(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008248
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】画像形成システム
(51)【国際特許分類】
B41J 29/17 20060101AFI20250109BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20250109BHJP
G03G 15/16 20060101ALI20250109BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20250109BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20250109BHJP
B65H 20/00 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
B41J29/17
G03G15/00 303
G03G15/16
G03G21/16 142
B41J29/00 S
B65H20/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023110241
(22)【出願日】2023-07-04
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】弁理士法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】土屋 毅
【テーマコード(参考)】
2C061
2H171
2H200
2H270
3F103
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AS06
2C061CN01
2C061CN16
2C061CP03
2H171FA22
2H171GA27
2H171JA16
2H171JA18
2H171JA22
2H171SA01
2H171SA03
2H171SA07
2H171SA17
2H171SA23
2H171SA25
2H171SA28
2H171WA19
2H200FA17
2H200FA18
2H200GA02
2H200GA06
2H200GA12
2H200GA23
2H200GA34
2H200GA44
2H200JA02
2H200JB10
2H200KA21
2H270KA53
2H270KA57
2H270LC02
2H270MA22
2H270MA29
2H270MA40
2H270PA14
2H270SA18
2H270SC12
2H270SC13
2H270SC14
2H270ZC04
3F103EA09
(57)【要約】
【課題】ロール状に巻回された記録材に対し、十分な除電が可能な画像形成システムを提供する。
【解決手段】ロール状に巻回された記録材を繰り出して搬送方向の下流側に供給する供給装置と、記録材に画像を形成する画像形成装置と、画像を形成した記録材をロール状に巻回して回収する回収装置と、供給装置と画像形成装置との間に配置された第1の水塗布装置と、画像形成装置と回収装置との間に配置された第2の水塗布装置とを備える画像形成システムを構成する。そして、第1の水塗布装置、及び、第2の水塗布装置により、記搬送される記録材に水を塗布する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール状に巻回された記録材を繰り出して搬送方向の下流側に供給する供給装置と、
前記記録材に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像を形成した前記記録材をロール状に巻回して回収する回収装置と、
前記供給装置と前記画像形成装置との間に配置された第1の水塗布装置と、
前記画像形成装置と前記回収装置との間に配置された第2の水塗布装置と、を備え
前記第1の水塗布装置、及び、前記第2の水塗布装置により、前記搬送される前記記録材に水を塗布する
画像形成システム。
【請求項2】
前記第1の水塗布装置、及び、前記第2の水塗布装置は、
前記記録材の搬送方向の上流側に配置された第1のローラーと、下流側に配置された第2のローラーとを有し、
前記第1のローラーと前記第2のローラーとに巻きかけて前記記録材を搬送する
請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
巻きかけた前記記録材に前記第1のローラー、および、前記第2のローラーの少なくともいずれか一方が水を塗布する
請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記第1の水塗布装置、及び、前記第2の水塗布装置は、
前記第1のローラー、および、前記第2のローラーの少なくともいずれか一方に水を供給する水供給部を有する
請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記第1のローラー、および、前記第2のローラーの少なくともいずれか一方が、前記水供給部から吸水して前記記録材に塗布する
請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記記録材の搬送方向と直交する方向において、前記第1のローラー、および、前記第2のローラーの少なくともいずれか一方は、
