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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008476
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】車両の容器保持部構造
(51)【国際特許分類】
   B60N 3/10 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
B60N3/10 A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023110686
(22)【出願日】2023-07-05
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】508309887
【氏名又は名称】森六テクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】保科 亮太
(72)【発明者】
【氏名】小関 美季
(72)【発明者】
【氏名】篠原 健太
(72)【発明者】
【氏名】吉野 智裕
【テーマコード(参考)】
3B088
【Fターム(参考)】
3B088LA02
3B088LB01
3B088LB04
3B088LB05
(57)【要約】
【課題】部品点数の増加を抑制しつつ、保持部本体の底部から滴下した水滴が下方の他の部品に被着するのを防止することができる車両の容器保持部構造を提供する。
【解決手段】容器保持部構造は、容器保持部材10と、車体側支持部材40と、係止部材14とを備える。容器保持部材10は、飲料容器を載置可能な保持部本体11を有する。車体側支持部材40は、容器保持部材10が取り付けられる支持壁13を有する。係止部材14は、保持部本体11の底部に設けられた固定用貫通孔20に挿通されて、容器保持部材10を支持壁13に係止する。容器保持部材10には、固定用貫通孔20と支持壁13の少なくとも下方を覆う滴下水誘導部12が一体に設けられる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料容器を載置可能な保持部本体を有する容器保持部材と、
前記容器保持部材が取り付けられる支持壁を有する車体側支持部材と、
前記保持部本体の底部に設けられた固定用貫通孔に挿通されて、前記容器保持部材を前記支持壁に係止する係止部材と、
を備え、
前記容器保持部材には、前記固定用貫通孔と前記支持壁の少なくとも下方を覆う滴下水誘導部が一体に設けられていることを特徴とする車両の容器保持部構造。
【請求項2】
前記保持部本体の前記底部は、
上下方向に貫通する開口を有し、かつ上面側に前記飲料容器が載置される第1底壁と、
前記第1底壁の下方に前記開口と対向するように配置され、かつ前記固定用貫通孔が形成される第2底壁と、
上面が前記第1底壁の上面と面一になるように前記開口に取り付けられる底蓋部材と、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の車両の容器保持部構造。
【請求項3】
前記滴下水誘導部は、
前記固定用貫通孔と前記支持壁の下方を覆うように配置される誘導部底壁と、
下端部が前記誘導部底壁の周囲四辺のうちの三辺に連設されるとともに、上端部が前記保持部本体に連設される誘導部周壁と、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の車両の容器保持部構造。
【請求項4】
前記保持部本体の前記底部は、
上下方向に貫通する開口を有し、かつ上面側に前記飲料容器が載置される第1底壁と、
前記第1底壁の下方に前記開口と対向するように配置され、かつ前記固定用貫通孔が形成される第2底壁と、
を備え、
前記誘導部周壁は、前記誘導部底壁の対向する二辺に連設される一対の第1縦壁部と、前記誘導部底壁の前記二辺を接続する一辺に連設される第2縦壁部と、を有し、
前記第2底壁は、前記第2縦壁部に向かって下方に傾斜し、
前記第2底壁と前記第2縦壁部の間には上下に連通する水抜き部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車両の容器保持部構造。
【請求項5】
前記第2底壁は、周囲の四方から上方に起立する壁によって前記第1底壁に連設され、
前記第2底壁の前記第2縦壁部に近接する側の辺から上方に起立する前記壁は、前記誘導部周壁の前記第2縦壁部の一部によって構成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両の容器保持部構造。
【請求項6】
前記誘導部底壁は、前記第2縦壁部から離間する方向に向かって下方に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の車両の容器保持部構造。
