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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025083799
(43)【公開日】2025-06-02
(54)【発明の名称】情報提供システム及び食品製品
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250526BHJP
   A23L 5/00 20160101ALI20250526BHJP
【FI】
G06Q50/10
A23L5/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】41
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023197387
(22)【出願日】2023-11-21
(71)【出願人】
【識別番号】715009765
【氏名又は名称】株式会社すなおネット
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】末松 大吉
(72)【発明者】
【氏名】山口 順子
【テーマコード(参考)】
4B035
【Fターム(参考)】
4B035LC16
4B035LE11
4B035LP46
4B035LP59
(57)【要約】
【課題】食品に対する消費者の信用度を増大させると共に、消費者が安心して食品を選択できるようにする。
【解決手段】食品1と、識別情報3とを備え、識別情報3は付属物のビスフェノールAの溶出量の情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出量を、機械学習モデルにより判定する溶出量判定手段と、
前記溶出量判定手段が判定した溶出量の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項2】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出量を、機械学習モデルにより判定する溶出量判定手段と、
前記溶出量判定手段が判定した溶出量の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項3】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出量を、機械学習モデルにより判定する溶出量判定手段と、
前記溶出量判定手段が判定した溶出量の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項4】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出量を、機械学習モデルにより判定する溶出量判定手段と、
前記溶出量判定手段が判定した溶出量の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項5】
前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を記録する溶出情報記録手段と、
前記溶出情報記録手段に記録された前記溶出情報の中から、前記溶出量判定手段が判定した溶出量に基づいて、前記情報出力手段の出力候補となる前記溶出情報を選択する溶出情報選択手段と、を備え、
前記情報出力手段は、前記溶出情報選択手段が選択した前記溶出情報を出力する
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記溶出量判定手段が判定した溶出量に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索する溶出情報検索手段、を備え、
前記情報出力手段は、前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を出力する
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記溶出量判定手段が判定した溶出量に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索するための検索信号を、所定の溶出情報検索手段に出力する検索信号出力手段、を備え、
前記情報出力手段は、前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を出力する
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項8】
前記溶出量判定手段が判定した溶出量に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成する溶出情報生成手段、を備え、
前記情報出力手段は、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を出力する
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項9】
前記溶出量判定手段が判定した溶出量に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成するための生成信号を、所定の溶出情報生成手段に出力する生成信号出力手段、を備え、
前記情報出力手段は、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を出力する
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項10】
前記消費者の端末から送信された選択基準情報であって、前記溶出情報を選択するための前記選択基準情報に基づいて、前記溶出情報の参照情報を生成する参照情報生成手段と、
前記参照情報生成手段が生成した前記参照情報に基づいて、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報の中から、出力対象となる前記溶出情報を選択する情報選択手段と、を備え、
前記情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記溶出情報を出力する
請求項8に記載の情報提供システム。
【請求項11】
前記消費者の端末から送信された参照情報であって、前記溶出情報を選択するための前記参照情報に基づいて、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報の中から、出力対象となる前記溶出情報を選択する情報選択手段、を備え、
前記情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記溶出情報を出力する
請求項8に記載の情報提供システム。
【請求項12】
前記溶出量判定手段は、
前記食品製品に表示された識別情報を前記消費者の端末で読み込むことにより、前記消費者の端末から送信された情報に基づいて、前記付属物の特定を行い、特定された前記付属物のビスフェノールAの溶出量を判定する
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項13】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を記録する溶出情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記溶出情報記録手段に記録された前記溶出情報の中から、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、出力候補となる前記溶出情報を選択する溶出情報選択手段と、
前記溶出情報選択手段が選択した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項14】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を記録する溶出情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記溶出情報記録手段に記録された前記溶出情報の中から、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、出力候補となる前記溶出情報を選択する溶出情報選択手段と、
前記溶出情報選択手段が選択した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項15】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を記録する溶出情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記溶出情報記録手段に記録された前記溶出情報の中から、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、出力候補となる前記溶出情報を選択する溶出情報選択手段と、
前記溶出情報選択手段が選択した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項16】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を記録する溶出情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記溶出情報記録手段に記録された前記溶出情報の中から、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、出力候補となる前記溶出情報を選択する溶出情報選択手段と、
前記溶出情報選択手段が選択した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項17】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索する溶出情報検索手段と、
