(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009301
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0485 20220101AFI20250110BHJP
G06F 16/9038 20190101ALI20250110BHJP
G06F 16/904 20190101ALI20250110BHJP
G06F 16/909 20190101ALI20250110BHJP
【FI】
G06F3/0485
G06F16/9038
G06F16/904
G06F16/909
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023112212
(22)【出願日】2023-07-07
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和5(2023)年5月25日付けで、株式会社リクルートがウェブサイトにて、毛利未来が発明したプログラムについて公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】毛利 未来
【テーマコード(参考)】
5B175
5E555
【Fターム(参考)】
5B175DA03
5B175GA04
5B175JA02
5B175JB02
5B175JC07
5E555AA26
5E555AA33
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA38
5E555BB03
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5E555CB16
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5E555CC05
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5E555DB04
5E555DB51
5E555DB53
5E555DB55
5E555DC09
5E555DC19
5E555DC21
5E555DC53
5E555DC84
5E555DD06
5E555EA08
5E555EA26
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】店舗の効率的な把握や比較を可能にする技術の提供。
【解決手段】コンピュータに、第1表示領域に検索結果を表示させるとともに、第2表示領域に前記検索結果に対応するエリアの地図および前記検索結果に対応するオブジェクトを表示させる制御をする表示制御ステップを実行させ、前記第1表示領域は、前記第2表示領域の上側または下側に配置され、前記検索結果は、入力されるスクロール操作に従って上下方向にスクロール可能であり、前記表示制御ステップは、前記スクロール操作に応じて、前記第2表示領域に表示されるオブジェクトピンを、前記第1表示領域に表示される検索結果に連動させる、プログラム。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
第1表示領域に検索結果を表示させるとともに、第2表示領域に前記検索結果に対応するエリアの地図および前記検索結果に対応するオブジェクトを表示させる制御をする表示制御ステップ
を実行させ、
前記第1表示領域は、前記第2表示領域の上側または下側に配置され、
前記検索結果は、入力されるスクロール操作に従って上下方向にスクロール可能であり、
前記表示制御ステップは、前記スクロール操作に応じて、前記第2表示領域に表示されるオブジェクトを、前記第1表示領域に表示される検索結果に連動させる、
プログラム。
【請求項2】
前記第1表示領域には、前記検索結果に含まれる店舗に対応する店舗情報が紐づけされた店舗カセットが表示され、
