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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025086999
(43)【公開日】2025-06-10
(54)【発明の名称】情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20250603BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20250603BHJP
【FI】
G06Q30/0601 322
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023201337
(22)【出願日】2023-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】715009765
【氏名又は名称】株式会社すなおネット
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】末松 大吉
(72)【発明者】
【氏名】山口 順子
(57)【要約】
【課題】食品に対する消費者の信用度を増大させると共に、消費者が安心して食品を選択できるようにする。
【解決手段】消費者端末13で食品製品Aの識別情報4を読み込むことを条件として、調理品情報選択手段16で第1の調理品を選択し、情報選択手段19が選択した特定調理品情報を情報出力手段20で出力する。次に、食品情報選択手段21で消費者が選択した選択調理品に使用されている第2の食品を選択し、情報出力手段20で出力する。その後、消費者が選択した選択食品の情報を出力する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の食品の情報である食品情報と、前記食品の調理品の情報である調理品情報と、を記録する食品情報記録手段と、
消費者の端末で、前記食品の1つである第1の食品に表示された識別情報を読み込んだことを条件として、前記消費者に選択させるために、前記食品情報記録手段に記録された前記第1の食品の前記調理品情報である第1の調理品情報を出力する調理品情報出力手段と、
前記食品情報記録手段に記録された前記食品情報の中から、前記調理品情報出力手段が出力した前記第1の調理品情報のうち、前記消費者が選択した調理品に使用する食品(但し、前記第1の食品を除く)である第2の食品を特定し、前記消費者に選択させるために、前記第2の食品の情報を出力する食品情報出力手段と、
前記食品情報出力手段が出力した前記第2の食品の情報のうち、前記消費者が選択した食品である選択食品の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項2】
前記消費者の端末から送信された選択基準情報であって、前記第1の調理品情報を選択するための前記選択基準情報に基づいて、前記第1の調理品情報の参照情報を生成する参照情報生成手段と、
前記参照情報生成手段が生成した前記参照情報に基づいて、前記食品情報記録手段に記録された前記第1の調理品情報の中から、出力対象となる前記第1の調理品情報を選択する情報選択手段と、を備え、
前記調理品情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記第1の調理品情報を出力する
請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記消費者の端末から送信された参照情報であって、前記第1の調理品情報を選択するための前記参照情報に基づいて、前記食品情報記録手段に記録された前記第1の調理品情報の中から、出力対象となる前記第1の調理品情報を選択する情報選択手段、を備え、
前記調理品情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記第1の調理品情報を出力する
請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項4】
所定の食品の情報である食品情報、を記録する食品情報記録手段と、
消費者の端末で、前記食品の1つである第1の食品に表示された識別情報を読み込んだことを条件として、前記第1の食品の調理品の情報である第1の調理品情報を検索し、前記消費者に選択させるために、前記第1の調理品情報を出力する調理品情報出力手段と、
前記食品情報記録手段に記録された前記食品情報の中から、前記調理品情報出力手段が出力した前記第1の調理品情報のうち、前記消費者が選択した調理品に使用する食品(但し、前記第1の食品を除く)である第2の食品を特定し、前記消費者に選択させるために、前記第2の食品の情報を出力する食品情報出力手段と、
前記食品情報出力手段が出力した前記第2の食品の情報のうち、前記消費者が選択した食品である選択食品の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項5】
前記消費者の端末から送信された選択基準情報であって、前記第1の調理品情報を選択するための前記選択基準情報に基づいて、前記第1の調理品情報の参照情報を生成する参照情報生成手段と、
前記参照情報生成手段が生成した前記参照情報に基づいて、検索された前記第1の調理品情報の中から、出力対象となる前記第1の調理品情報を選択する情報選択手段と、を備え、
前記調理品情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記第1の調理品情報を出力する
請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記消費者の端末から送信された参照情報であって、前記第1の調理品情報を選択するための前記参照情報に基づいて、検索された前記第1の調理品情報の中から、出力対象となる前記第1の調理品情報を選択する情報選択手段、を備え、
前記調理品情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記第1の調理品情報を出力する
請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項7】
所定の食品の情報である食品情報、を記録する食品情報記録手段と、
