(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025080015
(43)【公開日】2025-05-23
(54)【発明の名称】情報提供システム及び食品製品
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/04 20120101AFI20250516BHJP
【FI】
G06Q50/04
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023192962
(22)【出願日】2023-11-13
(71)【出願人】
【識別番号】715009765
【氏名又は名称】株式会社すなおネット
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】末松 大吉
(72)【発明者】
【氏名】山口 順子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC03
5L050CC03
(57)【要約】
【課題】食品に対する消費者の信用度を増大させると共に、消費者が安心して食品を選択できるようにする。
【解決手段】食品1と、識別情報4とを備え、識別情報4は食品1の生産地と生産時期に応じた品質情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消費者の端末からの求めに応じて、所定の食品の品質理解に役立つ情報を出力する情報提供システムであって、
前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方である生産情報を記録する生産情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記食品の品質理解に役立つ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品を特定するための情報と、前記生産情報記録手段に記録された前記生産情報と、に基づいて、前記食品の品質理解に役立つ情報を検索する品質情報検索手段と、
前記品質情報検索手段が検索した前記食品の品質理解に役立つ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項2】
消費者の端末からの求めに応じて、所定の食品の品質理解に役立つ情報を出力する情報提供システムであって、
前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方である生産情報を記録する生産情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記食品の品質理解に役立つ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品を特定するための情報と、前記生産情報記録手段に記録された前記生産情報と、に基づいて、前記食品の品質理解に役立つ情報を検索するための検索信号を、所定の品質情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、
前記品質情報検索手段が検索した前記食品の品質理解に役立つ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項3】
消費者の端末からの求めに応じて、所定の食品の品質理解に役立つ情報を出力する情報提供システムであって、
前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方である生産情報を記録する生産情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記食品の品質理解に役立つ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品を特定するための情報と、前記生産情報記録手段に記録された前記生産情報と、に基づいて、前記食品の品質理解に役立つ情報を生成する品質情報生成手段と、
前記品質情報生成手段が生成した前記食品の品質理解に役立つ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項4】
消費者の端末からの求めに応じて、所定の食品の品質理解に役立つ情報を出力する情報提供システムであって、
前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方である生産情報を記録する生産情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記食品の品質理解に役立つ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品を特定するための情報と、前記生産情報記録手段に記録された前記生産情報と、に基づいて、前記食品の品質理解に役立つ情報を生成するための生成信号を、所定の品質情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、
前記品質情報生成手段が生成した前記食品の品質理解に役立つ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項5】
前記食品の品質理解に役立つ基本情報、を記録する品質基本情報記録手段を備え、
前記品質情報生成手段は、
前記食品を特定するための情報と、前記生産情報記録手段に記録された前記生産情報と、前記品質基本情報記録手段に記録された前記基本情報と、に基づいて、前記食品の品質理解に役立つ情報を生成する
請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記食品の品質理解に役立つ基本情報、を記録する品質基本情報記録手段を備え、
前記生成信号出力手段は、
前記食品を特定するための情報と、前記生産情報記録手段に記録された前記生産情報と、前記品質基本情報記録手段に記録された前記基本情報と、に基づいて、前記食品の品質理解に役立つ情報を生成するための生成信号を出力する
請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記消費者の端末から送信された選択基準情報であって、前記食品の品質理解に役立つ情報を選択するための前記選択基準情報に基づいて、前記食品の品質理解に役立つ情報の参照情報を生成する参照情報生成手段と、
前記参照情報生成手段が生成した前記参照情報に基づいて、前記品質情報生成手段が生成した前記食品の品質理解に役立つ情報の中から、出力対象となる前記食品の品質理解に役立つ情報を選択する情報選択手段と、を備え、
前記情報出力手段は、
前記情報選択手段が選択した前記食品の品質理解に役立つ情報を出力する
請求項3または請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項8】
前記消費者の端末から送信された参照情報であって、前記食品の品質理解に役立つ情報を選択するための前記参照情報に基づいて、前記品質情報生成手段が生成した前記食品の品質理解に役立つ情報の中から、出力対象となる前記食品の品質理解に役立つ情報を選択する情報選択手段、を備え、
前記情報出力手段は、
前記情報選択手段が選択した前記食品の品質理解に役立つ情報を出力する