中央側に形成された前記記録材の最大搬送幅よりも大きい幅の搬送部と、前記搬送部の両端側に形成されて前記搬送部よりも外径が大きい側端部とを有し、
前記側端部が前記水供給部で給水し、
前記搬送部が前記記録材に水を塗布する
請求項5に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記水供給部は、前記第1の水塗布装置と前記第2の水塗布装置とで連結され、前記第1の水塗布装置と前記第2の水塗布装置とを水が循環する
請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項8】
外部から前記第2の水塗布装置に水が供給される
請求項7に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記第2の水塗布装置と前記回収装置との間に、前記記録材に形成された画像を読み取る読取装置を備える
請求項1に記載の画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システムに係わる。
【背景技術】
【0002】
ロール紙等のロール状に巻回された記録材を使用した画像形成装置では、帯電量が高くなりやすい。ロール状に巻回された記録材は、無端状であるため、枚葉紙と比較して放電しずらく、電荷が滞留しやすい傾向がある。特に、フィルム状の記録材を用いた場合には、材質の特性上、帯電量が高くなりやすい。
【0003】
画像形成後の記録材の帯電量が大きいと、巻取り後の記録材が貼りつき(静電吸着)、剥がれにくくなる。また、画像形成部に搬送する際に記録材の画像形成面の帯電量が大きいと、記録材にトナーを転写する際に画像ムラが発生しやすい。
【0004】
このため、画像形成前、及び、画像形成後に、記録材の除電を行う方法が提案されている。例えば、特許文献1には、流体噴霧ノズルを用いて、印刷物に水分を噴霧する加湿方法が提案されている。また、フィルムをコアに巻き取る際、除電器(イオナイザー)により発生させたイオンをフィルム表面に吹き付け除電するフィルムロールの製造方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭58-59083号公報
【特許文献2】特開2020-75818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の印刷物に水分を噴霧する加湿方法は、装置内への水が散ることで部品が錆びるおそれがある。また、イオナイザーでイオンを吹き付ける方法は、画像形成に用いるフィルム以外の記録材に対しては電位の制御が十分ではなく、画像形成への影響が懸念される。
【0007】
上述した問題の解決のため、本発明においては、ロール状に巻回された記録材に対し、十分な除電が可能な画像形成システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像形成システムは、ロール状に巻回された記録材を繰り出して搬送方向の下流側に供給する供給装置と、記録材に画像を形成する画像形成装置と、画像を形成した記録材をロール状に巻回して回収する回収装置と、供給装置と画像形成装置との間に配置された第1の水塗布装置と、画像形成装置と回収装置との間に配置された第2の水塗布装置とを備える。そして、第1の水塗布装置、及び、第2の水塗布装置により、搬送される記録材に水を塗布する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ロール状に巻回された記録材に対し、十分な除電が可能な画像形成システムを提供することができる。
【0010】
なお、上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】画像形成システムの概略構成を示す図である。
【
図2】画像形成システムのシステムブロック図である。
【
図3】第1の水塗布装置の構成を示す斜視図である。
【
図4】記録材の搬送方向と直交する幅方向から見た第1の水塗布装置の側面図である。
【
図5】記録材の搬送方向の上流側からみた第1の水塗布装置の側端部の構成を示す側面図である。
【
図6】記録材の搬送方向と直交する幅方向から見た第1の水塗布装置の側面図であ
【発明を実施するための形態】
【0012】
〈画像形成システム〉
以下本発明の半導体装置の具体的な実施の形態について説明する。
以下、本発明を実施するための形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図1に、画像形成システムの概略構成を示す。
図1に示す画像形成システム1は、ロール状の記録材Sを使用し、この記録材S上に画像を形成する。画像形成システム1は、記録材Sの搬送方向の上流側から、記録材Sの供給装置10、第1の水塗布装置20、画像形成装置40、第2の水塗布装置30、読取装置50、及び、回収装置60を備える。
【0013】
供給装置10は、記録材Sの供給部を備える。記録材Sの供給部は、ロール状に巻回された状態の記録材Sを回転可能に保持する支持軸11を有する。また、記録材Sの供給部は、搬送部14を有する。搬送部14は、支持軸11に巻回された記録材Sを、複数のローラーによって一定の速度で搬送する。
