(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008114
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】電池パック
(51)【国際特許分類】
H01M 50/262 20210101AFI20250109BHJP
H01M 50/213 20210101ALI20250109BHJP
【FI】
H01M50/262 S
H01M50/213
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023110004
(22)【出願日】2023-07-04
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】弁理士法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂内 喜幸
【テーマコード(参考)】
5H040
【Fターム(参考)】
5H040AA14
5H040AT01
5H040AY08
5H040AY10
5H040NN03
(57)【要約】
【課題】構造の複雑化を伴わずに耐衝撃性を向上することの可能な電池パックを提供する。
【解決手段】本技術の一実施の形態に係る電池パックは、電池と、電池を保持する電池ホルダとを有する電池モジュールと、電池モジュールを収容する電池ケースとを備えている。電池モジュールは、第1の外面と、第1の外面と対向する第2の外面とを有している。電池ケースは、第1の外面と対向配置され、第1の外面側に反っている第1の内面と、第2の外面と対向配置され、第2の外面側に反っている第2の内面とを有している。電池モジュールは、第1の内面の反りと第2の内面の反りとによって、第1の内面および第2の内面に支持されている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池と、前記電池を保持する電池ホルダとを有する電池モジュールと、
前記電池モジュールを収容する外装ケースと
を備え、
前記電池モジュールは、
第1の外面と、
前記第1の外面と対向する第2の外面と
を有し、
前記外装ケースは、
前記第1の外面と対向配置され、前記第1の外面側に反っている第1の内面と、
前記第2の外面と対向配置され、前記第2の外面側に反っている第2の内面と
を有し、
前記電池モジュールは、前記第1の内面の反りと前記第2の内面の反りとによって、前記第1の内面および前記第2の内面に挟持されている
電池パック。
【請求項2】
電池と、前記電池を保持する電池ホルダとを有する電池モジュールと、
前記電池モジュールを収容する外装ケースと
を備え、
前記電池モジュールは、
第1の外面と、
前記第1の外面と対向する第2の外面と
を有し、
前記外装ケースは、
前記第1の外面に押圧されて接触する第1の内面と、
前記第2の外面に押圧されて接触する第2の内面と
を有し、
前記第1の外面と前記第1の内面との接触部分は、前記第1の外面と前記第1の内面とが離間する第1の間隙に囲まれており、
前記第2の外面と前記第2の内面との接触部分は、前記第2の外面と前記第2の内面とが離間する第2の間隙に囲まれている
電池パック。
【請求項3】
前記外装ケースは、
第1の開口端を有する第1のケースと、
第2の開口端を有する第2のケースと
を有し、
前記第1のケースおよび前記第2のケースは、前記第1の開口端と前記第2の開口端とが互いに突き合わされることにより、前記第1のケースおよび前記第2のケースによって囲まれた前記電池モジュールの収容空間を形成することが可能な形状となっており、
前記電池モジュールは前記収容空間内に配置され、
前記第1の内面は、
前記第1のケースの内面のうち、前記第1の開口端の一部を含む部分に形成され、前記第1の外面側に反っている第3の内面と、
前記第2のケースの内面のうち、前記第2の開口端の一部を含む部分に形成され、前記第1の外面側に反っている第4の内面と
を含んで構成され、
前記第2の内面は、
前記第1のケースの内面のうち、前記第1の開口端の一部を含む部分に形成され、前記第2の外面側に反っている第5の内面と、
前記第2のケースの内面のうち、前記第2の開口端の一部を含む部分に形成され、前記第2の外面側に反っている第6の内面と
を含んで構成されている
請求項1に記載の電池パック。
【請求項4】
前記第3の内面と前記第1の外面との第1の接触部分は、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第3の内面のうち、前記第3の内面の両端を除いた第1の中央領域に配置され、
前記第4の内面と前記第1の外面との第2の接触部分は、前記第2の開口端を平面視したとき、前記第4の内面のうち、前記第4の内面の両端を除いた第2の中央領域に配置され、
前記第5の内面と前記第2の外面との第3の接触部分は、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第5の内面のうち、前記第5の内面の両端を除いた第3の中央領域に配置され、
前記第6の内面と前記第2の外面との第4の接触部分は、前記第2の開口端を平面視したとき、前記第6の内面のうち、前記第6の内面の両端を除いた第4の中央領域に配置されている
請求項3に記載の電池パック。
【請求項5】
前記電池モジュールが前記外装ケースから取り外された状態で、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第3の内面の頂点および前記第5の内面の頂点が、前記第1の開口端の中央線上に設けられ、
前記電池モジュールが前記外装ケースから取り外された状態で、前記第2の開口端を平面視したとき、前記第4の内面の頂点および前記第6の内面の頂点が、前記第2の開口端の中央線上に設けられている
請求項3に記載の電池パック。
【請求項6】
前記第1の開口端を平面視したとき、前記第3の内面の頂点および前記第4の内面の頂点が、前記第1の外面の中心部分に接しており、
前記第2の開口端を平面視したとき、前記第5の内面の頂点および前記第6の内面の頂点が、前記第2の外面の中心部分に接している
請求項5に記載の電池パック。
【請求項7】
前記外装ケースは、
第1の開口端を有する第1のケースと、
第2の開口端を有する第2のケースと
を有し、
前記第1のケースおよび前記第2のケースは、前記第1の開口端と前記第2の開口端とが互いに突き合わされることにより、前記第1のケースおよび前記第2のケースによって囲まれた前記電池モジュールの収容空間を形成することが可能な形状となっており、
前記電池モジュールは前記収容空間内に配置され、
前記第1の内面および前記第2の内面は、それぞれ、前記第1のケースのうち、前記第1の開口端の一部を含む部分に形成され、前記第2のケースには形成されていない
請求項1に記載の電池パック。
【請求項8】
前記第1の内面のうち、前記第1の外面に接する第1の接触部分は、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第1の内面のうち、前記第1の内面の両端を除いた第1の中央領域に配置され、
前記第2の内面のうち、前記第2の外面に接する第2の接触部分は、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第2の内面のうち、前記第2の内面の両端を除いた第2の中央領域に配置されている
請求項7に記載の電池パック。
【請求項9】
前記電池モジュールが前記外装ケースから取り外された状態で、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第1の内面の頂点が、前記第1の開口端の中央線上に設けられ、
