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特開2025-9132情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009132
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250110BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023111922
(22)【出願日】2023-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】523259260
【氏名又は名称】株式会社K-プロモーション
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】木村 祐介
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】利用者が指定する対象物の相場の合計を容易に把握する。
【解決手段】利用者を識別するための利用者識別情報と利用者が指定する対象物を識別するための対象物識別情報と対象物の数量を示す数量情報とを受け付ける受付部120と、受付部120が受け付けた対象物識別情報が示す対象物の価値を示す価値情報を取得する取得部130と、利用者識別情報が付与された利用者ごとに、取得部130が取得した価値情報と受付部120が受け付けた数量情報とに基づいて、対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する算出部140と、算出部140が算出した利用者ごとの総価値を示す総価値情報を出力する出力部150とを有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者を識別するための利用者識別情報と、前記利用者が指定する対象物を識別するための対象物識別情報と、前記対象物の数量を示す数量情報とを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた対象物識別情報が示す対象物の価値を示す価値情報を取得する取得部と、
前記利用者識別情報が付与された利用者ごとに、前記取得部が取得した価値情報と前記受付部が受け付けた数量情報とに基づいて、前記対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する算出部と、
前記算出部が算出した、前記利用者ごとの総価値を示す総価値情報を出力する出力部とを有する情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記取得部は、複数のシステムから複数の前記価値情報を取得し、
前記算出部は、前記取得部が取得した複数の前記価値情報それぞれが示す価値の平均値を用いて、前記総価値を算出する情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記算出部は、前記複数のシステムそれぞれにあらかじめ付与された重みづけ係数を、前記取得部が取得した複数の前記価値情報それぞれが示す価値にそれぞれ乗じて、前記総価値を算出する情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記取得部は、前記価値情報を定期的に取得し、
前記算出部は、前記取得部が取得した前記価値情報の単位期間当たりの価値の平均値を用いて、前記総価値を算出する情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記受付部は、前記利用者識別情報と前記対象物識別情報と前記数量情報との入力を促す信号を、前記利用者が操作する利用者装置へ送信し、該信号に対して該利用者装置に入力されて送信されてきた前記利用者識別情報と前記対象物識別情報と前記数量情報とを受け付ける情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記出力部は、前記受付部が受け付けた対象物識別情報と数量情報とを、前記総価値情報とともに出力する情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置と、利用者装置とを有し、
前記情報処理装置は、
利用者を識別するための利用者識別情報と、前記利用者が指定する対象物を識別するための対象物識別情報と、前記対象物の数量を示す数量情報とを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた対象物識別情報が示す対象物の価値を示す価値情報を取得する取得部と、
前記利用者識別情報が付与された利用者ごとに、前記取得部が取得した価値情報と前記受付部が受け付けた数量情報とに基づいて、前記対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する算出部と、
前記算出部が算出した、前記利用者ごとの総価値を示す総価値情報を出力する出力部とを有する情報処理システム。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理システムにおいて、
前記利用者装置は、
表示部と、
前記表示部の表示に従って外部からの操作に基づいて情報を入力する入力部とを有し、
