(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009261
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】クレジットカード管理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/24 20120101AFI20250110BHJP
【FI】
G06Q20/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023112135
(22)【出願日】2023-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木川 真孝
(72)【発明者】
【氏名】山本 美沙
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 翔
(72)【発明者】
【氏名】井上 潤
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA52
5L055AA52
(57)【要約】
【課題】クレジットカードの利用者が、クレジットカードの利用時に支払口座を指定することなく、クレジットカードの使用態様に応じて支払口座を自動的に決定するクレジットカード管理装置を提供する。
【解決手段】クレジットカード管理装置10は、クレジットカードのカード番号と、複数の支払口座とを対応付けて管理する管理部111と、クレジットカードの利用に伴う支払額及びカード番号を含み、クレジットカードの使用に関する使用情報を取得する取得部112と、使用情報に基づいて、クレジットカードの使用態様を分類する分類部113と、分類部113の分類結果に基づいて、クレジットカードに紐づく複数の支払口座のうち一の支払口座を決定する決定部114と、一の支払口座から前記支払額を引き落とす決済情報を生成する決済部115と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレジットカードのカード番号と、複数の支払口座とを対応付けて管理する管理部と、
前記クレジットカードの利用に伴う支払額及び前記カード番号を含み、前記クレジットカードの使用に関する使用情報を取得する取得部と、
前記使用情報に基づいて、前記クレジットカードの使用態様を分類する分類部と、
前記分類部の分類結果に基づいて、前記クレジットカードに紐づく複数の支払口座のうち一の支払口座を決定する決定部と、
前記一の支払口座から前記支払額を引き落とす決済情報を生成する決済部と、
を備えるクレジットカード管理装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記クレジットカードの利用者が使用する家計簿アプリの仕分けに関する仕分情報を取得し、
前記分類部は、前記仕分情報に基づいて、前記分類を決定する、
請求項1に記載のクレジットカード管理装置。
【請求項3】
前記使用情報は、利用明細の名称を含み、
前記分類部は、前記利用明細の名称からキーワードを抽出し、キーワードと分類との対応付ける関係情報に基づいて、抽出されたキーワードに対応する分類を決定する、
請求項1に記載のクレジットカード管理装置。
【請求項4】
前記分類部は、前記使用情報の示す支払額に基づいて、前記クレジットカードの使用の態様を分類する、請求項1に記載のクレジットカード管理装置。
【請求項5】
前記使用情報は、前記クレジットカードの支払日を示す情報を含み、
前記分類部は、前記支払日に基づいて、分類を決定する、
請求項1に記載のクレジットカード管理装置。
【請求項6】
前記使用情報は、前記クレジットカードの支払い方法を示す情報を含み、
前記分類部は、前記支払い方法に基づいて、分類を決定する、
請求項1に記載のクレジットカード管理装置。
【請求項7】
前記クレジットカードは、前記クレジットカードの所有者が所持する本人カードと、前記所有者の家族が所持する家族カードを含み、
前記使用情報は、前記本人カードの利用であるか、又は前記家族カードの利用であるかを示すカード種別情報を含み、
前記分類部は、前記カード種別情報に基づいて、分類を決定する、
請求項1に記載のクレジットカード管理装置。
【請求項8】
前記取得部は、前記クレジットカードに紐づく複数の支払口座の各々について、入金、出金、及び残高のうち少なくとも一つを示す口座情報を取得し、
前記決定部は、前記分類部の分類結果、及び前記複数の口座の口座情報に基づいて、一の支払口座を決定する、
請求項1に記載のクレジットカード管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレジットカード管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、1つのクレジットカードに2つ以上の支払口座を登録するシステムが開示されている。このシステムでは、支払口座ごとに暗証番号が対応付けられて、マスターファイルに記憶されている。利用者はクレジットカードの利用時に暗証番号を入力する。システムは、入力された暗証番号が、マスターファイルに記憶された暗証番号である場合に、クレジットカードの所有者であると認定し、同時に、一致した暗証番号に対応する支払口座を当該クレジットカード取引の支払口座として決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のシステムでは、支払口座の指定を暗証番号の入力によって決定していたので、利用者は暗証番号を入力する場合に、複数の支払口座のうちどの支払口座から引き落とすかを決定する必要があり、不便であった。
