(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008145
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】サーバ装置、コンテンツ提供方法、および、コンテンツ提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9535 20190101AFI20250109BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20250109BHJP
【FI】
G06F16/9535
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023110069
(22)【出願日】2023-07-04
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡村 明子
(72)【発明者】
【氏名】村田 由香里
(72)【発明者】
【氏名】須藤 岳
(72)【発明者】
【氏名】猪口 陽平
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5B175HA01
5B175HA02
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】ユーザが読むべきニュースをまとめたコンテンツを提供する。
【解決手段】サーバは、ユーザのニュースの閲覧履歴に基づき、当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースの中から、当該ユーザがまだ閲覧していないニュースを抽出する。例えば、サーバは、ユーザのニュースの閲覧履歴に基づき、当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースの中から、当該ユーザがフォローしている専門家がコメントしたニュース、リアクションボタンを押したニュース、当該ユーザがフォローしている専門家がおすすめしているニュース等をピックアップする。そして、サーバはピックアップしたニュースのうち、当該ユーザがまだ閲覧していないニュースをまとめたコンテンツを当該ユーザに提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者のニュースの閲覧履歴から、前記利用者が興味関心を持つと推定されるニュースであって、当該利用者がまだ閲覧していないニュースを抽出する抽出部と、
抽出した前記ニュースをまとめたコンテンツを提供する提供部と
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記抽出部は、
前記利用者が興味関心を持つと推定されるニュースであって、前記利用者がフォローしている専門家により、コメントが投稿された、リアクションがあった、または、リコメンドされたニュースの中から、前記利用者がまだ閲覧していないニュースを抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記抽出部は、
前記利用者が興味関心を持つと推定されるニュースであって、前記利用者と類似した属性を持つ他の利用者がフォローしている専門家により、コメントが投稿された、リアクションがあった、または、リコメンドされたニュースの中から、前記利用者がまだ閲覧していないニュースを抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記抽出部は、
前記利用者が興味関心を持つと推定されるニュースのうち、前記利用者により選択されているカテゴリのニュースであって、閲覧数、コメント数およびリアクション数の少なくともいずれかの数が所定値以上であるニュースの中から、前記利用者がまだ閲覧していないニュースを抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記抽出部は、
過去に前記利用者がコメントを投稿した、または、リアクションしたニュースが更新された場合、前記更新されたニュースの中から、前記利用者がまだ閲覧していないニュースを抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項6】
サーバ装置により実行されるコンテンツ提供方法であって、
利用者のニュースの閲覧履歴から、前記利用者が興味関心を持つと推定されるニュースであって、当該利用者がまだ閲覧していないニュースを抽出する工程と、
抽出した前記ニュースをまとめたコンテンツを提供する工程と
を含むことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項7】
利用者のニュースの閲覧履歴から、前記利用者が興味関心を持つと推定されるニュースであって、当該利用者がまだ閲覧していないニュースを抽出する工程と、
抽出した前記ニュースをまとめたコンテンツを提供する工程と
をコンピュータに実行させるためのコンテンツ提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、コンテンツ提供方法、および、コンテンツ提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュースなどのコンテンツをユーザへ提供する際に、予めユーザから所望のテーマの選択を受け付け、テーマが選択されている場合に、このテーマに包含される複数のコンテンツを提供するサービスが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術には、コンテンツの閲覧時におけるユーザの利便性について、さらなる改善の余地がある。例えば、提供されたコンテンツがニュースである場合を考える。この場合、ユーザに提供されたニュースが多数あると、ユーザは限られた時間の中でどのニュースを読むべきかを選択する必要がある。
