(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025091382
(43)【公開日】2025-06-18
(54)【発明の名称】充電端子固定要素、トップカバーアセンブリ、充電端子冷却ボックスおよび充電台
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20250611BHJP
F16B 5/10 20060101ALI20250611BHJP
F16B 5/02 20060101ALI20250611BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
F16B5/10 H
F16B5/02 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024209962
(22)【出願日】2024-12-03
(31)【優先権主張番号】202311668511.6
(32)【優先日】2023-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レェイレェイ シィア
(72)【発明者】
【氏名】ファンユエ ジェイソン ヂゥー
(72)【発明者】
【氏名】チュイン サニー ヂァン
【テーマコード(参考)】
3J001
5G503
【Fターム(参考)】
3J001FA02
3J001FA13
3J001GB01
3J001HA02
3J001JA03
3J001JD16
3J001KA06
3J001KB06
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503FA03
5G503FA06
5G503FA18
(57)【要約】 (修正有)
【課題】トップカバーを通して充電端子冷却ボックス内の冷却液に迅速に伝達し、充電端子の熱を迅速に冷却する充電端子固定要素、トップカバーアセンブリ、充電端子冷却ボックス及び充電台を提供する
【解決手段】充電端子固定要素は、充電端子冷却ボックスに固定されるフレーム129及びその上部に形成され、充電端子を充電端子冷却ボックスに固定する固定構造体120を備える。固定構造体は、底部が、フレームの上部に接続されている一対の側方プレート121、側方プレートの上部に夫々接続された一対の上方プレート122及び側方プレートの上部に夫々接続された一対の弾性バックル123を備える。一対の上方プレートは、充電端子の溶接端部の底面が充電端子冷却ボックスのトップカバーと熱接触状態になるように、側方プレート間に挿入された充電端子の溶接端部の上面に載置される。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電端子固定要素であって、
- 充電端子冷却ボックス(1)に固定されるように構成されたフレーム(129)と、
- 前記フレーム(129)の上部に形成された固定構造体(120)であって、充電端子(3)を前記充電端子冷却ボックス(1)に固定するための固定構造体(120)と
を備え、
前記固定構造体(120)は、
- 一対の側方プレート(121)であって、前記一対の側方プレート(121)の底部が、前記フレーム(129)の前記上部に接続されている、一対の側方プレート(121)と、
- 前記一対の側方プレート(121)の上部にそれぞれ接続された一対の上方プレート(122)と、
- 前記一対の側方プレート(121)の前記上部にそれぞれ接続された一対の弾性バックル(123)と
を備え、
前記充電端子(3)の溶接端部(31)の底面が前記充電端子冷却ボックス(1)のトップカバー(11)と熱接触状態になるように、前記一対の上方プレート(122)は、前記一対の側方プレート(121)間に挿入された前記充電端子(3)の前記溶接端部(31)の上面に載置されるように構成され、
前記一対の弾性バックル(123)は、前記充電端子(3)の前記溶接端部(31)を前記充電端子冷却ボックス(1)の前記トップカバー(11)にロックするように、前記充電端子(3)の前記溶接端部(31)の一対のスナップスロット(31a)にそれぞれ係合するために使用される、
充電端子固定要素。
【請求項2】
前記固定構造体(120)の前記一対の上方プレート(122)は、前記一対の側方プレート(121)間に位置し、所定の距離だけ互いに離隔しており、前記充電端子(3)の前記溶接端部(31)に溶接された充電ケーブル(2)の導体(22)の前端部(22)を避けるように用いられる、
請求項1に記載の充電端子固定要素。
【請求項3】
前記固定構造体(120)の前記一対の弾性バックル(123)は、前記一対の上方プレート(122)の一方の端部にそれぞれ配置され、前記弾性バックル(123)と前記上方プレートの一方の端部とを分離するように、前記弾性バックル(123)と前記上方プレートの一方の端部との間に間隔スロット(124)が形成されている、
請求項1に記載の充電端子固定要素。
【請求項4】
前記弾性バックル(123)は、前記上方プレート(122)と同じ高さにある本体(123b)と、前記本体(123b)の底部から突出している突出部(123a)とを有し、
前記突出部(123a)は、前記充電端子(3)の前記溶接端部(31)の前記スナップスロット(31a)に係合するために使用される、
請求項3に記載の充電端子固定要素。
【請求項5】
前記充電端子(3)の前記溶接端部(31)を、前記充電端子冷却ボックス(1)の前記トップカバー(11)と前記上方プレート(122)との間に挿入されるように案内するために、前記上方プレート(122)に対して傾斜した案内スロープ(123c)が、前記弾性バックル(123)の底部に形成されている、
請求項4に記載の充電端子固定要素。
【請求項6】
前記充電端子固定要素(12)と前記充電端子冷却ボックス(1)の前記トップカバー(11)との間の結合強さを増加させるために、前記充電端子冷却ボックス(1)の前記トップカバー(11)の縁に接合するための壁凹部(121a)が、前記一対の側方プレート(121)のうちの少なくとも一方の底部に形成されている、
請求項1に記載の充電端子固定要素。
【請求項7】
前記充電端子固定要素(12)は、複数の充電端子(3)をそれぞれ固定するために並んで配置された複数の固定構造体(120)を備える、
請求項1に記載の充電端子固定要素。
【請求項8】
取付孔(12a)が、接続部材(14)が貫通できるように前記フレーム(129)に形成されており、それによって前記フレーム(129)は、前記取付孔(12a)を貫通する前記接続部材(14)により、前記充電端子冷却ボックス(1)の上面(10b)に固定され得る、
請求項1に記載の充電端子固定要素。
【請求項9】
トップカバーアセンブリであって、
- 充電端子冷却ボックス(1)のボックス本体(10)の上部に設置されてボックス本体(10)の上部開口(10a)を覆うように構成されたトップカバー(11)と、
