(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008033
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】出力装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/04 20060101AFI20250109BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20250109BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20250109BHJP
B65H 7/02 20060101ALI20250109BHJP
G01N 21/892 20060101ALN20250109BHJP
【FI】
H04N1/04 106Z
H04N1/12 Z
H04N1/00 002B
G03G15/00 303
B65H7/02
G01N21/892 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109870
(22)【出願日】2023-07-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-06-25
(71)【出願人】
【識別番号】592056687
【氏名又は名称】株式会社マイクロ・テクニカ
(74)【代理人】
【識別番号】100206678
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100192795
【弁理士】
【氏名又は名称】小牧 哲也
(72)【発明者】
【氏名】目黒 壮典
(72)【発明者】
【氏名】千田 貴憲
(72)【発明者】
【氏名】片山 卓也
【テーマコード(参考)】
2G051
2H270
3F048
5C062
5C072
【Fターム(参考)】
2G051AA34
2G051AB11
2H270LA19
2H270LA37
2H270LA70
2H270LC10
2H270LD03
2H270ZC03
3F048AA01
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3F048DC11
3F048EB22
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA25
5C062AB08
5C062AB20
5C062AB23
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5C062AC66
5C062AF06
5C062AF07
5C072AA01
5C072BA13
5C072BA20
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5C072EA07
5C072NA01
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5C072RA01
5C072UA11
5C072UA13
5C072UA14
5C072XA04
(57)【要約】
【課題】適切な画像データの出力を図ることができる出力装置を提供する。
【解決手段】 搬送される印刷物Pを撮像する撮像部420と印刷物Pの移動量を検出する検出部430と撮像部420による印刷物Pの撮像中および検出部430の移動量の検出中に時刻を計時する計時部442と制御部440とを備え、制御部440は、撮像部420によって撮像された画像データ全体のうち、検出部430によって検出された移動量に到達したときにおける計時部の時刻に対応じた部分画像データに基づいた画像を出力可能に構成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送される印刷物を撮像する撮像部と、
前記印刷物の移動量を検出する検出部と、
前記撮像部による前記印刷物の撮像中および前記検出部の移動量の検出中に所定の値を計数する計数部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記撮像部によって撮像された画像データ全体のうち、前記検出部によって検出された或る移動量に到達したときにおける計数部の或る計数値に対応した部分画像データに基づいた画像を出力可能に構成されている
ことを特徴とする出力装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記或る移動量を複数に分割した分割移動量と当該分割移動量毎に基づいたそれぞれの分割計数値とを算出可能に構成されており、
前記撮像部によって撮像された画像データ全体のうち、前記分割計数値に対応した部分画像データを出力可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の出力装置。
【請求項3】
搬送される印刷物を撮像する撮像部と、前記印刷物の移動量を検出する検出部と、を備え、撮像部が撮像した画像データ全体のうち、前記検出部の検出結果に対応した部分画像を出力可能な出力装置であって、
前記検出部は印刷物に対して非接触の状態で印刷物の移動量を検出する
ことを特徴とする出力装置。
【請求項4】
搬送される印刷物を撮像する撮像部と前記印刷物の移動量を検出する検出部と前記撮像部による印刷物の撮像中および前記検出部の移動量の検出中に所定の値を計数する計数部とを備えている出力装置の制御部によって実行されるプログラムであって、
