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特開2025-8555開封検知封止構造及び開封検知封止方法
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  • 特開-開封検知封止構造及び開封検知封止方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008555
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】開封検知封止構造及び開封検知封止方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/03 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
G09F3/03 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023110809
(22)【出願日】2023-07-05
(71)【出願人】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 大
(72)【発明者】
【氏名】加瀬 丘雅
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で、被着体に対する再剥離機能を良好に実現しつつ、不正な開封を検知する開封検知機能を低下させることのない開封検知封止構造を提供する。
【解決手段】開封検知封止構造1は、被着体4の開封部分5を構成する一対の開封部片各々の面4a,4bの端部に貼着される第1開封検知ラベル2と、被着体4の開封部分5に跨るとともに第1開封検知ラベル2の上面2cに貼着される第2開封検知ラベル3と、を有している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被着体の開封部分を構成する一対の面のうちの少なくとも一方の端部に貼着される第1開封検知ラベルと、
前記被着体の前記開封部分に跨るとともに前記第1開封検知ラベルの上面に貼着される第2開封検知ラベルと、を有し、
前記第1開封検知ラベルは、前記被着体から剥がすと前記被着体上に開封済表示情報が表示される転着型ラベル、前記被着体から剥がすと当該第1開封検知ラベル側に開封済表示情報が表示される非転着型ラベル、又は前記被着体から剥がす際に一部が前記被着体から剥がれて一部が前記被着体の表面に残るラベルで構成され、
前記第2開封検知ラベルは、前記被着体から剥がすと当該第2開封検知ラベル側に開封済表示情報が表示される非転着型ラベルで構成された、開封検知封止構造。
【請求項2】
前記被着体と前記第1開封検知ラベルとの間の粘着力が、前記第1開封検知ラベルの上面と前記第2開封検知ラベルとの間の粘着力よりも大きい、請求項1に記載の開封検知封止構造。
【請求項3】
前記第1開封検知ラベルの上面は、前記被着体の前記開封部分の材料と比べて、前記第2開封検知ラベルの再剥離性が優れる材料で形成されている、請求項1に記載の開封検知封止構造。
【請求項4】
前記第2開封検知ラベルの第2ラベル面領域は、前記第1開封検知ラベルの第1ラベル面領域と同じ範囲領域か、又は第1ラベル面領域内に含まれる、請求項1に記載の開封検知封止構造。
【請求項5】
前記被着体と前記第1開封検知ラベルとの間の粘着力が4N/25mm以上であり、前記第1開封検知ラベルの上面と前記第2開封検知ラベルとの間の粘着力が7N/25mm未満である、請求項2に記載の開封検知封止構造。
【請求項6】
少なくとも前記第1開封検知ラベルが、前記被着体上において大面積のフィルム体形状に構成されている、請求項1に記載の開封検知封止構造。
【請求項7】
前記被着体が、宅配時に使用する宅配ボックスである、請求項1に記載の開封検知封止構造。
【請求項8】
被着体の開封部分を構成する一対の面のうちの少なくとも一方の端部に第1開封検知ラベルを貼着する第1工程と、
前記第1開封検知ラベル上に第2開封検知ラベルを貼着又は積層する第2工程と、を含んでおり、
前記第2開封検知ラベルが前記被着体の前記開封部分に跨るように配置され、
前記第1開封検知ラベルは、前記被着体から剥がすと前記被着体上に開封済表示情報が表示される転着型ラベル、前記被着体から剥がすと当該第1開封検知ラベル側に開封済表示情報が表示される非転着型ラベル、又は前記被着体から剥がす際に一部が前記被着体から剥がれて一部が前記被着体の表面に残るラベルで構成され、
前記第2開封検知ラベルは、前記被着体から剥がすと当該第2開封検知ラベル側に開封済表示情報が表示される非転着型ラベルで構成された、開封検知封止方法。