- 埋め込み射出成形によって前記トップカバー(11)に直接形成された請求項1から8のいずれか一項に記載の前記充電端子固定要素(12)と
を備え、
前記充電端子固定要素(12)は、前記充電端子(3)の熱を前記トップカバー(11)を通して前記充電端子冷却ボックス(1)内の冷却液に伝達するように、前記トップカバー(11)の上面に前記充電端子(3)の前記溶接端部(31)を固定するために使用される、
トップカバーアセンブリ。
【請求項10】
前記充電端子固定要素(12)の前記フレーム(129)の上面が、前記トップカバー(11)の底面に接合し、
前記フレーム(129)の取付孔(12a)に対応する接続孔(11a)が、前記トップカバー(11)に形成されており、それによって、前記トップカバーアセンブリは、前記取付孔(12a)と前記接続孔(11a)とを貫通する接続部材(14)により、前記充電端子冷却ボックス(1)の前記ボックス本体(10)の上面(10b)に固定され得る、
請求項9に記載のトップカバーアセンブリ。
【請求項11】
前記トップカバー(11)は、熱を伝導できるが電気は伝導できない絶縁要素である、
請求項9に記載のトップカバーアセンブリ。
【請求項12】
前記トップカバー(11)は、熱を伝導できるが電気は伝導できないセラミック要素である、
請求項9に記載のトップカバーアセンブリ。
【請求項13】
充電端子冷却ボックスであって、
- 冷却液を収容するための内部キャビティ(100)および上部開口(100a)を有するボックス本体(10)と、
- 前記ボックス本体(10)の上部に設置された請求項9から12のいずれか一項に記載の前記トップカバーアセンブリであって、前記ボックス本体(10)の前記上部開口(10a)を覆うための前記トップカバーアセンブリと
を備え、
前記ボックス本体(10)は、前記内部キャビティ(100)と連通する冷却コア管継手(101)と入口管継手(102)とを有し、
前記充電端子(3)および充電ケーブル(2)を冷却するために前記冷却液を前記充電端子冷却ボックス(1)および前記充電ケーブル(2)の冷却コア管(21)に流すことができるように、前記入口管継手(102)は、入口管と接続するのに使用され、前記冷却コア管継手(101)は、前記充電ケーブル(2)の前記冷却コア管(21)と接続するのに使用される、
充電端子冷却ボックス。
【請求項14】
前記ボックス本体(10)の前記上部に配置され前記ボックス本体(10)の前記上部開口(100a)を取り囲むシールリング(13)
をさらに備え、
前記シールリング(13)は、前記ボックス本体(10)の前記上部開口(10a)をシールするように前記充電端子冷却ボックス(1)の前記トップカバー(11)と前記ボックス本体(10)との間で圧縮される、
請求項13に記載の充電端子冷却ボックス。
【請求項15】
フランジ部(10c)が、前記上部開口(100a)を取り囲むように前記ボックス本体(10)の上面に形成され、前記充電端子固定要素(12)の前記フレーム(129)は、前記フランジ部(10c)を取り囲み、
前記シールリング(13)は、前記ボックス本体(10)の前記フランジ部(10c)と前記充電端子固定要素(12)の前記フレーム(129)との間の環状間隙に設置され、位置決めされている、
請求項14に記載の充電端子冷却ボックス。
【請求項16】
ねじ穴(10a)が、前記充電端子冷却ボックス(1)の前記ボックス本体(10)の上面(10b)に形成されており、
前記充電端子冷却ボックス(1)は、接続部材(14)をさらに備え、
前記接続部材(14)は、前記トップカバーアセンブリを前記ボックス本体(10)の前記上面(10b)に固定するために、前記トップカバー(11)の接続孔(11a)と前記充電端子固定要素(12)の取付孔(12a)とを貫通して前記ボックス本体(10)の前記上面(10b)の前記ねじ穴(10a)にねじ込まれる、
請求項14に記載の充電端子冷却ボックス。
【請求項17】
前記充電端子冷却ボックス(1)の前記トップカバー(11)は、熱を伝導するが電気は伝導しない絶縁要素であり、
前記充電端子冷却ボックス(1)の前記ボックス本体(10)は、熱も電気も伝導できない絶縁要素である、
請求項13に記載の充電端子冷却ボックス。
【請求項18】
充電台であって、
- ハウジング(8)と、
- 前記ハウジング(8)に配置され平坦な溶接端部(31)を有する充電端子(3)と、
- 一方の端部が前記ハウジング(8)内へと延在する充電ケーブル(2)であって、冷却コア管(21)と導体(22)とを含む、充電ケーブル(2)と、
- 前記ハウジング(8)内に設けられた請求項13から17のいずれか一項に記載の前記充電端子冷却ボックス(1)と
を備え、
前記充電端子(3)の前記溶接端部(31)は、前記充電端子固定要素(12)によって、前記充電端子冷却ボックス(1)の前記トップカバー(11)の上面に固定され、前記充電ケーブル(2)の前記導体(22)の前端部(22a)が、前記充電端子(3)の前記溶接端部(31)の上面に溶接されており、
前記冷却液が前記充電端子冷却ボックス(1)および前記充電ケーブル(2)の前記冷却コア管(21)を流れることができるように、前記充電ケーブル(2)の前記冷却コア管(21)の端部(21)が、前記充電端子冷却ボックス(1)の前記ボックス本体(10)の前記冷却コア管継手(101)に接続されている、
充電台。
【請求項19】
前記溶接端部(31)全体の熱が前記トップカバー(11)を通して前記充電端子冷却ボックス(1)内の前記冷却液に伝達され得るように、前記充電端子(3)の前記溶接端部(31)は、前記充電端子冷却ボックス(1)の前記ボックス本体(10)の前記上部開口(100A)の対象領域内に配置される、
請求項18に記載の充電台。
【請求項20】
熱収縮チューブ(211)
をさらに備え、
前記冷却コア管(21)と前記冷却コア管継手(101)との間のシール接続を実現するために、前記熱収縮チューブ(211)は、前記冷却コア管(21)の端部分(21a)および前記充電端子冷却ボックス(1)の前記冷却コア管継手(101)の上に取り付けられ熱収縮されている、
請求項18に記載の充電台。
【請求項21】
入口管
をさらに備え、
前記入口管は、前記充電端子冷却ボックス(1)の前記入口管継手(102)に接続されており、前記冷却液を前記充電端子冷却ボックス(1)および前記充電ケーブル(2)の前記冷却コア管(21)に供給するために使用される、
請求項18に記載の充電台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、中国国家知識産権局において2023年12月6日に出願された中国特許出願第CN202311668511.6号の利益を主張し、その全開示が本明細書に参照により組み込まれる。
【0002】
