特開 2025-86465 情報提供システム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2025086465

(43)【公開日】2025-06-09

(54)【発明の名称】情報提供システム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 50/10 20120101AFI20250602BHJP

【ＦＩ】

G06Q50/10

【審査請求】未請求

【請求項の数】10

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023200451

(22)【出願日】2023-11-28

(71)【出願人】

【識別番号】715009765

【氏名又は名称】株式会社すなおネット

(74)【代理人】

【識別番号】100114627

【弁理士】

【氏名又は名称】有吉 修一朗

(74)【代理人】

【識別番号】100182501

【弁理士】

【氏名又は名称】森田 靖之

(74)【代理人】

【識別番号】100175271

【弁理士】

【氏名又は名称】筒井 宣圭

(74)【代理人】

【識別番号】100190975

【弁理士】

【氏名又は名称】遠藤 聡子

(72)【発明者】

【氏名】末松 大吉

(72)【発明者】

【氏名】山口 順子

(57)【要約】

【課題】賞味期限切れ食品の消費促進を通じて、食品ロスの低減を実現する。
【解決手段】消費者端末１３から、レシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、食品情報記録手段１４に記録された賞味期限の情報に基づいて、レシピ情報生成手段１５に記録されたレシピ情報を選択し、出力する。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、
所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、
前記食品のレシピ情報を記録するレシピ情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、前記レシピ情報記録手段の中から、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を選択するレシピ情報選択手段と、
前記レシピ情報選択手段が選択した前記レシピ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。

【請求項2】

消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、
所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を検索するレシピ情報検索手段と、
前記レシピ情報検索手段が検索した前記レシピ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。

【請求項3】

消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、
所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を検索するための検索信号を、所定のレシピ情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、
前記レシピ情報検索手段が検索した前記レシピ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。

【請求項4】

消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、
所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を生成するレシピ情報生成手段と、
前記レシピ情報生成手段が生成した前記レシピ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。

【請求項5】

消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、
所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を生成するための生成信号を、所定のレシピ情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、
前記レシピ情報生成手段が生成した前記レシピ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。

【請求項6】

消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、
所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、
前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、所定のレシピ情報生成手段に入力する指示情報であって、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を、前記レシピ情報生成手段が生成するための前記指示情報を作成する指示情報作成手段と、
前記指示情報作成手段が作成した前記指示情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。

【請求項7】

前記消費者の端末から送信された選択基準情報であって、前記レシピ情報を選択するための前記選択基準情報に基づいて、前記レシピ情報の参照情報を生成する参照情報生成手段と、
前記参照情報生成手段が生成した前記参照情報に基づいて、前記レシピ情報生成手段が生成した前記レシピ情報の中から、出力対象となる前記レシピ情報を選択する情報選択手段と、を備え、
前記情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記レシピ情報を出力する
請求項４または請求項５に記載の情報提供システム。

【請求項8】

前記消費者の端末から送信された参照情報であって、前記レシピ情報を選択するための前記参照情報に基づいて、前記レシピ情報生成手段が生成した前記レシピ情報の中から、出力対象となる前記レシピ情報を選択する情報選択手段、を備え、
前記情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記レシピ情報を出力する
請求項４または請求項５に記載の情報提供システム。

【請求項9】

前記レシピ情報生成手段は、
前記特定食品に表示された識別情報を前記消費者の端末で読み込むことにより、前記消費者の端末から送信された情報に基づいて、前記特定食品の特定を行い、特定された前記特定食品のレシピ情報を生成する
請求項４または請求項５に記載の情報提供システム。

【請求項10】

前記生成信号出力手段は、
前記特定食品に表示された識別情報を前記消費者の端末で読み込むことにより、前記消費者の端末から送信された情報に基づいて、前記特定食品の特定を行い、特定された前記特定食品のレシピ情報を生成するための生成信号を出力する
請求項４または請求項５に記載の情報提供システム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、情報提供システムに関する。詳しくは、食品ロス（フードロス）の低減を実現可能な情報提供システムに係るものである。

【背景技術】

【0002】

従来、食品を中心として商品の安全性が消費者に注目されており、消費者が商品を選択する際に、消費者は商品自体や商品の原料がどの様な物であるのかという点にまで関心を示す様になっている。

【0003】

そのため、商品の提供者は、提供する商品や商品の原料の成分や産地、製造年月日等の情報を商品の包装に貼付したラベルに記載したり、ＩＣタグに記録したりして、商品を提供している。

【0004】

しかし、単に情報を記載や記録したものを商品に添付して提供するだけでは、その情報の改竄や偽造等が容易であり、現に情報の改竄や偽造等が行われている事実もあり、消費者に信用度が低く、消費者が安心して商品を選択することが困難であった。

【0005】

そこで、本発明の発明者は、単に情報を記載や記録したものを食品に添付するのではなく、食品の原料を粉末にした原料粉末見本を食品に添付して食品を提供する技術を提案している（特許文献１参照）。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0006】

【特許文献1】特開２００９－５６５６号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0007】

ところで、食品の品質の「見える化」が実現することで、消費者が安心して食品を選択できるようになるが、近年問題視されている「食品ロス」を減らすことには直結し難い。

【0008】

本発明は以上の点に鑑みて創案されたものであって、食品ロスの低減を実現可能な情報提供システムを提供することを目的としたものである。

【課題を解決するための手段】

【0009】

上記の目的を達成するために、本発明の情報提供システムは、消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、前記食品のレシピ情報を記録するレシピ情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、前記レシピ情報記録手段の中から、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を選択するレシピ情報選択手段と、前記レシピ情報選択手段が選択した前記レシピ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。

【0010】

また、本発明の情報提供システムは、消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を検索するレシピ情報検索手段と、前記レシピ情報検索手段が検索した前記レシピ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。

【0011】

更に、本発明の情報提供システムは、消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を検索するための検索信号を、所定のレシピ情報検索手段に出力する検索信号出力手段と、前記レシピ情報検索手段が検索した前記レシピ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。

【0012】

また、本発明の情報提供システムは、消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を生成するレシピ情報生成手段と、前記レシピ情報生成手段が生成した前記レシピ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。

【0013】

また、本発明の情報提供システムは、消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を生成するための生成信号を、所定のレシピ情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、前記レシピ情報生成手段が生成した前記レシピ情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。

【0014】

また、本発明の情報提供システムは、消費者の端末からの求めに応じて、レシピ情報を出力する情報提供システムであって、所定の食品の賞味期限、若しくは、消費期限のいずれか１つである所定期限の情報、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、前記消費者の端末から、前記食品の少なくとも一部である特定食品について、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記特定食品に前記所定期限までの残り日数が所定日数を下回った期限切れ食品が含まれている場合は、所定のレシピ情報生成手段に入力する指示情報であって、前記特定食品を使用し、かつ、前記期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報を、前記レシピ情報生成手段が生成するための前記指示情報を作成する指示情報作成手段と、前記指示情報作成手段が作成した前記指示情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。