【請求項9】
前記被着体と前記第1開封検知ラベルとの間の粘着力が、前記第1開封検知ラベルの上面と前記第2開封検知ラベルとの間の粘着力よりも大きい、請求項8に記載の開封検知封止方法。
【請求項10】
前記被着体と前記第1開封検知ラベルとの間の粘着力が4N/25mm以上であり、前記第1開封検知ラベルの上面と前記第2開封検知ラベルとの間の粘着力が7N/25mm未満である、請求項9に記載の開封検知封止方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱体等の開封部分に対して設けられる開封検知封止構造、及びその封止構造を形成する開封検知封止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、開封検知ラベルとして、特許文献1に記載の技術が知られている。この開封検知ラベルは、樹脂製の基材シートと、その基材シートの裏面に形成された粘着層とを有し、基材シートは、帯状体からなる開封検知部と、その開封検知部の両側に連続しかつ開封検知部よりも幅広の部分を有する一対の貼り付け部とを有し、少なくとも開封検知部の表面に、開封検知部の変形に応じて変化する開封検知パターンを有する表示部が形成されている。この構成の開封検知ラベルであれば、不正開封の有無の確認を、確認者によるばらつきがなく、簡便かつ確実に開封を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-035926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、不正な開封(換言すると、意図しない開封)があったか否かを検知するセキュリティラベルとしての開封検知ラベルには、大別して、「VOID」等の文字などによって構成される開封済表示情報が、被着体上に残る(換言すると、被着体側に表示される、出現する、発現する)転着型ラベルと、開封検知ラベル側に残る(換言すると、開封検知ラベル自体に表示される、出現する、発現する)非転着型ラベルとがある。
【0005】
通常、開封検知ラベルは、箱やロッカーなど開閉できる各種の被着体に貼着して使用される。また、開封検知ラベルが被着体に対して繰り返し使用される(即ち、一の被着体に対して開封部の封止及び開封が繰り返し行われる)用途では、開封検知ラベルとして、再剥離可能なラベル(例えば、非転着型ラベル)が使用される。その理由は、再剥離できないラベル(例えば、転着型ラベル)を採用した場合には、粘着部(糊部)又は開封済表示情報が被着体の表面に残ったりして、被着体が汚れるからである。
【0006】
しかしながら、開封検知ラベルとして再剥離可能なラベルを採用した場合には、被着体の凹凸や曲面などの形状や被着体表面の材質との相性により、開封検知ラベが貼付後に剥がれてしまう課題が生じていた。
【0007】
一方、再剥離可能なラベルが貼付後に容易には剥がれないように粘着力を高くすると、再剥離性が悪くなり、被着体の表面に粘着層(糊部)が残ってしまう課題がある。
【0008】
開封検知ラベルとして再剥離可能なラベルを使用する場合は、通常、非転着型ラベルが採用されるが、被着体がポリプロピエレン等の低極性材料で構成されたり、被着体表面の凹凸が大きかったりすると、ラベルの粘着力が低いことに起因して、剥離した際に文字などの開封済表示情報が分かりやすい形態で出現、発現しない課題もある。
【0009】
本発明は、1つの側面では、被着体に対して再剥離可能な開封検知ラベルを使用する場合の上記課題を解決するためになされたものである。
【0010】
本発明の目的は、簡単な構成で、被着体に対する再剥離機能を良好に実現しつつ、不正な開封(換言すると、意図しない開封)を検知する開封検知機能を低下させることのない開封検知封止構造及び開封検知封止方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1態様に係る開封検知封止構造は、
被着体の開封部分を構成する一対の面のうちの少なくとも一方の端部に貼着される第1開封検知ラベルと、
前記被着体の前記開封部分に跨るとともに前記第1開封検知ラベルの上面に貼着される第2開封検知ラベルと、を有し、
前記第1開封検知ラベルは、前記被着体から剥がすと前記被着体上に開封済表示情報が表示される転着型ラベル、前記被着体から剥がすと当該第1開封検知ラベル側に開封済表示情報が表示される非転着型ラベル、又は前記被着体から剥がす際に一部が前記被着体から剥がれて一部が前記被着体の表面に残るラベルで構成され、
前記第2開封検知ラベルは、前記被着体から剥がすと当該第2開封検知ラベル側に開封済表示情報が表示される非転着型ラベルで構成された、ことを特徴とする。
【0012】
