(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007779
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
G06F3/01 570
G06F3/01 514
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109401
(22)【出願日】2023-07-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-06-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FACEBOOK
2.LINE
(71)【出願人】
【識別番号】522324772
【氏名又は名称】合同会社グッドシェイプ
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【弁理士】
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】服部 卓也
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA64
5E555AA74
5E555BA08
5E555BB08
5E555BC05
5E555CA44
5E555CA45
5E555CB66
5E555CC01
5E555FA00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】リストバンドやネイルにより情報共有する情報処理システム及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装システム1は、近距離無線通信を行う近距離無線通信部、位置測定を行う位置測定部及び上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140と、第1の情報処理端末装置などから第4の情報処理端末装置を通じて位置情報及び三次元動作情報を取得する通信部と、位置情報に基づき第1乃至第4の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部と、三次元動作情報に基づき第1乃至第4の情報処理端末装置の動作を特定する動作処理部を備える情報処理装置100と、を有する。情報処理装置はさらに、動作処理部が特定した動作に基づき、第1の情報処理端末装置などが第5の情報処理端末装置150に所定の機能を起動させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置と、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置から第5の情報処理端末装置を通じて位置情報および三次元動作情報を取得する通信部と、
前記位置情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部と、
前記三次元動作情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の動作を特定する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、
前記動作処理部が特定した動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる情報処理システム。
【請求項2】
前記動作処理部が特定した動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の制御部が第6の情報処理端末装置または第7の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1乃至前記第4の情報処理端末装置から情報読取装置によりユーザIDを取得し、
取得した前記ユーザIDを前記情報読取装置に関連するサーバを経由して前記情報処理装置で確認し、
前記情報読取装置に関連するサーバからの関連情報を前記第5の情報処理端末装置の表示部に表示させる請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第5の情報処理端末装置は、予め設定した定型情報を選択する選択処理部と、
選択処理部で選択した定型情報を前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の記憶部に書き込む書込処理部とを備え、
前記第6の情報処理端末装置は、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の何れか一の情報処理端末装置からに前記定型情報を受信する無線通信部と、
前記無線通信部で受信した前記定型情報を表示する表示部と、
を備える請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置と、
第5の情報処理装置を通じて前記第1の情報処理端末装置から位置情報および三次元動作情報を取得する通信部と、
前記位置情報に基づき位置を処理する位置処理部と、
前記三次元動作情報に基づき動作を特定する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、
前記動作処理部が特定した動作に基づき、前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる情報処理システム。
【請求項6】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項1または3に記載の情報処理システム。
【請求項7】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記位置処理部は当該ユーザの位置情報と、移動速度と、地図データと、地形データとに基づき、当該ユーザが前記電車に乗車していると判断し、かつ、前記電車が駅に停車したと判断した場合に、
前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に変更したメッセージを発生させる請求項1または3に記載の情報処理システム。
【請求項8】
ユーザが転倒し身動きの取れない状況であって、前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項1または3に記載の情報処理システム。
【請求項9】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置と、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置から第5の情報処理端末装置を通じて位置情報および三次元動作情報を取得する通信部と、
前記位置情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部と、
前記三次元動作情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の動作を特定する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、
前記動作処理部が特定した動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させ、第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置とバンドとを備える情報処理端末装置。
【請求項10】
前記動作処理部が特定した動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の制御部が前記第6の情報処理端末装置または第7の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項9に記載の情報処理端末装置。
【請求項11】
前記第1乃至前記第4の情報処理端末装置から情報読取装置によりユーザIDを取得し、
取得した前記ユーザIDを前記情報読取装置に関連するサーバを経由して前記情報処理端末装置で確認し、
前記情報読取装置に関連するサーバからの関連情報を前記第5の情報処理端末装置の表示部に表示させる請求項9または10に記載の情報処理端末装置。
【請求項12】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項9または10に記載の情報処理端末装置。
【請求項13】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、位置処理部は、当該ユーザの位置情報と、移動速度と、地図データと、地形データとに基づき、当該ユーザが前記電車に乗車していると判断し、かつ、前記電車が駅に停車したと判断した場合に、
前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に変更したメッセージを発生させる請求項9または10に記載の情報処理端末装置。
【請求項14】
リストバンドを着用しているユーザが転倒し身動きの取れない状況であって、前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項9または10に記載の情報処理端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システムおよび情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からNFC(非接触ICチップ)を用いて、情報を読み取る技術や情報を共有するは広く使われている。具体的には、スマートフォンなどで画面に表示されるQRコード(登録商標)を用いて情報を交換することである。