前記撮像部によって撮像された画像データ全体のうち、前記検出部によって検出された或る移動量に到達したときにおける計数部の或る計数値に対応した部分画像データに基づいた画像を出力するステップを実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷物を撮像して出力する出力装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷物の印刷欠陥等を検査するにあたり、撮像部によって印刷物を撮像して出力する出力装置が用いられる。この種の出力装置においては、印刷物の移動を検知する検出部として、印刷物を搬送する搬送ローラとともに印刷物に接触しつつ回転するロータリーエンコーダが用いられていた(特許文献1参照)。出力装置は、ロータリーエンコーダからのパルス信号によって、搬送ローラによって搬送されている印刷物の撮像のタイミング等を決定していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ロータリーエンコーダは、印刷物に直接接触する構造となっているため、ロータリーエンコーダに対する印刷物のスリップ等が発生することがある。このようなスリップ等の要因で撮像のタイミングに誤差が生じることに起因して、印刷物の画像が実際よりも引き延ばされた状態で出力されることがあり、適切な画像データの出力を図ることができないという問題がある。
【0005】
本発明は、適切な画像データの出力を図ることができる出力装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を解決するための解決手段として、
本発明の出力装置は、
搬送される印刷物を撮像する撮像部と、
前記印刷物の移動量を検出する検出部と、
前記撮像部による前記印刷物の撮像中および前記検出部の移動量の検出中に所定の値を計数する計数部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記撮像部によって撮像された画像データ全体のうち、前記検出部によって検出された或る移動量に到達したときにおける計数部の或る計数値に対応した部分画像データに基づいた画像を出力可能に構成されている
ことを特徴とする出力装置である。
【0007】
また、前記制御部は、
前記或る移動量を複数に分割した分割移動量と当該分割移動量毎に基づいたそれぞれの分割計数値とを算出可能に構成されており、
前記撮像部によって撮像された画像データ全体のうち、前記分割計数値に対応した部分画像データを出力可能に構成されているようにしても良い。
【0008】
また、本発明の出力装置は、
搬送される印刷物を撮像する撮像部と、前記印刷物の移動量を検出する検出部と、を備え、撮像部が撮像した画像データ全体のうち、前記検出部の検出結果に対応した部分画像を出力可能な出力装置であって、
前記検出部は印刷物に対して非接触の状態で印刷物の移動量を検出する
ことを特徴とする出力装置であってもよい。
【0009】
また、本発明は、
搬送される印刷物を撮像する撮像部と前記印刷物の移動量を検出する検出部と前記撮像部による前記印刷物の撮像中および前記検出部の移動量の検出中に所定の値を計数する計数部とを備えている出力装置の制御部によって実行されるプログラムであって、
前記撮像部によって撮像された画像データ全体のうち、前記検出部によって検出された或る移動量に到達したときにおける計数部の或る計数値に対応した部分画像データに基づいた画像を出力するステップを実行させるプログラムであってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明における出力装置およびプログラムによって適切な画像データの出力を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係る検査システムの構成の概略を模式的に示す構成図である。
【
図2】検査システムの出力装置の構成の概略を模式的に示す図であり、(a)は出力装置の横断面図であり、(b)は出力装置の縦断面図である。
【
図3】検査システムの電気的構成を概略的に示すブロック図である。
【
図4】出力装置の制御部による処理のメインルーチンを説明するフロー図である。
【
図5】出力装置の制御部による処理のサブルーチンを説明するフロー図である。
【
図6】出力装置の制御部による処理のサブルーチンを説明するフロー図である。
【
図7】出力装置の制御部による処理のサブルーチンを説明するフロー図である。
【
図8】出力装置の制御部による処理のサブルーチンを説明するフロー図である。
【
図10】各種データのイメージ図であり、(a)は検出基本データのイメージ図であり、(b)は補間データのイメージ図であり、(c)は最終データのイメージ図である。
【
図11】分割画像データを説明するためのイメージ図である。
【
図12】分割画像データの抽出を説明するためのイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る検査システムの構成を概略的に示す構成図である。
図1に示すように、検査システム100は、検査処理装置200と、ラベルプリンタ300と、出力装置400と、巻き取り機500とを備えている。
【0013】
検査処理装置200は、ラベルプリンタ300および出力装置400と電気的に接続されており(
図3参照)、ラベルプリンタ300や出力装置400の駆動等を制御する。検査処理装置200は、使用者が操作可能な操作部210と、表示モニタ220とを有している。使用者が操作部210を操作することで、各種入力・設定を行うことが可能である。表示モニタ220には、例えば、出力装置400からの画像データに基づく画像が表示される。この検査処理装置200としては、例えばサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、携帯端末等の情報処理装置を適用することができる。
【0014】