供給装置10は、ローラー状に巻回された記録材Sを繰り出し、画像形成装置40の画像形成部46へと搬送する。
【0014】
供給装置10では、ロール状に巻回された記録材Sが、支持軸11に取り付けれている。また、記録材Sは、芯部材16に巻回されることにより、ロール状に巻回されている。
供給装置10では、支持軸11が回転中心となって駆動し、ロール状の記録材Sが繰り出される。
【0015】
画像形成装置40は、制御部41、操作表示部42、搬送部44、画像処理部45、画像形成部46、及び、定着部47等を備える。なお、画像形成装置40は、画像形成装置40の装置内に上述の供給装置10を記録材供給部として備えていてもよい。
【0016】
制御部41は、画像形成システム1、及び、画像形成装置40の各構成を統括制御する。画像処理部45は、制御部41から入力された画像データに画像処理を施して画像形成部46に出力する。制御部41、及び、画像処理部45の構成の詳細については後述する。
【0017】
操作表示部42は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される。操作表示部42は、制御部41から入力される表示信号の指示に従って表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等を表示する。LCDの表示画面上は、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルに覆われている。タッチパネルは、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部41に出力する。また、操作表示部42は、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備える。操作表示部42は、ボタン操作による操作信号を制御部41に出力する。
【0018】
画像形成部46は、供給装置10から搬送される記録材Sに画像を形成する。画像形成部46は、画像処理部45から入力された各ページの画像データに基づいて、電子写真方式で画像を形成する。画像形成部46は、記録材搬送経路を有する。記録材搬送経路は、搬送ベルト、レジストローラー等の搬送ローラー、及び、これらを駆動するモーター(不図示)を有する。画像形成部46は、制御部41からの制御に従って、記録材Sを搬送しながら、記録材Sに画像を形成する。
【0019】
画像形成部46は、Y、M、C、Kの各色成分に対応する4組の露光部461、感光体462、現像部463、一次転写ローラー464、中間転写ベルト465、及び、二次転写ローラー466を備える。各色成分に対応する4組の露光部461、感光体462、現像部463、及び、一次転写ローラー464は、上流からY、M、C、Kの順に並んでいる。
【0020】
露光部461は、レーザー光源、ポリゴンモーター、ポリゴンミラー及び複数のレンズ等を有する。露光部461は、記録材搬送速度に基づいて、帯電された感光体462上にレーザー光源及びポリゴンミラーによってレーザー光を照射して露光し、感光体462上に静電潜像を形成する。
現像部463は、露光された感光体462上に所定の色(Y、M、C、又はK)のトナーを供給して、感光体462上に形成された静電潜像を現像する。
一次転写ローラー464は、感光体462に対向して設けられている。一次転写ローラー464は、トナーと反対極性の1次転写バイアスが印加される。一次転写ローラー464は、中間転写ベルト465上の所定位置を感光体462に圧着させて、感光体462に形成されたトナー像を中間転写ベルト465に転写(一次転写)する。Y、M、C、Kの一次転写ローラー464は、順次中間転写ベルト465を感光体462に圧着させ、各色の層が重畳されたカラーのトナー像が中間転写ベルト465に書き込まれる。
【0021】
中間転写ベルト465は、複数のローラーに懸架され回転可能に支持された半導電性エンドレスベルトである。中間転写ベルト465は、ローラーの回転に伴って回転駆動し、形成されたトナー像を二次転写ローラー466に搬送する。
二次転写ローラー466は、トナーと反対極性のバイアスが印加される。二次転写ローラー466は、記録材Sを挟持搬送することにより、中間転写ベルト465に書き込まれているカラーのトナー像を記録材Sに転写(二次転写)する。
【0022】
定着部47は、加熱及び加圧してトナー像を記録材Sに定着させる。定着部47は、定着ローラー471と、加圧ローラー472とを備える。定着ローラー471は、ハロゲンヒータ等を内蔵する。加圧ローラー472は、定着ローラー471に記録材の搬送経路を挟んで対向した位置に配置される。加圧ローラー472は、定着ローラー471を押圧する加圧部材である。また、定着部47は、温度センサを備える。温度センサは、定着ローラー471の温度を検出する。定着部47は、定着ローラー471と加圧ローラー472との間に形成されたニップ部において、トナー像が転写された記録材Sを挟持及び搬送しながら、記録材Sのトナー像を加熱及び加圧して定着する。
また、定着部47は、定着ローラー471の位置を調整する図示しない位置変更機構を有する。位置変更機構は、定着ローラー471と加圧ローラー472の間のニップ部のニップ圧の調整、及び、圧接の解除等を行う。
【0023】