本発明は、充電端子固定要素、充電端子固定要素を備えるトップカバーアセンブリ、トップカバーアセンブリを備える充電端子冷却ボックス、および充電端子冷却ボックスを備える充電台に関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術では、充電台は、一般的に、充電台ハウジング、充電台ハウジングに設置された充電端子、および充電端子に電気的に接続された充電ケーブルを含む。充電速度を向上させるには、充電電流を増やす必要がある。現在、充電電流の要件は600Aと高く、将来的にはさらに1000Aまで増加する可能性がある。この高電流が充電ケーブルおよび充電端子に流れると、充電台ハウジング内の温度および充電ケーブルの温度が急上昇することになる。従来技術では、過度の温度上昇を防止するために、充電ケーブルの直径を大きくすることが一般的であるが、これにより、充電台製品の大きさおよび重さが増加し、コストが高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の不利な点のうちの少なくとも1つの側面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、充電端子固定要素が提供される。充電端子固定要素は、充電端子冷却ボックスに固定されるように構成されたフレームと、フレームの上部に形成された固定構造体であって、充電端子を充電端子冷却ボックスに固定するための固定構造体とを備える。固定構造体は、一対の側方プレートであって、一対の側方プレートの底部が、フレームの上部に接続されている、一対の側方プレートと、一対の側方プレートの上部にそれぞれ接続された一対の上方プレートと、一対の側方プレートの上部にそれぞれ接続された一対の弾性バックルとを備える。一対の上方プレートは、充電端子の溶接端部の底面が充電端子冷却ボックスのトップカバーと熱接触状態になるように、一対の側方プレート間に挿入された充電端子の溶接端部の上面に載置されるように構成される。
一対の弾性バックルは、充電端子の溶接端部を充電端子冷却ボックスのトップカバーにロックするように、充電端子の溶接端部の一対のスナップスロットにそれぞれ係合するために使用される。
【0006】
本発明の例示的実施形態によれば、固定構造体の一対の上方プレートは、一対の側方プレート間に位置し、所定の距離だけ互いに離隔しており、充電端子の溶接端部に溶接された充電ケーブルの導体の前端部を避けるように用いられる。
【0007】
本発明の他の例示的実施形態によれば、固定構造体の一対の弾性バックルは、一対の上方プレートの一方の端部にそれぞれ配置され、弾性バックルと上方プレートの一方の端部とを分離するように、弾性バックルと上方プレートの一方の端部との間に間隔スロットが形成されている。
【0008】
本発明の他の例示的実施形態によれば、弾性バックルは、上方プレートと同じ高さにある本体と、本体の底部から突出している突出部とを有し、突出部は、充電端子の溶接端部のスナップスロットに係合するために使用される。
【0009】
本発明の他の例示的実施形態によれば、充電端子の溶接端部を、充電端子冷却ボックスのトップカバーと上方プレートとの間に挿入されるように案内するために、上方プレートに対して傾斜した案内スロープが、弾性バックルの底部に形成されている。
【0010】
本発明の他の例示的実施形態によれば、充電端子固定要素と充電端子冷却ボックスのトップカバーとの間の結合強さを増加させるために、充電端子冷却ボックスのトップカバーの縁に接合するための壁凹部が、一対の側方プレートのうちの少なくとも一方の底部に形成されている。
【0011】
本発明の他の例示的実施形態によれば、充電端子固定要素は、複数の充電端子をそれぞれ固定するために並んで配置された複数の固定構造体を備える。
【0012】
本発明の他の例示的実施形態によれば、取付孔が、接続部材が貫通できるようにフレームに形成されており、それによってフレームは、取付孔を貫通する接続部材により、充電端子冷却ボックスの上面に固定され得る。
【0013】
本発明の他の態様によれば、トップカバーアセンブリが提供される。トップカバーアセンブリは、充電端子冷却ボックスのボックス本体の上部に設置されてボックス本体の上部開口を覆うように構成されたトップカバーと、埋め込み射出成形(embedding injection molding)によってトップカバーに直接形成された上述の充電端子固定要素とを備える。充電端子固定要素は、充電端子の熱をトップカバーを通して充電端子冷却ボックス内の冷却液に伝達するように、トップカバーの上面に充電端子の溶接端部を固定するために使用される。
【0014】
本発明の例示的実施形態によれば、充電端子固定要素のフレームの上面が、トップカバーの底面に接合し、フレームの取付孔に対応する接続孔が、トップカバーに形成されており、それによって、トップカバーアセンブリは、取付孔と接続孔とを貫通する接続部材により、充電端子冷却ボックスのボックス本体の上面に固定され得る。
【0015】
本発明の他の例示的実施形態によれば、トップカバーは、熱を伝導できるが電気は伝導できない絶縁要素である。
【0016】
本発明の他の例示的実施形態によれば、トップカバーは、熱を伝導できるが電気は伝導できないセラミック要素である。
【0017】
本発明の他の態様によれば、充電端子冷却ボックスが提供される。充電端子冷却ボックスは、冷却液を収容するための内部キャビティおよび上部開口を有するボックス本体と、ボックス本体の上部に設置された上述のトップカバーアセンブリであって、ボックス本体の上部開口を覆うためのトップカバーアセンブリとを備える。ボックス本体は、内部キャビティと連通する冷却コア管継手と入口管継手とを有し、充電端子および充電ケーブルを冷却するために冷却液を充電端子冷却ボックスおよび充電ケーブルの冷却コア管に流すことができるように、入口管継手は、入口管と接続するのに使用され、冷却コア管継手は、充電ケーブルの冷却コア管と接続するのに使用される。
【0018】
本発明の他の例示的実施形態によれば、充電端子冷却ボックスは、ボックス本体の上部に配置されボックス本体の上部開口を取り囲むシールリングをさらに備える。シールリングは、ボックス本体の上部開口をシールするように充電端子冷却ボックスのトップカバーとボックス本体との間で圧縮される。
【0019】
本発明の他の例示的実施形態によれば、フランジ部が、上部開口を取り囲むようにボックス本体の上面に形成され、充電端子固定要素のフレームは、フランジ部を取り囲み、シールリングは、ボックス本体のフランジ部と充電端子固定要素のフレームとの間の環状間隙に設置され、位置決めされている。
【0020】
本発明の他の例示的実施形態によれば、ねじ穴が、充電端子冷却ボックスのボックス本体の上面に形成されており、充電端子冷却ボックスは、接続部材をさらに備え、接続部材は、トップカバーアセンブリをボックス本体の上面に固定するために、トップカバーの接続孔と充電端子固定要素の取付孔とを貫通してボックス本体の上面のねじ穴にねじ込まれる。