【0005】
そこで、本発明は、クレジットカードの利用者が、クレジットカードの利用時に支払口座を指定することなく、クレジットカードの使用態様に応じて支払口座を自動的に決定するクレジットカード管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るクレジットカード管理装置は、クレジットカードのカード番号と、複数の支払口座とを対応付けて管理する管理部と、前記クレジットカードの利用に伴う支払額及び前記カード番号を含み、前記クレジットカードの使用に関する使用情報を取得する取得部と、前記使用情報に基づいて、前記クレジットカードの使用態様を分類する分類部と、前記分類部の分類結果に基づいて、前記クレジットカードに紐づく複数の支払口座のうち一の支払口座を決定する決定部と、前記一の支払口座から前記支払額を引き落とす決済情報を生成する決済部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、クレジットカードの利用時に支払口座を指定することなく、クレジットカードの使用態様に応じて支払口座を自動的に決定できるので、クレジットカードの所有者の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】クレジットカード管理システム1の全体構成を示すブロック図。
【
図2】クレジットカードサーバ10の構成例を示すブロック図。
【
図3】支払口座情報データベースPDBの構成例を示す表。
【
図4】履歴情報データベースHDBの構成例を示す表。
【
図6】クレジットカードサーバ10の動作を示すフローチャート。
【
図7】支払口座情報データベースPDBの構成例を示す表。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1:実施形態
以下、図面を参照しつつ、本実施形態に係るクレジットカード管理システム1について説明する。
【0010】
1-1:実施形態の構成
1-1-1:全体構成
図1は、本実施形態に係るクレジットカード管理システム1の全体構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、クレジットカード管理システム1は、クレジットカードサーバ10と、ユーザ装置20と、銀行サーバBS1~BS4と、店舗サーバSP1~SP4と、を備える。クレジットカードサーバ10と、ユーザ装置20と、銀行サーバBS1~BS4と、店舗サーバSP1~SP4とは、通信網NETを介して、互いに通信可能に接続される。なお、
図1においては、ユーザ装置20が1台のみ示されている。しかし、クレジットカード管理システム1は、複数台のユーザ装置20を備えていてもよい。また、
図1においては、4台の銀行サーバBS1~BS4と、4台の店舗サーバSP1~SP4とが示される。しかし、銀行サーバBS1~BS4の台数、及び、店舗サーバSP1~SP4の台数は、各々任意の台数であってよい。
【0011】
クレジットカードサーバ10は、クレジットカードの利用者が利用するクレジットカードに関する情報を管理する。より具体的には、クレジットカードサーバ10は、当該クレジットカードのカード番号と、複数の支払口座とを対応付けて管理する。その上で、クレジットカードサーバ10は、複数の支払い口座の中の一つの支払口座から、支払額を引き落とす決済情報を生成する。クレジットカードサーバ10の機能の詳細については、
図2を参照しながら後述する。なお、クレジットカードサーバ10は、「クレジットカード管理装置」の一例である。
【0012】
ユーザ装置20は、クレジットカードの利用者が使用する装置である。当該利用者は、たとえば、ユーザ装置20に対してクレジットカードのカード番号を含む情報を入力することで、インターネット上で商品又はサービスを購入できる。
【0013】
また、当該利用者は、ユーザ装置20にインストールされた、家計簿機能を有するアプリケーションである「家計簿アプリ」を使用する。当該家計簿アプリは、クレジットカードの利用者の出費に関するデータを管理する。当該利用者がクレジットカードを利用した場合、当該利用時の支払いに関する支払情報が、当該家計簿アプリに読み込まれる。当該利用者は、後述の入力装置25を用いて、支払いごとに仕分けを入力する。ここで、「仕分け」とは、支払いの内容に応じて分類した項目のことである。また例えば、当該利用者が支払い時に受け取ったレシートをユーザ装置20で撮影した場合、当該家計簿アプリは、各々の支払いを自動的に仕分けしてもよい。この結果、当該家計簿アプリにおいて、過去のクレジットカードの使用履歴が仕分けされている。
その上で、当該家計簿アプリは、支払いの仕分けに関する仕分情報を生成する。ここで、「仕分情報」とは、例えば、食費、家賃又は住宅ローンといった住居費、通信費、水道光熱費、教育費、交際費といった費用の仕分けに関する情報と、費用の支払い先とを対応付ける情報である。
【0014】
銀行サーバBS1~BS4は、クレジットカードの利用者がクレジットカードを利用することで商品又はサービスを購入した場合に、当該購入に対応する決済を実行するサーバである。より具体的には、銀行サーバBS1~BS4は、クレジットカードの利用者が商品又はサービスを購入する場合に、クレジットカードに紐づいた一の支払口座から、当該購入に伴う支払額を引き落とす。
【0015】
