(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025007930
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】燃焼装置
(51)【国際特許分類】
F24C 3/14 20210101AFI20250109BHJP
F24C 3/02 20210101ALI20250109BHJP
F23K 5/00 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
F24C3/14 G
F24C3/02 H
F23K5/00 301A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109692
(22)【出願日】2023-07-04
(71)【出願人】
【識別番号】000138336
【氏名又は名称】株式会社スノーピーク
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】山井 太
【テーマコード(参考)】
3K068
【Fターム(参考)】
3K068AA01
3K068BB01
3K068BB12
3K068CB03
(57)【要約】
【課題】利便性を向上させることが可能となる燃焼装置を提供すること。
【解決手段】ガスカートリッジ901から供給される気体燃料を燃焼させる燃焼装置100であって、本体部1と、本体部1側に対して回動可能に取り付けられている第1管体51と、第1管体51の回動を規制するためのロック機構6と、を備え、ロック機構6は、第1管体51が通路管体側第1回動位置又は通路管体側第2回動位置に回動された場合において、ロック機構6が規制部材側第1回動位置に回動された場合に、第1管体51の回動を規制し、第1管体51が通路管体側第1回動位置又は通路管体側第2回動位置に回動された場合において、ロック機構6が規制部材側第2回動位置に回動された場合に、第1管体51の回動を規制しない。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料供給源から供給される気体燃料を燃焼させる燃焼装置であって、
前記気体燃料を噴出する炎孔が設けられているバーナヘッド部を有する本体部と、
前記燃料供給源側から前記バーナヘッド部側への前記気体燃料の通路となる通路管体であって、当該通路管体の一端側を基準にして前記本体部側に対して回動可能に取り付けられている前記通路管体と、
前記本体部側に対する前記通路管体の回動を規制するための規制部材であって、当該通路管体の外周に設けられている環状の前記規制部材であり、前記通路管体を基準にして規制部材側第1回動位置及び規制部材側第2回動位置の間で回動可能となっている前記規制部材と、を備え、
前記通路管体は、前記通路管体が前記本体部側から突出する通路管体側第1回動位置と、前記通路管体が前記本体部側に収容される通路管体側第2回動位置との間で回動可能となっており、
前記規制部材は、規制部、を有しており、
前記規制部は、
前記通路管体が前記通路管体側第1回動位置又は前記通路管体側第2回動位置に回動された場合において、前記規制部が前記規制部材側第1回動位置に回動された場合に、前記本体部側の一部と対向して引っ掛かり、前記本体部側に対する前記通路管体の回動を規制し、
前記通路管体が前記通路管体側第1回動位置又は前記通路管体側第2回動位置に回動された場合において、前記規制部が前記規制部材側第2回動位置に回動された場合に、前記本体部側と対向せずに引っ掛からず、前記本体部側に対する前記通路管体の回動を規制しない、
燃焼装置。
【請求項2】
前記規制部材は、前記規制部材の回動を操作するための操作部であって、前記規制部材の外周面から突出している前記操作部、を有する、
請求項1に記載の燃焼装置。
【請求項3】
前記規制部材は、付勢部材によって前記規制部材側第1回動位置に向かって付勢されている、
請求項1に記載の燃焼装置。
【請求項4】
前記バーナヘッド部は、第1方向に沿って延在しており、且つ、前記第1方向と直交する第2方向において所定間隔を隔てて、相互に略平行に設けられている第1バーナヘッド部及び第2バーナヘッド部を有しており、
前記通路管体の一端側から前記通路管体と交差する前記第2方向における両側に向かって延在している延在管体であって、前記気体燃料の通路となる前記延在管体、を更に備え、
前記延在管体の一端側は前記第1バーナヘッド部の第1内部空間であって前記第1バーナヘッド部の前記炎孔に通じる前記第1内部空間内に設けられており、
前記延在管体の他端側は前記第2バーナヘッド部の第2内部空間であって前記第2バーナヘッド部の前記炎孔に通じる前記第2内部空間内に設けられている、
請求項1から3の何れか一項に記載の燃焼装置。
【請求項5】
前記バーナヘッド部は、第1方向に沿って延在しており、且つ、前記第1方向と直交する第2方向において所定間隔を隔てて、相互に略平行に設けられている第1バーナヘッド部及び第2バーナヘッド部を有しており、
前記気体燃料の燃焼によって熱せられる対象である対象物が載置される五徳部、を更に備え、
前記五徳部は、
前記第1方向に沿っており前記第1バーナヘッド部に対応する位置に設けられている第1五徳部と、
前記第1方向に沿っており前記第2バーナヘッド部に対応する位置に設けられている第2五徳部と、を有している、
請求項1に記載の燃焼装置。
【請求項6】
前記第1五徳部は、
前記第1方向に平行となっている第1五徳部側直線部分と、
前記第1五徳部側直線部分が延在する所定位置において前記第2五徳部側に向かって突出している第1五徳部側突出部分と、を有しており、
前記第2五徳部は、
前記第1方向に平行となっている第2五徳部側直線部分と、
前記第2五徳部側直線部分が延在する所定位置において前記第1五徳部側に向かって突出している第2五徳部側突出部分と、を有している、
請求項5に記載の燃焼装置。
【請求項7】
前記第1五徳部側直線部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第1バーナヘッド部と対向しておらず、
前記第1五徳部側突出部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第1バーナヘッド部と対向しており、
前記第2五徳部側直線部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第2バーナヘッド部と対向しておらず、
前記第2五徳部側突出部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第2バーナヘッド部と対向している、
請求項6に記載の燃焼装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、燃料供給源から供給される気体燃料を燃焼させる燃焼装置が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の燃焼装置を含めて、従来の燃焼装置において、利便性を向上させるための技術が要望されていた。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、利便性を向上させることが可能となる燃焼装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の燃焼装置は、燃料供給源から供給される気体燃料を燃焼させる燃焼装置であって、前記気体燃料を噴出する炎孔が設けられているバーナヘッド部を有する本体部と、前記燃料供給源側から前記バーナヘッド部側への前記気体燃料の通路となる通路管体であって、当該通路管体の一端側を基準にして前記本体部側に対して回動可能に取り付けられている前記通路管体と、前記本体部側に対する前記通路管体の回動を規制するための規制部材であって、当該通路管体の外周に設けられている環状の前記規制部材であり、前記通路管体を基準にして規制部材側第1回動位置及び規制部材側第2回動位置の間で回動可能となっている前記規制部材と、を備え、前記通路管体は、前記通路管体が前記本体部側から突出する通路管体側第1回動位置と、前記通路管体が前記本体部側に収容される通路管体側第2回動位置との間で回動可能となっており、前記規制部材は、規制部、を有しており、前記規制部は、前記通路管体が前記通路管体側第1回動位置又は前記通路管体側第2回動位置に回動された場合において、前記規制部が前記規制部材側第1回動位置に回動された場合に、前記本体部側の一部と対向して引っ掛かり、前記本体部側に対する前記通路管体の回動を規制し、前記通路管体が前記通路管体側第1回動位置又は前記通路管体側第2回動位置に回動された場合において、前記規制部が前記規制部材側第2回動位置に回動された場合に、前記本体部側と対向せずに引っ掛からず、前記本体部側に対する前記通路管体の回動を規制しない。