前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項18】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索する溶出情報検索手段と、
前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項19】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索する溶出情報検索手段と、
前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項20】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索する溶出情報検索手段と、
前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項21】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索するための検索信号を、所定の溶出情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、
前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項22】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索するための検索信号を、所定の溶出情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、
前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項23】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索するための検索信号を、所定の溶出情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、
前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項24】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索するための検索信号を、所定の溶出情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、
前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項25】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成する溶出情報生成手段と、
前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項26】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成する溶出情報生成手段と、
前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項27】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成する溶出情報生成手段と、
前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項28】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成する溶出情報生成手段と、
前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項29】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成するための生成信号を、所定の溶出情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、
前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項30】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成するための生成信号を、所定の溶出情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、
前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項31】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成するための生成信号を、所定の溶出情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、
前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項32】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、
前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成するための生成信号を、所定の溶出情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、
前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項33】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、
前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて判定された前記付属物のビスフェノールAの溶出量の情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である
食品製品。
【請求項34】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、
前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて判定された前記付属物のビスフェノールAの溶出量の情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である
食品製品。
【請求項35】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、
前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて判定された前記付属物のビスフェノールAの溶出量の情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である
食品製品。
【請求項36】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、
前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて判定された前記付属物のビスフェノールAの溶出量の情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である
食品製品。
【請求項37】
前記ウェブサイトには、
前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報であって、前記付属物のビスフェノールAの溶出量に応じた前記溶出情報が掲載される
請求項33、請求項34、請求項35または請求項36に記載の食品製品。
【請求項38】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、
前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて選択、検索、または生成された前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である
食品製品。
【請求項39】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、
前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、
前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて選択、検索、または生成された前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である
食品製品。
【請求項40】
その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、
前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて選択、検索、または生成された前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である
食品製品。
【請求項41】
その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、
前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、
前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、
前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて選択、検索、または生成された前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である