【0015】

ここで、そのレシピ情報の出力を希望する旨を受け付けた特定食品に期限切れ食品が含まれている場合に、「特定食品を使用し、かつ、期限切れ食品を加熱する工程を含むレシピ情報」を選択、若しくは、検索、若しくは、生成し、消費者の端末に出力することによって、「食品の賞味期限」や「食品の消費期限」に応じたレシピ情報を出力することができる。
そして、「食品の賞味期限」や「食品の消費期限」に応じたレシピ情報を出力することによって、消費者による食品の使用（消費）を促すことができ、期限切れ食品の廃棄（未使用食品の廃棄）の抑止が期待できる。

【0016】

例えば、期限切れ食品が「賞味期限を徒過した食品（賞味期限までの残り日数が０日を下回った食品）」であり、特定食品が「食品Ａ、食品Ｂ、食品Ｃ」である場合には、以下の通りである。

【0017】

食品Ａ、食品Ｂ、食品Ｃのいずれもが賞味期限が到来していない場合には、
［１］いずれの食品も未加熱で使用するレシピ
［２］食品Ａのみを充分に加熱するレシピ
［３］食品Ｂのみを充分に加熱するレシピ
［４］食品Ｃのみを充分に加熱するレシピ
［５］食品Ａ、食品Ｂを充分に加熱するレシピ
［６］食品Ａ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
［７］食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
［８］食品Ａ、食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
を出力する。

【0018】

食品Ａのみ賞味期限を徒過している場合には、
［２］食品Ａのみを充分に加熱するレシピ
［５］食品Ａ、食品Ｂを充分に加熱するレシピ
［６］食品Ａ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
［８］食品Ａ、食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
を出力する。

【0019】

食品Ｂのみ賞味期限を徒過している場合には、
［３］食品Ｂのみを充分に加熱するレシピ
［５］食品Ａ、食品Ｂを充分に加熱するレシピ
［７］食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
［８］食品Ａ、食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
を出力する。

【0020】

食品Ｃのみ賞味期限を徒過している場合には、
［４］食品Ｃのみを充分に加熱するレシピ
［６］食品Ａ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
［７］食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
［８］食品Ａ、食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
を出力する。

【0021】

食品Ａ、食品Ｂが賞味期限を徒過している場合には、
［５］食品Ａ、食品Ｂを充分に加熱するレシピ
［８］食品Ａ、食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
を出力する。

【0022】

食品Ａ、食品Ｃが賞味期限を徒過している場合には、
［６］食品Ａ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
［８］食品Ａ、食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
を出力する。

【0023】

食品Ｂ、食品Ｃが賞味期限を徒過している場合には、
［７］食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
［８］食品Ａ、食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
を出力する。

【0024】

食品Ａ、食品Ｂ、食品Ｃのいずれもが賞味期限を徒過している場合には、
［８］食品Ａ、食品Ｂ、食品Ｃを充分に加熱するレシピ
を出力する。

【0025】

ここで、情報提供システムが、レシピ情報を記録する「レシピ情報記録手段」を備える場合には、情報提供システム内にレシピ情報を記録でき、外部（情報提供システムの外部）との間でレシピ情報のやり取りを行うことなく、情報出力手段から消費者の端末にレシピ情報を出力することができる。

【0026】

また、情報提供システムが、レシピ情報を検索する「レシピ情報検索手段」を備える場合には、情報提供システム内にレシピ情報を記録していなくても、外部（情報提供システムの外部）との間でレシピ情報のやり取りを行うことによって、情報出力手段から消費者の端末にレシピ情報を出力することができる。

【0027】

同様に、情報提供システムが、レシピ情報を検索するための検索信号を、所定のレシピ情報検索手段に出力する「検索信号出力手段」を備える場合には、情報提供システム内にレシピ情報を記録していなくても、外部のレシピ情報検索手段と協働し、外部（情報提供システムの外部）との間でレシピ情報のやり取りを行うことによって、情報出力手段から消費者の端末にレシピ情報を出力することができる。

【0028】

ここで、レシピ情報検索手段が、情報提供システムとは別個の外部情報記録手段に記録されたレシピ情報を検索する場合（例えば、レシピ情報のみを記録した記録手段を検索する場合）には、検索対象が限定されていることから、迅速な検索が実現し、スムーズにレシピ情報を検索することができる。

【0029】

また、レシピ情報検索手段が、インターネット上に公開されたレシピ情報を検索する場合には、最新のレシピ情報をも含めた膨大な情報量の中から検索を行うことができ、消費者のニーズに応じたレシピ情報が見つかることが期待できる。

【0030】

更に、レシピ情報検索手段が、インターネット上に公開されていた情報を記録したインターネット情報記録手段に記録されたレシピ情報を検索する場合には、インターネット情報記録手段に記録された情報のみを検索対象とする点において、インターネット上に公開されたレシピ情報（インターネット情報記録手段に記録された情報に限定されない、インターネット上に公開されたレシピ情報）を検索対象とする場合と比較すると、検索対象とする情報量の点では劣るものの、検索用のインデックスを作成することを通じて、より早く、検索結果を得ることができる。

【0031】

また、情報提供システムが、レシピ情報を生成する「レシピ情報生成手段」を備える場合には、情報提供システム内、及び、外部（情報提供システムの外部）にレシピ情報を記録していない場合であっても、レシピ情報を生成することができ、情報出力手段から消費者の端末にレシピ情報を出力することができる。

【0032】

同様に、情報提供システムが、レシピ情報を生成するための生成信号を、所定のレシピ情報生成手段に出力する「生成信号出力手段」を備える場合には、情報提供システム内、及び、外部（情報提供システムの外部）にレシピ情報を記録していない場合であっても、外部のレシピ情報生成手段と協働してレシピ情報を生成することができ、情報出力手段から消費者の端末にレシピ情報を出力することができる。

【0033】

また同様に、情報提供システムが、所定のレシピ情報生成手段がレシピ情報を生成するための指示情報を作成する「指示情報作成手段」を備える場合には、情報提供システム内、及び、外部（情報提供システムの外部）にレシピ情報を記録していない場合であっても、指示情報を作成することができ、情報出力手段から消費者の端末にレシピ情報を生成するための指示情報を出力することができる。

【0034】

ここで、参照情報生成手段が、選択基準情報に基づいて参照情報（「レシピ情報」の参照情報）を生成する場合には、レシピ情報生成手段が生成する「出力対象となり得るレシピ情報」の中から、「出力対象となるレシピ情報」を選択する際に参照する情報を得ることができる。

【0035】

なお、参照情報生成手段が生成する参照情報は、レシピ情報生成手段が生成する「出力対象となり得るレシピ情報」の中から、「出力対象となるレシピ情報」を選択する際に参照するのみならず、レシピ情報選択手段が選択する「出力対象となり得るレシピ情報」や、レシピ情報検索手段が検索する「出力対象となり得るレシピ情報」の中から、「出力対象となるレシピ情報」を選択する際に参照しても良い。