しかし、スマートフォンでQRコードを表示する方法や特定のSNSでQRコードを表示する方法は、個々に異なっている。また手順の回数が多い(階層が深い)場合があり、面倒である。さらにビジネス上の会話が盛り上がっている場合に、QRコードを表示するために、話が一時中断されることもある。
【0003】
特許文献1には、「オーナーに使用されるオーナー端末と、オーナーの個人情報の提供を受けるユーザーに使用されるユーザー端末と、前記オーナー端末及び前記ユーザー端末の各々との通信が可能であると共に、前記個人情報及び認証情報を管理する管理サーバーと、前記管理サーバーとの通信を行うためのアクセス情報が記憶されていると共に、前記ユーザー端末との近距離無線通信を行うことで、前記ユーザー端末に前記アクセス情報の提供を行うRFIDタグと、を備え、前記オーナー端末は、前記管理サーバーとの通信を行った際に、前記管理サーバーに対する前記個人情報及び前記認証情報の登録が可能となり、前記ユーザー端末は、前記RFIDタグから提供を受けた前記アクセス情報に基づいて前記管理サーバーとの通信を行った際に、前記管理サーバーに対する前記認証情報の入力が可能となり、前記管理サーバーは、前記ユーザー端末との通信を行った際に、前記ユーザー端末から入力される前記認証情報の有無及び内容を判定する認証判定部と、前記認証判定部の判定結果に応じて前記ユーザー端末に前記個人情報の提供を行う情報提供部と、を有することを特徴とする情報提供システム。」記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている情報提供システムは、スマートフォンで情報共有をし、使い勝手を改善したものではある。しかし、依然として、スマートフォンを駆使して動作する必要がある。
【0006】
本開示の目的は、リストバンドやネイルに備え付けられた情報処理端末装置により、情報共有と、商品・サービスの取得と、緊急時の対応などを含めて、直感的で、かつ、容易な操作により可能とする情報処理システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0008】
本発明の一実施の形態の情報処理システムは、近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、位置測定を行う位置測定部と、上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置を有する。また、情報処理システム1は、第1乃至第3の情報処理端末装置から第4の情報処理端末装置を通じて位置情報および三次元動作情報を取得する通信部と、位置情報に基づき第1乃至第3の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部と、三次元動作情報に基づき第1乃至第3の情報処理端末装置の動作を特定する動作処理部とを備える情報処理装置を有する。さらに、情報処理システムは、動作処理部が特定した動作に基づき、第1乃至第3の情報処理端末装置が第4の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、情報処理端末装置を備えたリストバンドや情報処理端末装置を備えたネイルにより極めて容易に情報共有や情報発信することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施の形態における情報処理システムの構成図である。
【
図2】本発明の一実施の形態における情報処理装置のブロック図である。
【
図3】本発明の一実施の形態における第1から第4の情報処理端末装置のブロック図である。
【
図4】本発明の一実施の形態における第5から第6の情報処理端末装置のブロック図である。
【
図5】本発明の一実施の形態である第1から第4の情報処理端末装置を含むリストバンドの外観図である。
【
図6】本発明の一実施の形態におけるある第1から第4の情報処理端末装置のいずれか一を含むネイルの外観図である。
【
図7】本発明の一実施の形態における上肢動作と発動機能の例である。
【
図8】本発明の一実施の形態におけるユーザID管理と情報処理端末装置の関係である。
【
図9】本発明の一実施の形態における定型情報共有のシーケンス図である。
【
図10】本発明の一実施の形態における緊急時のシーケンス図である。
【
図11】本発明の一実施の形態におけるRFIDタグ読み込み機能のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本開示の技術的範囲はこれに限られるものではない。また、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の一実施の形態の情報処理システム1は、近距離無線通信を行う近距離無線通信部113と、位置測定を行う位置測定部115と、上肢の三次元の動作を検知する動作測定部116とを備える第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140を有する。また、情報処理システム1は、第1乃至第3の情報処理端末装置130から第4の情報処理端末装置140を通じて位置情報および三次元動作情報を取得する通信部103と、位置情報に基づき第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140の平均位置を処理する位置処理部105と、三次元動作情報に基づき第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140の動作を特定する動作処理部106とを備える情報処理装置を有する。さらに、情報処理システム1は、動作処理部106が特定した動作に基づき、第1乃至第3の情報処理端末装置130が第4の情報処理端末装置140に所定の機能を起動させる。
情報処理システム1は、動作処理部が特定した動作に基づき、第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140の制御部が第5の情報処理端末装置150または第6の情報処理端末装置160に所定の機能を起動させる。
情報処理システム1は、第1乃至第4の情報処理端末装置から情報読取装置によりユーザIDを取得し、取得したユーザIDを情報読取装置に関連するサーバを経由して情報処理装置100で確認し、読取装置に関連するサーバからの関連情報を第5の情報処理端末装置150の表示部に表示させる。
情報処理システム1は、第4の情報処理端末装置140に予め設定した定型情報を選択する選択処理部145と、選択処理部145で選択した定型情報を第1乃至第3の情報処理端末装置の記憶部に書き込む書込処理部146とを備える。
情報処理システム1は、第5の情報処理端末装置に第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140の何れか一の情報処理端末装置から前記定型情報を受信する無線通信部143と、無線通信部143で受信した前記定型情報を表示する表示部144とを備える。
情報処理システム1は、満員電車で身動きが取れない状況で痴漢に遭遇した際に、動作測定部116が特定した手首を三回捻る動作に基づき、第4の情報処理端末装置140に所定の機能を起動させる。
情報処理システム1は、ユーザが転倒し身動きが取れない状況であって、動作処測定116が特定した手首を三回捻る動作に基づき、第4の情報処理端末装置140に所定の機能を起動させる。
情報処理システム1は、満員電車でリストバンド200を着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、位置処理部115は当該ユーザの位置情報と、移動速度と、地図データと、地形データとに基づき、当該ユーザが電車に乗車していると判断し、かつ、電車が駅に停車したと判断した場合に、
動作測定部116が特定した手首を三回捻る動作に基づき、第4の情報処理端末装置に「この人を捕まえて」とメッセージを変更して発出させる。
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態における情報処理システムの概要を示す図である。
【0012】
図1は、情報処理システム1の構成図である。情報処理システム1は、情報処理装置100と、第1の情報処理端末装置110と、第2の情報処理端末装置120と、第3の情報処理端末装置130と、第4の情報処理端末装置140と、第5の情報処理端末装置150と、第6の情報処理端末装置160と、第7の情報処理端末装置170と、通信ネットワーク180とから構成される。
情報処理装置100と、第1の情報処理端末装置110と、第2の情報処理端末装置120と、第3の情報処理端末装置130と、第4の情報処理端末装置140と、第5の情報処理端末装置150と、第6の情報処理端末装置160と、第6の情報処理端末装置170とは、通信ネットワーク180を介して互いに接続される。
【0013】
情報処理装置100は、一般的なサーバ用のPC装置である。情報処理装置100にアクセスする際には、所定の認証、例えば、ID情報とパスワード情報を要し、ID情報とパスワード情報とを照合することでアクセス可能に構成される。
情報処理装置100は、位置測定の処理、動作判定の処理、定型情報の決定などの処理を行う。
【0014】
第1の情報処理端末装置110は、NFCチップ、Bluetooth(登録商標)モジュール、GPS受信モジュール、RDIDタグリーダーを備えている情報処理端末装置である。本開示における中心的な役割を果たす端末装置である。
第2の情報処理端末装置120、第3の情報処理端末装置130、および第4の情報処理端末装置140は、第1の情報処理端末装置110と同様の構成、機能を有する。具体的には、第2の情報処理端末装置120と、第3の情報処理端末装置130と、第4の情報処理端末装置140とは、いずれもNFCチップ、Bluetoothモジュール、GPS受信モジュール、RDIDタグリーダーを備えた情報処理端末装置である。
【0015】
