(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025085621
(43)【公開日】2025-06-05
(54)【発明の名称】充電台のための後部ハウジングおよび充電台
(51)【国際特許分類】
H01R 13/533 20060101AFI20250529BHJP
H01R 13/52 20060101ALI20250529BHJP
【FI】
H01R13/533 A
H01R13/52 301E
H01R13/52 302G
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024202027
(22)【出願日】2024-11-20
(31)【優先権主張番号】202323197523.3
(32)【優先日】2023-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レェイレェイ シィア
(72)【発明者】
【氏名】カァイシュアン エヴァン ヂィアン
(72)【発明者】
【氏名】ファンユエ ジェイソン ヂゥー
(72)【発明者】
【氏名】チュイン サニー ヂァン
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE11
5E087FF07
5E087FF19
5E087LL03
5E087LL12
5E087LL17
5E087QQ03
5E087RR04
5E087RR05
5E087RR07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】充電台の内部および充電ケーブルを十分に冷却することができる充電台を提供する。
【解決手段】冷却チャンバ20が、後部ハウジング2に形成され、冷却チャンバは、入口管4に接続するための入口管継手と、充電ケーブル3の冷却芯管32に接続するための冷却芯管継手とを有し、したがって、冷却液が、後部ハウジングの冷却チャンバと冷却芯管とを通って流れて、充電台の内部および充電ケーブルを冷却することができる。冷却チャンバは、冷却芯管を冷却回路に接続し、冷却液が、後部ハウジングの冷却チャンバおよび冷却芯管を通って流れることができる。一部の実施形態において、充電台の熱伝導性部品は、充電端子から冷却チャンバに熱を迅速に伝達でき、充電台の冷却効果を向上させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電台のための後部ハウジングであって、
冷却チャンバ(20)が、前記充電台の前記後部ハウジング(2)に形成され、前記冷却チャンバ(20)は、入口管(4)に接続するための入口管継手(20b)と、充電ケーブル(3)の冷却芯管(32)に接続するための冷却芯管継手(20a)とを有し、したがって、冷却液が、前記充電台の前記後部ハウジング(2)の前記冷却チャンバ(20)と前記充電ケーブル(3)の前記冷却芯管(32)とを通って流れて、前記充電台の内部および前記充電ケーブル(3)を冷却することができる、後部ハウジング。
【請求項2】
前記冷却チャンバ(20)は、少なくとも2本の充電ケーブル(3)の前記冷却芯管(32)にそれぞれ接続するために使用される少なくとも2つの冷却芯管継手(20a)を有し、したがって、冷却液が、前記少なくとも2本の充電ケーブル(3)の前記冷却芯管(32)を同時に通って流れて、前記少なくとも2本の充電ケーブル(3)を冷却することができる、請求項1に記載の後部ハウジング。
【請求項3】
前記冷却チャンバ(20)は、2つの冷却芯管継手(20a)を有し、前記2つの冷却芯管継手(20a)は、前記入口管継手(20b)の両側に配置され、前記入口管継手(20b)から所定の距離だけ離隔している、請求項1に記載の後部ハウジング。
【請求項4】
充電台であって、
前部ハウジング(1)と、
前記前部ハウジング(1)の後端部に組み付けられた、請求項1から3のいずれか一項に記載の前記後部ハウジング(2)と、
前記充電台の前記前部ハウジング(1)に設けられた充電端子(11)であって、前記充電端子(11)の後端部(11a)が前記充電台の前記後部ハウジング(2)の内部キャビティ内に延びる、充電端子(11)と、
前記充電台の前記後部ハウジング(2)の前記内部キャビティに挿入され、前記充電端子(11)の前記後端部(11a)に電気的に接続された充電ケーブル(3)と
を備え、
前記充電ケーブル(3)は、導体(31)と冷却芯管(32)とを含み、前記導体(31)の前端部(31a)が、前記充電端子(11)の前記後端部(11a)に電気的に接続され、前記冷却芯管(32)は、前記後部ハウジング(2)の前記冷却チャンバ(20)の前記冷却芯管継手(20a)に接続され、したがって、冷却液が、前記後部ハウジング(2)の前記冷却チャンバ(20)と前記充電ケーブル(3)の前記冷却芯管(32)とを通って流れることができる、充電台。