食品製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報提供システム及び食品製品に関する。詳しくは、消費者が安心して商品を選択することが可能となる情報提供システム及び食品製品に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品を中心として商品の安全性が消費者に注目されており、消費者が商品を選択する際に、消費者は商品自体や商品の原料がどの様な物であるのかという点にまで関心を示す様になっている。
【0003】
そのため、商品の提供者は、提供する商品や商品の原料の成分や産地、製造年月日等の情報を商品の包装に貼付したラベルに記載したり、ICタグに記録したりして、商品を提供している。
【0004】
しかし、単に情報を記載や記録したものを商品に添付して提供するだけでは、その情報の改竄や偽造等が容易であり、現に情報の改竄や偽造等が行われている事実もあり、消費者に信用度が低く、消費者が安心して商品を選択することが困難であった。
【0005】
そこで、本発明の発明者は、単に情報を記載や記録したものを食品に添付するのではなく、食品の原料を粉末にした原料粉末見本を食品に添付して食品を提供する技術を提案している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009-5656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、食品を含む各種商品の品質は、その商品が消費者に提供されるまでの過程における様々な要因に強く影響を受けるものである。
【0008】
そのため、食品の原料粉末見本は、食品の品質についての情報を得ることができる要因ではあるものの、たった1つの要因に過ぎず、原料粉末見本を食品に添付して食品を提供するといった特許文献1に記載の技術のみでは、消費者が安心して商品を選択するといった目的を実現するのに充分ではない場合がある。
【0009】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、より一層充分に消費者が安心して商品を選択することが可能となる情報提供システム及び食品製品を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出量を、機械学習モデルにより判定する溶出量判定手段と、前記溶出量判定手段が判定した溶出量の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0011】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出量を、機械学習モデルにより判定する溶出量判定手段と、前記溶出量判定手段が判定した溶出量の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0012】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出量を、機械学習モデルにより判定する溶出量判定手段と、前記溶出量判定手段が判定した溶出量の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0013】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出量を、機械学習モデルにより判定する溶出量判定手段と、前記溶出量判定手段が判定した溶出量の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0014】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を記録する溶出情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記溶出情報記録手段に記録された前記溶出情報の中から、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、出力候補となる前記溶出情報を選択する溶出情報選択手段と、前記溶出情報選択手段が選択した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0015】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を記録する溶出情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記溶出情報記録手段に記録された前記溶出情報の中から、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、出力候補となる前記溶出情報を選択する溶出情報選択手段と、前記溶出情報選択手段が選択した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0016】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を記録する溶出情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記溶出情報記録手段に記録された前記溶出情報の中から、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、出力候補となる前記溶出情報を選択する溶出情報選択手段と、前記溶出情報選択手段が選択した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0017】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を記録する溶出情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記溶出情報記録手段に記録された前記溶出情報の中から、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、出力候補となる前記溶出情報を選択する溶出情報選択手段と、前記溶出情報選択手段が選択した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0018】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索する溶出情報検索手段と、前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0019】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索する溶出情報検索手段と、前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0020】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索する溶出情報検索手段と、前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0021】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索する溶出情報検索手段と、前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0022】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索するための検索信号を、所定の溶出情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0023】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索するための検索信号を、所定の溶出情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0024】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索するための検索信号を、所定の溶出情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0025】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を検索するための検索信号を、所定の溶出情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、前記溶出情報検索手段が検索した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0026】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成する溶出情報生成手段と、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0027】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成する溶出情報生成手段と、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0028】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成する溶出情報生成手段と、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0029】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成する溶出情報生成手段と、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0030】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成するための生成信号を、所定の溶出情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0031】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成するための生成信号を、所定の溶出情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0032】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成するための生成信号を、所定の溶出情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0033】
