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特開2025-9128露出情報提供システム、露出情報提供方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009128
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】露出情報提供システム、露出情報提供方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0242 20230101AFI20250110BHJP
【FI】
G06Q30/0242
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023111908
(22)【出願日】2023-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】511156715
【氏名又は名称】ビルコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】太田 滋
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】Web記事の露出情報の把握を容易にする露出情報提供システム、露出情報提供方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】露出情報提供システム1は、キーワードに合致する複数のWeb記事を収集する処理を実行可能な露出案件収集部11と、収集された複数のWeb記事に基づいて、2以上のWeb記事が属するグループを生成する処理を実行可能なグループ生成部15と、グループの一覧を出力する処理を実行可能な出力部12と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーワードに合致する複数のWeb記事を収集する処理を実行可能な露出案件収集部と、
収集された前記複数のWeb記事に基づいて、2以上のWeb記事が属するグループを生成する処理を実行可能なグループ生成部と、
前記グループの一覧を出力する処理を実行可能な出力部と、
を備える、露出情報提供システム。
【請求項2】
前記グループに属する2以上のWeb記事のうち波及元となる波及元記事を特定する処理を実行可能な波及元特定部を備え、
前記出力部は、前記波及元記事に関する情報を出力可能である、請求項1に記載の露出情報提供システム。
【請求項3】
前記出力部は、前記波及元記事に関する情報と共に、前記波及元記事が属するグループに関する情報を出力可能である、請求項2に記載の露出情報提供システム。
【請求項4】
前記Web記事の状態は、リーチ数又は広告換算費の少なくとも1つを含み、
前記Web記事の状態が前記Web記事毎に個別に算出され、
前記グループに属する複数の前記Web記事の状態の合計値が、前記グループに関連付けられた状態で表示される、請求項1~3のいずれかに記載の露出情報提供システム。
【請求項5】
前記波及元特定部は、引用数に基づいて前記波及元記事を特定する、請求項2に記載の露出情報提供システム。
【請求項6】
1又は複数のプロセッサが実行する方法であって、
キーワードに合致する複数のWeb記事を収集する処理を実行することと、
収集された前記複数のWeb記事に基づいて、2以上のWeb記事が属するグループを生成する処理を実行することと、
前記グループの一覧を出力する処理を実行することと、
を含む、露出情報提供方法。
【請求項7】
キーワードに合致する複数のWeb記事を収集する処理を実行することと、
収集された前記複数のWeb記事に基づいて、2以上のWeb記事が属するグループを生成する処理を実行することと、
前記グループの一覧を出力する処理を実行することと、
を1又は複数のプロセッサに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、Web記事等のメディアへの露出情報を計測し提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から広告に対するリーチ数(想定到達人数)を計測する技術が種々知られている。例えば、特許文献1には、Webページに掲載されるバナー広告の効果を測定する技術について、リーチ数を算出するという記載がある。
【0003】
ところで、広告以外の方法により商品、役務又はブランドがメディアに露出することがあり、広告を除いて、商品、役務又はブランドなどのブランドがどのようにメディアに露出しているかを知るためのシステムについての開示がある(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-216120号公報
【特許文献2】特許第6711870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
第1の課題として、Web記事において、ニュース等の同一記事や類似記事が多数の媒体(サイト)に露出する場合がある。例えば、有名な媒体A~Dがあり、媒体Aで記事が元となって露出する場合には、同一内容の記事が他の媒体B~Dでも引用される状態で露出する。この場合、1件の記事が露出する際に1つの媒体だけでなく複数の媒体で露出し、その結果、1件と考えてもよい記事が多数に増大してしまい、露出情報の把握が難しくなる場合がある。