【0036】

また、情報選択手段が、参照情報（「参照情報生成手段が生成した参照情報」や「消費者の端末から送信された参照情報」）に基づいて、「出力対象となるレシピ情報」を選択する場合には、消費者が特定のレシピ情報を選択しなくても、消費者が送信した情報（「選択基準情報」や「参照情報」）に基づいて、「出力対象となるレシピ情報」を選択できることになる。
なお、情報選択手段が選択する「出力対象となるレシピ情報」は、単数であっても複数であっても良い。

【0037】

また、消費者が「選択したい情報の基準」として選択基準情報を送信する場合には、選択基準情報（選択したい情報の基準）に基づいて生成された参照情報は、「出力対象となる情報としての模範情報（即ち、消費者が選択したい情報）」と見なすことができる。
そのため、「選択したい情報の基準」として選択基準情報を送信した場合には、参照情報（模範情報）との類似度が高いレシピ情報を選択することになる。

【0038】

同様に、消費者が「選択したい情報の参照情報」として参照情報を送信する場合にも、参照情報（模範情報）との類似度が高いレシピ情報を選択することになる。

【0039】

一方で、消費者が「選択したくない情報の基準」として選択基準情報を送信する場合には、選択基準情報（選択したくない情報の基準）に基づいて生成された参照情報は、「出力対象となる情報の反面教師的な情報（即ち、消費者が選択したくない情報）」と見なすことができる。
そのため、「選択したくない情報の基準」として選択基準情報を送信した場合には、参照情報（反面教師的な情報）との類似度が低いレシピ情報を選択することになる。

【0040】

同様に、消費者が「選択したくない情報の参照情報」として参照情報を送信する場合にも、参照情報（反面教師的な情報）との類似度が低いレシピ情報を選択することになる。

【0041】

なお、選択基準情報として「選択したくない情報の基準」を送信する場合と比較すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を送信する場合の方が、より直接的に消費者が選択したい情報を特定することができるため、消費者の思いを充分に反映させるという点を考慮すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を送信する方が好ましい。

【0042】

同様に、より直接的に消費者が選択したい情報を特定し、消費者の思いを充分に反映させるという点を考慮すると、参照情報として「選択したい情報の参照情報」を送信する方が好ましい。

【0043】

また、レシピ情報生成手段が、特定食品に表示された識別情報を消費者の端末で読み込むことにより、消費者の端末から送信された情報に基づいて特定食品の特定を行い、特定された特定食品のレシピ情報を生成する場合には、消費者が特定食品（レシピ情報を出力する食品）の特定を行わなくても、消費者の端末から送信された情報に基づいて、特定食品を特定できることになる。即ち、消費者が識別情報を読み込むだけで、特定商品を特定できることになる。

【0044】

同様に、「レシピ情報選択手段」が、特定食品に表示された識別情報を消費者の端末で読み込むことにより、消費者の端末から送信された情報に基づいて特定食品の特定を行い、特定された特定食品のレシピ情報を選択する場合も、消費者が識別情報を読み込むだけで、特定食品を特定できることになる。

【0045】

また同様に、「レシピ情報検索手段」が、特定食品に表示された識別情報を消費者の端末で読み込むことにより、消費者の端末から送信された情報に基づいて特定食品の特定を行い、特定された特定食品のレシピ情報を検索する場合も、消費者が識別情報を読み込むだけで、特定食品を特定できることになる。

【0046】

また、「生成信号出力手段」が、特定食品に表示された識別情報を消費者の端末で読み込むことにより、消費者の端末から送信された情報に基づいて特定食品の特定を行い、特定された特定食品のレシピ情報を生成するための生成信号を出力する場合も、消費者が識別情報を読み込むだけで、特定食品を特定できることになる。

【0047】

同様に、「検索信号出力手段」が、特定食品に表示された識別情報を消費者の端末で読み込むことにより、消費者の端末から送信された情報に基づいて特定食品の特定を行い、特定された特定食品のレシピ情報を検索するための検索信号を出力する場合も、消費者が識別情報を読み込むだけで、特定食品を特定できることになる。

【0048】

また同様に、「指示情報作成手段」が、特定食品に表示された識別情報を消費者の端末で読み込むことにより、消費者の端末から送信された情報に基づいて特定食品の特定を行い、特定された特定食品のレシピ情報を生成するための指示情報を作成する場合も、消費者が識別情報を読み込むだけで、特定食品を特定できることになる。

【0049】

ところで、ここでの「食品」とは、「一次産品」及び「二次産品」の双方を含む。
また、ここでの「食品」には、栄養素の摂取や嗜好を目的とした飲食物（生鮮食品、動物性食品、植物性食品、加工食品、冷凍食品、嗜好食品、調味用材料、健康食品、サプリメント、飲料、加工材料等）を含むことは勿論のこと、医薬品や医薬部外品をも含む趣旨である。例えば、漢方薬も含まれる。また、飼料、養殖用飼料、ドッグフード等、魚や動物を対象としたものも含む趣旨である。

【0050】

なお、ここでの「食品（一次産品）」とは、加工前の生鮮食品、動物性食品、植物性食品そのものであり、例えば、大根やキャベツ等の野菜、あるいは鶏肉や牛肉等の生肉そのものが該当する。また、例えば、果物、豆類、貝類、魚類も該当する。

【0051】

また、ここでの「食品（二次産品）」とは、未加工の生鮮食品、未加工の動物性食品、未加工の植物性食品を加工した産品であり、もち、饅頭、漬物、野菜炒め、ステーキ、ハンバーグ、ラーメン、弁当、パン、牛乳、チーズ、ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー、冷凍食品、缶詰、ペットボトル入りのお茶やジュース、コーヒー、清涼飲料等が該当する。

【0052】

更に、ここでの「二次産品」とは、一次産品を原料として加工した二次産品を含むことは勿論のこと、二次産品を原料として加工した二次産品も含む。例えば、味付け済みの卵を原料として仕入れ、焼成して製造された玉子焼きも含む。

【0053】

また、ここでの「賞味期限」とは、「品質が変わらずに美味しく食べることができる期限」を意味しており、賞味期限を過ぎたとしても、直ぐに食べられなくなることを意味するものではない。

【0054】

また、ここでの「消費期限」とは、「安全に食べることができる期限」を意味しており、消費期限を過ぎた場合には、食べられなくなることを意味している。

【発明の効果】

【0055】

本発明の情報提供システムでは、食品ロスの低減を実現することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【0056】

【図1】食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図（１）である。

【図2】食品情報記録手段を説明するための模式図である。

【図3】レシピ情報記録手段を説明するための模式図である。

【図4】食品情報提供システムの使用方法を説明するための模式図である。

【図5】食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図（２）である。

【図6】食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図（３）である。

【発明を実施するための形態】

【0057】

以下、発明を実施するための形態（以下、「実施の形態」と称する）について説明を行う。
ここで、本実施の形態では、２０２２年４月２１日時点を基準として、換言すると、賞味期限が２０２２年４月２０日以前の場合には、賞味期限が徒過しており、賞味期限が２０２２年４月２１日以降の場合には、賞味期限が到来していないものとして、説明を行う。なお、説明は以下の順序で行う。
１．第１の実施の形態
２．第２の実施の形態
３．第３の実施の形態

