IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社インターメスティックの特許一覧

<>
  • 特開-眼鏡フレーム 図1
  • 特開-眼鏡フレーム 図2
  • 特開-眼鏡フレーム 図3
  • 特開-眼鏡フレーム 図4
  • 特開-眼鏡フレーム 図5
  • 特開-眼鏡フレーム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008582
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】眼鏡フレーム
(51)【国際特許分類】
   G02C 5/16 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
G02C5/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023110858
(22)【出願日】2023-07-05
(71)【出願人】
【識別番号】503438403
【氏名又は名称】株式会社インターメスティック
(74)【代理人】
【識別番号】100103805
【弁理士】
【氏名又は名称】白崎 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100211753
【弁理士】
【氏名又は名称】岡崎 紳吾
(74)【代理人】
【識別番号】100126516
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 綽勝
(72)【発明者】
【氏名】清水 雅文
(72)【発明者】
【氏名】梶原 堅悟
(57)【要約】
【課題】プラスチック製のテンプル部を有する眼鏡フレーム(セルフレーム)において、屈曲性に優れる眼鏡フレームを提供すること。
【解決手段】本発明は、一対のレンズLを装着可能なフロント部1と、該フロント部1の両端にそれぞれ設けられたヒンジ部2と、該ヒンジ部2に回動可能に取り付けられたテンプル部3と、テンプル部3に連続する耳掛け部4とを有する眼鏡フレームにおいて、テンプル部3が、プラスチック製であり、少なくともテンプル部3の長さ方向に直交する左右幅を、テンプル部3の他の部分よりも小さくした薄肉部32を有し、該薄肉部32には、該薄肉部32を覆うようにテンプルカバー部5が取り付けられており、薄肉部32及びテンプルカバー部5からなる屈曲部が、テンプル部3の他の部分よりも左右方向に対する剛性が小さい眼鏡フレーム100である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のレンズを装着可能なフロント部と、該フロント部の両端にそれぞれ設けられたヒンジ部と、該ヒンジ部に回動可能に取り付けられたテンプル部と、テンプル部に連続する耳掛け部とを有する眼鏡フレームにおいて、
前記テンプル部が、プラスチック製であり、少なくとも前記テンプル部の長さ方向に直交する左右幅を、前記テンプル部の他の部分よりも小さくした薄肉部を有し、
該薄肉部には、該薄肉部を覆うようにテンプルカバー部が取り付けられており、
前記薄肉部及び前記テンプルカバー部からなる屈曲部が、前記テンプル部の他の部分よりも左右方向に対する剛性が小さい眼鏡フレーム。
【請求項2】
前記薄肉部が、前記テンプル部の長さ方向に直交する左右幅及び長さ方向に直交する上下幅を、前記テンプル部の他の部分よりも段状に小さくした部分であり、
前記テンプルカバー部の外面が、前記テンプル部の他の部分の外面と面一になっている請求項1記載の眼鏡フレーム。
【請求項3】
前記テンプル部が、前記ヒンジ部に回動可能に取り付けられた前側部、該前側部に連続する前記薄肉部、及び、該薄肉部に連続する後側部からなり、
前記テンプル部の他の部分が、前記前側部又は前記後側部であり、
前記前側部、前記薄肉部、及び、前記後側部が同じ材質で一体に成型されたものである請求項1記載の眼鏡フレーム。
【請求項4】
前記薄肉部が断面視矩形状であり、
前記薄肉部には、板状の補強板が埋設されている請求項1記載の眼鏡フレーム。
【請求項5】
前記薄肉部が断面視矩形状であり、
前記薄肉部には、板状の補強板が埋設されており、
前記補強板の前端が、前記薄肉部の前端を超えて、前記前側部に進入し該前側部に埋設されており、前記補強板の後端が、前記薄肉部の後端を超えて、前記後側部に進入し該後側部に埋設されている請求項3記載の眼鏡フレーム。
【請求項6】
前記補強板が、板状の本体部と、前記本体部の上端に設けられ、該上端から上方に突出した上リブ部と、前記本体部の下端に設けられ、該下端から下方に突出した下リブ部とを有し、
前記本体部、前記上リブ部及び前記下リブ部が前記薄肉部に埋設されている請求項4又は5に記載の眼鏡フレーム。
【請求項7】