【0007】
また、請求項2に記載の燃焼装置は、請求項1に記載の燃焼装置において、前記規制部材は、前記規制部材の回動を操作するための操作部であって、前記規制部材の外周面から突出している前記操作部、を有する。
【0008】
また、請求項3に記載の燃焼装置は、請求項1に記載の燃焼装置において、前記規制部材は、付勢部材によって前記規制部材側第1回動位置に向かって付勢されている。
【0009】
また、請求項4に記載の燃焼装置は、請求項1から3の何れか一項に記載の燃焼装置において、前記バーナヘッド部は、第1方向に沿って延在しており、且つ、前記第1方向と直交する第2方向において所定間隔を隔てて、相互に略平行に設けられている第1バーナヘッド部及び第2バーナヘッド部を有しており、前記通路管体の一端側から前記通路管体と交差する前記第2方向における両側に向かって延在している延在管体であって、前記気体燃料の通路となる前記延在管体、を更に備え、前記延在管体の一端側は前記第1バーナヘッド部の第1内部空間であって前記第1バーナヘッド部の前記炎孔に通じる前記第1内部空間内に設けられており、前記延在管体の他端側は前記第2バーナヘッド部の第2内部空間であって前記第2バーナヘッド部の前記炎孔に通じる前記第2内部空間内に設けられている。
【0010】
また、請求項5に記載の燃焼装置は、請求項1に記載の燃焼装置において、前記バーナヘッド部は、第1方向に沿って延在しており、且つ、前記第1方向と直交する第2方向において所定間隔を隔てて、相互に略平行に設けられている第1バーナヘッド部及び第2バーナヘッド部を有しており、前記気体燃料の燃焼によって熱せられる対象である対象物が載置される五徳部、を更に備え、前記五徳部は、前記第1方向に沿っており前記第1バーナヘッド部に対応する位置に設けられている第1五徳部と、前記第1方向に沿っており前記第2バーナヘッド部に対応する位置に設けられている第2五徳部と、を有している。
【0011】
また、請求項6に記載の燃焼装置は、請求項5に記載の燃焼装置において、前記第1五徳部は、前記第1方向に平行となっている第1五徳部側直線部分と、前記第1五徳部側直線部分が延在する所定位置において前記第2五徳部側に向かって突出している第1五徳部側突出部分と、を有しており、前記第2五徳部は、前記第1方向に平行となっている第2五徳部側直線部分と、前記第2五徳部側直線部分が延在する所定位置において前記第1五徳部側に向かって突出している第2五徳部側突出部分と、を有している。
【0012】
また、請求項7に記載の燃焼装置は、請求項6に記載の燃焼装置において、前記第1五徳部側直線部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第1バーナヘッド部と対向しておらず、前記第1五徳部側突出部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第1バーナヘッド部と対向しており、前記第2五徳部側直線部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第2バーナヘッド部と対向しておらず、前記第2五徳部側突出部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第2バーナヘッド部と対向している。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の燃焼装置によれば、通路管体が通路管体側第1回動位置と通路管体側第2回動位置との間で回動可能となっているので、例えば、使用時の燃焼装置の利便性を維持した状態で、燃焼装置をコンパクトに収納することができ、利便性を向上させることが可能となる。また、例えば、規制部材の回動という比較的単純な動作により、通路管の回動に関する規制又は当該規制の解除を確実に行うことが可能となる。
【0014】
請求項2に記載の燃焼装置によれば、規制部材の外周面から突出している操作部を有していることにより、例えば、規制部材の操作性を向上させることが可能となる。
【0015】
請求項3に記載の燃焼装置によれば、規制部材が規制部材側第1回動位置に向かって付勢されていることにより、例えば、ユーザの手の指等からの外力が付与されていない場合に、規制部材側第1回動位置に規制部材を回動させて通路管体の回動を規制することができるので、ユーザの意図に反する通路管の回動を防止することが可能となる。
【0016】
請求項4に記載の燃焼装置によれば、延在管体の一端側が第1バーナヘッド部の第1内部空間内に設けられており、また、延在管体の他端側が第2バーナヘッド部の第2内部空間内に設けられていることにより、例えば、気体燃料を、各バーナヘッド部を介して確実に噴出させることが可能となる。
【0017】
請求項5に記載の燃焼装置によれば、第1バーナヘッド部に対応する位置に設けられている第1五徳部と、第2バーナヘッド部に対応する位置に設けられている第2五徳部と、を有していることにより、例えば、対象物を適切な位置にて確実に支持することができるので、対象物を効率的に熱すことができ、燃焼装置の利便性を向上させることが可能となる。
【0018】
請求項6に記載の燃焼装置によれば、第1五徳部が、第1五徳部側直線部分と、第2五徳部側に向かって突出している第1五徳部側突出部分とを有しており、また、第2五徳部が、第2五徳部側直線部分と、第1五徳部側に向かって突出している第2五徳部側突出部分とを有していることにより、例えば、対象物を安定的に支持することが可能となる。
【0019】
請求項7に記載の燃焼装置によれば、第1五徳部側直線部分及び第2五徳部側直線部分は、第1バーナヘッド部及び第2バーナヘッド部と対向しておらず、また、第1五徳部側突出部分及び第2五徳部側突出部分は、第1バーナヘッド部及び第2バーナヘッド部と対向していることにより、例えば、燃焼により発生する炎を第1五徳部側直線部分及び第2五徳部側直線部分に当たり難くすることができるので、対象物を安定的に支持した状態で、五徳部全体の温度上昇量を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図8】燃焼装置の一部の構成要素の分解斜視図である。
【
図19】下側から見た状態の燃焼装置の斜視図である。
【
図20】下側から見た状態の燃焼装置の斜視図である。
【
図21】下側から見た状態の燃焼装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明に係る燃焼装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0022】
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、燃焼装置に関するものである。
【0023】
「燃焼装置」とは、燃料供給源から供給される気体燃料を燃焼させる装置であり、例えば、携帯型の装置、又は、バリエーションとしては据え置き型の装置等を含む概念である。
【0024】
燃焼装置の用途は任意であるが、例えば、キャンプや登山、あるいは、フィールドワーク等において、調理や湯沸かし等に用いることもできるし、他の用途(一例としては、暖房、炎鑑賞等)に用いることもできる。
【0025】
そして、以下に示す実施の形態では、「燃焼装置」が携帯型の装置であり、また、燃焼装置の用途が調理又は湯沸かし等である場合を例示して説明する。
【0026】
[実施の形態の具体的内容]
【0027】
(構成)
まず、本実施の形態の燃焼装置の構成について説明する。
図1~
図3は、燃焼装置の斜視図であり、また、
図4は、燃焼装置の側面図であり、また、
図5は、燃焼装置の平面図であり、また、
図6は、燃焼装置の正面図であり、また、
図7は、燃焼装置の断面図である。
【0028】
なお、
図1及び
図2において、設置面900(例えば、水平な地面又はテーブルの天板等)に設置された状態が図示されている。また、
図3及び