【0006】
第2の課題として、媒体の影響力は媒体ごとに異なっており、影響力が大きい媒体がどの媒体であるかを知ることができれば、PR活動に有効であると考えられる。上記のように、媒体Aの記事が元となって同一内容の記事が他の媒体B~Dでも引用される状態で露出する場合、媒体Aで露出したWeb記事が他の記事に対する波及元記事といえる。波及元記事を知ることができれば、影響力が大きい媒体を知ることができるが、波及元記事を特定するという概念は知られてない。
【0007】
本開示は、上記課題のいずれかを解決可能であり、Web記事の露出情報の把握を容易にする露出情報提供システム、露出情報提供方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の露出情報提供システムは、キーワードに合致する複数のWeb記事を収集する処理を実行可能な露出案件収集部と、収集された前記複数のWeb記事に基づいて、2以上のWeb記事が属するグループを生成する処理を実行可能なグループ生成部と、前記グループの一覧を出力する処理を実行可能な出力部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態の露出情報提供システム1を示すグロック図。
図2】露出情報提供システム1が実行する処理を示すフローチャート。
図3】露出情報提供システム1が表示する画面の一例を示す図。
図4図3におけるレコードR10が表すグループに属する複数のWeb記事の一覧画面を示す図。
図5】ボタン113にて表示対象を「波及元記事グループ」にした場合のキーワード及び期間に合致する記事一覧を表示する画面を示す図。
図6】ボタン113にて表示対象を「波及元記事」にした場合のキーワード及び期間に合致する記事一覧を表示する画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<露出情報提供システム>
以下、本開示の第1実施形態の露出情報提供システム1を、図面を参照して説明する。
【0011】
本システムに関連する主体の一例として、ウェブブラウザを介したアクセスに対して、画面を表示し、必要な情報を受け付け、結果を出力し、ウェブブラウザにてユーザが結果を閲覧可能ないわゆるウェブアプリケーションとしているが、これに限定されない。例えば、携帯端末で実行されるアプリケーションを介して情報にアクセス可能であってもよい。
【0012】
図1に示すように、露出情報提供システム1は、受付部10を有する。受付部10は、ユーザの操作により、少なくとも1つのキーワードの指定を受付可能に構成されている。
【0013】
受付部10の具体的な例を図3に示す。図3は、露出情報提供システム1が表示する画面の一例を示す図である。図3に示すように、商品、役務、ブランド、ハウスブランド又は企業名などを表すキーワード(110)が設定可能である。図3の例では、「社名A」が設定されているが、1つ以上設定されていれば、2つ以上、3つ以上設定されていてもよい。図3に示すように、「2022/10/20~2022/10/24」のように期間(111)を設定可能である。また、同図に示すように、テレビ番組、新聞記事、雑誌記事及びWeb記事の4つのメディアのうち少なくとも1つのメディアを表示対象として設定可能である。この設定は、画面におけるメディア設定ボタン112(操作部)により実行可能である。同図では、「Web記事」のみが表示対象として選択され設定されている(4つのメディアのうち丸印が付いているものが表示対象である)。表示対象を設定する方法として、「全記事」、「波及元記事のみ」又は「波及元記事グループ」の設定をボタン113(操作部)で設定できる。「波及元記事のみ」及び「波及元記事グループ」は後述する。
【0014】
<記事の抽出>
図1に示すように、露出情報提供システム1は、露出案件収集部11を有する。露出案件収集部11は、キーワードに合致する複数のWeb記事を収集する処理を実行可能に構成されている。露出案件収集部11は、受付部10が受け付けた期間に合致するWeb記事を収集する、としてもよい。一例として、露出案件収集部11は、広告に関する事項が含まれていない露出内容(記事内容)を有するデータに基づき、Web記事を収集することが挙げられる。期間を検索条件とする場合に記事内容には露出日が紐づけられていてもよい。具体的には、露出案件収集部11は、Web記事収集部11aを有する。
【0015】
Web記事収集部11aは、広告に関する事項が含まれていない記事内容及び掲載日を有するWeb記事データベースD1を参照し、キーワード110及び期間111に合致するWeb記事を抽出する。Web記事データベースD1には、ページタイトル、URL、掲載日、記事内容の解析結果(タグなど)などが含まれる。Web記事データベースD1には、著作権法第47条の7に規定するWeb解析を目的とし、全てのWeb記事の内容を解析した結果を格納している。この場合、広告を除くため、Webページのうちバナー等の広告を除いている。
【0016】
<リーチ数の算出>