読取装置50は、画像形成装置40と回収装置60との間に配置される。読取装置50は、記録材Sに形成された画像を読み取る画像読取部51を有する。
【0024】
回収装置60は、記録材Sを巻き取る回収部を備える。回収部は、読取装置50から搬送されてきた記録材Sを、複数のローラーを経由して、一定の速度で支持軸61によって巻き取る。
回収装置60は、支持軸61と、搬送部64とを備える。支持軸61は、記録材Sをロール状に巻回して回収する記録材Sを回転可能に保持する。搬送部64は、支持軸61に巻回された記録材Sを複数のローラーによって一定の速度で搬送する。
回収装置60は、支持軸61に取り付けれた芯部材67に記録材Sを巻回することにより、記録材Sを回収する。回収装置60は、支持軸61が回転中心となって駆動し、記録材Sをロール状に回収する。
【0025】
第1の水塗布装置20は、供給装置10と画像形成装置40との間に配置されている。また、第2の水塗布装置30は、画像形成装置40と読取装置50との間に配置されている。第1の水塗布装置20、及び、第2の水塗布装置30は、装置内を搬送される記録材Sに水と塗布する。
図1に示す画像形成システム1において、第1の水塗布装置20と第2の水塗布装置30とは同じ構成である。なお、第1の水塗布装置20、及び、第2の水塗布装置30は、記録材Sに水を塗布できる構成であれば、同じ構成でなくてもよい。
【0026】
(読取装置)
画像形成システム1は読取装置50の筐体内に、画像読取部51を有する。
画像読取部51は、記録材Sに形成された画像を読み取る。画像読取部51は、例えば、インラインセンサで構成される。インラインセンサは、複数の撮像素子等の光学センサーや分光測色計等の測色計が、記録材搬送方向と直交する方向(幅方向)に沿って並べられる。画像読取部51は、例えば、記録材Sに形成された画像に対し、光の波長ごとに計測可能なスペクトル方式(分光光度計)の測色を行う。これにより、画像読取部51は、測色値(L*a*b*値、XYZ値など)を取得する。
【0027】
読取装置50は、画像読取部51以外に、例えば、CPU(Central Processing Unit)、システムメモリー、GPU(Graphics Processing Unit)、GPUメモリー、及び、記録部等を備えていてもよい。CPU、及び、GPUは、演算処理を行うプロセッサである。CPUが第1プロセッサに相当し、GPUが第1のプロセッサよりも画像処理能力の高い第2のプロセッサに相当する。また、システムメモリーは、第1のプロセッサ(CPU)が使用すメモリー(第1のメモリー)であり、GPUメモリーは、第2のプロセッサ(GPU)が使用すメモリー(第2のメモリー)である。
記録部は、CPUにより実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。また、記録部は、画像読取部51に入力された各種情報を格納する。各種情報としては、例えば、画像読取部で取得された読取画像データや、画像形成装置40の制御部41から取得した画像処理済みの画像データ等である。
【0028】
CPUは、記録部に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してシステムメモリーに記憶させ、当該プログラムを実行して画像を検査する。システムメモリーは、RAMによって構成される。
GPUは、CPUの指示により、記録部やシステムメモリーに記憶された画像データをGPUメモリーに記憶させ、画像データに対する画像処理や、画像検査等を処理する。
【0029】
また、読取装置50は、CPUとGPUとが協働し、画像読取部51で読み取った画像(読取り画像データ)に対し、予め設定された検査条件、例えば、画像読取部51の記憶部に記憶された正解画像の画像データ(正解画像データ)と比較して画像を検査する。そして、読取り画像データにおける、スジ(縦)、スジ(横)、斑点状ムラ、白抜け(ホタル)、位置ずれ、及び、記録材の折れ(紙折れ)等の不具合や品質の低下等を検出する。
【0030】
[システム構成]
次に、
図2に画像形成システム1の構成のシステムブロック図を示す。なお、以下では上述の
図1に示す画像形成システム1の説明と重複する構成は説明を省略する。
図2に示すように、画像形成装置40は、制御部41、操作表示部42、搬送部44、画像処理部45、画像形成部46、定着部47、記憶部48、及び、通信部49を備える。
供給装置10は、制御部12、通信部13、搬送部14、及び、記憶部15を備える。
第1の水塗布装置20、及び、第2の水塗布装置30は、制御部21,31、通信部22,32、及び、水供給部26,36を備える。
読取装置50は、画像読取部51、制御部52、通信部53、搬送部54、及び、記憶部55を備える。
回収装置60は、制御部62、通信部63、搬送部64、記憶部65、及び、断裁部66を備える。
【0031】
各構成の制御部12,21,31,41,52、62は、例えば、CPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成される。制御部41,12,31,52、62は、画像形成システム1の各部の動作を制御するコンピューターの一例として用いられる。