【0021】
本発明の他の例示的実施形態によれば、充電端子冷却ボックスのトップカバーは、熱を伝導するが電気は伝導しない絶縁要素であり、充電端子冷却ボックスのボックス本体は、熱も電気も伝導できない絶縁要素である、
【0022】
本発明の他の態様によれば、充電台が提供される。充電台は、ハウジングと、ハウジングに配置され平坦な溶接端部を有する充電端子と、一方の端部がハウジング内へと延在する充電ケーブルであって、冷却コア管と導体とを含む、充電ケーブルと、ハウジング内に設けられた上述の充電端子冷却ボックスとを備える。充電端子の溶接端部は、充電端子固定要素によって、充電端子冷却ボックスのトップカバーの上面に固定され、充電ケーブルの導体の前端部が、充電端子の溶接端部の上面に溶接されており、充電ケーブルの冷却コア管の端部が、冷却液が充電端子冷却ボックスおよび充電ケーブルの冷却コア管を流れることができるように、充電端子冷却ボックスのボックス本体の冷却コア管継手に接続されている。
【0023】
本発明の他の例示的実施形態によれば、充電端子の溶接端部は、溶接端部全体の熱がトップカバーを通して充電端子冷却ボックス内の冷却液に伝達され得るように、充電端子冷却ボックスのボックス本体の上部開口の対象領域(coverage area)内に配置される。
【0024】
本発明の他の例示的実施形態によれば、充電台は、熱収縮チューブをさらに備え、熱収縮チューブは、冷却コア管と冷却コア管継手との間のシール接続を実現するために、冷却コア管の端部分および充電端子冷却ボックスの冷却コア管継手の上に取り付けられ熱収縮されている。
【0025】
本発明の他の例示的実施形態によれば、充電台は、入口管をさらに備え、入口管は、充電端子冷却ボックスの入口管継手に接続されており、冷却液を充電端子冷却ボックスおよび充電ケーブルの冷却コア管に供給するために使用される。
【0026】
本発明の上述した例示的実施形態において、充電端子固定要素は、充電端子を充電端子冷却ボックスのトップカバーに固定し、したがって、充電端子の熱は、トップカバーを通して充電端子冷却ボックス内の冷却液に迅速に伝達することができ、それによって充電端子の迅速な冷却が実現する。
【0027】
加えて、上述の本発明による例示的実施形態において、充電端子固定要素は、充電端子冷却ボックスのトップカバーに充電端子を取り外し可能に固定することができ、したがって充電端子を、充電端子冷却ボックスに簡単に固定することができ、また、充電端子冷却ボックスから簡単に取り外すことができるので、非常に使い勝手が良い。
【0028】
加えて、上述の本発明による例示的実施形態において、充電端子固定要素は、埋め込み射出成形により充電端子冷却ボックスのトップカバーに直接形成されるので、充電端子固定要素とトップカバーが一体になり、充電端子冷却ボックスのボックス本体に対して一緒に設置し固定することができ、したがって、設置ステップが簡素化される。
【0029】
加えて、上述の本発明による例示的実施形態において、充電端子の溶接端部は、充電端子冷却ボックスの上部開口の対象領域内に配置されるので、溶接端部全体の熱がトップカバーを通して冷却ボックス内の冷却液に迅速に伝達され、したがって冷却効率を向上させることができる。
【0030】
本発明の上記その他の特徴は、添付の図面を参照して本発明の例示的実施形態を詳細に述べることによって、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】充電端子および充電ケーブルを示す、下から見たときの、本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックスの説明用斜視図である。
【
図2】充電端子および充電ケーブルを示す、上から見たときの、本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックスの説明用斜視図である。
【
図3】本発明の例示的実施形態による、充電端子冷却ボックス、充電端子および充電ケーブルの説明用分解図である。
【
図4】本発明の例示的実施形態による、充電端子冷却ボックス、充電端子および充電ケーブルの横断面図である。
【
図5】本発明の例示的実施形態による、充電端子冷却ボックス、充電端子および充電ケーブルの縦断面図である。
【
図6】本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックスの縦断面図である。
【
図7】本発明の例示的実施形態による充電端子固定要素の説明用斜視図である。
【
図8】本発明の例示的実施形態による、充電端子冷却ボックスおよび充電端子の説明用斜視図である。
【
図9】本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックスの説明用斜視図である。
【
図10】トップカバーアセンブリが開いている、本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックスの説明用斜視図である。
【
図11】本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックスの説明用分解図である。
【
図12】本発明の例示的実施形態による充電台の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
添付の図面を参照して、本開示の例示的実施形態を本明細書の以下で詳細に説明する。図面において、同様の参照符号は同様の要素を指す。しかしながら、本開示は、多数の異なる形態で実施されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなるように提供されており、本開示の概念を当業者に十分に伝えるであろう。
【0033】
以下の詳細な説明においては、説明の目的で、多数の具体的な詳細事項が、開示の実施形態の完全な理解をもたらすために記載されている。しかしながら、1つまたは複数の実施形態がこれらの具体的な詳細事項なしで実施されてもよいことは明らかであろう。別の例において、図面を簡略化するために、周知の構造および装置は模式的に示されている。
【0034】
本発明の一般概念によれば、充電端子固定要素が提供される。充電端子固定要素は、充電端子冷却ボックスに固定されるように構成されたフレームと、フレームの上部に形成された固定構造体であって、充電端子を充電端子冷却ボックスに固定するための固定構造体とを備える。固定構造体は、一対の側方プレートであって、一対の側方プレートの底部が、フレームの上部に接続されている、一対の側方プレートと、一対の側方プレートの上部にそれぞれ接続された一対の上方プレートと、一対の側方プレートの上部にそれぞれ接続された一対の弾性バックルとを備える。一対の上方プレートは、充電端子の溶接端部の底面が充電端子冷却ボックスのトップカバーと熱接触状態になるように、一対の側方プレート間に挿入された充電端子の溶接端部の上面に載置されるように構成される。