図1に示すように、露出情報提供システム1は、リーチ数算出部13を有する。リーチ数算出部13は、露出案件収集部11が収集したWeb記事のリーチ数を算出する処理を実行可能である。第1実施形態のリーチ数算出部13は、Web記事のリーチ数をページビューに基づき算出する。より具体的には、リーチ数算出部13は、別途収集した各媒体(Webサイト)の月間ページビューデータを月間収集記事数で除した値を、当該Web記事のページビューであるとし、リーチ数とすることが一例として挙げられる。
【0017】
<広告換算額の算出>
図1に示すように、露出情報提供システム1は、広告換算費算出部14を有する。広告換算費算出部14は、Web記事の広告換算費を算出する処理を実行可能である。第1実施形態の広告換算費算出部14は、タイアップ・記事広告のメニューを設定している国内主要Webメディアの月間PVと広告料金を基に、掲載媒体の月間PVに応じて算出することが一例として挙げられる。
【0018】
<グループ生成>
図1に示すように、露出情報提供システム1は、グループ生成部15を有する。グループ生成部15は、露出案件収集部11によって収集された複数のWeb記事に基づいて、2以上のWeb記事が属するグループを生成する処理を実行可能である。生成されるグループの数は、1又は2以上である。第1実施形態のグループ生成部15は、Web記事の類似度に基づいて2以上のWeb記事が属するグループを生成する。具体例として、比較対象の2つのWeb記事の類似度が所定閾値を超える場合には、比較対象の2つのWeb記事は互いに類似するとして、同一のグループに分類することが挙げられる。第1実施形態では、Web記事のタイトルの一致度を類似度としており、Web記事のタイトルの一致度が所定閾値を超える場合には、比較対象の2つのWeb記事は、同一記事又は類似記事であると判断して同一のグループに分類している。タイトルの一致度は、タイトルを構成する文字の一致数としてもよい。これにより、同一の出所(波及元)から波及して同一内容のWeb記事が複数媒体(複数のサイト)で露出した場合など、同一記事又は類似記事と評価可能な2以上のWeb記事を纏めることが可能となる。同一記事又は類似記事は、記事のタイトル又は記事内容が同一又は所定割合(例えば90%)以上同一である、としてもよい。
【0019】
<波及元特定>
図1に示すように、露出情報提供システム1は、波及元特定部16を有する。波及元特定部16は、グループに属する2以上のWeb記事のうち波及元となる波及元記事を特定する処理を実行可能である。波及元記事は、波及先記事の出所となる記事であり、波及先記事において引用情報で参照されている。引用情報は、波及元記事のURLや波及元記事の記事タイトル等の波及元記事を特定可能な情報を含む。引用情報は、記事内容に含まれる場合がある。第1実施形態の波及元特定部16は、グループに属するWeb記事それぞれを注目記事として、注目記事内の引用情報などを参照して注目記事の波及先記事であると推定されるWeb記事を特定する。グループに属する全てのWeb記事それぞれの波及先記事であると推定されるWeb記事の集計を行い、最も集計数が大きいWeb記事を波及元記事と特定する。グループに属するWeb記事のうち波及元記事以外のWeb記事を波及先記事と特定する。例えば、グループにWeb記事(1~10)があり、記事(1~4)の引用情報が記事(5)を参照しており、記事(6~7)の引用情報が記事(2)を参照しており、記事(8~10)の引用情報が記事(5)を参照している場合、波及元記事の候補数は、記事(2)が2つ、記事(5)が7つとなる。この場合、記事(5)の引用数が多いため、波及元記事であると特定され、それ以外の記事(1~4,6~10)が波及先記事であると特定する。
【0020】
<露出情報の出力>
図1に示すように、露出情報提供システム1は、出力部12を有する。出力部12は、露出情報を出力する。出力部12は、露出情報として、波及元記事に関する情報を出力する処理を実行可能である。図3は、露出情報として、キーワード及び期間に合致する記事一覧を表示する画面である。この画面では、原則として、1レコードに1つの記事が表示される。具体的には、露出日(掲載日)、キーワード、メディアの種別(4メディアの種別)、媒体名(サイト名)、記事タイトル、リーチ数、広告換算費が表示される。グループが存在する場合には、1レコードに1つのグループが表示される。例えば、レコードR10は、1つのグループを表している。レコードR10において、グループを構成する記事数が括弧書き内に12と表示される。グループに波及元記事が存在する場合には、波及元記事の媒体とその記事タイトルが表示される。レコードR10において、グループに属するWeb記事に波及元記事が含まれており、媒体名「媒体G」及び記事タイトル「歩いて賞品をもらおう!アプリで…」が波及元記事であることを表すマーク「波及元」が波及元記事に関する情報として表示されている。レコードR11は、1つのグループを表している。レコードR11において、グループを構成する記事数が括弧書き内に12と表示される。このグループでは、波及元記事が特定されていない又は特定されているが、波及元記事が明示されていない。レコードR12は、1つの記事を表している。レコードR13は、1つのグループを表している。レコードR13において、グループを構成する記事数が括弧書き内に3と表示される。レコードR13において、グループに属するWeb記事に波及元記事が含まれており、媒体名「媒体C」及び記事タイトル「社名Aの新作4種の人気モデルに…」が波及元記事であることを表すマーク「波及元」が波及元記事に関する情報として表示されている。