前記補強板が、板状の本体部と、前記本体部の内側側面に設けられ、該内側側面から内方に突出した内リブ部と、前記本体部の外側側面に設けられ、該外側側面から外方に突出した外リブ部とを有し、
前記薄肉部には、前記補強板の左右にそれぞれ位置決め穴が設けられており、
前記内リブ部及び前記外リブ部がそれぞれ対応する前記位置決め穴に挿入されることで、前記補強板が位置決めされている請求項4又は5に記載の眼鏡フレーム。
【請求項8】
前記テンプルカバー部が、エラストマーからなるものである請求項1記載の眼鏡フレーム。
【請求項9】
前記耳掛け部が芯材と、該芯材を覆うように該芯材に取り付けられた耳掛けカバー部とを有し、
前記芯材の前端が、前記後側部に進入し該後側部に埋設されている請求項1又は8に記載の眼鏡フレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡フレームに関し、より詳しくは、プラスチック製のテンプル部を有する眼鏡フレームにおいて、屈曲性に優れる眼鏡フレームに関する。
【背景技術】
【0002】
眼鏡フレームは、一般に、一対のレンズを装着可能なフロント部と、該フロント部の両端にそれぞれ設けられたヒンジ部と、該ヒンジ部に回動可能に取り付けられたテンプル部と、テンプル部に連続する耳掛け部とを有しており、テンプル部で頭部を挟み込むと共に、耳掛け部を耳に掛けることで装着される。
【0003】
眼鏡フレームにおいては、着脱の際に、テンプル部を外側に広げる操作が行われるため、一般に、テンプル部には屈曲性が付与される。
ところが、テンプル部全体の屈曲性が小さ過ぎると、両側のテンプル部での頭部を挟み込む際の締めが強くなり、頭部を圧迫するという欠点がある。
一方で、テンプル部全体の屈曲性が大き過ぎると、両側のテンプル部での頭部を挟み込む際の締めが弱くなり、眼鏡フレームがずれ易くなるという欠点がある。
すなわち、何れにしても、眼鏡フレームの掛け心地が悪いものとなる。
また、上述したように、テンプル部を外側に広げる操作が、眼鏡フレームの着脱の度に行われるため、テンプル部に負荷がかかり、疲労破壊を引き起こす恐れもある。
【0004】
これに対し、テンプル部に対し、部分的に屈曲性を付与した眼鏡フレームが知られている。
例えば、フロント枠両端に前端部が連結され、かつ、後端部に装着者の側頭部に当接する耳掛部を有する左右一対のテンプル部材であって、テンプル本体が、フロント枠側に形成された板バネ部と;この板バネ部の後側に耳掛部を含めて形成された、板バネ部よりも曲げ剛性の大きい高剛性部とから構成される一方、板バネ部は、上下幅が一定となるように、或いは前側から後側に向かって上下幅が所定比率で狭まるテーパ状を成すよう形成されると共に、板バネ部の厚みが、板バネ部の上下幅と、長さ方向の位置と、高剛性部の側頭部当接位置との関係で所定の式を満たすように形成されている眼鏡フレームのテンプル部材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5699248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1記載の眼鏡フレームのテンプル部材は、板バネ部が屈曲性を担当することで、テンプル部材の板バネ部以外の部分が疲労破壊を引き起こすことを抑制することができる。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1記載の眼鏡フレームは、テンプル部材に金属製を採用したメタルフレームである。なお、眼鏡フレームにおいては、プラスチック製のセルフレームと、金属製のメタルフレームとがあり、これらは何れも市販されている。
メタルフレームは、上記特許文献1記載の眼鏡フレームのテンプル部材のように、部分的に屈曲性を付与することが可能であるものの、セルフレームは、プラスチック製であるので、十分な屈曲性を有していない。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、プラスチック製のテンプル部を有する眼鏡フレーム(セルフレーム)において、屈曲性に優れる眼鏡フレームを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、テンプル部に、薄肉部及びテンプルカバー部からなる屈曲部を設け、当該屈曲部を、テンプル部の他の部分よりも左右方向に対する剛性が小さいものとすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
