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特開2025-7712バッテリケーブル、ポンプセット、バッテリセット、冷却用セット及び衣服
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007712
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】バッテリケーブル、ポンプセット、バッテリセット、冷却用セット及び衣服
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/005 20060101AFI20250109BHJP
   A41D 13/002 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
A41D13/005 103
A41D13/002 105
【審査請求】未請求
【請求項の数】26
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109291
(22)【出願日】2023-07-03
(71)【出願人】
【識別番号】318001706
【氏名又は名称】京セラインダストリアルツールズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【弁理士】
【氏名又は名称】有田 貴弘
(74)【代理人】
【識別番号】100156177
【弁理士】
【氏名又は名称】池見 智治
(74)【代理人】
【識別番号】100130166
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 宏明
(72)【発明者】
【氏名】大久保 祐甫
【テーマコード(参考)】
3B211
【Fターム(参考)】
3B211AA01
3B211AB01
3B211AC01
3B211AC02
3B211AC21
(57)【要約】
【課題】一つのバッテリから、ポンプ及びファンの両方に電力を供給することが可能な技術を提供する。
【解決手段】バッテリと接続されるバッテリケーブルは、ポンプ側ケーブル及びファン側ケーブルを備える。ポンプ側ケーブルは、衣類に取り付けられる循環流路体において冷却用流体を循環させるポンプに接続され、バッテリからの電力をポンプに伝える。ファン側ケーブルは、衣類に取り付けられるファンに接続され、バッテリからの電力をファンに伝える。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリと接続されるバッテリケーブルであって、
衣類に取り付けられる循環流路体において冷却用流体を循環させるポンプに接続され、前記バッテリからの電力を前記ポンプに伝えるポンプ側ケーブルと、
前記衣類に取り付けられるファンに接続され、前記バッテリからの電力を前記ファンに伝えるファン側ケーブルと
を備える、バッテリケーブル。
【請求項2】
請求項1に記載のバッテリケーブルであって、
途中から前記ポンプ側ケーブル及び前記ファン側ケーブルに分かれている、バッテリケーブル。
【請求項3】
請求項1に記載のバッテリケーブルであって、
前記ポンプ側ケーブル及び前記ファン側ケーブルは、前記バッテリから延びる、バッテリケーブル。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のバッテリケーブルであって、
前記ポンプ側ケーブルは、前記ポンプに着脱可能である、バッテリケーブル。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のバッテリケーブルであって、
前記ポンプ側ケーブルは、前記ポンプ側ケーブルに入力される電圧を前記ポンプ用の電源電圧に変換する電圧変換回路を有し、前記電源電圧を前記ポンプに伝える、バッテリケーブル。
【請求項6】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のバッテリケーブルであって、
前記ポンプ側ケーブルは、
前記ポンプに接続される第1ケーブルと、
前記第1ケーブルに着脱可能な第2ケーブルと
を有する、バッテリケーブル。
【請求項7】
請求項6に記載のバッテリケーブルであって、
前記第1ケーブルは、前記第2ケーブルが伝える電圧を前記ポンプ用の電源電圧に変換する電圧変換回路を有し、前記電源電圧を前記ポンプに伝える、バッテリケーブル。
【請求項8】
請求項7に記載のバッテリケーブルであって、
前記第1ケーブルは、前記第2ケーブルと着脱可能なコネクタを有し、
前記コネクタは前記電圧変換回路を有する、バッテリケーブル。
【請求項9】
請求項6に記載のバッテリケーブルが備える前記第1ケーブルと、
前記第1ケーブルが接続されるポンプと
を備える、ポンプセット。
【請求項10】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のバッテリケーブルと、
前記バッテリケーブルが接続されるバッテリと
を備える、バッテリセット。
【請求項11】
請求項10に記載のバッテリセットと、
衣服と、
前記衣服に取り付けられる循環流路体と、前記バッテリセットが有する前記ポンプ側ケーブルが接続され、前記循環流路体において冷却用流体を循環させるポンプとを有する冷却装置と、
前記衣服に取り付けられ、前記バッテリセットが有する前記ファン側ケーブルが接続されるファンと
を備える、冷却用セット。
【請求項12】
請求項11に記載の冷却用セットであって、
前記冷却装置は、前記冷却用流体を貯留する貯留部を有し、
前記衣服が人に着られて前記冷却用セットが使用されるとき、前記ファンは、前記貯留部の周辺に位置する、冷却用セット。
【請求項13】
請求項11に記載の冷却用セットであって、
前記冷却装置は、前記冷却用流体を貯留する貯留部を有し、
前記衣服が人に着られて前記冷却用セットが使用されるとき、前記ファンと、前記貯留部とは、上下方向に位置する、冷却用セット。
【請求項14】
請求項11に記載の冷却用セットであって、
前記衣服が人に着られて前記冷却用セットが使用されるとき、前記バッテリ及び前記ファンの少なくとも一方は、前記ポンプより上側に位置する、冷却用セット。
【請求項15】
請求項11に記載の冷却用セットであって、
前記衣服は、
前記流体循環路が取り付けられる内側衣服と、
前記内側衣服の外側に位置する、前記ファンが取り付けられる外側衣服と
を有する、冷却用セット。
【請求項16】
請求項15に記載の冷却用セットであって、
前記外側衣服は、前記バッテリを収容するバッテリ収容部を有する、冷却用セット。
【請求項17】
請求項11に記載の冷却用セットであって、
前記衣服が人に着られて前記冷却用セットが使用されるとき、前記バッテリケーブルの最下点は、前記バッテリ及び前記ファンの少なくとも一方よりも下側に位置する、冷却用セット。
【請求項18】
請求項17に記載の冷却用セットであって、
前記バッテリケーブルは、途中の分岐点から前記ポンプ側ケーブル及び前記ファン側ケーブルに分かれており、
前記最下点は、前記ポンプ側ケーブルに位置する、冷却用セット。
【請求項19】
請求項11に記載の冷却用セットであって、
前記バッテリケーブルは、途中の分岐点から前記ポンプ側ケーブル及び前記ファン側ケーブルに分かれており、
前記衣服が人に着られて前記冷却用セットが使用されるとき、前記バッテリ及び前記ファンの少なくとも一方は、前記分岐点よりも上側に位置する、冷却用セット。
【請求項20】
請求項11に記載の冷却用セットであって、
前記バッテリは、入力電圧を前記ポンプ用の電源電圧に変換する電圧変換回路を有し、
前記バッテリケーブルは、前記電源電圧を前記ポンプに伝える、冷却用セット。
【請求項21】
請求項11に記載の冷却用セットであって、
前記ポンプは、
モータと、
前記ポンプ側ケーブルが伝える電圧を、前記モータ用の電源電圧に変換する電圧変換回路と
を有する、冷却用セット。
【請求項22】
請求項11に記載の冷却用セットであって、
前記衣服は、前記ポンプを収容するポンプ収容部を有し、
前記ポンプ収容部は、前記ポンプ側ケーブルが通される挿通口を有し、
前記ポンプ側ケーブルは、
前記ポンプに接続され、前記ポンプ収容部に少なくとも一部が収容される第1ケーブルと、
前記第1ケーブルに着脱可能な第2ケーブルと
を有する、冷却用セット。
【請求項23】
冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服であって、
前記冷却用流体を貯留する貯留部を収容する貯留部収容部と、
前記ファンが取り付けられる取付穴と
を備え、
前記取付穴は前記貯留部収容部の周辺に位置する、衣服。
【請求項24】
冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服であって、
前記冷却用流体を貯留する貯留部を収容する貯留部収容部と、
前記ファンが取り付けられる取付穴と
を備え、
前記取付穴と前記貯留部収容部とは、上下方向に位置する、衣服。
【請求項25】
冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服であって、
前記循環流路体において前記冷却用媒体を循環させるポンプが収容されるポンプ収容部と、
前記ファン及び前記ポンプに電力を供給するバッテリを収容するバッテリ収容部と