消費者の端末で、前記食品の1つである第1の食品に表示された識別情報を読み込んだことを条件として、前記第1の食品の調理品の情報である第1の調理品情報を生成し、前記消費者に選択させるために、前記第1の調理品情報を出力する調理品情報出力手段と、
前記食品情報記録手段に記録された前記食品情報の中から、前記調理品情報出力手段が出力した前記第1の調理品情報のうち、前記消費者が選択した調理品に使用する食品(但し、前記第1の食品を除く)である第2の食品を特定し、前記消費者に選択させるために、前記第2の食品の情報を出力する食品情報出力手段と、
前記食品情報出力手段が出力した前記第2の食品の情報のうち、前記消費者が選択した食品である選択食品の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項8】
前記消費者の端末から送信された選択基準情報であって、前記第1の調理品情報を選択するための前記選択基準情報に基づいて、前記第1の調理品情報の参照情報を生成する参照情報生成手段と、
前記参照情報生成手段が生成した前記参照情報に基づいて、生成された前記第1の調理品情報の中から、出力対象となる前記第1の調理品情報を選択する情報選択手段と、を備え、
前記調理品情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記第1の調理品情報を出力する
請求項7に記載の情報提供システム。
【請求項9】
前記消費者の端末から送信された参照情報であって、前記第1の調理品情報を選択するための前記参照情報に基づいて、生成された前記第1の調理品情報の中から、出力対象となる前記第1の調理品情報を選択する情報選択手段、を備え、
前記調理品情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記第1の調理品情報を出力する
請求項7に記載の情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システムに関する。詳しくは、消費者が安心して食品選択をすることが可能となる情報提供システムに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品を中心として商品の安全性が消費者に注目されており、消費者が商品を選択する際に、消費者は商品自体や商品の原料がどの様な物であるのかという点にまで関心を示す様になっている。
【0003】
そのため、商品の提供者は、提供する商品や商品の原料の成分や産地、製造年月日等の情報を商品の包装に貼付したラベルに記載したり、ICタグに記録したりして、商品を提供している。
【0004】
しかし、単に情報を記載や記録したものを商品に添付して提供するだけでは、その情報の改竄や偽造等が容易であり、現に情報の改竄や偽造等が行われている事実もあり、消費者に信用度が低く、消費者が安心して商品を選択することが困難であった。
【0005】
そこで、本発明の発明者は、単に情報を記載や記録したものを食品に添付するのではなく、食品の原料を粉末にした原料粉末見本を食品に添付して食品を提供する技術を提案している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009-5656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、食品を含む各種商品の品質は、その商品が消費者に提供されるまでの過程における様々な要因に強く影響を受けるものである。
【0008】
そのため、食品の原料粉末見本は、食品の品質についての情報を得ることができる要因ではあるものの、たった1つの要因に過ぎず、原料粉末見本を食品に添付して食品を提供するといった特許文献1に記載の技術のみでは、消費者が安心して食品を選択するといった目的を実現するのに充分ではない場合がある。
【0009】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、より一層充分に消費者が安心して食品を選択することが可能となる情報提供システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の情報提供システムは、所定の食品の情報である食品情報と、前記食品の調理品の情報である調理品情報と、を記録する食品情報記録手段と、消費者の端末で、前記食品の1つである第1の食品に表示された識別情報を読み込んだことを条件として、前記消費者に選択させるために、前記食品情報記録手段に記録された前記第1の食品の前記調理品情報である第1の調理品情報を出力する調理品情報出力手段と、前記食品情報記録手段に記録された前記食品情報の中から、前記調理品情報出力手段が出力した前記第1の調理品情報のうち、前記消費者が選択した調理品に使用する食品(但し、前記第1の食品を除く)である第2の食品を特定し、前記消費者に選択させるために、前記第2の食品の情報を出力する食品情報出力手段と、前記食品情報出力手段が出力した前記第2の食品の情報のうち、前記消費者が選択した食品である選択食品の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0011】
また、本発明の情報提供システムは、所定の食品の情報である食品情報、を記録する食品情報記録手段と、消費者の端末で、前記食品の1つである第1の食品に表示された識別情報を読み込んだことを条件として、前記第1の食品の調理品の情報である第1の調理品情報を検索し、前記消費者に選択させるために、前記第1の調理品情報を出力する調理品情報出力手段と、前記食品情報記録手段に記録された前記食品情報の中から、前記調理品情報出力手段が出力した前記第1の調理品情報のうち、前記消費者が選択した調理品に使用する食品(但し、前記第1の食品を除く)である第2の食品を特定し、前記消費者に選択させるために、前記第2の食品の情報を出力する食品情報出力手段と、前記食品情報出力手段が出力した前記第2の食品の情報のうち、前記消費者が選択した食品である選択食品の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0012】
