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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007647
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0487 20130101AFI20250109BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20250109BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20250109BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20250109BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20250109BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
G06F3/0487
G06F3/0481
H04N1/00 350
H04N1/00 519
B41J29/00 T
G03G21/00 386
G03G21/00 510
G03G21/16 161
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109185
(22)【出願日】2023-07-03
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114971
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修
(72)【発明者】
【氏名】大谷 晃三
【テーマコード(参考)】
2C061
2H171
2H270
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP07
2C061BB10
2C061BB33
2C061BB35
2C061CH03
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061HH03
2C061HJ07
2C061HK11
2H171FA01
2H171FA03
2H171GA04
2H171HA31
2H171KA02
2H270LA44
2H270LD05
2H270QA13
2H270QA23
2H270QA43
2H270RA24
2H270ZC04
5C062AA05
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB40
5C062AD01
5C062AD06
5E555AA63
5E555AA78
5E555BA09
5E555BA27
5E555BB09
5E555BB27
5E555BC08
5E555CA44
5E555CB12
5E555CB19
5E555CB21
5E555CB55
5E555CC27
5E555DB41
5E555DB53
5E555DC05
5E555DC24
5E555DC63
5E555DC84
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】 比較的低コストで操作パネルの向きを検出する電子機器を得る。
【解決手段】 操作パネルは、電子機器の本体に対して回転可能に保持されており、操作パネルにおけるパネル向き検出部33は、コイル33aと、コイル33aのインダクタンスに応じた周波数で発振して信号を生成する発振回路41と、その信号の周波数を検出する周波数検出部42と、検出された周波数に基づいて操作パネルの向きを特定するパネル向き特定部43とを備える。他方、本体1aは、磁性を有する少なくとも1つの向き識別部材33cを備えており、向き識別部材33cは、操作パネル11が回転された際にコイル33aが所在する位置に対応して設けられている。
【選択図】 図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に対して、回転可能に保持されている操作パネルとを備え、
前記操作パネルは、表示装置と、当該操作パネルの向きを検出するパネル向き検出部と、検出された前記向きに対応する表示向きで前記表示装置に所定の画面を表示するパネルコントローラーとを備え、
前記パネル向き検出部は、コイルと、前記コイルのインダクタンスに応じた周波数で発振して信号を生成する発振回路と、前記信号の周波数を検出する周波数検出部と、検出された前記周波数に基づいて前記操作パネルの向きを特定するパネル向き特定部とを備え、
前記本体は、磁性を有する少なくとも1つの向き識別部材を備え、
前記向き識別部材は、前記操作パネルが回転された際に前記コイルが所在する位置に対応して設けられていること、
を特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記向き識別部材は、前記操作パネルが回転された際に、前記操作パネルが所定の向きで配置されたときに前記コイルが所在する位置に最も近くなるように配置されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記向き識別部材は、前記操作パネルの複数の向きについて、前記操作パネルが回転する2次元座標平面において前記コイルと重なる面積が互いに異なることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記操作パネルは、略長方形の形状を有し、回転軸を中心にして回転可能に保持されており、