【0005】
発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザが読むべきニュースをまとめたコンテンツを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記した課題を解決するため、本発明は、利用者のニュースの閲覧履歴から、前記利用者が興味関心を持つと推定されるニュースであって、当該利用者がまだ閲覧していないニュースを抽出する抽出部と、抽出した前記ニュースをまとめたコンテンツを提供する提供部とを備えることを特徴とする。
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザが読むべきニュースをまとめたコンテンツを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、サーバが提供するニュースの例を示す図である。
【
図2】
図2は、サーバが実行する処理の概要を説明するための図である。
【
図3】
図3は、各ユーザの属性情報の例を示す図である。
【
図4】
図4は、サーバを含むシステムの構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、サーバが実行する処理手順の例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係るサーバ装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本願に係るサーバ装置は限定されない。
【0010】
[概要]
図1、
図2を用いて、本実施形態のサーバ装置(サーバ)が実行する処理の概要を説明する。サーバは、例えば、ニュースサーバからニュースを取得し、利用者(ユーザ)に提供する。ここで、サーバが、ユーザにニュースを提供する際、例えば、
図1に示すようにニュースに対するユーザのリアクション、コメント等も受け付ける。サーバは、ユーザから受け付けたリアクション、コメント等もニュースの一部として表示させる。コメントは、例えば、予め登録された専門家等からも受け付ける。
【0011】
また、サーバは、例えば、ユーザのニュースの閲覧履歴から、当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースであって、当該ユーザがまだ閲覧していないニュース(ユーザが読むべきと推定されるニュース)をまとめたコンテンツを提供する。
【0012】
例えば、サーバは、ユーザのニュースの閲覧履歴に基づき、当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースから、当該ユーザがフォローしている専門家が勧めるニュースをピックアップする。そして、サーバは、ピックアップしたニュースのうち、当該ユーザがまだ閲覧していないニュースをまとめたコンテンツを提供する(
図2参照)。
【0013】
また、サーバは、ユーザのニュースの閲覧履歴に基づき、当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースから、当該ユーザがフォローしている専門家がコメント、またはリアクションしたニュースをピックアップしてもよい。
【0014】
このとき、例えば、サーバは、
図2に示すようにユーザのマイページ上から当該ユーザが読むべきニュースをどの観点でピックアップするか(例えば、「フォローしている専門家がコメントしたニュース」、「フォローしている専門家がリアクションボタンを押したニュース」、「フォローしている専門家の今週のおすすめニュース5選」等)の選択入力を受け付ける。そして、サーバは、当該ユーザにより選択された観点に基づき、ユーザが読むべきニュースをピックアップしてもよい。
【0015】
または、ユーザが読むべきニュースをどの観点でピックアップするかに関する条件をユーザー自身が予め登録しておき、サーバは、その条件を満たすニュースを、当該ユーザが読むべきニュースとして自動的にピックアップしてもよい。また、ユーザー自身が上記の条件を登録していなくとも、例えば、サービス提供者が、統計的なデータから上記の条件をサーバに設定し、サーバは、設定された条件に基づき、ユーザが読むべきニュースを自動的にピックアップしてもよい。
【0016】
このようにすることで、サーバは、ユーザが読むべきニュースを当該ユーザが所望する観点でピックアップし、まとめたコンテンツを提供することができる。
【0017】
[構成例]
図1を用いてサーバ100を含むシステムの構成例を説明する。
図3に示すように、システムは、端末10と、サーバ100と、ニュースサーバとを備える。システムにおける、端末10、サーバ100、ニュースサーバは、それぞれ複数台であってよい。
【0018】
端末10は、例えば、ニュースを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、スマートフォン等の携帯電話機等である。
【0019】
なお、以下では、端末10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末10と読み替えることもできる。また、以下では、各ユーザによって利用される端末10を区別する必要のない場合には、端末10と表記する場合がある。
