(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025008667
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】イヤリング
(51)【国際特許分類】
A44C 7/00 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
A44C7/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023111020
(22)【出願日】2023-07-05
(71)【出願人】
【識別番号】591274668
【氏名又は名称】株式会社セベル・ピコ
(72)【発明者】
【氏名】二宮 朝保
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA01
3B114AA11
3B114AA14
3B114CC07
3B114EA04
3B114EA08
(57)【要約】
【課題】
強度や意匠性を向上させる構造を備えるイヤリングを提供する。
【解決手段】
第1部材(110)の先端に挟持部(111)を有し、第2部材(120)の先端に挟持部(121)を有し、前記第1部材(110)の基端に連結部(112)を有し、前記第2部材(120)の基端に連結部(122)を有し、前記挟持部(111)と前記挟持部(121)は対向して使用者の耳を挟持するイヤリングにおいて、前記第1部材(110)の内側に第1凹部(114)が形成され、前記第2部材(120)の内側に第2凹部(124)が形成されており、第1嵌入部材(130)が前記第1凹部(114)に嵌入されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部材(110)の先端に挟持部(111)を有し、
第2部材(120)の先端に挟持部(121)を有し、
前記第1部材(110)の基端に連結部(112)を有し、
前記第2部材(120)の基端に連結部(122)を有し、
各々の連結部は、軸着または枢着により、回動可能に連結され、
前記挟持部(111)と前記挟持部(121)は対向して使用者の耳を挟持するイヤリングにおいて、
前記第1部材(110)の内側に第1凹部(114)が形成され、
前記第2部材(120)の内側に第2凹部(124)が形成されており、
第1嵌入部材(130)が前記第1凹部(114)に嵌入されている状態、
または第2嵌入部材(140)が前記第2凹部(124)に嵌入されている状態のうち、
少なくとも一方の状態であることを特徴とするイヤリング。
【請求項2】
請求項1に記載のイヤリングにおいて、
前記第1部材(110)は、一対の連結部(112)を有し、
各々の前記連結部(112)の間に、
間隙(115)が形成されていることを特徴とするイヤリング。
【請求項3】
請求項2に記載のイヤリングにおいて、
前記第1嵌入部材(130)の連結部(132)が、
前記間隙(115)に配置されていることを特徴とするイヤリング。
【請求項4】
請求項2または3に記載のイヤリングにおいて、
前記間隙(115)の短手方向の大きさは0.2mm以下であることを特徴とするイヤリング。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のイヤリングにおいて、
前記第2部材(120)の前記挟持部(121)に中空部(125)を有しており、
当該中空部(125)の外周に溝状凹部(126)が形成され、
前記溝状凹部(126)に第2嵌入部材(140)が嵌入されていることを特徴とするイヤリング。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のイヤリングにおいて、
前記第1嵌入部材(130)または第2嵌入部材(140)のうちのに少なくとも一方には、
配合剤(170)が含有されていることを特徴とするイヤリング。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載のイヤリングにおいて、
前記第1部材(110)の断面が、U字形状またはV字形状であることを特徴とするイヤリング。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載のイヤリングにおいて、
前記第1部材(110)の前記連結部(112)と、
前記第2部材(120)の前記連結部(122)との間に
