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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008266
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】ゴンドラ装置
(51)【国際特許分類】
   E04G 3/30 20060101AFI20250109BHJP
   E04G 1/36 20060101ALI20250109BHJP
   E04G 3/24 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
E04G3/30 303J
E04G3/30 301J
E04G1/36 302C
E04G3/24 302C
E04G3/30 302J
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023110269
(22)【出願日】2023-07-04
(71)【出願人】
【識別番号】500489015
【氏名又は名称】建装工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002011
【氏名又は名称】弁理士法人井澤国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100072039
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 洵
(74)【代理人】
【識別番号】100123722
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 幹
(74)【代理人】
【識別番号】100157738
【弁理士】
【氏名又は名称】茂木 康彦
(72)【発明者】
【氏名】熊谷 皇
(72)【発明者】
【氏名】服部 健治
(72)【発明者】
【氏名】原 拓也
【テーマコード(参考)】
2E003
【Fターム(参考)】
2E003AB02
2E003DA06
2E003EB03
(57)【要約】
【課題】従来のゴンドラを使用しつつ、山間部や狭溢地に運搬することが容易なゴンドラ装置を提供する。
【解決手段】
ゴンドラ装置は、プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、そのプラットフォームに取り付けるとともに鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置と、その吊り下げ装置に、吊り下げるように配置するゴンドラと、を有するというものである。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、
前記プラットフォームに取り付けるとともに前記鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、
前記周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置と、
前記吊り下げ装置に、吊り下げるように配置するゴンドラと、を有するゴンドラ装置。
【請求項2】
プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、
前記プラットフォームに取り付けるとともに前記鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、
前記周回レールに沿って移動可能に配置する複数の吊り下げ装置と、
前記複数の吊り下げ装置に、吊り下げるようにそれぞれ配置するゴンドラと、を有するゴンドラ装置。
【請求項3】
プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、
前記プラットフォームに取り付けるとともに前記鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、
前記周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置と、
前記吊り下げ装置に、吊り下げるように配置する第1ゴンドラと、
前記プラットフォームに取り付けるとともに前記鉄塔本体を取り囲むように配置する第2周回レールと、
前記第2周回レールに移動可能に取り付ける吊り下げ装置と、
前記第2吊り下げ装置に、吊り下げるように配置する第2ゴンドラと、を有するゴンドラ装置。
【請求項4】
プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、
前記プラットフォームに取り付けるとともに前記鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、
前記周回レールに沿って移動可能に取り付ける吊り下げ装置と、
前記吊り下げ装置に、吊り下げるように配置するゴンドラと、を有し、
前記吊り下げ装置は、主吊り下げ部と従吊り下げ部と、を有し、