【0020】
ニュースサーバは、ニュースを蓄積するサーバである。サーバ100は、ニュースサーバからニュースを取得する。
【0021】
端末10とサーバ100、ニュースサーバとサーバ100は、インターネット等のネットワークを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。
【0022】
サーバ100は、例えば、ニュースサーバからニュースを取得し、ユーザが読むべきニュースをまとめたコンテンツをユーザに提供する。サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0023】
(通信部について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、インターネット等のネットワークと有線又は無線で接続され、端末10、ニュースサーバとの間で各種データの送受信を行う。
【0024】
(記憶部について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、制御部130が、ユーザにニュースをまとめたコンテンツを提供する際に参照する各種情報を記憶する。
【0025】
例えば、記憶部120は、ニュース蓄積部を備える。このニュース蓄積部は、ニュースサーバから取得したニュースを蓄積する。ニュース蓄積部は、ニュースに対する各ユーザからのコメント、リアクション等があればこれらを含むニュースを蓄積する。なお、ニュースがコメント、リアクションを含む場合、当該ニュースは、コメント、リアクションがどのユーザにより行われたかを示す情報も含む。
【0026】
また、記憶部120は、各ユーザのニュース閲覧履歴、各ユーザの属性情報等を記憶する。各ユーザのニュース閲覧履歴は、ユーザごとに当該ユーザがいつどのニュースを閲覧したかを示した情報である。
【0027】
各ユーザの属性情報は、各ユーザの属性を示した情報である。
図4に、各ユーザの属性情報の例を示す。各ユーザの属性情報は、例えば、ユーザのユーザIDごとに、当該ユーザがフォローしている専門家、当該ユーザが選択しているニュースのカテゴリ、当該ユーザの性別、年齢、ユーザが住んでいる地域等を示した情報である。
【0028】
なお、記憶部120は、上記の各情報のほかに、各ユーザの行動履歴を記憶していてもよい。各ユーザの行動履歴は、例えば、ユーザのコンテンツの閲覧履歴、サービスの利用履歴、商品の購入履歴等である。また、記憶部120は、ユーザが読むべきニュースをどの観点でピックアップするかに関する条件を記憶してもよい。
【0029】
(制御部について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、サーバ100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(チャット制御プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0030】
制御部130は、ニュース処理部131と、抽出部132と、提供部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0031】
なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。例えば、ニュース処理部131と、抽出部132と、提供部133とはそれぞれ、サーバ100とは別の装置に装備されてもよい。
【0032】
より具体的には、制御部130が発揮する機能は、ニュース処理部131の機能を発揮するサーバ、抽出部132の機能を発揮するサーバ、および、提供部133の機能を発揮するサーバが協働して処理を実行することにより、実現されてもよい。
【0033】
(ニュース処理部について)
ニュース処理部131は、ニュースサーバから送信されたニュースをニュース蓄積部に蓄積する。また、ニュース処理部131は、ニュース蓄積部に蓄積されたニュースを各ユーザに提供する。
【0034】
また、ニュース処理部131は、ユーザからニュースに対するコメント、リアクション等を受け付けると、ユーザからのコメント、リアクションをニュースに追加する。さらに、ニュース処理部131は、ニュースサーバから過去のニュースの続報が送信された場合、ニュース蓄積部に蓄積された過去のニュースにその続報を追加することにより、ニュースを更新してもよい。
【0035】
(抽出部について)
抽出部132は、ユーザごとのニュースの閲覧履歴に基づき、ニュース蓄積部に蓄積されるニュースの中から、当該ユーザが読むべきであると推定されるニュースを抽出する。
【0036】
例えば、抽出部132は、ユーザのニュースの閲覧履歴に基づき、当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースをピックアップし、その中から、当該ユーザがまだ閲覧していないニュースを、ユーザが読むべきであると推定されるニュースとして抽出する。
【0037】
また、抽出部132は、当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースから、当該ユーザがフォローしている専門家により、コメントが投稿された、リアクションされた、または、リコメンドされたニュースをピックアップし、その中から、当該ユーザがまだ閲覧していないニュースを抽出してもよい。
【0038】
