IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本技術貿易株式会社の特許一覧

特開2025-8501知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム
<>
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図1
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図2
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図3
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図4
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図5
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図6
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図7
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図8
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図9
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図10
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図11
  • 特開-知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008501
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20250109BHJP
   G06Q 50/18 20120101ALI20250109BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q50/18 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023110724
(22)【出願日】2023-07-05
(71)【出願人】
【識別番号】300010899
【氏名又は名称】NGB株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】梅澤 亮子
(72)【発明者】
【氏名】古田 善之
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 哲史
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
5L049CC16
5L050CC16
(57)【要約】
【課題】知的財産権を複数の権利者で所有する場合において、当該知的財産権の年金に関する事務管理の負担を軽減することができる、知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】知的財産権の年金事務の処理装置は、主管理者と副管理者とが共有する知的財産権に関して、副管理者からの依頼に基づいて年金事務の処理を行う処理装置であって、処理装置は、プログラムを記録するメモリと、プログラムを実行可能なプロセッサとを備え、プロセッサがプログラムを実行すると、処理装置は、依頼対象の知的財産権である対象案件、および対象案件の主管理者を示す案件情報を取得し、案件情報を主管理者へ通知し、主管理者による登録内容に基づく、対象案件の年金に関する第1請求書情報を取得し、第1請求書情報に基づく支払い金額に関する第2請求書情報を、副管理者へ通知する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主管理者と副管理者とが共有する知的財産権に関して、前記副管理者からの依頼に基づいて年金事務の処理を行う処理装置であって、
前記処理装置は、プログラムを記録するメモリと、前記プログラムを実行可能なプロセッサと、を備え、
前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、前記処理装置は、
依頼対象の知的財産権である対象案件、および前記対象案件の前記主管理者を示す案件情報を取得し、前記案件情報を前記主管理者へ通知し、
前記主管理者による登録内容に基づく、前記対象案件の年金に関する第1請求書情報を取得し、
前記第1請求書情報に基づく支払い金額に関する第2請求書情報を、前記副管理者へ通知する、知的財産権の年金事務の処理装置。
【請求項2】
前記処理装置は、さらに、
前記第1請求書情報が取得されているか否かの判断を行う、請求項1に記載の知的財産権の年金事務の処理装置。
【請求項3】
前記処理装置は、さらに、
前記第1請求書情報が取得されていないと判断された回数が所定値以上である前記主管理者を所定のリストに登録し、
前記リストに登録されている前記主管理者の前記対象案件については所定の処理を行う、請求項2に記載の知的財産権の年金事務の処理装置。
【請求項4】
前記処理装置は、
複数の前記対象案件について、前記案件情報および前記第1請求書情報を取得し、
