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  • 特開-消火器ホルダー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008389
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】消火器ホルダー
(51)【国際特許分類】
   A62C 13/78 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
A62C13/78 A
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023110530
(22)【出願日】2023-07-05
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-04
(71)【出願人】
【識別番号】394001814
【氏名又は名称】高速道路トールテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205350
【弁理士】
【氏名又は名称】狩野 芳正
(74)【代理人】
【識別番号】100117617
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭策
(72)【発明者】
【氏名】白石 英典
(57)【要約】
【課題】転倒しにくい消火器ホルダーを提供する。
【解決手段】消火器ホルダー1000は、載置台300と、ケース部100と、吊り下げ部200とを備える。載置台300は消火器10が載置される。ケース部100は、載置台300の第1方向に消火器10が挿通する挿通穴101を有する。吊り下げ部200は、載置台300を吊り下げるように、載置台300とケース部100とを接続する。ケース部100の少なくとも一部において、第1方向に直交する面の断面は円環状であってもよい。ケース部100の外形は、円錐の側面のうち、円錐の軸400と直交する2つの平面に挟まれた形状を有してもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消火器が載置される載置台と、
前記載置台の第1方向に前記消火器が挿通する挿通穴を有するケース部と、
前記載置台を吊り下げるように、前記載置台と前記ケース部とを接続する吊り下げ部と、
を備える消火器ホルダー。
【請求項2】
前記ケース部の少なくとも一部において、第1方向に直交する面の断面が円環状である
請求項1に記載の消火器ホルダー。
【請求項3】
前記ケース部の外形は、円錐の側面のうち、前記円錐の軸と直交する2つの平面に挟まれた形状を有し、
前記2つの平面の間に、前記円錐の頂点を含まない
請求項1または2に記載の消火器ホルダー。
【請求項4】
前記第1方向は、前記軸の延びる方向を表し、
前記ケース部の上端は、前記軸と直交する平面の面内に形成され、
前記ケース部の下端は、前記軸と直交する平面の面内に形成された
請求項3に記載の消火器ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消火器ホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一時的に作業を行う場所、例えば道路工事現場などには、その作業を行う期間に臨時で消火器を配置する場合がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、消火器の転倒を防止する消火器設置台が開示されている。消火器設置台は、消火器を載置する載置台と、載置台に一体的に設けられ、少なくとも消火器の上下方向において重心以上の位置で消火器を外周側から保持する保持部とを備える。また、この消火器設置台は、載置台の底面に設けられ接地面に摺動自在に接する平面からなる摺接部を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-181558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、この消火器設置台の底面が接地面と摺動自在に接することで転倒を防止するため、消火器設置台が周りの部材に触れることで、消火器が転倒する場合がある。また、消火器設置台が移動しやすいため、接触すべきでない周りの部材に接触してしまう問題が生じ得る。
【0006】