【請求項7】
前記誘導部底壁の上面は、一方の前記第1縦壁部に連接する第1上面領域と、他方の前記第1縦壁部に連接する第2上面領域と、を有し、
前記第1上面領域と前記第2上面領域の少なくとも一方は、当該両領域の境界部に向かって下方に傾斜していることを特徴とする請求項6に記載の車両の容器保持部構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙コップやペットボトル等の飲料容器を載置するための車両の容器保持部構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
多くの車両は紙コップやペットボトル等の飲料容器を載置するための容器保持部(カップホルダ)が車室内に設置されている。容器保持部は、有底筒状の容器保持部材が、例えば、前席前方のインストルメントパネルやコンソールボックス等に係止手段によって取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
容器保持部材は、樹脂材料によって有底筒状に形成され、その底部がビス止め等によってインストルメントパネル等の車体側支持部材の支持壁に固定されている。容器保持部材の底部には、ビス等の係止部材を挿通するための固定用貫通孔が設けられている。容器保持部材は、固定用貫通孔に挿通された係止部材を車体側支持部材の支持壁に係止することにより、車体側支持部材に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-322474号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の容器保持部構造は、容器保持部材の底部に設けられた固定用貫通孔に係止部材を挿通し、固定用貫通孔を貫通した係止部材の延出端を車体側係止部材の係止壁に係止させている。このため、飲料容器内の液体等が容器保持部材の底部に零れると、その液体(以下、「水滴」と称する。)が底部の固定用貫通孔を通って下方に流出する可能性がある。そして、容器保持部材を支持する支持壁の下方に電装部品が配置されている場合には、電装部品に水滴が被着するおそれがある。
【0006】
この対策として、電装部品の上方に被水防止壁を設置することが考えられるが、この場合、以下の不都合が生じる。
即ち、電装部品の上方に専用の被水防止壁を取り付けると、設置部品の増加によって組付け工数が増加するうえ、被水防止壁を設置するためのスペースが必要となる。この結果、車両生産の効率化が妨げられるとともに、容器保持部の下方の他部品の設置スペースが圧迫されることになる。
【0007】
そこで本発明は、部品点数の増加を抑制しつつ、保持部本体の底部から滴下した水滴が下方の他の部品に被着するのを防止することができる車両の容器保持部構造を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る車両の容器保持部構造は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る車両の容器保持部構造は、飲料容器を載置可能な保持部本体(例えば、実施形態の保持部本体11)を有する容器保持部材(例えば、実施形態の容器保持部材10)と、前記容器保持部材が取り付けられる支持壁(例えば、実施形態の支持壁13)を有する車体側支持部材(例えば、実施形態のダッシュアッパパネル40)と、前記保持部本体の底部に設けられた固定用貫通孔(例えば、実施形態の固定用貫通孔20)に挿通されて、前記容器保持部材を前記支持壁に係止する係止部材(例えば、実施形態のビス14)と、を備え、前記容器保持部材には、前記固定用貫通孔と前記支持壁の少なくとも下方を覆う滴下水誘導部(例えば、実施形態の滴下水誘導部12)が一体に設けられていることを特徴とする。
【0009】
上記の構成により、容器保持部材は保持部本体の底部が係止部材によって車体側支持部材の支持壁に固定される。これにより、容器保持部材のぐらつきが防止される。また、保持部本体の底部の固定用貫通孔と支持壁の下方が、保持部本体と一体の滴下水誘導部によって覆われるため、固定用貫通孔を通して下方に滴下する水滴が支持壁の下方に位置される他の部品に被着するのを防止することができる。また、本構成では、滴下水誘導部が容器保持部材に一体に設けられているため、部品点数の増加は生じない。
【0010】
前記保持部本体の前記底部は、上下方向に貫通する開口(例えば、実施形態の開口17)を有し、かつ上面側に前記飲料容器が載置される第1底壁(例えば、実施形態の第1底壁15)と、前記第1底壁の下方に前記開口と対向するように配置され、かつ前記固定用貫通孔が形成される第2底壁(例えば、実施形態の第2底壁18)と、上面が前記第1底壁の上面と面一になるように前記開口に取り付けられる底蓋部材(例えば、実施形態の底蓋部材23)と、を備えるようにしても良い。
