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特開2025-8132日程調整装置、日程調整システム、日程調整方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008132
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】日程調整装置、日程調整システム、日程調整方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20250109BHJP
【FI】
G06Q10/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023110041
(22)【出願日】2023-07-04
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】藤森 偉恭
(72)【発明者】
【氏名】加瀬 聡子
(72)【発明者】
【氏名】今井 規晶
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA03
5L049AA03
(57)【要約】
【課題】 日程調整に要する時間を短縮する。
【解決手段】 日程調整装置は、検索部と、予定取得部と、日時抽出部と、出力部とを備える。検索部は、イベントの参加候補者が所属する組織の公開情報を記憶する参加候補者情報データベースから、参加候補者の予定を検索する。予定取得部は、検索部の検索結果を、参加候補者の予定情報として取得する。日時抽出部は、予定情報を用いて、イベントの主催者によって指定された開催希望日時のうち参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出する。出力部は、開催候補日時を含む情報を出力する。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントの参加候補者が所属する組織の公開情報を記憶する参加候補者情報データベースから、前記参加候補者の予定を検索する検索手段と、
前記検索手段の検索結果を、前記参加候補者の予定情報として取得する予定取得手段と、
前記予定情報を用いて、前記イベントの主催者によって指定された開催希望日時のうち前記参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出する日時抽出手段と、
前記開催候補日時を含む情報を出力する出力手段と
を備える、日程調整装置。
【請求項2】
前記イベントは有識者会議である、請求項1に記載の日程調整装置。
【請求項3】
前記日時抽出手段によって抽出された開催候補日時が、主催者によって予め指定された条件を満たす適切な日時であるか否かを判定する開催候補日時確認手段
をさらに備える、請求項2に記載の日程調整装置。
【請求項4】
前記イベントの参加候補者として複数人の参加候補者が設定されており、
前記複数人の参加候補者は、必須参加候補者と、任意参加候補者とに区分され、
前記開催候補日時確認手段は、
前記日時抽出手段によって予定のない日時が抽出されなかった参加候補者に必須参加候補者が含まれず、かつ、前記開催候補日時に参加可能な参加候補者の人数が定足数を満たす場合、前記開催候補日時が適切であると判定し、
前記日時抽出手段によって予定のない日時が抽出されなかった参加候補者に必須参加候補者が含まれる場合、前記開催候補日時が適切ではないと判定し、
前記日時抽出手段によって予定のない日時が抽出されなかった参加候補者に必須参加候補者が含まれず、かつ、前記開催候補日時に参加可能な参加候補者の人数が定足数を満たさない場合、前記開催候補日時が適切ではないと判定する、請求項3に記載の日程調整装置。
【請求項5】
前記公開情報は、大学のシラバスおよび学会の講演会のプログラムの少なくともいずれかを含む、請求項2に記載の日程調整装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の日程調整装置と、
前記日程調整装置から出力された、前記開催候補日時を含む情報を受け取る主催者端末と
を備える、日程調整システム。
【請求項7】
前記主催者端末は、前記開催希望日時についての入力情報および回答依頼送信指示を前記日程調整装置に送信する送信手段を備え、
前記日程調整装置は、前記回答依頼送信指示を受信すると、前記参加候補者に前記開催候補日時の参加可否について入力を求める情報を含む回答依頼を生成する回答依頼生成手段をさらに備える、請求項6に記載の日程調整システム。
【請求項8】
日程調整装置が、
イベントの参加候補者が所属する組織の公開情報を記憶する参加候補者情報データベースから、前記参加候補者の予定を検索し、
前記検索の結果を、前記参加候補者の予定情報として取得し、
前記予定情報を用いて、前記イベントの主催者によって指定された開催希望日時のうち前記参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出し、
前記開催候補日時を含む情報を出力する、日程調整方法。
【請求項9】
コンピュータに、
イベントの参加候補者が所属する組織の公開情報を記憶する参加候補者情報データベースから、前記参加候補者の予定を検索する処理と、
前記検索の結果を、前記参加候補者の予定情報として取得する処理と、
前記予定情報を用いて、前記イベントの主催者によって指定された開催希望日時のうち前記参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出する処理と、