を備え、
前記バッテリ収容部は、前記ポンプ収容部よりも上側に位置する、衣服。
【請求項26】
冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服であって、
前記循環流路体において前記冷却用媒体を循環させるポンプが収容されるポンプ収容部と、
前記ファンが取り付けられる取付穴と
を備え、
前記取付穴は、前記ポンプ収容部よりも上側に位置する、衣服。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、冷却に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1~3には、冷却に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-11483号公報
【特許文献2】特開2017-14644号公報
【特許文献3】特開2023-33901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冷却に関する技術については改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
バッテリケーブル、ポンプセット、バッテリセット、冷却用セット及び衣服が開示される。
【0006】
一の実施の形態では、バッテリと接続されるバッテリケーブルは、ポンプ側ケーブル及びファン側ケーブルを備える。ポンプ側ケーブルは、衣類に取り付けられる循環流路体において冷却用流体を循環させるポンプに接続され、バッテリからの電力をポンプに伝える。ファン側ケーブルは、衣類に取り付けられるファンに接続され、バッテリからの電力をファンに伝える。
【0007】
また、一の実施の形態では、上記のポンプ側ケーブルは、ポンプに接続される第1ケーブルと、第1ケーブルに着脱可能な第2ケーブルとを有する。
【0008】
また、一の実施の形態では、ポンプセットは、上記の第1ケーブルと、第1ケーブルが接続されるポンプとを備える。
【0009】
また、一の実施の形態では、バッテリセットは、上記のバッテリケーブルと、バッテリケーブルが接続されるバッテリとを備える。
【0010】
また、一の実施の形態では、冷却用セットは、上記のバッテリセットと、衣服と、冷却装置と、ファンとを備える。冷却装置は、衣服に取り付けられる循環流路体と、バッテリセットが有するポンプ側ケーブルが接続され、循環流路体において冷却用流体を循環させるポンプとを有する。ファンは、衣類に取り付けられ、バッテリセットが有するファン側ケーブルが接続される。
【0011】
また、一の実施の形態では、冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服は、冷却用流体を貯留する貯留部を収容する貯留部収容部と、ファンが取り付けられる取付穴とを備える。取付穴は貯留部収容部の周辺に位置する。
【0012】
また、一の実施の形態では、冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服は、冷却用流体を貯留する貯留部を収容する貯留部収容部と、ファンが取り付けられる取付穴とを備える。取付穴と貯留部収容部とは、上下方向に位置する。
【0013】
また、一の実施の形態では、冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服は、循環流路体において冷却用媒体を循環させるポンプが収容されるポンプ収容部と、ファン及びポンプに電力を供給するバッテリを収容するバッテリ収容部とを備える。バッテリ収容部は、ポンプ収容部よりも上側に位置する。
【0014】
また、一の実施の形態では、冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服は、循環流路体において冷却用媒体を循環させるポンプが収容されるポンプ収容部と、ファンが取り付けられる取付穴とを備え、取付穴は、ポンプ収容部よりも上側に位置する。
【発明の効果】
【0015】
一の実施の形態に係るバッテリケーブルによれば、一つのバッテリから、ポンプ及びファンの両方に電力を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】冷却用セットの一例を示す概略図である。
図2】冷却用セットの一例を示す概略図である。
図3】冷却用セットの一例を示す概略図である。
図4】冷却用セットの一例を示す概略図である。
図5】冷却装置の構成の一例を示す概略図である。
図6】バッテリの構成の一例を示す概略図である。
図7】バッテリケーブルの構成の一例を示す概略図である。
図8】ポンプ側ケーブルの第1ケーブル及び第2ケーブルの接続方法の一例を示す概略図である。
図9】第1ケーブルと第2ケーブルの接続箇所がポンプ収容部に収容されている様子の一例を示す概略図である。
図10】バッテリケーブルの構成の一例を示す概略図である。
図11】バッテリケーブルの構成の一例を示す概略図である。
図12】ポンプの構成の一例を示す概略図である。
図13】バッテリケーブルの構成の一例を示す概略図である。
図14】バッテリの構成の一例を示す概略図である。
図15】冷却用セットの一例を示す概略図である。
図16】冷却用セットの一例を示す概略図である。
図17】内側衣服の一例を示す概略図である。
図18】内側衣服の一例を示す概略図である。
図19】バッテリケーブルの構成の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、実施形態のバッテリケーブル、ポンプセット、バッテリセット、冷却用セット及び衣服について、それぞれ図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、各実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本開示のバッテリケーブル等は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。
【0018】
図1~3は冷却用セット1の一例を示す概略図である。冷却用セット1は、例えば、人100(言い換えれば人体)によって使用され、人100を冷却することが可能である。図1~3には、人100に使用されるときの冷却用セット1の一例が示されている。図1~3には、組み立てられた後の冷却用セット1の一例が示されているともいえる。
【0019】
冷却用セット1は、例えば、人100が着る衣服2と、人100を冷却することが可能な冷却装置4と、人100を冷却するための少なくとも一つのファン6と、バッテリ8と、バッテリ8に接続されるバッテリケーブル9とを備える。バッテリ8は、バッテリケーブル9を通じて、冷却装置4及びファン6に電力を供給することが可能である。衣服2を着た人100は、冷却装置4によって冷却されるとともに、ファン6の回転によって冷却される。人100を冷却する冷却用セット1は、例えば、冷却システムともいえる。
【0020】
図1には、人100が衣服2を着ている様子の一例が示されている。図1には、衣服2を後ろ側(言い換えれば人100の背中側)から見た様子の一例が示されている。図2には、衣服2を前側から見た様子の一例が示されている。図3には、広げられた衣服2を内側から見た様子の一例が示されている。
【0021】
本例では、衣服2は上衣である。具体的には、衣服2はベストである。なお、衣服2は、ベスト以外の上衣であってもよい。例えば、衣服2は長袖の上衣であってもよい。また、衣服2はズボンであってもよい。
【0022】
<ファンについて>
ファン6は衣服2に取り付けられる。ファン6は、例えば、衣服2に対して着脱可能である。ファン6の外形は例えば円形である。ファン6は、図1~3の例のように衣服2の後ろ身頃21に取り付けられてもよいし、衣服2の前身頃20に取り付けられてもよい。ファン6は、バッテリ8から供給される電力に基づいて動作する。ファン6には、バッテリ8が出力する電力を伝えるバッテリケーブル9が接続される。ファン6は、バッテリケーブル9が伝える電力に基づいて回転する。
【0023】
図4は、衣服2からファン6が取り外された様子の一例を示す概略図である。図4に示されるように、衣服2の後ろ身頃21には、ファン6が取り付けられる取付穴29が設けられている。取付穴29は、例えば、ファン6の外形に応じて円形である。ファン6は、ファン6内に空気を取り入れる吸気部60(図1参照)と、ファン6内に取り込まれた空気をファン6の外側に排出する排気部61(図3参照)とを備える。ファン6は、吸気部60が衣服2の外側に、排気部61が衣服2の内側に位置するように、取付穴29に取り付けられる。具体的には、ファン6は、吸気部60が衣服2の外側に、排気部61が衣服2の内側に位置するように、取付穴29に挿入され、その後、衣服2における取付穴29の周辺部分に対してファン6の周縁部が固定される。
【0024】
ファン6は、回転中に、取付穴29を通じて、空気を衣服2の外側から内側に取り込む。衣服2の内側に取り込まれた空気は、ファン6の回転によって衣服2内で循環して衣服2の襟ぐり等から衣服2外に排出される。これにより、衣服2を着ている人100の体が冷却される。衣服2の取付穴29が冷却風の吸気口となり、衣服2の襟ぐり等が冷却風の排気口となる。
【0025】