CPUは、画像形成システム1に係わる演算部の一例である。CPUは、ROM(記録媒体の一例)に格納された画像形成システム1の各種処理に係わるソフトウェアのプログラムコードを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成システム1の各部の動作を集中制御する。なお、CPUに代えて、MPU(Micro Processing Unit)等の他の演算装置を演算部として用いてもよい。
ROMは、画像形成システム1の各部を制御するための各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやデータテーブル、各種のファイル等を記憶する。
RAMは、揮発性の半導体メモリにより構成される。RAMは、CPUにより実行制御される各種処理において、ROMから読み出された各種処理プログラム、入力データ、出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0032】
また、各構成の記憶部15,48,55,65は、不揮発性ストレージ等からなる記録媒体の一例である。記憶部15,48,55,65は、CPUにより実行される各種処理プログラム、OS等のプログラム、当該プログラムの実行に必要な自装置の処理機能に関する情報、図示しないクライアント装置などから入力された画像データ、及び、各制御部12,21,31,41,52、62が演算に用いる各種データテーブル等を記憶する。記憶部15,48,55,65は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が用いられる。
【0033】
供給装置10の制御部12は、例えば、システムバス(図示省略)を介して接続された通信部13、搬送部14、及び、記憶部15等の供給装置10の各部の動作を統括的に制御する。
記憶部15は、制御部12が実行するプログラム等が格納される。また、記憶部15は、制御部12の作業領域として使用される。
通信部13は、画像形成システム1を構成する画像形成装置40の通信部49とデータを送信及び受信する。また、通信部13は、画像形成装置40の通信部49を介して、第1の水塗布装置20、及び、第2の水塗布装置30、読取装置50、及び、回収装置60等の各通信部とデータを送信及び受信する。
搬送部14は、供給装置10に収納された記録材Sを繰り出して搬送し、画像形成装置40に供給する。
【0034】
画像形成装置40の制御部41は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等により構成される。制御部41のCPUは、ROMに格納されている各種処理プログラムを読出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置40のシステムバスを介して接続された操作表示部42、搬送部44、画像処理部45、画像形成部46、定着部47、記憶部48、及び、通信部49等の画像形成装置40の各部の動作を統括的に制御する。
また、制御部41は、通信部49を介して、供給装置10、読取装置50、及び、回収装置60を制御する。
【0035】
記憶部48は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の不揮発メモリ等から構成される。記憶部48は、制御部41が実行するプログラム等が格納され、また、制御部41の作業領域として使用される。また、記憶部48には、画像形成ジョブにおいて設定される画像形成条件や、記録材Sのサイズや種類等を含む記録材情報等が格納される。
【0036】
画像形成装置40の通信部49は、供給装置10の通信部13とデータを送信及び受信する。また、通信部49は、供給装置10、第1の水塗布装置20、及び、第2の水塗布装置30、読取装置50、及び、回収装置60等の各通信部とデータの送信及び受信を行う。
【0037】
画像処理部45は、入力されたジョブ情報から画像データを取得し、画像を処理する。画像処理部45は、制御部41の制御のもと、取得した画像データに対し、必要に応じて、シェーディング補正、画像濃度調整、画像圧縮等の処理をする。そして、画像処理部45によって処理された画像データが画像形成部46に送信される。
搬送部44は、制御部41の制御に基づいて、供給装置10から供給された記録材Sを、画像形成部46、定着部47等に搬送する。
画像形成部46は、画像処理部45によって画像処理された画像データを受け取り、この画像データに基づき、搬送部44によって画像形成部46に搬送された記録材Sに画像を形成する。
【0038】
操作表示部42は、液晶表示装置等のディスプレイから構成される表示部と、このディスプレイに重ねて設けられたタッチパネルや複数のキー等から構成される操作部とを有する。この操作表示部42は、表示部及び操作部の一例であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。さらに、操作表示部42は、ユーザーの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付けて、入力信号を制御部41に出力する。
【0039】
第1の水塗布装置20、及び、第2の水塗布装置30の制御部21,31は、システムバスを介して接続された通信部22,32、搬送部24,34、及び、水供給部26,36等の各部の動作を統括的に制御する。