前記開催候補日時を含む情報を出力する処理と
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、有識者会議等のイベントの開催日時を調整する日程調整装置、日程調整システム、日程調整方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
イベントの開催日時を調整するための技術が、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の会議日程調整システムは、出席可否回答依頼通知手段と、出席可否回答手段とを備える。出席可否回答依頼通知手段は、出席依頼者に候補日程についての出席可否の回答依頼を通知する処理を行う。出席可否回答手段は、候補日程についての出席可否の回答をデータベースへ登録する処理を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-65827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
イベントの日程調整は、特許文献1に開示されているように、出席者へ出席可否の回答依頼をして、その回答結果に基づいて開催日時を調整するのが一般的である。しかしながら、上記の手法では、参加候補者がイベントの開催候補日時について参加可否を確認したり、参加可否を回答したりするのに時間が掛かる。
【0005】
本開示の目的は、日程調整に要する時間を短縮する日程調整装置、日程調整システム、日程調整方法、およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の日程調整装置は、イベントの参加候補者が所属する組織の公開情報を記憶する参加候補者情報データベースから、参加候補者の予定を検索する検索手段と、検索手段の検索結果を、参加候補者の予定情報として取得する予定取得手段と、予定情報を用いて、イベントの主催者によって指定された開催希望日時のうち参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出する日時抽出手段と、開催候補日時を含む情報を出力する出力手段とを備える。
【0007】
本開示の一態様の日程調整方法は、イベントの参加候補者が所属する組織の公開情報を記憶する参加候補者情報データベースから、参加候補者の予定を検索し、検索の結果を、参加候補者の予定情報として取得し、予定情報を用いて、イベントの主催者によって指定された開催希望日時のうち参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出し、開催候補日時を含む情報を出力する。
【0008】
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータに、イベントの参加候補者が所属する組織の公開情報を記憶する参加候補者情報データベースから、参加候補者の予定を検索する処理と、検索の結果を、参加候補者の予定情報として取得する処理と、予定情報を用いて、前記イベントの主催者によって指定された開催希望日時のうち参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出する処理と、開催候補日時を含む情報を出力する処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、日程調整に要する時間を短縮してイベントの開催日時を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示に係る第1の日程調整システムについて説明するための図である。
図2】本開示に係る第1の日程調整システムの構成の一例を説明するためのブロック図である。
図3】本開示に係る第1の日程調整装置の構成の一例を示すブロック図である。
図4】日時抽出部が開催候補日時を抽出する手順について説明するための図である。
図5】日時抽出部が開催候補日時を抽出する手順について説明するための図である。
図6】日時抽出部が開催候補日時を抽出する手順について説明するための図である。
図7】本開示に係る第1の日程調整装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図8】本開示に係る第2の日程調整システムの構成の一例を説明するためのブロック図である。
図9】開催希望日時入力画面の一例を示す図である。
図10】回答依頼送信画面の一例を示す図である。
図11】参加可否入力画面の一例を示す図である。
図12】本開示に係る第2の日程調整装置の、第1前処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図13】本開示に係る第2の日程調整装置の、第2前処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図14】本開示に係る第2の日程調整装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図15】各実施形態に係る制御や処理を実行するハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本開示に係る実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に述べる実施形態には、本開示を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。