前記受付部は、前記利用者識別情報と前記対象物識別情報と前記数量情報との入力を促す画面を前記表示部に表示させる信号を、前記利用者装置へ送信し、該信号に対して該利用者装置の前記入力部に入力されて送信されてきた前記利用者識別情報と前記対象物識別情報と前記数量情報とを受け付ける情報処理システム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理システムにおいて、
前記表示部は、前記対象物識別情報が示す対象物を識別できる画像を選択可能に表示し、
前記入力部は、前記表示部が表示した画像のうち選択された画像に応じた対象物識別情報を入力する情報処理システム。
【請求項10】
利用者を識別するための利用者識別情報と、前記利用者が指定する対象物を識別するための対象物識別情報と、前記対象物の数量を示す数量情報とを受け付ける処理と、
前記受け付けた対象物識別情報が示す対象物の価値を示す価値情報を取得する処理と、
前記利用者識別情報が付与された利用者ごとに、前記取得した価値情報と前記受け付けた数量情報とに基づいて、前記対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する処理と、
前記算出した、前記利用者ごとの総価値を示す総価値情報を出力する処理とを行う情報処理方法。
【請求項11】
請求項10に記載の情報処理方法において、
前記利用者が操作する利用者装置に、前記利用者識別情報と前記対象物識別情報と前記数量情報との入力を促す画面を表示させる処理と、
前記出力した総価値情報を前記利用者装置に表示させる処理とを行う情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータに、
利用者を識別するための利用者識別情報と、前記利用者が指定する対象物を識別するための対象物識別情報と、前記対象物の数量を示す数量情報とを受け付ける手順と、
前記受け付けた対象物識別情報が示す対象物の価値を示す価値情報を取得する手順と、
前記利用者識別情報が付与された利用者ごとに、前記取得した価値情報と前記受け付けた数量情報とに基づいて、前記対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する手順と、
前記算出した、前記利用者ごとの総価値を示す総価値情報を出力する手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムにおいて、
前記利用者が操作する利用者装置に、前記利用者識別情報と前記対象物識別情報と前記数量情報との入力を促す画面を表示させる手順と、
前記出力した総価値情報を前記利用者装置に表示させる手順とを実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークゲーム等のゲーム資産において、売却希望価格および購入希望価格の条件に基づいて、取引を行う技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-49720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術においては、ゲーム資産の取引額の交渉を資産ごとに行うものである。そのため、利用者が指定または保有する対象物の相場の合計を把握することは困難であるという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、利用者が指定する対象物の相場の合計を容易に把握することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、
利用者を識別するための利用者識別情報と、前記利用者が指定する対象物を識別するための対象物識別情報と、前記対象物の数量を示す数量情報とを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた対象物識別情報が示す対象物の価値を示す価値情報を取得する取得部と、
前記利用者識別情報が付与された利用者ごとに、前記取得部が取得した価値情報と前記受付部が受け付けた数量情報とに基づいて、前記対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する算出部と、
前記算出部が算出した、前記利用者ごとの総価値を示す総価値情報を出力する出力部とを有する。
【0007】
また、本発明の情報処理システムは、
情報処理装置と、利用者装置とを有し、
前記情報処理装置は、
利用者を識別するための利用者識別情報と、前記利用者が指定する対象物を識別するための対象物識別情報と、前記対象物の数量を示す数量情報とを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた対象物識別情報が示す対象物の価値を示す価値情報を取得する取得部と、
前記利用者識別情報が付与された利用者ごとに、前記取得部が取得した価値情報と前記受付部が受け付けた数量情報とに基づいて、前記対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する算出部と、
前記算出部が算出した、前記利用者ごとの総価値を示す総価値情報を出力する出力部とを有する。
【0008】
また、本発明の情報処理方法は、
利用者を識別するための利用者識別情報と、前記利用者が指定する対象物を識別するための対象物識別情報と、前記対象物の数量を示す数量情報とを受け付ける処理と、
前記受け付けた対象物識別情報が示す対象物の価値を示す価値情報を取得する処理と、