【0011】
この場合、容器保持部材は、第1底壁よりも下方に配置される第2底壁が係止部材によって車体側支持部材の支持壁に取り付けられる。第1底壁の開口は、底蓋部材によって閉塞される。開口を閉塞した底蓋部材の上面は第1底壁の上面と面一となる。このため、容器保持部材の第1底壁上には飲料容器を安定して載置することが可能になる。また、開口に底蓋部材が取り付けられることにより、開口を通して係止部材やその周囲の係止部が見えなくなり、容器保持部材を上方から覗き込んだ際の見栄えが良好になる。
【0012】
前記滴下水誘導部は、前記固定用貫通孔と前記支持壁の下方を覆うように配置される誘導部底壁(例えば、実施形態の誘導部底壁27)と、下端部が前記誘導部底壁の周囲四辺のうちの三辺に連設されるとともに、上端部が前記保持部本体に連設される誘導部周壁(例えば、実施形態の誘導部周壁21)と、を備えるようにしても良い。
【0013】
この場合、誘導部底壁の周囲の三辺の上方側が誘導部周壁によって囲まれるため、保持部本体の底部から下方に流出する水滴が周囲に飛散し難くなる。誘導部底壁に滴下した水滴は、誘導部底壁のうちの誘導部周壁のない辺から外部に流出する。したがって、本構成を採用した場合には、保持部本体の底部から多量の水滴が下方に流出する場合であっても、容器保持部材の下方の他の部品に水滴が被着するのを有効に防止することができる。
【0014】
前記保持部本体の前記底部は、上下方向に貫通する開口(例えば、実施形態の開口17)を有し、かつ上面側に前記飲料容器が載置される第1底壁(例えば、実施形態の第1底壁15)と、前記第1底壁の下方に前記開口と対向するように配置され、かつ前記固定用貫通孔が形成される第2底壁(例えば、実施形態の第2底壁18)と、を備え、前記誘導部周壁は、前記誘導部底壁の対向する二辺に連設される一対の第1縦壁部(例えば、実施形態の第1縦壁部21a)と、前記誘導部底壁の前記二辺を接続する一辺に連設される第2縦壁部(例えば、実施形態の第2縦壁部21b)と、を有し、前記第2底壁は、前記第2縦壁部に向かって下方に傾斜し、前記第2底壁と前記第2縦壁部の間には上下に連通する水抜き部(例えば、実施形態の水抜き孔22)が設けられるようにしても良い。
【0015】
この場合、第1底壁の開口を通して第2底壁の上面側に流入した水滴は、第2底壁の傾斜に沿って誘導部周壁の第2縦壁部の方向に流れる。第2縦壁部の近傍に達した水滴は水抜き部を通して下方に流出する。このとき、水抜き部を通過した水滴は、第2縦壁部に沿って誘導部底壁の上面側に流れ込み、誘導部底壁のうちの誘導部周壁のない辺から外部に流出する。この場合、第1底壁の開口から第2底壁の上面側に流入した水滴は、最終的に外部に流出する側と逆側の第2縦壁部を伝って誘導部底壁の上面に流れ込むため、流れ込む水滴の量が多い場合であっても水滴が周域により飛散しにくくなる。
【0016】
前記第2底壁は、周囲の四方から上方に起立する壁(例えば、実施形態の壁19)によって前記第1底壁に連設され、前記第2底壁の前記第2縦壁部に近接する側の辺から上方に起立する前記壁は、前記誘導部周壁の前記第2縦壁部の一部によって構成されるようにしても良い。
【0017】
この場合、第2底壁の周囲の四方が壁に囲まれることにより、第1底壁の開口から下方に滴下した水滴が周囲に飛散するのを抑制される。第2底壁に滴下した水滴は、第2底壁の傾斜に沿って誘導部周壁の第2縦壁部の方向に流れる。本構成では、第2底壁の周囲を囲む壁の一部が誘導部周壁の第2縦壁部の一部によって構成されているため、第2底壁周りの構造を簡素化し、製品の歩留まりの向上と製造の容易化を図ることができる。
【0018】
前記誘導部底壁は、前記第2縦壁部から離間する方向に向かって下方に傾斜するようにしても良い。
【0019】
この場合、誘導部底壁の上面に流入した水滴は、滞留することなく誘導部底壁から外部にスムーズに排出されるようになる。
【0020】
前記誘導部底壁の上面は、一方の前記第1縦壁部に連接する第1上面領域(例えば、実施形態の第1上面領域27f)と、他方の前記第1縦壁部に連接する第2上面領域(例えば、実施形態の第2上面領域27s)と、を有し、前記第1上面領域と前記第2上面領域の少なくとも一方は、当該両領域の境界部(例えば、実施形態の境界部b)に向かって下方に傾斜するようにしても良い。
【0021】