ラベルプリンタ300には、ロール状に巻回された粘着性のラベル(印刷体)が内蔵されている。ラベルプリンタ300は図示しない通信I/Fを介して検査処理装置200と相互通信可能となっており、検査処理装置200からの印刷指示(印刷コマンド)を受けて駆動する。ラベルプリンタ300は、ラベルに文字や絵等の画像を印刷して(以後、画像が印刷されたラベルを単に「印刷物」という)を機外に送り出す。機外に送り出された印刷物Pは、出力装置400を経て、巻き取り機500に内蔵された巻き取り部510によって巻き取られる。なお、本実施形態では、画像形成装置としてラベルプリンタ300を例にとって説明したが、この種のラベルプリンタの他、複写機、ラベルプリンタ以外のプリンタ、或いはこれらとスキャナとの複合機等であっても良く、要は、用紙等の印刷体に画像を印刷可能なものであれば特に限定されない。また、印刷体としては、粘着性のラベルのみならず、シート状の用紙等であっても良いことは言うまでもない。
【0015】
図2は、検査システムの出力装置の構成の概略を模式的に示す図であり、(a)は出力装置の横断面図であり、(b)は出力装置の縦断面図である。また、
図3は、検査システムの電気的構成を概略的に示すブロック図である。これらの
図2および
図3に示すように、出力装置400は、箱状の外装カバー400A内に、搬送部410と、撮像部420と、検出部430と、制御部440と、通信I/F(入出力インターフェイスとも称する。)450とを有している。なお、印刷物Pについて、実際は、上述のように、ロール状に巻回された状態から送り出されており、
図1に示すように、ラベルプリンタ300と巻き取り機500との間に介在するように搬送されつつ、所定の長さ(例えば、一枚のシートに相当する長さ)毎に画像の印刷が施されるようになっている。なお、
図2以降においては、説明の便宜上、一枚のシートとしての印刷物Pとして搬送されている状態として説明するものとする。
【0016】
搬送部410は、ラベルプリンタ300からの印刷物Pを受けつつ案内する案内板411と、案内板411の上面側に互いに間隔をおいて配置されて印刷物Pを巻き取り機500に向けて(
図2の矢印A参照)搬送する一対の搬送ローラ412、413とを有している。案内板411には、印刷物Pの搬送方向の上流側寄りの個所に、貫通孔414が形成されている。
【0017】
撮像部420は、搬送部410の上方に配置されている。撮像部420は、搬送部410によって搬送されている印刷物Pの画像を線状に撮像するセンサであり、例えば、CIS(Contact Image Sensor)等を用いることができる。撮像部420は、搬送部410に搬送されている印刷物Pの画像を、搬送方向(
図2の矢印A参照)に対して垂直な方向(
図2(a)においては紙面を貫通する方向。
図2(b)においては左右方向。)に沿った線状に順次撮像する。この線状の画像を1つの画像とし、この1つの画像を繋ぎ合わせる(合成する)ことで平面の画像を作り上げることができるようになっている。
【0018】
検出部430は、搬送部410の下方に配置されている。検出部430は、印刷物Pの搬送方向の移動量を検出するセンサであり、印刷物Pが搬送状態(矢印A方向に移動している状態)であるときにおける、印刷物Pの移動量(移動距離)を検出するようになっている。検出部430としては、例えば、マウス等で用いられる光学式トラッキングセンサ等を用いることができる。すなわち、検出部430は、図示しないLEDやレーザー等の光源から発せられる光を、案内板411に形成された貫通孔414を介して印刷物Pに照射し、照射部の表面状態を撮像素子で短時間ごとに撮影、観測することで、印刷物Pの移動量を得る。
【0019】
換言すれば、検出部430は、印刷物Pに対して非接触の状態で印刷物Pの移動量を検出可能となっている。ここで、印刷物Pの移動量を検出するものとして、上述の特許文献1に示すロータリーエンコーダを用いた場合には、出力装置400の搬送ローラ412、413とともに印刷物Pにある程度のテンションや圧力をもって接触しつつ回転することで、印刷物Pを搬送する必要があるため、印刷物Pの搬送経路上において、搬送ローラ412、413と並ぶように配置する必要があり、設置個所に制約が生じる。また、ロータリーエンコーダの場合、搬送経路上において搬送ローラ412、413との位置合わせが必要になるだけでなくラベルプリンタ300との同期が必要になる等の要因からその取付や制御方法にも制約が生じる。これらの制約により、ロータリーエンコーダを用いた場合には、装置の大型化およびシステム構成の複雑化を招来していた。これに対し、本実施形態の検出部430は印刷物Pに対して非接触の状態で印刷物Pの移動量を検出するようにしているので、搬送ローラ412、413と並ぶように配置する必要がなく、例えば、
図2に示すように、搬送ローラ412、413の間に位置するように配置することが可能となるというように、取付個所の制約が相対的に少ない。また、ロータリーエンコーダのように、搬送経路上において搬送ローラ412、413との位置合わせが必要ないので、例えば、搬送ローラ412、413を配置した後、空いたスペースに後付で配置する等が可能となるというように、その取付方法についても制約が相対的に少ない。このため、本実施形態では、出力装置400の小型化およびシステム構成の簡易化を図ることができるとともに、ロータリーエンコーダを駆動するモータ等の駆動源も不要となるため、部品点数の削減およびコストの低減をも図ることができる。さらに、印刷物Pと接触して検出する接触方式のロータリーエンコーダとは異なり、検出部430は印刷物Pとは非接触で検出する非接触方式であるため、印刷物Pの汚れや破損等を防止することが可能となる。しかも、検出部430は、非接触式であるため、接触方式のロータリーエンコーダのような印刷物Pのスリップが発生することをも防止することができる。
【0020】
なお、検出部430としては、光学式トラッキングセンサの他、加速度センサやジャイロセンサ等の慣性センサや、超音波による超音波センサ等であっても良く、要は、印刷物Pの搬送方向の位置を、印刷物Pに対して非接触で検出可能なものであれば特に限定されない。
【0021】