また、抽出部132は、当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースから、当該ユーザと類似した属性を持つ他のユーザがフォローしている専門家により、コメントが投稿された、リアクションされた、または、リコメンドされたニュースをピックアップし、その中から、当該ユーザがまだ閲覧していないニュースを抽出してもよい。
【0039】
なお、以下の説明において、当該ユーザと類似した属性を持つ他のユーザがどのユーザかは、例えば、記憶部120の各ユーザの属性情報を参照して特定される。
【0040】
さらに、抽出部132は、当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースから、当該ユーザにより選択されているカテゴリのニュースであって、閲覧数、コメント数、リアクション数が所定値以上であるニュースをピックアップし、その中から、当該ユーザがまだ閲覧していないニュースを抽出してもよい。
【0041】
また、抽出部132は、当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースのうち、当該ユーザと類似した属性を持つ他のユーザにより選択されているカテゴリのニュースから、上記の閲覧数、コメント数、リアクション数が所定値以上であるニュースをピックアップしてもよい。
【0042】
また、抽出部132は、ニュース蓄積部に蓄積されるニュースのうち、過去にユーザがコメントを投稿した、または、リアクションしたニュースが更新された場合、その更新されたニュースをピックアップし、その中から、まだ当該ユーザが閲覧していないニュースを抽出してもよい。
【0043】
なお、ニュースが更新された場合とは、例えば、当該ニュースの続報が追加された場合、当該ユーザがリアクションした当該ニュースのコメントの投稿者が当該ニュースにさらにコメントを投稿した場合、当該ユーザがリアクションした当該ニュースのコメントに対する返信コメントが投稿された場合等である。
【0044】
また、抽出部132は、ニュース蓄積部に蓄積されるニュースのうち、ユーザと類似した属性を持つ他のユーザがコメントを投稿した、または、リアクションしたニュースが更新された場合、その更新されたニュースをピックアップしてもよい。
【0045】
なお、抽出部132は、ユーザが読むべきニュースをどのような観点でピックアップするかは、ユーザの選択入力によるものでもよい。例えば、
図2に示すように、サーバ100は、ニュースを表示する画面上のユーザのマイページ上から、どのような観点でニュースをピックアップするかの選択入力を受け付ける。
【0046】
例えば、サーバ100は、ユーザのマイページ上から「あなたがフォローしている専門家がコメントしたニュース」、「あなたがフォローしている専門家がリアクションしたニュース」、「あなたがフォローしている専門家の今週のおすすめニュース5選」のいずれかの選択入力を受け付ける。そして、抽出部132は、ユーザにより選択された観点により、ユーザが読むべきニュースをピックアップする。
【0047】
例えば、
図2に示すように、ユーザのマイページ上から「あなたがフォローしている専門家の今週のおすすめニュース5選」が選択された場合、抽出部132は、当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースの中から、当該ユーザがフォローしている専門家の今週のおすすめニュース5選に該当するニュースをピックアップする。そして、抽出部132は、ピックアップしたニュースの中から、当該ユーザがまだ閲覧していないニュースを抽出する。
【0048】
なお、前記したとおり、ユーザが読むべきニュースをどの観点でピックアップするかに関する条件を、ユーザー自身が予め登録しておき、抽出部132は、その条件を満たすニュースを、当該ユーザが読むべきニュースとして自動的にピックアップしてもよい。
【0049】
(提供部について)
提供部133は、抽出部132により抽出されたニュース(ユーザが読むべきニュース)をまとめたコンテンツを表示する。例えば、提供部133は、
図2に示すように、ユーザのマイページ上に、当該ユーザが読むべきニュースそれぞれの概要を示したコンテンツを表示する。これにより、ユーザは自分が読むべきニュースの概要を知ることができる。
【0050】
その後、提供部133は、ユーザから、コンテンツ内のいずれかのニュースの詳細を表示する旨の指示入力を受け付けると、その指示入力に基づき当該ニュースの詳細を表示させる。これにより、ユーザは自分が読むべきニュースの概要を知った上で、特に関心のあるニュースの詳細を確認することができる。ニュースの詳細は、例えば、ニュース記事の詳細のみならず、ニュース記事に対し投稿されたコメント、リアクション等も含む。
【0051】
なお、提供部133は、ユーザが読むべきニュースをまとめたコンテンツを、当該ユーザのマイページ等に表示してもよいし、当該ユーザが読むべきコンテンツを時系列で並べたタイムライン上に表示してもよい。
【0052】
[処理手順の例]
次に、
図5を用いて、サーバ100が実行する処理の手順の例について説明する。
【0053】
サーバ100のニュース処理部131は、各ニュースサーバからニュースを取得する(S1)。そして、ニュース処理部131は、取得したニュースをニュース蓄積部に蓄積する。また、ニュース処理部131は、取得したニュースに対し、各ユーザからコメントの投稿、リアクション等があれば、各ユーザから投稿されたコメント、リアクションの追加を行う。その後、抽出部132は、各ユーザのニュース閲覧履歴に基づき、ニュース蓄積部から、ユーザごとに当該ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースを取得する(S2)。