図4において、ばね部材7は実際には見えない状態となっているが、破線で図示されている。
図5において、接続部材5の第2管体52は実際には見えない状態となっているが、破線で図示されている。
【0029】
なお、各図で適宜図示のX-Y-Z軸は、燃焼装置100が設置面900に設置された状態を基準にした説明の便宜上の軸である。このX-Y-Z軸は相互に直交していることとし、Z軸は、垂直方向を示しており、例えば、接続部材5の第1管体51(
図4)が延在する方向に対応している。X軸は、水平方向を示しており、例えば、バーナヘッド部12(
図5)が延在する方向に対応している。Y軸は、水平方向を示しており、例えば、接続部材5の第2管体52(
図5)が延在する方向に対応している。
【0030】
図1及び
図2の燃焼装置100は、ガスカートリッジ901から供給される気体燃料を燃焼させる装置であり、例えば、本体部1、点火部2、風防部3、五徳部4、接続部材5、ロック機構6(
図3)、及びばね部材7(
図3)を備える。
【0031】
なお、ガスカートリッジ901とは、気体燃料の供給源として機能する燃料供給源であり、例えば、少なくとも一部の燃料が液体の状態で貯留されているボンベである。このガスカートリッジ901としては、例えば、公知の構成要素を適用することができる。
【0032】
「気体燃料」とは、気体となっている燃料を示す概念であり、例えば、いわゆる石油ガス(プロパン又はブタン等を主成分としたガス)を用いることができ、また、他の公知の気体燃料を用いることもできる。
【0033】
(構成-本体部)
図8は、燃焼装置の一部の構成要素の分解斜視図であり、また、
図9及び
図10は、基部の斜視図であり、また、
図11及び
図12は、バーナヘッド部の斜視図である。
【0034】
なお、燃焼装置100の各構成要素は、適宜相互に取り付けられるが、取付手法としては任意の手法(ねじ止め、係合、カシメ、又は溶接等、又は、他の公知の手法)を適用することができるので、特徴的な部分以外の詳細説明は省略する。
【0035】
図1の本体部1は、燃焼装置100の本体となる部分であり、
図8に示すように例えば、基部11、バーナヘッド部12、凹部側折曲片13(
図10)、遮熱部14、点火プラグ15(
図7)、及び点火板16(
図7)を備える。
【0036】
(構成-本体部-基部)
図3、及び
図8~
図10の基部11は、燃焼装置100の各種構成要素が取り付けられる構成要素であり、
図9及び
図10に示すように例えば、全体としては略矩形形状となっているものであり、また、金属製のものである。
図9及び
図10の基部11は、例えば、凹部111、及び開口部112を備える。
【0037】
図9及び
図10の凹部111は、接続部材5(
図3)が収容される空間であり、例えば、基部11の下側(
図1の-Z方向)から上側(
図1の+Z方向)に向かって凹んでいる部分である。この凹部111は、
図10に示すように例えば、基部11の一部が一方側(
図3の-X方向)から他方側(
図3の+X方向)に向かって切り欠かれた切欠部を、遮熱部14で上側から覆うことにより形成されている。
【0038】
図9及び
図10の開口部112は、接続部材5(
図4)が挿通されて設けられる部分であり、例えば、基部11の下側及び上側の間を貫通している部分である。この開口部112は、
図10に示すように例えば、前述の切欠部(凹部111を形成する切欠部)の内部において、一方側から他方側に向かって更に切り欠かれた切欠部を設けることにより、形成されている。
【0039】
(構成-本体部-バーナヘッド部)
図5、
図8、及び
図11~
図12のバーナヘッド部12は、混合気体を外部に噴出する構成要素であり、例えば、基部11に取り付けられて固定されている。バーナヘッド部12は、
図5に示すように例えば、第1バーナヘッド部121、及び第2バーナヘッド部122を備える。
【0040】
「混合気体」とは、前述の気体燃料と空気とが相互に混合された気体を示す概念であり、すなわち、気体燃料を含む概念である。
【0041】
(構成-本体部-バーナヘッド部-第1バーナヘッド部及び第2バーナヘッド部)
第1バーナヘッド部121及び第2バーナヘッド部122は、基部11の長手方向(
図5のX軸方向)(第1方向)に沿って延在しており、且つ、基部11の短手方向(
図5のY軸方向)(第2方向)において所定間隔を隔てて、相互に略平行に設けられている構成要素である。
【0042】
(構成-本体部-バーナヘッド部-第1バーナヘッド部)
図5の第1バーナヘッド部121は、例えば、第1バーナヘッド部121が延在する方向(
図5のX軸方向)に沿って設けられている1個の内部空間(第1内部空間)が形成されるように中空構造となっている。第1バーナヘッド部121は、例えば、多数の炎孔120(
図5及び
図11)を有する。
【0043】
第1バーナヘッド部121の炎孔120は、例えば、混合気体を第1バーナヘッド部121の内部空間から外部へ噴出するための開口部であり、また、当該内部空間に通じている。炎孔120については、
図5及び
図11では一部のみに符号が付されているが、例えば、図示されている通り、2列に並べられた状態で、第1バーナヘッド部121が延在する方向において多数設けられている。
【0044】
この第1バーナヘッド部121には、例えば、
図11のヘッド側第1連結管121Aが設けられている。ヘッド側第1連結管121Aは、例えば、第1バーナヘッド部121の長手方向における中央に設けられており、また、第1バーナヘッド部121が延在する方向に対して直交する方向(
図5のY軸方向)に沿って、第1バーナヘッド部121から突出している金属製の構成要素である。ヘッド側第1連結管121Aの中空部は、第1バーナヘッド部121の内部空間に通じており、断面視円形となっている。
【0045】
(構成-本体部-バーナヘッド部-第2バーナヘッド部)
図5の第2バーナヘッド部122は、例えば、第1バーナヘッド部121と同様な構成となっている。第2バーナヘッド部122は、例えば、第2バーナヘッド部122が延在する方向(
図5のX軸方向)に沿って設けられている1個の内部空間(第2内部空間)が形成されるように中空構造となっている。第2バーナヘッド部122は、例えば、多数の炎孔120(
図5及び
図11)を有する。
【0046】
第2バーナヘッド部122の炎孔120は、例えば、混合気体を第2バーナヘッド部122の内部空間から外部へ噴出するための開口部であり、また、当該内部空間に通じている。炎孔120については、
図5及び
図11では一部のみに符号が付されているが、例えば、2列に並べられた状態で、第2バーナヘッド部122が延在する方向において多数設けられている。
【0047】
この第2バーナヘッド部122には、例えば、
図11のヘッド側第2連結管122Aが設けられている。ヘッド側第2連結管122Aは、例えば、第2バーナヘッド部122の長手方向における中央に設けられており、また、第2バーナヘッド部122が延在する方向に対して直交する方向(
図5のY軸方向)に沿って第2バーナヘッド部122から突出している金属製の構成要素である。ヘッド側第2連結管122Aの中空部は、第2バーナヘッド部122の内部空間に通じており、断面視円形となっている。
【0048】
このヘッド側第2連結管122A及び前述のヘッド側第1連結管121Aは、接続部材5の第2管体52(後述)が挿入されて設けられるものであり、例えば、
図5のY軸方向における同一直線上において所定間隔を隔てて設けられている。また、ヘッド側第2連結管122A及びヘッド側第1連結管121A各々については、例えば、第1バーナヘッド部121及び第2バーナヘッド部122各々と一体的に形成してもよいし、又は、別体として形成した上で溶接等の結合手法を用いて固定するように構成してもよい。
【0049】
(構成-本体部-凹部側折曲片)
図3、及び
図9~
図10の凹部側折曲片13は、凹部111内に設けられている構成要素であり、また、基部11から折り曲げられた状態(つまり、
図3のZ軸に沿っている状態)となっている構成要素である。この凹部側折曲片13は、例えば、基部11を形成するための平板状の部材の一部を折り曲げて形成してもよいし、又は、別体として形成した上で溶接等の結合手法を用いて固定するように構成してもよい。
【0050】
(構成-本体部-遮熱部)
図1、及び
図9~