上記の状況に鑑み、消火器がより転倒しにくい消火器ホルダーを提供することを目的の1つとする。他の目的については、以下の記載及び実施の形態の説明から理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
【0008】
上記目的を達成するための一実施の形態による消火器ホルダー(1000)は、載置台(300)と、ケース部(100)と、吊り下げ部(200)とを備える。載置台(300)には消火器(10)が載置される。ケース部(100)は、載置台(300)の第1方向に消火器(10)が挿通する挿通穴(101)を有する。吊り下げ部(200)は、載置台(300)を吊り下げるように、載置台(300)とケース部(100)とを接続する。
【発明の効果】
【0009】
上記の形態によれば、消火器ホルダーは消火器の転倒を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施の形態における消火器ホルダーの斜視図である。
図2】一実施の形態における消火器ホルダーの上面図である。
図3図2のA-A断面図である。
図4】一実施の形態における消火器ホルダーに消火器が載置されているときのA-A断面図である。
図5】一実施の形態における消火器ホルダーに三角コーンを重ねたときのA-A断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施の形態1)
本実施の形態における消火器ホルダー1000を、図面を参照して説明する。消火器ホルダー1000は、例えば、図1に示すように、第1方向(例えば上方)に消火器10が挿通する挿通穴101を有するケース部100を備える。ケース部100は、消火器ホルダー1000を配置する配置面、例えば地面と接するように形成されている。また、消火器ホルダー1000は、図2に示すように、消火器10を載置する載置台300と、載置台300とケース部100とを接続する吊り下げ部200とを備える。消火器10が載置される載置台300は、図3に示すように、ケース部100の上部から吊り下げ部200により吊り下げられている。このため、ケース部100に力が加えられたとき、例えば地面が揺れたり、ケース部100が他の部材に接触したりしたとき、ケース部100に対して載置台300の位置が相対的に移動するため、消火器ホルダー1000の重心位置の変化は低減される。これにより、消火器10の転倒が低減される。
【0012】
ここでは、理解を容易にするため、円筒座標系を用いて説明する。円筒座標系のZ軸、例えば+Z方向は、第1方向、具体的には消火器ホルダー1000を配置したときの鉛直上方を表す。-Z方向は、第1方向の反対方向を表す。円筒座標系のZ軸は、Z軸に直交する平面による消火器ホルダー1000の断面において、幾何中心を通る。+R方向は、円筒座標系の半径方向における外方向、具体的にはZ軸に直交する平面の面内方向のうちZ軸から離れる方向を表す。-R方向は、半径方向における内方向、具体的にはZ軸に直交する平面の面内方向のうちZ軸に近づく方向を表す。θ方向は、円筒座標系の周方向を表す。ここで、Z軸に沿った方向のうち、上方と下方とのいずれでもよい場合、Z方向と表す。また、半径方向のうち、外方向と内方向とのいずれでもよい場合、R方向と表す。
【0013】
(消火器ホルダーの構造)
消火器ホルダー1000の構造を説明する。消火器ホルダー1000は、前述のとおり、ケース部100と、吊り下げ部200と、載置台300とを備える。ケース部100は、例えば、側面部110と、段部120と、接地部130とを備える。ケース部100は、任意の素材で形成され、例えば、ポリエチレン、軟質ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、軟質塩ビなどで形成されている。また、ケース部100は、難燃性の素材、例えば金属(例えばブリキ)、難燃プラスチックなどで形成されていてもよい。例えば、ケース部100は、道路や工事現場などの規制などを目的に設置される三角コーンを円錐状の軸に直交する平面で切断したときの下側の形状(円錐の底面側の形状)を有する。
【0014】
側面部110は、ケース部100において+Z方向の端部を形成し、例えば図2に示すように、+Z方向から見ると円環状に形成されている。具体的には、側面部110の+R方向の端は円形状に形成され、側面部110の-R方向の端も円形状に形成されている。また、図3に示すように、側面部110は、Z軸に延在する軸400を有する円錐の側面を形成する円錐側面410の一部を有する。例えば、側面部110は、円錐側面410のうち、Z方向に直交する第1平面430と第2平面440とに挟まれた形状を有する。ここで、第1平面430と、第2平面440とは、円錐側面410により形成される円錐の頂点420を、第1平面430と第2平面440との間に含まないように形成される。また、頂点420は、第1平面430の面内と第2平面440の面内との両方に含まれない。例えば、側面部110の+Z方向の端は、第1平面430の面内に円環状に形成されている。側面部110の+Z方向の端には、挿通穴101が形成されている。また、側面部110の-Z方向の端は、第2平面440の面内に円環状に形成されている。