更に、本発明の情報提供システムは、所定の食品の情報である食品情報、を記録する食品情報記録手段と、消費者の端末で、前記食品の1つである第1の食品に表示された識別情報を読み込んだことを条件として、前記第1の食品の調理品の情報である第1の調理品情報を生成し、前記消費者に選択させるために、前記第1の調理品情報を出力する調理品情報出力手段と、前記食品情報記録手段に記録された前記食品情報の中から、前記調理品情報出力手段が出力した前記第1の調理品情報のうち、前記消費者が選択した調理品に使用する食品(但し、前記第1の食品を除く)である第2の食品を特定し、前記消費者に選択させるために、前記第2の食品の情報を出力する食品情報出力手段と、前記食品情報出力手段が出力した前記第2の食品の情報のうち、前記消費者が選択した食品である選択食品の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備える。
【0013】
ここで、第1の調理品情報を出力する「調理品情報出力手段」によって、消費者は第1の調理品情報(消費者が、自身の端末で識別情報を読み込んだ食品の調理品の情報)を確認でき、消費者が希望する調理品を選択することができる。
【0014】
また、「調理品情報出力手段」が、第1の食品に表示された識別情報を読み込んだことを条件として第1の調理品情報を出力することによって、消費者が「対象となる食品(第1の食品)」の特定を行わなくても、消費者の端末から送信された情報に基づいて、「対象となる食品(第1の食品)」を特定できることになる。
即ち、消費者が識別情報を読み込むだけで、「対象となる食品(第1の食品)」を特定できることになる。
【0015】
更に、第2の食品の情報を出力する「食品情報出力手段」によって、消費者は第2の食品の情報(消費者自身が選択した調理品に使用する食品の情報)を確認でき、消費者が希望する食品を選択することができる。
【0016】
また、選択食品の情報を出力する「情報出力手段」によって、消費者に対して選択食品の情報(消費者自身が選択した食品の情報)を提供することができる。
【0017】
ここで、食品情報記録手段に「調理品情報」を記録する場合には、情報提供システム内に調理品情報を記録でき、外部(情報提供システムの外部)との間で調理品情報のやり取りを行うことなく、調理品情報出力手段から調理品情報(第1の調理品情報)を出力することができる。
【0018】
また、調理品情報出力手段が、「検索した第1の調理品情報」を出力する場合には、情報提供システム内に調理品情報を記録していなくても、外部(情報提供システムの外部)との間で調理品情報のやり取りを行うことによって、調理品情報出力手段から調理品情報(第1の調理品情報)を出力することができる。
【0019】
ここで、情報提供システムとは別個の外部情報記録手段に記録された調理品情報を検索する場合(例えば、調理品情報のみを記録した記録手段を検索する場合)には、検索対象が限定されていることから、迅速な検索が実現し、スムーズに調理品情報を検索することができる。
【0020】
また、インターネット上に公開された調理品情報を検索する場合には、最新の調理品情報も含めた膨大な情報量の中から検索を行うことができ、消費者のニーズに応じた調理品情報が見つかることが期待できる。
【0021】
更に、インターネット上に公開されていた情報を記録したインターネット情報記録手段に記録された調理品情報を検索する場合には、インターネット情報記録手段に記録された情報のみを検索対象とする点において、インターネット上に公開された調理品情報(インターネット情報記録手段に記録された情報に限定されない、インターネット上に公開された情報)を検索対象とする場合と比較すると、検索対象とする情報量の点では劣るものの、検索用のインデックスを作成することを通じて、より早く、検索結果を得ることができる。
【0022】
また、調理品情報出力手段が、「生成した第1の調理品情報」を出力する場合には、情報提供システム内、及び、外部(情報提供システムの外部)に調理品情報を記録していない場合であっても、調理品情報を生成することができ、調理品情報出力手段から調理品情報(第1の調理品情報)を出力することができる。
【0023】
また、参照情報生成手段が、選択基準情報に基づいて参照情報(調理品情報の参照情報)を生成する場合には、「食品情報記録手段に記録された第1の調理品情報(食品情報記録手段に記録された調理品情報のうち、第1の食品の調理品情報)」の中から、「出力対象となる情報(第1の調理品情報)」を選択する際に参照する情報を得ることができる。
【0024】
また、情報選択手段が、参照情報(「参照情報生成手段が生成した参照情報」や「消費者の端末から送信された参照情報」)に基づいて、「出力対象となる情報(第1の調理品情報)」を選択することによって、消費者が特定の情報を選択しなくても、消費者が送信した情報(「選択基準情報」や「参照情報」)に基づいて「出力対象となる情報(第1の調理品情報)」を選択できることになる。
なお、情報選択手段が選択する「出力対象となる情報(第1の調理品情報)」は、単数であっても複数であっても良い。
【0025】
また、消費者が「選択したい情報の基準」として選択基準情報を送信する場合には、選択基準情報(選択したい情報の基準)に基づいて生成された参照情報は、「出力対象となる情報としての模範情報(即ち、消費者が選択したい情報)」と見なすことができる。
そのため、「選択したい情報の基準」として選択基準情報を送信する場合には、参照情報(模範情報)との類似度が高い「第1の調理品情報」を選択することになる。
【0026】
同様に、消費者が「選択したい情報の参照情報」として参照情報を送信する場合にも、参照情報(模範情報)との類似度が高い「第1の調理品情報」を選択することになる。
【0027】
一方で、消費者が「選択したくない情報の基準」として選択基準情報を送信する場合には、選択基準情報(選択したくない情報の基準)に基づいて生成された参照情報は、「出力対象となる情報の反面教師的な情報(即ち、消費者が選択したくない情報)」と見なすことができる。
そのため、「選択したくない情報の基準」として選択基準情報を送信する場合には、参照情報(反面教師的な情報)との類似度が低い「第1の調理品情報」を選択することになる。
【0028】
同様に、消費者が「選択したくない情報の参照情報」として参照情報を送信する場合にも、参照情報(反面教師的な情報)との類似度が低い「第1の調理品情報」を選択することになる。
【0029】
なお、選択基準情報として「選択したくない情報の基準」を送信する場合と比較すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を送信する場合の方が、より直接的に消費者が選択したい情報を特定することができるため、消費者の思いを充分に反映させるという点を考慮すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を送信する方が好ましい。