制御部440は、出力装置400の各種制御を行うものであり、外装カバー400A内の底部に設けられている。制御部440は、概して、CPU等の演算回路を有するプロセッサ(図示せず)と、プロセッサによって実行されるコンピュータプログラムが格納されたROM(図示せず)と、RAM等の一時記憶部441と、常時時刻(計数値)を計時(計数)するRTC(リアルタイムクロック)等の計時部(計数部)442とを有している。なお、本実施形態では、計時部442は、常時時刻(時間)を計時するよう構成されているが、撮像部420の撮像動作中および検出部430の検出動作中のみ、時刻を計時するように構成されていても良く、要は、少なくとも、撮像部420の撮像中および検出部430の検出中に計時を行うようになっていればよい。また、本実施形態では、制御部440に一時記憶部441および計時部442を設けていたが、これらの一時記憶部441および計時部442は、制御部440外に設けるようにしてもよく、仕様に応じて適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0022】
この制御部440は、検査処理装置200からの画像取込指示(画像取込コマンド)を受けて、撮像部420にラベルプリンタ300から送り出された印刷物Pの画像の読み取りを実行させるとともに、検出部430による印刷物Pの移動量の検出を実行させる。また、制御部440は、検査処理装置200からの画像読込終了指示(画像取込終了コマンド)を受けて当該読み取りおよび移動量の検出を終了させる。次に、
図4乃至
図8に基づいて、制御部440による制御を説明する。
【0023】
図4は、制御部440による処理のメインルーチンを示すフロー図である。まず、
図4に基づいて制御部440の処理全体の概略を説明する。制御部440は、検査処理装置200からの画像取込指示を受けると、撮像部420および検出部430の駆動を開始させる処理を実行する(ステップS100)。次いで、制御部440は、撮像部420からの情報に基づいた撮像基本データ作成処理を実行するとともに、検出部430からの情報に基づいた検出基本データ処理を実行する(ステップS110およびステップS120)。制御部440は、ステップS110での撮像基本データ作成処理が完了したらステップS140に進む。一方、制御部440は、ステップS120での検出基本データ作成処理が完了した後は、補間(補完)データ作成処理を実行し(ステップS130)、この補間データの作成処理が完了したらステップS140に進む。そして、ステップS140にて、制御部440は、最終画像データ作成・出力処理を実行する。なお、本実施形態では、
図4にも示すように、ステップS110の撮像基本データ作成処理と、ステップS120の検出基本データ作成処理とはそれぞれ独立に実行されており、互いに同期しない処理となっていることを付言しておく。
【0024】
図5は、制御部440による処理のサブルーチンを説明するフロー図であり、具体的には、ステップS110の撮像基本データ作成処理を説明するフロー図である。撮像基本データ作成処理では、予め設定した一定周期毎(例えば、
図9に示す8ms毎)に撮像部420による印刷物Pの撮像(スキャン)を実行させることにより、印刷物Pの画像データ全体のうちの一部の画像データである部分画像データを取得し、この部分画像データとこれを取得したタイミングでの計時部442の時刻(時刻情報)とを紐付ける処理を実行し、この撮像画像と時刻とを一時記憶部441に記憶させる処理を実行する(ステップS111乃至S113)。これらのステップS111乃至S113の処理は、制御部440が、検査処理装置200からの画像取込終了指示を受けるまで(ステップS114でYes)繰り返し実行される。
【0025】
ここで、撮像基本データのイメージ図である
図9に基づいて
図5に示す撮像基本データ作成処理の詳細を説明するが、説明の便宜上、撮像部420が印刷物Pの搬送方向における先端(
図9において、印刷物Pの上端)を撮像開始したときの計時部442の時刻が0であったものとして、説明を行うものとする。なお、
図9における「時刻」の単位は、上述の一定周期で示した「ms(ミリ秒)」であるが、これは一例であり、ラベルプリンタ300や出力装置400等の仕様(印刷物Pの搬送速度等)に応じて、例えば「s(秒)」等の単位を適宜適用可能であることは言うまでもない。また、後述する
図12の「移動量」の単位についても同様に、ラベルプリンタ300や出力装置400等の仕様や印刷物Pのサイズ等に応じて「dpi」、「ピッチ」、「μm」といった種々の単位を適宜適用可能であることも言うまでもない。以後の説明では、例えば
図9における時刻の「8」は、「時刻8」と表記して説明し、例えば
図12における移動量の「4」は「移動量4」として説明するものとする。
【0026】
図9に示すように、撮像部420は一定周期毎(
図9では時刻8毎)に撮像(スキャン)を実行し、この撮像時における計時部442の時刻を対応させた撮像基本データ(撮像基本テーブル)を作成する。換言すれば、時刻0から時刻8までの時間の部分画像データA(
図9では空白部分)、時刻8から時刻16までの時間の部分画像データB(
図9では空白部分)、時刻16から時刻24までの部分画像データC(
図9では、「A」の画像の上端部分)・・・時刻40から時刻48までの部分画像データG・・・を撮像部420の撮像が終了するまで(画像取込終了指示を受けるまで)順次形成することで、
図9に示すように、それぞれの時刻と対応した全ての部分画像データからなる撮像基本データ(撮像基本テーブル)が一時記憶部441に記憶される。
【0027】
図6は、制御部440による処理のサブルーチンを説明するフロー図であり、具体的には、ステップS120の検出基本データ作成処理を説明するフロー図である。検出基本データ作成処理では、制御部440は、検出部430による印刷物Pの移動が検知されると(ステップS121でYes)、検出部430によって検出された印刷物Pの移動量(取得した移動量)が予め設定した一定値毎(例えば、