【請求項5】
前記充電ケーブル(3)の前記導体(31)は管状であり、前記冷却芯管(32)は前記導体(31)に設けられ、前記充電ケーブル(3)は、前記導体(31)の外側に巻き付けられた外側絶縁層(33)も含む、請求項4に記載の充電台。
【請求項6】
前記充電ケーブル(3)の前記導体(31)の前記前端部(31a)と前記充電端子(11)の前記後端部(11a)とは、平坦であり互いに溶接されている、請求項4に記載の充電台。
【請求項7】
熱伝導性部品(7)をさらに備え、前記熱伝導性部品(7)は、前記充電台の前記後部ハウジング(2)の前記内部キャビティに取り付けられ、前記充電端子(11)の前記後端部(11a)および前記冷却チャンバ(20)の外壁面の両方に物理的に接触して、前記充電端子(11)の前記後端部(11a)から前記冷却チャンバ(20)に熱を伝達する、請求項4に記載の充電台。
【請求項8】
前記導体(31)の前記前端部(31a)および前記充電端子(11)の前記後端部(11a)は、前記熱伝導性部品(7)で包まれ、前記熱伝導性部品(7)の内面に熱接触し、前記熱伝導性部品(7)の外面が、前記冷却チャンバ(20)の前記外壁面に熱接触している、請求項7に記載の充電台。
【請求項9】
前記熱伝導性部品(7)は、前記充電端子(11)の前記後端部(11a)の厚さ方向において反対の一対の平坦な内面および一対の平坦な外面を有し、
前記熱伝導性部品(7)の前記一対の平坦な内面は、前記導体(31)の前記前端部(31a)および前記充電端子(11)の前記後端部(11a)にそれぞれ熱接触し、前記熱伝導性部品(7)の前記一対の平坦な外面のうちの一方が、前記冷却チャンバ(20)の前記外壁面に熱接触している、請求項8に記載の充電台。
【請求項10】
前記充電台は、複数の充電端子(11)と、複数の充電ケーブル(3)と、複数の熱伝導性部品(7)とを備え、
前記複数の充電端子(11)は、前記複数の充電ケーブル(3)にそれぞれ電気的に接続され、対応する熱伝導性部品(7)を介して前記冷却チャンバ(20)の前記外壁面に熱的に接続されている、請求項7に記載の充電台。
【請求項11】
複数の第1のスナップスロット(2a)が、前記後部ハウジング(2)の前端部の周壁に形成され、前記複数の第1のスナップスロット(2a)は、前記後部ハウジング(2)の周方向に間隔を置いて分散され、
複数の第1の突起(1a)が、前記後部ハウジング(2)の後端部に形成され、前記複数の第1の突起(1a)は、前記複数の第1のスナップスロット(2a)にそれぞれ係合して、前記後部ハウジング(2)の前記前端部を前記前部ハウジング(1)の前記後端部に固定する、請求項4に記載の充電台。
【請求項12】
前記充電台の前記前部ハウジング(1)に設けられた信号端子(12)であて、前記信号端子(12)の後端部が前記充電台の前記後部ハウジング(2)内に延びる、信号端子(12)と、
信号ケーブル(5)であって、前記信号ケーブル(5)の一端部が、前記充電台の前記後部ハウジング(2)内に延び、前記信号端子(12)の前記後端部に電気的に接続されている、信号ケーブル(5)と
をさらに備える、請求項4に記載の充電台。
【請求項13】
前記後部ハウジング(2)の後部口に取り付けられて前記後部ハウジング(2)の前記後部口を覆う後部カバー(6)をさらに備え、
前記充電ケーブル(3)が通ることのできる第1の貫通孔、前記信号ケーブル(5)が通ることのできる第2の貫通孔、および前記入口管継手(20b)が通ることのできる第3の貫通孔が、前記後部カバー(6)に形成されている、請求項12に記載の充電台。
【請求項14】
複数の第2の突起(2b)が、前記充電台ハウジング(2)の後端部に形成され、前記複数の第2の突起(2b)は、前記充電台ハウジング(2)の周方向に間隔を置いて分散され、
複数の第2のスナップスロット(6b)が、前記後部カバー(6)に形成され、前記複数の第2のスナップスロット(6b)は、前記複数の第2の突起(2b)にそれぞれ係合して、前記後部カバー(6)を前記後部ハウジング(2)の前記後端部に固定する、請求項13に記載の充電台。
【請求項15】
前記後部ハウジング(2)の前記後部口に取り付けられて前記後部ハウジング(2)の前記後部口をシールするシール要素(8)をさらに備え、
前記充電ケーブル(3)、前記信号ケーブル(5)、および前記入口管継手(20b)は、前記シール要素(8)を通り、前記後部カバー(6)は、前記シール要素(8)に押し付けられて、前記シール要素(8)を前記後部ハウジング(2)の前記後部口に位置決めする、請求項13に記載の充電台。
【請求項16】
入口管(4)をさらに備え、前記入口管(4)の一端部が前記入口管継手(20b)に接続され、前記入口管(4)は、前記冷却液を前記冷却チャンバ(20)に投入するために使用される、請求項4に記載の充電台。
【請求項17】