一対の弾性バックルは、充電端子の溶接端部を充電端子冷却ボックスのトップカバーにロックするように、充電端子の溶接端部の一対のスナップスロットにそれぞれ係合するために使用される。
【0035】
本発明の他の一般概念によれば、トップカバーアセンブリが提供される。トップカバーアセンブリは、充電端子冷却ボックスのボックス本体の上部に設置されてボックス本体の上部開口を覆うように構成されたトップカバーと、埋め込み射出成形によってトップカバーに直接形成された上述の充電端子固定要素とを備える。充電端子固定要素は、充電端子の熱をトップカバーを通して充電端子冷却ボックス内の冷却液に伝達するように、トップカバーの上面に充電端子の溶接端部を固定するために使用される。
【0036】
本発明の他の一般概念によれば、充電端子冷却ボックスが提供される。充電端子冷却ボックスは、冷却液を収容するための内部キャビティおよび上部開口を有するボックス本体と、ボックス本体の上部に設置された上述のトップカバーアセンブリであって、ボックス本体の上部開口を覆うためのトップカバーアセンブリとを備える。ボックス本体は、内部キャビティと連通する冷却コア管継手と入口管継手とを有し、充電端子および充電ケーブルを冷却するために冷却液を充電端子冷却ボックスおよび充電ケーブルの冷却コア管に流すことができるように、入口管継手は、入口管と接続するのに使用され、冷却コア管継手は、充電ケーブルの冷却コア管と接続するのに使用される。
【0037】
本発明の他の一般概念によれば、充電台が提供される。充電台は、ハウジングと、ハウジングに配置され平坦な溶接端部を有する充電端子と、一方の端部がハウジング内へと延在する充電ケーブルであって、冷却コア管と導体とを含む、充電ケーブルと、ハウジング内に設けられた上述の充電端子冷却ボックスとを備える。充電端子の溶接端部は、充電端子固定要素によって、充電端子冷却ボックスのトップカバーの上面に固定され、充電ケーブルの導体の前端部が、充電端子の溶接端部の上面に溶接されており、充電ケーブルの冷却コア管の端部分は、冷却液が充電端子冷却ボックスおよび充電ケーブルの冷却コア管を流れることができるように、充電端子冷却ボックスのボックス本体の冷却コア管継手に接続されている。
【0038】
本発明の他の一般概念によれば、充電端子冷却ボックスが提供される。充電端子冷却ボックスは、冷却液を収容するための内部キャビティおよび上部開口を有するボックス本体と、ボックス本体の上部に設置されてボックス本体の上部開口を覆うトップカバーとを備える。トップカバーは、充電端子の熱をボックス本体内の冷却液に伝達するために、トップカバーに固定される充電端子の溶接端部との熱接触を形成するのに使用される。ボックス本体は、内部キャビティと連通する冷却コア管継手と入口管継手とを有する。充電端子および充電ケーブルを冷却するために冷却液を充電端子冷却ボックスおよび充電ケーブルの冷却コア管に流すことができるように、入口管継手は、入口管と接続するのに使用され、冷却コア管継手は、充電ケーブルの冷却コア管と接続するのに使用される。
【0039】
本発明の他の一般概念によれば、充電台が提供される。充電台は、ハウジングと、ハウジングに配置され平坦な溶接端部を有する充電端子と、一方の端部がハウジング内へと延在する充電ケーブルであって、冷却コア管と導体とを含む、充電ケーブルと、ハウジング内に設けられた上述の充電端子冷却ボックスとを備える。充電端子の溶接端部は、充電端子冷却ボックスのトップカバーの上面に固定され、充電ケーブルの導体の前端部が、充電端子の溶接端部の上面に溶接されており、充電ケーブルの冷却コア管の端部分が、冷却液が充電端子冷却ボックスおよび充電ケーブルの冷却コア管を流れることができるように、充電端子冷却ボックスのボックス本体の冷却コア管継手に接続されている。
【0040】
図1は、充電端子3および充電ケーブル2を示す、下から見たときの、本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックス1の説明用斜視図であり、
図2は、充電端子3および充電ケーブル2を示す、上から見たときの、本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックス1の説明用斜視図であり、
図3は、本発明の例示的実施形態による、充電端子冷却ボックス1、充電端子3および充電ケーブル2の説明用分解図であり、
図4は、本発明の例示的実施形態による、充電端子冷却ボックス1、充電端子3および充電ケーブル2の横断面図であり、
図5は、本発明の例示的実施形態による、充電端子冷却ボックス1、充電端子3および充電ケーブル2の縦断面図であり、
図6は、本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックス1の縦断面図であり、
図7は、本発明の例示的実施形態による充電端子固定要素12の説明用斜視図であり、
図8は、本発明の例示的実施形態による、充電端子冷却ボックス1および充電端子3の説明用斜視図である。
【0041】
図1から
図8に示すように、本発明の例示的実施形態において、充電端子固定要素12が開示される。充電端子固定要素12は、フレーム129、および固定構造体120を含む。フレーム129は、充電端子冷却ボックス1に固定されるように構成される。固定構造体120は、フレーム129の上部に形成され、充電端子冷却ボックス1への充電端子3の固定に使用される。
【0042】
図1から
図8に示すように、例示の実施形態において、固定構造体120は、一対の側方プレート121、一対の上方プレート122および一対の弾性バックル123を含む。一対の側方プレート121の底部が、フレーム129の上部に接続されている。一対の上方プレート122は、一対の側方プレート121の上部に接続されている。一対の弾性バックル123は、それぞれ一対の側方プレート121の上部に接続されている。一対の上方プレート122は、充電端子3の溶接端部31の底面が充電端子冷却ボックス1のトップカバー11と熱接触状態になるように、一対の側方プレート121間に挿入される充電端子3の溶接端部31の上面に載置するのに適している。
一対の弾性バックル123は、それぞれ、充電端子冷却ボックス1のトップカバー11に充電端子3の溶接端部31をロックするために、充電端子3の溶接端部31にある一対のスナップスロット31aに係合するために使用される。本発明において、一対の弾性バックル123は、工具によって、一対のスナップスロット31aから分離したロック解除位置へと駆動させることができる。したがって、充電端子3の溶接端部31は、充電端子冷却ボックス1から簡単に取り外すことができるので、非常に使い勝手が良い。