図12(a)に示す移動量4毎)に、そのときの移動量とその移動量に到達したときの計時部442の時刻とを紐付ける処理を実行し、この移動量と時刻とを一時記憶部441に記憶させる処理を実行する(ステップS122乃至ステップS124)。これらのステップS121乃至S124の処理は、制御部440が、検査処理装置200からの画像取込終了指示を受けるまで(ステップS125でYes)繰り返し実行される。
【0028】
ここで、検出基本データのイメージ図である
図10(a)に基づいて
図6に示す検出基本データ作成処理の詳細を説明する。
図10(a)に示すように、検出部430は一定値毎(換言すれば、移動量4毎の一定周期毎ともいえる)に、その移動量を検出したときの(その移動量に到達したときの)計時部442の時刻を対応させた検出基本データ(検出基本テーブル)を作成する。換言すれば、移動量0のときは時刻0、移動量4のときは時刻8というように、それぞれの一定値毎の移動量と時刻(計数値)との紐付けを、画像取込終了指示を受けたときの移動量60(この時刻120)まで順次形成することで、
図10(a)に示すように、それぞれの移動量と時刻とが対応した検出基本データ(検出基本テーブル)が一時記憶部441に記憶される。
【0029】
図7は、制御部440による処理のサブルーチンを説明するフロー図であり、具体的には、ステップS130の補間データ作成処理を説明するフロー図である。補間データ作成処理では、制御部440は、検出基本データの一定周期のそれぞれに対し、予め設定した値M(例えば、M=4)にて分割する分割周期設定(例えば、M=4とした場合、移動量1毎となる)の処理を実行し(ステップS131)、検出基本データから分割周期(分割移動量)毎の分割時刻(分割計数値)を演算により算出する処理を実行して(ステップS132)一時記憶部441に記憶させる(ステップS133)。次いで、制御部440は、算出した時刻を分割周期毎に割り当ててなる補間データ(補間テーブル)を作成する処理を実行して(ステップS134)一時記憶部441に記憶させる(ステップS135)。
【0030】
ここで、検出基本データのイメージ図である
図10(b)に基づいて
図7に示す補間データ作成処理の詳細を説明する。
図10(b)に示すように、制御部440は、検出基本データに係る一定周期である移動量4(或る移動量)までの塊を、予め定められた値M(M=4)で分割する処理を実行することで、分割周期である分割移動量1(
図10(b)では単に「移動量」と表記。以下同じ。)、分割移動量2、分割移動量3および分割移動量4を設定(算出)し、移動量4から移動量8までの塊に対しても、予め定められた値Mで分割することで、分割移動量5、分割移動量6、分割移動量7および分割移動量8を設定する。この処理は、最大の移動量である60まで繰り返し実行される。この結果、移動量0~移動量60までにおいて、移動量1ずつの分割移動量が算出されることとなる。次いで制御部440は算出した分割移動量1毎の分割時刻(分割計数値)を演算により算出する。具体的には、検出基本データにおいて、移動量4のときの時刻が時刻8であるため、移動量4をMで分割した分割周期毎の時刻は、時刻8をMで除算した値である時刻2毎ということとなる。したがって、移動量1(分割移動量)に対しては分割時刻2(
図10(b)では、単に「時刻」と表記。以後同じ。)、移動量2に対しては分割時刻4、移動量3に対しては分割時刻6・・・移動量59に対しては分割時刻118、移動量60に対しては分割時刻120がそれぞれ割り当てられることとなる。このようにして作成された補間データが一時記憶部441に記憶される。なお、本実施形態では、分割周期のベースとなる値Mについては予め定められた値としたが、これに代えて、使用者が検査処理装置200の操作部210を操作することによって、使用者が所望する値M(例えば、M=3等)に設定するようにしても良い。
【0031】
図8は、制御部440による処理のサブルーチンを説明するフロー図であり、具体的には、ステップS140の最終データ作成・出力処理を説明するフロー図である。最終データ作成・出力処理では、制御部440は、補間データに基づいて最終データを作成する処理を実行し(ステップS141)この最終データの各分割時刻に基づく分割画像データを抽出する処理を実行した(ステップS142)後、この分割画像データを用いて検査画像(最終画像データ)を生成する処理を実行する(ステップS143)。そして、制御部440は、この検査画像を検査処理装置200に出力する処理を実行する(ステップS144)。
【0032】
ここで、検出基本データのイメージ図である
図10(c)に基づいて
図8に示す最終データ出力処理の詳細を説明する。
図10(c)に示すように、制御部440には、予め最終的に生成したい所望移動量(所望周期)が設定されている(
図10(c)においては移動量3毎)。この所望移動量(
図10(c)では単に「移動量」と表記。以下同じ。)は、予め定められた初期設定値として設定されていても良いし、使用者が検査処理装置200の操作部210を操作することで入力した値であっても良い。制御部440は、移動量3については補間データの分割移動量3に対応した分割時刻6を、移動量6については補間データの分割移動量6に対応した分割時刻12というように、所望移動量毎に対応した時刻を、補間データに基づいて割り当てる処理を行うことで、
図10(c)に示す最終データ(最終テーブル)を作成する。
【0033】
次いで制御部440は、最終データの各時刻に基づく分割画像データを抽出する処理を行うのであるが、この処理については、
図11および
図12を参照しながら説明する。なお、
図11は、分割画像データを説明するためのイメージ図であり、
図12は、分割画像データの抽出を説明するためのイメージ図である。ここでは、
図10(c)における最終データの時刻48に基づく分割画像データの抽出を例にとって説明する。この時刻48に基づく分割画像の抽出は、要は、時刻42から時刻48までの時間に相当する分割画像データを抽出することである。時刻42から時刻48は、
図9および
図11に示す基本データの部分画像データGの一部となっている。すなわち、