【0058】

＜１．第１の実施の形態＞
［構成の説明］
図１は、本発明を適用した情報提供システムの一例である食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。

【0059】

図１で示す食品情報提供システム１１は、インターネット１２を介して、食品製品の購入者（消費者）が利用する消費者端末１３と、各種情報をやり取り可能に構成されている。

【0060】

また、食品情報提供システム１１は、食品情報記録手段１４と、レシピ情報記録手段１５と、レシピ情報選択手段１６と、選択基準情報記録手段１７と、模範情報生成手段１８と、情報選択手段１９と、情報出力手段２０を有する。

【0061】

ここで、食品情報記録手段１４は、「食品ａａａの情報」「食品ｂｂｂの情報」「食品ｃｃｃの情報」「食品ｄｄｄの情報」「食品ｅｅｅの情報」を記録可能に構成されている。
なお、ここでの「食品ａａａ」「食品ｂｂｂ」「食品ｃｃｃ」「食品ｄｄｄ」「食品ｅｅｅ」が「所定の食品」に相当する。

【0062】

本実施の形態では、図２で示すように、「管理番号１」として食品ａａａについて、その賞味期限と消費期限が記録されている。
具体的には、名称として「ａａａ」、賞味期限として「２０２２年４月２０日」、消費期限として「２０２２年８月２０日」といった情報が記録されている。

【0063】

また、「管理番号２」として食品ｂｂｂについて、その賞味期限と消費期限が記録されている。
具体的には、名称として「ｂｂｂ」、賞味期限として「２０２２年５月２０日」、消費期限として「２０２３年１月２０日」といった情報が記録されている。

【0064】

更に、「管理番号３」として食品ｃｃｃについて、その賞味期限と消費期限が記録されている。
具体的には、名称として「ｃｃｃ」、賞味期限として「２０２２年６月２０日」、消費期限として「２０２２年１０月２０日」といった情報が記録されている。

【0065】

また、「管理番号４」として食品ｄｄｄについて、その賞味期限と消費期限が記録されている。
具体的には、名称として「ｄｄｄ」、賞味期限として「２０２２年４月２０日」、消費期限として「２０２３年１月２０日」といった情報が記録されている。

【0066】

更に、「管理番号５」として食品ｅｅｅについて、その賞味期限と消費期限が記録されている。
具体的には、名称として「ｅｅｅ」、賞味期限として「２０２２年６月２０日」、消費期限として「２０２２年１２月２０日」といった情報が記録されている。

【0067】

また、レシピ情報記録手段１５は、「食品ａａａのレシピ情報」「食品ｂｂｂのレシピ情報」「食品ｃｃｃのレシピ情報」「食品ｄｄｄのレシピ情報」「食品ｅｅｅのレシピ情報」を記録可能に構成されている。

【0068】

本実施の形態におけるレシピ情報記録手段１５は、図３で示すように、「食品ａａａのレシピ情報」を記録するレシピ情報記録手段１５Ａ、「食品ｂｂｂのレシピ情報」を記録するレシピ情報記録手段１５Ｂ、「食品ｃｃｃのレシピ情報」を記録するレシピ情報記録手段１５Ｃ、「食品ｄｄｄのレシピ情報」を記録するレシピ情報記録手段１５Ｄ、「食品ｅｅｅのレシピ情報」を記録するレシピ情報記録手段１５Ｅを有する。

【0069】

また、レシピ情報記録手段１５Ａは、「食品ａａａを食材として使用し、かつ、食品ａａａを加熱する工程を含むレシピ情報１５Ａａ」と、食品「ａａａを食材として使用し、かつ、食品ａａａを加熱する工程を含まないレシピ情報１５Ａｂ」が、区別して記録される。
なお、「レシピ情報１５Ａａ」と「レシピ情報１５Ａｂ」の双方を意味する場合には「レシピ情報１５Ａａｂ」と称する。

【0070】

同様に、レシピ情報記録手段１５Ｂは、「食品ｂｂｂを食材として使用し、かつ、食品ｂｂｂを加熱する工程を含むレシピ情報１５Ｂａ」と、「食品ｂｂｂを食材として使用し、かつ、食品ｂｂｂを加熱する工程を含まないレシピ情報１５Ｂｂ」が、区別して記録される。
なお、「レシピ情報１５Ｂａ」と「レシピ情報１５Ｂｂ」の双方を意味する場合には「レシピ情報１５Ｂａｂ」と称する。

【0071】

また同様に、レシピ情報記録手段１５Ｃは、「食品ｃｃｃを食材として使用し、かつ、食品ｃｃｃを加熱する工程を含むレシピ情報１５Ｃａ」と、「食品ｃｃｃを食材として使用し、かつ、食品ｃｃｃを加熱する工程を含まないレシピ情報１５Ｃｂ」が、区別して記録される。
なお、「レシピ情報１５Ｃａ」と「レシピ情報１５Ｃｂ」の双方を意味する場合には「レシピ情報１５Ｃａｂ」と称する。

【0072】

また同様に、レシピ情報記録手段１５Ｄは、「食品ｄｄｄを食材として使用し、かつ、食品ｄｄｄを加熱する工程を含むレシピ情報１５Ｄａ」と、「食品ｄｄｄを食材として使用し、かつ、食品ｄｄｄを加熱する工程を含まないレシピ情報１５Ｄｂ」が、区別して記録される。
なお、「レシピ情報１５Ｄａ」と「レシピ情報１５Ｄｂ」の双方を意味する場合には「レシピ情報１５Ｄａｂ」と称する。

【0073】

また同様に、レシピ情報記録手段１５Ｅは、「食品ｅｅｅを食材として使用し、かつ、食品ｅｅｅを加熱する工程を含むレシピ情報１５Ｅａ」と、「食品ｅｅｅを食材として使用し、かつ、食品ｅｅｅを加熱する工程を含まないレシピ情報１５Ｅｂ」が、区別して記録される。
なお、「レシピ情報１５Ｅａ」と「レシピ情報１５Ｅｂ」の双方を意味する場合には「レシピ情報１５Ｅａｂ」と称する。

【0074】

また、「レシピ情報１５Ａａ」と「レシピ情報１５Ａｂ」が重複することは無いが、「レシピ情報１５Ａａ」と「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｄａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」が重複することはあり、「レシピ情報１５Ａｂ」と「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｄａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」が重複することはある。

【0075】

同様に、「レシピ情報１５Ｂａ」と「レシピ情報１５Ｂｂ」が重複することは無いが、「レシピ情報１５Ｂａ」と「レシピ情報１５Ａａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｄａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」が重複することはあり、「レシピ情報１５Ｂｂ」と「レシピ情報１５Ａａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｄａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」が重複することはある。