前記利用者識別情報が付与された利用者ごとに、前記取得した価値情報と前記受け付けた数量情報とに基づいて、前記対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する処理と、
前記算出した、前記利用者ごとの総価値を示す総価値情報を出力する処理とを行う。
【0009】
また、本発明のプログラムは、
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
コンピュータに、
利用者を識別するための利用者識別情報と、前記利用者が指定する対象物を識別するための対象物識別情報と、前記対象物の数量を示す数量情報とを受け付ける手順と、
前記受け付けた対象物識別情報が示す対象物の価値を示す価値情報を取得する手順と、
前記利用者識別情報が付与された利用者ごとに、前記取得した価値情報と前記受け付けた数量情報とに基づいて、前記対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する手順と、
前記算出した、前記利用者ごとの総価値を示す総価値情報を出力する手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、利用者が指定する対象物の相場の合計を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の情報処理システムの第1の実施の形態を示す図である。
図2図1に示した情報処理装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図3図1に示した利用者装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図4図2に示した受付部が利用者装置へ送信した対象物識別情報と数量情報との入力を促す信号に基づいて、利用者装置が表示した入力画面の一例を示す図である。
図5図2に示した出力部が通信部を介して送信した総価値情報を利用者装置が表示した画面の一例を示す図である。
図6図1に示した情報処理装置における情報処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
図7】本発明の情報処理システムの第2の実施の形態を示す図である。
図8図7に示した情報処理装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図9図7に示した情報処理装置における情報処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
【0013】
図1は、本発明の情報処理システムの第1の実施の形態を示す図である。本形態における情報処理システムは図1に示すように、情報処理装置100と、複数の利用者装置200-1~200-m(mは自然数)と、サーバ300とが通信ネットワーク400を介して互いに通信可能に接続されている。
【0014】
サーバ300は、対象物の取引相場を提示するシステムやサイトを構成する通信装置である。ここで、対象物は、例えば、対戦型トレーディングカードゲーム等で使用するカードや、衣服、靴、時計、アクセサリー、自動車等、利用者が保有物(有形物に限らない)として保有しうるものである。サーバ300は、対象物の価値を示す取引相場を決定し、決定した取引相場を価値情報として記憶している。サーバ300が記憶する価値情報は時間とともに変動する対象物の取引相場である。サーバ300は、対象物を識別するための対象物識別情報ごとにその価値情報を記憶している。サーバ300は、外部からアクセス可能なデータベースを具備し、当該データベースに対象物識別情報と価値情報とを対応付けて記憶しても良い。
【0015】
情報処理装置100は、本情報処理システムを運用する者が管理する装置である。図2は、図1に示した情報処理装置100に具備された構成要素の一例を示す図である。図1に示した情報処理装置100は図2に示すように、通信部110と、受付部120と、取得部130と、算出部140と、出力部150とを有する。なお、図2には、図1に示した情報処理装置100に具備された構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。なお、情報処理装置100は、利用者を認証する認証機能を具備しても良い。認証機能を具備した情報処理装置100は、例えば、利用者装置200-1~200-mに入力された送信されてきたユーザIDおよびパスワードを用いて、利用者を認証しても良い。
【0016】
通信部110は、通信ネットワーク400を介して、利用者装置200-1~200-mおよびサーバ300それぞれとの間で通信を行う。通信部110が通信ネットワーク400を介して利用者装置200-1~200-mおよびサーバ300それぞれとの間で通信を行う通信規格は、これらが互いに通信できるものであれば良く、特に規定しない。
【0017】