図12に示すように、部分画像データGは、時刻40から時刻42までの部分画像データG1、時刻42から時刻44までの部分画像データG2、時刻44から時刻46までの部分画像データG3、時刻46から時刻48までの部分画像データG4というように、さらに細分化した部分画像データG1乃至G4とすることができる。制御部440は、この部分画像データGのうち、部分画像データG2乃至G3を繋ぎ合わせた部分画像データデータを、時刻42から時刻48までの時間に対応した部分画像データとして抽出する。制御部440は、このような抽出を時刻0から時刻120まで繰り返すことで、検査画像(例えば、
図9における左側の「A」の部分の画像)を生成する。制御部440がこの検査画像を検査処理装置200に出力することで、検査処理装置200の表示モニタ220に検査画像に基づく「A」といった画像が表示され、この表示された画像によって印刷物Pに印刷された画像を検査することが可能となる。
【0034】
なお、本実施形態では、
図10(c)に示す所望移動量のいずれも、
図10(b)の分割時刻のいずれかに該当(一致)するため、最終データを作成する際においては、
図10(b)に示す補間データから該当する時刻をそのまま適用すれば足りるようになっているが、例えば、所望移動量が補間データにはない移動量1.5の場合には、移動量1.5に対応した時刻を演算により算出するようにすればよいことを付言しておく。
【0035】
以上説明したように、本実施形態に係る出力装置400は、その検出部430が印刷物Pに対して非接触であるため、上述の接触式のロータリーエンコーダを用いた場合のような印刷物Pのスリップが発生しないため、画像抽出ミスを防止することができる。また、上述の接触式のロータリーエンコーダを用いた場合のようなイナーシャが発生しないため、印刷物Pの急激な加速減に対応することができる。このように本実施形態に係る出力装置400においては、印刷物Pの搬送速度に左右されないため、ラベルプリンタ300の搬送速度の変更といった仕様変更にも容易に対応することができ、汎用性の向上を図ることができる。
【0036】
また、ロータリーエンコーダの場合には印刷物Pを回転により搬送する方式のため、印刷物Pの検出方向が搬送方向の一方向に限定されるが、本実施形態のような非接触の検出部430においてはそのような制約はなく、二次元方向であればどの方向の検出も可能となる。しかも、ロータリーエンコーダの場合は1パルス毎の間隔で移動量を検知するため1パルス間隔といった間欠的な移動量検出となるのに対し、本実施形態の検出部430は光による連続的な移動検出であるため、ロータリーエンコーダを用いた場合に比して、移動量検出の精度の向上を図ることができる。さらに、本実施形態では、
図10(b)の補間データで説明したように、取得した移動量および時刻を用いた演算によって、実際に観測していない中間の疑似移動量と時刻とを算出することができる。このため、後付的により細かい任意の所望移動量での画像形成が可能となり、この任意の所望移動量に応じた時刻に対応した分割画像を合成することができる。その結果、適切かつ高精度の画像データの出力を図ることができ、検査精度の向上を図ることができる。
【0037】
本発明は、上述の実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜の変更が可能である。
【0038】
例えば、本実施形態では、検出部430を案内板411の下方(換言すれば、印刷物Pの印刷面とは反対側の位置)に配置したが、これに代えて、例えば、案内板411の上方(換言すれば、印刷物Pの印刷面側)に配置するようにしても良い。この場合、案内板411に貫通孔414を形成する必要がなく、より簡単な構造となる。
【0039】
また、本実施形態では、ロール状に巻回された状態から繰り出される印刷物Pを巻き取るための巻き取り機500を設けたが、この巻き取り機500を設けないようにしても良い。また、巻き取り機500に代えて、出力装置400から搬送されて排出された印刷物Pをそのまま回収する回収箱等としても良い。
【0040】
また、本実施形態では、計数部として、RTC等の計時部442を適用したが、これに限定されず、単に数をカウントするカウンタ等を適用するようにしても良い。要は、撮像部420および検出部430の作動中に所定の値を継続的にカウントすることで、撮像部420と検出部430とで共通の計数値を得られるものであれば良い。
【0041】
また、本実施形態では、検査処理装置200からの印刷指示によってラベルプリンタ300が駆動を開始したが、例えば、使用者がラベルプリンタ300を直接操作すること、或いは、出力装置400または検査処理装置200とば別のパーソナルコンピュータからプリンタ300に印刷指示を送信することでラベルプリンタ300が駆動を開始するようにしても良い。この場合、ラベルプリンタ300が駆動を開始(印刷開始)したのを契機に、ラベルプリンタ300から検査装置200に印刷開始した旨の信号を送信し、この信号を受けた検査処理装置200から出力装置400の制御部440に画像取込指示を送信するようにすれば良い。
【符号の説明】
【0042】
400 出力装置
420 撮像部
430 検出部
440 制御部
442 計時部(計数部)
【手続補正書】
【提出日】2024-02-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送される印刷物を撮像する撮像部と、
前記印刷物の移動量を検出する検出部と、
前記撮像部による前記印刷物の撮像中および前記検出部による移動量の検出中に所定の計数値を計数する計数部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記検出部によって検出された一定値毎の移動量と、前記一定値に到達したとき毎の前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけて記憶可能に構成されており、
