】二木 健一郎
(57)【要約】
【課題】 供養に訪れたものが、あたかも故人と対面したような感覚で追善供養を行えるようにし、加えて、従来のロッカー型納骨堂の狭くて安っぽい雰囲気を払拭する。
【解決手段】 複数の納骨棚5を上下および左右方向に列設して形成された納骨壇1の納骨檀正面にはプロジェクションマッピングによりその時々により様々な風景や花々等が映し出されてBGM等がながれ、お参りの間、納骨堂内を美しい別世界に来たような演出をする。祭壇2は供養に訪れたものがお参りの際に使用する。この祭壇2にはモニタと操作パネル4が設置してあり操作パネルを操作することにより故人のセキュリティに守られた故人に関する種々のデータや思い出の写真等を表示することができるので、供養の雰囲気を高めることができるとともに、故人のみならず、家族や先祖への思いを深めることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
納骨堂室の正面壁面又は正面壁面及び両側面壁面にプロジェクションマッピングで画像を映し出して季節や条件により画像やBGMを切り替えることによりその部屋に美しい空間をつくりだすことを特徴とする。
【請求項2】
裏側に 複数の納骨棚を上下および左右方向に列設して形成された納骨壇を設け、遺骨を収納する。納骨室には可動式のモニタと操作パネル付祭壇を設けて認証パネルにデータが入力されると個人の写真等が映し出される。
【請求項3】
祭壇にモニタと操作パネルが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の納骨堂
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は昨今の納骨堂は仏壇式やロッカー式や立体駐車場型の可動式などが中心でどうしても暗いとか機械的だとかで購入者の不満を聞くことが多い。そういった部分を払拭することを目的とした納骨堂のシステムである。多数の骨壺を効率良く収納できるロッカー型納骨壇を有する納骨堂において、故人と対面したような感覚での追善供養を可能とし、さらに、狭くて安っぽい従来のロッカー型納骨堂の雰囲気を払拭した納骨堂に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、特に墓地不足が深刻化する都市部において、小空間に多数の骨壺を効率的に収納できるロッカー型納骨堂の需要が高まっている。
ロッカー型納骨堂においては、法事、法要や祭事のときに供物や飾りを載せるスペースがなく、加えて、ロッカーに向かって法要等を行うのも様にならず気が引けるので、通常は、納骨堂内の別の場所に設けられた共同墓石/共同祭壇で追善供養を行うのが一般的であるが、このように骨壺と離れた位置で供養を行うと、故人に対して供養を行っていないような印象を受けるので、満足な供養感が得られないという問題点を有していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この問題を解決する為、特開平5-118167号公報に記載の納骨堂では、骨容器収納部から礼拝用祭壇までガイドレールを敷設し、このガイドレールに沿って移動する搬送ロボットを用いて、供養時に骨壺を骨容器収納部から礼拝用祭壇まで搬送する構成のものが示されており、骨壺と対面した状態で供養を行うことができるようになっている。
【0005】
ところが、上述の骨壺搬送ロボットを備えた納骨堂においては、設置費用が非常に高価であるし、既設のビルなどには設置が困難である。加えて、故人の遺骨がまるで仕分けされる荷物のようにぞんざいに取り扱われるので、故人を供養するという観点からはあまり好ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記問題点に着目してなされたものであって、その目的とするところは、故人と対面したような感覚で満足な供養感が得られるとともに、従来のロッカー型納骨堂の狭くて安っぽい雰囲気を払拭した納骨堂を提供しようとするものである。
【発明の効果】
【0007】
上述の目的を達成するため、請求項1記載の納骨堂においては、複数の納骨棚を上下および左右方向に列設して形成された納骨壇と、この納骨壇の正面側床面に可動式パネル付き祭壇を設置して供養者がデータを入力する操作パネルにデータが入力されると、パネルに故人の写真や思い出などのデータが映し出される。
【0008】
請求項3記載の発明では、請求項1または2記載の納骨堂において、祭壇にモニタが設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項1の記載の発明では、納骨堂室の正面又は正面及び両側面壁面にプロジェクションマッピングで画像を映し出して季節や条件により画像やBGMを切り替えることによりその部屋に美しい空間をつくりだすことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は実施の形態5の納骨堂を示す斜視図、
図2は納骨堂を示す断面図である。
図3は平面図である。図に示すように、本実施の形態の納骨堂Aは、5の納骨壇と、2の祭壇とを主要な構成としている。前記納骨壇5は、骨壺を納骨する納骨棚3が上下および左右方向に列設されている。
【0012】
お参りの際、1の納骨檀正面にはプロジェクションマッピングによりその時々により様々な風景や花々等が映し出されてBGM等がながれ、お参りの間、納骨堂内を美しい別世界に来たような演出を施す。5の納骨檀裏側から骨壺3は出し入れする。その為に納骨檀扉6が付いている。
【0013】
祭壇2は供養に訪れたものがお参りの際に使用する。この祭壇2にはモニタと操作パネル4が設置してあり操作パネルを操作することにより故人のセキュリティに守られた故人に関する種々のデータや思い出の写真等を表示することができるので、供養の雰囲気を高めることができるとともに、故人のみならず、家族や先祖への思いを深めることができる。
【0014】
納骨堂に入るとプロジェクションマッピングが1の納骨檀に美しい音楽や画像等が映し出されているお部屋の中で思い出の写真等に対面して家族や先祖への思いを深めることができる。
【符号の説明】
【0015】
A納骨堂
1 納骨檀正面パネル
2 祭壇
3 骨壺
4 祭壇操作パネル、モニタ
5 納骨檀裏側
6 納骨檀扉