複数の前記第1請求書情報にそれぞれ対応する複数の前記第2請求書情報をまとめて通知する、請求項1または請求項2に記載の知的財産権の年金事務の処理装置。
【請求項5】
前記第1請求書情報は、専用の入力フォームに対する前記主管理者の登録内容に基づいて作成される、請求項1または請求項2に記載の知的財産権の年金事務の処理装置。
【請求項6】
前記処理装置は、さらに、
前記主管理者により支払われた前記対象案件の年金の証明書情報を取得する、請求項1または請求項2に記載の知的財産権の年金事務の処理装置。
【請求項7】
前記処理装置は、さらに、
前記証明書情報が取得されているか否かの判断を行う、請求項6に記載の知的財産権の年金事務の処理装置。
【請求項8】
前記証明書情報は、専用の入力フォームに対する前記主管理者の登録内容に基づいて作成される、請求項6に記載の知的財産権の年金事務の処理装置。
【請求項9】
主管理者と副管理者とが共有する知的財産権に関して、前記副管理者からの依頼に基づいて年金事務の処理を行う処理装置によって行われる処理方法であって、
依頼対象の知的財産権である対象案件、および前記対象案件の前記主管理者を示す案件情報を取得するステップと、
前記案件情報を前記主管理者へ通知するステップと、
前記主管理者による登録内容に基づく、前記対象案件の年金に関する第1請求書情報を取得するステップと、
前記第1請求書情報に基づく支払い金額に関する第2請求書情報を、前記副管理者へ通知するステップと、を含む、知的財産権の年金事務の処理方法。
【請求項10】
主管理者と副管理者とが共有する知的財産権に関して、前記副管理者からの依頼に基づいて年金事務の処理を行う処理装置において用いられるプログラムであって、
前記処理装置は、前記プログラムを記録するメモリと、前記プログラムを実行可能なプロセッサと、を有し、
前記プログラムは、
依頼対象の知的財産権である対象案件、および前記対象案件の前記主管理者を示す案件情報を取得するステップと、
前記案件情報を前記主管理者へ通知するステップと、
前記主管理者による登録内容に基づく、前記対象案件の年金に関する第1請求書情報を取得するステップと、
前記第1請求書情報に基づく支払い金額に関する第2請求書情報を、前記副管理者へ通知するステップと、を前記プロセッサに実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、知的財産権に関する期限を管理する装置が知られている。例えば、特許文献1には、特許出願の出願経過を監視する特許監視システムであって、検索期間内に拒絶理由通知等のアクションが生じた場合に、生じたアクションに関する経過コード、項目および日付を一覧で表示する特許監視システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-7608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、知的財産権を複数の権利者で所有する場合、当該知的財産権の年金に関する事務管理が複雑になることがある。特に、多数の知的財産権を所有し、かつ一部または全部の知的財産権において副管理者の立場である権利者においては、様々な主管理者からの請求書が発行されるため、年金に関する事務管理の負担を軽減することのできる技術が求められている。
【0005】
本開示の目的は、知的財産権を複数の権利者で所有する場合において、当該知的財産権の年金に関する事務管理の負担を軽減することができる、知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る知的財産権の年金事務の処理装置は、
主管理者と副管理者とが共有する知的財産権に関して、前記副管理者からの依頼に基づいて年金事務の処理を行う処理装置であって、
前記処理装置は、プログラムを記録するメモリと、前記プログラムを実行可能なプロセッサと、を備え、
前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、前記処理装置は、
依頼対象の知的財産権である対象案件、および前記対象案件の前記主管理者を示す案件情報を取得し、前記案件情報を前記主管理者へ通知し、
前記主管理者による登録内容に基づく、前記対象案件の年金に関する第1請求書情報を取得し、
前記第1請求書情報に基づく支払い金額に関する第2請求書情報を、前記副管理者へ通知する。
【0007】
本開示に係る知的財産権の知的財産権の年金事務の処理方法は、
主管理者と副管理者とが共有する知的財産権に関して、前記副管理者からの依頼に基づいて年金事務の処理を行う処理装置によって行われる処理方法であって、
依頼対象の知的財産権である対象案件、および前記対象案件の前記主管理者を示す案件情報を取得するステップと、
前記案件情報を前記主管理者へ通知するステップと、
前記主管理者による登録内容に基づく、前記対象案件の年金に関する第1請求書情報を取得するステップと、
前記第1請求書情報に基づく支払い金額に関する第2請求書情報を、前記副管理者へ通知するステップと、を含む。
【0008】
本開示に係るプログラムは、
主管理者と副管理者とが共有する知的財産権に関して、前記副管理者からの依頼に基づいて年金事務の処理を行う処理装置において用いられるプログラムであって、
前記処理装置は、前記プログラムを記録するメモリと、前記プログラムを実行可能なプロセッサと、を有し、