また、本発明の情報提供システムは、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、を有する食品製品について、消費者からの求めに応じて、前記付属物の情報を出力する情報提供システムであって、前記消費者の端末から、前記付属物の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記消費者の端末から送信された前記付属物の画像情報に基づいて、前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報を生成するための生成信号を、所定の溶出情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、前記溶出情報生成手段が生成した前記溶出情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0034】
ここで、食品容器の塗膜と同一材料である付属物を、食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱することによって、加熱殺菌処理後の塗膜が、食品容器の内部に収容された食品に与える影響を把握することができる。
また、食品容器と同一材料の基材に食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成された付属物を、食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱することによって、加熱殺菌処理後の基材及び塗膜が、食品容器の内部に収容された食品に与える影響を把握することができる。
更に、食品容器と同一材料である付属物を、食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱することによって、加熱殺菌処理後の食品容器材料が、食品容器の内部に収容された食品に与える影響を把握することができる。
【0035】
同様に、食品容器の塗膜と同一材料である付属物を、食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱し、その後更に、食品の調理時における食品容器の加熱と同条件で加熱することによって、調理加熱後の塗膜が、食品容器の内部に収容された食品に与える影響を把握することができる。
また、食品容器と同一材料の基材に食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成された付属物を、食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱し、その後更に、食品の調理時における食品容器の加熱と同条件で加熱することによって、調理加熱後の基材及び塗膜が、食品容器の内部に収容された食品に与える影響を把握することができる。
更に、食品容器と同一材料である付属物を、食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱し、その後更に、食品の調理時における食品容器の加熱と同条件で加熱することによって、調理加熱後の食品容器材料が、食品容器の内部に収容された食品に与える影響を把握することができる。
【0036】
即ち、加熱前の食品容器については食品への影響が無かったとしても、加熱殺菌処理時や調理時に食品容器が加熱されることで、食品容器が食品に悪影響を与える可能性が懸念される。
そのため、「加熱殺菌処理後まで」に食品容器に対して行う加熱と同条件で付属物を加熱したり、「調理加熱後まで」に食品容器に対して行う加熱と同条件で付属物を加熱したりすることによって、付属物を通じて加熱殺菌処理後や調理加熱後の食品容器が食品に与える影響を把握することができるのである。
【0037】
また、「食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱」については、「加熱殺菌処理後の食品容器の状態」と「加熱後の付属物の状態」とが、加熱後の品質を判断するにあたって同一視できる加熱であれば充分である。
そのため、食品容器の加熱殺菌処理時の温度条件、時間条件、圧力条件等の全てを完全に一致させた条件で付属物を加熱する場合は勿論のこと、食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同一条件であるとみなせる条件で付属物を加熱する場合も含む。
【0038】
例えば、(1)加熱殺菌処理時の温度条件よりも高温、かつ、加熱殺菌処理時の時間条件よりも短時間、で付属物を加熱したり、(2)加熱殺菌処理時の温度条件よりも低温、かつ、加熱殺菌処理時の時間条件よりも長時間、で付属物を加熱したり、(3)加熱殺菌処理時の圧力条件よりも高圧、かつ、加熱殺菌処理時の時間条件よりも短時間、で付属物を加熱したり、(4)加熱殺菌処理時の圧力条件よりも低圧、かつ、加熱殺菌処理時の時間条件よりも長時間、で付属物を加熱したり、(5)加熱殺菌処理時の圧力条件よりも低圧、かつ、加熱殺菌処理時の温度条件よりも高温、で付属物を加熱したり、(6)加熱殺菌処理時の圧力条件よりも高圧、かつ、加熱殺菌処理時の温度条件よりも低温、で付属物を加熱したり、といった場合で、「加熱殺菌処理後の食品容器の状態」と「加熱後の付属物の状態」とが、加熱後の品質を判断するにあたって同一視できる場合には、「食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱」に含む趣旨である。
【0039】
同様に、「食品の調理時における食品容器の加熱と同条件で加熱」についても、「調理後の食品容器の状態」と「加熱後の付属物の状態」とが、加熱後の品質を判断するにあたって同一視できる加熱であれば充分である。
そのため、食品の調理時の温度条件、時間条件、圧力条件等の全てを完全に一致させた条件で付属物を加熱する場合は勿論のこと、食品の調理時の加熱と同一条件であるとみなせる条件で付属物を加熱する場合も含む。
【0040】
例えば、(1)調理時の温度条件よりも高温、かつ、調理時の時間条件よりも短時間、で付属物を加熱したり、(2)調理時の温度条件よりも低温、かつ、調理時の時間条件よりも長時間、で付属物を加熱したり、(3)調理時の圧力条件よりも高圧、かつ、調理時の時間条件よりも短時間、で付属物を加熱したり、(4)調理時の圧力条件よりも低圧、かつ、調理時の時間条件よりも長時間、で付属物を加熱したり、(5)調理時の圧力条件よりも低圧、かつ、調理時の温度条件よりも高温、で付属物を加熱したり、(6)調理時の圧力条件よりも高圧、かつ、調理時の温度条件よりも低温、で付属物を加熱したり、といった場合で、「調理後の食品容器の状態」と「加熱後の付属物の状態」とが、加熱後の品質を判断するにあたって同一視できる場合には、「食品の調理時における食品容器の加熱と同条件で加熱」に含む趣旨である。
【0041】
なお、食品容器の塗膜としては、エポキシフェノール系(エポキシ樹脂にフェノール樹脂を配合したもの)、エポキシアクリルフェノール系(エポキシフェノールに硬化成分としてのアクリル樹脂を配合したもの)、ビニール系(塩化ビニル酢酸ビニル系共重合合成樹脂)、C-エナメル、ポリエステル等がある。
【0042】
また、環境ホルモンの疑いがあるとされているビスフェノールA(BPA)は、エポキシ樹脂から溶出すると言われている。
そのため、食品容器の塗膜の少なくとも一部にエポキシ樹脂を含んでいる場合には、エポキシ樹脂を含む塗膜が、食品容器の内部に収容された食品に与える影響を、付属物を通じて把握することができる。
【0043】
ところで、「ビスフェノールAの溶出量」は、加熱条件に影響を受けることが知られており、同一材料(同一基材や同一塗膜)であっても、加熱条件が異なれば、その値(ビスフェノールAの溶出量)が異なる。
【0044】
そのため、本発明の情報提供システムにおいては、付属物の画像情報(即ち、「加熱殺菌処理後までに食品容器に対して行う加熱と同条件の加熱」や「調理加熱後までに食品容器に対して行う加熱と同条件の加熱」を行った付属物の画像情報)に基づいて、「ビスフェノールAの溶出量」を機械学習モデルにより判定する溶出量判定手段を採用して、加熱条件に応じた「ビスフェノールAの溶出量」の情報の出力を実現している。
なお、加熱条件に応じた「ビスフェノールAの溶出量」の情報を出力することによって、食品の品質を充分に消費者に伝えることができ、より一層消費者が安心して食品を選択することができる。
【0045】
ここで、情報提供システムが、溶出情報を記録する「溶出情報記録手段」を備える場合には、情報提供システム内に溶出情報を記録でき、外部(情報提供システムの外部)との間で溶出情報のやり取りを行うことなく、情報出力手段から消費者の端末に溶出情報を出力することができる。
【0046】
また、情報提供システムが、溶出情報を検索する「溶出情報検索手段」を備える場合には、情報提供システム内に溶出情報を記録していなくても、外部(情報提供システムの外部)との間で溶出情報のやり取りを行うことによって、情報出力手段から消費者の端末に溶出情報を出力することができる。
【0047】