前記表示制御ステップは、前記スクロール操作に応じて、他の店舗カセットとは区別可能に表示された店舗カセットに対応する店舗のオブジェクトが、前記地図上で区別可能に表示される、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記表示制御ステップは、ユーザによるオブジェクトの選択操作に応じて、選択されたオブジェクトに対応する店舗カセットが区別可能に表示される、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第1表示領域に、店舗カセットを区別可能に表示するための表示枠が表示され、前記表示枠が、1つの店舗カセットを区別可能に表示し、且つ上下方向にスクロール可能である、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第1表示領域の縦幅が、1つの店舗カセットの縦幅の1倍以上2倍未満である、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第1表示領域の横幅が、前記第2表示領域の横幅と等しい、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
第1表示領域に検索結果を表示させるとともに、第2表示領域に前記検索結果に対応するエリアの地図および前記検索結果に対応するオブジェクトを表示させる制御をする表示制御部
を備え、
前記第1表示領域は、前記第2表示領域の上側または下側に配置され、
前記検索結果は、入力されるスクロール操作に従って上下方向にスクロール可能であり、
前記表示制御部は、前記スクロール操作に応じて、前記第2表示領域に表示されるオブジェクトを、前記第1表示領域に表示される検索結果に連動させる、
情報処理システム。
【請求項8】
コンピュータが、第1表示領域に検索結果を表示させるとともに、第2表示領域に前記検索結果に対応するエリアの地図および前記検索結果に対応するオブジェクトを表示させる制御をする表示制御ステップ
を含み、
前記第1表示領域は、前記第2表示領域の上側または下側に配置され、
前記検索結果は、入力されるスクロール操作に従って上下方向にスクロール可能であり、
前記表示制御ステップは、前記スクロール操作に応じて、前記第2表示領域に表示されるオブジェクトを、前記第1表示領域に表示される検索結果に連動させる、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザがユーザ端末を用いて飲食店等の店舗情報を検索したり予約したりする手段の一つとして、店舗情報を含む地図の表示を行うシステムが知られている。例えば、特許文献1には、店舗の空き情報を検出して表示画面の地図上に表示させる店舗検索装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、実際には、表示画面の地図上の表示のみでは店舗の把握が効率的でなかったり店舗間の比較をしづらかったりする。そこで、本発明は、店舗の効率的な把握や比較を可能にする技術を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、第1表示領域に検索結果を表示させるとともに、第2表示領域に前記検索結果に対応するエリアの地図および前記検索結果に対応するオブジェクトを表示させる制御をする表示制御ステップを実行させ、前記第1表示領域は、前記第2表示領域の上側または下側に配置され、前記検索結果は、入力されるスクロール操作に従って上下方向にスクロール可能であり、前記表示ステップは、前記スクロール操作に応じて、前記第2表示領域に表示されるオブジェクトを、前記第1表示領域に表示される検索結果に連動させる、プログラムである。
【0006】
本開示の一態様に係る情報処理システムは、第1表示領域に検索結果を表示させるとともに、第2表示領域に前記検索結果に対応するエリアの地図および前記検索結果に対応するオブジェクトを表示させる制御をする表示制御部を備え、前記第1表示領域は、前記第2表示領域の上側または下側に配置され、前記検索結果は、入力されるスクロール操作に従って上下方向にスクロール可能であり、前記表示制御部は、前記スクロール操作に応じて、前記第2表示領域に表示されるオブジェクトをを、前記第1表示領域に表示される検索結果に連動させる、情報処理システムである。
【0007】
本開示の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが、第1表示領域に検索結果を表示させるとともに、第2表示領域に前記検索結果に対応するエリアの地図および前記検索結果に対応するオブジェクトを表示させる制御をする表示制御ステップを含み、前記第1表示領域は、前記第2表示領域の上側または下側に配置され、前記検索結果は、入力されるスクロール操作に従って上下方向にスクロール可能であり、前記表示制御ステップは、前記スクロール操作に応じて、前記第2表示領域に表示されるオブジェクトを、前記第1表示領域に表示される検索結果に連動させる、情報処理方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、店舗の効率的な把握や比較が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】本開示の情報処理システムの構成例示す図である。