この場合、誘導部底壁の上面に流入した水滴は、第1上面領域と第2両面領域の境界部に沿って流れ、予め設定された狭い範囲から外部に排出される。このため、本構成を採用した場合には、容器保持部材の下方に配置される他の部品に水滴が被着するのをより確実に回避することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る車両の容器保持部構造は、固定用貫通孔と支持壁の少なくとも下方を覆う滴下水誘導部が容器保持部材に一体に設けられている。このため、本発明に係る車両の容器保持部構造を採用した場合には、部品点数の増加を抑制しつつ、保持部本体の底部から滴下した水滴が下方の他の部品に被着するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】実施形態の車両の車室内前部の斜視図。
図2】実施形態の容器保持部材の図1のII矢視図。
図3】実施形態の車両のインストルメントパネルを取り外した車室内前部の斜視図。
図4図3のIV-IV断面に対応する断面図。
図5】実施形態の容器保持部材の斜視図。
図6】実施形態の容器保持部材の部分断面斜視図。
図7】実施形態のインストルメントパネルの支持壁13の斜視図。
図8】第1変形例の容器保持部構造の図4に対応する断面図。
図9】第2変形例の容器保持部構造の図4に対応する断面図。
図10】他の実施形態の容器保持部構造の図4に対応する断面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、前後や上下、左右については、特別に断らない限り車両の前進方向に対しての向きを意味するものとする。また、図面の適所には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPと、車両の左側方を指す矢印LHが記されている。
また、以下で説明する各実施形態や変形例においては、共通部分に同一符号を付して重複する説明を一部省略するものとする。
【0025】
図1は、本実施形態の車両の車室内前部を車両後方側から見た斜視図である。
図1中の符号1は、車室内の前席の前方に配置されるインストルメントパネルであり、符号2は、インストルメントパネル1の車両後方側に向く面に装備された操作スイッチである。操作スイッチ2は、車両の各種のシステムや電装機器等を操作するためのスイッチである。インストルメントパネル1の背面側(車両前方側)には、操作スイッチ2等に接続される電装部品3(図3参照)が配置されている。
【0026】
インストルメントパネル1の操作スイッチ2の設置部の上方には、インストルメントパネル1の前面上部から車両前方側に段差状に延出する段差面4が設けられている。段差面4には、紙コップやペットボトル等の飲料容器を載置可能な容器保持部5が設けられている。容器保持部5は、上方側に開口する容器保持部材10を主要部品として構成されている。
【0027】
図2は、容器保持部材10の図1のII矢視図であり、図3は、インストルメントパネル1を取り外した車室内前部の斜視図である。なお、図3には、車体側支持部材の一部(支持壁13)が断面にして追加されている。また、図4は、図3のIV-IV断面に対応する断面図である。
容器保持部材10は、全体が樹脂材料によって一体に形成されている。容器保持部材10は、飲料容器を載置可能な有底筒状の保持部本体11と、保持部本体11の下方に一体に連設された滴下水誘導部12と、を備えている。滴下水誘導部12は、保持部本体11の底部から下方に流出した飲料水等の液体(以下、「水滴w」と称する。)を車両前方側の一定位置から下方に排出する部分である。滴下水誘導部12は、図3に示すように、インストルメントパネル1の後方側に配置された電装部品3の上方に配置されている。滴下水誘導部12は、保持部本体11の底部から下方に流出した水滴wを、電装部品3に被着しない位置において外部に排出する。
【0028】
図4において、符号40は、インストルメントパネル1の車両前方側に配置されるダッシュアッパパネル(隔壁パネル)である。ダッシュアッパパネル40は、運転席とその前方のエンジンルームの間を仕切るパネル部材であり、インストルメントパネル1の前方において上方に起立している。インストルメントパネル1は、ダッシュアッパパネル40に対して、直接、若しくは、別部材を介して連結されている。
本実施形態では、インストルメントパネル1とダッシュアッパパネル40が車体側支持部材を構成している。
【0029】
図4に示すように、ダッシュアッパパネル40の容器保持部材10の滴下水誘導部12と対向する位置には、滴下水誘導部12に向かって車両後方側に延出する舌片状の支持壁13が延設されている。容器保持部材10は、保持部本体11の底部が支持壁13に固定されている。保持部本体11の底部は、支持壁13の上面に重ねられ、係止部材であるビス14によって支持壁13に係止されている。
【0030】