本発明の第2態様は、前記第1態様に記載の開封検知封止構造であって、
前記被着体と前記第1開封検知ラベルとの間の粘着力が、前記第1開封検知ラベルの上面と前記第2開封検知ラベルとの間の粘着力よりも大きい、ことを特徴とする。
【0013】
本発明の第3態様は、前記第1態様に記載の開封検知封止構造であって、
前記第1開封検知ラベルの上面は、前記被着体の前記開封部分の材料と比べて、前記第2開封検知ラベルの再剥離性が優れる材料で形成されている、ことを特徴とする。
【0014】
本発明の第4態様は、前記第1態様に記載の開封検知封止構造であって、
前記第2開封検知ラベルの第2ラベル面領域は、前記第1開封検知ラベルの第1ラベル面領域と同じ範囲領域か、又は第1ラベル面領域内に含まれる、ことを特徴とする。
【0015】
本発明の第5態様は、前記第1態様に記載の開封検知封止構造であって、
前記被着体と前記第1開封検知ラベルとの間の粘着力が4N/25mm以上であり、前記第1開封検知ラベルの上面と前記第2開封検知ラベルとの間の粘着力が7N/25mm未満である、ことを特徴とする。
【0016】
本発明の第6態様は、前記第1態様に記載の開封検知封止構造であって、
少なくとも前記第1開封検知ラベルが、前記被着体上において大面積のフィルム体形状に構成されている、ことを特徴とする。
【0017】
本発明の第7態様は、前記第1態様に記載の開封検知封止構造であって、
前記被着体が、宅配時に使用する宅配ボックスである、ことを特徴とする。
【0018】
本発明の第8態様は、
被着体の開封部分を構成する一対の面のうちの少なくとも一方の端部に第1開封検知ラベルを貼着する第1工程と、
前記第1開封検知ラベル上に第2開封検知ラベルを貼着又は積層する第2工程と、を含んでおり、
前記第2開封検知ラベルが前記被着体の前記開封部分に跨るように配置され、
前記第1開封検知ラベルは、前記被着体から剥がすと前記被着体上に開封済表示情報が表示される転着型ラベル、前記被着体から剥がすと当該第1開封検知ラベル側に開封済表示情報が表示される非転着型ラベル、又は前記被着体から剥がす際に一部が前記被着体から剥がれて一部が前記被着体の表面に残るラベルで構成され、
前記第2開封検知ラベルは、前記被着体から剥がすと当該第2開封検知ラベル側に開封済表示情報が表示される非転着型ラベルで構成された、ことを特徴とする。
【0019】
本発明の第9態様は、前記第8態様に記載の開封検知封止方法であって、
前記被着体と前記第1開封検知ラベルとの間の粘着力が、前記第1開封検知ラベルの上面と前記第2開封検知ラベルとの間の粘着力よりも大きい、ことを特徴とする。
【0020】
本発明の第10態様は、前記第9態様に記載の開封検知封止方法であって、
前記被着体と前記第1開封検知ラベルとの間の粘着力が4N/25mm以上であり、前記第1開封検知ラベルの上面と前記第2開封検知ラベルとの間の粘着力が7N/25mm未満である、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明であれば、簡単な構成で、被着体に対する再剥離機能を良好に実現しつつ、不正な開封(換言すると、意図しない開封)を検知する開封検知機能を低下させることのない開封検知封止構造及び開封検知封止方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】(a)~(d)はそれぞれ実施形態に係る開封検知封止構造及び開封検知封止方法を説明するための被着体を含む縦断面図又は平面図である。
図2】実施形態に係る開封検知封止構造であって、上開きの開封部分を有する箱体に開封検知封止構造が設けられた状態を示す斜視図である。
図3】宅配ボックスの開封部分に対して開封検知封止構造を設けた一例を示す斜視図である。
図4】宅配ボックスの開封部分に対して大面積の開封検知封止構造を設けた一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る一実施形態である開封検知封止構造及び開封検知封止方法について説明する。なお、各図は、本発明の構成を説明するための模式的な図であり、本発明に係る開封検知封止構造の具体的構成を厳密に表すものではない。
【0024】
現時点において、被着体から剥がすと被着体上に開封済表示情報が残る(換言すると、被着体側に表示される、出現する、発現する)転着型ラベルや、被着体から剥がすと開封検知ラベル側に開封済表示情報が残る(換言すると、開封検知ラベル自体に表示される、出現する、発現する)非転着型ラベル、及び、被着体から剥がす際に(換言すると、剥がそうとすると)一部は被着体から剥がれる一方で一部(別言すると、残り)が被着体の表面に残るラベル(「一部残存ラベル」とも称する)の構成は多種多様なものが開示されており、本発明の趣旨を満足する形で、そのような転着型ラベル、非転着型ラベル、及び一部残存ラベルの製品が適宜、採用されうる。また、開封検知ラベルの素材や粘着材として記載した材料は、あくまで一例であって、本発明は下記の材料などに限定されるものではない。