受付部120は、通信部110を介して、利用者を識別するための利用者識別情報と、利用者が指定する対象物を識別するための対象物識別情報と、対象物の数量を示す数量情報とを受け付ける。利用者識別情報、対象物識別情報および数量を示す数量情報は、利用者装置200-1~200-mに入力された送信されてきた情報である。利用者識別情報は、本システムを利用する際に利用者によって入力される情報であって、例えば上述したユーザIDでも良い。対象物識別情報は、利用者装置200-1~200-mに表示された複数の対象物の選択肢から選択された対象物に付与された識別情報である。受付部120は、受け付けた対象物識別情報および数量情報を取得部130へ出力する。なお、受付部120は、利用者識別情報と対象物識別情報と数量情報との入力を促す信号を、通信部110を介して利用者装置200-1~200-mへ送信し、送信された情報に対して利用者装置200-1~200-mに入力されて送信されてきた利用者識別情報と対象物識別情報と数量情報とを受け付ける。
【0018】
取得部130は、受付部120から出力されてきた対象物識別情報に応じた価値情報をサーバ300から取得する。サーバ300のデータベースに対象物識別情報と価値情報とが対応付けられて記憶されている場合、取得部130は、受付部120から出力されてきた対象物識別情報を検索キーとして、対象物識別情報と対応付けられた価値情報をサーバ300から取得する。取得部130は、取得した価値情報を算出部140へ出力する。取得部130がサーバ300から価値情報を取得するタイミングは、受付部120が対象物識別情報を受け付けたときでも良いし、受付部120が対象物識別情報を受け付けてから定期的なタイミングでも良い。定期的なタイミングは、サーバ300に過剰な負荷を与えないようにあらかじめ設定されたタイミングでも良い。
【0019】
算出部140は、取得部130から出力されてきた価値情報と受付部120から出力されてきた数量情報とに基づいて、当該利用者識別情報が付与された利用者ごとに、当該対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する。取得部130がサーバ300から定期的に価値情報を取得している場合、算出部140は、取得部130が取得した価値情報の単位期間当たりの価値(相場)の平均値を用いて、当該対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出しても良い。算出部140は、算出した総価値を示す総価値情報を出力部150へ出力する。
【0020】
出力部150は、算出部140から出力されてきた総価値を示す総価値情報を出力する。このとき、出力部150は、算出部140から出力されてきた総価値を示す総価値情報を取得部130が取得した価値情報や受付部120が受け付けた数量情報ととともに、情報処理装置100が具備する表示部(図4に示す表示部220)に表示しても良い。また、出力部150は、算出部140から出力されてきた総価値を示す総価値情報を当該利用者識別情報とともに出力しても良い。また、出力部150は、算出部140から出力されてきた総価値を示す総価値情報を、当該利用者識別情報を送信してきた利用者装置へ通信部110を介して送信しても良い。このとき、出力部150は、算出部140から出力されてきた総価値を示す総価値情報を利用者装置200-1~200-mに表示させるための信号を、当該利用者識別情報を送信してきた利用者装置へ通信部110を介して送信する。
【0021】
利用者装置200-1~200-mは、本情報処理システムを利用する利用者が所有および操作する通信装置である。利用者装置200-1~200-mは、情報の表示機能、入力機能および通信機能を具備する。利用者装置200-1~200-mが具備する表示機能と入力機能とが、タッチパネル機能を構成していても良い。利用者装置200-1~200-mは、例えば、PC(Personal Computer)等の固定端末でも良いし、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末でも良い。図3は、図1に示した利用者装置200-1に具備された構成要素の一例を示す図である。図1に示した利用者装置200-1は図3に示すように、通信部210と、表示部220と、入力部230と、制御部240とを有する。なお、図3には、図1に示した利用者装置200-1に具備された構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。また、図1に示した利用者装置200-2~200-mも、図3に示した構成要素を具備する。
【0022】
通信部210は、通信ネットワーク400を介して、情報処理装置100との間で通信を行う。通信部210が通信ネットワーク400を介して情報処理装置100との間で通信を行う通信規格は、これらが互いに通信できるものであれば良く、特に規定しない。
【0023】
表示部220は、情報を表示するディスプレイである。表示部220は、情報処理装置100から送信されてきた信号に基づいて、利用者装置200-1を操作する利用者が利用者識別情報、対象物識別情報およびその数量を入力するための画面を表示する。このとき、表示部220は、対象物識別情報が示す対象物を識別できる画像を選択可能に表示しても良い。この表示態様の具体例については、後述する。また、表示部220が表示する利用者識別情報を入力するための画面は、一般的なユーザIDを入力するための画面と同様の画面でも良い。
【0024】
入力部230は、利用者装置200-1を操作する利用者からの操作に基づいて、利用者識別情報、対象物識別情報およびその数量を入力する。入力部230は、表示部220の表示に従って利用者からの操作に基づいて情報を入力する。表示部220が、対象物識別情報が示す対象物を識別できる画像を選択可能に表示した場合、入力部230は、表示部220が表示した画像のうち選択された画像に応じた対象物識別情報を入力する。
【0025】