【
図3】本開示の情報処理システムが店舗検索予約アプリケーションを実行することにより実現される機能モジュールを示す図である。
【
図4】本開示の店舗検索予約アプリケーションの表示制御処理の一例を示すフローチャート図である。
【
図5】本開示の店舗検索予約アプリケーションの店舗検索予約画面の一例を示す図である。
【
図6】本開示の店舗検索予約アプリケーションの店舗検索予約画面の一例を示す図である。
【
図7】本開示の店舗検索予約アプリケーションの店舗検索予約画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、店舗検索予約サーバ10、およびユーザ端末20を含む。店舗検索予約サーバ10とユーザ端末20は、通信ネットワークNを介して接続されている。通信ネットワークNは有線または無線ネットワークであり、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組合せであってよい。
【0011】
店舗検索予約サーバ10は、ユーザ端末20からの検索指示を受け付けて店舗の検索結果をユーザ端末に送信したり、ユーザ端末20から予約指示を受け付けて予約処理を行ったりする。店舗検索予約サーバ10は、CPU、ROMやRAM等のメモリ、通信インターフェース、ハードディスクドライブなどの記憶装置などを備えている。店舗検索予約サーバ10は、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0012】
ユーザ端末20は、ユーザが店舗を検索したり、予約したりする際に使用する端末である。ユーザ端末20は、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブル端末、ノートPC(Personal Computer)など、店舗検索予約サーバ10とのデータの授受が可能なあらゆる端末を利用することができる。ユーザ端末20は、
図2に示すように、ハードウェアとして、CPU等の制御部201、ROMやRAM等の記憶部、タッチパネルなどの入力部202、液晶パネルなどの出力部203、通信インターフェースなどの通信部204、およびこれらを結ぶバスなどを備えている。ユーザ端末20は、制御部201が、記憶部に記憶されている各種プログラムを実行することにより、本実施形態に記載される表示制御処理などの情報処理を行う。
【0013】
ユーザ端末20の記憶部には、店舗検索予約アプリケーション(以下、「店舗検索予約アプリ」という。)AP1がインストールされている。店舗検索予約アプリは、ユーザが店舗を検索して予約を行うためのアプリケーション・プログラムである。店舗検索予約アプリAP1は、ユーザ端末20にインストールする構成であってもよいが、店舗検索予約サーバ10などから通信ネットワークNを介して店舗検索予約アプリAP1の一部または全部の機能が提供される構成(いわゆるSaaS(Software as a Service)など)であってもよい。
【0014】
本実施形態において、「店舗」とは、飲食店の店舗のほか、例えば、理髪店、美容院、美容室、美容サロン(ネイルサロン、エステサロン、リラクゼーションサロン、まつ毛サロン、眉毛サロンなど)などの店舗であってもよい。
【0015】
図3は、ユーザ端末20の制御部201が、記憶部に記憶された店舗検索予約アプリAP1を実行することにより実現される機能モジュールを示すブロック図である。
図3に示すように、機能モジュールには、入力受付部211と、受信部212と、表示制御部213とが含まれる。
【0016】
入力受付部211は、ユーザのユーザ端末20を介して入力される各種操作を検知し、検知した操作に基づく指示として受け付ける。例えば、検索ボタンに対する押下操作を(検知して検索指示として)受け付けたり、表示オブジェクトに対する選択操作を(検知して選択指示として)受け付けたり、表示オブジェクトに対するスクロール操作を(検知してスクロール指示として)受け付ける。入力受付部211は、表示制御部213に対して、受け付けた指示(操作)に基づく表示制御を指示するようにしてもよい。