前記主吊り下げ部と前記従吊り下げ部は、前記ゴンドラを吊り下げるゴンドラ装置。
【請求項5】
プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、
前記プラットフォームに取り付けるとともに前記鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、
前記周回レールに沿って移動可能に配置する複数の吊り下げ装置と、
前記複数の吊り下げ装置に、吊り下げるようにそれぞれ配置するゴンドラと、を有し、
前記複数の吊り下げ装置は、複数の主吊り下げ部と複数の従吊り下げ部と、を有し、
前記複数の主吊り下げ部と前記複数の従吊り下げ部は、前記複数のゴンドラをそれぞれ吊り下げるゴンドラ装置。
【請求項6】
プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、
前記プラットフォームに取り付けるとともに前記鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、
前記周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置と、
前記周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置に吊り下げるように配置する第1ゴンドラと、
前記プラットフォームに取り付けるとともに前記鉄塔本体を取り囲むように配置する第2周回レールと、
前記第2周回レールに移動可能に配置する吊り下げ装置と、
前記第2周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置に吊り下げるように配置する第2ゴンドラと、を有し、
前記周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置と、
前記第2周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置は、それぞれ主吊り下げ部と従吊り下げ部と、を有し、
前記周回レールに沿って移動可能に配置する主吊り下げ部と従吊り下げ部は、前記第1ゴンドラを吊り下げ、
前記第2周回レールに沿って移動可能に配置する主吊り下げ部と従吊り下げ部は、前記第2ゴンドラを吊り下げるゴンドラ装置。
【請求項7】
前記ゴンドラは、前記吊り下げ装置に電気を供給するための電源コードを巻き取る電源コード巻き取り装置と、をさらに有する請求項1、2、4、5のいずれかに記載のゴンドラ装置。
【請求項8】
前記第1ゴンドラと前記第2ゴンドラは、前記吊り下げ装置に電気を供給するための電源コードを巻き取る電源コード巻き取り装置と、をさらに有する請求項3または6に記載のゴンドラ装置。
【請求項9】
前記吊り下げ装置は、連結部を有し、
前記連結部は、前記主吊り下げ部と前記従吊り下げ部とを連結するとともに、前記第1ゴンドラと前記第2ゴンドラは、前記吊り下げ装置に電源を供給するための電源コードを巻き取る電源コード巻き取り装置と、をさらに有する請求項3または6に記載のゴンドラ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるゴンドラ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄塔特に、携帯電話の基地局に使用される電波塔が増加する一方でありその電波塔のメインテナンス工事が増大している。特にその電波塔は風雨にさらされており、表面の塗装を塗り直すという需要が増大している。
【0003】
このような場合において、電波塔の塗装改修工事では、鋼製足場工法もしくはゴンドラを使用するゴンドラ工法が用いられる。例えば、鋼製足場工法において足場を設置するためにはその足場の資材を搬入しなければならず電波塔の高さにもよるがその電波塔の囲む足場を組むための資材あるいは機材が多くなりその搬入に支障が生じる場合がある。特に、その電波塔の場合においては、山間部や狭溢地に設置される場合があり、そのような場所に大量の資材を運搬することは極めて不利不便である。さらには、その足場を組み立てるための工程も多く、工期の長期化が予想されることから、塗装改修工事の効率化が求められていた。
【0004】
また、その電波塔にゴンドラを設置して塗装を塗り直す作業すなわちゴンドラ工法を行うためには、その電波塔に突梁を設置し、ゴンドラを吊り下げて塗装の塗り直し作業をしている。このように、ゴンドラ工法は鋼製足場に比べて、工事前に組み立てるための資材が少なく、搬送負担や工事前の準備も軽微という点で合理的な工法であるといえる。この工法において、ゴンドラはプラットフォームに固定した吊ワイヤーにより、ゴンドラを上下させることで塗装作業を行うことが一般的である。
【0005】
しかしながら、このゴンドラ工法はプラットフォームに固定した吊ワイヤーにより、ゴンドラを上下させることで塗装作業を行うが、吊ワイヤーは吊元に固定されているためにゴンドラは上下方向の移動しかできない。したがって、電波塔全体を塗装するためには作業箇所ごとに吊ワイヤーを付け替えるいわゆる盛替えをする必要がある。しかしながら、この盛替えが、この施工上の大きな負担となっているために塗装改修工事の効率化が求められている。
