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特開2025-9197プログラム、検索制御方法及び情報処理装置
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  • 特開-プログラム、検索制御方法及び情報処理装置 図1
  • 特開-プログラム、検索制御方法及び情報処理装置 図2
  • 特開-プログラム、検索制御方法及び情報処理装置 図3
  • 特開-プログラム、検索制御方法及び情報処理装置 図4
  • 特開-プログラム、検索制御方法及び情報処理装置 図5
  • 特開-プログラム、検索制御方法及び情報処理装置 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009197
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】プログラム、検索制御方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250110BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023112041
(22)【出願日】2023-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】毛利 未来
(72)【発明者】
【氏名】金井 秀太
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】煩雑な操作を強いることなく、ユーザの希望に沿ったお店の情報を提供する。
【解決手段】ユーザが飲食店を検索・予約するために利用するユーザ端末10には、店舗検索アプリAPがインストールされている。店舗検索アプリAPを実行することで、ユーザ端末10は、入力された検索条件に基づいて、検索結果を表示装置に表示する表示制御部として機能し、表示制御部は、検索結果を表示している表示装置の画面に対して、検索対象の利用シーンを選択するための選択操作子を表示する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、入力された検索条件に基づいて、検索結果を表示装置に表示する表示制御部として機能させるためのプログラムであって、
前記表示制御部は、前記検索結果を表示している前記表示装置の画面に対して、検索対象の利用シーンを選択するための選択操作子を表示する、プログラム。
【請求項2】
前記検索対象は、商品またはサービスを提供する店であり、
前記選択操作子は、前記店の利用シーンを個別に複数選択可能となっている、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記店の利用シーンの選択が行われた場合には、入力された前記検索条件及び選択された前記利用シーンに基づき、前記表示装置に検索結果を表示する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
コンピュータにより実行される検索制御方法であって、
入力された検索条件に基づいて、検索結果を表示装置に表示する表示制御ステップを含み、
前記表示制御ステップにおいては、前記検索結果を表示している前記表示装置の画面に対して、検索対象の利用シーンを選択するための選択操作子を表示する、検索制御方法。
【請求項5】
入力された検索条件に基づいて、検索結果を表示装置に表示する表示制御部を備えた情報処理装置であって、
前記表示制御部は、前記検索結果を表示している前記表示装置の画面に対して、検索対象の利用シーンを選択するための選択操作子を表示する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、検索制御方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レストランなどの飲食店を予約する際、ユーザはインターネットなどを介して予約システムにアクセスし、エリアや料理の種類などの予約条件(検索条件)を入力する。かかる操作が行われると、予約システムから検索条件に応じた飲食店の情報を提供され、予約に必要な個人情報が入力されると、予約が可能となっていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-116424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記予約システムを利用して希望の飲食店を検索・予約するためには、ユーザは、フリーワード検索などを利用してエリアや料理の種類をはじめとする詳細な検索条件を1つずつ入力していく必要があり、煩雑な操作が強いられるという問題があった。