前記コイルは、前記回転軸より前記略長方形の形状の短辺または長辺に近くなるように配置されていること、
を特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記コイルは、基板上に形成されるパターンコイルであることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ある複合機は、表示装置を内蔵した操作パネルを備え、この操作パネルは、表示面に平行な面内において回転可能に保持されており、ユーザーは、操作パネルを手動で回転させて操作パネルを縦向きや横向きにさせることができる。この操作パネルは、3軸の加速度センサーを備えており、この3軸の加速度センサーによって、ユーザー操作による操作パネルの回転を検出し、操作パネルの向き(縦向きまたは横向き)に応じて、表示装置における表示態様(表示向き)を変えている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-140504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の複合機では、3軸の加速度センサーを使用して操作パネルの向きを検出しているため、機器のコストが高くなってしまう。
【0005】
また、メカニカルスイッチを設け、操作パネルの回転角度によってそのメカニカルスイッチがオン/オフされるようにして操作パネルの回転角度を検出することも考えられるが、その場合、同様に、機器のコストが高くなってしまう。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、比較的低コストで操作パネルの向きを検出する電子機器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子機器は、本体と、前記本体に対して、回転可能に保持されている操作パネルとを備える。前記操作パネルは、表示装置と、当該操作パネルの向きを検出するパネル向き検出部と、検出された前記向きに対応する表示向きで前記表示装置に所定の画面を表示するパネルコントローラーとを備える。そして、前記パネル向き検出部は、コイルと、前記コイルのインダクタンスに応じた周波数で発振して信号を生成する発振回路と、前記信号の周波数を検出する周波数検出部と、検出された前記周波数に基づいて前記操作パネルの向きを特定するパネル向き特定部とを備える。他方、前記本体は、磁性を有する少なくとも1つの向き識別部材を備え、前記向き識別部材は、前記操作パネルが回転された際に前記コイルが所在する位置に対応して設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、比較的低コストで操作パネルの向きを検出する電子機器が得られる。
【0009】
本発明の上記又は他の目的、特徴および優位性は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から更に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る電子機器の一例を示す斜視図である。
図2図2は、図1における画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。
図3図3は、図1および図2に示す操作パネル11の回転について説明する図である(1/2)。
図4図4は、図1および図2に示す操作パネル11の回転について説明する図である(2/2)。
図5図5は、実施の形態1におけるパネル向き検出部33について説明する図である(1/3)。
図6図6は、実施の形態1におけるパネル向き検出部33について説明する図である(2/3)。
図7図7は、実施の形態1におけるパネル向き検出部33について説明する図である(3/3)。
図8図8は、図2におけるパネル向き検出部33の電気的な構成を示す図である。
図9図9は、図8における発振回路の発振周波数について説明する図である。
図10図10は、実施の形態2におけるパネル向き検出部33について説明する図である(1/3)。
図11図11は、実施の形態2におけるパネル向き検出部33について説明する図である(2/3)。
図12図12は、実施の形態2におけるパネル向き検出部33について説明する図である(3/3)。
図13図13は、実施の形態2における発振回路41の発振周波数について説明する図である。
図14図14は、実施の形態3におけるパネル向き検出部33について説明する図である。
図15図15は、実施の形態3における発振回路41の発振周波数について説明する図である。
図16図16は、実施の形態4におけるパネル向き検出部33の一例を示す図である。
図17図17は、実施の形態4におけるパネル向き検出部33の他の例を示す図である。
図18図18は、実施の形態5におけるパネル向き検出部33について説明する図である。
図19図19は、実施の形態5における発振回路41の発振周波数について説明する図である。
図20図20は、実施の形態6におけるパネル向き検出部33について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
実施の形態1.
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る電子機器の一例を示す斜視図である。図1に示す電子機器は、プリンター、複合機などといった画像形成装置1である。画像形成装置1は、本体1aと、本体1aに対して、回転可能に保持されている操作パネル11とを備える。