【0012】
以下の実施形態において、イベントの参加候補者を単に「参加候補者」とも記す。参加候補者は、イベントの主催者によって予め定められる。また、イベントの主催者を単に「主催者」とも記す。
【0013】
[第1実施形態]
【0014】
(日程調整システム1の構成)
本実施形態において、イベントは有識者会議であるとして説明する。イベントは、複数人の日程調整を行うことにより開催日時を決定する行事であればよく、有識者会議に限定されない。例えば、イベントは、集会、会議、会合、新年会等の団体行事であってもよい。また、本実施形態における参加候補者は有識者である。有識者は、大学教授または会社員等、イベントとの関連が深い団体の代表者から選定されるのが一般的である。
【0015】
本開示における日程調整システム1は、イベントの開催日時を調整するためのものである。具体的には、日程調整システム1は、イベントの主催者によって指定されたイベントの開催希望日時のうち、参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として決定する。開催希望日時は、イベントの主催者がイベントの開催を希望する日時である。開催希望日時は、複数の日程を含む。開催希望日時は、連続する複数の日程すなわち期間であってもよいし、連続しない複数の日程であってもよい。さらに、開催希望日時は、イベントの開催時間に関する情報を含んでもよい。開催希望日時は、主催者によって予め指定される。まず、図1および図2を用いて、本開示の日程調整システム1について説明する。図1は、本開示に係る日程調整システム1について説明するための図である。図2は、本開示に係る日程調整システム1の構成の一例を説明するためのブロック図である。
【0016】
日程調整システム1は、日程調整装置10および主催者端末40を備える。日程調整装置10、参加候補者端末30、主催者端末40、および参加候補者情報データベース50は、それぞれが通信可能に接続されている。図1および図2において、参加候補者端末30および主催者端末40はそれぞれ単数であるとして示したが、これは一例である。参加候補者端末30および主催者端末40は、単数であっても複数であってもよい。
【0017】
日程調整装置10は、会議の日程調整を行う装置である。日程調整装置10は、例えばサーバ装置によって実現される。日程調整装置10は、例えば、ネットワークを介してユーザにサービスを提供するクラウドコンピューティングが採用されたサーバ装置によって実現される。
【0018】
参加候補者端末30は、イベントの参加候補者が操作する端末装置である。参加候補者端末30は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、またはスマートフォンによって実現される。参加候補者端末30には、例えば、専用アプリケーションまたは汎用ウェブブラウザが予めインストールされる。参加候補者端末30の操作者である参加候補者は、日程調整装置10へアクセスし、日程調整に関する機能を利用する。
【0019】
参加候補者端末30は、日程調整装置10が出力した開催候補日時を受信する。参加候補者端末30は、受信した開催候補日時を、例えばディスプレイ等の表示部(図示せず)に表示する。
【0020】
主催者端末40は、イベントの主催者が操作する端末装置である。主催者端末40は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、またはスマートフォンによって実現される。主催者端末40には、例えば、専用アプリケーションまたは汎用ウェブブラウザが予めインストールされる。主催者端末40の操作者である主催者は、日程調整装置10へアクセスし、日程調整に関する機能を利用する。
【0021】
主催者端末40は、日程調整装置10が出力した開催候補日時を受信する。主催者端末40は、受信した開催候補日時を、例えばディスプレイ等の表示部(図示せず)に表示する。主催者端末40は、受信した開催候補日時を用いて、イベントの開催通知のメールメッセージを生成してもよい。
【0022】
主催者端末40は、キーボード等の入力部(図示せず)を備える。主催者は、入力部を介して、参加候補者の識別情報および開催希望日時を入力する。参加候補者の識別情報は、参加候補者を識別し得る情報を指す。例えば、参加候補者の識別情報には、参加候補者の氏名、性別、年齢、メールアドレス、参加候補者の所属情報等の情報が関連付けられている。参加候補者の所属情報とは、参加候補者の所属する組織についての情報である。参加候補者が大学教授である場合には、所属情報は大学名や専攻の情報である。参加候補者が会社員である場合には、所属情報は社名や部署、役職についての情報である。開催希望日時は、前述の通り、イベントの主催者がイベントの開催を希望する日時である。入力部を介して入力された情報は、送信部41によって日程調整装置へ送信される。
【0023】
参加候補者情報データベース50は、参加候補者の所属組織の公開情報を記憶するデータベースである。参加候補者情報データベース50は単数であってもよいし、図1に示すように複数のデータベース50-1~50-n(nは自然数)から構成されてもよい。尚、以降の説明において、各々のデータベースを区別する必要がないときは、参加候補者情報データベース50と記す。
【0024】