制御部240は、通信部210、表示部220および入力部230を制御する。制御部240は、インストールされたコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を実行するCPU(Central Processing Unit)でも良い。
【0026】
図4は、図2に示した受付部120が利用者装置200-1へ送信した対象物識別情報と数量情報との入力を促す信号に基づいて、利用者装置200-1が表示した入力画面の一例を示す図である。ここでは、対象物がカードである場合を例に挙げている。図4に示すように、利用者装置200-1の表示部220には、カードの種類と、その数量とを選択(入力)可能な画面が表示される。図4に示した例では、選択されたカードそれぞれについて入力された数量に応じた価値(価格)も利用者装置200-1の表示部220が表示する。この表示に従って選択された対象物の対象物識別情報と、入力された数量を示す数量情報とが、情報処理装置100へ送信される。対象物の種類の表示は、対象物それぞれを示すサムネイル等の画像であっても良いし、対象物識別情報であっても良いし、利用者が対象物を識別できる表示であれば良い。表示された対象物の種類の画像を利用者がタップ等で選択すると、所望の種類の対象物が選択される。また、数量を入力するための表示は、数値を直接入力するための表示であっても良いし、図4に示すような入力する数量を増やす「+」および入力する数量を減らす「-」等の表示でも良い。
【0027】
図5は、図2に示した出力部150が通信部110を介して送信した総価値情報を利用者装置200-1が表示した画面の一例を示す図である。図5に示すように、算出部140が利用者装置200-1を操作する利用者について算出し、通信部110を介して送信されてきた総価値情報を総資産として利用者装置200-1の表示部220が表示する。図5に示すように、利用者装置200-1の表示部220は総価値情報とともに利用者識別情報であるユーザIDを表示しても良い。また、利用者装置200-1の表示部220は、当該利用者が指定した対象物や、その数量を総価値情報とともに表示しても良い。
【0028】
以下に、図1に示した情報処理装置100における情報処理方法について説明する。図6は、図1に示した情報処理装置100における情報処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。ここでは、利用者が利用者装置200-1を操作した場合の処理を例に挙げて説明する。
【0029】
まず、受付部120は、通信部110を介して、利用者を識別するための利用者識別情報を受け付ける(ステップS1)。例えば上述したように、本システムを利用する利用者が利用者装置200-1を用いて所定のサイトに接続し、その後利用者装置200-1に表示されたログイン画面に従って入力されて送信されてきたユーザIDを利用者識別情報として受付部120が受け付けても良い。すると、受付部120は、利用者識別情報を送信してきた利用者装置200-1へ、対象物識別情報およびその数量を入力するための画面を表示させるための情報を送信する(ステップS2)。この画面は、図4に示したような対象物とその数量とを入力(選択)可能な表示画面で良い。
【0030】
利用者装置200-1の表示部220に表示された画面に従って利用者が対象物とその数量とを入力(選択)すると、選択された対象物を示す対象物識別情報と、入力された数量を示す数量情報とが対応付けられて利用者装置200-1から情報処理装置100へ送信される。送信されてきた対象物識別情報と数量情報とを受付部120が通信部110を介して受け付けると(ステップS3)、取得部130は、当該対象物識別情報が示す対象物の現在の相場価値を示す価値情報をサーバ300から取得する(ステップS4)。取得部130が価値情報を取得する具体的な方法は、上述した方法で良い。受付部120が1つの利用者識別情報について複数の対象物識別情報を受け付けた場合、取得部130は受け付けた複数の対象物識別情報がそれぞれ示す対象物それぞれの相場価値を示す価値情報をサーバ300から取得する。
【0031】
続いて、算出部140が、取得部130が取得した価値情報と受付部120が受け付けた数量情報とに基づいて、当該利用者識別情報が付与された利用者ごとに、当該対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する(ステップS5)。受付部120が1つの利用者識別情報について複数の対象物識別情報および数量情報を受け付けた場合、算出部140は、受付部120が受け付けたそれぞれの対象物識別情報が示す対象物の価値に数量を乗算し、その利用者識別情報ごとにそれらを合計して当該利用者識別情報が示す利用者が指定した対象物全体の総価値を算出する。
【0032】
すると、出力部150は、算出部140が算出した総価値を示す総価値情報を、通信部110を介して利用者装置200-1へ送信する(ステップS6)。利用者装置200-1の表示部220は、送信されてきた総価値情報を総資産として表示する。表示の態様は、図5に示したような態様で良い。
【0033】
このように本形態においては、利用者が指定した対象物について、外部から当該対象物の相場情報を取得し、利用者ごとに総価値を算出して提示する。これにより、利用者が指定する対象物の相場の合計を容易に把握することができる。
(第2の実施の形態)
【0034】