店舗サーバSP1~SP4は、クレジットカードの利用を受け付けるサーバである。なお、ここでの「店舗」とは、現実空間に設けられた実体を有する実店舗であってもよく、インターネット上に設けられた仮想的な店舗であってもよい。クレジットカードの利用者が、実店舗において商品又はサービスを購入する場合、店舗サーバSP1~SP4は、クレジットカード自体に記録されたカード番号を含むカード情報を読み取る。クレジットカードの利用者が、インターネット上に設けられた仮想的な店舗において商品又はサービスを購入する場合、ユーザ装置20から、店舗サーバSP1~SP4に対してカード情報が送信される。店舗サーバSP1~SP4は、ユーザ装置20から送信されたカード情報を取得する。
【0016】
店舗サーバSP1~SP4は、上記のカード情報と、上記の購入に伴う代金の支払日時及び支払額を示す支払情報と、店舗名を含む利用明細を示す明細情報とを、クレジットカードの使用に関する使用情報として、クレジットカードサーバ10に対して送信する。
【0017】
1-1-2:クレジットカードサーバ10の構成
図2は、クレジットカードサーバ10の構成例を示すブロック図である。
図2に示されるようにクレジットカードサーバ10は、処理装置11、記憶装置12、通信装置13、表示装置14及び入力装置15を備える。クレジットカードサーバ10が有する各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスによって相互に接続される。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。
【0018】
処理装置11は、クレジットカードサーバ10の全体を制御するプロセッサである。処理装置11は、例えば、単数又は複数のチップを用いて構成される。また、処理装置11は、例えば、周辺装置とのインターフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)を用いて構成される。なお、処理装置11が有する機能の一部又は全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、及びFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0019】
記憶装置12は、処理装置11による読取及び書込が可能な記録媒体である。記憶装置12は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)である。また、記憶装置12は、処理装置11が実行する制御プログラムPR1を記憶する。また、記憶装置12は、処理装置11のワークエリアとして機能する。
【0020】
更に、記憶装置12は、支払口座情報データベースPDBと、履歴情報データベースHDBを記憶する。
【0021】
図3は、支払口座情報データベースPDBの構成例を示す表である。
図3に示される例において、支払口座情報データベースPDBには、支払口座情報が格納される。当該支払口座情報は、クレジットカードのカード番号を示す情報と、複数の支払口座を示す情報と、後述の分類部113の分類結果と、を対応付ける情報である。また、当該支払口座を示す情報は、各口座の口座ID、金融機関コード、支店コード、口座名義人、口座種別、及び口座番号を示す情報を含む。分類部113の分類結果とは、クレジットカードの使用態様に関する分類結果である。
【0022】
図3に示される表において、例えばカード番号が“3564412”であることを示す情報は、口座IDが“001”~“003”までの3つの支払口座を示す情報と対応付けられる。口座IDが“001”の支払口座は、金融機関コードが“4362”であり、支店コードが“224”であり、口座名義人が“N.A”であり、口座種別が、普通預金であることを示す“2”であり、口座番号が“1309726”である。口座IDが“002”の支払口座は、金融機関コードが“5681”であり、支店コードが“115”であり、口座名義人が“N.A”であり、口座種別が、普通預金であることを示す“2”であり、口座番号が“3598762”である。口座IDが“003”の支払口座は、金融機関コードが“5681”であり、支店コードが“115”であり、口座名義人が“B.A”であり、口座種別が、当座預金であることを示す“9”であり、口座番号が“6798765”である。すなわち、口座IDが“001”の支払口座と、口座IDが“002”の支払口座と、口座IDが“003”の支払口座とは、互いに異なる3つの口座である。カード番号が“3564412”であることを示す情報は、これら3つの互いに異なる支払口座を示す情報と対応付けられる。
【0023】
また、口座IDが“001”の支払口座は、“食費”の分類結果と対応付けられる。この対応関係は、分類部113の分類結果が“食費”であった場合に、後述の決定部114が、支払額を引き落とす支払口座として、口座IDが“001”の支払口座に決定することを示す。口座IDが“002”の支払口座は、“水道光熱費”の分類結果と対応付けられる。この対応関係は、分類部113の分類結果が“水道光熱費”であった場合に、後述の決定部114が、支払額を引き落とす支払口座として、口座IDが“002”の支払口座に決定することを示す。口座IDが“003”の支払口座は、“交際費”の分類結果と対応付けられる。この対応関係は、分類部113の分類結果が“交際費”であった場合に、後述の決定部114が、支払額を引き落とす支払口座として、口座IDが“003”の支払口座に決定することを示す。なお、分類部113、及び決定部114の動作の詳細については、後述する。
【0024】
図4は、履歴情報データベースHDBの構成例を示す表である。
図4に示される例において、履歴情報データベースHDBには、履歴情報が格納される。当該履歴情報は、カード番号を示す情報と利用履歴を示す情報とを対応付ける。利用履歴を示す情報は、利用ID、支払日時、支払額、利用明細、及び支払口座を示す情報を含む。