前記プログラムは、
依頼対象の知的財産権である対象案件、および前記対象案件の前記主管理者を示す案件情報を取得するステップと、
前記案件情報を前記主管理者へ通知するステップと、
前記主管理者による登録内容に基づく、前記対象案件の年金に関する第1請求書情報を取得するステップと、
前記第1請求書情報に基づく支払い金額に関する第2請求書情報を、前記副管理者へ通知するステップと、を前記プロセッサに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、知的財産権を複数の権利者で所有する場合において、当該知的財産権の年金に関する事務管理の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本開示の実施形態に係る知的財産権の年金事務の処理装置を含む処理システムの全体構成を示す図である。
図2図2は、図1に示す処理装置の構成を示す図である。
図3図3は、主管理者が副管理者への請求内容を登録するための入力フォームについて説明するための図(その1)である。
図4図4は、主管理者が副管理者への請求内容を登録するための入力フォームについて説明するための図(その2)である。
図5図5は、主管理者が副管理者への請求内容を登録するための入力フォームについて説明するための図(その3)である。
図6図6は、主管理者が副管理者への請求内容を登録するための入力フォームについて説明するための図(その4)である。
図7図7は、主管理者が副管理者への請求内容を登録するための入力フォームについて説明するための図(その5)である。
図8図8は、主管理者が副管理者への請求内容を登録するための入力フォームについて説明するための図(その6)である。
図9図9は、主管理者が支払い証明書の内容を登録するための入力フォームについて説明するための図(その1)である。
図10図10は、主管理者が支払い証明書の内容を登録するための入力フォームについて説明するための図(その2)である。
図11図11は、主管理者が支払い証明書の内容を登録するための入力フォームについて説明するための図(その3)である。
図12図12は、図1に示す処理システムにおいて対象案件の年金事務の処理が行われる際の動作の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示に係る知的財産権の年金事務の処理装置、処理方法およびプログラムの具体例について、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0012】
[処理装置を含む処理システムの全体構成]
図1は、本開示の実施形態に係る知的財産権の年金事務の処理装置10を含む処理システム100の全体構成を示す図である。処理システム100は、処理装置10と、サーバ11と、1または複数の第1端末13と、1または複数の第2端末14とを含む。処理装置10は、ネットワーク15を介して、サーバ11、第1端末13および第2端末14の各々と通信可能に接続されている。
【0013】
また、処理装置10は、プロセッサ21と、メモリ22とを備える。メモリ22は、不揮発性メモリやHDDなどであり、処理装置10の動作プログラムなどがメモリ22に保存されている。プロセッサ21は、メモリ22に格納された動作プログラムを実行することにより、主管理者と副管理者とが共有する知的財産権に関して、副管理者からの依頼に基づいて、依頼対象である知的財産権の年金事務の処理を行う。依頼対象である知的財産権を、以下「対象案件」と称する。
【0014】
また、知的財産権とは、特許権、実用新案権、意匠権、商標権および著作権などである。知的財産権の年金事務とは、権利の有効期間を更新する際の手続に関する事務、つまり、特許年金の支払いや商標権の更新などに関する事務である。また、本開示の知的財産権の年金事務とは、特許権などの出願を維持する際の維持年金の支払いなど、出願中の知的財産権の年金事務も含む。
【0015】
サーバ11は、データベース23と、処理部24とを備える。データベース23は、例えば揮発性メモリであり、1または複数の対象案件に関する各種情報がデータベース23に保存されている。本開示の処理システム100は、主管理者と副管理者とを仲介する代行者によって運用されることにより、副管理者の年金事務の軽減を図る。サーバ11は、代行者が保有してもよいし、代行者以外の他社等が保有してもよい。また、処理装置10にデータベース23および処理部24が含まれてもよい。
【0016】
第2端末14は、対象案件の主管理者が操作する端末である。主管理者は、副管理者に代わって、実際に年金事務に関する手続きを行う人、会社またはその代理人、もしくは実際に手続きを行う特許事務所などへ依頼を行う人もしくは会社またはその代理人である。すなわち、主管理者は、副管理者の年金の支払い分の立て替えを行ったり、立て替えた分の金額を当該副管理者に請求したりする。
【0017】
第1端末13は、対象案件の副管理者、すなわち依頼者が操作する端末である。副管理者は、主管理者からの請求を受けて、対象案件の年金に関する費用を当該主管理者へ支払う人もしくは会社、またはその代理人である。
【0018】
[副管理者による対象案件の登録]