摩擦抵抗部材(160)が配設されていることを特徴とするイヤリング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耳たぶを挟持して装着する回動式イヤリングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
イヤリングを構成する部材の素材には、挟持する際の圧力による変形が起こりにくい中実材を利用することが一般的である。しかし、中実材を利用した場合には貴金属を多く使用するのでコストが割高となってしまう。
【0003】
そこで、このコストを抑えるために、銅・洋白・真鍮等の安価な素材を下地にして、貴金属メッキを施す手法や、金を薄く貼り付けて表面的な輝きを向上させる手法(金張り)や、貴金属をできる限り薄くさせる成形手法(エレクトロフォーミング)などが存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
貴金属メッキは、部分的に薄くなったり、剥がれたりすることもあり、経年劣化を抑えることが難しい。また、金張りは、加工に要する労力が大きくなり大量生産には不向きである。さらに、エレクトロフォーミングは、電気分解により電着するため、一定の厚みで成形することが難しく、強度的にも難があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記のような課題を解決するために本発明のイヤリングは、第1部材110の先端に挟持部111を有し、第2部材120の先端に第2挟持部121を有し、前記第1部材110の基端に連結部112を有し、前記第2部材120の基端に連結部122を有し、各々の連結部は回動可能に連結され、前記挟持部111と前記第2挟持部121は対向して使用者の耳を挟持するイヤリングにおいて、前記第1部材110の内側面に第1凹部114が形成され、前記第2部材120の内側面に第2凹部124が形成されており、前記第1凹部114または前記第2凹部124の少なくとも一方に嵌入部材100が嵌入されている。
【発明の効果】
【0006】
第1部材110または第2部材120の内側に嵌入部材を設けることで、イヤリングの強度・耐久性を向上させることが出来る。また、意匠性を向上させることも可能である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
各実施例やその変形例の説明において、同種の部材については誤解が生じない限り同じ符号を用いて説明する。また、同じような構成や形状である場合には、適宜、重複した箇所の説明を省き、相違点を中心に説明をしてゆく。
【0008】
本発明の各実施例の各々の部材における「内側」とは、イヤリングの中心部に近くなる側を指し、反対に「外側」とは、イヤリングの中心部から遠くなる側を指す。また、本発明における「上・下・左・右・前・後」(斜視図の場合)、「上・下・左・右」または「上・下・前・後」(2次元図の場合)を、図中に矢印を付けて示す。
【0009】
[第1実施例]
本発明の第1実施例に係わるイヤリング10は、第1部材110と、第2部材120と、第1嵌入部材130と、第2嵌入部材140と、連結軸150と、摩擦抵抗部材160を備えており、連結軸150によって、第1部材110と第2部材120が相互に回動可能に連結されている。
【0010】
[第1部材110]
第1部材110の先端において、使用者の耳たぶを挟持する挟持部111が設けられており、耳たぶを挟持する第1挟持部111と、当該耳たぶの反対側を挟持する第2挟持部121は、対向して配置されている。また、第1部材110の基端には略円形の連結部112があり、この連結部112の略中央に軸孔113が形成されている。
【0011】
この軸孔113に連結軸150が挿通され、第1部材110は連結軸150によって軸着された状態となり、第1部材110と第2部材120は互いに回動可能な状態で連結されている。
【0012】
図示している連結部112は左右に2つ存在しており、一方の連結部112と他方の連結部112の間には、間隙115が形成されている。左右2つの連結部112は、この間隙115をあけて、平行であることが好ましい。間隙115が形成されていることで、この間隙115の中に、後述する第1嵌入部材130の基端を差し込むことができる。
【0013】
第1部材110の内側に第1凹部114が形成されており、この第1凹部114に第1嵌入部材130を嵌入することができる。また、図示している第1部材110は、薄板をプレス加工して成形したものであり、第1凹部114は基端から先端の手前までレール状に形成されている。
【0014】
[第2部材120]