前記電池モジュールが前記外装ケースから取り外された状態で、前記第2の開口端を平面視したとき、前記第2の内面の頂点が、前記第2の開口端の中央線上に設けられている
請求項8に記載の電池パック。
【請求項10】
前記第1の開口端を平面視したとき、前記第1の内面の頂点が、前記第1の外面の中心部分に接しており、
前記第2の開口端を平面視したとき、前記第2の内面の頂点が、前記第2の外面の中心部分に接している
請求項9に記載の電池パック。
【請求項11】
前記第1の外面は、前記外装ケースのうち内底面近傍および内天面近傍において、前記第1の内面から離間しており、前記第1の内面との接触部分を有せず、
前記第2の外面は、前記外装ケースのうち内底面近傍および内天面近傍において、前記第2の内面から離間しており、前記第2の内面との接触部分を有しない
請求項1または請求項2に記載の電池パック。
【請求項12】
前記電池は、柱形状となっており、
前記電池モジュールには、前記電池の長手方向と直交する二次元方向に並んで配置された複数の前記電池が設けられ、
前記第1の内面および前記第2の内面は、複数の前記電池を、前記電池の長手方向から挟み込むように配置されている
請求項1または請求項2に記載の電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器が広く普及しているため、その電子機器に適用される電源として電池の開発が進められている。この場合には、複数の電池を容易かつ安全に取り扱うために、その複数の電池を備えた電池パックが提案されている。
【0003】
電池パックの構成に関連する技術に関しては、様々な検討がなされている。例えば、特許文献1には、耐衝撃性を向上するために、外装ケースと、複数の電池を収納する電池モジュールとの間に、弾性バネを設ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の発明では、弾性バネが外装ケースもしくは電池モジュールに一体に設けられるため、外装ケースもしくは電池モジュールを成型するための金型構造が複雑になってしまう。構造の複雑化を伴わずに耐衝撃性を向上することの可能な電池パックを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の一実施の形態に係る電池パックは、電池と、電池を保持する電池ホルダとを有する電池モジュールと、電池モジュールを収容する電池ケースとを備えている。電池モジュールは、第1の外面と、第1の外面と対向する第2の外面とを有している。電池ケースは、第1の外面と対向配置され、第1の外面側に反っている第1の内面と、第2の外面と対向配置され、第2の外面側に反っている第2の内面とを有している。電池モジュールは、第1の内面の反りと第2の内面の反りとによって、第1の内面および第2の内面に支持されている。
【発明の効果】
【0007】
本技術の一実施の形態に係る電池パックでは、電池モジュールが、電池ケースに設けられた第1および第2の内面の反りによって、第1および第2の内面に支持されている。これにより、落下等の大きな衝撃が電池パックに加えられたときに、その衝撃が第1および第2の内面の少なくとも一方の反りによって緩和もしくは吸収される。その結果、その衝撃から電池モジュールを保護することが可能となる。ところで、この電池パックでは、落下等の大きな衝撃は、第1および第2の内面の反りによって緩和もしくは吸収される。このように、この電池パックでは、例えば弾性バネなどの新たな部品を設ける代わりに、既存の電池ケースの内面に緩衝を緩和もしくは吸収する機能を持たせている。しかも、既存の電池ケースの内面に反りが設けられているだけであり、複雑な構造は設けられていない。従って、構造の複雑化を伴わずに耐衝撃性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本技術の一実施形態に係る電池パックの斜視構成例を表す図である。
【
図2】
図2は、
図1の電池パックの収容物の斜視構成例を表す図である。
【
図3】
図3は、
図1の電池パックの展開斜視構成例を表す図である。
【
図4】
図4は、
図2の電池ホルダの断面構成例を表す図である。
【
図5】
図5は、
図1の電池パックのA-A矢視方向の断面構成例を表す図である。
【
図6】
図6は、
図1の電池パックのB-B矢視方向の断面構成例を表す図である。
【
図7】
図7は、
図1の電池パックから電池モジュールを取り外したときの、A-A矢視方向の断面構成例を表す図である。
【
図8】
図8は、
図1の電池パックから電池モジュールを取り外したときの、B-B矢視方向の断面構成例を表す図である。
【
図9】
図9は、
図1の電池パックのC-C矢視方向の断面構成例を表す図である。
【
図10】
図10は、
図1の電池パックのD-D矢視方向の断面構成例を表す図である。
【
図13】
図13は、
図1の電池パックが地面に落下したときの、
図1の外装ケースの機能について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本技術を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。
1.実施形態(
図1~
図13)
1-1.構成
1-2.機能
1-3.効果
2.変形例
2-1.変形例A(
図14、
図15)
2-2.変形例B(
図16、
図17)
2-3.変形例C(
図18~
図20)
2-4.変形例D(
図21)
【0010】
<1.実施形態>
まず、本技術の一実施形態に係る電池パック1に関して説明する。
【0011】
ここで説明する電池パック1は、複数の電池を備えた電源であり、電子機器などの多様な用途に適用される。電池パック1の用途の詳細に関しては、後述する。電池の種類は、特に限定されないため、一次電池でもよいし、二次電池でもよい。二次電池の種類は、特に限定されないが、具体的には、リチウムイオンの吸蔵放出を利用して電池容量が得られるリチウムイオン二次電池などである。電池の数は、特に限定されないため、任意に設定可能である。以下では、電池が二次電池(リチウムイオン二次電池)である場合に関して説明する。すなわち、以下で説明する電池パック1は、複数の二次電池を備えた電源である。
【0012】
[1-1.構成]
図1は、本技術の一実施形態に係る電池パック1の斜視構成例を表したものである。
図2は、電池パック1の収容物の斜視構成例を表したものである。
図3は、電池パック1の展開斜視構成例を表したものである。
【0013】
電池パック1は、例えば、
図1、
図2に示したように、外装ケース10と、外装ケース10に収容される電池モジュール20とを備えている。電池モジュール20は、制御基板30を有している。制御基板30は、例えば、後述の各電池40の正負極端子に接続されており、各電池40の電圧計測や、各電池40の残容量の検出、各電池40から出力される電流を計測して過電流の有無の検知などをする回路を有している。
【0014】
外装ケース10は、例えば、
図3に示したように、下部ケース10aおよび上部ケース10bによって構成されている。下部ケース10aの開口端12aおよび上部ケース10bの開口端12bが互いに突き合わされることによって、電池モジュール20を収容する収容空間が形成される。
図3には、下部ケース10aによって囲まれた空間と、上部ケース10bによって囲まれた空間とによって、電池モジュール20を収容する収容空間が形成される例が示されている。
【0015】