【0030】
同様に、より直接的に消費者が選択したい情報を特定し、消費者の思いを充分に反映させるという点を考慮すると、参照情報として「選択したい情報の参照情報」を送信する方が好ましい。
【0031】
ところで、ここでの「食品」とは、一次産品、二次産品の双方を含む。
即ち、栄養素の摂取や嗜好を目的とした飲食物(生鮮食品、動物性食品、植物性食品、加工食品、冷凍食品、嗜好食品、調味用材料、健康食品、サプリメント、飲料、加工材料等)を含むことは勿論のこと、医薬品や医薬部外品をも含む趣旨である。例えば、漢方薬も含まれる。また、飼料、養殖用飼料、ドッグフード等、魚や動物を対象としたものも含む趣旨である。
【0032】
なお、ここでの「食品(一次産品)」とは、加工前の生鮮食品、動物性食品、植物性食品そのものであり、例えば、大根やキャベツ等の野菜、あるいは鶏肉や牛肉等の生肉そのものが該当する。また、例えば、果物、豆類、貝類、魚類も該当する。
【0033】
また、ここでの「食品(二次産品)」とは、未加工の生鮮食品、未加工の動物性食品、未加工の植物性食品を加工した産品であり、もち、饅頭、漬物、野菜炒め、ステーキ、ハンバーグ、ラーメン、弁当、パン、牛乳、チーズ、ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー、冷凍食品、缶詰、ペットボトル入りのお茶やジュース、コーヒー、清涼飲料等が該当する。
【0034】
更に、ここでの「二次産品」には、一次産品を原料として加工した二次産品を含むことは勿論のこと、二次産品を原料として加工した二次産品も含む。例えば、味付け済みの卵を原料として仕入れ、焼成して製造された玉子焼きも含む。
【発明の効果】
【0035】
本発明の情報提供システムでは、消費者がより一層安心して食品を選択することが可能となり、食品の信頼度の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】食品製品Aを説明するための模式図である。
図2】食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図(1)である。
図3】調理品情報15Bを説明するための模式図である。
図4】食品情報提供システムの使用方法を説明するための模式図である。
図5】食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図(2)である。
図6】食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図(3)である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
【0038】
<1.第1の実施の形態>
[食品の説明]
図1は、本発明を適用した情報提供システムの一例である食品情報提供システムに情報が登録された食品を説明するための模式図であり、ここで示す食品製品Aはラーメン用の麺である。
具体的には、食品製品Aは、インスタントラーメン用の乾麺1を包装フィルム2で包装しており、包装フィルム2には識別情報4(例えば、二次元バーコード等)が表示されている。
【0039】
また、食品製品Aは、乾麺1のみであり、「スープ」は含まれていない(一般的なインスタントラーメンに入っている「粉末スープ」は別売りである)。
そのため、食品製品Aのみ(乾麺1のみ)を購入したとしても、ラーメンを作ることができず、別途、「スープ」の購入が必要となる。
【0040】
ここで、スマートフォン等の消費者端末で識別情報4を読み取ることで、インターネットを通じて、本発明の食品情報提供システムにアクセスすることができる。
【0041】
具体的には、食品製品A(乾麺1)を購入しようとする消費者が、「スープ」の情報(例えば、食品製品Aを販売している店舗で購入できる「スープ」の情報)を得るために、識別情報4を介して、食品情報提供システムにアクセスすることができる。
【0042】
[本発明の構成]
図2は、本発明を適用した情報提供システムの一例である食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。
【0043】
図2で示す食品情報提供システム11は、インターネット12を介して、消費者が利用する消費者端末13と、各種情報のやり取りが可能に構成されている。
【0044】
また、食品情報提供システム11は、受信部14、食品情報記録手段15、調理品情報選択手段16、選択基準情報記録手段17、模範情報生成手段18、情報選択手段19、情報出力手段20、食品情報選択手段21を有する。
【0045】
なお、「調理品情報選択手段16と情報出力手段20」が「調理品情報出力手段」に相当し、「食品情報選択手段21と情報出力手段20」が「食品情報出力手段」に相当する。
【0046】
ここで、受信部14は、「消費者端末13」や「食品提供者が利用する端末(図示せず)」からの各種情報を受信可能に構成されている。
そして、受信部14が各種情報を受信すると、調理品情報選択手段16や食品情報選択手段21が機能することになる。また、受信部14が受信した情報は、食品情報記録手段15や選択基準情報記録手段17に記録されることになる。
【0047】
また、食品情報記録手段15は、各種食品の情報である「食品情報15A」が記録されている。また、各種食品(食品情報15Aに記録された食品)の調理品の情報である「調理品情報15B」が記録されている。
【0048】
具体的には、調理品情報15Bとしては、図3に示すように、「ラーメン名称」と「スープ名称」が記録されている。
図3では、調理品である「ラーメン(インスタントラーメン)」の情報として、1~13といった管理番号を付しており、管理番号1~3に味噌ラーメン、管理番号4~5に醤油ラーメン、管理番号6~7に塩ラーメン、管理番号8~11にとんこつラーメン、管理番号12~13につけ麺の情報が記録されている。
【0049】
なお、食品情報15Aとしては、「食品の説明情報」「食品の売り場情報」「食品のパッケージ画像の情報」「食品を使用した調理方法の情報」「食品の価格情報」等が挙げられる。
例えば、図3の管理番号8の食品「粉末スープ(とんこつ濃味)」の場合を例に挙げると、「粉末スープ(とんこつ濃味)」の商品説明、「粉末スープ(とんこつ濃味)」の売り場情報、「粉末スープ(とんこつ濃味)」を使用したとんこつラーメンの調理方法、「粉末スープ(とんこつ濃味)」の価格情報、が記録される。