なお、図1~3の例では、1つのファン6が衣服2に取り付けられているが、複数のファン6が衣服2に取り付けられてもよい。
【0026】
<冷却装置の構成例>
図5は冷却装置4の構成の一例を示す概略図である。図5及び上述の図1,3,4に示されるように、冷却装置5は、例えば、貯留部40と、冷却体41と、循環流路体45と、ポンプ47とを備える。貯留部40は冷却用流体42を貯蔵する。循環流路体45では、冷却用流体42が循環する。ポンプ47は、循環流路体45において冷却用流体42を循環させる。冷却体41は貯留部40内の冷却用流体42を冷却する。以後、冷却用流体42を単に流体42と呼ぶことがある。
【0027】
循環流路体45は、例えば、細長い部材であって、その内部に流体42が流れる流路(循環流路ともいう)を備える。循環流路体45は、例えば、図3及び5に示されるようにチューブであってもよいし、他の形状の部材であってもよい。循環流路体45の両端は貯留部40に接続されている。
【0028】
循環流路体45は、図3に示されるように、衣服2に取り付けられる。例えば、循環流路体45は、衣服2の内側の面(言い換えれば、人100側の面)に取り付けられる。循環流路体45は、例えば、衣服2の後ろ身頃21の内側の面と、衣服2の前身頃20の内側の面とに、蛇行するように取り付けられる。なお、循環流路体45が取り付けられる場所は図3の例に限られない。また、衣服2に取り付けられた循環流路体45の形状は図3の例に限られない。
【0029】
流体42は例えば液体である。流体42としての液体は、例えば、水であってもよいし、塩水であってもよい。
【0030】
冷却体41は貯留部40に収容される。冷却体41は、例えば、ハードタイプの板状の保冷剤である。冷却体41は、例えば、冷蔵庫等で冷やされた後に使用される。冷却体41の具体例はこの限りではない。例えば、冷却体41は、棒状のハードタイプの保冷剤であってもよいし、ソフトタイプの平たい保冷剤であってもよいし、氷であってもよし、凍らせたペットボトルであってもよい。
【0031】
貯留部40は、例えば、平袋状を成しており、流体42及び冷却体41を収容する。貯留部40は、例えば容器ともいえる。貯留部40では、例えば、冷却体41を収容する冷却体収容空間と、流体42を収容する流体収容空間とが区分されている。冷却体収容空間と流体収容空間とは互いに繋がっていない。
【0032】
貯留部40は、冷却体収容空間に対して冷却体41を出し入れするための出入口400を備える。出入口400は例えば開口であるといえる。冷却体41は、出入口400から冷却体収容空間に入れられて収容される。冷却体収容空間内の冷却体41は、流体収容空間内の流体42を冷却する。
【0033】
貯留部40は、例えば、出入口400を開閉することが可能な開閉部401を備える。開閉部401は例えば線ファスナーである。開閉部401としての線ファスナーは例えば止水ファスナーであってもよい。開閉部401は、線ファスナー以外であってもよい。例えば、開閉部401は、面ファスナーであってもよいし、開閉する蓋であってもよい。
【0034】
貯留部40は、循環流路体45から流体42が流体収容空間内に流入するための流入口402と、流体収容空間から流体42が循環流路体45に流出するための流出口403とを備える。循環流路体45内の流体42は流入口402を通って流体収容空間内に流入する。流体収容空間内の流体42は、流出口403を通って循環流路体45に流出する。循環流路体45は、貯留部40に対して着脱可能であってもよい。
【0035】
貯留部40は、例えば衣服2に設けられる。図1及び3等に示されるように、衣服2は、貯留部40を収容する貯留部収容部25を備える。貯留部収容部25は、例えば、衣服2に設けられたポケットである。貯留部収容部25は、例えば、衣服2の後ろ身頃21の外側の面(つまり衣服2の背面)に設けられている。貯留部収容部25は、貯留部収容部25に対して貯留部40を出し入れするための出入口250を備える。出入口250は、貯留部収容部25の外側の面(言い換えれば、衣服2の背面)に設けられている。出入口250は、例えば、衣服2の背面に設けられたポケットの口であるともいえる。流体42及び冷却体41を収容する貯留部40は、出入口250から貯留部収容部25内に入れられて収容される。
【0036】
貯留部収容部25は、例えば、出入口250を開閉することが可能な開閉部251を備える。開閉部251は例えば線ファスナーである。開閉部251は、線ファスナー以外であってもよい。例えば、開閉部251は、面ファスナーであってもよいし、開閉する蓋であってもよい。
【0037】
図3に示されるように、貯留部収容部25の内側の面(言い換えれば人100側の面)には、貯留部40から延びる循環流路体45が通される挿通口252が設けられている。貯留部40に接続された循環流路体45は、挿通口252から貯留部収容部25の外側に引き出されて、衣服2の内側の面に取り付けられている。挿通口252は、それに貯留部40が通らない大きさとなっている。
【0038】
ポンプ47は、貯留部40及び循環流路体45内において流体42を循環させることができる。ポンプ47は、例えば、循環流路体45の途中に位置する。循環流路体45はポンプ47に接続されている。
【0039】
ポンプ47は、バッテリ8から供給される電力に基づいて動作する。ポンプ47には、バッテリ8が出力する電力を伝えるバッテリケーブル9が接続される。ポンプ47は、バッテリケーブル9が伝える電力に基づいて、貯留部40及び循環流路体45内において流体42を循環させることができる。
【0040】
ポンプ47は、例えば衣服2に設けられる。図1及び3等に示されるように、衣服2は、ポンプ47を収容するポンプ収容部26を備える。ポンプ収容部26は、例えば、衣服2に設けられたポケットである。ポンプ収容部26は、例えば、衣服2の後ろ身頃21の外側の面(つまり衣服2の背面)に設けられている。ポンプ収容部26は、ポンプ収容部26に対してポンプ47を出し入れするための出入口260を備える。出入口260は、ポンプ収容部26の外側の面(つまり、衣服2の背面)に設けられている。出入口260は、例えば、衣服2の背面に設けられたポケットの口であるともいえる。ポンプ47は、出入口260からポンプ収容部26内に入れられて収容される。
【0041】
ポンプ収容部26は、例えば、出入口260を開閉することが可能な開閉部261を備える。開閉部261は例えば線ファスナーである。開閉部261は、線ファスナー以外であってもよい。例えば、開閉部261は、面ファスナーであってもよいし、開閉する蓋であってもよい。
【0042】
図3に示されるように、ポンプ収容部26の内側の面には、ポンプ47に繋がる循環流路体45が通される挿通口262が設けられている。ポンプ47に接続された循環流路体45は、挿通口262からポンプ収容部26の外側に引き出されて、衣服2の内側の面に取り付けられている。挿通口262は、それにポンプ47が通らない大きさとなっている。
【0043】
以上のような構成を有する冷却装置4では、貯留部40内において冷却体41で冷却された流体42が、ポンプ47の働きにより、貯留部40から循環流路体45に流出する。そして、ポンプ47の働きにより、流体42は、衣服2に取り付けられた循環流路体45を流れて貯留部40内に戻ってくる。衣服2に取り付けられた循環流路体45を冷たい流体7が流れることによって、衣服2を着た人100の体が冷却される。流体42が循環流路体45内を流れる場合、人100の体の熱が流体42に伝わり、流体42の温度が上昇する。循環流路体45から貯留部40内に戻ってきた流体42は、貯留部40内の冷却体41によって再び冷却され、冷却された流体42が貯留部40ら循環流路体45に流出し、その後、循環流路体45から貯留部40に再び戻ってくる。このように、流体42が、流体42を冷却する冷却体41を収容する貯留部40及び循環流路体45の中を循環することによって、冷却装置4によって人100の体が継続して冷却される。
【0044】
なお、貯留部40の内部空間に、冷却体収容空間と流体収容空間とが区分されずに、冷却体41及び流体42が貯留部40内の同じ空間に収容されてもよい。
【0045】
上記の例では、冷却装置4及びファン6は衣服2に設けられている。よって、冷却用セット1は、例えば、冷却機能付き衣服であるともいえるし、冷却装置付き衣服であるともいえる、冷却システムを備える衣服であるともいえる。
【0046】
本例では、図1及び4に示されるように、ファン6及び取付穴29が、例えば、貯留部40及び貯留部収容部25の周辺に位置する。ファン6が貯留部40の周辺に位置するとは、例えば、貯留部40の外縁とファン6の外縁との最短距離が、ファン6の直径以下であることをいう。また、ファン6が貯留部収容部25の周辺に位置するとは、例えば、貯留部収容部25の外縁とファン6の外縁との最短距離が、ファン6の直径以下であることをいう。また、取付穴29が貯留部40の周辺に位置するとは、例えば、貯留部40の外縁と取付穴29の外縁との最短距離が、取付穴29の直径以下であることをいう。また、取付穴29が貯留部収容部25の周辺に位置するとは、例えば、貯留部収容部25の外縁と取付穴29の外縁との最短距離が、取付穴29の直径以下であることをいう。
【0047】
このように、ファン6及び取付穴29が貯留部40及び貯留部収容部25の周辺に位置する場合、ファン6の回転による冷却効果によって、貯留部40内の流体42が温度上昇しにくくなる。これにより、冷却装置4の冷却効果が向上する。