請求項3または請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項9】
前記品質情報生成手段は、
前記食品に表示された識別情報を前記消費者の端末で読み込むことにより、前記消費者の端末から送信された情報に基づいて、前記食品の特定を行い、特定された前記食品の品質理解に役立つ情報を生成する
請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項10】
前記生成信号出力手段は、
前記食品に表示された識別情報を前記消費者の端末で読み込むことにより、前記消費者の端末から送信された情報に基づいて、前記食品の特定を行い、特定された前記食品の品質理解に役立つ情報を生成するための生成信号を出力する
請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項11】
前記品質情報生成手段は、
前記食品の品質を把握するために前記食品と共に提供される付属物に表示された識別情報を前記消費者の端末で読み込むことにより、前記消費者の端末から送信された情報に基づいて、前記食品の特定を行い、特定された前記食品の品質理解に役立つ情報を生成する
請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項12】
前記生成信号出力手段は、
前記食品の品質を把握するために前記食品と共に提供される付属物に表示された識別情報を前記消費者の端末で読み込むことにより、前記消費者の端末から送信された情報に基づいて、前記食品の特定を行い、特定された前記食品の品質理解に役立つ情報を生成するための生成信号を出力する
請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項13】
所定の食品と、
前記食品に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、
前記識別情報は、前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方に応じた前記食品の品質理解に役立つ情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である
食品製品。
【請求項14】
所定の食品と、
前記食品の品質を把握するために前記食品と共に提供される付属物と、
前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、
前記識別情報は、前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方に応じた前記食品の品質理解に役立つ情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である
食品製品。
【請求項15】
前記ウェブサイトに掲載される前記食品の品質理解に役立つ情報は、
前記ウェブサイトにアクセスするタイミングにおいて、前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方の情報に基づいて検索、または、生成された情報である
請求項13または請求項14に記載の食品製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システム及び食品製品に関する。詳しくは、消費者が安心して商品選択をすることが可能となる情報提供システム及び食品製品に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品を中心として商品の安全性が消費者に注目されており、消費者が商品を選択する際に、消費者は商品自体や商品の原料がどの様な物であるのかという点にまで関心を示す様になっている。
【0003】
そのため、商品の提供者は、提供する商品や商品の原料の成分や産地、製造年月日等の情報を商品の包装に貼付したラベルに記載したり、ICタグに記録したりして、商品を提供している。
【0004】
しかし、単に情報を記載や記録したものを商品に添付して提供するだけでは、その情報の改竄や偽造等が容易であり、現に情報の改竄や偽造等が行われている事実もあり、消費者に信用度が低く、消費者が安心して商品を選択することが困難であった。
【0005】
そこで、本発明の発明者は、単に情報を記載や記録したものを食品に添付するのではなく、食品の原料を粉末にした原料粉末見本を食品に添付して食品を提供する技術を提案している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、食品を含む各種商品の品質は、その商品が消費者に提供されるまでの過程における様々な要因に強く影響を受けるものである。
【0008】
そのため、食品の原料粉末見本は、食品の品質についての情報を得ることができる要因ではあるものの、たった1つの要因に過ぎず、原料粉末見本を食品に添付して食品を提供するといった特許文献1に記載の技術のみでは、消費者が安心して商品を選択するといった目的を実現するのに充分ではない場合がある。
【0009】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、より一層充分に消費者が安心して商品を選択することが可能となる情報提供システム及び食品製品を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の情報提供システムは、消費者の端末からの求めに応じて、所定の食品の品質理解に役立つ情報を出力する情報提供システムであって、前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方である生産情報を記録する生産情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記食品の品質理解に役立つ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品を特定するための情報と、前記生産情報記録手段に記録された前記生産情報と、に基づいて、前記食品の品質理解に役立つ情報を検索する品質情報検索手段と、前記品質情報検索手段が検索した前記食品の品質理解に役立つ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0011】
また、本発明の情報提供システムは、消費者の端末からの求めに応じて、所定の食品の品質理解に役立つ情報を出力する情報提供システムであって、前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方である生産情報を記録する生産情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記食品の品質理解に役立つ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品を特定するための情報と、前記生産情報記録手段に記録された前記生産情報と、に基づいて、前記食品の品質理解に役立つ情報を検索するための検索信号を、所定の品質情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、前記品質情報検索手段が検索した前記食品の品質理解に役立つ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0012】