通信部22,32は、画像形成システム1を構成する画像形成装置40の通信部49とデータを送信及び受信する。例えば、通信部32は、通信部32は、画像形成装置40の通信部49を介して、供給装置10、読取装置50、及び、回収装置60等の各通信部とデータを送信及び受信する。
搬送部24,34は、制御部21,31の指示に従って駆動することにより、画像形成装置40に搬入される記録材S、および、画像形成装置40から搬出される記録材Sを搬送、及び、停止する。
水供給部26,36は、第1の水塗布装置20、及び、第2の水塗布装置30へ、外部からの水を供給する。また、第1の水塗布装置20、及び、第2の水塗布装置30との間で、水を循環する。
【0040】
読取装置50の制御部52は、読取装置50のシステムバスを介して接続された画像読取部51、通信部53、搬送部54、及び、記憶部55等の各部の動作を統括的に制御する。
通信部53、画像形成システム1を構成する画像形成装置40の通信部49とデータを送信及び受信する。また、通信部53は、画像形成装置40の通信部49を介して、供給装置10、第1の水塗布装置20、第2の水塗布装置30、及び、回収装置60等の各通信部とデータを送信及び受信する。
搬送部54は、制御部52の指示に従って駆動することにより、画像形成装置40から読取装置50に搬送された記録材Sを搬送、及び、停止する。
【0041】
回収装置60の制御部62は、例えば、システムバス(図示省略)を介して接続された通信部63、搬送部64、記憶部65、及び、断裁部66等の回収装置60の各部の動作を統括的に制御する。
記憶部65は、制御部62が実行するプログラム等が格納され、また、制御部62の作業領域として使用される。
通信部63は、画像形成システム1を構成する画像形成装置40の通信部49とデータを送信及び受信する。また、通信部63は、画像形成装置40の通信部49を介して、供給装置10、第1の水塗布装置20、第2の水塗布装置30、及び、読取装置50等の各通信部とデータを送信及び受信する。
搬送部64は、回収装置60に収納された記録材Sを巻き取って回収する。
【0042】
[水塗布装置の構成]
第1の水塗布装置20、及び、第2の水塗布装置30の構成について説明する。なお、第1の水塗布装置20、及び、第2の水塗布装置30は、同じ構成を有する。このため、以下の説明では、第1の水塗布装置20の構成のみを説明する。
【0043】
図3~5に第1の水塗布装置20の構成を示す。
図3は、第1の水塗布装置20の構成を示す斜視図である。
図4は、記録材Sの搬送方向と直交する幅方向から見た第1の水塗布装置20の側面図である。
図5は、記録材Sの搬送方向の上流側からみた第1の水塗布装置20の側端部の構成を示す側面図である。
【0044】
図3~5に示すように、第1の水塗布装置20は、記録材Sの搬送方向の上流側に配置された第1のローラー210と、下流側に配置された第2のローラー220とを有する。また、第1の水塗布装置20は、第2のローラー220に水を供給する水供給部230を有する。なお、
図3ではは、第2のローラー220の下流方向に配置された搬送ローラー201,202を示している。搬送ローラー201,202は、第1の水塗布装置20における記録材Sの搬送を行う。
【0045】
図3に示すように、記録材Sは、第1のローラー210と第2のローラー220とに巻きかけられて搬送される。このため、第1のローラー210では、画像形成面に対して凸方向に記録材Sが巻きかけられている。第2のローラー220では、画像形成面に対して凹方向に記録材Sが巻きかけられている。すなわち、第2のローラー220では、画像形成面の反対面(裏面)に対して凸方向に記録材Sが巻きかけられている。なお、記録材Sを巻きかける順序は逆でもよい。記録材Sは、第1のローラー210で画像形成面に対して凹方向に巻きかけられ、第2のローラー220で画像形成面に対して凸方向に巻きかけられてもよい。
【0046】
第1のローラー210は、塗布ローラー211と、軸部215とを有する。軸部215は、塗布ローラー211の回転軸の中央に嵌め込まれている。軸部215は、第1の水塗布装置20の筐体等に懸架されて、第1のローラー210の回転軸となる。
第2のローラー220は、塗布ローラー221と、軸部225とを有する。軸部225は、塗布ローラー221の回転軸の中央に嵌め込まれている。軸部225は、第1の水塗布装置20の筐体等に懸架されて、第2のローラー220の回転軸となる。
【0047】
塗布ローラー211は、記録材Sの搬送方向と直交する方向において、中央側の搬送部212と両端側の側端部213とを有する。搬送部212は、記録材の最大搬送幅よりも大きく形成されたストレート形状を有する。側端部213は、搬送部212よりも外径が大きい。また、搬送部212と側端部213とは連続して形成されている。
塗布ローラー221は、記録材Sの搬送方向と直交する方向において、中央側の搬送部222と両端側の側端部223とを有する。搬送部222は、記録材の最大搬送幅よりも大きく形成されたストレート形状を有する。側端部223は、搬送部222よりも外径が大きい。また、搬送部212と側端部213とは連続して形成されている。
また、塗布ローラー211と塗布ローラー221とは、側端部213と側端部223とで接触する。即ち、塗布ローラー211と塗布ローラー221とは、それぞれ両端側で接触する。
【0048】