参加候補者情報データベース50に記憶される情報は、例えば通信回線を介して外部の所属組織によって管理されるデータベース等から予め取得され、格納される。参加候補者情報データベース50は、外部の所属組織によって管理されるデータベースそのものであってもよい。参加候補者の所属組織の公開情報とは、参加候補者の所属組織によって一般に向けて公開された情報である。例えば、公開情報は、大学のシラバスや、大学の時間割、学会で行われる講演会等のプログラムである。公開情報は、参加候補者の予定についての情報を含む。例えば公開情報が大学のシラバスである場合、公開情報は、少なくとも参加候補者の識別情報と、該参加候補者が行う講義の日時を特定するための情報とを含む。講義の日時を特定するための情報は、例えば講義が行われる曜日と講義時刻に関する情報を含む。講義の日時を特定するための情報は、日時そのものであってもよい。例えば公開情報が学会のプログラムである場合、公開情報は、少なくとも参加候補者の識別情報と、該参加候補者が参加する講演会等の日時の情報とを含む。
【0025】
参加候補者情報データベース50は、例えば図1に示すように、所属組織ごとにデータベース50-nを備える構成としてもよい。図1の例においては、データベース50-1はA大学のカリキュラムを記憶する。データベース50-2はB大学のカリキュラムを記憶する。データベース50-3はC学会の学会プログラムを記憶する。
【0026】
(日程調整装置10の構成)
次に、日程調整装置10の構成について説明する。図2および図3に示すように、日程調整装置10は、検索部11、予定取得部12、日時抽出部13、および出力部14を備える。
【0027】
検索部11は、イベントの参加候補者が所属する組織の公開情報を記憶する参加候補者情報データベースから、参加候補者の予定を検索する検索手段の一例である。検索部11は、例えば参加候補者の氏名等を検索クエリとして用いて、参加候補者情報データベース50から予定情報を検索する。参加候補者の氏名等は、主催者端末40から得る。尚、検索クエリは氏名に限定されず、識別情報または識別情報に関連付けられた情報であってもよい。
【0028】
予定取得部12は、検索部11の検索結果を、参加候補者の予定情報として取得する予定取得手段の一例である。予定取得部12は、複数の検索結果を統合して予定情報を作成する。図4は、予定取得部12によって取得される予定情報の一例を示す図である。予定情報は、少なくとも、参加候補者の識別情報と、検索部11の検索結果である該参加候補者の予定がある日時(予定日時)とを含む。図4の例においては、参加候補者の識別情報は氏名である。予定情報は、図4に示すように、検索結果を得たデータベースを識別するための情報を含んでもよい。
【0029】
日時抽出部13は、予定取得部12によって取得された予定情報を用いて、イベントの主催者によって指定された開催希望日時のうち参加候補者の予定のない日時を、開催候補日時として抽出する日時抽出手段の一例である。日時抽出部13は、主催者端末40からイベントの開催希望日時を得る。日時抽出部13は、開催希望日時のうちで予定日時を除いた日時、すなわち開催希望日時のうち参加候補者の予定のない日時を、開催候補日時として抽出する。
【0030】
日時抽出部13は、各々の参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出してもよい。この場合、開催候補日時は参加候補者によって異なる。あるいは、日時抽出部13は、全ての参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出してもよい。この場合、開催候補日時は一意に決定される。
【0031】
日時抽出部13が参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出する一例を、図4図6を用いて説明する。例えば、開催希望日時が2023年6月5日~2023年6月9日の期間であるとする。日時抽出部13は、予定情報として図4に示す情報を得ているとする。この場合、日時抽出部13は、図5に示すように開催希望日時の期間内の予定情報を抽出する。次に、日時抽出部13は、開催希望日時の期間のうちで図5に示す日時を除いた日時、すなわち参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出する。図6は、抽出された開催候補日時の一例を示す図である。尚、本説明において、開催希望日時は期間であるとしたため、開催希望日時の期間内の予定情報を抽出するステップを入れたが、このステップは省略可能である。
【0032】
出力部14は、開催候補日時を含む情報を出力する出力手段の一例である。出力部14は、開催候補日時が一意に決定される場合、日時抽出部13によって抽出された開催候補日時を出力する。出力部14は、開催候補日時が参加候補者によって異なる場合、決定した開催候補日時と参加候補者の識別情報とを関連付けた情報を生成する。出力部14は、生成した情報を出力する。出力部14は、開催候補日時または生成した情報を、参加候補者端末30および主催者端末40のうち少なくとも主催者端末40へ出力する。主催者端末40は、開催候補日時を含む情報を受け取る。
【0033】
(日程調整装置10の動作)
次に、本実施形態における日程調整装置10の動作の一例について、図6を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る日程調整装置10の動作の一例を示すフローチャートである。本実施形態における日程調整装置10は、例えば、主催者端末40から開催希望日時および参加候補者の識別情報の入力を受け付けることにより処理を開始する。