更に、本発明の情報提供システムは、消費者の端末からの求めに応じて、所定の食品の品質理解に役立つ情報を出力する情報提供システムであって、前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方である生産情報を記録する生産情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記食品の品質理解に役立つ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品を特定するための情報と、前記生産情報記録手段に記録された前記生産情報と、に基づいて、前記食品の品質理解に役立つ情報を生成する品質情報生成手段と、前記品質情報生成手段が生成した前記食品の品質理解に役立つ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0013】
また、本発明の情報提供システムは、消費者の端末からの求めに応じて、所定の食品の品質理解に役立つ情報を出力する情報提供システムであって、前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方である生産情報を記録する生産情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記食品の品質理解に役立つ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品を特定するための情報と、前記生産情報記録手段に記録された前記生産情報と、に基づいて、前記食品の品質理解に役立つ情報を生成するための生成信号を、所定の品質情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、前記品質情報生成手段が生成した前記食品の品質理解に役立つ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0014】
ところで、食品の品質は「生産地」や「生産時期」に影響を受けることが経験上、知られている。そのため、「生産地」や「生産時期」に応じた「食品の品質理解に役立つ情報」を消費者に提供することが重要となる。
【0015】
例えば、福岡地域で2022年10月に食品の品質に悪影響を与える物質(汚染物質)が流出していた場合には、「生産地が福岡地域から遠く離れている場合」や「生産時期が2022年9月までの場合」と、「福岡地域やその周辺で2022年10月以降に生産した場合」とでは、「食品の品質理解に役立つ情報」が異なるといった具合である。
【0016】
そのため、本発明の情報提供システムにおいては、生産情報記録手段に記録された生産情報に基づいて、「食品の品質理解に役立つ情報」を検索したり、生成したりすることによって、「食品の生産地」や「食品の生産時期」に応じた「食品の品質理解に役立つ情報」を出力する構成を採用している。
【0017】
そして、「食品の生産地」や「食品の生産時期」に応じた「食品の品質理解に役立つ情報」を出力することによって、食品の品質を充分に消費者に伝えることができ、より一層消費者が安心して食品を選択することができる。
【0018】
また、食品の品質に影響を与える可能性のある情報(「良い影響を与える情報」と「悪い影響を与える情報」のいずれの情報も含む)が、常に事前に把握できるとは限らず(そのため、事前に情報提供システムに記録することは難しく)、情報提供システムから情報を出力するタイミングで入手可能な情報(例えば、入手可能な最新情報)を考慮することが重要となる。
【0019】
そのため、本発明の情報提供システムにおいては、事前に情報提供システムに記録された情報を出力するのではなく、「食品の品質理解に役立つ情報」の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として(即ち、「食品の品質理解に役立つ情報」の出力を希望する旨を受け付けたタイミングで)、「食品の生産地」や「食品の生産時期」に応じた「食品の品質理解に役立つ情報」を検索や生成する構成を採用している。
【0020】
ここで、情報提供システムが、食品の品質理解に役立つ情報を検索する「品質情報検索手段」を備える場合には、情報提供システム内に「食品の品質理解に役立つ情報」を記録していなくても、外部(情報提供システムの外部)との間で「食品の品質理解に役立つ情報」のやり取りを行うことによって、情報出力手段から消費者の端末に「食品の品質理解に役立つ情報」を出力することができる。
【0021】
同様に、情報提供システムが、食品の品質理解に役立つ情報を検索するための検索信号を、所定の品質情報検索手段に出力する「検索信号出力手段」を備える場合には、情報提供システム内に「食品の品質理解に役立つ情報」を記録していなくても、外部の品質情報検索手段と協働し、外部(情報提供システムの外部)との間で「食品の品質理解に役立つ情報」のやり取りを行うことによって、情報出力手段から消費者の端末に「食品の品質理解に役立つ情報」を出力することができる。
【0022】
ここで、品質情報検索手段が、情報提供システムとは別個の外部情報記録手段に記録された「食品の品質理解に役立つ情報」を検索する場合(例えば、「食品の品質理解に役立つ情報」のみを記録した記録手段を検索する場合)には、検索対象が限定されていることから、迅速な検索が実現し、スムーズに「食品の品質理解に役立つ情報」を検索することができる。
【0023】
また、品質情報検索手段が、インターネット上に公開された「食品の品質理解に役立つ情報」を検索する場合には、最新の「食品の品質理解に役立つ情報」も含めた膨大な情報量の中から検索を行うことができ、消費者のニーズに応じた「食品の品質理解に役立つ情報」が見つかることが期待できる。
【0024】
更に、品質情報検索手段が、インターネット上に公開されていた情報を記録したインターネット情報記録手段に記録された「食品の品質理解に役立つ情報」を検索する場合には、インターネット情報記録手段に記録された情報のみを検索対象とする点において、インターネット上に公開された食品の品質理解に役立つ情報(インターネット情報記録手段に記録された情報に限定されない、インターネット上に公開された情報)を検索対象とする場合と比較すると、検索対象とする情報量の点では劣るものの、検索用のインデックスを作成することを通じて、より早く、検索結果を得ることができる。
【0025】
また、情報提供システムが、食品の品質理解に役立つ情報を生成する「品質情報生成手段」を備える場合には、情報提供システム内、及び、外部(情報提供システムの外部)に「食品の品質理解に役立つ情報」を記録していない場合であっても、「食品の品質理解に役立つ情報」を生成することができ、情報出力手段から消費者の端末に「食品の品質理解に役立つ情報」を出力することができる。
【0026】
同様に、情報提供システムが、食品の品質理解に役立つ情報を生成するための生成信号を、所定の品質情報生成手段に出力する「生成信号出力手段」を備える場合には、情報提供システム内、及び、外部(情報提供システムの外部)に「食品の品質理解に役立つ情報」を記録していない場合であっても、外部の品質情報生成手段と協働して「食品の品質理解に役立つ情報」を生成することができ、情報出力手段から消費者の端末に「食品の品質理解に役立つ情報」を出力することができる。