【0005】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、煩雑な操作を強いることなく、ユーザの希望に沿ったお店の情報を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様であるプログラムは、コンピュータを、検索に係るフリーワードの入力を受け付ける受付部と、入力されたフリーワードに対応する選択候補として、検索対象の利用シーンを含む情報を、表示装置に表示する表示制御部と、して機能させることを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、煩雑な操作を強いることなく、ユーザの希望に沿ったお店の情報を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る検索・予約システムの概略構成を示す図である。
図2】ユーザ端末の機能モジュールを示すブロック図である。
図3】飲食店の検索入力画面または検索結果一覧画面の画面遷移図である。
図4】飲食店の検索入力画面または検索結果一覧画面の画面遷移図である。
図5】飲食店の検索入力画面または検索結果一覧画面の画面遷移図である。
図6】飲食店を検索する場合のユーザ端末のメイン動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、飲食店を検索対象とした検索・予約システムについて説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
A.本実施形態
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る検索・予約システム1の概略構成を示す図である。
検索・予約システム1は、飲食店を検索・予約するユーザが操作するユーザ端末10と、飲食店の検索・予約を管理するとともに、ユーザが希望する飲食店に関する情報の提供や、飲食店の予約の受け付けなどを行う管理サーバ20とを備えて構成される。
【0011】
ユーザ端末10と管理サーバ20とは、通信ネットワークNを介して接続される。なお、ユーザ端末10の数は、本システム1を利用するユーザの数などに応じて任意に設定することが可能である。
【0012】
通信ネットワークNは、ユーザ端末10と管理サーバ20との間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0013】
ユーザ端末(コンピュータ)10は、ユーザが飲食店を検索・予約するために利用する端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、ウェアラブル端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、ハンドヘルドコンピュータデバイスなどによって構成されている。ユーザ端末10では、本システム1内でユーザを位置に識別するためのユーザIDが管理されている。
【0014】
ユーザ端末10は、ハードウェアとして、CPU等の制御装置、ROMやRAM等の記憶装置、タッチパネルなどの入力装置、液晶パネルなどの表示装置、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバス等を備えている。ユーザ端末10の記憶装置には、店舗検索アプリAPがインストールされている。店舗検索アプリは、希望のお店(ここでは飲食店)を検索・予約するためにユーザ向けに提供されるアプリケーション・プログラムである。店舗検索アプリAPは、ユーザ端末10にインストールする構成であってもよいが、管理サーバ20等から通信ネットワークNを介して店舗検索アプリAPの一部または全部の機能が提供される構成(いわゆるSaaS(Software as a Service)など)であってもよい。
【0015】
管理サーバ(情報処理装置)20は、汎用的なコンピュータであり、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。管理サーバ20は、制御装置21と記憶装置22を備えている。制御装置21は、ハードウェアとして、CPU、ROMやRAM等のメモリ、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバス等を備えている。
【0016】