同様に、情報提供システムが、溶出情報を検索するための検索信号を出力する「検索信号出力手段」を備える場合も、情報提供システム内に溶出情報を記録していなくても、外部の溶出情報検索手段と協働し、外部(情報提供システムの外部)との間で溶出情報のやり取りを行うことによって、情報出力手段から消費者の端末に溶出情報を出力することができる。
【0048】
ここで、溶出情報検索手段が、情報提供システムとは別個の外部情報記録手段に記録された溶出情報を検索する場合(例えば、溶出情報のみを記録した記録手段を検索する場合)には、検索対象が限定されていることから、迅速な検索が実現し、スムーズに溶出情報を検索することができる。
【0049】
また、溶出情報検索手段が、インターネット上に公開された溶出情報を検索する場合には、最新の溶出情報も含めた膨大な情報量の中から検索を行うことができ、消費者のニーズに応じた溶出情報が見つかることが期待できる。
【0050】
更に、溶出情報検索手段が、インターネット上に公開されていた情報を記録したインターネット情報記録手段に記録された溶出情報を検索する場合には、インターネット情報記録手段に記録された情報のみを検索対象とする点において、インターネット上に公開された溶出情報(インターネット情報記録手段に記録された情報に限定されない、インターネット上に公開された情報)を検索対象とする場合と比較すると、検索対象とする情報量の点では劣るものの、検索用のインデックスを作成することを通じて、より早く、検索結果を得ることができる。
【0051】
また、情報提供システムが、溶出情報を生成する「溶出情報生成手段」を備える場合には、情報提供システム内、及び、外部(情報提供システムの外部)に溶出情報を記録していない場合であっても、溶出情報を生成することができ、情報出力手段から消費者の端末に溶出情報を出力することができる。
【0052】
同様に、情報提供システムが、溶出情報を生成するための生成信号を出力する「生成信号出力手段」を備える場合も、情報提供システム内、及び、外部(情報提供システムの外部)に溶出情報を記録していない場合であっても、外部の溶出情報生成手段と協働して溶出情報を生成することができ、情報出力手段から消費者の端末に溶出情報を出力することができる。
【0053】
また、参照情報生成手段が、選択基準情報に基づいて参照情報(溶出情報の参照情報)を生成する場合には、溶出情報生成手段が生成する溶出情報の中から、出力対象となる溶出情報を選択する際に参照する参照情報を得ることができる。
【0054】
なお、参照情報生成手段が生成する参照情報は、溶出情報生成手段が生成する溶出情報の中から、出力対象となる溶出情報を選択する際に参照するのみならず、「溶出情報選択手段」が選択する溶出情報や、「溶出情報検索手段」が検索する溶出情報の中から、出力対象となる溶出情報を選択する際に参照しても良い。
【0055】
また、情報選択手段が、参照情報(「参照情報生成手段が生成した参照情報」や「消費者の端末から送信された参照情報」)に基づいて、出力対象となる溶出情報を選択する場合には、消費者が特定の溶出情報を選択しなくても、消費者が送信した情報(「選択基準情報」や「参照情報」)に基づいて、出力対象となる溶出情報を選択できることになる。
なお、情報選択手段が選択する出力対象となる溶出情報は、単数であっても複数であっても良い。
【0056】
また、消費者が「選択したい情報の基準」として選択基準情報を送信する場合には、選択基準情報(選択したい情報の基準)に基づいて生成された参照情報は、「出力対象となる情報としての模範情報(即ち、消費者が選択したい情報)」と見なすことができる。
そのため、「選択したい情報の基準」として選択基準情報を送信した場合には、参照情報(模範情報)との類似度が高い溶出情報を選択することになる。
【0057】
同様に、消費者が「選択したい情報の参照情報」として参照情報を送信する場合にも、参照情報(模範情報)との類似度が高い溶出情報を選択することになる。
【0058】
一方で、消費者が「選択したくない情報の基準」として選択基準情報を送信する場合には、選択基準情報(選択したくない情報の基準)に基づいて生成された参照情報は、「出力対象となる情報の反面教師的な情報(即ち、消費者が選択したくない情報)」と見なすことができる。
そのため、「選択したくない情報の基準」として選択基準情報を送信した場合には、参照情報(反面教師的な情報)との類似度が低い溶出情報を選択することになる。
【0059】
同様に、消費者が「選択したくない情報の参照情報」として参照情報を送信する場合にも、参照情報(反面教師的な情報)との類似度が低い溶出情報を選択することになる。
【0060】
なお、選択基準情報として「選択したくない情報の基準」を送信する場合と比較すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を送信する場合の方が、より直接的に消費者が選択したい情報を特定することができるため、消費者の思いを充分に反映させるという点を考慮すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を送信する方が好ましい。
【0061】
同様に、より直接的に消費者が選択したい情報を特定し、消費者の思いを充分に反映させるという点を考慮すると、参照情報として「選択したい情報の参照情報」を送信する方が好ましい。
【0062】
また、溶出量判定手段が、食品製品に表示された識別情報を消費者の端末で読み込むことにより、消費者の端末から送信された情報に基づいて付属物の特定を行い、特定された付属物の「ビスフェノールAの溶出量」を判定する場合には、消費者が「対象となる付属物(「ビスフェノールAの溶出量の情報」を判定する付属物)」の特定を行わなくても、消費者の端末から送信された情報に基づいて、「対象となる付属物」を特定できることになる。
即ち、消費者が識別情報を読み込むだけで、「対象となる付属物」を特定できることになる。
【0063】
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品は、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて判定された前記付属物のビスフェノールAの溶出量の情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【0064】
また、本発明の食品製品は、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて判定された前記付属物のビスフェノールAの溶出量の情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【0065】
また、本発明の食品製品は、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて判定された前記付属物のビスフェノールAの溶出量の情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【0066】
また、本発明の食品製品は、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて判定された前記付属物のビスフェノールAの溶出量の情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【0067】
また、本発明の食品製品は、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて選択、検索、または生成された前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【0068】
また、本発明の食品製品は、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われた食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱された付属物と、前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて選択、検索、または生成された前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【0069】
また、本発明の食品製品は、その内部に食品が密閉状に収容され、同食品と接する面に所定の塗膜が形成されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器の塗膜と同一材料であり、若しくは、前記食品容器と同一材料の基材に前記食品容器の塗膜と同一材料の塗膜が形成され、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて選択、検索、または生成された前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【0070】
また、本発明の食品製品は、その内部に食品が密閉状に収容されると共に、加熱殺菌処理が行われ、かつ、前記食品の調理時に同食品を密閉状に収容した状態で加熱される食品容器と、前記食品容器と同一材料であり、前記食品容器の加熱殺菌処理時の加熱と同条件で加熱され、その後更に、前記食品の調理時における前記食品容器の加熱と同条件で加熱された付属物と、前記食品容器、または、前記付属物に表示された識別情報と、を備える食品製品であって、前記識別情報は、前記付属物の画像に基づいて選択、検索、または生成された前記付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報である溶出情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である。
【0071】