【0076】

また同様に、「レシピ情報１５Ｃａ」と「レシピ情報１５Ｃｂ」が重複することは無いが、「レシピ情報１５Ｃａ」と「レシピ情報１５Ａａｂ」「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｄａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」が重複することはあり、「レシピ情報１５Ｃｂ」と「レシピ情報１５Ａａｂ」「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｄａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」が重複することはある。

【0077】

また同様に、「レシピ情報１５Ｄａ」と「レシピ情報１５Ｄｂ」が重複することは無いが、「レシピ情報１５Ｄａ」と「レシピ情報１５Ａａｂ」「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」が重複することはあり、「レシピ情報１５Ｄｂ」と「レシピ情報１５Ａａｂ」「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」が重複することはある。

【0078】

また同様に、「レシピ情報１５Ｅａ」と「レシピ情報１５Ｅｂ」が重複することは無いが、「レシピ情報１５Ｅａ」と「レシピ情報１５Ａａｂ」「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｄａｂ」が重複することはあり、「レシピ情報１５Ｅｂ」と「レシピ情報１５Ａａｂ」「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｄａｂ」が重複することはある。

【0079】

例えば、「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃを食材として使用し、かつ、食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃの全てを加熱する工程を含むレシピ情報」は、「レシピ情報１５Ａａ」「レシピ情報１５Ｂａ」「レシピ情報１５Ｃａ」に記録し、「食品ａａａ、食品ｄｄｄ、食品ｅｅｅを食材として使用し、かつ、食品ａａａのみを加熱し、食品ｄｄｄと食品ｅｅｅを加熱する工程を含まないレシピ情報」は、「レシピ情報１５Ａａ」「レシピ情報１５Ｄｂ」「レシピ情報１５Ｅｂ」に記録する、といった具合である。

【0080】

また、レシピ情報選択手段１６は、消費者が食品（購入済み食品）のレシピ情報を求めた場合に、食品情報記録手段１４に記録された「賞味期限」や「消費期限」の情報の確認を行い、確認結果に応じたレシピ情報を「出力候補レシピ情報」に選択する。

【0081】

具体的には、以下の通りである。

【0082】

（１．賞味期限を徒過しているか否かが基準の場合）
先ず、消費者が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」である場合）には、食品情報記録手段１４に記録された「賞味期限」の確認を行い、食品ａａａの賞味期限が徒過しているために、レシピ情報選択手段１６は、「レシピ情報１５Ａａ」「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」に共通するレシピ情報を、出力候補レシピ情報に選択する。

【0083】

次に、消費者が「食品ａａａ、食品ｄｄｄ、食品ｅｅｅ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ａａａ、食品ｄｄｄ、食品ｅｅｅ」である場合）には、食品情報記録手段１４に記録された「賞味期限」の確認を行い、食品ａａａと食品ｄｄｄの賞味期限が徒過しているために、レシピ情報選択手段１６は、「レシピ情報１５Ａａ」「レシピ情報１５Ｄａ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」に共通するレシピ情報を、出力候補レシピ情報に選択する。

【0084】

更に、消費者が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」である場合）には、食品情報記録手段１４に記録された「賞味期限」の確認を行い、いずれの食品も賞味期限が到来していないために、レシピ情報選択手段１６は、「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」に共通するレシピ情報を、出力候補レシピ情報に選択する。

【0085】

（２．賞味期限までの残り日数が３０日以上であるか否かが基準の場合）
先ず、消費者が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」である場合）には、食品情報記録手段１４に記録された「賞味期限」の確認を行い、食品ａａａの賞味期限が徒過し、食品ｂｂｂの賞味期限までの残り日数が２９日であるために、レシピ情報選択手段１６は、「レシピ情報１５Ａａ」「レシピ情報１５Ｂａ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」に共通するレシピ情報を、出力候補レシピ情報に選択する。

【0086】

次に、消費者が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」である場合）には、食品情報記録手段１４に記録された「賞味期限」の確認を行い、食品ｂｂｂの賞味期限までの残り日数が２９日であるために、レシピ情報選択手段１６は、「レシピ情報１５Ｂａ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」に共通するレシピ情報を、出力候補レシピ情報に選択する。

【0087】

（３．消費期限までの残り日数が６ヶ月以上であるか否かが基準の場合）
先ず、消費者が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」である場合）には、食品情報記録手段１４に記録された「消費期限」の確認を行い、食品ａａａと食品ｃｃｃの消費期限までの残り日数が６ヶ月未満であるために、レシピ情報選択手段１６は、「レシピ情報１５Ａａ」「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａ」に共通するレシピ情報を、出力候補レシピ情報に選択する。

【0088】

次に、消費者が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」である場合）には、食品情報記録手段１４に記録された「消費期限」の確認を行い、食品ｃｃｃの消費期限までの残り日数が６ヶ月未満であるために、レシピ情報選択手段１６は、「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」に共通するレシピ情報を、出力候補レシピ情報に選択する。

【0089】

また、選択基準情報記録手段１７は、消費者が利用する消費者端末１３から送信された「特定食品のレシピ情報を選択するための選択基準情報（以下、単に「選択基準情報」と称する）」を記録する。
なお、本実施の形態では、選択基準情報記録手段１７には、選択基準情報として、「消費者が選択したい食品のレシピ情報の基準」が記録される。

【0090】

また、模範情報生成手段１８は、「特定食品のレシピ情報の模範情報（以下、単に「模範情報」と称する）」を生成する。なお、模範情報生成手段１８は「参照情報生成手段」の一例である。

【0091】

ここで、模範情報生成手段１８は、選択基準情報記録手段１７に選択基準情報が記録された場合に、「選択基準情報」を図示しない汎用のジェネレーティブＡＩ（生成ＡＩ）に入力し、生成ＡＩの出力結果を得ることで、模範情報を生成する。なお、新しい模範情報が生成された場合には、以前の模範情報に代わって登録されることになる（上書きされる）。

【0092】

例えば、選択基準情報に、
（１）専門用語を用いることなく、平易な表現を用いて説明を行っていること
（２）「目分量」といった表現ではなく、具体的な数値で説明を行っていること
（３）できあがり画像のみならず、調理過程の画像が含まれていること
（４）１人分のレシピ情報であること
が記録されている場合に、こうした（１）～（４）の内容を生成ＡＩに入力し、模範情報を生成する。

【0093】

また、情報選択手段１９は、模範情報に基づいて、出力する「特定食品のレシピ情報」を選択する。なお、情報選択手段１９が選択するレシピ情報は、１つであっても、２以上であっても良い。

【0094】

ここで、情報選択手段１９は、模範情報が生成された場合に、レシピ情報選択手段１６が選択した「出力候補レシピ情報」の中から、「模範情報」との類似度が高い「特定食品のレシピ情報」を選択する。

【0095】

即ち、「選択基準情報」が記録されると、模範情報生成手段１８により模範情報が生成され、その後、情報選択手段１９により模範情報との類似度が高い「出力候補レシピ情報」が出力対象として選択されることになる。
具体的には、以下の通りである。