本発明は、一対のレンズを装着可能なフロント部と、該フロント部の両端にそれぞれ設けられたヒンジ部と、該ヒンジ部に回動可能に取り付けられたテンプル部と、テンプル部に連続する耳掛け部とを有する眼鏡フレームにおいて、テンプル部が、プラスチック製であり、少なくともテンプル部の長さ方向に直交する左右幅を、テンプル部の他の部分よりも小さくした薄肉部を有し、該薄肉部には、該薄肉部を覆うようにテンプルカバー部が取り付けられており、薄肉部及びテンプルカバー部からなる屈曲部が、テンプル部の他の部分よりも左右方向に対する剛性が小さい眼鏡フレームである。
【0011】
本発明の眼鏡フレームにおいては、薄肉部が、テンプル部の長さ方向に直交する左右幅及び長さ方向に直交する上下幅を、テンプル部の他の部分よりも段状に小さくした部分であり、テンプルカバー部の外面が、テンプル部の他の部分の外面と面一になっていることが好ましい。
【0012】
本発明の眼鏡フレームにおいては、テンプル部が、ヒンジ部に回動可能に取り付けられた前側部、該前側部に連続する薄肉部、及び、該薄肉部に連続する後側部からなり、テンプル部の他の部分が、前側部又は後側部であり、前側部、薄肉部、及び、後側部が同じ材質で一体に成型されたものであることが好ましい。
【0013】
本発明の眼鏡フレームにおいては、薄肉部が断面視矩形状であり、薄肉部には、板状の補強板が埋設されていることが好ましい。
【0014】
本発明の眼鏡フレームにおいては、薄肉部が断面視矩形状であり、薄肉部には、板状の補強板が埋設されており、補強板の前端が、薄肉部の前端を超えて、前側部に進入し該前側部に埋設されており、補強板の後端が、薄肉部の後端を超えて、後側部に進入し該後側部に埋設されていることが好ましい。
【0015】
本発明の眼鏡フレームにおいては、補強板が、板状の本体部と、本体部の上端に設けられ、該上端から上方に突出した上リブ部と、本体部の下端に設けられ、該下端から下方に突出した下リブ部とを有し、本体部、上リブ部及び下リブ部が薄肉部に埋設されていることが好ましい。
【0016】
本発明の眼鏡フレームにおいては、補強板が、板状の本体部と、本体部の内側側面に設けられ、該内側側面から内方に突出した内リブ部と、本体部の外側側面に設けられ、該外側側面から外方に突出した外リブ部とを有し、薄肉部には、補強板の左右にそれぞれ位置決め穴が設けられており、内リブ部及び外リブ部がそれぞれ対応する位置決め穴に挿入されることで、補強板が位置決めされていることが好ましい。
【0017】
本発明の眼鏡フレームにおいては、テンプルカバー部が、エラストマーからなるものであることが好ましい。
【0018】
本発明の眼鏡フレームにおいては、耳掛け部が芯材と、該芯材を覆うように該芯材に取り付けられた耳掛けカバー部とを有し、芯材の前端が、後側部に進入し該後側部に埋設されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の眼鏡フレームにおいて、プラスチック製のテンプル部は、左右幅を小さくした薄肉部及びテンプルカバー部からなる屈曲部を有し、当該屈曲部がテンプル部の他の部分よりも左右方向に対する剛性が小さくなっているので、当該屈曲部を介することにより、テンプル部の左右方向への屈曲性を向上させることができる。
その結果、上記眼鏡フレームにおいては、両側のテンプル部での頭部を挟み込む際の締めを、眼鏡フレームがずれないような強さに設定した場合であっても、屈曲部の屈曲性により、頭部が圧迫されることを抑制できる。
また、テンプル部が屈曲部を有するので、着脱の際に、テンプル部を外側に広げる操作が行われたとしても、屈曲部により、テンプル部全体に負荷がかかることを抑制できる。
したがって、上記眼鏡フレームによれば、掛け心地に優れ、テンプル部が疲労破壊を引き起こすことを抑制することができる。
【0020】
また、眼鏡フレームにおいては、当該薄肉部に取り付けられたテンプルカバー部を有するので、幅の小さい薄肉部を十分に補強することができ、屈曲部自体が疲労破壊を引き起こすことを抑制することができる。
また、テンプルカバー部をテンプル部とは異なる色に着色することにより、デザイン性を付与することも可能となる。
また、テンプルカバー部が、エラストマーからなるものとすることにより、表面を滑り難くすることができると共に、薄肉部の屈曲に容易に追従させることも可能となる。
【0021】
本発明の眼鏡フレームにおいては、薄肉部を、その左右幅及び上下幅をテンプル部の他の部分よりも段状に小さくした部分とすることにより、薄肉部周囲の領域に、テンプルカバー部を嵌め込むことができる。これにより、テンプルカバー部を薄肉部から外れ難くすることができる。
このとき、テンプルカバー部の外面と、テンプル部の他の部分の外面とを面一とすることにより、テンプル部を把持し易くなると共に、テンプル部の形状をライン状のスマートなものとすることができる。
【0022】
本発明の眼鏡フレームにおいては、前側部、薄肉部、及び、後側部が同じ材質で一体に成型されたものとすることにより、製造工程を軽減することができ、製造コストも低減させることが可能となる。