前記撮像部によって撮像される画像データ全体のうち、前記一定値毎に撮像される部分画像データを取得可能に構成されており、
前記部分画像データを複数に分割した分割画像データを抽出可能に構成されており、
これらの分割画像データを順次繋ぎ合わせた画像を出力可能に構成されている
ことを特徴とする出力装置。
【請求項2】
搬送される印刷物を撮像する撮像部と前記印刷物の移動量を検出する検出部と前記撮像部による印刷物の撮像中および前記検出部による移動量の検出中に所定の値を計数する計数部とを備えている出力装置の制御部によって実行されるプログラムであって、
前記検出部によって検出された一定値毎の移動量と、前記一定値に到達したとき毎の前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけて記憶するステップと、
前記撮像部によって撮像される画像データ全体のうち、前記一定値毎に撮像される部分画像データを取得するステップと、
前記部分画像データを複数に分割した分割画像データを抽出するステップと、
これらの分割画像データを順次繋ぎ合わせた画像を出力するステップと、
を実行させるプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を解決するための解決手段として、
本発明の出力装置は、
搬送される印刷物を撮像する撮像部と、
前記印刷物の移動量を検出する検出部と、
前記撮像部による前記印刷物の撮像中および前記検出部による移動量の検出中に所定の計数値を計数する計数部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記検出部によって検出された一定値毎の移動量と、前記一定値に到達したとき毎の前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけて記憶可能に構成されており、
前記撮像部によって撮像される画像データ全体のうち、前記一定値毎に撮像される部分画像データを取得可能に構成されており、
前記一定値に対応した前記計数値を複数に分割した分割計数値を算出可能に構成されており、
前記部分画像データから、前記分割計数値に対応した分割画像データを抽出可能に構成されており、
これらの分割画像データを順次繋ぎ合わせた画像を出力可能に構成されている
ことを特徴とする出力装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、本発明は、
搬送される印刷物を撮像する撮像部と前記印刷物の移動量を検出する検出部と前記撮像部による印刷物の撮像中および前記検出部による移動量の検出中に所定の値を計数する計数部とを備えている出力装置の制御部によって実行されるプログラムであって、
前記検出部によって検出された一定値毎の移動量と、前記一定値に到達したとき毎の前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけて記憶するステップと、
前記撮像部によって撮像された画像データ全体のうち、前記一定値毎に撮像された部分画像データを取得するステップと、
前記部分画像データを複数に分割した分割画像データを抽出するステップと、
前記一定値に対応した前記計数値を複数に分割した分割計数値を算出するステップと、
前記部分画像データから、前記分割計数値に対応した分割画像データを抽出するステップと、
これらの分割画像データを順次繋ぎ合わせた画像を出力するステップと、
を実行させるプログラムであってもよい。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送される印刷物を撮像する撮像部と、
前記印刷物の移動量を検出する検出部と、
前記撮像部による前記印刷物の撮像中および前記検出部による移動量の検出中に所定の計数値を計数する計数部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
予め設定した一定周期毎に前記撮像部による前記印刷物の撮像を実行させることによって取得した前記印刷物の画像データ全体のうちの一部の画像データである部分画像データと、当該部分画像データを取得したタイミングでの前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけてなる撮像基本データを記憶可能に構成されており、
前記検出部によって検出された移動量が予め定められた一定値に到達したとき毎に、当該一定値と、当該一定値に到達したときの前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけてなる検出基本データを記憶可能に構成されており、
前記検出基本データの前記一定値を予め設定した値Mで除算することで分割移動量を算出するとともに、前記一定値に対応した計数値を前記値Mで除算することで前記分割移動量に対応した分割計数値を算出することで、それぞれの前記分割移動量と、これらに対応したそれぞれの前記分割計数値とをそれぞれ紐づけてなる補間データを記憶可能に構成されており、
前記補間データの前記分割移動量のうち、所定の周期毎の分割移動量と、これらの分割移動量にそれぞれ対応した分割計数値とを紐づけてなる最終データを記憶可能に構成されており、
前記撮像部によって撮像される画像データ全体のうち、前記撮像基本データに記憶された前記一定周期毎に対応したそれぞれの前記計数値に撮像された部分画像データを取得可能に構成されており、
前記部分画像データから前記最終データのそれぞれの前記分割計数値に対応した分割画像データを抽出可能に構成されており、
これらの分割画像データを順次繋ぎ合わせた画像を出力可能に構成されている
ことを特徴とする出力装置。
【請求項2】
搬送される印刷物を撮像する撮像部と前記印刷物の移動量を検出する検出部と前記撮像部による前記印刷物の撮像中および前記検出部による移動量の検出中に所定の計数値を計数する計数部とを備えている出力装置の制御部によって実行されるプログラムであって、
を備え、