【0015】
段部120は、側面部110の-Z方向に設けられ、側面部110の-Z方向の端に接続されている。段部120は、図2に示すように、+Z方向から見ると、側面部110を囲むように、円環状に形成されている。段部120は、図3に示すように、Z軸に直交する平面を有する中間横板121と、中間横板121から-Z方向に突出する中間縦板122とを有する。
【0016】
中間横板121は、円環状に形成され、-R方向の端が側面部110の-Z方向の端に接続するように形成されている。中間横板121の+R方向の端には、-Z方向に突出する中間縦板122が接続されている。中間縦板122は、円筒状に形成されている。
【0017】
接地部130は、中間縦板122の-Z方向の端に接続され、ケース部100において-Z方向の端部を形成する。接地部130は、消火器ホルダー1000が配置されるとき、配置される配置面、例えば地面、床面などに接するように形成されている。接地部130は、例えば図2に示すように、+Z方向から見ると、段部120を囲むように、矩形に形成されている。接地部130は、図3に示すように、Z軸に直交する平面を有する横板131と、横板131から-Z方向に突出する外突出部132と、内突出部133とを備える。
【0018】
横板131は、円環状に形成され、-R方向の端が段部120の中間縦板122の-Z方向の端に接続するように形成されている。横板131の+R方向の端には、-Z方向に突出する外突出部132が接続されている。また、横板131の-R方向の端にも、-Z方向に突出する内突出部133が接続されている。外突出部132と内突出部133とは、円筒状に形成されている。内突出部133は、例えば、中間縦板122が-Z方向に延伸するように形成されている。また、消火器ホルダー1000が配置されるとき、外突出部132の-Z方向の端と、内突出部133の-Z方向の端とが配置面、例えば地面、床面などに接するように形成されている。例えば、接地部130の-Z方向の端、具体的には外突出部132の-Z方向の端と、内突出部133の-Z方向の端とは、Z方向に直交する平面の面内に形成されてもよい。例えば、外突出部132のZ方向の長さは、内突出部133のZ方向の長さと等しい。
【0019】
吊り下げ部200は、図3に示すように、側面部110の上方に接合するケース接合部210と、載置台300の上方に接合する載置台接合部220と、ケース接合部210と載置台接合部220とを接続する接続部230とを備える。ケース接合部210は、側面部110と一体に形成されてもよく、側面部110と別体として形成されてもよい。ケース接合部210は、複数、例えば3つ以上設けられ、図2に示すように、側面部110の-R方向の端に、θ方向において、等間隔に設けられている。例えば、ケース接合部210は、3つであるとき、θ方向において、120度間隔で、側面部110の-R方向の端に設けられている。ケース接合部210は、4つであるとき、θ方向において、90度間隔で、側面部110の-R方向の端に設けられている。吊り下げ部200は、任意の素材で形成されている。例えば、吊り下げ部200は、難燃性の素材で形成されてもよく、例えば難燃プラスチックや金属などのチェーンなどを含む。
【0020】
載置台接合部220は、図2に示すように、載置台300の+R方向の端部、例えば+R方向の端から数cmの範囲に接合されている。載置台接合部220は、載置台300と一体に形成されてもよく、載置台300と別体として形成されてもよい。載置台接合部220は、ケース接合部210に対応するように設けられている。例えば、対応するケース接合部210から載置台接合部220に向かう方向は、+Z方向から見ると、-R方向を表す。例えば、載置台接合部220は、+Z方向から見ると、対応するケース接合部210と同じθ方向で、かつ、対応するケース接合部210より-R方向の位置に設けられている。また、ケース接合部210が3つであるとき、載置台接合部220は、3つ設けられている。ケース接合部210が4つであるとき、載置台接合部220も4つ設けられている。