管理サーバ20の記憶装置22には、各ユーザ端末10を制御するための制御プログラムPGが記憶されるとともに、ユーザデータベース(DB)221や飲食店データベース(DB)222なども記憶されている。
【0017】
ユーザDB221には、本システム1を利用する各ユーザに関わる様々な情報が登録されている。例えば、ユーザDB221には、ユーザが本システム1にログインするための認証情報(例えば、ユーザIDやパスワードなど)や連絡先、住所などを含むユーザの基本情報、本システム1の利用に関わるユーザの操作情報などが登録されている。操作情報には、例えばユーザが閲覧した飲食店の履歴をあらわす店舗閲覧履歴情報や、ユーザが予約した飲食店の履歴をあらわす店舗予約履歴情報が含まれる。その他にも、例えばユーザが飲食店を評価(レビュー)したときの履歴をあらわすレビュー履歴情報など、ユーザの様々な操作履歴をあらわす情報が含まれる。
【0018】
飲食店DB222には、各飲食店に関わる様々な情報(すなわち、店舗詳細情報)が登録されている。店舗詳細情報には、識別ID、店名、所在エリア、住所、電話番号、飲食店に関わる画像データ、メニュー情報、営業時間、ウェブサイトのURLなどの情報が含まれる。また、各飲食店の詳細情報には、飲食店の利用シーンなどを分類したカテゴリ情報(タグ)が付与されている。利用シーンを分類するタグとしては、例えば「友達・知人と」、「家族・子供と」、「デート」、「一人で」、「誕生日・お祝い」、「会社の宴会」、「接待・会食」、「大人数の宴会」、「合コン(親睦を深めるための飲み会)」・・・などが考えられるが、設定する利用シーンの内容などは任意である(詳細は後述)。
【0019】
図2は、ユーザ端末10の制御装置が記憶装置に格納された店舗検索アプリAPを実行することによって実現される機能モジュールを示すブロック図である。図2に示すように、機能モジュールには、アカウント管理部111、入力受付部112、受信部113、表示制御部114が含まれる。
【0020】
アカウント管理部111は、ユーザが利用するアカウント(例えば、ID、パスワードを含む個人情報など)を管理するとともに、各アカウントでのログインを受け付ける。
【0021】
入力受付部112は、ユーザによって入力される飲食店の検索・予約に関わる様々な操作を受け付ける。
受信部113は、管理サーバ20から送信される、飲食店の検索・予約に関わる様々な情報(例えば、検索結果一覧画面や予約完了画面など)を受信する。
【0022】
表示制御部114は、ユーザの入力操作に応じて、液晶パネルなどの表示装置に対し、飲食店の検索入力画面や検索一覧画面、予約画面などを表示する。
【0023】
図3図5は、ユーザ端末10の表示装置に表示される、飲食店の検索入力画面または検索結果一覧画面の画面遷移図である。
ユーザは、まず、ユーザ端末10にインストールされている店舗検索アプリAPを起動した後、所定の入力操作を行う。かかる操作が行われると、ユーザ端末10には、ユーザが希望する飲食店を検索するための検索入力画面P1が表示される(図3のA参照)。
検索入力画面P1の上段には、キーワード窓W1及びエリア窓W2を含む検索窓が表示され、中段には、当該ユーザの現在地や検索履歴が表示され、下段には、検索条件を入力するための仮想キーボードVKが表示される。検索窓には、検索に係る様々なフリーワードが入力される。
【0024】
ユーザは、エリア窓W2に検索エリアを入力する。一例として、ユーザは仮想キーボードVKを利用して希望の検索エリアを文字入力してもよいが、検索履歴に表示されている複数のエリアの中から希望の検索エリアを選択したり、希望の検索エリアとして現在地を選択してもよい。
【0025】
何らかの検索エリア(ここでは、「A駅」を想定)が入力されると、ユーザ端末10には、図3のBに示すような検索入力画面P1が表示される。詳述すると、検索入力画面P1の上段に示すエリア窓W2には、入力された検索エリアが表示され、検索入力画面P1の中段に示す選択候補欄CCには、入力された検索エリアに対応する複数の選択候補ACが表示される。各選択候補ACは、入力された検索エリアと飲食店の利用シーンの組合せで構成されている。図3のBに示す例では、飲食店の利用シーンとして、「友達・知人と」、「家族・子供と」、「デート」、「一人で」、「記念日・お祝い・サプライズ」、「接待・会食」、「大人数の宴会」、・・・などが表示されている。本実施形態では、飲食店の利用シーンを予め所定数(例えば9つ)用意し、これらの利用シーンを選択候補ACに含めて表示する場合を想定するが、利用シーンの数や内容、利用シーンの並び順などは任意に設定・変更可能である。
【0026】