【0025】
なお、本発明の説明において「開封済表示情報」とは、被着体からラベルを剥がした際に被着体上又はラベル側(例えば、再剥離可能ラベル側)などに現れる「VOID」等の文字、記号、図形、及び各種パターン(絵柄)などを含むとともに、被着体からラベルを剥がした際にラベル自体の機能、作用の結果として被着体の表面に残ったラベルの一部を含み、不正な開封操作(換言すると、意図しない開封操作)が既に行われたことを使用者に認識させるための情報を言う。
【0026】
[第1実施形態]
図1(a)は被着体の開封部分を説明するための図、図1(b)は開封部分を構成する一対の開封部片各々の面に、換言すると開封部分の周辺領域を含むように、第1開封検知ラベルが貼着された様子を示す図、図1(c)は第1開封検知ラベルの上面に被着体の開封部分を跨ぐように第2開封検知ラベルが貼着された様子を示す図、図1(d)は図1(c)の平面図である。
【0027】
本実施形態に係る開封検知封止構造1は、基本的な構成として、被着体4の開封部分5を構成する一対の開封部片各々の面4a,4bの端部に貼着される第1開封検知ラベル2(2a、2b)と、被着体4の開封部分5に跨るとともに第1開封検知ラベル2(2a、2b)の上面2cに貼着される第2開封検知ラベル3と、を有している。
【0028】
開封部片の面4a,4bの端部は、一対の開封部片どうしが相互に対向する縁辺(別言すると、へり)寄りの部分を少なくとも含み、一対の開封部片どうしが相互に対向する縁辺(別言すると、へり)の周辺の部分である。
【0029】
また、図1に示す各図は、図2に示す直方体形の段ボール箱6の上部に形成された開封部分5に跨るように開封検知封止構造1が設けられる手順を示している。すなわち、段ボール箱6が被着体4に対応する。
【0030】
図2に示す段ボール箱6は、被着体4の開封部分5を構成する一対の開封部片のうちの一方の面4a及び他方の面4bを有しており、これらの面4a,4bに跨るように開封検知封止構造1が形成されている。
【0031】
ここで、第1開封検知ラベル2の被着体4に対する粘着力は、第1開封検知ラベル2の上面2cと第2開封検知ラベル3との間の粘着力以上に設定され、第1開封検知ラベル2の上面2cと第2開封検知ラベル3との間の粘着力よりも大きく設定されることが好ましい。このように設定するのは、再剥離ラベル(換言すると、剥がすことを前提とするラベル)で構成される第2開封検知ラベル3を剥がすときに、被着体4に接着された第1開封検知ラベル2が一緒に剥離しないようにするためである。つまり、通常の使用(換言すると、不正な開封を伴わない使用)では、第1開封検知ラベル2は剥がさないことを前提とするラベルであり、第2開封検知ラベル3のみが剥がすことを前提とするラベルである。
【0032】
第1開封検知ラベル2の粘着力と第2開封検知ラベル3の粘着力については、被着体4と第1開封検知ラベル2との間の粘着力が第1開封検知ラベル2の上面2cと第2開封検知ラベル3との間の粘着力以上(好ましくは、より大きい)という条件を満たしたうえで、被着体4と第1開封検知ラベル2との間の粘着力が4N/25mm、好ましくは7N/25mm以上、より好ましくは10N/25mm以上に設定され、第1開封検知ラベル2の上面2cと第2開封検知ラベル3との間の粘着力が4N/25mm以上かつ7N/25mm未満、好ましくは4.5N/25mm以上かつ6.5N/25mm未満、より好ましくは4.5N/25mmかつ6N/25mm未満、さらに好ましくは5N/25mm以上かつ6.5N/25mm未満に設定される。なお、粘着力はいずれも、リンテック法(貼付30分後)による(尚、粘着力の試験方法としての「リンテック法」については末尾の「(参考)リンテック法」を参照)。
【0033】
なお、第1開封検知ラベル2の粘着力とは、第1開封検知ラベル2が被着体4から剥がすと被着体4上に開封済表示情報が残る転着型ラベルである場合は、被着体4の表面と第1開封検知ラベル2の最下層にある層との間の粘着力ではなく、開封済表示情報を残す剥離層界面における粘着力で規定されることになる。
【0034】
第1開封検知ラベル2は、被着体4から剥がすと開封済表示情報が被着体4上に残る(換言すると、被着体側に表示される、出現する、発現する)転着型ラベル、被着体4から剥がすと開封済表示情報が当該第1開封検知ラベル2側に残る(換言すると、第1開封検知ラベル2自体に表示される、出現する、発現する)非転着型ラベル、又は、被着体4から剥がす際に(換言すると、剥がそうとすると)一部が被着体4から剥がれて一部(別言すると、残り)が被着体4の表面に残る一部残存ラベルで構成される。