このように、出力部12は、グループの一覧を表示可能である。また、出力部12は、グループの一覧に合わせて各グループの波及元記事に関する情報(マーク「波及元」、媒体名、記事のタイトルなど)を表示可能である。
【0021】
図4は、図3におけるレコードR10が表すグループに属する複数のWeb記事の一覧画面を示す図である。図4の画面は、図3に示すレコードR10の行のいずれかを操作することで表示される。図4に示すように、指定されたグループ(レコードR10で示す)に属するWeb記事の一覧が表示される。図4では、12のレコード(R101~R112)が表示され、1レコードあたり1つのWeb記事の情報が表示される。Web記事の情報として、Web記事が掲載された媒体名、波及元記事であるか否か、タイトル、Web記事の状態が表示される。レコード(R107)は、同グループに属する他のWeb記事の波及元記事であることが表示されている。Web記事の状態として、リーチ数および広告換算費が含まれている。リーチ数及び広告換算費はそれぞれリーチ数算出部13及び広告換算費算出部14によって各々のWeb記事毎に算出される。このグループ画面の上部には、記事の総数(12記事)、グループに属するWeb記事のリーチ数の合計値(30,974人)、グループに属するWeb記事の広告換算費の合計値(¥9,620,000)がグループに関連付けられた状態で表示されている。これらリーチ数及び広告換算費の合計値は、図3に示すグループの一覧画面において1レコード内においてグループに関連付けられた状態で表示されている。上記の通り、図4は、波及元記事に関する情報(レコードR107)と共に、波及元記事が属するグループに関する情報(属する各記事に関する情報)が表示される。
【0022】
図5は、ボタン113にて表示対象を「波及元記事グループ」にした場合のキーワード及び期間に合致する記事一覧を表示する画面を示す図である。図5では、図3に示す複数のレコードのうち、波及元記事が含まれるグループのみ(レコードR10,R13)が表示される。1レコードが1グループに相当し、各グループに属する全てのWeb記事のリーチ数の合計値及び広告換算費の合計額がグループに関連付けられた状態で表示される。
【0023】
図6は、ボタン113にて表示対象を「波及元記事」にした場合のキーワード及び期間に合致する記事一覧を表示する画面を示す図である。図6では、図3に示す複数のレコードのうち、波及元記事のみ(レコードR10,R13に相当)が表示される。1レコートが1Web記事に相当し、各々の波及元記事の単独のリーチ額及び広告換算費が表示される。
【0024】
また、図示はしないが、出力部12は、波及元記事の媒体ランキングを表示してもよい。複数のグループそれぞれについて波及元記事を特定し、波及元記事を掲載している媒体(サイト)を特定して、集計する。具体的には、1つの波及元記事を掲載している媒体(サイト)にポイントを付与し、複数の波及元記事についてそれぞれ媒体(サイト)にポイントを付与することが挙げられる。ポイントの大きさに応じて媒体を昇順又は降順に一覧表示することで波及元記事の媒体ランキングに関するデータを表示可能となる。
【0025】
<露出情報提供方法>
上記露出情報提供システム1の動作を、図2を用いて説明する。
【0026】
まず、ステップS1において、受付部10は、少なくとも1つのキーワードを受け付ける。期間を指定してもよい。
【0027】
次のステップS2において、露出案件収集部11は、広告に関する事項が含まれていない露出内容及び露出日を有するデータに基づき、期間及びキーワードに合致するWeb記事を抽出(収集)する。次のステップS3において、リーチ数算出部13は、抽出(収集)されたWeb記事のリーチ数を算出する。次のステップS4において、広告換算費算出部14は、抽出(収集)されたWeb記事の広告換算費を算出する。なお、ステップS3,S4は順不同であり、少なくとも一方のステップを省略してもよい。次のステップS5において、グループ生成部15は、収集された複数のWeb記事に基づいて、2以上のWeb記事が属するグループを1つ以上生成する処理を実行する。次のステップS6において、波及元特定部16は、グループに属する2以上のWeb記事のうち波及元となる波及元記事を特定する。次のステップS7において、出力部12は、波及元記事に関する情報を出力する。
【0028】
[1]
以上、第1実施形態のように、露出情報提供システム1は、キーワードに合致する複数のWeb記事を収集する処理を実行可能な露出案件収集部11と、収集された複数のWeb記事に基づいて、2以上のWeb記事が属するグループを生成する処理を実行可能なグループ生成部15と、グループの一覧を出力する処理を実行可能な出力部12と、を備える、としてもよい。
【0029】
波及元から同じ記事内容又は類似記事内容が多数露出する場合には、抽出記事数が増加して露出情報の全体像が理解しにくくなる。これに対して、複数のWeb記事をまとめてグループ化し、多数の同一記事又は類似記事をグループ単位で把握でき、露出情報の全体像が理解しやすくなる。
【0030】
[2]