前記冷却チャンバ(20)は排出口(201)も有し、
前記充電台は、
前記排出口(201)に挿入されたシールプラグ(21)と、
前記シールプラグ(21)に装着されたシールリング(22)と
をさらに備え、
前記シールリング(22)は、前記シールプラグ(21)と前記排出口(201)の内壁との間で圧縮されて、前記シールプラグ(21)と前記排出口(201)の前記内壁との間のシールを実現する、請求項4から16のいずれか一項に記載の充電台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2023年11月24日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202323197523.3号の利益を主張し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本発明は、充電台のための後部ハウジング、および後部ハウジングを備える充電台に関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、充電台は、通常、ハウジングと、ハウジングに設けられた充電端子と、充電端子に電気的に接続された充電ケーブルとを備える。充電速度を向上させるために、充電電流を増加させる必要がある。現在、充電電流の要件は600Aと高く、将来、さらに1000Aまで増加する可能性がある。この高電流が充電ケーブルおよび充電端子を流れると、ハウジング内の温度および充電ケーブルの温度が急上昇する。過度の温度上昇を防ぐために、既存の技術においては、通常、充電ケーブルの直径を大きくするが、これは、充電台製品の体積および重量を増加させ、コストを増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の欠点のうちの少なくとも1つの局面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様によれば、充電台のための後部ハウジングが提供される。冷却チャンバが、充電台の後部ハウジングに形成され、冷却チャンバは、入口管に接続するための入口管継手と、充電ケーブルの冷却芯管に接続するための冷却芯管継手とを有し、したがって、冷却液が、充電台の後部ハウジングの冷却チャンバと充電ケーブルの冷却芯管とを通って流れて、充電台の内部および充電ケーブルを冷却することができる。
【0006】
本発明の例示的な実施形態によれば、冷却チャンバは、少なくとも2本の充電ケーブルの冷却芯管にそれぞれ接続するために使用される少なくとも2つの冷却芯管継手を有し、したがって、冷却液が、少なくとも2本の充電ケーブルの冷却芯管を同時に通って流れて、少なくとも2本の充電ケーブルを冷却することができる。
【0007】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、冷却チャンバは、2つの冷却芯管継手を有し、2つの冷却芯管継手は、入口管継手の両側に配置され、入口管継手から所定の距離だけ離隔している。
【0008】
本発明の別の態様によれば、充電台が提供される。充電台は、前部ハウジングと、前部ハウジングの後端部に組み付けられた上記の後部ハウジングと、充電台の前部ハウジングに設けられた充電端子であって、充電端子の後端部が充電台の後部ハウジングの内部キャビティ内に延びる、充電端子と、充電台の後部ハウジングの内部キャビティに挿入され、充電端子の後端部に電気的に接続された充電ケーブルとを備える。充電ケーブルは、導体と冷却芯管とを含み、導体の前端部が、充電端子の後端部に電気的に接続され、冷却芯管は、後部ハウジングの冷却チャンバの冷却芯管継手に接続され、したがって、冷却液が、後部ハウジングの冷却チャンバと充電ケーブルの冷却芯管とを通って流れることができる。
【0009】
本発明の例示的な実施形態によれば、充電ケーブルの導体は管状であり、冷却芯管は導体に設けられ、充電ケーブルは、導体の外側に巻き付けられた外側絶縁層も含む。
【0010】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電ケーブルの導体の前端部と充電端子の後端部とは、平坦であり互いに溶接されている。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は熱伝導性部品をさらに備え、熱伝導性部品は、充電台の後部ハウジングの内部キャビティに取り付けられ、充電端子の後端部および冷却チャンバの外壁面の両方に物理的に接触して、充電端子の後端部から冷却チャンバに熱を伝達する。
【0012】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、導体の前端部および充電端子の後端部は、熱伝導性部品で包まれ、熱伝導性部品の内面に熱接触し、熱伝導性部品の外面が、冷却チャンバの外壁面に熱接触している。