【0035】
一方、第2開封検知ラベル3は、第1開封検知ラベル2の上面2cとの間において剥離可能な再剥離ラベルで構成される。第2開封検知ラベル3は、また、被着体4から剥がすと開封済表示情報が当該第2開封検知ラベル3側に残る(換言すると、第2開封検知ラベル3自体に表示される、出現する、発現する)非転着型ラベルで構成される。
【0036】
すなわち、第1開封検知ラベル2は通常の使用(換言すると、不正な開封を伴わない使用)では剥がさないことを前提とするラベルであり、第2開封検知ラベル3は第1開封検知ラベル2の上面に対して再剥離ラベルで構成されて剥がすことを前提とするラベルである。そして、通常の使用において第2開封検知ラベル3が剥がされた後は、新しい第2開封検知ラベル3が用意されて第1開封検知ラベル上に貼着されて、あらためて、被着体4の開封部分5が封止されて不正な開封(換言すると、意図しない開封)を抑制する。
【0037】
第2開封検知ラベル3は開封のたびに剥がされて交換される一方で、第1開封検知ラベル2は剥がされず交換されない。この場合、第2開封検知ラベル3が転着型ラベルや一部残存ラベルであると、開封部分5の開封に際して第2開封検知ラベル3が剥がされたときに開封済表示情報が第1開封検知ラベル2上に残ってしまい、第1開封検知ラベル2をそのまま使用することができなくなってしまう。このため、第2開封検知ラベル3は非転着型ラベルで構成される。
【0038】
また、第1開封検知ラベル2がセキュリティラベルでないと、第2開封検知ラベル3を第1開封検知ラベル2に貼着させたままで第1開封検知ラベル2が剥がされて開封部分5が開封されると、不正な開封操作(換言すると、意図しない開封操作)が既に行われたことを検知することができない。このため、第1開封検知ラベル2はセキュリティラベルによって構成されることが好ましい。第1開封検知ラベル2については、転着型ラベルと、非転着型ラベルと、一部残存ラベルと、のうちの少なくとも1つが適宜に選択されてよい。なお、被着体4の開封部分5を構成する一対の開封部片各々の面4a,4bのそれぞれに第1開封検知ラベル2が貼着される場合に、種類が相互に異なる第1開封検知ラベル2が用いられるようにしてもよい。
【0039】
なお、第1開封検知ラベル2の上面2cは、被着体4の開封部分5の面4a,4bの材料と比べて、第2開封検知ラベル3の再剥離性が優れる材料で形成されていることが好ましい。そのような材料としては、例えば、被着体4である合成樹脂容器や紙製容器との比較において第2開封検知ラベル3側の粘着層に対する剥離性の良い合成樹脂層などが例示できる。被着体4として、一般には表面が粗い場合やポリプロピレン、ポリエチレンなどの非極性材料である場合、また曲面形状の組み合わせの場合には剥がれやすいので、適宜、好ましい素材が適用される。
【0040】
また、図1図4に示す構成を開封検知封止方法として把握した場合は、図1(a)から図1(b)に係る過程は、被着体4の開封部分5を構成する一対の開封部片各々の面4a,4bの端部に第1開封検知ラベル2を貼着する第1工程に相当する。図1(b)から図1(c)に係る工程は、第1開封検知ラベル2の上面2cに第2開封検知ラベル3を貼着する第2工程の一例である。そして、第2開封検知ラベル3が被着体4の開封部分5に跨るように配置されて貼着される。
【0041】
ただし、この場合において、第1開封検知ラベル2の上に第2開封検知ラベル3を予め貼着又は積層しておき、その一体物を被着体4の開封部分5に跨るように貼着してもよい。この場合は、被着体4の面4a,4bに第1開封検知ラベル2を貼着する工程の前に、第1開封検知ラベル2の上に第2開封検知ラベル3を貼着又は積層する工程を行うことになる。つまり、本開封検知封止方法において、第1開封検知ラベル2に係る第1工程と、第2開封検知ラベル3に係る第2工程との時間的な順序関係は限定されない。
【0042】
なお、図1においては、本実施形態に係る開封検知封止方法を分かりやすく説明するために、被着体4の上に第1開封検知ラベル2を形成した後に、第2開封検知ラベル3を順次、積み重ねるようにして開封検知封止構造1を構成する場合を示している。このような使用形態は、図3及び図4に示すように、宅配時に使用される宅配ボックス15の開封部分5に対して第1開封検知ラベル2を貼着し、次いで、第1開封検知ラベル2の上に第2開封検知ラベル3を貼着するという実際上の利用形態においても簡単に実現できるので本発明の利用範囲を広げることができる。宅配ボックス15としては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン製のコンテナボックスや、発泡スチロール製のクーラーボックス、各種合成樹脂製のボックス、及び金属性のボックスなどが挙げられる。