【0054】
S2の後、抽出部132は、S2で取得したニュースを絞り込む(S3)。例えば、抽出部132は、S2で取得したニュースから、ユーザがフォローしている専門家により、コメントが投稿された、リアクションされた、または、リコメンドされたニュースをピックアップする。
【0055】
S3の後、抽出部132は、S3で絞り込んだニュースから、当該ユーザがまだ見ていない(閲覧していない)ニュースを抽出する(S4)。その後、提供部133は、S4で抽出したニュースをまとめたコンテンツを当該ユーザに提示する(S5)。
【0056】
[ハードウェア構成]
また、上述してきた実施形態に係るサーバ100は、例えば、
図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、サーバ100を例に挙げて説明する。
図6は、サーバ100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0057】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0058】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100がネットワークNを介して生成したデータを他の機器へ送信する。
【0059】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0060】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0061】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係るサーバ100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0062】
[その他]
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0063】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0064】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0065】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、抽出部は、推定手段や推定回路に読み替えることができる。
【0066】
[効果]
上述したように、サーバ100は、抽出部132と、提供部133とを備える。抽出部132は、ユーザごとのニュースの閲覧履歴から、ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースのうち、まだ当該ユーザが閲覧していないニュースを抽出する。提供部133は、抽出されたニュースをまとめたコンテンツを提供する。
【0067】
これにより、サーバ100は、ユーザが読むべきニュースをまとめたコンテンツを提供することができる。
【0068】
上述したように、抽出部132は、ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースのうち、当該ユーザがフォローしている専門家により、コメントが投稿された、リアクションがあった、または、リコメンドされたニュースの中から、まだ当該ユーザが閲覧していないニュースを抽出する。
【0069】
これにより、サーバ100は、ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースのうち、ユーザがフォローしている専門家が何らかのアクションを行ったニュースを、当該ユーザが読むべきニュースとしてまとめたコンテンツを提供することができる。
【0070】
上述したように、抽出部132は、ユーザと類似した属性を持つ他のユーザがフォローしている専門家により、コメントが投稿された、リアクションがあった、または、リコメンドされたニュースの中から、まだ当該ユーザが閲覧していないニュースを抽出する。
【0071】
これにより、サーバ100は、例えば、ユーザがフォローしている専門家がいなくても、当該ユーザに似たユーザがフォローしている専門家が何らかのアクションを行ったニュースを、当該ユーザが読むべきニュースとしてまとめたコンテンツを提供することができる。
【0072】
上述したように、抽出部132は、ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースのうち、当該ユーザにより選択されているカテゴリのニュースであって、閲覧数、コメント数およびリアクション数の少なくともいずれかの数が所定値以上であるニュースの中から、まだ当該ユーザが閲覧していないニュースを抽出する。
【0073】
これにより、サーバ100は、ユーザが興味関心を持つと推定されるニュースのうち、ユーザにより選択されているカテゴリ内で特に注目されているニュースを、当該当該ユーザが読むべきニュースとしてまとめたコンテンツを提供することができる。
【0074】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【符号の説明】
【0075】
100 サーバ
110 通信部
120 記憶部
130 制御部
131 ニュース処理部
132 抽出部
133 提供部