【0013】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、熱伝導性部品は、充電端子の後端部の厚さ方向において反対の一対の平坦な内面および一対の平坦な外面を有し、熱伝導性部品の一対の平坦な内面は、導体の前端部および充電端子の後端部にそれぞれ熱接触し、熱伝導性部品の一対の平坦な外面のうちの一方が、冷却チャンバの外壁面に熱接触している。
【0014】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、複数の充電端子と、複数の充電ケーブルと、複数の熱伝導性部品とを備え、複数の充電端子は、複数の充電ケーブルにそれぞれ電気的に接続され、対応する熱伝導性部品を介して冷却チャンバの外壁面に熱的に接続されている。
【0015】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、複数の第1のスナップスロットが、後部ハウジングの前端部の周壁に形成され、複数の第1のスナップスロットは、後部ハウジングの周方向に間隔を置いて分散され、複数の第1の突起が、後部ハウジングの後端部に形成され、複数の第1の突起は、複数の第1のスナップスロットにそれぞれ係合して、後部ハウジングの前端部を前部ハウジングの後端部に固定する。
【0016】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、充電台の前部ハウジングに設けられた信号端子であって、信号端子の後端部が充電台の後部ハウジング内に延びる、信号端子と、信号ケーブルであって、信号ケーブルの一端部が、充電台の後部ハウジング内に延び、信号端子の後端部に電気的に接続されている、信号ケーブルとをさらに備える。
【0017】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、後部ハウジングの後部口に取り付けられて後部ハウジングの後部口を覆う後部カバーをさらに備える。充電ケーブルが通ることのできる第1の貫通孔、信号ケーブルが通ることのできる第2の貫通孔、および入口管継手が通ることのできる第3の貫通孔が、後部カバーに形成されている。
【0018】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、複数の第2の突起が、充電台ハウジングの後端部に形成され、複数の第2の突起は、充電台ハウジングの周方向に間隔を置いて分散され、複数の第2のスナップスロットが、後部カバーに形成され、複数の第2のスナップスロットは、複数の第2の突起にそれぞれ係合して、後部カバーを後部ハウジングの後端部に固定する。
【0019】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、後部ハウジングの後部口に取り付けられて後部ハウジングの後部口をシールするシール要素をさらに備える。充電ケーブル、信号ケーブル、および入口管継手は、シール要素を通り、後部カバーは、シール要素に押し付けられて、シール要素を後部ハウジングの後部口に位置決めする。
【0020】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、入口管をさらに備え、入口管の一端部が入口管継手に接続され、入口管は、冷却液を冷却チャンバに投入するために使用される。
【0021】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、冷却チャンバは排出口も有する。充電台は、排出口に挿入されたシールプラグと、シールプラグに装着されたシールリングとをさらに備える。シールリングは、シールプラグと排出口の内壁との間で圧縮されて、シールプラグと排出口の内壁との間のシールを実現する。
【0022】
本発明による上記の例示的な実施形態において、充電台の後部ハウジングの冷却チャンバは、充電ケーブルの冷却芯管を冷却回路に接続し、したがって、冷却液が、充電台の後部ハウジングの冷却チャンバおよび充電ケーブルの冷却芯管を通って流れることができ、それにより、充電台の内部および充電ケーブルを十分に冷却することができる。
【0023】
加えて、本発明による上記の例示的な実施形態において、充電台の熱伝導性部品は、充電端子から冷却チャンバに熱を迅速に伝達することができ、それにより、充電台の冷却効果を向上させる。
【0024】
添付図面を参照しながら例示的な実施形態を詳細に説明することにより、本発明の上記その他の特徴がより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の例示的な実施形態による充電台の説明斜視図である。
【
図2】熱伝導性部品を示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の断面図である。