また、眼鏡フレームにおいては、薄肉部が、前側部と後側部との間に位置することで、屈曲時にヒンジ部に負荷がかかることを軽減できる。
また、後側部が薄肉部より剛性が大きく、薄肉部より屈曲し難いので、頭部をしっかりと把持することができる。
【0023】
本発明の眼鏡フレームにおいては、薄肉部に、板状の補強板を埋設することにより、屈曲部を更に補強することができる。これにより、屈曲部自体が疲労破壊を引き起こすことを更に抑制することができる。
このとき、補強板が、いわゆる芯材とは異なり、前端、後端を有する小片とすることにより、テンプル部への重量負荷を軽減でき、製造コストも低減させることができる。
また、補強板の前端が、前側部に埋設され、後端が、後側部に埋設された構成とすることにより、薄肉部全体を確実に補強することができる。
【0024】
本発明の眼鏡フレームにおいては、補強板が、本体部に加え、上リブ部及び下リブ部を有する場合、これらが薄肉部に埋設されることにより、屈曲に基づいて、補強板に位置ずれが生じることを防止できる。
本発明の眼鏡フレームにおいては、補強板が、本体部に加え、内リブ部及び外リブ部を有する場合、内リブ部及び外リブ部がそれぞれ対応する位置決め穴に挿入されることで、補強板の前後方向及び上下方向の位置決めを行うことができる。また、上記同様、屈曲に基づいて、補強板に位置ずれが生じることを防止できる。
【0025】
本発明の眼鏡フレームにおいては、耳掛けカバー部をテンプルカバー部やテンプル部とは異なる色に着色することにより、デザイン性を付与することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明に係る眼鏡フレームの一実施形態を示す側面図である。
図2図2は、図1に示す眼鏡フレームの正面図である。
図3図3は、図1に示す眼鏡フレームの上面図である。
図4図4は、図1に示す眼鏡フレームの薄肉部及びテンプルカバー部を拡大して示す斜視図である。
図5図5は、図1のテンプル部をA-A線を含む水平面で切断した断面図である。
図6図6の(a)は、図1に示す眼鏡フレームに用いられる補強板を示す側面図であり、(b)は、図1に示す眼鏡フレームに用いられる補強板を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0028】
本明細書において、テンプル部の長さ方向に垂直な横方向を左右方向といい、テンプル部(薄肉部)の左右方向の幅を左右幅という。
また、テンプル部の長さ方向に垂直な縦方向を上下方向といい、そのテンプル部(薄肉部)の上下方向の幅を上下幅という。
また、眼鏡フレームを装着した場合において、テンプル部に対して頭部側を内側、その反対を外側という。
また、「疲労破壊」とは、塑性変形を繰り返すことによって破壊に至ることを意味し、「脆性破壊」とは、弾性変形を超えた応力によって破壊に至ることを意味する。
また、比較対象に対して「剛性が大きい」とは、屈曲性が劣ることを意味し、比較対象に対して「剛性が小さい」とは、屈曲性が優れることを意味する。
【0029】
図1は、本発明に係る眼鏡フレームの一実施形態を示す側面図である。
本実施形態に係る眼鏡フレーム100は、一対のレンズLを装着可能なフロント部1と、該フロント部1の両端にそれぞれ設けられたヒンジ部2と、該ヒンジ部2に回動可能に取り付けられたテンプル部3と、テンプル部3に連続する耳掛け部4と、テンプル部3の薄肉部32に取り付けられたテンプルカバー部5とを備える。なお、眼鏡フレーム100において、薄肉部32及びテンプルカバー部5からなる部分を屈曲部ともいう。
したがって、眼鏡フレーム10は、フロント部1,ヒンジ部2,テンプル部3,耳掛け部4及びテンプルカバー部5からなり、軽量でシンプルな構成となっている。
【0030】
眼鏡フレーム100において、フロント部1は、一対のレンズLを装着可能となっている。これにより、眼鏡フレーム100は、装着されるレンズLによって、様々な機能を有する眼鏡として利用できる。なお、レンズLを装着しないファッション用の眼鏡フレームとしても利用できる。
レンズLとしては、例えば、近視用、遠視用、乱視用、老視用、これらの両用、色覚補正用等の矯正用レンズ、紫外線カット用、ブルーライトカット用、遮光用(カラーレンズ)、防塵用等の目を保護するためのレンズ、伊達眼鏡用のレンズ等が挙げられる。
また、レンズLは、プラスチック製であっても、ガラス製であってもよい。
【0031】
図2は、図1に示す眼鏡フレームの正面図である。なお、一方側のテンプル部及び耳掛け部の記載は省略し、他方側のテンプル部及び耳掛け部は折り畳んだ状態で示す。
図2に示すように、眼鏡フレーム100において、フロント部1は、レンズLを保持するための左右一対のリム部10と、両リム部10を架橋するブリッジ部11と、両リム部10にそれぞれ取り付けられた鼻パッド部12とを有する。