第5の情報処理端末装置150および第6の情報処理端末装置160は、第1の情報処理端末装置110、第2の情報処理端末装置120、第3の情報処理端末装置130および第4の情報処理端末装置140と情報のやり取りをする情報処理端末装置である。第5の情報処理端末装置150および第6の情報処理端末装置160は、具体的には、スマートフォンやタブレットなどである。また、第5の情報処理端末装置150と、第6の情報処理端末装置160とはいずれも制御部151と、記憶部152と、無線通信部153と、表示部154と、選択処理部155と、書込処理部156とを備える。
【0016】
第7の情報処理端末装置170は、無人航空機などである。第7の情報処理端末装置170は、具体的には、ドローンなどであり、制御部、記憶部、無線通信部、カメラ部などを備える。
【0017】
通信ネットワーク180は、インターネット、イントラネット、無線LANおよび4Gや5G携帯電話システムネットワーク、近距離無線により構成される。
【0018】
図2は、情報処理装置100のブロック図である。情報処理装置100は、制御部101と、記憶部102と、通信部103と、表示部104と、位置処理部105と、動作処理部106と、ユーザID管理部107とを備える。
【0019】
制御部101は、主にCPUである。制御部101は、情報処理装置100にインストールされたアプリケーション(プログラム)を実行して、情報処理装置100を統括制御する。
制御部101は、位置測定の処理、動作判定の処理、定型情報の決定などの処理などその他様々な処理を指令する。
【0020】
記憶部102には、インストールされたアプリケーション(プログラム)に加えて、所定のデータが格納されている。記憶部102には、一時記憶としてメモリがあり、永久記憶としてHDDやSSDがある。
メモリは、制御部101が処理を行う際のワークエリアとして機能するものである。メモリは、例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)及び静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)などである。
本開示においては、記憶部102には、会社HP(ホームページ)、SNSアカウント情報、その他商品やサービス関連情報などを格納されている。また、記憶部102には、感謝カード、季節挨拶カード、お祝いカード、名刺画像、クーポンカードなどが格納されている。
記憶部102には、GPS測位による位置情報に加えて、地図データ、地形データなども格納されている。記憶部102には、リストバンド200のユーザを特定するユーザIDが格納されている。
【0021】
通信部103は、情報処理装置100が情報処理装置100の外部と情報のやり取りを行うものである。通信部103は、具体的には、光ファイバーやイーサネット(ETHERNET)等のケーブルで情報処理装置100の外部と接続される。
【0022】
表示部104は、記憶部102に格納されたデータ、画像等を出力する。表示部104は、具体的には、表示部104は、液晶ディスプレイ等である。
【0023】
位置処理部105は、第1の情報処理端末装置110、第2の情報処理端末装置120および第3の情報処理端末装置130で測定された位置情報を処理する。位置処理部105は、具体的には、単純平均、加重平均などの処理である。
【0024】
動作処理部106は、第1の情報処理端末装置110、第2の情報処理端末装置120および第3の情報処理端末装置130で行われた動作を処理する。各情報処理端末装置で測定された動作情報に基づいて、各情報処理端末装置は動作情報を第4の情報処理端末装置140を経由して、情報処理装置100に送信する。
【0025】
例えば、第1の情報処理端末装置110、第2の情報処理端末装置120、第3の情報処理端末装置130、および第4の情報処理端末装置140が搭載されたリストバンド200を手首に装着している場合であって、上肢を3回捻る動作が行われたとする。第1の情報処理端末装置110、第2の情報処理端末装置120は、3回捻る動作を測定した。一方、第3の情報処理端末装置130は、2回捻る動作を確認した。動作処理部106は、動作回数の単純平均を行い、繰り上げまたは四捨五入するまたは切り捨ての処理を行う。また、動作処理部106は、動作機能対応表を参照し、動作に対応する機能を定める。
【0026】
ユーザID管理部107は、ユーザが登録したIDを管理する。ユーザID管理部107は、ユーザの所有しているリストバンド200に固有のユーザID、およびユーザの所有している第5の情報処理端末装置150とを括り付けて登録する。他人の便乗使用を防止するためである。
【0027】
図3は、第1の情報処理端末装置110のブロック図である。第1の情報処理端末装置110は、制御部111と、記憶部112と、近距離無線通信部113と、表示部114と、位置測定部115と、動作測定部116と、ユーザID提供部117と、無人航空機起動部118とを備える。
【0028】
制御部111は、主にCPUである。制御部111は、第1の情報処理端末装置110にインストールされたアプリケーション(プログラム)を実行して、第1の情報処理端末装置110を統括制御する。
制御部111は、位置測定、動作判定、商品に取り付けられた商品情報を読み取る処理、無人航空機を起動させるプログラムの実行を指令する。
【0029】
記憶部112には、インストールされたアプリケーション(プログラム)に加えて、所定のデータが格納されている。記憶部112には、一時記憶としてメモリがあり、永久記憶としてHDDやSSDがある。 本開示において、記憶部112は、定型情報、位置情報、動作情報などのデータを格納する。
【0030】
近距離無線通信部113は、NFC(Near field communication)やBluetoothモジュールで行われる非接触型の情報通信である。
【0031】
表示部114は、記憶部112に格納されたデータ、画像等を出力する。表示部114は、具体的には、小型液晶ディスプレイやLEDなどである。
【0032】
位置測定部115は、GPS信号を受信するGPS受信モジュールである。位置測定部115は、GPS信号を受信することにより第1の情報処理端末装置110の3次元位置を測定する。位置測定部115は、単位時間当たりの位置の変化を算出することで、移動速度を算出し得る。位置測定部115は、単位時間当たりの速度の変化を算出することで、加速度を算出し得る。
【0033】
動作測定部116は、3次元ジャイロセンサや3軸加速度センサである。動作測定部116は、3次元ジャイロセンサや3軸加速度センサによりリストバンド200を着用した上肢の3次元的動作を検知することができる。具体的には、動作測定部116は、上肢(腕)を挙げる動作、上肢(腕)を振る動作、上肢(手首)を捻る動作などを検知する。
動作測定部116は、3次元ジャイロセンサや3軸加速度センサにより、人の転倒を検知することもできる。人が転倒する際に高さ方向に大きな変位が見られる。また、転倒の際に回転を伴いことが多い。転倒後は、3次元ジャイロセンサや3軸加速度センサに位置、速度、加速度の変化が見られなくなる。
【0034】
ユーザID提供部117は、ユーザに割り当てられた固有のユーザID情報を提供する。ユーザID提供部117は、具体的には、リストバンド200をRFIDリーダーにあてると、第1の情報処理端末装置110などからNFCやBluetoothなどの近距離通信でユーザIDをRFIDリーダーに送信する。
RFIDリーダーは、店舗に備え付けられているものでもよいし、公共施設に備え付けられているものでもよい。
リストバンド200が普及し、各店舗や公共施設に小型のRFIDリーダーを備え付けられていると、ユーザはリストバンド200を小型のRFIDリーダーにかざすだけで、訪問場所や欲しいものなどの様々な情報を収集し得る。
【0035】
無人航空機起動部118は、無人航空機を起動させる処理を行う。無人航空機起動部118は、遠隔の地にあるドローンを起動させる。無人航空機起動部118は、第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置でユーザが転倒したと判断した場合に、起動される。
【0036】
第2の情報処理端末装置120、第3の情報処理端末装置130、および第4の情報処理端末装置140は、第1の情報処理端末装置110と同様の構成、機能を有する。
【0037】
図4は、第5の情報処理端末装置150のブロック図である。第5の情報処理端末装置150は、制御部151と、記憶部152と、無線通信部153と、表示部154と、選択処理部155と、書込処理部156とを備える。
【0038】
制御部151は、主にCPUである。制御部151は、第5の情報処理端末装置150にインストールされたアプリケーション(プログラム)を実行して、第5の情報処理端末装置150を統括制御する。
本開示では、第5の情報処理端末装置150に第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140にURLやビジネス情報を書き込むための専用アプリケーションをインストールする。
【0039】
記憶部152には、インストールされたアプリケーション(プログラム)に加えて、所定のデータが格納されている。記憶部152には、一時記憶としてメモリがあり、永久記憶としてHDDやSSDがある。
本開示において、記憶部152は、定型情報などのデータを格納する。
【0040】
無線通信部153は、無線LANおよび4Gや5G携帯電話システムネットワーク、近距離無線、Bluetoothなどにより構成される。
【0041】
表示部154は、記憶部152に格納されたデータ、画像等を出力する。表示部154は、具体的には、液晶ディスプレイ等である。
【0042】
選択処理部155は、リストバンド200で情報を共有するため、予め会社HP(ホームページ)URL、SNSアカウント情報、その他商品やサービス関連情報を選択する。また、感謝カード、季節挨拶カード、お祝いカード、名刺画像、クーポンカードなどを選択する。