【0017】
受信部212は、店舗検索予約サーバ10との通信を介して店舗情報や地図情報などユーザ端末20上に表示するための店舗情報や地図情報を受信する。
【0018】
表示制御部213は、店舗検索予約サーバ10から受信した情報や入力されたユーザの操作に応じて、ユーザ端末20上の出力部203における表示を制御する。
【0019】
図4および
図5~7を参照して、本実施形態のプログラムにより実現される表示制御の処理の流れの一態様を説明する。
図4は、本実施形態の店舗検索予約アプリの表示制御処理の一例を示すフローチャート図である。
図5~7は、本実施形態の店舗検索予約アプリの店舗検索予約画面の一例を示す図であり、左側の画面は操作の入力前、右側の画面は操作の入力後の画面を示す。
【0020】
ユーザは、ユーザ端末20上で店舗検索予約アプリAP1を開き、店舗の検索指示を行う。本実施形態において、「店舗情報」とは、店舗に関する情報を店舗単位でまとめた情報を意味し、例えば、店名、所在地、営業時間帯、予約可能時間帯、価格帯、提供商品カテゴリ、メニュー、席情報、静止画像、動画像、口コミなどの店舗に関する情報を含む。店舗の検索指示は、例えば、店舗検索予約アプリAP1上に設けられた検索ボタンの表示を押下(タップ)することなどにより行う。入力受付部211は、検索ボタンの押下操作の入力を検知すると、検索指示として受け付ける(S101)。入力受付部211は、店舗検索予約サーバ10に対して、検索指示に基づく検索の実行および検索結果の取得を指示するようにしてもよい。店舗検索予約サーバ10に対する検索指示は、例えば、現在位置および現在時刻に基づいて、予約可能な店舗を検索する指示であってもよい。
【0021】
店舗検索予約サーバ10が、検索指示に基づいて店舗の検索を実行し検索結果を取得すると、受信部212は、検索結果を地図情報とともに受信する。本実施形態において、「検索結果」とは、検索して取得された店舗情報を意味し、例えば、現在位置および現在時刻に基づいて予約可能な店舗として検索された1以上の店舗情報であってもよい。また、本実施形態において、「地図情報を受信」という場合、現在位置情報を含む所定のエリアの地図情報を受信することを意味する。受信した地図情報は、所定の縮尺で表示制御部213によりユーザ端末20上での表示を制御されてよい。
【0022】
表示制御部213は、画面A500のように、受信した検索結果とともに、当該検索結果に対応する地図をユーザ端末20上で同一画面に表示する(S102)。本実施形態において、「検索結果に対応する地図」とは、検索の対象とされた対象エリアを含む地図を意味する。ここで、検索の対象とされる対象エリアは、例えば、現在位置から所定の距離内のエリアとされてよい。
【0023】
ここで、当該地図a501の表示領域(第2表示領域)の表示には、対象エリア内の店舗に対応するピンa502、a503の表示が含まれ、当該検索結果の表示領域(第1表示領域)の表示には、当該対象エリア内の店舗に対応する店舗カセットa504、a505の表示が含まれる。検索結果の表示領域は地図の表示領域の上側または下側に配置される。また、各表示領域の横幅を等しいものとしてよい。本実施形態において、「店舗に対応するピンの表示」とは、地図上の店舗の所在地を示す部分にピンやアイコンなどの表示オブジェクトを表示することを意味する。検索結果の表示領域の表示は、1つ以上の店舗カセットが上下方向に並ぶリストの形式で表示されるようにしてもよい。本実施形態において、「店舗カセット」とは、店舗情報が紐づけされた表示オブジェクトを含み、例えば、店舗情報を店舗ごとに掲載するページ(店舗情報ページ)や予約ページなど(店舗詳細)に遷移するためのURL(Uniform Resource Locator)がリンク付けされた表示オブジェクトであってよい。
【0024】
表示制御部213による表示の制御は、ユーザ端末20上で、店舗ごとに、地図の表示領域に1つのピンと、検索結果の表示領域に1つの店舗カセットを表示させる。例えば