その後、ユーザは、仮想キーボードVKを利用してキーワード窓W1に検索キーワードの入力を開始する。検索キーワードに特に制限はないが、例えば料理のジャンル、料理の名前、利用シーンなどが挙げられる。
【0027】
ユーザは、例えば「や」で始まる何らかの単語(「焼き鳥(やきとり)」、「焼肉(やきにく)」など)を頭に思い浮かべ、キーワード窓W1に「や」と入力すると、ユーザ端末10には、入力された検索エリア(ここでは、「A駅」)と、「や」から始まる関連度の高い検索キーワード(単語)の組合せが、検索入力画面P1に複数表示される(図3のC参照)。図3のCに示す例では、検索エリア(「A駅」)と、「や」から始まる関連度の高い複数の検索キーワード(「焼肉」、「焼肉・ホルモン」、「夜景が綺麗」、「焼き鳥・鶏料理」・・・「焼きそば」など)の組合せが、選択候補ACとして複数表示(サジェスト)される。検索キーワードは、例えば検索のコンバージョン(CV)の寄与度などに基づいて、関連度の高いものから順番にサジェストしてもよい。
【0028】
<(1)いずれかの選択候補ACが選択された場合>
その後、ユーザがタップ操作などして、例えば検索エリア「A駅」とキーワード「焼肉」を組み合わせた選択候補ACが選択されると(図3のCに示す破線枠参照)、ユーザ端末10には、図4のAに示すような検索結果一覧画面P2が表示される。
【0029】
検索結果一覧画面P2の中段以下には、入力された検索条件(図4のAでは、「A駅 焼肉」)に合致する飲食店の店舗概要情報IFが少なくとも1つ以上表示される。店舗概要情報IFには、例えば識別ID、店名、所在エリア、住所、電話番号、飲食店に関わる画像などが含まれるが、これらに限る趣旨ではない。なお、店舗概要情報IFは、例えば飲食店DB222に格納されている店舗詳細情報に基づいて生成することができるが、これに限られない。
【0030】
一方、検索画面の上段には、検索結果を利用シーンで絞り込むための利用シーンタブTBが表示される。
ユーザによって利用シーンタブTBが押下されると、利用シーンを個別に選択するためのプルダウンリスト(選択操作子)PLが、検索結果一覧画面P2に表示される(図4のB参照)。図4のBでは、利用シーンを個別に複数選択できるチェックボックス形式のプルダウンリストPLを例示しているが、どのような形式のプルダウンリストを採用するかは任意である。
【0031】
ユーザは、ユーザ端末10を操作することで、希望する利用シーン(例えば、「家族・子供と」)のチェックボックスCBにチェックを入れた後、検索ボタンBTを押下する(図4のC参照)。かかる操作が行われると、利用シーンが絞り込まれた検索結果が、検索結果一覧画面P2の中段以下に表示される(図4のD参照)。図4のDに示す例では、ユーザによって「家族・子供と」といった利用シーンに絞り込まれているため、この利用シーンに適した飲食店の店舗概要情報IFのみが、検索結果一覧画面P2の中段以下に表示されることとなる。
【0032】
なお、ユーザは、利用シーンタブTBを押下した後、プルダウンリストPLのチェックボックスCBを操作することで、すでに選択された利用シーンを変更・追加することができる。例えば、現在選択されている利用シーン「家族・子供と」から、利用シーン「一人で」に変更したり、利用シーン「記念日・お祝い・サプライズ」を追加することができる。その後、ユーザは、利用シーンが絞り込まれた検索結果をスクロールすることで、各飲食店の店舗概要情報IFを順次確認する。ユーザは、気にいった飲食店を見つけると、当該飲食店の予約手続きを行う。
【0033】
<(2)選択候補ACが選択されることなく、検索キーワードが入力された場合>
一方、ユーザが仮想キーボードVKを操作するなどして、キーワード窓W1に「や」から始まる検索キーワード(ここでは、「焼肉」)が入力されると、入力された検索エリアと、キーワードと、利用シーンの組み合わせが、検索入力画面P1に複数表示される(図5のA参照)。図5のAに示す例では、検索エリア(「A駅」)と、キーワード(「焼肉」)と、選択可能な利用シーン(「友達・知人と」、「家族・子供と」、・・・「大人数の宴会」など)が、選択候補ACとして検索入力画面P1に複数表示(サジェスト)される。
なお、選択候補ACの表示パターンは種々設定可能であり、一例を挙げれば次のとおりである。
<ワードの後にスペースが入力されない場合>