【0021】
接続部230は、図2に示すように、互いに対応するケース接合部210と載置台接合部220とを接続するように設けられている。例えば接続部230は、ケース接合部210から対応する載置台接合部220に向けて、-R方向に延びるように設けられている。接続部230は、例えば、自由に曲がるひも状に形成されている。例えば、接続部230は、糸、糸を束ねたロープなどを含む。また、接続部230は、曲がりにくい硬質の素材で棒状に形成され、Z軸と接続部230とのなす角度が自由に変化するようにケース接合部210と載置台接合部220とに接続されてもよい。例えば、R方向と、θ方向との両方において、接続部230と、Z軸とのなす角度が自由に変化するように、接続部230がケース接合部210と載置台接合部220とに接続されてもよい。
【0022】
接続部230は、図3に示すように、載置台300を吊り下げるように、ケース接合部210から対応する載置台接合部220に向けて、-Z方向に延びるように形成されている。より具体的には、接続部230は、-Z方向に行くに従い、-R方向に行くように傾斜して形成されている。また、接続部230の長さは、載置台300の位置、例えば-Z方向の端がケース部100の-Z方向の端より+Z方向に設けられるように調整されている。
【0023】
載置台300は、図2に示すように、+Z方向から見ると、円形状に形成されている。載置台300は、例えば、+Z方向から見ると、載置される予定の消火器10の底面の大きさより大きく形成されている。載置台300は、例えば、図3に示すように、消火器10が載置される載置部310と、載置部310から+Z方向に突出する枠部320とを備える。載置部310は、例えば、板状に形成されている。例えば、載置部310は、+Z方向から見ると、載置される予定の消火器10の底面の大きさより大きい円形状に形成されている。載置台300は、任意の素材で形成されてもよい。例えば、載置台300は、難燃性の素材、例えば金属、難燃プラスチックなどで形成されていてもよい。
【0024】
枠部320は、載置部310の+R方向の端から+Z方向に突出するように形成されている。枠部320の+Z方向の端に、載置台接合部220が設けられている。枠部320は、載置台接合部220と一体に形成されてもよく、別体として形成されてもよい。
【0025】
(消火器ホルダーの機能)
消火器10は、図4に示すように、消火器ホルダー1000の載置台300、具体的には載置部310に載置される。このため、消火器10の底面11は、載置部310に当接し、支持される。また、消火器10の側面12の一部は、載置台300の枠部320に当接してもよい。消火器10が載置部310に装置されることで、載置部310は-Z方向に力が加えられる。また、載置部310は、吊り下げ部200により支持されているため、載置部310に加えられた力は、吊り下げ部200を介して、ケース部100の側面部110を-Z方向に力を加える。ケース部100は、消火器ホルダー1000が載置されている載置面に載置されているため、載置面に支持された状態を保持する。このように、消火器10は、載置台300に載置されることで、安定した状態で支持される。
【0026】
消火器10が消火器ホルダー1000に載置された状態で、消火器ホルダー1000に外力、例えば風力、振動が加えられたとする。例えば、消火器ホルダー1000に水平方向に力が加えられたとする。この場合、ケース部100は水平方向の力が加えられると、その力に応じて、移動しようとする。一方、載置台300は、吊り下げ部200により吊り下げられているため、慣性力によりその場に留まろうとする。このため、載置台300は、ケース部100に対して相対的に、外力が加えられた方向と反対方向に移動しようとする。この結果、消火器ホルダー1000は転倒を軽減することができる。
【0027】
また、消火器ホルダー1000の側面部110は、Z方向に直交する平面による断面が円環状を形成する。このため、消火器ホルダー1000に対して、水平方向から強風が吹いた場合、風は消火器ホルダー1000の側面部110の表面に沿って流れ、側面部110は消火器ホルダー1000が強風から受ける力を分散する。これにより、消火器ホルダー1000は転倒を軽減することができる。
【0028】
例えば、消火器ホルダー1000のケース部100は、三角コーンの下側の形状を有する。このため、消火器ホルダー1000を作業場所、例えば工事現場に移動するとき、図5に示すように、消火器ホルダー1000は、三角コーン500と重ねることができる。例えば、三角コーン500の円錐部分であるコーン側面部510の内面511が、消火器ホルダー1000の側面部110の外面と接触するように、消火器ホルダー1000に三角コーン500が重ねられる。このため、消火器ホルダー1000を運搬するためのスペースが低減される。