【0050】
また、調理品情報選択手段16は、受信部14で受信した「食品の情報(ここでの食品を「第1の食品」と称する)」に基づいて、調理品情報15Bの中から、「第1の食品を使用した調理品」を選択する。
なお、「第1の食品を使用した調理品」を「第1の調理品」と称し、調理品情報選択手段16が、調理品情報15Bの中から選択した情報を「第1の調理品情報」と称する。
【0051】
例えば、図1で示す食品製品Aの識別情報4を読み込んだ場合には、受信部14で「乾麺1」の情報を受信し、調理品情報15Bの中から、「乾麺1」を使用した調理品(第1の調理品)として、「インスタントラーメン」を選択する。
【0052】
また、選択基準情報記録手段17は、消費者が利用する消費者端末13から送信された「調理品情報を選択するための選択基準情報(以下、単に「選択基準情報」と称する)」を記録する。
なお、本実施の形態では、選択基準情報記録手段17には、選択基準情報として、「消費者が選択したい調理品情報の基準」が記録される。
【0053】
また、模範情報生成手段18は、調理品情報の模範情報(以下、単に「模範情報」と称する)を生成する。なお、模範情報生成手段18は「参照情報生成手段」の一例である。
【0054】
ここで、模範情報生成手段18は、選択基準情報記録手段17に選択基準情報が記録された場合に、「選択基準情報」を図示しない汎用のジェネレーティブAI(生成AI)に入力し、生成AIの出力結果を得ることで、模範情報を生成する。なお、新しい模範情報が生成された場合には、以前の模範情報に代わって登録されることになる(上書きされる)。
【0055】
例えば、選択基準情報に、
(1)汁物を含む料理を優先すること
(2)好みのラーメンが、「味噌」「醤油」「とんこつ」であること
が記録されている場合に、こうした(1)~(2)の内容を生成AIに入力し、模範情報を生成する。
【0056】
また、情報選択手段19は、模範情報が生成された場合に、調理品情報選択手段16が選択した第1の調理品情報の中から、「模範情報」との類似度が高い調理品情報を選択する。
【0057】
即ち、「選択基準情報」が記録されると、模範情報生成手段18により模範情報が生成され、その後、情報選択手段19により模範情報との類似度が高い第1の調理品情報が出力対象として選択されることになる。
なお、情報選択手段19が、第1の調理品情報の中から選択した情報を「特定調理品情報」と称する。
【0058】
例えば、調理品情報選択手段16が選択した第1の調理品である「インスタントラーメン(味噌ラーメン、醤油ラーメン、とんこつラーメン、塩ラーメン、つけ麺)」の中から、「味噌ラーメン」「醤油ラーメン」「とんこつラーメン」を出力対象として選択する。
【0059】
なお、調理品情報選択手段16は、「スープ」の在庫状況や、賞味期限や消費期限を確認した上で「特定調理品情報」を選択する。
例えば、管理番号1~3のスープが全て在庫切れの場合には、「味噌ラーメン」を選択しない(出力対象から「味噌ラーメン」を除外する)といった具合である。
同様に、管理番号4~5のスープが全て賞味期限切れ(若しくは、消費期限切れ)の場合には、「醤油ラーメン」を選択しない(出力対象から「醤油ラーメン」を除外する)といった具合である。
【0060】
また、情報出力手段20は、情報選択手段19が選択した「特定調理品情報」を、消費者端末13に出力する。
【0061】
例えば、以下の様な出力を行い、消費者に希望する調理品の選択を促す。

(出力例)
乾麺を使用したラーメンとして、以下が挙げられます。
お好みのラーメンをお選びください。
A)味噌ラーメン
B)醤油ラーメン
C)とんこつラーメン
【0062】
また、食品情報選択手段21は、受信部14で受信した「特定調理品情報の中から、消費者が選択した調理品の情報(ここでの調理品を「選択調理品」と称する)」に基づいて、調理品情報15Bの中から、「選択調理品に使用する食品」を選択する。
なお、「選択調理品に使用する食品」を「第2の食品」と称し、食品情報選択手段21が、調理品情報15Bの中から選択した第2の食品の情報を「第2の食品情報」と称する。
【0063】
例えば、情報出力手段20が出力した特定調理品である「味噌ラーメン、醤油ラーメン、とんこつラーメン」の中から、消費者が「とんこつラーメン」を選択したとすると(選択調理品が「とんこつラーメン」であるとすると)、調理品情報15Bの中から、「とんこつラーメン」に使用するスープとして、「粉末スープ(とんこつ濃味)」「粉末スープ(とんこつ薄味)」「液体スープ(とんこつ濃味)」「液体スープ(とんこつ薄味)」を選択する。
【0064】
なお、食品情報選択手段21は、「スープ」の在庫状況や、賞味期限や消費期限を確認した上で「第2の食品情報」を選択する。
例えば、管理番号9の「粉末スープ(とんこつ薄味)」が在庫切れの場合には、「粉末スープ(とんこつ薄味)」を選択しない(出力対象から「粉末スープ(とんこつ薄味)」を除外する)といった具合である。
同様に、管理番号10の「液体スープ(とんこつ濃味)」が賞味期限切れ(若しくは、消費期限切れ)の場合には、「液体スープ(とんこつ濃味)」を選択しない(出力対象から「液体スープ(とんこつ濃味)」を除外する)といった具合である。
【0065】
また、上述した情報出力手段20は、食品情報選択手段21が選択した「第2の食品情報」を、消費者端末13に出力する。
【0066】
例えば、以下の様な出力を行い、消費者に希望する第2の食品の選択を促す。

(出力例)
とんこつラーメンのスープとして、以下があります。
お好みのスープをお選びください。
a)粉末スープ(とんこつ濃味)
b)粉末スープ(とんこつ薄味)
c)液体スープ(とんこつ濃味)
d)液体スープ(とんこつ薄味)
【0067】
また、上述した情報出力手段20は、受信部14で受信した「第2の食品情報の中から、消費者が選択した食品の情報(ここでの食品を「選択食品」と称する)に基づいて、食品情報15Aに記録されている情報(選択食品に相当する情報)を、消費者端末13に出力する。
【0068】
例えば、情報出力手段20が出力した第2の食品情報である「粉末スープ(とんこつ濃味)、粉末スープ(とんこつ薄味)、液体スープ(とんこつ濃味)、液体スープ(とんこつ薄味)」の中から、消費者が「粉末スープ(とんこつ濃味)」を選択したとすると、食品情報15Aに記録されている「粉末スープ(とんこつ濃味)」の情報を出力する。
【0069】