【
図3】充電ケーブルの冷却芯管および冷却チャンバの冷却芯管継手を示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の断面図である。
【
図4】入口管の入口管継手および冷却チャンバを示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の断面図である。
【
図5】充電ケーブルの冷却芯管、冷却チャンバの冷却芯管継手、入口管、および冷却チャンバの入口管継手を示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の断面図である。
【
図6】充電ケーブルの冷却芯管、冷却チャンバの冷却芯管継手、入口管、および冷却チャンバの入口管継手を示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の後部ハウジングの断面図である。
【
図7】充電ケーブルの冷却芯管、冷却チャンバの冷却芯管継手、および熱伝導性部品を示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の後部ハウジングの断面図である。
【
図8】入口管の入口管継手および冷却チャンバを示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の後部ハウジングの断面図である。
【
図9】本発明の例示的な実施形態による、後部ハウジング、充電ケーブル、および入口管の説明分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下で、添付図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。図中、同一の参照符号は同一の要素を指す。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものになるように、かつ当業者に本開示の概念を十分に伝えるように提供される。
【0027】
以下の詳細な説明では、説明の目的で、開示する実施形態の徹底的な理解をもたらすために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの具体的な詳細がなくても1つまたは複数の実施形態を実施することができることが明らかであろう。他の例では、図面を簡略化するために、周知の構造およびデバイスは概略的に示す。
【0028】
本発明の一般的な概念によれば、充電台のための後部ハウジングが提供される。冷却チャンバが、充電台の後部ハウジングに形成され、冷却チャンバは、入口管に接続するための入口管継手と、充電ケーブルの冷却芯管に接続するための冷却芯管継手とを有し、したがって、冷却液が、充電台の後部ハウジングの冷却チャンバと充電ケーブルの冷却芯管とを通って流れて、充電台の内部および充電ケーブルを冷却することができる。
【0029】
本発明の別の一般的な概念によれば、充電台が提供される。充電台は、前部ハウジングと、前部ハウジングの後端部に組み付けられた上記の後部ハウジングと、充電台の前部ハウジングに設けられた充電端子であって、充電端子の後端部が充電台の後部ハウジングの内部キャビティ内に延びる、充電端子と、充電台の後部ハウジングの内部キャビティに挿入され、充電端子の後端部に電気的に接続された充電ケーブルとを備える。充電ケーブルは、導体と冷却芯管とを含み、導体の前端部が、充電端子の後端部に電気的に接続され、冷却芯管は、後部ハウジングの冷却チャンバの冷却芯管継手に接続され、したがって、冷却液が、後部ハウジングの冷却チャンバと充電ケーブルの冷却芯管とを通って流れることができる。
【0030】
図1は、本発明の例示的な実施形態による充電台の説明斜視図である。
図2は、熱伝導性部品7を示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の断面図である。
図3は、充電ケーブル3の冷却芯管31および冷却チャンバ20の冷却芯管継手20aを示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の断面図である。
図4は、入口管4の入口管継手20bおよび冷却チャンバ20を示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の断面図である。
図5は、充電ケーブル3の冷却芯管32、冷却チャンバ20の冷却芯管継手20a、入口管4、および冷却チャンバ20の入口管継手20bを示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の断面図である。
【0031】
図1~