予め設定した一定周期毎に前記撮像部による前記印刷物の撮像を実行させることによって取得した前記印刷物の画像データ全体のうちの一部の画像データである部分画像データと、当該部分画像データを取得したタイミングでの前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけてなる撮像基本データを記憶するステップと、
前記検出部によって検出された移動量が予め定められた一定値に到達したとき毎に、当該一定値と、当該一定値に到達したときの前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけてなる検出基本データを記憶するステップと、
前記検出基本データの前記一定値を予め設定した値Mで除算することで分割移動量を算出するとともに、前記一定値に対応した計数値を前記値Mで除算することで前記分割移動量に対応した分割計数値を算出することで、それぞれの前記分割移動量と、これらに対応したそれぞれの前記分割計数値とをそれぞれ紐づけてなる補間データを記憶するステップと、
前記補間データの前記分割移動量のうち、所定の周期毎の分割移動量と、これらの分割移動量にそれぞれ対応した分割計数値とを紐づけてなる最終データを記憶するステップと、
前記撮像部によって撮像される画像データ全体のうち、前記撮像基本データに記憶された前記一定周期毎に対応したそれぞれの前記計数値に撮像された部分画像データを取得するステップと、
前記部分画像データから前記最終データのそれぞれの前記分割計数値に対応した分割画像データを抽出するステップと、
これらの分割画像データを順次繋ぎ合わせた画像を出力するステップと、
を実行させるプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を解決するための解決手段として、
本発明の出力装置は、
搬送される印刷物を撮像する撮像部と、
前記印刷物の移動量を検出する検出部と、
前記撮像部による前記印刷物の撮像中および前記検出部による移動量の検出中に所定の計数値を計数する計数部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
予め設定した一定周期毎に前記撮像部による前記印刷物の撮像を実行させることによって取得した前記印刷物の画像データ全体のうちの一部の画像データである部分画像データと、当該部分画像データを取得したタイミングでの前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけてなる撮像基本データを記憶可能に構成されており、
前記検出部によって検出された移動量が予め定められた一定値に到達したとき毎に、当該一定値と、当該一定値に到達したときの前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけてなる検出基本データを記憶可能に構成されており、
前記検出基本データの前記一定値を予め設定した値Mで除算することで分割移動量を算出するとともに、前記一定値に対応した計数値を前記値Mで除算することで前記分割移動量に対応した分割計数値を算出することで、それぞれの前記分割移動量と、これらに対応したそれぞれの前記分割計数値とをそれぞれ紐づけてなる補間データを記憶可能に構成されており、
前記補間データの前記分割移動量のうち、所定の周期毎の分割移動量と、これらの分割移動量にそれぞれ対応した分割計数値とを紐づけてなる最終データを記憶可能に構成されており、
前記撮像部によって撮像される画像データ全体のうち、前記撮像基本データに記憶された前記一定周期毎に対応したそれぞれの前記計数値に撮像された部分画像データを取得可能に構成されており、
前記部分画像データから前記最終データのそれぞれの前記分割計数値に対応した分割画像データを抽出可能に構成されており、
これらの分割画像データを順次繋ぎ合わせた画像を出力可能に構成されている
ことを特徴とする出力装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、本発明は、
搬送される印刷物を撮像する撮像部と前記印刷物の移動量を検出する検出部と前記撮像部による前記印刷物の撮像中および前記検出部による移動量の検出中に所定の計数値を計数する計数部とを備えている出力装置の制御部によって実行されるプログラムであって、
を備え、
予め設定した一定周期毎に前記撮像部による前記印刷物の撮像を実行させることによって取得した前記印刷物の画像データ全体のうちの一部の画像データである部分画像データと、当該部分画像データを取得したタイミングでの前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけてなる撮像基本データを記憶するステップと、
前記検出部によって検出された移動量が予め定められた一定値に到達したとき毎に、当該一定値と、当該一定値に到達したときの前記計数部によって計数された計数値とをそれぞれ紐づけてなる検出基本データを記憶するステップと、
前記検出基本データの前記一定値を予め設定した値Mで除算することで分割移動量を算出するとともに、前記一定値に対応した計数値を前記値Mで除算することで前記分割移動量に対応した分割計数値を算出することで、それぞれの前記分割移動量と、これらに対応したそれぞれの前記分割計数値とをそれぞれ紐づけてなる補間データを記憶するステップと、
前記補間データの前記分割移動量のうち、所定の周期毎の分割移動量と、これらの分割移動量にそれぞれ対応した分割計数値とを紐づけてなる最終データを記憶するステップと、
前記撮像部によって撮像される画像データ全体のうち、前記撮像基本データに記憶された前記一定周期毎に対応したそれぞれの前記計数値に撮像された部分画像データを取得するステップと、
前記部分画像データから前記最終データのそれぞれの前記分割計数値に対応した分割画像データを抽出するステップと、
これらの分割画像データを順次繋ぎ合わせた画像を出力するステップと、
を実行させるプログラムであってもよい。