具体的には、(1)「粉末スープ(とんこつ濃味)」の商品説明、(2)「粉末スープ(とんこつ濃味)」の売り場の情報、(3)「粉末スープ(とんこつ濃味)」を使用した調理方法、等の情報を出力する。
【0070】
図4は、上述した食品情報提供システム11の使用方法の一例を示す模式図である。
なお、以下では、消費者(新規顧客)40が、食品提供者10の食品製品A(乾麺1)の購入にあたって、食品製品Aの販売店舗内において、「スープ」の情報の収集を行っていることを前提として説明を行う。
【0071】
[1.各種情報の記録]
本発明の食品情報提供システム11の使用方法の一例では、消費者40が「スープ」の情報を得るためには、各種情報が食品情報提供システム11に記録される必要がある。そのために、食品情報提供システム11への各種情報の記録について説明を行う。
【0072】
本発明の食品情報提供システム11の使用方法の一例では、先ず、食品提供者10が食品提供者端末(図示せず)を用いて、食品情報提供システム11に「食品情報」や「調理品情報」を送信する(図4中符号(1)で示すステップ)。
【0073】
具体的には、乾麺1を使用したラーメンの名称(「味噌ラーメン」「醤油ラーメン」「塩ラーメン」「とんこつラーメン」「つけ麺」など)、各ラーメンに使用するスープの名称(「粉末スープ(味噌)」「液体スープ(味噌)」「液体スープ(味噌バター)」「粉末スープ(醤油)」「粉末スープ(焦がし醤油)」「粉末スープ(塩)」「液体スープ(塩)」「粉末スープ(とんこつ濃味)」「粉末スープ(とんこつ薄味)」「液体スープ(とんこつ濃味)」「液体スープ(とんこつ薄味)」「粉末スープ(つけ汁とんこつ味)」「粉末スープ(つけ汁しょうゆ味)」など)、各スープの情報(商品説明、売り場情報、価格情報)、各スープを用いたラーメンの調理方法、の情報を送信する。
【0074】
上述したような各種情報の記録の後に、消費者40に対して、各種情報の提供が可能となる。
【0075】
なお、ここでは、食品提供者10が提供する「食品製品Aのスープ」について、各種情報の記録を行う場合のみを説明しているが、食品情報提供システム11に記録される情報は「食品提供者10が提供する食品製品Aのスープ」に関するもののみではなく、「食品提供者10が提供する別の食品」や、「食品提供者10とは別の食品提供者が提供する食品」に関するものも含まれる。
即ち、本実施の形態では、消費者40が、食品提供者10が提供する「食品製品Aのスープ」に関する情報(具体的には、乾麺1のスープの情報)を得る場合を例に挙げて説明を行うが(後述)、食品情報提供システム11は、「食品提供者10が提供する食品製品Aのスープとは別の食品」や、「食品提供者10とは別の食品提供者が提供する食品」に関する情報も提供することができる。
【0076】
[2.各種情報の提供]
食品提供者10が提供する食品製品A(乾麺1)に関連して、「スープ」の情報の提供を希望する消費者40は、消費者端末13(図4では図示せず)を用いて、インターネット12を介して食品情報提供システム11にアクセスを行う(図4中符号(2)で示すステップ)。
【0077】
具体的には、食品製品A(乾麺1)に表示された識別情報(二次元バーコードやカラーコード等の識別子)4を消費者端末13で読み込むと、消費者端末13から食品製品A(乾麺1)の情報が食品情報提供システム11に送信される。
なお、送信された情報は、受信部14で受信し、消費者40が情報を欲している食品製品A(乾麺1)が特定されることになる。
【0078】
続いて、食品製品A(乾麺1)が特定されると、調理品情報選択手段16は、第1の調理品情報として、管理番号1~13のインスタントラーメン(「味噌ラーメン」「醤油ラーメン」「塩ラーメン」「とんこつラーメン」「つけ麺」)を選択する。
【0079】
また、識別情報4を消費者端末13で読み込むと、消費者端末13に予め記録された「選択基準情報」が食品情報提供システム11に送信され、選択基準情報記録手段17に記録される。
例えば、「(1)汁物を含む料理を優先すること、(2)好みのラーメンが、「味噌」「醤油」「とんこつ」であること」といった選択基準情報が送信される。
【0080】
なお、消費者端末13に「選択基準情報」が記録されていない場合には、識別情報4を読み込んだ際に、「選択基準情報」を入力するように促されることになる。
【0081】
続いて、「選択基準情報」が選択基準情報記録手段17に記録されると、模範情報生成手段18が模範情報を生成し、情報選択手段19が「第1の調理品情報」の中から、出力対象となる特定調理品情報を選択する。
具体的には、管理番号1~3の「味噌ラーメン」、管理番号4~5の「醤油ラーメン」、管理番号8~11の「とんこつラーメン」を選択する。
【0082】
そして、情報選択手段19が特定調理品情報を選択すると、情報出力手段20が消費者端末13に特定調理品情報を出力し、消費者端末13に「味噌ラーメン」「醤油ラーメン」「とんこつラーメン」の選択肢が表示される(図4中符号(3)で示すステップ)。
【0083】
次に、消費者40が「とんこつラーメン」を選択すると、その情報(消費者が「とんこつラーメン」を選択した情報)が食品情報提供システム11に送信される(図4中符号(4)で示すステップ)。
なお、送信された情報は、受信部14で受信し、消費者40が情報を欲している「ラーメンの情報」が特定されることになる。
【0084】
続いて、選択調理品(とんこつラーメン)が特定されると、食品情報選択手段21は、第2の食品情報として、管理番号8~11のスープ名称(「粉末スープ(とんこつ濃味)」「粉末スープ(とんこつ薄味)」「液体スープ(とんこつ濃味)」「液体スープ(とんこつ薄味)」)を選択する。
【0085】
そして、食品情報選択手段21が第2の食品情報を選択すると、情報出力手段20が消費者端末13に第2の食品情報を出力し、消費者端末13に「粉末スープ(とんこつ濃味)」「粉末スープ(とんこつ薄味)」「液体スープ(とんこつ濃味)」「液体スープ(とんこつ薄味)」の選択肢が表示される(図4中符号(5)で示すステップ)。
【0086】
次に、消費者40が「粉末スープ(とんこつ濃味)」を選択すると、その情報(消費者が「粉末スープ(とんこつ濃味)」を選択した情報)が食品情報提供システム11に送信される(図4中符号(6)で示すステップ)。
なお、送信された情報は、受信部14で受信し、消費者が情報を欲している「スープの情報」が特定されることになる。
【0087】