図10の遮熱部14は、バーナヘッド部12から噴出された混合気体(詳細には、気体燃料であり、以下同様)が燃焼した際に発生した熱(気体燃料の燃焼により生成される炎から直接伝達される熱、あるいは、五徳部4(
図1)に載置された調理器具等(対象物)を介して間接的に伝達される熱等)の少なくとも一部を遮断する(遮る)ための構成要素である。
【0051】
遮熱部14は、例えば、金属製の折り曲げられた平板部材であり、また、
図9~
図10の第1部分141、2個の第2部分142、及び第3部分143を備える。
【0052】
第1部分141は、例えば、一部が凹部111の底部を形成する部材であり、他の一部が基部11の長手方向(
図5のX軸方向)において延在して突出している部材である。
【0053】
2個の第2部分142は、例えば、凹部111の側部を形成する部材であり、第1部分141側から基部11側に向かうにつれて、基部11の短手方向(
図5のY軸方向)における相互間の距離が広がるように傾斜している部材である。
【0054】
第3部分143は、例えば、接続部材5が凹部111に収容された場合に接続部材5へのガスカートリッジ901の取り付けを規制するための部材であり、第1部分141における端部から折り曲げられている部材である。第3部分143が、例えば、基部11の長手方向(
図5のX軸方向)において基部11の端部よりも外側(
図5の-X方向)に設けられている。
【0055】
なお、前述の基部11(
図9)についても、金属製であるので、遮熱部14と同様な遮熱(熱の遮断)機能を有している。一方で、基部11は、前述した通り、凹部111に対応する部分が切り欠かれているが、遮熱部14は、切り欠かれている部分である切欠部に対応する部分に設けられているために、切欠部に対応する部分についても遮熱を行うことが可能となっている。遮熱部14が、第1部分141、2個の第2部分142、及び第3部分143を備えているために、例えば、遮熱部14の体積の合計を比較的大きくすることができるので、遮熱性を向上させることが可能となる。
【0056】
(構成-本体部-点火プラグ)
図7の点火プラグ15は、バーナヘッド部12から噴出された混合気体において着火するための火花を発生させる構成要素であり、例えば、
図1の点火部2におけるスイッチ部21を押下操作することにより、火花を発生させて着火するように構成されている。
【0057】
(構成-本体部-点火板)
図1及び
図7の点火板16は、バーナヘッド部12側からの混合気体を点火プラグ15側に誘導したり、あるいは、点火プラグ15で発生した火花をバーナヘッド部12側に誘導したりするための金属板である。
【0058】
(構成-点火部)
図1及び
図2の点火部2は、着火するための構成要素であり、例えば、イグナイタ―ケースに対応する構成要素である。この点火部2は、
図4に示すように例えば、点火部側取付部200を介して、本体部1(詳細には、
図9の基部11)に取り付けられている。詳細には、例えば、点火部側取付部200の位置を通り、且つ、基部11の短手方向(
図5のY軸方向)に沿っている回動軸を基準にして、本体部1に対して回動可能となるように取り付けられている。
【0059】
点火部2は、例えば、
図1のスイッチ部21を備える。スイッチ部21は、点火プラグ15から火花を発生させるために操作される押し釦スイッチである。
【0060】
(構成-風防部)
図1及び
図6の風防部3は、バーナヘッド部12側を風等から保護するための金属製の構成要素であり、また、五徳部4を支持している構成要素である。風防部3は、
図6に示すように例えば、風防部側取付部300を介して、本体部1(詳細には、
図9の基部11)に取り付けられている。詳細には、例えば、風防部側取付部300の位置を通り、且つ、基部11の長手方向(
図5のX軸方向)に沿っている回動軸を基準にして、本体部1に対して回動可能となるように取り付けられている。
【0061】
特に、風防部3については、支持されている五徳部4が所定位置に配置されるように、
図6に示す位置においてストッパ等で位置が固定されるように、構成されている。
【0062】
(構成-五徳部)
図13は、五徳部の説明図である。なお、
図13においては、
図5において一部の構成要素の図示が省略されている。
【0063】
図1、
図4~
図7の五徳部4は、混合気体の燃焼によって熱せられる対象である対象物としての調理器具等が載置される構成要素である。五徳部4は、例えば、金属製の線状体であり、また、
図5の第1五徳部41、及び第2五徳部42を備える。
【0064】
(構成-五徳部-第1五徳部)
図5の第1五徳部41は、第1バーナヘッド部121が沿っている方向(X軸方向)に沿っており、また、第1バーナヘッド部121に対応する位置に設けられている。なお、「第1バーナヘッド部121に対応する位置に設けられている」とは、例えば、第1バーナヘッド部121を基準とした所定ルールに基づいて位置決めさせていることを示す概念であるものと解釈してもよい。
【0065】
図5の第1五徳部41は、
図13に示すように例えば、直線部分411、及び突出部分412を備える。
【0066】
(構成-五徳部-第1五徳部-直線部分)
図13の直線部分411は、X軸方向に平行となっている部分である。直線部分411は、バーナヘッド部12が混合気体を噴出する方向(
図1のZ軸方向)において、第1バーナヘッド部121と対向しておらず、すなわち、炎が直接当たらない又は当たり難い位置に設けられている。
【0067】
なお、この直線部分411が「第1五徳部側直線部分」に対応するものと解釈してもよい。
【0068】
(構成-五徳部-第1五徳部-突出部分)
図13の突出部分412は、直線部分411が延在する所定位置において第2五徳部42側(-Y方向)に向かって突出している部分である。
【0069】
4個の突出部分412における直線部分411に挟まれている2個の突出部分412Aは、バーナヘッド部12が混合気体を噴出する方向(
図1のZ軸方向)において、第1バーナヘッド部121と対向しており、すなわち、炎が直接当たる又は当たり易い位置に設けられている。
【0070】
4個の突出部分412における端部側に設けられている2個の突出部分412Bは、バーナヘッド部12が混合気体を噴出する方向(
図1のZ軸方向)において、第1バーナヘッド部121と対向しておらず、すなわち、炎が直接当たらない又は当たり難い位置に設けられている。
【0071】
なお、突出部分412A及び412Bの両方が「第1五徳部側突出部分」に対応するものと解釈してもよいし、あるいは、突出部分412Aのみが「第1五徳部側突出部分」に対応するものと解釈してもよい。
【0072】
(構成-五徳部-第2五徳部)
図5の第2五徳部42は、例えば、第1五徳部41と同様な構成となっている。第2五徳部42は、第2バーナヘッド部122が沿っている方向(X軸方向)に沿っており、また、第2バーナヘッド部122に対応する位置に設けられている。なお、「第2バーナヘッド部122に対応する位置に設けられている」とは、例えば、第2バーナヘッド部122を基準とした所定ルールに基づいて位置決めさせていることを示す概念であるものと解釈してもよい。
【0073】
図5の第2五徳部42は、
図13に示すように例えば、直線部分421、及び突出部分422を備える。
【0074】
(構成-五徳部-第2五徳部-直線部分)
図13の直線部分421は、X軸方向に平行となっている部分である。直線部分421は、バーナヘッド部12が混合気体を噴出する方向(
図1のZ軸方向)において、第2バーナヘッド部122と対向しておらず、すなわち、炎が直接当たらない又は当たり難い位置に設けられている。
【0075】
なお、この直線部分421が「第2五徳部側直線部分」に対応するものと解釈してもよい。
【0076】
(構成-五徳部-第2五徳部-突出部分)
図13の突出部分422は、直線部分421が延在する所定位置において第1五徳部41側(+Y方向)に向かって突出している部分である。
【0077】
4個の突出部分422における直線部分421に挟まれている2個の突出部分422Aは、バーナヘッド部12が混合気体を噴出する方向(
図1のZ軸方向)において、第2バーナヘッド部122と対向しており、すなわち、炎が直接当たる又は当たり易い位置に設けられている。
【0078】
4個の突出部分422における端部側に設けられている2個の突出部分422Bは、バーナヘッド部12が混合気体を噴出する方向(