【0034】
まず、検索部11は、イベントの参加候補者が所属する組織の公開情報を記憶する参加候補者情報データベースから、参加候補者の予定を検索する(ステップS11)。例えば検索部11は、参加候補者の識別情報に関連付けられた氏名等の情報を検索クエリとして用いて、参加候補者情報データベース50を検索する。
【0035】
次に、予定取得部12は、検索部11の検索結果を、参加候補者の予定情報として取得する(ステップS12)。予定取得部12は、複数の検索結果を統合して予定情報を作成する。
【0036】
次に、日時抽出部13は、予定取得部12が取得した予定情報を用いて、開催希望日時のうち参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出する(ステップS13)。
【0037】
次に、出力部14は、開催候補日時と参加候補者の識別情報とを関連付けた情報を出力する(ステップS14)。日程調整装置10は、ステップS14の処理を終えると、処理を終了する。
【0038】
(効果)
本実施形態の日程調整装置は、上述のように構成されている。次に、本実施形態の日程調整装置による効果を説明する。
【0039】
本実施形態の日程調整装置は、検索部、予定取得部、日時抽出部、および出力部を備える。検索部は、イベントの参加候補者が所属する組織の公開情報を記憶する参加候補者情報データベースから、参加候補者の予定を検索する。予定取得部は、検索部の検索結果を、参加候補者の予定情報として取得する。日時抽出部は、取得された予定情報を用いて、イベントの主催者によって指定された開催希望日時のうち参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出する。出力部は、開催候補日時を含む情報を出力する。本実施形態の日程調整装置は、参加候補者の所属組織によって一般に向けて公開された公開情報から、参加候補者の予定を検索する。公開情報は、大学のシラバスまたは学会の講演会のプログラムの少なくともいずれかを含む。日程調整装置は、主催者が指定した開催希望日時のうち、公開情報によって予定があることが予め分かっている日時については、イベントの開催候補日時に含めない。上記構成により、開催希望日時を開催候補日時とする場合と比較して、開催候補日時を減らすことができる。そのため、参加候補者が開催候補日時について予定を確認する時間や、参加可否を回答する時間を短縮することができる。換言すれば、本実施形態の日程調整装置によれば、日程調整に要する時間を短縮することができる。
【0040】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る日程調整システム2および日程調整装置20について、図面を参照しながら説明する。以降の説明において、第1実施形態と同一の部分については説明を省略する。また、本実施形態において、イベントは有識者会議であるとして説明する。
【0041】
(日程調整装置20の構成)
図8は、本開示に係る日程調整システム2の構成の一例を説明するブロック図である。日程調整システム2は、日程調整システム1と同様に、日程調整装置20および主催者端末40を備える。主催者端末40は、開催希望日時についての入力情報および回答依頼送信指示を日程調整装置20に送信する送信部41を備える。主催者端末40は、キーボードなどの入力部を介して、開催候補日時、参加候補者の識別情報、参加者の定足数、および参加候補者の区分を入力する。参加候補者の区分とは、参加候補者が必須参加候補者であるか、あるいは任意参加候補者であるかを示す情報である。
【0042】
日程調整装置20は、例えば図9に示すような開催希望日時入力画面を主催者端末40へ表示させることにより、開催希望日時を得る。図9の例では、開催希望日時は、主催者が開催を希望する複数の日程(D6)と、主催者が開催を希望する複数の時間帯(D7)とを含むものとした。開催希望日時入力画面は、専用アプリケーション画面または日程調整装置20によるウェブページ等、如何なる形式で提供されてもよい。開催希望日時入力画面は、図9に示すように、開催希望日時を複数入力できるようなものであってもよい。主催者は、開催希望日時を入力すると、ボタンB7を押下する。主催者がボタンB7を押下すると、日程調整装置20に開催希望日時が送信される。
【0043】
日程調整装置20は、検索部21、予定取得部22、日時抽出部23、出力部24、記憶部25、更新部26、開催候補日時確認部27、および回答依頼生成部28を備える。第1実施形態と同様に、参加候補者情報データベース50から参加候補者の予定情報を取得する場合、日程調整装置20は記憶部25および更新部26を備えなくてもよい。
【0044】
記憶部25は、予定取得部22によって取得された、参加候補者の予定情報を記憶する記憶手段の一例である。日程調整装置20は、事前準備として、参加候補者の予定情報を記憶部25に記憶させる処理を要する。以下、事前準備の手順について説明する。検索部21は、記憶部25に予定情報が記憶されていない場合、参加候補者情報データベース50から、前記参加候補者の予定を検索する。予定取得部22は、検索手段の検索結果を、参加候補者の予定情報として取得する。記憶部25は、予定取得部22によって取得された、参加候補者の予定情報を記憶する。
【0045】