【0048】
また、本例では、ファン6及び取付穴29と、貯留部収容部25及び貯留部40とは、上下方向に位置している。言い換えれば、ファン6及び取付穴29と、貯留部収容部25及び貯留部40とは、衣服2の着丈方向に沿って位置している。ファン6及び取付穴29は、例えば、貯留部収容部25及び貯留部40よりも下側に位置する。また、ファン6及び取付穴29と、ポンプ収容部26及びポンプ47とは、上下方向に位置する。ファン6及び取付穴29は、例えば、ポンプ収容部26及びポンプ47よりも下側に位置する。
【0049】
ここで、多くの上衣では、左右方向(言い換えれば身幅方向)の長さよりも上下方向(言い換えれば着丈方向)の長さの方が大きい。したがって、ファン6及び取付穴29と、貯留部収容部25及び貯留部40とが上下方向に位置する場合には、左右方向に位置する場合と比較して、貯留部収容部25及び貯留部40を大きくすることができる。これにより、貯留部40が貯留できる流体42の量を多くすることができる。その結果、人100に対する冷却装置4の冷却効果を向上させることができる。
【0050】
なお、ファン6及び取付穴29は、貯留部収容部25及び貯留部40の上側に位置してもよいし、ポンプ収容部26及びポンプ47の下側に位置してもよい。また、ファン6及び取付穴29と、貯留部収容部25及び貯留部40とは、左右方向に位置してもよい。また、ファン6及び取付穴29と、ポンプ収容部26及びポンプ47とは、左右方向に位置してもよい。
【0051】
また、ファン6及び取付穴29は、貯留部収容部25及び貯留部40の周辺ではなく、貯留部収容部25及び貯留部40から離れて位置してもよい。この場合、例えば、図1及び4の例において、ファン6及び取付穴29の配置位置と、ポンプ収容部26及びポンプ47の配置位置とが入れ替えられてもよい。
【0052】
<バッテリの構成例>
バッテリ8は例えば充電可能である。バッテリ8は、例えば直流電圧Vbを出力する。バッテリ8が出力する直流電圧Vb(バッテリ出力電圧Vbともいう)は、例えば、ファン6の電源電圧(ファン電源電圧ともいう)として、バッテリケーブル9を通じて、ファン6に与えられる。ファン6は、バッテリ出力電圧Vbに基づいて動作する。
【0053】
図6はバッテリ8の構成の一例を示す概略図である。図6に示されるように、バッテリ8は、例えば、バッテリ8の外装を構成するケース85と、充電可能な組電池80と、電源部81と、操作部82と、制御部83と、コネクタ84とを備える。組電池80、電源部81、操作部82、制御部83及びコネクタ84は、ケース85に収容されている。
【0054】
組電池80は直流電圧V1を生成して出力する。組電池80は、例えば、直列接続された複数の電池セルで構成されている。各電池セルは、例えば、充電可能な二次電池セルである。直流電圧V1は、直列接続された複数の電池セルの合計電圧である。以後、直流電圧V1を組電池電圧V1ともいう。
【0055】
電源部81は、組電池電圧V1をバッテリ出力電圧Vbに変換して出力することが可能である。電源部81から出力されるバッテリ出力電圧Vbはコネクタ84に入力される。電源部81は例えば電源回路ともいえる。
【0056】
コネクタ84には、バッテリケーブル9が接続される。電源部81が出力するバッテリ出力電圧Vbは、コネクタ84を通じてバッテリケーブル9に入力される。コネクタ84には、バッテリケーブル9が備える後述のバッテリ側ケーブル90が有するコネクタ900が接続される。コネクタ84は、コネクタ900に着脱可能である。また、コネクタ84には、組電池80を充電するための電力(充電用電力ともいう)を伝えるケーブルが接続される。コネクタ84は、入力される充電用電力を電源部81に出力する。電源部33は、コネクタ84から供給される充電用電力に基づいて組電池80の各電池セルを充電することができる。
【0057】
バッテリ出力電圧Vb(言い換えればファン電源電圧)は例えば可変である。電源部81は、例えば、バッテリ出力電圧Vbとして、互いに値が異なる複数種類の電圧を生成することが可能である。電源部81は、例えば、互いに値が異なる4種類の電圧を生成することが可能である。電源部81は、例えば、最も値が小さいバッテリ出力電圧Vbとして6Vを生成し、最も値が大きいバッテリ出力電圧Vbとして19Vを生成する。バッテリ出力電圧Vbは、例えば6V以上19V以下の範囲で4段階に変化する。
【0058】
バッテリ出力電圧Vbの値が大きいほど、ファン6の風量が大きくなる。バッテリ8は、ファン6の風量を例えば4段階設定することができる。電源部81は、例えば、制御部83からの指示に基づいてバッテリ出力電圧Vbの値を設定する。
【0059】
組電池電圧V1は、組電池80の各電池セルの残量に応じて変化する。電源部81は、バッテリ出力電圧Vbの設定値が、組電池電圧V1よりも大きい場合、組電池電圧V1を降圧してバッテリ出力電圧Vbを生成する。一方で、電源部81は、バッテリ出力電圧Vbの設定値が、組電池電圧V1よりも小さい場合、組電池電圧V1を昇圧してバッテリ出力電圧Vbを生成する。
【0060】
操作部82はユーザによって操作される。操作部82は例えば操作ボタンを有する。操作ボタンは、例えば押しボタンであって、操作スイッチとも呼ばれる。
【0061】
制御部83は、操作部82に対するユーザ操作に応じて、電源部81を制御する。制御部83は、例えば、電源部81に対して、バッテリ出力電圧Vbの出力を指示したり、バッテリ出力電圧Vbの出力の停止を指示したりすることができる。また、制御部83は、電源部81に対して、出力するバッテリ出力電圧Vbの設定値を指示することができる。
【0062】
制御部83のすべての機能あるいは制御部83の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。また、制御部83は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。
【0063】
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、または複数の通信可能に接続された集積回路(IC)及び/またはディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
【0064】
1つの実施形態において、プロセッサは、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
【0065】
種々の実施形態によれば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、または他の既知のデバイス及び構成の組み合わせを含み、以下に説明される機能を実行してもよい。
【0066】
本例では、制御部83は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を備えるマイクロコンピュータで構成される。制御部83は制御回路ともいえる。また制御部83は一種のコンピュータであるともいえる。
【0067】
操作部82が有する操作ボタンは、例えば、ファン6に対する電源の供給を制御する電源ボタンとして機能する。電源部81がバッテリ出力電圧Vbを出力していない状態で、操作ボタンに対して所定の操作が行われると、制御部83は、電源部81に対してバッテリ出力電圧Vbの出力を指示する。電源部81は制御部83からの指示に応じてバッテリ出力電圧Vbの出力を開始する。これにより、バッテリ8からバッテリ出力電圧Vbが電源としてファン6に供給され、ファン6の回転が開始する。一方で、電源部81がバッテリ出力電圧Vbを出力している状態で、操作ボタンに対して所定の操作が行われると、制御部83は、電源部81に対してバッテリ出力電圧Vbの出力の停止を指示する。電源部81は制御部83からの指示に応じてバッテリ出力電圧Vbの出力を停止する。これにより、バッテリ8からのファン6に対するバッテリ出力電圧Vbの供給が停止し、ファン6の回転が停止する。
【0068】
なお、後述するように、ポンプ47の電源電圧はバッテリ出力電圧Vbから生成される。したがって、電源部81がバッテリ出力電圧Vbの出力を開始すると、ファン6だけではなくポンプ47も動作を開始する。また、電源部81がバッテリ出力電圧Vbの出力を停止すると、ファン6だけではなくポンプ47も動作を停止する。操作部82が有する操作ボタンは、ファン6及びポンプ47に対する電源の供給を制御する電源ボタンとして機能するといえる。
【0069】
また、操作部82の操作ボタンは、ファン6の風量を調整するための調整ボタンとしても機能する。ファン6にバッテリ出力電圧Vbが供給されている状態で、操作ボタンに対して所定の操作が行われると、制御部83は、電源部81に対して、出力するバッテリ出力電圧Vbの設定値を変更するように指示する。電源部81は制御部83からの指示に応じて、出力するバッテリ出力電圧Vbの設定値を変化させる。これにより、バッテリ8がファン6に供給するバッテリ出力電圧Vbの値が変化し、ファン6の風量が変化する。ファン6に供給されるバッテリ出力電圧Vbの値は、例えば、操作ボタンに対して所定の操作が行われるたびに、複数種類の設定値の間で巡回的に変化する。
【0070】