図1のZ軸方向)において、第2バーナヘッド部122と対向しておらず、すなわち、炎が直接当たらない又は当たり難い位置に設けられている。
【0079】
なお、突出部分422A及び422Bの両方が「第2五徳部側突出部分」に対応するものと解釈してもよいし、あるいは、突出部分422Aのみが「第2五徳部側突出部分」に対応するものと解釈してもよい。
【0080】
(構成-接続部材)
図14は、接続部材の斜視図である。
図3、
図8、及び
図14の接続部材5は、燃焼装置100に対してガスカートリッジ901を接続等するための金属製の部材である。接続部材5は、
図14に示すように例えば、第1管体51、第2管体52、器具栓53、つまみ54(
図1)、及び誤使用防止ピン55を備える。
【0081】
(構成-接続部材-第1管体)
図14の第1管体51は、ガスカートリッジ901(
図1)側からバーナヘッド部12側への混合気体の通路となる通路管体であって、当該第1管体51の一端側を基準にして本体部1側に対して回動可能に取り付けられている構成要素である。
【0082】
第1管体51は、例えば、気体燃料と外部の空気とを中空部で混合させる混合管である。第1管体51は、
図14に示すように例えば、基本的には直線上に延在している構成要素である。第1管体51の中空部は、一端側(
図14の図面上側)において第2管体52の中空部に通じており、また、他端側(
図14の図面下側)において器具栓53の内部の中空部(各図では詳細は不図示)を介して、接続部材5の外部に通じている。なお、第1管体51の所定位置には、外部の空気を中空部に取り込むための空気孔が設けられている。
【0083】
第1管体51は、
図14(b)の突出部511を有する。突出部511は、第1管体51に取り付けられた状態のロック機構6(
図8)の回動範囲を規制するための構成要素であり、例えば、第1管体51の外周面から突出している部分である。
【0084】
この第1管体51は、例えば、
図14の図面上下方向において分割可能な部品を相互に結合して形成するように構成してもよいし、あるいは一体的に形成される構成してもよい。
【0085】
(構成-接続部材-第2管体)
図14の第2管体52は、第1管体51の一端側から第1管体51と交差する方向(
図5のY軸方向)における両側(+Y方向及び-Y方向)に向かって延在している延在管体であって、混合気体の通路となる構成要素である。
【0086】
第2管体52は、例えば、第1管体51から分岐している分岐管である。第2管体52は、
図14に示すように例えば、第1管体51の一端側において第1管体51と直交するように2個設けられている。2個の第2管体52は、例えば、同一直線上に設けられている。2個の第2管体52の中空部各々は、一方側(第1管体51に接続されている側)において第1管体51の中空部に通じており、また、他方側(第1管体51から遠い側)において接続部材5の外部に通じている
【0087】
2個の第2管体52の外形は、例えば、断面視円形である。2個の第2管体52の外径は、例えば、
図11及び
図12のヘッド側第1連結管121A及びヘッド側第2連結管122Aの中空部の内径よりも僅かに小径となっている。
【0088】
2個の第2管体52は、例えば、
図5に示すように、ヘッド側第1連結管121A、及びヘッド側第2連結管122Aに挿入された状態で設けられる。
【0089】
詳細には、例えば、
図5に示すように、ヘッド側第1連結管121Aに挿入された第2管体52は、ヘッド側第1連結管121Aに挿入され、当該第2管体52の先端部側(延在管体の一端側)が、第1バーナヘッド部121の内部空間内に設けられることになる。また、例えば、
図5に示すように、ヘッド側第2連結管122Aに挿入された第2管体52は、ヘッド側第2連結管122Aに挿入され、当該第2管体52の先端部側(延在管体の他端側)が、第2バーナヘッド部122の内部空間内に設けられることになる。
【0090】
そして、この場合、2個の第2管体52が、ヘッド側第1連結管121A及びヘッド側第2連結管122Aに対して回動可能に挿入されるので、接続部材5(つまり、第1管体51)は、第2管体52を通り且つY軸方向に沿っている回動軸を基準に回動可能に、本体部1に取り付けられることになる。
【0091】
(構成-接続部材-器具栓及びつまみ)
図14の器具栓53は、ガスカートリッジ901に接続される構成要素であり、
図1のつまみ54を操作(例えば、回転操作等)することにより、ガスカートリッジ901からの気体燃料の供給を調整可能となるように構成されている。
【0092】
(構成-接続部材-誤使用防止ピン)
図14の誤使用防止ピン55は、
図2の2個の五徳部4を跨いで載置されない程度のサイズの物品(例えば、比較的小さいサイズのコーヒーカップ等)が、燃焼装置100の設計意図に反してバーナヘッド部12に直接載置されること等を防止するための突起である。
【0093】
(構成-ロック機構)
図15は、ロック機構の斜視図であり、また、
図16は、接続部材及びロック機構の斜視図であり、また、
図17及び
図18は、本体部及び接続部材の斜視図である。なお、
図16~
図18は、各構成要素が相互に取り付けられた状態が図示されている。
【0094】
図3、
図15~
図17のロック機構6は、本体部1側に対する第1管体51の回動を規制するための規制部材であって、当該第1管体51の外周に設けられている環状の規制部材であり、第1管体51を基準にして規制部材側第1回動位置及び規制部材側第2回動位置の間で回動可能となっている規制部材である。
【0095】
図15のロック機構は、例えば、金属製の構成要素であり、また、
図15の環状部61、第1突出部62、第2突出部63(
図15(a))、長孔64(
図15(b))を備える。
【0096】
(構成-ロック機構-環状部)
図15の環状部61は、接続部材5の第1管体51の周囲に設けられる部分である。環状部61の中空部の径は、第1管体51の所定位置(
図14(b)の突出部511が設けられている位置の周辺)付近の外径よりも僅かに大径となっている。
【0097】
(構成-ロック機構-第1突出部)
図15の第1突出部62は、ロック機構6の回動位置に応じて、本体部1に引っ掛かって第1管体51の回動を規制する規制部である。第1突出部62は、例えば、環状部61から突出している2個の部分である。2個の第1突出部62は、例えば、環状部61の中空部に対応する位置を基準として相互に対向した位置に設けられている。
【0098】
(構成-ロック機構-第2突出部)
図15(a)の第2突出部63は、ロック機構6の回動を操作するための操作部である。第2突出部63は、例えば、環状部61の外周面から突出している部分である。
【0099】
(構成-ロック機構-長孔)
図15(b)の長孔64は、第1管体51に取り付けられた状態のロック機構6(
図16(b))の回動範囲を規制するための構成要素であり、例えば、環状部61において周方向に沿って設けられており、また、第1管体51の突出部511が内部に設けられる。
【0100】
(構成-ばね部材)
図3、
図4、及び
図14(a)のばね部材7は、接続部材5に取り付けられた状態のロック機構6を周方向において付勢するための付勢部材である。ばね部材7は、例えば、ねじりコイルばねを用いて構成することができる。
【0101】
ばね部材7の取り付け状態の詳細は不図示であるが、例えば、
図16(a)に示すように、ばね部材7の一端7Aが、第1管体51に取り付けられたロック機構6に対して矢印A1の向きに外力を付与するように第1管体51の所定位置に設けられていることとする。なお、ばね部材7の他端側(不図示)は、第1管体51に固定されていることとする。
【0102】
そして、ロック機構6は、ばね部材7から付与される外力(付勢力)によって、周方向における一方側に向かって回動することになる。
【0103】
(第1管体の回動)
次に、上述のようにして構成された燃焼装置100における接続部材5の第1管体51の回動について説明する。
図19~
図21は、下側から見た状態の燃焼装置の斜視図である。なお、
図19~
図21においては、
図1の燃焼装置100の各構成要素が折りたたまれて収容された状態が図示されている。なお、
図21(b)は、
図21(a)の一部の拡大図である。
【0104】
前述したように、第1管体51は、
図5の第2管体52を通り且つY軸方向に沿っている回動軸を基準に回動可能に、本体部1に取り付けられている。
【0105】