更新部26は、記憶部25に記憶された予定情報の更新処理を行う更新手段の一例である。日程調整装置20は、参加候補者情報データベース50に登録された情報が更新されるタイミングで、記憶部25に記憶された情報の更新処理を要する。以下、更新処理の手順について説明する。参加候補者情報データベース50に登録された情報が更新されると、まず、検索部21は、参加候補者情報データベース50から、前記参加候補者の予定を検索する。予定取得部22は、検索手段の検索結果を、参加候補者の予定情報として取得する。更新部26は、記憶部25に記憶されている予定情報と、予定取得部22によって取得された予定情報とを比較する。比較の結果、両者が同一であった場合、更新部26は予定情報の更新処理を行わない。比較の結果、両者が相違する場合、更新部26は、記憶部25の記憶情報を予定取得部22によって取得された予定情報に置き換えることにより、記憶部25に記憶された情報の更新処理を行う。
【0046】
予定取得部22は、前処理の場合には、検索部21の検索結果を、前記参加候補者の予定情報として取得する。予定取得部22は、それ以外の場合には、記憶部25から予定情報を取得する。
【0047】
日時抽出部23は、予定取得部22によって取得された予定情報を用いて、イベントの主催者によって指定された開催希望日時のうち参加候補者の予定のない日時を、開催候補日時として抽出する。日時抽出部23は、各々の参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出する。この場合、開催候補日時は参加候補者によって異なる。
【0048】
開催候補日時確認部27は、日時抽出部23によって抽出された開催候補日時が適切であるか否かを確認する開催候補日時確認手段の一例である。具体的には、開催候補日時確認部27は、以下の手順で開催候補日時が適切か否かを確認する。まず、開催候補日時確認部27は、日時抽出部23によって予定のない日時が抽出されなかった参加候補者に必須参加候補者が含まれるか否かを判定する。予定のない日時が抽出されなかった参加候補者に必須参加候補者が含まれる場合、開催候補日時確認部27は、抽出された開催候補日時が適切ではないと判定する。開催候補日時確認部27は、予定のない日時が抽出されなかった参加候補者に必須参加者が含まれない場合、開催候補日時に参加可能な参加候補者が定足数を満たすか否かを判定する。開催候補日時確認部27は、開催候補日時に参加可能な参加候補者の人数が定足数を満たす場合、開催候補日時が適切であると判定する。一方で、開催候補日時に参加可能な参加候補者が定足数を満たさない場合、開催候補日時が適切ではないと判定する。開催候補日時確認部27によって開催候補日時が適切ではないと判定された場合、日程調整装置20は、開催希望日時を変更して再度日程調整を行う。例えば、開催候補日時確認部27は、開催希望日時の再入力を受け付ける画面を主催者端末40に表示させることにより、再度開催希望日時を得る。開催希望日時の再入力画面は、専用アプリケーション画面または日程調整装置20によるウェブページ等、如何なる形式で提供されてもよい。日程調整装置20は、主催者端末40から受信した開催希望日時を用いて、再度、日時抽出部23の処理を行う。
【0049】
出力部24は、開催候補日時を主催者端末40へ出力する。出力部24は、開催候補日時確認部27によって適切であると判定された開催候補日時を主催者端末40へ出力する。
【0050】
回答依頼生成部28は、主催者端末40の送信部41から回答依頼送信の指示を受信すると、参加候補者に開催候補日時の参加可否について入力を求める情報を含む回答依頼を生成する回答依頼生成手段の一例である。回答依頼生成部28は、参加候補者端末30へ送信する回答依頼を生成する。回答依頼生成部28は、生成した回答依頼を、参加候補者端末30へ送信する。回答依頼は、例えば、メールメッセージ、または専用アプリケーションのメッセージ機能によって送信される。
【0051】
回答依頼生成部28は、主催者端末40の送信部41から回答依頼送信の指示を受信すると、例えば図10のような回答依頼送信画面を主催者端末40に表示させる。回答依頼送信画面は、専用アプリケーション画面または日程調整装置20によるウェブページ等、如何なる形式で提供されてもよい。回答依頼送信画面は、送信先の情報(D1)と、送信する回答依頼メッセージ情報(D2)とを含む。主催者は、回答依頼送信画面に表示された送信先と回答依頼の内容とを確認する。主催者は、送信先または回答依頼の内容を変更したい場合には、ボタンB1を押下して内容を編集する。主催者がボタンB2を押下すると、指定された送信先に回答依頼が送信される。
【0052】
図10に示すように、回答依頼メッセージ情報(D2)は、開催候補日時について参加候補者に参加可否の入力を行わせるウェブページのURL情報を含む。図11は、参加候補者に参加可否の入力を行わせる参加可否入力画面の一例である。参加可否入力画面は参加候補者端末30に表示される。参加候補者は、参加候補者端末30の入力部(図示せず)を介して、参加可否の入力を行う。参加可否入力画面は、参加候補者の識別情報(D3)と、開催候補日時の一覧(D4)と、それぞれの開催候補日時についての参加可否(D5)とを含む。参加候補者は、ボタンB3、ボタンB4、またはボタンB5を押下し、参加可否を入力する。参加候補者は、全ての開催候補日時について参加可否の入力を終えると、ボタンB6を押下する。これにより、参加候補者端末30を介して入力された参加可否は、日程調整装置20または主催者端末40へ送信される。
【0053】
(日程調整装置20の動作)