なお、バッテリ8は、制御部83によって制御される表示部を備えてもよい。表示部は、例えば、ファン6の風量の設定値を表示してもよいし、組電池80の残量を表示してもよい。組電池80の残量は、例えば電源部81で求められて制御部83に通知されてもよい。表示部は、LED(Light Emitting Diode)等の発光部を備えてもよい。また、表示部は、液晶表示パネルを備えてもよいし、有機EL(Electroluminescence)パネルを備えてもよい。
【0071】
<バッテリケーブルの構成例>
図7はバッテリケーブル9の一例を示す概略図である。図7及び上述の図3に示されるように、バッテリケーブル9は、例えば、ポンプ47に接続されるポンプ側ケーブル91と、ファン6に接続されるファン側ケーブル95とを備える。ポンプ側ケーブル91は、バッテリ8からの電力をポンプ47に伝える。ファン側ケーブル95は、バッテリ8からの電力をファン6に伝える。バッテリケーブル9とバッテリ8とがまとめられてバッテリセット50と呼ばれてもよい。
【0072】
バッテリケーブル9では、例えば、途中の分岐点99から、ポンプ側ケーブル91及びファン側ケーブル95に分かれている。ポンプ側ケーブル91は分岐点99からポンプ47まで延び、ファン側ケーブル95は分岐点99からファン6まで延びる。
【0073】
バッテリケーブル9は、バッテリ8から分岐点99まで延びるバッテリ側ケーブル90を備える。バッテリ側ケーブル90の一端及び他端はバッテリ8及び分岐点99にそれぞれ接続される。ポンプ側ケーブル91は、バッテリ側ケーブル90の他端からポンプ47まで延び、ファン側ケーブル95はバッテリ側ケーブル90の他端からファン6まで延びる。
【0074】
バッテリ側ケーブル90は、例えば、バッテリ8に着脱可能である。バッテリ側ケーブル90は、その一端に、バッテリ8に着脱可能なコネクタ900を有する。コネクタ900は、バッテリ8が有するコネクタ84に着脱可能である。例えば、コネクタ900はプラグコネクタであり、コネクタ84はジャックコネクタである。なお、コネクタ900がジャックコネクタであり、コネクタ84がプラグコネクタであってもよい。
【0075】
ファン側ケーブル95は、例えば、ファン6に着脱可能である。ファン側ケーブル95は、その一端に、ファン6に着脱可能なコネクタ950を有する。コネクタ950は、ファン6が有するコネクタに着脱可能である。例えば、コネクタ950はプラグコネクタであり、ファン6が有するコネクタはジャックコネクタである。なお、コネクタ950がジャックコネクタであり、ファン6が有するコネクタがプラグコネクタであってもよい。
【0076】
ポンプ側ケーブル91は、例えば、ポンプ47に接続される第1ケーブル911と、第1ケーブル911に着脱可能な第2ケーブル912とを有する。第1ケーブル911の一端及び他端は、ポンプ47及び第2ケーブル912にそれぞれ接続される。第1ケーブル911の一端は、例えば、ポンプ47に着脱不可に接続されている。第1ケーブル911の他端は、第2ケーブル912に着脱可能である。第1ケーブル911は、その他端に、第2ケーブル912が有するコネクタ921aに着脱可能なコネクタ911aを有する。なお、第1ケーブル911の一端は、ポンプ47に着脱可能であってもよい。ポンプ47と、それに接続される第1ケーブル911とがまとめられてポンプセット55と呼ばれてもよい。
【0077】
第2ケーブル912の一端及び他端は、分岐点99及び第1ケーブル911にそれぞれ接続される。第2ケーブル912は、その他端に、第1ケーブル911が有するコネクタ911aに着脱可能なコネクタ912aを有する。
【0078】
例えば、コネクタ912aはプラグコネクタであり、コネクタ911aはジャックコネクタである。なお、コネクタ912aがジャックコネクタであり、コネクタ911aがプラグコネクタであってもよい。
【0079】
バッテリケーブル9は、バッテリ側ケーブル90、ファン側ケーブル95及び第2ケーブル912から成るケーブル980と、第1ケーブル911とで構成されていると見ることができる。ケーブル980は、バッテリ8に着脱可能であるとともに、第1ケーブル911に着脱可能である。ケーブル980は、バッテリ8からの電力をファン6に伝えるとともに、バッテリ8からの電力を第1ケーブル911に伝える。
【0080】
バッテリ8は、例えば衣服2に設けられる。図2及び3等に示されるように、衣服2は、バッテリ8を収容するバッテリ収容部27を備える。バッテリ収容部27は、例えば、衣服2に設けられたポケットである。バッテリ収容部27は、例えば、衣服2の前身頃20の内側の面(言い換えれば人100側の面)に設けられている。バッテリ収容部27は、その上端に、バッテリ収容部27に対してバッテリ8を出し入れするための出入口270を備える。出入口270は、例えば、衣服2の内側に設けられたポケットの口であるともいえる。バッテリ8は、出入口270からバッテリ収容部27内に入れられて収容される。
【0081】
バッテリ収容部27の内側の面(言い換えれば人100側の面)には、図3に示されるように、バッテリ8に繋がるバッテリ側ケーブル90が通される挿通口272が設けられている。バッテリ側ケーブル90は、挿通口272からバッテリ収容部27の外側に引き出される。挿通口272は、それにバッテリ8が通らない大きさとなっている。
【0082】
なお、バッテリ側ケーブル90は、出入口270からバッテリ収容部27の外側に引き出されてもよい。この場合。バッテリ収容部27は挿通口272を有していなくてもよい。
【0083】
ファン6は排気部61側にコネクタを有する。衣服2に取り付けられたファン6では、衣服2の内側にコネクタが位置する。バッテリ収容部27から引き出されたバッテリ側ケーブル90に繋がるファン側ケーブル95は、衣服2の内側の面に沿ってファン6のコネクタまで延び、当該コネクタにファン側ケーブル95のコネクタ950が接続される。
【0084】
また、衣服2のポンプ収容部26の内側の面(言い換えれば人100側の面)には、図3に示されるように、ポンプ側ケーブル91が通される挿通口263が設けられている。ポンプ47に接続されたポンプ側ケーブル91は、挿通口263からポンプ収容部26の外側に引き出されて分岐点99まで延びている。
【0085】
なお、図3の例では、バッテリ収容部27は、出入口270を開閉することが可能な開閉部を備えていないが、当該開閉部を備えてもよい。当該開閉部は、線ファスナーであってもよいし、面ファスナーであってもよいし、開閉する蓋であってもよい。
【0086】
以上のような構成を有するバッテリケーブル9では、バッテリ8から出力される電力が、バッテリ側ケーブル90と、分岐点99と、ポンプ側ケーブル91の第2ケーブル912と、ポンプ側ケーブル91の第1ケーブル911とを順に伝わって、ポンプ47に入力される。また、バッテリ8から出力される電力が、バッテリ側ケーブル90と、分岐点99と、ファン側ケーブル95とを順に伝わって、ファン6に入力される。
【0087】
バッテリ8が出力するバッテリ出力電圧Vbは、ファン電源電圧として、バッテリ側ケーブル90及びファン側ケーブル95を伝わって、ファン6に入力される。ファン6は、バッテリ出力電圧Vbに基づいて動作する。
【0088】
また、バッテリ出力電圧Vbは、バッテリ側ケーブル90からポンプ側ケーブル91に入力される。ポンプ側ケーブル91は、ポンプ側ケーブル91に入力されるバッテリ出力電圧Vbをポンプ47用の電源電圧Vp(ポンプ電源電圧Vpともいう)に変換する電圧変換回路10を有し、電源電圧Vpをポンプ47に伝える。ポンプ47は、例えば直流モータを有する。ポンプ47は、ポンプ電源電圧Vpに基づいて直流モータを駆動することによって動作する。ポンプ電源電圧Vpは直流モータの電源電圧として使用される。
【0089】
バッテリ出力電圧Vb(言い換えればファン電源電圧)は、例えば、ポンプ電源電圧Vpよりも大きく設定される。上述のように、バッテリ出力電圧Vbは、例えば、ファン6の設定風量に応じて、6V以上19V以下の範囲で変化する。ポンプ電源電圧Vpは例えば5Vである。電圧変換回路10は、例えば、バッテリ出力電圧Vbを降圧してポンプ電源電圧Vpを生成する。この場合、電圧変換回路10は降圧回路であるともいえる。電圧変換回路10は、例えば、ポンプ側ケーブル91の第1ケーブル911が有する、ポンプ47とコネクタ911aとの間の電線911bの途中に設けられている。電線911bは、電圧変換回路10とコネクタ911aと接続する第1電線911baと、電圧変換回路10とポンプ47と接続する第2電線911bbとを有する。
【0090】
なお、ポンプ電源電圧Vpがバッテリ出力電圧Vbよりも大きい場合、電圧変換回路10は、バッテリ出力電圧Vbを昇圧してポンプ電源電圧Vpを生成する。この場合、電圧変換回路10は昇圧回路であるともいえる。
【0091】
ユーザは、冷却用セット1を組み立てる場合、例えば、ポンプ収容部26の外側で、第1ケーブル911と第2ケーブル912とを接続してもよい。図8は、その様子の一例を示す概略図である。図8には、衣服2の内側からポンプ収容部26を見た様子が示されている。図示の便宜上、図8では、ポンプ47等の大きさが図1,3,4から変更されている。また、図8では、循環流路体45と、ポンプ収容部26の挿通口262の記載が省略されている。後述の図9についても同様である。
【0092】