保持部本体11は、上面に飲料容器が載置される第1底壁15を備えている。第1底壁15の周囲には、第1底壁15上に載置された飲料容器の外側を囲う保持部周壁16が立設されている。第1底壁15には、当該第1底壁15を上下方向に貫通する略矩形状の開口17が形成されている。また、保持部本体11の第1底壁15の下方には、開口17と対向するように上面視が略矩形状の第2底壁18が形成されている。第2底壁18には、係止部材であるビス14の軸部14aが挿通される固定用貫通孔20が形成されている。固定用貫通孔20は、矩形状の第2底壁18の後部寄りの車幅方向中央位置に形成されている。
【0031】
本実施形態の場合、保持部本体11の底部には、第1底壁15の上面に対して下方に窪む窪み部が設けられ、その窪み部の底壁が第2底壁18とされている。また、窪み部の上方の開口は第1底壁15の開口17とされている。つまり、矩形状の第2底壁18は、周囲の四辺から上方に起立する壁19によって第1底壁15の開口17の周域部に連結されている。なお、壁19のうちの第2底壁18の車両後方側の辺から上方に起立する部分は、後述する誘導部周壁21の第2縦壁部21bの一部によって構成されている。
また、壁19のうちの第2底壁18の車両前方側の辺から上方に起立する部分には、後述する底蓋部材23の係止片23aが挿通される挿通孔24が形成されている。
【0032】
図5は、容器保持部材10の下部領域を車両前方側から見た斜視図であり、図6は、容器保持部材10の一部を車両前後方向と上下方向に沿って切った容器保持部材10の部分断面斜視図である。
第2底壁18は、壁19のうちの第2底壁18の車両後方側の辺から上方に起立する部分(第2縦壁部21b)に向かって下方に傾斜し、かつその後端部が第2縦壁部21bに連結されている。第2底壁18の後端部の車幅方向両側位置(第2縦壁部21bとの連接位置の近傍)には、第2底壁18を上下に連通する水抜き孔22(水抜き部)が形成されている。本実施形態の場合、左右の水抜き孔22は、第2縦壁部21bの前面が水抜き孔22を通して面一になって露出するように形成されている。
【0033】
第1底壁15の略矩形状の開口17は、当該開口17とほぼ同形状の底蓋部材23によって脱着可能に閉塞されている。底蓋部材23は、下面側の周縁部に係止片23aが延設されている。この係止片23aは、底蓋部材23が開口17を閉塞した状態において、第2底壁18の前部の壁19に設けられた挿通孔24に差し込まれる。底蓋部材23は、係止片23aと、当該係止片23aと別の図示しない係止部が開口17の周縁部に係止されることにより、開口17を閉塞した状態に維持される。底蓋部材23は、こうして開口17を閉じた状態において、その上面が第1底壁15の上面と面一となっている。
【0034】
図7は、ダッシュアッパパネル40の支持壁13の先端部の斜視図である。
支持壁13の先端部には、上面に第2底壁18の下面が重ねられる係止部13aが設けられている。係止部13aは、付根部から先端部に向かって下方に傾斜している。係止部13aの傾斜角度は、第2底壁18の傾斜角度と同角度とされている。係止部13aには、係止部材であるビス14の軸部14aが挿通される挿通孔25が形成されている。また、係止部13aには、上面と下面とに跨るように金属製のクリップナット26が挟着されている。クリップナット26のねじ螺合部26aは、係止部13aの下面側に配置され、挿通孔25を貫通したビス14の軸部14aが螺合可能となっている。
【0035】
容器保持部材10をダッシュアッパパネル40の支持壁13に固定する際には、クリップナット26を装着した係止部13aに対して、第2底壁18を上面側から重ね置く。そして、この状態からビス14の軸部14aを第2底壁18の固定用貫通孔20と係止部13aの挿通孔25に挿通し、第1底壁15の開口17を通してビス14を工具によって締め込む。このとき、ビス14の軸部14aがクリップナット26のねじ螺合部26aに螺合され、容器保持部材10の第2底壁18が支持壁13に固定される。
なお、第2底壁18を支持壁13の係止部13aに固定するためのビス14は、軸部14aの先端側が鉛直方向に対して車両前方側に向いて傾斜している。これにより、ビス14の軸部14aの上下方向の占有高さが低くなるため、後述する滴下水誘導部12を上下方向により小型化することができる。
【0036】
また、滴下水誘導部12は、第2底壁18の固定用貫通孔20と支持壁13の係止部13aの下方を覆うように配置された誘導部底壁27と、下端部が誘導部底壁27の周囲四辺のうちの三辺に連設され、上端部が第1底壁15(保持部本体11)の下面に連設される誘導部周壁21と、を備えている。誘導部底壁27は、保持部本体11の第2底壁18の下方の、当該第2底壁18よりも車幅方向と車両前後方向の広い範囲を覆うように延在している。本実施形態の場合、誘導部底壁27の後端部は第2底壁18の後端部とほぼ同一に位置されている。誘導部底壁27は後端側から前方に向かって(第2縦壁部21bから離間する方向に向かって)下方に傾斜している。
【0037】