次に、本実施形態における日程調整装置20の動作の一例について、図12図14を参照して説明する。前述したように、日程調整装置20は、前処理として、参加候補者の予定情報を記憶部25に記憶させる処理と、記憶部25に記憶された情報を更新する処理とを要する。図12は、参加候補者の予定情報を記憶部25に記憶させる処理の一例を示すフローチャートである。図13は、記憶部25に記憶された情報を更新する処理の一例を示す図である。図14は、前処理が終了した後の日程調整装置20の処理の一例を示すフローチャートである。
【0054】
<第1前処理:参加候補者の予定情報を記憶部25に記憶させる処理>
まず、図12を用いて、参加候補者の予定情報を記憶部25に記憶させる処理について説明する。以降の説明において、図12に示す一連の処理を、第1前処理とも記す。日程調整装置20は、例えば主催者端末40から処理開始の命令を受信することにより、第1前処理を開始する。
【0055】
まず、検索部21は、記憶部25に予定情報が記憶されているか否かを確認する(ステップS2001)。記憶部25に予定情報が記憶されている場合(ステップS2001 Yes)、日程調整装置20は、第1前処理を行わず処理を終了する。
【0056】
記憶部25に予定情報が記憶されていない場合(ステップS2001 No)、検索部21は、参加候補者情報データベースから、参加候補者の予定を検索する(ステップS2002)。具体的には、検索部21は、参加候補者の識別情報を検索クエリとして用いて、参加候補者情報データベース50を検索する。参加候補者の識別情報は、主催者端末40から得る。
【0057】
次に、予定取得部22は、検索部21の検索結果を、参加候補者の予定情報として取得する(ステップS2003)。
【0058】
次に、記憶部25は、予定取得部22によって取得された参加候補者の予定情報を記憶する(ステップS2004)。日程調整装置20は、ステップS2004の処理を終えると、第1前処理に係る一連の処理を終了する。
【0059】
<第2前処理:記憶部25に記憶された情報を更新する処理>
次に、図13を用いて、記憶部25に記憶された情報を更新する処理について説明する。以降の説明において、図13に示す一連の処理を、第2前処理とも記す。日程調整装置20は、例えば参加候補者情報データベース50に登録された情報が更新されると、第2前処理を開始する。
【0060】
まず、検索部21は、参加候補者情報データベース50から参加候補者の予定を検索する(ステップS2011)。具体的には、検索部21は、参加候補者の識別情報を検索クエリとして用いて、参加候補者情報データベース50を検索する。参加候補者の識別情報は、主催者端末40から得る。
【0061】
次に、予定取得部22は、検索部21の検索結果を、参加候補者の予定情報として取得する(ステップS2012)。
【0062】
次に、更新部26は、ステップS2012において取得された予定情報と、記憶部25に記憶された予定情報とを比較する(ステップS2013)。比較結果が一致する場合(ステップS2014 Yes)、日程調整装置20は第2前処理を終了する。
【0063】
比較結果が一致しない場合(ステップS2014 No)、更新部26は、記憶部25に記憶された予定情報を、ステップS2012において取得した予定情報に更新する(ステップS2015)。日程調整装置20は、ステップS2015の処理を終えると、第2前処理に係る一連の処理を終了する。
【0064】
<日程調整装置20の本動作>
次に、図14を用いて、日程調整装置20の本動作について説明する。日程調整装置20は、第1前処理を終えると、図14に係る一連の処理を開始する。
【0065】
まず、予定取得部22は、記憶部25から参加候補者の予定情報を取得する(ステップS201)。
【0066】
次に、ステップS201で取得された予定情報を用いて、イベントの主催者によって指定された開催希望日時のうち参加候補者の予定のない日時を開催候補日時として抽出する(ステップS202)。
【0067】
次に、開催候補日時確認部27は、日時抽出部23によって抽出された開催候補日時が適切であるか否かを確認する(ステップS203)。具体的には、開催候補日時確認部27は、日時抽出部23によって予定のない日時が抽出されなかった参加候補者に必須参加候補者が含まれるか否かを判定する。予定のない日時が抽出されなかった参加候補者に必須参加候補者が含まれる場合、開催候補日時確認部27は、抽出された開催候補日時が適切ではないと判定する(ステップS203 No)。開催候補日時確認部27は、予定のない日時が抽出されなかった参加候補者に必須参加者が含まれない場合、開催候補日時に参加可能な参加候補者が定足数を満たすか否かを判定する。開催候補日時確認部27は、開催候補日時に参加可能な参加候補者が定足数を満たす場合、開催候補日時が適切であると判定する(ステップS203 Yes)。一方で、開催候補日時に参加可能な参加候補者が定足数を満たさない場合、開催候補日時が適切ではないと判定する(ステップS203 No)。開催日時が適切であると判定された場合(ステップS203 Yes)、ステップS204の処理へ進む。開催日時が適切ではないと判定された場合(ステップS203 No)、開催候補日時確認部27は、主催者端末40から再度開催希望日時の入力を得た後、ステップS202の処理へ戻る。ステップS202では、再入力された開催希望日時を用いて、開催候補日時の抽出が行われる。
【0068】
次に、出力部24は、開催候補日時確認部27によって適切であると判定された開催候補日時を主催者端末40へ出力する(ステップS204)。
【0069】