【0025】
図4に示される表において、例えば、カード番号が“1865453”であることを示す情報が、利用ID=“001”の利用履歴を示す情報と対応付けられる。利用ID=“001”の利用履歴を示す情報は、支払日時が“202311091231”、すなわち2023年11月9日12時31分に支払いをしたことを示す情報と、支払額として“300,000”円であることを示す情報と、利用明細として“A店”で利用したこととを示す情報と、支払口座が、
図3の支払口座情報データベースPDBにおける口座IDが“008”の口座であることを示す情報と、を含む。
【0026】
なお、
図4に示される例において、利用ID=“007”に対応する支払口座は空欄となっている。この空欄は、現時点において未だ支払口座が定まっていないことを示す。
【0027】
図2において、通信装置13は、他の装置と通信を行うための、送受信デバイスとしてのハードウェアである。また、通信装置13は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、及び通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置13は、有線接続用のコネクター及び無線通信インターフェースを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインターフェース回路としては有線LAN、IEEE1394、及びUSBに準拠した製品が挙げられる。また、無線通信インターフェースとしては無線LAN及びBluetooth(登録商標)等に準拠した製品が挙げられる。
【0028】
表示装置14は、画像を表示するデバイスである。表示装置14は、処理装置11の制御のもとで各種の画像を表示する。
【0029】
入力装置15は、クレジットカードサーバ10の使用者の操作を受け付ける装置である。入力装置15は、使用者の操作に応じた操作信号を処理装置11に出力する。入力装置15は、例えば、キーボード及びポインティングデバイスによって構成される。
【0030】
以上の構成において、処理装置11は、制御プログラムPR1を記憶装置12から読み出す。処理装置11は、読み出した制御プログラムPR1を実行することによって、管理部111、取得部112、分類部113、決定部114、及び決済部115として、機能する。
【0031】
管理部111は、支払口座情報データベースPDBに格納される支払口座情報と、履歴情報データベースHDBに格納される履歴情報と、を管理する。
【0032】
取得部112は、通信装置13を介して、店舗サーバSP1~SP4から使用情報を取得する。更に、取得部112は、当該使用情報に含まれる、カード番号を示すカード情報、支払日時及び支払額を示す支払情報、利用明細を示す明細情報を、履歴情報の一部として、履歴情報データベースHDBに格納する。また、取得部112は、通信装置13を介して、ユーザ装置20から支払口座情報及び仕分情報を取得する。更に、取得部112は、当該支払口座情報を、支払口座情報データベースPDBに格納する。
【0033】
分類部113は、取得部112が取得した使用情報に基づいて、クレジットカードの使用態様を分類する。
例えば、分類部113は、上記の使用情報に加えて、取得部112が取得した仕分情報に基づいて、クレジットカードの使用態様を分類する。取得部112が、一例として、
図4の履歴情報データベースHDBに示される、カード番号が“1865453”であり、利用IDが“005”であり、支払日時が“202311101835”であり、支払額が“3,000”円であり、利用明細が“Gガス”である使用情報を取得したとする。また、カード番号が“1865453”のクレジットカードを利用する利用者のユーザ装置20から、仕分情報として、“Gガス”を支払先とする費用は、水道光熱費に仕分けられることを示す情報を取得したとする。この場合、分類部113は、利用ID=“005”に対応する、カード番号“1865453”のクレジットカードの使用態様を、“水道光熱費”に分類する。
【0034】
決定部114は、分類部113の分類結果に基づいて、クレジットカードに紐づく複数の支払口座のうち一の支払口座を決定する。一例として、上記のように、分類部113が、利用IDが“005”に対応する、カード番号“1865453”のクレジットカードの使用態様を“水道光熱費”に分類した場合、決定部114は、支払口座情報データベースPDBを参照することで、カード番号“1865453”に紐づく口座ID=“008”と口座ID=“009”の2つの口座のうち、“水道光熱費”の支払いのために用いる口座である口座ID=“009”の口座を、支払口座として決定する。
【0035】
決済部115は、決定部114が決定した一の支払口座から、支払額を引き落とす決済情報を生成する。また、決済部115は、生成した決済情報を、当該一の支払口座に対応する銀行サーバBS1~BS4のいずれかの銀行サーバBSに送信する。例えば、上記のように、決定部114が、口座ID=“009”の口座を支払口座として決定した場合、決済部115は、口座ID=“009”の口座から、利用ID=“005”に対応する“3,000”円の支払額を引き落とす決済情報を生成する。また、決済部115は、当該決済情報を、口座ID=“009”の口座に対応する銀行サーバBSに送信する。
【0036】
1-1-3:ユーザ装置20の構成
図5は、ユーザ装置20の構成例を示すブロック図である。
図5に示されるようにユーザ装置20は、処理装置21、記憶装置22、通信装置23、表示装置24及び入力装置25を備える。ユーザ装置20が有する各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスによって相互に接続される。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。