誘導部周壁21は、誘導部底壁27の左右の対向する二辺に連設される一対の第1縦壁部21aと、誘導部底壁27の後側の一辺に連設される第2縦壁部21bと、を備えている。左右の第1縦壁部21aの上端部は、第1底壁15の左右の側縁部の下面に連設されている。第2縦壁部21bの上端部は、第1底壁15の矩形状の開口17の後縁部の下面に連設されている。また、第2縦壁部21bの上下方向の略中間位置には、前述した第2底壁18の後端部が連設されている。
【0038】
誘導部周壁21は、左右の第1縦壁部21aと後方の第2縦壁部21bが第2底壁18と係止部13a(支持壁13)の固定部の左右の側方と後方を取り囲んでいる。第2底壁18と係止部13a(支持壁13)の固定部の前方側は、誘導部周壁21によって覆われていない。誘導部底壁27の車両前方側の端部は開放されており、誘導部底壁27の上面に流入した水滴wは、誘導部底壁27の前端側から外部に排出される。この水滴wの排出位置は、下方に電装部品3が配置されていない位置に設定されている。
【0039】
また、誘導部底壁27の上面は、左右の一方の第1縦壁部21aに連接する第1上面領域27fと、左右の他方の第1縦壁部21aに連接する第2上面領域27sと、を有する。第1上面領域27fと第2上面領域27sの境界部bは、誘導部底壁27の後端部から前端側に向かって直線状に延びている。第2上面領域27sは、他方の第1縦壁部21aとの連接部から境界部bに向かって下方に傾斜している。本実施形態の場合、第1上面領域27fは、一方の第1縦壁部21aとの連接部から境界部bに向かって略水平に延びている。ただし、第1上面領域27fは、一方の第1縦壁部21aとの連接部から境界部bに向かって下方に傾斜するようにしても良い。第1上面領域27fと第2上面領域27sは、少なくともいずれか一方が境界部bに向かって下方に傾斜していれば良い。
なお、本実施形態の場合、第1上面領域27fと第2上面領域27sの間の境界部bは、後端側から前端側に向かって一方の第1縦壁部21a(図5中の左側の第1縦壁部21a)に次第に近接するように傾斜している。
【0040】
以上のように、本実施形態の容器保持部構造は、保持部本体11の底部が係止部材であるビス14によってダッシュアッパパネル40の支持壁13に固定されているため、容器保持部材10を安定して車体側に支持させることができる。
また、本実施形態の容器保持部構造は、保持部本体11の底部の固定用貫通孔20と支持壁13(係止部13a)の下方が、保持部本体11と一体の滴下水誘導部12によって覆われているため、固定用貫通孔20を通して下方に滴下する水滴wが支持壁13の下方に位置される電装部品3(他の部品)に被着するのを防止することができる。
これに加え、本実施形態の容器保持部構造は、滴下水誘導部12が容器保持部材10に一体に設けられているため、部品点数の増加を抑制しつつ、保持部本体11の底部から滴下した水滴wが下方の電装部品3(他の部品)に被着するのを防止することができる。
【0041】
また、本実施形態の容器保持部構造は、上面側に飲料容器が載置される第1底壁15と、第1底壁15の開口17と下方側で対向するように配置される第2底壁18と、第1底壁15の開口17を閉塞する底蓋部材23と、を備えている。そして、第2底壁18には固定用貫通孔20が形成され、底蓋部材23の上面は第1底壁15の上面と面一とされている。容器保持部材10を上方から覗き込んだ際には、ビス14やその周囲の部材が底蓋部材23によって隠されて見えなくなる。したがって、本実施形態の容器保持部構造を採用した場合には、容器保持部材10を上方から覗き込んだ際の見栄えを良好にすることができるうえ、容器保持部材10の第1底壁15上に飲料容器を安定して載置することが可能になる。
【0042】
また、本実施形態の容器保持部構造は、滴下水誘導部12が、誘導部底壁27と、誘導部周壁21と、を備えている。そして、誘導部底壁27は、固定用貫通孔20と支持壁13(係止部13a)の下方を覆うように配置され、誘導部周壁21は、下端部が誘導部底壁27の周囲四辺のうちの三辺に連設され、上端部が保持部本体11に連設されている。本構成では、誘導部底壁27の周囲の三辺の上方側が誘導部周壁21によって囲まれるため、第2底壁18から下方に流出する水滴wは周囲に飛散し難くなる。また、誘導部底壁27に滴下した水滴wは、誘導部底壁27のうちの誘導部周壁21のない辺から外部に流出する。
したがって、本実施形態の容器保持部構造を採用した場合には、保持部本体11の底部から多量の水滴wが下方に流出する場合であっても、容器保持部材10の下方側の電装部品3(他の部品)に水滴wが被着するのをより有効に防止することができる。
【0043】