例えば、ワード(「焼肉」)が入力され、その後にスペースが入力されない場合(「焼肉(スペースなし)」)には、入力中のワードに関連する単語(ワード)または単語の組み合わせが、選択候補ACとして検索入力画面P1に表示される。具体的には、ワード「焼肉」が入力され、その後にスペースが入力されない場合には、「焼肉弁当」、「焼肉 ランチ」、「焼肉 デート」、「焼肉 デート 個室」などが、選択候補ACとして検索入力画面P1に表示される。この例にも示すように、入力中のワードに関連する単語(ワード)または単語の組み合わせの中には、利用シーン(「デート」など)が入る場合もある。選択候補ACの並び順は、総合判断のため、ワードと利用シーンの組合せが上位を占める場合(すなわち、画面の上側に表示されるなど)もあるが、そうでない場合もある。また、利用シーン(「デート」など)が入力済みの場合には、新たな利用シーンが選択候補ACとして表示されることはない。
<ワードの後にスペースが入力された場合>
例えば、ワード(「焼肉」)が入力され、その後にスペースが入力された場合(「焼肉(スペースあり)」には、前掲図3のBを使って説明したように、ワードと利用シーンの組み合わせのみが、選択候補ACとして検索入力画面P1に表示される。具体的には、ワード「焼肉」が入力され、その後にスペースが入力された場合には、「焼肉 デート」、「焼肉 友人・知人と」などが、選択候補ACとして検索入力画面P1に表示される。なお、利用シーン(「デート」など)が入力済みの場合には、利用シーンが選択候補ACとして表示されることなく、利用シーン以外の組合せ候補(例えば、その他のワード)が、選択候補ACとして検索入力画面P1に入力される。例えば、利用シーン「デート」の入力に続けて「焼肉」といったワードが入力され、その後にスペースが入力された場合(「デート 焼肉(スペース)」)には、「デート 焼肉 個室」、「デート 焼肉 カップルシート」などが、選択候補ACとして検索入力画面P1に入力される。
もっとも、選択候補ACの表示パターンこれらに限る趣旨ではなく、システム設計などに応じて適宜設定・変更可能である。
【0034】
その後、ユーザがタップ操作などして、例えば検索エリア「A駅」とキーワード「焼肉」と利用シーン「家族・子供と」を組み合わせた選択候補ACが選択されると(図5のAに示す破線枠参照)、ユーザ端末10には、図5のBに示すような検索結果一覧画面P2が表示される。
【0035】
検索結果一覧画面P2の中段以下には、入力された検索条件(図5のBでは、「A駅 焼肉 家族・子供と」)に合致する飲食店の店舗概要情報IFが少なくとも1つ以上表示される。一方、検索結果一覧画面P2の上段には、検索結果を利用シーンで絞り込むための利用シーンタブTBが表示される。
【0036】
ユーザによって利用シーンタブTBが押下されると、利用シーンを個別に選択するためのプルダウンリストPLが表示される。ユーザは、プルダウンリストPLのチェックボックスCBを操作することで、すでに選択された利用シーンを変更・追加することができる。以下、ユーザが飲食店を検索する場合のユーザ端末10の動作について、図面を参照しながら説明する。
【0037】
(2)実施形態の動作
<メイン処理フロー>
図6は、本システムを利用して飲食店を検索する場合のユーザ端末10のメイン動作を示すフローチャートである。
ユーザは、ユーザ端末10にインストールされている店舗検索アプリAPを起動した後、飲食店の検索を開始するための入力操作を行う。かかる操作が行われると、ユーザ端末(表示制御部)10は、ユーザが希望する店舗を検索するための検索入力画面P1を表示する(ステップS1;図3のA参照)。
【0038】
ユーザは、ユーザ端末10を操作することで、エリア窓W2に希望の検索エリア(「A駅」など)を入力する。ユーザ端末(入力受付部、表示制御部)10は、エリア窓W2への検索エリアの入力を受け付けると(ステップS2)、図3のBに示すように、検索入力画面P1の中段に、検索エリアに対応する複数の選択候補ACをサジェストする(ステップS3;図3のB参照)。すでに説明したように、各選択候補ACは、入力された検索エリア(「A駅」など)と飲食店の利用シーン(「友達・知人と」など)の組合せで構成されている。
【0039】
その後、ユーザは、仮想キーボードVKを利用してキーワード窓W1に検索キーワードの入力を開始する。ユーザ端末10は、キーワード窓W1に検索キーワードの最初の文字(例えば、「や」)が入力されたことを検知すると(ステップS4)、入力された検索エリア(ここでは「A駅」)と、「や」から始まる関連度の高い検索キーワード(単語)の組合せを、選択候補ACとして検索入力画面P1にサジェストする(ステップS5;図3のC参照)。
【0040】
そして、ユーザ端末10は、いずれかの選択候補ACが選択されたか、または最初の文字に続く検索キーワード(例えば、「や」から始まる「焼肉」)が入力されかを判断する(ステップS6)。ユーザ端末10は、ユーザのタップ操作などに基づいて、いずれかの選択候補ACが選択されたと判断すると、入力された検索条件(ここでは、「A駅 焼肉」)に合致する飲食店の店舗概要情報を含む検索結果一覧画面P2を表示する(ステップS7;図4のA参照)。