【0037】
処理装置21は、ユーザ装置20の全体を制御するプロセッサである。処理装置21は、例えば、単数又は複数のチップを用いて構成される。また、処理装置21は、例えば、周辺装置とのインターフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)を用いて構成される。なお、処理装置21が有する機能の一部又は全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、及びFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0038】
記憶装置22は、処理装置21による読取及び書込が可能な記録媒体である。記憶装置22は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)である。また、記憶装置22は、処理装置21が実行する制御プログラムPR2を記憶する。また、記憶装置22は、処理装置21のワークエリアとして機能する。
【0039】
通信装置23は、他の装置と通信を行うための、送受信デバイスとしてのハードウェアである。また、通信装置23は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、及び通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置23は、有線接続用のコネクター及び無線通信インターフェースを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインターフェース回路としては有線LAN、IEEE1394、及びUSBに準拠した製品が挙げられる。また、無線通信インターフェースとしては無線LAN及びBluetooth(登録商標)等に準拠した製品が挙げられる。
【0040】
表示装置24は、画像を表示するデバイスである。表示装置24は、処理装置21の制御のもとで各種の画像を表示する。
【0041】
入力装置25は、ユーザ装置20の使用者である、クレジットカードの利用者の操作を受け付ける装置である。入力装置25は、使用者の操作に応じた操作信号を処理装置21に出力する。入力装置25は、例えば、キーボード及びポインティングデバイスによって構成される。
【0042】
以上の構成において、処理装置21は、制御プログラムPR2を記憶装置22から読み出す。処理装置21は、読み出した制御プログラムPR2を実行することによって、家計簿アプリを実行可能とする。また、処理装置21は、通信装置23を介して、当該家計簿アプリによって生成された仕分情報を、クレジットカードサーバ10に送信する。
【0043】
1-2:実施形態の動作
図6は、クレジットカードサーバ10の動作を示すフローチャートである。
【0044】
ステップS1において、処理装置11は、通信装置13を介して、店舗サーバSP1~SP4から、使用情報を取得する。
【0045】
ステップS2において、処理装置11は、ステップS1において取得した使用情報に基づいて、クレジットカードの使用態様を分類する。
【0046】
ステップS3において、処理装置11は、ステップS2における分類結果に基づいて、クレジットカードに紐づく複数の支払口座のうち一の支払口座を決定する。
【0047】
ステップS4において、処理装置11は、ステップS3において決定した一の支払口座から、支払額を引き落とす決済情報を生成する。更に、処理装置11は、生成した決済情報を、当該一の支払口座に対応する銀行サーバBS1~BS4のいずれかの銀行サーバBSに送信する。
【0048】
なお、ステップS1において、処理装置11は、取得部112として機能する。ステップS2において、処理装置11は、分類部113として機能する。ステップS3において、処理装置11は、決定部114として機能する。ステップS4において、処理装置11は、決済部115として機能する。
【0049】
1-3:本実施形態が奏する効果
以上の説明によれば、クレジットカード管理装置としてのクレジットカードサーバ10は、管理部111と、取得部112と、分類部113と、決定部114と、決済部115と、を備える。管理部111は、クレジットカードのカード番号と、複数の支払口座とを対応付けて管理する。取得部112は、クレジットカードの利用に伴う支払額及びカード番号を含み、クレジットカードの使用に関する使用情報を取得する。分類部113は、使用情報に基づいて、クレジットカードの使用態様を分類する。決定部114は、分類部113の分類結果に基づいて、クレジットカードに紐づく複数の支払口座のうち一の支払口座を決定する。決済部115は、一の支払口座から前記支払額を引き落とす決済情報を生成する。
【0050】
クレジットカードサーバ10は、上記の構成を備えるので、クレジットカードの利用者が、クレジットカードの利用時に支払口座を指定することなく、クレジットカードの使用態様に応じて支払口座を自動的に決定できる。当該利用者は、クレジットカードの利用時に支払口座を指定することなく、クレジットカードの使用態様に応じて支払口座が自動的に決定されるので、クレジットカードの利用者の利便性が向上する。
【0051】
また、クレジットカードサーバ10において、取得部112は、クレジットカードの利用者が使用する家計簿アプリの仕分けに関する仕分情報を取得する。分類部113は、当該仕分情報に基づいて、分類を決定する。
【0052】