【0096】

（１．賞味期限を徒過しているか否かが基準の場合）
先ず、消費者が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」である場合）には、レシピ情報選択手段１６が出力候補レシピ情報に選択した「レシピ情報１５Ａａ」「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」に共通するレシピ情報の中から、模範情報との類似度が高いレシピ情報が出力対象として選択される。

【0097】

次に、消費者が「食品ａａａ、食品ｄｄｄ、食品ｅｅｅ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ａａａ、食品ｄｄｄ、食品ｅｅｅ」である場合）には、レシピ情報選択手段１６が出力候補レシピ情報に選択した「レシピ情報１５Ａａ」「レシピ情報１５Ｄａ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」に共通するレシピ情報の中から、模範情報との類似度が高いレシピ情報が出力対象として選択される。

【0098】

更に、消費者が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」である場合）には、レシピ情報選択手段１６が出力候補レシピ情報に選択した「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」に共通するレシピ情報の中から、模範情報との類似度が高いレシピ情報が出力対象として選択される。

【0099】

（２．賞味期限までの残り日数が３０日以上であるか否かが基準の場合）
先ず、消費者が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」である場合）には、レシピ情報選択手段１６が出力候補レシピ情報に選択した「レシピ情報１５Ａａ」「レシピ情報１５Ｂａ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」に共通するレシピ情報の中から、模範情報との類似度が高いレシピ情報が出力対象として選択される。

【0100】

次に、消費者が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」である場合）には、レシピ情報選択手段１６が出力候補レシピ情報に選択した「レシピ情報１５Ｂａ」「レシピ情報１５Ｃａｂ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」に共通するレシピ情報の中から、模範情報との類似度が高いレシピ情報が出力対象として選択される。

【0101】

（３．消費期限までの残り日数が６ヶ月以上であるか否かが基準の場合）
先ず、消費者が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ」である場合）には、レシピ情報選択手段１６が出力候補レシピ情報に選択した「レシピ情報１５Ａａ」「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａ」に共通するレシピ情報の中から、模範情報との類似度が高いレシピ情報が出力対象として選択される。

【0102】

次に、消費者が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」のレシピ情報を求める場合（特定食品が「食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｅｅｅ」である場合）には、レシピ情報選択手段１６が出力候補レシピ情報に選択した「レシピ情報１５Ｂａｂ」「レシピ情報１５Ｃａ」「レシピ情報１５Ｅａｂ」に共通するレシピ情報の中から、模範情報との類似度が高いレシピ情報が出力対象として選択される。

【0103】

また、情報出力手段２０は、情報選択手段１９が選択したレシピ情報を、消費者端末１３に出力する。

【0104】

ここで、レシピ情報選択手段１６がレシピ情報記録手段１４に記録された「消費期限」の情報を確認し、特定食品の「消費期限」を徒過している場合には（特定食品の中に、「消費期限」を徒過している食品が含まれている場合には）、情報出力手段２０は「レシピ情報」を出力せずに、「特定食品は消費期限を徒過している旨」を出力する。

【0105】

なお、本実施の形態では、２０２２年４月２１日時点を基準として説明を行っている。即ち、「食品ａａａ」は賞味期限を徒過し、賞味期限までの残り日数が６ヶ月未満であり、「食品ｂｂｂ」は賞味期限までの残り日数が３０日未満であり、消費期限までの残り日数が６ヶ月以上であり、「食品ｃｃｃ」は賞味期限までの残り日数が３０日以上であり、消費期限までの残り日数が６ヶ月未満であり、「食品ｄｄｄ」は賞味期限を徒過し、消費期限までの残り日数が６ヶ月以上であり、「食品ｅｅｅ」は賞味期限までの残り日数が３０日以上であり、消費期限までの残り日数が６ヶ月以上である場合を例に挙げて説明を行っている。
しかし、「賞味期限を徒過したか否か」「賞味期限までの残り日数が３０日以上であるか否か」「消費期限までの残り日数が６ヶ月以上であるか否か」は、判断基準日によって変わることになるため、判断基準日を考慮の上、それぞれの食品につき、賞味期限や消費期限を確認の上、判断することになる。

【0106】

例えば、その賞味期限が２０２２年５月３１日である食品を食品Ａとし、その賞味期限が２０２２年１月２０日である食品を食品Ｂとすると、（１）２０２２年１月２０日以前は、食品Ａ及び食品Ｂのいずれも「その賞味期限が到来していない食品」に該当し、（２）２０２２年１月２１日～２０２２年５月３１日は、食品Ａが「その賞味期限が到来していない食品」に該当し、食品Ｂが「その賞味期限が徒過した食品」に該当し、（３）２０２２年６月１日以降は、食品Ａ及び食品Ｂのいずれもが「その賞味期限が徒過した食品」に該当することになる。

【0107】

より詳しくは、レシピ情報決定手段１６は、消費者が情報を求めた日を基準日として（換言すると、レシピ情報決定手段１６が賞味期限や消費期限を確認する日を基準日として）、食品情報記録手段１４に記録されている食品につき、それぞれ、「賞味期限を徒過したか否か」「賞味期限までの残り日数が３０日以上であるか否か」「消費期限までの残り日数が６ヶ月以上であるか否か」に該当するかを判断するといった具合である。

【0108】

そのため、食品情報記録手段１４に記録されている情報が変わらない場合（具体的には、食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｄｄｄ、食品ｅｅｅの賞味期限や消費期限が変わらない場合）であっても、（１）（２）（３）といった判断基準日の違いによって、情報出力手段２０が出力するレシピ情報が変化することになる。

【0109】

図４は、上述した食品情報提供システム１１の使用方法の一例を示す模式図である。
なお、以下では、食品提供者３０から食品の提供を受けた消費者４０が、食品のレシピ情報の提供を求めることを前提として説明を行う。

【0110】

［１．各種情報の記録］
本発明の食品情報適用システム１１の使用方法の一例では、消費者４０がレシピ情報を得るためには、各種情報が食品情報提供システム１１に記録される必要がある。そのために、食品情報提供システム１１への各種情報の記録について説明を行う。

【0111】

本発明の食品情報提供システム１１の使用方法の一例では、先ず、食品提供者３０が食品提供者端末（図示せず）を用いて、食品情報提供システム１１に「食品ａａａ」「食品ｂｂｂ」「食品ｃｃｃ」「食品ｄｄｄ」「食品ｅｅｅ」の情報を送信する（図４中符号（１）で示すステップ）。

【0112】

具体的には、「食品ａａａの賞味期限の情報」「食品ａａａの消費期限の情報」「食品ａａａのレシピ情報」、「食品ｂｂｂの賞味期限の情報」「食品ｂｂｂの消費期限の情報」「食品ｂｂｂのレシピ情報」、「食品ｃｃｃの賞味期限の情報」「食品ｃｃｃの消費期限の情報」「食品ｃｃｃのレシピ情報」、「食品ｄｄｄの賞味期限の情報」「食品ｄｄｄの消費期限の情報」「食品ｄｄｄのレシピ情報」、「食品ｅｅｅの賞味期限の情報」「食品ｅｅｅの消費期限の情報」「食品ｅｅｅのレシピ情報」を送信する。

