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特開2025-7783振動測定治具、振動測定システム、および振動測定方法
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  • 特開-振動測定治具、振動測定システム、および振動測定方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007783
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】振動測定治具、振動測定システム、および振動測定方法
(51)【国際特許分類】
   G01H 1/00 20060101AFI20250109BHJP
   E04B 5/02 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
G01H1/00 G
E04B5/02 C
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109406
(22)【出願日】2023-07-03
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2022年度日本建築学会大会学術講演梗概集、第463頁から第466頁、令和4年7月20日発行、一般社団法人日本建築学会
(71)【出願人】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(72)【発明者】
【氏名】杉田 朋哉
(72)【発明者】
【氏名】小林 礼奈
【テーマコード(参考)】
2G064
【Fターム(参考)】
2G064AA05
2G064AB02
2G064BA02
2G064BD02
(57)【要約】
【課題】床面を構成する各構造物の振動を安定して精度良く測定可能な振動測定治具、振動測定システム、および振動測定方法を提供する。
【解決手段】振動測定治具10は、建築物の構造材の下面に取り付けられて振動測定装置20を保持する金属製の振動測定治具であって、一対の天板11と、一対の天板11のそれぞれから下方に延出する一対の側板12と、一対の側板12を繋ぐ載置板13と、を備えている。載置板13の上面に振動測定装置20が載置される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の構造材の下面に取り付けられて振動測定装置を保持する金属製の振動測定治具であって、
一対の天板と、
上記一対の天板のそれぞれから下方に延出する一対の側板と、
上記一対の側板を繋ぐ載置板と、を備えており、
上記載置板の上面に上記振動測定装置が載置される振動測定治具。
【請求項2】
上記天板の下面と上記側板の外面とを接続する第1補強板をさらに備える請求項1に記載の振動測定治具。
【請求項3】
上記側板の内面と上記載置板の上面とを接続する第2補強板をさらに備える請求項2に記載の振動測定治具。
【請求項4】
建築物の構造材と、
上記構造材の下面に取り付けられる金属製の振動測定治具と、
振動測定装置と、を備えており、
上記振動測定治具は、
上記構造材の下面に取り付けられる一対の天板と、
上記一対の天板のそれぞれから下方に延出する一対の側板と、
上記一対の側壁と繋ぐ載置板と、を備えており、
上記載置板の上面に上記振動測定装置が載置される振動測定システム。
【請求項5】
一対の天板と、上記一対の天板のそれぞれから下方に延出する一対の側板と、上記一対の側壁と繋ぐ載置板と、を備えた金属製の振動測定治具を用いた振動測定方法であって、
上記載置板に振動測定装置を載置し、
建築物の構造材の下方から、上記一対の天板を当該構造材の下面に取り付け、
上記振動測定装置により上記構造材の振動を計測する振動測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梁の振動測定に関する振動測定治具、振動測定システム、および振動測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、構造物の振動を計測する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特に、建築物においては、上階の床面に載置して、床面の振動を測定する振動底装置が知られている。床面に載置することにより、振動測定装置を安定させて、振動を精度良く測定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2017-507334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
振動測定装置を設置するには、上階の床面へのアクセスが必須である。上階の床面にアクセスできない場合には、振動測定装置を設置できない。床面に載置される関係上、振動測定装置によって計測される振動には、梁、床版、床下地材、および床版などの構造物全体の振動が全て含まれる。そこで、床面を構成する各構造物の振動を安定して精度よく測定できれば好ましい。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、床面を構成する各構造物の振動を安定して精度良く測定可能な振動測定治具、振動測定システム、および振動測定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 請求項1に係る振動測定治具は、建築物の構造材の下面に取り付けられて振動測定装置を保持する金属製の振動測定治具であって、一対の天板と、上記一対の天板のそれぞれから下方に延出する一対の側板と、上記一対の側板を繋ぐ載置板と、を備えており、上記載置板の上面に上記振動測定装置が載置される振動測定治具である。