図5を参照すると、店舗「〇△ ××店」について、地図a501の表示領域に1つのピンa503と、検索結果の表示領域に1つの店舗カセットa504とが表示されている。よって、店舗ごとに、ピンおよび店舗カセットの表示オブジェクトにより、地図の表示領域における表示と、検索結果の表示領域における表示とが対応する関係にある。(本実施形態において、店舗Aがある場合に、店舗Aを示すピンと店舗Aを示す店舗カセットとの間で、当該ピンに対応する店舗カセット、または当該店舗カセットに対応するピン、と称する場合がある。)例えば
図5の左側の画面A500を参照すると、店舗「〇△ ××店」を示すピンa503と当該店舗を示す店舗カセットa504とが画面A500上に表示されており、ピンa503と店舗カセットa504とが対応関係にある。
【0025】
表示制御部213による表示の制御は、受信した1つ以上の店舗情報のうち、いずれか1つの店舗が強調された状態で表示される。強調された店舗に対応するピンは、地図の表示領域において標識表示され、強調された店舗に対応する店舗カセットは、検索結果の表示領域においてフォーカス表示される。例えば
図5の左側の画面A500を参照すると、「〇△ ××店」が強調された状態で表示されており、当該店舗に対応するピンa503が標識表示(ここでは、他のピンよりも大きくする表示)され、当該店舗に対応する店舗カセットa504がフォーカス表示(ここでは、検索結果の表示領域の最上部に表示)されている。
【0026】
本実施形態において、「標識表示」とは、地図の表示領域に表示された1つ以上のピンのうち、強調された店舗に対応するピンが、例えば他のピンに比べて目立つように表示される等、区別可能に表示されることを意味する。ピンの標識表示は、例えば、当該ピンを重畳表示することであってもよく、当該ピンを他のピンよりも大きく表示することであってもよく、当該ピンを他のピンと異なる色や記号などで見た目を変えて表示することであってもよい。また、本実施形態において、「フォーカス表示」とは、1つの店舗カセットを区別可能に表示することを含む。検索結果の表示領域に表示された1つ以上の店舗カセットのうち、強調された店舗に対応する店舗カセットが、他の店舗カセットに比べて目立つように表示されることは、フォーカス表示の一例である。店舗カセットのフォーカス表示は、検索結果の表示領域の最上部に店舗カセットを表示することであってもよく、検索結果の表示領域の最下部に店舗カセットを表示することであってもよく、検索結果の表示領域に当該店舗カセットを見切れないように(すなわち、カセットが全て見えている状態で)表示することであってもよく、当該店舗カセットを縁取りする枠を付したり、当該店舗カセットに記号や文字などによる標識を付したりして表示することであってもよく、当該店舗カセットを他の店舗カセットと異なる色などで見た目を変えて表示することであってもよい。
【0027】
検索結果は、ユーザ端末20の操作を介して入力されるスクロール操作に従って上下方向にスクロール可能に表示される。例えば、ユーザによって下から上の方向にスクロール操作が行われると、
図5に示されるように、検索結果が下から上の方向にスクロールされる。
【0028】
次に、ユーザは、強調された店舗を、ユーザ端末20の操作を介して適宜変更することができる。例えば、地図の表示領域に表示されたピンに対する選択操作や、フォーカス表示の対象となる店舗カセットを変更する検索結果に対するスクロール操作などにより、強調された店舗を変更することができる。「選択操作」は、例えば、対象のピンや店舗カセットなどの表示オブジェクトを押下(タップ)することなどにより行う。ユーザ端末20の入力受付部211は、ピンに対する選択操作や店舗カセットに対する選択操作を検知すると、ピンや店舗カセットに対する選択指示として受け付ける。また、検索結果に対するスクロール操作、およびピンに対する選択操作は、入力される順を問わず、必要に応じて繰り返し入力されることができる。
【0029】
ここで、強調された店舗に対応するピンの標識表示および店舗カセットのフォーカス表示は、強調された店舗を変更するために入力される各操作に応じて、連動する。
【0030】
<スクロール操作が行われた場合(
図5参照)>
入力受付部211は、検索結果に対するスクロール操作を検知すると、検索結果に対するスクロール指示として受け付ける(S103a-1)。入力受付部211は、表示制御部213に対して、スクロール指示に基づくスクロール表示や当該スクロール表示に連動するピンの標識表示を指示するようにしてもよい。表示制御部213は、入力された検索結果に対する上下方向のスクロール操作に応じて、検索結果を上下方向にスクロール表示する(S103a-2)。すなわち、表示制御部213は、スクロールにより表示されている検索結果に基づいて、地図のピンを連動させる。例えば