【0043】
また、図1図4に示す実施形態では、図面の表現上、分かりやすくするために、第2開封検知ラベル3の第2ラベル面領域13が、第1開封検知ラベル2の第1ラベル面領域12よりも小さい場合が例示されている。しかし、第2ラベル面領域13と第1ラベル面領域12とが同じ面積を有する形態も使用されうるものである。
【0044】
第1開封検知ラベル2と第2開封検知ラベル3とは、通常、表面基材と粘着剤層とを有する。第1開封検知ラベル2の表面基材を形成する材料としては、被着体4から剥がすと被着体4上に開封済表示情報が残る転着型ラベル、被着体4から剥がすと第1開封検知ラベル2側に開封済表示情報が残る非転着型ラベル、又は、被着体4から剥がす際に一部が被着体4から剥がれて一部が被着体4の表面に残る一部残存ラベルである場合を含めると、例えば、ポリエステルが使用できる。
【0045】
第2開封検知ラベル3の表面基材を形成する材料としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリウレタン、アクリルウレタン系樹脂、塩化ビニル等が使用できる。
【0046】
また、第1開封検知ラベル2の粘着剤層を構成する粘着材料としては、例えば、アクリル系粘着剤が使用できる。
【0047】
第2開封検知ラベル3の粘着剤層を構成する粘着材料としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤が使用できる。
【0048】
このように、本実施形態の一例に係る構成であれば、被着体4に対して粘着力の高い開封検知ラベル(即ち、第1開封検知ラベル2)を事前に貼付しておき、その上に非転着型ラベル(即ち、第2開封検知ラベル3)を貼付する構成を採用することで、被着体4に依存せず、不正な開封確認と、被着体4を汚染することのない開封検知ラベルの剥離とが可能となる利点がある。
【0049】
また、剥がれないセキュリティラベル(即ち、第1開封検知ラベル2)を事前に貼付することで、被着体4に依存せず、再剥離のセキュリティラベル(即ち、第2開封検知ラベル3)の意図しない剥がれの抑制と良好な再剥離性の確保との両立が可能となる。そして、被着体4を汚さないことから、洗浄無しで被着体4の再利用が可能となる。
【0050】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図3図4は、それぞれ第2実施形態を説明するための図である。第2実施形態は、箱体が相互に分離可能な蓋部7と箱本体部8とを有する宅配ボックス15で構成され、それらの開封部分5を開封検知封止構造1で封止したことを特徴としている。
図3に示す構成では、箱の蓋部7と箱本体部8との不正な開封(換言すると、意図しない分離)を検知することができるように、蓋部7の周囲(即ち、開封部分5)に4個の開封検知封止構造1が設けられた構成が示してある。
【0051】
また、図4に示すように、開封検知封止構造1を構成する第2開封検知ラベル3は、開封部分5を幅広に覆うように、例えば、帯形の(別言すると、大面積の)フィルム体形状に構成することもできる。
【0052】
この構成に関係して、第1開封検知ラベル2は、第2開封検知ラベル3が接触する範囲内で被着体4の宅配ボックス15のような容器の全面に設けることができる。この場合の変形例として、宅配ボックス15の全面に第1開封検知ラベル2が予め形成されている形態も考えられる。そして、第2開封検知ラベル3を適宜、ボックスの対応する開封部分5の位置に部分的に貼着する形態を採用することができる。
【0053】
[実施例]
以下、具体的な実施例について説明する。ただし、本発明の具体的な構成態様が下記の実施例に限定されるものではない。
【0054】
実施例の第1開封検知ラベルは、リンテック社製の下記の製品名(品番)の2種類のラベルである。2つの開封検知ラベルの違いは表面が「ケシ」であるか「ツヤ」であるかの違いのみである。
(1)TE ケシ 50VOID PAT1 8LK
(2)TE ツヤ 50VOID PAT1 8LK
【0055】
「TE ケシ 50VOID PAT1 8LK」の具体的な構成は以下のとおりである。
(用途)
永久接着タイプの改ざん防止ラベル(文字出現・VOIDタイプ)
(製品構成)
表面基材:蒸着ポリエステルフィルム(銀ケシ・特殊タイプ・表面コートあり)
粘着剤 :アクリル系粘着剤
剥離材 :片面ポリラミグラシン紙(青)
(特性値)
表面基材の厚み:50(μm) (JIS C 2318準拠の試験方法による)