上記[1]に記載の露出情報提供システム1において、出力部12は、グループに属する2以上のWeb記事のうち波及元となる波及元記事を特定する処理を実行可能な波及元特定部16を備え、出力部12は、波及元記事に関する情報を出力可能である、としてもよい。これにより、波及元記事を知ることが可能となる。波及元記事に関する情報に媒体(サイト)に関する情報が含まれていれば、影響力の高い媒体も合わせて知ることができ、PR活動に有益である。
【0031】
[3]
上記[2]に記載の露出情報提供システム1において、出力部12は、波及元記事に関する情報と共に、波及元記事が属するグループに関する情報を出力可能である、としてもよい。これにより、波及元記事が属するグループに関する情報が波及元記事に関する情報と共に出力されることで、波及元記事と同グループに属するその他の記事との関係の把握が容易となる。
【0032】
[4]
上記[1]~[3]のいずれかに記載の露出情報提供システム1において、Web記事の状態は、リーチ数又は広告換算費の少なくとも1つを含み、Web記事の状態がWeb記事毎に個別に算出され、グループに属する複数のWeb記事の状態の合計値が、グループに関連付けられた状態で表示される、としてもよい。
この構成によれば、グループに属する複数のWeb記事のリーチ数又は広告換算費の合計値がグループに関連付けられた状態で表示されるので、個別の記事毎にリーチ数又は広告換算費を表示する場合に比べて、リーチ数又は広告換算費をグループ単位で把握可能となり、より露出情報の全体像の把握を容易にすることが可能となる。
【0033】
[5]
上記[2]に記載の露出情報提供システム1において、波及元特定部16は、引用数に基づいて波及元記事を特定する、としてもよい。波及元記事を特定する好適な一例である。
【0034】
[6]
第1実施形態のように、露出情報提供方法は、1又は複数のプロセッサが実行する方法であって、キーワードに合致する複数のWeb記事を収集する処理を実行することと、収集された複数のWeb記事に基づいて、2以上のWeb記事が属するグループを生成する処理を実行することと、グループの一覧を出力する処理を実行することと、を含む、としてもよい。
【0035】
[7]
第1実施形態のように、プログラムは、キーワードに合致する複数のWeb記事を収集する処理を実行することと、収集された複数のWeb記事に基づいて、2以上のWeb記事が属するグループを生成する処理を実行することと、グループの一覧を出力する処理を実行することと、を1又は複数のプロセッサに実行させる、としてもよい。
【0036】
以上、本開示の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0037】
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0038】
(A)前記実施形態において、Web記事のタイトルの一致度を類似度としているが、これに限定されない。例えば、記事内容の一致度であってもよい。
【0039】
(B)前記実施形態において、Web記事の状態として、リーチ数及び広告換算費の両方が含まれているが、これに限定されない。例えば、リーチ数及び広告換算費の少なくとも一方が含まれているとしてもよい。また、Web記事の状態として、リーチ数及び広告換算費のいずれもが含まれてないとしてもよい。
【0040】
例えば、特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現できる。特許請求の範囲、明細書、および図面中のフローに関して、便宜上「まず」、「次に」等を用いて説明したとしても、この順で実行することが必須であることを意味するものではない。
【0041】
図1に示す各部は、所定プログラムを1又は複数のプロセッサで実行することで実現しているが、各部を専用メモリや専用回路で構成してもよい。上記実施形態のシステムは、一つのコンピュータのプロセッサにおいて各部が実装されているが、各部を分散させて、複数のコンピュータやクラウドで実装してもよい。すなわち、上記方法を1又は複数のプロセッサで実行してもよい。
【0042】
システムは、プロセッサを含む。例えば、プロセッサは、中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、またはコンピュータ実行可能命令の実行が可能なその他の処理ユニットとすることができる。また、システムは、システムのデータを格納するためのメモリを含む。一例では、メモリは、コンピュータ記憶媒体を含み、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたはその他のメモリ技術、CD-ROM、DVDまたはその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージまたはその他の磁気記憶デバイス、あるいは所望のデータを格納するために用いることができ、そしてシステムがアクセスすることができる任意の他の媒体を含む。
【符号の説明】
【0043】
1 :露出情報提供システム
11 :露出案件収集部
12 :出力部
15 :グループ生成部
16 :波及元特定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6