【0014】
図2は、図1における画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置1は、上述の操作パネル11の他、本体1aにおいて、記憶装置21、コントローラー22、プリント装置23、画像読取装置24、ファクシミリ装置25、通信装置26などを備える。
【0015】
記憶装置21は、フラッシュメモリーなどの不揮発性の書換可能な記憶装置である。
【0016】
コントローラー22は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するコンピューターであって、記憶装置21やROMからRAMにプログラムをロードして実行して、各種処理を実行する。
【0017】
プリント装置23は、ユーザー操作に基づくプリントジョブ要求に従って、プリントジョブ要求により指定された画像をプリント用紙にプリントする。また、画像読取装置24は、ユーザー操作に基づくコピージョブ要求に従って、原稿から原稿画像を光学的に読み取り、その原稿画像の画像データを生成する。ファクシミリ装置25は、ユーザー操作に基づくファクシミリ送信ジョブ要求に従って、ファクシミリ送信ジョブ要求により指定された画像のファクシミリ信号を生成し送信するとともに、外部からファクシミリ信号を受信しそのファクシミリ信号から画像データを生成する。通信装置26は、無線または有線のネットワークインターフェイスなどであって、外部の装置との間でデータ通信を行う。
【0018】
コントローラー22は、プリント装置23、画像読取装置24、ファクシミリ装置25、通信装置26などの内部装置を制御して、上述のようなジョブ要求で指定されたジョブを実行する。例えば、コントローラー22は、プリントジョブ要求を受信すると、そのプリントジョブ要求により指定された画像をプリント装置23にプリントさせ、コピージョブ要求を受信すると、そのコピージョブ要求により指定されたスキャン設定で原稿画像のスキャンを画像読取装置24で行い、そのコピージョブ要求により指定されたプリント設定で、その原稿画像をプリント装置23にプリントさせる。
【0019】
また、操作パネル11は、画像形成装置1の筐体前側に配置され、液晶ディスプレイなどの表示装置31、ハードキー、タッチパネルなどの入力装置32、操作パネル11の向き(回転角度)を検出するパネル向き検出部33、および、検出された操作パネル11の向きや入力装置32により検出されたユーザー操作に基づいて、所定の画面(操作画面など)を表示装置31に表示するパネルコントローラー34を備える。表示装置31は、ユーザーに対して各種画面を表示する。表示装置31に表示されるキー画像およびタッチパネルによりソフトキーが実現される。入力装置32は、ユーザーにより入力される、ハードキーまたはソフトキーに対するユーザー操作を受け付ける。
【0020】
図3および図4は、図1および図2に示す操作パネル11の回転について説明する図である。操作パネル11は、回転軸11aを中心として、所定の角度範囲に限り回転可能となっている。回転軸11aは、操作パネル11の表示面に対して垂直に延びる軸であって本体接続部11bに設けられており、表示面の中央からずれた位置にある。そして、操作パネル11は、ユーザーによって手動で例えば図3に示すように横向きとされたり、例えば図4に示すように縦向きとされたりする。パネルコントローラー34は、パネル向き検出部33により検出された操作パネル11の向きに応じて、表示装置31に表示される画面の向き(表示向き)を例えば図3および図4に示すように変更し、その表示向きで表示装置31に所定の画面を表示する。
【0021】
図5図6および図7は、実施の形態1におけるパネル向き検出部33について説明する図である。図8は、図2におけるパネル向き検出部33の電気的な構成を示す図である。図9は、図8における発振回路の発振周波数について説明する図である。
【0022】
例えば図5図8に示すように、パネル向き検出部33は、コイル33aと、発振回路41と、周波数検出部42と、パネル向き特定部43とを備える。
【0023】
発振回路41は、コイル33aのインダクタンスに応じた周波数で発振して所定波形の信号を生成する。図8に示す発振回路41は、インバーターINV1,INV2、抵抗R1,R2,R3およびコンデンサーC1,C2,C3からなるコルピッツ型のLC発振回路であるが、他の型式の発振回路でもよい。周波数検出部42は、その信号の周波数を検出し、パネル向き特定部43は、検出された周波数に基づいて操作パネルの向きを特定する。
【0024】
操作パネル11が横向きとなっている場合(図5に示す場合)では、コイル33aが向き識別部材33cから離れているため、コイル33aのインダクタンスが低くなっており、例えば図9に示すように、発振回路41は、発振周波数fosc1で発振する。一方、操作パネル11が回転され縦向きとなっている場合(図7に示す場合)では、操作パネル11が回転する2次元座標平面(図5におけるX-Y平面)においてコイル33aが向き識別部材33cに重なりコイル33aが向き識別部材33cに近づくため、コイル33aのインダクタンスが高くなり、例えば図9に示すように、発振回路41は、発振周波数fosc1より高い発振周波数fosc2で発振する。周波数検出部42は、これらの周波数fosc1,fosc2を検出し、パネル向き特定部43は、検出された周波数がfosc1であれば、操作パネル11が横向きとなっていると判定し、検出された周波数がfosc2であれば、操作パネル11が縦向きとなっていると判定する。