【0041】
すでに説明したように、検索結果一覧画面P2の中段以下には、入力された検索条件(図4のAでは、「A駅 焼肉」)に合致する飲食店の店舗概要情報が複数表示され、検索画面の上段には、検索結果を利用シーンで絞り込むための利用シーンタブTBが表示される。
【0042】
ユーザ端末10は、ユーザによって利用シーンタブTBが押下され、利用シーンの選択操作が行われたことを検知すると(ステップS8)、利用シーンが絞り込まれた検索結果を検索結果一覧画面P2に表示する(ステップS9;図4のD参照)。ユーザは、ユーザ端末10に表示される検索結果一覧画面P2を確認し、飲食店の更なる絞り込みや、気に入った飲食店の予約手続き等を行う。
【0043】
一方、ユーザ端末10は、ステップS6において、いずれの選択候補ACも選択されることなく、最初の文字に続く検索キーワード(例えば、「や」から始まる「焼肉」)が入力されたことを検知すると、入力された検索エリア(ここでは「A駅」)と、検索キーワード(ここでは「焼肉」)と、利用シーン(「友達・知人と」など)の組合せを、選択候補ACとして検索入力画面P1にサジェストする(ステップS10;図5のA参照)。なお、選択候補ACの表示パターンのバリエーションは、上記においてその詳細を明らかにしたため、ここでは説明を割愛する。
【0044】
その後、ユーザがタップ操作などして、いずれかの選択候補ACを選択すると、ユーザ端末10は、入力された検索条件(ここでは、「A駅 焼肉 家族・子供と」)に合致する飲食店の店舗概要情報を含む検索結果一覧画面P2を表示する(ステップS11;図5のB参照)。ユーザは、ユーザ端末10に表示される検索結果一覧画面P2を確認し、飲食店の更なる絞り込みや、気に入った飲食店の予約手続き等を行う。
【0045】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザは、飲食店を検索する際、単にエリアや料理のジャンルなどのキーワードを入力するだけでなく、飲食店の利用シーンを選択することができる。これにより、ユーザは、より簡易な操作で自身の嗜好に沿った飲食店の情報を入手することが可能となる。
【0046】
B.その他
本発明は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態及び変形例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
【0047】
また、本実施形態では、店舗検索アプリAPがインストールされたユーザ端末10を利用して飲食店の検索を行う場合について説明したが、これに限る趣旨ではない。店舗アプリがインストールされていないユーザ端末10を利用する場合には、管理サーバ20に店舗検索アプリAPと同じ機能を持ったソフトウェアを制御プログラムPGに組み込むことで、本実施形態と同様な飲食店の検索を実現してもよい。
【0048】
すなわち、管理サーバ20は、制御プログラムPGを実行することで、ユーザ端末10から検索に係るフリーワードの入力を受け付ける入力受付部と、入力されたフリーワードに対応する選択候補として、検索対象の利用シーンを含む選択候補情報を、ユーザ端末10の表示装置に表示する表示制御部として機能させてもよい。また、管理サーバ20は、制御プログラムPGを実行することで、ユーザ端末10に入力された検索条件に基づいて、検索結果をユーザ端末10の表示装置に表示する表示制御部として機能させ、表示制御部は、検索結果を表示している表示装置の画面に対して、検索対象の利用シーンを選択するための選択操作子を表示するようにしてもよい。
【0049】
また、本実施形態では、飲食店の検索・予約システムに適用した場合について説明したが、飲食店以外の店舗や様々な商品、サービスの検索・予約システムに適用可能である。
【符号の説明】
【0050】
1…検索・予約システム、10…ユーザ端末、111…アカウント管理部、112…入力受付部、113…受信部、114…表示制御部、AP…店舗検索アプリ、20…管理サーバ、21…制御装置、22…記憶装置、221…ユーザDB、222…飲食店DB、PG…制御プログラム、W1…キーワード窓、W2…エリア窓、VK…仮想キーボード、CC…選択候補欄、AC…選択候補、P1…検索入力画面、P2…検索結果一覧画面、IF…店舗概要情報、TB…利用シーンタブ、PL…プルダウンリスト、CB…チェックボックス、BT…検索ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6