クレジットカードサーバ10は、家計簿アプリの仕分情報を利用して、クレジットカードの使用態様を分類できるので、仕分情報の仕分と支払口座を連動させることが可能となる。
【0053】
2:変形例
本開示は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を併合してもよい。
【0054】
2-1:変形例1
上記の実施形態において、分類部113は、取得部112が取得した使用情報と仕分情報とに基づいて、クレジットカードの使用態様を分類していた。しかし、分類部113は、仕分情報を用いずに、クレジットカードの使用態様を分類してもよい。例えば、分類部113は、使用情報に含まれる利用明細の名称を利用することで、クレジットカードの使用態様を分類してもよい。具体的には、分類部113は、利用明細の名称からキーワードを抽出する。更に、分類部113は、抽出したキーワードと分類の項目とを対応付ける関係情報に基づいて、クレジットカードの使用態様を、抽出したキーワードに対応する項目に分類してもよい。
【0055】
取得部112が、一例として、
図4の履歴情報データベースHDBに示される、カード番号が“1865453”であり、利用IDが“005”であり、支払日時が“202311101835”であり、支払額が“3,000”円であり、利用明細が“Gガス”である使用情報を取得したとする。この場合、分類部113は、利用明細の名称である“Gガス”から、キーワードとして“ガス”を抽出する。更に、分類部113は、“ガス”と“水道光熱費”とを対応付ける関係情報に基づいて、利用ID=“005”に対応する、カード番号“1865453”のクレジットカードの使用態様を、“水道光熱費”に分類してもよい。
【0056】
なお、上記の関係情報は、クレジットカードの利用者が、ユーザ装置20を用いて、クレジットカードサーバ10に対して予め登録する。登録された関係情報は、記憶装置12に記憶される。
【0057】
変形例1に係るクレジットカードサーバ10は、クレジットカードの利用明細からキーワードを抽出することによって、クレジットカードの使用態様を分類できるので、利用明細に応じて支払口座を自動的に決定できる。
【0058】
2-2:変形例2
また、分類部113は、使用情報によって示される支払額を利用することで、クレジットカードの使用態様を分類してもよい。例えば、分類部113は、支払額が2000円未満の場合、クレジットカードの使用態様を、“分類A”に分類する。また、分類部113は、支払額が2000円以上1万円未満の場合、クレジットカードの使用態様を、“分類B”に分類する。また、分類部113は、支払額が1万円以上10万円未満の場合、クレジットカードの使用態様を、“分類C”に分類する。更に、分類部113は、支払額が10万円以上の場合、クレジットカードの使用態様を、“分類D”に分類する。
【0059】
取得部112が、一例として、
図4の履歴情報データベースHDBに示される、カード番号が“1865453”であり、利用IDが“005”であり、支払日時が“202311101835”であり、支払額が“3,000”円であり、利用明細が“Gガス”である使用情報を取得したとする。この場合、分類部113は、支払額が“3,000”円であることに基づいて、クレジットカードの使用態様を、“分類B”に分類する。
【0060】
決定部114は、分類部113の分類結果に基づいて、クレジットカードに紐づく複数の支払口座のうち一の支払口座を決定する。
図7は、本変形例における支払口座情報データベースPDBの構成例を示す表である。一例として、上記のように、分類部113が、利用IDが“005”に対応する、カード番号“1865453”のクレジットカードの使用態様を“分類B”に分類した場合、決定部114は、支払口座情報データベースPDBを参照することで、カード番号“1865453”に紐づく口座ID=“008”と口座ID=“009”の2つの口座のうち、“分類B”に紐づく口座である口座ID=“009”の口座を、支払口座として決定する。
【0061】
変形例2に係るクレジットカードサーバ10においては、支払額に応じて支払口座が決定されるので、クレジットカードの利用者は、低額の支払と高額の支払とで支払口座を使い分けることが可能となる。
【0062】
2-3:変形例3
また、分類部113は、使用情報によって示される支払日を利用することで、クレジットカードの使用態様を分類してもよい。例えば、分類部113は、支払日が各月の1日から10日までとなるクレジットカードの使用態様を、“分類A”に分類する。また、分類部113は、支払日が各月の11日から20日までとなるクレジットカードの使用態様を、“分類B”に分類する。また、分類部113は、支払日が各月の21日から31日までとなるクレジットカードの使用態様を、“分類C”に分類する。
【0063】
取得部112が、一例として、
図4の履歴情報データベースHDBに示される、カード番号が“1865453”であり、利用IDが“005”であり、支払日時が“202311101835”、すなわち2023年11月10日の18時35分であり、支払額が“3,000”円であり、利用明細が“Gガス”である使用情報を取得したとする。この場合、分類部113は、支払日が、2023年11月10日であることに基づいて、クレジットカードの使用態様を、“分類A”に分類する。
【0064】
決定部114は、分類部113の分類結果に基づいて、クレジットカードに紐づく複数の支払口座のうち一の支払口座を決定する。一例として、上記のように、分類部113が、利用IDが“005”に対応する、カード番号“1865453”のクレジットカードの使用態様を“分類A”に分類した場合、決定部114は、支払口座情報データベースPDBを参照することで、カード番号“1865453”に紐づく口座ID=“008”と口座ID=“009”の2つの口座のうち、“分類A”に紐づく口座である口座ID=“008”の口座を、支払口座として決定する。