第2部材120の先端において、使用者の耳たぶを挟持する挟持部121が設けられており、第2部材120の基端には連結部122があり、この連結部122の略中央に軸孔123が形成されている。この軸孔123に連結軸150が挿通され、第2部材120は連結軸150によって軸着された状態となる。
【0015】
第2部材120の内側に第2凹部124が形成されており、この第2凹部124に第2嵌入部材140を嵌入することができる。また、第2部材120の先端側に中空部125が設けられている。
【0016】
図示している第2部材120は、薄板をプレス加工して成形したものであり、第2凹部124は基端から始まり中空部125を取り囲む形でレール状に形成されている。この中空部125の周りに、環状凹部126が形成されており、この溝状凹部126に、第2嵌入部材140を嵌入することが可能である。
【0017】
[第1嵌入部材130]
第1嵌入部材130は、第1部材110の第1凹部114に嵌入することが可能であり、第1部材110の第1凹部114に隙間なく適合できる形状であることが好ましい。また、第1嵌入部材130の先端において、使用者の耳たぶを挟持する挟持部131が設けられている。
【0018】
第1嵌入部材130の基端には連結部132があり、この連結部132の略中央に軸孔133が形成されている。また、この連結部132を、第1部材110の基端にある間隙115の中に挟み込むことができる。
【0019】
[第2嵌入部材140]
第2嵌入部材140は、第2部材120の第2凹部124に嵌入することが可能であり、第2部材120の環状凹部126に隙間なく適合できる形状であることが好ましい。また、第2嵌入部材140の上側に挟持部141が設けられている。
【0020】
第2嵌入部材140は、第2部材120の第2凹部124に嵌入することが可能である。図示している第2嵌入部材140は、ドーナッツ形状であり、略中央に中空部142を有している。
【0021】
図示していないが、中空部142の形状は、円形・楕円形のみならず、六角形や八角形等の多角形でもよく、ハート型等のシンボルマークを模した形状でもよい。
【0022】
[嵌入部材の素材]
ここで言う「嵌入部材」とは、第1嵌入部材130と第2嵌入部材140が含まれる。図示している嵌入部材の主成分は、シリコンやゴム等の弾性力を有する素材から出来ている。この弾性力があることで、第1部材110と第1嵌入部材130との嵌合状態、および、第2部材120と第2嵌入部材140との嵌合状態を安定化させることが出来る。図示していないが、嵌入部材の素材は、金属・プラスチック・陶器であってもよい。それぞれの部材ごとの素材について重複した説明もあるが、後段にも記載している。
【0023】
[連結軸150]
連結軸150は、基本的に細長く延びた略円柱の形状(棒状)であり、第1部材110と第2部材120とを回動可能に連結(軸着)する連結軸となる。軸着後において、連結軸150の両端部をかしめ付けて、連結軸150の抜落防止を強化する加工を施しても良い。
【0024】
軸着のみならず、第1部材110の連結部112または第2部材120の連結部122に、軸の代わりとなる凸部を設けて、第1部材110と第2部材120を枢着させても良い。
【0025】
[摩擦抵抗部材160]
図1で示すように、第1部材110の連結部112と、第2部材120の連結部122との間に、摩擦抵抗部材160が配設されている。摩擦抵抗部材160は、金属であり、中空を有する円盤形状である。平ワッシャー、絞りワッシャー、スプリングワッシャーなどを利用してもよい。
【0026】
この摩擦抵抗部材160は、第1部材110と第2部材120が回動する際に、摩擦抵抗を生じさせる。図示していないが、2つの摩擦抵抗部材160を連結させた、コの字型のワッシャーを利用してもよい。
【0027】
[配合剤170]
配合剤170は、機能性を有する粉体または粒状体の充填剤である。具体例として、ゲルマニウム、ソマチット、トルマリン、シリカ系補強充填剤などを挙げることが出来る。
【0028】
嵌入部材100の主成分は、シリコン、ゴム、合成樹脂、プラスティックなどの素材から出来ており、当該主成分の中に配合剤170を充填して、混練することで、嵌入部材100を生成することが出来る。もちろん、この配合剤170を混練することで、嵌入部材100の機能を強化することが出来る。本願における含有には混練も含まれている。
【0029】
また、配合剤170として、装飾具として人気の高いルビー、エメラルド、ダイアモンド等の鉱石を利用してもよい。鉱石に合わせて、嵌入部材の主成分を、赤・緑・白等の色合いを付けて、イヤリングのデザイン性を高めることも可能である。