図5に示されるように、ユーザにより下から上の方向のスクロール操作が行われると、スクロール操作に応じて検索結果が下から上の方向にスクロールされ、検索結果の表示領域(第1表示領域)においてフォーカス表示(ここでは、検索結果の表示領域における見切れない状態での表示)の対象が店舗「〇△ ××店」の店舗カセットa504から店舗「△△×〇 ××店」の店舗カセットa505に変化する。これに連動して地図の表示領域(第2表示領域)においてピンの標識表示の対象が店舗「〇△ ××店」に対応するピンa503から店舗「△△×〇 ××店」に対応するピンa502に変化する。
【0031】
<ピンに対する選択操作が行われた場合(
図6参照)>
入力受付部211は、ピンに対する選択操作を検知すると、ピンに対する選択指示として受け付ける(S103b-1)。入力受付部211は、表示制御部213に対して、選択指示に基づくピンの標識表示や当該標識表示に連動する検索結果のスクロール表示を指示するようにしてもよい。表示制御部213は、例えば、入力されたピンに対する選択操作に応じて、検索結果をスクロール表示させ、選択されたピンに対応する店舗カセットをフォーカス表示させる(S103b-2)。例えば
図6に示されるように、ユーザによりピンa502に対する選択操作が行われると、選択操作に応じて検索結果が下から上の方向にスクロールされ、選択されたピンa502に対応する店舗「△△×〇 ××店」の店舗カセットa505がフォーカス表示(ここでは、検索結果の表示領域の最上部に表示)される。
【0032】
<店舗カセットに対する選択操作が行われた場合(
図7参照)>
入力受付部211は、店舗カセットに対する選択操作を検知すると、店舗カセットに対する選択指示として受け付ける(S103c-1)。ユーザは、検索結果の表示領域に表示された店舗カセットに対する選択操作により、店舗詳細へ遷移することができる。入力受付部211は、受信部212に対して、店舗カセットに対する選択指示に基づく店舗詳細を店舗検索予約サーバ10から受信するよう指示するようにしてもよい。受信部212は、店舗検索予約サーバ10との通信を介して店舗詳細を表示するための情報を受信する。ここで、受信部212は、表示制御部213に対して、受信した情報に基づく表示を制御するよう指示するようにしてもよい。店舗詳細を表示するための情報は、ユーザ端末20の記憶装置に記憶された店舗検索予約アプリ上に記憶しておき、入力受付部211が店舗カセットに対する選択操作を検知すると表示制御部213がこれを参照するようにしてもよい。表示制御部213は、選択された店舗カセットに対応する店舗詳細を表示する(S103c-2)。例えば
図7に示されるように、ユーザにより店舗「〇△ ××店」の店舗カセットa504に対する選択操作が行われると、当該店舗の店舗詳細(
図7の右側に示す画面A600参照)に遷移される。
【0033】
また、店舗詳細には、検索結果とともに地図を表示する画面に戻るための戻るボタンが設けられており、ユーザは戻るボタンに対する押下操作により、検索結果とともに地図を表示する画面に戻ることができる。よって、店舗カセットに対する選択操作は、検索結果に対するスクロール操作、およびピンに対する選択操作とともに、入力される順を問わず、必要に応じて繰り返し入力されることができる。
【0034】
ユーザは、S103として上述した、強調された店舗を変更するための各種の操作を必要に応じて繰り返し行って、店舗の把握や比較を行う。入力受付部211が、強調された店舗を変更するための新たな入力を検知した場合(S104:YES)には、S103に戻り、当該新たな入力に基づいて、上述のとおり表示制御の処理が繰り返される。一方、新たな入力を検知しない場合(S104:NO)には、上述した一連の表示制御処理を終了する。店舗カセットにはユーザが予約を行うためのボタンが設けられており、ユーザは予約を行いたいと決めた店舗の店舗カセットの当該ボタンをタップすることにより、予約を行うことができる。ユーザが予約を行うためのボタンは、予約の時間帯を指定できるようなボタンであってもよく、店舗カセット内に設けられてもよく、店舗詳細のページ内に設けられてもよい。
【0035】