外装ケース10は、電池モジュール20を収容することの可能な形状となっている。外装ケース10(例えば、下部ケース10a)には、制御基板30に接続された外部端子11が設けられている。外部端子11には、制御基板30を介して複数の電池40が接続されている。
【0016】
外装ケース10は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(mPPE)、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンの共重合合成樹脂(ABS)、ポリアセタール(POM)等の樹脂材料によって構成されている。外装ケース10は、例えば、金属もしくは導電性フィラー等の導電性材料が分散された樹脂材料によって構成されていてもよい。このときの樹脂材料は、上述の樹脂材料であってもよい。
【0017】
電池モジュール20は、複数の電池40および複数の金属製タブ60を有している。複数の電池40は、複数の金属製タブ60を介して電気的に接続されている。例えば、複数の電池40のうちの一部である複数の電池40が複数の金属製タブ60によって互いに直列に接続されており、さらに、互いに直列に接続された複数の電池40を直列ユニットと称したとき、複数の直列ユニットが複数の金属製タブ60によって互いに並列に接続されている。なお、複数の電池40の接続態様は、上記に限定されるものではない。各金属製タブ60は、例えば、金属製のリード板によって構成されている。
【0018】
電池40は、例えば、
図4に示したように、互いに対向する第1端面40aおよび第2端面40bと、第1端面40aに設けられた正極41と、第2端面40bに設けられた負極42とを有している。なお、
図4には、複数の電池40、および複数の電池40を支持する電池ホルダ50の断面構成例が示されている。電池40は、例えば、第1端面40aおよび第2端面40bが互いに対向する方向に延在する円柱形状となっており、第1端面40aおよび第2端面40bは、それぞれ、円形状となっている。電池40の形状は、円柱形状に限られるものではない。第1端面40aおよび第2端面40bの形状は、円形状に限られるものではない。
【0019】
正極41は、金属部材によって構成されている。正極41は、第1端面40aにおいて突出した形状となっている。負極42は、金属部材によって構成されている。負極42は、第2端面40bにおいて平坦面を構成している。
【0020】
複数の電池40が電池40の長手方向(電池40において正極41および負極42が互いに対向する方向)と直交する二次元方向に並んで配置されているとする。このとき、電池パック1内に設けられた複数の電池40における一の電池40(第1の電池)の第1端面40aと、電池パック1内に設けられた複数の電池40における他の電池40(第2の電池)の第2端面40bとが同一平面内に配置されている。例えば、複数の第1端面40aおよび複数の第2端面40bが、同一平面内において交互に配置されている。複数の金属製タブ60は、電池パック1内に設けられた複数の電池40を、電池40の長手方向から挟んで互いに対向するように配置されている。金属製タブ60は、第1の電池の第1端面40aにおける正極41と、第2の電池の第2端面40bにおける負極42とに電気的に接続されている。
【0021】
本明細書において、「電池40の長手方向」とは、電池40が、正極41および負極42が互いに対向する方向に延在する柱形状となっている場合には、正極41および負極42が互いに対向する方向と平行な方向を指している。本明細書において、「電池40の配列方向」とは、電池40が、正極41および負極42が互いに対向する方向に延在する柱形状となっている場合には、正極41および負極42が互いに対向する方向と直交する方向を指している。
【0022】
電池モジュール20は、さらに、複数の電池40を支持することの可能な電池ホルダ50を有している。電池ホルダ50は、例えば、
図3、
図4に示したように、一対のホルダ50aおよびホルダ50bにより構成されている。ホルダ50a,50bは、ともに、共通の構造となっている。
図4は、ホルダ50bの断面構成例を表したものである。
【0023】
ホルダ50a,50bは、それぞれ、例えば、
図4に示したように、側板部51を有している。ホルダ50aの側板部51と、ホルダ50bの側板部51とは、各電池40の長手方向において互いに対向配置されている。ホルダ50a,50bにおいて、側板部51は、各電池40の正極41および負極42と対向する箇所に開口部52を有している。従って、開口部52には、正極41または負極42が露出している。
【0024】
ホルダ50a,50bは、それぞれ、
図4に示したように、複数の電池40を所定の間隙を介して階層状に支持する支持部53を有している。
図4には、複数の電池40を最下層および最上層の2階層で支持するように支持部53が設けられている様子が例示されている。最下層とは、電池パック1(電池モジュール20)を
図4の向きになるような方向から見たときに最も下側になる層である。最上層とは、電池パック1(電池モジュール20)を
図4の向きになるような方向から見たときに最も上側になる層である。
【0025】
支持部53の一方の端部に側板部51が連結されており、支持部53の他方の端部は、開口部54となっている。支持部53には、開口部52と開口部54とに連結された収容部55が設けられている。収容部55には、電池40の一部が収容される。
【0026】
図5は、
図1の電池パック1のA-A矢視方向の断面構成例を表したものである。
図6は、
図1の電池パック1のB-B矢視方向の断面構成例を表したものである。
図7は、
図1の電池パック1から電池モジュール20を取り外したときの、A-A矢視方向の断面構成例を表したものである。
図8は、
図1の電池パック1から電池モジュール20を取り外したときの、B-B矢視方向の断面構成例を表したものである。
図9は、
図1の電池パック1のC-C矢視方向の断面構成例を表したものである。
図10は、
図1の電池パック1のD-D矢視方向の断面構成例を表したものである。
図11は、
図1の下部ケース10aの斜視成例を表したものである。
図12は、
図1の上部ケース10bの斜視成例を表したものである。
【0027】
電池モジュール20において、電池40の一の配列方向(例えば
図5において電池40の短手方向)と平行な方向の長さが、電池40の長手方向と平行な方向の長さよりも長くなっている。以下では、電池40の一の配列方向(例えば
図5において電池40の短手方向)と平行な方向を“電池モジュール20の長手方向”と称するものとする。また、電池40の長手方向と平行な方向を“電池モジュール20の短手方向”と称するものとする。電池モジュール20には、電池40の一の配列方向(例えば
図5において電池40の短手方向)と平行な方向(電池モジュール20の長手方向)に延在する一対の外面S3,S4が設けられている。外面S3は、例えば、同一面内に配置された複数の金属製タブ60の表面に対応している。外面S4は、例えば、複数の電池40を介して外面S3と対向する位置の同一面内に配置された複数の金属製タブ60の表面に対応している。
【0028】
下部ケース10aにおいて、電池モジュール20の長手方向と平行な方向の長さが、電池モジュール20の短手方向と平行な方向の長さよりも長くなっている。下部ケース10aには、電池モジュール20の長手方向と平行な方向(下部ケース10aの長手方向)に延在する一対の内面S1,S2が設けられている。内面S1,S2は、複数の電池40を、電池40の長手方向から挟み込むように配置されている。下部ケース10aには、さらに、電池モジュール20の短手方向と平行な方向(下部ケース10aの短手方向)に延在する一対の内面Sa,Sbが設けられている。内面S1は下部ケース10aの隅において内面Sa,Sbに接している。内面S2は下部ケース10aの隅において内面Sa,Sbに接している。