【0027】
また、食品の品質理解に役立つ基本情報を記録する「品質基本情報記録手段」を備え、品質情報生成手段が、「食品を特定するための情報」と、生産情報記録手段に記録された「生産情報」と、品質基本情報記録手段に記録された「食品の品質理解に役立つ基本情報」と、に基づいて、「食品の品質理解に役立つ情報」を生成する場合には、食品の品質をより一層充分に消費者に伝えることができる。
即ち、「食品の品質理解に役立つ基本情報」として、「事前に把握できている情報(食品の品質理解に役立つ情報)」を記録し、「食品の産地」や「食品の生産時期」のみならず、「事前に把握できている情報(食品の品質理解に役立つ情報)」にも基づいて、品質情報生成手段が「食品の品質理解に役立つ情報」を生成することができるため、食品の品質をより一層充分に消費者に伝えることができるのである。
【0028】
同様に、食品の品質理解に役立つ基本情報を記録する「品質基本情報記録手段」を備え、品質情報検索手段が、「食品を特定するための情報」と、生産情報記録手段に記録された「生産情報」と、品質基本情報記録手段に記録された「食品の品質理解に役立つ基本情報」と、に基づいて、「食品の品質理解に役立つ情報」を検索する場合には、食品の品質をより一層充分に消費者に伝えることができる。
即ち、「食品の品質理解に役立つ基本情報」として、「事前に把握できている情報(食品の品質理解に役立つ情報)」を記録し、「食品の産地」や「食品の生産時期」のみならず、「事前に把握できている情報(食品の品質理解に役立つ情報)」にも基づいて、品質情報検索手段が「食品の品質理解に役立つ情報」を検索することができるため、食品の品質をより一層充分に消費者に伝えることができるのである。
【0029】
また、食品の品質理解に役立つ基本情報を記録する「品質基本情報記録手段」を備え、生成信号出力手段が、「食品を特定するための情報」と、生産情報記録手段に記録された「生産情報」と、品質基本情報記録手段に記録された「食品の品質理解に役立つ基本情報」と、に基づいて、「食品の品質理解に役立つ情報」を生成するための生成信号を出力する場合には、食品の品質をより一層充分に消費者に伝えることができる。
即ち、「食品の品質理解に役立つ基本情報」として、「事前に把握できている情報(食品の品質理解に役立つ情報)」を記録し、「食品の産地」や「食品の生産時期」のみならず、「事前に把握できている情報(食品の品質理解に役立つ情報)」にも基づいて、品質情報生成手段が「食品の品質理解に役立つ情報」を生成することができるため、食品の品質をより一層充分に消費者に伝えることができるのである。
【0030】
同様に、食品の品質理解に役立つ基本情報を記録する「品質基本情報記録手段」を備え、検索信号出力手段が、「食品を特定するための情報」と、生産情報記録手段に記録された「生産情報」と、品質基本情報記録手段に記録された「食品の品質理解に役立つ基本情報」と、に基づいて、「食品の品質理解に役立つ情報」を検索するための検索信号を出力する場合には、食品の品質をより一層充分に消費者に伝えることができる。
即ち、「食品の品質理解に役立つ基本情報」として、「事前に把握できている情報(食品の品質理解に役立つ情報)」を記録し、「食品の産地」や「食品の生産時期」のみならず、「事前に把握できている情報(食品の品質理解に役立つ情報)」にも基づいて、品質情報検索手段が「食品の品質理解に役立つ情報」を検索することができるため、食品の品質をより一層充分に消費者に伝えることできるのである。
【0031】
ここで、参照情報生成手段が、選択基準情報に基づいて参照情報(「食品の品質理解に役立つ情報」の参照情報)を生成する場合には、品質情報生成手段が生成する「食品の品質理解に役立つ情報」の中から、出力対象となる「食品の品質理解に役立つ情報」を選択する際に参照する参照情報を得ることができる。
【0032】
なお、参照情報生成手段が生成する参照情報は、品質情報生成手段が生成する「食品の品質理解に役立つ情報」の中から、出力対象となる「食品の品質理解に役立つ情報」を選択する際に参照するのみならず、品質情報検索手段が検索する「食品の品質理解に役立つ情報」の中から、出力対象となる「食品の品質理解に役立つ情報」を選択する際に参照しても良い。
【0033】
また、情報選択手段が、参照情報(「参照情報生成手段が生成した参照情報」や「消費者の端末から送信された参照情報」)に基づいて、出力対象となる「食品の品質理解に役立つ情報」を選択する場合には、消費者が特定の「食品の品質理解に役立つ情報」を選択しなくても、消費者が送信した情報(「選択基準情報」や「参照情報」)に基づいて、出力対象となる「食品の品質理解に役立つ情報」を選択できることになる。
なお、情報選択手段が選択する出力対象となる「食品の品質理解に役立つ情報」は、単数であっても複数であっても良い。
【0034】
また、消費者が「選択したい情報の基準」として選択基準情報を送信する場合には、選択基準情報(選択したい情報の基準)に基づいて生成された参照情報は、「出力対象となる情報としての模範情報(即ち、消費者が選択したい情報)」と見なすことができる。
そのため、「選択したい情報の基準」として選択基準情報を送信した場合には、参照情報(模範情報)との類似度が高い「食品の品質理解に役立つ情報」を選択することになる。
【0035】
同様に、消費者が「選択したい情報の参照情報」として参照情報を送信する場合にも、参照情報(模範情報)との類似度が高い「食品の品質理解に役立つ情報」を選択することになる。
【0036】
一方で、消費者が「選択したくない情報の基準」として選択基準情報を送信する場合には、選択基準情報(選択したくない情報の基準)に基づいて生成された参照情報は、「出力対象となる情報の反面教師的な情報(即ち、消費者が選択したくない情報)」と見なすことができる。
そのため、「選択したくない情報の基準」として選択基準情報を送信した場合には、参照情報(反面教師的な情報)との類似度が低い「食品の品質理解に役立つ情報」を選択することになる。
【0037】
同様に、消費者が「選択したくない情報の参照情報」として参照情報を送信する場合にも、参照情報(反面教師的な情報)との類似度が低い「食品の品質理解に役立つ情報」を選択することになる。
【0038】
なお、選択基準情報として「選択したくない情報の基準」を送信する場合と比較すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を送信する場合の方が、より直接的に消費者が選択したい情報を特定することができるため、消費者の思いを充分に反映させるという点を考慮すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を送信する方が好ましい。
【0039】
同様に、より直接的に消費者が選択したい情報を特定し、消費者の思いを充分に反映させるという点を考慮すると、参照情報として「選択したい情報の参照情報」を送信する方が好ましい。
【0040】
また、品質情報生成手段が、食品に表示された識別情報を消費者の端末で読み込むことにより、消費者の端末から送信された情報に基づいて食品の特定を行い、特定された食品について、「食品の品質理解に役立つ情報」を生成する場合には、消費者が「対象となる食品(「品質理解に役立つ情報」を出力する食品)」の特定を行わなくても、消費者の端末から送信された情報に基づいて、「対象となる食品」を特定できることになる。即ち、消費者が識別情報を読み込むだけで、「対象となる食品」を特定できることになる。