剥離材の厚み :88(μm) (JIS P 8118準拠の試験方法による)
粘着力:9.0(N/25mm) (リンテック法による、貼付30分後)
【0056】
実施例の第2開封検知ラベルは、リンテック社製の製品名(品番)「TPシールC(NT)VOID」のラベルである。ただし、その他にも多種多様なセキュリティラベルを採用できる。
【0057】
「TPシールC(NT)VOID」の具体的な構成は以下のとおりである。
(用途)
再剥離タイプの改ざん防止ラベル(文字発現・VOID・非転着タイプ)
(製品構成)
表面基材:特殊ポリエステルフィルム(透明・表面コートあり)
粘着剤 :特殊粘着剤
剥離材 :片面ポリラミグラシン紙(青)
(特性値)
表面基材の厚み:38(μm) (JIS C 2318準拠の試験方法による)
剥離材の厚み :88(μm) (JIS P 8118準拠の試験方法による)
粘着力:1.9(N/25mm) (リンテック法による、貼付30分後)
【0058】
なお、以下に説明する、実施例1~実施例4に係る構成を作成し、それぞれを評価する主な目的は、被着体と第1開封検知ラベルとの間の粘着力、及び、第1開封検知ラベルと第2開封検知ラベルとの間の粘着力の強さの関係を検証すること、及び、第1開封検知ラベル2や第2開封検知ラベル3の大きさを変えてその影響を調べることなどである。
【0059】
(実施例1)
(1)被着体としてポリプロピレン(ツヤ)を採用した。
(2)被着体に貼着する第1開封検知ラベルとして「TE ケシ 50VOID PAT1 8LK」を採用し、粘着力が10N/25mm(リンテック法による、貼付30分後)であり、大きさが50mm×50mmであるものを2枚使用した。
(3)第1開封検知ラベル上に貼着する第2開封検知ラベルとして、再剥離ラベルを使用し、粘着力が4N/25mm(リンテック法による、貼付30分後)であり、大きさが100mm×50mmであるものを1枚使用した。
実施例1の構成であると、第1開封検知ラベルの面積と第2開封検知ラベルの面積とが同じになる。被着体4、第1開封検知ラベル2、及び第2開封検知ラベル3を図3に示す構成となるように、具体的には、箱の蓋部7と箱本体部8との不正な開閉を検知することができるように蓋部7の周囲(即ち、開封部分5)に開封検知封止構造1が設けられた構成となるように配置し、開開封検知封止構造とした。
【0060】
(実施例2)
(1)被着体としてポリプロピレン(ツヤ)を採用した。
(2)被着体に貼着する第1開封検知ラベルとして「TE ケシ 50VOID PAT1 8LK」を採用し、粘着力が10N/25mm(リンテック法による、貼付30分後)であり、大きさが50mm×50mmであるものを2枚使用した。
(3)第1開封検知ラベル上に貼着する第2開封検知ラベルとして、再剥離ラベルを使用し、粘着力が4N/25mm(リンテック法による、貼付30分後)であり、大きさが100mm×25mmであるものを1枚使用した。
実施例2の構成であると、第2開封検知ラベルの面積に対して第1開封検知ラベルの面積が1/2倍になる。実施例1と同様にして開開封検知封止構造とした。
【0061】
(実施例3)
(1)被着体としてポリプロピレン(マット)を採用した。
(2)被着体に貼着する第1開封検知ラベルとして「TE ケシ 50VOID PAT1 8LK」を採用し、粘着力が4N/25mm(リンテック法による、貼付30分後)であり、大きさが100mm×50mmであるものを2枚使用した。
(3)第1開封検知ラベル上に貼着する第2開封検知ラベルとして、再剥離ラベルを使用し、粘着力が4N/25mm(リンテック法による、貼付30分後)であり、大きさが100mm×50mmであるものを1枚使用した。
実施例3の構成であると、第2開封検知ラベルの面積に対して第1開封検知ラベルの面積が2倍になる。実施例1と同様にして開開封検知封止構造とした。
【0062】
(実施例4)
(1)被着体としてポリプロピレン(ツヤ)を採用した。
(2)被着体に貼着する第1開封検知ラベルとして「TE ツヤ 50VOID PAT1 8LK」を採用し、粘着力が10N/25mm(リンテック法による、貼付30分後)であり、大きさが50mm×50mmであるものを2枚使用した。
(3)第1開封検知ラベル上に貼着する第2開封検知ラベルとして、再剥離ラベルを使用し、粘着力が5N/25mm(リンテック法による、貼付30分後)であり、大きさが100mm×50mmであるものを1枚使用した。
実施例4の構成であると、第2開封検知ラベルの面積と第1開封検知ラベルの面積とが同じになる。実施例1と同様にして開開封検知封止構造とした。
【0063】
上記実施例1~実施例4において、以下の3つの評価実験を行った。
[剥がれ評価]