副管理者は、第1端末13を用いて、例えば、サーバ11によって提供される専用サイトにおいて、対象案件に関する情報の登録を行うことができる。具体的には、副管理者は、対象案件の出願番号、主管理者に関する情報、ならびに次回の年金の納付年次、納付期限、および年金額などを専用サイトにおける入力フォームに入力する。主管理者に関する情報は、当該主管理者の有するメールアドレス等であり、副管理者に関する情報は、当該副管理者の有するメールアドレス等である。
【0019】
サーバ11における処理部24は、副管理者により入力された内容を示す案件情報を作成し、当該案件情報に管理番号を含めてデータベース23に保存する。これにより、副管理者によって入力された対象案件に関する情報が、サーバ11におけるデータベース23に登録される。
【0020】
[副管理者の意向の登録および通知]
(意向情報の登録)
副管理者は、第1端末13を用いて、例えば上記の専用サイトにおいて、対象案件の年金を支払うか否かの意向の登録を行うことができる。例えば、副管理者は、対象案件の出願番号など、対象案件を特定する情報と、次回の年金を支払うか否かの判断結果とを専用サイトに入力する。
【0021】
この場合、サーバ11における処理部24は、副管理者により入力された内容を示す意向情報を作成し、当該対象案件の案件情報に当該意向情報を対応づけてデータベース23に保存する。これにより、次回の年金を支払うか否かの判断結果が、サーバ11におけるデータベース23に登録される。
【0022】
(主管理者に対する副管理者の意向の通知)
処理装置10は、データベース23に登録されている各対象案件について、副管理者からの依頼に基づき代行者によって年金事務の代行が行われることを主管理者に通知する。また、処理装置10は、次回の年金を支払うか否かの副管理者の判断結果、すなわち副管理者の意向を、主管理者へ通知する。
【0023】
図2は、図1に示す処理装置10の構成を示す図である。処理装置10は、例えば、プロセッサ21およびメモリ22に加えて、さらに、モニタ25を含む。プロセッサ21は、受信部31と、送信部32と、判断部33と、表示処理部34と、入力受付部35とを有する。
【0024】
より詳細には、判断部33は、データベース23に保存されている各対象案件の案件情報を参照し、例えば、次回の年金の納付期限までの日数が所定値以下である対象案件を特定する。そして、判断部33は、特定した対象案件の案件情報、および当該案件情報に対応付けられた意向情報をデータベース23から読み出し、これら案件情報および意向情報を送信部32へ出力する。
【0025】
送信部32は、判断部33から出力された案件情報および意向情報を受けると、例えば、当該案件情報の示す主管理者のメールアドレスを宛先として、代行者によって年金事務の代行が行われる旨の通知と、当該案件情報と、当該意向情報とを送信する。
【0026】
このように、対象案件の主管理者へ上記通知および案件情報が送信されることにより、当該対象案件に関する情報を主管理者へ知らせることができる。また、当該主管理者へ意向情報が送信されることにより、当該対象案件の次回の年金支払いに関する当該副管理者の意向を、当該主管理者へ知らせることができる。
【0027】
なお、主管理者側へ意向情報が送信されるよりも前のタイミングで、代行者により年金事務の代行が行われる旨の通知、および案件情報が当該主管理者側へ送信されてもよい。例えば、サーバ11における処理部24は、データベース23に案件情報を保存した場合に、上記通知および上記案件情報を処理装置10へ送信してもよい。この場合、処理装置10における送信部32は、サーバ11から受信した上記通知および案件情報を、当該案件情報に対応する対象案件の主管理者のメールアドレス等へ送信することができる。
【0028】
(意向情報のリマインダ送信)
処理装置10は、副管理者による意向の登録が行われていない場合、当該副管理者に対してリマインダ情報を送信することができる。より詳細には、判断部33は、上記のとおり、例えば、データベース23に保存されている各対象案件の案件情報を参照し、次回の年金の納付期限までの日数が所定値以下である対象案件を特定する。
【0029】
そして、判断部33は、特定した対象案件であって、当該対象案件の案件情報に対して意向情報が対応づけられていない場合、当該案件情報をデータベース23から読み出す。そして、判断部33は、読み出した案件情報に基づいて、例えば、当該対象案件の年金の支払い意向を確認するためのリマインダ情報を生成し、生成したリマインダ情報を送信部32へ出力する。リマインダ情報には、当該対象案件の副管理者の宛先に関する情報が含まれてもよい。
【0030】
送信部32は、判断部33から出力されたリマインダ情報を受けると、例えば、当該リマインダ情報の示す副管理者のメールアドレスを宛先として、リマインダ情報を送信する。これにより、次回の年金の支払いに関する意向を登録していない副管理者に対して、当該意向の登録を促すことができる。
【0031】
[請求内容の登録および通知]
(主管理者からの請求内容の登録および表示)]
再び図1を参照して、主管理者は、対象案件の年金の納付前または納付後において、第2端末14を用いて、当該対象案件の副管理者に対する請求内容を専用サイトなどに登録することができる。具体的には、主管理者により登録される請求内容には、例えば、主管理者に関する情報、対象案件の出願国、出願番号、登録番号、納付年次、年金の金額、副管理者への請求金額、主管理者への支払い期限、管理番号および副管理者に関する情報などが含まれる。なお、主管理者は、副管理者への請求金額の登録において、任意の通貨を指定することが可能である。