例えば、ユーザは、ポンプセット55、つまり、ポンプ47及び第1ケーブル911を、ポンプ収容部26に収容する。次に、ユーザは、図8に示されるように、ポンプ47に接続された第1ケーブル911のコネクタ911aを挿通口263からポンプ収容部26の外側に取り出す。そして、ユーザは、ポンプ収容部26の外側に取り出したコネクタ911aと、第2ケーブル912のコネクタ912aとを接続する。これにより、第1ケーブル911と第2ケーブル912との接続が完了する。
【0093】
このように、挿通口263から第1ケーブル911が部分的に取り出された後、取り出された第1ケーブル911と第2ケーブル912とが接続されることによって、第1ケーブル911と第2ケーブル912との接続作業が容易となる。
【0094】
第1ケーブル911と第2ケーブル912との接続が完了した後、コネクタ911aとコネクタ912aの接続箇所は、そのままポンプ収容部26の外側に位置してもよい。または、図9に示されるように、コネクタ911aとコネクタ912aの接続箇所は、ポンプ収容部26内に収容されてもよい。図9の例では、コネクタ911a及びコネクタ912aは、互いに接続された後に、挿通口263からポンプ収容部26に入れられる。図9の例のように、接続されたコネクタ911a及びコネクタ912aがポンプ収容部26内に収容されることによって、コネクタ911aとコネクタ912aが外れにくくなる。
【0095】
なお、ユーザは、第1ケーブル911と第2ケーブル912とをポンプ収容部26内で接続してもよい。例えば、ユーザは、ポンプ47及び第1ケーブル911をポンプ収容部26に収容した後、第2ケーブル912のコネクタ912aを挿通口263からポンプ収容部26内に入れる。その後、ユーザは、ポンプ収容部26の出入口260からポンプ収容部26内に手を入れて、ポンプ収容部26内でコネクタ911aとコネクタ912aを接続してもよい。
【0096】
また、ユーザは、第2ケーブル912のコネクタ912aを挿通口263からポンプ収容部26内に一旦入れた後、コネクタ912aを出入口260からポンプ収容部26の外側に取り出し、ポンプ収容部26の外側で、コネクタ912aと、第1ケーブル911のコネクタ911aとを接続してもよい。
【0097】
上記の例では、電圧変換回路10は、第1ケーブル911の電線911bの途中に設けられているが、図10に示されるように、第1ケーブル911のコネクタ911aに設けられてもよい。つまり、コネクタ911aが電圧変換回路10を有してもよい。電圧変換回路10は、例えば、コネクタ911aのハウジング内に設けられる。
【0098】
以上のように、本例では、バッテリケーブル9が、ポンプ47に接続されるポンプ側ケーブル91と、ファン6に接続されるファン側ケーブル95とを有することから、一つのバッテリ8から、ポンプ47及びファン6の両方に電力を供給することができる。これにより、ポンプ47とファン6のそれぞれに対して個別にバッテリ8を準備する必要がなくなり、冷却用セット1の構成を簡素化することができる。
【0099】
また、本例では、電圧変換回路10がバッテリ出力電圧Vbをポンプ電源電圧Vpに変換することから、バッテリ出力電圧Vbと異なる電源電圧のポンプ47を使用することができる。よって、使用するポンプ47の選択の自由度が向上する。また、本例のように、バッテリ出力電圧Vbが可変である場合であっても、ポンプ47に対して一定の電源電圧を供給することができる。
【0100】
バッテリケーブル9のうち、バッテリ側ケーブル90、ファン側ケーブル95及び第2ケーブル912から成るケーブル980は、冷却装置4を備えない冷却用セットでのバッテリケーブルとして使用されてもよい。例えば、衣服2と、それに取り付けられる2つのファン6と、バッテリ8と、バッテリ8からの電力を2つのファン6に伝える第2バッテリケーブルとを備える第2冷却用セットを考える。第2冷却用セットは冷却装置4を備えていない。バッテリケーブル9のケーブル980は、第2バッテリケーブルとして使用されてもよい。この場合、一方のファン6が有するコネクタにファン側ケーブル95のコネクタ950が接続され、他方のファン6が有するコネクタに第2ケーブル912のコネクタ912aが接続されることで、バッテリ8からの電力が2つのファン6に伝えることができる。
【0101】
本例のように、ポンプ側ケーブル91が、第1ケーブル911と第2ケーブル912に分けられる場合、冷却装置4を備える冷却用セット1と、冷却装置4を備えない第2冷却用セットとの間で、ケーブル980を共用することが可能となる。また、冷却装置4を備える冷却用セット1と、冷却装置4を備えない第2冷却用セットとの間で、ケーブル980及びバッテリ8から成るバッテリセットを共用することが可能となる。
【0102】
なお、図11に示されるように、ポンプ側ケーブル91は、第1ケーブル911と第2ケーブル912に分けられていなくてもよい。
【0103】
また、ポンプ側ケーブル91に電圧変換回路10が設けられる代わりに、バッテリ出力電圧Vbをポンプ47が備えるモータの電源電圧に変換する電圧変換回路472がポンプ47に設けられてもよい。図12は電圧変換回路472を有するポンプ47の構成の一例を示す概略図である。
【0104】
図12に示されるように、ポンプ47は、例えば、モータ473と、電圧変換回路472と、コネクタ471と、ケース470とを備える。モータ473、電圧変換回路472及びコネクタ471はケース470内に収容されている。
【0105】
図13は、図12に示されるポンプ47に接続されるバッテリケーブル9の一例を示す概略図である。図13の例では、ポンプ側ケーブル91はポンプ47に着脱可能となっている。ポンプ側ケーブル91の一端にはコネクタ915が設けられている。コネクタ915は、ポンプ47のコネクタ471に着脱可能である。ポンプ側ケーブル91は、バッテリ8が出力するバッテリ出力電圧Vbをポンプ47のコネクタ471に伝える。
【0106】
モータ473は例えば直流モータである。電圧変換回路472は、コネクタ471に入力されるバッテリ出力電圧Vbを、モータ473の電源電圧Vm(モータ電源電圧Vmともいう)に変換する。モータ電源電圧Vmは、上述のポンプ電源電圧Vpと同じ値であって、例えば5Vである。電圧変換回路472は、例えば、バッテリ出力電圧Vbを降圧してモータ電源電圧Vmを生成する。なお、モータ電源電圧Vmがバッテリ出力電圧Vbよりも大きい場合、電圧変換回路472は、バッテリ出力電圧Vbを昇圧してモータ電源電圧Vmを生成する。
【0107】
図12及び13の例のように、ポンプ側ケーブル91がポンプ47に着脱可能である場合には、例えば、挿通口263からポンプ収容部26内にコネクタ915が入れられる。その後、ポンプ収容部26内のポンプ47のコネクタ471に対してコネクタ915が接続される。
【0108】
また、ポンプ側ケーブル91に電圧変換回路10が設けられる代わりに、バッテリ出力電圧Vbをポンプ電源電圧Vpに変換する電圧変換回路86がバッテリ8に設けられてもよい。図14は電圧変換回路86を有するバッテリ8の構成の一例を示す概略図である。
【0109】
図14に示されるバッテリ8は、上述の図6に示されるバッテリ8において、電圧変換回路86をさらに備えるものである。電圧変換回路86は、電圧変換回路10と同様に、電源部81が出力するバッテリ出力電圧Vbをポンプ電源電圧Vpに変換してコネクタ84に出力する。コネクタ84には、バッテリ出力電圧Vbとポンプ電源電圧Vpが入力される。コネクタ84から出力されるバッテリ出力電圧Vbとポンプ電源電圧Vpは、バッテリケーブル9のバッテリ側ケーブル90に入力される。バッテリ側ケーブル90は、分岐点99まで、バッテリ出力電圧Vb及びポンプ電源電圧Vpを伝える。分岐点99からファン6に延びるファン側ケーブル95は、バッテリ出力電圧Vbをファン6まで伝える。分岐点99からポンプ47に延びるポンプ側ケーブル91は、ポンプ電源電圧Vpをポンプ47まで伝える。
【0110】
なお、電圧変換回路86は電源部81に設けられてもよい。この場合、電源部81の電圧変換回路86は、組電池電圧V1をポンプ電源電圧Vpに変換し、ポンプ電源電圧Vpをコネクタ84に出力してもよい。
【0111】
ユーザ(言い換えれば人100)によって冷却用セット1が使用されるとき(言い換えれば、人100が冷却用セット1を身に付けているとき)、図3に示されるように、バッテリ8は、ポンプ47より上側(言い換えれば、衣服2の襟ぐり側または人100の頭側)に位置してもよい。つまり、バッテリ8の全体は、ポンプ47の全体より上側に位置してもよい。この場合、例えば、ポンプ47から液体の流体42が漏れたとしても、流体42が、ポンプ47よりも上側のバッテリ8までバッテリケーブル9を伝って届くことが発生しにくくなる。よって、水等の流体42がバッテリ8にかかりにくくなる。その結果、例えば、バッテリ8が故障しにくくなる。なお、バッテリ8とポンプ47との位置関係はこの限りではない。例えば、バッテリ収容部27がポンプ収容部26よりも下側(言い換えれば、衣服2の裾側または人100の足元側)に設けられるなどして、バッテリ8がポンプ47よりも下側に位置してもよい。
【0112】