【0006】
そこで、特開2002-038709号公報において、円柱形状を呈する送電鉄塔・携帯電話等の無線塔・給水塔等の各種円柱鉄塔の塗装・点検・補修工事等を行なう円柱鉄塔工事用の円形ゴンドラ装置であって、ゴンドラ本体を円柱鉄塔周囲に囲繞配置させるよう円形ドーナツ状に形成し、ゴンドラ本体に巻き上げワインダ装置を設置し、この巻き上げワインダ装置に連繋している吊りワイヤーの巻き込みを介してゴンドラ本体を昇降移動させることを特徴とする円柱鉄塔工事用の円形ゴンドラ装置が開示されている。
【0007】
上記発明は、いわゆる盛替えをすることなく、ゴンドラ本体に搭乗した作業者が、塗装作業ができるものである。上述の円形ドーナツ状を呈するゴンドラ本体1は、その円形を3つの円弧状部分に分解可能であるので、ゴンドラ本体1の狭い道路における運搬、あるいは狭い敷地内における部材の組立・解体が極めて容易であると上記公報に記載されている。
【0008】
しかしながら、ゴンドラ本体1を3つに分解したとはいえ、その分解したゴンドラ本体は依然として大きく、従来のゴンドラのようにコンパクトではなく、電波塔が設置されている山間部や狭溢地に運搬することは容易ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002-038709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は前記の実情に鑑みてなされたもので、その課題は、従来のゴンドラを使用しつつ、山間部や狭溢地に運搬することが容易なゴンドラ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の課題を解決するため、第1観点におけるゴンドラ装置は、プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、プラットフォームに取り付けるとともに鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置と、吊り下げ装置に、吊り下げるように配置するゴンドラと、を有するというものである。
【0012】
前記の課題を解決するため、第2観点におけるゴンドラ装置は、プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、プラットフォームに取り付けるとともに鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、周回レールに沿って移動可能に配置する複数の吊り下げ装置と、複数の吊り下げ装置に、吊り下げるようにそれぞれ配置するゴンドラと、を有するというものである。
【0013】
前記の課題を解決するため、第3観点におけるゴンドラ装置は、プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、プラットフォームに取り付けるとともに鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置と、吊り下げ装置に、吊り下げるように配置する第1ゴンドラと、プラットフォームに取り付けるとともに鉄塔本体を取り囲むように配置する第2周回レールと、第2周回レールに移動可能に取り付ける吊り下げ装置と、第2吊り下げ装置に、吊り下げるように配置する第2ゴンドラと、を有するというものである。
【0014】
前記の課題を解決するため、第4観点におけるゴンドラ装置は、プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、プラットフォームに取り付けるとともに鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、周回レールに沿って移動可能に取り付ける吊り下げ装置と、吊り下げ装置に、吊り下げるように配置するゴンドラと、を有し、吊り下げ装置は、主吊り下げ部と従吊り下げ部と、を有し、主吊り下げ部と従吊り下げ部は、ゴンドラを吊り下げるというものである。
【0015】
前記の課題を解決するため、第5観点におけるゴンドラ装置は、プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、プラットフォームに取り付けるとともに鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、周回レールに沿って移動可能に配置する複数の吊り下げ装置と、複数の吊り下げ装置に、吊り下げるようにそれぞれ配置するゴンドラと、を有し、複数の吊り下げ装置は、複数の主吊り下げ部と複数の従吊り下げ部と、を有し、複数の主吊り下げ部と複数の従吊り下げ部は、複数のゴンドラをそれぞれ吊り下げるというものである。
【0016】