【0007】
上記構成によれば、構造材の振動が、構造材から天板および側板を通して載置板に伝達される。載置板の振動が振動測定装置によって測定される。構造材の下方から振動測定治具を取り付けられるので、構造材の下方に位置する居室からの作業により梁の振動を測定できる。
【0008】
(2) 請求項2に係る振動測定治具は、上記天板の下面と上記側板の外面とを接続する第1補強板をさらに備える請求項1に記載の振動測定治具である。
【0009】
上記構成によれば、振動測定治具の剛性が高まり、構造材の振動が載置板に伝達されやすい。
【0010】
(3) 請求項3に係る振動測定治具は、上記側板の内面と上記載置板の上面とを接続する第2補強板をさらに備える請求項1または2に記載の振動測定治具である。
【0011】
上記構成によれば、振動測定治具の剛性が高まる。載置板の載置された振動測定装置が落下しにくい。
【0012】
(4) 請求項4に係る振動測定システムは、建築物の構造材と、上記構造材の下面に取り付けられる金属製の振動測定治具と、振動測定装置と、を備えており、上記振動測定治具は、上記構造材の下面に取り付けられる一対の天板と、上記一対の天板のそれぞれから下方に延出する一対の側板と、上記一対の側壁と繋ぐ載置板と、を備えており、上記載置板の上面に上記振動測定装置が載置される振動測定システムである。
【0013】
(5) 請求項5に係る振動測定方法は、一対の天板と、上記一対の天板のそれぞれから下方に延出する一対の側板と、上記一対の側壁と繋ぐ載置板と、を備えた金属製の振動測定治具を用いた振動測定方法であって、上記載置板に振動測定装置を載置し、建築物の構造材の下方から、上記一対の天板を当該構造材の下面に取り付け、上記振動測定装置により上記構造材の振動を計測する振動測定方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る振動測定治具、振動測定システム、および振動測定方法によれば、床面を構成する各構造物の振動を安定して精度良く測定できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、振動測定システムを示す斜視図である。
図2図2は、振動測定治具を示す平面図である。
図3図3は、振動測定治具を示す底面図である。
図4図4は、振動測定治具を示す側面図である。
図5図5は、振動測定治具を示す他の側面図である。
図6図6は、振動測定治具を示す斜視図である。
図7図7は、振動測定治具を示す他の斜視図である。
図8図8は、振動測定装置を振動測定治具に載置した状態の斜視図である。
図9図9は、建築物の梁と振動測定治具との位置関係を示す底面図である。
図10図10は、建築物の制振装置に振動測定治具を設置した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具現化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
【0017】
また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。振動測定治具10、振動測定システム1、および振動測定方法に関する方法として、上下方向7、前後方向8、および左右方向9が与えられている。前後方向8および左右方向9は、共に、上下方向7に直交する横方向であって、相互に直交している。前後方向8は、詳しくは後述する梁100のウェブ101の長手方向に交差する方向である。左右方向9は、詳しくは後述する梁100のウェブ101の長手方向に沿う方向である。
【0018】
図1に示されるように、振動測定システム1は、建築物の梁100(構造材の一例)の振動を測定するシステムである。振動測定システム1では、例えば、振動測定治具10を介して、梁100の下面103に振動測定装置20が接続されている。振動測定システム1は、梁100と、振動測定治具10と、振動測定装置20と、を備えている。
【0019】
[梁100]
梁100は、例えば、共同住宅などの建築物において、上階の床を支持する。床は、例えば、ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)パネル、床下地材、化粧材などからなる。梁100は、例えば、H型鋼であり、前後方向8に長手方向を向けて位置している。梁100のウェブ101は、上下方向7に沿って位置している。梁100のフランジ102は、ウェブ101の上端及び下端から、左方および右方の両側にそれぞれ延出されている。
【0020】
[振動測定治具10]
図1に示されるように、振動測定治具10は、建築物の梁100の下面103に取り付けられて、後述する振動測定装置20を保持する治具である。振動測定装置20は、例えば、金属製である。図2から図7に示されるように、振動測定治具10は、天板11と、側板12と、載置板13と、第1補強板14と、第2補強板15と、固定具16と、を備えている。なお、以下の振動測定治具10の説明では、梁100の下面103に対して振動測定治具10を近接または離間する方向を上下方向7として説明する。梁100の下面103に取り付けられた状態で、梁100のウェブ101に直交する方向を前後方向8として説明する(図9参照)。