ここで、付属物の画像に基づいて判定された「ビスフェノールAの溶出量の情報」が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である識別情報を備える場合には、加熱条件に応じた「ビスフェノールAの溶出量の情報」を消費者に知らしめることができる。
そして、加熱条件に応じた「ビスフェノールAの溶出量の情報」を知らしめることによって、より一層消費者が安心して食品を選択することができる。
【0072】
また、付属物の画像に基づいて選択、検索、または生成された溶出情報が掲載されたウェブサイトにアクセス可能である識別情報を備える場合には、加熱条件に応じた「ビスフェノールAの溶出に関する情報」を消費者に知らしめることができる。
そして、加熱条件に応じた「ビスフェノールAの溶出に関する情報」を知らしめることによって、より一層消費者が安心して食品を選択することができる。
【0073】
ところで、ここでの「食品」とは、「一次産品」及び「二次産品」の双方を含む。
また、ここでの「食品」には、栄養素の摂取や嗜好を目的とした飲食物(生鮮食品、動物性食品、植物性食品、加工食品、冷凍食品、嗜好食品、調味用材料、健康食品、サプリメント、飲料、加工材料等)を含むことは勿論のこと、医薬品や医薬部外品をも含む趣旨である。例えば、漢方薬も含まれる。また、飼料、養殖用飼料、ドッグフード等、魚や動物を対象としたものも含む趣旨である。
【0074】
なお、ここでの「食品(一次産品)」とは、加工前の生鮮食品、動物性食品、植物性食品そのものであり、例えば、大根やキャベツ等の野菜、あるいは鶏肉や牛肉等の生肉そのものが該当する。また、例えば、果物、豆類、貝類、魚類も該当する。
【0075】
また、ここでの「食品(二次産品)」とは、未加工の生鮮食品、未加工の動物性食品、未加工の植物性食品を加工した産品であり、もち、饅頭、漬物、野菜炒め、ステーキ、ハンバーグ、ラーメン、弁当、パン、牛乳、チーズ、ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー、冷凍食品、缶詰、ペットボトル入りのお茶やジュース、コーヒー、清涼飲料等が該当する。
【0076】
更に、ここでの「二次産品」とは、一次産品を原料として加工した二次産品を含むことは勿論のこと、二次産品を原料として加工した二次産品も含む。例えば、味付け済みの卵を原料として仕入れ、焼成して製造された玉子焼きも含む。更に、ここでの「二次産品」には、二次産品を原料として仕入れた二次産品も含む。例えば、玉子焼きを原料として仕入れ、仕入れた玉子焼きを詰めた弁当も含む。
【発明の効果】
【0077】
本発明の情報提供システム及び食品製品では、消費者が安心して商品を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
図1】食品製品の一例を説明するための模式図である。
図2】食品製品の変形例を説明するための模式図である。
図3】食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図(1)である。
図4】溶出情報記録手段を説明するための模式図である。
図5】食品情報提供システムの使用方法を説明するための模式図である。
図6】食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図(2)である。
図7】食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図(3)である。
【発明を実施するための形態】
【0079】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
【0080】
<1.第1の実施の形態>
[構成の説明]
図1は本発明を適用した食品製品の一例を説明するための模式図であり、ここで示す食品製品Aは、レトルトパウチ(食品製品の一例)2に食品1(図示せず)が密閉状に収容されたレトルトパウチ食品と、透明袋状のレトルトパウチ材料封入体5を有する。
【0081】
ここで、レトルトパウチ食品は、レトルトパウチ2に食品1を密閉した後に、レトルト窯と称される加圧加熱殺菌機を用いた加熱殺菌が施されている。なお、加熱と同時に加圧するのは、レトルトパウチ2の中に残った空気が膨らんでレトルトパウチ2が破裂することを抑止するためである。
【0082】
また、レトルトパウチ食品の調理方法の一例としては、レトルトパウチ2を開封することなく、そのままの状態(即ち、食品1を密閉状に収容した状態)で、湯煎(沸騰した湯に数分程度浸して加温する)を用いるか、電子レンジを用いるか、が挙げられる。
【0083】
なお、レトルトパウチ2に収容される食品1の代表的なものとしては、カレー、シチュー、スープ、粥、パスタソース、丼物の具、米飯、ハンバーグ、ミートボール等が挙げられる。
【0084】
また、レトルトパウチ2は、(1)プラスチックフィルムと金属箔(アルミニウム箔等)を貼り合わせた不透明タイプと、(2)プラスチックフィルムだけを貼り合わせた透明タイプ、とに大別される。また、レトルトパウチ2は、2枚のフィルムの端をヒートシールして袋状に加工した平袋や、底の部分にフィルムを1枚加えた自立型のスタンディングパウチ等があり、密封はフィルムを加熱して軟化したところを圧着する熱溶着(ヒートシール等)で行う。
【0085】
なお、レトルトパウチ2の一例としては、プラスチックフィルムの間に金属箔を挟み込んで構成されており、食品1に接する内層は高密度ポリエチレンやポリプロピレンなど、中層がアルミニウム箔、外層はポリエステルフィルムが用いられ、それぞれが接着剤で貼り合わせられたものが挙げられる。
【0086】
更に、レトルトパウチ材料封入体5は、レトルトパウチ材料4が密閉状に封入されており、レトルトパウチ2とレトルトパウチ材料封入体5とが透明フィルム6で一体的に包装されている。
【0087】
ここで、レトルトパウチ材料封入体5に封入されたレトルトパウチ材料4は、レトルトパウチ2の内側(食品1と接する側)と同一材料(同一フィルム)である。
具体的には、レトルトパウチ2の内側がポリエチレンやポリプロピレン等のプラスチックフィルムである場合には、こうしたプラスチックフィルムと同一材料(同一フィルム)がレトルトパウチ材料4となる。
【0088】
また、レトルトパウチ材料4は、レトルトパウチ食品の加熱殺菌時と同条件で加熱され、更に、レトルトパウチ食品の調理時における加熱条件と同条件で加熱されている。
例えば、レトルトパウチ食品のレトルト窯での加熱殺菌が「120℃で30分の加圧加熱」であり、レトルトパウチ食品の調理方法が「100℃のお湯で5分温める」である場合には、レトルトパウチ材料4についても、「120℃で30分の加圧加熱」を行った後に「100℃で5分の加熱」がなされている。
【0089】
また、レトルトパウチ2には、図1で示すように、レトルトパウチ材料4の「ビスフェノールAの溶出量の情報」にアクセス可能な識別情報3(例えば、二次元バーコード等)が表示されている。
ここでの識別情報3(二次元バーコード等)にはURLが記録されており、スマートフォン等の消費者端末で識別情報3を読み取ることで、インターネットを通じて、レトルトパウチ材料4の「ビスフェノールAの溶出量の情報」が掲載されたウェブサイトにアクセスすることができる。
【0090】
なお、ここでの「ビアフェノールAの溶出量の情報」は、レトルトパウチ2に表示された識別情報3を消費者端末で読み込んだタイミングで、レトルトパウチ材料4の画像(画像情報)に基づいて、所定の溶出量判定手段で判定した判定結果である。
【0091】
[効果]
上記した本発明を適用した食品製品の一例では、識別情報3を介してアクセスするウェブサイトに加熱条件に応じた「ビスフェノールAの溶出量の情報」が掲載されることによって、レトルトパウチ2が食品1に与える影響を充分に消費者に伝えることができ、消費者はより一層安心して食品製品Aを選択することが可能となり、食品製品の信頼度が向上することとなる。
【0092】
[変形例1]
上記した第1の実施の形態では、食品容器がレトルトパウチ2である場合を例に挙げて説明を行っているが、食品容器は必ずしもレトルトパウチ2である必要は無い。
例えば、図2で示す様に、缶詰容器(食品容器の他の一例)12に食品11(図示せず)を密閉状に収容し、塗膜材料14が密閉状に封入された透明袋状の塗膜材料封入体15と透明フィルム16で一体的に包装しても良い。
【0093】
図2で示す缶詰容器12は、3ピース缶(即ち、底蓋と、円筒の缶胴と、上蓋の3つの部品からなる缶詰)であり、缶の内面にエポキシフェノール系の樹脂の塗装がなされている。
【0094】
なお、缶詰容器は、構造的に上述した3ピース缶と2ピース缶(底蓋と缶胴が一体となっている胴部と、上蓋の2つの部品からなる缶詰)とに大別される。また、上蓋(缶蓋)の形状については、平蓋(缶切りで開けるもの)や、EO蓋(プルリングが付いており、容易に開けることができるもの)などがある。一例として、缶詰容器12の材料(素材)としては、スチールやアルミニウム等が挙げられる。
【0095】
なお、缶の内面を塗装するのは、缶の腐食を防いだり、内容物の変色を防いだりするためであり、塗料には合成樹脂を主体として顔料や溶剤などが用いられ、上述したエポキシフェノール系の樹脂の他にも、エポキシアクリルフェノール系、ビニール系、C-エナメル、ポリエステル等がある。
【0096】
ところで、一般的な缶詰製品の製造工程として、食品を密封した後に殺菌機を用いた加熱殺菌を行っている。これは、雑菌などの微生物を加熱によって死滅させて腐敗を防ぎ、長く貯蔵できる様にするためで、缶詰容器に収容される食品の種類によって加熱温度と加熱時間が異なる。例えば、果物、果汁等の缶詰の場合には、酸が多いために、100℃以下の温度で短時間での殺菌処理となる一方、野菜や魚、肉等の場合には100℃以上の温度で時間をかけて殺菌処理を行う必要がある。
本変形例の缶詰容器12についても、加熱殺菌処理が施されている。
【0097】
また、缶詰食品の調理方法の一例としては、缶詰容器12を開封することなく、そのままの状態(即ち、食品11を密閉状に収容した状態)で湯煎を用いる方法が挙げられる。
【0098】