そして、燃焼装置100を使用する場合、
図4に示すように、第1管体51が本体部1に対して直角になって下側(-Z方向)に突出する位置(以下、「突出位置」とも称する)に回動される。また、燃焼装置100を使用せずに収納する場合、
図21に示すように、第1管体51が本体部1の凹部111(
図20(a))に収容されて本体部1側に退避する位置(以下、「収容位置」とも称する)に回動される。
【0106】
ここでは、例えば、「突出位置」及び「収容位置」の間で回動可能となっている燃焼装置100の第1管体51において、各位置に回動させることについて説明する。
【0107】
なお、「突出位置」が「通路管体側第1回動位置」に対応し、また、「収容位置」が「通路管体側第2回動位置」に対応するものと解釈してもよい。
【0108】
===突出位置でのロック===
まず、
図19(a)に示すように、第1管体51が「突出位置」に回動されて設けられている場合、ばね部材7の付勢力によって、ロック機構6が第1管体51を基準として回動して、ロック機構6の第1突出部62が基部11の一部(
図10の開口部112の周辺部分)と対向する位置(規制部材側第1回動位置)に設けられる。
【0109】
この場合、ロック機構6の第1突出部62が基部11の一部に引っ掛かって固定されるために、第1管体51を回動不可能な状態となる。すなわち、第1管体51は、「突出位置」に固定されてロックされた状態となる。
【0110】
===突出位置でのロック解除===
次に、
図19(b)に示すように、第1管体51が「突出位置」に回動されて設けられている場合において、ばね部材7の付勢力とは反対方向への外力(例えば、ユーザの手の指から
図15の第2突出部63を介して付与される外力であって、付勢力よりも大きな力等)がロック機構6に付与された場合、ロック機構6が第1管体51を基準として回動して、ロック機構6の第1突出部62が基部11と対向しない位置(規制部材側第2回動位置)に設けられる。
【0111】
この場合、ロック機構6の第1突出部62は、基部11の一部に引っ掛からないために、第1管体51を回動可能な状態となる。すなわち、第1管体51は、ロックが解除された状態となる。
【0112】
===収容位置への回動===
次に、
図20(a)及び(b)に示すように、第1管体51を「収容位置」に回動させるための外力(例えば、ユーザの手の指から付与される外力)が第1管体51に付与された場合、第1管体51は
図20(a)の凹部111に収容されて「収容位置」に設けられることになる。
【0113】
===収容位置でのロック===
次に、
図20(b)に示すように、第1管体51が「収容位置」に回動されて設けられている場合において、前述のロック機構6への外力が付与されていない場合、ばね部材7の付勢力によって、ロック機構6が第1管体51を基準として回動して、
図21(b)に示すように、ロック機構6の第1突出部62が凹部側折曲片13と対向する位置(規制部材側第1回動位置)に設けられる。
【0114】
この場合、ロック機構6の第1突出部62が凹部側折曲片13に引っ掛かって固定されるために、第1管体51を回動不可能な状態となる。なお、この状態では、ロック機構6の2個の第1突出部62の両方が、2個の凹部側折曲片13の両方に引っ掛かって固定されることになる。そして、第1管体51は、「収容位置」に固定されてロックされた状態となる。
【0115】
また、この場合、接続部材5の端部の近傍に遮熱部14の第3部分143が設けられて、当該第3部分142が蓋部として機能することにより、ガスカートリッジ901を接続部材5に接続不可能となる。
【0116】
===収容位置でのロック解除===
次に、
図20(b)に示すように、第1管体51が「収容位置」に回動されて設けられている場合において、ばね部材7の付勢力とは反対方向への外力(例えば、ユーザの手の指から第2突出部63を介して付与される外力であって、付勢力よりも大きな力等)がロック機構6に付与された場合、ロック機構6が第1管体51を基準として回動して、ロック機構6の第1突出部62が凹部側折曲片13と対向しない位置(規制部材側第2回動位置)に設けられる。
【0117】
この場合、ロック機構6の第1突出部62は、凹部側折曲片13に引っ掛からないために、第1管体51を回動可能な状態となる。すなわち、第1管体51は、ロックが解除された状態となる。
【0118】
===突出位置への回動===
次に、
図20(a)及び
図19(b)に示すように、第1管体51を「突出位置」に回動させるための外力(例えば、ユーザの手の指から付与される外力)が第1管体51に付与された場合、第1管体51は「突出位置」に設けられることになる。
【0119】
===突出位置でのロック===
次に、
図19(b)に示すように、第1管体51が「突出位置」に回動されて設けられている場合において、前述のロック機構6への外力が付与されていない場合、前述した通り、ばね部材7の付勢力によって、ロック機構6が第1管体51を基準として回動して、
図19(a)に示すように、ロック機構6の第1突出部62が基部11の一部と対向する位置(規制部材側第1回動位置)に設けられる。
【0120】
この場合、ロック機構6の第1突出部62が基部11に引っ掛かって固定されるために、第1管体51を回動不可能な状態となる。折曲片13に引っ掛かって固定されるために、第1管体51を回動不可能な状態となる。なお、この状態では、ロック機構6の2個の第1突出部62の両方が、基部11に引っ掛かって固定されることになる。そして、第1管体51は、「突出位置」に固定されてロックされた状態となる。これにて、第1管体51の回動についての説明を終了する。
【0121】
(燃焼装置の収納)
次に、上述のようにして構成された燃焼装置100の収納につい説明する。
図22は、収納状態の燃焼装置の斜視図である。
【0122】
図1等の使用状態の燃焼装置100を収納する場合、まず、ガスカートリッジ901を取り外す。次に、つまみ54を折りたたむ。次に、点火部2を回動して本体部1側に収容し、また、風防部3を回動して閉じる。次、「(第1管体の回動)」で説明したように、第1管体51を「収容位置」に回動して設ける。このようにして、
図22に示すように、燃焼装置100が折りたたまれた収納状態となる。
【0123】
(燃焼装置の展開)
次に、上述のようにして構成された燃焼装置100の展開につい説明する。
図22の収納状態の燃焼装置100を展開する場合、前述の「(燃焼装置の収納)」の手順と逆の手順を行うことにより、
図1等に示すように、燃焼装置100は展開されて使用状態となる。
【0124】
(着火)
次に、使用状態の燃焼装置100における着火について説明する。まず、気体燃料が、ガスカートリッジ901から、器具栓53(
図14)を介して第1管体51の中空部に供給される。この場合、第1管体51の中空部において、気体燃料は外部からの空気と混合する。そして、この気体燃料と空気とを含む混合気体が、第1管体51の中空部、第2管体52(
図5)の中空部を介して、第1バーナヘッド部121の内部空間及び第2バーナヘッド部122の内部空間に供給された後、多数の炎孔120から上側(
図1の+Z方向)に向かって噴出することになる。
【0125】
この後、点火部2のスイッチ部21がユーザによって押下された場合、点火プラグ15(
図7)で火花が発生することにより、前述の噴出する混合気体が着火して混合気体における気体燃料が燃焼して炎及び熱が発生することになる。そして、五徳部41に対象物が載置された場合、当該対象物が熱せられることになる。
【0126】
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、第1管体51が通路管体側第1回動位置と通路管体側第2回動位置との間で回動可能となっているので、例えば、使用時の燃焼装置100の利便性を維持した状態で、燃焼装置100をコンパクトに収納することができ、利便性を向上させることが可能となる。また、例えば、ロック機構6の回動という比較的単純な動作により、第1管体51の回動に関する規制又は当該規制の解除を確実に行うことが可能となる。
【0127】
また、ロック機構6の外周面から突出している第2突出部63を有していることにより、例えば、ロック機構6の操作性を向上させることが可能となる。
【0128】