【0030】
嵌入部材は固形化される必要があるが、配合剤170は、固体のみならず、液体でもよい。配合剤170は、鉄等の磁力を有するものでもよく、磁力を有する部材を嵌入部材に混入させることで、イヤリングの挟持力を高めることも出来る。
【0031】
[第1実施例の効果]
配合剤170による効果として、天然鉱石の粉体パウダーであれば、嵌入部材100の強度が向上する。磁性体を有する粉体パウダーであれば、磁力によってイヤリングの挟持力を高めることが出来る。
【0032】
また、ラメ等の光を反射する粉体パウダーであれば、イヤリングの装飾性を高めることが出来る。さらに、香りを発する粉体パウダーであれば、イヤリングをより心地よく装着することが出来る。
【0033】
配合剤170を嵌入部材100に含有させることによって、耐熱性・耐寒性・耐候性・耐オゾン性・難燃性などに優れるようになる。また、配合剤170は、調色性に優れており、嵌入部材100を、赤、青、黄色、橙色、紫色等の様々な色合いにすることが出来る。これにより、装着したイヤリングの色合いを楽しむことも出来る。
【0034】
[イヤリング10A]
図7は、
図3のA-A線における位置での断面を示す図である。第1部材110のA-A断面が、U字形状であり、第1部材110の内側にギザギザが設けられている。このギザギザ部分に接着剤を加えると、第1部材110と第1嵌入部材130との密着性を高めることができる。
【0035】
[イヤリング10B]
図8は、
図3のA-A線における位置での断面を示す図である。図示している第1部材110のA-A断面は、V字形状である。また、第1嵌入部材130の中に、配合剤170を含有させることが好ましい。配合剤170の効果については、上述している。
【0036】
[イヤリング10C]
図9は、
図3のA-A線における位置での断面を示す図である。図示している第1部材110のA-A断面は、凸部を有するV字形状である。第1嵌入部材130の内部には、間隙134が形成されている。この間隙134があることで、第1嵌入部材130の弾性が高まる為、第1部材110と第1嵌入部材130との嵌合状態を安定化させることが出来る。
【0037】
[イヤリング10D]
図10は、
図4のB-B線における位置での断面を示す図である。図示している間隙115の短手方向(左右方向)の大きさは極めて小さく設定されている。
【0038】
たとえば、この大きさが、0.2mm以下の場合には、この間隙115の間に、ゴミや髪の毛等の異物が入り込みにくくなり、使用者の髪がイヤリングにまとわりつくのを防ぐことが出来る。さらに、この大きさを小さくして0.05mm以下にすれば、水滴さえも入り込まないようにさせることが可能である。
【0039】
[第1部材110A]
図11は、第1部材110の変形例である第1部材110Aを示す図である。図示している第1部材110の内側端部には、縁部118が形成されており、この縁部118が波状形状となっている。この縁部118の形状を丸波型や鋭波型等の形状にすることで、イヤリングの意匠性を高めることが出来る。さらに使用者の耳たぶに対する摩擦力を高めることで、イヤリングの脱落を防ぐことが出来る。
【0040】
[第1部材110B]
図12は、第1部材110の変形例である第1部材110Bを示す図である。図示している第1部材110は側面に複数個の開口部117が形成されている。この開口部117を利用して飾りパーツ、宝石類を提げることで、イヤリングの意匠性を高めることが出来る。また、開口部117があることで、イヤリングの軽量化に繋がり、イヤリングの利便性を高めることが出来る。
【0041】
[第1部材110C]
図13は、第1部材110の変形例である第1部材110Aを示す図である。第1部材110の外側に複数の開口部117を設けてもよい。第1嵌入部材130が、複数の開口部117に入り込むことで、第1部材110と第1嵌入部材130との接合性が高まる。
【0042】
[第2部材120A]
図14は、第2部材120の変形例である第2部材120Aを示す図である。同様に、第2部材120の外側に複数の開口部127を設けてもよい。第2嵌入部材140が、複数の開口部127に入り込むことで、第2部材120と第2嵌入部材140との接合性が高まる。
【0043】
[第1嵌入部材130A]
図15は、第1嵌入部材130の変形例である第1嵌入部材130Aの先端側を示す図である。第1嵌入部材130の先端に、横溝が形成されている。この横溝により、使用者の耳たぶを挟持した際に、挟持部131における摩擦力が増加することで、イヤリングを落ちにくくすることが出来る。
【0044】