【0029】
内面S1は、外面S3の一部と対向する位置に設けられており、外面S3側(下部ケース10aの内側)に反っている。内面S1のうち、外面S3側(下部ケース10aの内側)に反っている箇所は、例えば、
図5、
図7、
図11に示したように、開口端12aの一部を含んでいる。つまり、開口端12aには、外面S3側(下部ケース10aの内側)に突出する反りが形成されている。内面S1には、例えば、
図5に示したように、電池モジュール20が下部ケース10aに収容されている状態だけでなく、例えば、
図7、
図11に示したように、電池モジュール20が下部ケース10aから取り外された状態のときでも、外面S3側(下部ケース10aの内側)に突出する反りが形成されている。
【0030】
内面S2は、外面S4の一部と対向する位置に設けられており、外面S4側(下部ケース10aの内側)に反っている。内面S2のうち、外面S4側(下部ケース10aの内側)に反っている箇所は、例えば、
図5、
図7、
図11に示したように、開口端12aの一部を含んでいる。つまり、開口端12aには、外面S4側(下部ケース10aの内側)と突出する反りが形成されている。内面S2には、例えば、
図5に示したように、電池モジュール20が下部ケース10aに収容されている状態だけでなく、例えば、
図7、
図11に示したように、電池モジュール20が下部ケース10aから取り外された状態のときでも、外面S4側(下部ケース10aの内側)に突出する反りが形成されている。従って、電池モジュール20は、例えば、
図5に示したように、内面S1の反りと内面S2の反りとによって、内面S1および内面S2に支持(挟持)されている。内面S1および内面S2の反りは、例えば、下部ケース10aを樹脂成型する際の温度制御によって収縮応力を発生させることにより形成され得る。
【0031】
上部ケース10bにおいて、電池モジュール20の長手方向と平行な方向の長さが、電池モジュール20の短手方向と平行な方向の長さよりも長くなっている。上部ケース10bには、電池モジュール20の長手方向と平行な方向(上部ケース10bの長手方向)に延在する一対の内面S5,S6が設けられている。内面S5,S6は、複数の電池40を、電池40の長手方向から挟み込むように配置されている。上部ケース10bには、さらに、電池モジュール20の短手方向と平行な方向(上部ケース10bの短手方向)に延在する一対の内面Sc,Sdが設けられている。内面S5は上部ケース10bの隅において内面Sc,Sdに接している。内面S6は上部ケース10bの隅において内面Sc,Sdに接している。
【0032】
内面S5は、外面S3の一部と対向する位置に設けられており、外面S3側(上部ケース10bの内側)に反っている。内面S5のうち、外面S3側(上部ケース10bの内側)に反っている箇所は、例えば、
図5、
図7、
図11に示したように、開口端12bを含んでいる。つまり、開口端12bには、外面S3側(上部ケース10bの内側)に突出する反りが形成されている。内面S5には、例えば、
図5に示したように、電池モジュール20が上部ケース10bに収容されている状態だけでなく、例えば、
図7、
図11に示したように、電池モジュール20が上部ケース10bから取り外された状態のときでも、外面S3側(上部ケース10bの内側)に突出する反りが形成されている。
【0033】
内面S6は、外面S4の一部と対向する位置に設けられており、外面S4側(上部ケース10bの内側)に反っている。内面S6のうち、外面S4側(上部ケース10bの内側)に反っている箇所は、例えば、
図5、
図7、
図11に示したように、開口端12bを含んでいる。つまり、開口端12bには、外面S4側(上部ケース10bの内側)と突出する反りが形成されている。内面S6には、例えば、
図5に示したように、電池モジュール20が上部ケース10bに収容されている状態だけでなく、例えば、
図7、
図11に示したように、電池モジュール20が上部ケース10bから取り外された状態のときでも、外面S4側(上部ケース10bの内側)に突出する反りが形成されている。従って、電池モジュール20は、例えば、
図5に示したように、内面S5の反りと内面S6の反りとによって、内面S5および内面S6に支持(挟持)されている。内面S5および内面S6の反りは、例えば、上部ケース10bを樹脂成型する際の温度制御によって収縮応力を発生させることにより形成され得る。
【0034】
内面S1と外面S3とは、内面S1の反りによって所定の押圧で互いに接触しており、内面S1と外面S3との接触部分P1の周囲には、内面S1と外面S3とが離間する間隙G1が形成されている。接触部分P1は、例えば、開口端12aに設けられている。内面S2と外面S4とは、内面S2の反りによって所定の押圧で互いに接触しており、内面S2と外面S4との接触部分P2の周囲には、内面S2と外面S4とが離間する間隙G2が形成されている。接触部分P2は、例えば、開口端12aに設けられている。
【0035】
内面S5と外面S3とは、内面S5の反りによって所定の押圧で互いに接触しており、内面S5と外面S3との接触部分P3の周囲には、内面S5と外面S3とが離間する間隙G3が形成されている。接触部分P3は、例えば、開口端12bに設けられている。内面S6と外面S4とは、内面S6の反りによって所定の押圧で互いに接触しており、内面S6と外面S4との接触部分P4の周囲には、内面S5と外面S4とが離間する間隙G4が形成されている。接触部分P4は、例えば、開口端12bに設けられている。
【0036】
内面S1と外面S3との接触部分P1は、開口端12aを平面視したとき、内面S1のうち、内面S1の両端を除いた中央領域R1に配置されている。中央領域R1は、例えば、
図5に示したように、電池モジュール20に含まれる複数の電池40のうち、開口端12aを平面視したとき、電池40の配列方向の中央の電池40およびこの電池40の両隣の2つの電池40(つまり、合計3つの電池40)と対向する領域である。接触部分P1は、例えば、
図5に示したように、開口端12aを平面視したとき、内面S1の中心部分と、内面S2の中心部分とを結ぶ中央線AX1上の位置に配置されている。接触部分P1は、例えば、
図5に示したように、電池モジュール20の、中央線AX1上の位置に配置されている。接触部分P1は、さらに、例えば、
図5に示したように、開口端12aを平面視したとき、電池モジュール20の、電池モジュール20の長手方向の中心部分(中央線AX2上の位置)に配置されている。接触部分P1は、例えば、開口端12aを平面視したとき、電池モジュール20の外面S3の中心部分(中央線AX2上の位置)の位置に配置されている。例えば、
図5に示したように、中央線AX1と中央線AX2とが互いに一致していてもよい。
【0037】
開口端12aを平面視したときの内面S1の中心部分は、開口端12aを平面視したときの内面S1のうち、内面S1の両端部から等距離の箇所に位置する。開口端12aを平面視したときの内面S2の中心部分は、開口端12aを平面視したときの内面S2のうち、内面S2の両端部から等距離の箇所に位置する。開口端12aを平面視したときの電池モジュール20の、電池モジュール20の長手方向の中心部分は、開口端12aを平面視したときの電池モジュール20のうち、電池モジュール20の長手方向の両端部から等距離の箇所に位置する。
【0038】
内面S2と外面S4との接触部分P2は、開口端12aを平面視したとき、内面S2のうち、内面S2の両端を除いた中央領域R2に配置されている。中央領域R2は、例えば、