【0025】
例えば、上述のパネルコントローラー34、周波数検出部42、およびパネル向き特定部43は、所定のプログラムを実行するプロセッサー(コンピューター)により実現される。
【0026】
ここでは、パネルコントローラー34、周波数検出部42、およびパネル向き特定部43は、基板34aに実装されており、コイル33aは、基板34aに隣接する基板33b上に実装されたパターンコイル(配線パターンで形成されたコイル)である。また、ここでは、操作パネル11は、略長方形の形状を有し、コイル33aは、回転軸11aより、その略長方形の形状の短辺(回転軸11aから遠い方の短辺)に近い位置に配置されている。基板33b,34a(つまり、コイル33a)は、操作パネル11に内蔵されており、例えば図5図7に示すように操作パネル11の回転とともに回動する。なお、基板33b,34aは1つの基板でもよい。このようにコイル33aに隣接してパネルコントローラー34、周波数検出部42、およびパネル向き特定部43が設けられているため、これらの間の配線の長さが短くて済む。
【0027】
さらに、本体1aには、磁性を有する少なくとも1つの向き識別部材33c(例えばスチール製の部材など)が設置されており、この向き識別部材33cは、操作パネル11が回転された際にコイル33aが所在する位置に対応して設けられている。つまり、操作パネル11が回転された際に、コイル33aと向き識別部材33cとの間の距離が変化し、コイル33aのインダクタンスが変化する。この向き識別部材33cには、本体1a内の構造物(フレームなど)を利用してもよい。
【0028】
ここでは、向き識別部材33cは、操作パネル11が回転された際に、操作パネルが所定の向き(図5図7では縦向き)で配置されたときにコイル33aが所在する位置に最も近くなるように配置されている。
【0029】
次に、実施の形態1に電子機器の動作について説明する。
【0030】
パネル向き検出部33において、発振回路41は、操作パネル11の向きに応じたコイル33aのインダクタンスに対応する発振周波数で発振し所定波形の信号を生成して周波数検出部42に供給する。
【0031】
周波数検出部42は、その信号の周波数(つまり、発振周波数)を検出し、パネル向き特定部43は、その周波数に基づいて操作パネル11の向きを特定し、パネルコントローラー34に通知する。
【0032】
パネルコントローラー34は、通知された操作パネル11の向きに対応する表示向きで所定の画面を表示装置31に表示する。
【0033】
ユーザーによって操作パネル11の向きが変更された場合、コイル33aと向き識別部材33cとの相対的な位置関係に応じてコイル33aのインダクタンスが変化すると、発振回路41の発振周波数がfosc1およびfosc2の一方から他方へ変化する。これにより、パネルコントローラー34は、通知される操作パネル11の向きが変化するため、表示中の画面の表示向きを変更する。
【0034】
以上のように、上記実施の形態1によれば、操作パネル11は、本体1aに対して、回転可能に保持されており、表示装置31と、当該操作パネル11の向きを検出するパネル向き検出部33と、検出された向きに対応する表示向きで表示装置31に所定の画面を表示するパネルコントローラー34とを備える。パネル向き検出部33は、コイル33aと、コイル33aのインダクタンスに応じた周波数で発振して信号を生成する発振回路41と、その信号の周波数を検出する周波数検出部42と、検出された周波数に基づいて操作パネルの向きを特定するパネル向き特定部43とを備える。他方、本体1aは、磁性を有する少なくとも1つの向き識別部材33cを備えており、向き識別部材33cは、操作パネル11が回転された際にコイル33aが所在する位置に対応して設けられている。
【0035】
これにより、上述の3軸センサーやメカニカルスイッチを設ける必要がないため、比較的低コストで操作パネル11の向きが検出される。
【0036】
実施の形態2.
【0037】
図10図11および図12は、実施の形態2におけるパネル向き検出部33について説明する図である。図13は、実施の形態2における発振回路41の発振周波数について説明する図である。
【0038】
実施の形態2では、例えば図10図12に示すように、向き識別部材33cが、操作パネル11の複数の向きについて、操作パネル11が回転する2次元座標平面においてコイル33aと重なる面積が互いに異なる形状を有する。
【0039】
図10図12に示す向き識別部材33cは、0度(横向き)から90度(縦向き)までの回転角度の範囲における連続的な操作パネル11の複数の向きについて、操作パネル11が回転する2次元座標平面においてコイル33aと重なる面積が互いに異なる形状を有する。この場合の操作パネル11の向き(回転角度)と発振回路41の発振周波数との関係において、例えば図13に示すように、発振回路41の発振周波数は、回転角度の連続的な変化に応じて、横向きでの発振周波数fosc1と縦向きでの発振周波数fosc2との間で連続的に(例えば線形的に)変化する。そして、周波数検出部42は、その連続的に変化する発振周波数を検出し、パネル向き特定部43は、各時点での発振周波数から操作パネル11の向きを特定する。
【0040】
なお、実施の形態2に係る電子機器のその他の構成および動作については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0041】
実施の形態3.