なお、フロント部1の構造は、公知であるため、その詳細な説明は省略する。
ちなみに、後述するように、テンプル部2は、その主要部分がプラスチック製となっているが、リム部10及びブリッジ部11は、プラスチック製であっても、金属製であってもよい。
【0032】
ヒンジ部2は、フロント部1の両側にそれぞれ設けられる。
ヒンジ部2は、フロント部1と、テンプル部3とを繋ぐ部分に位置し、フロント部1に対してテンプル部3を、ヒンジ部2を軸として回動可能とするための部品である。これにより、フロント部1から後方に延びるテンプル部3を、フロント部1の背面側に位置するように、折り畳むことが可能となる。
なお、ヒンジ部2の構造は、公知であるため、詳細な説明は省略する。
【0033】
図3は、図1に示す眼鏡フレームの上面図である。なお、フロント部1に取り付けられた両側のテンプル部3は、互いに面対称の構造であるので、形状、寸法等、同じになっている。
図3に示すように、テンプル部3は、眼鏡フレーム100を装着した際に、頭部の形状に極力沿うように、上面視で、外側に膨らむように湾曲した構造となっている。
テンプル部3は、ヒンジ部2に回動可能に取り付けられた前側部31、該前側部31に連続する薄肉部32、及び、該薄肉部32に連続する後側部33からなる。
【0034】
テンプル部3においては、薄肉部32が、前側部31と後側部33との間に位置することで、フロント部1及び前側部31に対し、後側部33及び耳掛け部4のみを容易に左右に屈曲させることが可能となる。
また、薄肉部32の前側に、薄肉部32よりも剛性が大きい前側部31があることで、屈曲時にヒンジ部2に負荷がかかることを軽減することができる。
また、薄肉部32の後側に、薄肉部32よりも剛性が大きい後側部33があることで、頭部をしっかりと把持することが可能となる。
【0035】
また、テンプル部3は、前側部31,薄肉部32及び後側部33の順で配列され、同じ材質でこれらが一体に成型されたものとなっている。これにより、製造工程を軽減することができ、製造コストも低減させることが可能となる。
ここで、テンプル部3は、プラスチック製である。このため、テンプル部3は、傷等が付き難くなり、耐久性が向上する。また、容易にデザイン性を付与することも可能となる。
かかるプラスチックの材質としては、セルロイド、アセテート、ウルテム、ポリアミド、ポリフェニルサルフォン等を採用することができ、これらの中でも、プラスチックの材質としては、ウルテム、ポリアミド又はポリフェニルサルフォンを採用することが好ましい。
【0036】
図1に戻り、テンプル部3において、前側部31は、前後方向に延びる断面視略矩形状の棒状である。
そして、前側部31は、その前端に設けられた取付部を介して、ヒンジ部2に取り付けられており、その後端に薄肉部32が設けられている。
このとき、前側部31の前端及び後端の面は、下方に行く程、後方側となるように、傾斜した平面となっており、且つ、側面視におけるフロント部の全体的な傾斜と略平行となっている。これにより、シンメトリー効果が得られ、意匠性にも優れるものとなる。
【0037】
また、後側部33は、前後方向に延びる断面視略矩形状の棒状である。
そして、後側部33は、その前端に薄肉部32が設けられており、その後端に耳掛け部4が設けられている。
このとき、後側部33の前端及び後端の面は、下方に行く程、後方側となるように、傾斜した平面となっており、且つ、側面視におけるフロント部の全体的な傾斜と略平行となっている。これにより、シンメトリー効果が得られ、意匠性にも優れるものとなる。
【0038】
テンプル部3において、薄肉部32は、テンプル部3全体の中間部分よりも前側に配置される。これにより、眼鏡フレームを着脱する際に、薄肉部32及びこれを覆うテンプルカバー部5からなる屈曲部が把持され易くなるので、屈曲部の屈曲性を利用することにより、着脱し易くなるという利点がある。
【0039】
図4は、図1に示す眼鏡フレームの薄肉部及びテンプルカバー部を拡大して示す斜視図である。なお、図4においては、補強板の記載は省略しており、補強板のリム部による薄肉部表面の窪み等の記載も省略している。
図4に示すように、テンプル部3において、薄肉部32は、テンプル部3の左右幅を、テンプル部3の他の部分である前側部31及び後側部33の左右幅よりも段状に小さくした部分となっている。
また、薄肉部32は、テンプル部3の上下幅を、テンプル部本体部3の他の部分である前側部31及び後側部33の上下幅よりも段状に小さくした部分となっている。
すなわち、薄肉部32は、前側部31及び後側部33に対して、周囲が全体的に細くなった断面視略矩形状となっている。
【0040】
図3に戻り、薄肉部32において、左右幅H1は長さ方向に略一定となっており、少なくとも下記の左右幅H1の範囲に含まれている。