図5に示すように、本発明の例示的な実施形態において、充電台の後部ハウジング2が開示されている。冷却チャンバ20が、充電台の後部ハウジング2に形成され、入口管4に接続するための入口管継手20bと、充電ケーブル3の冷却芯管32に接続するための冷却芯管継手20aとを有し、したがって、冷却液が、充電台の後部ハウジング2の冷却チャンバ20と充電ケーブル3の冷却芯管32とを通って流れて、充電台の内部および充電ケーブル3を冷却することができる。
【0032】
図6は、充電ケーブル3の冷却芯管32、冷却チャンバ20の冷却芯管継手20a、入口管4、および冷却チャンバ20の入口管継手20bを示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の後部ハウジング2の断面図である。
図7は、充電ケーブル3の冷却芯管32、冷却チャンバ20の冷却芯管継手20a、および熱伝導性部品7を示す、本発明の例示的な実施形態による充電台の後部ハウジング2の断面図である。
図8は、入口管4および冷却チャンバ20の入口管継手20bを示す、本発明の例示的な実施形態による後部ハウジング2の断面図である。
図9は、本発明の例示的な実施形態による、後部ハウジング2、充電ケーブル3、および入口管4の説明分解図である。
【0033】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、冷却チャンバ20は、少なくとも2本の充電ケーブル3の冷却芯管32にそれぞれ接続するために使用される少なくとも2つの冷却芯管継手20aを有し、したがって、冷却液が、少なくとも2本の充電ケーブル3の冷却芯管32を同時に通って流れて、少なくとも2本の充電ケーブル3を同時に冷却することができる。
【0034】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、冷却チャンバ20は、2つの冷却芯管継手20aを有し、2つの冷却芯管継手20aは、入口管継手20bの両側に配置され、入口管継手20bから所定の距離だけ離隔している。
【0035】
図1~
図9に示すように、本発明の別の例示的な実施形態において、充電台も開示されている。充電台は、前部ハウジング1と、後部ハウジング2と、充電端子11と、充電ケーブル3とを備える。後部ハウジング2は、前部ハウジング1の後端部に組み付けられている。充電端子11は、充電台の前部ハウジング1に設けられ、その後端部11aが、充電台の後部ハウジング2の内部キャビティ内に延びる。充電ケーブル3は、充電台の後部ハウジング2の内部キャビティ内に延び、充電端子11の後端部11aに電気的に接続されている。充電ケーブル3は、導体31と冷却芯管32とを含む。導体31の前端部31aは、充電端子11の後端部11aに電気的に接続されている。冷却芯管32は、後部ハウジング2の冷却チャンバ20の冷却芯管継手20aに接続され、したがって、冷却液が、後部ハウジング2の冷却チャンバ20および充電ケーブル3の冷却芯管32を通って流れることができる。
【0036】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、充電ケーブル3の導体31は管状であり、冷却芯管32は導体31に設けられ、充電ケーブル3は、導体31の外側に巻き付けられた外側絶縁層33も含む。
【0037】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、充電ケーブル3の導体31の前端部31aと充電端子11の後端部11aとは、平坦であり互いに溶接されている。
【0038】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、充電台は熱伝導性部品7をさらに備え、熱伝導性部品7は、充電台の後部ハウジング2の内部キャビティに配置され、充電端子11の後端部11aおよび冷却チャンバ20の外壁面に物理的に接触して、充電端子11の後端部11aの熱を冷却チャンバ20に伝達する。
【0039】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、導体31の前端部31aおよび充電端子11の後端部11aは、熱伝導性部品7で包まれ、熱伝導性部品7の内面に熱接触し、熱伝導性部品7の外面が、冷却チャンバ20の外壁面に熱接触している。
【0040】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、熱伝導性部品7は、充電端子11の後端部11aの厚さ方向において反対の一対の平坦な内面および一対の平坦な外面を有する。熱伝導性部品7の一対の平坦な内面は、導体31の前端部31aおよび充電端子11の後端部11aにそれぞれ熱接触している。熱伝導性部品7の一対の平坦な外面のうちの一方が、冷却チャンバ20の外壁面に熱接触している。