前記の課題を解決するため、第6観点におけるゴンドラ装置は、プラットフォームと鉄塔本体とを具備する鉄塔に取り付けるために、プラットフォームに取り付けるとともに前記鉄塔本体を取り囲むように配置する周回レールと、周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置と、周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置に吊り下げるように配置する第1ゴンドラと、プラットフォームに取り付けるとともに鉄塔本体を取り囲むように配置する第2周回レールと、第2周回レールに移動可能に配置する吊り下げ装置と、第2周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置に吊り下げるように配置する第2ゴンドラと、を有し、周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置と、第2周回レールに沿って移動可能に配置する吊り下げ装置は、それぞれ主吊り下げ部と従吊り下げ部と、を有し、周回レールに沿って移動可能に配置する主吊り下げ部と従吊り下げ部は、第1ゴンドラを吊り下げ、第2周回レールに沿って移動可能に配置する主吊り下げ部と従吊り下げ部は、第2ゴンドラを吊り下げるというものである。
【0017】
前記の課題を解決するため、第7観点におけるゴンドラ装置は、第1観点、第2観点、第4観点、第5観点において、吊り下げ装置に電気を供給するための電源コードを巻き取る電源コード巻取り装置と、をさらに有するというものである。
【0018】
前記の課題を解決するため、第8観点におけるゴンドラ装置は、第3観点及び第6観点において、第1ゴンドラと第2ゴンドラは、吊り下げ装置に電気を供給するための電源コードを巻き取る電源コード巻取り装置と、をさらに有するというものである。
請求項3または6に記載のゴンドラ装置。
【0019】
前記の課題を解決するため、第9観点におけるゴンドラ装置は、第3観点及び第6観点において、吊り下げ装置は、連結部を有し、連結部は、主吊り下げ部と従吊り下げ部とを連結するとともに、第1ゴンドラと第2ゴンドラは、吊り下げ装置に電気を供給するための電源コードを巻き取る電源コード巻取り装置と、をさらに有するというものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、従来のゴンドラを使用しつつ、山間部や狭溢地に運搬することが容易なゴンドラ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】鉄塔にゴンドラ装置を取り付けた概念図である。
図2】Aは、プラットフォームに第1実施例のゴンドラ装置を取り付けた平面概念図である。Bは、プラットフォームに第1実施例のゴンドラ装置を取り付けた側面概念図である。
図3】Aは、吊り下げ装置における主吊り下げ部にゴンドラを吊り下げた状態の概念図である。Bは、吊り下げ装置における従吊り下げ部にゴンドラを吊り下げた状態の概念図である。
図4】Aは、主吊り下げ部の正面概念図である。Bは、Aの右側面概念図である。
図5】Aは、従吊り下げ部の正面概念図である。Bは、Aの右側面概念図である。
図6】Aは、ゴンドラの正面概念図である。Bは、ゴンドラの側面概念図である。Cは,AのVIIC-VIIC断面図である。
図7】Aは、プラットフォームに第2実施例のゴンドラ装置を取り付けた平面概念図である。Bは、プラットフォームに第2実施例のゴンドラ装置を取り付けた側面概念図である。
図8】Aは、プラットフォームに第3実施例のゴンドラ装置を取り付けた平面概念図である。Bは、プラットフォームに第3実施例のゴンドラ装置を取り付けた側面概念図である。
図9】Aは、プラットフォームに第4実施例のゴンドラ装置を取り付けた平面概念図である。Bは、プラットフォームに第4実施例のゴンドラ装置を取り付けた側面概念図である。
図10】ハンガーウインチの概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下図示の実施形態を参照して第1実施例のゴンドラ装置10について説明する。第1実施例のゴンドラ装置10は、プラットフォーム600と鉄塔本体550とを具備する鉄塔500に取り付けるものであり、そのプラットフォーム600に取り付ける周回状の周回レール20と、その周回状の周回レール20に移動可能に取り付ける吊り下げ装置40と、その吊り下げ装置40に吊り下げるゴンドラ80とを有するものである。なお、後述するプラットフォーム600を複数具備する鉄塔500に取り付ける場合は、最も下方に位置するプラットフォーム600に取り付けることができる。
【0023】
鉄塔500とは、例えば携帯電話の基地局として使用される電波塔が好ましく、鉄塔本体550と、その鉄塔本体550に周回するように平面視円形のプラットフォーム600と、を具備するものが好ましく、その鉄塔500は、いわゆるシリンダー鉄塔、三角ラーメン鉄塔、アングル鉄塔が好ましい。
【0024】
また、プラットフォーム600は平面視円形を呈するプラットフォーム本体610と、プラットフォーム本体610を鉄塔本体550に取り付けるプラットフォーム取り付け部650とを有している。なお、そのプラットフォーム600は図示しないアンテナ等を搭載することができる。その平面視円形を呈するプラットフォーム600に、吊り下げるように、周回状の周回レール20を取り付ける。
【0025】