図5に示したように、電池モジュール20に含まれる複数の電池40のうち、開口端12aを平面視したとき、電池40の配列方向の中央の電池40およびこの電池40の両隣の2つの電池40(つまり、合計3つの電池40)と対向する領域である。接触部分P2は、例えば、
図5に示したように、開口端12aを平面視したとき、中央線AX1上の位置に配置されている。接触部分P2は、さらに、例えば、
図5に示したように、開口端12aを平面視したとき、電池モジュール20の長手方向の中心部分(中央線AX2上の位置)に配置されている。接触部分P2は、例えば、開口端12aを平面視したとき、電池モジュール20の外面S4の中心部分(中央線AX2上の位置)上に配置されている。
【0039】
内面S5と外面S3との接触部分P3は、開口端12bを平面視したとき、内面S5のうち、内面S5の両端を除いた中央領域R3に配置されている。中央領域R3は、例えば、
図6に示したように、電池モジュール20に含まれる複数の電池40のうち、開口端12bを平面視したとき、電池40の配列方向の中央の電池40およびこの電池40の両隣の2つの電池40(つまり、合計3つの電池40)と対向する領域である。接触部分P3は、例えば、
図6に示したように、開口端12bを平面視したとき、内面S5の中心部分と、内面S6の中心部分とを結ぶ中央線AX3上の位置に配置されている。接触部分P3は、例えば、
図6に示したように、電池モジュール20の、中央線AX3上の位置に配置されている。接触部分P3は、さらに、例えば、
図6に示したように、開口端12bを平面視したとき、電池モジュール20の、電池モジュール20の長手方向の中心部分(中央線AX2上の位置)に配置されている。接触部分P3は、例えば、開口端12bを平面視したとき、電池モジュール20の外面S3の中心部分(中央線AX2上の位置)に配置されている。例えば、
図6に示したように、中央線AX3と中央線AX2とが互いに一致していてもよい。
【0040】
開口端12bを平面視したときの内面S5の中心部分は、開口端12bを平面視したときの内面S5のうち、内面S5の両端部から等距離の箇所に位置する。開口端12bを平面視したときの内面S6の中心部分は、開口端12bを平面視したときの内面S6のうち、内面S6の両端部から等距離の箇所に位置する。開口端12bを平面視したときの電池モジュール20の、電池モジュール20の長手方向の中心部分は、開口端12bを平面視したときの電池モジュール20のうち、電池モジュール20の長手方向の両端部から等距離の箇所に位置する。
【0041】
内面S6と外面S4との接触部分P4は、開口端12bを平面視したとき、内面S6のうち、内面S6の両端を除いた中央領域R4に配置されている。中央領域R4は、例えば、
図6に示したように、電池モジュール20に含まれる複数の電池40のうち、開口端12bを平面視したとき、電池40の配列方向の中央の電池40およびこの電池40の両隣の2つの電池40(つまり、合計3つの電池40)と対向する領域である。接触部分P4は、例えば、
図6に示したように、開口端12bを平面視したとき、電池モジュール20の、中央線AX3上の位置に配置されている。接触部分P4は、さらに、例えば、
図6に示したように、開口端12bを平面視したとき、電池モジュール20の長手方向の中心部分(中央線AX2上の位置)に配置されている。接触部分P4は、例えば、開口端12bを平面視したとき、電池モジュール20の外面S4の中心部分(中央線AX2上の位置)に配置されている。
【0042】
内面S1の頂点T1は、例えば、
図7に示したように、電池モジュール20が下部ケース10aから取り外された状態のとき、中央領域R1に設けられている。内面S1の頂点T1は、例えば、開口端12aの中央線AX1上の位置に設けられている。内面S2の頂点T2は、例えば、
図7に示したように、電池モジュール20が下部ケース10aから取り外された状態のとき、中央領域R2に設けられている。内面S2の頂点T2は、例えば、開口端12aの中央線AX1上の位置に設けられている。電池モジュール20が下部ケース10aから取り外された状態のとき、頂点T1,T2が開口端12aの中央線AX1上の位置に設けられるとともに、頂点T1と頂点T2との距離が、内面S1と内面S2との最短距離となっていてもよい。
【0043】
内面S1の頂点T1は、例えば、上述の接触部分P1に対応していてもよい。内面S2の頂点T2は、例えば、上述の接触部分P2に対応していてもよい。これらのとき、頂点T1、T2が開口端12aの中央線AX1上の位置に設けられ、頂点T1が外面S3の中央線AX2上の位置に接するとともに、頂点T2が外面S4の中央線AX2上の位置に接していてもよい。
【0044】
内面S5の頂点T3は、例えば、
図8に示したように、電池モジュール20が上部ケース10bから取り外された状態のとき、中央領域R3に設けられている。内面S5の頂点T3は、例えば、開口端12bの中央線AX3上の位置に設けられている。内面S6の頂点T4は、例えば、
図8に示したように、電池モジュール20が上部ケース10bから取り外された状態のとき、中央領域R4に設けられている。内面S6の頂点T4は、例えば、開口端12bの中央線AX3上の位置に設けられている。電池モジュール20が上部ケース10bから取り外された状態のとき、頂点T3,T4が開口端12bの中央線AX3上の位置に設けられるとともに、頂点T3と頂点T4との距離が、内面S3と内面S4との最短距離となっていてもよい。
【0045】
内面S5の頂点T3は、例えば、上述の接触部分P3に対応していてもよい。内面S6の頂点T4は、例えば、上述の接触部分P4に対応していてもよい。これらのとき、頂点T3、T4が開口端12bの中央線AX3上の位置に設けられ、頂点T3が外面S4の中央線AX2上の位置に接するとともに、頂点T4が外面S4の中央線AX2上の位置に接していてもよい。
【0046】
間隙G1は、例えば、
図9に示したように、下部ケース10aの内底面S7近傍において、開口端12a近傍と比べて、広くなっている。これは、内面S1のうち、下部ケース10aの内底面S7近傍には、反りが無く、接触部分P1が存在しないからである。その結果、外面S3は、下部ケース10aの内底面S7近傍において、下部ケース10a(内面S1)から離間しており、内面S1との接触部分(接触部分P1)を有しない。間隙G2は、例えば、
図9に示したように、下部ケース10aの内底面S7近傍において、開口端12a近傍と比べて、広くなっている。これは、内面S2のうち、下部ケース10aの内底面S7近傍には、反りが無く、接触部分P2が存在しないからである。その結果、外面S4は、下部ケース10aの内底面S7近傍において、下部ケース10a(内面S2)から離間しており、内面S2との接触部分(接触部分P2)を有しない。
【0047】
間隙G3は、例えば、
図10に示したように、上部ケース10bの内天面S8近傍において、開口端12b近傍と比べて、広くなっている。これは、内面S5のうち、上部ケース10bの内天面S8近傍には、反りが無く、接触部分P3が存在しないからである。その結果、外面S3は、上部ケース10bの内天面S8近傍において、上部ケース10b(内面S5)から離間しており、内面S5との接触部分(接触部分P3)を有しない。間隙G4は、例えば、
図10に示したように、上部ケース10bの内天面S8近傍において、開口端12b近傍と比べて、広くなっている。これは、内面S6のうち、上部ケース10bの内天面S8近傍には、反りが無く、接触部分P4が存在しないからである。その結果、外面S4は、上部ケース10bの内天面S8近傍において、上部ケース10b(内面S6)から離間しており、内面S6との接触部分(接触部分P4)を有しない。
【0048】
[1-2.機能]