ここで、塗膜材料封入体15に封入された塗膜材料14は、缶詰容器12の内側表面であり、食品11と接する面に形成された塗膜と同一材料である。
具体的には、本変形例では、塗膜材料14としてエポキシフェノール系の樹脂が塗膜材料封入体15に封入されている。
【0099】
また、塗膜材料14は、缶詰容器の加熱殺菌と同条件で加熱され、更に、缶詰食品の調理時における加熱条件と同条件で加熱されている。
【0100】
また、本変形例では、付属物として塗膜材料14を提供する場合を例に挙げて説明を行っているが、缶詰容器12の品質を把握することができれば充分であって、付属物は必ずしも塗膜材料14である必要は無い。
例えば、缶詰容器12を構成する金属板と同一材料の金属片(基材の一例)に、エポキシフェノール系の樹脂の塗膜が形成されたものを付属物としても良い。なお、ここでのエポキシフェノール系の樹脂は、缶詰容器12の内側表面であり、食品11と接する面に形成された塗膜と同一材料であるエポキシフェノール系の樹脂を意味している。
また、本変形例では、塗膜材料14を密閉状に封入した付属物を例に挙げて説明を行っているが、必ずしも封入する必要は無く、塗膜材料14のみを付属物としても良い。
【0101】
[変形例2]
上記した第1の実施の形態、及び、変形例1では、食品を密閉状に収容した状態で加熱調理(レトルトパウチ2を開封することなく加熱調理、缶詰容器12を開封することなく加熱調理)する場合を例に挙げて説明を行っているが、食品の種類によっては、また、食品の使い方によっては、こうした加熱調理を行わないこともある。
そうした場合の付属物については、レトルトパウチ食品の加熱殺菌処理時と同条件で加熱するのみ(第1の実施の形態における「レトルトパウチ食品の調理時の加熱条件と同条件の加熱」は行わない)、缶詰容器の加熱殺菌と同条件で加熱するのみ(変形例1における「缶詰食品の調理時における加熱条件と同条件の加熱」は行わない)、ということになる。
【0102】
[変形例3]
上記した第1の実施の形態では、加熱条件に応じた「ビスフェノールAの溶出量の情報」が掲載されたウェブサイトの場合を例に挙げて説明を行っているが、「ビスフェノールAの溶出量の情報」に代えて、若しくは、加えて、加熱条件に応じた「ビスフェノールAの溶出に関する情報」を掲載しても良い。
【0103】
なお、ここでの「ビスフェノールAの溶出に関する情報」は、レトルトパウチ2に表示された識別情報3を消費者端末で読み込んだタイミングで、レトルトパウチ材料4の画像(画像情報)に基づいて、「所定の溶出情報選択手段で選択した情報」、「所定の溶出情報検索手段で検索した情報」、「所定の溶出情報生成手段で生成した情報」等である。
【0104】
<2.第2の実施の形態>
[構成の説明]
図3は、本発明を適用した情報提供システムの一例である食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。
【0105】
図3で示す食品情報提供システム21は、インターネット22を介して、消費者が利用する消費者端末23と、各種情報のやり取りが可能に構成されている。
【0106】
また、食品情報提供システム21は、画像情報記録手段24、溶出量判定手段25、溶出情報記録手段26、溶出情報選択手段27、選択基準情報記録手段28、模範情報生成手段29、情報選択手段30、情報出力手段31を有する。
【0107】
ここで、画像情報記録手段24は、消費者が利用する消費者端末23から送信された「付属物(第1の実施の形態の場合には「レトルトパウチ材料4」、第1の実施の形態の変形例の場合には「塗膜材料14」)の画像」を記録する。
【0108】
なお、第1の実施の形態のように、レトルトパウチ材料4(付属物)が透明のレトルトパウチ材料封入体5に封入されている場合には、封入された状態でも外部から付属物を確認できるため、レトルトパウチ材料封入体5に封入された状態の画像でも良い。
【0109】
また、溶出量判定手段25は、画像情報記録手段24に記録された「付属物4の画像」に基づいて、「ビスフェノールAの溶出量」を判定する。
具体的には、消費者端末23から送信された「付属物4の画像」が、何れの「ビスフェノールAの溶出量」と対応するものであるのかを、機械学習モデルに基づき判定する。
【0110】
また、溶出情報記録手段26には、各種の付属物のビスフェノールAの溶出に関する情報(以下、「溶出情報」と称する)が記録されている。
本実施の形態における溶出情報記録手段26は、図4で示すように、「ビスフェノールAの溶出量が0.1ppm未満の場合の情報26A」、「ビスフェノールAの溶出量が0.1ppm以上1.0ppm未満の場合の情報26B」、「ビスフェノールAの溶出量が1.0ppm以上2.5ppm未満の場合の情報26C」、「ビスフェノールAの溶出量が2.5ppm以上の場合の情報26D」が、区別して記録されている。
【0111】
また、溶出情報選択手段27は、溶出情報記録手段26に記録された溶出情報の中から、溶出量判定手段25が判定した「ビスフェノールAの溶出量」に応じた溶出情報を選択する。
【0112】
具体的には、溶出量判定手段25が判定した「ビスフェノールAの溶出量」が0.1ppm未満であれば、「ビスフェノールAの溶出量が0.1ppm未満の場合の情報26A」を選択し、溶出量判定手段25が判定した「ビスフェノールAの溶出量」が0.1ppm~1.0ppm未満であれば「ビスフェノールAの溶出量が0.1ppm以上1.0ppm未満の場合の情報26B」を選択し、溶出量判定手段25が判定した「ビスフェノールAの溶出量」が1.0ppm以上2.5ppm未満であれば、「ビスフェノールAの溶出量が1.0ppm以上2.5ppm未満の場合の情報26C」を選択し、溶出量判定手段25が判定した「ビスフェノールAの溶出量」が2.5ppm以上であれば、「ビスフェノールAの溶出量が2.5ppm以上の場合の情報26D」を選択する。
【0113】
また、選択基準情報記録手段28は、消費者が利用する消費者端末23から送信された「溶出情報を選択するための選択基準情報(以下、単に「選択基準情報」と称する)」を記録する。
なお、本実施の形態では、選択基準情報記録手段28には、選択基準情報として、「消費者が選択したい溶出情報の基準」が記録される。
【0114】
また、模範情報生成手段29は、溶出情報の模範情報(以下、単に「模範情報」と称する)を生成する。なお、模範情報生成手段29は「参照情報生成手段」の一例である。
【0115】
ここで、模範情報生成手段29は、選択基準情報記録手段28に選択基準情報が記録された場合に、「選択基準情報」を図示しない汎用のジェネレーティブAI(生成AI)に入力し、生成AIの出力結果を得ることで、模範情報を生成する。なお、新しい模範情報が生成された場合には、以前の模範情報に代わって登録されることになる(上書きされる)。
【0116】
例えば、選択基準情報に、
(1)専門用語を用いることなく、平易な表現を用いて説明を行っていること
(2)具体的なデータを使用した説明を行っていること
(3)子供に与える影響の説明が含まれていること
が記録されている場合に、こうした(1)~(3)の内容を生成AIに入力し、模範情報を生成する。
【0117】
また、情報選択手段30は、模範情報が生成された場合に、溶出情報選択手段27が選択した溶出情報の中から、「模範情報」との類似度が高い溶出情報を選択する。
【0118】
即ち、「選択基準情報」が記録されると、模範情報生成手段29により模範情報が生成され、その後、情報選択手段30により模範情報との類似度が高い溶出情報が出力対象として選択されることになる。
【0119】
また、情報出力手段31は、溶出量判定手段25が判定した「ビスフェノールAの溶出量」の情報と、情報選択手段30が選択した溶出情報を、消費者端末23に出力する。
具体的には、消費者端末23が識別情報3を読み込むことでアクセスできるウェブサイトに、溶出量判定手段25が判定した溶出量の情報と、情報選択手段30が選択した溶出情報を掲載する。
【0120】
図5は、上述した食品情報提供システム21の使用方法の一例を示す模式図である。
なお、以下では、消費者(新規顧客)40は、食品提供者10の食品製品Aの提供を受けるか否かの検討に際して、情報の収集を行っていることを前提として説明を行う。
【0121】
[1.各種情報の記録]
本発明の食品情報提供システム21の使用方法の一例では、消費者40が溶出情報を得るためには、各種情報が食品情報提供システム21に記録される必要がある。そのために、食品情報提供システム21への各種情報の記録について説明を行う。
【0122】
本発明の食品情報提供システム21の使用方法の一例では、先ず、食品提供者10が食品提供者端末(図示せず)を用いて、食品情報提供システム21に溶出情報を送信する(図5中符号(1)で示すステップ)。
【0123】
具体的には、「ビスフェノールAの溶出量が0.1ppm未満の場合の情報26A」、「ビスフェノールAの溶出量が0.1ppm以上1.0ppm未満の場合の情報26B」、「ビスフェノールAの溶出量が1.0ppm以上2.5ppm未満の場合の情報26C」、「ビスフェノールAの溶出量が2.5ppm以上の場合の情報26D」を送信する。
【0124】
上述したような各種情報の記録の後に、消費者40に対して、各種情報の提供が可能となる。
【0125】
なお、ここでは、食品提供者10が提供する食品製品Aについて、各種情報の記録を行う場合のみを説明しているが、食品情報提供システム21に記録される情報は「食品提供者10が提供する食品製品A」に関するもののみではなく、「食品提供者10が提供する別の食品」や、「食品提供者10とは別の食品提供者が提供する食品」に関するものも含まれる。
即ち、本実施の形態では、消費者40が、食品提供者10が提供する食品製品Aに関する情報(具体的には、付属物4の情報)を得る場合を例に挙げて説明を行うが(後述)、食品情報提供システム21は、「食品提供者10が提供する食品製品Aとは別の食品」や、「食品提供者10とは別の食品提供者が提供する食品」に関する情報も提供することができる。