周回状の周回レール20は、鉄塔本体550を取り囲むように、すなわち周回するように配置されている。本実施例の周回状の周回レール20は、平面視円形を呈するものが好ましいが、後述する吊り下げ装置40が鉄塔本体550に周りを周回することができればこれに限られず、平面視楕円形状あるいは、多角形状でもよいでもよい(図示せず)。
【0026】
また、周回レール20は、環状のレール本体21と、そのレール本体21をプラットフォーム600から吊り下げる吊り下げ具25を有している。具体的には、プラットフォーム600における平面視十字状を呈するプラットフォーム取り付け部650に、複数の吊り下げ具25を介して、平面視環状を呈するレール本体21が取り付けられている。なお、レール本体21は、いわゆるH鋼を使用することが好ましい。
【0027】
吊り下げ装置40は、周回レール20に沿って移動可能に取り付けられ、ゴンドラ80を吊り下げつつ鉄塔本体550の周囲を周回することができる。また、吊り下げ装置40は、一対の主吊り下げ部50と従吊り下げ部60とを有することが好ましい。
【0028】
主吊り下げ部50は、例えば、三相電気トロリと称される装置が好ましく、周回レール20に沿って移動することができる。すなわち、主吊り下げ部50は、モータからなる駆動部52を有し、その駆動部52が車輪部53、53を駆動する。車輪部53、53は、レール本体21に接するように配置され、車輪部53、53が回転することで、主吊り下げ部50が、レール20に沿って移動することができる。
【0029】
また、主吊り下げ部50は、主吊り下げ具55に接続されたロープ56を有する。ロープ56は、ゴンドラ80を吊り下げるためのものである。
【0030】
従吊り下げ部60は、例えば、手動式ギヤートロリと称される装置が好ましく、周回レール20に沿って移動することができる。すなわち鉄塔本体550の周りを周回するように移動する。従吊り下げ部60は車輪部63、63を有し、その車輪部63、63は、レール本体21に接するように配置されている。
【0031】
また、従吊り下げ部60は、従吊り下げ具65に接続されたロープ66を有する。ロープ66は、ゴンドラ80を吊り下げるためのものである。
【0032】
また、吊り下げ装置40は、連結部70を有する。連結部70は、主吊り下げ部50と従吊り下げ部60との間隔を規定するものであり、棒状の部材が好ましい。サポート部70は、主吊り下げ部50における主吊り下げ具55と、従吊り下げ部60における従吊り下げ具65とを連結するように接続されている。
【0033】
このように、主吊り下げ部50と従吊り下げ部60が連結部70によって連結されており、吊り下げ装置40における主吊り下げ部50の駆動部52が駆動することにより、その主吊り下げ部50が周回レール20に沿って移動することで、連結部70に連結された従吊り下げ部60がその主吊り下げ部50の移動に追従することができるので、吊り下げ装置40は、ゴンドラ80を周回レール20に沿って鉄塔本体550の周りを周回することができるのである。
【0034】
ゴンドラ80は、作業者が例えば、塗装改修工事の作業時に搭乗するためのものであり、箱状を呈するゴンドラ本体部81を有する。ゴンドラ本体部81そのものは従来のものと同様であることができる。また、ゴンドラ本体部81は、一人以上の作業者が作業するスペースが確保されていることが好ましい。また、ゴンドラ80は、一対の巻取り装置85、85を有する。その一対の巻取り装置85、85は、ゴンドラ80を吊り下げるためのロープ56、66をそれぞれ巻き上げるためのものであり、その一対の巻取り装置85、85によって、それぞれロープ56、66を巻き上げることによってゴンドラ80を上下する方向に移動させることができる。また、その一対の巻取り装置85、85は、箱状を呈するゴンドラ本体部81に配置されている。また、ゴンドラ80は、その底部88の4隅に、車輪となる車輪部89を有する。
【0035】
ゴンドラ80は、吊り下げ装置40における主吊り下げ部50を駆動するために電気を供給する電源コードを巻き取る電源コード巻き取り装置90、90を有する。電源コード巻き取り装置90、90は、ゴンドラ本体81の外部に配置されているために、作業者が作業するスペースが減少することはなく、そのスペースを有効に活用することができる。また、作業者がその電源コードを巻き取る作業からも解放される。その電源コードは、図示しないバッテリーに接続することができる。または地上の配置した電源と接続することもできる。このようにして電源を確保することができる。
【0036】
吊り下げ装置40における主吊り下げ部50を駆動するために電気を供給する電源コードは、ゴンドラ80の上下動によって必要な長さが異なるために適宜その電源コードを巻き取る電源コード巻き取り装置90、90によって巻き取ることでゴンドラの作業スペースが侵食されることを防止しすることができる。また、電源コード巻き取り装置90、90がなければ作業者はその電源コードをゴンドラ上に納めなくてはならずその作業負担が大なるものであるが、その作業負担を軽減することができる。
【0037】