剥がれ評価は、被着体に貼着した後、第2開封検知ラベルが第1開封検知ラベルの表面から意図せずに剥がれるか否かという評価を行うものである。具体的には例えば、第2開封検知ラベルが第1開封検知ラベルの表面から自然に浮いたりして隙間が生じているか否かを確認した。
評価レベルとしては、以下で評価した。
ア)貼着後24時間後に第2開封検知ラベルの剥がれがない:○
イ)貼着後24時間後に第2開封検知ラベルの剥がれがある:×
【0064】
[再剥離評価]
再剥離評価は、第2開封検知ラベルを第1開封検知ラベルの表面から剥がした場合に、第1開封検知ラベルの表面に第2開封検知ラベルの粘着層(糊部)が残らずに良好に剥がれる程度の評価を行うものである。
評価レベルとしては、以下で評価した。
ア)良好に剥離ができた:○
イ)一部の領域において再剥離が不十分な箇所がある:△
ウ)再剥離の状態が全面において悪い:×
【0065】
[文字発現評価]
文字発現評価は、第2開封検知ラベルを第1開封検知ラベルの表面から所定力で剥がした場合に、開封済表示情報が第2開封検知ラベルに良好に発現される程度の評価を行うものである。
評価レベルとしては、以下で評価した。
ア)くっきり、良好に開封済表示情報が第2開封検知ラベル上に現れる:○
イ)開封済表示情報の表示が一部、不鮮明な箇所がある:△
ウ)全体的に開封済表示情報の表示が良くない:×
【0066】
以下に評価結果を示す。
【0067】
【表1】
【0068】
上記評価結果からも分かるように、各実施例の構成であれば、剥がれ評価、再剥離評価、及び文字発現評価の各評価項目において、良好な性能を示し、従来技術の課題を解決した開封検知封止構造及び開封検知封止方法を提供することができることが確認された。また、図1に例示する第1ラベル面領域12,第2ラベル面領域13の各面積においても大きさの比率を大きくしても実用上、セキュリティラベルの機能上、問題がないことが確認された。
【0069】
以上、実施形態を例示して本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の構成には限定されない。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載に基づいて判断されるべきであり、その範囲内であれば、多様な変形や構成の追加、又は改良が行えることは言うまでもない。
【0070】
例えば、上記の実施形態では被着体4の開封部分5を構成する一対の開封部片各々の面4a,4bの両方に第1開封検知ラベル2が貼着されるようにしているが、第1開封検知ラベル2が被着体4の開封部分5を構成する一対の開封部片各々の面4a,4bのうちの一方のみに貼着されるようにしてもよい。例えば、被着体4が、相互に分離可能な蓋部7と箱本体部8とを有する宅配ボックス15である場合には、箱本体部8の側のみに第1開封検知ラベル2が貼着され、蓋部7には第1開封検知ラベル2が貼着されないようにしてもよい。この場合には、蓋部7に対しては第2開封検知ラベル3が直接貼着されるものの、例えば、蓋部7のみ洗浄するようにしたり、蓋部7は使い捨てにしたりしてもよい。
【0071】
(参考)リンテック法
粘着力の試験方法としての「リンテック法」の内容は以下のとおりである。
・試験機 :ロードセル型引張試験機
・剥離角度 :180°
・剥離速度 :300mm/min
・試験環境 :23℃ 50%RH
・試験板 :ステンレス板
※SUS304 研磨仕上げ
(表面を耐水研磨紙#360番で磨いたもの)
・貼付圧 :2kgのゴムローラーで1往復
・試験開始時間:貼付30分後、貼付24時間後
・報告単位 :N/25mm
また、粘着力の試験方法としての「JIS法粘着力(JIS Z 0237準拠 2009年12月21日改正)」の内容は以下のとおりである。
・試験機 :ロードセル型引張試験機
・剥離角度 :180°
・剥離速度 :300mm/min
・試験環境 :23℃ 50%RH
・試験板 :ステンレス板
※SUS304 BA仕上げ
(表面を冷間圧延後、光輝熱処理に仕上げたもの)
・貼付圧 :2kgのゴムローラーで2往復
・試験開始時間:貼付1分以内
・報告単位 :N/10mm
すなわち、粘着力の試験方法としての「リンテック法」は、「JIS法粘着力(JIS Z 0237準拠 2009年12月21日改正)」と比べて、試験機、剥離角度、剥離速度、及び試験環境が同一であり、試験板のステンレス板の仕上げの仕方、貼付圧、試験開始時間、及び報告単位が異なる。
【符号の説明】
【0072】
1:開封検知封止構造
2:第1開封検知ラベル
2c:第1開封検知ラベルの上面
3:第2開封検知ラベル
4:被着体
5:開封部分
12:第1ラベル面領域
13:第2ラベル面領域
15:宅配ボックス
図1
図2
図3
図4