【0043】
書込処理部156は、選択処理部155で選択した情報を第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置の記憶部に書き込む処理である。リストバンド200を第三者のスマートフォンに近づけて、情報を共有するためである。
【0044】
第6の情報処理端末装置160は、第5の情報処理端末装置150と同様の構成、機能を有する。
第5の情報処理端末装置150は、リストバンド200やネイル300の所有者の有する情報処理端末装置である。一方、第6の情報処理端末装置160はリストバンド200やネイル300の所有者でない第三者の有する情報処理端末装置である。
【0045】
図5は、本開示におけるリストバンド200の外観図である。リストバンド200は、第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置、およびバンド201から構成される情報処理端末装置である。リストバンド200に備わっている情報処理端末装置の個数は、3個でもよいし、5個でもよいし、6個でもよい。リストバンド200の形状は、四角形状でもよいし、三角形状でもよいし、円環状でもよい。リストバンド200の形状は、これらに限定されない。バンド201の素材は、布製もよいし、ゴム製でもよいし、革製でもよし、形状記憶素材でもよい。
第1の情報処理端末装置110と、第2の情報処理端末装置120と、第3の情報処理端末装置130と、第4の情報処理端末装置140とは、リストバンド200のバンド201に対して均等に配置する構成をとる。情報処理端末装置間の距離を確保することで、不要な干渉や複数の情報処理端末装置の同時接続を避けるためである。
【0046】
第1の情報処理端末装置110などが配置される個所を保護する目的でカバーをつけてもよい。
リストバンド200を上肢(手首など)に装着して、第三者のスマートフォンに近づけると、名刺、会社HPのURL、挨拶カードなどの情報を近距離無線通信部113を通じて、第三者のスマートフォンに送ることができる。
腕時計のバンド部分についてもリストバンド200と同様の構成である。
【0047】
図6は、爪320にネイル310を取り付け、ネイル310の一部を剥がし、第1の情報処理端末装置110などが見える状態の外観図である。ネイル310は、ネイル表面311とネイル裏面312とから構成される。ネイル表面311は、光沢があり見栄えよく加工されている。ネイル裏面312は、爪に接着するための加工がされている、また、ネイル裏面312には、第1の情報処理端末装置110を格納するための溝が形成されている(
図6点線)。ネイル300は、五指に対応しており、複数の爪に装着することかできる。
ネイル300は、指を動かすことで、容易に第5の情報処理端末装置150乃至第6の情報処理端末装置160を操作し得る。一方で、指は常に様々な動きをするため誤動作・誤認識する可能性もある。第1の情報処理端末装置110などの装着した指の動きを予め決めておく必要がある。
【0048】
図7は、リストバンド200やネイル300を装着した上肢の動作に対応する機能発動させる方法(所定の機能)の例である。
リストバンド200の所定の機能を説明する。例えば、リストバンド200を装着した上肢を3回捻る動作を繰り返した場合、リストバンド200は、BluetoothやNFCを通じて、第4の情報処理端末装置140に、「助けて下さい!」という音声を発生させたり、または「SOS」などのメッセージを周辺端末にブロードキャストさせるという機能を発動する。
【0049】
また、例えば、リストバンド200を装着した上肢を3回捻る動作を繰り返した場合、第4の情報処理端末装置140から第5の情報処理端末装置150に、「自動的に家族に電話する」という機能を発動させたり、または「SOS」のメッセージを周辺端末にブロードキャストさせるという機能を発動する。
【0050】
また、例えば、リストバンド200を装着した上肢を3回捻る動作を繰り返した場合、第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140の無人航空機起動部118は、第7の情報処理端末装置170、すなわちドローンを発動させる機能を有する。ドローンは、第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140から動作情報を取得する。ドローンは、第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理装置140から位置情報を取得する。
【0051】
無人航空機起動部118は、ドローンを発動させ、ドローンは取得した位置情報に基づき目標地点から一定の距離(例えば、100mなど)に到着したらカメラをONにして、カメラによる画像、または動作撮影を行ってもよい。状況把握することができ、証拠となるからである。第6の情報処理端末装置160は、撮像した情報(画像、動画)を情報処理装置100にアップロードしてもよい。情報処理装置100は、予め登録してある家族の連絡先などに通知してもよい。
リストバンド200を装着しているユーザが屋外で急に倒れた場合を想定している。リストバンド200を装着しているユーザが建物内や地下で倒れた場合は適用外となる。位置情報の取得が難しいうえに、ドローンを飛行させることも難しいからである。
【0052】
腕時計を装着した場合には、原則として、リストバンド200と同様の動作、機能である。
一方、ネイル300については、リストバンド200と同様の動作と全く同じという訳ではなく、異なっていてもよい(
図7参照)。
【0053】
リストバンド200の操作により第5の情報処理端末装置150を動作させる方法は他にもある。
例えば、ユーザが第5の情報処理端末装置150の一実施例であるスマートフォンを指紋認証でセキュリティを解除し、リストバンド200をスマートフォンに近づけることで、音声メッセージ、アラーム、ブロードキャスト、電話などの機能を発動することができる(
図7参照)。
なお、スマートフォンを指紋認証でセキュリティを解除した後に、スマートフォンの画面をタッチ(タップ)する必要がある場合もある。
【0054】
図8は、ユーザIDと情報処理端末装置との関係図である。
ユーザIDは、複数の情報処理端末装置と関連する。本開示の一実施例であるリストバンド200には、4個の情報処理端末装置を備えている(
図6)。ユーザIDは、第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140と第5の情報処理端末装置150を紐づけて、情報処理装置100の記憶部102に登録される。リストバンド200が第三者の情報処理端末装置では動作しないようにするためである。
リストバンド200(00001)に対応するユーザID12345678は、第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140のIDであるAAAAAA~DDDDDDに対応しており、また第5の情報処理端末装置150のIDであるxxxxxxxに紐づけられている。情報処理装置100の記憶部102は、ユーザIDを格納し、管理する。
第5の情報処理端末装置150は、ユーザIDを利用して、商品などの購入の決済することも可能である。
情報処理端末装置が故障した場合または紛失した場合には、新しい情報処理端末装置に取り換えることができる。第5の情報処理端末装置150にインストールした専用アプリケーションから古い情報処理端末装置を情報処理装置100から抹消することができる。第5の情報処理端末装置150にインストールした専用アプリケーションから新しい情報処理端末装置を情報処理装置100に登録することができる。
情報処理端末装置を一時的に紛失し、発見した場合にも紛失した情報処理端末装置を再登録することができる。
第三者が他人の情報処理端末装置を拾ったり、窃取して使用を試みても、登録されている情報処理端末装置のIDおよび第5の情報処理端末装置150のIDが一致しないため、情報処理端末装置を使用することはできない。
【0055】
図9は、定型情報を第三者に提供する場合のシーケンス図である。
第5の情報処理端末装置150は、インストール済みの専用のアプリケーションを起動する(S2)。第5の情報処理端末装置150は、専用のアプリケーションで情報処理装置100に格納されている定型情報を選択する(S4)。第5の情報処理端末装置150は、選択した定型情報を修正することができる。
定型情報とは、会社HP(ホームページ)URL、SMS(LINE、Facebookなど)アカウント情報、その他商品やサービス関連情報、感謝カード、季節挨拶カード、お祝いカード、名刺画像、クーポンカードなどである。
【0056】
第5の情報処理端末装置150は、決定された定型情報を取得する(S6)。
第5の情報処理端末装置150は、決定された情報を第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140の記憶部に書き込む(S8)。
第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140は、情報シェアする度に第5の情報処理端末装置150や情報処理装置100にアクセスするのではなく、予め情報を所有して、瞬時に共有することができるためである。
【0057】
リストバンド200が第3者の所有する第6の情報処理端末装置160に接近すると(S10)、リストバンド200から第6の情報処理端末装置160に定型情報を送信する(S12)。具体的には、ビジネス交流会などで渡す名刺交換、商品説明資料、会社説明資料を配布する際に、リストバンド200を第三者のスマートフォンにかざすだけで、情報の共有をすることできる。
【0058】
第6の情報処理端末装置160は、無線通信部163を通じて定型情報を取得する(S14)。第6の情報処理端末装置160は、定型情報を読み込む(S16)。第6の情報処理端末装置160は、定型情報を表示部164に表示する。
