(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007911
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】プリント配線板
(51)【国際特許分類】
H05K 3/46 20060101AFI20250109BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
H05K3/46 B
H05K3/46 N
H05K3/46 Q
H01L23/12 N
H01L23/12 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109635
(22)【出願日】2023-07-03
(71)【出願人】
【識別番号】000000158
【氏名又は名称】イビデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003096
【氏名又は名称】弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池田 大介
【テーマコード(参考)】
5E316
【Fターム(参考)】
5E316AA01
5E316AA15
5E316AA32
5E316AA35
5E316AA43
5E316BB03
5E316BB04
5E316BB15
5E316EE31
5E316FF14
5E316HH07
5E316JJ26
5E316JJ28
(57)【要約】
【課題】再配線部上の電子部品の動作を確保し信頼性を高めるプリント配線板の提供。
【解決手段】プリント配線板は、コア基板と、第1ビルドアップ層と、第2ビルドアップ層と、ICチップ、とを有する。第1ビルドアップ層は第1樹脂絶縁層と第1導体層と第1ビア導体を有し、第2ビルドアップ層は第2樹脂絶縁層と第2導体層と第2ビア導体を有し、第1導体層は複数の第1導体回路を有し、複数の第1導体回路の内、最小の幅を有する第1導体回路は最小の第1導体回路であって、第2導体層は複数の第2導体回路を有し、複数の第2導体回路の内、最小の幅を有する第2導体回路は最小の第2導体回路であって、最小の第2導体回路の幅は最小の第1導体回路の幅より小さく、第2樹脂絶縁層の厚みは第1樹脂絶縁層の厚みより薄く、第2ビア導体の径は第1ビア導体の径より小さく、第2導体層の厚みは第1導体層の厚みよりも薄い。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と前記第1面と反対側の第2面と前記第1面から前記第2面に至る電子部品収容用の開口とを有するコア材と前記開口内に収容されている前記電子部品と前記第1面上に形成されているコア材上第1導体層と前記第2面上に形成されているコア材上第2導体層とを有するコア基板と、
前記第1面上に形成されている第1ビルドアップ層と、
前記第1ビルドアップ層上に形成されている第2ビルドアップ層と、
前記第2ビルドアップ層上に実装されているICチップ、とを有するプリント配線板であって、
第1ビルドアップ層は前記第1面上に積層されている第1樹脂絶縁層と前記第1樹脂絶縁層上に形成されている第1導体層と前記第1樹脂絶縁層を貫通し前記第1導体層と前記コア材上第1導体層を電気的に接続している第1ビア導体を有し、第2ビルドアップ層は前記第1樹脂絶縁層と前記第1導体層上に積層されている第2樹脂絶縁層と前記第2樹脂絶縁層上に形成されている第2導体層と前記第2樹脂絶縁層を貫通し前記第2導体層と前記第1導体層を電気的に接続する第2ビア導体を有し、前記第1導体層は複数の第1導体回路を有し、前記複数の第1導体回路の内、最小の幅を有する前記第1導体回路は最小の第1導体回路であって、前記第2導体層は複数の第2導体回路を有し、前記複数の第2導体回路の内、最小の幅を有する前記第2導体回路は最小の第2導体回路であって、前記最小の第2導体回路の幅は前記最小の第1導体回路の幅より小さく、前記第2樹脂絶縁層の厚みは前記第1樹脂絶縁層の厚みより薄く、前記第2ビア導体の径は前記第1ビア導体の径より小さく、前記第2導体層の厚みは前記第1導体層の厚みよりも薄い。
【請求項2】
請求項1のプリント配線板であって、前記第1ビルドアップ層の配線密度(L/S)は7/7~30/30であり、前記第2ビルドアップ層の配線密度(L/S)は1/1~5/5である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、プリント配線板に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、配線基板を開示している。特許文献1の