次に、電池パック1の機能、特に耐衝撃性について説明する。
図13は、電池パック1が地面100に落下したときの、外装ケース10の機能について説明するため図である。
【0049】
電池パック1が地面100に落下し衝突し、電池パック1の外装ケース10に大きな衝撃が加わったとする。このとき、電池パック1内の電池モジュール20は、例えば、
図5、
図6に示したように、外装ケース10に設けられた内面S1,S2の反りによって支持(挟持)されるとともに、内面S5,S6の反りによって支持(挟持)されている。さらに、電池モジュール20と外装ケース10との間には、間隙G1,G2,G3,G4が設けられている。そのため、外装ケース10に加えられた大きな衝撃は、例えば、
図13に示したように、地面100寄りの内面の反り(例えば、内面S2,S6の反り)が変位することによって緩和もしくは吸収され、電池パック1内の電池モジュール20には、直接そのまま伝わらない。つまり、外装ケース10に設けられた内面の反り(例えば、内面S2,S6の反り)が、外部から加えられる衝撃に対して緩衝材として機能する。その結果、電池パック1内の電池モジュール20が、外装ケース10に設けられた内面の反り(例えば、内面S2,S6の反り)によって、外部から加えられる衝撃から保護される。
【0050】
[1-3.効果]
次に、電池パック1の効果について説明する。
【0051】
本実施の形態では、電池モジュール20が、外装ケース10に設けられた内面S1、S2,S5,S6の反りによって、内面S1、S2,S5,S6に支持されている。これにより、落下等の大きな衝撃が電池パック1に加えられたときに、その衝撃が内面S1、S2,S5,S6の反りによって緩和もしくは吸収される。その結果、その衝撃から電池モジュール20を保護することが可能となる。ところで、この電池パック1では、落下等の大きな衝撃は、内面S1、S2,S5,S6の反りによって緩和もしくは吸収される。このように、この電池パック1では、新たな部品を設ける代わりに、既存の外装ケース10の内面S1、S2,S5,S6に緩衝を緩和もしくは吸収する機能を持たせている。しかも、既存の外装ケース10の内面に反りが設けられているだけであり、複雑な構造は設けられていない。従って、構造の複雑化を伴わずに耐衝撃性を向上することができる。
【0052】
本実施の形態では、内面S1と外面S3とは、内面S1の反りによって互いに接触しており、内面S1と外面S3との接触部分P1の周囲には、内面S1と外面S3とが離間する間隙G1が形成されている。内面S2と外面S4とは、内面S2の反りによって互いに接触しており、内面S2と外面S4との接触部分P2の周囲には、内面S2と外面S4とが離間する間隙G2が形成されている。内面S5と外面S3とは、内面S5の反りによって互いに接触しており、内面S5と外面S3との接触部分P3の周囲には、内面S5と外面S3とが離間する間隙G3が形成されている。内面S6と外面S4とは、内面S6の反りによって互いに接触しており、内面S6と外面S4との接触部分P4の周囲には、内面S5と外面S4とが離間する間隙G4が形成されている。
【0053】
これにより、外装ケース10に加えられた大きな衝撃は、例えば、
図13に示したように、地面100寄りの内面の反り(例えば、内面S2,S6の反り)が変位することによって緩和もしくは吸収され、電池パック1内の電池モジュール20には、直接そのまま伝わらない。つまり、外装ケース10に設けられた内面の反り(例えば、内面S2,S6の反り)が、外部から加えられる衝撃に対して緩衝材として機能する。その結果、電池パック1内の電池モジュール20を、外装ケース10に設けられた内面の反り(例えば、内面S2,S6の反り)によって、外部から加えられる衝撃から保護することができる。
【0054】
本実施の形態では、内面S1、S2,S5,S6のうち、外装ケース10の内側に反っている箇所が、開口端12a,12bを含む部分に形成されている。これにより、内面S1、S2,S5,S6の反り量を大きくすることができるので、外部からの大きな衝撃からも、電池パック1内の電池モジュール20を保護することができる。
【0055】
本実施の形態では、内面S1と外面S3との接触部分P1は、開口端12aを平面視したとき、内面S1のうち、内面S1の両端を除いた中央領域R1に配置されている。内面S2と外面S4との接触部分P2は、開口端12aを平面視したとき、内面S2のうち、内面S2の両端を除いた中央領域R2に配置されている。内面S5と外面S3との接触部分P3は、開口端12bを平面視したとき、内面S5のうち、内面S5の両端を除いた中央領域R3に配置されている。内面S6と外面S4との接触部分P4は、開口端12bを平面視したとき、内面S6のうち、内面S6の両端を除いた中央領域R4に配置されている。これにより、内面S1、S2,S5,S6の反り量を大きくすることができるので、外部からの大きな衝撃からも、電池パック1内の電池モジュール20を保護することができる。
【0056】
本実施の形態では、電池モジュール20が下部ケース10aから取り外された状態で、開口端12aを平面視したとき、内面S1の頂点T1および内面S2の頂点T2が、開口端12aの中央線AX1上の位置に設けられている。さらに、電池モジュール20が上部ケース10bから取り外された状態で開口端12bを平面視したとき、内面S5の頂点T3および内面S6の頂点T4が、開口端12bの中央線AX3上の位置に設けられている。これにより、内面S1、S2,S5,S6の反り量を大きくすることができるので、外部からの大きな衝撃からも、電池パック1内の電池モジュール20を保護することができる。
【0057】
本実施の形態では、開口端12aを平面視したとき、内面S1の頂点T1および内面S5の頂点T3が、外面S3の中心部分(中央線AX2上の位置)に接している。さらに、開口端12bを平面視したとき、内面S2の頂点T2および内面S6の頂点T4が、外面S4の中心部分(中央線AX2上の位置)に接している。これにより、内面S1、S2,S5,S6の反り量を大きくすることができ、さらに、電池モジュール20を内面S1、S2,S5,S6によってバランス良く支持することができる。その結果、外部からの大きな衝撃からも、電池パック1内の電池モジュール20を保護することができる。
【0058】
本実施の形態では、外面S3は、下部ケース10aの内底面S7近傍において下部ケース10a(内面S1)と離間しており、上部ケース10bの内天面S8近傍において上部ケース10b(内面S5)と離間している。また、外面S4は、下部ケース10aの内底面S7近傍において下部ケース10a(内面S2)と離間しており、上部ケース10bの内天面S8近傍において、上部ケース10b(内面S6)と離間している。ここで、内面S1における下部ケース10aの内底面S7近傍、内面S2における上部ケース10bの内底面S7近傍、内面S5における上部ケース10bの内天面S8近傍、および、内面S6における上部ケース10bの内天面S8近傍には、反りがほとんど無く、緩衝を緩和もしくは吸収する機能がほとんど無い。しかし、上述したように、外面S3,S4は、これらの箇所と離間しており、これらの箇所から直接、衝撃を受けることが無い。これにより、外部からの大きな衝撃から、電池パック1内の電池モジュール20を保護することができる。
【0059】
本実施の形態では、内面S1,S2は、複数の電池40を、電池40の長手方向から挟み込むように配置されている。これにより、電池40における衝撃に弱い箇所である正極41および負極42を保護することができる。
【0060】
<2.変形例>
次に、上記実施形態に係る電池パック1の変形例について説明する。
【0061】
(2-1.変形例A)