【0059】
図10は、何らかの緊急時に第三者に状況を知らせる場合のシーケンス図である。
第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140は、位置測定を行う(S30)。第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140は、位置測定情報を第5の情報処理端末装置150に送信する。また、第5の情報処理端末装置150は、位置測定情報を情報処理装置100に送信する。
位置測定は、定期的でもオンデマンド(要求に応じてサービス開始)でもよい。
【0060】
情報処理装置100の制御部101は、位置測定情報を受信したか否かを送信してもよい(S32)。制御部101が位置測定情報の受信が確認できない、またはデータの一部が受信できない場合には、制御部101は再送制御を行ってもよい。
位置処理部105は、位置測定情報に基づき、位置情報の平均処理を行う(S34)。平均処理することで、バースト誤差を回避することができるからである。
情報処理装置100は、位置情報を取得した際に、外部サーバから地図データおよび地形データを取得してもよい。情報処理装置100は、位置情報と、地図データと、地形データとを重ね合わせ、地図上の位置情報としてもよい。
【0061】
第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140は、動作測定を行う(S36)。第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140は、動作測定情報を第5の情報処理端末装置150に送信する。また、第5の情報処理端末装置150は、動作測定情報を情報処理装置100に送信する。
【0062】
情報処理装置100の制御部101は、動作測定情報を受信したか否かを送信してもよい(S38)。制御部101が動作測定情報の受信が確認できない、またはデータの一部が受信できない場合には、制御部101は再送制御を行ってもよい。
動作処理部106は、動作測定情報に基づき、動作情報の平均処理を行う(S40)。動作処理部106は、平均処理後に、繰り上げまたは四捨五入するまたは切り捨ての処理を行う。制御部101が動作機能対応表に沿って、判定をするためである。
【0063】
なお、S30~S34における一連の処理とS36~S40における一連の処理は、順番が入れ替わってもよい。つまり、S36~S40における一連の処理の後に、S30~S34における一連の処理を行ってもよい。
【0064】
情報処理装置100は、第5の情報処理端末装置150に対して位置情報と動作情報が処理された旨の通知をする(S42)。第5の情報処理端末装置150は、第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140に対して位置情報と動作情報が処理された旨の通知をする。
【0065】
第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140は、第5の情報処理端末装置150に対して所定の機能を発動する指令をする(S46)。
【0066】
所定の機能とは、第5の情報処理端末装置150に対して「助けて下さい!」という音声を発生させる機能である。また所定の機能とは、第5の情報処理端末装置150に対して、「SOS」などのメッセージを周辺端末にブロードキャストさせる機能である。
【0067】
なお、位置情報と動作情報を第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140に送らず、第5の情報処理端末装置150にのみ送信し、第5の情報処理端末装置150に対して所定の機能を発動させてもよい。
【0068】
第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140は、第5の情報処理端末装置150および第6の情報処理端末装置160に対して所定の機能を発動する指令をする(S46)。
【0069】
所定の機能とは、第5の情報処理端末装置150が第6の情報処理端末装置160に対して「自動的に家族に電話する」という機能である。
また、所定の機能とは、第5の情報処理端末装置150が第7の情報処理端末装置170に対して起動させるという機能である。
【0070】
第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140の無人航空機起動部118が第7の情報処理端末装置170を起動させる場合には、情報処理装置100は、位置情報や動作情報を第7の情報処理端末装置170に送信する。
【0071】
無人航空機起動部118は、第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140が位置情報および動作情報を取得した場合にドローンを起動する設定“ON”でもよいし、ドローンを起動しない設定“OFF”でもよい。無人航空機起動部118のON/OFF設定は、第5の情報処理端末装置150から設定し得る。
【0072】
図11は、リストバンド200などをRFIDリーダー読み取らせ、情報取得するシーケンス図である。
リストバンド200やネイル300に備え付けられている第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140は、情報読取装置(以下、RFIDリーダーとする。)に近づけることで、ユーザIDを読み取らせることができる。RFIDリーダーは、店舗や公共の場所(駅、公園、建築物など)にある。ユーザは、店舗や公共の場所でリストバンド200をかざすことで、自己の訪れた場所の履歴を残すことができる。また、店舗や公共の場所から商品の情報や地域情報などの通知を受けることができる。
【0073】
RFIDリーダーは、太陽電池が備え付けられたRFIDリーダーステッカーであってもよい。RFIDリーダーステッカーは、店舗、駅、公園、建築物に張り付けることができる。RFIDリーダーステッカーは、具体的には、店舗入口ドア、シャッター、店内の壁、店内の支払場所、お手洗いなど張り付けることができる。
ユーザは、リストバンド200やネイル300をRFIDリーダーステッカーにかざすだけで、様々な情報を収集することができる。ユーザは、収集した情報を第5の情報処理端末装置150の表示部154で閲覧することが可能である。ユーザは、気に入った商品、サービスあれば、第5の情報処理端末装置150を通じて購入決済をすることができる。
【0074】
第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140は、BluetoothやNCFでRFIDリーダーにID情報を送信する(S50)。
RFIDリーダーは、通信ネットワーク180を介して、ID情報をRFIDリーダーに関連する店舗などのサーバに送信する(S52)。
サーバは、通信ネットワーク180を介して、ID情報を情報処理装置100に送信する(S54)。
情報処理装置100は、ID情報が登録されている第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140か否かを確認する(S56)。情報処理装置100は、ID情報に紐づいて登録されている第5の情報処理端末装置150を選定する。情報処理装置100は、確認結果をサーバ、および第5の情報処理端末装置150に送信する(S56)。
サーバは、関連情報を第5の情報処理端末装置150に送信する(S58)。関連情報とは、例えば、店舗であれば、商品情報、サービス情報であるし、駅であれば、駅の歴史や路線情報などである。
第5の情報処理端末装置150は、関連情報を取得し(S60)、関連情報を読み込み(S62)、関連情報を表示部に表示する(S64)。
ユーザは、ユーザIDを利用して、第5の情報処理端末装置150から商品購入の決済することも可能である。
<他の実施形態>
【0075】
第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140とバンド201とを備える情報処理端末装置は、満員電車で身動きが取れない状況で痴漢に遭遇した際に、ユーザがリストバンド200を着用している手首を三回捻ると、ユーザが携帯しているスマートフォンに「助けて」、「やめて」などの音声を発生させたり、アラームを発生させたりすることができる。第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140とバンド201とを備える情報処理端末装置は、満員電車などで腕も動かせず全く身動きできない場合でも手首を捻ることは可能である。第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140とバンド201とを備える情報処理端末装置は、満員電車の他、駅構内、エレベータ、初詣のお参り、花火大会、コンサート会場などの密集エリアにおいても使用可能である。
【0076】
満員電車で身動きが取れない状況で痴漢に遭遇した際に、第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140の位置測定部115は、上肢の動作をトリガーとしてGPSモジュールによる測位情報に基づいて単位時間当たりの測位の変化量を算出することで、電車の移動速度を算出することができる。位置測定部115は、単位時間当たりの速度の変化を算出することで、加速度を算出することができる。
情報処理装置100の制御部101は、算出した位置情報、速度情報、加速度情報を地図データと地形データに重ね合わせ、地図上に位置情報を描画してもよい。
【0077】