【0065】
変形例3に係るクレジットカードサーバ10においては、支払日に基づいて支払口座が決定されるので、クレジットカードの利用者は、ひと月の中のクレジットカードの支払額を支払口座別に把握できる。
【0066】
2-4:変形例4
また、上記の使用情報は、クレジットカードの支払方法を含んでもよい。この場合、分類部113は、当該支払方法に基づいて、クレジットカードの使用態様を分類してもよい。
【0067】
例えば、上記の使用情報は、クレジットカードの支払方法として、タッチ決済、QRコード決済、及び電子マネー決済の、各々の支払方法を示す情報を含んでもよい。なお、「QRコード」は登録商標である。いずれの支払方法を用いて、商品又はサービスの購入代金を支払う場合にも、各支払方法に紐づいて登録されたクレジットカードのカード番号が用いられる。分類部113は、当該支払方法に基づいて、当該支払方法に紐づけられるクレジットカードの使用態様を分類してもよい。
【0068】
例えば、分類部113は、支払方法がタッチ決済である場合のクレジットカードの使用態様を、“分類A”に分類する。また、分類部113は、支払方法がQRコード決済である場合のクレジットカードの使用態様を、“分類B”に分類する。更に、分類部113は、支払方法が電子マネー決済である場合のクレジットカードの使用態様を、“分類C”に分類する。
【0069】
一例として、
図4の履歴情報データベースHDBに示される、利用IDが“005”である使用情報が、更に、支払方法が“電子マネー決済”であることを示す情報を含むとする。この場合、分類部113は、支払方法が“電子マネー決済”であることに基づいて、クレジットカードの使用態様を、“分類C”に分類する。
【0070】
決定部114は、分類部113の分類結果に基づいて、クレジットカードに紐づく複数の支払口座のうち一の支払口座を決定する。一例として、上記のように、分類部113が、利用IDが“005”に対応する、カード番号“1865453”のクレジットカードの使用態様を“分類C”に分類した場合、決定部114は、支払口座情報データベースPDBを参照することで、カード番号“1865453”に紐づく口座ID=“008”と口座ID=“009”の2つの口座のうち、“分類C”に紐づく口座である口座ID=“008”の口座を、支払口座として決定する。
【0071】
変形例4に係るクレジットカードサーバ10においては、支払方法に基づいて支払口座が決定されるので、クレジットカードの利用者は、支払方法別の支払額を支払口座別に把握できる。
【0072】
2-5:変形例5
また、上記のクレジットカードが、当該クレジットカードの所有者が所有する本人カードと、当該所有者の家族が所持する家族カードとを含む場合、上記の使用情報は、本人カードの使用であるか、家族カードの使用であるかを示すカード種別情報を含んでもよい。この場合、分類部113は、当該カード種別情報に基づいて、クレジットカードの使用態様を分類してもよい。
【0073】
例えば、分類部113は、本人カードの使用である場合のクレジットカードの使用態様を、“分類A”に分類する。また、分類部113は、家族カードの使用である場合のクレジットカードの使用態様を、“分類B”に分類する。
【0074】
一例として、
図4の履歴情報データベースHDBに示される、利用IDが“005”である使用情報が、更に、家族カードの使用であることを示すカード種別情報を含むとする。この場合、分類部113は、可読カードの使用であることに基づいて、クレジットカードの使用態様を、“分類B”に分類する。
【0075】
決定部114は、分類部113の分類結果に基づいて、クレジットカードに紐づく複数の支払口座のうち一の支払口座を決定する。一例として、上記のように、分類部113が、利用IDが“005”に対応する、カード番号“1865453”のクレジットカードの使用態様を“分類B”に分類した場合、決定部114は、支払口座情報データベースPDBを参照することで、カード番号“1865453”に紐づく口座ID=“008”と口座ID=“009”の2つの口座のうち、“分類B”に紐づく口座である口座ID=“009”の口座を、支払口座として決定する。
【0076】
変形例5に係るクレジットカードサーバ10においては、カード種別に基づいて支払口座が決定されるので、クレジットカードの所有者は、自身及び家族の支払額を支払口座別に把握できる。
【0077】
2-6:変形例6
上記の実施形態において、取得部112は、店舗サーバSP1~SP4から使用情報を取得する。また、取得部112は、ユーザ装置20から仕分情報を取得する。取得部112は、これら使用情報及び仕分情報に加えて、銀行サーバBS1~BS4から、クレジットカードに紐づく複数の支払口座の各々について、入金、出金、及び残高のうち少なくとも一つを示す口座情報を取得してもよい。ここで、入金を示す口座情報は、入金の額及び入金の日時を示す情報を含む。出金を示す情報は、出金の額及び出金の日時を示す情報を含む。残高を示す情報は、銀行サーバBS1~BS4が、クレジットカードサーバ10に対して口座情報を送信する時点の直前の時点における支払口座の残高を示す情報を含む。
【0078】
この場合、決定部114は、分類部113の分類結果、及び複数の口座の口座情報に基づいて、一の支払口座を決定する。例えば、分類部113が、利用IDが“005”に対応する、カード番号“1865453”のクレジットカードの使用態様を“分類B”に分類したものの、“分類B”に紐づく口座である口座ID=“009”の口座の残高が、決済日において、支払額の“3,000”円に不足することが予測される場合、決定部114は、決済日に決済しても残高がプラスになると予測される支払口座として、口座ID=“008”の口座を、支払口座として決定する。