【0042】
図14は、実施の形態3におけるパネル向き検出部33について説明する図である。図15は、実施の形態3における発振回路41の発振周波数について説明する図である。
【0043】
図14に示す向き識別部材33cは、0度(横向き)から90度(縦向き)を経由して180度(反転した横向き)までの回転角度の範囲における連続的な操作パネル11の複数の向きについて、操作パネル11が回転する2次元座標平面(図中のX-Y平面)においてコイル33aと重なる面積が互いに異なる形状を有する。この場合の操作パネル11の向き(回転角度)と発振回路41の発振周波数との関係において、例えば図15に示すように、発振回路41の発振周波数は、回転角度の連続的な変化に応じて、横向き(0度)での発振周波数fosc1と反転した横向き(180度)での発振周波数fosc3との間で連続的に(例えば線形的に)変化し、縦向きでの発振周波数は、発振周波数fosc1と発振周波数fosc3との中間のfosc2となる。そして、周波数検出部42は、その連続的に変化する発振周波数を検出し、パネル向き特定部43は、各時点での発振周波数から操作パネル11の向きを特定する。
【0044】
なお、実施の形態3に係る電子機器のその他の構成および動作については実施の形態2と同様であるので、その説明を省略する。
【0045】
実施の形態4.
【0046】
図16は、実施の形態4におけるパネル向き検出部33の一例を示す図である。図17は、実施の形態4におけるパネル向き検出部33の他の例を示す図である。
【0047】
実施の形態1では、操作パネル11が、横向きから時計回りに回転することで縦向きになるように回転可能となっているが、実施の形態4では、例えば図16および図17に示すように、操作パネル11が、横向きから反時計回りに回転することで縦向きになるように回転可能となっている。そのため、向き識別部材33cは、実施の形態1と比較して、反対方向にコイル33aが回動したときに、操作パネル11が回転する2次元座標平面(図中のX-Y平面)において重なる箇所に設置されている。図16に示す場合では、操作パネル11が回転する2次元座標平面において、操作パネル11の右端部分にコイル33aが配置されており、操作パネル11の上方に、向き識別部材33cが配置されている。図17に示す場合では、操作パネル11が回転する2次元座標平面において、操作パネル11の左端部分にコイル33aが配置されており、操作パネル11の下方に、向き識別部材33cが配置されている。
【0048】
なお、実施の形態4に係る電子機器のその他の構成および動作については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0049】
実施の形態5.
【0050】
図18は、実施の形態5におけるパネル向き検出部33について説明する図である。図19は、実施の形態5における発振回路41の発振周波数について説明する図である。
【0051】
実施の形態1では、操作パネル11が縦向きのときに、操作パネル11が回転する2次元座標平面(図中のX-Y平面)においてコイル33aに重なる箇所に、向き識別部材33cが配置されているが、実施の形態5では、操作パネル11が横向きのときに、操作パネル11が回転する2次元座標平面においてコイル33aに重なる箇所に、向き識別部材33cが配置されている。
【0052】
実施の形態5では、例えば図19に示すように、操作パネル11が横向きとなっている場合では、発振回路41は、発振周波数fosc2で発振する。一方、操作パネル11が回転され縦向きとなっている場合では、発振回路41は、発振周波数fosc2より低い発振周波数fosc1で発振する。周波数検出部42は、これらの周波数fosc1,fosc2を検出し、パネル向き特定部43は、検出された周波数がfosc2であれば、操作パネル11が横向きとなっていると判定し、検出された周波数がfosc1であれば、操作パネル11が縦向きとなっていると判定する。
【0053】
なお、実施の形態5に係る電子機器のその他の構成および動作については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0054】
実施の形態6.
【0055】
図20は、実施の形態6におけるパネル向き検出部33について説明する図である。
【0056】
実施の形態1では、コイル33aは、回転軸11aより操作パネル11の略長方形の形状の短辺に近くなるように配置されているが、コイル33aは、回転軸11aよりその略長方形の形状の長辺に近くなるように配置されている。
【0057】
なお、実施の形態6に係る電子機器のその他の構成および動作については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0058】
なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、例えば、画像形成装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0060】
1 画像形成装置(電子機器の一例)
1a 本体
11 操作パネル
11a 回転軸
31 表示装置
33 パネル向き検出部
33a コイル
33c 向き識別部材
34 パネルコントローラー
41 発振回路
42 周波数検出部
43 パネル向き特定部
図1
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