【0032】
サーバ11における処理部24は、主管理者により登録された請求内容に基づいて、主管理者への立替払いをするための第1請求書情報を作成し、作成した第1請求書情報を、対応する対象案件の案件情報に対応づけてデータベース23に保存する。請求内容を登録するための専用サイトにおける入力フォームの詳細については、後述する。
【0033】
再び図2を参照して、処理装置10における判断部33は、データベース23に保存されている1または複数の第1請求書情報を参照して、主管理者への支払い期限が近づいている対象案件を特定する。そして、判断部33は、例えば、特定した対象案件の案件情報に対応づけられた第1請求書情報をデータベース23から読み出し、読み出した第1請求書情報を表示処理部34へ出力する。
【0034】
表示処理部34は、判断部33から出力された第1請求書情報を受けると、例えば、当該第1請求書情報の内容をモニタ25に表示させる処理を行う。これにより、処理装置10の管理を行う代行者においては、主管理者への支払い期限が近づいている対象案件と、当該対象案件の主管理者からの請求内容とを把握して、主管理者への支払いを適切に行うことができる。
【0035】
(第1請求書情報のリマインダ送信)
処理装置10は、主管理者から副管理者または代行者への請求内容の登録が行われていない場合、すなわち第1請求書情報がデータベース23に保存されていない場合、当該主管理者に対してリマインダ情報を送信することができる。
【0036】
より詳細には、判断部33は、上記のとおり、例えば、データベース23に保存されている各対象案件の案件情報を参照し、直近の年金の納付期限から所定日数が経過している対象案件を特定する。
【0037】
そして、判断部33は、特定した対象案件であって、当該対象案件の案件情報に対して第1請求書情報が対応づけられていない場合、当該案件情報をデータベース23から読み出す。そして、判断部33は、読み出した案件情報に基づいて、例えば、当該対象案件について主管理者に請求内容の登録を促すためのリマインダ情報を生成し、生成したリマインダ情報を送信部32へ出力する。リマインダ情報には、当該対象案件の主管理者の宛先に関する情報が含まれてもよい。
【0038】
送信部32は、判断部33から出力されたリマインダ情報を受けると、例えば、当該リマインダ情報の示す主管理者のメールアドレス等を宛先として、リマインダ情報を送信する。これにより、当該案件の請求内容を登録していない主管理者に対して、当該請求内容の登録を促すことができる。
【0039】
なお、判断部33は、主管理者ごとに、第1請求書情報が未登録であると判断した回数をカウントする構成であってもよい。この場合、例えば、判断部33は、カウントが閾値以上である1または複数の主管理者を、特定のリストに登録してデータベース23に保存することができる。そして、判断部33は、特定のリストに登録されている主管理者の対象案件については、所定の処理を行うことができる。
【0040】
具体的には、判断部33は、特定のリストに登録されている主管理者の対象案件については、リマインダ情報を作成するタイミングを他の主管理者の対象案件よりも早くしたり、リマインダ情報を作成する頻度を上げたりすることができる。
【0041】
(副管理者への請求)
第1請求書情報に基づく主管理者への支払い前または支払い後において、副管理者への請求内容が処理装置10に対して入力される。入力される請求内容には、例えば、主管理者に関する情報、対象案件の出願国、出願番号、登録番号、納付年次、年金の金額、副管理者への請求金額、代行者への支払い期限、管理番号および副管理者に関する情報などが含まれる。
【0042】
処理装置10における入力受付部35は、代行者によって入力された請求内容を受け付け、当該請求内容を示す第2請求書情報を作成する。そして、入力受付部35は、作成した第2請求書情報を送信部32へ出力する。
【0043】
送信部32は、入力受付部35から出力された第2請求書情報を受けると、例えば、第2請求書情報に含まれる副管理者のメールアドレス等を宛先として、第2請求書情報を送信する。これにより、代行者から副管理者への請求内容を当該副管理者へ通知することができる。
【0044】
なお、第2請求書情報は、メールに限らず、他の送信手段によって副管理者へ通知されてもよい。また、第2請求書情報は、サーバ11におけるデータベース23に登録されてもよい。この場合、副管理者は、データベース23に登録された第2請求書情報をダウンロードすることができる。
【0045】
また、第2請求書情報に含まれる請求金額、すなわち代行者から副管理者への請求金額は、第1請求書情報に含まれる請求金額、すなわち主管理者から代行者への請求金額と同じ金額であってもよいし、異なる金額であってもよい。例えば、代行者は、主管理者により入力された請求金額に加えて、代行者の手数料を加算した金額を入力してもよい。
【0046】
また、第2請求書情報には、主管理者への立替払いをするための第1請求書情報が含まれてもよい。また、第2請求書情報では、例えば、非課税である主管理者への支払い額と、課税対象である代行者の手数料とが別々に含まれてもよい。
【0047】