ここで、薄肉部32の左右幅H1(図3参照)の範囲は、1.0~3.0mmであることが好ましい。薄肉部32の左右幅H1が1.0mm未満であると、左右幅H1が上記範囲内にある場合と比較して、強度が不十分となり、脆性破壊を引き起こし易くなるという欠点があり、薄肉部32の左右幅H1が3.0mmを超えると、左右幅H1が上記範囲内にある場合と比較して、屈曲性が不十分となり、脆性破壊を引き起こし易くなるという欠点がある。
また、前側部31の後端における左右幅HX1と、薄肉部32の左右幅H1との比率は、薄肉部32のどの地点においても1:0.2~0.7であることが好ましく、後側部33の前端における左右幅HX2と、薄肉部32の左右幅H1との比率は、薄肉部32のどの地点においても1:0.3~0.8であることが好ましい。
左右幅の比率が上記範囲内であると、十分な屈曲性を発揮できると共に、耐久性にも優れるものとなる。
また、前側部31の後端における左右幅HX1は、後側部33の前端における左右幅HX2よりも、大きいことが好ましい。
【0041】
薄肉部32において、上下幅H2は長さ方向に略一定となっており、少なくとも下記の上下幅H2の範囲に含まれている。
薄肉部32の上下幅H2(図1参照)は、2.0~8.0mmであることが好ましい。薄肉部32の上下幅H2が2.0mm未満であると、上下幅H2が上記範囲内にある場合と比較して、強度が不十分となり、脆性破壊を引き起こし易くなるという欠点があり、薄肉部32の上下幅H2が8.0mmを超えると、上下幅H2が上記範囲内にある場合と比較して、重量が大きくなり過ぎるという欠点が有る。
また、前側部31の後端における上下幅HY1と、薄肉部32の上下幅H2との比率は、薄肉部32のどの地点においても1:0.2~0.9であることが好ましく、後側部33の前端における上下幅HY2と、薄肉部32の上下幅H2との比率は、薄肉部32のどの地点においても1:0.2~0.9であることが好ましい。
上下幅の比率が上記範囲内であると、薄肉部32の周囲に取り付けられるテンプルカバー部5が当該薄肉部32からずれ難くなるという利点がある。
また、前側部31の後端における上下幅HY1は、後側部33の前端における上下幅HY2よりも、大きいことが好ましい。
【0042】
薄肉部32の前後方向の長さH3(図1参照)は、30mm以上であることが好ましく、30~50mmであることがより好ましい。薄肉部32の前後方向の長さH3が30mm未満であると、前後方向の長さH3が上記範囲内にある場合と比較して、テンプル部3が塑性変形する際の屈曲性を有する領域が小さくなるため、取り扱い難くなるという欠点があり、薄肉部32の前後方向の長さH3が50mmを超えると、前後方向の長さH3が上記範囲内にある場合と比較して、テンプル部3の屈曲性を有する領域が長すぎて、眼鏡フレームがずれ易くなるという欠点がある。
【0043】
図5は、図1のテンプル部をA-A線を含む水平面で切断した断面図である。
図5に示すように、薄肉部32においては、板状の補強板6が、薄肉部32の長さ方向に沿うように、鉛直に埋設されている。すなわち、補強板6の面が横向きになる配置で埋設されている(図1参照)。これにより、左右方向の屈曲性を阻害せず、屈曲部(補強部35及びテンプルカバー部5)を補強することができ、屈曲部自体が疲労破壊を引き起こすことを抑制することが可能となる。
【0044】
補強板6の材質としては、ステンレス、鉄、銅、チタン(βチタンを含む)、ニッケル、又は、これらを含む合金等の金属材料や、炭素繊維やガラス繊維を含む強化プラスチック樹脂、硬質ゴム等の樹脂材料を採用することができる。
これらの中でも、補強板6としては、重量、弾性及び強度の観点から、ステンレス又はチタン(βチタンを含む)を採用することが好ましく、βチタンを採用することがより好ましい。
【0045】
補強板6は、前端、後端を有する小片である。このため、テンプル部3への重量負荷を軽減でき、製造コストも低減させることができる。
そして、補強板6は、その前端が、薄肉部32の前端を超えて、前側部31に進入し当該前側部31に埋設されており、その後端が、薄肉部32の後端を超えて、後側部33に進入し当該後側部33に埋設されている。すなわち、補強板6の前後方向の長さは、薄肉部32の前後方向の長さよりも長くなっている。これにより、薄肉部32全体を確実に補強することができる。
このとき、補強板6の前後方向の長さH4は、5mm以上であることが好ましい。
【0046】
図6の(a)は、図1に示す眼鏡フレームに用いられる補強板を示す側面図であり、(b)は、図1に示す眼鏡フレームに用いられる補強板を示す上面図である。