図1に示されるように、特許文献1は、配線層及び絶縁層を有するベース配線基板と、絶縁層及び再配線層を有する再配線部、とを有する配線基板を開示している。再配線層は、シード層及びその上の金属めっき層から形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
<特許文献1の課題>
特許文献1の技術では、再配線部上に電子部品が実装される。そのため、再配線部上の電子部品に電源を供給するための経路の距離が長いと考えられる。再配線部内の配線は薄く細いので、配線抵抗が高いと考えられる。そのため、再配線部上の電子部品が電源不足に陥りやすいと考えられる。特許文献1の技術による配線基板では、再配線部上の電子部品が誤動作する、あるいは、電子部品が動作しないと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のプリント配線板は、第1面と前記第1面と反対側の第2面と前記第1面から前記第2面に至る電子部品収容用の開口とを有するコア材と前記開口内に収容されている前記電子部品と前記第1面上に形成されているコア材上第1導体層と前記第2面上に形成されているコア材上第2導体層とを有するコア基板と、前記第1面上に形成されている第1ビルドアップ層と、前記第1ビルドアップ層上に形成されている第2ビルドアップ層と、前記第2ビルドアップ層上に実装されているICチップ、とを有する。第1ビルドアップ層は前記第1面上に積層されている第1樹脂絶縁層と前記第1樹脂絶縁層上に形成されている第1導体層と前記第1樹脂絶縁層を貫通し前記第1導体層と前記コア材上第1導体層を電気的に接続している第1ビア導体を有し、第2ビルドアップ層は前記第1樹脂絶縁層と前記第1導体層上に積層されている第2樹脂絶縁層と前記第2樹脂絶縁層上に形成されている第2導体層と前記第2樹脂絶縁層を貫通し前記第2導体層と前記第1導体層を電気的に接続する第2ビア導体を有し、前記第1導体層は複数の第1導体回路を有し、前記複数の第1導体回路の内、最小の幅を有する前記第1導体回路は最小の第1導体回路であって、前記第2導体層は複数の第2導体回路を有し、前記複数の第2導体回路の内、最小の幅を有する前記第2導体回路は最小の第2導体回路であって、前記最小の第2導体回路の幅は前記最小の第1導体回路の幅より小さく、前記第2樹脂絶縁層の厚みは前記第1樹脂絶縁層の厚みより薄く、前記第2ビア導体の径は前記第1ビア導体の径より小さく、前記第2導体層の厚みは前記第1導体層の厚みよりも薄い。
【0006】
本発明の実施形態では、コア基板の第1面上に第1ビルドアップ層が形成されている。第1ビルドアップ層上に第2ビルドアップ層が形成されている。第2ビルドアップ層上にICチップが実装されている。第1ビルドアップ層は、第1樹脂絶縁層、第1導体層、第1ビア導体を有する。第2ビルドアップ層は、第2樹脂絶縁層、第2導体層、第2ビア導体を有する。第2導体層は複数の第2導体回路を有し、第1導体層は複数の第1導体回路を有する。第2導体回路の内最小の第2導体回路の幅は、第1導体回路の内最小の第1導体回路の幅よりも小さい。第2樹脂絶縁層の厚みは第1樹脂絶縁層の厚みよりも小さい。第2ビア導体の径は第1ビア導体の系よりも小さい。第2導体層の厚みは第1導体層の厚みよりも薄い。第2ビルドアップ層は、いわゆる再配線部を形成している。
コア基板の電子部品収容用の開口の中に電子部品が収容されている。そのため、再配線部である第2ビルドアップ層上のICチップとコア基板内の電子部品間の距離は短い。そのため、ICチップに対して、コア基板内の電子部品を介し電源を十分に供給可能である。実施形態のプリント配線板では、再配線部上のICチップは誤動作しない。再配線部上のICチップは正常に動作する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態のプリント配線板を模式的に示す断面図。
【
図2】実施形態のプリント配線板を模式的に示す拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態>
図1は、実施形態のプリント配線板10の断面図である。
図1に示されるように、プリント配線板10は、コア基板30と、上側のビルドアップ層Bu1と、下側のビルドアップ層Bu2と、第1ソルダーレジスト層90Fと、第2ソルダーレジスト層90S、とを有する。コア基板30は、コア材20を有する。コア材20は、第1面Fと第1面Fと反対側の第2面Sを有する。上側のビルドアップ層Bu1はコア基板30の第1面F上に形成されている。下側のビルドアップ層Bu2はコア基板30の第2面S上に形成されている。第1ソルダーレジスト層90Fは上側のビルドアップ層Bu1上に形成されている。第2ソルダーレジスト層90Sは下側のビルドアップ層Bu2上に形成されている。