【0126】
[2.各種情報の提供]
食品提供者10が提供する食品製品A(付属物4)に関連して、各種情報の提供を希望する消費者40は、消費者端末23(図5では図示せず)を用いて、インターネット22を介して食品情報提供システム21にアクセスを行う(図5中符号(2)で示すステップ)。
【0127】
具体的には、レトルトパウチ2に表示された識別情報(二次元バーコードやカラーコード等の識別子)3を消費者端末23で読み込むと、消費者端末23から食品製品A(付属物4)の情報が食品情報提供システム21に送信され、送信された情報に基づいて、消費者40が情報を欲している付属物4が特定されることになる。
【0128】
また、識別情報3を消費者端末23で読み込むと、付属物4の画像を送信するように促される。
そして、消費者40が消費者端末23で付属物4の画像を撮影し、撮影した画像を食品情報提供システム21に送信すると、付属物4の画像は画像情報記録手段24に記録される。
【0129】
続いて、付属物4の画像が画像情報記録手段24に記録されると、記録された付属物4の画像に基づいて、溶出量判定手段25が、「付属物のビスフェノールAの溶出量」を判定する。
【0130】
次に、溶出量判定手段25が「付属物のビスフェノーズAの溶出量」を判定すると、その判定結果(溶出量の情報)に基づいて、溶出情報選択手段27が、溶出情報記録手段26に記録された溶出情報の中から、出力候補となる「溶出情報(出力候補溶出情報)」を選択する。
【0131】
また、識別情報3を消費者端末23で読み込むと、消費者端末23に予め記録された「選択基準情報」が食品情報提供システム21に送信され、選択基準情報記録手段28に記録される。
例えば、「(1)専門用語を用いることなく、平易な表現をもちい手説明を行っていること、(2)具体的なデータを使用した説明を行っていること、(3)子供に与える影響の説明が含まれていること」といった選択基準情報が送信される。
【0132】
なお、消費者端末23に「選択基準情報」が記録されていない場合には、識別情報3を読み込んだ際に、「選択基準情報」を入力するように促されることになる。
【0133】
続いて、「選択基準情報」が選択基準情報記録手段28に記録されると、模範情報生成手段29が模範情報を生成し、情報選択手段30が「出力候補溶出情報」の中から、出力対象となる溶出情報を選択する。
【0134】
そして、情報選択手段30が溶出情報を選択すると、情報出力手段31が、出力対象の溶出情報を溶出量の情報と共に出力する(溶出量の情報と溶出情報をウェブサイトに掲載し、消費者端末23に表示される)。
【0135】
その後、消費者40が食品提供者10の食品製品Aの提供を受ける場合(食品提供者10の食品製品Aを購入する場合)には、食品提供者10が消費者に食品製品Aを提供する。
【0136】
[効果]
上記した本発明を適用した食品情報提供システム21では、消費者が付属物4の情報を求めた場合に、「加熱条件に応じたビスフェノールAの溶出量の情報」と、「ビスフェノールAの溶出量に応じた溶出に関する情報」を出力することによって、「付属物の情報」を充分に消費者に伝えることができ、より一層消費者が安心して食品を選択することができる。
【0137】
また、消費者40が「選択基準情報」を送信するのみで、情報選択手段30によって「消費者40が選択したい溶出情報」との類似度が高い溶出情報が選択されることから、消費者が複数の溶出情報の中から特定の溶出情報を選択する必要が無い。
そして、情報選択手段30によって、最適な(即ち、消費者40の選択意図に沿った)溶出情報を選択できることから、「付属物4の溶出情報」がより一層充分に消費者に伝わることが期待できる。
【0138】
[変形例4]
上記した第2の実施の形態では、消費者端末23から「選択基準情報」を送信し、模範情報生成手段29が模範情報を生成する場合を例に挙げているが、消費者端末23から「模範情報」を送信しても良い。
この場合には、「選択基準情報記録手段28と模範情報生成手段29」に代えて「模範情報記録手段」が設けられ、消費者端末23から送信された「模範情報」が模範情報記録手段に記録され、模範情報記録手段に記録された「模範情報」に基づいて、情報選択手段30が溶出情報を選択することになる。
【0139】
[変形例5]
上記した第2の実施の形態では、「模範情報」に基づいて、情報選択手段30が溶出情報を選択する場合を例に挙げて説明を行っているが、溶出情報選択手段27が選択した「出力候補溶出情報」を情報出力手段31が出力しても良い。
即ち、「出力候補溶出情報」の中から選択するのではなく、「出力候補溶出情報」の全てを情報出力手段31が出力しても良い。
【0140】
[変形例6]
上記した第2の実施の形態では、レトルトパウチ2に表示された識別情報3を読み込むことで、付属物4の特定を行っているが、付属物4を特定することができれば充分であって、識別情報3を読み込む方法に限定されるものでは無く、食品情報提供システム21にアクセスした消費者40が、食品製品A(付属物4)を選択しても良い。
具体的には、消費者端末23から食品情報提供システム21にアクセスすることで、消費者端末23に、情報提供可能な食品提供者の一覧が表示され、消費者40が表示された一覧の中から「食品提供者10」を選択する。そして、「食品提供者10」を選択すると、食品提供者10が提供する食品の一覧が表示され、消費者40は表示された一覧の中から「食品製品A(付属物4)」を選択する、といった具合である。
【0141】
<3.第3の実施の形態>
[本発明の構成]
図6は、本発明を適用した情報提供システムの他の一例である食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。
なお、以下では、第2の実施の形態と異なる点を中心に説明を行うものとし、第2の実施の形態と共通する箇所については説明を省略する。
【0142】
図6で示す食品情報提供システム41は、溶出情報検索手段42を有する(第2の実施の形態の「溶出情報記録手段26」と「溶出情報選択手段27」に代えて、第3の実施の形態では「溶出情報選択手段42」を有する)。
【0143】
ここで、溶出情報検索手段42は、食品情報提供システム41とは別個に設けられた溶出情報記録手段43にアクセス可能に構成されている。
そして、溶出情報記録手段43には、各種の付属物の溶出情報(第2の実施の形態における「溶出情報記録手段26」に記録されていた溶出情報)が記録されており、溶出情報検索手段42が溶出情報記録手段43にアクセスを行い、溶出情報を検索する。
【0144】
即ち、溶出情報検索手段42は、消費者が付属物の情報を求めた場合に(具体的には、図1に示す識別情報3を読み込んだ場合に)、溶出量判定手段25の判定結果(溶出量の情報)に基づいて、溶出情報記録手段43に記録された溶出情報の中から、出力候補となる「溶出情報(出力候補溶出情報)」を検索する。
【0145】
[効果]
上記した本発明を適用した食品情報提供システム41では、溶出情報検索手段42が溶出情報を検索することができるために、食品情報提供システム41内に溶出情報が記録されていない場合であっても、情報出力手段31が消費者端末23に対して、溶出情報を出力することができる。
【0146】
<4.第4の実施の形態>
[本発明の構成]
図7は、本発明を適用した情報提供システムの更に他の一例である食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。
なお、以下では、第2の実施の形態と異なる点を中心に説明を行うものとし、第2の実施の形態と共通する箇所については説明を省略する。
【0147】
図7で示す食品情報提供システム51は、溶出情報生成手段52を有する(第2の実施の形態の「溶出情報記録手段26」と「溶出情報選択手段27」に代えて、第4の実施の形態では「溶出情報生成手段52」を有する)。
【0148】
ここで、溶出情報生成手段52は、食品情報提供システム51とは別個に設けられた生成AI53にアクセス可能に構成されている。
【0149】
例えば、「付属物aaaの溶出情報」については、「付属物aaaの名称の情報」「付属物aaaのビスフェノールAの溶出量の情報」をインプット情報として、汎用のジェネレーティブAI(生成AI)53に入力し、生成AI53の出力結果を得ることで、「付属物aaaの溶出情報」を生成する。なお、溶出情報の提出先(出力先)である消費者の情報(好み)をインプット情報に加えることで、より消費者のニーズに即した溶出情報を生成することができる。
【0150】
即ち、溶出情報生成手段52は、消費者が付属物の情報を求めた場合に(具体的には、図1に示す識別情報3を読み込んだ場合に)、溶出量判定手段25の判定結果(溶出量の情報)に基づいて、出力候補となる「溶出情報(出力候補溶出情報)」を生成する。
【0151】
[効果]
上記した本発明を適用した食品情報提供システム51では、溶出情報生成手段52が溶出情報を生成することができるために、食品情報提供システム51の内外に溶出情報が記録されていない場合であっても、情報出力手段31が消費者端末23に対して、溶出情報を出力することができる。
【符号の説明】
【0152】
1 食品
2 レトルトパウチ
3 識別情報
4 レトルトパウチ材料
5 レトルトパウチ材料封入体
6 透明フィルム
10 食品提供者
11 食品
12 缶詰容器
14 塗膜材料
15 塗膜材料封入体
21 食品情報提供システム
22 インターネット
23 消費者端末
24 画像情報記録手段
25 溶出量判定手段
26 溶出情報記録手段
27 溶出情報選択手段
28 選択基準情報記録手段
29 模範情報生成手段
30 情報選択手段
31 情報出力手段
40 消費者
41 食品情報提供システム
42 溶出情報検索手段
43 溶出情報記録手段
51 食品情報提供システム
52 溶出情報生成手段
53 生成AI
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7