また、ロック機構6が規制部材側第1回動位置に向かって付勢されていることにより、例えば、ユーザの手の指等からの外力が付与されていない場合に、規制部材側第1回動位置にロック機構6を回動させて第1管体51の回動を規制することができるので、ユーザの意図に反する第1管体51の回動を防止することが可能となる。
【0129】
また、1個の第2管体52の端部側が第1バーナヘッド部121の内部空間内に設けられており、また、他の1個の第2管体52の端部側が第2バーナヘッド部122の内部空間内に設けられていることにより、例えば、気体燃料を、各バーナヘッド部12を介して確実に噴出させることが可能となる。
【0130】
また、第1バーナヘッド部121に対応する位置に設けられている第1五徳部41と、第2バーナヘッド部122に対応する位置に設けられている第2五徳部42と、を有していることにより、例えば、対象物を適切な位置にて確実に支持することができるので、対象物を効率的に熱すことができ、燃焼装置100の利便性を向上させることが可能となる。
【0131】
また、第1五徳部41が、直線部分411と、第2五徳部42に向かって突出している突出部分412とを有しており、また、第2五徳部42が、直線部分421と、第1五徳部41側に向かって突出している突出部分422とを有していることにより、例えば、対象物を安定的に支持することが可能となる。
【0132】
また、直線部分411及び421は、第1バーナヘッド部121及び第2バーナヘッド部122と対向しておらず、また、突出部分412A及び422Aは、第1バーナヘッド部121及び第2バーナヘッド部122と対向していることにより、例えば、燃焼により発生する炎を直線部分411及び421に当たり難くすることができるので、対象物を安定的に支持した状態で、五徳部4全体の温度上昇量を低減することが可能となる。
【0133】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0134】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
【0135】
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
【0136】
(材質について)
また、上記実施の形態で説明した各構成要素の材質に関して、燃焼装置100の機能を維持できる限りにおいて、任意の材質を適用してもよい。例えば、金属製の構成要素の一部又は全部を、耐火性能を有する樹脂製としてもよい。また、
図11のヘッド側第1連結管121A及びヘッド側第2連結管122Aの材質と、
図14の第2管体52の材質については、例えば、第1管体51の回動をスムーズに行わせる観点から、
図11のヘッド側第1連結管121A及びヘッド側第2連結管122Aの内面と、
図14の第2管体52の外面との間の摩擦係数の値が比較的小さくなる材質を選択してもよく、一例としては、ステンレスと、アルミニウム又は真鍮とを用いてもよい。
【0137】
(付勢部材について(その1))
また、上記実施の形態では、付勢部材としてばね部材7(ねじりコイルばね)を用いる場合について説明したが、これに限らない。付勢部材としては、ロック機構6が「規制部材側第1回動位置」に向かって回動されるよう、当該ロック機構6を付勢する限りにおいて任意の構成要素を用いてもよく、例えば、ねじりコイルばね以外の任意のばね(一例としては、トーションばね、板ばね、渦巻きばね等)を用いてもよいし、あるいは、ゴム等の弾性体を用いて形成される構成要素を用いてもよい。なお、この場合、付勢部材の取り付け位置は任意であり、例えば、
図16のロック機構6の直下(図面下側)に設けてもよい。
【0138】
(付勢部材について(その2))
また、上記実施の形態において、付勢部材を用いて付勢する向きを任意に変更してもよい。例えば、ロック機構6が「規制部材側第2回動位置」に向かって回動されるよう、当該ロック機構6を付勢するように構成してもよい。また、付勢部材で付勢することが不要な場合は、付勢部材を省略して、ユーザの手の指から付与される外力に基づいて、ロック機構6が「規制部材側第1回動位置」又は「規制部材側第2回動位置」に回動されるように構成してもよい。
【0139】
(五徳部について)
また、上記実施の形態で説明した
図13の五徳部4に関して、例えば、Y軸方向における第1五徳部41及び第2五徳部42の相互間の距離については、載置されることが想定される対象物のサイズを考慮して任意に設定することができ、一例としては、70ミリメートル程度に設定してもよく、他の距離に設定してもよい。
【0140】
また、
図5の各五徳部4における直線部分及び突出部分の構成(例えば、個数、位置、形状、及びサイズ等)に関しては、例えば、燃焼装置100の用途等を考慮して任意に変更しても良く、例えば、端部側の突出部分412B及び422Bの少なくとも一部を省略してもよいし、あるいは、中央付近の突出部分412A及び422Aの少なくとも一部を省略してもよい。
【0141】
また、
図13のバーナヘッド部12の長さを延ばして、端の突出部分412B及び422Bも、バーナヘッド部12と対向するように構成してもよい。
【0142】
(ロック機構について)
また、上記実施の形態で説明した
図15のロック機構6の構成については、規制部材として機能する限りにおいて任意に変更してもよい。例えば、
図15のロック機構6の第1突出部62の個数を1個のみに変更したり、あるいは、3個以上に変更したりしてもよい。なお、この場合、実施の形態で説明した「(第1管体の回動)」と同様な動作が可能となるように、本体部1側の構成を適宜変更してもよい。
【0143】
(燃焼装置のバリエーション)
また、
図1の燃焼装置100の一部の構成を変更してもよい。
図23~
図30は、他の燃焼装置を示す図面である。なお、
図23~
図27は、燃焼装置100Aを示す図面であり、また、
図28~
図29は、燃焼装置100Bを示す図面であり、また、
図30は、燃焼装置100Cを示す図面である。また、
図25においては、説明の便宜上、バーナヘッド部12Aに設けられている多数の炎孔の図示は省略されている。
【0144】
===その1===
図1の燃焼装置100の風防部3及び五徳部4を、
図23~
図27の燃焼装置100Aの風防部3A及び五徳部4Aに変更してもよく、他の構成については、同様としてもよいし、あるいは、変更してもよい。
【0145】
図23の燃焼装置100Aの五徳部4Aは、風防部3Aの一部と一体的に形成されており、例えば、金属板を折り曲げ等して形成されているものである。なお、
図23~
図26に示すように、この五徳部4Aの上側(+Z方向)の端部は、折り曲げられた状態となっている。よって、五徳部4Aの上側の端部には、水平となっている面である天面部が形成されており、当該天面部にて対象物を安定的に支持することが可能となる。また、この燃焼装置100Aについては、実施の形態で説明した
図1の燃焼装置100と同様に、
図23~
図26の使用状態、又は、
図27の収納状態に変形可能となっている(後述の燃焼装置100B及び100Cも同様)。
【0146】
===その2===
図23の燃焼装置100Aの風防部3A及び五徳部4Aを、
図28の燃焼装置100Bの風防部3B及び五徳部4Bに変更してもよく、他の構成については、同様としてもよいし、あるいは、変更してもよい。例えば、
図29の燃焼装置100Bのように構成してもよい。
【0147】
燃焼装置100Bの風防部3Bは、燃焼装置100A(
図26)の風防部3Aとは異なる角度で固定されるように構成されている。例えば、
図29に示すように、風防部3Bの側壁部31Bが垂直となる位置で固定されるように構成されている。
図28及び
図29の五徳部4Bにおいては、
図23の風防部3Aにおける天面部が省略されている。
【0148】
===その3===
図23の燃焼装置100Aの誤用防止ピン55Aの周辺の構造を変更してもよく、他の構成については、同様としてもよいし、あるいは、変更してもよい。例えば、誤用防止ピン55Aについては、
図30の燃焼装置100Cのように、省略してもよい。
【0149】
(組み合わせについて)
また、上記実施の形態の構成、変形例の特徴を、任意に組み合わせてもよい。例えば、燃焼装置100等の一部の構成要素を、公知の燃焼装置の構成要素と同様な構成要素に変更してもよい。
【0150】
(付記)