【0113】

上述したような各種情報の記録の後に、消費者４０に対して、各種情報の提供が可能となる。

【0114】

なお、ここでは、食品提供者３０が提供する「食品ａａａ」「食品ｂｂｂ」「食品ｃｃｃ」「食品ｄｄｄ」「食品ｅｅｅ」について、各種情報の記録を行う場合のみを説明しているが、食品情報提供システム１１に記録される情報は「食品提供者３０が提供する食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｄｄｄ、食品ｅｅｅ」に関するもののみではなく、「食品提供者３０が提供する別の食品」や、「食品提供者３０とは別の食品提供者が提供する食品」に関するものも含まれる。
即ち、本実施の形態では、消費者４０が、食品提供者３０が提供する食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｄｄｄ、食品ｅｅｅに関するレシピ情報を得る場合を例に挙げて説明を行うが（後述）、食品情報提供システム１１は、「食品提供者３０が提供する食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｄｄｄ、食品ｅｅｅとは別の食品」や、「食品提供者３０とは別の食品提供者が提供する食品」に関する情報も提供することができる。

【0115】

［２．各種情報の提供］
本発明の食品情報提供システム１１の使用方法の一例では、次に、食品提供者３０が消費者４０に対して、所定の食品２００を提供する。ここでの食品２００は一次産品であっても二次産品であっても良い。
なお、ここでは、食品２００が「食品ａａａ」「食品ｂｂｂ」「食品ｃｃｃ」「食品ｄｄｄ」及び「食品ｅｅｅ」といった５種の食品であるとして説明を行う。

【0116】

また、食品提供者３０は、所定の食品２００の品質理解のため（換言すると、食品２００の品質の見える化のため）に、所定の食品２００と共に、付属物（例えば、食品２００の生産に関与したもの、食品２００の原料の生産に関与したもの、食品２００に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、など）２０１を消費者４０に提供する。

【0117】

即ち、食品提供者３０は、所定の食品２００と共に付属物２０１を消費者４０に提供することで、所定の食品２００の品質を消費者４０が把握できるようにしている。

【0118】

次に、所定の食品２００と付属物２０１が提供された消費者４０が、食品２００のうち、「食品ａａａ」「食品ｂｂｂ」及び「食品ｃｃｃ」の３種を使用したレシピ情報の提供を希望する場合には、消費者端末１３（図４では図示せず）を用いて、インターネット１２を介して食品情報提供システム１１にアクセスを行う（図４中符号（２）で示すステップ）。

【0119】

具体的には、「食品ａａａ」に表示された識別情報４Ａ、「食品ｂｂｂ」に表示された識別情報４Ｂ、及び、「食品ｃｃｃ」に表示された識別情報４Ｃを、消費者端末１３で読み込むと、消費者端末１３から「食品ａａａ」「食品ｂｂｂ」「食品ｃｃｃ」の情報（食品情報）が食品情報提供システム１１に送信され、食品情報に基づいて、消費者４０がレシピ情報の提供を求めている食品（具体的には、「食品ａａａ」「食品ｂｂｂ」及び「食品ｃｃｃ」）が特定されることになる。

【0120】

そして、レシピ情報の提供を求めている食品（「食品ａａａ」「食品ｂｂｂ」及び「食品ｃｃｃ」）が特定されると、レシピ情報選択手段１６が食品情報記録手段１４に記録された「賞味期限」や「消費期限」の情報の確認を行い、確認結果に応じて、「出力候補レシピ情報」を選択する。

【0121】

また、識別情報４Ａ～４Ｃを消費者端末１３で読み込むと、消費者端末１３に予め記録された「選択基準情報」が食品情報提供システム１１に送信され、選択基準情報記録手段１７に記録される。
例えば、「（１）専門用語を用いることなく、平易な表現を用いて説明を行っていること、（２）「目分量」といった表現ではなく、具体的な数値で説明を行っていること、（３）できあがり画像のみならず、調理過程の画像が含まれていること、（４）１人分のレシピ情報であること」といった選択基準情報が送信される。

【0122】

なお、消費者端末１３に「選択基準情報」が記録されていない場合には、識別情報４Ａ～４Ｃを読み込んだ際に、「選択基準情報」を入力するように促されることになる。

【0123】

続いて、「選択基準情報」が選択基準情報記録手段１７に記録されると、模範情報生成手段１８が模範情報を生成し、情報選択手段１９が「出力候補レシピ情報」の中から、出力対象となるレシピ情報を選択する。

【0124】

そして、情報選択手段１９が出力対象を選択すると、情報出力手段２０が、出力対象のレシピ情報を出力する。

【0125】

［効果］
上記した本発明を適用した食品情報提供システム１１では、消費者が食品のレシピ情報を求めた場合に、食品の賞味期限や消費期限に応じたレシピ情報を出力することによって、消費者による食品の使用（調理による消費）を促すことができ、食品ロスの低減が期待できる。

【0126】

また、消費者４０が「選択基準情報」を送信するのみで、情報選択手段１９によって「消費者４０が選択したいレシピ情報」との類似度が高いレシピ情報が選択されることから、消費者が複数の「出力候補レシピ情報」の中から特定のレシピ情報を選択する必要が無い。
そして、情報選択手段１９によって、最適な（即ち、消費者４０の選択意図に沿った）レシピ情報を選択できることから、より一層充分に食品の使用（調理による消費）を促すことができ、食品ロスの低減が期待できる。

【0127】

［変形例１］
上記した第１の実施の形態では、消費者端末１３から「選択基準情報」を送信し、模範情報生成手段１８が模範情報を生成する場合を例に挙げているが、消費者端末１３から「模範情報」を送信しても良い。
この場合には、「選択基準情報記録手段１７と模範情報生成手段１８」に代えて「模範情報記録手段」が設けられ、消費者端末１３から送信された「模範情報」が模範情報記録手段に記録され、模範情報記録手段に記録された「模範情報」に基づいて、情報選択手段１９がレシピ情報を選択することになる。

【0128】

［変形例２］
上記した第１の実施の形態では、「模範情報」に基づいて、情報選択手段１９がレシピ情報を選択する場合を例に挙げて説明を行っているが、レシピ情報選択手段１６が選択した「出力候補レシピ情報」を情報出力手段２０が出力しても良い。
即ち、「出力候補レシピ情報」の中から選択するのではなく、「出力候補レシピ情報」の全てを情報出力手段２０が出力しても良い。