そして、選択食品(粉末スープ(とんこつ濃味))が特定されると、情報出力手段20が、食品情報15Aに記録されている「粉末スープ(とんこつ濃味)」の情報を、消費者端末13に出力する(図4中符号(7)で示すステップ)。
【0088】
その後、消費者40が食品提供者10の食品製品A、及び、粉末スープ(とんこつ濃味)Bの提供を受ける場合(食品提供者10の食品製品A、粉末スープ(とんこつ濃味)Bを購入する場合)には、食品提供者10が消費者に食品製品A、粉末スープ(とんこつ濃味)Bを提供する。
【0089】
[効果]
上記した本発明を適用した食品情報提供システム11では、消費者40が選択した情報(選択調理品の情報、選択食品の情報)に基づいた情報を出力することによって、消費者のニーズに応えた情報を伝えることができ、より一層消費者が安心して食品を選択することができる。
【0090】
また、消費者40が「選択基準情報」を送信するのみで、情報選択手段19によって「消費者が選択したい調理品情報」との類似度が高い調理品情報が選択されることから、最適な(即ち、消費者40の選択意図に沿った)調理品情報を選択することができる。
【0091】
[変形例1]
上記した第1の実施の形態では、消費者端末13から「選択基準情報」を送信し、模範情報生成手段18が模範情報を生成する場合を例に挙げているが、消費者端末13から「模範情報」を送信しても良い。
この場合には、「選択基準情報記録手段17と模範情報生成手段18」に代えて「模範情報記録手段」が設けられ、消費者端末13から送信された「模範情報」が模範情報記録手段に記録され、模範情報記録手段に記録された「模範情報」に基づいて、情報選択手段19が第1の調理品情報を選択することになる。
【0092】
[変形例2]
上記した第1の実施の形態では、「模範情報」に基づいて、情報選択手段19が第1の調理品情報を選択する場合を例に挙げて説明を行っているが、調理品情報選択手段16が選択した「第1の調理品情報」を情報出力手段20が出力しても良い。
即ち、調理品情報選択手段16が選択した「第1の調理品情報」の中から選択するのではなく、調理品情報選択手段16が選択した「第1の調理品情報」の全てを出力しても良い。
【0093】
[変形例3]
上記した第1の実施の形態では、「インスタントラーメン」を例に挙げて説明を行っているが、本発明の対象物は「インスタントラーメン」に限定されるものではなく、「うどん」「ちゃんぽん」「蕎麦」等のその他の麺類でも良いし、麺類以外の調理品であっても良い。
【0094】
<2.第2の実施の形態>
[本発明の構成]
図5は、本発明を適用した情報提供システムの他の一例である食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。
なお、以下では、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明を行うものとし、第1の実施の形態と共通する箇所については説明を省略する。
【0095】
図5で示す食品情報提供システム31は、食品情報記録手段32を有する(第1の実施の形態の「食品情報記録手段15」に代えて、第2の実施の形態では「食品情報記録手段32」を有する)。
なお、食品情報記録手段32は、「食品情報32A(第1の実施の形態における「食品情報15A」に記録されていた情報)」が記録されている。
【0096】
また、食品情報提供システム31は、調理品情報検索手段33を有する(第1の実施の形態の「調理品情報選択手段16」に代えて、第2の実施の形態では「調理品情報検索手段33」を有する)。
なお、「調理品情報検索手段33と情報出力手段20」が「調理品情報出力手段」に相当する。
【0097】
ここで、調理品情報検索手段33は、食品情報提供システム31とは別個に設けられた調理品情報記録手段34にアクセス可能に構成されている。
そして、調理品情報記録手段34には、各種食品(食品情報32Aに記録された食品)の調理品の情報(第1の実施の形態における「調理品情報15B」に記録されていた調理品情報)が記録されており、調理品情報検索手段33が調理品情報記録手段34にアクセスを行い、調理品情報を検索する。
【0098】
即ち、調理品情報検索手段33は、消費者が「スープ」の情報を求めた場合に(具体的には、図1に示す識別情報4を読み込んだ場合に)、調理品情報記録手段34に記録された調理品情報の中から、出力対象となる「第1の調理品情報」を検索する。
【0099】
[効果]
上記した本発明を適用した食品情報提供システム31では、調理品情報検索手段33が調理品情報を検索することができるために、食品情報提供システム31内に調理品情報が記録されていない場合であっても、情報出力手段20が消費者端末13に対して、第1の調理品情報を出力することができる。
【0100】
<3.第3の実施の形態>
[本発明の構成]
図6は、本発明を適用した情報提供システムの更に他の一例である食品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。
なお、以下では、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明を行うものとし、第1の実施の形態と共通する箇所については説明を省略する。
【0101】
図6で示す食品情報提供システム41は、食品情報記録手段32を有する(第2の実施の形態と同様に、第1の実施の形態の「食品情報記録手段15」に代えて、第3の実施の形態では「食品情報記録手段32」を有する)。
【0102】
また、食品情報提供システム41は、調理品情報生成手段42を有する(第1の実施の形態の「調理品情報検索手段16」に代えて、第3の実施の形態では「調理品情報生成手段42」を有する)。
なお、「調理品情報生成手段42と情報出力手段20」が「調理品情報出力手段」に相当する。
【0103】
ここで、調理品情報生成手段42は、食品情報提供システム41とは別個に設けられた生成AI43にアクセス可能に構成されている。
【0104】
例えば、「乾麺1の調理品情報」については、「乾麺1の名称の情報」「食品情報32Aに記録されたスープの名称」をインプット情報として、汎用のジェネレーティブAI(生成AI)43に入力し、生成AI43の出力結果を得ることで、「乾麺1の調理品情報」を生成する。
【0105】
即ち、調理品情報生成手段42は、消費者が「スープ」の情報を求めた場合に(具体的には、図1に示す識別情報4を読み込んだ場合に)、出力対象となる「第1の調理品情報」を生成する。
【0106】
[効果]