図7は、本発明の情報処理システムの第2の実施の形態を示す図である。本形態における情報処理システムは図7に示すように、情報処理装置101と、複数の利用者装置200-1~200-mと、サーバ301-1~301-n(nは自然数)とが通信ネットワーク400を介して互いに通信可能に接続されている。情報処理装置101は、本情報処理システムを運用する者が管理する装置である。利用者装置200-1~200-mは、第1の実施の形態におけるものと同じものである。サーバ301-1~301-nそれぞれは、第1の実施の形態で扱った対象物の取引相場を提示するシステムやサイトを構成する通信装置である。サーバ301-1~301-nは、互いに異なるシステムやサイトを構成しており、当該システムやサイトにて対象物それぞれの取引相場が決定されている。サーバ301-1~301-nそれぞれは、対象物の価値を示す取引相場を価値情報として記憶している。サーバ301-1~301-nそれぞれが記憶する価値情報は時間とともに変動する対象物の取引相場である。サーバ301-1~301-nそれぞれが記憶する価値情報は、互いに異なるものであっても良いし、互いに同じものであっても良い。サーバ301-1~301-nは、対象物を識別するための対象物識別情報ごとにその価値情報を記憶している。サーバ301-1~301-nは、外部からアクセス可能なデータベースを具備し、当該データベースに対象物識別情報と価値情報とを対応付けて記憶しても良い。
【0035】
図8は、図7に示した情報処理装置101に具備された構成要素の一例を示す図である。図7に示した情報処理装置101は図8に示すように、通信部110と、受付部120と、取得部131と、算出部141と、出力部150とを有する。なお、図8には、図7に示した情報処理装置101に具備された構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。なお、情報処理装置101は、利用者を認証する認証機能を具備しても良い。認証機能を具備した情報処理装置101は、例えば、利用者装置200-1~200-mに入力された送信されてきたユーザIDおよびパスワードを用いて、利用者を認証しても良い。通信部110、受付部120および出力部150のぞれぞれは、第1の実施の形態におけるものとそれぞれ同じものである。
【0036】
取得部131は、受付部120から出力されてきた対象物識別情報に応じた価値情報をサーバ301-1~300-nそれぞれから取得する。サーバ301-1~300-nのデータベースに対象物識別情報と価値情報値が対応付けられて記憶されている場合、取得部131は、受付部120から出力されてきた対象物識別情報を検索キーとして、対象物識別情報に対応付けられた価値情報をサーバ301-1~300-nそれぞれから取得する。取得部131は、取得した複数の価値情報を算出部141へ出力する。取得部131がサーバ301-1~300-nそれぞれから価値情報を取得するタイミングは、受付部120が対象物識別情報を受け付けたときでも良いし、受付部120が対象物識別情報を受け付けてから定期的なタイミングでも良い。定期的なタイミングは、サーバ300に過剰な負荷を与えないようにあらかじめ設定されたタイミングでも良い。
【0037】
算出部141は、取得部131から出力されてきた複数の価値情報と受付部120から出力されてきた数量情報とに基づいて、当該利用者識別情報が付与された利用者ごとに、当該対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する。このとき、算出部141は、取得部131から出力されてきた複数の価値情報を、サーバ301-1~300-nの数で平均した値(取得部131から出力されてきた複数の価値情報の合計をnで除算した値)に数量情報が示す数量を乗じて総価値として算出しても良い。さらに、算出部141は、平均値を算出する際、サーバ301-1~300-nそれぞれにあらかじめ付与された重みづけ係数を、取得部131から出力されてきた複数の価値情報それぞれが示す価値にそれぞれ乗じて、その結果に数量情報が示す数量を乗じて総価値を算出しても良い。また、第1の実施の形態における取得部130と同様に、取得部131が301-1~300-nそれぞれから定期的に価値情報を取得している場合、算出部141は、取得部130が取得した価値情報の単位期間当たりの価値(相場)の平均値を用いて、当該対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出しても良い。算出部141は、算出した総価値を示す総価値情報を出力部151へ出力する。
【0038】
以下に、図7に示した情報処理装置101における情報処理方法について説明する。図9は、図7に示した情報処理装置101における情報処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。ここでは、利用者が利用者装置200-1を操作した場合の処理を例に挙げて説明する。
【0039】
まず、受付部120は、通信部110を介して、利用者を識別するための利用者識別情報を受け付ける(ステップS11)。例えば上述したように、本システムを利用する利用者が利用者装置200-1を用いて所定のサイトに接続し、その後利用者装置200-1に表示されたログイン画面に従って入力されて送信されてきたユーザIDを利用者識別情報として受付部120が受け付けても良い。すると、受付部120は、利用者識別情報を送信してきた利用者装置200-1へ、対象物識別情報およびその数量を入力するための画面を表示させるための情報を送信する(ステップS12)。この画面は、図4に示したような対象物とその数量とを入力(選択)可能な表示画面で良い。