[第1嵌入部材130B]
図16は、第1嵌入部材130の変形例である第1嵌入部材130Bの先端側を示す図である。第1嵌入部材130の先端に、凹凸が形成されている。この凹凸により、使用者の耳たぶを挟持した際に、挟持部131における摩擦力が増加することで、イヤリングを落ちにくくすることが出来る。
【0045】
また、配合剤170として微細なゴムボールを利用して、当該ゴムボールを、第1嵌入部材130の表面、または挟持部131の表面に嵌め込んでもよい。ゴムボールにより、挟持部131における弾性が高まり、耳たぶを挟む際に使用者の耳たぶに与える圧力を適度に調整することが出来るようになり、イヤリングの可用性を高めることが出来る。
【0046】
[嵌入部材の素材]
嵌入部材100の主成分は、シリコン、ゴム、合成樹脂、プラスチックが好ましい。それ以外にも、金属、陶器でも、嵌入部材100を形作ることが可能である。
【0047】
[配合剤170の素材]
配合剤170の原料としては、ゲルマニウム、ソマチッド、トルマリンを、代表例として挙げることが出来る。また、シリカ系補強充填剤であってもよい。
【0048】
「ゲルマニウム」は、疲労回復や免疫力の向上、ガン予防といった健康効果だけでなく、ストレスの軽減、肌調子を整える効果も期待できると言われている。その為、嵌入部材100の内部にゲルマニウムを含有することで、使用者の利便性を向上させることが可能である。
【0049】
「トルマリン」は、心身を癒すヒーリング効果が高く、マイナスイオンを発生させる特性を有し、空間の浄化や心身のストレス緩和を促す効果を期待することが出来る。「ソマチッド」は、免疫力を高めてくれる微生物である。ソマチッド自体の動きが活発であると、身体の免疫力が高くなり健康を維持することを期待することが出来る。
【0050】
[第1部材110・第2部材120の素材]
第1部材110、第2部材120、連結軸150は、鋼鉄・銀・銅・ステンレス・チタン等の金属素材、セラミック、またはプラスチック等の素材から作ることが可能である。また各部材ごとに違う素材であっても良い。
【0051】
[連結軸150の素材]
連結軸150は、鋼鉄・銀・銅・ステンレス・チタン等の金属素材、セラミック、またはプラスチック等の素材から作ることが可能である。
【0052】
[摩擦抵抗部材160の素材]
摩擦抵抗部材160は、金属製でもよく、非金属である樹脂等のワッシャーであってもよい。
【0053】
[補足事項]
本発明の好ましい実施例について説明をしたが、本実施の形態は、本発明に係るイヤリングの一形態に過ぎない故に、本発明の要旨を変更しない範囲で変更を加えることは可能である。
【0054】
図1~
図3等では、第1部材110が前方(左側)にあり、第2部材120が後方(右側)に配置されているが、第1部材110と第2部材120の前後は図示している配置とは逆になっていてもよい。換言すれば、第2部材120が前方(左側)にあり、第1部材110が後方(右側)にあってもよく、第1部材110と第2部材120との構成が逆になっていてもよい。
【0055】
上述したように、本発明のイヤリング(回動式イヤリング)は、使用者の利便に資するイヤリング(耳飾り)として、提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【
図1】イヤリング10の全体構成を表す分解後の斜視図
【
図2】イヤリング10の全体構成を表す組立後の斜視図
【
図3】イヤリング10の全体構成を表す組立後の平面図(A-A線の表示)
【
図5】第1部材110と第1嵌入部材130を示す斜視図
【
図6】第2部材120と第2嵌入部材140を示す斜視図
【
図7】イヤリング10AのA-A断面を表す拡大断面図
【
図8】イヤリング10BのA-A断面を表す拡大断面図
【
図9】イヤリング10CのA-A断面を表す拡大断面図
【
図10】イヤリング10DのB-B断面を表す拡大断面図
【
図15】第1嵌入部材130Aの挟持部を表す拡大斜視図
【
図16】第1嵌入部材130Bの挟持部を表す拡大斜視図
【符号の説明】
【0057】
10 イヤリング
110 第1部材
111 挟持部
112 連結部
113 軸孔
114 第1凹部
115 間隙
117 開口部
118 縁部
120 第2部材
121 挟持部
122 連結部
123 軸孔
124 第2凹部
125 中空部
126 溝状凹部
127 開口部
130 第1嵌入部材
131 挟持部
132 連結部
133 軸孔
134 間隙
140 第2嵌入部材
141 挟持部
142 中空部
150 連結軸
160 摩擦抵抗部材
170 配合剤