さらに、本実施形態の容器保持部構造は、誘導部周壁21が、誘導部底壁27の左右の二辺に連設される一対の第1縦壁部21aと、誘導部底壁27の後側の一辺に連設される第2縦壁部21bと、を備えている。そして、保持部本体11の第2底壁18は、後方の第2縦壁部21bに向かって下方に傾斜して当該第2縦壁部21bに連結され、第2底壁18の第2縦壁部21bとの連接位置の近傍には水抜き孔22(水抜き部)が形成されている。水抜き孔22は、第2底壁18の後端部を上下に連通している。保持部本体11の第1底壁15の開口17を通して第2底壁18の上面側に流入した水滴wは、第2底壁18の傾斜に沿って第2縦壁部21bの方向に流れ、第2縦壁部21bの近傍に達した水滴wは水抜き孔22を通して下方に流出する。水抜き孔22を通過した水滴wは、第2縦壁部21bに沿って誘導部底壁27の上面側に流れ込み、誘導部底壁27のうちの誘導部周壁21のない前辺から外部に流出する。したがって、第1底壁15の開口17から第2底壁18の上面側に流入した水滴wは、最終的に外部に流出する側と逆側の第2縦壁部21bを伝って誘導部底壁27の上面に流れ込む。
よって、本構成を採用した場合には、保持部本体11の底部から流れ込む水滴wの量が多い場合であっても水滴wが周域により飛散しにくくなる。
【0044】
また、本実施形態の容器保持部構造は、保持部本体11の第2底壁18が、周囲の四方から上方に起立する壁19によって第1底壁15の下面に連設されている。このため、第1底壁15の開口17から下方に滴下した水滴を周囲に飛散させることなく、第2底壁18の傾斜に沿って車両後方側に流すことができる。したがって、第1底壁15の開口17から下方に滴下した水滴を車両後方側の水抜き孔22(水抜き部)部分にスムーズに誘導することができる。
さらに、本実施形態の容器保持部構造は、四方の壁19のうちの、第2底壁18の車両後方側の辺(第2縦壁部21bに近接する側の辺)から上方に起立する壁19が、誘導部周壁27の第2縦壁部21bの一部によって構成されている。このため、本構成を採用した場合には、第2底壁21bの周りの構造を簡素化し、製品の歩留まりの向上と製造の容易化を図ることができる。
【0045】
また、本実施形態の容器保持部構造は、滴下水誘導部12の誘導部底壁27が、第2縦壁部21bから離間する前方側に向かって下方に傾斜している。このため、誘導部底壁27の上面に流入した水滴wを電装部品3から離間した位置にスムーズに排出することができる。
【0046】
また、本実施形態の容器保持部構造は、滴下水誘導部12の誘導部底壁27に、一方の第1縦壁部21aに連接する第1上面領域27fと、他方の第1縦壁部21aに連接する第2上面領域27sと、が設けられている。そして、第1上面領域27fと第2上面領域27sの少なくとも一方は両者の境界部bに向かって下方に傾斜している。このため、誘導部底壁27の上面に流入した水滴wは、第1上面領域27fと第2上面領域27sの境界部bに沿って流れ、予め設定された狭い範囲から外部に排出されるようになる。
したがって、本実施形態の容器保持部構造を採用した場合には、容器保持部材10の下方に配置される電装部品3(他の部品)に水滴wが被着するのをより確実に回避することができる。
【0047】
なお、誘導部底壁27の第1上面領域27fと第2上面領域27sを、共に境界部bに向かって下方傾斜させるようにした場合には、誘導部底壁27の上面に流入した水滴wが境界部bのV字状の溝に沿ってより狭い範囲から外部に排出されるようになる。このため、電装部品3(他の部品)に水滴wが被着するのをさらに確実に回避することができる。
さらに、この場合に、固定用のビス14の先端部が第1上面領域27fと第2上面領域27sの間の境界部b(V字状の溝の最深部)に向くようにした場合には、ビス14の先端部との干渉を回避しつつ、誘導部底壁27を保持部本体11により近付けることが可能になる。したがって、本構成を採用した場合には、滴下水誘導部12を上下方向により小型化することが可能になる。
【0048】
また、本実施形態では、保持部本体11の底部を車体側支持部材の支持壁13に係止させる係止部材としてビス14を用い、ビス14の軸部14aのねじ込みによって保持部本体11の底部を支持壁13に固定している。このため、係止部材としてクリップ等を用いる場合に比較して、容器保持部材10に対する固定強度を高めることができる。したがって、乗員が誤って容器保持部材10を掴んで上方に引き上げた場合であっても、容器保持部材10の脱落を防止することができる。
【0049】
特に、本実施形態のように車体側支持部材の支持壁13に金属製のクリップナット26を取り付け、そのクリップナット26のねじ螺合部26aにビス14の軸部14aを螺合するようにした場合には、車体側の支持壁13が樹脂部材であっても、保持部本体11の底部を支持壁13に強固に固定することができる。
ただし、支持壁13の上下方向の肉厚が充分に厚い場合には、クリップナット26を用いずに支持壁13の挿通孔25に雌ねじを形成し、その雌ねじに軸部を螺合するようにしても良い。