【0043】
図1から
図8に示すように、例示の実施形態において、固定構造体120の一対の上方プレート122は、一対の側方プレート121間に位置し、充電端子3の溶接端部31に溶接された充電ケーブル2の導体22の前端部22aを避けるように、所定の距離だけ互いに離隔している。例示の実施形態において、充電端子3の溶接端部31および充電ケーブル2の導体22の前端部22aはともに平坦であり、充電ケーブル2の導体22の前端部22aの幅は、充電端子3の溶接端部31の幅よりも小さく、かつ一対の上方プレート122間の間隔よりも小さい。
【0044】
図1から
図8に示すように、例示の実施形態において、固定構造体120の一対の弾性バックル123は、一対の上方プレート122の一方の端部にそれぞれ配置され、弾性バックル123と上方プレート122の一方の端部とを分離するように、弾性バックル123と上方プレート122の一方の端部との間に間隔スロット124が形成されている。
【0045】
図1から
図8に示すように、例示の実施形態において、弾性バックル123は、上方プレート122と同じ高さにある本体123b、および本体123bの底部から突出している突出部123aを有する。突出部123aは、充電端子3の溶接端部31のスナップスロット31aに係合するために使用される。
【0046】
図1から
図8に示すように、例示の実施形態において、充電端子3の溶接端部31を、充電端子冷却ボックス1のトップカバー11と上方プレート122との間に挿入されるように案内するために、上方プレート122に対して傾斜した案内スロープ123cが、弾性バックル123の底部に形成されている。
【0047】
図1から
図8に示すように、例示の実施形態において、充電端子固定要素12と充電端子冷却ボックス1のトップカバー11との間の結合強さを増加させるために、充電端子冷却ボックス1のトップカバー11の縁に接合するための壁凹部121aが、一対の側方プレート121のうちの少なくとも一方の底部に形成されている。
【0048】
図1から
図8に示すように、例示の実施形態において、充電端子固定要素12は、複数の充電端子3をそれぞれ固定するために並んで配置される複数の固定構造体120を含む。例示の実施形態において、充電端子固定要素12は、2つの充電端子3をそれぞれ固定するための2つの固定構造体120を含む。
【0049】
図1から
図8に示すように、例示の実施形態において、取付孔12aは、接続部材14が貫通できるように充電端子固定要素12のフレーム129に形成されており、それによってフレーム129は、取付孔12aを貫通する接続部材14により、充電端子冷却ボックス1のボックス本体10の上面10bに固定され得る。
【0050】
図1から
図8に示すように、本発明の他の例示的実施形態において、トップカバーアセンブリも開示される。トップカバーアセンブリは、トップカバー11、および上述した充電端子固定要素12を含む。トップカバー11は、充電端子冷却ボックス1のボックス本体10の上部に設置されてボックス本体10の上部開口100aを覆うために使用される。充電端子固定要素12は、埋め込み射出成形によってトップカバー11に直接形成される。充電端子固定要素12は、充電端子3の熱をトップカバー11を通して充電端子冷却ボックス1内の冷却液に伝達するように、トップカバー11の上面に充電端子3の溶接端部31を固定するために使用される。
【0051】
図1から
図8に示すように、例示の実施形態において、充電端子固定要素12のフレーム129の上面は、トップカバー11の底面に接合し、フレーム129の取付孔12aに対応する接続孔11aがトップカバー11に形成されており、それによって、トップカバーアセンブリは、接続孔11aと取付孔12aとを貫通する接続部材14により、充電端子冷却ボックス1のボックス本体10の上面10bに固定され得る。
【0052】
図1から
図8に示すように、例示の実施形態において、トップカバー11は、熱を伝導できるが電気は伝導できない絶縁要素である。例えば、本発明の例示的実施形態において、トップカバー11は、熱を伝導できるが電気は伝導できないセラミック要素であってもよい。
【0053】
図9は、本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックス1の説明用斜視図であり、
図10は、トップカバーアセンブリが開いている、本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックス1の説明用斜視図であり、
図11は、本発明の例示的実施形態による充電端子冷却ボックス1の説明用分解図である。
【0054】
図1から
図11に示すように、本発明の他の例示的実施形態において、充電端子冷却ボックス1も開示される。充電端子冷却ボックス1は、ボックス本体10、および上述したトップカバーアセンブリを含む。ボックス本体10は、冷却液を収容するための内部キャビティ100、および上部開口100aを有する。トップカバーアセンブリは、ボックス本体10の上部に設置され、ボックス本体10の上部開口100aを覆う。ボックス本体10は、内部キャビティ100と連通する冷却コア管継手101および入口管継手102を有する。充電端子3および充電ケーブル2を冷却するために冷却液を充電端子冷却ボックス1および充電ケーブル2の冷却コア管21に流すことができるように、入口管継手102は、入口管(図示せず)と接続するのに使用され、冷却コア管継手101は、充電ケーブル2の冷却コア管21と接続するのに使用される。
【0055】
図1から
図11に示すように、例示の実施形態において、充電端子冷却ボックス1は、ボックス本体10の上部に配置されボックス本体10の上部開口100aを取り囲むシールリング13をさらに備える。シールリング13は、ボックス本体10の上部開口100aをシールするように充電端子冷却ボックス1のトップカバー11とボックス本体10との間で圧縮される。
【0056】
図1から
図11に示すように、例示の実施形態において、フランジ部10cは、上部開口100aを取り囲むようにボックス本体10の上面に形成され、充電端子固定要素12のフレーム129は、フランジ部10cを取り囲む。シールリング13は、ハウジング10のフランジ部10cと充電端子固定要素12のフレーム129との間の環状間隙に設置され、位置決めされる。
【0057】
図1から
図11に示すように、例示の実施形態において、ねじ穴10aは、充電端子冷却ボックス1のボックス本体10の上面10bに形成されている。充電端子冷却ボックス1は、接続部材14も含む。接続部材14は、ねじである。接続部材14は、トップカバーアセンブリをボックス本体10の上面10bに固定するために、トップカバー11の接続孔11aと充電端子固定要素12の取付孔12aとを貫通してボックス本体10の上面10bのねじ穴10aにねじ込まれる。