【0021】
図1から図7に示されるように、天板11は、一対に構成される板体である。天板11は、前後方向8および左右方向9に拡がる平板である。天板11は、左右方向9に沿って間隔を開けて並べられている。天板11は、平面視における外形が略台形状である。天板11の下底111側(長辺側)の端面は、互いに対向する。天板11の上面113は、振動測定治具10を梁100に取り付ける際に、梁100に当接する当接面である。
【0022】
天板11には、厚さ方向(上下方向7)に貫通する複数の貫通孔112が位置する(図2および図3参照)。貫通孔112は、各天板11の台形状に沿ってそれぞれ4つが位置している。各貫通孔112は、例えば、前後方向8の中央位置C(図2参照)を挟んで、対称となる位置にある。
【0023】
図1から図7に示されるように、側板12は、左右方向9に並んだ一対の平板である。側板12の主面は、上下方向7および前後方向8に沿って拡がる。側板12は、側面視における外形が矩形である(図4参照)。側板12は、一対の天板11のそれぞれから下方に延出する。具体的には、側板12は、天板11の対向する端部から下方に延出する。一対の側板12の主面(以下、内面121ともいう)は、左右方向9において対向する。側板12の前後方向8に沿った長さは、例えば、天板11の上記端部の前後方向8に沿った長さと同じである。
【0024】
載置板13は、平面視における外形が矩形の平板である。載置板13の主面は、前後方向8および左右方向9に沿って拡がる。載置板13は、一対の側板12を繋いでいる。具体的には、載置板13の左右方向9に沿う方向の両端は、一対の側板12の下端と連続する。載置板13の前後方向8に沿った長さは、側板12の前後方向8に沿った長さと同じである。載置板13の上面131と天板11の上面113とが上下方向7に離れている長さL1は、後述する振動測定装置20の高さよりも大きい。天板11、側板12、および載置板13は、1枚の鋼板が折り曲げられて形成されてもよいし、複数の鋼板が溶接されて構成されてもよい。
【0025】
第1補強板14は、左右方向9に一対が位置する平板である。図4に示されるように、第1補強板14は、側面視における外形が三角形状である。第1補強板14の主面は、上下方向7および左右方向9に沿って拡がる。第1補強板14は、天板11の下面114と側板12の外面122とを接続する。
【0026】
第2補強板15は、複数の平板である。図4および図6に示されるように、第2補強板15は、側面視における外形が三角形状である。第2補強板15の主面は、上下方向7および左右方向9に沿って拡がる。第2補強板15は、側板12の内面121と載置板13の上面131とを接続する。第2補強板15は、4つが位置している。第2補強板15のそれぞれは、載置板13の上面131において、4つの角部132に近接する(図2参照)。第2補強板15の下端の長さL2は、載置板13の左右方向9における長さL3の半分よりも短い(L2<L3/2)。左右方向9に並ぶ第2補強板15の間には、空間153が位置する。
【0027】
図1に示されるように、固定具16は、例えば、ボルトおよびナットである。例えば、ボルトが、貫通孔112と梁100のフランジ102の貫通孔とに挿通されて、フランジ102の上方においてボルトにナットが螺合されることにより、梁100に振動測定治具10が固定される。
【0028】
[振動測定装置20]
振動測定装置20は、例えば、振動レベル計である。図1に示されるように、振動測定装置20は、据え置き型の測定装置であり、自身の下面に伝わる振動を測定する。振動測定装置20は、例えば、上下方向7、前後方向8、および左右方向9の3方向の振動レベルを測定する。振動測定装置20として、例えば、特開平06-341891号公報などで開示されている周知の振動ピックアップを用いることができる。
【0029】
(梁100への振動測定装置20の取付)
次に、振動測定装置20の取付について説明する。
振動測定治具10は、例えば、梁100の下方に位置する居室内の床や机などに、載置板13の上面131を上方に向けた状態で置かれる。次に、図8に示されるように、振動測定治具10の載置板13に振動測定装置20が載置される。振動測定装置20は、4つの第2補強板15、載置板13の上面131、および側板12の内面121によって囲まれる空間に位置する(図1および図8参照)。振動測定装置20に接続されるケーブルなどの接続線91は、2つの第2補強板15の間の空間153の位置から外方に延出される(図1参照)。
【0030】
次に、振動測定治具10は、床や机などから持ち上げられる。振動測定治具10は、測定対象となる梁100の下方から、梁100に近付けられる。振動測定治具10が梁100に近付けられることで、天板11の上面113は、梁100の下面に当接する。図9に示されるように、振動測定治具10の第1補強板14は、梁100のウェブ101の下方で上下方向7に重なるように位置合わせされる。第1補強板14とウェブ101とが位置合わせされた状態で、貫通孔112には、固定具16が挿通される。これにより、振動測定治具10の天板11が梁100の下面に取り付けられる。