【0041】
同様に、「品質情報検索手段」が、食品に表示された識別情報を消費者の端末で読み込むことにより、消費者の端末から送信された情報に基づいて食品の特定を行い、特定された食品について、「食品の品質理解に役立つ情報」を検索する場合も、消費者が識別情報を読み込むだけで、「対象となる食品」を特定できることになる。
【0042】
また、生成信号出力手段が、食品に表示された識別情報を消費者の端末で読み込むことにより、消費者の端末から送信された情報に基づいて食品の特定を行い、特定された食品について、「食品の品質理解に役立つ情報」を生成するための生成信号を出力する場合も、消費者が識別情報を読み込むだけで「対象となる食品」を特定できることになる。
【0043】
同様に、「検索信号出力手段」が、食品に表示された識別情報を消費者の端末で読み込むことにより、消費者の端末から送信された情報に基づいて食品の特定を行い、特定された食品について、「食品の品質理解に役立つ情報」を検索するための検索信号を出力する場合も、消費者が識別情報を読み込むだけで、「対象となる食品」を特定できることになる。
【0044】
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品は、所定の食品と、前記食品に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、前記識別情報は、前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方に応じた前記食品の品質理解に役立つ情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【0045】
また、本発明の食品製品は、所定の食品と、前記食品の品質を把握するために前記食品と共に提供される付属物と、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、前記識別情報は、前記食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方に応じた前記食品の品質理解に役立つ情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【0046】
ここで、食品の生産地、及び、生産時期の少なくとも一方に応じた「食品の品質理解に役立つ情報」が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である識別情報によって、「食品の生産地」や「食品の生産時期」に応じた「食品の品質理解に役立つ情報」を消費者に知らしめることができる。
そして、「食品の生産地」や「食品の生産時期」に応じた「食品の品質理解に役立つ情報」を知らしめることによって、より一層消費者が安心して食品を選択することができる。
【0047】
ところで、ここでの「食品」とは、「一次産品」及び「二次産品」の双方を含む。
また、ここでの「食品」には、栄養素の摂取や嗜好を目的とした飲食物(生鮮食品、動物性食品、植物性食品、加工食品、冷凍食品、嗜好食品、調味用材料、健康食品、サプリメント、飲料、加工材料等)を含むことは勿論のこと、医薬品や医薬部外品をも含む趣旨である。例えば、漢方薬も含まれる。また、飼料、養殖用飼料、ドッグフード等、魚や動物を対象としたものも含む趣旨である。
【0048】
なお、ここでの「食品(一次産品)」とは、加工前の生鮮食品、動物性食品、植物性食品そのものであり、例えば、大根やキャベツ等の野菜、あるいは鶏肉や牛肉等の生肉そのものが該当する。また、例えば、果物、豆類、貝類、魚類も該当する。
【0049】
また、ここでの「食品(二次産品)」とは、未加工の生鮮食品、未加工の動物性食品、未加工の植物性食品を加工した産品であり、もち、饅頭、漬物、野菜炒め、ステーキ、ハンバーグ、ラーメン、弁当、パン、牛乳、チーズ、ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー、冷凍食品、缶詰、ペットボトル入りのお茶やジュース、コーヒー、清涼飲料等が該当する。
【0050】
更に、ここでの「二次産品」とは、一次産品を原料として加工した二次産品を含むことは勿論のこと、二次産品を原料として加工した二次産品も含む。例えば、味付け済みの卵を原料として仕入れ、焼成して製造された玉子焼きも含む。更に、ここでの「二次産品」には、二次産品を原料として仕入れた二次産品も含む。例えば、玉子焼きを原料として仕入れ、仕入れた玉子焼きを詰めた弁当も含む。
【発明の効果】
【0051】
本発明の情報提供システム及び食品製品では、消費者が安心して商品を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1】食品製品の一例を説明するための模式図である。
【
図2】食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図(1)である。
【
図3】生産情報記録手段を説明するための模式図である。
【
図4】品質情報記録手段を説明するための模式図である。
【
図5】食品情報提供システムの使用方法を説明するための模式図である。
【
図6】食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図(2)である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
【0054】
<1.第1の実施の形態>
[構成の説明]
図1は本発明を適用した食品製品の一例を説明するための模式図であり、ここで示す食品製品Aは、食品1を含んで構成されている。
具体的に食品製品Aは、食品1をビニール2で包装しており、ビニール2にはシール3が貼り付けられている。
【0055】
また、シール3には、
図1で示すように、食品1の品質情報(ここでの「品質情報」とは、「品質理解に役立つ情報」と同じである)にアクセス可能な識別情報4(例えば、二次元バーコード等)が表示されている。
ここでの識別情報4(二次元バーコード等)にはURLが記録されており、スマートフォン等の消費者端末で識別情報4を読み取ることで、インターネットを通じて、「食品1の品質情報」が記載されたウェブサイトにアクセスすることが可能である。
【0056】
具体的には、シール3に表示された識別情報4を消費者端末で読み込むと、「食品1の生産地」及び「食品1の生産時期」に応じた「食品1の品質情報」が掲載されたウェブサイトにアクセスすることができる。
【0057】
なお、ここでの「食品1の品質情報」は、シール3に表示された識別情報4を消費者端末で読み込んだタイミングで、「食品1の生産地」及び「食品1の生産時期」に基づいて、所定の品質情報検索手段で検索した検索結果、若しくは、所定の品質情報生成手段で生成した生成結果である。
【0058】
[効果]
上記した本発明を適用した食品製品の一例では、識別情報4を介してアクセスするウェブサイトに「食品1の生産地」及び「食品1の生産時期」に応じた「食品1の品質情報」が掲載されることによって、「食品1の品質情報」を充分に消費者に伝えることができ、より一層消費者が安心して食品を選択することができる。
【0059】