このように上記構成を有する第1実施例のゴンドラ装置10におけるゴンドラ80は、吊り下げ装置40に鉄塔本体550の周囲を周回するように移動するとともに、その鉄塔本体550の上下方向においても一対の巻取り装置85、85によって、それぞれロープ56、66を巻き上げることによってゴンドラ80を上下動する方向に移動するので、鉄塔500の塗装改修工事の効率化を図ることができる。
【0038】
また、第1実施例のゴンドラ装置10は、従来の装置と相違し、周回レール20と吊り下げ装置40と、ゴンドラ80からなるものであり、周回レール20は容易に分解可能であるので、それらは極めてコンパクトである。よって、山間部や狭溢地に運搬することは容易である。また、従来のゴンドラをそのまま使用する場合においては、いたずらに製作コストを増大させることもない。
【0039】
また、第2実施例のゴンドラ装置12は、1つの周回レール20に、2組の吊り下げ装置40とゴンドラ80と、を有するものである。なお、吊り下げ装置40とゴンドラ80については上述の通りすでに説明したので同一の符号を付しその説明を省略する場合がある。
【0040】
このように1つの周回レール20に、2組の吊り下げ装置40とゴンドラ80を取り付けることができるので、複数人の作業者が作業することで鉄塔500の塗装改修工事の効率をさらに向上させることができる。なお、第2実施例のゴンドラ装置12も、周回レール20と吊り下げ装置40、40と、ゴンドラ80、80からなるものであり、周回レール20は容易に分解可能であるので、それらは極めてコンパクトである。よって、山間部や狭溢地に運搬することは容易である。また、従来のゴンドラをそのまま使用する場合においては、いたずらに製作コストを増大させることもない。
【0041】
このように、第3実施例のゴンドラ装置13も、従来の装置と相違し、周回レール20および第2周回レール200と吊り下げ装置40、40と、ゴンドラ80、80からなるものであり、周回レール20および第2周回レール200は容易に分解可能であるので、それらは極めてコンパクトである。よって、山間部や狭溢地に運搬することは容易である。また、従来のゴンドラをそのまま使用する場合においては、いたずらに製作コストを増大させることもない。
【0042】
次に、第3ゴンドラ装置13について説明する。第3ゴンドラ装置13は、周回状の周回レール20と、吊り下げ装置40と、第1ゴンドラ80とを有するとともにさらに、その周回状の周回レール20より、その径が大の周回状の第2周回レール200と、吊り下げ装置40と第2ゴンドラ80とを有するものである。周回状の周回レール20と、周回状の第2周回レール200は、平面視同心円状が好ましいが、これに限られるものではない。なお、吊り下げ装置40とゴンドラ80については上述の通りすでに説明したので同一の符号を付しその説明を省略する場合がある。なおここで、周回状の周回レール20に配置するゴンドラ80を第1ゴンドラ80とし、周回状の第2周回レール200に配置するゴンドラ80を第2ゴンドラ80としているが、ともに上述のゴンドラ80と同一のものである。
【0043】
第2周回レール200は、周回レール20の外方に配置することができる。いわば、周回レール20と第2周回レール200は、平面視2重になるように構成することができる。したがって、第2周回レール200に配置されているゴンドラ80に搭乗した図示しない作業者は、プラットフォーム600の下面を塗装する場合に好ましいものであり、鉄塔500の塗装改修工事の効率をさらに向上させることができる。
【0044】
第2周回レール200は、環状のレール本体210と、そのレール本体210を吊り下げる吊り下げ具25を有し、その吊り下げ具25は、プラットフォーム600に吊り下げられように取り付けられている。具体的には、プラットフォーム600における平面視十字状を呈するプラットフォーム取り付け部650に、複数の吊り下げ具25を介して平面視環状を呈するレール本体210が取り付けられている。なお、レール本体210は、いわゆるH鋼を使用することが好ましい。
【0045】
レール本体210に吊り下げ装置40を介して第2ゴンドラ80を移動可能に取り付けているが、吊り下げ装置40を介して取り付けるゴンドラ80についてはすでに説明してるので、同一の符号を付しその説明を省略する場合がある。このように鉄塔500に第3ゴンドラ装置13を配置することができる。
【0046】
次に、第4ゴンドラ装置14について説明する。第4ゴンドラ装置14は、周回状の周回レール20と、吊り下げ装置40、40と、第1ゴンドラ80、80とを有するとともに、さらに、その周回状の周回レール20より、その径が大の周回状の第2周回レール200と、吊り下げ装置40、40と第2ゴンドラ80、80とを有するものである。周回状の周回レール20と、周回状の第2周回レール200は、平面視同心円状が好ましいが、これに限られるものではない。なお、吊り下げ装置40とゴンドラ80については上述の通りすでに説明したので同一の符号を付しその説明を省略する場合がある。なおここで、周回状の周回レール20に配置するゴンドラ80を第1ゴンドラ80とし、周回状の第2周回レール200に配置するゴンドラ80を第2ゴンドラ80としているが、ともに上述のゴンドラ80と同一のものである。