【0041】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、充電台は、複数の充電端子11と、複数の充電ケーブル3と、複数の熱伝導性部品7とを備える。複数の充電端子11は、複数の充電ケーブル3にそれぞれ電気的に接続され、対応する熱伝導性部品7を介して冷却チャンバ20の外壁面に熱的に接続されている。
【0042】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、複数の第1のスナップスロット2aが、後部ハウジング2の前端部の周壁に形成され、複数の第1のスナップスロット2aは、後部ハウジング2の周方向に間隔を置いて分散されている。複数の第1の突起1aが、後部ハウジング2の後端部に形成され、複数の第1のスナップスロット2aにそれぞれ係合して、後部ハウジング2の前端部を前部ハウジング1の後端部に固定する。
【0043】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、充電台は、信号端子12と信号ケーブル5とをさらに備える。信号端子12は、充電台の前部ハウジング1に設けられ、その後端部が充電台の後部ハウジング2内に延びる。信号ケーブル5の一端部が、充電台の後部ハウジング2内に延び、信号端子12の後端部に電気的に接続されている。
【0044】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、充電台は、後部ハウジング2の後部口に取り付けられて後部ハウジング2の後部口を覆う後部カバー6をさらに備える。充電ケーブル3が通ることのできる第1の貫通孔が後部カバー6に形成され、信号ケーブル5が通ることのできる第2の貫通孔が後部カバー6に形成され、入口管継手20bが通ることのできる第3の貫通孔が後部カバー6に形成されている。
【0045】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、複数の第2の突起2bが、後部ハウジング2の後端部に形成され、複数の第2の突起2bは、後部ハウジング2の周方向に間隔を置いて分散されている。複数の第2のスナップスロット6bが、後部カバー6に形成され、複数の第2の突起2bにそれぞれ係合して、後部カバー6を後部ハウジング2の後端部に固定する。
【0046】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、充電台は、後部ハウジング2の後部口に取り付けられて後部ハウジング2の後部口をシールするシール要素8をさらに備える。充電ケーブル3、信号ケーブル5、および入口管継手20bは、シール要素8を通り、後部カバー6は、シール要素8に押し付けられて、シール要素8を後部ハウジング2の後部口に位置決めする。
【0047】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、充電台は、入口管4をさらに備え、冷却液を冷却チャンバ20に投入するために、入口管4の一端部4bが入口管継手20bに接続されている。
【0048】
図1~
図9に示すように、図示の実施形態において、冷却チャンバ20は排出口201も有する。充電台は、シールプラグ21とシールリング22とをさらに備える。シールプラグ21は、排出口201に挿入されている。シールリング22は、シールプラグ21に装着されている。シールリング22は、シールプラグ21と排出口201の内壁との間で圧縮されて、シールプラグ21と排出口201の内壁との間のシールを実現する。
【0049】
上記の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを、当業者には理解されたい。例えば、当業者であれば、構成上または原理上矛盾することなく、上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
【0050】
いくつかの例示的な実施形態について図示し説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更または修正を加えることができることが、当業者には理解されよう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物により定義される。
【0051】
本明細書で使用されるとき、単数形で記載され「a」または「an」という単語が前に付く要素は、前記要素またはステップの複数形を除外することが明示的に述べられていない限り、これらを除外しないものとして理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴も組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素もしくは複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含むことができる。
【外国語明細書】