【0009】
上側のビルドアップ層Bu1は、ビルドアップ層50F(第1ビルドアップ層)とビルドアップ層70F(第2ビルドアップ層)で形成されている。ビルドアップ層50Fはコア材20の第1面F上に形成されている。ビルドアップ層70Fはビルドアップ層50F上に形成されている。ビルドアップ層70Fにより再配線部100が形成されている。
【0010】
コア材20は複数の開口を有する。各開口内にビア導体20Aが形成されている。ビア導体20Aは、コア材20を貫通し、第1面Fから第2面Sに至る。コア基板30は、導体層21(コア材上第1導体層)と導体層22(コア材上第2導体層)を有する。導体層21はコア材20の第1面F上に形成されている。導体層22はコア材20の第2面S上に導体層22が形成されている。コア材20を挟んで隣接する導体層21,22は、当該隣接する導体層21,22に挟まれるビア導体20Aで接続される。
【0011】
コア材20は、電子部品収納用の開口23を有する。開口23は、コア材20を貫通し、第1面Fから第2面Sに至る。開口23内に電子部品200が収容されている。電子部品200は、外部電極201と外部電極202を有する。外部電極201は開口23内から第1面F外へ突出する。外部電極202は開口23内から第2面S外へ突出する。
【0012】
ビルドアップ層50Fは、第1樹脂絶縁層150Fと、第1導体層158Fと、第1ビア導体156F、とを有する。第1樹脂絶縁層150Fは、コア材20の第1面F又は第1導体層158F上に形成されている。第1導体層158Fは第1樹脂絶縁層150F上に形成されている。第1ビア導体156Fは、第1樹脂絶縁層150Fを貫通し、第1導体層158Fに接続する。
【0013】
第1導体層158Fは、第1ビアランド156FLを有する。第1ビアランド156FLは、第1ビア導体156Fの直上と第1ビア導体156Fの周りに形成されている。第1ビアランド156FLと第1ビア導体156Fは一体的に形成されている。第1ビア導体156F用の開口156FOは、第1樹脂絶縁層150Fを貫通する。第1ビア導体156Fは開口156FO内に形成されている。
【0014】
図1の例では、第1樹脂絶縁層150Fの数と第1導体層158Fの数は複数である。第1樹脂絶縁層150Fの数は7であり、第1導体層158Fの数は7である。第1樹脂絶縁層150Fと第1導体層158Fは交互に積層されている。第1樹脂絶縁層150Fの数が複数の場合、第1ビア導体156Fは各第1樹脂絶縁層150F内に形成されている。第1樹脂絶縁層150Fを挟んでいる導体層は第1ビア導体156Fで電気的に接続されている。
【0015】
第1樹脂絶縁層の数が複数である場合、ビルドアップ層50Fはコア材20の直上に形成されている第1樹脂絶縁層150FBとそれ以外の第1樹脂絶縁層150FUを有する。
【0016】
第1樹脂絶縁層150FBは第1導体層158Fと導体層21又は外部電極201で挟まれている。第1樹脂絶縁層150FBはコア材20の第1面F上に形成されている。第1樹脂絶縁層150FBを貫通する第1ビア導体156Fは、コア基板30の導体層21又は外部電極201と直上の第1導体層158Fを電気的に接続する。
【0017】
第1樹脂絶縁層150FUは第1導体層158Fで挟まれている。第1樹脂絶縁層150FUは、第1導体層158F上に形成されている。第1樹脂絶縁層150FUを貫通する第1ビア導体156Fは、隣接する第1導体層158Fを電気的に接続する。
【0018】
ビルドアップ層50Fの配線密度(L/S)は7/7~30/30である。配線密度(L/S)は、ビルドアップ層50Fの第1導体層158Fのうち最小のL/Sで代表される。
【0019】
ビルドアップ層70Fは、第2樹脂絶縁層170Fと、第2導体層178Fと、第2ビア導体376F、とを有する。第2樹脂絶縁層170Fは、ビルドアップ層50Fを形成する第1樹脂絶縁層150Fと第1導体層158F上に形成されている。第2導体層178Fは、第2樹脂絶縁層170F上に形成されている。第2ビア導体376Fは、第2樹脂絶縁層170Fを貫通し、第2導体層178Fに接続する。
【0020】
第2導体層178Fは、第2ビアランド376FLを有する。第2ビアランド376FLは、第2ビア導体376Fの直上と第2ビア導体376Fの周りに形成されている。第2ビア導体376Fと第2ビアランド376FLは一体的に形成されている。第2ビア導体376F用の開口376FOは、第2樹脂絶縁層170Fを貫通する。第2ビア導体376Fは開口376FO内に形成されている。