【0040】
利用者装置200-1の表示部220に表示された画面に従って利用者が対象物とその数量とを入力(選択)すると、選択された対象物を示す対象物識別情報と、入力された数量を示す数量情報とが対応付けられて利用者装置200-1から情報処理装置101へ送信される。送信されてきた対象物識別情報と数量情報とを受付部120が通信部110を介して受け付けると(ステップS13)、取得部131は、当該対象物識別情報が示す対象物の現在の相場価値を示す価値情報を複数のサーバ301-1~301-nそれぞれから取得する(ステップS14)。取得部131が価値情報を取得する具体的な方法は、上述した方法で良い。受付部120が1つの利用者識別情報について複数の対象物識別情報を受け付けた場合、取得部131は受け付けた複数の対象物識別情報がそれぞれ示す対象物それぞれの相場価値を示す価値情報を複数のサーバ301-1~301-nそれぞれから取得する。
【0041】
続いて、算出部141が、取得部131が複数のサーバ301-1~301-nそれぞれから取得した複数の価値情報を平均した値と受付部120が受け付けた数量情報とに基づいて、当該利用者識別情報が付与された利用者ごとに、当該対象物識別情報が付与された対象物の総価値を算出する(ステップS15)。受付部120が1つの利用者識別情報について複数の対象物識別情報および数量情報を受け付けた場合、算出部141は、受付部120が受け付けたそれぞれの対象物識別情報について取得部131が複数のサーバ301-1~301-nそれぞれから取得した複数の価値情報を平均した値に数量を乗算し、その利用者識別情報ごとにそれらを合計して当該利用者識別情報が示す利用者が指定した対象物全体の総価値を算出する。
【0042】
すると、出力部150は、算出部141が算出した総価値を示す総価値情報を、通信部110を介して利用者装置200-1へ送信する(ステップS16)。利用者装置200-1の表示部220は、送信されてきた総価値情報を総資産として表示する。表示の態様は、図5に示したような態様で良い。
【0043】
このように本形態においては、利用者が指定した対象物について、外部から当該対象物の相場情報を取得し、利用者ごとに総価値を算出して提示する。これにより、利用者が指定する対象物の相場の合計を容易に把握することができる。さらに、複数のシステムやサイトから相場価値を取得し、その平均値やシステムやサイトの重み付けに応じた相場価値を利用する。これにより、より確かな相場に基づいた総資産を把握することができる。
【0044】
以上、各構成要素に各機能(処理)それぞれを分担させて説明したが、この割り当ては上述したものに限定しない。また、構成要素の構成についても、上述した形態はあくまでも例であって、これに限定しない。また、各実施の形態を組み合わせたものであっても良い。
【0045】
なお、利用者が利用者装置200-1~200-mを操作するのではなく、情報処理装置100を操作しても良い。この場合、出力部150が情報の表示機能を具備し、出力部150が情報の入力を促す画面(例えば、図4に示した画面)を表示し、出力部150が表示した表示画面に対する利用者の操作に応じて受付部120が情報の入力を受け付けても良い。
【0046】
上述した各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したプログラムを、情報処理装置100,101それぞれにて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置100,101それぞれに読み込ませ、実行するものであっても良い。情報処理装置100,101それぞれにて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、Blu-ray(登録商標) Disc、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカードなどの移設可能な記録媒体の他、情報処理装置100,101それぞれに内蔵されたROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリやHDD(Hard Disc Drive)等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、情報処理装置100,101それぞれに設けられたCPUにて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【0047】
また、上述した情報処理装置100,101における処理を実行するプログラムを利用者装置200-1~200-mにインストールして、当該プログラムを利用者装置200-1~200-mの制御部240が実行することで同様の処理が行われる構成でも良い。
【符号の説明】
【0048】
100,101 情報処理装置
110,210 通信部
120 受付部
130,131 取得部
140,141 算出部
150 出力部
200-1~200-m 利用者装置
220 表示部
230 入力部
240 制御部
300,301-1~301-n サーバ
400 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9