また、処理装置10は、互いに異なる複数の対象案件にそれぞれ対応する複数の第2請求書情報を同一の副管理者へ通知する場合、これら複数の第2請求書情報を別々に送信してもよいし、まとめて送信してもよい。例えば、処理装置10における判断部33は、作成した第2請求書情報をデータベース23に保存しておき、月末などに、ひと月の間で作成した複数の第2請求書情報をまとめて、同一の副管理者のメールアドレス等へ送信することが可能である。
【0048】
[支払い証明書の処理]
(証明書情報の登録および送信)
上記は請求書のやりとりについて説明したが、特許庁から発行される支払い証明書についても、本システムで処理することができる。例えば、特許庁へ年金が納付されると、特許庁は年金が納付されたことを証明する書類(以降、支払い証明書と呼ぶ)を発行する。年金を管理する者は、このような支払い証明書を以って年金が支払われたことを確認することがある。このため、主管理者からは、請求書と支払い証明書とが送付されることが多い。
【0049】
再び図1を参照して、主管理者は、特許庁からの支払い証明書を取得すると、第2端末14を用いて、当該支払い証明書の内容を専用サイトなどに登録することができる。主管理者により登録される支払い証明書の内容には、例えば、主管理者に関する情報、対象案件の出願国、出願番号、登録番号、納付年次、納付日、年金の金額、管理番号および副管理者に関する情報などが含まれる。
【0050】
サーバ11における処理部24は、主管理者により登録された支払い証明書の内容に基づいて証明書情報を作成する。そして、処理部24は、作成した証明書情報を、対応する対象案件の案件情報に対応づけてデータベース23に保存すると共に、例えば、証明書情報が新たに保存されたことを処理装置10に通知する。主管理者が支払い証明書の内容を登録するための専用サイトの入力フォームの詳細については、後述する。
【0051】
再び図2を参照して、処理装置10における判断部33は、サーバ11からの通知を受けると、データベース23に新たに保存された証明書情報を読み出して、送信部32へ出力する。
【0052】
送信部32は、判断部33から出力された証明書情報を受けると、例えば、証明書情報に含まれる副管理者のメールアドレス等を宛先として、証明書情報を送信する。これにより、主管理者により登録された支払い証明書の内容を、副管理者へ知らせることができる。
【0053】
なお、処理装置10は、互いに異なる複数の対象案件にそれぞれ対応する複数の証明書情報を同一の副管理者に通知する場合、これら複数の証明書情報を別々に送信してもよいし、まとめて送信してもよい。例えば、処理装置10における判断部33は、月末などに、ひと月の間に登録された複数の証明書情報をまとめて、同一の副管理者のメールアドレス等へ送信することができる。
【0054】
(証明書情報のリマインダ送信)
処理装置10は、主管理者による支払い証明書の内容の入力が行われていない場合、すなわち証明書情報がデータベース23に保存されていない場合、当該主管理者に対してリマインダ情報を送信することができる。
【0055】
例えば、判断部33は、データベース23に保存されている各対象案件の証明書情報を参照し、直近の年金の納付期限から所定日数が経過している対象案件を特定する。そして、判断部33は、特定した対象案件であって、当該対象案件の案件情報に対して証明書情報が対応づけられていない場合、当該案件情報をデータベース23から読み出す。
【0056】
そして、判断部33は、読み出した案件情報に基づいて、例えば、対象案件の支払い証明書の内容の登録を促すためのリマインダ情報を生成し、生成したリマインダ情報を送信部32へ出力する。リマインダ情報には、当該対象案件の主管理者の宛先に関する情報が含まれてもよい。
【0057】
送信部32は、判断部33から出力されたリマインダ情報を受けると、例えば、当該リマインダ情報の示す主管理者のメールアドレス等を宛先として、リマインダ情報を送信する。これにより、支払い証明書の内容を登録していない主管理者に対して、支払い証明書の内容の登録を促すことができる。
【0058】
[専用サイトの入力フォームの詳細]
(第1請求書情報の登録方法の一例)
図3から図8は、主管理者が副管理者への請求内容を登録するための入力フォームについて説明するための図である。まず、主管理者が第2端末14(図1参照)を用いて専用サイトにアクセスしたとする。この場合、図3に示すように、専用サイトへのログイン画面G1が第2端末14のモニタ等に表示される。ログイン画面G1には、例えば、主管理者のログインIDおよびパスワードの入力領域が含まれる。
【0059】
上記のとおり、処理装置10は、副管理者により対象案件の登録が行われた場合、または副管理者により対象案件の年金の支払いに関する意向の登録が行われた場合、代行者により年金事務の代行が行われること、および対象案件の案件情報を主管理者へ通知する。このとき、処理装置10は、例えば、主管理者に対してログインIDおよびパスワードを割り当て、これらログインIDおよびパスワードを案件情報と共に主管理者に通知する。
【0060】
主管理者は、自己に割り当てられたログインIDおよびパスワードを入力する操作を行うと、図4に示すような、選択画面G2が第2端末14のモニタ等に表示される。選択画面G2には、例えば、副管理者への請求内容の入力を選択するための請求書受付ボタンB1と、支払い証明書の内容の入力を選択するための証明書受付ボタンB2とが含まれる。
【0061】