【0021】
図1の例では、第2樹脂絶縁層170Fの数と第2導体層178Fの数は複数である。第2樹脂絶縁層170Fの数は6であり、第2導体層178Fの数は6である。第2樹脂絶縁層170Fと第2導体層178Fは交互に積層されている。第2樹脂絶縁層170Fの数が複数の場合、第2ビア導体376Fは各第2樹脂絶縁層170Fに形成されている。第2樹脂絶縁層170Fを挟んでいる導体層は第2ビア導体376Fで電気的に接続されている。
【0022】
第2樹脂絶縁層の数が複数である場合、ビルドアップ層70Fはビルドアップ層50Fの直上に形成されている第2樹脂絶縁層170FBとそれ以外の第2樹脂絶縁層170FUを有する。
【0023】
第2樹脂絶縁層170FBは第2導体層178Fと第1導体層158Fで挟まれている。第2樹脂絶縁層170FBは第1樹脂絶縁層150FUと第1導体層158F上に形成されている。第2樹脂絶縁層170FBを貫通する第2ビア導体376Fは第1導体層158Fと第2導体層178Fを電気的に接続する。
【0024】
第2樹脂絶縁層170FUは第2導体層178Fで挟まれている。第2樹脂絶縁層170FUは、第2導体層178F上に形成されている。第2樹脂絶縁層170FUを貫通する第2ビア導体376Fは隣接する第2導体層178Fを電気的に接続する。
【0025】
ビルドアップ層70Fの配線密度(L/S)は1/1~5/5である。配線密度(L/S)は、ビルドアップ層70Fの第2導体層178Fのうち最小のL/Sで代表される。
【0026】
図2は
図1の部分拡大図である。
図2に示されるように、ビルドアップ層70Fの第2樹脂絶縁層170Fは厚みt2を有する。ビルドアップ層50Fの第1樹脂絶縁層150Fは厚みt1を有する。厚みt2は厚みt1より薄い。第2導体層178Fは厚みT2を有する。第1導体層158Fは厚みT1を有する。厚みT2は厚みT1よりも薄い。第2ビア導体376Fは径D2を有する。第1ビア導体156Fは径D1を有する。径D2は径D1より小さい。第1導体層158Fは複数の導体回路(第1導体回路)を有する。複数の第1導体回路の内、最小幅の第1導体回路は幅L1を有する。第2導体層178Fは複数の導体回路(第2導体回路)を有する。複数の第2導体回路の内、最小幅の第2導体回路は幅L2を有する。幅L2は幅L1より小さい。
【0027】
図1に示されるように、ビルドアップ層70F上に第1ソルダーレジスト層90Fが形成されている。第1ソルダーレジスト層90Fは、第2導体層178Fを露出する第1開口92Fを有する。
【0028】
プリント配線板10は、金属ポスト98Fを有する。金属ポスト98Fは、第1開口92Fから露出する第2導体層178F上に形成されている。金属ポスト98F上には図示しないICチップが実装されている。金属ポスト98Fの上面にNi/Pd/Auから成る金属膜94Fが形成されている。
【0029】
コア基板30の電子部品収容用の開口23の中に電子部品200が収容されている。そのため、再配線部100であるビルドアップ層70F上のICチップとコア基板30内の電子部品200間の距離は短い。そのため、ICチップに対して、コア基板30内の電子部品200を介し電源を十分に供給可能である。実施形態のプリント配線板10では、ビルドアップ層70F上のICチップは誤動作しない。ビルドアップ層70F上のICチップは正常に動作する。
【0030】
下側のビルドアップ層Bu2は、ビルドアップ層50Sとビルドアップ層70Sで形成されている。ビルドアップ層50Sは、コア材20の第2面S上に形成されている。ビルドアップ層70Sはビルドアップ層50S上に形成されている。
【0031】
ビルドアップ層50Sは、第3樹脂絶縁層150Sと、第3導体層158Sと、第3ビア導体156S、とを有する。第3樹脂絶縁層150Sは、コア材20の第2面S又は第3導体層158S上に形成されている。第3導体層158Sは第3樹脂絶縁層150S上に形成されている。第3ビア導体156Sは第3樹脂絶縁層150Sを貫通し、第3導体層158Sに接続する。
【0032】
図1の例では、第3樹脂絶縁層150Sの数と第3導体層158Sの数は複数である。第3樹脂絶縁層150Sの数は7であり、第3導体層158Sの数は7である。第3樹脂絶縁層150Sと第3導体層158Sは交互に積層されている。第3樹脂絶縁層150Sの数が複数の場合、第3ビア導体156Sは各第3樹脂絶縁層150Sに形成されている。第3樹脂絶縁層150Sを挟んでいる導体層は第3ビア導体156Sで電気的に接続される。第3樹脂絶縁層150Sと第1樹脂絶縁層150Fは同じ組成である。