第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140は、位置情報と地図データと地形データと移動速度とからリストバンド200を装着しているユーザは電車の中にいると判断できる。電車の移動速度が低速になり、リストバンド200を装着しているユーザが駅に停車したと判断できる場合に、第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140とバンド201とを備える情報処理端末装置は、第4の情報処理端末装置140に対して「この人捕まえて」などの音声メッセージに変更して発生することができる。痴漢に遭遇したユーザは、恐怖や羞恥心などで声が出なくともスマートフォンを使用した仕組みであれば、事後的対応が可能である。
【0078】
第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140とバンド201を備える情報処理端末装置は、人が転倒し身動きが取れない状況であって、ユーザがリストバンドを着用している手首を三回捻ると、ユーザが携帯しているスマートフォンに「誰か助けて」、「ヘルプ!」などの音声メッセージを発生させたり、アラームを発生させたりすることができる。
【0079】
第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140とバンド201を備える情報処理端末装置の位置測定部115は、GPSにより転倒した際の位置情報を取得する。また、動作測定部116は、3次元ジャイロセンサによる転倒した情報を取得する。第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140、および情報処理装置100は、位置情報と転倒情報とを第6の情報処理端末装置160に送信する。第7の情報処理端末装置170は、第1の情報処理端末装置110乃至第4の情報処理端末装置140の無人航空機起動部118から指令を受ける。
【0080】
第7の情報処理端末装置170は、位置情報と地図データと地形データに基づいた転倒したと推定される地点まで無人で自動飛行する。第7の情報処理端末装置170は、転倒したと推定される地点の付近まで到着したら、カメラにより画像や動画などの撮像を行う。第7の情報処理端末装置170は、撮像した画像や動画などを情報処理装置100に転送してもよい。情報処理装置100は画像や動画が転送されてきた旨の通知を第4の情報処理端末装置140に通知してもよい。遠隔の地にいても準リアルタイムで状況を確認することができる。
<本実施形態の効果>
【0081】
本開示によれば、情報処理端末装置を備えたリストバンドや情報処理端末装置を備えたネイルにより直感的で、かつ、極めて容易に情報共有や情報発信することができるという効果を有する。また、極めて容易に欲しい商品・サービスの情報を取得し、商品・サービスに対する決済もできる。さらに、緊急時に簡易な動作で周辺の情報端末装置に報知したり、家族に緊急の電話をかけたり、ドローンを現地まで飛ばして、撮像することもできる。
【符号の説明】
【0082】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
101 制御部
102 記憶部
103 通信部
104 表示部
105 位置処理部
106 動作処理部
107 ユーザID管理部
110 第1の情報処理端末装置
113 近距離無線通信部
115 位置測定部
116 動作測定部
117 ユーザID提供部
118 無人航空機起動部
120 第2の情報処理端末装置
130 第3の情報処理端末装置
140 第4の情報処理端末装置
143 無線通信部
145 選択処理部
146 書込処理部
150 第5の情報処理端末装置
160 第6の情報処理端末装置
170 第7の情報処理端末装置
180 通信ネットワーク
200 リストバンド
300 ネイル
【手続補正書】
【提出日】2023-12-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置と、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置から第5の情報処理端末装置を通じて位置情報および三次元動作情報を取得する通信部と、
前記位置情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部と、
前記三次元動作情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の動作を特定する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、を備え、
前記動作処理部が特定した動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる情報処理システム。
【請求項2】
前記動作処理部が特定した動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の制御部が第6の情報処理端末装置または第7の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1乃至前記第4の情報処理端末装置から情報読取装置によりユーザIDを取得し、
取得した前記ユーザIDを前記情報読取装置に関連するサーバを経由して前記情報処理装置で確認し、
前記情報読取装置に関連するサーバからの関連情報を前記第5の情報処理端末装置の表示部に表示させる請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第5の情報処理端末装置は、予め設定した定型情報を選択する選択処理部と、
選択処理部で選択した定型情報を前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の記憶部に書き込む書込処理部とを備え、
前記第6の情報処理端末装置は、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の何れか一の情報処理端末装置からに前記定型情報を受信する無線通信部と、
前記無線通信部で受信した前記定型情報を表示する表示部と、
を備える請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置と、
前記第1の情報処理端末装置から第5の情報処理装置を通じて位置情報および三次元動作情報を取得する通信部と、
前記位置情報に基づき前記第5の情報処理装置の位置を処理する位置処理部と、
前記三次元動作情報に基づき前記第5の情報処理装置の動作を特定する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、前記動作処理部が特定した動作に基づき、前記第5の情報処理端末装置に対して前記位置情報および前記三次元動作情報が処理された旨を通知し、
前記第5の情報処理端末装置は、前記第1の情報処理端末装置に対して前記位置情報および前記三次元動作情報動作情報が処理された旨を通知し、前記第1の情報処理端末装置は、前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる情報処理システム。
【請求項6】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項1または3に記載の情報処理システム。
【請求項7】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記位置処理部は当該ユーザの位置情報と、移動速度と、地図データと、地形データとに基づき、当該ユーザが前記電車に乗車していると判断し、かつ、前記電車が駅に停車したと判断した場合に、
前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に変更したメッセージを発生させる請求項1または3に記載の情報処理システム。
【請求項8】
ユーザが転倒し身動きの取れない状況であって、前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項1または3に記載の情報処理システム。
【請求項9】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置と、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置から第5の情報処理端末装置を通じて位置情報および三次元動作情報を取得する通信部と、
前記位置情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部と、
前記三次元動作情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の動作を特定する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、
バンドと、を備え、
前記情報処理装置は、前記動作処理部が特定した動作に基づき、前記第5の情報処理端末装置に対して前記位置情報および前記三次元動作情報が処理された旨を通知し、
前記第5の情報処理端末装置は、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置に対して前記位置情報および前記三次元動作情報動作情報が処理された旨を通知し、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置は、前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる、情報処理端末装置。
【請求項10】
前記動作処理部が特定した動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の制御部が前記第6の情報処理端末装置または第7の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項2に記載の情報処理端末装置。
【請求項11】
前記第1乃至前記第4の情報処理端末装置から情報読取装置によりユーザIDを取得し、
取得した前記ユーザIDを前記情報読取装置に関連するサーバを経由して前記情報処理端末装置で確認し、