【0129】

［変形例３］
上記した第１の実施の形態では、識別情報４Ａ～４Ｃを読み込むことで、レシピ情報の提供を求めている食品（「食品ａａａ」「食品ｂｂｂ」及び「食品ｃｃｃ」）の特定を行っているが、レシピ情報の提供を求めている食品を特定することができれば充分であって、識別情報４Ａ～４Ｃを読み込む方法に限定されるものでは無く、食品情報提供システム１１にアクセスした消費者が、レシピ情報の提供を求める食品を選択しても良い。
具体的には、消費者端末１３から食品情報提供システム１１にアクセスすることで、消費者端末１３に、情報提供可能な食品提供者の一覧が表示され、消費者４０が表示された一覧の中から「食品提供者３０」を選択する。そして、「食品提供者３０」を選択すると、食品提供者３０が提供する食品の一覧が表示され、消費者４０は表示された一覧の中から「食品ａａａ」「食品ｂｂｂ」及び「食品ｃｃｃ」を選択する、といった具合である。

【0130】

＜２．第２の実施の形態＞
［本発明の構成］
図５は、本発明を適用した情報提供システムの他の一例である食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。
なお、以下では、第１の実施の形態と異なる点を中心に説明を行うものとし、第１の実施の形態と共通する箇所については説明を省略する。

【0131】

図５で示す食品情報提供システム２１は、レシピ情報検索手段２２を有する（第１の実施の形態の「レシピ情報記録手段１５」と「レシピ情報選択手段１６」に代えて、第２の実施の形態では「レシピ情報検索手段２２」を有する）。

【0132】

ここで、レシピ情報検索手段２２は、食品情報提供システム２１とは別個に設けられたレシピ情報記録手段２３にアクセス可能に構成されている。
そして、レシピ情報記録手段２３には、食品ａａａ、食品ｂｂｂ、食品ｃｃｃ、食品ｄｄｄ、食品ｅｅｅのレシピ情報（第１の実施の形態における「レシピ情報記録手段１５」に記録されていたレシピ情報に対応する情報）が記録されており、レシピ情報検索手段２２がレシピ情報記録手段２３にアクセスを行い、レシピ情報を検索する。

【0133】

即ち、レシピ情報検索手段２２は、消費者が食品（購入済み食品）のレシピ情報を求めた場合に、食品情報記録手段１４に記録された「賞味期限」や「消費期限」の情報の確認を行い、確認結果に応じたレシピ情報の検索を行う（「出力候補レシピ情報」を検索する）。

【0134】

［効果］
上記した本発明を適用した食品情報提供システム２１では、レシピ情報検索手段２２が、食品情報提供システム２１の外部（レシピ情報記録手段２３）に記録されたレシピ情報を検索することができるために、食品情報提供システム内に「食品ａａａのレシピ情報」「食品ｂｂｂのレシピ情報」「食品ｃｃｃのレシピ情報」「食品ｄｄｄのレシピ情報」「食品ｅｅｅのレシピ情報」が記録されていない場合であっても、情報出力手段２０が消費者端末１３に対して、レシピ情報を出力することができる。

【0135】

［変形例４］
上記した第２の実施の形態では、レシピ情報検索手段２２が、レシピ情報記録手段２３を検索する場合を例に挙げて説明を行っているが、必ずしも、検索対象がレシピ情報記録手段２３である必要は無く、例えば、「インターネット上に公開されたレシピ情報」を検索しても良いし、「インターネット上に公開されていたレシピ情報を記録したインターネット情報記録手段に記録されたレシピ情報」を検索しても良い。

【0136】

［変形例５］
上記した第２の実施の形態では、食品情報提供システム内にレシピ情報検索手段２２を有する場合を例に挙げて説明を行っているが、レシピ情報を検索することができれば充分であって、食品情報提供システム２１の外部に設けられたレシピ情報検索手段と協働してレシピ情報を検索しても良い。
例えば、食品情報提供システム２１から、外部のレシピ情報検索手段に検索信号を出力し、レシピ情報検索手段がレシピ情報を検索しても良い。

【0137】

＜３．第３の実施の形態＞
［本発明の構成］
図６は、本発明を適用した情報適用システムの更に他の一例である食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。
なお、以下では、第１の実施の形態と異なる点を中心に説明を行うものとし、第１の実施の形態と共通する箇所については説明を省略する。

【0138】

図６で示す食品情報提供システム３１は、レシピ情報生成手段３２を有する（第１の実施の形態の「レシピ情報記録手段１５」と「レシピ情報決定手段１６」に代えて、第３の実施の形態では「レシピ情報生成手段３２」を有する）。

【0139】

ここで、レシピ情報生成手段３２は、食品情報提供システム３１とは別個に設けられた生成ＡＩ３３にアクセス可能に構成されている。

【0140】

例えば、「『食品ａａａ』『食品ｂｂｂ』及び『食品ｃｃｃ』を使用したレシピ情報」については、「食品ａａａの名称の情報」「食品ｂｂｂの名称の情報」「食品ｃｃｃの名称の情報」「加熱調理すべき食品の情報」をインプット情報として、汎用のジェネレーティブＡＩ（生成ＡＩ）３３に入力し、生成ＡＩ３３の出力結果を得ることで、「『食品ａａａ』『食品ｂｂｂ』及び『食品ｃｃｃ』を使用したレシピ情報」を生成する。
なお、レシピ情報の提供先（出力先）である消費者の情報（好み）をインプット情報に加えることで、より消費者のニーズに即したレシピ情報を生成することができる。

【0141】

即ち、レシピ情報生成手段３２は、消費者が食品（購入済み食品）のレシピ情報を求めた場合に、食品情報記録手段１４に記録された「賞味期限」や「消費期限」の情報の確認を行い、確認結果に応じたレシピ情報の生成を行う（「出力候補レシピ情報」を生成する）。

【0142】

［効果］
上記した本発明を適用した食品情報提供システム３１では、レシピ情報生成手段３２が、「食品ａａａのレシピ情報」「食品ｂｂｂのレシピ情報」「食品ｃｃｃのレシピ情報」「食品ｄｄｄのレシピ情報」「食品ｅｅｅのレシピ情報」を生成することができるために、食品情報提供システム３１の内外にレシピ情報が記録されていない場合であっても、情報出力手段２０が消費者端末１３に対して、レシピ情報を出力することができる。

【0143】

［変形例６］
上記した第３の実施の形態では、「レシピ情報」を出力する場合を例に挙げて説明を行っているが、「レシピ情報」に代えて、「レシピ情報を生成するためのプロンプト（指示情報）」を出力しても良い。
なお、レシピ情報を生成するための「プロンプト」を生成ＡＩ３３に入力することで、その出力結果である「レシピ情報」を得ることができる。

【符号の説明】

【0144】

４ 識別情報
１１ 食品情報提供システム
１２ インターネット
１３ 消費者端末
１４ 食品情報記録手段
１５ レシピ情報記録手段
１６ レシピ情選択定手段
１７ 選択基準情報記録手段
１８ 模範情報生成手段
１９ 情報選択手段
２０ 情報出力手段
２１ 食品情報提供システム
２２ レシピ情報検索手段
２３ レシピ情報記録手段
３１ 食品情報提供システム
３２ レシピ情報生成手段
３３ 生成ＡＩ

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】