【0047】
このように、第4ゴンドラ装置14は、周回状の周回レール20に2基のゴンドラ80を配置するとともに、第2周回レール200においても2基のゴンドラ80を配置するというものである。したがって、吊り下げ装置40もそれぞれ2基づつ有し、計4基の吊り下げ装置40を有するというものである。なお吊り下げ装置40については上述の通りであり、一対の主吊り下げ部50と従吊り下げ部60とを有することが好ましい。また、各構成について同一のものについては同一の符号を付しその説明を省略する場合がある。
【0048】
第2周回レール200は、周回レール20の外方に配置することができる。いわば、周回レール20と第2周回レール200は、平面視2重になるように構成することができる。したがって、第2周回レール200に配置されているゴンドラ80に搭乗した図示しない作業者は、プラットフォーム600の下面を塗装する場合に好ましいものであり、鉄塔500の塗装改修工事の効率をさらに向上させることができる。
【0049】
第2周回レール200は、環状のレール本体210と、そのレール本体210を吊り下げる吊り下げ具25を有し、その吊り下げ具25は、プラットフォーム600に吊り下げられように取り付けられている。具体的には、プラットフォーム600における平面視十字状を呈するプラットフォーム取り付け部650に、複数の吊り下げ具25を介して平面視環状を呈するレール本体210が取り付けられている。なお、レール本体210は、いわゆるH鋼を使用することが好ましい。
【0050】
レール本体210に吊り下げ装置40を介して第2ゴンドラ80を移動可能に取り付けているが、吊り下げ装置40を介して取り付けるゴンドラ80についてはすでに説明してるので、同一の符号を付しその説明を省略する場合がある。このように鉄塔500に第4ゴンドラ装置14を配置することができる。
【0051】
このように、第4実施例のゴンドラ装置14も、従来の装置と相違し、周回レール20とその周回レール20に取り付けられる吊り下げ装置40、40と、ゴンドラ80、80および第2周回レール200と、その第2周回レール200に取り付けられる吊り下げ装置40、40と、ゴンドラ80、80からなるものであり、周回レール20および第2周回レール200は容易に分解可能であるので、それらは極めてコンパクトである。よって、山間部や狭溢地に運搬することは容易である。また、従来のゴンドラをそのまま使用する場合においては、いたずらに製作コストを増大させることもない。
【0052】
ここで、第1実施例のゴンドラ装置10を使用して、塗装改修工事をする場合について説明する。図1に示すように、第1実施例のゴンドラ装置10を鉄塔500に取り付けたのちに、ゴンドラ80に搭乗した図示しない作業者が、鉄塔500の塗装しようとする塗装部分に付着したサビや汚れ、古い塗膜を除去してその塗装部分を、整えて下地処理を行ういわゆるけれん作業工程を行う。その後、図示しない検査員がゴンドラ80に搭乗し、けれん作業工程の検査を行う。その検査に合格しない場合は、再びけれん作業工程を行う。合格したときは次の下塗り工程に移る。
【0053】
次に、ゴンドラ80に搭乗した図示しない作業者が、鉄塔500を下塗りする下塗り工程を行う。その後、図示しない検査員がゴンドラ80に搭乗し、下塗り工程の検査を行う。その検査に合格しない場合は、再び下塗り工程を行う。合格したときは次の上塗り工程に移る。
【0054】
次に、ゴンドラ80に搭乗した図示しない作業者が、鉄塔500の上塗りする上塗り工程を行う。その後、図示しない検査員がゴンドラ80に搭乗し、上塗り工程の検査を行う。その検査に合格しない場合は、再び上塗り工程を行う。合格したときに塗装改修工事は終了する。
【0055】
このように、上記各工程および各検査において、それぞれいわゆる盛替え作業を行う必要がないために効率的に塗装改修工事を行うことができる。なお、従来の装置においては、各工程において盛替え作業は1回のみではなく、例えば6回以上を行う場合もあり、合計36回の盛替え作業を削減することができる。なお、第2実施例のゴンドラ装置12、第3実施例のゴンドラ装置13、第4実施例のゴンドラ装置14においても同様に盛替え作業を削減することができる。
【0056】
次に、第2実施例のゴンドラ装置12を使用して、塗装改修工事をした場合については、2基のゴンドラ80を有するので、さらに塗装改修工事の効率が向上するというものである。また、第3実施例のゴンドラ装置13については、周回レール20に吊り下げられたゴンドラ80のみならず、第2周回レール200に吊り下げられたゴンドラ80から、プラットフォーム600の塗装改修工事を行うことができるというものである。さらに第4実施例のゴンドラ装置14については、周回レール20及び第2周回レール200にそれぞれ2基のゴンドラ80を有するので、さらに塗装改修工事の効率が向上するというものである。
【0057】
このように、第1実施例のゴンドラ装置10、第2実施例のゴンドラ装置12、第3実施例のゴンドラ装置13、第4実施例のゴンドラ装置14におけるいずれのゴンドラ80は、縦方向のみならず横方向にも移動することができるので、作業員の手の届く範囲が制限されるということがなく、また、作業者が可能な限り手を伸ばして作業をするといった無理な姿勢での作業を減らすことで、施工品質、点検品質、施工性、安全性の向上を図ることができる。