【0058】
図1から
図11に示すように、例示の実施形態において、充電端子冷却ボックス1のトップカバー11は、熱を伝導できるが電気は伝導できない絶縁要素である。充電端子冷却ボックス1のボックス本体10は、熱伝導性でもなく導電性でもない絶縁要素である。
【0059】
図12は、本発明の例示的実施形態による充電台の縦断面図である。
【0060】
図1から
図12に示すように、本発明の他の例示的実施形態において、充電台も開示される。充電台は、ハウジング8、充電端子3、充電ケーブル2、および充電端子冷却ボックス1を含む。充電端子3は、ハウジング8に配置され、平坦な溶接端部31を有する。充電ケーブル2の一方の端部は、ハウジング8内へと延在する。充電ケーブル2は、冷却コア管21および導体22を含む。充電端子冷却ボックス1は、ハウジング8内に設置される。充電端子3の溶接端部31は、充電端子固定要素12によって、充電端子冷却ボックス1のトップカバー11の上面に固定され、充電ケーブル2の導体22の前端部22aは、充電端子3の溶接端部31の上面に溶接されている。
充電ケーブル2の冷却コア管21の端部分は、冷却液が充電端子冷却ボックス1および充電ケーブル2の冷却コア管21を流れることができるように、充電端子冷却ボックス1のボックス本体10の冷却コア管継手101に接続されている。
【0061】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電ケーブル2の導体22は、管状であり、冷却コア管21は、導体22内に設けられ、充電ケーブル2は、導体21の外側に巻かれた外側絶縁層23も含む。
【0062】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電端子3の溶接端部31は、溶接端部31全体の熱がトップカバー11を通して充電端子冷却ボックス1内の冷却液に伝達され得るように、充電端子冷却ボックス1のボックス本体10の上部開口100aの対象領域内に配置される。
【0063】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電台は、熱収縮チューブ211をさらに含む。熱収縮チューブ211は、冷却コア管21と冷却コア管継手101との間のシール接続を実現するために、冷却コア管21の端部分21aおよび充電端子冷却ボックス1の冷却コア管継手101の上に取り付けられ熱収縮されている。
【0064】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電台は、入口管(図示せず)をさらに備える。入口管は、冷却液を充電端子冷却ボックス1および充電ケーブル2の冷却コア管21に供給するために、充電端子冷却ボックス1の入口管継手102に接続されている。
【0065】
図1から
図12に示すように、本発明の他の例示的実施形態において、充電端子冷却ボックス1も開示される。充電端子冷却ボックス1は、ボックス本体10、およびトップカバー11を含む。ボックス本体10は、冷却液を収容する内部キャビティ100、および上部開口100aを有する。トップカバー11は、ボックス本体10の上部に設置され、ボックス本体10の上部開口100aを覆うために使用される。トップカバー11は、充電端子3の熱をボックス本体10内の冷却液に伝達するために、トップカバーに固定される充電端子3の溶接端部31との熱接触を形成するのに使用される。ボックス本体10は、内部キャビティ100と連通する冷却コア管継手101と入口管継手102とを有する。
充電端子3および充電ケーブル2を冷却するために冷却液を充電端子冷却ボックス1および充電ケーブル2の冷却コア管21に流すことができるように、入口管継手102は、入口管と接続するのに使用され、冷却コア管継手101は、充電ケーブル2の冷却コア管21と接続するのに使用される。
【0066】
図1から
図12に示すように、例示的実施形態において、充電端子3の溶接端部31がトップカバー11に固定されるとき、充電端子3の溶接端部31は、溶接端部31全体の熱がトップカバー11を通してボックス本体10内の冷却液に伝達され得るように、ボックス本体10の上部開口100aの対象領域内に配置される。
【0067】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電端子冷却ボックスはさらに、充電端子固定要素12を含む。充電端子固定要素12は、充電端子3の溶接端部31をトップカバー11に固定するためにボックス本体10の上部に設置される。
【0068】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電端子固定要素12は、充電端子固定要素12とトップカバー11とが一体部品になるように、埋め込み射出成形によりトップカバー11に直接形成される。
【0069】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電端子固定要素12は、フレーム129および固定構造体120を含む。フレーム129は、ボックス本体10の上部に固定されるように構成される。固定構造体120は、フレーム129の上部に形成されている。固定構造体120は、一対の側方プレート121、一対の上方プレート122および一対の弾性バックル123を含む。一対の側方プレート121の底部が、フレーム129の上部に接続されている。一対の上方プレート122は、一対の側方プレート121の上部に接続されている。
一対の弾性バックル123は、それぞれ一対の側方プレート121の上部に接続されている。一対の上方プレート122は、充電端子3の溶接端部31の底面がトップカバー11と熱接触状態になるように、一対の側方プレート121間に挿入される充電端子3の溶接端部31の上面に載置されるように構成される。一対の弾性バックル123は、それぞれ、トップカバー11に充電端子3の溶接端部31をロックするために、充電端子3の溶接端部31にある一対のスナップスロット31aに係合するために使用される。
【0070】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、固定構造体120の一対の上方プレート122は、一対の側方プレート121間に位置し、充電端子3の溶接端部31に溶接された充電ケーブル2の導体22の前端部22aを避けるように、所定の距離だけ互いに離隔している。
【0071】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、固定構造体120の一対の弾性バックル123は、一対の上方プレート122の一方端部にそれぞれ配置され、弾性バックル123と上方プレートの一方の端部とを分離するように、弾性バックル123と上方プレートの一方の端部との間に間隔スロット124が形成されている。