上記実施の形態において、電池モジュール20の中央線AX2が、例えば、
図14、
図15に示したように、中央線AX1とは異なる位置に設けられていてもよい。
図14は、
図5の断面構成例の一変形例を表したものである。
図15は、
図6の断面構成例の一変形例を表したものである。このような場合であっても、中央線AX2の位置が、中央領域R1内に収まっているときには、電池モジュール20を内面S1、S2,S5,S6によってバランス良く支持することができる。その結果、外部からの大きな衝撃からも、電池パック1内の電池モジュール20を保護することができる。
【0062】
(2-2.変形例B)
上記実施の形態およびその変形例において、例えば、
図16、
図17に示したように、下部ケース10aの内面Sa,Sbおよび上部ケース10bの内面Sc,Sdにも反りが設けられていてもよい。
図16は、
図5の断面構成例の一変形例を表したものである。
図17は、
図6の断面構成例の一変形例を表したものである。内面Sa,Scは、電池モジュール20の外面S12と対向する位置に設けられている。内面Sb,Sdは、電池モジュール20の外面S11と対向する位置に設けられている。外面S11,S12は、複数の電池40を、電池40の配列方向から挟み込むように配置されている。
【0063】
このようにした場合には、電池パック1が、下部ケース10aの内面Saおよび上部ケース10bの内面Sc側から落下したり、下部ケース10aの内面Sbおよび上部ケース10bの内面Sd側から落下したりしたときであっても、電池パック1内の電池モジュール20を保護することができる。
【0064】
(2-3.変形例C)
上記実施の形態およびその変形例において、上部ケース10bが、例えば、
図18、
図19、
図20に示したように、蓋状となっていてもよい。
図18は、電池パック1の斜視構成の一変形例を表したものである。
図19は、
図18の電池パック1の展開斜視構成例を表したものである。
図20は、
図19の上部ケース10bの内天面S8側の平面構成例を表したものである。
【0065】
本変形例では、下部ケース10aによって囲まれた空間によって、電池モジュール20を収容する収容空間が形成され、上部ケース10bは、その収容空間を外部空間から封止する役割を有している。このとき、上部ケース10bの内面S5,S6には、例えば、
図20に示したように、上記実施の形態で示したような反りは存在していない。
【0066】
本変形例では、電池モジュール20が、外装ケース10に設けられた内面S1、S2の反りによって、内面S1、S2に支持されている。これにより、落下等の大きな衝撃が電池パック1に加えられたときに、その衝撃が内面S1、S2の反りによって緩和もしくは吸収される。その結果、その衝撃から電池モジュール20を保護することが可能となる。ところで、この電池パック1では、落下等の大きな衝撃は、内面S1、S2の反りによって緩和もしくは吸収される。このように、この電池パック1では、新たな部品を設ける代わりに、既存の外装ケース10の内面S1、S2に緩衝を緩和もしくは吸収する機能を持たせている。しかも、既存の外装ケース10の内面に反りが設けられているだけであり、複雑な構造は設けられていない。従って、構造の複雑化を伴わずに耐衝撃性を向上することができる。
【0067】
本変形例では、内面S1と外面S3との接触部分P1は、開口端12aを平面視したとき、内面S1のうち、内面S1の両端を除いた中央領域R1に配置されている。内面S2と外面S4との接触部分P2は、開口端12aを平面視したとき、内面S2のうち、内面S2の両端を除いた中央領域R2に配置されている。これにより、内面S1、S2の反り量を大きくすることができるので、外部からの大きな衝撃からも、電池パック1内の電池モジュール20を保護することができる。
【0068】
本変形例では、電池モジュール20が下部ケース10aから取り外された状態で、開口端12aを平面視したとき、内面S1の頂点T1および内面S2の頂点T2が、開口端12aの中央線AX1上の位置に設けられている。これにより、内面S1、S2の反り量を大きくすることができるので、外部からの大きな衝撃からも、電池パック1内の電池モジュール20を保護することができる。
【0069】
本変形例では、開口端12aを平面視したとき、内面S1の頂点T1が、外面S3の中心部分(中央線AX2上の位置)に接している。さらに、開口端12bを平面視したとき、内面S2の頂点T2が、外面S4の中心部分(中央線AX2上の位置)に接している。これにより、これにより、内面S1、S2の反り量を大きくすることができ、さらに、電池モジュール20を内面S1、S2によってバランス良く支持することができる。その結果、外部からの大きな衝撃からも、電池パック1内の電池モジュール20を保護することができる。
【0070】
(2-4.変形例D)
上記実施の形態およびその変形例において、電池パック1は、例えば、
図21に示したように、緩衝材70を備えていてもよい。緩衝材70は、例えば、スポンジ等のクッション材料によって構成されている。緩衝材70は、例えば、
図21に示したように、外面S3と内面S1との間に配置されるとともに、外面S4と内面S2との間に配置されている。緩衝材70は、例えば、外装ケース10および電池モジュール20の寸法ばらつきによる信頼性低下を防止するために設けられる。このようにした場合であっても、上記実施の形態と同様、電池モジュール20は、内面S1,S2,S3,S4のうち少なくとも内面S1,S2の反りによって、緩衝材70を介して、内面S1,S2,S3,S4のうち少なくとも内面S1,S2に保持(挟持)されている。
【0071】
これにより、落下等の大きな衝撃が電池パック1に加えられたときに、その衝撃が内面S1、S2,S3,S4のうち少なくとも内面S1,S2の反りによって緩和もしくは吸収される。その結果、その衝撃から電池モジュール20を保護することが可能となる。ところで、この電池パック1では、落下等の大きな衝撃は、内面S1、S2,S3,S4のうち少なくとも内面S1,S2の反りによって緩和もしくは吸収される。このように、この電池パック1では、新たな部品を設ける代わりに、既存の外装ケース10の内面S1、S2,S3,S4のうち少なくとも内面S1,S2に緩衝を緩和もしくは吸収する機能を持たせている。しかも、既存の外装ケース10の内面に反りが設けられているだけであり、複雑な構造は設けられていない。従って、構造の複雑化を伴わずに耐衝撃性を向上することができる。
【0072】
以上、複数の実施形態およびそれらの変形例を挙げながら本技術を説明したが、本技術は上記した実施形態等において説明した態様に限定されず、その本技術に関しては種々の変形が可能である。
【0073】
具体的には、二次電池の電池構造が円柱型(円筒型)である場合に関して説明したが、本技術の電池パックに適用される二次電池の電池構造は、特に限定されない。具体的には、二次電池の電池構造は、角型およびコイン型などでもよい。また、二次電池が巻回構造を有していてもよいし、積層構造などの他の構造を有していてもよい。
【0074】
また、二次電池の電極反応物質としてリチウムを用いたが、その電極反応物質の種類は、特に限定されない。具体的には、電極反応物質は、ナトリウムおよびカリウムどの長周期型周期表における他の1族の元素でもよいし、マグネシウムおよびカルシウムなどの長周期型周期表における2族の元素でもよいし、アルミニウムなどの他の軽金属でもよい。
【0075】
本明細書中に記載された効果はあくまで例示であるため、本技術の効果は本明細書中に記載された効果に限定されない。よって、本技術に関して他の効果が得られてもよい。
【0076】
なお、本技術は、以下のような構成を取ることもできる。