ここでは、主管理者が、請求書受付ボタンB1を選択する操作を行ったとする。この場合、図5に示すような、対象案件の一覧を含む一覧画面G3が第2端末14のモニタ等に表示される。一覧画面G3には、例えば、対象案件ごとの、出願国、出願番号、登録番号および次回の年金の納付年次などが含まれる。また、対象案件の一覧では、各対象案件に選択ボタンB3が対応づけられている。
【0062】
主管理者が、対象案件の一覧に含まれる複数の対象案件のうちの1つを決定し、決定した対象案件に対応付けられた選択ボタンB3を選択する操作を行ったとする。この場合、図6に示すように、選択された選択ボタンB3に対応する対象案件について、請求内容の入力フォームを含む請求書入力画面G4が第2端末14のモニタ等に表示される。請求書入力画面G4には、例えば、請求金額、管理番号、および副管理者のメールアドレスなどをそれぞれ入力する複数の入力欄が含まれる。
【0063】
主管理者がこれらの入力欄に対する入力操作を行うと、図7に示すように、確認画面G5が第2端末14のモニタ等に表示される。確認画面G5には、戻るボタンB4およびOKボタンB5が含まれる。主管理者が戻るボタンB4を選択する操作を行った場合、図6に示す請求書入力画面G4が再び表示される。一方、主管理者がOKボタンB5を選択する操作を行った場合、図8に示すように受付完了画面G6が第2端末14のモニタ等に表示される。これにより、主管理者による請求内容の登録が完了する。
【0064】
(証明書情報の登録方法の一例)
図9から図11は、主管理者が支払い証明書の内容を登録するための入力フォームについて説明するための図である。再び図3から図5を参照して、図3に示すログイン画面G1において主管理者によるログインIDおよびパスワードの入力が行われ、図4に示す選択画面G2において証明書受付ボタンB2が選択されたとする。この場合、請求書受付ボタンB1が選択された場合と同様に、図5に示すような一覧画面G3が第2端末14のモニタ等に表示される。
【0065】
そして、図5に示す画面において、主管理者が、1つの対象案件に対応付けられた選択ボタンB3を選択する操作を行うと、図9に示すように、当該選択ボタンB3に対応する対象案件について、支払い証明書の内容の入力フォームを含む証明書入力画面G7が表示される。証明書入力画面G7には、例えば、請求金額、管理番号、および副管理者のメールアドレスなどをそれぞれ入力する複数の入力欄に加えて、支払い証明書の画像データを添付するための領域が含まれる。
【0066】
主管理者が複数の入力欄に対する入力操作を行い、さらに支払い証明書の画像データの添付する操作を行うと、図10に示すように、確認画面G8が第2端末14のモニタに表示される。確認画面G8には、戻るボタンB6およびOKボタンB7が含まれる。主管理者が戻るボタンB6を選択する操作を行った場合、図9に示す証明書入力画面G7が再び表示される。一方、主管理者がOKボタンB7を選択する操作を行った場合、図11に示すように受付完了画面G9が第2端末14のモニタ等に表示される。これにより、主管理者による支払い証明書の内容の登録が完了する。
【0067】
[動作の流れ]
図12は、図1に示す処理システム100において対象案件の年金事務の処理が行われる際の動作の流れを示すシーケンス図である。図12を参照して、まず、副管理者が、第1端末13を用いて、サーバ11によって提供される専用サイトに対象案件に関する情報を入力したとする(ステップS11)。この場合、サーバ11は、入力された内容を示す案件情報の作成、および案件情報のデータベース23への登録を行う(ステップS12)。
【0068】
次に、副管理者が、第1端末13を用いて、対象案件の年金を支払うか否かの意向を上記専用サイトに入力したとする(ステップS13)。この場合、サーバ11は、入力された内容を示す意向情報の作成、および意向情報のデータベース23への登録を行う(ステップS14)。
【0069】
次に、処理装置10は、例えば、サーバ11に登録されている案件情報および意向情報を定期的に参照して、次回の年金の納付期限までの日数が所定値以下である対象案件について、案件情報および意向情報を読み出す(ステップS15)。
【0070】
そして、処理装置10は、読み出した案件情報および意向情報、ならびに当該対象案件の年金事務が代行者によって代行される旨の通知を、例えば、当該対象案件の主管理者のメールアドレス等へ送信する(ステップS16)。これにより、対象案件に関する情報、当該対象案件の副管理者によって年金事務の代行が依頼されていること、および当該対象案件の次回の年金支払いに関する当該副管理者の意向を、主管理者へ知らせることができる。
【0071】
次に、主管理者が、対象案件の年金の納付前または納付後において、第2端末14を用いて、当該主管理者への支払いに関する請求内容を上記専用サイトに入力したとする(ステップS17)。この場合、サーバ11は、入力された請求内容に基づいて、第1請求書情報の作成、および第1請求書情報のデータベース23への登録を行う(ステップS18)。
【0072】
次に、処理装置10は、例えば、サーバ11に登録されている第1請求書情報を定期的に参照して、主管理者への支払い期限が近づいている対象案件について第1請求書情報を読み出す(ステップS19)。
【0073】
そして、処理装置10は、例えば、読み出した第1請求書情報の内容を当該処理装置10のモニタ25に表示する(ステップS20)。これにより、代行者において、支払い期限が近づいている対象案件と、当該対象案件の主管理者からの請求内容とを把握して、主管理者への支払いを適切に行うことができる。