塗布ローラー211、及び、塗布ローラー221は、吸水性を有する材料で構成される。例えば、塗布ローラー211、及び、塗布ローラー221は、すてべの穴がつながった「連続気孔」のスポンジ状の構造を有するポリウレタン等によって構成される。塗布ローラー211,221に用いるポリウレタンは、例えば、硬度80°、気孔径40~100μm、気孔率80%、吸水率0.2-1.5%(重量比・24h)、比重1.03-1.50、引張弾性率70-690Mpaであることが好ましい。このような構造のポリウレタンは、吸水性及び保水性がよい。このため、塗布ローラー211、及び、塗布ローラー221は、記録材Sへ水を塗布しやすい。また、ポリウレタンは、耐水性、耐熱性、耐摩耗性、及び、耐薬品性が良好である。このため、塗布ローラー211、及び、塗布ローラー221は、耐久性が高くなる。さらに、ポリウレタンは、弾性が高いため、衝撃強度が強く(耐衝撃性)、引き裂き強さが強い(引張強度)。
【0049】
塗布ローラー221の少なくとも一部は、水供給部230の貯水部232内の水Wと接触する。
図3,4に示す構成では、塗布ローラー221の側端部213が水供給部230の貯水部232内で、水Wと接触する。このとき、
図5に水の移動方向を矢印W1で示すように、貯水部232から側端部213に水が移動する。また、矢印W2で示すように、側端部223から、搬送部222に水が移動する。このように、側端部213が水と接触することで、塗布ローラー221全体が吸水した状態となる。
さらに、塗布ローラー221と塗布ローラー211とは、側端部213,223同士で接触している。このため、矢印W3で示すように、側端部223から、側端部213に水が浸透する。そして、矢印W4で示すように、側端部213から搬送部212に水が浸透する。このように、塗布ローラー211の全体が吸水した状態となる。
【0050】
塗布ローラー211、及び、塗布ローラー221は、搬送される記録材Sの表面に接触して水を塗布する。塗布ローラー211、及び、塗布ローラー221は、搬送部212,222が記録材Sのいずれかの面に当接することで、記録材Sの両面に水を塗布する。
図6に示すように、第1のローラー210が回転しながら記録材Sを搬送する。このとき、第1のローラー210は、塗布ローラー211の搬送部212が記録材Sの裏面側に接触する。上述のように、塗布ローラー211は全体に水が含まれているため、搬送部212と接触する記録材Sの裏面に水が塗布される。
また、第2のローラー220も、塗布ローラー221が回転しながら記録材Sを搬送する。このとき、第2のローラー220は、塗布ローラー221の搬送部222が記録材Sの画像形成面側に接触する。上述のように、塗布ローラー221は全体に水が含まれているため、搬送部222と接触する記録材Sの画像形成面に水が塗布される。
このように、第1の水塗布装置20では、記録材Sを搬送しながら、記録材Sの両面に水を塗布することができる。
【0051】
塗布ローラー221は、記録材Sを搬送するための回転中、常に側端部223が水供給部230の水Wと接触している。このため、搬送部222で記録材Sに水を塗布しても、側端部223から搬送部222に、常に水が供給され続ける。特に、塗布ローラー221が吸水性を有する材料で構成されるため、塗布によって水を失った搬送部222に、側端部223から水が移動しやすい。
塗布ローラー221も同様に、記録材Sを搬送するための回転中、常に側端部213が、第2のローラー220の側端部223と接触している。このため、搬送部212で記録材Sに水を塗布しても、側端部223から側端部213を介して搬送部212に、常に水が供給され続ける。
【0052】
画像形成システム1では、少なくとも記録材Sの画像形成面に水を塗布することが好ましい。このため、
図1に示す構成では、少なくとも第1の水塗布装置20の塗布ローラー221によって、記録材Sに水を塗布する。なお、記録材Sの搬送方向に対して、水の塗布順序が逆であってもよい。即ち、第1のローラー210の塗布ローラー211にが記録材Sの画像形成面に水を塗布し、第2のローラー220の塗布ローラー221が記録材Sの裏面に水を塗布してもよい。
【0053】
(水供給部の構成)
図3~5に示すように、水供給部230は、水供給部本体231と、この水供給部本体231の記録材Sの搬送方向の中央部に形成された貯水部232とを有する。貯水部232は、本体231の形成された溝部である。貯水部232は、記録材Sの搬送方向と直交する方向の長さが、第2のローラー220の塗布ローラー221よりも長い範囲で形成される。また、貯水部232は、記録材Sの搬送方向の長さ(幅)が、塗布ローラー211,221の側端部213,223の少なくとも一部が水と接触できる深さまで挿入できる大きさに形成される。
なお、水供給部230は、内部に水を貯蔵でき、塗布ローラー221に水を供給できれば、構造、材料等は限定されてない。
【0054】
水供給部230は、外部から貯水部232に水が供給される。水供給部230に外部から水が供給される様子を
図7に示す。
図7は、第1の水塗布装置20、画像形成装置40、第2の水塗布装置30、及び、これらに搬送される記録材Sを示している。また、第1の水塗布装置20、及び、第2の水塗布装置30では、ローラーの記載を省略し、水供給部230,330のみを示している。
【0055】