図6の(a)及び(b)に示すように、補強板6は、板状の本体部6aと、本体部6aの上端の2か所に設けられ、当該上端から上方に突出した上リブ部6b1と、本体部6aの下端の2か所に設けられ、当該下端から下方に突出した下リブ部6b2と、本体部6aの内側側面の3か所に設けられ、当該内側側面から内方に突出した内リブ部6c1と、本体部6aの外側側面の3か所に設けられ、当該外側側面から外方に突出した外リブ部6c2とを有する。
このとき、2つの上リブ部6b1、及び、2つの下リブ部6b2は、本体部6aに対して、対称となる位置に設けられている。
また、3つの内リブ部6c1、及び、3つの外リブ部6c2は、それぞれ、本体部6aに対し、等間隔で配置されており、且つ、本体部6aに対して、対称となる位置に設けられている。
【0047】
テンプル部3においては、補強板6を埋設する際に、補強板6に上リブ部6b1及び下リブ部6b2が設けられているので、屈曲部の屈曲に基づいて、補強板に位置ずれが生じることを防止できる。
また、薄肉部32には、補強板6の左右にそれぞれ位置決め穴が設けられており、内リブ部6c1及び外リブ部6c2がそれぞれ対応する位置決め穴に挿入されることで、補強板6の位置決めを行うことができる。なお、上記同様、屈曲部の屈曲に基づいて、補強板に位置ずれが生じることを防止できるという利点もある。
なお、補強板6を薄肉部32に埋設する方法としては、特に限定されないが、例えば、置き成型、ラミネート成型等が挙げられる。
【0048】
図4に戻り、テンプル部3において、テンプルカバー部5は、薄肉部32を覆うように薄肉部32に取り付けられる。換言すると、テンプル部3は、中空部を有しており、当該中空部に薄肉部32が位置するように薄肉部32に取り付けられてる。
具体的には、薄肉部32は、前側部31及び後側部33に対して、段状に径が細くなっているので、薄肉部32周囲の段差になった領域に、テンプルカバー部5が嵌め込むことができる。これにより、テンプルカバー部5を薄肉部32から外れ難くすることができる。
【0049】
眼鏡フレーム100においては、テンプルカバー部5を備えることにより、薄肉部32を十分に補強することができ、屈曲部自体が疲労破壊を引き起こすことを抑制することができる。
また、テンプルカバー部5をテンプル部3とは異なる色に着色することにより、デザイン性を付与することも可能となる。
【0050】
テンプルカバー部5は、その外面が、テンプル部3の他の部分である前側部31及び後側部33の外面と、周囲にわたって面一になっている。これにより、テンプル部3を把持し易くなると共に、テンプル部3の形状をライン状のスマートなものとすることができる。
【0051】
ここで、テンプルカバー部5としては、特に限定されないが、織物、編物、不織布等の布地や、エラストマーによる成形体等を採用することができる。この場合、テンプルカバー部5の表面を滑り難くすることができると共に、薄肉部32の屈曲に容易に追従させることが可能となる。
これらの中でも、テンプルカバー部5は、エラストマーによる成形体であることが好ましい。すなわち、テンプルカバー部5の材質は、エラストマーであることが好ましい。この場合、テンプルカバー部5の外面が前側部31及び後側部33の外面と面一となるようにテンプルカバー部5を設計して製造することが容易となる。
かかるエラストマーとしては、天然ゴム、合成ゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の熱硬化性エラストマー、ポリスチレン系、オレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の熱可塑性エラストマーを採用することができる。これらの中でも、テンプルカバー部5の材質としては、シリコーンゴムを採用することが好ましい。
【0052】
眼鏡フレーム100においては、薄肉部32及びテンプルカバー部5からなる屈曲部を有し、当該屈曲部は、前側部31、後側部33及び耳掛け部4よりも左右方向に対する剛性が小さくなっている。これにより、眼鏡フレーム100は、屈曲部を屈曲させることで、テンプル部3の左右方向への屈曲性を向上させることができる。
【0053】
図1に戻り、眼鏡フレーム100において、耳掛け部4は、後方に行く程、内側下方に湾曲しており、芯材41と、当該芯材41を覆うように当該芯材41に取り付けられた耳掛けカバー部42とを有する芯鞘構造となっている。
なお、耳掛け部4において、芯材41の材質や芯鞘構造である点は、公知であるため、その詳細な説明を省略する。
【0054】
耳掛け部4において、芯材41は、その前端が、後側部33に進入し当該後側部33に埋設されている。
すなわち、芯材41は、一般的なヒンジ部2から連続するものではなく、後側部33から後方に延びる構造となっているので、テンプル部3への重量負荷を軽減でき、製造コストも低減させることができる。
【0055】