次に、回答依頼生成部28は、主催者端末から回答依頼送信指示を受信すると(ステップS205 Yes)、回答依頼のメッセージを生成する(ステップS206)。回答依頼生成部28は、回答依頼送信指示を受信しなければ(ステップS205 No)、処理を終了してもよい。回答依頼生成部28は、生成した回答依頼のメッセージを、参加候補者端末30へ送信する(ステップS207)。日程調整装置20は、ステップS207の処理を終えると、上述した一連の処理を終了する。
【0070】
(効果)
本実施形態の日程調整装置は、上述のように構成されている。本実施形態の日程調整装置は、第1実施形態の日程調整装置から得られる効果に加えて、以下のような効果を得る。
【0071】
本実施形態の日程調整装置は、開催候補日時確認部をさらに備える。開催候補日時確認部は、日時抽出部によって抽出された開催候補日時が適切であるか否かを確認する。開催候補日時確認部は、日時抽出部によって予定のない日時が抽出されなかった参加候補者に必須参加候補者が含まれる場合、抽出された開催候補日時が適切ではないと判定する。開催候補日時確認部は、予定のない日時が抽出されなかった参加候補者に必須参加者が含まれない場合、開催候補日時に参加可能な参加候補者が定足数を満たすか否かを判定する。開催候補日時確認部は、開催候補日時に参加可能な参加候補者が定足数を満たす場合、開催候補日時が適切であると判定する。一方で、開催候補日時に参加可能な参加候補者が定足数を満たさない場合、開催候補日時が適切ではないと判定する。開催候補日時確認部によって開催候補日時が適切ではないと判定された場合、本実施形態の日程調整装置は、開催希望日時を変更して再度日程調整を行う。有識者会議における参加候補者は、一般に、必須参加者と任意参加者とに区分される。さらに、有識者会議では、参加者の定足数が予め定められている場合がある。本実施形態の日程調整装置は、開催候補日時確認部を備えることにより、主催者が予め定めた条件を満たす日時を、開催候補日時として決定することができる。
【0072】
本実施形態の日程調整装置は、回答依頼生成部をさらに備える。回答依頼生成部は、主催者端末の送信部から回答依頼送信指示を受信すると、参加候補者に開催候補日時の参加可否について入力を求める情報を含む回答依頼を生成する。回答依頼は、開催候補日時の参加可否について回答を求めるものである。換言すれば、本実施形態の回答依頼生成部によれば、参加候補者の予定のない日時についてのみ参加可否の回答を依頼することができる。つまり、本実施形態の日程調整装置は、日程調整に要する時間を短縮してイベントの開催日時を調整することができる。
【0073】
[コンピュータによるハードウェア構成]
以上説明した本開示の各実施形態における各構成要素は、その機能をハードウェア的に実現することは勿論、プログラム制御に基づくコンピュータ装置、ファームウェアによって実現することができる。
【0074】
図15は、本開示における日程調整装置を、プロセッサを含むコンピュータ装置90で実現したハードウェア構成の一例を示す図である。各実施形態の日程調整装置は、コンピュータ装置90によって実現される。コンピュータ装置90は、図15に示すように、CPU(Central Processing Unit)91、メモリ92、プログラムを格納するハードディスク等の記憶装置93、入力装置および出力装置接続用の入出力インタフェース94、およびネットワーク接続用の通信インタフェース95を含む。
【0075】
CPU91は、オペレーティングシステムを動作させて、本開示の日程調整装置を制御する。例えば、CPU91は、ドライブ装置等に装着された記憶媒体からメモリ92にプログラムやデータを読み出す。また、CPU91は、例えば、本開示の日程調整装置10における検索部11、予定取得部12、日時抽出部13、または出力部14の一部として機能し、プログラムに基づいて処理または命令を実行する。
【0076】
記憶装置93は、例えば光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、または半導体メモリ等である。記憶装置の一部の記憶媒体は、不揮発性記憶装置であり、そこにプログラムを記録する。また、プログラムは、通信網に接続されている外部コンピュータ(図示せず)からダウンロードされてもよい。
【0077】
入出力インタフェース94に接続される入力装置は、例えばマウスやキーボード等により実現され、入力操作に用いられる。同様に、入出力インタフェース94に接続される出力装置は、例えばディスプレイ等によって実現され、出力結果の表示および確認に用いられる。
【0078】
以上、各実施形態を参照して本開示について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。例えば、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、その複数の動作の順番は、内容に支障がない範囲で変更することができる。
【符号の説明】
【0079】
1、2 日程調整システム
10、20 日程調整装置
11、21 検索部
12、22 予定取得部
13、23 日時抽出部
14、24 出力部
25 記憶部
26 更新部
27 開催候補日時確認部
28 回答依頼生成部
30 参加候補者端末
40 主催者端末
41 送信部
50 参加候補者情報データベース
90 コンピュータ装置
91 CPU(Central Processing Unit)
92 メモリ
93 記憶装置
94 入出力インタフェース
95 通信インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15