【0072】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、弾性バックル123は、上方プレート122と同じ高さにある本体123b、および本体123bの底部から突出している突出部123aを有する。突出部123aは、充電端子3の溶接端部31のスナップスロット31aに係合するために使用される。
【0073】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電端子3の溶接端部31を、充電端子冷却ボックス1のトップカバー11と上方プレート122との間に挿入されるように案内するために、上方プレート122に対して傾斜した案内スロープ123cが、弾性バックル123の底部に形成されている。
【0074】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電端子固定要素12と充電端子冷却ボックス1のトップカバー11との間の結合強さを増加させるために、充電端子冷却ボックス1のトップカバー11の縁に接合するための壁凹部121aが、一対の側方プレート121のうちの少なくとも一方の底部に形成されている。
【0075】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電端子固定要素12は、複数の充電端子3の溶接端部31をそれぞれ固定するために並んで配置される複数の固定構造体120を含む。
【0076】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電端子固定要素12のフレーム129の上面は、トップカバー11の底面に接合し、フレーム129には取付孔12aが形成されている。ねじ穴10aおよびフレーム129の取付孔12aに対応する接続孔11aは、それぞれボックス本体10の上面10bおよびトップカバー11に形成されている。充電端子冷却ボックス1は、接続部材14も含む。接続部材14は、トップカバー11および充電端子固定要素12をボックス本体10の上面10bに固定するために、接続孔11aと取付孔12aとを順次通ってねじ穴10aにねじ込まれる。
【0077】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、トップカバー11は、熱を伝導できるが電気は伝導できない絶縁要素である。例えば、トップカバー11は、熱を伝導できるが電気は伝導できないセラミック要素であってもよい。
【0078】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、ボックス本体10は、熱伝導性でもなく導電性でもない絶縁要素である。
【0079】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電端子冷却ボックス1は、ボックス本体10の上部に配置されボックス本体10の上部開口100aを取り囲むシールリング13をさらに備える。シールリング13は、ボックス本体10の上部開口100aをシールするようにトップカバー11とボックス本体10との間で圧縮される。
【0080】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、フランジ部10cは、上部開口100aを取り囲むようにボックス本体10の上面に形成され、充電端子固定要素12のフレーム129は、フランジ部10cを取り囲む。シールリング13は、ハウジング10のフランジ部10cと充電端子固定要素12のフレーム129との間の環状間隙に設置され、位置決めされる。
【0081】
図1から
図12に示すように、本発明の他の例示的実施形態において、充電台も開示される。充電台は、ハウジング8、充電端子3、充電ケーブル2、および充電端子冷却ボックス1を含む。充電端子3は、ハウジング8に配置され、平坦な溶接端部31を有する。充電ケーブル2の一方の端部は、ハウジング8内へと延在する。充電ケーブル2は、冷却コア管21および導体22を含む。充電端子冷却ボックス1は、ハウジング8内に設置される。充電端子3の溶接端部31は、充電端子冷却ボックス1のトップカバー11の上面に固定され、充電ケーブル2の導体22の前端部22aは、充電端子3の溶接端部31の上面に溶接されている。充電ケーブル2の冷却コア管21の端部分は、冷却液が充電端子冷却ボックス1および充電ケーブル2の冷却コア管21を流れることができるように、充電端子冷却ボックス1のボックス本体10の冷却コア管継手101に接続されている。
【0082】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電台は、熱収縮チューブ211を含む。熱収縮チューブ211は、冷却コア管21と冷却コア管継手101との間のシール接続を実現するために、冷却コア管21の端部分21aおよび充電端子冷却ボックス1の冷却コア管継手101の上に取り付けられ熱収縮されている。
【0083】
図1から
図12に示すように、例示の実施形態において、充電台は、入口管(図示せず)を備える。入口管は、冷却液を充電端子冷却ボックス1および充電ケーブル2の冷却コア管21に供給するために、充電端子冷却ボックス1の入口管継手102に接続されている。
【0084】
上記の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを、当業者には理解されたい。例えば、当業者であれば、構成上または原理上矛盾することなく、上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
【0085】
いくつかの例示的な実施形態について図示し説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更または修正を加えることができることが、当業者には理解されよう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物により定義される。
【0086】
本明細書で使用されるとき、単数形で記載され「a」または「an」という単語が前に付く要素は、前記要素またはステップの複数形を除外することが明示的に述べられていない限り、これらを除外しないものとして理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴を同じく組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素もしくは複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含んでよい。
【外国語明細書】