以上、図面を参照して実施形態を説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。例えば、検索結果の表示領域には、フォーカス表示するための表示枠が表示されるようにしてもよい。これにより、強調された店舗の把握や店舗間の比較を効率的に行うことができる。フォーカス表示するための表示枠は、1つの店舗カセットに対応して当該店舗カセットを他の店舗カセットに比べて目立つように表示する表示オブジェクトである。フォーカス表示するための表示枠は、1つの店舗カセットを他の店舗カセットに比べて目立つように表示するための表示オブジェクトであればよく、例えば、1つの店舗カセットを縁取りする表示枠であってもよく、1つの店舗カセット全体に着色する表示面を含む表示枠であってもよく、1つの店舗カセットの縦幅に対応する(一致する)ライン状の表示であってもよい。
【0036】
フォーカス表示するための表示枠は、上下方向にスクロール可能であってもよい。これにより、ユーザは強調された店舗の変更をより容易に行うことができ、店舗の把握や比較を効率的に行うことができる。
【0037】
また、検索結果の表示領域の縦幅は、1つの店舗カセットの縦幅の1倍以上2倍未満になるようにしてもよい。これにより、検索結果の表示領域に表示される、強調された店舗に対応する店舗カセットが他の店舗カセットよりも見やすい状態で表示されるようになり、店舗の把握や比較を効率的に行うことができる。
【0038】
また、検索結果は、ユーザからの操作の入力に基づく表示を制御しているとき以外に、常時いずれか1つの店舗カセットがフォーカス表示されるようにしてもよい。例えば、ユーザから入力されたスクロール操作の結果、検索結果の表示領域に表示された店舗カセットのうち、最も表示面積の大きい店舗カセットが、自動的にフォーカス表示されるようにしてもよい。これにより、店舗の効率的な把握や店舗間の比較が可能となる。表示制御部213は、自動的にフォーカス表示するために検索結果を自動的に上下方向にスクロールしてもよい。検索結果は、上下方向のほか、さらに左右方向にもスクロール可能に表示されるようにしてもよい。
【0039】
以上のように、本実施形態によれば、検索結果とともに当該検索結果に対応する地図の表示が制御され、検索結果は入力されるスクロール操作に従って上下方向にスクロール可能であり、当該スクロール操作に応じて、地図の表示領域に表示されたピンを当該検索結果に連動させるようにした。これにより、店舗の効率的な把握や比較が可能である。また、検索結果が、左右方向のみではなく、上下方向にスクロール可能であることから、店舗カセット間の効率的な比較が可能である。
【0040】
また、スクロール操作に応じて、フォーカス表示された店舗カセットに対応する、地図の表示領域に表示されたピンが標識表示されるようにした。これにより、店舗を、地図上に示された位置情報と、店舗カセット上に示された店舗情報とから同時に把握しながら、他の店舗との効率的な比較が可能である。
【0041】
また、ピンに対する選択操作に応じて、検索結果が上下方向にスクロールされ、選択されたピンに対応する店舗カセットがフォーカス表示されるようにした。これにより、店舗を、地図上に示された位置情報と、店舗カセット上に示された店舗情報とから同時に把握しながら、他の店舗との効率的な比較が可能である。
【0042】
また、検索結果の表示領域にはフォーカス表示するための表示枠が表示され、当該表示枠が1つの店舗カセットに対応し、且つ上下方向にスクロール可能であるようにした。これにより、ユーザは強調された店舗の変更をより容易に行うことができ、店舗の把握や比較を効率的に行うことができる。
【0043】
また、検索結果の表示領域の縦幅が、1つの店舗カセットの縦幅の1倍以上2倍未満であるようにした。これにより、検索結果の表示領域に表示される、強調された店舗に対応する店舗カセットが他の店舗カセットよりも見やすい状態で表示されるようになり、店舗の把握や比較を効率的に行うことができる。
【0044】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない、例えば、上述した表示制御の処理のステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
【符号の説明】
【0045】
1…情報処理システム、10…店舗検索予約サーバ、20…ユーザ端末、201…制御部、202…入力部、203…出力部、204…通信部、211…入力受付部、212…受信部、213…表示制御部、AP1…店舗検索予約アプリケーション