【0074】
次に、代行者が、主管理者への支払い前または支払い後において、代行者への支払いに関する請求内容を処理装置10に対して入力したとする。この場合、処理装置10は、代行者により入力された請求内容に基づいて、第2請求書情報の作成を行う(ステップS21)。そして、処理装置10は、作成した第2請求書情報を、当該副管理者のメールアドレス等へ送信する(ステップS22)。これにより、代行者から副管理者への請求内容を当該副管理者に通知することができる。
【0075】
次に、主管理者が、対象案件の年金を納付したことを証明する支払い証明書の取得後において、第2端末14を用いて、当該支払い証明書の内容を上記専用サイトに入力したとする(ステップS23)。この場合、サーバ11は、入力された支払い証明書の内容に基づいて、証明書情報の作成、および証明書情報のデータベース23への登録を行う(ステップS24)。
【0076】
次に、処理装置10は、サーバ11に新たに登録された証明書情報を読み出し(ステップS25)、副管理者のメールアドレス等へ当該証明書情報を送信する(ステップS26)。これにより、主管理者により登録された支払い証明書の内容を、副管理者に通知することができる。
【0077】
上記のように、本開示の実施形態に係る知的財産権の年金事務の処理装置10は、主管理者と副管理者とが共有する知的財産権に関して、副管理者からの依頼に基づいて年金事務の処理を行う装置である。また、処理装置10は、プログラムを記録するメモリ22と、当該プログラムを実行可能なプロセッサ21とを備える。そして、処理装置10は、プロセッサ21が当該プログラムを実行すると、依頼対象の知的財産権である対象案件、および当該対象案件の主管理者を示す案件情報を取得し、案件情報を主管理者へ通知する。また、処理装置10は、主管理者による登録内容に基づく、当該対象案件の年金に関する第1請求書情報を取得し、第1請求書情報に基づく支払い金額に関する第2請求書情報を当該対象案件の副管理者へ通知する。
【0078】
このような構成により、知的財産権を複数の権利者で所有する場合において、主管理者から副管理者への年金に関する請求は処理装置を経由して通知される。このため、副管理者においては、様々な主管理者からの請求書が発行されることを避けることができ、知的財産権の年金に関する事務管理の負担を軽減することができる。
【0079】
また、本開示の実施形態に係る処理装置10は、さらに、第1請求書情報が取得されているか否かの判断を行う。このような構成により、例えば、対象案件の年金に関する副管理者への請求内容を登録していない主管理者に対して、請求内容の登録を促すことができる。
【0080】
また、本開示の実施形態に係る処理装置10は、さらに、第1請求書情報が取得されていないと判断された回数が所定値以上である主管理者を所定のリストに登録し、当該リストに登録されている主管理者の対象案件については所定の処理を行う。このような構成により、例えば、リストに登録されている主管理者の対象案件については、請求内容の登録を催促するタイミングを他の主管理者の対象案件よりも早くしたり、当該登録を催促する頻度を上げたりするなど、主管理者の傾向に応じた適切な対応をとることができる。
【0081】
また、本開示の実施形態に係る処理装置10は、複数の対象案件について案件情報および第1請求書情報を取得し、複数の第1請求書情報にそれぞれ対応する複数の第2請求書情報をまとめて通知する。このような構成により、副管理者においては、第2請求書情報の通知を受けるタイミングを減らすことができるため、年金に関する事務管理の負担をより軽減することができる。
【0082】
また、本開示の実施形態において、第1請求書情報は、専用の入力フォームに対する主管理者の登録内容に基づいて作成される。このような構成により、主管理者ごとの登録内容のばらつきを避けて、第1請求書情報の作成処理を簡易化することができる。
【0083】
また、本開示の実施形態に係る処理装置10は、さらに、主管理者により支払われた、対象案件の年金の証明書情報を取得する。このような構成により、例えば、取得した証明書情報を副管理者に通知することにより、当該副管理者において、主管理者によって年金が適切に支払われたか否かを確認することができる。
【0084】
また、本開示の実施形態に係る処理装置10は、さらに、証明書情報が取得されているか否かの判断を行う。このような構成により、例えば、対象案件の年金に関する支払い証明書の内容を登録していない主管理者に対して、支払い証明書の内容の登録を促すことができる。
【0085】
また、本開示の実施形態において、証明書情報は、専用の入力フォームに対する主管理者の登録内容に基づいて作成される。このような構成により、主管理者ごとの登録内容のばらつきを避けて、証明書情報の作成処理を簡易化することができる。
【0086】
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0087】
10 処理装置
11 サーバ
13 第1端末
14 第2端末
15 ネットワーク
21 プロセッサ
22 メモリ
23 データベース
24 処理部
25 モニタ
31 受信部
32 送信部
33 判断部
34 表示処理部
35 入力受付部
100 処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12