ところで、「食品1の生産地」や「食品1の生産時期」を考慮することなく、ウェブサイトに「食品1の品質情報」が掲載される場合(例えば、「食品1の生産地」がどこであるか、また、「食品1の生産時期」がいつであるか、といった点とは無関係に、一定の「食品1の品質情報」が掲載される場合)であっても、ある程度の「食品1の品質情報」を伝えることができる。
しかし、「食品1の生産地」や「食品1の生産時期」については、「食品1の品質情報」に大きな影響を与えるものであり、「食品1の生産地」や「食品1の生産時期」に応じた「食品1の品質情報」を伝えることが重要となる。
そのため、本実施の形態に係る食品製品の一例では、「食品1の生産地」や「食品1の生産時期」に応じた「食品1の品質情報」を掲載し、「食品1の品質情報」を充分に消費者に伝えるようにしている。
【0060】
[変形例1]
上記した第1の実施の形態では、「食品1の生産地」及び「食品1の生産時期」に応じた「食品1の品質情報」を掲載する場合を例に挙げて説明を行っているが、「食品1の生産地」に応じた「食品1の品質情報」や、「食品1の生産時期」に応じた「食品1の品質情報」であっても良い。
【0061】
[変形例2]
上記した第1の実施の形態では、「食品1の生産地」及び「食品1の生産時期」に応じた「食品1の品質情報」を掲載する場合を例に挙げて説明を行っているが、「食品1の生産地」と「食品1の生産時期」に加えて、「事前に把握できている食品1の品質基本情報」にも応じた「食品1の品質情報」を掲載しても良い。
具体的には、シール3に表示された識別情報4を消費者端末で読み込んだタイミングで、「食品1の生産地」、「食品1の生産時期」及び「事前に把握できている食品1の品質基本情報」に基づいて、所定の品質情報検索手段で検索した検索結果、若しくは、所定の品質情報生成手段で生成した生成結果をウェブサイトに掲載しても良い。
【0062】
<2.第2の実施の形態>
図2は、本発明を適用した情報提供システムの一例である食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。
【0063】
図2で示す食品情報提供システム11は、インターネット12を介して、消費者が利用する消費者端末13と、各種情報をやり取り可能に構成されている。
【0064】
また、食品情報提供システム11は、生産情報記録手段14と、品質基本情報記録手段15と、品質情報検索手段16と、選択基準情報記録手段17と、模範情報生成手段18と、情報選択手段19と、情報出力手段20を有する。
【0065】
ここで、生産情報記録手段14は、「食品aaaの情報」「食品bbbの情報」「食品cccの情報」を記録可能に構成されている。
【0066】
本実施の形態では、
図3で示すように、「管理番号1」として食品aaaについて、その生産地と生産時期が記録されている。
具体的には、名称として「aaa」、生産地として「福岡」、生産時期として「2022年1月」といった情報が記録されている。
【0067】
また、「管理番号2」として食品bbbについて、その生産地と生産時期が記録されている。
具体的には、名称として「bbb」、生産地として「福岡」、生産時期として「2021年3月」といった情報が記録されている。
【0068】
更に、「管理番号3」として食品cccについて、その生産地と生産時期が記録されている。
具体的には、名称として「ccc」、生産地として「佐賀」、生産時期として「2021年10月」といった情報が記録されている。
【0069】
また、品質基本情報記録手段15は、「食品aaaの品質基本情報」「食品bbbの品質基本情報」「食品cccの品質基本情報」が記録される。
なお、「品質基本情報」とは、各種情報を食品情報提供システム11に記録する際に(データエントリーする際に)、既に判明している「食品の品質情報」を意味する。
【0070】
また、品質情報検索手段16は、食品情報提供システム11とは別個に設けられた品質情報記録手段21にアクセス可能に構成されており、品質情報検索手段16が品質情報記録手段21にアクセスを行い、品質情報記録手段21に記録された各種の品質情報の検索を行う。
【0071】
本実施の形態における品質情報記録手段21は、
図4で示すように、「生産地が福岡である品質情報」を記録する品質情報記録手段21A、「生産地が佐賀である品質情報」を記録する品質情報記録手段21B、「生産地が長崎である品質情報」を記録する品質情報記録手段21C、「生産地が熊本である品質情報」を記録する品質情報記録手段21D、「生産地が大分である品質情報」を記録する品質情報記録手段21E、「生産地が宮崎である品質情報」を記録する品質情報記録手段21F、「生産地が鹿児島である品質情報」を記録する品質情報記録手段21G、「生産地が沖縄である品質情報」を記録する品質情報記録手段21Hを有する。
【0072】
また、品質情報記録手段21Aは、「生産時期が2022年の品質情報21Aa」「生産時期が2021年の品質情報21Ab」「生産時期が2020年の品質情報21Ac」が、区別して記録される。
【0073】
同様に、品質情報記録手段21Bは、「生産時期が2022年の品質情報21Ba」「生産時期が2021年の品質情報21Bb」「生産時期が2020年の品質情報21Bc」が、区別して記録される。
【0074】
また同様に、品質情報記録手段21Cは、「生産時期が2022年の品質情報21Ca」「生産時期が2021年の品質情報21Cb」「生産時期が2020年の品質情報21Cc」が、区別して記録される。
【0075】
また同様に、品質情報記録手段21Dは、「生産時期が2022年の品質情報21Da」「生産時期が2021年の品質情報21Db」「生産時期が2020年の品質情報21Dc」が、区別して記録される。
【0076】
また同様に、品質情報記録手段21Eは、「生産時期が2022年の品質情報21Ea」「生産時期が2021年の品質情報21Eb」「生産時期が2020年の品質情報21Ec」が、区別して記録される。
【0077】
また同様に、品質情報記録手段21Fは、「生産時期が2022年の品質情報21Fa」「生産時期が2021年の品質情報21Fb」「生産時期が2020年の品質情報21Fc」が、区別して記録される。
【0078】
また同様に、品質情報記録手段21Gは、「生産時期が2022年の品質情報21Ga」「生産時期が2021年の品質情報21Gb」「生産時期が2020年の品質情報21Gc」が、区別して記録される。
【0079】
また同様に、品質情報記録手段21Hは、「生産時期が2022年の品質情報21Ha」「生産時期が2021年の品質情報21Hb」「生産時期が2020年の品質情報21Hc」が、区別して記録される。
【0080】
本実施の形態では、消費者が食品1の品質情報を求めた場合に(具体的には、
図1に示す識別情報4を読み込んだ場合に)、生産情報記録手段14に記録された「生産地」や「生産時期」の情報の確認を行い、確認結果に応じた「食品1の品質情報」の検索を行う。
具体的には、以下の通りである。
【0081】
(1.食品aaaの場合)
先ず、
図1に示す食品1が「食品aaa」である場合には、生産情報記録手段14に記録された「福岡(生産地)」と「2022年(生産時期)」の確認を行う。
そして、「福岡(生産地)」「2022年(生産時期)」といった確認結果に基づいて、品質情報記録手段21の検索を行い、「生産時期が2022年の品質情報21Aa」を出力候補品質情報に決定する。