付記1の燃焼装置は、燃料供給源から供給される気体燃料を燃焼させる燃焼装置であって、前記気体燃料を噴出する炎孔が設けられているバーナヘッド部を有する本体部と、前記燃料供給源側から前記バーナヘッド部側への前記気体燃料の通路となる通路管体であって、当該通路管体の一端側を基準にして前記本体部側に対して回動可能に取り付けられている前記通路管体と、前記本体部側に対する前記通路管体の回動を規制するための規制部材であって、当該通路管体の外周に設けられている環状の前記規制部材であり、前記通路管体を基準にして規制部材側第1回動位置及び規制部材側第2回動位置の間で回動可能となっている前記規制部材と、を備え、前記通路管体は、前記通路管体が前記本体部側から突出する通路管体側第1回動位置と、前記通路管体が前記本体部側に収容される通路管体側第2回動位置との間で回動可能となっており、前記規制部材は、規制部、を有しており、前記規制部は、前記通路管体が前記通路管体側第1回動位置又は前記通路管体側第2回動位置に回動された場合において、前記規制部が前記規制部材側第1回動位置に回動された場合に、前記本体部側の一部と対向して引っ掛かり、前記本体部側に対する前記通路管体の回動を規制し、前記通路管体が前記通路管体側第1回動位置又は前記通路管体側第2回動位置に回動された場合において、前記規制部が前記規制部材側第2回動位置に回動された場合に、前記本体部側と対向せずに引っ掛からず、前記本体部側に対する前記通路管体の回動を規制しない。
【0151】
付記2の燃焼装置は、付記1に記載の燃焼装置において、前記規制部材は、前記規制部材の回動を操作するための操作部であって、前記規制部材の外周面から突出している前記操作部、を有する。
【0152】
付記3の燃焼装置は、付記1に記載の燃焼装置において、前記規制部材は、付勢部材によって前記規制部材側第1回動位置に向かって付勢されている。
【0153】
付記4の燃焼装置は、付記1から3の何れか一項に記載の燃焼装置において、前記バーナヘッド部は、第1方向に沿って延在しており、且つ、前記第1方向と直交する第2方向において所定間隔を隔てて、相互に略平行に設けられている第1バーナヘッド部及び第2バーナヘッド部を有しており、前記通路管体の一端側から前記通路管体と交差する前記第2方向における両側に向かって延在している延在管体であって、前記気体燃料の通路となる前記延在管体、を更に備え、前記延在管体の一端側は前記第1バーナヘッド部の第1内部空間であって前記第1バーナヘッド部の前記炎孔に通じる前記第1内部空間内に設けられており、前記延在管体の他端側は前記第2バーナヘッド部の第2内部空間であって前記第2バーナヘッド部の前記炎孔に通じる前記第2内部空間内に設けられている。
【0154】
付記5の燃焼装置は、付記1に記載の燃焼装置において、前記バーナヘッド部は、第1方向に沿って延在しており、且つ、前記第1方向と直交する第2方向において所定間隔を隔てて、相互に略平行に設けられている第1バーナヘッド部及び第2バーナヘッド部を有しており、前記気体燃料の燃焼によって熱せられる対象である対象物が載置される五徳部、を更に備え、前記五徳部は、前記第1方向に沿っており前記第1バーナヘッド部に対応する位置に設けられている第1五徳部と、前記第1方向に沿っており前記第2バーナヘッド部に対応する位置に設けられている第2五徳部と、を有している。
【0155】
付記6の燃焼装置は、付記5に記載の燃焼装置において、前記第1五徳部は、前記第1方向に平行となっている第1五徳部側直線部分と、前記第1五徳部側直線部分が延在する所定位置において前記第2五徳部側に向かって突出している第1五徳部側突出部分と、を有しており、前記第2五徳部は、前記第1方向に平行となっている第2五徳部側直線部分と、前記第2五徳部側直線部分が延在する所定位置において前記第1五徳部側に向かって突出している第2五徳部側突出部分と、を有している。
【0156】
付記7の燃焼装置は、付記6に記載の燃焼装置において、前記第1五徳部側直線部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第1バーナヘッド部と対向しておらず、前記第1五徳部側突出部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第1バーナヘッド部と対向しており、前記第2五徳部側直線部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第2バーナヘッド部と対向しておらず、前記第2五徳部側突出部分は、前記気体燃料を噴出する方向において、前記第2バーナヘッド部と対向している。
【0157】
(付記の効果)
付記1に記載の燃焼装置によれば、通路管体が通路管体側第1回動位置と通路管体側第2回動位置との間で回動可能となっているので、例えば、使用時の燃焼装置の利便性を維持した状態で、燃焼装置をコンパクトに収納することができ、利便性を向上させることが可能となる。また、例えば、規制部材の回動という比較的単純な動作により、通路管の回動に関する規制又は当該規制の解除を確実に行うことが可能となる。
【0158】
付記2に記載の燃焼装置によれば、規制部材の外周面から突出している操作部を有していることにより、例えば、規制部材の操作性を向上させることが可能となる。
【0159】
付記3に記載の燃焼装置によれば、規制部材が規制部材側第1回動位置に向かって付勢されていることにより、例えば、ユーザの手の指等からの外力が付与されていない場合に、規制部材側第1回動位置に規制部材を回動させて通路管体の回動を規制することができるので、ユーザの意図に反する通路管の回動を防止することが可能となる。
【0160】
付記4に記載の燃焼装置によれば、延在管体の一端側が第1バーナヘッド部の第1内部空間内に設けられており、また、延在管体の他端側が第2バーナヘッド部の第2内部空間内に設けられていることにより、例えば、気体燃料を、各バーナヘッド部を介して確実に噴出させることが可能となる。
【0161】
付記5に記載の燃焼装置によれば、第1バーナヘッド部に対応する位置に設けられている第1五徳部と、第2バーナヘッド部に対応する位置に設けられている第2五徳部と、を有していることにより、例えば、対象物を適切な位置にて確実に支持することができるので、対象物を効率的に熱すことができ、燃焼装置の利便性を向上させることが可能となる。
【0162】
付記6に記載の燃焼装置によれば、第1五徳部が、第1五徳部側直線部分と、第2五徳部側に向かって突出している第1五徳部側突出部分とを有しており、また、第2五徳部が、第2五徳部側直線部分と、第1五徳部側に向かって突出している第2五徳部側突出部分とを有していることにより、例えば、対象物を安定的に支持することが可能となる。
【0163】
付記7に記載の燃焼装置によれば、第1五徳部側直線部分及び第2五徳部側直線部分は、第1バーナヘッド部及び第2バーナヘッド部と対向しておらず、また、第1五徳部側突出部分及び第2五徳部側突出部分は、第1バーナヘッド部及び第2バーナヘッド部と対向していることにより、例えば、燃焼により発生する炎を第1五徳部側直線部分及び第2五徳部側直線部分に当たり難くすることができるので、対象物を安定的に支持した状態で、五徳部全体の温度上昇量を低減することが可能となる。
【符号の説明】
【0164】
1 本体部
2 点火部
3 風防部
3A 風防部
3B 風防部
4 五徳部
4A 五徳部
4B 五徳部
5 接続部材
6 ロック機構
7 ばね部材
7A 一端
11 基部
12 バーナヘッド部
12A バーナヘッド部
13 凹部側折曲片
14 遮熱部
15 点火プラグ
16 点火板
21 スイッチ部
31B 側壁部
41 第1五徳部
42 第2五徳部
51 第1管体
52 第2管体
53 器具栓
54 つまみ
55 誤使用防止ピン
55A 誤用防止ピン
61 環状部
62 第1突出部
63 第2突出部
64 長孔
100 燃焼装置
100A 燃焼装置
100B 燃焼装置
100C 燃焼装置
111 凹部
112 開口部
120 炎孔
121 第1バーナヘッド部
122 第2バーナヘッド部
121A ヘッド側第1連結管
122A ヘッド側第2連結管
141 第1部分
142 第2部分
143 第3部分
200 点火部側取付部
300 風防部側取付部
411 直線部分
412 突出部分
412A 突出部分
412B 突出部分
421 直線部分
422 突出部分
422A 突出部分
422B 突出部分
511 突出部
900 設置面
901 ガスカートリッジ
A1 矢印