また、冷却用セット1が使用されるとき、図3に示されるように、ファン6は、ポンプ47より上側に位置してもよい。つまり、ファン6の全体は、ポンプ47の全体よりも上側に位置してもよい。この場合、例えば、ポンプ47から液体の流体42が漏れたとしても、流体42が、ポンプ47よりも上側のファン6までバッテリケーブル9を伝って届くことが発生しにくくなる。よって、水等の流体42がファン6にかかりにくくなる。その結果、例えば、ファン6が故障しにくくなる。なお、ファン6とポンプ47との位置関係はこの限りではない。例えば、ファン6の位置とポンプ収容部26の位置が入れ替えられるなどして、ファン6がポンプ47よりも下側に位置してもよい。
【0113】
また、冷却用セット1が使用されるとき、図3に示されるように、バッテリケーブル9の最下点990は、バッテリ8よりも下側に位置してもよい。つまり、最下点990は、バッテリ8の全体よりも下側に位置してもよい。例えば、流体42が液体である場合、ポンプ47から漏れた流体42は、最下点990に向かって流れやすくなることから、流体42が、最下点990よりも上側のバッテリ8までバッテリケーブル9を伝って届くことが発生しにくくなる。よって、水等の流体42がバッテリ8にかかりにくくなる。なお、バッテリ8と最下点990との位置関係はこの限りではない。例えば、ポンプ収容部26がバッテリ収容部27の横側に設けられるなどして、最下点990はバッテリ8の横側に位置してもよい。
【0114】
また、冷却用セット1が使用されるとき、図3に示されるように、バッテリケーブル9の最下点990は、ファン6よりも下側に位置してもよい。つまり、最下点990は、ファン6全体よりも下側に位置してもよい。例えば、流体42が液体である場合、ポンプ47から漏れた流体42は最下点990に向かって流れやすくなることから、流体42が、最下点990よりも上側のファン6までバッテリケーブル9を伝って届くことが発生しにくくなる。よって、水等の流体42がファン6にかかりにくくなる。なお、ファン6と最下点990との位置関係はこの限りではない。例えば、ポンプ収容部26がファン6及びバッテリ収容部27の上側に設けられ、かつファン6がバッテリ収容部27の横側に位置するなどして、最下点990がファン6の横側に位置してもよい。
【0115】
また、図3に示されるように、最下点990はポンプ側ケーブル91に位置してもよい。この場合、流体42が例えば液体であっても、ポンプ47から漏れた流体42がファン側ケーブル95に伝わりにくくなることから、ファン6に流体42がかかりにくくなる。なお、ファン6がポンプ収容部26よりも下側に位置するなどして、最下点990はファン側ケーブル95に位置してもよい。
【0116】
また、冷却用セット1が使用されるとき、図3に示されるように、バッテリ8は、バッテリケーブル9の分岐点99よりも上側に位置してもよい。つまり、バッテリ8の全体は、分岐点99よりも上側に位置してもよい。この場合、ポンプ47から漏れた液体の流体42が分岐点99まで流れたとしても、分岐点99よりも上側のバッテリ8まで届きにくくなる。よって、流体42がバッテリ8にかかりにくくなる。なお、バッテリ8と分岐点99との位置関係はこの限りではない。例えば、バッテリ収容部27がポンプ収容部26の下側に設けられるなどして、バッテリ8が分岐点99よりも下側に位置してもよい。
【0117】
また、冷却用セット1が使用されるとき、図3に示されるように、ファン6は、バッテリケーブル9の分岐点99よりも上側に位置してもよい。つまり、ファン6の全体は、分岐点99よりも上側に位置してもよい。この場合、ポンプ47から漏れた液体の流体42が分岐点99まで流れたとしても、分岐点99よりも上側のファン6まで届きにくくなる。よって、流体42がファン6にかかりにくくなる。なお、ファン6と分岐点99との位置関係はこの限りではない。例えば、ファン6がポンプ収容部26の下側に設けられるなどして、ファン6が分岐点99よりも下側に位置してもよい。
【0118】
上記の例では、衣服2は一着で構成されているが、二着で構成されてもよい。図15及び図16は、二着で構成された衣服2(衣服2Aともいう)を備える冷却用セット1(冷却用セット1Aともいう)の一例を示す概略図である。図15は上述の図3に対応し、図16は上述の図1に対応する。
【0119】
図15及び図16に示されるように、衣服2Aは、循環流路体45が取り付けられる内側衣服130と、内側衣服130の外側に位置する、ファン6が取り付けられる外側衣服120とを備える。人100は、例えば、内側衣服130を着た後に、内側衣服130の外側に外側衣服120を着る。内側衣服130及び外側衣服120のそれぞれは例えばベストである。なお、内側衣服130はベスト以外であってもよい。また、外側衣服120はベスト以外であってもよい。
【0120】
外側衣服120の背面には、例えば、2つのファン6が取り付けられる。バッテリケーブル9は、2つのファン6にそれぞれ接続される2つのファン側ケーブル95a及び95bを備える。バッテリケーブル9は、分岐点99で、ファン側ケーブル95a、ファン側ケーブル95b及びポンプ側ケーブル91に分かれている。なお、外側衣服120に取り付けられるファン6の数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。バッテリケーブル9は、ファン6の数に応じた数のファン側ケーブルを備える。
【0121】
外側衣服120は、上述のバッテリ収容部27と同様のバッテリ収容部125を有する。バッテリ8を収容するバッテリ収容部125は、例えば、外側衣服120の前身頃の内側の面に設けられている。バッテリケーブル9のバッテリ側ケーブル90は、バッテリ収容部125の内側の面に設けられた挿通口126から、バッテリ収容部125の外側に引き出される。
【0122】
冷却装置4は、例えば内側衣服130に設けられる。図17及び図18は、冷却装置4が設けられた内側衣服130の一例を示す概略図である。図17には内側衣服130を背面側から見た様子の一例が示されている。図18には内側衣服130を前側から見た様子の一例が示されている。
【0123】
循環流路体45は、例えば、内側衣服130の内側の面に取り付けられる。例えば、循環流路体45は、内側衣服130の後ろ身頃及び前身頃のそれぞれの内側の面に取り付けられる。
【0124】
また、内側衣服130の背面には、上述の貯留部収容部25と同様の貯留部収容部131が設けられている。循環流路体45は、貯留部収容部131内の貯留部40に接続されている。
【0125】
また、内側衣服130の背面には、上述のポンプ収容部26と同様のポンプ収容部135が設けられている。循環流路体45は、ポンプ収容部135内のポンプ47に接続されている。また、バッテリケーブル9のポンプ側ケーブル91はポンプ収容部135内のポンプ47に接続されている。
【0126】
以上のように、冷却用セット1Aが有する衣服2Aは、循環流路体45が取り付けられる内側衣服130と、ファン6が取り付けられる外側衣服120とを備えている。これにより、内側衣服130に取り付けられる循環流路体45において冷却用流体42が循環することによって発生する冷気を、外側衣服120の内側に閉じ込めることができる。そして、外側衣服120の内側に閉じ込められた冷気を、外側衣服120に取り付けられたファン6の回転によって攪拌することができる。
【0127】
また、本例のように、外側衣服120がバッテリ収容部125を備える場合、内側衣服130に取り付けられた循環流路体45から液体の流体42が漏れたとしても、流体42がバッテリ8にかかりにくくなる。
【0128】
なお、人100は、外側衣服120及び内側衣服130のうち内側衣服130だけを着てもよい。この場合、バッテリ8は、例えば、ポンプ収容部135に収容されてもよい。また、バッテリケーブル9がそのまま使用されてもよいし、バッテリケーブル9の代わりに、バッテリ8とポンプ47とを接続する専用のバッテリケーブル、つまり、ファン側ケーブル95を備えていないバッテリケーブルが使用されてもよい。
【0129】
また、人100は、外側衣服120及び内側衣服130のうち外側衣服120だけを着てもよい。この場合、バッテリ8からの電力を2つのファン6に伝えるバッテリケーブルとして、バッテリ側ケーブル90、ファン側ケーブル95及び第2ケーブル912から成るケーブル980が使用されてもよい。
【0130】
外側衣服120は、冷却装置4の貯留部40を収容する貯留部収容部を備えてもよい。また、外側衣服120は、冷却装置4のポンプ47を収容するポンプ収容部を備えてもよい。また、内側衣服130は、バッテリ8を収容するバッテリ収容部を備えてもよい。
【0131】
上記の例では、バッテリケーブル9は、途中で、ポンプ側ケーブル91及びファン側ケーブル95に分かれていたが、図19に示されるように、ポンプ側ケーブル91及びファン側ケーブル95は、バッテリ8から延びていてもよい。
【0132】
図19の例では、バッテリケーブル9は、途中で分岐しておらず、バッテリ8とファン6とを接続するファン側ケーブル95と、バッテリ8とポンプ47とを接続するポンプ側ケーブル91との2本のケーブルを備える。ファン側ケーブル95のバッテリ8側の一端には、バッテリ8に接続されるコネクタ951が設けられている。コネクタ951は、バッテリ8が有するコネクタと着脱可能である。ファン側ケーブル95は、バッテリ8からコネクタ951に入力されるバッテリ出力電圧Vbをファン6に伝える。
【0133】