【0082】
(2.食品bbbの場合)
次に、
図1に示す食品1が「食品bbb」である場合には、生産情報記録手段14に記録された「福岡(生産地)」と「2021年(生産時期)」の確認を行う。
そして、「福岡(生産地)」「2021年(生産時期)」といった確認結果に基づいて、品質情報記録手段21の検索を行い、「生産時期が2021年の品質情報21Ab」を出力候補品質情報に決定する。
【0083】
(3.食品cccの場合)
更に、
図1に示す食品1が「食品ccc」である場合には、生産情報記録手段14に記録された「佐賀(生産地)」と「2021年(生産時期)」の確認を行う。
そして、「佐賀(生産地)」「2021年(生産時期)」といった確認結果に基づいて、品質情報記録手段21の検索を行い、「生産時期が2021年の品質情報21Bb」を出力候補品質情報に決定する。
【0084】
また、選択基準情報記録手段17は、消費者が利用する消費者端末13から送信された「食品1の品質情報を選択するための選択基準情報(以下、単に「選択基準情報」と称する)」を記録する。
なお、本実施の形態では、選択基準情報記録手段17には、選択基準情報として、「消費者が選択したい食品の品質情報の基準」が記録される。
【0085】
また、模範情報生成手段18は、「食品1の品質情報の模範情報(以下、単に「模範情報」と称する)」を生成する。なお、模範情報生成手段18は「参照情報生成手段」の一例である。
【0086】
ここで、模範情報生成手段18は、選択基準情報記録手段17に選択基準情報が記録された場合に、「選択基準情報」を図示しない汎用のジェネレーティブAI(生成AI)に入力し、生成AIの出力結果を得ることで、模範情報を生成する。なお、新しい模範情報が生成された場合には、以前の模範情報に代わって登録されることになる(上書きされる)。
【0087】
例えば、選択基準情報に、
(1)専門用語を用いることなく、平易な表現を用いて説明を行っていること
(2)具体的なデータを使用した説明を行っていること
(3)生産地の土壌の情報が含まれていること
(4)生産に使用した農薬の情報が含まれていること
が記録されている場合に、こうした(1)~(4)の内容を生成AIに入力し、模範情報を生成する。
【0088】
また、情報選択手段19は、模範情報に基づいて、出力する「食品1の品質情報」を選択する。なお、情報選択手段19が選択する「食品1の品質情報」は、1つであっても、2以上であっても良い。
【0089】
ここで、情報選択手段19は、模範情報が生成された場合に、品質情報検索手段16が検索した「出力候補品質情報」の中から、「模範情報」との類似度が高い「食品1の品質情報」を選択する。
【0090】
即ち、「選択基準情報」が記録されると、模範情報生成手段18により模範情報が生成され、その後、情報選択手段19により模範情報との類似度が高い「出力候補品質情報」が出力対象として選択されることになる。
具体的には、以下の通りである。
【0091】
(1.食品aaaの場合)
先ず、
図1に示す食品1が「食品aaa」である場合には、品質情報検索手段16が出力候補品質情報に決定した「生産時期が2022年の品質情報21Aa」に記録された品質情報の中から、模範情報との類似度が高い品質情報が出力対象として選択される。
【0092】
(2.食品bbbの場合)
次に、
図1に示す食品1が「食品bbb」である場合には、品質情報検索手段16が出力候補品質情報に決定した「生産時期が2021年の品質情報21Ab」に記録された品質情報の中から、模範情報との類似度が高い品質情報が出力対象として選択される。
【0093】
(3.食品cccの場合)
更に、
図1に示す食品1が「食品ccc」である場合には、品質情報検索手段16が出力候補品質情報に決定した「生産時期が2021年の品質情報21Bb」に記録された品質情報の中から、模範情報との類似度が高い品質情報が出力対象として選択される。
【0094】
また、情報出力手段20は、情報選択手段19が選択した品質情報を、消費者端末13に出力する。
更に、情報出力手段20は、品質基本情報記録手段15に記録された品質基本情報についても出力する(
図1に示す食品1が「食品aaa」である場合には、食品aaaの品質基本情報を出力し、
図1に示す食品1が「食品bbb」である場合には、食品bbbの品質基本情報を出力し、
図1に示す食品1が「食品ccc」である場合には、食品cccの品質基本情報を出力する)。
【0095】
具体的には、消費者端末13が識別情報4を読み込むことでアクセスできるウェブサイトに、情報選択手段19が選択した「品質情報」と、品質基本情報記録手段15に記録された「品質基本情報」を掲載する。
【0096】
図5は、上述した食品情報提供システム11の使用方法の一例を示す模式図である。
なお、以下では、消費者(新規顧客)40は、食品提供者30の食品製品A(食品1)の提供を受けるか否かの検討に際して、情報の収集を行っていることを前提として説明を行う。
【0097】
[1.各種情報の記録]
本発明の食品情報提供システム11の使用方法の一例では、消費者40が品質情報を得るためには、各種情報が食品情報提供システム11に記録される必要がある。そのために、食品情報提供システム11への各種情報の記録について説明を行う。
【0098】
本発明の食品情報提供システム11の使用方法の一例では、先ず、食品提供者30が食品提供者端末(図示せず)を用いて、食品情報提供システム11に「食品aaa」「食品
bbb」「食品ccc」の情報を送信する(
図5中符号(1)で示すステップ)。
【0099】
具体的には、「食品aaaの生産地の情報」「食品aaaの生産時期の情報」「食品aaaの品質基本情報」、「食品bbbの生産地の情報」「食品bbbの生産時期の情報」「食品bbbの品質基本情報」、「食品cccの生産地の情報」「食品cccの生産時期の情報」「食品cccの品質基本情報」を送信する。
【0100】
上述したような各種情報の記録の後に、消費者40に対して、各種情報の提供が可能となる。
【0101】
なお、ここでは、食品提供者30が提供する「食品aaa」「食品bbb」「食品ccc」について、各種情報の記録を行う場合のみを説明しているが、食品情報提供システム11に記録される情報は「食品提供者30が提供する食品aaa、食品bbb、食品ccc」に関するもののみではなく、「食品提供者30が提供する別の食品」や、「食品提供者30とは別の食品提供者が提供する食品」に関するものも含まれる。
即ち、本実施の形態では、消費者40が、食品提供者30が提供する食品aaa、食品bbb、食品cccに関する品質情報を得る場合を例に挙げて説明を行うが(後述)、食品情報提供システム11は、「食品提供者30が提供する食品aaa、食品bbb、食品cccとは別の食品」や、「食品提供者30とは別の食品提供者が提供する食品」に関する情報も提供することができる。
【0102】
[2.各種情報の提供]
食品提供者30が提供する食品製品A(食品1)に関連して、各種情報の提供を希望する消費者40は、消費者端末13(
図5では図示せず)を用いて、インターネット12を介して食品情報提供システム11にアクセスを行う(
図5中符号(2)で示すステップ)。
【0103】
具体的には、食品1に表示された識別情報(二次元バーコードやカラーコード等の識別子)4を消費者端末13で読み込むと、消費者端末13から食品1の情報(食品情報)が食品情報提供システム11に送信され、食品情報に基づいて、消費者40が品質情報を欲している食品1が特定されることになる。