【0033】
第3樹脂絶縁層の数が複数である場合、ビルドアップ層50Sはコア材20の直上に形成されている第3樹脂絶縁層150SBと最外の第3樹脂絶縁層150SMとそれ以外の第3樹脂絶縁層150SUを有する。
【0034】
第3樹脂絶縁層150SBは第3導体層158Sと導体層22又は外部電極202で挟まれている。第3樹脂絶縁層150SBはコア材20の第2面S上に形成されている。第3樹脂絶縁層150SBを貫通する第3ビア導体156Sは、コア基板30の導体層22又は外部電極202と直上の第3導体層158Sを電気的に接続する。
【0035】
第3樹脂絶縁層150SUは第3導体層158Sで挟まれている。第3樹脂絶縁層150SUは、第3導体層158S上に形成されている。第3樹脂絶縁層150SUを貫通する第3ビア導体156Sは、隣接する第3導体層158Sを電気的に接続する。
【0036】
第3樹脂絶縁層150SMは第3導体層158S上に形成されている。
【0037】
ビルドアップ層70Sは、第4樹脂絶縁層170Sと、第4導体層178Sと、第4ビア導体376S、とを有する。第4樹脂絶縁層170Sは、ビルドアップ層50Sを形成する第3樹脂絶縁層150SM上に形成されている。第4樹脂絶縁層170Sの数が複数である場合、ビルドアップ層70Sは、第3樹脂絶縁層150SMの直上に形成されている第4樹脂絶縁層170SBと最外の第4樹脂絶縁層170SMとそれ以外の第4樹脂絶縁層170SUを有する。最外の第4樹脂絶縁層170SM上には第4導体層178Sが形成されている。
【0038】
第4ビア導体376Sは、最外の第1樹脂絶縁層150SM、第4樹脂絶縁層170SB、第4樹脂絶縁層170SU、第4樹脂絶縁層170SMを貫通する。第4ビア導体376Sは、第1樹脂絶縁層150SM上の第3導体層158Sと第4導体層178Sを電気的に接続する。
【0039】
図1の例では、第4樹脂絶縁層170Sの数は複数である。第4樹脂絶縁層170Sの数は6である。第4樹脂絶縁層170Sと第2樹脂絶縁層170Fは同じ組成である。
【0040】
第4導体層178Sは、第4ビア導体376Sの直上に形成されている第4ビアランド376SLを有する。第4ビアランド376SLは第4ビア導体376Sの直上と第4ビア導体376Sの周りに形成されている。第4ビア導体376Sと第4ビアランド376SLは同時に形成されていて、両者は一体的に形成されている。
【0041】
ビルドアップ層Bu2上に第2ソルダーレジスト層90Sが形成されている。第2ソルダーレジスト層90Sは、第4導体層178Sを露出する第2開口92Sを有する。第4導体層178Sは、マザーボードと接続するための第2パッド93Sを形成する。第2パッド93Sの表面に金属膜94Sが形成されている。
【符号の説明】
【0042】
10 :プリント配線板
20 :コア材
20A :ビア導体
21 :導体層
22 :導体層
23 :開口
30 :コア基板
50F :ビルドアップ層
50S :ビルドアップ層
70F :ビルドアップ層
70S :ビルドアップ層
90F :第1ソルダーレジスト層
90S :第2ソルダーレジスト層
92F :第1開口
92S :第2開口
93S :第2パッド
94F :金属膜
98S :金属ポスト
100 :再配線部
150F :第1樹脂絶縁層
150FB:第1樹脂絶縁層
150FU:第1樹脂絶縁層
150S :第3樹脂絶縁層
150SB:第3樹脂絶縁層
150SM:第3樹脂絶縁層
150SU:第3樹脂絶縁層
156F :第1ビア導体
156FL:第1ビアランド
156FO:開口
156S :第3ビア導体
158F :第1導体層
158S :第3導体層
170F :第2樹脂絶縁層
170FB:第2樹脂絶縁層
170FU:第2樹脂絶縁層
170S :第4樹脂絶縁層
170SB:第4樹脂絶縁層
170SM:第4樹脂絶縁層
170SU:第4樹脂絶縁層
178F :第2導体層
178S :第4導体層
200 :電子部品
201 :外部電極
202 :外部電極
250F :第2樹脂絶縁層
256F :第2ビア導体
258F :第2導体層
376F :第2ビア導体
376FL:第2ビアランド
376FO:開口
376S :第4ビア導体
376SL:第4ビアランド
Bu1 :ビルドアップ層
Bu2 :ビルドアップ層
D1 :第1ビア導体の径
D2 :第2ビア導体の径
F :第1面
L :配線密度
L1 :最小幅の第1導体回路の幅
L2 :最小幅の第2導体回路の幅
S :第2面
T1 :第1導体層の厚み
t1 :第1樹脂絶縁層の厚み
T2 :第2導体層の厚み
t2 :第2樹脂絶縁層の厚み