【0058】
次に、第3実施例のゴンドラ装置13の組み立て方法について説明する。周回レール20と第2周回レール200と2基のゴンドラ80を8個の吊り下げ具25と2基の吊り下げ装置40と、ハンガーウインチ100(図10参照)と水抜き金物101と、ハンガーウインチを吊り下げるハンガーウインチ用ワイヤ102からなる資機材を現場に搬入する。なお、水抜き金物101は、ハンガーウインチ用ワイヤ102を吊り下げるものである。
【0059】
次に、地上において、あらかじめ分解された状態の周回レール20と第2周回レール200を組み立てる。
【0060】
次にプラットフォーム600に、8個の吊り下げ具25と図示しない周回レール20と第2周回レール200に取り付ける。これらは、プラットフォーム600に水抜き金物101を取り付け、その水抜き金物101にハンガーウインチ用ワイヤ102を取り付けて、ハンガーウインチ100を吊り下げ、そのハンガーウインチ100を使用して、その8個の吊り下げ具25と図示しない周回レール20と第2周回レール200を荷揚げする。もっとも、周回レール20と第2周回レール200はそれぞれあらかじめ分解して、それらを荷揚げすることもできる。その場合はその後分解した周回レール20と第2周回レール200をそれぞれ組み立てる(図示せず)。
【0061】
次に、プラットフォーム600に組み立てた周回レール20と第2周回レール200を、ハンガーウインチ100を使用して荷揚げする。
【0062】
その後、8個の吊り下げ具25をプラットフォーム600に取り付けるとともに、その8個の吊り下げ具25に周回レール20と第2周回レール200をそれぞれ取り付ける。本実施例においては、8個の吊り下げ具25をプラットフォーム600に取り付けるものであるが、鉄塔500の規模によりその数量が変動するものであるので、この数量に限定されることはない。
【0063】
次に吊り下げ装置40を、それぞれ周回レール20と第2周回レール200に取り付ける。
【0064】
吊り下げ装置40における主吊り下げ部50に、ロープ56を取り付けるとともに、従吊り下げ部60にロープ66を取り付け、それらロープ56およびロープ66を、地上に置かれたゴンドラ80にそれぞれ取り付ける。このように第3実施例のゴンドラ装置13の組み立てることができる。なお、塗装改修工事が終了したときは上記の逆の工程を経ることによって、第3実施例のゴンドラ装置13を鉄塔500から撤去することができる。
【0065】
このように、第3実施例のゴンドラ装置13は、従来の装置と相違し、周回レール20および第2周回レール200は容易に分解可能であり、それらは極めてコンパクトである。また、吊り下げ装置40、ゴンドラ80についても、同様である。よって、山間部や狭溢地に運搬することは容易である。
【0066】
また、周回レール20と第2周回レール200をプラットフォーム600に取り付ければ、設置工程の大部分は完了するので、大掛かりな設置工事は必要ない。さらに、従来のゴンドラをそのまま使用することができるので、いたずらに製作コストを増大させることもない。なお、第1実施例のゴンドラ装置10、第2実施例のゴンドラ装置12、第4実施例のゴンドラ装置14についても上述の方法に準じるので、同様に山間部や狭溢地に運搬することは容易であるというものである。
【0067】
また、第1実施例のゴンドラ装置10、第2実施例のゴンドラ装置12、第3実施例のゴンドラ装置13、第4実施例のゴンドラ装置14におけるいずれの周回レール20において、その径の大きさについては、容易に変更することができる。したがってその径の大きさが異なる種々の鉄塔500に適用することができる。また、上述の通り、周回レール20及び、第2周回レール200のそれぞれの連結部はボルトを締結することにより組み立てることができる(図示せず)。
【0068】
また、第3実施例のゴンドラ装置13、第4実施例のゴンドラ装置14においても同様である。この点従来の円形ドーナツ状に形成したゴンドラ本体においては、そのような変更は困難である。また、ゴンドラ80は、既存のゴンドラをそのまま使用することができるので、特殊なゴンドラを製作することが不要であり、第1実施例のゴンドラ装置10、第2実施例のゴンドラ装置12、第3実施例のゴンドラ装置13を製作するためのコストを従来よりも低減することができる。
【符号の説明】
【0069】
10 第1実施例のゴンドラ装置
12 第2実施例のゴンドラ装置
13 第3実施例のゴンドラ装置
14 第4実施例のゴンドラ装置
20 周回レール
21 レール本体
25 吊り下げ具
40 吊り下げ装置
50 主吊り下げ部
60 従吊り下げ部
70 連結部
80 ゴンドラ、第1ゴンドラ、第2ゴンドラ
90 電源コード巻き取り装置
200 第2周回レール
500 鉄塔
550 鉄塔本体
600 プラットフォーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10