【0050】
<第1変形例>
図8は、第1変形例の容器保持部構造の図4に対応する断面図である。
上記の実施形態では、容器保持部材10の第2底壁18の後端部が誘導部周壁21の後側の第2縦壁部21bに連結された構造とされている。これに対し、本変形例の容器保持部材10Aは、保持部本体11Bの第2底壁18の後端部を第1底壁15に支持させるための後壁30を、第2縦壁部21bと別に設けるようにしている。なお、図8には示されていないが、第2底壁18の後端部には上下方向に連通する水抜き孔が形成されている。
この第1変形例の場合も、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0051】
<第2変形例>
図9は、第2変形例の容器保持部構造の図4に対応する断面図である。
上記の実施形態では、容器保持部材10の第2底壁18の後端部が第2縦壁部21bに連結されていたが、本変形例の容器保持部材10Bは、保持部本体11Cの第2底壁18の後端部が第2縦壁部21bに対して離間している。第2底壁18の後端部と第2縦壁部21bの間には、隙間dが確保されている。本変形例の場合、この隙間dが第2底壁18の上下を連通する水抜き部を構成している。第2底壁18の上面の傾斜に沿って後方側に流れ込んだ水滴wは、水抜き部である隙間dを通って誘導部底壁27の上面側に流出する。
この第2変形例の場合も、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0052】
<他の実施形態>
図10は、他の実施形態の容器保持部構造の図4に対応する断面図である。
上記の実施形態では、保持部本体11の第1底壁15に開口17が形成され、第1底壁15の下方に開口17と対向するように第2底壁18が設けられていた。これに対し、本実施形態の容器保持部材110は、保持部本体111の底壁115は、一重構造であって底壁115には開口が形成されておらず、開口を閉塞する底蓋部材も備えていない。係止部材であるビス14が挿通される固定用貫通孔20は、底壁115に直接形成されている。底壁115は、ダッシュアッパパネル40に延設された支持壁13の係止部13aにビス14によって固定されている。
【0053】
保持部本体111の下方には、上記の実施形態と同様に、固定用貫通孔20と支持壁13の少なくとも下方を覆う滴下水誘導部12が一体に形成されている。
【0054】
本実施形態の容器保持部構造は、基本構成は上記の実施形態と同様であるため、上記の実施形態と同様の基本的な効果を得ることができる。
ただし、本実施形態の場合、保持部本体111の底壁115が一重構造であるため、車体側支持部材との固定部の上下方向の占有スペースを小さくし、滴下水誘導部12を上下方向により小型化することができる。
【0055】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、保持部本体の底部を車体側支持部材の支持壁に固定するための係止部材としてビス14を採用しているが、係止部材はこれに限定されない。係止部材は、保持部本体の底部の固定用貫通孔に挿通されて保持部本体を支持壁に固定し得るものであれば、クリップやリベットのようなものであっても良い。
【0056】
また、上記の実施形態では、容器保持部材11(11A,11B,11C)が取り付けられる支持壁13が車体側支持部材であるダッシュアッパパネル40に設けられているが、支持壁13が設けられる車体側支持部材は、ダッシュアッパパネル40に限定されない。支持壁13が設けられる車体側支持部材は、ダッシュアッパパネル40以外の車体側の部材であっても良い。
【0057】
さらに、上記の実施形態では、容器保持部材11(11A,11B,11C)が取り付けられる支持壁13がダッシュアッパパネル40に設けられているが、支持壁13は、イントルメントパネル1に設けるようにしても良い。
【0058】
また、上記の実施形態では、容器保持部材が前席前方のインストルメントパネルに設置されているが、車室内における容器保持部材の設置位置はこれに限定されない。容器保持部材の設置位置は、例えば、コンソールボックスやドア等であっても良い。
【符号の説明】
【0059】
10,10A,10B,110…容器保持部材
11,11B,11C,111…保持部本体
12…滴下水誘導部
13…支持壁
14…ビス(係止部材)
15…第1底壁
17…開口
18…第2底壁
19…壁
20…固定用貫通孔
21…誘導部周壁
21a…第1縦壁部
21b…第2縦壁部
22…水抜き孔(水抜き部)
23…底蓋部材
27…誘導部底壁
27f…第1上面領域
27s…第2上面領域
40…ダッシュアッパパネル(車体側支持部材)
b…境界部
d…隙間(水抜き部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10