【0104】
そして、食品1が特定されると、品質情報検索手段16が生産情報記録手段14に記録された「生産地」や「生産時期」の情報の確認を行い、確認結果に応じて、「出力候補品質情報」を決定する。
【0105】
また、食品1に表示された識別情報4を消費者端末13で読み込むと、消費者端末13に予め記録された「選択基準情報」が食品情報提供システム11に送信され、選択基準情報記録手段17に記録される。
例えば、「(1)専門用語を用いることなく、平易な表現を用いて説明を行っていること、(2)具体的なデータを使用した説明を行っていること、(3)生産地の土壌の情報が含まれていること、(4)生産に使用した農薬の情報が含まれていること」といった選択基準情報が送信される。
【0106】
なお、消費者端末13に「選択基準情報」が記録されていない場合には、食品1に表示された識別情報4を読み込んだ際に、「選択基準情報」を入力するように促されることになる。
【0107】
続いて、「選択基準情報」が選択基準情報記録手段17に記録されると、模範情報生成手段18が模範情報を生成し、情報選択手段19が「出力候補品質情報」の中から、出力対象となる品質情報を選択する。
【0108】
そして、情報選択手段19が品質情報を選択すると、情報出力手段20が、出力対象の品質情報を品質基本情報と共に出力する(品質情報と品質基本情報をウェブサイトに掲載し、消費者端末13に品質情報が表示される)。
【0109】
その後、消費者40が食品提供者30の食品製品Aの提供を受ける場合(食品提供者30の食品製品Aを購入する場合)には、食品提供者30が消費者40に食品製品Aを提供する。
【0110】
[効果]
上記した本発明を適用した食品情報提供システム11では、消費者が食品1の品質情報を求めた場合に、「食品1の生産地」や「食品1の生産時期」に応じた品質情報を出力することによって、「食品1の品質情報」を充分に消費者に伝えることができ、より一層消費者が安心して食品を選択することができる。
【0111】
また、消費者40が「選択基準情報」を送信するのみで、情報選択手段19によって「消費者40が選択したい品質情報」との類似度が高い品質情報が選択されることから、消費者が複数の「出力候補品質情報」の中から特定の品質情報を選択する必要が無い。
そして、情報選択手段19によって、最適な(即ち、消費者40の選択意図に沿った)品質情報を選択できることから、「食品1の品質情報」をより一層充分に消費者に伝えることが期待できる。
【0112】
[変形例3]
上記した第2の実施の形態では、消費者端末13から「選択基準情報」を送信し、模範情報生成手段18が模範情報を生成する場合を例に挙げているが、消費者端末13から「模範情報」を送信しても良い。
この場合には、「選択基準情報記録手段17と模範情報生成手段18」に代えて「模範情報記録手段」が設けられ、消費者端末13から送信された「模範情報」が模範情報記録手段に記録され、模範情報記録手段に記録された「模範情報」に基づいて、情報選択手段19が品質情報を選択することになる。
【0113】
[変形例4]
上記した第2の実施の形態では、「模範情報」に基づいて、情報選択手段19が品質情報を選択する場合を例に挙げて説明を行っているが、品質情報検索手段16が決定した「出力候補品質情報」を情報出力手段20が出力しても良い。
即ち、「出力候補品質情報」の中から選択するのではなく、「出力候補品質情報」の全てを情報出力手段20が出力しても良い。
【0114】
[変形例5]
上記した第2の実施の形態では、食品1に表示された識別情報4を読み込むことで、食品情報提供システム11にアクセスする場合を例に挙げて説明を行っているが、食品情報提供システム11にアクセスすることができれば充分である。
例えば、食品製品Aと共に提供される付属物(食品1の品質を把握するために提供される付属物)に表示された識別情報を読み込むことで、食品情報提供システム11にアクセスしても良い。
【0115】
[変形例6]
上記した第2の実施の形態では、食品1に表示された識別情報4を読み込むことで食品1の特定を行っているが、食品1を特定することができれば充分であって、識別情報4を読み込む方法に限定されるものでは無く、食品情報提供システム11にアクセスした消費者が、食品1を選択しても良い。
具体的には、消費者端末13から食品情報提供システム11にアクセスすることで、消費者端末13に、情報提供可能な食品提供者の一覧が表示され、消費者40が表示された一覧の中から「食品提供者30」を選択する。そして、「食品提供者30」を選択すると、食品提供者30が提供する食品の一覧が表示され、消費者40は表示された一覧の中から「食品1」を選択する、といった具合である。
【0116】
<3.第3の実施の形態>
[本発明の構成]
図6は、本発明を適用した情報提供システムの他の一例である食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。
なお、以下では、第2の実施の形態と異なる点を中心に説明を行うものとし、第2の実施の形態と共通する箇所については説明を省略する。
【0117】
図6で示す食品情報提供システム31は、品質情報生成手段32を有する(第2の実施の形態の「品質情報検索手段16」に代えて、第3の実施の形態では「品質情報生成手段32」を有する)。
【0118】
ここで、品質情報生成手段32は、食品情報提供システム31とは別個に設けられた生成AI33にアクセス可能に構成されている。
【0119】
例えば、「食品aaaの品質情報」については、「食品aaaの名称の情報」「食品aaaの生産地の情報」「食品aaaの生産時期の情報」「食品aaaの品質基本情報」をインプット情報として、汎用のジェネレーティブAI(生成AI)33に入力し、生成AI33の出力結果を得ることで、「食品aaaの品質情報」を生成する。なお、品質情報の提供先(出力先)である消費者の情報(好み)をインプット情報に加えることで、より消費者のニーズに即した品質情報を生成することができる。
【0120】
即ち、品質情報生成手段32は、消費者が食品1の品質情報を求めた場合に(具体的には、
図1に示す識別情報4を読み込んだ場合に)、生産情報記録手段14に記録された「生産地」や「生産時期」の情報の確認を行うと共に、品質基本情報記録手段15に記録された「品質基本情報」の確認を行い、確認結果に応じた「食品1の品質情報」の生成を行う(「出力候補品質情報」を生成する)。
【0121】
[効果]
上記した本発明を適用した食品情報提供システム31では、品質情報生成手段32が「食品aaaの品質情報」「食品bbbの品質情報」「食品cccの品質情報」を生成することができるために、食品情報提供システム31の内外に品質情報が記録されていない場合であっても、情報出力手段20が消費者端末13に対して、品質情報を出力することができる。
【符号の説明】
【0122】
1 食品
2 ビニール
3 シール
4 識別情報
11 食品情報提供システム
12 インターネット
13 消費者端末
14 生産情報記録手段
15 品質基本情報記録手段
16 品質情報検索手段
17 選択基準情報記録手段
18 模範情報生成手段
19 情報選択手段
20 情報出力手段
21 品質情報記録手段
31 食品情報提供システム
32 品質情報生成手段
33 生成AI