図7に示すように、記録材Sの搬送方向の上流から、第1の水塗布装置20、画像形成装置40、及び、第2の水塗布装置30が配置されている。そして、第1の水塗布装置20の水供給部230、及び、第2の水塗布装置30の水供給部330には、外部から水が供給される。水供給部330は、水供給部230と同様に、水供給部本体331と、この水供給部本体331の記録材Sの搬送方向の中央部に形成された貯水部332とを有する。
【0056】
画像形成システム1は、第1の水塗布装置20と、第2の水塗布装置30とを水が循環する。
図7に示す構成では、水は、配管L1,L2,L3、及び、冷却装置250を介して第1の水塗布装置20と、第2の水塗布装置30とを循環する。
【0057】
まず、冷却装置250で冷却された水が、配管L1を通じて第2の水塗布装置30に供給される。冷却装置250から供給される水の温度は、例えば15~30℃程度である。第2の水塗布装置30は、画像形成装置40の定着部47の直後に配置される。このため、第2の水塗布装置30は、定着部47で加熱された状態の記録材Sが搬入される。
一方、記録材Sの温度が高すぎる場合、下流にある読取装置50での読取に影響がある。このため、第2の水塗布装置30は、記録材Sの温度を低下させることが好ましい。従って、冷却装置250で冷却された水は、画像形成装置40の下流の第2の水塗布装置30に供給される。
【0058】
第2の水塗布装置30は、冷却装置250から供給された冷却水を、記録材Sに塗布する。このとき、定着部47で加熱された記録材Sと、塗布された水及び塗布ローラー211,221との間で熱交換が行われる。この結果、記録材Sを冷却して温度を低下させることができる。また、第2の水塗布装置30では、塗布ローラー211,221を介した記録材Sと水との熱交換により、水が50~60℃程度に加熱される。
【0059】
次に、配管L2を通じて第2の水塗布装置30から第1の水塗布装置20に水が移送される。配管L2内の水は、第2の水塗布装置30で加熱された水である。このため、第1の水塗布装置20には、加熱された水が供給される。第1の水塗布装置20は、記録材Sの供給装置10の直後に配置される。供給装置10から搬出される記録材Sは、通常第1の水塗布装置20内の水よりも温度が低い。記録材Sの温度が低すぎると、画像形成の際にトナーの定着不良が起こりやすくなる。このため、第2の水塗布装置30で加熱された水を第1の水塗布装置20で用いることにより、記録材Sを加熱することができる。
【0060】
次に、配管L3を通じて第1の水塗布装置20から、冷却装置250に水が移送される。そして、冷却装置250で冷却された水が、再度、第2の水塗布装置30に供給される。また、外部から冷却装置250に水を供給してもよい。外部から水を供給することにより、循環中の水の減少を補充することができる。外部から直に直接第2の水塗布装置30に水を供給せずに、冷却装置250を経由して水を供給することが好ましい。冷却装置250としては、ラジエター等の熱交換機を用いることができる。
【0061】
上述の画像形成システム1は、第1の水塗布装置20と、第2の水塗布装置30で、記録材Sに水を塗布することができる。
第1の水塗布装置20は、画像形成装置40に搬送される前の記録材Sに水を塗布する。これにより、記録材Sを除電し、トナー転写時の画像ムラの発生を抑制する。
また、第1の水塗布装置20は、第2の水塗布装置30から移送された水を記録材Sに塗布することにより、記録材Sの温度を上げる。これにより、トナーの定着不良の発生を抑制することができる。
第2の水塗布装置30は、画像形成装置40から排出された記録材Sに水を塗布する。これにより、記録材Sを除電し、回収装置60による記録材Sの巻取りの際の貼り付き(静電吸着)を抑制することができる。
また、第2の水塗布装置30は、冷却装置から移送された水を記録材Sに塗布することにより、記録材Sの温度を下げる。これにより、第2の水塗布装置30の下流に配置された、読取装置50の読取性能の低下を抑制することができる。
【0062】
なお、本発明は上述の実施形態例において説明した構成に限定されるものではなく、その他本発明の構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変s更が可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 画像形成システム、10 供給装置、11,61 支持軸、12,21,41,52,62 制御部、13,22,32,49,53,63 通信部、14,24,44,54,64,212,222 搬送部、15,48,55,65 記憶部、16,67 芯部材、20 第1の水塗布装置、26,230,330 水供給部、30 第2の水塗布装置、40 画像形成装置、42 操作表示部、45 画像処理部、46 画像形成部、47 定着部、50 読取装置、51 画像読取部、60 回収装置、66 断裁部、201 搬送ローラー、210 第1のローラー、211,221 塗布ローラー、213,223 側端部、215,225 軸部、220 第2のローラー、231 本体、231,331 水供給部本体、232 貯水部、250 冷却装置、332 貯水部、461 露光部、462 感光体、463 現像部、464 一次転写ローラー、465 中間転写ベルト、466 二次転写ローラー、471 定着ローラー、472 加圧ローラー、L1,L2,L3 配管、W1,W2,W3,W4 矢印