前記情報読取装置に関連するサーバからの関連情報を前記第5の情報処理端末装置の表示部に表示させる請求項10に記載の情報処理端末装置。
【請求項12】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項10に記載の情報処理端末装置。
【請求項13】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、位置処理部は、当該ユーザの位置情報と、移動速度と、地図データと、地形データとに基づき、当該ユーザが前記電車に乗車していると判断し、かつ、前記電車が駅に停車したと判断した場合に、
前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に変更したメッセージを発生させる請求項10に記載の情報処理端末装置。
【請求項14】
リストバンドを着用しているユーザが転倒し身動きの取れない状況であって、前記動作処理部が特定した手首を三回捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置に所定の機能を起動させる請求項10に記載の情報処理端末装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置と、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置から第5の情報処理端末装置を通じて三次元動作情報を取得する通信部と、
前記三次元動作情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の動作回数の平均値から算出する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、を備え、
前記動作処理部が算出した動作回数の平均値が所定回数以上の場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる情報処理システム。
【請求項2】
前記動作処理部が算出した動作回数の平均値が所定回数以上の場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処端末装置が、第6の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第5の情報処理端末装置は、予め設定した定型情報を選択する選択処理部と、
選択処理部で選択した定型情報を前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の記憶部に書き込む書込処理部とを備え、
前記第6の情報処理端末装置は、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の何れか一の情報処理端末装置から前記定型情報を受信する無線通信部と、
前記無線通信部で受信した前記定型情報を表示する表示部と、
を備える請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記動作処理部が特定した手首を所定回数以上捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる、を請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
位置情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部をさらに有し、
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記位置処理部は当該ユーザの位置情報と、移動速度と、地図データと、地形データとに基づき、当該ユーザが前記電車に乗車していると判断し、かつ、前記電車が駅に停車したと判断した場合に、
前記動作処理部が特定した手首を所定回数以上捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージを発生させる請求項1または3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
ユーザが転倒し身動きの取れない状況であって、前記動作処理部が特定した手首を所定回数以上捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置と、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置から第5の情報処理端末装置を通じて位置情報および三次元動作情報を取得する通信部と、
前記位置情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部と、
前記三次元動作情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の動作回数の平均値から算出する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、
バンドと、を備え、
前記情報処理装置は、前記動作処理部が算出した動作回数の平均値が所定回数以上の場合、前記第5の情報処理端末装置に対して前記位置情報および前記三次元動作情報が処理された旨を通知し、
前記第5の情報処理端末装置は、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置に対して前記位置情報および前記三次元動作情報動作情報が処理された旨を通知し、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処端末装置は、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる、情報処理端末装置。
【請求項8】
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4のいずれか一つ以上の情報処理端末装置の制御部が、前記第6の情報処理端末装置または第7の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる請求項7に記載の情報処理端末装置。
【請求項9】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、位置処理部は、当該ユーザの位置情報と、移動速度と、地図データと、地形データとに基づき、当該ユーザが前記電車に乗車していると判断し、かつ、前記電車が駅に停車したと判断した場合に、
前記動作処理部が手首を所定回数以上捻る動作を検出した場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置にメッセージを発生させる請求項8に記載の情報処理端末装置。
【請求項10】
リストバンドを着用しているユーザが転倒し身動きの取れない状況であって、前記動作処理部が手首を所定回数以上捻る動作を検出した場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる請求項8に記載の情報処理端末装置。
【請求項11】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、前記第5の情報処理端末装置は、情報処理装置に登録されているユーザIDの抹消指令または登録指令を送信する、情報処理システム。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置と、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置から第5の情報処理端末装置を通じて三次元動作情報を取得する通信部と、
前記三次元動作情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の動作回数の平均値を算出する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、を備え、
前記動作処理部が算出した動作回数の平均値が所定回数以上の場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる情報処理システム。
【請求項2】
前記動作処理部が算出した動作回数の平均値が所定回数以上の場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処端末装置が、第6の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第5の情報処理端末装置は、予め設定した定型情報を選択する選択処理部と、
選択処理部で選択した定型情報を前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の記憶部に書き込む書込処理部とを備え、
前記第6の情報処理端末装置は、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の何れか一の情報処理端末装置から前記定型情報を受信する無線通信部と、
前記無線通信部で受信した前記定型情報を表示する表示部と、
を備える請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記動作処理部が特定した手首を所定回数以上捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
位置情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部をさらに有し、
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記位置処理部は当該ユーザの位置情報と、移動速度と、地図データと、地形データとに基づき、当該ユーザが前記電車に乗車していると判断し、かつ、前記電車が駅に停車したと判断した場合に、