上記した本発明を適用した食品情報提供システム41では、調理品情報生成手段42が調理品情報を生成することができるために、食品情報提供システム41の内外に調理品情報が記録されていない場合であっても、情報出力手段20が消費者端末13に対して、第1の調理品情報を出力することができる。
【符号の説明】
【0107】
1 乾麺
2 包装フィルム
4 識別情報
10 食品提供者
11 食品情報提供システム
12 インターネット
13 消費者端末
14 受信部
15 食品情報記録手段
16 調理品情報選択手段
17 選択基準情報記録手段
18 模範情報生成手段
19 情報選択手段
20 情報出力手段
21 食品情報選択手段
31 食品情報提供システム
32 食品情報記録手段
33 調理品情報検索手段
34 調理品情報記録手段
40 消費者
41 食品情報提供システム
42 調理品情報生成手段
43 生成AI
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2025-04-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の食品の情報である食品情報と、前記食品の調理品の情報である調理品情報と、を記録する食品情報記録手段と、
消費者の端末で、前記食品の1つである第1の食品に表示された識別情報を読み込んだことを条件として、前記消費者に選択させるために、前記食品情報記録手段に記録された前記第1の食品の前記調理品情報である第1の調理品情報を出力する調理品情報出力手段と、
前記消費者の端末から送信された選択基準情報であって、前記第1の調理品情報を選択するための前記選択基準情報を、汎用の生成AIに入力し、前記第1の調理品情報の参照情報を生成させる参照情報生成手段と、
前記参照情報生成手段が生成させた前記参照情報に基づいて、前記食品情報記録手段に記録された前記第1の調理品情報の中から、出力対象となる前記第1の調理品情報を選択する情報選択手段と、
前記食品情報記録手段に記録された前記食品情報の中から、前記調理品情報出力手段が出力した前記第1の調理品情報のうち、前記消費者が選択した調理品に使用する食品(但し、前記第1の食品を除く)である第2の食品を特定し、前記消費者に選択させるために、前記第2の食品の情報を出力する食品情報出力手段と、
前記食品情報出力手段が出力した前記第2の食品の情報のうち、前記消費者が選択した食品である選択食品の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備え
前記調理品情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記第1の調理品情報を出力する
情報提供システム。
【請求項2】
所定の食品の情報である食品情報、を記録する食品情報記録手段と、
消費者の端末で、前記食品の1つである第1の食品に表示された識別情報を読み込んだことを条件として、前記第1の食品の調理品の情報である第1の調理品情報を検索し、前記消費者に選択させるために、前記第1の調理品情報を出力する調理品情報出力手段と、
前記消費者の端末から送信された選択基準情報であって、前記第1の調理品情報を選択するための前記選択基準情報を、汎用の生成AIに入力し、前記第1の調理品情報の参照情報を生成させる参照情報生成手段と、
前記参照情報生成手段が生成させた前記参照情報に基づいて、検索された前記第1の調理品情報の中から、出力対象となる前記第1の調理品情報を選択する情報選択手段と、
前記食品情報記録手段に記録された前記食品情報の中から、前記調理品情報出力手段が出力した前記第1の調理品情報のうち、前記消費者が選択した調理品に使用する食品(但し、前記第1の食品を除く)である第2の食品を特定し、前記消費者に選択させるために、前記第2の食品の情報を出力する食品情報出力手段と、
前記食品情報出力手段が出力した前記第2の食品の情報のうち、前記消費者が選択した食品である選択食品の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備え、
前記調理品情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記第1の調理品情報を出力する
情報提供システム。
【請求項3】
所定の食品の情報である食品情報、を記録する食品情報記録手段と、
消費者の端末で、前記食品の1つである第1の食品に表示された識別情報を読み込んだことを条件として、前記第1の食品の調理品の情報である第1の調理品情報を生成し、前記消費者に選択させるために、前記第1の調理品情報を出力する調理品情報出力手段と、
前記消費者の端末から送信された選択基準情報であって、前記第1の調理品情報を選択するための前記選択基準情報を、汎用の生成AIに入力し、前記第1の調理品情報の参照情報を生成させる参照情報生成手段と、
前記参照情報生成手段が生成させた前記参照情報に基づいて、生成された前記第1の調理品情報の中から、出力対象となる前記第1の調理品情報を選択する情報選択手段と、
前記食品情報記録手段に記録された前記食品情報の中から、前記調理品情報出力手段が出力した前記第1の調理品情報のうち、前記消費者が選択した調理品に使用する食品(但し、前記第1の食品を除く)である第2の食品を特定し、前記消費者に選択させるために、前記第2の食品の情報を出力する食品情報出力手段と、
前記食品情報出力手段が出力した前記第2の食品の情報のうち、前記消費者が選択した食品である選択食品の情報を、前記消費者の端末に出力する情報出力手段と、を備え、
前記調理品情報出力手段は、前記情報選択手段が選択した前記第1の調理品情報を出力する
情報提供システム。
【請求項4】
前記消費者の端末で前記識別情報を読み込んだ際に、前記消費者の端末に前記選択基準情報が記録されていない場合には、前記選択基準情報を入力するように促す
請求項1、請求項2または請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記選択基準情報は、選択したい情報の基準であり、
前記情報選択手段は、前記参照情報との類似度が高い第1の調理品情報を選択する
請求項1、請求項2または請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記選択基準情報は、選択したくない情報の基準であり、
前記情報選択手段は、前記参照情報との類似度が低い第1の調理品情報を選択する
請求項1、請求項2または請求項3に記載の情報提供システム。