<1>
電池と、前記電池を保持する電池ホルダとを有する電池モジュールと、
前記電池モジュールを収容する外装ケースと
を備え、
前記電池モジュールは、
第1の外面と、
前記第1の外面と対向する第2の外面と
を有し、
前記外装ケースは、
前記第1の外面と対向配置され、前記第1の外面側に反っている第1の内面と、
前記第2の外面と対向配置され、前記第2の外面側に反っている第2の内面と
を有し、
前記電池モジュールは、前記第1の内面の反りと前記第2の内面の反りとによって、前記第1の内面および前記第2の内面に挟持されている
電池パック。
<2>
電池と、前記電池を保持する電池ホルダとを有する電池モジュールと、
前記電池モジュールを収容する外装ケースと
を備え、
前記電池モジュールは、
第1の外面と、
前記第1の外面と対向する第2の外面と
を有し、
前記外装ケースは、
前記第1の外面に押圧されて接触する第1の内面と、
前記第2の外面に押圧されて接触する第2の内面と
を有し、
前記第1の外面と前記第1の内面との接触部分は、前記第1の外面と前記第1の内面とが離間する第1の間隙に囲まれており、
前記第2の外面と前記第2の内面との接触部分は、前記第2の外面と前記第2の内面とが離間する第2の間隙に囲まれている
電池パック。
<3>
前記外装ケースは、
第1の開口端を有する第1のケースと、
第2の開口端を有する第2のケースと
を有し、
前記第1のケースおよび前記第2のケースは、前記第1の開口端と前記第2の開口端とが互いに突き合わされることにより、前記第1のケースおよび前記第2のケースによって囲まれた前記電池モジュールの収容空間を形成することが可能な形状となっており、
前記電池モジュールは前記収容空間内に配置され、
前記第1の内面は、
前記第1のケースの内面のうち、前記第1の開口端の一部を含む部分に形成され、前記第1の外面側に反っている第3の内面と、
前記第2のケースの内面のうち、前記第2の開口端の一部を含む部分に形成され、前記第1の外面側に反っている第4の内面と
を含んで構成され、
前記第2の内面は、
前記第1のケースの内面のうち、前記第1の開口端の一部を含む部分に形成され、前記第2の外面側に反っている第5の内面と、
前記第2のケースの内面のうち、前記第2の開口端の一部を含む部分に形成され、前記第2の外面側に反っている第6の内面と
を含んで構成されている
<1>または<2>に記載の電池パック。
<4>
前記第3の内面と前記第1の外面との第1の接触部分は、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第3の内面のうち、前記第3の内面の両端を除いた第1の中央領域に配置され、
前記第4の内面と前記第1の外面との第2の接触部分は、前記第2の開口端を平面視したとき、前記第4の内面のうち、前記第4の内面の両端を除いた第2の中央領域に配置され、
前記第5の内面と前記第2の外面との第3の接触部分は、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第5の内面のうち、前記第5の内面の両端を除いた第3の中央領域に配置され、
前記第6の内面と前記第2の外面との第4の接触部分は、前記第2の開口端を平面視したとき、前記第6の内面のうち、前記第6の内面の両端を除いた第4の中央領域に配置されている
<3>に記載の電池パック。
<5>
前記電池モジュールが前記外装ケースから取り外された状態で、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第3の内面の頂点および前記第5の内面の頂点が、前記第1の開口端の中央線上に設けられ、
前記電池モジュールが前記外装ケースから取り外された状態で、前記第2の開口端を平面視したとき、前記第4の内面の頂点および前記第6の内面の頂点が、前記第2の開口端の中央線上に設けられている
<3>または<4>に記載の電池パック。
<6>
前記第1の開口端を平面視したとき、前記第3の内面の頂点および前記第4の内面の頂点が、前記第1の外面の中心部分に接しており、
前記第2の開口端を平面視したとき、前記第5の内面の頂点および前記第6の内面の頂点が、前記第2の外面の中心部分に接している
<5>に記載の電池パック。
<7>
前記外装ケースは、
第1の開口端を有する第1のケースと、
第2の開口端を有する第2のケースと
を有し、
前記第1のケースおよび前記第2のケースは、前記第1の開口端と前記第2の開口端とが互いに突き合わされることにより、前記第1のケースおよび前記第2のケースによって囲まれた前記電池モジュールの収容空間を形成することが可能な形状となっており、
前記電池モジュールは前記収容空間内に配置され、
前記第1の内面および前記第2の内面は、それぞれ、前記第1のケースのうち、前記第1の開口端の一部を含む部分に形成され、前記第2のケースには形成されていない
<1>に記載の電池パック。
<8>
前記第1の内面のうち、前記第1の外面に接する第1の接触部分は、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第1の内面のうち、前記第1の内面の両端を除いた第1の中央領域に配置され、
前記第2の内面のうち、前記第2の外面に接する第2の接触部分は、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第2の内面のうち、前記第2の内面の両端を除いた第2の中央領域に配置されている
<7>に記載の電池パック。
<9>
前記電池モジュールが前記外装ケースから取り外された状態で、前記第1の開口端を平面視したとき、前記第1の内面の頂点が、前記第1の開口端の中央線上に設けられ、
前記電池モジュールが前記外装ケースから取り外された状態で、前記第2の開口端を平面視したとき、前記第2の内面の頂点が、前記第2の開口端の中央線上に設けられている
<8>に記載の電池パック。
<10>
前記第1の開口端を平面視したとき、前記第1の内面の頂点が、前記第1の外面の中心部分に接しており、
前記第2の開口端を平面視したとき、前記第2の内面の頂点が、前記第2の外面の中心部分に接している
<9>に記載の電池パック。
<11>
前記第1の外面は、前記外装ケースのうち内底面近傍および内天面近傍において、前記第1の内面から離間しており、前記第1の内面との接触部分を有せず、
前記第2の外面は、前記外装ケースのうち内底面近傍および内天面近傍において、前記第2の内面から離間しており、前記第2の内面との接触部分を有しない
<1>ないし<10>のいずれか1つに記載の電池パック。
<12>
前記電池は、柱形状となっており、
前記電池モジュールには、前記電池の長手方向と直交する二次元方向に並んで配置された複数の前記電池が設けられ、
前記第1の内面および前記第2の内面は、複数の前記電池を、前記電池の長手方向から挟み込むように配置されている
<1>ないし<11>のいずれか1つに記載の電池パック。
【符号の説明】
【0077】
1…電池パック、10…外装ケース、10a…下部ケース、10b…上部ケース、11…外部端子、12a,12b…開口端、20…電池モジュール、30…制御基板、40…電池、40a…第1端面、40b…第2端面、41…正極、42…負極、50…電池ホルダ、50a,50b…ホルダ、51…側板部、52…開口部、53…支持部、54…開口部、55…収容部、60…金属製タブ、70…緩衝材、100…地面、AX1,AX2,AX3…中央線、G1,G2…間隙、P1,P2,P3,P4…接触部分、R1,R2,R3,R4…中央領域、S1,S2,S5,S6,Sa,Sb,Sc,Sd…内面、S3,S4,S11,S12…外面、S7…内底面、S8…内天面、T1,T2,T3,T4…頂点。