前記動作処理部が特定した手首を所定回数以上捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージを発生させる請求項1または3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
ユーザが転倒し身動きの取れない状況であって、前記動作処理部が特定した手首を所定回数以上捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置と、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置から第5の情報処理端末装置を通じて位置情報および三次元動作情報を取得する通信部と、
前記位置情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部と、
前記三次元動作情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の動作回数の平均値を算出する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、
バンドと、を備え、
前記情報処理装置は、前記動作処理部が算出した動作回数の平均値が所定回数以上の場合、前記第5の情報処理端末装置に対して前記位置情報および前記三次元動作情報が処理された旨を通知し、
前記第5の情報処理端末装置は、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置に対して前記位置情報および前記三次元動作情報動作情報が処理された旨を通知し、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処端末装置は、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる、情報処理端末装置。
【請求項8】
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4のいずれか一つ以上の情報処理端末装置の制御部が、第6の情報処理端末装置または第7の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる請求項7に記載の情報処理端末装置。
【請求項9】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、位置処理部は、当該ユーザの位置情報と、移動速度と、地図データと、地形データとに基づき、当該ユーザが前記電車に乗車していると判断し、かつ、前記電車が駅に停車したと判断した場合に、
前記動作処理部が手首を所定回数以上捻る動作を検出した場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置にメッセージを発生させる請求項8に記載の情報処理端末装置。
【請求項10】
リストバンドを着用しているユーザが転倒し身動きの取れない状況であって、前記動作処理部が手首を所定回数以上捻る動作を検出した場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる請求項8に記載の情報処理端末装置。
【請求項11】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、前記第5の情報処理端末装置は、情報処理装置に登録されているユーザIDの抹消指令または登録指令を送信する、情報処理システム。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置と、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置から第5の情報処理端末装置を通じて三次元動作情報を取得する通信部と、
前記三次元動作情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の動作回数の平均値を算出する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、を備え、
前記動作処理部が算出した動作回数の平均値が所定回数以上の場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる情報処理システム。
【請求項2】
前記動作処理部が算出した動作回数の平均値が所定回数以上の場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処端末装置が、第6の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第5の情報処理端末装置は、予め設定した定型情報を選択する選択処理部と、
選択処理部で選択した定型情報を前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の記憶部に書き込む書込処理部とを備え、
前記第6の情報処理端末装置は、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の何れか一の情報処理端末装置から前記定型情報を受信する無線通信部と、
前記無線通信部で受信した前記定型情報を表示する表示部と、
を備える請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記動作処理部が特定した手首を所定回数以上捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
位置情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部をさらに有し、
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、前記位置処理部は当該ユーザの位置情報と、移動速度と、地図データと、地形データとに基づき、当該ユーザが前記電車に乗車していると判断し、かつ、前記電車が駅に停車したと判断した場合に、
前記動作処理部が特定した手首を所定回数以上捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージを発生させる請求項1または3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
ユーザが転倒し身動きの取れない状況であって、前記動作処理部が特定した手首を所定回数以上捻る動作に基づき、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
位置測定を行う位置測定部と、
上肢の三次元の動作を検知する動作測定部とを備える、
第1の情報処理端末装置乃至第4の情報処理端末装置と、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置から第5の情報処理端末装置を通じて位置情報および三次元動作情報を取得する通信部と、
前記位置情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の平均位置を処理する位置処理部と、
前記三次元動作情報に基づき前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置の動作回数の平均値を算出する動作処理部と、
を備える情報処理装置と、
バンドと、を備え、
前記情報処理装置は、前記動作処理部が算出した動作回数の平均値が所定回数以上の場合、前記第5の情報処理端末装置に対して前記位置情報および前記三次元動作情報が処理された旨を通知し、
前記第5の情報処理端末装置は、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置に対して前記位置情報および前記三次元動作情報動作情報が処理された旨を通知し、
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4の情報処理端末装置のいずれか一つ以上の情報処端末装置は、前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる、情報処理システム。
【請求項8】
前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4のいずれか一つ以上の情報処理端末装置の制御部が、第6の情報処理端末装置または第7の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
満員電車でリストバンドを着用しているユーザが身動きの取れない状況で痴漢に遭遇した際に、位置処理部は、当該ユーザの位置情報と、移動速度と、地図データと、地形データとに基づき、当該ユーザが前記電車に乗車していると判断し、かつ、前記電車が駅に停車したと判断した場合に、
前記動作処理部が手首を所定回数以上捻る動作を検出した場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置にメッセージを発生させる請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
リストバンドを着用しているユーザが転倒し身動きの取れない状況であって、前記動作処理部が手首を所定回数以上捻る動作を検出した場合、前記第1の情報処理端末装置乃至前記第4のいずれか一つ以上の情報処理端末装置が前記第5の情報処理端末装置にメッセージおよび/または音声を出力させる請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項11】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、前記第5の情報処理端末装置は、情報処理装置に登録されているユーザIDの抹消指令または登録指令を送信する、情報処理システム。