耳掛け部4において、耳掛けカバー部42としては、特に限定されないが、上述したテンプルカバー部5と同様に、織物、編物、不織布等の布地や、エラストマーによる成形体等を採用することができる。この場合、表面を滑り難くすることができると共に、湾曲した芯材41に取り付け易くなる。
これらの中でも、耳掛けカバー部42は、エラストマーによる成形体であることが好ましい。すなわち、耳掛けカバー部42の材質は、エラストマーであることが好ましい。この場合、耳掛けカバー部42の外面が後側部33の外面と面一となるように耳掛けカバー部42を設計して製造することが容易となる。
なお、耳掛けカバー部42の材質は、テンプルカバー部5の材質と同じであっても、異なっていてもよい。
【0056】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0057】
本実施形態に係る眼鏡フレーム100において、フロント部1は、レンズLを保持するための左右一対のリム部10と、両リム部10を架橋するブリッジ部11と、両リム部10にそれぞれ取り付けられた鼻パッド部12とを有しているが、この構造に限定されない。
例えば、フロント部は、リム部を有しない、いわゆるリムレスの構造であってもよく、鼻パッド部12を有しない鼻パッドなしの構造であってもよい。
同様に、耳掛け部4は、芯材41と、当該芯材41を覆うように当該芯材41に取り付けられた耳掛けカバー部42とを有する芯鞘構造となっているが、この構造に限定されない。
例えば、芯材を有さず、単一の樹脂からなる耳掛け部であってもよい。
【0058】
本実施形態に係る眼鏡フレーム100において、テンプル部3は、前側部31、薄肉部32及び後側部33からなっているが、これに限定されず、他のパーツ等を含んでいてもよい。但し、薄肉部を有することは必須である。
また、前側部31及び後側部33の前端及び後端の面は、それぞれ、下方に行く程、後方側となるように、傾斜しているが、必須ではない。
【0059】
本実施形態に係る眼鏡フレーム100において、薄肉部32は、テンプル部3の左右幅を、テンプル部本体部3の他の部分である前側部31及び後側部33の左右幅よりも段状に小さくした部分となっているが、左右幅が小さくなっていれば段状でなくてもよい。
また、薄肉部32は、テンプル部3の上下幅を、テンプル部本体部3の他の部分である前側部31及び後側部33の上下幅よりも段状に小さくした部分となっているが、上下幅は小さくなっていなくてもよい。
すなわち、薄肉部は、少なくとも、左右幅がテンプル部の他の部分の左右幅よりも小さくなっていればよい。
【0060】
本実施形態に係る眼鏡フレーム100において、薄肉部32の左右幅H1は長さ方向に略一定となっているが、これに限定されず、左右幅が徐々に小さくなるテーパー状であってもよい。また、薄肉部の表面が側面視で、直線状となっているが、弓状、V字状、ジグザグ状、波状等であってもよい。なお、左右幅が変化する場合であっても、左右幅の寸法は、上述した範囲内に含まれることが好ましい。
薄肉部32の上下幅H2についても同様である。
【0061】
本実施形態に係る眼鏡フレーム100において、補強板6は、前端、後端を有する小片であるが、これに限定されず、例えば、前端が、ヒンジ部と連結されていてもよく、耳掛け部4の芯材41と連結されていてもよい。
また、補強板6は、上リブ部6b1と、下リブ部6b2と、内リブ部6c1と、外リブ部6c2とを有しているが、これらのリブ部は必須ではない。
【0062】
本実施形態に係る眼鏡フレーム100において、テンプルカバー部5は、その外面が、テンプル部3の他の部分である前側部31及び後側部33の外面と、周囲にわたって面一になっているが必須ではない。
【0063】
本実施形態に係る眼鏡フレーム100において、耳掛けカバー部42は、テンプルカバー部5と同じ材質となっているが必須ではない。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明の眼鏡フレームは、一対のレンズを装着することにより、いわゆる眼鏡として利用できる。また、レンズを装着しない場合は、ファッション用の眼鏡フレームとして利用できる。
本発明の眼鏡フレームによれば、屈曲部を有するので、屈曲性に優れるものである。その結果、掛け心地に優れ、テンプル部が疲労破壊を引き起こすことを抑制することができる。
【符号の説明】
【0065】
1・・・フロント部
10・・・リム部
11・・・ブリッジ部
12・・・鼻パッド部
100・・・眼鏡フレーム
2・・・ヒンジ部
3・・・テンプル部
31・・・前側部
32・・・薄肉部
33・・・後側部
4・・・耳掛け部
41・・・芯材
42・・・耳掛けカバー部
5・・・テンプルカバー部
6・・・補強板
6a・・・本体部
6b1・・・上リブ部
6b2・・・下リブ部
6c1・・・内リブ部
6c2・・・外リブ部
L・・・レンズ
図1
図2
図3
図4
図5
図6