【0029】
また、載置面に接するコーン接地部530にコーンウェイトを載置することで、三角コーン500の転倒が低減される。消火器ホルダー1000のケース部100が三角コーン500の下側の形状を有するため、同じコーンウェイトが使用され得る。これにより、消火器ホルダー1000の転倒を低減するための部材を運搬するためのスペースも低減することができる。
【0030】
(変形例)
【0031】
以上において説明した実施の形態および変形例は一例であり、各実施の形態および変形例で説明した構成は、機能を阻害しない範囲で、任意に変更してもよく、または/および、任意に組み合わせてもよい。さらに、必要となる機能を実現できれば、実施の形態および変形例で説明した一部の機能を省略してもよい。
【0032】
例えば、消火器ホルダー1000の転倒を低減するためであれば、ケース部100は任意の形状に形成されてもよい。例えば、側面部110は、円筒状に形成されてもよく、角錐の側面の一部を有してもよい。また、側面部110は、角筒状に形成されてもよい。
【0033】
また、側面部110の+Z方向の端は、Z軸に直交する平面と交差する平面の面内に円環状に形成されてもよい。また、側面部110の+Z方向の端は、平面の面内に含まれない部分を有してもよい。例えば、側面部110の+Z方向の端は、波形状に形成されていてもよい。
【0034】
段部120は、+Z方向から見ると、多角形状に形成されてもよい。段部120は、補強するために、中間横板121と中間縦板122とをつなぐ筋交を有してもよい。また、段部120の中間縦板122は省略されてもよい。例えば、中間横板121の-Z方向の端に接地部130の横板131が接続されていてもよい。また、段部120が省略され、側面部110に直接、接地部130が接続されていてもよい。
【0035】
接地部130は、+Z方向から見ると、円環状に形成されてもよく、多角形状に形成されてもよい。また、接地部130は、補強するために、横板131と外突出部132とをつなぐ筋交を有してもよい。また、接地部130の外突出部132と、内突出部133とは省略されてもよい。
【0036】
接地部130の-Z方向の端、例えば外突出部132の-Z方向の端と、内突出部133の-Z方向の端とは、Z方向に直交する平面と交差する平面の面内に形成されてもよい。この場合、消火器ホルダー1000を配置したとき、側面部110の軸400(Z方向)は、鉛直方向に対して傾斜する。
【0037】
吊り下げ部200のケース接合部210は、側面部110の任意の位置に接合されてもよい。例えば、ケース接合部210は、側面部110の+Z方向の端に設けられてもよく、側面部110の+Z方向の端から数cmだけ-Z方向に移動した位置に設けられてもよい。また、ケース接合部210は、θ方向において、任意の間隔で側面部110に設けられてもよい。
【0038】
吊り下げ部200の載置台接合部220も、載置台300の任意の位置に接合されてもよい。
【0039】
1つのケース接合部210に2つの接続部230が接続されてもよい。また、1つの載置台接合部220に2つの接続部230が接続されてもよい。
【0040】
載置台300は、消火器10を載置できる任意の形状を有してもよい。例えば、+Z報告から見たとき、載置台300の大きさは、消火器10が挿通する挿通穴101より大きくてもよく、挿通穴101より小さくてもよい。また、載置台300の大きさは、挿通穴101と同じでもよい。
【0041】
載置台300は、+Z方向から見たとき、多角形状に形成されてもよい。また、載置台300の枠部320は省略されてもよい。この場合、吊り下げ部200の載置台接合部220は、載置部310に一体に、または、別体として、接合される。
【符号の説明】
【0042】
10:消火器、11:底面、12:側面、100:ケース部、101:挿通穴、110:側面部、120:段部、121:中間横板、122:中間縦板、130:接地部、131:横板、132:外突出部、133:内突出部、200:吊り下げ部、210:ケース接合部、220:載置台接合部、230:接続部、300:載置台、310:載置部、320:枠部、400:軸、410:円錐側面、420:頂点、430:第1平面、440:第2平面、500:三角コーン、510:コーン側面部、511:内面、530:コーン接地部、1000:消火器ホルダー
図1
図2
図3
図4
図5