【0079】
ここで、決定部114は、口座ID=“008”の残高が、過去1年間において、30,000円を下回ったことがないことに基づいて、口座ID=“008”の口座を、支払口座として決定してもよい。あるいは、決定部114は、過去1年間において、口座ID=“008”の口座に対し、毎月15日に必ず100,000円の入金がある一方で、1か月間の出金が10,000円を超えたことがないことに基づいて、口座ID=“008”の口座を、支払口座として決定してもよい。
【0080】
変形例6に係るクレジットカードサーバ10においては、分類部113の分類結果と、取得部112が取得した口座情報とに基づいて支払口座が決定されるので、残高不足になることを抑制できる。
【0081】
3:その他
(1)上述した実施形態では、記憶装置12、及び記憶装置22は、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網ネットワークから送信されてもよい。
【0082】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上述した説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0083】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0084】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットを用いて表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0085】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0086】
(6)
図1から
図6までに例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0087】
(7)上述した実施形態において例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称を用いて呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0088】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0089】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0090】
(9)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0091】
(10)上述した実施形態において、ユーザ装置20は、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0092】
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことが可能となる。要素間の結合又は接続は、物理的な結合又は接続であっても、論理的な結合又は接続であっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」を用いて読み替えられてもよい。本開示において使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることが可能となる。
【0093】
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0094】
(13)本開示において使用される「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0095】
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0096】
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0097】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0098】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行う通知に限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0099】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施できる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に対して何ら制限的な意味を有さない。
【符号の説明】
【0100】
1…クレジットカード管理システム、10…クレジットカードサーバ、11…処理装置、12…記憶装置、13…通信装置、14…表示装置、15…入力装置、20…ユーザ装置、21…処理装置、22…記憶装置、23…通信装置、24…表示装置、25…入力装置、111…管理部、112…取得部、113…分類部、114…決定部、115…決済部、A,B,C,D…分類、BS,BS1,BS2,BS3,BS4…銀行サーバ、HDB…履歴情報データベース、NET :通信網、PDB…支払口座情報データベース、PR1,PR2…制御プログラム、SP1,SP2,SP3,SP4…店舗サーバ