ポンプ側ケーブル91のバッテリ8側の一端には、バッテリ8に接続されるコネクタ912bが設けられている。コネクタ912bは、バッテリ8が有するコネクタと着脱可能である。ポンプ側ケーブル91は、バッテリ8からコネクタ912bに入力されるバッテリ出力電圧Vbを電圧変換回路10でポンプ電源電圧Vpに変換し、ポンプ電源電圧Vpをポンプ47に伝える。
【0134】
なお、図14の例のように、バッテリ8が電圧変換回路86を備える場合、バッテリ8に接続されたポンプ側ケーブル91には、バッテリ8が出力するポンプ電源電圧Vpが入力される。ポンプ側ケーブル91は、電圧変換回路10を備えておらず、バッテリ8が出力するポンプ電源電圧Vpをポンプ47に伝える。
【0135】
上記の例では、バッテリ8、貯留部40及びポンプ47は、衣服2に設けられていたが、バッテリ8、貯留部40及びポンプ47の少なくとも一つは衣服2以外に設けられてもよい。例えば、バッテリ8、貯留部40及びポンプ47の少なくとも一つは、人100が身に付けるウェストポーチまたはリュックに収容されてよい。
【0136】
以上、本開示に係る発明のいくつかの態様について、諸図面および実施形態に基づいて説明してきた。しかし、本開示に係る発明は前述した実施形態に限定されるものではない。すなわち、本開示に係る発明は本開示で示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示に係る発明の技術的範囲に含まれる。つまり、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。また、これらの変形または修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。
【0137】
本開示には以下の内容が含まれる。
【0138】
一実施形態において、(1)バッテリケーブルは、バッテリと接続されるバッテリケーブルであって、衣類に取り付けられる循環流路体において冷却用流体を循環させるポンプに接続され、前記バッテリからの電力を前記ポンプに伝えるポンプ側ケーブルと、前記衣類に取り付けられるファンに接続され、前記バッテリからの電力を前記ファンに伝えるファン側ケーブルとを備える。
【0139】
(2)上記(1)のバッテリケーブルであって、途中から前記ポンプ側ケーブル及び前記ファン側ケーブルに分かれている。
【0140】
(3)上記(1)のバッテリケーブルであって、前記ポンプ側ケーブル及び前記ファン側ケーブルは、前記バッテリから延びる。
【0141】
(4)上記(1)から(3)のいずれか一つのバッテリケーブルであって、前記ポンプ側ケーブルは、前記ポンプに着脱可能である。
【0142】
(5)上記(1)から(4)のいずれか一つのバッテリケーブルであって、前記ポンプ側ケーブルは、前記ポンプ側ケーブルに入力される電圧を前記ポンプ用の電源電圧に変換する電圧変換回路を有し、前記電源電圧を前記ポンプに伝える。
【0143】
(6)上記(1)から(5)のいずれか一つのバッテリケーブルであって、前記ポンプ側ケーブルは、前記ポンプに接続される第1ケーブルと、前記第1ケーブルに着脱可能な第2ケーブルとを有する。
【0144】
(7)上記(6)のバッテリケーブルであって、前記第1ケーブルは、前記第2ケーブルが伝える電圧を前記ポンプ用の電源電圧に変換する電圧変換回路を有し、前記電源電圧を前記ポンプに伝える。
【0145】
(8)上記(7)のバッテリケーブルであって、前記第1ケーブルは、前記第2ケーブルと着脱可能なコネクタを有し、前記コネクタは前記電圧変換回路を有する。
【0146】
また、一実施形態において、(9)ポンプセットは、上記(6)から(8)のいずれか一つのバッテリケーブルが備える前記第1ケーブルと、前記第1ケーブルが接続されるポンプとを備える。
【0147】
また、一実施形態において、(10)バッテリセットは、上記(1)から(8)のいずれか一つのバッテリケーブルと、前記バッテリケーブルが接続されるバッテリとを備える。
【0148】
また、一実施形態において、(11)冷却用セットは、上記(10)のバッテリセットと、衣服と、前記衣服に取り付けられる循環流路体と、前記バッテリセットが有する前記ポンプ側ケーブルが接続され、前記循環流路体において冷却用流体を循環させるポンプとを有する冷却装置と、前記衣服に取り付けられ、前記バッテリセットが有する前記ファン側ケーブルが接続されるファンとを備える。
【0149】
(12)上記(11)の冷却用セットであって、前記冷却装置は、前記冷却用流体を貯留する貯留部を有し、前記衣服が人に着られて前記冷却用セットが使用されるとき、前記ファンは、前記貯留部の周辺に位置する。
【0150】
(13)上記(11)または(12)の冷却用セットであって、前記冷却装置は、前記冷却用流体を貯留する貯留部を有し、前記衣服が人に着られて前記冷却用セットが使用されるとき、前記ファンと、前記貯留部とは、上下方向に位置する。
【0151】
(14)上記(11)から(13)のいずれか一つの冷却用セットであって、前記衣服が人に着られて前記冷却用セットが使用されるとき、前記バッテリ及び前記ファンの少なくとも一方は、前記ポンプより上側に位置する。
【0152】
(15)上記(11)から(14)のいずれか一つの冷却用セットであって、前記衣服は、前記流体循環路が取り付けられる内側衣服と、前記内側衣服の外側に位置する、前記ファンが取り付けられる外側衣服とを有する。
【0153】
(16)上記(15)の冷却用セットであって、前記外側衣服は、前記バッテリを収容するバッテリ収容部を有する。
【0154】
(17)上記(11)から(16)のいずれか一つの冷却用セットであって、前記衣服が人に着られて前記冷却用セットが使用されるとき、前記バッテリケーブルの最下点は、前記バッテリ及び前記ファンの少なくとも一方よりも下側に位置する。
【0155】
(18)上記(17)の冷却用セットであって、前記バッテリケーブルは、途中の分岐点から前記ポンプ側ケーブル及び前記ファン側ケーブルに分かれており、前記最下点は、前記ポンプ側ケーブルに位置する。
【0156】
(19)上記(11)から(18)のいずれか一つの冷却用セットであって、前記バッテリケーブルは、途中の分岐点から前記ポンプ側ケーブル及び前記ファン側ケーブルに分かれており、前記衣服が人に着られて前記冷却用セットが使用されるとき、前記バッテリ及び前記ファンの少なくとも一方は、前記分岐点よりも上側に位置する。
【0157】
(20)上記(11)から(19)のいずれか一つの冷却用セットであって、前記バッテリは、入力電圧を前記ポンプ用の電源電圧に変換する電圧変換回路を有し、前記バッテリケーブルは、前記電源電圧を前記ポンプに伝える。
【0158】
(21)上記(11)から(19)のいずれか一つの冷却用セットであって、前記ポンプは、モータと、前記ポンプ側ケーブルが伝える電圧を、前記モータ用の電源電圧に変換する電圧変換回路とを有する。
【0159】
(22)上記(11)から(21)のいずれか一つの冷却用セットであって、前記衣服は、前記ポンプを収容するポンプ収容部を有し、前記ポンプ収容部は、前記ポンプ側ケーブルが通される挿通口を有し、前記ポンプ側ケーブルは、前記ポンプに接続され、前記ポンプ収容部に少なくとも一部が収容される第1ケーブルと、前記第1ケーブルに着脱可能な第2ケーブルとを有する。
【0160】
また、一の実施形態において、(23)衣服は、冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服であって、前記冷却用流体を貯留する貯留部を収容する貯留部収容部と、前記ファンが取り付けられる取付穴とを備え、前記取付穴は前記貯留部収容部の周辺に位置する。
【0161】
また、一の実施形態において、(24)衣服は、冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服であって、前記冷却用流体を貯留する貯留部を収容する貯留部収容部と、前記ファンが取り付けられる取付穴とを備え、前記取付穴と前記貯留部収容部とは、上下方向に位置する。
【0162】
また、一の実施形態において、(25)衣服は、冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服であって、前記循環流路体において前記冷却用媒体を循環させるポンプが収容されるポンプ収容部と、前記ファン及び前記ポンプに電力を供給するバッテリを収容するバッテリ収容部とを備え、前記バッテリ収容部は、前記ポンプ収容部よりも上側に位置する。
【0163】
また、一の実施形態において、(26)衣服は、冷却用流体が循環する循環流路体と、ファンとが取り付けられる、一着で構成された衣服であって、前記循環流路体において前記冷却用媒体を循環させるポンプが収容されるポンプ収容部と、前記ファンが取り付けられる取付穴とを備え、前記取付穴は、前記ポンプ収容部よりも上側に位置する。
【符号の説明】
【0164】
1,1A 冷却用セット
2,2A 衣服
4 水冷装置
6 ファン
8 バッテリ
9 バッテリケーブル
25,131 貯留部収容部
26,135 ポンプ収容部
27,125 バッテリ収容部
40 貯留部
42 冷却用流体
45 循環流路体
47 ポンプ
91 ポンプ側ケーブル
95,95a,95b ファン側ケーブル
99 分岐点
120 外側衣服
130 内側衣服
263 挿通口
990 最下点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19