【0031】
(振動測定装置20による振動の測定)
次に、振動測定装置20による振動の測定について説明する。
梁100が振動すると、振動測定治具10も梁100とともに振動する。振動測定治具10の天板11は、梁100とともに振動する。具体的には、天板11は、梁100の上下方向7、左右方向9、および前後方向8の振動に合わせて振動する。天板11の振動は、側板12および載置板13に伝達される。振動測定装置20は、載置板13の振動に合わせて振動する。振動測定装置20は、上下方向7、左右方向9、および前後方向8の各方向における振動レベルを検知して電気信号を出力する。振動測定装置20が出力する電気信号を、演算装置などによって解析することにより、梁100の振動が測定される。
【0032】
(実施形態の作用効果)
梁100の振動が、梁100から天板11および側板12を通して載置板13に伝達される。載置板13の振動が振動測定装置20によって測定される。梁100の下方から振動測定治具10を取り付けられるので、梁100の下方に位置する居室からの作業により梁100の振動を測定できる。
【0033】
第1補強板14が位置することで、振動測定治具10の剛性が高まり、構造材の振動が載置板13に伝達されやすい。
【0034】
第2補強板15を位置させることで、振動測定治具10の剛性が高まる。載置板13の載置された振動測定装置20が落下しにくい。
【0035】
(変形例)
上記実施形態において、構造材の例として梁100を説明したが、これに限定されない。構造材として、ALCパネルなどの床パネルであってもよい。これにより、床パネルの固有の振動を計測できる。また、構造材として、図10に示されるように、延伸方向に交差する方向(例えば、前後方向8)に並設される梁100の間に設置され、梁100の制振装置である同調質量ダンパー150(TMD:Tuned Mass Damper)のマス161(重り)の下面162に固定されてもよい。この際、振動測定治具10は、例えば、第1補強板14の板面に沿う方向を前後方向8に向けて固定される。これにより、同調質量ダンパーにおける振動を測定できる。梁100は、鋼鉄製の梁100に限らず、木製梁などであってもよい。
【0036】
上記実施形態において、固定具16としてボルトおよびナットを例示したが、これに限定されない。固定具16は、例えば、磁石であってもよい。梁100は、鉄などの強磁性体であってよい。磁石は、天板11の上面113と、梁100の下面103との間に位置してよい。これにより、梁100の形状を変更することなく、梁100に振動測定治具10を固定できる。固定具16は、例えば、ビスであってもよい。これにより、梁100や床パネルの形状を変更することなく、梁100に振動測定治具10を固定できる。固定具16は、構造物に振動測定治具10を固定可能であればよく、両面テープまたは面ファスナなどであってよい。
【0037】
上記実施形態において、振動測定装置20として、振動ピックアップを例示したがこれに限定されない。構造物の固有振動数の確認が目的であれば、加速度計を有するスマートフォンなどの小型の計測装置であってもよい。
【0038】
振動測定治具10は、建築物の構造材の振動測定用の治具であり、振動計を建築構造物の下面に取り付けるために用いられる。2つの側板12の間に振動計を載置する載置板13を有している。2つの側板12の上端に繋がっている天板11が建築構造物の下面に固定される固定板である。
【0039】
[請求項1]
建築物の構造材の下面に取り付けられて振動測定装置を保持する金属製の振動測定治具であって、
一対の天板と、
上記一対の天板のそれぞれから下方に延出する一対の側板と、
上記一対の側板を繋ぐ載置板と、を備えており、
上記載置板の上面に上記振動測定装置が載置される振動測定治具。
【0040】
[請求項2]
上記天板の下面と上記側板の外面とを接続する第1補強板をさらに備える請求項1に記載の振動測定治具。
【0041】
[請求項3]
上記側板の内面と上記載置板の上面とを接続する第2補強板をさらに備える請求項2に記載の振動測定治具。
【0042】
[請求項4]
建築物の構造材と、
上記構造材の下面に取り付けられる金属製の振動測定治具と、
振動測定装置と、を備えており、
上記振動測定治具は、
上記構造材の下面に取り付けられる一対の天板と、
上記一対の天板のそれぞれから下方に延出する一対の側板と、
上記一対の側壁と繋ぐ載置板と、を備えており、
上記載置板の上面に上記振動測定装置が載置される振動測定システム。
【0043】
[請求項5]
一対の天板と、上記一対の天板のそれぞれから下方に延出する一対の側板と、上記一対の側壁と繋ぐ載置板と、を備えた金属製の振動測定治具を用いた振動測定方法であって、
上記載置板に振動測定装置を載置し、
建築物の構造材の下方から、上記一対の天板を当該構造材の下面に取り付け、
上記振動測定装置により上記構造材の振動を計測する振動測定方法。
【符号の説明】
【0044】
1 振動測定システム
11 天板
12 側板
13 載置板
14 第1補強板
15 第2補強板
20 振動測定装置
10 振動測定治具
100 梁
103,114 下面
121 内面
122 外面
131 上面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10